JP3976786B2 - 動力ドリルハウジング伸長部カップリング - Google Patents

動力ドリルハウジング伸長部カップリング Download PDF

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Description

発明の領域
本発明は、動力工具に関し、特に動力ドリルのハウジングへハウジング伸長部を固定するためのカップリング機構に関する。
発明の背景
並べたねじを駆動するためのスクリュウドライビング装置即ちねじ駆動装置は知られている。並べたねじを駆動するための標準的な装置は、1979年3月27日付のミュラー等の米国特許第4146071号、1976年1月6日付のポタック等の米国特許第3930297号、及び1993年9月20日付のミズノ等の米国特許第4404877号等に含まれている。
これらの特許はそれぞれ回転可能な軸の周りに同軸をなしているハウジングの前方へ伸長している伸長部へドライバーアタッチメントの取り付けによりドライバーアタッチメントが取り外し可能に取り付けられているスクリュウガンを有する動力ツールを開示している。このドライバーアタッチメントは平行に間隔付けられた関係にてプラスチック保持片へ一緒にそろえられたようなねじを受け入れかつ順次駆動するようになっている。このようにそろえられたねじの有用な例は1979年9月11日付のコーシュ等の米国特許第4167229号及び関連するカナダ特許第1040600号及び同第1054982号、及び1990年6月5日付のハバーメルの米国特許第4930630号等に開示されている。
このようなドライバーアタッチメントは、スクリュウガンであってその回転軸周りに同軸的に配置された円筒形面を備えているハウジングの伸長部を有しておりかつそこへドライバーアタッチメントが取り付けられ得るようなスクリュウガンへ比較的容易に接続されることが知られている。勿論、このことは、ハウジングの円筒形伸長部の補足的な寸法とドライバーアタッチメントの部分として設けられるクランプ機構とを必要としている。別の補足的なアタッチメントシステムが提供されることが出来、かつこの別の補足的なアタッチメントシステムドライバーアタッチメントがハウジングのねじ付き円筒形伸長部へねじ係合するようになっているものを含むことが知られている。
ドリルビット等を同軸的に取り付けるように調整可能なチャックを有している動力ドリルへドライバーアタッチメントを固着することは望ましいことである。しかしながら、動力ドリルは通常ドライバーアタッチメントの固着を容易に行えるようなハウジング構造を有してはいない。実際には、最も便利に利用可能な動力ドリルはドライバーアタッチメントの固着を可能とするような特定の面をドリルへ設けていない。さらに、公知の動力ドリルの前方部分の形状は製造業者によってまた製造業者の製造工程によるドリルによって大きく異なっている。このため、種々の動力ドリルへ対してドライバー伸長部を連結することが出来るようなユニバーサルカップリングが存在しないという欠陥が発生している。
標準的なスクリュウガンは、トルクが所定の大きさを越えるときに駆動されるべきねじ付きファスナーの回転を止めるような摩擦クラッチ機構を備えている。チャック付きの動力ドリルは通常クラッチ機構を備えていないという欠陥を有している。
発明の概要
公知のこれらの装置の欠陥を少なくとも部分的に打ち負かすために、本件発明はハウジングへ固定されたハウジング伸長部を固着するためドリルの前方端部へ取り付けられるようになっているハウジング伸長部を有している。この発明は動力ドリルのチャックへ受け入れられるべきマンドレルであって該マンドレル上で前方へ運動しないようにマンドレルへ固着されているスラストブッシングを担持しているマンドレルを備えている。スリーブ部材がベアリング上で後方へ指向された面とドリルのハウジング上で前方に指向された面との間にサンドイッチ状態に設けられており、スリーブ部材がハウジングに関して運動しないようにハウジングへ摩擦係合するようになっている。
本件発明の目的は、ツールのハウジングへ固着されるべきハウジング伸長部のためのツールとカップリングとの組合せを提供することである。
本件発明の別の目的は、そろえられたスクリュウドライバー用のドライバーアタッチメントのための改良されたカップリングであって広範囲の異なる形態の動力ドリルへ固着されるドライバーアタッチメントを許容するカップリングを提供することである。
さらに別の目的は多くの異なる動力ツールへ対して固着されるべきドライバーアタッチメントに適用するユニバーサルカップリングを有しているそろえられたねじを駆動するドライバーアタッチメントを提供することである。
また別の目的は動力ドリルへドライバーアタッチメントを取り付けるためのカップリング機構であってクラッチ機構と協働するカップリング機構を提供することである。
一つの観点によれば、本件発明は、ハウジングを有している動力ツールと、該ハウジングに関して運動しないようにハウジングへ対して固着するカップリング機構と、の組合せであって、ハウジングが前方へ指向した面を有しており、動力ツールが、
該前方へ指向した面を越えてハウジングから前方へ伸びている軸と、
ハウジングの前方軸へ担持されたチャックと、を有しており、
カップリング機構が、
軸と共に同軸的に回転するようチャック内へ固着されている細長いマンドレルと、
マンドレルへ担持されているスラストベアリングであって軸に関するベアリングの前方への滑動を防止しており、後方へ指向された面を有しているスラストベアリングと、
チャックの周りに配置されたスリーブ部材と、を有しており、
該スリーブ部材がハウジングの前方へ指向された面とベアリングの後方へ指向された面との間にサンドイッチされており、該スリーブがハウジングに関して運動しないようにハウジングへ固着されている、
組合せを提供する。
別の観点によれば、本件発明は、ツールハウジングの前方へ指向した面から伸びている回転可能な軸へ担持されたチャックの周りを動力ツールのハウジングへ固着するカップリング機構であって、
軸と共に同軸的に回転するようにチャック内へ固着されるようになっている後方端部を有している細長いマンドレルと、
マンドレルへ担持されているスラストベアリングであって後方端部の前部がベアリング内でのマンドレルの回転を可能としかつ軸へ対して前方へのベアリングの滑動を防止し、後方へ指向された面を有しているスラストベアリングと、
チャックの周りに配置されるようになっている中央の円筒形凹みを有しているスリーブ部材であって、スリーブ部材の長さを調整するため相対回転するように互いにねじ結合されている入れ子式の内方及び外方円筒形区分を有しているスリーブ部材と、
ベアリングの後方へ指向された肩部へ係合している円筒形区分の最前端部及びスリーブ部材の長さ調整によってツールハウジングの前方へ指向された面へ係合するようになっている入れ子式の円筒形区分の最前端部を有しており、
スリーブ部材が、ハウジングの前方へ指向された肩部とベアリング上で後方へ指向された面との間にサンドイッチ状態に配置され、ハウジングに対して運動しないようにスリーブ部材をハウジングへ摩擦固定している、
カップリング機構を提供する。
【図面の簡単な説明】
本件発明のさらなる観点及び利点は添付図面に関する下記の記述から一層明確になろう。
図1は細長く揃えたねじを駆動するためドリルへドライバーアタッチメントを固着している本件発明によるカップリング機構と共に示した図13の動力ドリルの略図である。
図2は図1のドリルの軸線に沿った概略断面図であり、ドリルの前方部分とドライバーアタッチメントの後方部分と共にカップリング機構の全体を示している図である。
図3は図2と同様の断面図であり図2のカップリング機構と類似のカップリング機構をクラッチ機構と協働した状態にて示している図である。
図4は図2と同様の断面図であるが、図1に示す形状とは異なる形状を有するドリルの前方部分に固着されたカップリング機構の第2の実施例を示している図である。
図5は図4に示す装置の上部断面である。
図6は図4及び図5に示すロッキング圧力板の前面図である。
図7は図4及び図5に示す圧力板の前面図である。
図8は図1に示すドライバーアタッチメントの分解斜視図である。
図9は図8に示すドライバーアタッチメントのスライドボデーの反対の側面図であり内部に位置付けたねじ列と共に示している図である。
図10は図8のドライバーアタッチメントの概略部分断面図でありドライブシャフトの長手方向軸線を介して通っている面に対して図8に示すように完全に伸びた位置にありかつねじ列のねじを中央部に位置した図である。
図11は図10と同様の図であるがドライバーアタッチメントがワークピース内へねじを駆動している一部引き戻し位置にある図である。
図12は図8に示す付き出し部分の端面図である。
図13は標準的な公知の動力ドリルの斜視図である。
図面に関する詳細な説明
初めにドリルハウジング16の前方端14から前方に伸びているチャック12を有している公知の動力ドリル10を示している図13について参照する。
