JP3978665B2 - Cleaning head packing for barrel washing machine and filling head packing for barrel filling machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料用の樽の内部を洗浄する洗樽機の洗浄ヘッドに装着される洗浄ヘッドパッキン及び飲料用の樽の内部に飲料を充填する樽詰機の充填ヘッドに装着される充填ヘッドパッキンであって、樽内に飲料を充填するときに一緒に微生物が混入することを防止できる洗浄ヘッドパッキン及び充填ヘッドパッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10に示すように、従来、生ビールを貯蔵、運搬するために用いられている樽10は、樽上面の中央部に口金12が設けられており、その口金12の内側にフィッティング14がねじ込まれている。
このフィッティング14は、ブッシュ16、ダウンチューブ18、注出バルブ20及びガスバルブ22とからなる。ブッシュ16はその内側にダウンチューブ18の基端部24、注出バルブ20、ガスバルブ22を収めており、ブッシュ16の外周面上に形成された螺子部17が口金12の内周面に形成された螺子部13と螺合しており、ブッシュ16の底部は樽10内に突出している。そして、樽10内に位置するブッシュ16の外周面には、ブッシュ16の内側まで連通するガス穴26が開口している。
【0003】
また、ダウンチューブ18の基端部24はブッシュ16内に上下動可能に挿入されており、ダウンチューブ18はブッシュ16から樽10内に垂下されて注出バルブ20へ至る生ビールの送出路をなしている。そして、ダウンチューブ18の基端部24の頂部には環状のガスバルブ22が装着されており、ガスバルブスプリング28により、ガスバルブ22の外側周縁部はブッシュ16内に設けられた環状フランジ30に当接するように上昇傾向が付与されている。ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24をガスバルブスプリング28に逆らって樽10内へ押し込むと、環状フランジ30とガスバルブ22の外側周縁部との間に隙間が形成されてガスバルブ22が開き、樽10内はガス穴26及びガスバルブ22を経て樽10の外部とつながり、ガスが流れる流路が形成される構成となっている。
【0004】
さらに、ダウンチューブ18の基端部24の内部には、生ビールの送出路を開閉する構成を有する注出バルブ20が設けてある。この注出バルブ20は、注出バルブスプリング32によってガスバルブ22の内側周縁部に当接するように上昇傾向が付与されており、注出バルブスプリング32に逆らって注出バルブ20を樽10内へ押し込むと、注出バルブ20とガスバルブ22の内側周縁部との間に隙間が形成されて注出バルブ20が開き、樽10内はダウンチューブ18と注出バルブ20を経て樽10の外部とつながり、生ビールが流れる流路が形成される構成となっている。
【0005】
また、上記のようにブッシュ16の螺子部17と、口金12の螺子部13とは螺合しているが、これらの螺子部13と螺子部17との間にはわずかな隙間34が形成されている(以下の説明において「ブッシュの螺子部と口金の螺子部との間に形成される隙間」を「螺合部分隙間」という。)。そして、この螺合部分隙間34の端部がブッシュ16の端部と口金12の端部との間で環状をなして外部に開口して開口部分36が形成されている。
【0006】
かかる構成の樽10は、樽10内に生ビールを充填して生ビール製造工場から出荷され、ビヤホールなどにおいて生ビールを消費され、空となった樽10は生ビール製造工場に回収され、樽10の露出部の洗浄、フィッティング14のシールテスト、樽10内の残圧テストを行い、樽10の内部を洗浄してから生ビールを充填して出荷される。
【0007】
回収された樽10の内部洗浄及び生ビールの充填は、生ビール製造工場内の内部洗浄及び充填ライン40において行われる。図11に示すように、この内部洗浄及び充填ライン40には洗樽機50と樽詰機80が設置してある。
図12に示すように、洗樽機50は、樽10の口金12に接続される洗浄ヘッド52と、苛性ソーダ、湯、水、蒸気、空気等の洗浄媒体を供給する洗浄媒体供給手段70とからなっている。
【0008】
洗浄ヘッド52は、その上部中央に上端が開放した案内筒54を上下方向にスライド可能に有し、案内筒54の上端にはフランジ55が形成されている。そして、この案内筒54内には上下方向にスライド可能に中空のロッド56が挿入されている。ロッド56の先端には小径のプローブ58が形成されており、このプローブ58はガスバルブ22の内側から注出バルブ20を樽10内へ押し込むことが可能な構成となっている。また、このプローブ58の先端には複数の穴60が開口し、穴60はロッド56内の中空部分を経て洗浄ヘッド52の外部の洗浄媒体供給手段70とつながっている。さらに、ロッド56の外周面と案内筒54の内周面との間には隙間62が形成してあり(以下の説明において「ロッドの外周面と案内筒の内周面との間の隙間」を「案内筒隙間」という。)、この案内筒隙間62は案内筒54の上方で開放しているとともに、洗浄ヘッド52の外部のドレンへつながっている。
【0009】
また、フランジ55上にはリング状の洗浄ヘッドパッキン64が装着してある。洗浄ヘッドパッキン64は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性体からなり、そのリング内径はブッシュ16の端部における内径とほぼ同じ大きさの寸法であり、外径は口金12の外径に応じた寸法であり、上面は平坦な面となっている。さらに、ロッド56とプローブ58との間の段部には洗浄ヘッドパッキン64と同様の材質からなるプローブシール68が装着してある。
【0010】
また、図11及び図13に示すように、樽詰機80は、樽10の口金12に接続される充填ヘッド82、蒸気発生手段104、生ビール供給手段106とからなっている。
充填ヘッド82は、その上部中央に上端が開放した案内筒84を上下方向にスライド可能に有し、案内筒84の上端にはフランジ85が形成されている。そして、この案内筒84内には上下方向にスライド可能に中空のロッド86が挿入されている。ロッド86の先端には小径のプローブ88が形成されており、このプローブ88はガスバルブ22の内側から注出バルブ20を樽10内へ押し込むことが可能な構成となっている。また、このプローブ88の先端には複数の穴90が開口し、穴90はロッド86内の中空部分を経て充填ヘッド82の外部のドレンとつながっている。さらに、ロッド86の外周面と案内筒84の内周面との間には案内筒隙間92が形成してあり、案内筒隙間92は案内筒84の内側で上方に開放しているとともに、蒸気発生手段104及び生ビール供給手段106とつながっている。
【0011】
また、フランジ85上にはリング状の充填ヘッドパッキン94が装着してある。充填ヘッドパッキン94は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性体からなり、そのリング内径はブッシュ16の内径とほぼ同じ大きさの寸法であり、外径は口金12の外径に応じた寸法であり、上面は平坦な面となっている。さらに、ロッド86とプローブ88との間の段部には充填ヘッドパッキン94と同様の材質からなるプローブシール102が装着してある。
【0012】
かかる構成の内部洗浄及び充填ライン40において、樽10は口金12を下方に向けて逆さまにした状態のままで3つの洗浄ヘッド52に順番に送られて内部洗浄がなされ、その後、充填ヘッド82で生ビールを充填される。なお、内部洗浄及び充填ライン40での内部洗浄において、通常、樽10の口金12からフィッティング14を分解して取り外すことは行われず、フィッティング14は口金12に取りつけられたままとなっている。
【0013】
具体的には、まず、1番目の洗浄ヘッド52に逆さまにした樽10の口金12が接続される。口金12の中心軸と案内筒54の中心軸とを同一線上に一致させた状態で、樽10が洗浄ヘッド52の上にセットされ、案内筒54が上方にスライドし、口金12の端部及びブッシュ16の端部が洗浄ヘッドパッキン64の上に押さえつけられて密着し、ロッド56が案内筒54内を上方へスライドし、プローブ58が注出バルブスプリング32に逆らって注出バルブ20を樽10内へ押し込む。そして、注出バルブ20が開き、洗浄媒体供給手段70からロッド56内の中空部分、プローブ58の先端の穴60、注出バルブ20、ダウンチューブ18を通って樽10内へ連なる第1の流路が形成される。この第1の流路が洗浄媒体の流れる流路となる。同時に、プローブシール68がガスバルブ22に押し当てられ、ロッド56が上方へスライドするとともに、ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24がガスバルブスプリング28に逆らって樽10内へ押し込まれ、ガスバルブ22が開き、樽10内からガスバルブ22と案内筒隙間62を通って充填ヘッド82の外部のドレンへ連なる第2の流路が形成される。この第2の流路を通って洗浄媒体が樽10内から樽10外のドレンへ流れる。なお、この状態で、洗浄ヘッドパッキン64の上面は、押し付けられたブッシュ16の端部及び口金12の端部の形状に応じて弾性変形し、ブッシュ16の端部及び口金12の端部は洗浄ヘッドパッキン64にめり込んで密着し、螺合部分隙間34の端部の開口部分36は洗浄ヘッドパッキン64によって塞がれた状態となっている。
【0014】
そして、樽10内に残っている残ビールを第2の流路からドレンへ排出する。残ビールをドレンへ排出してから、樽10内の予備洗浄を水により行う。水を樽10内へ洗浄媒体供給手段70から前記第1の流路を介して流し入れ、樽10内を洗浄した水は前記第2の流路からドレンへ排出される。その後、苛性ソーダによる洗浄を行う。予備洗浄の水と同様に苛性ソーダを洗浄媒体供給手段70から樽10内へ流し入れ、洗浄した苛性ソーダをドレンへ排出する。
【0015】
苛性ソーダによる洗浄を終えたら、ロッド56及び案内筒54を下方へスライドさせ、注出バルブ20及びガスバルブ22を閉じ、樽10を1番目の洗浄ヘッド52から取り外し、2番目の洗浄ヘッド52に接続する。樽10と2番目の洗浄ヘッド52との接続は、1番目の洗浄ヘッド52との接続と同様にして行われる。そして、予備洗浄の場合と同様に、湯により樽10の内部洗浄を行う。
【0016】
2番目の洗浄ヘッド52で、湯による洗浄を終えたら、樽10を2番目の洗浄ヘッド52から取り外し、3番目の洗浄ヘッド52に接続する。樽10と3番目の洗浄ヘッド52との接続は、1番目の洗浄ヘッド52との接続と同様にして行われる。そして、予備洗浄の場合と同様に、再び湯により樽10の内部洗浄を行い、その後、洗浄媒体供給手段70から蒸気を樽10内に流してスチーム殺菌を行う。
