JP3977205B2

JP3977205B2 - Intramedullary nail

Info

Publication number: JP3977205B2
Application number: JP2002251180A
Authority: JP
Inventors: 原紘郎藤
Original assignee: 有限会社ケイオーアイ
Priority date: 2002-08-29
Filing date: 2002-08-29
Publication date: 2007-09-19
Anticipated expiration: 2022-08-29
Also published as: JP2004089259A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の大腿骨近位部骨折時の治療のための髄内固定法に使用する髄内釘に関する。
【０００２】
【従来の技術】
髄内釘は、図１１に示すように、途中の屈曲部を境にして近位部とこの近位部より長い遠位部とを備えたロッド状のネイル１１２と、このネイル１１２の遠位部に設けられる骨部への係合手段であるロッキングスクリュ−１１３と、ネイル１１２の屈曲部近傍の近位部に斜めに貫設された貫通孔１１６と、骨頭部にねじ込まれるスクリュー１１１が先端に設けられかつ前記貫通孔に挿入されるラグスクリュー１１４とを有し、髄内固定法に使用されている。
【０００３】
大腿骨近位部骨折時の治療のためには、まず、ネイル１１２が大腿骨７０の内腔（骨髄腔）７３（図２参照）へ近位部側から打ち込まれる。そして、大腿骨７０の内腔７３およびネイル遠位部を貫通してロッキングスクリュ−１１３が通されてネイルが大腿骨内腔の所定位置に固定される。次に、ネイル１１２の前記貫通孔１１６を通してラグスクリュー１１４の先端のスクリュー１１１が骨頭部７１にねじ込まれ骨頭部７２に固定され、ラグスクリュー１１４が骨頭部７１を骨折部７２に押し付けるように手前側に引き寄せられる。
【０００４】
図１１に示すように、ラグスクリュー１１４が打ち込まれて骨頭部７１が骨折部７２に対し回転しないようにするために、ラグスクリュー１１４とは別にアンチローテーションスクリュー１０１が骨頭部７１に打ち込まれる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアンチローテーションスクリュー１０１は円筒形状を有し、骨頭部７１に打ち込まれた状態でアンチローテーションスクリュー１０１の先端のねじ部１０２とラグスクリューのスクリュー１１１とは互いに離間しており、アンチローテーションスクリュー１０１のねじ部１０２がラグスクリュー１１４のスクリュー１１１に接触支持されていなかった。このために、アンチローテーションスクリュー１０１が上方からの荷重によって折れるという問題があった。
【０００６】
また、アンチローテーションスクリュー１０１の形状が円筒形状であるため、ネイル１１２の断面円形の孔に挿入された状態で、ネイル１１２に対し骨頭部７１に打ち込まれたアンチローテーションスクリュー１０１が回転し易く、アンチローテーションスクリュー１０１によって骨頭部７１の回転を確実に阻止できないという問題があった。
【０００７】
また、アンチローテーションスクリュー１０１の形状が円筒形状であるため、荷重を円筒面で鋭角的に受けることになり、骨頭部７１を損傷させるという問題があった。
【０００８】
また、アンチローテーションスクリュー１０１とラグスクリュー１１４とは、打ち込み方向の動きに関し互いに独立の関係にあるために、アンチローテーションスクリュー１０１とラグスクリュー１１４とが互いにスライドしてしまうことがあり、骨を損傷させるという問題があった。
【０００９】
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題を解消し、ラグスクリューとアンチローテーション手段が打ち込まれた骨を損傷させることがなく骨頭部の骨折部に対する回転を確実に防止できる髄内釘を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の髄内釘は、大腿骨内腔に打ち込まれるロッド状のネイルと、前記ネイルの途中に斜めに貫設された第１貫通孔と、前記第１貫通孔よりも近位部側で前記ネイルに斜めに貫設された３個の頂部を有する第２貫通孔と、骨頭部にねじ込まれるスクリューが先端に設けられ前記第１貫通孔に挿入されるラグスクリューと、先端に刃部が形成され前記第２貫通孔に挿入され３個の頂部を有するアンチローテーション手段と、を備え、前記第２貫通孔に挿入された前記アンチローテーション手段の先端下部は前記スクリューの上端部に接触していることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段の３個の頂部が第２貫通孔の対応する３個の頂部に挿入されるので、アンチローテーション手段はネイルに対して回転することがない。また、第２貫通孔に挿入されたアンチローテーション手段の先端下部はスクリューの上端部に接触しているので、アンチローテーション手段に上方から荷重がかかった場合にアンチローテーション手段はラグスクリューによって接触支持されるので、アンチローテーション手段が折れたりすることがない。
【００１１】
また、前記第２貫通孔は三角形の一辺を上方にしこの一辺に対向する頂点を下方にした三角形状に貫設されており、前記アンチローテーション手段は前記一辺に沿って前記第２貫通孔に挿入される上面を有することを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段の上面が上方に向くので、上方から負荷される荷重をその上面全体で広く受けることができ、骨に損傷を与えないようにできる。
【００１２】
また、前記ラグスクリューは前記スクリューの反対側の下半部に軸線方向に形成された案内溝を有し、前記アンチローテーション手段の下方頂部の下半部に前記案内溝に係合可能な突出頂部を有することを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段に上方より荷重がかかった場合に、アンチローテーション手段を先端下部でラグスクリューに接触支持するだけでなく、アンチローテーション手段の軸線方向の全体に渡ってラグスクリューに接触支持することができ、アンチローテーション手段が折れたりすることがないようにできる。