種々の要素内にあるドリル及びチャックの前方端を通る断面を含んでいる図2を参照すると、チャックは軸線20の周りにおいて軸18と共に回転するように該軸の前方端部に載置されている。この軸18は、概略的に表示したハウジング16内に軸受け22によって支持されるように概略的に示されている。公知のように、この軸18は、ハウジング16内にて軸線20周りに回転するように支持されているが、そうでない場合にはハウジング16に関して運動しないように固定されている。
公知のように、チャック12は、軸18へ固着された固定のチャックヘッド24と、軸18の周りに回転可能なカラー26と、を有している。カラー26は、可動の締め付け片即ちクランピングトング部材28へ接続されており、これによりカラー26の回転がトング部材28を軸線20へ接近する方へ又は該軸線から離れる方へ移動させ、それによりチャックへドリルビットのような物品を係合させ締め付けるようになっている。カラー26は、歯付き端面30を有しており、チャックヘッド24はキーホール32を有しており、これにより公知のようにキーチャック84は、該キーホール32へ受け入れられる端部を有することが出来、このチャックキーを回転することにより、チャックキー84の歯付きギア85が歯付き端面30へ係合してカラー26をチャックヘッド24に関して回転してスクリュウビットのような物品をトング部材28内へ締め付け又はそこから解放するのである。
図2により良く示しているように、ハウジング16は、前方に指向したハウジング面34を備えた前方端14を有している。チャックは最後部面36を有しており、この最後部面36は前方に指向したハウジング面34の前方から離れており、それらの間には間隔38が形成されており、これによりチャックの最後部面36は前方に指向したハウジング面34から離されている。この間隔は軸線20に関して半径方向外方に伸びている。
図1を参照すると、ここには一端を動力ドリル10へ、他端を一緒に揃えたねじを駆動するようにしたドライバーアタッチメント112へ取り付けたカップリング機構40を示している。図2はドリルの軸線20を介して通っている面における概略部分断面図を示しており、カップリング機構40の全体と、ドリル10の前方部分と、ドライバーアッタチメント112の後方部分と、を図示している。カップリング機構40は、後方カラーセグメント44と、前方カラーセグメント46と、によって形成されたカラー部材を有している。実際上は各カラーセグメントは円筒形スリーブを有している。後方カラーセグメント44はその先方端部付近に内方に指向された円筒形のねじ付き面48を有しており、このねじ付き面48は前方カラーセグメント46に設けた外方に指向された円筒形のねじ付き面50と補足しあいこれにねじ係合している。こうしてこのカラーセグメントは、ねじ付き面48、50が重なり合っている長さを増減するために後方カラーセグメント44及び前方カラーセグメント46の相対的な回転によって長さを有効に調整することが出来るようになっている。
前方カラーセグメント46はその後端部に半径方向内方に伸びているフランジ52を有している。このフランジ52は前方カラーセグメント46の円筒形孔56内にて前方に指向された前方指向肩部54を提供している。この孔56内にはスラストベアリング58が設けてあり、このスラストベアリング58の後方に指向されたベアリング面60が前方カラーセグメント46の肩部54に係合しており、こうしてスラストベアリング58に対するカラーセグメントの前方への運動を阻止している。
細長いマンドレル62がその後端部64をチャック12内に保持されており、マンドレル62が軸線20の周りを軸18と共に回転するようになっており、かつ該マンドレル62がチャック、軸18及びドリル10に対して前方へ移動しないようチャックへ対して固定されている。
マンドレル62は後方へ指向された肩部67を備えている拡径されたボス66を有している。この肩部67はスラストベアリング58の前方に指向されたベアリング面68へ係合している。マンドレル62がチャックへ対して前方に移動しないように該チャックへ固定されているので、スラストベアリング58が拡径ボス66によってマンドレル62上を前方に移動しないように阻止されており、かつ前方カラーセグメント46がスラストベアリング58によって前方に移動しないように阻止されていることが分かる。
前方カラーセグメント46が前方へ移動しないようにチャックへ固定されているので、後方カラーセグメント44の前方カラーセグメント46に対する相対回転により、後方へ指向されたカラー面72を備えている後方カラーセグメント44の後方端部70が、軸線20に対して平行に指向された十分な力によって前方に指向されたハウジング面34へ係合するように後方へ強制され、こうして後方カラーセグメント44の後方端部70をハウジング16へ摩擦係合させ、かつ後方カラーセグメント44及び、こうして、カップリング機構40を相対運動しないようにドリルのハウジング16へ対して固着している。実際には、カラー部材は、スラストベアリング58の後方へ指向されたベアリング面60とドリルの前方へ指向されたハウジング面34との間に挟まれているのである。
前方カラーセグメント46は最前方端部74を有している。この最前方端部74は、円筒形の外方クランプ面76を備え、この外方クランプ面76はドライバーアタッチメント112のハウジング伸長部118の補足的な円筒形のソケット形成クランプ部材127を受け入れるようになっている。該ドライバーアタッチメント112はカップリング機構40及び動力ドリルのハウジング16へ対して固着され、該動力ドリルハウジングに対して運動しないようになっている。
図示するように、カラー部材及び特に後方カラーセグメント44は、軸線20の周りにチャック12が自由な回転を可能とするようにチャック12との係合を避けチャック12の周りに同軸的に配置されている。マンドレル62がチャック12に把持されかつチャックと共に回転出来、スラストベアリング58がマンドレル62をチャックと一緒に自由に回転するようにする。このスラストベアリング58は半径方向外方に指向した面を有しており、この面が前方カラーセグメント46の孔56内に密に受け入れられるような寸法となっており、こうして該面は前方カラーセグメント46及びカップリング機構40と軸線20の周りに同軸的に位置している。
図1及び図2において、後方カラーセグメント44はチャックキー溝82を有するように示されており、この溝82は図示のようにチャックキー82が該チャックキー溝82を介して半径方向に伸びることが出来るように設けてあり、こうしてキーホール32及びチャックの歯付き端面30に係合してチャックの締め付け及び緩めをする。溝82は軸線に平行な方向に伸びており、こうして異なるドリルのチャックにある種々のキーホール位置を収容するようにしている。
図2に示すようにカップリング機構40は、スラストベアリング58とチャックに関して同軸上に後方に滑動したマンドレル62とを有しているカップリング機構によりドリルへ固着されうるのである。それによりマンドレルはチャックの内側を滑動し後方カラーセグメント46の後方端部70をハウジング16の前方端14にゆるく係合させる。この位置においてチャックキーは溝82を介して半径方向に差し込まれマンドレルへチャックを締め付けるために使用される。その後チャックキーは引き戻される。次いで前方カラーセグメント46及び後方カラーセグメント44の相対的な回転によりカラー部材の長さが僅かに増大されることが出来、これにより後方に指向されたカラー面72を前方に指向されたハウジング面34に摩擦係合するように摩擦強制し、カラー部材と摩擦接合し、こうしてカップリング機構40を相対運動に抗してハウジング16へ摩擦強制する。取り外しは、明らかに、カラー部材の長さを減少し、ゆるいカラー部材を溝82がキーホール32に重なる位置まで回転し、マンドレルを緩めるためキーチャックを使用して、逆の工程によって達成出来る。
溝82が設けられることは必須ではない。例えば、後方カラーセグメント44を前方カラーセグメント46との係合から解くことにより、スラストベアリング58を担持しているマンドレル62と前方カラーセグメント46とがチャックキーを使用してチャックへ締め付けられる。その後、前方カラーセグメント44は、後方カラーセグメント46の周りに同軸上を後方にスライドされ、ハウジング16の前方端14へ係合するように後方カラーセグメント46に関して後方へ螺合される。本件発明ではチャックをチャックキーで作動するように図示しているが、本件発明はキーの無いチャックでも同様に作動されるのである。
図3について参照すると、この図は図2と多くの点で類似している断面を示しているが、クラッチ機構を提供するようにするため前方カラーセグメント46の変形形態を示している。
図3は概括的に符号88及び90にて示したベアリングによって軸線20の周りを回転するように穴56内に軸支されたソケット形成部材86を示している。このソケット形成部材86はその先端部に内部にスクリュウドライバのための公知の六角形ビットを受け入れるような六角形ソケット87を有している。ソケット形成部材86の後端部には円錐台形面92が設けてある。このソケット形成部材86は前後方向へ移動しないように前方カラーセグメント46内に固定されている。