【0017】
これらの一連の樽10の内部洗浄によって、ブッシュ16の内周面も洗浄されている。
そして、内部洗浄を終了した樽10は、3番目の洗浄ヘッド52から取り外されて、充填ヘッド82へ送られ、充填ヘッド82に樽10の口金12が接続される。まず、口金12の中心軸と案内筒84の中心軸とを同一線上に一致させた状態で充填ヘッド82に樽10がセットされ、口金12の端部及びブッシュ16の端部が充填ヘッドパッキン94の上に押さえつけられて密着する。なお、この状態で、充填ヘッドパッキン94の上面は、押し付けられたブッシュ16の端部及び口金12の端部の形状に応じて弾性変形し、ブッシュ16の端部及び口金12の端部は充填ヘッドパッキン94にめり込んで密着し、螺合部分隙間34の開口部分36は充填ヘッドパッキン94によって塞がれた状態となっている。また、ロッド86は案内筒84内に収まったままであり、注出バルブ20とガスバルブ22は閉じたままとなっている。このとき、蒸気発生手段104から案内筒隙間92を通ってブッシュ16内へ至る第3の流路が形成される。
【0018】
そして、蒸気発生手段104から蒸気が第3の流路を通ってブッシュ16の内側に噴出され、ブッシュ16の内側、ガスバルブ22及び注出バルブ20のスチーム殺菌が行われる。
スチーム殺菌を行った後、ロッド86が上方へスライドし、プローブ88が注出バルブスプリング32に逆らって注出バルブ20を樽10内へ押し込む。そして、注出バルブ20が開き、樽10内からダウンチューブ18、注出バルブ20、プローブ88の先端の穴90、ロッド86内の中空部分を通って充填ヘッド82外部のドレンへ連なる第4の流路が形成される。この第4の流路が、生ビール充填時に樽10内から樽10外へ排出される空気の流路となる。同時に、プローブシール102がガスバルブ22に押し当てられ、ロッド86が上方へスライドするとともに、ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24がガスバルブスプリング28に逆らって樽10内へ押し込まれ、ガスバルブ22が開き、生ビール供給手段106から案内筒隙間92、ガスバルブ22、ガス穴26を通って樽10内へ連なる第5の流路が形成される。この第5の流路が樽10内へ充填される生ビールの流路となる。
【0019】
そして、生ビールを樽10内へ第5の流路を介して充填する。生ビールを充填するとき、樽10内にあった空気は第4の流路から樽10外へ排出される。所定量の生ビールを充填した後、案内筒84及びロッド86を下方にスライドさせて注出バルブ20とガスバルブ22を閉じ、樽10への生ビールの充填を終了する。そして、樽10を生ビール製造工場から出荷する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各洗浄ヘッド52における樽10の内部洗浄では、螺合部分隙間34の洗浄は行われていない。すなわち、洗浄ヘッドパッキン64が口金12の端部及びブッシュ16の端部と密着し、螺合部分隙間34の開口部分36も洗浄ヘッドパッキン64によって塞がれており、この螺合部分隙間34は洗浄媒体が流れる流路から独立しており、螺合部分隙間34は洗浄媒体によって洗浄されない。
【0021】
洗浄媒体によって洗浄されなかった螺合部分隙間34には微生物が存在している可能性があり、微生物が樽10内の生ビールに混入すると、樽10から注ぎ出される生ビールが混濁する等の原因となる。この微生物は有害なものではないが、生ビールの混濁等を防止するために、樽10内へ充填される生ビールに微生物が混入することを防止することが望ましい。
【0022】
また、充填ヘッド82に樽10を接続して生ビールを充填するとき、最初にブッシュ16内側をスチーム殺菌しているが、蒸気の熱がブッシュ16を介して螺合部分隙間34に伝わる。螺合部分隙間34内に存在する空気は熱によって膨張し圧力が大きくなり、充填ヘッドパッキン94とブッシュ16の端部との間の密着面を漏れて通過してしまい、ブッシュ16内に入ってきてしまう。螺合部分隙間34内に微生物が存在していた場合には、微生物が螺合部分隙間34内の膨張した空気とともにブッシュ16内に入ってしまう。そして、ブッシュ16内に入った微生物は、充填される生ビールといっしょに樽10内に入り、樽10から注出される生ビールを混濁等させてしまうこととなる。また、生ビールを加熱処理することはできないので、樽10内に生ビールを充填してから、樽10内の生ビールを加熱して、樽10内の微生物を処理することもできない。
【0023】
本発明は、上記した従来の技術の問題点を除くためになされたものであり、その目的とするところは、樽に充填する飲料とともに微生物が樽内に入ってしまうことを防止するために、樽内の洗浄時に樽の口金とフィッティングのブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間から微生物を除去可能な洗樽機用洗浄ヘッドパッキンを提供し、樽への飲料充填時にこの隙間に万一残存する微生物が樽内へ入ってしまうことを防止可能な樽詰機用充填ヘッドパッキンを提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明は、樽表面に口金が設けられており、樽内に連通するガスバルブと、樽内に垂下されて樽内に連通するダウンチューブの基端部と、樽内から飲料を樽外へ送り出す注出バルブとを内側に収めるブッシュを備えるフィッティングが前記口金内に装着されており、前記口金の内周面上の螺子部と前記ブッシュの外周面上の螺子部とが螺合している樽の内部を洗浄する洗樽機の洗浄ヘッドに装着され、リング状の弾性部材からなる洗浄ヘッドパッキンにおいて、前記口金と前記洗浄ヘッドとを接続させた状態で、前記洗浄ヘッドパッキンが前記口金の端部と周方向に連続して密着するとともに、前記ブッシュの端部の少なくとも一部とは密着せず、前記洗浄ヘッドから前記ブッシュの内側を通って前記樽内へ連通して形成される洗浄媒体の流路に、前記口金と前記ブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間の端部が開口する構成とした洗樽機用洗浄ヘッドパッキンである。
【0025】
請求項1の発明によると、洗樽機の洗浄ヘッドに樽が接続され、洗浄ヘッドパッキンが樽の口金に押し付けられると、洗浄ヘッドパッキンは弾性変形して口金の端部と密着し、ブッシュの内側を介して洗浄ヘッドと樽内とをつなぐ洗浄媒体の流路が形成される。このとき、洗浄ヘッドパッキンは口金とブッシュとの間の螺合部分隙間の端部の開口部分をすべて塞ぐことはなく、この螺合部分隙間は洗浄媒体の流路に開口している。洗浄媒体の流路内を流れる洗浄媒体は、この開口より螺合部分隙間へも流れ込むこととなり、螺合部分隙間は洗浄媒体により洗浄される。したがって、螺合部分隙間から微生物が樽内へ入ることは防止される。
【0026】
なお、洗浄ヘッドパッキンを形成する弾性体として、エチレンとプロピレンとジエン三元共重合体であるエチレンプロピレンゴム(EPDM)、エチレンとプロピレンの共重合体であるエチレンプロピレンゴム(EPM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、フッ素ゴム、テフロン(登録商標)、シリコン等を挙げることができる。
【0027】
また、樽内の飲料として、生ビール、ワイン、ジュース等を挙げることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の洗樽機用洗浄ヘッドパッキンであって、前記口金の端部と密着するリング状の面における内径が、前記口金の内径以上の寸法を有する洗樽機用洗浄ヘッドパッキンである。
【0028】
請求項2の発明によると、洗浄ヘッドパッキンの内径が口金の内径より大きいので、洗浄ヘッドパッキンが口金とブッシュとの間の螺合部分隙間の端部の開口部分を塞ぐことはない。したがって、螺合部分隙間へ洗浄媒体が流れることとなり、螺合部分隙間は洗浄媒体により洗浄される。
請求項3の発明は、請求項2に記載の洗樽機用洗浄ヘッドパッキンであって、前記口金の端部と密着するリング状の面における内側縁に沿って、周方向に連続する切り欠きを形成した洗樽機用洗浄ヘッドパッキンである。
【0029】
請求項3の発明によると、口金とブッシュとの間の螺合部分隙間の端部の開口部分へ至る洗浄媒体の流路の容積が大きくなる。したがって、螺合部分隙間の端部の開口部分へ流れ込む洗浄媒体の流量も大きくなり、螺合部分隙間は多量の洗浄媒体によって洗浄される。
請求項4の発明は、樽表面に口金が設けられており、樽内に連通するガスバルブと、樽内に垂下されて樽内に連通するダウンチューブの基端部と、樽内から飲料を樽外へ送り出す注出バルブとを内側に収めるブッシュを備えるフィッティングが前記口金内に装着されており、前記口金の内周面上の螺子部と前記ブッシュの外周面上の螺子部とが螺合している樽の中に飲料を充填する樽詰機の充填ヘッドに装着され、リング状の弾性部材からなる充填ヘッドパッキンにおいて、前記口金と前記充填ヘッドとを接続させた状態で、前記充填ヘッドパッキンが前記ブッシュの端部又は内周面のうち少なくともいずれかと周方向に連続して密着し、前記口金と前記ブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間の端部を、前記充填ヘッドパッキンが覆い被さって塞ぐ構成とした樽詰機用充填ヘッドパッキンである。
【0030】
請求項4の発明によると、樽詰機の充填ヘッドに樽が接続され、充填ヘッドパッキンがブッシュに押し付けられる。このとき、ブッシュの端部又は内周面と接触する充填ヘッドパッキンの面は、押し付けられたブッシュによって弾性変形し、ブッシュが充填ヘッドパッキンの面にめり込んだ形となり、充填ヘッドパッキンがブッシュと周方向に連続して密着して面接触する部分の面積は大きくなる。そして、口金とブッシュとの間の螺合部分隙間は、充填ヘッドパッキンとブッシュとの間に形成された大きな接触面によって、ブッシュの内側から仕切られる。すなわち、この螺合部分隙間は、ブッシュの内側に形成される飲料の流路から独立している。
【0031】
したがって、螺合部分隙間内に存在する空気が熱膨張しても、充填ヘッドパッキンとブッシュとの間の大きな接触面を通り抜けることは困難となり、飲料の流路へ漏れ出ることは防止される。これによって、万一、螺合部分隙間内に微生物が存在していても、樽内へ充填される飲料に微生物が混入することが防止される。
【0032】
なお、洗浄ヘッドパッキンを形成する弾性体として、EPDM、EPM、NBR、HNBR、フッ素ゴム、テフロン(登録商標)、シリコン等を挙げることができる。
