JP3978216B2 - レジスト材料及びパターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、微細加工技術に適したレジスト材料若しくは化学増幅レジスト材料、及びこれらのレジスト材料を用いるパターン形成方法に関する。
近年、LSIの高集積化及び高速度化に伴って、配線パターンのルールの微細化が求められている。
配線パターンのルールの微細化が急速に進歩した背景には、投影レンズの高NA化、レジスト材料の性能向上、及び露光光の短波長化等が挙げられる。
レジスト材料の高解像度化及び高感度化に関しては、露光光の照射により発生する酸を触媒とするポジ型の化学増幅型レジスト材料は優れた性能を有しており、遠紫外線リソグラフィの分野において特に主流的なレジスト材料になってきた(特許文献1及び特許文献2を参照)。
また、i線(波長:365nm帯)からKrFエキシマレーザ(波長:248nm帯)への露光光の短波長化は大きな変革をもたらし、KrFエキシマレーザ用のレジスト材料は、0.30ミクロンプロセスに始まり、0.18ミクロンルールを経て、現在では0.15ミクロンルールの量産化の適用へと展開している。
更には、0.13ミクロンルールの検討も始まっており、微細化の勢いはますます加速されており、レジスト材料の透明性及び基板密着性のさらなる向上が必要とされている。
露光光としてArFエキシマレーザ(波長:193nm帯)を用いると、デザインルールの微細化を90nm以下にできることが期待されているが、ノボラック樹脂又はポリビニルフェノール系樹脂等のように従来から用いられている樹脂は、193nm帯付近において非常に強い吸収性を有するため、レジスト膜のベース樹脂として用いることはできない。
そこで、透明性とドライエッチング耐性の確保のため、ベース樹脂としてアクリル系樹脂又はシクロオレフィン系の脂環族系の樹脂を用いることが検討されている(特許文献3〜特許文献6を参照)。
特公平2−27660号公報 特開昭63−27829号公報 特開平9−73173号公報 特開平10−10739号公報 特開平9−230595号公報 国際公開第97/33198号パンフレット 特開2000−330289号公報 特開2002−250215号公報 Tsuyohiko FUJIGAYA, Shinji ANDO, Yuji SHIBASAKI, Mitsuru UEDA, Shinji KISHIMURA, Masayuki ENDO, and Masaru SASAGO, "New Photoresist Materialfor 157 nm Lithography-2", J.Photopolym. Sci. Technol.,15(4), 643-654(2002). Polymer Handbook 4th Edition, II-309, Wiley-Interscience
しかしながら、アクリル樹脂は現像時に膨潤するため、ベース樹脂としてアクリル樹脂を用いると、レジストパターンの形状が悪くなるという問題を有し、脂環族系の樹脂は疎水性が強いため、ベース樹脂として脂環族系の樹脂を用いると、現像液に対する溶解性及び基板密着性が低下するという問題を有している。
ところで、F2 レーザ(波長:157nm帯)に関しては、ルールが65nm以下の程度まで微細化ができると期待されているが、ベース樹脂の透明性の確保が困難であり、ArF用のベース樹脂であるアクリル樹脂は光を全く透過せず、シクロオレフィン系の樹脂ではカルボニル結合を有するものは強い吸収性を有することが分かった。また、KrF用のベース樹脂であるポリビニルフェノールについては、160nm帯付近に吸収のウィンドウ(露光光が吸収されないため透明性が高い領域)があるので透過率が若干向上するが、実用的なレベル(40%以上の透過率)にはほど遠いことが判明した。
このように、157nm帯の近傍においてはカルボニル基又は炭素の二重結合が吸収性を有するので、これらのユニットを低減化することが透過率の向上にとって1つの有効な方法と考えられる。
ところで、最近の研究によりベース樹脂中にフッ素原子を導入すると、157nm帯の近傍で透明性が飛躍的に向上することが分かってきた。実際、ポリビニルフェノールの芳香環にフッ素を導入したポリマーは実用的に近い透過率を得ることができた。
しかしながら、このベース樹脂は、F2 レーザに対する透明性は高いものの、レーザがポリビニルフェノールに照射されるとレジストのネガ化が進行することが顕著であり、レジスト材料としての実用化は難しいことが判明した。
また、アクリル系ポリマー、又はノルボルネン誘導体から得られる脂肪族環状化合物を主鎖に含有する高分子化合物にフッ素を導入した樹脂は、透明度が高いと共に、ネガ化も起こらないことが判明したが、透明性を一層向上させるべくフッ素の導入率を増加させると、レジスト膜の基板密着性及び現像液の溶解性が悪くなる傾向にあることが分かってきた。
前記に鑑み、本発明は、波長が200nm帯の露光光、特にKrFレーザ(波長:248nm帯)若しくはArFレーザ(波長:193nm帯)等の遠紫外光、又は、F2 レーザ(波長:157nm帯)、Kr2 レーザ(波長:146nm帯)、KrArレーザ(波長:134nm帯)若しくはAr2 レーザ(波長:126nm帯)等の真空紫外光に対する透過率に優れると共に、基板密着性に優れ、膨潤が無くて現像溶解性に優れる少なくとも2種類のユニットよりなるレジスト材料、特に化学増幅レジスト材料、及び前記のレジスト材料を用いるパターン形成方法を提供することを目的にする。
本件発明者らは、前記の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットと、α位が水素であるアクリルエステルを有するユニットとの共重合化合物よりなるベース樹脂を使用すると、露光光源に対するレジスト膜の透明性が優れていると共に、高い基板密着性、及び膨潤が無く且つ現像溶解性に優れたレジスト材料、特に少なくとも2種類のユニットがバランスよく配合された重合均一性の良いベース樹脂が得られることを見出した。なお、アクリルエステルを有するユニットのα位とは、ベース樹脂の主鎖の炭素に直接結合する位置であって、且つその炭素にエステル基が結合しているものをいう。
まず、透明性の向上とその効果について説明する。
側鎖にスルホンアミド基を持つユニットを有するベース樹脂は、硫黄−酸素の二重結合を2つ含むにも拘わらず、波長が300nm帯以下である露光光に対する透過率が高いことが明らかとなった。側鎖にスルホンアミド基を持つユニットは、ベース樹脂を構成する全ての側鎖にカルボニル基を利用することなく、ベース樹脂を構成することができる。したがって、特に200nm帯の露光光に対して吸収特性の高いカルボニル基の配合を抑えてベース樹脂を構成できるので、短い露光波長帯に対してレジスト膜の透明性を向上させることができる。
その結果、パターン露光時の露光光がレジストの底部まで届くので、露光部のレジストは、レジスト底部においても現像可能な状態に変化し、又は露光部から充分な酸が発生してレジスト底部においても現像可能な状態に変化するので、良好なレジストパターンを得ることができる。
さらに、ベース樹脂中に複数のCF3 基を導入すると、露光光に対するレジスト膜の透明性が向上する。これは、F原子が複数存在すると、F原子に置換されない状態のレジストに対する露光光の吸収ピークがシフトし、当初の露光光吸収帯が移動するためである。
次に、重合均一性の向上とその効果について説明する。
本発明のベース樹脂は、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットと、α位が水素であるアクリルエステルを有するユニットとが、比較的に均一な割合で重合している。