マンドレル62は軸線方向に伸びているスプライン94を有している。マンドレルにはクラッチ部材96が該マンドレルに関して軸線方向に滑動可能に設けられている。これは、該クラッチ部材がスプライン92に対応する軸線方向に伸びているキー溝を有していることによる。クラッチ部材96は、ソケット形成部材86の後方の円錐面92に補足されかつそこに適合するように最前端部に円錐台形面97を有している。
デイスクスプリング98が前方カラーセグメント46へ形成されている後方へ指向された肩部100へ対して係合し、クラッチ部材96をソケット形成部材86へ係合するように前方へ偏倚している。このデイスクスプリング98はクラッチ部材96をソケット形成部材86へ十分な圧力で強制し、円錐面92と円錐面97と間の摩擦係合が回転力をクラッチ部材96からソケット形成部材86及び、これにより、例えば、ワークピース内へ駆動されるべきスクリュウへ係合しているビットまで伝達するようになっている。スクリュウがワークピース内へ完全に駆動されかつスクリュウを回転し続けるのに必要なトルクが実質的に増大する程度まで、クラッチ部材96とソケット形成部材86との間の摩擦係合は、デイスクスプリング98によって付与される力に関して言えば、ソケット形成部材86の連続回転を行うためには十分ではないであろう。こうしてスクリュウがワークピースへ完全に駆動される際に、クラッチ機構はスクリュウへ係合しているビットを軸18と一緒に回転しないように離す作用をする。
図3に示されかつクラッチ機構を含んでいるカップリング機構40の具体例は特に動力ドリルへ固着されるようになっており、実際上は動力ドリルをクラッチ機構と協働しているスクリュウガンへ変更するのに適用される。クラッチ機構の単一の形態のみが示されているが、その他の多くのクラッチ機構の形態が使用され得るのである。
前方カラーセグメント46の先方端部が円筒形の外方面76を有しており、この周りに図1に示すようなドライバーアタッチメントが取り付けられることが出来る。
図4、5、6及び7を参照すると、ここには本件発明によるカップリング機構40の第2の実施例が示されており、同様の参照部材には同様の部材を引用するようにして示されている。
図4は図2に示す断面図に幾分類似している概略断面図を示しており、図5は図4に対して垂直な面の上面図を示している。
図示するように、後方カラーセグメント44は、前方カラーセグメント46の後方内方に、円筒形外ねじ付き面48を有する後方カラーセグメント44と、円筒形内ねじ付き面50を有する前方カラーセグメント46と、を有している。前方カラーセグメント46は内部にスラストベアリング58を受け入れる寸法を備えた後方に解放した円筒形穴を有している。図5及び図6の比較によってより良く理解されるように、ベアリングロッキング圧力板120がスラストベアリング58の後方に設けられており、実際にこのベアリングロッキング圧力板120は後方に指向されたベアリング面60によって係合されるように前方に指向された肩部54を備えている。このベアリングロッキング圧力板120は図7に前面図が示されていて、マンドレル62の周りに配置されるようになっている中央開口122を備え、かつこの開口122が溝124として一側まで伸びている。前方カラーセグメント46は、実際には半径方向に伸びている溝穴126を有している。この溝穴126はベアリングロッキング圧力板120を受け入れかつ該ベアリングロッキング圧力板120が図5における矢印128によって示される方向に該溝穴126の内方及び外方に滑動することによって取り外されたり又は差し込まれたりするような寸法となっている。ベアリングロッキング圧力板120は取り外しのためベアリングロッキング圧力板の係合を助けるために小さい開口130が設けてある。
図5及び図6の実施例において、スラストベアリング58は該スラストベアリングがマンドレルに関して前方へ移動されることを防止するように、マンドレル62の周りに関して密嵌状態に固着されている。
図5及び図6は図3及び図4に示されているものと異なるドリル10のハウジングの前方端部の形状を示している。図5及び図6において、ハウジング16はチャックの最外方半径を越えてまで軸線から半径方向まで伸びてはいない。後方カラーセグメント44の後方端部70が軸の周りにおいてハウジング16の前方に指向されたハウジング面へ係合するように、チャックの最後部面36と前方に指向されたハウジング面34との間の間隔38に圧力板132が設けてある。この圧力板132は中央開口134を有しており、この中央開口134はそこから半径方向に離れている軸18の周りにおいて同軸的に受け入れられるようになっている。開口134は圧力板132の側方へ解放している溝136として半径方向に解放し、圧力板132が前記間隔38内にて半径方向に滑動することにより所望の位置へ位置付けられるようにしている。この圧力板132は軸線20に平行に計測したとき前記間隔38の厚みよりも少ない厚みを有しており、これにより圧力板132をハウジング16へ後方へ差し込んだ時、該圧力板がチャック12及び軸18から自由となっており間隔をおいてチャック12及び軸18が自由に回転するようになっている。
図5及び図6に示すように、後方カラーセグメント44の前方端14は、圧力板132の外周縁が入り込みかつ後方カラーセグメント44へ対する圧力板132の取り付けを助けるような寸法を有する環状の段付き凹み肩部138を有している。
図5及び図6に示すカップリング機構40を使用する場合、マンドレル62を図5及び図6に示すように位置付けたチャック120及び圧力板132へ接続し、後方カラーセグメント44及び前方カラーセグメント46の相対回転により、カラー部材がスラストベアリング58とハウジング16との間にサンドイッチ状態に配置される。それは、圧力が、ベアリング圧力板120aから前方カラーセグメント46へ、後方カラーセグメント44へ、次いで圧力板132へ移送されるからである。こうして、圧力板132及び全体のカップリング機構はハウジング16の前方へ指向されたハウジング面へ摩擦強制され、それによりカップリング機構40を相対運動に抗してハウジング16へ固定する。
ドリルへ対するカップリング機構40の固定は下記のステップにて達成される。初めに、単にスラストベアリング58を担持しているマンドレル62が公知の方法にてチャックへ固着される。次に、スラストベアリングが前方カラーセグメント46の穴56内に適切に係合されるまで、後方カラーセグメント44と共に前方カラーセグメント46がマンドレルの周りに後方へ軸線方向に滑動することによりマンドレルの周りに容易に接続される。この位置において、ベアリング板120は、図4及び図5に示すようにスラストベアリング58の後方に配置されるように溝穴126内へ半径方向に滑動される。次いで、圧力板132がチャック12とハウジング16との間の間隔へ半径方向に滑動されかつ後方カラーセグメント44の肩部138へ位置付けられる。その後、前方カラーセグメント46及び後方カラーセグメント44の相対回転によってカラー部材の長さを増大し、これによって、カップリング機構が強制的にハウジング16との摩擦係合状態になる。
図4に示すカップリング機構40は、更にクランプ面76を有しており、図2に示すようにドライバーアタッチメント112が該クランプ面の周りに固着される。
図5、図6及び図8に示すような圧力板132は更に図4に示すようなカップリング機構と共に使用するように適用されることが分かる。好ましくは、図2又は図4のいずれかのカップリング機構は、カップリング機構40が圧力板と共に又はそれなしで多くの変形形態のドリルハウジングへ接続するよう用いられるように、適切な圧力板を提供されるであろう。幾つかのドリルハウジング形状を用いることにより、たとえドリルハウジングの前端部がチャックの最大直径を半径方向に越えて伸長しても、圧力板132を使用することが、後方カラーセグメント44と軸線20に平行なハウジング16との間に力を伝達する助けをする前方に指向されたハウジング面34との係合を可能としかつ軸線20に関して同軸的に配置されていない方向に前方カラーセグメント44を配置する傾向なしで、圧力板132を使用するために有利であり又は必要であるということが理解されるであろう。
図示された好ましい圧力板136は単なる平坦な、好ましくは金属製の板である。このような圧力板は特定のドリルのために注文される後方へ指向された面を有しかつ後方スリーブセグメント44へ係合するような後面を備えたドリルの前方へ指向された面34の三次元のミラー画像を提供するであろう。
