JP3975876B2 - 砥石随伴空気層遮断装置及び同装置を用いた研削装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、砥石により工作物を研削する研削装置において、研削点にクーラントまたは潤滑油を確実に供給するために、回転する砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速で回転する砥石により工作物を研削加工する研削装置において、砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断して研削点にクーラントを確実に供給するために、クーラントの圧力を高圧にし、ノズル45からクーラントを砥石Gが工作物Wを研削加工する研削点に高速で供給する図8に示す高圧クーラント方式、ノズル46の噴出口を砥石Gの外周面に直角に対向させ、クーラントを砥石外周面に直角に噴き付ける図9に示す直角ノズル方式が行われている。
【0003】
また、エア源から供給される圧縮エアに潤滑油を滴下して霧化し圧縮エアとともにノズルから砥石の研削面に噴き付けて砥石の研削点での潤滑を行い、且つ工作物に掛ける冷却用のクーラントの使用量を極めて少なくしたエコロジー研削が試用されている。
【0004】
然しながら、高圧クーラント方式や、直角ノズル方式は、クーラントを砥石外周面の随伴空気層に打ち勝って目標とする部位に強制的に到達させるもので、クーラントは必然的に高圧で且つ大きな容量が必要となる。大容量のクーラントを使用する場合、クーラントを清浄に維持するために大きなコストを必要とするばかりでなく、廃液処理等の環境保全での問題も生じる。つまり、これらの方式は、研削点やワークへの目標とする部位へのクーラントを供給する際における砥石外周の随伴空気層による悪影響を解決するものではない。
【0005】
また、上記したエコロジー研削では、圧縮エアに含まれる霧状の潤滑油は少量であるので、砥石随伴空気層の影響を直接受けやすい。この点からも砥石随伴空気層の確実な遮断が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
砥石外周面に連れ回りする砥石随伴空気層をクーラントで遮断し、クーラントを砥石外周面に巻き付けて研削点に導く直角ノズル方式では、砥石幅が薄くなる程、砥石側面からの空気層の流れの影響が大きくなり、クーラントが砥石外周面に巻き付き難くなって研削点に到達することが困難となる。また、高圧クーラント方式では、高い圧力で研削点にクーラントを供給するため、クーラント供給量が多くなり、高圧ポンプやクーラントタンクが大型化して設備コストが高くなり、クーラント消費量、使用電力等が多くなり維持管理コストがアップする不具合があった。
【0007】
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、砥石の回転に連れ回りする砥石随伴空気層を確実に遮断し、流量を減少したクーラントまたは霧状の潤滑油を研削面に効果的に付着させて研削点に十分供給することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、砥石台に回転可能に支承された砥石とワーク支持装置に支持されたワークとを相対移動させて前記ワークを前記砥石の研削面によりクーラントまたは潤滑油を研削点に供給しながら研削加工する研削装置において、前記砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するように内端縁が前記研削面と微小隙間を持って対向して前記研削面を横切る方向に延在し、外端縁が前記砥石から外方に離間して位置する遮風板を前記研削点より砥石回転方向上流側に設け、前記微小隙間を埋めるように遮風板の前記研削点側の面と前記研削面とに接触しながら前記研削面の一方端から他方端に向かって前記遮風板と平行に噴流する流体ジェットを噴き出す流体ジェットノズルを前記遮風板に接近して前記研削点側に設けたことである。
【0009】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記流体ジェットノズルを前記遮風板に一体的に設けたことである。