スルホンアミド基を側鎖に有するユニットと、α位が水素であるアクリルエステルを有するユニットとが、比較的に均一な割合となるのは、アクリルエステルユニットのα位にHを結合させることにより、重合反応におけるアクリルユニットの反応速度を、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットの反応速度に近づけることができるためである。
通常、アクリル樹脂として用いられているものは、α位がメチル基であるアクリルユニットが一般的である。メチル基は、ラジカルを安定させる働きがあるので、重合反応時にα炭素上に発生するラジカルを安定させ、重合反応を促進する働きがある。このため、通常用いられるアクリル樹脂は、α位にはメチル基、側鎖にはエステル基を備えているため、重合反応時の反応点となる炭素上のラジカルを安定させるので、重合反応速度がより速くなる。
一方、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットは、原子半径が炭素よりも大きい硫黄と酸素原子からなるスルホンアミド基とを有しているので、比較的に嵩が高く、また、高い極性を有しているので、重合反応時の反応点となる炭素上のラジカル安定度は、α位にメチル基を有するアクリルユニットと比較すると小さい。したがって、通常用いられるアクリル樹脂と比べると、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットの重合反応性は低くなる。
つまり、単純に、アクリル樹脂に、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットを導入するので、一般のα位がメチル基であるアクリルユニットとスルホンアミド基を側鎖に有するユニットとを重合させると、反応性の高いアクリルユニットの重合反応が先に進行し、アクリル樹脂にスルホンアミド基を有するユニットを充分導入することができない。
そこで、従来のα位がメチル基であるアクリルユニットのメチル基をあえてHに置換して、アクリルユニットを形成することにより、アクリルユニットにおけるα炭素上のラジカルの安定性を低めて、重合反応性を低減することを可能にした。
したがって、アクリルユニットの重合反応性を、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットの重合反応性に近づけることができるので、異なる種類のユニットを比較的均一な割合で共重合させてなるベース樹脂を形成することができる。その結果、エッチング時に発生するレジストパターンのエッジラフネスを抑制し、高いエッチング耐性を有するレジストパターンを提供することができる。
以下、レジスト樹脂の重合均一性とエッチング耐性との関係について説明する。
2種類のユニットの反応性をほぼ等しくすると、ベース樹脂を構成するユニットの配列を比較的均一になるように容易に構成することができる。例えば、α位がHであるアクリルユニットをAとすると共に、側鎖にスルホンアミド基を有するユニットをBとすると、AとBとの重合反応速度が近いほど、ABABAB・・・と交互に異なるユニットが配列したポリマーや、AAABBBAAABBB・・・など、ある単位ごとに一方の構成要素に偏ることなく配列したポリマーを、容易に形成することができる。
このように、少なくとも2種類の異なるユニットからなるポリマーは、例えば鍵と鍵穴のように、互いに分子がかみ合ったような構造を取りやすいので、同一種のユニットが鎖状に繋がっただけのポリマーと比較すると、分子間結合強度が大きくなる。したがって、エッチング時などにおいて、2種類のユニットがかみ合って構成されている部分の方が、単一種のユニットから構成されている部分よりも、エッチングなどの物理的衝撃に対して高い強度を有するので、結合が切れにくくなる。つまり、レジストパターンをマスクとしてエッチングによってパターン形成を行なう際に、エッチング時の衝撃によってレジストパターンを構成するポリマーユニット間で結合が切れにくいため、レジストパターン表面が部分的に破壊されにくくなる、つまり、エッチング耐性が向上するので、レジスト膜表面に発生するラフネスを防止することができる。
また、スルホンアミド基又はエステル基のように、極性の高い水酸基が化合物の末端部に結合していると、他の極性基と相互作用を起こしやすく、特に下地膜の構成材料と化学的な相互作用を起こしやすくなるので、密着性を向上させることができる。
スルホンアミド基は、陰性が強いと共に極性が大きい酸素原子と硫黄原子とが2重結合で結合していると共に、陽性を帯びやすい窒素原子が硫黄原子に結合していることにより、硫黄原子との結合に関与しない酸素原子上の自由電子が非局在化した状態で存在している。このため、スルホンアミド基を有するユニットをベース樹脂に用いると、スルホンアミド基の部分が強い極性を示すので、特に下地となる基板が無機系材料よりなる場合には、スルホンアミド基と基板との間に電子的な相互作用が容易に発生しやすくなったり、スルホンアミド基と現像液のアルカリ基との間で強い相互作用が発生する。したがって、レジスト膜の基板密着性が向上し、露光部の現像液に対する溶解性が向上する。
さらに、ベース樹脂がスルホンアミド基を有すると、レジストの膨潤を抑制することができることを見出した。
従来のアクリルエステルのみからなるレジスト材料は、現像液と反応するためのユニットとして、露光後カルボン酸基となるユニットを側鎖に有している。カルボン酸基は、下記[化7]に示すように、H原子とO原子とは水素結合によって互いに相互作用するので、2分子が向き合って構成する6角形構造を形成しやすい。この6角形構造は電子がオクテットを形成しているので、立体化学的に安定した状態である。このような結合がベースポリマーの各箇所において露光後に発生すると、ポリマーの側鎖間で3次元的な結合ができやすくなり、ポリマーが網目構造を形成しやすくなる。その結果、レジスト膜が膨潤してしまう。
Figure 0003978216
一方、本発明のレジスト材料は、露光後に現像液と反応するためのユニットとして、アクリルエステルユニットに加え、スルホンアミド基を備えるユニットを有している。スルホンアミド基は、その構造上、カルボン酸基のように互いにカップリングするような結合形態を形成し得ないので、露光後、現像液と反応可能なユニットが形成されても、ベース樹脂の末端基同士が3次元的な結合を形成しにくく、又は網目構造を形成しにくい。このため、レジスト膜の膨潤を抑制することができる。
本発明は前記の知見に基づきなされたものであって、具体的には以下の各発明によって実現される。
本発明に係るレジスト材料は、[化8]の一般式で表わされる第1のユニットと[化9]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有することを特徴とする。
Figure 0003978216
Figure 0003978216
但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
本発明に係るレジスト材料によると、第1のユニットの側鎖にスルホンアミド基(SO2N基 )を有しており、スルホンアミド基を構成する硫黄原子(S)が正の極性を帯びる一方、スルホンアミド基を構成する酸素原子(O)が負の極性を帯びるので、スルホンアミド基を有する化合物は親水性が高くなる。また、第2のユニットとしてα位が水素(H)であるアクリルユニットが、第1のユニットと重合している。これにより、第1のユニットの重合反応速度に第2のユニットの重合反応速度が近づくので、第1のユニットと第2のユニットとの重合均一性が向上する。したがって、レジスト膜の透明性及びエッチング耐性が向上する。