また、請求項4の発明の産業上の利用分野は、飲料用の樽の洗浄及び充填に関する分野であり、請求項1の発明の産業上の利用分野と同一である。さらに、請求項4の発明の解決しようとする課題は、飲料用の樽内へ微生物が混入することを防止することであり、請求項1の発明の解決しようとする課題と同一である。
【0033】
また、樽内に充填される飲料として、生ビール、ワイン、ジュース等を挙げることができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の樽詰機用充填ヘッドパッキンであって、前記接続状態で、前記口金の端部及び前記ブッシュの端部と対向する面上に、前記ブッシュの端部と周方向に連続して面接触可能な突起を形成した樽詰機用充填ヘッドパッキンである。
【0034】
請求項5の発明によると、樽詰機の充填ヘッドが樽と接続されるとき、充填ヘッドパッキンのリング状の突起が樽の口金の端部とブッシュの端部に押し付けられる。このとき、充填ヘッドパッキンの突起はブッシュの端部の形状に応じて弾性変形し、ブッシュの端部は突起にめり込んだ形となり、充填ヘッドパッキンと接触するブッシュの端部の面積は大きくなっている。したがって、口金とブッシュとの間の螺合部分隙間からブッシュの内側へ、この大きな接触面を潜り抜けて空気が漏れ出ることは困難なものとなる。
【0035】
請求項6の発明は、請求項4に記載の樽詰機用充填ヘッドパッキンであって、前記接続状態で、前記口金の端部及び前記ブッシュの端部と対向するリング状の面における内側縁沿いに、周方向に連続して前記ブッシュの内周面と面接触可能な突起を形成した樽詰機用充填ヘッドパッキンである。
請求項6の発明によると、樽詰機の充填ヘッドが樽と接続されるとき、充填ヘッドパッキンの突起の外周側がブッシュの内周側と接触し、充填ヘッドパッキンの突起の外周面とブッシュの内周面との間の接触面積が大きくなる。この大きな面積の接触面の間を潜り抜けて、口金とブッシュとの間の螺合部分隙間からブッシュの内側へ空気が漏れ出ることは困難なものとなる。
【0036】
請求項7の発明は、請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の樽詰機用充填ヘッドパッキンであって、前記接続状態で、前記口金と前記ブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間の端部から樽詰機用充填ヘッドの外部へ連通するする空気抜きの通路を形成した樽詰機用充填ヘッドパッキンである。
請求項7の発明によると、樽詰機の充填ヘッドと樽とを接続してブッシュの内側をスチーム殺菌するとき、蒸気の熱で口金とブッシュとの間の螺合部分隙間内の空気が膨張しても、この膨張した空気は空気抜きの通路から樽詰機用充填ヘッドの外部へ出てしまう。したがって、螺合部分隙間内の空気が高圧となることは防止され、ブッシュ内へ漏れ出すことも防止される。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1ないし図5を参照して本実施の形態の構成を説明する。なお、従来のものと同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
生ビール製造工場内に、回収された生ビール用の樽10の内部洗浄と生ビールの充填とを行う内部洗浄及び充填ラインが設けられており、この内部洗浄及び充填ラインは従来ある内部洗浄及び充填ラインと同様に洗樽機50と樽詰機80を備えている。
【0038】
最初に、内部洗浄及び充填ラインで内部洗浄及び生ビールの充填をなされる樽10の構成を説明する。図1に示すように、樽10は従来ある生ビールを貯蔵、運搬するために用いられている樽と同様の構成を有する。すなわち、樽10は口金12を有し、口金12の内側にフィッティング14がねじ込まれており、フィッティング14は、ブッシュ16、ダウンチューブ18、注出バルブ20及びガスバルブ22とからなり、ブッシュ16はその内側にダウンチューブ18の基端部24、注出バルブ20、ガスバルブ22を収めており、ブッシュ16の螺子部17が口金12の螺子部13と螺合している。また、樽10内でブッシュ16の外周上にはガス穴26が開口している。さらに、ダウンチューブ18の基端部24はブッシュ16内に上下動可能に挿入されている。また、ダウンチューブ18の基端部24の頂部にはガスバルブ22が備わっており、ガスバルブスプリング28によりガスバルブ22は環状フランジ30に当接している。そして、ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24を樽10内へ押し込むと、ガスバルブ22が開き、樽10内からガス穴26及びガスバルブ22を経て樽10の外部まで連なるガスの流路が形成される構成となっている。また、ダウンチューブ18の基端部24の内部に注出バルブ20が設けてあり、注出バルブ20は、注出バルブスプリング32によってガスバルブ22に当接しており、注出バルブ20を樽10内へ押し込むと、注出バルブ20が開き、樽10内からダウンチューブ18と注出バルブ20を経て樽10の外部まで生ビールの流路が形成される構成となっている。
【0039】
また、ブッシュ16の螺子部17と口金12の螺子部13とが螺合し、螺子部13と螺子部17との間には螺合部分隙間34が形成されている。そして、この螺合部分隙間34の端部がブッシュ16の端部と口金12の端部との間で外部に環状をなして開口する開口部分36が形成されている。
次に、洗樽機50の構成を説明する。洗樽機50は、3つの洗浄ヘッド52と洗浄媒体供給手段70とからなっている。各洗浄ヘッド52の構成は、洗浄ヘッドパッキン64の構成を除いて、従来からの洗浄ヘッドと同様の構成を有する。すなわち、洗浄ヘッド52は案内筒54を上下方向にスライド可能に備え、案内筒54は上端にフランジ55を有し、案内筒54内に中空のロッド56が上下方向にスライド可能に挿入されており、ロッド56の先端にはプローブ58があり、プローブ58の先端には穴60が開口している。また、ロッド56内の中空部分は洗浄媒体供給手段70とつながっており、ロッド56と案内筒54との間には案内筒隙間62が形成してあり、案内筒隙間62は外部のドレンへつながっている。また、ロッド56とプローブ60との間の段部にはEPDM製のプローブシール68が装着してある。
【0040】
また、案内筒54のフランジ55上には、EPDM製の洗浄ヘッドパッキン64が装着してある。図2に示すように、洗浄ヘッドパッキン64はおよそ四角形の断面が円周方向に連続するフランジ状をなし、その中央にある穴の内径は案内筒54の内径と同じ寸法を有し、洗浄ヘッドパッキン64の外径は樽10の口金12の端部の外径に対応した寸法となっている。そして、洗浄ヘッドパッキン64の上面65の内側縁沿いに、円周方向に連続する切欠き66が形成されている。この切欠き66によって、穴の中間の高さから上面65にかけて一定の傾斜を有する斜面が形成され、この穴の内径も上面65において中央にある穴の内径は口金12の内径と同じ寸法となっている。
【0041】
さらに、洗浄媒体供給手段70は従来のものと同様の構成を有し、ロッド56内の中空部分へ洗浄媒体である苛性ソーダ、湯、水、蒸気、空気等を供給可能な構成となっている。
次に、樽詰機80の構成を説明する。図3に示すように、樽詰機80は、洗浄ヘッド52、蒸気発生手段104、生ビール供給手段106とからなっている。充填ヘッド82の構成は、充填ヘッドパッキン94の構成を除いて、従来からの充填ヘッドと同様の構成を有する。すなわち、充填ヘッド82は案内筒84を上下方向にスライド可能に備え、案内筒84は上端にフランジ85を有し、案内筒84内に中空のロッド86が上下方向にスライド可能に挿入されており、ロッド86の先端にはプローブ88があり、プローブ88の先端に穴90が開口している。また、ロッド86内の中空部分は充填ヘッド82の外部のドレンへつながっており、ロッド86と案内筒84の間の案内筒隙間92は蒸気発生手段104及び生ビール供給手段106とつながっている。また、ロッド86とプローブ88との間の段部にはEPDM製のプローブシール102が装着してある。
【0042】
また、案内筒84のフランジ85上にはEPDM製の充填ヘッドパッキン94が装着してある。図4に示すように、充填ヘッドパッキン94はおよそ四角形の断面が円周方向に連続するフランジ状をなし、その中央にある穴の内径は案内筒84の内径と同じ寸法を有し、充填ヘッドパッキン94の外径は口金12の外径に対応した寸法を有する。そして、充填ヘッドパッキン94の上面95の内側縁沿いに、円周方向に連続する突起96が形成されている。突起96は筒状をなし、この突起96をなす筒の外径は、突起96付け根部分で樽10のブッシュ16の端部の内径よりもやや大きく、突起96の先端部分でブッシュ16の端部の内径よりもやや小さくなっている。また、充填ヘッドパッキン94の上面95には、突起96付け根部分からブッシュ16の端部の厚さ相当分の距離だけ径方向外側に寄った位置から、上面95の外側縁まで連続する1条の溝100が空気抜きの通路として形成されている。
【0043】
さらに、蒸気発生手段104及び生ビール供給手段106は従来のものと同様の構成を有し、案内筒隙間92へ蒸気、生ビールを供給可能な構成となっている。
また、各洗浄ヘッド52及び充填ヘッド82には、樽10を固定するために、図示しない樽固定手段を設けてある。この樽固定手段は、従来の洗浄ヘッドや充填ヘッドにおいて樽を固定するために備えつけられているものと同様の構成を有する。
【0044】
本実施の形態は上記のように構成されており、次にその作用について説明する。
生ビール製造工場に回収された樽10は、樽10の露出部の洗浄、フィッティング14のシールテスト、樽10内の残圧テストがなされ、内部洗浄及び充填ラインへ送られる。なお、樽10の口金12からフィッティング14を分解して取り外すことはされず、フィッティング14は口金12に取りつけられたまま内部洗浄及び充填ラインへ送られる。
【0045】
まず、内部洗浄及び充填ラインでは、図1に示すように、樽10は口金12を下方に向けた状態とされ、1番目の洗浄ヘッド52に接続される。口金12の中心軸と案内筒54の中心軸を同一線上にそろえた状態で樽10は洗浄ヘッド52の上にセットされ、前記樽固定手段が樽10を洗浄ヘッド52の上に固定する。そして、案内筒54が上方にスライドし、口金12の端部が洗浄ヘッドパッキン64の上に押さえつけられて密着する。このとき、洗浄ヘッドパッキン64の上面65の内径は、樽10の口金12の内径と同じ寸法であるので、ブッシュ16の端部は洗浄ヘッドパッキン64と接触せず、ブッシュ16と口金12の間の螺合部分隙間34の開口部分36も洗浄ヘッドパッキン64によって塞がれていない。したがって、開口部分36は、ブッシュ16の内側と連なっており、また、切欠き66部分が形成されているので、後述の第2の洗浄媒体の流路を洗浄媒体が流れる場合に、多量の洗浄媒体が開口36まで到達可能となる。