図示した各接続部材は、例えば符号112にて図示するようなドライバーアタッチメント112の接続のために円筒形のクランプ面76を備えている。多くのその他の機構がカップリング機構40へ設けられ、種々の動力取り出し装置が該カップリング機構40へ取り付けられることを許容しかつそれにより相対回転しないようにドリルハウジング16へ固着される該ドリルハウジング16の伸長部を形成することが理解されよう。図2及び図4に示す実施例においては、符号76で示す面がクランプ面を提供するのみならず符号140で示す最外側円筒形面もまたクランプ面を提供している。勿論あるクランプ面は円筒形を必要とせず、単にカップリングソケット又は固着されることが望まれるようなあるハウジング伸長部からなるその他の機構に単に補足されることが必要であろう。
図1及び図2はドライバーアタッチメント112が動力ドリル10へ対するカップリング機構40を介して固着されるような実施例について示している。これから分かることはカップリング機構はドライバーアタッチメントの一体的な部分として提供され得るということである。勿論、カップリング機構が機能的要素としてクラッチ機構を含んでいるような形状が図3に示されている。ここである一体的な要素は、ドライバーアタッチメント112とクラッチ機構とカップリング機構40とを協同して提供され得ることが理解出来よう。
本件発明によるカップリング機構を使用している動力ドリルへ固着される好ましいドライバーアタッチメントは比較的軽量なアタッチメントである。符号112にて示すようなドライバーアタッチメントの使用においては、原理的にカップリング機構は、ドライバーアタッチメント112の重量を指示するためハウジングのカップリングへ対して十分な強度を提供することが必要であるということが分かるであろう。駆動ねじへ対してドライバーアタッチメント112を使用する場合には、例えば、駆動されるねじとツールとの間に付与される主要な力は、実質的なある力がカップリング機構40をハウジング16から前方へ離そうと強制しようとしたり又はハウジング16に対してカップリング機構40を回転しようとしたりすることなしで、軸、チャック及びマンドレルを介して直接付与されるのである。しかしながら、好ましいドライバーアタッチメント112は比較的軽量であるそれらのアタッチメントであろう。カップリング機構は、回転運動を軌道研磨運動及び往復のこ引き運動のような他の運動に変換するカップリングアタッチメントのための使用され得るであろう。
ドライバーアタッチメント112を示している図7を参照する。このドライバーアタッチメント112は、該ドライバーアタッチメント112によって前進される間隔をおいたスクリュウにより成る一緒になったねじ列114を受け入れるようにしている。このドライバーアタッチメント112は、スクリュウドライバービットに整合して配置されかつよって使用者によってワークピースへドリル10を強制してワークピース内へ駆動されるようになっている。図1に示すように、好ましいドライバーアタッチメント112の構造は図8、図9、図10、図11及び図12に関する下記の記述において述べる。
概括的に、ドライバーアタッチメント112は、ドリル10へ対するドライバーアタッチメント112の取り付けのためカップリング機構の円筒形の面76へ補足的に配置される後方へ指向されたソケット127を有しており、ドライブシャフト134がチャック12内に受け入れられる。このドライバーアタッチメント112は、ソケット127を介してドリル10のハウジング16へ固定されているハウジング118を有している。スライドボデー120が内方及び外方へ往復運動するようにドライブシャフト134の周りに同軸的にハウジングに関してスライドし、ハウジング118から外方へばね138によって偏倚されている。このスライドボデー120は、ねじ列のねじを内部へ案内しかつドライブシャフト134と軸線整合してねじが駆動されるように維持する案内機構と、ねじ列のねじを順次前進するための機構と、を有している。
ドライバーアタッチメントについて:
図8を参照すると、ここにはハウジング118や、後方部分122及び取り外し可能な突き出し部分124を有しているスライドボデー等のドライバーアタッチメント112の主要な要素の分解図が示されている。図10及び図11はこれらの要素の相互の断面を示している。
図10に示すように、ハウジング118の最後端部126は後方に指向したソケット127を有しており、このソケットの側壁には長手方向溝128が設けてあり、その溝はカップリング機構40の円筒形面76へハウジング118を受け入れかつ安全に固着しており、ドライバーアタッチメントのハウジング118を相対運動しないようにドリル10のハウジング16へ対して固定するようにしている。ドリルのチャック12は公知の方法にてドライブシャフト134の六角形端部へ解放可能に係合している。ハウジング118は後方端部へ側方フランジ136を備えており、そこへ公知のねじ列包含カートリッジ119が図10に示すように公知の方法にて選択的に固着される。
図10に示すように、スライドボデー120がハウジング118へ滑動可能に受け入れられており、ドライブシャフト134が後方部分122及びスライドボデー120の突き出し部分124を介して通っている穴内に受け入れられている。ハウジング118と後方部分122との間においてドライブシャフト134の周りに同軸的に配置されている圧縮ばね138がスライドボデーをハウジング118から離すように引き戻し位置から伸長位置の方へ偏倚している。図示のように、ばね138はハウジング118と後方部分122との間に配置されている。図8に最もよく示すように、スライドストップ125がスライドボデーの後方部分122へ取り付けてある。2つのスライドストップ125がハウジング118の円筒形スライド壁142の両側の2つの長手方向溝140内をスライドし、このスライドボデーの後方部分122を相対運動しないようにハウジング118へキー止めしかつスライドボデーが完全に伸長した位置を介してハウジング118から移動されるのを防止している。
後方部分122は概ね円筒形の要素144を有しており、この要素は一側面に半径方向に伸びているフランジ要素146を備えている。このフランジ要素146にはレバー148が長手方向軸線152に垂直なボルト150によって枢動可能に装着されている。この長手方向軸線152はドライブシャフト即ち駆動軸134を介して中心を通り該軸線の周りにドライブシャフトが回転可能となっている。レバー148は、前方へ向かって前方端部156まで伸びている前方アーム154と、後方へ向かって後方端部160まで伸びている後方アーム158と、を有している。後方アーム158の後方端部160にはボルト164によってカム従動子162の前方端部163が載置されている。前記ボルト164は後方アーム158の後方端部に長手方向に伸びている溝165内へ受け入れられている。カム従動子162はその後端部166に、ボルト150、164の軸線に平行なピンの周りを回転可能となっている2つのカムローラー167、168を有している。
図8及び図10に示すように、ハウジング118はカム溝170を有している。このカム溝170内にはカムローラー167及び168が受け入れられている。このカム溝170はドライブシャフト134の一側に設けてありかつ概ねそこに平行に伸びている。カム溝170は側方壁173、174によって少なくとも部分的に閉鎖された対向するカム面171、172を有している。
カム溝170はハウジング118のソケット127の側方を後方に伸びており、こうしてスクリュウガン即ちドリル10の円筒形支持面82をその一側方を後方へ向かって伸びている。このような形状は、カム従動子162の及びボルト150の後方のレバー148のための所定長さの平行な長手方向軸線152の長さが短いハウジング118の使用を可能とするのである。
ボルト150の周りにはばね169が巻かれており、このばねはフランジ要素146とレバー148の前方アーム154との間に配置されており、レバーを図10に示すように時計周り方向に偏倚している。このばね169の効果は、カムローラー167をカム面171へ係合させ、カムローラー168をカム面172へ係合させることである。
伸長位置と引き戻し位置との間でのスライドボデー120とハウジング118との相対的な滑動により、カム従動子62はスライドボデー120とハウジング118との相対的な運動及び位置付けを軸線151の周りにおけるレバー48の相対的な枢動及び位置付けへと変形する。長手方向溝65内において長手方向に滑動するボルト164の能力は公知のロストモーションリンク結合(lost motion linkage)を提供し、かつレバー148の枢動の相対的タイミングは、引き戻し位置の方への移動に比較して伸長位置の方への移動におけるスライドボデー120及びハウジング118の相対位置に比較して変化するような利点を有している。
突き出し部124は、長手方向に軸線152の周りに概ね同軸的に配置された概ね円筒形のねじ案内要素即ち案内管175と、案内管175から半径方向に伸びているフランジ状ねじ供給チャンネル要素176と、を有している。
案内管175は、後端部に円筒形部分177を有しており、その円筒形外表面は後方部分122の前方端にある前方に解放した円筒形穴178内に好ましくは摩擦嵌合するように密に受け入れられるような寸法となっている。半径方向に伸びているキー180が突き出し部124の円筒形部分177から伸び図10に示すように後方部分122の対応する寸法のキー溝182に受け入れられ、該突き出し部124を後方部分122へ対して長手方向軸線152の周りに相対的枢動運動をしないように固着されている。