本発明に係るレジスト材料において、ベース樹脂は、光の照射により酸を発生する酸発生剤をさらに有することが好ましい。このようにすると、前記効果を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を実現できる。
本発明に係るレジスト材料において、ベース樹脂は、該ベース樹脂の溶解を阻害する溶解阻害剤をさらに有することが好ましい。このようにすると、レジスト膜の溶解コントラストが向上する。
本発明に係るレジスト材料において、共重合体よりなる化合物は、第1のユニットと第2のユニットとが交互に配列される構成を有していることが好ましい。
このようにすると、重合体全体のバランスが向上し、重合された樹脂の骨格強度が強くなる。このため、エッチング耐性が向上し、パターン形状に優れたレジストパターンを形成することが可能になる。
本発明に係るレジスト材料において、酸により脱離する保護基が、アセタール基であることが好ましい。
この場合、アセタール基はエーテル結合を含んでおり、酸素原子上に不対電子対を有するので、酸に対する反応性が高い。つまり、酸と反応するために必要な活性化エネルギーが少なくなる。このため、アセタール基を含む脱離基を酸によって容易に脱離させることができる。アセタール保護基が付与されたスルホンアミド化合物は、例えばスルホンアミド化合物をビニールエーテル化合物又はハロゲン化メチルエーテルと反応させることによって得られる。
本発明に係るレジスト材料において、アセタール基は、アルコキシエチル基又はアルコキシメチル基であることが好ましい。
また、アルコキシエチル基としては、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシエチル基が挙げられ、アダマンチルオキシエチル基の場合には、例えばスルホンアミド化合物とビニールアダマンタンエーテルとを反応させることによって得られる。
また、アルコキシメチル基としては、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基が挙げられ、アダマンチルオキシメチル基の場合には、例えばスルホンアミド化合物とクロロメチルアダマンタンエーテルとを反応させることによって得られる。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、[化10]の一般式で表わされる第1のユニットと[化11]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜に、100nm帯以上であって且つ300nm帯以下、若しくは1nm帯以上であって且つ30nm帯以下の高エネルギー線、又は電子線よりなる露光光を選択的に照射してパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜を現像し、レジストパターンを形成する工程とを備えることを特徴とする。
Figure 0003978216
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但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、[化12]の一般式で表わされる第1のユニットと[化13]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜上に液体を配する工程と、レジスト膜に、100nm帯以上であって且つ300nm帯以下、若しくは1nm帯以上であって且つ30nm帯以下の高エネルギー線、又は電子線よりなる露光光を選択的に照射してパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜を現像し、レジストパターンを形成する工程とを備えることを特徴とする。
Figure 0003978216
Figure 0003978216
但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
本発明に係る第1、第2のパターン形成方法によると、ベース樹脂は、側鎖にスルホンアミド基を有するユニット(第1のユニット)と、α位が水素(H)であるアクリルユニット(第2のユニット)とを含む化合物を有している。
ここで、ベース樹脂を構成する第1のユニットはスルホンアミド基を備えており、スルホンアミド基を構成する硫黄原子が正の極性を帯びる一方、スルホンアミド基を構成する酸素原子が負の極性を帯びるので、スルホンアミド基を有するユニットの親水性が高くなる。したがって、レジスト膜の基板密着性を向上させることができる。さらに、レジスト膜は膨潤性が無く、現像溶解性に優れているので、レジストパターンの形状が良好になる。また、ベース樹脂は異なる2種類のユニットによって重合均一性良く構成されているので、エッチング耐性が向上して、特にレジストパターンのエッジラフネスを低減することができる。また、ベース樹脂はユニットの側鎖にスルホンアミド基を有し、硫黄−酸素の二重結合を2つ含むにも拘わらず、波長が300nm帯以下である露光光に対する透過率が高く、さらに側鎖にF原子を含む場合、露光光の吸収波長帯がシフトすることにより、レジスト膜の透明性の向上が促進される。
特に、本発明の第2のパターン形成方法によると、パターン露光を行なう工程を液浸リソグラフィによって行なうので、レジスト膜の解像性が向上する。ここで、液浸リソグラフィとは、露光装置内における集光レンズとウエハー上のレジスト膜との間の領域を空気より大きい屈折率を有する液体で満たすことにより、理論上、露光装置のNA(レンズの開口数)を最大で液体の屈折率まで上げることができるようになり、レジスト膜の解像性を向上させる方法である。また、フォーカス深度の拡大も可能である。
具体的に以下にその効果を説明すると、本発明では、レジスト材料のベース樹脂の側鎖にスルホンアミド基を有することにより、特に液浸リソグラフィにおいて高い解像度を得ることができる。スルホンアミド基では、陰性が強いと共に極性が大きい酸素原子及び硫黄原子が二重結合で結合しており、また、硫黄原子に陽性を帯びやすい窒素原子が結合していることにより、硫黄原子との結合に関与しない酸素原子上の自由電子が非局在化した状態で存在している。つまり、スルホンアミド基は高い極性を持つ置換基であり、本発明のように、ベース樹脂がビニルスルホンアミドユニットで構成されると、側鎖にスルホンアミド基が複数存在することになる。したがって、あるベース樹脂の側鎖に結合するスルホンアミド基における陰性を強く帯びる酸素原子と、別のベース樹脂の側鎖に結合するスルホンアミド基における陽性を強く帯びる窒素原子との間で電子的な相互作用(化学的な相互作用)が働いて、レジスト膜を構成するベース樹脂間で強い相互作用が発生する。
したがって、液浸リソグラフィにおける露光工程において、レジスト膜上に液体が配されても、レジスト膜内の強い相互作用によってレジスト膜を構成する物質が互いに保持し合う力が働くので、レジスト膜から液体へレジスト含有物質が溶出しにくくなる。また、レジスト膜を構成するベース樹脂内で化学的な相互作用によって置換基がすでに結びついているため、液浸リソグラフィにおける露光時の液体の構成分子とベース樹脂との間で相互作用は発生しにくいので、液体がレジスト膜内に浸入することを防ぐ作用が働く。これにより、液浸リソグラフィにおける露光に特有の高い解像度を維持すると共に、現像液に対する溶解性に優れるので、安定したパターン形成を行なうことができる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、ベース樹脂が、光の照射により酸を発生する酸発生剤をさらに有することにより、ベース樹脂が化学増幅型レジストとして機能することが好ましい。このようにすると、光の照射により発生した酸によってベース樹脂の保護基が外れて、現像液に対する溶解性が得られる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法における酸発生剤を含むベース樹脂、つまり化学増幅型レジストは、ベース樹脂の溶解を阻害する溶解阻害剤をさらに有することが好ましい。このようにすると、レジスト膜の溶解コントラストが向上する。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、共重合体よりなる化合物は、第1のユニットと第2のユニットとが交互に配列される構成を有していることが好ましい。