【００１３】
また、前記突出頂部の先端部が前記案内溝の前記スクリュー側の端部に当接した状態で、前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは軸線方向に対し所望の位置関係になることを特徴とする。この発明によれば、突出頂部の先端部が案内溝のスクリュー側の端部に当接するまでアンチローテーション手段を軸線方向に移動させ、アンチローテーション手段が停止した位置で、アンチローテーション手段とラグスクリューとを互いに揃わせ、所望の使用状態の位置関係にすることができる。
【００１４】
また、前記スクリューの反対側の前記ラグスクリューの端部に取り外し可能なエンドキャップを備え、前記エンドキャップは前記アンチローテーション手段の下端部に当接可能な鍔部を有し、前記アンチローテーション手段の前記下端部が前記鍔部に当接した状態で前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは前記スクリューのある側と反対方向に一体的に移動可能であることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段がラグスクリューから離反し単独で滑り落ちることを阻止でき、この結果、アンチローテーション手段とラグスクリューとはスクリューのある側と反対方向に常に一体的に移動可能になり、アンチローテーション手段とラグスクリューとが相対的に動くことによって生じる骨の損傷を回避させることができる。
【００１５】
また、前記アンチローテーション手段の上面に軸線方向にストッパ溝が形成されており、前記ネイルの頂部に前記第２貫通孔に貫通するように形成されたセット用孔に挿入されるセットスクリューを備え、前記セット用孔に挿入された前記セットスクリューの先端部が前記ストッパ溝に係合可能であることを特徴とする。この発明によれば、骨頭部を骨折部に向かって引き付ける方向にアンチローテーション手段を常に移動可能にしたり、アンチローテーション手段を所望の位置に固定したりすることが可能になる。
【００１６】
また、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段がその軸線方向に移動可能なように前記ストッパ溝に係合することを特徴とする。この発明によれば、骨頭部を骨折部に向かって引き付ける方向にアンチローテーション手段を常に移動可能にすることができ、骨折の治癒の段階に応じて骨折部が変化した場合においても、骨頭部を骨折部に向かって常に自発的に引き付けるようにすることができる。
【００１７】
また、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段が所望位置に固定されるように前記ストッパ溝に係合することを特徴とする。この発明によれば、骨折の状況によってはネイルに対しラグスクリューを一義的な位置に設定しておくことが必要な場合があるが、このような状況に対応することができる。
【００１８】
また、前記第２貫通孔は、断面が円形の円筒釘の挿入を可能にするように形成されていることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段としての三翼釘と円筒釘との両方を使用することが可能になる。
【００１９】
また、前記第２貫通孔は、前記円筒釘の断面円が前記第２貫通孔に内接するように形成されていることを特徴とする。この発明によれば、ネイルに新たな孔を形成することなく、三翼釘と円筒釘との両方を使用することが可能になる。
【００２０】
また、断面が円形の円筒釘の挿入を可能にする第３貫通孔が、前記第２貫通孔の三角形の少なくとも２個の頂部が残るように、前記第２貫通孔に重ねて形成されていることを特徴とする。この発明によれば、第２貫通孔の大きさと独立に円筒釘の直径を選択することが可能になる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図１乃至図５おいて、髄内釘１は、ロッド状のネイル２と、骨との係合手段としてのロッキングスクリュー３と、ラグスクリュー（ｌａｇｓｃｒｅｗ）４と、アンチローテーション手段としての三翼釘５と、セットスクリュー６と、エンドキャップ７とを有する。ラグスクリュー４は骨頭部７１に打ち込まれ、骨頭部７１を骨折部７２に引き付けるように作用する。ネイル２は大腿骨７０の内腔７３内に打ち込まれる。アンチローテーション手段としての三翼釘５は、ラグスクリュー４が打ち込まれた骨頭部７１が骨折部７２に対し回転することを阻止するように作用する。図１０に示す大腿骨７０の近位部骨折の治療時の髄内固定法に使用される。
【００２２】
ラグスクリュー４の先端部には回転させながら骨頭部７１に打ち込まれるスクリュー１１が形成されており、スクリュー１１の反対側の下半部の側周面に４個の案内溝１３が軸線方向に形成されている。案内溝１３はスクリュー１１側の端部１３ａとスクリュー１１と反対側の端部１３ｂに渡って形成されており、端部１３ｂは外方へ溝形状に開口している。後述する突出頂部１８は、手前より端部１３ｂへ入り、案内溝１３に案内される。
【００２３】
ラグスクリュー４の下半部の端部にはエンドキャップ７が螺合可能な孔１２が形成されている。
【００２４】
また、ネイル２にはその途中にラグスクリュー４が挿入される円形状の第１貫通孔１５が斜めに貫設されており、第１貫通孔１５よりも近位部側には第２貫通孔１６が斜めに貫設されている。第２貫通孔１６に三翼釘５が挿入される。第２貫通孔１６は３個の頂部３１，３２，３３を有しほぼ三角形の形状を有し、この三角形の一辺１６ａが上方に位置しネイル２の軸線に直交する方向にあり、この一辺１６ａに対向する頂点３３が最下方に位置している。
【００２５】