【0046】
次に、ロッド56が案内筒54内を上方へスライドし、注出バルブ20がプローブ58により樽10内へ押し込まれ、注出バルブ20が開き、同時に、ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24がプローブシール68により樽10内へ押し込まれ、ガスバルブ22が開く。注出バルブ20が開くと、洗浄媒体供給手段70から、ロッド56の中空部分、プローブ58の先端の穴60、注出バルブ20、ダウンチューブ18を通って樽10内へ至る第1の洗浄媒体の流路が形成され、ガスバルブ22が開くと、樽10内から、ブッシュ16のガス穴26、ガスバルブ22、ブッシュ16の内側、洗浄ヘッドパッキン64の内側、案内筒隙間62を通って洗樽機50の外部のドレンへ至る第2の洗浄媒体の流路が形成される。
【0047】
そして、空気を洗浄媒体供給手段70から前記第1の洗浄媒体の流路を通じて樽10内へ送り込み、樽10内に残っている残ビールを前記した第2の洗浄媒体の流路からドレンへ押し出して排出する。残ビールを排出した後、水で樽10内の予備洗浄を行う。この予備洗浄で用いられる水は、洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路によって樽10内へ送られ、第2の洗浄媒体の流路からドレンへ流れ出る。この予備洗浄において、第2の洗浄媒体の流路を流れる水は、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66部分にも流れ込み、螺合部分隙間34の開口部分36まで至り、螺合部分隙間34は多量の水によって予備洗浄される。
【0048】
そして、空気を洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流し、樽10内から予備洗浄の水を除去する。このとき、螺合部分隙間34に残っていた予備洗浄の水も除去される。
予備洗浄後、苛性ソーダを洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流し、樽10内を苛性ソーダで洗浄する。この苛性ソーダによる洗浄において、第2の洗浄媒体の流路を流れる苛性ソーダは、予備洗浄の水と同様に、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66部分にも流れ込み、螺合部分隙間34の開口部分36まで至り、螺合部分隙間34は多量の苛性ソーダによって洗浄される。そして、空気を洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流し、樽10内から苛性ソーダを除去する。このとき、螺合部分隙間34に残っていた苛性ソーダも除去される。
【0049】
苛性ソーダによる樽10内の洗浄を終えたら、案内筒54及びロッド56が下方へスライドし1番目の洗浄ヘッド52の中へ収まり、注出バルブ20とガスバルブ22が閉じられ、前記樽固定手段から樽10は開放され、樽10は1番目の洗浄ヘッド52から取り外されて、2番目の洗浄ヘッド52へ送られる。2番目の洗浄ヘッド52においても、1番目の洗浄ヘッド52のときと同様にして樽10は2番目の洗浄ヘッド52にセット、固定され、ロッド56が上方へスライドし、注出バルブ20とガスバルブ22が開き、第1の洗浄媒体の流路と第2の洗浄媒体の流路とが2番目の洗浄ヘッド52と樽10との間に形成される。
【0050】
そして、2番目の洗浄ヘッド52では、湯による樽10内の洗浄が行われる。洗浄に用いられる湯は、予備洗浄の水と同様に、洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流れる。第2の洗浄媒体の流路を流れる湯は、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66部分にも流れ込み、螺合部分隙間34の開口部分36まで至り、螺合部分隙間34は多量の湯によって洗浄される。そして、空気を洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流し、樽10内から洗浄で用いた湯を除去する。このとき、螺合部分隙間34に残っていた湯も除去される。
【0051】
2番目の洗浄ヘッド52で、湯による樽10内の洗浄を終えたら、樽10を2番目の洗浄ヘッド52から外し、3番目の洗浄ヘッド52に接続する。樽10を2番目の洗浄ヘッド52から外して3番目の洗浄ヘッド52に接続する作業は、樽10を1番目の洗浄ヘッド52から外して2番目の洗浄ヘッド52に接続する作業と同様である。
【0052】
そして、3番目の洗浄ヘッド52において、2番目の洗浄ヘッド52での湯による洗浄と同様に、再び湯による樽10内の洗浄を行い、空気で洗浄に使った湯を樽10内から除く。このとき、螺合部分隙間34も第2の洗浄媒体の流路を流れる湯によって再び洗浄され、空気によって螺合部分隙間34に残っていた湯は除去される。
【0053】
2回目の湯による樽10内の洗浄を終えたら、蒸気による樽10内のスチーム殺菌が行われる。スチーム殺菌で用いられる蒸気は、予備洗浄の水と同様に、洗浄媒体供給手段70から第1の洗浄媒体の流路、樽10内、第2の洗浄媒体の流路へ連続して流れる。第2の洗浄媒体の流路を流れる蒸気は、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66部分にも流れ込み、螺合部分隙間34の開口部分36まで至り、螺合部分隙間34も蒸気によってスチーム殺菌される。
【0054】
これらの一連の内部洗浄によって、樽10内が洗浄されるのと同時に、螺合部分隙間34の洗浄も行われており、この螺合部分隙間34に存在する可能性がある微生物は除去されてしまう。
3番目の洗浄ヘッド52においてスチーム殺菌を終えた樽10は、3番目の洗浄ヘッド52から外され、樽詰機80の充填ヘッド82に接続される。樽10を3番目の洗浄ヘッド52から外す作業は、樽10を1番目の洗浄ヘッド52から外す作業と同様である。
【0055】
樽10は口金12を下方に向けた状態での充填ヘッド82に接続され、充填ヘッド82の前記樽固定手段が樽10を充填ヘッド82の上に固定する。口金12の中心軸と案内筒84の中心軸を同一線上にそろえた状態で、案内筒84が上方へスライドし、口金12の端部が充填ヘッドパッキン94の上に押さえつけられて密着し、同時に、充填ヘッドパッキン94の突起96がブッシュ16の内側へ進入する。このとき、突起96の先端の外径はブッシュ16の内径よりもやや小さいので、ブッシュ16の内側に突起96スムーズに進入することができる。また、突起96付け根部分の外径はブッシュ16の内径よりもやや大きいので、突起96の外周面はブッシュ16の内周面の大きさに応じて弾性変形し、ブッシュ16の内周面は突起96の外周面と密着し、ブッシュ16と突起96との間には、周方向に連続する大きな面積を有する接触面が形成される。なお、充填ヘッドパッキン94の上面95には充填ヘッドパッキン94の外周面まで連続する溝100が形成されており、螺合部分隙間34は開口部分36と溝100の突起96側の端部の上に位置し、螺合部分隙間34は溝100によって充填ヘッド82の外部へ連通している。また、ロッド86は案内筒84内に収まったままであり、注出バルブ20とガスバルブ22は閉じたままとなっている(図3を参照)。そして、蒸気発生手段104から案内筒隙間92を通ってブッシュ16内へ至る蒸気の流路が形成される。
【0056】
蒸気の流路が形成されたら、蒸気を蒸気の流路を通してブッシュ16の内側に噴出する。ブッシュ16の内側に噴出された蒸気は、ブッシュ16の内側、ガスバルブ22及び注出バルブ20のスチーム殺菌を行う。ブッシュ16内に噴出された蒸気の熱はブッシュ16に伝わり、螺合部分隙間34内の空気を膨張させる。螺合部分隙間34内で膨張した空気は溝100を通って充填ヘッド82の外部へ流れ出し、螺合部分隙間34内の圧力が大きくなることはなく、螺合部分隙間34内の空気がブッシュ16内へ漏れ出ることを防止している。このとき、ブッシュ16と突起96との間に存在する大きな接触面も、螺合部分隙間34内の空気がブッシュ16内へ漏れ出ることを防止している。したがって、螺合部分隙間34内に微生物が存在することがあっても、この微生物がブッシュ16内へ入ることは防止される。
【0057】
ブッシュ16内のスチーム殺菌を終了したら、ロッド86が上方へスライドし、注出バルブ20がプローブ88により樽10内へ押し込まれ、注出バルブ20が開き、同時に、ガスバルブ22及びダウンチューブ18の基端部24がプローブシール102により樽10内へ押し込まれ、ガスバルブ22が開く(図5を参照)。そして、案内筒隙間92は蒸気発生手段104から生ビール供給手段106へ接続を切り替えられる。注出バルブ20が開くと、樽10内からダウンチューブ18、注出バルブ20、プローブ88の穴90、ロッド86内の中空を通って充填ヘッド82外部へ連なる空気の流路が形成され、この空気の流路が、生ビールの充填時に樽10内から樽10外へ排出される空気の流路となる。また、生ビール供給手段106から案内筒隙間92、ガスバルブ22、ガス穴26を通って樽10内へ連なる生ビールの充填流路が形成され、この流路を充填される生ビールが流れる。
【0058】
そして、生ビールを樽10内へ生ビールの充填流路を介して充填し、樽10内にあった空気を空気の流路から樽10外へ排出する。この生ビールの充填において、ブッシュ16の内側はスチーム殺菌されており、螺合部分隙間34からブッシュ16の内側へ空気とともに微生物が入ることも防止されているので、樽10内に充填される生ビールに微生物が混入することは防止されている。
【0059】
所定量の生ビールを充填した後、案内筒84及びロッド86を下方にスライドさせ、注出バルブ20とガスバルブ22を閉じ、樽10への生ビールの充填を終了する。そして、樽10を生ビール製造工場から出荷する。
したがって、洗浄ヘッドパッキン64を装着した洗浄ヘッド52を使用すると、樽10の内部洗浄の際に、樽10の口金12とブッシュ16との間の螺合部分隙間34の洗浄を行うことができ、螺合部分隙間34内から微生物を洗浄して除去することが可能となる。また、充填ヘッドパッキン94を装着した充填ヘッド82を使用すると、生ビールを充填するときに微生物がブッシュ16の内側へ入ることを防止でき、樽10内に微生物が生ビールとともに混入することを防止することができる。さらに、洗浄ヘッドパッキン64を装着した洗浄ヘッド52を用いて樽10の内部洗浄を行い、且つ充填ヘッドパッキン94を装着した充填ヘッド82を用いて樽10に生ビールを充填すると、樽10内の生ビールに微生物が混入することをより確実に防止可能となる。