このようにすると、重合体全体のバランスが向上し、重合された樹脂の骨格強度が強くなる。このため、エッチング耐性が向上し、パターン形状に優れたレジストパターンを形成することが可能になる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、酸により脱離する保護基が、アセタール基であることが好ましい。
この場合、アセタール基はエーテル結合を含んでおり、酸素原子上に不対電子対を有するので、酸に対する反応性が高い。つまり、酸と反応するために必要な活性化エネルギーが少なくなる。このため、アセタール基を含む脱離基を酸によって容易に脱離させることができる。アセタール保護基が付与されたスルホンアミド化合物は、例えばスルホンアミド化合物をビニールエーテル化合物又はハロゲン化メチルエーテルと反応させることによって得られる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、アセタール基は、アルコキシエチル基又はアルコキシメチル基であることが好ましい。
また、アルコキシエチル基としては、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシエチル基が挙げられ、アダマンチルオキシエチル基の場合には、例えばスルホンアミド化合物とビニールアダマンタンエーテルとを反応させることによって得られる。
また、アルコキシメチル基としては、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基が挙げられ、アダマンチルオキシメチル基の場合には、例えばスルホンアミド化合物とクロロメチルアダマンタンエーテルとを反応させることによって得られる。
本発明に係る第2のパターン形成方法において、液体は、水又はパーフルオロポリエーテルを用いることができる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、露光光は、KrFレーザ、ArFレーザ、F2 レーザ、Kr2 レーザ、KrArレーザ、Ar2 レーザ又は軟X線を用いることができる。
本発明に係る第1又は第2のパターン形成方法において、ベース樹脂は、側鎖にトリフルオロメチル基を備えることが好ましい。
本発明によると、スルホンアミド基を側鎖に有するユニットと、α位が水素であるアクリルエステルを有するユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するレジスト材料は、その側鎖にスルホンアミド基を有しているので、親水性が高くなる。このため、レジスト膜の基板密着性が高くなると共に、レジスト膜は膨潤性が無く且つ現像溶解性に優れているので、得られるレジストパターンの形状が良好になる。また、側鎖にスルホンアミド基を有しているので、波長が300nm帯以下である露光光に対する透過率が高い。さらに、共重合体を構成する主鎖に水素が結合したアクリルユニットの反応速度は、スルホンアミド基を有するユニットの反応速度と近いので、レジスト膜の重合均一性を高めることができる。このため、エッチング耐性の高いレジスト材料を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るレジスト材料について説明する。
第1の実施形態に係るレジスト材料は、[化14]の一般式で表わされる第1のユニットと[化15]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するものである。ここで、高分子化合物の重量平均分子量は、1,000以上であって且つ500,000以下であり、2,000以上であって且つ100,000以下であることが好ましい。
尚、第1の実施形態に係るレジスト材料には、膜の力学物性、熱的物性又はその他の物性を変える目的で、他の高分子化合物が混合されていてもよい。この場合、混合される高分子化合物は、特に限定されないが、第1のユニット及び第2のユニットよりなる樹脂の割合がベース樹脂全体の50〜70%となる割合で混合することが好ましい。
Figure 0003978216
Figure 0003978216
但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
まず、[化14]の一般式で表わされる第1のユニット及び[化15]の一般式で表わされる第2のユニットを含むポリマー(樹脂)における、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状又は環状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、2−エチルへキシル基、n−オクチル基、2−アダマンチル基、(2−アダマンチル)メチル基等を挙げることができる。これらの基においては、炭素数が1以上で且つ12以下であることが好ましく、炭素数が1以上で且つ10以下であることが特に好ましい。
また、[化14]の一般式で表わされる第1のユニット及び[化15]の一般式で表わされる第2のユニットを含むポリマー(樹脂)におけるフッ素化されたアルキル基としては、前記のアルキル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されたものを用いることができ、具体的には、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル基又は1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基等が挙げられるほか、[化16]に示す各一般式で表わされる基を用いることができる。
Figure 0003978216
但し、[化16]において、 R12 は、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基である。また、fは0以上で且つ10以下の整数である。
以下、[化14]の一般式で表わされる第1のユニットを含むポリマー(樹脂)における酸により脱離する保護基(R5 又はR6 )について説明する。ここで用いられる保護基としては、種々の基を用いることができるが、特に[化17]、[化18]又は[化19]に示す一般式で表わされる基を用いることが好ましい。
Figure 0003978216
Figure 0003978216
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以下、[化17]に示す一般式について説明する。