【0010】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記研削面に沿って対向して開口し前記流体ジェットを案内するする長溝が形成されたガイドを前記遮風板と一体的に設けたことである。
【0011】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、遮風板は、前記研削面および前記砥石の両側面と微小隙間を持って対向することである。
【0012】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、砥石台に回転可能に支承された砥石と工作物支持装置に支持された工作物とを相対移動させて前記工作物を前記砥石により研削加工する研削装置において、請求項1乃至4のいずれかに記載の砥石随伴空気層遮断装置を前記砥石台に取り付けたことである。
【0013】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、砥石台に回転可能に支承された砥石とワーク支持装置に支持されたワークとを相対移動させて、ワークを砥石の研削面によりクーラントまたは潤滑油を研削点に供給しながら研削加工する。内端縁が研削面と微小隙間を持って対向し、外端縁が砥石から外方に離間して位置する遮風板が、研削点より砥石回転方向上流側で研削面を横切る方向に延在する。砥石に連れ回りする砥石随伴空気層は、先ず、遮風板に遮断される。遮風板に接近して研削点側に設けられた流体ジェットノズルから噴き出された流体ジェットが、研削面と遮風板の内端縁との間の微小隙間を埋めるように遮風板の研削点側の面と研削面とに接触しながら研削面の一方端から他方端に向かって遮風板と平行に噴流する。
【0014】
これにより、遮風板により遮断されて流量が減少した砥石随伴空気層は、遮風板と研削面との間の微小隙間を埋めるように噴流する流体ジェットにより遮断されるので、砥石随伴空気層が流体ジェットを乗り越えて砥石に連れ回りして研削点に到達することがなく、流量を減少したクーラントまたは霧状の潤滑油は確実に研削面に付着し、研削点に十分供給される。さらに、砥石随伴空気層は、先ず遮風板により遮断されて流量が減少するので、少ない流量の流体ジェットにより砥石随伴空気層を低コストで確実に遮断することができる。
【0015】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、流体ジェットノズルを遮風板に一体的に設けたので、流体ジェットノズルと遮風板との位置関係が正確になり、且つ研削盤への取付け作業が容易になる。
【0016】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、遮風板と一体的に設けられたガイドに、研削面に沿って対向して開口する長溝を形成し、流体ジェットノズルから噴き出された流体ジェットをこの長溝により案内するので、流体ジェットが拡散したり外乱の影響を受けることがなくなり、砥石随伴空気層を効果的に遮断することができ、流体ジェットの流量を減少することができる。
【0017】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、遮風板は、砥石の両側面と微小隙間を持って対向するので、砥石の両側面に連れ回りされる砥石側面随伴空気層も効果的に遮断することができ、特に、側面随伴空気層の影響を受けやすい幅の狭い砥石を用いる研削加工において有効である。
【0018】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、砥石台に回転可能に支承された砥石と工作物支持装置に支持された工作物とを相対移動させて工作物を砥石により研削加工する。砥石随伴空気層は、請求項1乃至4のいずれかに記載の砥石随伴空気層遮断装置により確実に遮断されるので、クーラントまたは潤滑油は研削面に確実に付着することができる。これにより構造が簡単で、低コストな砥石随伴空気層遮断装置を研削装置に装備するだけで、流量を減少したクーラントまたは潤滑油を砥石随伴空気層に邪魔されることなく研削面に確実に付着させて研削点に十分供給することができ、高能率、高精度な研削加工が可能な研削盤を提供することができる。