案内管175は円筒形穴又は案内溝182を有しており、これは案内管を介して軸線方向に伸びており、この案内溝182は半径方向に伸びている円筒形側壁183によって輪郭を画定されかつ境界を形成されており、前方軸線方向端部184及び後方軸線方向端部185にて解放している。
案内管175は後方端部185の付近に後方区分を有しており、この端部において側壁183が案内溝182周りに360°にわたり伸びている。後方区分の前方で、案内管は図10により良く示すように前方区分を有しており、これは案内管175の右側にあるように図面にて示されているような、近接開口186を有している。このねじ近接開口186は保持片113及びねじ116を含むねじ列114を図10及び図11に示すように右方からキー溝182内へ半径方向内方へ移動することを可能とするように設けてある。各ねじは、好ましくは、側壁183の直径より幾分小さい直径を持ったヘッド117を有している。これによりねじのヘッドが案内溝182へ入るようにねじに近接した開口は少なくとも180°の円周広がりを有していなけらばならない。ねじのシャンク部208が案内溝へ入るようなところでは、ねじ近接開口はより少ない円周方向の広がりを有しているであろう。
前方区分において、案内管175の側壁183は、ねじ116のヘッド117の半径方向最外方周辺に係合して該ねじヘッド117をドライブシャフト134に軸線方向に整合している案内溝182内に同軸的に軸線方向に位置付ける。この点に関し、好ましくは側壁183はねじヘッドを同軸的に位置付けるために充分にねじの周りに伸びており、こうしてねじヘッドの周りに好ましくは少なくとも120°にわたり、より好ましくは少なくとも150°、更に好ましくは約180°にわたり伸びている。
図10及び図11において、案内管175の左側面の方に示してある出口開口187は、ねじ116が押し出された後の使用済みのプラスチック保持片113が案内溝182から出られるような寸法を有している。この出口開口187の前方方向において、案内管175の側壁183は長手方向軸線152の周りに約180°よりも大きく広がるように示されており、それによりねじ116のヘッド117が駆動されるように助けかつ積極的に同軸的に案内出来る側壁183を提供し続けるようにしている。
ねじ供給チャンネル要素176が図9及び図10に最も良く示されており、ここでは案内管175内の案内溝182と交差するように長手方向軸線152に関して半径方向に伸びている溝通路188を提供するようになっている。この点に関して、溝通路188はねじ近接開口186として案内溝182へ開口している。この溝通路188は、ねじ近接開口186から遠くの入口開口190までのねじ近接開口186の断面に近似した断面の溝を提供している。この溝通路188は頂部壁193によって接合されている2つの側壁191と192との間に画定されている。主要な側壁191は、ねじ116のヘッド117から前方へプラスチック保持片113の部分的後部まで伸びるように示してある。別の側壁192はねじ116のヘッド117から前方へプラスチック保持片113の上方まで伸びるように示してある。これらの側壁191及び192は溝通路188を画定しており、この溝通路188は、ねじ列114、保持片113及びねじ116の断面に対して、ねじのヘッドが位置付けられる拡大幅及び該保持片113がねじの周りに提供される拡大幅を備えて近接する断面形状を備えている。側壁191及び192はさらに入口開口190に漏斗状に拡大した拡大区分を有しており、この入口開口190は内方に傾斜しておりねじ保持片が溝通路へ入るための案内をする助けをしている。
図9により良く示しているように、主要側壁191はその外方裏面に溝通路188に平行に伸びている溝面194を有している。この溝面194にはシャトル196が設けてあり案内管に近接した前進位置と案内管から離れた引き戻し位置との間において案内管175へ接近したり離れたりするように滑動可能となっている。このシャトル196は後方面197を有しており、この後方面197にはレバー148の前方アーム154の前方端部156を受け入れるようになっている後方に指向された開口198を備えている。それによりシャトル196をレバー148へ対して接続し一緒に運動するようにしている。
シャトル196はねじ列114へ係合するつめ199を有しており、このシャトル196の運動によって一度に一つのねじだけ列を順次前進させるようになっている。図12に示すようにシャトル196は固定の柱200を有しており、この柱200には、つめ199が長手方向軸線152に平行な軸線周りに軸支されており、該長手方向軸線152の周りをドライブシャフト34が回動している。つめ199は、ねじ保持片に係合してこれを前進するため主側壁191内の溝203を介して伸びている保持片押し付けアーム201を有している。つめ199は該押し付けアーム201から離れて手動のレリーズアーム202を有しており、このレリーズアームはシャトル199内の溝204を介して伸び出している。柱200の周りにはつめ199とシャトル196との間において振りばねが配置されており、図12に示すように押し付けアーム201を時計方向に強制している。このばねは押し付けアーム201をねじ列114へ偏倚している。溝204の右側端部へのレリーズアーム202の係合は図12に示す位置へ対するつめ199の時計方向への枢動を限定している。
つめ199の押し付けアーム201はカム面207を有している。シャトルが案内管175から引き戻し位置即ち図12の左の方へ離れるように移動するとき該カム面207がねじ116及び/又は保持片113へ係合しかつ押し付けアーム201をばねの偏倚に抗して柱200の周りに枢動するようにさせ、押し付けアーム201がシャトルと共に左へ移動する。
押し付けアーム201はねじ116及び/又は保持片113へ係合する係合面208を有している。シャトルが案内管175の方へ前進した位置即ち図12の右の方へ移動するとき該係合面208がねじ116及び/又は保持片113へ係合しねじ列を図12に示すように右方へ前進させ、ねじ116を案内溝182内においてねじ列114を左方への運動に抗して駆動されかつ保持するような位置へ位置付ける。
レリーズアーム202はねじ列114の手動引き出しを可能としている。使用者は指即ち親指を使ってばねの偏倚力に抗してレリーズアーム202を手動で枢動出来、こうして押し付けアーム201とその係合面208とがねじ列114から取り除かれかつねじ列114をからにし、それによりねじ列が手動で引き出される。これは詰まりを解除したり又はねじ列を交換する時などにおいて有用である。
突き出し部分124が後方部分122へ接合され、レバー148がシャトル196の開口198へ受け入れられているレバー148の前方アーム154を該シャトル196へ接合している。スライドボデー120及びハウジング118の伸長位置から引き戻し位置まで次いで伸長位置へ戻る周期的な滑動は軸線151周りのレバー148の往復枢動運動をもたらし、レバー148はシャトル196を溝面194内にて前進位置と引き戻し位置との間において滑動させ、こうして初めにつめ199を、駆動されるべき第1のねじとの係合から次のねじ116の後方まで引き戻し、次いで該次のねじを駆動されるべき位置へ前進させる。
突き出し部分124は後方部分122から取り外し出来る。該突き出し部分124及び後方部分122は、キー溝182と整合しているキー180及びシャトル196の開口198と整合しているレバー148の前方アーム154の前方端部156によって後方部分122の穴178へ案内管175の円筒形部分77を軸線方向に差し込むことにより一緒に接合されるであろう。こうして取り外し可能な突き出し部分124は、突き出し部分及び後方部分を軸線方向に整合しかつこれら2つの要素を長手方向軸線152に平行な方向に移動することにより単に後方部分122に整合されるであろう。
突き出し部分124が摩擦嵌合によって後方部分122へ保持されており、該突き出し部分124は力を単に手動によって付与することにより使用者によって手動により取り外されることが出来る。この突き出し部分124はスクリュウドライバー組立体110の他の部分の分解又は非係合を行うことなく後方部分122から取り外すことが出来る。こうして、この突き出し部分124は、ハウジング118、ばね138、ドリル10、ドライブシャフト134又はスクリュウ供給起動機構であってレバー148及びカム従動子162を含むスクリュウ供給起動機構のいずれに関しても後方部分122の非係合を行うことなく、かつハウジング118のカム溝170内のカム従動子162の非係合を行うことなく、取り外すことが出来る。
突き出し部分124は、スクリュウ位置付け案内溝182を備えた案内管175と、溝通路188を備えたスクリュウ供給チャンネル要素176と、溝通路188を介して案内溝182へねじ列114を進める往復運動するシャトル196を備えたねじ供給前進機構と、を支持している。案内溝182、溝通路88及びシャトル196の各々は、好ましくは、ねじ列、ねじ又は対応する寸法のその他の締付具のためにあつらえられる。これに関連して、寸法は、形状、ヘッド寸法、シャフト直径、保持片形状、長さ、保持片に沿ったねじの間隔、ワッシャの存在又は不存在等について含む。異なる突き出し部分124が異なるねじ列及びじねじのために形成される。この異なる突き出し部分124はそれぞれ同一の後方部分122と両立出来、かつ半径方向に交換可能で、これによりドライバーアッタチメントが異なるねじ列及びねじを容易に駆動出来るようにしている。
多くの変更が突き出し部分124の物理的な配置に対してなされることが出来、こうして異なるねじ及び締め付け具を収容出来る。例えば、溝通路188の断面形状は、案内溝182の直径を変更出来るように変更され得る。溝通路188の周りの側壁191、192の長さはより長い又はより短い係合を要求するような異なる寸法のねじを収容するように変更され得る。
異なるねじ列をなすねじ間の異なる間隔を調整するため、前後に往復運動するシャトル196のストロークは、シャトル196がレバー148の前方アーム154に係合する、レバー148の軸線151からの距離を変動することにより短く又は長くされ得るのである。例えば、軸線151から更に離れている溝面194へ同一のシャトル196を位置付けることはレバー148の同一弧状の枢動のためのシャトル196のストローク長さを増大するであろう。同様に、同一溝面194へ同一シャトル196であるが軸線151から離れてレバー148に係合するように開口198を有しているようなシャトル196を使用することは、更にレバー148の同一弧状の枢動のためのシャトル196のストローク長さを増大するであろう。
多くの異なる取り替え可能な形態を提供されるように意図されている取り替え可能な突き出し部分を比較すると、ドライバーアタッチメントの残りの部分は好ましくは一定の不変形状をしている。この点についてこのドライバーアタッチメントの残りの部分は、レバー148とカム従動子であって後方部分122とハウジング118との間に相互作用しているカム従動子162とを有しているねじ供給起動機構と共に、ハウジング118、スライドボデー120の後方部分122、ドライブシャフト134及びばね138によって特徴付けられている。このねじ供給起動機構は、ハウジング118と後方部分122との相対運動によって起動され、かつシャトル196と、突き出し部分124に担持されたつめ199と、を有するねじ供給前進機構に係合しかつ運動するよう作動する。
ハウジング118とスライドボデー120との構造は小型のドライバーアタッチメントを提供する。
ハウジング118は側壁401によって形成された一部円筒形をなす部分を有している。
図9に示すように、後方部分122と突き出し部分124とを有しているスライドボデー120は、ハウジング118の側壁401より小さい周辺をなすような寸法の均一半径の一部円筒形をなす部分を有している。この側壁401は内部にスライドボデー120を保持するようにスライドボデー120の一部円筒形をなす部分の周りに円周状に伸びている。
ハウジングはフランジ部分402を有している。このフランジ部分は一部円筒形をなす部分の一側から半径方向に伸び、かつ後方部分122の半径方向に伸びているフランジ146と、レバー148及びカム従動子162と相互に作用しているカム溝170を有しているねじ供給起動機構と、を収容するようになっている。フランジ部分402はその前方端部及び側部が解放しており、ねじ供給チャンネル要素176がハウジング118の内方及び外方に滑動出来るようになっている。ドライブシャフト134の周りには、同心的に、ばね138、スライドボデー120の一部円筒形をなす部分、及びハウジング118の一部円筒形をなす部分が配置されている。
ドライバーアタッチメントは調整可能な深さ停止機構を有しており、この深さ停止機構は完全に引き戻された位置即ちスライドボデー120がハウジング118内へ滑動する深さを調整するために使用されることが出来る。この調整可能な深さ停止機構は図8及び図9によく示されており、この深さ停止機構はハウジング118のスライド壁142内に設けられた細長い開放端穴211に滑動可能に受け入れられかつ長手方向軸線152に平行に伸びている細長いロッド210を有している。
ハウジング118には長手方向軸線152に平行なピン216の周り回転するように深さ設定カム部材214が固着されている。このカム部材214はカム面215を有している。このカム面215はカム部材214の周りにおいて長手方向軸線152に平行に深さを変動する。カム面215の部分は常にロッド210と軸線方向に直線をなしている。ばね212は、ロッドの後方端部217がカム面215へ係合するように、ロッド210を後方へ偏倚している。このばね212はハウジングとロッド上のピン213との間に配置されている。カム部材214を回転することにより、ロッド210が後方へ滑動する長さが調整される。
ロッド210は、スライドボデー210の突き出し部分124に設けられている後方に指向された環状停止面219へ係合するように穴211から前方に伸びている前方端部218を有している。スライドボデー120は、ロッド210の前方端部218が停止面219へ係合する時に、ハウジング118内へさらに滑動するのを阻止されている。スライドボデー120がハウジング118内へ滑動する長さは、ロッド210の長さと、該ロッドと軸線方向に直線をなしているカム部材214の深さと、によって決定される。カム部材214は、好ましくは、カム部材214をある所定位置から移動しないよう偏倚された該ある所定位置へ保持するためのラチェット状の配列と、ロッドの後方端部217によって積極的に係合する助けをするためカム面215に円形の凹みと、を備えている。カム部材214は使用者が接近出来るようになっており、さらにドライバーアタッチメントの邪魔にならないようになっておりかつ該ドライバーアタッチメントの使用を妨げないようになっている。突き出し部分124は、異なる寸法のねじの使用に有利であるように、停止面219の位置を該突き出し部分124上へ軸線方向に適切に設けることにより異なる寸法のねじの使用のためにあつらえられるであろう。
ドライブシャフト134は図10及び図11に示されており、後端部221付近にある環状溝へスプリットワッシャ220が係合しており、ハウジング118のソケット127へドライブシャフトの後端部を保持する助けをしている。ドライブシャフト134はその前端部にと取り外し可能なビット222を有しており、このビット222は異なる寸法のねじの場合には別のビットに容易に取り替えられるようになっている。このようなビットはソケット及びそれと同様なものを有しており、好ましくは取り替えビットは対応する寸法のねじに使用出来る対応する取り替え突き出し部分の案内通路であるガイドウエイ即ちキー溝182の内径に対して補完するような外径を有している。図10及び図11に示すビット以上の大きい直径のビットを収容するために、案内管175のキー溝182は、少なくともビットが拡大直径を有しているような位置から始まりかつそこから前方へ伸びているような増大した半径を有していることが出来る。案内管175のキー溝182は、このため、ドライブシャフト134が案内管175の後方部分へ入る減縮直径の側壁183とその後側壁183がソケットのような拡径ビットを収容するため前方の拡大直径まで増大しているような側壁183とを有している段付き形状を有している。
後方部分122が図10及び図11に示されており、該後方部分は半径方向内方へ伸びている環状フランジ119を有している。該フランジ119は、前方に解放している穴178の端部と、内部にばね138を受け入れている後方に解放している穴179の端部と、を有している。この環状フランジ119にはそこを貫通している開口が形成されており、この開口の直径はドライブシャフト134の直径より僅かに大きく、ドライブシャフトを内部にて保持する助けをしている。しかしながらこの環状フランジ119を貫通している開口は、より大きい直径を有しているドライブシャフト134の使用を容易にするため拡径されており、又はより小さい直径を有しているドライブシャフト134の使用を容易にするため縮径されている。
ドライブシャフト134が取り替え可能なビット222を有している限り、図示するようにドライバーアタッチメント112が完全に伸びた位置にありかつ突き出し部分124が取り外されると、ビット222は容易に取り外し及び取り替えのために接近出来るようになっていることが好ましい。この点に関して、突き出し部分224がその全長にわたりビット222の直径に少なくとも等しい最小直径の案内溝182を有し、それによりもし案内溝182が段付き形状を有しているような場合に必要であるような突き出し部分124がビット222を取り外す必要無しに後端部222から取り外されることが好ましい。