[化17]において、R13 は、炭素数4以上で且つ20以下好ましくは炭素数4以上で且つ15以下の三級アルキル基、炭素数4以上で且つ20以下のオキソアルキル基、又は[化19]に示す基であり、三級アルキル基として、具体的には、tert−ブチル基、tert−アミル基、1,1−ジエチルプロピル基、1−エチルシクロペンチル基、1−ブチルシクロペンチル基、1−エチルシクロヘキシル基、1−ブチルシクロヘキシル基、1−エチル−2−シクロペンテニル基、1−エチル−2−シクロヘキセニル基又は2−メチル−2−アダマンチル基等が挙げられ、オキソアルキル基として、具体的には、3−オキソシクロヘキシル基、4−メチル−2−オキソオキサン−4−イル基又は5−メチル−5−オキソオキソラン−4−イル基等が挙げられる。また、gは0以上で且つ6以下の整数である。
[化17]で表わされる保護基の具体例としては、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカルボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル基、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニルメチル基、1−エチルシクロペンチルオキシカルボニル基、1−エチルシクロペンチルオキシカルボニルメチル基、1−エチル−2−シクロペンテニルオキシカルボニル基、1−エチル−2−シクロペンテニルオキシカルボニルメチル基、1−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチル基又は2−テトラヒドロフラニルオキシカルボニルメチル基等が挙げられる。
以下、[化18]に示す一般式について説明する。
[化18]において、R14 及びR15 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ18以下好ましくは炭素数1以上で且つ10以下の直鎖状のアルキル基、又は分岐状若しくは環状のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基又はn−オクチル基等を挙げることができる。
また、[化18]において、R16 は、炭素数1以上で且つ18以下好ましくは炭素数1以上で且つ10以下の1価の炭化水素基(但し、酸素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい)を示し、R16 としては、直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、これらのアルキル基における水素原子の一部が水酸基、アルコキシ基、オキソ基、アミノ基又はアルキルアミノ基等により置換されたものを挙げることができる。R16 の具体例としては、[化20]に示す置換アルキル基等が挙げられる。
Figure 0003978216
[化18]において、R14 とR15 、R14 とR16 、R15 とR16 は、互いに結合して環を形成してもよく、環を形成する場合には、R14 、R15 及びR16 はそれぞれ炭素数1以上で且つ18以下好ましくは炭素数1以上で且つ10以下の直鎖状又は分岐状のアルキレン基である。
[化18]で示される保護基において、直鎖状又は分岐状のアルキレン基の具体例としては、[化21]に示すものが挙げられる。この中では、アルコキシエチル基、又はアルコキシメチル基であることが好ましい。また、アルコキシエチル基としては、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシメチル基が挙げられる。また、アルコキシメチル基としては、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基が挙げられる。
Figure 0003978216
また、[化18]で示される保護基において、環状のアルキレン基の具体例としては、テトラヒドロフラン−2−イル基、2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、2−メチルテトラヒドロピラン−2−イル基等を挙げることができる。
以下、[化19]に示す一般式について説明する。
[化19]において、R17 、R18 及びR19 は、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基又は分岐状若しくは環状のアルキル基等の1価炭化水素基であって、酸素、硫黄、窒素又はフッ素などのヘテロ原子を含んでいてもよい。
[化19]において、R17 とR18 、R17 とR19 、R18 とR19 は、互いに結合し、これらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
[化19]で示される三級アルキル基としては、tert−ブチル基、トリエチルカルビル基、1−エチルノルボルニル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロペンチル基、2−(2−メチル)アダマンチル基、2−(2−エチル)アダマンチル基、tert−アミル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−イソプロピル基又は1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−シクロヘキシル−イソプロピル基等を挙げることができると共に、これらのほかに[化22]に示す基を挙げることができる。
Figure 0003978216
[化22]において、R20 は、炭素数1以上で且つ6以下の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基等を挙げることができる。
また、[化22]において、R21 は、炭素数2以上で且つ6以下の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示し、具体的には、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基等を挙げることができる。
また、[化22]において、R22 及びR23 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ6以下の1価の炭化水素基(但し、ヘテロ原子を含んでいてもよいし、ヘテロ原子を介して結合していてもよい。)を示し、R22 及びR23 としては、直鎖状、分岐状又は環状のいずれであってもよい。この場合、ヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子を挙げることができ、−OH、−OR24 、−O−、−S−、−S(=O)−、−NH2 、−NHR24 、−N(R24 2 、−NH−、−NR24 −を挙げることができる。尚、ここでのR24 はアルキル基を示す。
[化22]におけるR22 及びR23 の具体例としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、メトキシ基、メトキシメトキシ基、エトキシ基又はtert−ブトキシ基等を挙げることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法について説明する。
第2の実施形態に係るパターン形成方法は、第1の実施形態に係るレジスト材料を用いるものであって、以下の工程を備えている。
まず、スピンコーティング法等により、第1の実施形態に係るレジスト材料を例えばシリコンウエハー等の基板上に、膜厚が0.1〜1.0μmとなるように塗布した後、ホットプレートを用いて、60〜200℃の温度下で10秒間〜10分間、好ましくは80〜150℃の温度下で30秒間〜5分間のプリベークを行なって、レジスト膜を形成する。