【0019】
【実施の形態】
以下本発明の第1の実施形態に係る砥石随伴空気層遮断装置及び同装置を備えた研削装置について図1乃至3に基づいて説明する。ベッド10上には、砥石台11が摺動可能に載置され、サーボモータ12によりボールネジ機構を介してワークWに接近離間するX軸方向に進退移動される。砥石台11には、一端に砥石Gが取り付けられた砥石軸13が回転可能に軸承されモータにより回転駆動される。砥石Gは鉄又はアルミニウム等の金属で成形された円盤状の基体の外周面に複数の砥石チップが接着されて構成されている。ベッド10上にはテーブル14が摺動可能に装架され、サーボモータ15によりボールネジ機構16を介してX軸と直角なY軸方向に移動される。テーブル14上には、ワーク支持装置17を構成する主軸台(図略)及び心押台18が取り付けられ、ワークWは主軸台と心押台18との両センタ間に挟持され回転駆動される。
【0020】
砥石台11には砥石Gを覆う砥石ガード19が固定されている。砥石ガード19の上面には、クーラント供給装置20のクーラントノズル21が取り付けられ、クーラントノズル21からは、砥石GがワークWを研削加工する研削点Pに向けてクーラントが供給される。
【0021】
砥石ガード19内には、遮風板22がクーラントノズル21の配置位置より僅かに砥石回転方向上流側位置で砥石ガード19の天井板19aに固定されている。遮風板22には開口溝23が形成され、開口溝23の溝端縁23aである遮風板22の内端縁22aは、砥石Gの外周研削面Gaに連れ回りする砥石随伴空気層24が研削点Pに到達するのを遮断するように、研削点Pより砥石回転方向の上流側で砥石Gの外周研削面Gaと微小隙間25を持って対向して砥石Gの外周研削面Gaを横切る方向に延在している。遮風板22は、このように内端縁22aが研削面Gaと微小隙間25を持って対向し、外端縁22bが砥石Gから外方に離間した位置で砥石ガード19の天井板19aに固定されている。
【0022】
開口溝23の両側縁23b,23cは砥石Gの両側面Gb,Gcと僅かな隙間を持って夫々対向し研削点Pより下方位置まで延在している。なお、遮風板22は内端縁22aと砥石Gの外周研削面Gaとの間の微小隙間25を一定に保つために、砥石Gのドレッシングによる砥石径の減少に連れて自動的に位置補正されるように位置補正機構を介して砥石ガード19に取り付けてもよい。
【0023】
砥石ガード19の側板19bには、砥石Gの一側面Gbの前端縁に向かって水平方向に開口するエアジェットノズル26が、砥石回転方向において遮風板22に接近して研削点P側で取り付けられている。エアジェットノズル26は、例えば電磁駆動式の開閉弁27を介して工場エア等の加圧エア源28に接続され、外周研削面Gaを一方端から他方端に向かって横切るエアジェット29を噴出する。エアジェット29は、遮風板22の内端縁22aと砥石Gの外周研削面Gaとの間の微小隙間25を埋めるように遮風板22の研削点P側の面22cと外周研削面Gaとに接触しながら遮風板22と平行に噴流する。エアジェットノズル26の開口断面は、砥石Gの径がドレッシングにより減少してもエアジェット29が砥石Gの外周研削面Gaと接するように砥石Gの半径方向に細長く形成されている。
【0024】
次に、上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。ワークWが主軸台と心押台18との両センタ間に挟持されて回転される。砥石台11がサーボモータ12により前進され、研削点Pにクーラントノズル21からクーラントが供給された状態で、高速回転される砥石GによりワークWが研削加工される。
【0025】