【0060】
なお、本実施の形態において、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66を、図6(i)に示す変形例1のように形成することも可能である。すなわち、変形例1に係る洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66は、周方向に連続する段部によって形成されており、切欠き66における洗浄ヘッドパッキン64の内径は、上下方向に連続して口金12の内径と同じ寸法を有する。
【0061】
また、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66を、図6(ii)に示す変形例2のように形成することも可能である。すなわち、変形例2に係る洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66は、周方向に連続する湾曲面によって形成されている。
さらに、洗浄ヘッドパッキン64の切欠き66を、図6(iii)に示す変形例3のように形成することも可能である。すなわち、変形例3に係る洗浄ヘッドパッキン64において、切欠き66を上面65から下面まで連続して形成し、上下に連続して洗浄ヘッドパッキン64の内径は口金12の内径と同じ寸法を有する。
【0062】
また、充填ヘッドパッキン94の突起96の形状を、図7(i)に示す変形例4のように、三角形の断面が周方向に連続する突起96によって形成することも可能である。本変形例に係る突起96にブッシュ16の端部が押し付けられると、突起96が弾性変形し、突起96にブッシュ16の端部がめり込む。そして、突起96とブッシュ16の端部との間には周方向に連続する大きな接触面が形成される。
【0063】
また、充填ヘッドパッキン94の突起96の形状を、図7(ii)に示す変形例5のように、半円形の断面が周方向に連続する突起96によって形成することも可能であり、また、多角形の断面が周方向に連続する突起96によって形成することも可能である。この場合も、突起96とブッシュ16の端部との間には周方向に連続する大きな接触面が形成される。
【0064】
また、充填ヘッドパッキン94の突起96の形状を、図7(iii)に示す変形例6のように形成することも可能である。すなわち、変形例6に係る突起96は、およそ四角形の断面が円周方向に連続した筒状をなし、この突起96の筒の外周面上に、半円形又は多角形をなす断面が周方向に連続する小突起98をリング状に1条又は複数条形成してある。そして、小突起98がなすリングの外径は、ブッシュ16の内径よりもやや大きな寸法となっている。小突起98はブッシュ16の内周面上に押し付けられて弾性変形し、小突起98とブッシュ16の内周面との間には周方向に連続する接触面が形成される。
【0065】
また、充填ヘッドパッキン94の突起96が形成される位置は充填ヘッドパッキン94の上面95の内側縁沿いに限定されるものではなく、突起96の内周側付け根部分と、上面95の内側縁との間に距離があっても差し支えない。
また、充填ヘッドパッキン94において、溝100は突起96付け根部分からブッシュ16の端部の厚さ相当分の距離だけ径方向外側に寄った位置から、上面95の外側縁まで連続するとしたが、突起96付け根部分から上面95の外側縁まで連続させて形成することも可能である。
【0066】
また、充填ヘッドパッキン94において、1条の溝100が空気抜きの通路をなすとしたが、複数条の溝によって空気抜きの通路を形成すること可能であることは勿論である。
また、充填ヘッドパッキン94において、溝100によって空気抜きの通路を形成する替わりに、充填ヘッドパッキン94の中を貫通する孔によって空気抜きの通路を形成することも可能である。
【0067】
また、洗浄ヘッドパッキン64及び充填ヘッドパッキン94はEPDM製としたが、EPM、NBR、HNBR、フッ素ゴム、テフロン(登録商標)、シリコン等の弾性体により形成可能であることは勿論である。
また、樽10に生ビールを充填する替わりに、ワイン、ジュース等の飲料を充填可能であることはは勿論である。
【0068】
次に、本発明に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンについて行った微生物洗浄効果評価試験の結果及び樽詰機用充填ヘッドパッキンについて行った微生物混入防止効果評価試験の結果について説明する。
(1)微生物洗浄効果評価試験1
本発明に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンの微生物洗浄効果評価試験1の結果を以下に示す。本試験において、本発明に係る洗浄ヘッドパッキンを装着した洗樽機(発明例1)と、従来からのものと同様の構成を有する洗樽機(比較例1)とで、樽の口金とブッシュとの間の螺合部分隙間の洗浄効果を比較した。
【0069】
発明例1の洗樽機は、前述の発明の実施の形態で説明した洗樽機と同様の構成を有する。本試験において、発明例1の洗浄ヘッドパッキンと比較例1の洗浄ヘッドパッキンの微生物洗浄効果を評価するために、発明例1及び比較例1の各洗樽機で以下のブッシュを有する樽の内部洗浄を行った。すなわち、フィッティングのブッシュの外周面上にある螺子部に食紅を塗布し、このフィッティングを口金に装着した樽を発明例1及び比較例1の各洗樽機で内部洗浄した。なお、樽の構成はブッシュの外周面上の螺子部に食紅を塗布してある他は従来ある樽と同様の構成を有し、各洗樽機での内部洗浄は従来のものと同様に、1番目から3番目の洗浄ヘッドを用いて予備洗浄、苛性ソーダ洗浄、2回の湯洗浄、スチーム洗浄を行った。
【0070】
そして、発明例1及び比較例1の各洗樽機で内部洗浄を終えた各樽について、フィッティングを口金から取り外し、ブッシュの外周面上の螺子部に塗布してあった食紅の状態を調べた。その結果、発明例1の洗樽機で内部洗浄を行った樽においては、ブッシュの外周面上の螺子部に残存する食紅は認められなかった。一方、比較例1の洗樽機で内部洗浄を行った樽においては、ブッシュの外周面上の螺子部に食紅が残存していた。
【0071】
したがって、本発明に係る洗浄ヘッドパッキンを洗浄ヘッドに装着することによって、樽のブッシュと口金との間の螺合部分隙間が洗浄され、螺合部分隙間に存在する微生物を洗い流すことが可能であることを確認した。
(2)微生物洗浄効果評価試験2
次に、本発明に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンの微生物洗浄効果評価試験2の結果を示す。本試験では、発明例1と同様の構成を有する洗樽機を使用して、従来あるものと同様の構成の構成を有する100個の樽の内部洗浄を行った(発明例2)。また、比較のため、比較例1と同様の構成を有する洗樽機を使用して、従来あるものと同様の構成を有する100個の樽の内部洗浄を行った(比較例2)。そして、内部洗浄を終えた各樽について、螺合部分隙間の開口部分周辺における微生物の検出率を比較した。なお、微生物の検出には標準寒天培地を用いた。
【0072】
本試験の結果を、図8に示す。発明例2に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは3個であり、微生物の検出率は3%であった。一方、比較例2に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは5個であり、検出率は5%であった。
したがって、本発明に係る洗浄ヘッドパッキンを洗浄ヘッドに装着することによって、内部洗浄後、螺合部分隙間からの微生物の検出率が低減されており、樽のブッシュと口金との間の螺合部分隙間が洗浄され、螺合部分隙間に存在する微生物を洗い流すことが可能であることを確認した。
(3)微生物混入防止効果評価試験1
次に、本発明に係る樽詰機用充填ヘッドパッキンの微生物混入防止効果評価試験1の結果を示す。本試験では、本発明に係る充填ヘッドパッキンを装着した樽詰機を用いて樽に生ビールを充填した場合(発明例3)と、従来からのものと同様の構成を有する樽詰機を用いて樽に生ビールを充填した場合(比較例3)とで、微生物の混入防止効果を比較評価した。
【0073】
発明例3に係る樽詰機は、充填ヘッドパッキンの上面に空気抜きの通路をなす溝が形成されていない点を除いて、変形例4に係る充填ヘッドパッキンと同様の構成を有し、他の構成は前述の発明の実施の形態で説明した樽詰機と同様の構成を有する。そして、発明例3に係る樽詰機を用いて、従来あるものと同様の構成を有する100個の樽に生ビールを充填し、充填後に各樽のブッシュの内側における微生物の検出率を調べた。なお、比較例1の洗樽機によって内部洗浄を行ったものである。また、比較のために、発明例3で使用した樽と同じ条件の100個の樽に、比較例3に係る樽詰機を用いて生ビールを充填し、充填後に各樽のブッシュの内側における微生物の検出率を調べた。なお、微生物の検出には標準寒天培地を用いた。
【0074】
本試験の結果を図9に示す。発明例3に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは10個であり、微生物の検出率は10%であった。一方、比較例3に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは15個であり、検出率は15%であった。
本試験において使用した樽は、従来あるのものと同様の構成の洗樽機で内部洗浄を行ったものであり、螺合部分隙間の洗浄がなされていないものであるが、本発明に係る洗浄ヘッドパッキンを洗浄ヘッドに装着することによって、微生物がブッシュの内側へ出てくることが防止されており、微生物の検出率が低減されており、微生物が生ビールとともに樽内へ混入することが防止されていることを確認した。
(4)微生物混入防止効果評価試験2
次に、本発明に係る樽詰機用充填ヘッドパッキンの微生物混入防止効果評価試験2の結果を示す。本試験では、本発明に係る充填ヘッドパッキンを装着した樽詰機を用いて生ビールを充填した場合(発明例4)の微生物混入防止効果を調べた。なお、以下に述べるように、発明例4に係る充填ヘッドパッキンの形状は、発明例3に係る充填ヘッドパッキンの形状と異なっている。
【0075】
発明例4に係る樽詰機は、充填ヘッドパッキン充填ヘッドパッキンの上面に空気抜きの通路をなす溝が形成されていない点を除いて、本発明の実施の形態で説明した樽詰機と同様の構成を有する。そして、発明例3で使用した樽と同じ条件の100個の樽に、発明例4に係る樽詰機を用いて生ビールを充填し、充填後に各樽のブッシュの内側における微生物の検出率を調べた。なお、微生物の検出には標準寒天培地を用いた。