次に、レジスト膜に対して、所望のパターンを有するフォトマスクを介して、遠紫外線、エキシマレーザー若しくはX線等の高エネルギービーム、又は電子線を、1〜200mJ/cm2 程度好ましくは10〜100mJ/cm2 程度の露光量で照射した後、ホットプレートを用いて、60〜150℃の温度下で10秒〜5分間、好ましくは80〜130℃の温度下で30秒〜3分間のポストエクスポージャベーク(PEB)を行なう。
次に、レジスト膜に対して、0.1〜5%の濃度、好ましくは2〜3%の濃度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ性水溶液よりなる現像液を用いて、10秒間〜3分間、好ましくは30秒間〜2分間の現像を行なって、レジストパターンを形成する。現像方法としては、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法又はスプレー(spray)法等の公知の方法を採用することができる。
尚、第2の実施形態においては、露光光としては、254nm帯〜120nm帯の遠紫外線又はエキシマレーザー、特に248nm帯のKrFレーザ、193nm帯のArFレーザ、157nmのF2 レーザ、146nm帯のKr2 、134nm帯のKrArレーザ、126nm帯のAr2 レーザ若しくは軟X線よりなる高エネルギービーム、又は電子線を用いることができる。このようにすると、微細なレジストパターンを形成することができる。
以下、第2の実施形態に係るパターン形成方法を評価するために行なった実験例について、図3を参照しながら説明する。
図3は、横軸に140nm−200nmの露光波長領域、縦軸に膜厚が100nm辺りにおけるレジストに対する露光光の透過率(%)を0〜100%の範囲で示している。ここでは、異なる基本骨格の2種類のベースポリマーに対して検討を行ない、露光波長に対する透過率の推移を示している。
図3から分かるように、第2の実施形態に係るパターン形成方法によると、図3における破線枠a内に示すように、ベース樹脂として、側鎖にビニルスルホンアミド基を有するユニットを導入すると、図3における破線枠b内に示すように、ベース樹脂として、主にアクリルユニットの重合体を用いる場合と比較して、露光光の透過率は向上することが分かる。特に、150nm−170nmの露光波長領域において、透過性が大きく向上するのは、図3における破線枠a内に示す重合体の末端部にフッ素を含む置換基が存在しているためであると考えられる。なお、アクリルユニットのα炭素上、つまり側鎖にエステル基が結合する樹脂の骨格炭素上には、図3における破線枠b内に示すメチル基ではなく、破線枠a内に示すように水素が結合することにより、アクリルユニットの重合反応速度を抑えることができる。このため、図3における破線枠a内に示すように、重合反応速度の遅いスルホンアミド基を有するユニットを、重合反応速度の速いアクリル樹脂中に比較的均一な割合(図3における破線枠a内では50%でほぼ等しい)で重合させることができる。したがって、重合均一性が高く、エッチング耐性の高いベースポリマーを形成することができる。
(第1の実施例)
以下、第1の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料及び第2の実施形態に係るパターン形成方法を具体化する第1の実施例について、図1(a)〜(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有する化学増幅型レジスト材料を準備する。
ベース樹脂:[化23]に示す第1のユニットと[化24]に示す第2のユニットとが重合してなる樹脂
酸発生剤:トリフェニルスルフォニウムノナフレート(ベース樹脂に対して2重量%)
溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
Figure 0003978216
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次に、図1(a)に示すように、前記の組成を有する化学増幅型レジスト材料を半導体基板10上にスピンコートして、0.2μmの膜厚を有するレジスト膜11を形成する。この際、ベース樹脂がアルカリ難溶性であるため、レジスト膜11はアルカリ難溶性である。
次に、図1(b)に示すように、レジスト膜11に対してマスク12を介して、ArFレーザ(波長:193nm帯)よりなる露光光13を照射してパターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜11の露光部11aにおいては、酸発生剤から酸が発生する一方、レジスト膜11の未露光部11bにおいては酸が発生しない。
次に、図1(c)に示すように、半導体基板10ひいてはレジスト膜11をホットプレート14により加熱する。このようにすると、レジスト膜11の露光部11aにおいては、ベース樹脂が酸の存在下で加熱されるため、第2のユニットにおける保護基が脱離するので、ベース樹脂はアルカリ可溶性に変化する。
次に、レジスト膜11に対して、例えばテトラメチルハイドロオキサイド水溶液等よりなるアルカリ性現像液を用いて現像処理を行なう。このようにすると、レジスト膜11の露光部11aが現像液に溶解するので、図1(d)に示すように、レジスト膜11の未露光部11bからなるレジストパターン15が得られる。
なお、ベース樹脂は[化23]に示されるユニットはベース樹脂全体の約50%、[化24]に示されるユニットはベース樹脂全体の約50%を占めるように構成されている。
このように、複数種のユニットからベース樹脂が構成される場合、互いのユニットが比較的均一な状態で重合されるように構成することが好ましい。一種類のユニットばかりが重合する箇所が発生するなど重合ユニットの種類の偏りを低減し、異なるユニットが混ざり合うように構成すると、ユニット同士がかみ合うように重合し合うため、重合された樹脂の骨格強度が強くなる。このため、スルホンアミド基に基づく透明性、親水性の向上の効果を得ると共に、少なくとも2種類のユニットからなる重合均一性の良い樹脂を提供することにより、エッチング耐性を向上させることができる。したがって、パターン形状の良いレジストパターンを形成することができる。
(第2の実施例)
以下、第1の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料及び第2の実施形態に係るパターン形成方法を具体化する第2の実施例について説明するが、第2の実施例は第1の実施例に比べて、化学増幅型レジスト材料が異なるのみであるから、レジスト材料についてのみ説明する。
以下の組成を有する化学増幅型レジスト材料を準備する。
ベース樹脂:[化25]に示す第1のユニットと[化26]に示す第2のユニットとが重合してなる樹脂
酸発生剤:トリフェニルスルフォニウムトリフレート(ベース樹脂に対して3重量%)
溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
Figure 0003978216
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(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法について説明する。
第3の実施形態に係るパターン形成方法は、第1の実施形態に係るレジスト材料を用い、レジスト膜と露光レンズの間に水を配して露光を行なう液浸リソグラフィーによるパターン形成方法であって、以下の工程を備えている。
まず、スピンコーティング法等により、第1の実施形態に係るレジスト材料を例えばシリコンウエハー等の基板上に、膜厚が0.1〜1.0μmとなるように塗布した後、ホットプレートを用いて、60〜200℃の温度下で10秒間〜10分間、好ましくは80〜150℃の温度下で30秒間〜5分間のプリベークを行なって、レジスト膜を形成する。
