JP3976075B2 - インターホン装置 - Google Patents

インターホン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3976075B2
JP3976075B2 JP2006326209A JP2006326209A JP3976075B2 JP 3976075 B2 JP3976075 B2 JP 3976075B2 JP 2006326209 A JP2006326209 A JP 2006326209A JP 2006326209 A JP2006326209 A JP 2006326209A JP 3976075 B2 JP3976075 B2 JP 3976075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
microphone
output
sound
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006326209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007151135A (ja
Inventor
進弥 木本
耕作 北田
恵一 ▲吉▼田
義雄 光武
泰史 有川
博昭 竹山
智浩 太田
裕志 河田
学 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2006326209A priority Critical patent/JP3976075B2/ja
Publication of JP2007151135A publication Critical patent/JP2007151135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976075B2 publication Critical patent/JP3976075B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02B70/3275
    • Y02B90/2692
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems
    • Y04S20/242Home appliances
    • Y04S20/244Home appliances the home appliances being or involving heating ventilating and air conditioning [HVAC] units
    • Y04S40/146

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)

Description

本発明は、インターホン装置に関するものである。
従来、インターホンシステム等で屋内に設置される通話装置があり、他の場所に設置された通話装置からの音声を出力するスピーカや、他の通話装置へ伝達する音声を入力するマイクロホン等を備えている。そして、スピーカから発生した音声がマイクロホンに回り込むとハウリングが生じることになるから、スピーカとマイクロホンとの距離を離すことで、スピーカから発せられた音をマイクロホンが拾わないようにしてハウリングを避けていた。
しかし、スピーカとマイクロホンとの距離を離すと装置自体が大きくなり、小型化しにくいという問題があった。そこで、装置の小型化とハウリング対策とを両立させるために、例えば、スピーカの振動板の中心に1つのマイクロホンを配置し、スピーカの振動板の表面から発生する音響信号と振動板の裏面から発生する音響信号とがマイクロホンの前面で互いに相殺することで、スピーカの振動板が発した音に対するマイクロホンの実質的な感度を低減させて、ハウリングを防止するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−320399号公報(段落番号[0037]、図2)
しかしながら、上記特許文献1の装置では、スピーカの振動板の表面から発生する音響信号と振動板の裏面から発生する音響信号との位相差がマイクロホンの前面で180°になることはなく、マイクロホンの前面で互いの音響信号を相殺することは困難であり、ハウリングを完全には防止できないものであった。さらに、マイクロホンをスピーカの中に組み込むため、スピーカの小型化、薄型化が困難であり、通話装置自体も小型化、薄型化が困難となっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウリングを防止するとともに小型化を図ることができるインターホン装置を提供することにある。