【0076】
本試験の結果を図9に示す。発明例4に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは7個であり、微生物の検出率は7%であった。
したがって、発明例4に係る充填ヘッドパッキンによって、微生物がブッシュの内側へ出てくることがより効果的に防止されており、微生物の検出率がより低減されており、微生物が生ビールとともに樽内へ混入することがより防止されていることを確認した。
(5)微生物混入防止効果評価試験3
次に、本発明に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキン及び樽詰機用充填ヘッドパッキンの微生物混入防止効果評価試験3の結果を示す。本試験では、発明例1に係る洗樽機及び発明例4に係る樽詰機を用いて、従来のものと同様の構成の100個の樽について内部洗浄及び生ビールの充填を行った場合(発明例5)について、生ビールの充填後に各樽のブッシュの内側における微生物の検出率を調べた。なお、微生物の検出には標準寒天培地を用いた。
【0077】
本試験の結果を図9に示す。発明例5に係る100個の樽のうち、微生物が検出されたものは3個であり、微生物の検出率は3%であった。
したがって、本発明に係る洗浄ヘッドパッキン及び充填ヘッドパッキンを併用することによって、微生物の検出率がさらに効果的に低減されており、微生物が生ビールとともに樽内へ混入することがさらに効果的に防止されていることを確認した。
【0078】
【発明の効果】
本発明は、上記のような洗樽機用洗浄ヘッドパッキン及び樽詰機用充填ヘッドパッキンであるので、以下の効果がある。すなわち、樽に充填する飲料とともに微生物が樽内に入ってしまうことを防止するために、樽内の洗浄時に微生物を樽の口金とフィッティングの外筒との螺合部分に形成される隙間から除去可能な洗樽機用洗浄ヘッドパッキンを提供でき、樽への飲料充填時に口金とフィッティングの外筒との螺合部分に形成される隙間に万一残存する微生物が樽内へ侵入することを防止可能な樽詰機用充填ヘッドパッキンを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンを備える洗浄ヘッドの縦断面部分図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンの斜視図及び縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る樽詰機用充填ヘッドパッキンを備える充填ヘッドの縦断面部分図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る樽詰機用充填ヘッドパッキンの斜視図及び縦断面図である。
【図5】充填ヘッドと樽とが接続されて、樽の注出バルブ及びガスバルブが開いた状態の説明図である。
【図6】各変形例に係る洗樽機用洗浄ヘッドパッキンの縦断面図である。
【図7】各変形例に係る樽詰機用充填ヘッドパッキンの縦断面図である。
【図8】洗樽機用洗浄ヘッドパッキンの微生物洗浄効果評価試験2の試験結果の説明図である。
【図9】樽詰機用充填ヘッドパッキンの微生物混入防止効果評価試験1、2及び3の試験結果の説明図である。
【図10】従来ある樽の部分縦断面図である。
【図11】従来ある内部洗浄及び充填ラインの構成図である。
【図12】従来ある洗樽機の洗浄ヘッドの縦断面図である。
【図13】従来ある樽詰機の充填ヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
10 樽
12 口金
13 口金の螺子部
14 フィッティング
16 ブッシュ
17 ブッシュの螺子部
18 ダウンチューブ
20 注出バルブ
22 ガスバルブ
24 ダウンチューブ基端部
26 ブッシュのガス穴
28 ガスバルブスプリング
30 環状フランジ
32 注出バルブスプリング
34 ブッシュと口金間の螺合部分隙間
36 ブッシュと口金間の螺合部分隙間の開口部分
40 内部洗浄及び充填ライン
50 洗樽機
52 洗浄ヘッド
54 案内筒
55 フランジ
56 ロッド
58 プローブ
60 穴
62 ロッドと案内筒間の隙間(案内筒隙間)
64 洗浄ヘッドパッキン
65 洗浄ヘッドパッキンの上面
66 切欠き
68 プローブシール
70 洗浄媒体供給手段
80 樽詰機
82 充填ヘッド
84 案内筒
85 フランジ
86 ロッド
88 プローブ
90 穴
92 ロッドと案内筒間の隙間(案内筒隙間)
94 充填ヘッドパッキン
95 充填ヘッドパッキンの上面
96 突起
98 小突起
100 溝
102 プローブシール
104 蒸気発生手段
106 生ビール供給手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cleaning head packing attached to a washing head of a barrel washing machine for washing the inside of a beverage barrel, and a filling head attached to a filling head of a barrel filling machine for filling a beverage inside a beverage barrel. The present invention relates to a cleaning head packing and a filling head packing that can prevent microorganisms from being mixed together when a beverage is filled in a barrel.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 10, a
The
[0003]
Further, the
[0004]
Furthermore, a pouring
[0005]
Further, as described above, the
[0006]
The
[0007]
The internal cleaning of the recovered
As shown in FIG. 12, the
[0008]
The
[0009]
A ring-shaped
[0010]
As shown in FIGS. 11 and 13, the
The filling
[0011]
A ring-shaped
[0012]
In the internal cleaning and filling
[0013]
Specifically, first, the
[0014]
Then, the remaining beer remaining in the
[0015]
When cleaning with caustic soda is completed, the
[0016]
When the
[0017]
The inner peripheral surface of the
Then, the
[0018]
Then, steam is ejected from the steam generating means 104 to the inside of the
After steam sterilization, the
[0019]
And draft beer is filled into the
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the internal cleaning of the
[0021]
There is a possibility that microorganisms exist in the threaded
[0022]
When the
[0023]
The present invention has been made in order to eliminate the above-described problems of the prior art, and the purpose thereof is to prevent microorganisms from entering the barrel together with the beverage filled in the barrel. We provide a washing head packing for a barrel washing machine that can remove microorganisms from the gap formed in the screwed part between the barrel base and the fitting bush when washing inside the barrel, and this gap is filled when beverage is filled into the barrel. An object of the present invention is to provide a filling head packing for a barrel filling machine that can prevent remaining microorganisms from entering the barrel.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
The present invention adopts the following configuration in order to solve the problem. The invention according to
[0025]
According to the invention of
[0026]
In addition, as an elastic body forming the cleaning head packing, ethylene propylene rubber (EPDM) which is a terpolymer of ethylene, propylene and diene, ethylene propylene rubber (EPM) which is a copolymer of ethylene and propylene, acrylonitrile butadiene rubber (NBR), hydrogenated nitrile rubber (HNBR), fluororubber, Teflon (registered trademark), silicon and the like.