図10及び図11を特に参照しながらドライバーアタッチメントの作動について説明する。図10に示すように、駆動されるべきねじ116はプラスチック保持片113によって互いに平行にかつ間隔をおいて保持されるようにそろえられる。
作動に際して、プラスチック保持片113にそろえられた多くのねじを有しているねじ列114が案内溝182に受け入れられた駆動される第1のねじと共に溝通路188へ差し込まれる。この第1のねじをワークピース224へねじ込むために、動力ドリル10が駆動されドライブシャフト即ちドライバーシャフト134が回転される。ドライブシャフト134及びそのビット222は回転されながら、これらはワークピース224の方へ及びそこから離れる方へ案内溝182内を往復運動するように移動される。駆動ストロークにおいて、使用者の手動圧力がハウジング118をワークピース224の方へ押し付ける。初期手動圧力により、突き出し部分の前方端125はワークピース224へ係合してばね138を圧縮し、ハウジング118に関してスライドボデー120を図10の伸長位置から引き戻し位置まで該ハウジング118内へ移動させる。この手動圧力を解放すると、戻りストロークにより、圧縮ばね138がスライドボデー120を伸長位置まで戻し、ハウジング118及びドライブシャフト134をワークピースから離すようにする。
ドライビングストロークにおいて、ドライブシャフト134がワークピースの方へ軸線方向に駆動されると、ビット222がねじヘッド117へ係合して駆動されるべき第1のねじを回転する。ねじ116がドライブシャフト134によって前方へ回転され前方へ進行するように、プラスチック保持片113はねじ116を解放するように形成されていることが分かるであろう。好ましくは、ねじ116の解放に際して、プラスチック保持片113はねじ116から離れるように外方へ偏向されることによりねじ116がワークピース内へ入り込むことを妨げないようにしている。ねじ116がワークピース224へ内へ駆動された後、ドライブシャフト134はばね138の力によってワークピースから軸線方向へ離され、次のねじ116がねじ供給前進機構により溝通路188から近接開口186を介して案内溝182内へ及びドライブシャフト134と案内溝へ軸線整合する移動される。
駆動されるべきねじ116はドライブシャフト即ちドライバーシャフト134と軸線方向に整合する位置でそのねじヘッド117が案内溝182内の側壁183へ衝接する位置へ保持される。駆動されるべきねじ116が円筒形の案内溝182内へ移動されるように、ねじが予め駆動されている保持片113’の前端部は、ねじ列114の実質的に制約されていない前進を可能とする出口開口187を介して案内溝183から外方へ伸びている。
案内管175内にて駆動されるべきねじの位置付を助けるため、好ましい実施例においては、出口開口187は後方に面した位置付け面225を備えており、保持片113の前方面222へ係合しかつ支持するようになっている。しかしてビット222がねじのヘッドへ係合しかつねじを前方へ強制するとき、ねじはそのヘッドが案内溝の側壁183へ係合しているのみならず保持片113の前方面322が出口開口187の位置付面225にも係合しているため案内管175内に軸線方向に位置付られるのである。この点に関し保持片113の前方面322がねじ116の相対位置に関して、かつ特にそれらのヘッド117の位置に関して正確に形成されていることが好ましい。保持片113の前方面322は位置付面に対して補足的に形成されており、もし望まれるなら、割り付けノッチ等が保持片113の前方面322に設けられ、入口通路の位置付面225の補足的なノッチ又は突起と係合し、位置付面に関する保持片113の割り付け位置を補助しかつそれにより案内管175内のねじ116の位置付け状態を高める。
本件発明により使用するための好ましい整列されたねじ列114は図面特に図9に示されており、これは実質的にカナダ特許第1054982号に示されているものである。ねじ列114は、保持片113と複数のねじ116と、を有している。保持片113は、ランド即ちつなぎ部206によって相互に連結された複数の同様なスリーブにより形成された細長い薄いバンドを有している。ねじ116は各スリーブ内に受け入れられている。各ねじ116は、ヘッド117と、外ねじ314を備えているシャンク308と、先端部即ちチップ115と、を有している。図示するように、外ねじはヘッド117の下方からチップ115まで伸びている。
各ねじは実質的に中央の長手方向軸線312の周りに対象となっている。ヘッド117はその頂部にスクリュウドライバービットが係合するための凹み313を有している。
各ねじは、スリーブ内へ係合しているそのねじ付きシャンク308で受け入れられている。例えばカナダ特許第1040600号に示されているような方法でねじの周りにスリーブを形成する際に、スリーブの外表面は、ねじ116の外ねじ314へ係合している補足的なねじ付き部分を形成されるようになる。各スリーブは保持片113の第1側部のランド306間に縮小部分を有している。この縮小した強化部分は、保持片が単に細いストラップ状部分即ちストラップ320として各ねじの周りに伸びているように示されている。
保持片113はねじ116を均一な距離を置いた平行に間隔を置いた関係に保持している。この保持片113は前方面322と後方面323とを有している。ランド206は隣接するねじ116間の双方に、図9に示すように平行に、ねじの長手方向軸線312の方向にてねじ116の軸線方向に伸びている。しかしてランドは、ねじを保持しているスリーブ間において前方面322と後方面323との間に伸びている部分に設けられたプラスチック材料から成るウエブを有している。ランド306は、全てのねじの軸線312が存在している面に平行をなしている面の周りに効果的に配置されている。こうしてランド306は、図に示すように、垂直に配置されたねじに対応して実質的に垂直に配置されている。ランド306とスリーブとは、ねじ116の後方に沿って連続して垂直に配置された保持片113として、即ち全てのねじの軸線を含んでいる面に平行となる面の周りに実質的に配置されている保持片113として有効に配置されている。
ねじ列114の好ましい特徴は、ランド306の可撓性によりコイル形状に曲げられ、それにより、例えば、ねじ列がねじのヘッドを螺旋コイル状に配置され、ねじの全ての軸線312が存在している面が螺旋形状をなすように配置され使用するねじを密にパック出来ることである。ランド306とスリーブとは軸線312がコイル状をなすように平行な面内に垂直に伸びるウエブが配置されるようになっている。
本件発明は図示したような整列したねじ列の使用に限定されるものではない。多くのその他の形態のねじ列、例えば米国特許第3910324号、第5083483号、第4019631号及び第4018254号等に示されているものにも使用され得るのである。
本件発明は好ましい実施例について記述したが多くの変形及び改変が当業者によってなし得るであろう。本件発明を画定するため添付の請求の範囲の記載が参照されよう。

Claims (25)

  1. ハウジング(16)と、該ハウジングに関して運動しないようにハウジングへ対して固着するカップリング機構(40)と、を有している動力ツールであって:
    ハウジングが前方へ指向したハウジング面(34)を有しており、
    動力ツール(10)が:
    該前方へ指向したハウジング面(34)を越えてハウジング(16)から前方へ伸びている軸(18)と;
    ハウジング(16)の前方で軸(18)へ担持されたチャック(12)と、
    を有しており、
    カップリング機構(40)が:
    軸(18)と共に同軸的に回転し軸(18)に対して前方への相対運動をしないようチャック(12)内へ固着されている細長いマンドレル(62)と;
    チャック(12)の周りに配置されたスリーブ部材(44、46)と;
    を有しており、
    マンドレル(62)へ担持されているスラストベアリング(58)であってマンドレル(62)が該マンドレル(62)に関する前方への当該スラストベアリング(58)の運動を防止しており、後方へ指向されたベアリング面(60)を有しているスラストベアリング(58)と、
    該スリーブ部材(44、46)が前方へ指向されたハウジング面(34)と後方へ指向されたベアリング面(60)との間に、該スリーブ部材がハウジング(16)へ固着されかつハウジング(16)に関して運動しないようにそこへ摩擦係合される十分な軸(18)の軸線(20)に平行に方向付けられた力でサンドイッチされている、
    組合せ。
  2. スラストベアリング(58)が軸(18)に関して同軸的にスリーブ部材を位置付けるようにスリーブ部材(44、46)へ係合している請求項1に記載の組合せ。
  3. ハウジング(16)が前方端(14)であってそこへ担持された前方へ指向したハウジング面(34)を備えている前方端(14)を有しており、
    軸(18)が前方へ指向したハウジング面(34)を越えてハウジング(16)の前方端(14)から前方へ伸びており、