三翼釘５は３個の頂部４１，４２，１７を有し、断面がほぼ三角形の形状を有する。三翼釘５の３個の頂部４１，４２，１７はそれぞれ第２貫通孔１６の３個の頂部３１，３２に密接に挿入される。三翼釘５は、第２貫通孔１６の一辺１６ａに沿って第２貫通孔１６に挿入される上面５ｂを有する。三翼釘５の先端に骨への打ち込みを可能にするように刃部２０が形成されており、刃部２０の反対側の上面５ｂにはセットスクリュー６の先端部６ａが係合可能なストッパ溝１９が軸線方向に形成されている。三翼釘５の上面５ｂに対向する下方頂部１７の下半部には案内溝１３に係合可能な突出頂部１８が設けられている。符合２３は三翼釘５の上半部のＡ−Ａにおける断面を示し、符合２４は下半部のＢ−Ｂにおける断面を示す。
【００２６】
上述のように、三翼釘５は３個の頂部４１，４２，１７を有しその断面がほぼ三角形の形状を有するので、第２貫通孔１６に挿入された三翼釘５は挿入方向における前後動のみが許容され、回転動は阻止される。従って、骨頭部７１の打ち込まれた三翼釘５は、軸線方向の回りの回転については完全に阻止されてネイル２に支持されているので、骨頭部７１の骨折部７２に対する回転を確実に阻止することができる。
【００２７】
三翼釘５の刃部２０と反対側の端部２１は突出頂部１８のみからなるように先細に形成されている。端部２１はエンドキャップ７が孔１２に螺合されると、エンドキャップ７の鍔部７ａが端部２１に当接するようになっている。
【００２８】
ラグスクリュー４を第１貫通孔１５に挿入し、ラグスクリュー４の４個の案内溝１３のいずれかを上方に位置するようにし、その後に三翼釘５を第２貫通孔１６に挿入すると、突出頂部１８が案内溝１３に係合し挿入方向に案内される。突出頂部１８の先端部１８ａが案内溝１３のスクリュー１１側の端部１３ａに当接するまで三翼釘５を移動させると、三翼釘５の端部２１とラグスクリュー４の端部とが揃うようになり、互いに使用状態における所望の位置関係になる。
【００２９】
また、突出頂部１８の先端部１８ａが案内溝１３のスクリュー１１側の端部１３ａに当接した状態で、エンドキャップ７を孔１２に螺合させると鍔部７ａが三翼釘５の端部２１に当接し、エンドキャップ７がラグスクリュー４から離反し単独で滑り落ちることを阻止できる。この結果、三翼釘５とラグスクリュー４とはスクリュー１１のある側と反対方向に一体的に移動可能になる。
【００３０】
突出頂部１８の先端部１８ａが案内溝１３のスクリュー１１側の端部１３ａに当接した状態では、第２貫通孔１６に挿入された三翼釘５の先端下部５ａはスクリュー１１の上端部１１ａに接触するように構成されている（例えば、図５（ｂ）参照）。この結果、三翼釘５が上方から過大な荷重を受けた場合においても、三翼釘５をラグスクリュー４によって支持することが可能になり、三翼釘５が折れたりする恐れがなくなる。
【００３１】
また、第２貫通孔１６の三角形の一辺１６ａが上方に位置しネイル２の軸線に直交する方向にあるので、三翼釘５の上面５ｂはネイル２の軸線に直交する方向にある。このため、三翼釘５が上方から過大な荷重を受けた場合に、その荷重を上面５ｂの広い面積範囲で受けるので骨頭部７１が損傷したりすることを防止できる。
【００３２】
ネイル２の頂部には第２貫通孔１６に貫通するセット用孔１４が形成されている。セットスクリュー６が第２貫通孔１６に挿入されると、上面５ｂに形成されたストッパ溝１９はセット用孔１４から見える位置にある。ストッパ溝１９は軸線方向に所定の長さ範囲に形成されている。セットスクリュー６をセット用孔１４に螺合して挿入すると、セットスクリュー６の先端部６ａがストッパ溝１９に係合する。
【００３３】
セットスクリュー６の長さを選択することにより、セットスクリュー６とセット用孔１４との関係を種々に選択することができる。
セットスクリュー６の長さが短く、セットスクリュー６の端部６ａがストッパ溝１９の溝内に入り込んでいるが溝底面に接触していない場合には、三翼釘５はストッパ溝１９内で軸線方向に移動可能となる。この場合、前述したように、三翼釘５とラグスクリュー４とは骨頭部７１に打ち込まれた状態では一体的に移動する。また、この場合、第１貫通孔１５と第２貫通孔１６とは左上がりに斜めに形成されているので、例えば図２に示すように、実際は重力によって右下がりの方向に移動する傾向にある。従って、骨折の治癒の段階に応じて骨折部７２が変化した場合においても、骨頭部７１を骨折部７２に向かって常に自発的に引き付けるようにできる。
【００３４】
また、セットスクリュー６の長さが長く、セットスクリュー６の端部６ａがストッパ溝１９の溝底面に強く接触している場合には、三翼釘５をストッパ溝１９内の所望の位置に固定することが可能になる。骨折の状況が、ネイル２に対しラグスクリュー４を一義的な位置に設定しておきたい場合に有効である。
【００３５】
以上説明したように、上述の実施の形態によれば、三翼釘５の３個の頂部４１，４２，１７が第２貫通孔１６の対応する３個の頂部３１，３２，３３に挿入されるので、三翼釘５はネイル２に対して回転しないようにすることができる。
【００３６】
また、第２貫通孔１６に挿入された三翼釘５の先端下部５ａはスクリュー１１の上端部１１ａに接触しているので、三翼釘５に上方から荷重がかかった場合に三翼釘５はラグスクリュー４によって接触支持され、三翼釘５が折れたりすることがないようにできる。
【００３７】
また、三翼釘５の上面５ｂが上方に向くので、上方から負荷される荷重をその上面５ｂ全体で広く受けることができ、骨に損傷を与えないようにできる。
【００３８】
また、三翼釘５の下方頂部の下半部に突出頂部１８が案内溝１３に係合可能であるので、三翼釘５に上方より荷重がかかった場合に、三翼釘５を先端下部５ａでラグスクリュー４に接触支持するだけでなく、三翼釘５の軸線方向の全体に渡ってラグスクリュー４に三翼釘を接触支持することができ、三翼釘５が折れたりすることがないようにできる。
【００３９】
また、突出頂部１８の先端部１８ａが案内溝１３のスクリュー１１側の端部１３ａに当接した状態で三翼釘５ラグスクリュー４を軸線方向に対し所望の位置関係になるので、突出頂部１８の先端部１８ａが案内溝１３の端部１３ａに当接するまで三翼釘５を軸線方向に移動させ、三翼釘５が停止した位置で、三翼釘５とラグスクリュー４とを互いに揃わせ、所望の使用状態の位置関係にすることができる。
【００４０】