請求項1の発明は、配線を介して伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する第1,第2のマイクロホンと、第1,第2のマイクロホンが出力する各音声信号を信号処理して配線を介して伝達する信号処理部とを収納した本体を備え、第1のマイクロホンは、集音部をスピーカの振動板に対向させて本体に配置され、第2のマイクロホンは、集音部を本体の外部に向けて本体に配置され、信号処理部は、第1のマイクロホンが出力する音声信号を用いて、第2のマイクロホンが出力する音声信号からスピーカが発した音を低減させる処理を行うことを特徴とする。
この発明によれば、集音部をスピーカの振動板に対向させて本体に配置した第1のマイクロホンによって、スピーカが放射する音に指向性を持たせたとしても、スピーカの発する音を容易に集音できるので、第2のマイクロホンが出力する音声信号からスピーカが発した音を低減させる処理を行うことでハウリングを防止できる。また、上記処理を行うことで第2のマイクロホンをスピーカに近付けて配置してもハウリングを防止することができるので、装置の小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1のマイクロホンは、前記スピーカの振動板の中心に対向することを特徴とする。
この発明によれば、スピーカが発する音の位相を正しく集音できる。
以上説明したように、本発明では、ハウリングを防止するとともに小型化を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態のインターホン装置Aについて、その外観斜視図を図1に示し、内部の回路構成を図2に示す。インターホン装置Aは、建物内の適所において埋め込み配設されたボックス2の前面に取り付けられ、ボックス2を介して配線された電力線L1、情報線L2が接続される。インターホン装置Aの本体A10内には、電力線L1から供給される商用電源ACを安定した直流電圧からなる内部回路の動作電源+Vに変換するAC/DCコンバータ11と、情報線L2を通じて双方向に伝送される情報信号を送受信する通信伝送部12と、通信伝送部12で受信される情報信号からデータを取り込んで処理を行うとともに、情報線L2を介してデータを送る場合のデータ生成処理を行う演算処理部13と、I/Oインターフェース14を介して演算処理部13との間で音声データの授受を行って動作する機能部15とが収納されており、これら各部は動作電源+Vを前記のAC/DCコンバータ11から供給される。
そして、機能部15は、スピーカSP、マイクロホンM1,M2、通話スイッチSW1、増幅部15a、信号処理部15b、エコーキャンセル部15c,15dを備える。他の部屋等から情報線L2を介して送信された音声信号は、エコーキャンセル部15cを介して増幅部15aで増幅された後、スピーカSPから出力される。また、通話スイッチSW1を操作することで通話可能状態となり、マイクロホンM1,M2から入力された各音声信号は信号処理部15bで後述する信号処理を施された後、エコーキャンセル部15dを通過し、情報線L2を介して他の部屋等へ送信される。すなわち、部屋間で双方向の通話が可能なインターホンとして機能するものである。
以下、スピーカSPの構成について説明する。スピーカSPは、図3(a)(b)に示すように、冷間圧延鋼板(SPCC,SPCEN)、電磁軟鉄(SUY)等の厚み0.8mm程度の鉄系材料で形成されて一端を開口した円筒状のヨーク20を具備し、ヨーク20の開口端から外側に向かって円形の支持体22が延設され、支持体22の外縁部には筒状に形成された支持部22aが形成されている。
ヨーク20の筒内にはネオジウムで形成された円柱型永久磁石21(例えば、残留磁束密度1.39T〜1.43T)を配置し、支持部22aの端面にはドーム型の振動板23が設けられている。すなわち、振動板23の外周側の縁部が支持部22aの端面に固定されている。
振動板23は、PET(PolyEthyleneTerephthalate)またはPEI(Polyetherimide)等の熱可塑性プラスチック(例えば、厚み12μm〜35μm)で形成される。振動板23の背面には筒状のボビン24が固定されており、このボビン24の後端にはクラフト紙の紙管にポリウレタン銅線(例えば、φ0.05mm)を巻回することによって形成されたボイスコイル25が設けられている。ボビン24およびボイスコイル25は、ボイスコイル25がヨーク20の開口端に位置するように設けられており、ヨーク20の開口端近傍を前後方向に自在に移動する。
ボイスコイル25のポリウレタン銅線に音声信号を入力すると、この音声信号の電流と永久磁石21の磁界とにより、ボイスコイル25に電磁力が発生するため、ボビン24が振動板23を伴なって前後方向に振動させられる。このとき、振動板23から音声信号に応じた音が発せられる。すなわち、動電型のスピーカSPが構成される(例えば、直径20〜25mm,厚さ4.5mm程度)。