次に、液体をレジスト膜上に供給した状態で、レジスト膜に対して、所望のパターンを有するフォトマスクを介して、遠紫外線、エキシマレーザー若しくはX線等の高エネルギービーム、又は電子線を、1〜200mJ/cm2 程度好ましくは10〜100mJ/cm2 程度の露光量で照射する。
その後、ホットプレートを用いて、60〜150℃の温度下で10秒〜5分間、好ましくは80〜130℃の温度下で30秒〜3分間のポストエクスポージャベーク(PEB)を行なう。
次に、レジスト膜に対して、0.1〜5%の濃度、好ましくは2〜3%の濃度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ性水溶液よりなる現像液を用いて、10秒間〜3分間、好ましくは30秒間〜2分間の現像を行なって、レジストパターンを形成する。現像方法としては、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法又はスプレー(spray)法等の公知の方法を採用することができる。
尚、第3の実施形態においては、露光光としては、254nm帯〜120nm帯の遠紫外線又はエキシマレーザー、特に248nm帯のKrFレーザ、193nm帯のArFレーザ、157nmのF2 レーザ、146nm帯のKr2 、134nm帯のKrArレーザ、126nm帯のAr2 レーザ若しくは軟X線よりなる高エネルギービーム、又は電子線を用いることができる。このようにすると、微細なレジストパターンを形成することができる。
尚、パターン露光は、レジスト膜11の上に水以外にパーフルオロポリエーテル等の液体(屈折率:n)を供給した状態で、レジスト膜に対して露光光を選択的に照射してもよい。このような液浸リソグラフィーを行なうと、露光装置内における集光レンズとレジスト膜との間の領域が、屈折率nである液体で満たされるため、露光装置のNA(開口数)の値がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。
(第3の実施例)
以下、第1の実施形態に係る化学増幅型レジスト材料及び第3の実施形態に係るパターン形成方法を具体化する第3の実施例について、図2(a)〜(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有する化学増幅型レジスト材料を準備する。
ベース樹脂:[化27]に示す第1のユニットと[化28]に示す第2のユニットとが重合してなる樹脂
酸発生剤:トリフェニルスルフォニウムトリフレート(ベース樹脂に対して2重量%)
溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
Figure 0003978216
Figure 0003978216
次に、図2(a)に示すように、前記の組成を有する化学増幅型レジスト材料を半導体基板101上にスピンコートして、0.2μmの膜厚を有するレジスト膜102を形成する。この際、ベース樹脂がアルカリ難溶性であるので、レジスト膜102はアルカリ難溶性である。
次に、図2(b)に示すように、レジスト膜102上に水(屈折率n:1.44)103を配して、露光レンズ104を通して、ArFレーザ(波長:193nm帯)よりなる露光光を照射してパターン露光を行なう。このようにすると、レジスト膜102の露光部102aにおいては、酸発生剤から酸が発生する一方、レジスト膜102の未露光部102bにおいては酸が発生しない。
次に、図2(c)に示すように、半導体基板101ひいてはレジスト膜102をホットプレートにより加熱する。このようにすると、レジスト膜101の露光部102aにおいては、ベース樹脂が酸の存在下で加熱されるので、第2のユニットにおける保護基が脱離するので、ベース樹脂はアルカリ可溶性に変化する。
次に、図2(d)において、レジスト膜102に対して、例えばテトラメチルハイドロオキサイド水溶液等よりなるアルカリ性現像液を用いて現像処理を行なう。このようにすると、レジスト膜102の露光部102aが現像液に溶解するので、図2(d)に示すように、レジスト膜102の未露光部102bからなるレジストパターン105が得られる。
なお、ベース樹脂は、[化27]に示される第1のユニットがベース樹脂全体の約45%、[化28]に示される第2のユニットがベース樹脂全体の約55%を占めるように構成されている。
このように、複数種のユニットからベース樹脂が構成される場合、互いのユニットが比較的均一な配列状態で重合されるように構成することが好ましい。一種類のユニットが連続的に重合する箇所が発生すると、ポリマー全体の重合バランスが低下するので、重合ユニットの種類の偏りを低減して、異なるユニットが混ざり合うようにベース樹脂を構成すると、重合体全体のバランスが向上する。また、構成ユニット同士がかみ合うように重合し合うので、重合された樹脂の骨格強度が強くなる。このため、スルホンアミド基に基づく透明性及び親水性の向上の効果が得られることに加えて、エッチング耐性が向上する。つまり、少なくとも2種類のユニットからなる重合均一性の良い樹脂を提供することにより、エッチング耐性を向上させて、パターン形状に優れたレジストパターンを形成することができる。
さらに、レジスト膜を構成するユニットの重合均一性を向上させることにより、特に液浸露光において、レジスト膜内への液浸溶液の浸透、又はレジスト構成成分の液浸溶液への溶出を抑制することができる。これは、重合均一性が良いと、異なる種類のユニットがかみ合うように立体的な結合によって樹脂構造が形成されて、レジスト膜の構造が複雑化するためである。したがって、液浸液体とレジスト膜とが直接接触する液浸露光において、レジスト成分の液浸液体への溶出及び液浸液体のレジスト成分への混入が防止され、精度よくパターン形成を行なうことができる。
本発明に係るレジスト材料又はパターン形成方法によると、特にレジスト膜のKrFレーザ、ArFレーザ、F2 レーザ、KrArレーザ又はAr2 レーザに対して、微細で且つ基板に対して垂直な形状を有するレジストパターンを形成する方法等に好適である。
(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法を具体化する第1の実施例の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法を具体化する第2の実施例の各工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法を評価するために行なった実験例を示す図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 レジスト膜
11a 露光部
11b 未露光部
12 マスク
13 レーザ光
14 ホットプレート
15 レジストパターン
101 半導体基板
102 レジスト膜
102a 露光部
102b 未露光部
103 水
104 露光レンズ
105 レジストパターン

Claims (24)

  1. [化1]の一般式で表わされる第1のユニットと[化2]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有することを特徴とするレジスト材料。
    Figure 0003978216
    Figure 0003978216
    但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