また、エンドキャップ７は三翼釘５下端部２１に当接可能な鍔部７ａを有するので、三翼釘５がラグスクリューから離反し単独で滑り落ちることを阻止でき、この結果、三翼釘５とラグスクリュー４とはスクリュー１１のある側と反対方向に常に一体的に移動可能になり、三翼釘５とラグスクリュー４とが相対的に動くことによって生じる骨の損傷を回避することができる。
【００４１】
また、三翼釘５の上面５ｂに軸線方向にストッパ溝１９が形成されており、セットスクリュー６の先端部６ａがストッパ溝１９に係合可能であるので、骨頭部７１を骨折部７２に向かって引き付ける方向に三翼釘５を常に移動可能にしたり、三翼釘５を所望の位置に固定したりすることが可能になる。そして、セットスクリュー６を三翼釘５がその軸線方向に移動可能なようにストッパ溝１９に係合させることによって、骨頭部７１を骨折部７２に向かって引き付ける方向に三翼釘５とラグスクリュー４とを常に移動可能にでき、骨折の治癒の段階に応じて骨折部７２が変化した場合においても、骨頭部７１を骨折部７２に向かって常に自発的に引き付けるようにすることができる。また、セットスクリュー６を三翼釘５が所望位置に固定されるようにストッパ溝１９に係合させることによって、骨折の状況によってはネイル２に対しラグスクリュー４を一義的な位置に設定しておくことが必要な場合があるが、このような状況に対応することができる。
【００４２】
次に、図６乃至図９を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
本実施の形態は、アンチローテーション手段として、三翼釘５だけでなく従来からある汎用性のある円筒状のアンチローテーションスクリュー１０１の使用をも可能にするものである。骨折の状況に応じて、アンチローテーション手段として三翼釘５かアンチローテーションスクリュー１０１かを選択することが可能になる。
【００４３】
このために、図６（ｂ）に示すように、アンチローテーションスクリュー１０１の断面円の大きさと第２貫通孔１６の孔の大きさとは、アンチローテーションスクリュー１０１の断面円が第２貫通孔１６の三角形に内接するように設定されている。この場合、アンチローテーションスクリュー１０１を挿入するための新たな貫通孔を形成する必要がない。
【００４４】
また、アンチローテーションスクリュー１０１の断面円の大きさと第２貫通孔１６の孔の大きさとは、図９に示すようにすることも可能である。図９において、第２貫通孔１６の少なくとも２個の頂部３１、３２が残るようにして、第２貫通孔１６に重ねて第３貫通孔３０が形成されている。この場合、第２貫通孔１６の少なくとも２個の頂部３１、３２が残っているので、三翼釘５の３個の頂部のうちの少なくとも２個が第２貫通孔１６の２個の頂部３１、３２に入り込むので、図６等に示す場合と同様に三翼釘５をネイル２に対し回転しないようにすることができる。また、アンチローテーションスクリュー１０１の断面円の直径を第２貫通孔１６の大きさとは独立に設定することが可能になる。
【００４５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、ラグスクリューとアンチローテーション手段が打ち込まれた骨を損傷させることがなく骨頭部の骨折部に対する回転を確実に防止できる髄内釘を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の髄内釘の一実施形態例を示す分解斜視図。
【図２】図１の髄内釘を大腿骨に施した状態を示す図。
【図３】図１の髄内釘の斜視図。
【図４】図１の髄内釘の一部切り欠き断面図。
【図５】図１の髄内釘の断面図（ａ）と、三翼釘の先端下部がスクリューの上端部に接触可能であることを示す拡大図（ｂ）。
【図６】本発明の髄内釘の他の実施形態例を示す断面図（ａ）と（ａ）におけるＣ−Ｃにおける断面図（ｂ）。
【図７】図６の髄内釘を示す側面図。
【図８】図６の髄内釘の分解斜視図。
【図９】図６の髄内釘の変形例を示す断面図。
【図１０】人体の大腿骨の説明図。
【図１１】従来の髄内釘を大腿骨に施した状態を示す断面図。
【符号の説明】
１髄内釘
２ネイル
３ロッキングスクリュー
４ラグスクリュー
５三翼釘（アンチローテーション手段）
５ａ先端下部
５ｂ上面
６セットスクリュー
７エンドキャップ
１１スクリュー
１３案内溝
１５第１貫通孔
１６第２貫通孔
１６ａ端部
１８突出頂部
１９ストッパ溝
２０刃部
３０第３貫通孔
３１，３２第２貫通孔の頂部
７０大腿骨
７１骨頭部
７２骨折部
１０１円筒釘[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intramedullary nail used in an intramedullary fixation method for treatment of a fracture of a proximal femur of a human body.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 11, the intramedullary nail includes a rod-shaped nail 112 having a proximal portion and a distal portion longer than the proximal portion at a middle bent portion, and a distal end of the nail 112. Locking screw-113, which is a means for engaging the bone part provided in the part, a through hole 116 obliquely penetrated in the proximal part near the bent part of the nail 112, and a screw 111 screwed into the bone head And a lag screw 114 which is inserted into the through hole and is used in the intramedullary fixation method.