そして、スピーカSPの振動板23が対向する本体A10の前面内側には、断面L字のリブ30が環状に形成されており、スピーカSPの円形の支持体22の外周端部から前面側に突出した凸部22bの端面がリブ30の載置部30aに当接し、凸部22bの外側面がリブ30の突出部30bの内面に嵌合して、振動板23が本体A10の前面に内側から対向する状態でスピーカSPが位置決めされる。このとき、スピーカSPの振動板23と本体A10の前面内側にはマイクロホンM1を配置するための空間が形成される。また、支持体22の外縁部を円形形状とし、リブ30を環状とすることで、本体A10へのスピーカSPの実装がしやすい構造となっている。
リブ30によって位置決めされたスピーカSPは、図4に示すように、外縁部に等間隔で設けた4つの取付片26に穿設した挿通孔26aに挿通する取り付けねじ(図示せず)を本体A10の前面内側のねじ孔(図示せず)に締結することで、スピーカSPが本体A10の前面内側に取り付けられる。
次に、マイクロホンM1,M2の構成について説明する。マイクロホンM1,M2はコンデンサ型のシリコンマイクロホンからなり、その音響信号−電気信号変換部は図5(a)(b)に示す構成を備える。基板57上に形成されたシリコン基板からなる下部電極51と、振動部分53cと、振動部分53cの外周の4箇所に延設された支持部分53bとからなり、ポリシリコン膜によって形成される上部電極53と、下部電極51と上部電極53との間に形成された空洞54aと、下部電極51と上部電極53との間に配置されたSiN膜からなる絶縁層52とから構成されている。なお、絶縁層52は、上部電極53の振動部分53cのほぼ直下と、下部電極51に端子を接続するための領域とに開口を有する以外は、下部電極51のほぼ全面を被覆している。また、振動部分53cにおいて複数個の小孔53aが形成されている。また、周辺部に下部電極51と接続されたAu/TiW膜からなる端子55と、支持部分53b上に上部電極53と接続されたAu/TiW膜からなる端子55が形成されている。上記のように構成されたマイクロホンM1,M2は、パッケージを用いずに直接ICチップを基板57上に実装したベアチップ構造を有する。
さらに、本実施形態では、図5(b)に示すように、振動部分53cの略中央に対向する下部電極51、基板57に挿通孔56を設けて、空洞54aを外部に連通させて、振動部分53cの振動時の排気孔として用いる。
そして、外部から音響に対応する振動が加わると、振動膜である上部電極53が振動し、下部電極51との距離が変化する。これにより、両電極51、53の静電容量が変化し、電荷量が変化して、この電荷量の変化に伴って両電極51、53から電流が流れる。
両電極51、53から流れる電流は、図6に示す回路によって電圧に変換されて音声信号として信号処理部15bに出力される。なお、図6中ではマイクロホンM1,M2の上記音響信号−電気信号変換部を各々Cm1,Cm2で示す。マイクロホンM2は、AC/DCコンバータ11(図2参照)が出力する動作電源+V(例えば5V)を定電圧Vr(例えば12V)に変換するチップICからなる定電圧回路K1を備えており、マイクロホンM1内においては、抵抗R11と音響信号−電気信号変換部Cm1との直列回路に定電圧Vrが印加され、抵抗R11と音響信号−電気信号変換部Cm1との接続中点はコンデンサC11を介してジャンクション型のJ−FET素子S11のゲート端子に接続される。J−FET素子S11のドレイン端子は動作電源+Vに接続され、ソース端子は抵抗R12を介してグランドに接続される。ここで、J−FET素子S11は電気インピーダンスの変換用であり、このJ−FET素子S11のソース端子の電圧が音声信号として信号処理部15bに出力される。
マイクロホンM2内においても同様に、抵抗R21と音響信号−電気信号変換部Cm2との直列回路に定電圧Vrが印加され、抵抗R21と音響信号−電気信号変換部Cm2との接続中点はコンデンサC21を介してジャンクション型のJ−FET素子S21のゲート端子に接続される。J−FET素子S21のドレイン端子は動作電源+Vに接続され、ソース端子は抵抗R22を介してグランドに接続される。ここで、J−FET素子S21は電気インピーダンスの変換用であり、このJ−FET素子S21のソース端子の電圧が音声信号として信号処理部15bに出力される。
上記のように構成されたマイクロホンM1は、図3(a)(b)に示すように、スピーカSPの振動板23に対向する本体A10の前面内側に設けた矩形枠状のリブ31内に配置される。ここで、リブ31は、ドーム型の振動板23のセンターキャップ23aに対向して形成されており、マイクロホンM1は上記振動部分53c(集音部)が振動板23のセンターキャップ23aに対向した状態に位置決めされており、スピーカSPが放射する音に指向性を持たせてもマイクロホンM1によってスピーカSPの発する音声を確実に集音でき、且つスピーカSPが発する音の位相を正しく集音できる。
