JP3976466B2 - ギヤポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボディの両側にカバーを固定したギヤポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、ギヤポンプのボディaである。
このギヤポンプのボディaは、その両端を貫通するボア1を備えている。そして、このボア1に、ギヤやブッシュなどを組み込むようにしている。
また、上記ボア1を開口させたボディaの両端には、カバーを取り付けるためのカバー取付面2,3を形成している。これらカバー取付面2,3は、カバーを隙間なく取り付けるために、フライスなどによって平らに加工されている。そして、このようにカバーを隙間なく取り付けることによって、圧油の漏れを防止している。
なお、上記カバー取付面2,3には、カバーを固定するためのボルト孔4を形成している。
【0003】
上記ボディaの前面5には、吐出ポート6を形成し、この吐出ポート6に対向する後面7には、図示していない吸い込みポートを形成している。
また、上記吐出ポート6を形成した前面5に機器取付面8を形成し、上記吸い込みポートを形成した後面7にも図示していない機器取付面を形成している。
そして、上記機器取付面8に、アクチュエータなどの機器を取り付け、図示していない機器取付面にタンクなどを取り付けるようにしている。
なお、上記機器取付面にも、上記カバー取付面2,3と同様に、フライスなどによって平らに加工されていて、アクチュエータなどを隙間なく取り付け可能にしている。
また、図中符号9は、ボルト孔9である。
【0004】
また、上記ボディaの外面であって、機器取付面8の上下には、くぼみ部10を形成している。これらくぼみ部10は、ボディaの余肉部分を削り取って形成したものであり、これらくぼみ部10の分、ボディaの軽量化を図っている。
【0005】
上記のようにしたボディaは、鋳造によって成形された後、NCフライス盤やマシニングセンタなどの加工装置によって、その表面にカバー取付面2,3や機器取付面8の加工が施される。以下に、この加工手順を説明する。
まず、ボディaの両端、すなわちカバー取付面2,3を形成する部分を、加工装置の固定治具で挟みつける。
このようにして、加工装置にボディaを固定したら、このボディaの正面5および背面7の一部を、フライスによって平らに加工する。このようにすれば、機器取付面8が形成される。
【0006】
機器取付面8を形成したら、次に、カバー取付面2,3を加工するが、その前に、一旦、固定治具をボディaから取り外す。そして、今度はこの固定治具によってボディaの前面5と後面7、すなわち機器取付面8と図示していない機器取付面とを挟みつける。
このように固定治具によってボディaを挟み直したら、このボディaの両端をフライスによって平らに加工する。このようにすれば、カバー取付面2,3が形成される。
【0007】
なお、カバー取付面2,3を先に加工しておいて、後から機器取付面8を加工するようにしてもよい。
ただし、加工時には、固定治具によって、ボディaの両端または前後面5,7のいずれか一方を挟んでいるため、カバー取付面2,3と機器取付面8とを一度に加工することはできない。
したがって、ボディaを加工する場合には、上記したように、固定治具でボディaを挟み直す必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、カバー取付面2,3と機器取付面8とを加工するときに、ボディaを固定治具によって挟み直さなければならない。
したがって、挟み直す分、作業に時間がかかり、加工コストが高くなるという問題があった。
また、加工時に、ボディaのカバー取付面2,3や機器取付面8を固定治具で挟みつけるため、それによってボディaが変形することがあった。このようにボディaが変形すると、ボア1やボルト穴4などの径が変わってしまうという問題もあった。
この発明の目的は、加工装置に固定したときに、ボディが変形したりせず、しかも、固定治具によってボディを固定し直さなくても、カバー取付面と機器取付面とを一緒に加工することができる加工コストの安いギヤポンプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一対のかみ合うギヤを組み込んだボディと、このボディの両側面に取り付けたカバーとを備え、上記ボディには、カバーを取り付ける一対のカバー取付面と、吐出ポートを開口させるとともに、他の機器を取り付ける機器取付面と、この機器取付面と反対側に設けるとともに、吸い込みポートを開口させた機器取付面とを形成したギヤポンプにおいて、上記ボディの外面であって、上記取付面以外の部分には、その余肉部分を削ってくぼみ部を形成するとともに、このくぼみ部の一部を残すことによって、チャックなどの固定治具を取り付ける凸部を複数形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜3にこの発明の実施例を示す。
図1に示すように、ボディAの外面には、凸部11を複数形成している。これら凸部11は、くぼみ部10を形成するときに、削り取らずに残した部分である。
そして、このようにしたボディAの凸部11を、図2に示すように筒状の固定治具12、13で挟みつけて、加工装置側に固定するようにしている。
【0012】
上記固定治具12、13は、図3に示す加工装置Nに設けている。
この加工装置Nは、その作業台14に、ボディAをセットするための空間15を形成している。この空間15には、図2に示した固定治具12を固定配置するとともに、これら固定治具12にボディAのくぼみ部10をはめ込むようにしている。