[0003]
In order to treat a fracture of the proximal femur, first, the nail 112 is driven into the lumen (bone marrow cavity) 73 (see FIG. 2) of the femur 70 from the proximal side. Then, the locking screw-113 is passed through the lumen 73 of the femur 70 and the distal portion of the nail to fix the nail at a predetermined position in the femoral lumen. Next, the screw 111 at the tip of the lag screw 114 is screwed into the bone head 71 through the through hole 116 of the nail 112 and fixed to the bone head 72, and the lag screw 114 presses the bone head 71 against the fractured portion 72. Be drawn to.
[0004]
As shown in FIG. 11, the anti-rotation screw 101 is driven into the bone head 71 separately from the lag screw 114 so that the lag screw 114 is driven and the bone head 71 does not rotate with respect to the fracture portion 72.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional anti-rotation screw 101 has a cylindrical shape, and the screw portion 102 at the tip of the anti-rotation screw 101 and the screw 111 of the lag screw are separated from each other when driven into the bone head 71. The screw portion 102 of the screw 101 was not contact-supported by the screw 111 of the lag screw 114. For this reason, there has been a problem that the anti-rotation screw 101 is broken by a load from above.
[0006]
Further, since the anti-rotation screw 101 has a cylindrical shape, the anti-rotation screw 101 driven into the bone head 71 with respect to the nail 112 is easy to rotate in a state where the anti-rotation screw 101 is inserted into the hole having a circular cross section of the nail 112. There was a problem that the rotation of the bone head 71 could not be reliably prevented by the rotation screw 101.
[0007]
Further, since the anti-rotation screw 101 has a cylindrical shape, the load is received at an acute angle on the cylindrical surface, and there is a problem that the bone head 71 is damaged.
[0008]
In addition, since the anti-rotation screw 101 and the lag screw 114 are independent of each other with respect to the movement in the driving direction, the anti-rotation screw 101 and the lag screw 114 may slide against each other, which damages the bone. There was a problem.
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an intramedullary nail that solves the above-mentioned problems of the prior art and can reliably prevent rotation of the bone head with respect to the fractured portion without damaging the bone into which the lag screw and antirotation means have been driven. It is to be.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an intramedullary nail of the present invention includes a rod-shaped nail that is driven into a femoral lumen, a first through hole that is obliquely penetrated in the middle of the nail, and the first penetration A lug inserted into the first through hole provided at the tip with a second through hole having three apexes obliquely penetrated into the nail on the proximal side of the hole and a screw to be screwed into the bone head A screw, and an anti-rotation means having a blade portion formed at the tip and inserted into the second through-hole and having three tops, and the lower end of the anti-rotation means inserted into the second through-hole is It is in contact with the upper end of the screw. According to the present invention, since the three top portions of the anti-rotation means are inserted into the corresponding three top portions of the second through hole, the anti-rotation means does not rotate with respect to the nail. Further, since the lower end of the antirotation means inserted into the second through hole is in contact with the upper end of the screw, the antirotation means is contacted and supported by the lag screw when a load is applied to the antirotation means from above. Therefore, the anti-rotation means is not broken.
[0011]
The second through hole is formed in a triangular shape with one side of the triangle facing upward and the apex facing the one side facing downward, and the anti-rotation means is inserted into the second through hole along the one side. It is characterized by having an upper surface. According to the present invention, since the upper surface of the anti-rotation means faces upward, a load applied from above can be widely received over the entire upper surface, and the bone can be prevented from being damaged.
[0012]
The lag screw has a guide groove formed in an axial direction in a lower half portion on the opposite side of the screw, and a projecting top portion engageable with the guide groove in a lower half portion of a lower top portion of the anti-rotation means. It is characterized by having. According to this invention, when a load is applied to the anti-rotation means from above, the anti-rotation means is not only supported in contact with the lag screw at the lower end of the tip, but is also applied to the lag screw over the entire axial direction of the anti-rotation means. It is possible to support and prevent the anti-rotation means from being broken.
[0013]
Further, the antirotation means and the lag screw are in a desired positional relationship with respect to the axial direction in a state in which the tip end portion of the protruding top portion is in contact with the end portion on the screw side of the guide groove. . According to this invention, the antirotation means is moved in the axial direction until the tip of the projecting top abuts on the screw-side end of the guide groove, and the antirotation means and the lag screw are Can be aligned with each other to obtain a desired positional relationship of use.
[0014]
Further, a removable end cap is provided at an end portion of the lag screw opposite to the screw, and the end cap has a flange portion that can come into contact with a lower end portion of the anti-rotation means. The anti-rotation means and the lag screw can be integrally moved in a direction opposite to the side where the screw is present in a state where the lower end portion is in contact with the flange portion. According to the present invention, it is possible to prevent the anti-rotation means from being separated from the lag screw and sliding alone. As a result, the anti-rotation means and the lag screw can always move integrally in the opposite direction to the side where the screw is located. Bone damage caused by the relative movement of the anti-rotation means and the lag screw can be avoided.
[0015]
Further, a stopper groove is formed in the axial direction on the upper surface of the anti-rotation means, and a set screw inserted into a set hole formed to penetrate the second through hole at the top of the nail, The set screw inserted into the set hole is engageable with the stopper groove. According to the present invention, it is possible to always move the anti-rotation means in the direction in which the bone head is pulled toward the fractured part, or to fix the anti-rotation means at a desired position.
[0016]
Further, the set screw is engaged with the stopper groove so that the anti-rotation means can move in the axial direction thereof. According to the present invention, the anti-rotation means can always be moved in the direction of pulling the bone head toward the fracture portion, and even when the fracture portion changes depending on the stage of healing of the fracture, It can always be attracted spontaneously towards the fracture.