内端縁22aが外周研削面Gaと微小隙間25を持って対向し、外端縁22bが砥石Gから外方に離間して位置する遮風板22が、研削点より砥石回転方向上流側で研削面を横切る方向に延在する。砥石に連れ回りする砥石随伴空気層24は、内端縁22aが外周研削面Gaと微小隙間25を持って対向し、外端縁22bが砥石Gから外方に離間して位置する遮風板22により先ず遮断される。エアが加圧エア源28から開状態の開閉弁27を介してエアジェットノズル26に供給され、エアジェットノズル26から噴き出されたエアジェット29が、外周研削面Gaと遮風板22の内端縁22aとの間の微小隙間25を埋めるように、遮風板22の研削点P側の面22cと外周研削面Gaとに接触しながら外周研削面Gaの一方端から他方端に向かって研削面Gaを横切って噴流する。内端縁22aにより遮断されて流量が減少した状態で微小隙間25に侵入した砥石随伴空気層24は、エアジェット29によりブロックされる。これにより砥石随伴空気層24は、先ず遮風板22によりブロックされ、流量が減少した状態でエアジェット29により確実に遮断されるので、砥石随伴空気層24が、エアジェット29を乗り越えて或いは微小隙間25を通過して砥石Gに連れ回りして研削点Pに到達することが阻止され、クーラントノズル21から供給されるクーラントは、流量を極めて減少しても、砥石随伴空気層24に邪魔されることなく外周研削面Gaに密着して研削点Pに確実に供給される。
【0026】
このとき、砥石Gの両側面Gb,Gcにつれ回りする砥石随伴空気層は、砥石両側面Gb,Gcと僅かな隙間を持って対向する遮風板22の開口溝23の両側縁23b、23cにより遮断されて、砥石Gの両側面Gb,Gcの砥石随伴空気層が外周研削面Gaに伝わる量を減少することができ、外周研削面Gaの砥石随伴空気層を一層効果的に遮断することができる。
【0027】
次に、砥石随伴空気層遮断装置の第2の実施形態について図4,5に基づいて説明する。第2の実施形態は、遮風板22にエアジェット29を案内するガイド30を設けた点のみが第1の実施形態と相違するので、この相違点のみについて説明する。エアジェット29が拡散することを防止するために、砥石Gの外周研削面Gaとの間でエアジェット29を案内する長溝31が外周研削面Gaに沿って開口して形成されたガイド30が、遮風板22に溶接により一体的に固定されている。砥石Gの一側面Gbの前端縁に向かって水平方向に開口するエアジェットノズル26が、長溝31と整列して砥石ガード19の側板19bに取り付けられている。
【0028】
これにより、エアジェットノズル26から噴き出されたエアジェット29は、ガイド30の長溝31に案内されて拡散することなく、また外乱の影響を受けることなく、外周研削面Gaと遮風板22の内端縁22aとの間の微小隙間25を埋めるように研削面Gaを横切って噴流し、砥石随伴空気層24を遮風板22と共働して確実に遮断する。
【0029】
砥石随伴空気層遮断装置の第3の実施形態について図5に基づいて説明する。第3の実施形態は、遮風板22、エアジェットノズル26およびガイド30を一体構成とした点のみが第2の実施形態と相違するので、この相違点のみについて説明する。遮風板22には、開口溝23の溝端縁23aより僅かに上方位置でガイド30が長溝31の内縁側で溝端縁23aと平行に溶接されている。ガイド30には、開口溝23の側縁23bと整列する位置から遮風板22の側端縁に整列する位置の間に半長円状のノズル部26aが一体に形成され、ノズル部26aの上下縁が遮風板22に溶接されてノズル26が形成されている。このノズル26に開閉弁27を介して加圧エア源28が接続される。作動は第2の実施形態の場合と同じであるので説明を省略する。
【0030】
次に、圧縮エア流36に潤滑油を滴下して霧化し、ノズルから砥石の研削面に噴き付けて砥石の研削点での潤滑を行い、且つワークWに掛ける冷却用クーラントの使用量を極めて少なくしたエコロジー研削装置に砥石随伴空気層遮断装置を組み込んだ第4の実施形態を図6に基づいて説明する。砥石ガード19に取り付けられたクーラントノズル21からワークWに、毎分0.1〜0.5リッターの少量のクーラントが冷却のためにワークWに掛けられる。砥石Gの研削点Pより砥石回転方向上流側位置では、圧縮エアノズル32が砥石Gの外周研削面Gaに対向して開口されている。圧縮エアノズル32には、潤滑油33を滴下するノズル34が配置され、ノズル34は潤滑油33を収納するタンク35に連通されている。これにより霧化された潤滑油33は圧縮エアとともに砥石Gの研削面Gaに噴き付けられ、研削点Pで砥石Gを潤滑する。
【0031】
砥石ガード19には、遮風板22が、霧化された潤滑油33が圧縮エアとともに研削面Gaに噴き付けられる位置より僅かに砥石回転方向上流側位置で砥石天井板19aに固定され、砥石Gの一側面Gbの前端縁に向かって水平方向に開口するエアジェットノズル26が、砥石回転方向において遮風板22に接近して研削点P側で側板19bに取り付けられている。
【0032】
これにより、外周研削面Gaの砥石随伴空気層24は、第1の実施形態の場合と同様に遮風板22およびエアジェット29により遮断されるので、圧縮エアノズル32から噴出された圧縮エア流36に含まれる霧状の潤滑油33は、砥石随伴空気層24に邪魔されることなく外周研削面Gaに確実に密着して研削点Pに十分供給される。
【0033】
上記実施形態では、エアジェット29を砥石Gの研削面Gaに沿って一側面から他側面に向かって横断するように噴き付けているが、クーラントの圧力を高めたクーラントまたは霧状のミスと等の流体ジェットを砥石Gの研削面Gaに沿って一側面から他側面に向かって横断するように噴き付けて砥石随伴空気層を遮断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る砥石随伴空気層遮断装置を備えた研削装置を示す側面図。
【図2】 砥石随伴空気層遮断装置を正面から見た図。
【図3】 エアジェットノズルが遮風板に接近して開口する部分の拡大図。
【図4】 砥石随伴空気層遮断装置の第2の実施形態を示す側面図。
【図5】 第2の実施形態を正面から見た図。
【図6】 第3の実施形態を示す斜視図。
【図7】 第4の実施形態を示す図。
【図8】 従来の高圧クーラント方式を示す図。
【図9】 従来の直角クーラント方式を示す図。
【符号の説明】
10…ベッド、11…砥石台、12,15…サーボモータ、14…テーブル、17…ワーク支持装置、19…砥石ガード、20…クーラント供給装置、21…クーラントノズル、22…遮風板、22a…内端縁、22b…外端縁、22c…研削点側の面、23…開口溝、23a…溝端縁、23b,23c…両側縁、24…砥石随伴空気層、25…微小隙間、26…エアジェットノズル、29…エアジェット、30…ガイド、31…長溝、32…圧縮エアノズル、33…潤滑油、34…ノズル、36…圧縮エア流、G…砥石、Ga…外周研削面、W…ワーク。
Claims (5)
- 砥石台に回転可能に支承された砥石とワーク支持装置に支持されたワークとを相対移動させて前記ワークを前記砥石の研削面によりクーラントまたは潤滑油を研削点に供給しながら研削加工する研削装置において、前記砥石に連れ回りする砥石随伴空気層を遮断するように内端縁が前記研削面と微小隙間を持って対向して前記研削面を横切る方向に延在し、外端縁が前記砥石から外方に離間して位置する遮風板を前記研削点より砥石回転方向上流側に設け、前記微小隙間を埋めるように遮風板の前記研削点側の面と前記研削面とに接触しながら前記研削面の一方端から他方端に向かって前記遮風板と平行に噴流する流体ジェットを噴き出す流体ジェットノズルを前記遮風板に接近して前記研削点側に設けたことを特徴とする砥石随伴空気層遮断装置。
- 請求項1において、前記流体ジェットノズルを前記遮風板に一体的に設けたことを特徴とする砥石随伴空気層遮断装置。
- 請求項1又は2において、前記研削面に沿って対向して開口し前記流体ジェットを案内するする長溝が形成されたガイドを前記遮風板と一体的に設けたことを特徴とする砥石随伴空気層遮断装置。
- 請求項1乃至3のいずれかにおいて、遮風板は、前記研削面および前記砥石の両側面と微小隙間を持って対向することを特徴とする砥石随伴空気層遮断装置。
- 砥石台に回転可能に支承された砥石と工作物支持装置に支持された工作物とを相対移動させて前記工作物を前記砥石により研削加工する研削装置において、請求項1乃至4のいずれかに記載の砥石随伴空気層遮断装置を前記砥石台に取り付けたことを特徴とする研削装置。
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