    軸(18)が更にハウジング(16)に関して軸線(20)周りを回転可能であるかさもなければハウジング(16)に関して相対運動しないように取り付けられており、
    マンドレル(62)がチャック(12)へ固定された後端部(64)を有しており、
    後端部(64)の前方にてマンドレル(62)へ担持されたスラストベアリング(58)が該スラストベアリング(58)内でのマンドレル(62)の回転を可能とし、マンドレル(62)が該マンドレル(62)に関するスラストベアリング(58)の前方への運動を阻止しており、
    スリーブ部材(44、46)がチャック(12)との係合から離れてチャック(12)の周りに配置されている、
    請求項1に記載の組合せ。
  4. スリーブ部材(44、46)が、軸(18)の軸線(20)に平行に指向された力であって、前方へ指向されたハウジング面(34)と後方へ指向されたベアリング面(60)との間にサンドイッチされている力を増大するようスリーブ部材の長さを増大するために互いに関して調整可能な複数の区分(44、46)を有している請求項3に記載の組合せ。
  5. スリーブ部材(44、45)が内方(46)及び外方(44)の入れ子式の円筒形区分を有しており、これらが相互に回転するように互いにねじ係合可能に接合されてスリーブ部材の長さを調整するようになっている請求項4に記載の組合せ。
  6. スリーブ部材が軸(18)の軸線(20)周りに同軸的に配置されている請求項5に記載の組合せ。
  7. ベアリング(58)がスリーブ部材に係合し軸(18)の周りに同軸的にスリーブ部材を位置付けている請求項6に記載の組合せ。
  8. スリーブ部材の内方(46)及び外方(44)の円筒形区分の一つが前方へ指向されたスリーブ面(54)を有し後方へ指向されたベアリング面(60)へ係合し、
    スリーブ部材の内方(46)及び外方(44)の円筒形区分の他方が後方へ指向されたスリーブ面(70)を有し前方へ指向されたハウジング面(34)へ係合している、請求項7に記載の組合せ。
  9. ベアリング(58)がスリーブ部材の表面と係合してスリーブ部材の前方部分へ受け入れられ、軸(18)の周りに同軸的にスリーブ部材を位置付けかつベアリング(58)に関してスリーブが前方へ運動しないように防止している請求項8に記載の組合せ。
  10. マンドレル(62)がスリーブ部材を越えて前方へ伸びかつねじ付き固定具との係合のためビット即ちソケット(222)を担持している前方端部を有している請求項1ないし9のいずれかに記載の組合せ。
  11. スリーブ部材がハウジング伸長部(118)を相対運動しないようスリーブ部材(44、46)へ取り外し可能に固着する伸長カップリング手段(76)を有している請求項3に記載の組合せ。
  12. マンドレルの前方端部へ担持されたスクリュウドライバービット(222)によりねじを順次駆動するためねじ列(114)へ間隔を置いて平行な関係に一緒にそろえて配置したねじを受け入れておりハウジング(16)へ対して運動しないようにハウジング(16)へカップリング機構(40)によって固定されたハウジング伸長部(118)を含んでいるドライバーアタッチメント(112)と、
    軸と軸線方向に整合するようにねじ列(114)のねじ(116)を順次前進しかつねじ(116)をビット(222)で駆動するため軸(18)の軸線(20)に平行に相対的に往復運動するようにハウジング伸長部(118)へ滑動可能に受け入れられているスライド部材(120)と、
    を更に有している請求項3に記載の組合せ。
  13. カップリング機構(40)とドライバーアタッチメント(112)とが別の要素であり、カップリング機構(40)が相対回転しないようスリーブ部材(44、46)へハウジング伸長部(118)を取り外し可能に接合するようになっている伸長部カップリング手段(76)を含んでいる請求項12に記載の組合せ。
  14. カップリング手段(40)が軸(18)の軸線(20)周りにおいて同軸的にスリーブ部材の前方端部へ円筒形の係合面を有しており、ハウジング伸長部(118)の補足的ソケット部材(127)がカップリング機構(40)へ対してドライバーアタッチメント(112)を固着するため解放可能に取り付けられている請求項13に記載の組合せ。
  15. スリーブ部材が、軸(18)の軸線(20)に平行に指向された力で、前方へ指向されたハウジング面(34)と後方へ指向されたベアリング面(60)との間にサンドイッチされている力を増大するようスリーブ部材の長さを調整するため相対回転するよう互いにねじ接合された内方及び外方の入れ子式の円筒形区分(44、46)を有しており、ハウジング伸長部が内方及び外方の入れ子式の円筒形区分の一方へ一体的に形成されている請求項12に記載の組合せ。
  16. 前方へ指向されたハウジング面(34)が、チャック(12)の最大半径よりも大きい軸(18)の軸線(20)周りの半径に位置付けられたハウジング(16)の位置へスリーブ部材によって係合されている請求項3に記載の組合せ。
  17. 間隔(38)がチャック(12)を前方へ指向されたハウジング面(34)から前方へ引き離しており、
    この間隔(38)が軸(18)の周りの軸線(20)から半径方向外方へ広がっており、
    スリーブ部材が該間隔(38)内に位置付けられかつスリーブ部材の後方端部を半径方向に横切って伸びている圧力板(132)を含んでおり、
    この圧力板(132)がチャック(12)の最大半径よりも小さい距離だけ軸(18)の軸線(20)から離れた位置にて前方へ指向されたハウジング面(34)へ係合している、請求項3に記載の組合せ。
  18. 圧力板(132)が該圧力板(132)を軸(18)から半径方向に離している中央穴(134)を含んでいる請求項17に記載の組合せ。
  19. 圧力板(132)が半径方向に伸びている溝(134)を有しており、この溝が軸の軸線(20)に関して半径方向に間隔(38)内へ圧力板を滑動することにより軸(18)の周りにその中心穴(134)を中心とする位置へ圧力板が滑動されることを可能としている請求項18に記載の組合せ。
  20. 軸(18)の軸線(20)に平行に測定したときの圧力板(132)の厚みが、間隔(38)の幅よりも小さく、圧力板(132)が、前方へ指向されたハウジング面(34)と係合せしめられたときにチャックとの係合を解放されるようになされている請求項19に記載の組合せ。
  21. スリーブ部材の圧力板(132)がスリーブ部材の他の部分から取り外し可能となっている請求項20に記載の組合せ。
  22. マンドレル(62)が該マンドレルの後方端部(64)と前方端部(86)との間で作動する摩擦クラッチ機構(96)を有している請求項3に記載の組合せ。
  23. ツールハウジング(16)の前方へ指向した面(34)から伸びている回転可能な軸(18)へ担持されたチャック(12)の周りを動力ツール(10)のハウジング(16)へ固着するカップリング機構であって、
    軸(18)と共に同軸的に回転し軸(18)に対して前方への相対運動しないようチャック(12)内へ固着されるようになっている後方端部(64)を有している細長いマンドレル(62)を有しており、
    マンドレル(62)へ担持されているスラストベアリング(58)であって後方端部(64)の前部がスラストベアリング(58)内でのマンドレル(62)の回転を可能としかつマンドレル(62)が該マンドレル(62)に関する前方へのスラストベアリング(58)の運動を防止し、後方へ指向された面(60)を有しているスラストベアリング(58)と、
    チャック(12)の周りに配置されるようになっている中央の円筒形凹みを有しているスリーブ部材(44、46)であって、スリーブ部材の長さを調整するため相対回転するように互いにねじ結合されている入れ子式の内方及び外方円筒形区分(44、46)を有しているスリーブ部材(44、46)と、
    ベアリング(58)の後方へ指向された面(60)係合している円筒形区分(44、46)の前方部分(46)及びスリーブ部材の長さ調整によってツールハウジング(16)の前方へ指向された面(34)係合するようになっている円筒形区分(44、46)の後方部分(44)を有しており、
    スリーブ部材が、ハウジングの前方へ指向された面(34)とベアリング(58)上で後方へ指向された面(60)との間にサンドイッチ状態に配置され、ハウジング(16)に対して運動しないようにスリーブ部材をハウジング(16)へ摩擦固定している、
    カップリング機構。
  24. マンドレル(62)がスラストベアリング(58)へ係合しマンドレル(60)へ対する前方へのスラストベアリング(58)の運動を防止する停止部材(66)を有している請求項3に記載の組合せ。
  25. 停止部材(66)がスラストベアリング(58)の前方へ指向された肩部(68)へ係合するマンドレル(62)上の後方へ指向された肩部(67)を有している請求項24に記載の組合せ。
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