[0017]
Further, the set screw is engaged with the stopper groove so that the anti-rotation means is fixed at a desired position. According to the present invention, it may be necessary to set the lag screw at a unique position with respect to the nail depending on the condition of the fracture, but it is possible to cope with such a situation.
[0018]
The second through hole is formed so as to allow insertion of a cylindrical nail having a circular cross section. According to the present invention, it is possible to use both a three-wing nail and a cylindrical nail as anti-rotation means.
[0019]
The second through hole is formed so that a cross-sectional circle of the cylindrical nail is inscribed in the second through hole. According to the present invention, it is possible to use both a three-wing nail and a cylindrical nail without forming a new hole in the nail.
[0020]
In addition, a third through hole that allows the insertion of a cylindrical nail having a circular cross section is formed so as to overlap the second through hole so that at least two apexes of the triangle of the second through hole remain. It is characterized by that. According to the present invention, the diameter of the cylindrical nail can be selected independently of the size of the second through hole.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 5, an intramedullary nail 1 includes a rod-shaped nail 2, a locking screw 3 as a means for engaging with a bone, a lag screw 4 and three wings as an anti-rotation means. It has a nail 5, a set screw 6, and an end cap 7. The lag screw 4 is driven into the bone head 71 and acts to attract the bone head 71 to the fracture 72. The nail 2 is driven into the lumen 73 of the femur 70. The three-wing nail 5 as an anti-rotation means acts to prevent the bone head 71 into which the lag screw 4 has been driven from rotating relative to the fracture 72. It is used for the intramedullary fixation method when treating the proximal fracture of the femur 70 shown in FIG.
[0022]
A screw 11 that is driven into the bone head 71 while being rotated is formed at the tip of the lag screw 4, and four guide grooves 13 are formed in the axial direction on the side peripheral surface of the lower half on the opposite side of the screw 11. Has been. The guide groove 13 is formed across an end portion 13a on the screw 11 side and an end portion 13b on the opposite side of the screw 11, and the end portion 13b opens outward in a groove shape. A protruding top portion 18 described later enters the end portion 13b from the front side and is guided by the guide groove 13.
[0023]
A hole 12 into which the end cap 7 can be screwed is formed at the end of the lower half of the lag screw 4.
[0024]
Further, the nail 2 has a circular first through hole 15 into which the lag screw 4 is inserted in the middle thereof, and the second through hole is located closer to the proximal side than the first through hole 15. 16 is penetrated diagonally. The three-wing nail 5 is inserted into the second through hole 16. The second through-hole 16 has three apexes 31, 32, 33 and has a substantially triangular shape. One side 16a of the triangle is located above and in a direction perpendicular to the axis of the nail 2, and the side 16a The apex 33 that faces is located at the lowermost position.
[0025]
The three-wing nail 5 has three top portions 41, 42, and 17, and has a substantially triangular cross section. The three top portions 41, 42, and 17 of the three-wing nail 5 are closely inserted into the three top portions 31 and 32 of the second through hole 16, respectively. The three-winged nail 5 has an upper surface 5 b that is inserted into the second through hole 16 along one side 16 a of the second through hole 16. A blade portion 20 is formed at the tip of the three-wing nail 5 so as to be able to be driven into the bone, and a stopper with which the tip portion 6a of the set screw 6 can be engaged with the upper surface 5b on the opposite side of the blade portion 20. A groove 19 is formed in the axial direction. A protruding top 18 that can be engaged with the guide groove 13 is provided in the lower half of the lower top 17 facing the upper surface 5 b of the three-wing nail 5. Reference numeral 23 indicates a cross section at AA in the upper half of the three-wing nail 5, and reference numeral 24 indicates a cross section at BB in the lower half.
[0026]
As described above, since the three-wing nail 5 has the three top portions 41, 42, and 17 and has a substantially triangular cross section, the three-wing nail 5 inserted into the second through-hole 16 is in the insertion direction. Only forward and backward movement is allowed and rotational movement is blocked. Therefore, since the three-winged nail 5 in which the bone head 71 is driven is completely prevented from rotating in the axial direction and supported by the nail 2, the rotation of the bone head 71 with respect to the fracture portion 72 is reliably prevented. can do.
[0027]
An end portion 21 on the opposite side of the blade portion 20 of the three-blade nail 5 is tapered so as to consist only of the protruding top portion 18. The end 21 is configured such that when the end cap 7 is screwed into the hole 12, the flange portion 7 a of the end cap 7 comes into contact with the end 21.
[0028]
When the lag screw 4 is inserted into the first through-hole 15 and any one of the four guide grooves 13 of the lag screw 4 is positioned upward, and then the three-blade nail 5 is inserted into the second through-hole 16, The protruding top 18 engages with the guide groove 13 and is guided in the insertion direction. When the three-blade nail 5 is moved until the tip end portion 18a of the protruding top portion 18 contacts the end portion 13a on the screw 11 side of the guide groove 13, the end portion 21 of the three-blade nail 5 and the end portion of the lag screw 4 are aligned. Thus, a desired positional relationship is obtained in the usage state.
[0029]
Further, when the end cap 7 is screwed into the hole 12 in a state in which the tip 18a of the projecting top 18 is in contact with the end 13a of the guide groove 13 on the screw 11 side, the flange 7a becomes the end of the three-blade nail 5. 21, it is possible to prevent the end cap 7 from being separated from the lag screw 4 and sliding alone. As a result, the three-wing nail 5 and the lag screw 4 can move integrally in the direction opposite to the side where the screw 11 is provided.
