JP3974428B2 - 移動通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)等の移動通信端末に係わり、特にパケットデータ通信機能を備えた移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機に代表される移動通信端末が急速に普及している。これらの端末はバッテリを電源としており、バッテリの大きさが端末のサイズに大きな影響を及ぼす。そこで、このバッテリの小型化を図るために、消費電力を低減する各種の工夫がなされており、その一つにバッテリセービング機能がある。
【0003】
このバッテリセービング機能は、例えば送信の場合、送信回路の電源を送信スロットの直前でオンして、送信スロットの直後にオフすることにより電力の浪費を防止するものである。しかし、送信回路の電源をオンオフするとそれに伴うバッテリ電圧の変動の影響を受けて、周波数シンセサイザの局部発振周波数が変動を起こす。これは、例えば音声通信のように送信と受信とを別々の時間帯に行なう場合には問題にならないが、パケット送受信動作を行なう場合に問題になることがある。
【0004】
図9はこの問題点を説明するためのタイミング図である。同図に示すように、パケットデータを送受信する動作モードの一つとして、1フレームの3個のスロットRm1〜Rm3をすべて使用してパケットデータを受信し、かつそれと同時に1個のスロットTm1を使用して送信を行う場合がある。この状態で、送信スロットT1の前後における任意のタイミングで送信回路への電源のオンオフを行うと、この送信電源のオンオフの影響により受信局部発振周波数が図示する如く変動し、パケットデータの受信動作が不安定となってビット誤り等を起こすことがある。
【0005】
一方移動通信端末には、メインアンテナとサブアンテナとからなる2つのアンテナを設け、これらのアンテナを選択的に使用して受信アンテナダイバーシチを行う機能を備えたものがある。この機能は、例えば図10に示すように、受信スロット直前のLM期間と呼ばれる前置期間において、メインアンテナとサブアンテナとを順次切り替えてそれぞれの受信電界強度を測定し、この測定結果をもとに受信電界強度の高い側のアンテナを送受信回路に接続することにより実現している。
【0006】
ところが、先に述べたように3個の受信スロットRm1〜Rm3をすべて使用してパケットデータを受信する場合には、LM期間を設定できずにパケットデータの受信中に上記アンテナ切替のための測定動作と接続切替動作とを行わなければならなくなる。このため、上記アンテナ切替制御期間に図示する如く受信信号レベルが大きく変動し、この結果パケットデータに誤りが発生することがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来の移動通信端末では、複数の受信スロットを使用してパケットデータを受信する場合に、送信回路への電源供給のオンオフ動作時や、受信アンテナダイバーシチのためのアンテナ切替制御期間において、受信局部発振周波数の変動や受信信号レベルの変動を起こし、この結果受信データ誤りが発生するという不具合を生じる。
【0008】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、受信信号の品質劣化を生じることなく、送信電源のオンオフ制御を行えるようにした移動通信端末を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、時分割多元接続方式に従い送信回路及び受信回路により無線送受信を行なう移動通信端末において、自端末に割り当てられた送信スロットを含む期間に前記送信回路に電源を供給し、その他の期間には前記送信回路への電源の供給を停止する送信電源供給回路に加え、新たに冗長ビット検出手段と、送信電源制御手段とを備えている。
【0011】
そして、前記受信回路により受信されたパケットデータから所定の冗長ビット期間を前記検出手段により検出する。そして、前記検出された冗長ビット期間内でのみ前記送信回路への電源供給のオンオフの切り替えを行わせるべく前記制御手段により前記送信電源供給回路を制御するか、又は前記検出された冗長ビット期間内の任意のタイミングを前記送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるタイミングに決定して、この決定されたタイミングにおいて前記送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるべく、前記制御手段により前記送信電源供給回路を制御するようにしている。
【0012】
したがって第1の発明によれば、受信したパケットデータ内の必ずしも受信する必要のない冗長ビット期間を利用して送信電源がオンオフされる。このため、送信電源のオンオフによって起こる受信局部発振周波数の変動が受信パケットデータ中の必要なデータ部分に影響を及ぼさないようにできる。これにより、パケット通信時に送信バッテリセービング機能を使用しても受信データの品質が劣化することを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1はこの発明の第1の実施形態に係わる移動通信端末の回路構成を示すブロック図である。この移動通信端末は、無線アクセス方式として時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を使用したものである。