このように、マイクロホンM1を、スピーカSPの振動板23と本体A10の前面内側との間に配置することで、上述の背景技術のようにマイクロホンをスピーカの中に組み込むよりも、スピーカSP自体の構造を小型化、薄型化でき、インターホン装置A自体も小型化、薄型化が可能となる。
また、本体A10の前面からリブ31内に配置されたマイクロホンM1の前面までの高さH1は、本体A10の前面からリブ30の載置面30aまでの高さH2と略同一の高さに形成されており、マイクロホンM1とスピーカSPの振動板23とのギャップを最小限に設定でき、マイクロホンM1とスピーカSPとを組み合わせた構造を小型化、薄型化できる。
さらに、マイクロホンM1は、上記挿通孔56に対向して本体A10の前面からリブ31に亘って設けた例えばφ0.5mm程度の1つの排気孔32(図3参照)と併せて、振動部分53cの振動時の排気孔として用いている。
また、マイクロホンM2は、本体A10の前面内側において、スピーカSPの振動板23に対向しないスピーカSPの側方に設けた函体33内に配置され、上記振動部分53c(集音部)が本体A10の前面内側に対向する状態に矩形枠状のリブ34によって位置決めされる。また、函体33の内側面から仕切板35がマイクロホンM2の後方にまで形成されており、仕切板35の背面には断面L字のリブ36が形成されており、信号処理部15bが内蔵されたICパッケージ37の前面がリブ36上に載置され、ICパッケージ37の背面は函体33の内面に当接して位置決めされる。したがって、マイクロホンM1に信号処理用のICパッケージを設ける必要がなく、マイクロホンM1とスピーカSPとを組み合わせた構造を小型化、薄型化できる。
そして、スピーカSP、マイクロホンM2に対向する本体A10の前面には複数の音孔38が穿設されているが、マイクロホンM1に対向する本体A10の前面(すなわち、スピーカSPの振動板23の中心近傍)には音孔は形成されておらず(図1参照)、マイクロホンM1は本体A10の外部からの音を集音し難い構造となっている。
ここで、本実施形態では、スピーカSPの音声出力をマイクロホンM1,M2が拾うことで発生するハウリングを防止するために、以下の構成を備えている。まず、マイクロホンM1は振動板23の中心に対向してスピーカSPを向いて配置され、マイクロホンM2はスピーカSPの振動板23に対向しないスピーカSPの側方で前方に向かって配置されている。
そして、ICパッケージ37に収納されている信号処理部15b(図2参照)は、図7に示すように、マイクロホンM1の出力を非反転で増幅する増幅部150と、増幅部150の出力から音声帯域(300〜4000Hz)以外の周波数のノイズを除去するバンドパスフィルター151と、バンドパスフィルター151の出力を遅延させる遅延回路152と、マイクロホンM2の出力を反転増幅させる増幅部153と、増幅部153の出力から音声帯域以外の周波数のノイズを除去するバンドパスフィルター154と、遅延回路152とバンドパスフィルター154の各出力を加算する加算回路155と、加算回路155の出力をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換回路156とを備える。
図8〜図11は、信号処理部15bの各部の音声信号波形を示す。まず、スピーカSPの中心から各マイクロホンM1,M2の中心までの距離をそれぞれX1,X2とすると、X1<X2となる。したがって、スピーカSPからの音声をマイクロホンM1,M2で拾った場合、マイクロホンM2の出力Y21のほうがマイクロホンM1の出力Y11よりも振幅が小さく、両マイクロホンM1,M2とスピーカSPとの距離の差(X2−X1)に相当する音波の遅延時間[Td=(X2−X1)/Vs](Vsは音速)だけマイクロホンM2の出力Y21の位相が遅れている(図8(a)(b)参照)。
そして、増幅部150が出力Y11を非反転増幅した出力Y12を生成し、増幅部153が出力Y21を反転増幅して位相を180°反転させた出力Y22を生成する。このとき、増幅部150,153でレベル調整を行ない、スピーカSPからの音声に対する両マイクロホンM1,M2の出力レベルを一致させる(図9(a)(b)参照)。なお、本実施形態では、増幅部150の増幅率は略1としており、増幅部150は省略してもよい。
そして、バンドパスフィルター151,154は、出力Y12,Y22から音声帯域以外の周波数のノイズを除去した出力Y13,Y23を生成する(図10(a)(b)参照)。
次に、遅延回路152は、時間遅延素子またはCR位相遅延回路で構成されており、上記遅延時間TdだけスピーカSPに近いほうのマイクロホンM1の出力を遅延させることで、遅延回路152の出力Y14とバンドパスフィルター154の出力Y23との位相を一致させる。そして、加算回路155において出力Y14とY23とを加算することで、スピーカSPからの音声に対応する音声信号が打ち消された出力Yaが生成される(図11(a)〜(c)参照)。