また、上記固定治具13を、図2に示す可動部材16を介して作業台14側に連係し、この可動部材16によって空間15内に固定治具13を出し入れ自在にしている。そして、空間15内にボディAをセットしたり、この空間15からボディAを取り出したりする場合には、図示するように固定治具13を空間15の外側に移動させておく。また、ボディAを加工する場合には、固定治具13を空間15内に入れて、この固定治具13と上記固定治具12とによってボディAの凸部11を挟みつける。
【0013】
上記のようにボディAの凸部11を固定治具12,13によって挟みつければ、このボディAが作業台14にしっかりと固定される。しかも、このようにして固定されたボディAは、その両側面2,3および前後面5,7に何も障害物がない。
したがって、このままの状態で、カバー取付面2,3と機器取付面8とを加工することができる。
なお、上記のようにボディAの凸部11を固定部材12と13とで挟み込んだときに、可動部材16の側面16aが、ボディAの側面2よりも出っ張らないようにしている。 このようにすれば、固定されたボディAの側面2を、フライスFによって加工するときに、可動部材16が邪魔になることもない。
【0014】
上記実施例によれば、ボディAの外面に、複数の凸部11を形成したので、これら凸部11を固定治具12,13によって挟みこんでボディAを固定すれば、わざわざこのボディAを固定し直さなくても、カバー取付面2,3と機器取付面8との両方を加工することができる。
したがって、加工時にかかる作業時間を前記従来例よりも短縮でき、その分、加工コストを安くできる。
また、凸部11を挟みつけるため、ボディA全体が変形することがない。このようにボディAの全体的な変形を防止できるので、このボディAのボア1やボルト穴4が変形することもない。
【0015】
さらに、ボディAのくぼみ部10に形成した凸部11が、補強部材としての機能を発揮するので、このボディAの剛性を維持することもできる。
さらにまた、くぼみ部10を形成するときに、その一部を残すことによって凸部11を形成しているので、加工コストも特別にかからない。
なお、この実施例では、凸部11をくぼみ部10に形成しているが、この凸部11の位置は、カバー取付面2,3や機器取付面8以外であれば、ボディAの外面のどこに設けてもいい。
ただし、この実施例のように、ボディAのほぼ対角線上4カ所に凸部11を設ければ、ボディAを安定的に固定することができる。
また、この実施例では、凸部を4カ所に形成しているが、ボディAを作業台14に固定することができれば、その数は4カ所に限らない。
【0016】
【発明の効果】
この発明によれば、固定治具を取り付けるための凸部を、取付面以外のボディ外面に形成したので、カバー取付面や機器取付面を加工するときに、固定治具が邪魔になったりしない。
そのため、カバー取付面と機器取付面とを加工するときに、固定治具によってボディを固定し直さなくても、カバー取付面と機器取付面とを一緒に加工することができる。
したがって、加工時間を短縮でき、その分、加工コストを安くできる。
また、加工装置にボディを固定するときに、固定治具によってボディ全体を挟みつけることもないので、ボディ全体が変形したりしない。
したがって、ボディに形成したボアやボルト穴などの径が変わったりしない。
【0017】
また、くぼみ部に凸部を形成し、この凸部が補強部材としての効果を発揮するようにしたので、ボディ全体の剛性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のボディAの斜視図である。
【図2】ボディAの凸部11を、固定治具12,13よって挟んだ状態を示す斜視図である。
【図3】加工装置NにボディAをセットした状態を示す図である。
【図4】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
A ボディ
2,3 カバー取付面
6 吐出ポート
8 機器取付面
10 くぼみ部
11 凸部
Claims (1)
- 一対のかみ合うギヤを組み込んだボディと、このボディの両側面に取り付けたカバーとを備え、上記ボディには、カバーを取り付ける一対のカバー取付面と、吐出ポートを開口させるとともに、他の機器を取り付ける機器取付面と、この機器取付面と反対側に設けるとともに、吸い込みポートを開口させた機器取付面とを形成したギヤポンプにおいて、上記ボディの外面であって、上記取付面以外の部分には、その余肉部分を削ってくぼみ部を形成するとともに、このくぼみ部の一部を残すことによって、チャックなどの固定治具を取り付ける凸部を複数形成したことを特徴とするギヤポンプ。
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JP2000045360A JP3976466B2 (ja) | 2000-02-23 | 2000-02-23 | ギヤポンプ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014214633A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 | ハウジングおよびその製造方法 |
CN105143671A (zh) * | 2013-03-11 | 2015-12-09 | 罗伯特·博世有限公司 | 内齿轮泵 |
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