[0027]
Moreover, draft beer, wine, juice, etc. can be mentioned as a drink in a barrel.
A second aspect of the present invention is the washing head packing for a barrel washing machine according to the first aspect, wherein the inner diameter of the ring-shaped surface in close contact with the end of the base has a dimension equal to or larger than the inner diameter of the base. This is a barrel head cleaning head packing.
[0028]
According to the second aspect of the present invention, since the inner diameter of the cleaning head packing is larger than the inner diameter of the base, the cleaning head packing does not block the opening portion at the end of the threaded portion gap between the base and the bush. Therefore, the cleaning medium flows into the screwing portion gap, and the screwing portion gap is cleaned by the cleaning medium.
A third aspect of the present invention is the washing head packing for a barrel washing machine according to the second aspect, wherein the cutout is continuous in the circumferential direction along the inner edge of the ring-shaped surface in close contact with the end of the base. It is the washing head packing for barrel washing machines which formed.
[0029]
According to the invention of
The invention of
[0030]
According to the invention of
[0031]
Therefore, even if the air existing in the threaded portion gap is thermally expanded, it is difficult to pass through the large contact surface between the filling head packing and the bush, and leakage to the beverage flow path is prevented. Thereby, even if microorganisms are present in the threaded portion gap, the microorganisms are prevented from being mixed into the beverage filled in the barrel.
[0032]
Examples of the elastic body forming the cleaning head packing include EPDM, EPM, NBR, HNBR, fluororubber, Teflon (registered trademark), and silicon.
The field of industrial use of the invention of
[0033]
Moreover, draft beer, wine, juice, etc. can be mentioned as a drink with which a barrel is filled.
A fifth aspect of the present invention is the filling head packing for a barrel filling machine according to the fourth aspect, wherein in the connected state, on the surface facing the end of the base and the end of the bush, It is the filling head packing for barrel filling machines which formed the protrusion which can carry out surface contact continuously with an edge part in the circumferential direction.
[0034]
According to the invention of
[0035]
A sixth aspect of the present invention is the filling head packing for the barrel filling machine according to the fourth aspect, wherein the inner edge of the ring-shaped surface facing the end of the base and the end of the bush in the connected state is provided. A filling head packing for a barrel filling machine formed along the circumferential direction with a protrusion that can continuously contact the inner peripheral surface of the bush.
According to the invention of claim 6, when the filling head of the barrel filling machine is connected to the barrel, the outer peripheral side of the projection of the filling head packing contacts the inner peripheral side of the bush, and the outer peripheral surface of the projection of the filling head packing and the bush The contact area with the inner peripheral surface is increased. It is difficult for the air to leak through the large contact area between the contact surfaces and the inside of the bush through the gap between the screw and the bush.
[0036]
A seventh aspect of the invention is the filling head packing for a barrel filling machine according to any one of the fourth to sixth aspects, wherein the barrel is formed in a screwed portion between the base and the bush in the connected state. This is a filling head packing for a barrel filling machine in which an air vent passage communicating from the end of the gap to the outside of the filling head for the barrel filling machine is formed.
According to the invention of claim 7, when the inside of the bush is steam sterilized by connecting the filling head of the barrel filling machine and the barrel, the air in the threaded portion gap between the base and the bush expands due to the heat of steam. Even so, the expanded air exits from the air vent passage to the outside of the filling head for the barreling machine. Therefore, it is possible to prevent the air in the threaded portion gap from becoming high pressure and to prevent leakage into the bush.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, the configuration of the present embodiment will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the structure similar to a conventional one, and the detailed description is abbreviate | omitted.
An internal cleaning and filling line is provided in the draft beer manufacturing factory to perform internal cleaning of the recovered
[0038]
First, the structure of the
[0039]
Further, the
Next, the configuration of the
[0040]
Further, a cleaning head packing 64 made of EPDM is mounted on the
[0041]
Further, the cleaning medium supply means 70 has a configuration similar to that of the conventional one, and is configured to be able to supply caustic soda, hot water, water, steam, air, etc., which are cleaning media, to the hollow portion in the
Next, the configuration of the
[0042]
An EPDM filling head packing 94 is mounted on the
[0043]
Further, the steam generating means 104 and the draft beer supply means 106 have the same configuration as that of the conventional one, and are configured to be able to supply steam and draft beer to the
Each cleaning
[0044]
This embodiment is configured as described above, and the operation thereof will be described next.
The
[0045]
First, in the internal cleaning and filling line, as shown in FIG. 1, the
[0046]
Next, the
[0047]
Then, air is fed from the cleaning medium supply means 70 into the
[0048]
Then, air is continuously flowed from the cleaning medium supply means 70 to the flow path of the first cleaning medium, the
After the preliminary cleaning, the caustic soda is continuously flowed from the cleaning medium supply means 70 to the first cleaning medium flow path, the
[0049]
After cleaning the inside of the
[0050]
In the
[0051]
When the
[0052]
Then, in the
[0053]
When the cleaning of the
[0054]
By this series of internal cleaning, the inside of the
The
[0055]
The
[0056]
When the steam channel is formed, the steam is jetted into the
[0057]
When the steam sterilization in the
[0058]
And draft beer is filled into the
[0059]
After filling a predetermined amount of draft beer, the
Therefore, when the cleaning
[0060]
In the present embodiment, the
[0061]
Further, the
Furthermore, the
[0062]
Further, the shape of the
[0063]
Further, the shape of the
[0064]
Further, the shape of the
[0065]
Further, the position where the
In addition, in the filling head packing 94, the
[0066]
In addition, in the filling head packing 94, the
Further, in the filling head packing 94, instead of forming the air vent passage by the
[0067]
Further, although the cleaning head packing 64 and the filling head packing 94 are made of EPDM, it is needless to say that the cleaning head packing 64 and the filling head packing 94 can be formed of an elastic body such as EPM, NBR, HNBR, fluororubber, Teflon (registered trademark), or silicon.
Of course, instead of filling the
[0068]
Next, the result of the microorganism cleaning effect evaluation test performed on the washing head packing for the barrel washing machine according to the present invention and the result of the microorganism contamination prevention effect evaluation test performed on the filling head packing for the barrel filling machine will be described.
(1) Microbial cleaning
The result of the microorganism cleaning
[0069]
The barrel washing machine of Invention Example 1 has the same configuration as the barrel washing machine described in the embodiment of the invention described above. In this test, in order to evaluate the microbial cleaning effect of the cleaning head packing of Invention Example 1 and the cleaning head packing of Comparative Example 1, the interior of the barrel having the following bushes in each barrel washing machine of Invention Example 1 and Comparative Example 1 Washing was performed. That is, a food coloring was applied to the screw portion on the outer peripheral surface of the bush of the fitting, and the barrel with the fitting attached to the base was internally washed with each barrel washing machine of Invention Example 1 and Comparative Example 1. In addition, the structure of the barrel has the same configuration as a conventional barrel, except that the screw portion on the outer peripheral surface of the bush is coated, and the internal cleaning in each barrel washing machine is the same as the conventional one, Pre-cleaning, caustic soda cleaning, twice hot water cleaning, and steam cleaning were performed using the first to third cleaning heads.
[0070]
And about each barrel which finished internal washing with each barrel washing machine of invention example 1 and comparative example 1, a fitting was removed from a mouthpiece and the state of the food red which had been applied to the screw part on the outer peripheral surface of a bush was investigated. . As a result, in the barrel that was internally cleaned by the barrel washing machine of Invention Example 1, no food color remaining on the screw portion on the outer peripheral surface of the bush was observed. On the other hand, in the barrel that was internally cleaned by the barrel washing machine of Comparative Example 1, food red remained on the screw portion on the outer peripheral surface of the bush.
[0071]
Therefore, by mounting the cleaning head packing according to the present invention on the cleaning head, the threaded portion gap between the barrel bush and the mouthpiece is washed, and the microorganisms present in the screwed portion gap can be washed away. It was confirmed.
(2) Microbial cleaning
Next, the result of the microorganism cleaning
[0072]
The results of this test are shown in FIG. Among the 100 barrels according to Invention Example 2, three were detected with microorganisms, and the detection rate of microorganisms was 3%. On the other hand, among 100 barrels according to Comparative Example 2, 5 were detected with microorganisms, and the detection rate was 5%.
Therefore, by attaching the cleaning head packing according to the present invention to the cleaning head, the detection rate of microorganisms from the screwed portion gap is reduced after internal cleaning, and the screwed portion between the barrel bush and the base It was confirmed that the gap was washed and the microorganisms present in the screwed part gap could be washed away.
(3) Microbial contamination prevention
Next, the result of the microorganisms mixing prevention
[0073]
The barrel filling machine according to the invention example 3 has the same configuration as the filling head packing according to the modified example 4 except that a groove forming an air vent passage is not formed on the upper surface of the filling head packing. The configuration is the same as that of the barreling machine described in the embodiment of the invention. And using the barrel filling machine which concerns on the example 3 of an invention, draft beer was filled into 100 barrels which have the same structure as what existed conventionally, and the detection rate of the microorganisms inside the bush of each barrel was investigated after filling. In addition, internal washing was performed by the barrel washing machine of Comparative Example 1. In addition, for comparison, 100 barrels under the same conditions as the barrel used in Invention Example 3 were filled with draft beer using the barreling machine according to Comparative Example 3, and microorganisms inside the bush of each barrel after filling. The detection rate of was investigated. A standard agar medium was used for detection of microorganisms.
[0074]
The results of this test are shown in FIG. Among 100 barrels according to Invention Example 3, 10 were detected with microorganisms, and the detection rate of microorganisms was 10%. On the other hand, among 100 barrels according to Comparative Example 3, 15 were detected with microorganisms, and the detection rate was 15%.
The barrel used in this test was internally washed with a barrel washing machine having a configuration similar to that of a conventional one, and the threaded portion gap was not washed, but the washing according to the present invention By attaching the head packing to the cleaning head, microorganisms are prevented from coming out inside the bush, the detection rate of microorganisms is reduced, and microorganisms are prevented from entering the barrel with draft beer. Confirmed that.
(4) Microbial contamination prevention
Next, the result of the microorganisms mixing prevention
[0075]
The barrel filling machine according to Invention Example 4 is the same as the barrel filling machine described in the embodiment of the present invention, except that a groove forming an air vent passage is not formed on the upper surface of the filling head packing filling head packing. It has a configuration. And 100 barrels of the same conditions as the barrel used in Invention Example 3 are filled with draft beer using the barreling machine according to Invention Example 4, and after filling, the detection rate of microorganisms inside the bush of each barrel is examined. It was. A standard agar medium was used for detection of microorganisms.
[0076]
The results of this test are shown in FIG. Of the 100 barrels according to Invention Example 4, 7 were detected with microorganisms, and the detection rate of microorganisms was 7%.
Therefore, the filling head packing according to Invention Example 4 more effectively prevents microorganisms from coming out of the bush, and the detection rate of microorganisms is further reduced. It was confirmed that mixing was further prevented.
(5) Microbial contamination prevention
Next, the result of the microorganism mixing prevention
[0077]
The results of this test are shown in FIG. Of the 100 barrels according to Invention Example 5, three were detected with microorganisms, and the detection rate of microorganisms was 3%.
Therefore, by using the cleaning head packing and the filling head packing according to the present invention in combination, the detection rate of microorganisms is further effectively reduced, and it is more effectively prevented that microorganisms are mixed into the barrel together with draft beer. Confirmed that.
[0078]
【The invention's effect】
Since this invention is the above washing head packing for barrel washing machines and the filling head packing for barrel filling machines, there are the following effects. That is, in order to prevent microorganisms from entering the barrel together with the beverage filled in the barrel, the microorganisms are removed from the gap formed in the screwed portion between the barrel base and the fitting outer cylinder during washing in the barrel. We can provide a cleaning head packing for a barrel washing machine that prevents microorganisms remaining in the gap formed in the screwed portion between the base and the fitting outer cylinder from entering the barrel when filling the barrel with beverage. There is an effect that it is possible to provide a filling head packing for a barrel filling machine.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional partial view of a cleaning head including a cleaning head packing for a barrel washing machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view and a longitudinal sectional view of a washing head packing for a barrel washing machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional partial view of a filling head including a filling head packing for a barreling machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view and a longitudinal sectional view of a filling head packing for a barrel filling machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing a state where a filling head and a barrel are connected and a barrel pouring valve and a gas valve are opened.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of a cleaning head packing for a barrel washing machine according to each modification.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a filling head packing for a barrel filling machine according to each modification.
FIG. 8 is an explanatory diagram of test results of a microorganism cleaning
FIG. 9 is an explanatory diagram of test results of the microorganism contamination prevention
FIG. 10 is a partial longitudinal sectional view of a conventional barrel.
FIG. 11 is a configuration diagram of a conventional internal cleaning and filling line.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view of a cleaning head of a conventional barrel washing machine.
FIG. 13 is a longitudinal sectional view of a filling head of a conventional barreling machine.
[Explanation of symbols]
10 barrels
12 base
13 Screw part of the base
14 Fitting
16 Bush
17 Bush thread
18 Down tube
20 Dispensing valve
22 Gas valve
24 Down tube base end
26 Bush Gas Hole
28 Gas valve spring
30 Annular flange
32 Outlet valve spring
34 Threaded part gap between bush and base
36 Opening part of the gap between the bush and base
40 Internal cleaning and filling line
50 Washing machine
52 Cleaning head
54 Guide tube
55 Flange
56 Rod
58 probe
60 holes
62 Clearance between rod and guide tube (guide tube clearance)
64 Cleaning head packing
65 Top surface of cleaning head packing
66 Notch
68 Probe seal
70 Cleaning medium supply means
80 barrel filling machine
82 Filling head
84 Guide tube
85 Flange
86 Rod
88 probes
90 holes
92 Clearance between rod and guide tube (guide tube clearance)
94 Filling Head Packing
95 Top surface of filling head packing
96 protrusions
98 small protrusions
100 grooves
102 Probe seal
104 Steam generating means
106 Draft beer supply means
Claims (7)
前記口金と前記洗浄ヘッドとを接続させた状態で、前記洗浄ヘッドパッキンが前記口金の端部と周方向に連続して密着するとともに、前記ブッシュの端部の少なくとも一部とは密着せず、
前記洗浄ヘッドから前記ブッシュの内側を通って前記樽内へ連通して形成される洗浄媒体の流路に、前記口金と前記ブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間の端部が開口する構成としたことを特徴とする洗樽機用洗浄ヘッドパッキン。A base is provided on the surface of the barrel, a gas valve that communicates with the inside of the barrel, a base end of a down tube that hangs down within the barrel and communicates with the inside of the barrel, and a dispensing valve that sends the beverage out of the barrel A fitting having a bush that accommodates the inside of the barrel is mounted in the base, and the inside of the barrel in which the screw portion on the inner peripheral surface of the base and the screw portion on the outer peripheral surface of the bush are screwed together is cleaned. In the cleaning head packing that is attached to the cleaning head of the barrel washing machine and is made of a ring-shaped elastic member,
With the base and the cleaning head connected, the cleaning head packing is in close contact with the end of the base continuously in the circumferential direction, and is not in close contact with at least a part of the end of the bush,
An end of a gap formed in a threaded portion between the base and the bush is opened in a flow path of the cleaning medium formed from the cleaning head through the inside of the bush and into the barrel. A cleaning head packing for a barrel washing machine, characterized in that:
前記口金と前記充填ヘッドとを接続させた状態で、前記充填ヘッドパッキンが前記ブッシュの端部又は内周面のうち少なくともいずれかと周方向に連続して密着し、
前記口金と前記ブッシュとの間の螺合部分に形成される隙間の端部を、前記充填ヘッドパッキンが覆い被さって塞ぐ構成としたことを特徴とする樽詰機用充填ヘッドパッキン。A base is provided on the surface of the barrel, a gas valve that communicates with the inside of the barrel, a base end of a down tube that hangs down within the barrel and communicates with the inside of the barrel, and a dispensing valve that sends the beverage out of the barrel A fitting having a bush for housing the inside of the cap is mounted in the base, and a beverage is contained in a barrel in which a screw portion on the inner peripheral surface of the base and a screw portion on the outer peripheral surface of the bush are screwed together. In a filling head packing made of a ring-shaped elastic member, mounted on a filling head of a barrel filling machine
In a state where the base and the filling head are connected, the filling head packing is in close contact with at least one of the end portion or the inner peripheral surface of the bush continuously in the circumferential direction,
A filling head packing for a barrel filling machine characterized in that the filling head packing covers and closes an end portion of a gap formed at a screwed portion between the base and the bush.
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