一方、マイクロホンM1,M2の前方から発生する音声(通話音声)に対するマイクロホンM1,M2での音圧は、上記振動部分53c(集音部)が音孔38を介して前方に向かって配置されたマイクロホンM2の方が、振動部分53c(集音部)がスピーカSPに向かって配置されたマイクロホンM1よりも大きくなり、マイクロホンM2の出力Y21のレベルは、マイクロホンM1の出力Y11のレベルより大きくなる。さらに、増幅部153の増幅率は増幅部150の増幅率より大きいので、増幅部153の出力Y22は増幅部150の出力Y12よりさらに大きくなって、加算回路155の出力Yaには音声に応じた出力が得られる。
以上のようにして加算回路155の出力YaにはスピーカSPからの音声成分は含まれず、インターホン装置Aの前方からマイクロホンM1,M2に向って発した音声成分のみが抽出されるのである。マイクロホンM1,M2の前方からの音声と、スピーカSPからの音声とが同時に発生している場合でも、スピーカSPからの音声成分のみが除去されるのである。
したがって、スピーカSPの音声出力をマイクロホンM1,M2が拾うことで発生するハウリングを防止することができる。また、スピーカSPとマイクロホンM1,M2との距離を大きく取る必要もないため、インターホン装置Aの小型化を図ることができる。
そして、A/D変換回路156で、加算回路155の出力Yaをアナログ信号からデジタル信号に変換して、エコーキャンセル部15dに出力する。エコーキャンセル部15c,15dでは、A/D変換回路156からのデジタル信号をメモリにストアして、CPUまたはDSPでデジタル信号処理することで、以下の処理を行う。
まず、エコーキャンセル部15d(図2参照)は、エコーキャンセル部15cの出力を参照信号として取り込み、信号処理部15bの出力に対して演算を施すことにより、スピーカSPからマイクロホンM1,M2に回り込んだ音声信号をキャンセリングする。さらにエコーキャンセル部15cは、エコーキャンセル部15dの出力を参照信号として取り込み、I/Oインターフェース14の出力に対して演算を施すことにより、通話先の相手側でのスピーカからマイクロホンへの音声信号の回り込みをもキャンセリングするものである。
具体的には、エコーキャンセル部15c,15dは、スピーカSP−マイクロホンM1,M2−信号処理部15b−エコーキャンセル部15d−I/Oインターフェース14−エコーキャンセル部15c−増幅部15a−スピーカSPで構成されるループ回路内に設けた可変損失手段(図示無し)での損失量を調節することにより、ループゲインが1以下となるようにしてハウリングを防止するのである。
また、図7では、信号処理部15bの出力段にA/D変換回路156を備えて、アナログ信号をデジタル信号に変換して音声信号を出力しているが、バンドパスフィルター151,154の後段にA/D変換回路(図示無し)を各々設けて、以降の処理をデジタル信号で行えば、遅延回路152での遅延処理を容易に行なうことができる。
ここで、上記マイクロホンM1とICパッケージ37との間は、本体A10の前面内側に形成した導電パターンPTを介して電気的に接続されており(図3(a)(b)参照)、導電パターンPTの生成方法について以下説明する。
本実施形態ではMID(Molded Interconnection Device)成形基板技術を用いて導電パターンPTを形成しており、合成樹脂製の本体A10の前面内側において、導体パターンPTを形成する部位を含む領域に導体薄膜からなるメッキ下地電極を形成する。このメッキ下地電極は導体パターンPTと一致している必要はなく、導体パターンPTを形成する部位の全体を含んでいればよい。
メッキ下地電極はレーザ照射によってパターニングされ、導体パターンPTとなる部位と他の部位との間が分離される。つまり、導体パターンPTとなる部位の輪郭線に沿ってメッキ下地電極の一部が除去される。次に、導体パターンPTとなる部位に電気メッキによる厚み付けを行って導体パターンPTを形成し、その後、導体パターンPT以外の部位の導体薄膜をエッチングにより除去する。この手順で、導体パターンPTの形状をレーザ照射によるパターニングで決定することができ、導体パターンPTの微細な加工が可能になる。つまり、導体パターンPTを精密に形成することができる。また、別体の給電線、信号線が不要となり、構造の簡易化を図ることができる。
なお、マイクロホンの数は2つに限定されるものではなく、状況に応じた複数のマイクロホンを配置して上記同様の処理を行えばよい。
実施形態のインターホン装置を示す斜視図である。 同上のインターホン装置の回路構成図である。 (a)(b)同上のスピーカ、マイクロホンの取り付け状態を示す断面図である。 同上のスピーカ、マイクロホンの配置を示す平面図である。 (a)(b)同上のマイクロホンの音響信号−電気信号変換部の構成図である。 同上のマイクロホンの回路構成図である。 同上の信号処理部の回路構成図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)〜(c)同上の信号処理部の信号波形図である。