[0030]
In a state where the tip end portion 18 a of the protruding top portion 18 is in contact with the end portion 13 a on the screw 11 side of the guide groove 13, the tip lower end 5 a of the three-blade nail 5 inserted into the second through hole 16 is the upper end portion 11 a of the screw 11. (See, for example, FIG. 5B). As a result, even when the three-wing nail 5 receives an excessive load from above, the three-wing nail 5 can be supported by the lag screw 4, and there is no possibility that the three-wing nail 5 will break.
[0031]
In addition, since one side 16 a of the triangle of the second through hole 16 is located above and is in a direction orthogonal to the axis of the nail 2, the upper surface 5 b of the three-wing nail 5 is in a direction orthogonal to the axis of the nail 2. For this reason, when the three-wing nail 5 receives an excessive load from above, the load is received in a wide area range of the upper surface 5b, so that the bone head 71 can be prevented from being damaged.
[0032]
A set hole 14 penetrating the second through hole 16 is formed at the top of the nail 2. When the set screw 6 is inserted into the second through hole 16, the stopper groove 19 formed in the upper surface 5 b is in a position where it can be seen from the setting hole 14. The stopper groove 19 is formed in a predetermined length range in the axial direction. When the set screw 6 is screwed into the setting hole 14 and inserted, the tip end portion 6 a of the set screw 6 engages with the stopper groove 19.
[0033]
By selecting the length of the set screw 6, the relationship between the set screw 6 and the set hole 14 can be variously selected.
When the length of the set screw 6 is short and the end 6a of the set screw 6 is in the groove of the stopper groove 19 but is not in contact with the bottom surface of the groove, the three-blade nail 5 has an axis line in the stopper groove 19 It can move in the direction. In this case, as described above, the three-winged nail 5 and the lag screw 4 move integrally when driven into the bone head 71. Further, in this case, since the first through hole 15 and the second through hole 16 are formed obliquely so as to rise to the left, for example, as shown in FIG. . Therefore, even when the fracture portion 72 changes depending on the stage of healing of the fracture, the bone head 71 can always be attracted spontaneously toward the fracture portion 72.
[0034]
When the set screw 6 is long and the end 6 a of the set screw 6 is in strong contact with the bottom surface of the stopper groove 19, the three-blade nail 5 is fixed at a desired position in the stopper groove 19. It becomes possible to do. This is effective when the state of the fracture is to set the lag screw 4 at a unique position with respect to the nail 2.
[0035]
As described above, according to the above-described embodiment, the three top portions 41, 42, 17 of the three-blade nail 5 are inserted into the corresponding three top portions 31, 32, 33 of the second through hole 16. Therefore, the three-wing nail 5 can be prevented from rotating with respect to the nail 2.
[0036]
Moreover, since the tip lower part 5a of the three-wing nail 5 inserted into the second through-hole 16 is in contact with the upper end portion 11a of the screw 11, the three-wing nail 5 is loaded when a load is applied to the three-wing nail 5 from above. Is supported by the lag screw 4 so that the three-wing nail 5 is not broken.
[0037]
Further, since the upper surface 5b of the three-wing nail 5 faces upward, the load applied from above can be widely received over the entire upper surface 5b, and the bone can be prevented from being damaged.
[0038]
Further, since the projecting top portion 18 can engage with the guide groove 13 at the lower half of the lower top portion of the three-wing nail 5, when the load is applied to the three-wing nail 5 from above, the three-wing nail 5 is In addition to being in contact with and supporting the lag screw 5a, the three-wing nail can be contacted and supported by the lag screw 4 over the entire axial direction of the three-wing nail 5, and the three-wing nail 5 may be broken. I can not.
[0039]
Further, since the three-blade nail 5 lag screw 4 is in a desired positional relationship with respect to the axial direction in a state where the tip end portion 18a of the protruding top portion 18 is in contact with the end portion 13a on the screw 11 side of the guide groove 13, the protruding top portion 18 The three-blade nail 5 is moved in the axial direction until the tip end 18a of the guide contacts the end 13a of the guide groove 13, and the three-blade nail 5 and the lag screw 4 are aligned with each other at the position where the three-blade nail 5 stops. Thus, the positional relationship of the desired use state can be obtained.
[0040]
Further, since the end cap 7 has the flange portion 7a capable of coming into contact with the lower end portion 21 of the three-wing nail 5, it is possible to prevent the three-wing nail 5 from being separated from the lag screw and falling off alone. And the lag screw 4 can always move integrally in the direction opposite to the side where the screw 11 is present, and bone damage caused by the relative movement of the three-blade nail 5 and the lag screw 4 can be avoided. .
[0041]
Further, a stopper groove 19 is formed in the axial direction on the upper surface 5 b of the three-wing nail 5, and the distal end portion 6 a of the set screw 6 can be engaged with the stopper groove 19, so that the bone head 71 faces the fracture portion 72. Thus, the three-wing nail 5 can always be moved in the pulling direction, or the three-wing nail 5 can be fixed at a desired position. Then, by engaging the set screw 6 with the stopper groove 19 so that the three-wing nail 5 can move in the axial direction, the three-wing nail 5 and the lag screw are pulled in a direction to attract the bone head 71 toward the fractured portion 72. 4 can always be moved, and even when the fracture 72 changes according to the stage of healing of the fracture, the bone head 71 can always be attracted spontaneously toward the fracture 72. Further, by engaging the set screw 6 with the stopper groove 19 so that the three-wing nail 5 is fixed at a desired position, the lag screw 4 is set at a unique position with respect to the nail 2 depending on the fracture condition. However, it is possible to cope with such a situation.
[0042]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the present embodiment, not only the three-wing nail 5 but also a conventional cylindrical anti-rotation screw 101 can be used as the anti-rotation means. Depending on the situation of the fracture, it is possible to select the three-wing nail 5 or the anti-rotation screw 101 as the anti-rotation means.
[0043]
For this reason, as shown in FIG. 6B, the size of the cross-sectional circle of the anti-rotation screw 101 and the size of the hole of the second through-hole 16 are the same as the cross-sectional circle of the anti-rotation screw 101 of the second through-hole 16. It is set to be inscribed in the triangle. In this case, it is not necessary to form a new through hole for inserting the anti-rotation screw 101.
[0044]
Also, the size of the cross-sectional circle of the anti-rotation screw 101 and the size of the hole of the second through hole 16 can be as shown in FIG. In FIG. 9, the third through hole 30 is formed so as to overlap the second through hole 16 so that at least two top portions 31 and 32 of the second through hole 16 remain. In this case, since at least two top portions 31 and 32 of the second through hole 16 remain, at least two of the three top portions of the three-blade nail 5 are two top portions 31 of the second through hole 16. 32, the three-winged nail 5 can be prevented from rotating with respect to the nail 2 as in the case shown in FIG. Further, the diameter of the cross-sectional circle of the anti-rotation screw 101 can be set independently of the size of the second through hole 16.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the configuration of the present invention, it is possible to provide an intramedullary nail that can reliably prevent rotation of the bone head with respect to the fractured portion without damaging the bone in which the lag screw and the anti-rotation means are driven. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of an intramedullary nail of the present invention.
FIG. 2 is a view showing a state in which the intramedullary nail of FIG. 1 is applied to the femur.
3 is a perspective view of the intramedullary nail of FIG. 1. FIG.
4 is a partially cutaway cross-sectional view of the intramedullary nail of FIG. 1. FIG.
5 is a cross-sectional view (a) of the intramedullary nail of FIG. 1, and an enlarged view (b) showing that the lower end of the tip of the three-wing nail can contact the upper end of the screw.
FIG. 6 is a cross-sectional view (b) taken along the line CC in (a) and (a) showing another embodiment of the intramedullary nail of the present invention.
7 is a side view showing the intramedullary nail of FIG. 6. FIG.
8 is an exploded perspective view of the intramedullary nail of FIG.
9 is a cross-sectional view showing a modification of the intramedullary nail of FIG. 6. FIG.
FIG. 10 is an explanatory view of a femur of a human body.
FIG. 11 is a sectional view showing a state in which a conventional intramedullary nail is applied to a femur.
[Explanation of symbols]
1 Intramedullary nail 2 Nail 3 Locking screw 4 Lag screw 5 Three-wing nail (anti-rotation means)
5a tip lower part 5b upper surface 6 set screw 7 end cap 11 screw 13 guide groove 15 first through hole 16 second through hole 16a end 18 protruding top 19 stopper groove 20 blade 30 third through hole 31, 32 second through hole Top 70 femur 71 bone head 72 fracture part 101 cylindrical nail

Claims

A rod-shaped nail that is driven into the femoral lumen;
A first through hole obliquely penetrating in the middle of the nail;
A second through-hole having three tops obliquely penetrating into the nail on the proximal side of the first through-hole;
A lag screw inserted into the first through hole with a screw screwed into the bone head;
An anti-rotation means having a blade formed at the tip and inserted into the second through-hole and having three apexes;
With
An intramedullary nail wherein a lower end of the anti-rotation means inserted into the second through hole is in contact with an upper end of the screw.

The second through hole is formed in a triangular shape with one side of the triangle facing upward and the apex facing the one side facing downward,
The intramedullary nail according to claim 1, wherein the anti-rotation means has an upper surface inserted into the second through hole along the one side.

The lag screw has a guide groove formed in an axial direction in a lower half portion on the opposite side of the screw, and has a protruding top portion engageable with the guide groove in a lower half portion of a lower top portion of the anti-rotation means. The intramedullary nail according to claim 1.

The anti-rotation means and the lag screw are in the axial direction with respect to the axial direction in a state where the tip of the protruding top is in contact with the end of the guide groove on the screw side, and the end of the lag screw The intramedullary nail according to claim 3, wherein a desired positional relationship in a use state is obtained.

A removable end cap is provided at the end of the lag screw on the opposite side of the screw, the end cap has a flange that can contact the lower end of the anti-rotation means, and the lower end of the anti-rotation means 4. The intramedullary nail according to claim 3, wherein the anti-rotation means and the lag screw are integrally movable in a direction opposite to the side where the screw is present in a state where the portion is in contact with the collar portion. .

Wherein a stopper groove is formed in the axial direction on the upper surface of the anti-rotation means,
A set screw inserted into a set hole formed to penetrate the second through hole at the top of the nail;
The intramedullary nail according to claim 2 , wherein a tip end portion of the set screw inserted into the set hole is engageable with the stopper groove.

When the length of the set screw is short and the end portion of the set screw is in the groove of the stopper groove but is not in contact with the bottom surface of the stopper screw, the anti-rotation means is in the axial direction of the set screw. The intramedullary nail according to claim 6, wherein the nail is engageable with the stopper groove so as to be movable.

When the set screw is long and the end of the set screw is in contact with the groove bottom surface of the stopper groove, the set screw is arranged so that the anti-rotation means is fixed at a desired position. The intramedullary nail according to claim 6, wherein the nail is engageable with a groove.

The second through hole is formed to allow insertion of a cylindrical nail having a circular cross section, and the cross sectional circle of the cylindrical nail is formed to be inscribed in the second through hole. The intramedullary nail according to claim 1.

A third through hole that allows insertion of a cylindrical nail having a circular cross section has a hole shape that overlaps the second through hole so that at least two tops of the triangle of the second through hole remain. An intramedullary nail according to claim 1, characterized in that