【0017】
同図において、図示しない基地局から無線チャネルを介して送られた無線搬送波信号は、アンテナ1で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)2を介して受信回路(RX)3に入力される。この受信回路3では、上記受信された無線搬送波信号が周波数シンセサイザ(SYN)4から出力された受信局部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号に周波数変換される。そしてこの受信中間周波信号は、低域通過フィルタを含むA/D変換器6においてサンプリングされたのち、ディジタル復調回路(DEM)7に入力される。
【0018】
ディジタル復調回路7では、上記ディジタル受信中間周波信号に対するフレーム同期及びビット同期が確立されたうえで、ディジタル復調処理が行われる。この復調処理により得られたベースバンドのディジタル復調信号は、時分割多元接続回路(TDMA)8に入力され、ここで伝送フレームごとに自己宛てのタイムスロットが分離抽出される。なお、上記ディジタル復調回路7において得られたフレーム同期及びビット同期の情報は制御回路17に通知される。
【0019】
上記TDMA回路8から出力されたディジタル復調信号は、続いて誤り訂正符号復号回路(CH−COD)9に入力され、ここで誤り訂正復号処理される。この誤り訂正復号されたディジタル復調信号には、そのときの通信形態によりメール等の情報データ、通話音声データとがある。このうち通話音声データは、音声符号復号回路(SP−COD)10に入力されて音声復号化処理され、これによりディジタル受話信号が再生される。このディジタル受話信号はD/A変換器11でアナログ受話信号に戻されたのち図示しない受話増幅器を介してスピーカ12から出力される。また、受信メールや受信ダウンロードデータ等の情報データは制御回路17に取り込まれ、この制御回路17Aによりメモリ(MEM)20に保存されると共に、復号されて表示部22に表示される。
【0020】
一方、話者の送話音声は、マイクロホン13により集音されて送話信号に変換され、さらに図示しない送話増幅器により所定のレベルに増幅されたのちA/D変換器14に入力される。そして、このA/D変換器14において所定のサンプリング周期でサンプリングされ、これによりサンプルパルス列からなるディジタル送話信号に変換される。このディジタル送話信号は、図示しないエコーキャンセラで音響エコーがキャンセルされたのち、音声符号復号回路(SP−COD)10に入力され、ここで音声符号化される。
【0021】
この音声符号化されたディジタル送話信号は誤り訂正符号復号回路(CH−COD)9に入力され、ここで誤り訂正符号化される。また、制御回路17Aから出力された画像データや送信メール等の情報データも上記誤り訂正符号復号回路9に入力され、誤り訂正符号化される。そして、この誤り訂正符号復号回路9から出力されたディジタル送信信号はTDMA回路8に入力される。TDMA回路8では、時分割多元接続(TDMA)方式に対応した伝送フレームが生成され、この伝送フレーム中の自装置に割り当てられたタイムスロットに上記ディジタル送信信号を挿入するための処理が行われる。
【0022】
上記TDMA回路8から出力されたディジタル送信信号は、続いてディジタル変調回路(MOD)15に入力される。ディジタル変調回路15では、上記ディジタル送信信号によりディジタル変調された送信中間周波信号が生成され、この送信中間周波信号はD/A変換器16によりアナログ信号に変換されたのち送信回路(TX)5に入力される。なお、ディジタル変調方式としては、例えばπ/4シフトDQPSK(π/4shifted, differentially encoded quadrature phase shift keying)方式が使用される。
【0023】
送信回路5では、上記変調された送信中間周波信号が周波数シンセサイザ4から出力された送信局部発振信号とミキシングされ、これにより無線通話チャネルに対応する無線搬送波周波数に変換される。そして、この送信無線搬送波信号は図示しない送信電力増幅器で所定の送信電力レベルに制御されたのち、アンテナ共用器2を介してアンテナ1から図示しない基地局へ向けて送信される。
【0024】
なお、キー入力部21は、発信キー、終了キー、複数の機能キー及びダイヤルキー等の通信に必要な各種キーを備えている。
【0025】
表示器22は、例えば液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)を使用したもので、制御回路17Aから出力される表示データを表示する。表示データには、電話帳や送受信履歴などの管理データ、装置の動作状態を表すデータに加え、送受信メールや画像データなども含まれる。
【0026】
メモリ20は、例えばRAM又はフラッシュメモリからなり、電話帳や、通信相手の端末或いは情報サイトから受信したメールやダウンロードデータ、送信メール等も保存する。
【0027】
電源回路19は、二次電池からなるバッテリ18の出力電圧をもとに、移動通信端末の各回路の動作に必要な電源電圧Vccと、送信回路5の動作に必要な送信電源電圧Vtxを発生する。
【0028】
送信電源供給回路23は、送信回路5に対する送信電源電圧Vtxの供給を、制御回路17Aから指示される送信電源のオンオフタイミングに従って制御する。
【0029】
制御回路17Aは、例えばマイクロコンピュータを主制御部として備えたもので、無線アクセス制御機能、通話制御機能又はパケット通信制御機能等の通常の制御機能に加え、PEビット検出機能17aと送信電源タイミング制御機能17bとを備えている。
【0030】
PEビット検出機能17aは、パケット通信時において、移動通信端末が受信したパケットデータのうちPEビット部分を検出する機能である。図5は、パケット通信用物理チャネルのスロット構成である。衝突制御ビット(Eビット)のうち、I/BとR/Nは受信しなければならないが、部分エコー(PEビット)はその直前でデータを送信していなければ、必ずしも受信する必要はないビットであり、PEビット検出機能17aはこのPEビットを検出する。
【0031】
送信電源タイミング制御機能17bは、マルチスロットを使用したパケットデータ受信中に同時に送信を行う場合に、バッテリセービング機能に基づく送信電源オンオフ動作を、上記PEビット検出機能17aにより検出されたPEビット内で行うように、送信電源のオンオフタイミングを制御する機能である。
【0032】
以上のように構成された移動通信端末におけるデータ送受信動作を説明する。
【0033】
図2は移動通信端末のデータ受信時における制御手順とその内容を示すフローチャートである。発信又は着信により通信要求が発生すると、制御回路17Aはステップ2aからステップ2bに移行して、当該通信のモードがシングルスロット通信モードであるかマルチスロット通信モードであるかを判断する。そして、シングルスロット通信モードの場合は、ステップ2cで通常の送受信とも1スロットを使用する通信処理を実行する。
【0034】
一方マルチスロット通信モードの場合には、制御回路17Aは先ずステップ2dにおいて受信すべき複数のスロットを設定する。そして通信が開始されると、制御回路17Aはステップ2fにおいて、設定された各受信スロットからそれぞれ受信パケットデータを抽出し、この抽出したパケットデータをステップ2gによりメモリ20に記憶する。制御回路17Aはステップ2eにて通信の終了が検出されるまでこの制御を繰り返す。そして、通信終了後のユーザの操作に応じて、ステップ2hで受信データを表示部22に表示させる。
【0035】
一方、上記パケットデータの受信制御と並行して制御回路17Aは、基地局から割り当てられた1個の送信スロットを使用してデータ送信制御を実行する。そして、その際に送信回路5に対する送信電源電圧Vtxの供給タイミングの制御を行う。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図4は送信電源電圧Vtxの供給タイミングを示すタイミングチャートである。
【0036】
データ通信が開始されると制御回路17Aは、先ずステップ3aで送信スロットの直前の受信スロットにおいて受信されたパケットデータから、図5に示すようにその末尾に配置されている衝突制御ビット(Eビット)を検出し、さらにこのEビット中の部分エコー(PEビット)を検出する。このPEビットは直前の送信スロットで送信を行わない場合には必ずしも受信しなくてもよいビットである。
【0037】
制御回路17Aは、上記PEビットを検出すると、ステップ3bにおいてこのPEビット受信期間中の任意のタイミング、例えば1ビット目のタイミングを送信電源オンタイミングに決定し、ステップ3cによりこの決定された送信電源オンタイミングにおいて送信電源オン信号を送信電源供給回路23に与える。送信電源供給回路23は、上記送信電源オン信号が与えられた時点で、図4に示すように送信回路5に対する送信電源電圧Vtxの供給を開始する。このため、送信回路5は送信動作が可能な状態となる。したがって、送信スロット期間において送信回路5では送信データの無線送信動作が行われる。
【0038】
制御回路17Aは、上記送信動作期間中にステップ3dにより送信スロット期間の終了を監視する。そして、送信スロット期間が終了するとステップ3eに移行し、ここで上記送信スロット期間終了直後の受信スロットにおいて受信されたパケットデータからEビットを検出し、さらにこのEビット中のPEビットを検出する。このPEビットを検出すると制御回路17Aは、ステップ3fにおいてこのPEビット受信期間中の任意のタイミング、例えば1ビット目のタイミングを送信電源オフタイミングに決定し、ステップ3gによりこの決定された送信電源オフタイミングにおいて送信電源オフ信号を送信電源供給回路23に与える。送信電源供給回路23は、上記送信電源オフ信号が与えられた時点で、図4に示すように送信回路5に対する送信電源電圧Vtxの供給を停止する。
【0039】
以後同様に制御回路17Aは、送信スロットごとに上記送信電源供給制御を繰り返す。
【0040】
このように第1の実施形態では、送信スロットの直前及び直後の受信スロットにおいて受信されたパケットデータからPEビットをそれぞれ検出し、このPEビット期間に送信回路5に対する送信電源電圧Vtxの供給をオンオフするようにしている。
【0041】
したがって、上記送信電源電圧Vtxの供給のオンオフ動作により電源回路19の電源電圧Vccが変動し、それにより周波数シンセサイザ4の受信局部発振周波数が変動して受信回路3の受信動作が不安定になったとしても、その影響を受ける部分は受信パケットデータ中のPEビットのみとなり、受信パケットデータ中の他の重要なビットはすべて正常に受信される。このため、受信品質を良好に保持した上で、送信バッテリセービング動作を行うことができる。
【0042】
(第2の実施形態)
図6は、この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末の回路構成を示すブロック図である。なお、同図において、前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0043】
第2の実施形態に係わる移動通信端末は、第1のアンテナ(メインアンテナ)1と、第2のアンテナ(サブアンテナ)24と、これらのアンテナ1、23を択一的にアンテナ共用器2に接続するアンテナ切替器25とを備えている。
【0044】
制御回路17Bは、受信アンテナダイバーシチ制御機能を備え、この機能により上記メインアンテナ1及びサブアンテナ24による受信電界強度(RSSI)を受信電界強度検出器26の出力をもとに各々検出し、その検出結果をもとにアンテナ切替器25を切替制御して受信電界強度の良好なアンテナをアンテナ共用器2に接続させる。
【0045】
ところで、制御回路17Bは上記受信アンテナダイバーシチを実現するための新たな機能として、PEビット検出機能17aと、アンテナ切替タイミング制御機能17cとを備えている。
【0046】
PEビット検出機能17aは、パケット通信時において、移動通信端末が受信したパケットデータのうちPEビット部分を検出する機能である。図5は、パケット通信用物理チャネルのスロット構成である。衝突制御ビット(Eビット)のうち、I/BとR/Nは受信しなければならないが、部分エコー(PEビット)はその直前でデータを送信していなければ、必ずしも受信する必要はないビットであり、PEビット検出機能17aはこのPEビットを検出する。
【0047】
アンテナ切替タイミング制御機能17cは、上記PEビット検出機能17aにより検出されたPEビット期間で、メインアンテナ1とサブアンテナ24とを交互に切り替えて、各々の受信電界強度を測定し、且つその測定結果に基づいて使用すべきアンテナを選択する。そして、この選択されたアンテナをアンテナ共用器2に接続させるためのアンテナ切替信号ASWを生成して、アンテナ切替器25に与える。
【0048】
次に、以上のように構成された移動通信端末による受信アンテナダイバーシチ制御動作を説明する。図7はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図8は切替動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【0049】
マルチスロットモードによるパケット通信が開始されると、制御回路17Bは先ずステップ7aにおいてフレームの最初の受信スロットで受信されたパケットデータからPEビットを検出する。そしてステップ7bにおいて、図8に示すように上記検出したPEビット期間内にアンテナ切替制御期間を設定する。そしてステップ7cにより、上記設定された制御期間内にアンテナ切替信号ASWをアンテナ切替器25に与えてメインアンテナ1とサブアンテナ24とを交互に切替え、これにより各アンテナ1、24の受信電界強度(RSSI)をそれぞれ測定する。
【0050】
続いて、上記測定結果に基づいてRSSIが良好な側のアンテナをステップ7dで選択し、この選択されたアンテナをアンテナ共用器2に接続させるためのアンテナ切替信号ASWをアンテナ切替器25に与える(ステップ7e)。このため、上記選択されたアンテナがアンテナ共用器2に接続され、以後このアンテナにより受信動作が開始される。
【0051】
例えば、メインアンテナ1のRSSIの方が高ければメインアンテナ1がアンテナ共用器2に接続され、一方サブアンテナ24のRSSIの方が高ければサブアンテナ24がアンテナ共用器2に接続される。ここで、メインアンテナ1としては例えば端末の筐体外に突出するロッドアンテナ又はヘリカルアンテナが用いられ、一方サブアンテナ24としては筐体内に収容される平面アンテナが用いられる。このため、メインアンテナ1は受信と送信の両方に使用され、一方サブアンテナ24は受信のみに使用される。
【0052】
上記アンテナの切替制御が終了して受信動作期間に移行すると、制御回路17Bは続いてステップ7fにおいて、現在接続中のアンテナはメインアンテナ1であるか或いはサブアンテナ24であるかを判定する。そして、現在接続中のアンテナがサブアンテナ24であれば、送信スロット期間には使えないためメインアンテナ1に切替えるための制御を行う。
【0053】
すなわち、制御回路17Bはステップ7gで送信スロットの直前の受信スロットで受信されたパケットデータからPEビットを検出する。そして、この検出されたPEビット期間に、図8に示すようにサブアンテナ24をメインアンテナ1に切り替えるためのアンテナ切替信号ASWを発生して、アンテナ切替器25に与える(ステップ7h)。このため、以後送信回路5及び受信回路3はメインアンテナ1に接続され、これにより受信動作と共に送信動作も可能となる。
【0054】
一方、上記ステップ7fの判定の結果、現在接続中のアンテナがメインアンテナ1であったとすれば、メインアンテナ1は送受信両用であるため、切り替えを行わずにそのままこのメインアンテナ1による受信動作及び送信動作を行う。
【0055】
以後、上記アンテナの切替制御はフレームごとに行われる。
【0056】
以上述べたように第2の実施形態では、フレームごとにその最初の受信スロットで受信されたパケットデータからPEビットを検出し、このPEビット期間にメインアンテナ1とサブアンテナ24を交互に切り替えてそれぞれRSSIを測定し、その測定結果をもとにRSSIの高い側のアンテナを選択してアンテナ共用器2に接続するようにしている。
【0057】
したがって、上記アンテナの切替制御により受信信号レベルが図8に示すように変動したとしても、その影響を受ける部分は受信パケットデータ中のPEビットのみとなり、受信パケットデータ中の他の重要なビットはすべて正常に受信される。このため、受信品質を良好に保持した上で、受信アンテナダイバーシチ制御を行うことができる。
【0058】
(その他の実施例)
第2の実施形態では、マルチスロット通信モードを前提に、アンテナ切替制御期間を受信パケットデータ中のPEビット期間内に設定する場合を例にとって説明したが、このアンテナ切替制御はシングル通信モードの場合にも同様に実施可能である。なお、シングル通信モードについてのみ、図10に示したLM期間を利用してアンテナ切替制御を実行することも勿論可能である。
【0059】
第2の実施形態では、サブアンテナ24として受信専用アンテナを使用した場合を例にとって説明したが、送受両用アンテナを使用してもよい。この場合には、送信スロット期間に備えてサブアンテナをメインアンテナに切り替える制御を不要にすることができ、制御回路の制御負担を軽減できる。
【0060】
第2の実施形態では、1フレーム周期でアンテナ切替制御を実行する場合を例にとって説明したが、アンテナ切替制御は1スロット周期或いは複数フレーム周期で実行するようにしてもよい。
【0061】
さらに、移動通信端末に端末の移動速度を検出する機能が設けられている場合には、検出された移動速度に応じて上記アンテナ切替制御の実行周期を可変設定するようにしてもよい。例えば、端末の移動速度が所定速度より速い場合にはフェージング等による受信レベルの変化も高速になるので、アンテナ切替制御の実行周期を例えば1フレーム長或いは1スロット長に設定する。これに対し、端末の移動速度が所定速度より遅い場合には受信レベルの変化は比較的遅くなるので、アンテナ切替制御の実行周期を例えば複数フレーム長に設定する。
【0062】
また、上記アンテナ切替制御の実行周期は、移動通信端末の位置に応じて可変設定するようにしてもよい。例えば、GPS機能を用いて自端末の位置を検出する。そして、この検出された位置が都心部や山間部等のように無線伝播環境が劣化しやすい位置の場合には、アンテナ切替制御の実行周期を例えば1フレーム長或いは1スロット長に設定する。これに対し、端末の位置が郊外や田舎等のように無線伝播環境が比較的良好な位置の場合には、アンテナ切替制御の実行周期を例えば複数フレーム長に設定する。
【0063】
以上のようにすることで、端末の移動速度や位置に応じて最適な受信アンテナダイバーシチ制御を実行することが可能となる。
【0064】
その他、移動通信端末の種類とその構成、送信電源オンオフ制御やアンテナ切替制御の手順と内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、受信されたパケットデータから所定の冗長ビット期間を検出し、この検出された冗長ビット期間内でのみ送信回路への電源供給のオンオフの切り替えを行わせるべく送信電源供給回路を制御するか、又は上記検出された冗長ビット期間内の任意のタイミングを送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるタイミングに決定して、この決定されたタイミングにおいて送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるべく送信電源供給回路を制御するようにしたので、受信したパケットデータ内の必ずしも受信する必要のない冗長ビット期間で送信電源がオンオフされるため、送信電源のオンオフによって起こる受信局部発振周波数の変動が受信パケットデータ中の必要なデータ部分に影響を及ぼさないようにできる。これにより、パケット通信時に送信バッテリセービング機能を使用しても受信データの品質が劣化することを防止できる。
【0066】
また第2の発明によれば、複数の受信スロットを使用してパケットデータを受信する場合に、受信パケットデータの冗長ビット内で、受信品質を測定し、その測定結果に基づいてアンテナを切り替えるようにしたことによって、受信したパケットデータ内の必ずしも受信する必要のない冗長ビット期間でアンテナ切替制御が行なわれるため、アンテナ切替制御によって起こる受信レベルの変動が受信パケットデータ中の必要なデータ部分に影響を及ぼさないようにできる。これにより、パケット通信時にアンテナ切替を行っても受信データの品質が劣化することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わる移動通信端末の回路構成を示すブロック図。
【図2】 図1に示した移動通信端末におけるデータ受信時の制御手順とその内容を示すフローチャート。
【図3】 図1に示した移動通信端末におけるパケットデータ送受信時の送信電源電圧Vtxの供給タイミング制御手順とその内容を示すフローチャート。
【図4】 図1に示した移動通信端末におけるパケットデータ送受信時の送信電源電圧Vtxの供給タイミングを示すタイミングチャート。
【図5】 パケット通信用物理チャネルのスロット構成を示す図。
【図6】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末の回路構成を示すブロック図。
【図7】 図6に示した移動通信端末における受信アンテナダイバーシチの制御手順とその内容を示すフローチャート。
【図8】 図6に示した移動通信端末におけるアンテナ切替動作タイミングの制御動作を示すタイミングチャート。
【図9】 パケット通信における3スロット受信且つ1スロット送信の場合の送信電源オンオフ制御動作を示すタイミングチャート。
【図10】 送受信に1スロットを使用した場合の受信アンテナダイバーシチ制御動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ(メインアンテナ)
2…アンテナ共用器(DUP)
3…受信回路(RX)
4…周波数シンセサイザ(SYN)
5…送信回路(TX)
6,14…A/D変換器
7…ディジタル復調回路(DEM)
8…時分割多元接続回路(TDMA)
9…誤り訂正符合復号回路(CH−COD)
10…音声符号復号回路(SP−COD)
11,16…D/A変換器
12…スピーカ
13…マイクロホン
15…ディジタル変調回路(MOD)
17A,17B…制御回路
17a…PEビット検出機能
17b…送信電源タイミング制御機能
17c…アンテナ切替タイミング制御機能
18…バッテリ
19…電源回路(POW)
20…メモリ(MEM)
21…キー入力部
22…表示部
23…送信電源供給回路
24…アンテナ(サブアンテナ)
25…アンテナ切替器
26…受信電界強度検出器(RSSI)

Claims (2)

  1. 時分割多元接続方式に従い送信回路及び受信回路により無線送受信を行う移動通信端末において、
    自端末に割り当てられた送信スロットを含む期間に前記送信回路に電源を供給し、その他の期間には前記送信回路への電源の供給を停止する送信電源供給回路と、
    前記受信回路により受信されたパケットデータから所定の冗長ビット期間を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された冗長ビット期間内でのみ前記送信回路への電源供給のオンオフの切替えを行わせるべく、前記送信電源供給回路を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする移動通信端末。
  2. 時分割多元接続方式に従い送信回路及び受信回路により無線送受信を行う移動通信端末において、
    自端末に割り当てられた送信スロットを含む期間に前記送信回路に電源を供給し、その他の期間には前記送信回路への電源の供給を停止する送信電源供給回路と、
    前記受信回路により受信されたパケットデータから所定の冗長ビット期間を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された冗長ビット期間内の任意のタイミングを前記送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるタイミングに決定し、この決定されたタイミングにおいて前記送信回路への電源供給のオン又はオフの切替えを行わせるべく、前記送信電源供給回路を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする移動通信端末。
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