符号の説明
インターホン装置
SP スピーカ
M1,M2 マイクロホン
15b 信号処理部
L1 電力線
L2 情報線

Claims (2)

  1. 配線を介して伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する第1,第2のマイクロホンと、第1,第2のマイクロホンが出力する各音声信号を信号処理して配線を介して伝達する信号処理部とを収納した本体を備え、第1のマイクロホンは、集音部をスピーカの振動板に対向させて本体に配置され、第2のマイクロホンは、集音部を本体の外部に向けて本体に配置され、信号処理部は、第1のマイクロホンが出力する音声信号を用いて、第2のマイクロホンが出力する音声信号からスピーカが発した音を低減させる処理を行うことを特徴とするインターホン装置
  2. 前記第1のマイクロホンは、前記スピーカの振動板の中心に対向することを特徴とする請求項1記載のインターホン装置
JP2006326209A 2006-12-01 2006-12-01 インターホン装置 Expired - Fee Related JP3976075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326209A JP3976075B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 インターホン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326209A JP3976075B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 インターホン装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005341238A Division JP4396620B2 (ja) 2005-11-25 2005-11-25 通話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007151135A JP2007151135A (ja) 2007-06-14
JP3976075B2 true JP3976075B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=38211899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326209A Expired - Fee Related JP3976075B2 (ja) 2006-12-01 2006-12-01 インターホン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4989372B2 (ja) * 2007-08-28 2012-08-01 パナソニック株式会社 通話装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007151135A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007032100A1 (ja) 音響装置及び通話装置
JP4802808B2 (ja) 通話装置
JP4793207B2 (ja) マイクロホン装置、および音響装置
JP2008135864A (ja) 通話装置
JP4640208B2 (ja) 通話装置
JP3976075B2 (ja) インターホン装置
JP4893230B2 (ja) 通話装置
JP3976079B1 (ja) 通話装置
JP4853382B2 (ja) 通話装置
JP4966098B2 (ja) 通話装置
JP3976077B1 (ja) 通話装置
JP2009055483A (ja) 通話装置
JP2007267045A (ja) 通話装置
JP3976078B1 (ja) 通話装置
JP4976921B2 (ja) 通話装置
JP2008022515A (ja) 通話装置
JP4989372B2 (ja) 通話装置
JP3976076B1 (ja) 通話装置
JP4470892B2 (ja) 通話装置
JP4640210B2 (ja) 通話装置
JP2009177747A (ja) 通話装置
JP4396620B2 (ja) 通話装置
JP2008135860A (ja) 通話装置
JP2008294576A (ja) インターホン装置
JP4874029B2 (ja) 音響装置及び通話装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees