JP3977069B2 - 角膜手術装置及び角膜手術用ブレード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、角膜上皮をフラップ状に剥離(切開)するに好適な角膜手術装置及び角膜手術用ブレードに関する。
【0002】
【従来技術】
角膜屈折矯正の手法として、角膜の一端を残して角膜上皮から実質に至る厚さ150μmほどの部分を層状に切開してフラップを形成し、その後レーザビームにより実質を矯正量分切除し、再びそのフラップを戻すというLASIK手術(Laser in Situ Keratomileusis)が知られている。このLASIKでは、角膜を層状に切開するマイクロケラトームと称される角膜手術装置が使用されている。
【0003】
近年では、LASIKが適用できない薄い角膜に対応可能で、術後の痛みがLASIKとPRK(photorefractive keratectomy)との中間に位置するLASEK(Laser Epithelial Keratomileusis)という手技が注目されている。このLASEKでは、角膜円形切除機(epi-trephine)を使って角膜上皮部に一部ヒンジを残した円形に切り込みを入れ、角膜上皮をアルコールに浸して膨れさせた後、ゴルフメス等でボウマン膜の上にある角膜上皮のみを剥がし、PRKと同じくレーザ照射をする。その後、剥がした上皮フラップを元に戻して表面をカバーする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のLASEKの方法は、アルコールという薬剤の使用により角膜がダメージを受けることがある。また、フラップエッジも汚く、LASIKに比べて手術に時間が掛かるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、薬剤を使用することなく、角膜上皮フラップを容易に作ることができる角膜手術装置及びそのための角膜手術用ブレードを提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 角膜上皮をフラップ状に剥離する角膜手術装置において、角膜を略平坦に押圧する押圧手段と、該押圧手段により押圧された角膜上皮をフラップ状に剥離するためのブレードであって、2つの刃付け面の成す刃先角度が10〜50°であり、刃先尖端におけるの刃先幅が1〜50μmであり、刃先尖端の角部が丸められているブレードと、該ブレードを駆動源により横振動させる移動機構と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)に記載の角膜手術装置において、前記ブレードは刃先尖端の角部が半径0.5〜25μmで丸められていることを特徴とする。
(3) (1)に記載の角膜手術装置において、前記移動機構は、さらに前記ブレードを駆動源により前進移動させる送り機構を持ち、前進移動の速度が0.4〜6mm/秒、横移動の振動数が5,000〜25,000rpmの範囲で設定されていることを特徴とする。
(4) (1)の角膜手術装置において、前記ブレードの刃先尖端を前記押圧部材の下面から100〜300μmの間で保持するホルダを備えることを特徴とする。
(5) 角膜上皮をフラップ状に剥離するための角膜手術用ブレードであって、2つの刃付け面の成す刃先角度が10〜50°であり、刃先尖端におけるの刃先幅が1〜50μmであり、刃先尖端の角部が半径0.5〜25μmで丸められていることを特徴とする角膜手術用ブレード。
【0007】
1は角膜手術装置本体である。本体1の前側(図1中の左側)には、装置を患者眼に固定するためのサクション部3と、角膜上皮を剥離及び切開するブレード20を持ちサクション部3上を直進移動するカッティング部2とが設けられている。
【0008】
本体1内には、カッティング部2を剥離方向へ直進移動させるための送り用モータ11と、ブレード20に横方向の振動を与えるための振動用モータ12とが内蔵されている。送り用モータ11の回転軸には、カッティング部2を直進移動させる距離分のネジ部を備えた送りネジ13が連結されている。送りネジ13には取付部材14が螺合し、取付部材14には振動用モータ12と、カッティング部2が連結される連結部材17とが固定されている。送り用モータ11の正逆回転により、送りネジ13及び取付部材14を介して振動用モータ12及び連結部材17が前後方向へ移動し、これによってカッティング部2が前後移動する。連結部材17には回転シャフト15が回転可能に保持されている。回転シャフト15の先端には回転中心から偏った位置に偏心シャフト16が植設されており、偏心シャフト16はブレード20に横振動を与える。
【0009】
図2はカッティング部2及びサクション部3に関する図1の拡大図である。図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図である。
【0010】
カッティング部2は、ブレード20を横振動可能に保持するブレードホルダー21a及びホルダーブロック21bと、偏心シャフト16によって生じる横振動をブレード20に伝えるための第1振動伝達部材22と、第1振動伝達部材による横振動をブレード20に伝える第2振動伝達部材23と、取付部材24aによってホルダーブロック21bに固設された角膜押え部材24とから構成される。ホルダーブロック21bの内部には回転シャフト15が挿入される回転穴が設けられ、連結部材17の先端部が固定されている。
【0011】
ブレード20はステンレス、スティール等を刃先に使用した金属ブレードや、ダイアモンド、サファイア等の鉱物を刃先に使用した鉱物ブレードが利用され、水平面に対して25度の角度でブレードホルダー21aとホルダーブロック21bとの間で横振動可能に保持されている。ブレード20の刃先形状については、後述する。
【0012】
ブレードホルダー21a側にはブレード20が載置される部分に浅い凹部210aが形成されており、凹部210aの横幅はブレード20の横振動による振動幅より大きくしてある。ブレードホルダー21aは図示を略するネジによってホルダーブロック21bに取り外し可能に固定されており、ブレードホルダー21aを取外すことにより、第2振動伝達部材23と共にブレード20が交換可能とされている。
【0013】
第1振動伝達部材22はホルダーブロック21bに形成された受け溝210c内で横方向に移動可能になっている。また、第1振動伝達部材22は上方向及び下方向をホルダーブロック21bによって保持されている。第1振動伝達部材22には偏心シャフト16に係合する縦溝22aが形成されており、振動用モータ12の回転駆動によって回転シャフト15が回転すると、第1振動伝達部材22には縦溝22aに係合した偏心シャフト16の周動によって横方向への運動力が加わる。これにより、第1振動伝達部材22が横振動する。
【0014】
第2振動伝達部材23はホルダーブロック21bに形成された受け溝210b内で横方向に移動可能になっている。また、第2振動伝達部材23は上方向をホルダーブロック21b、下方向をブレードホルダー21aによってそれぞれ保持されている。第1振動伝達部材22には、その下方に、ブレード20側に突出した凸部22bが設けられており、第2振動伝達部材23には凸部22bに係合する縦溝23aが形成されている。回転シャフト15の回転(偏心シャフト16の周動)によって第1振動伝達部材22が横振動すると、第2振動伝達部材23には縦溝23aに係合した凸部22bの横振動によってさらに横方向への運動力が加わる。これによって第2振動伝達部材23が横振動し、さらに第2振動伝達部材23に固定されたブレード20が横振動する。
【0015】
角膜押え部材24はブレード20の前側(図2中の左側)に設けられており、ブレード20による角膜上皮の切開と剥離に先立って、カッティング部2の進行に伴い患者眼角膜を平坦に押圧する。ブレード20が角膜押え部材24によって平坦に押圧された角膜上皮を切開及び剥離し、ボウマン膜から剥がされた角膜上皮のフラップが形成される。
【0016】
なお、角膜上皮をボウマン膜から引き離すために、角膜押え部材24の下面に対するブレード20の刃先尖端の位置は、角膜上皮の厚さ分より下に位置させる。その間隔は100〜300μmが好ましい。本実施形態では200μm程度とされている。
【0017】
サクション部3は固設部材30、サクションリング31、サクションパイプ32等から構成されており、サクションリング31は固設部材30によって本体1に固設されている。サクションリング31は断面形状がコの字型の略円筒形状をしており、患者眼に当接させるための円形の凹部31aと、凹部31aに対して同心円である開口部31bとが形成されている。手術の際、サクションリング31が患者眼に設置されると、患者眼角膜は開口部31bから上部に突出し、患者眼にサクションリング31の下端部と開口部31bの開口端部が当接され、その当接によって吸引用の空間Sが確保される。
【0018】
サクションパイプ32はサクションリング31に植設されており、図示なきバキューム用チューブと接続され、そのバキューム用チューブはポンプ41まで伸延している。サクションパイプ32内部に設けられた吸引通路32aは凹部31aと連通しており、ポンプ41によって吸引通路32aを介して空間S内の空気を吸引排出することにより、サクションリング31を患者眼に吸着固定する。この固定に際しては、術者が本体1を保持することによって開口部31bの位置決定を容易にし、装置を安定して保持することができる。
【0019】
また、サクションリング31には図示なき圧力検出用パイプが植設されており、圧力検出用パイプは図示なきチューブによって圧力検出器33に接続されている。圧力検出器33は圧力検出用パイプを介し、ポンプ41によって吸引された空間S内の空気圧を検出する。制御部40は圧力検出器33の検出した空気圧に基づき、送り用モータ11、振動用モータ12、ポンプ41等の動作を制御する。
【0020】
次に、ブレード20の形状を説明する。図5(a)はブレード20の平面図、図5(b)は断面図を示す。このブレード20の刃体全長Laは12.9mm、刃体幅Lbは8mm、刃体厚Ltは0.25mmとしている。300は第2振動伝達部材23を嵌め込む2つの穴である。ブレード20の前側には、傾斜を付けた2つの刃付け面303を持つ刃付け部302が形成されている。両刃付け面303は、刃体厚Ltの中心線に対して同一角度を成すように傾斜して形成されている。両刃付け面303が成す刃先角度θは10〜50°であり、より好ましくは15〜40°であり、本実施形態では19°としている。刃付け面303は、切れ味を確保するために、研磨が施されている。なお、先端側の刃先304をより尖らせる場合には、刃付け部302における研磨の角度が2〜3段階で変えられ、刃先に向かうに従って角度が大きくなるように研磨される。
【0021】
図6は、刃先304の部分拡大図である。刃先304は、角膜上皮の切開を可能にするが、角膜上皮より硬いボウマン膜までは切らないようにする。これを達成するために、刃先304の尖端305における幅Wは1〜50μmであり、より好ましくは2〜20μmである。尖端305における幅Wは、ここでは、刃先角度θを成す刃付け面303の仮想延長線での尖端305における交点の幅として表している。図6(a)では、刃先304の尖端305を直線的に形成した場合を示している。刃付け面303と尖端305との角部にエッジが立っていると、前進移動及び横振動により、ボウマン膜まで切り込み易くなるので、丸みを付けてある。その丸み半径Rは0.5〜25μmが好ましい。図6(b)の刃先304は、角部にエッジを持たない様に、尖端305まで半径Rで丸みを付けた場合の例である。
【0022】
以上のような装置において、角膜上皮の剥離動作を説明する。サクションリング31を術眼上に配置に配置した後、ポンプ41を作動させてサクションリング31と術眼との間の空間S内の空気を吸引し、空気圧を低下させる。これにより、サクションリング31は術眼に吸着固定される。フットスイッチ42の信号により、制御部40はモータ12及びモータ11を駆動する。モータ11によりカッティング部2がヒンジ方向へ直進移動し、モータ12により回転する回転シャフト15によってブレード20は横振動し、カッティング部2と一体となって進行方向へスライドする。
【0023】
角膜上皮は横振動しながら前進するブレード20によって、始めに切開される。その後、ブレード20の刃先尖端は角膜上皮下のボウマン膜に達するが、上記のような刃先尖端の幅とエッジ部の丸み付けにより、角膜上皮より硬いボウマン膜までは切り込まずに、ボウマン膜上を滑るように進む。これにより、角膜上皮細胞がボウマン膜(叉は上皮細胞の基底膜)から引き離される。このとき、ブレード20の送り速度は0.4〜6mm/秒、振動数は5,000〜25,000rpmが設定される。ブレード20の刃先尖端の幅Wが2〜10μmのとき、送り速度約2mm/秒、振動数約9,000rpmにすると良い。なお、ブレード20の横振動の幅は約2mmとなっている。
【0024】
上記のようなブレード20による角膜上皮の剥離について、豚眼を用いて実験を行った。図7〜9は実験に使用した3種類の刃先の電子顕微鏡写真(倍率3,000倍)を示し、それぞれ(a)は刃先尖端を正面から見たときのものであり、(b)は斜め横から見たときのものである。なお、実験におけるブレード20の送り速度は約2mm/秒、振動数は約9000rpmで全て行った。なお、豚眼の角膜上皮の厚さは100μm程であった。
【0025】
図7に示す第1ブレードにおける刃先は、図6(a)のように尖端305を直線的に形成したものである。刃先の尖端の幅Wは約6μmであり、エッジ部分には全体に渡って丸みを付けてある(丸み半径R=1μm程)。この図7に示した刃先のブレードにおいては、角膜上皮のみを剥離したフラップがきれいに作成された。
【0026】
図8に示す第2ブレードにおける刃先尖端の幅Wは約2μmであり、図6(b)のように尖端部分は半径Rで丸みを付けるようにしたものである。ただし、刃付け面303のエッジ部分には、一部に滑らかでない部分(バリ等)が現われていた。このため、このブレードによる実験では、8割の角膜上皮の剥離ができたが、2割程の実質が切開されていた。刃付け面303とのエッジ部分の丸みが奇麗に形成されたところは、角膜上皮のみの剥離が可能である。
【0027】
図9に示す第3ブレードにおける刃先尖端の幅Wは約5μmであったが、エッジ部分には丸み半径が形成されておらず、刃先尖端が尖っていた。この第3ブレードにおいては、5割程の角膜上皮の剥離ができたが、残り5割程は実質まで切開されていた。
【0028】
以上の実験結果から、刃先尖端の幅Wが2μmでもエッジ部分に丸みを付ければ、実質を切り込まずに、角膜上皮のみの剥離が可能である。さらに、豚眼はボウマン膜を持たないが、人眼は実質よりかなり硬いボウマン膜を持つことを鑑みれば、刃先尖端の幅Wが1μmにしても、十分にボウマン膜を切り込まずに角膜上皮の剥離が可能である。
【0029】
図10は、従来のLASIKに使用しているブレードにおける刃先の電子顕微鏡写真を示したもので、倍率は10,000倍である。図10(a)は刃先尖端を正面から見たときのものであり、(b)は斜め横から見たときのものである。LASIK用のブレードでは、硬いボウマン膜の切開を可能にするために、その尖端は1μmより遥かに尖った形状とされていることが分かる。
【0030】
次に、ブレード20の送り(前進移動)及び横振動(横スライド)と、刃先の切削角度(刃先尖端幅)との関係を図11により説明する。いま、ブレード20を図11上の右横方向にスライドさせながら、上側にx距離分移動させたとする。このとき、刃先の当接点PSは、相対的にブレード上をPS−PEの軌跡で移動することになり、その移動距離はDとなる。刃先からxの地点の刃厚さをdとすると、このときの、切削角度βは、PS−PEを通る刃先断面と同じ形状になり、実際の刃先角度α(x距離方向の断面)より先が尖った形状となる。したがって、ブレードの刃先尖端幅Wを上記実験で行った6μmより大きくする場合(W=50μmのとき)には、送り速度(前進移動速度)に対して横振動(横スライド)の速度を相対的に速くすることにより、刃先を見かけ上鋭くし、角膜上皮を切開できる。
【0031】
一方、ブレード20の尖端幅Wを2μmより小さくする場合には、送り速度(前進移動速度)に対して横振動(横スライド)の速度を相対的に遅くすれば良い。これにより、ボウマン膜及び実質への切り込みを防ぐ。
【0032】
以上のようなブレード20の刃先尖端幅と、その尖端幅に応じてブレードの横振動と送り速度を設定することにより、薬剤を使用せず、角膜上皮だけのフラップを容易に作成できる。そのフラップエッジも、従来のゴルフメス等による剥離に比べてきれいに仕上がる。また、ブレード20を交換できる構造であるので、従来のブレードに交換することにより、角膜実質まで層状に切開するフラップの作成にも対応することができる。
【0033】
上記の実施形態では、ブレード20の送り機構を直進移動させるものとしたが、ブレードを回転移動させながら送る機構であっても良い。また、ブレードの横振動のみを駆動源によるものとし、前進移動の送りは手動で行う装置にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、薬剤を使用することなく、角膜上皮を剥離したフラップを容易に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角膜手術装置の構成を示す概略図である。
【図2】カッティング部及びサクション部の拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】ブレードの形状を説明する図である。
【図6】ブレードの刃先の部分拡大図である。
【図7】実験に使用した第1ブレードにおける刃先の電子顕微鏡写真を示した図である。
【図8】実験に使用した第2ブレードにおける刃先の電子顕微鏡写真を示した図である。
【図9】実験に使用した第3ブレードにおける刃先の電子顕微鏡写真を示した図である。
【図10】従来のLASIKに使用しているブレードにおける刃先の電子顕微鏡写真を示した図である。
【図11】ブレードの前進移動及び横スライドと、刃先の切削角度との関係を説明する図である。
【符号の説明】
2 カッティング部
3 サクション部
11 送り用モータ
12 振動用モータ
20 ブレード
24 角膜押え部材
302 刃付け部
303 刃付け面
304 刃先
305 尖端
Claims (5)
- 角膜上皮をフラップ状に剥離する角膜手術装置において、角膜を略平坦に押圧する押圧手段と、該押圧手段により押圧された角膜上皮をフラップ状に剥離するためのブレードであって、2つの刃付け面の成す刃先角度が10〜50°であり、刃先尖端におけるの刃先幅が1〜50μmであり、刃先尖端の角部が丸められているブレードと、該ブレードを駆動源により横振動させる移動機構と、を備えることを特徴とする角膜手術装置。
- 請求項1に記載の角膜手術装置において、前記ブレードは刃先尖端の角部が半径0.5〜25μmで丸められていることを特徴とする角膜手術装置。
- 請求項1に記載の角膜手術装置において、前記移動機構は、さらに前記ブレードを駆動源により前進移動させる送り機構を持ち、前進移動の速度が0.4〜6mm/秒、横移動の振動数が5,000〜25,000rpmの範囲で設定されていることを特徴とする角膜手術装置。
- 請求項1の角膜手術装置において、前記ブレードの刃先尖端を前記押圧部材の下面から100〜300μmの間で保持するホルダを備えることを特徴とする角膜手術装置。
- 角膜上皮をフラップ状に剥離するための角膜手術用ブレードであって、2つの刃付け面の成す刃先角度が10〜50°であり、刃先尖端におけるの刃先幅が1〜50μmであり、刃先尖端の角部が半径0.5〜25μmで丸められていることを特徴とする角膜手術用ブレード。
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