    4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
    5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
  2. 前記ベース樹脂は、光の照射により酸を発生する酸発生剤をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のレジスト材料。
  3. 前記ベース樹脂は、該ベース樹脂の溶解を阻害する溶解阻害剤をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のレジスト材料。
  4. 前記共重合体よりなる化合物は、前記第1のユニットと前記第2のユニットとが交互に配列される構成を有していることを特徴とする請求項1に記載のレジスト材料。
  5. 前記酸により脱離する保護基が、アセタール基であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト材料。
  6. 前記アセタール基は、アルコキシエチル基又はアルコキシメチル基であることを特徴とする請求項5に記載のレジスト材料。
  7. 前記アルコキシエチル基が、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシエチル基であり、
    前記アルコキシメチル基が、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基であることを特徴とする請求項6に記載のレジスト材料。
  8. [化3]の一般式で表わされる第1のユニットと[化4]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に、100nm帯以上であって且つ300nm帯以下、若しくは1nm帯以上であって且つ30nm帯以下の高エネルギー線、又は電子線よりなる露光光を選択的に照射してパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜を現像し、レジストパターンを形成する工程とを備えることを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 0003978216
    Figure 0003978216
    但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
    4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
    5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
  9. 前記ベース樹脂は、光の照射により酸を発生する酸発生剤をさらに有することを特徴とする請求項8に記載のパターン形成方法。
  10. 前記ベース樹脂は、該ベース樹脂の溶解を阻害する溶解阻害剤をさらに有することを特徴とする請求項9に記載のパターン形成方法。
  11. 前記共重合体よりなる化合物は、前記第1のユニットと前記第2のユニットとが交互に配列される構成を有していることを特徴とする請求項8に記載のパターン形成方法。
  12. 前記酸により脱離する保護基が、アセタール基であることを特徴とする請求項11に記載のパターン形成方法。
  13. 前記アセタール基は、アルコキシエチル基又はアルコキシメチル基であることを特徴とする請求項12に記載のパターン形成方法。
  14. 前記アルコキシエチル基が、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシエチル基であり、
    前記アルコキシメチル基が、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基であることを特徴とする請求項13に記載のパターン形成方法。
  15. [化5]の一般式で表わされる第1のユニットと[化6]の一般式で表わされる第2のユニットとの共重合体よりなる化合物を含むベース樹脂を有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜上に液体を配する工程と、
    前記レジスト膜に、100nm帯以上であって且つ300nm帯以下、若しくは1nm帯以上であって且つ30nm帯以下の高エネルギー線、又は電子線よりなる露光光を選択的に照射してパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜を現像し、レジストパターンを形成する工程とを備えることを特徴とするパターン形成方法。
    Figure 0003978216
    Figure 0003978216
    但し、R1、R2 、R3 、R7 、R8 、又はR9 は、同種又は異種であって、水素原子、フッ素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基又はフッ素化されたアルキル基であり、
    4 は、炭素数0以上で且つ20以下の直鎖状のアルキレン基又は分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、
    5 及びR6 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数1以上で且つ20以下の直鎖状のアルキル基、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化されたアルキル基又は酸により脱離する保護基である。
  16. 前記ベース樹脂は、光の照射により酸を発生する酸発生剤をさらに有することを特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  17. 前記ベース樹脂は、前記ベース樹脂の溶解を阻害する溶解阻害剤をさらに有することを特徴とする請求項16に記載のパターン形成方法。
  18. 前記共重合体よりなる化合物は、前記第1のユニットと前記第2のユニットとが交互に配列される構成を有していることを特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  19. 前記酸により脱離する保護基が、アセタール基であることを特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  20. 前記アセタール基は、アルコキシエチル基又はアルコキシメチル基であることを特徴とする請求項19に記載のパターン形成方法。
  21. 前記アルコキシエチル基が、アダマンチルオキシエチル基、t−ブチルオキシエチル基、エトキシエチル基、又はメトキシエチル基であり、
    前記アルコキシメチル基が、アダマンチルオキシメチル基、t−ブチルオキシメチル基、エトキシメチル基、又はメトキシメチル基であることを特徴とする請求項20に記載のパターン形成方法。
  22. 前記液体は、水又はパーフルオロポリエーテルであることを特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  23. 前記露光光は、KrFレーザ、ArFレーザ、F2 レーザ、Kr2 レーザ、KrArレーザ、Ar2 レーザ又は軟X線であることを特徴とする請求項8又は15に記載のパターン形成方法。
  24. 前記ベース樹脂は、側鎖にトリフルオロメチル基を備えることを特徴とする請求項8又は15に記載のパターン形成方法。
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