JP3973715B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に係り、特に、高集積、且つ高性能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)を低価格で製造できる半導体記憶装置の構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMは、1トランジスタ、1キャパシタで構成できる半導体記憶装置であり、従来から、より高密度、高集積化された半導体記憶装置やその製造方法が検討されている。
DRAMを高集積化するには、キャパシタ面積を減少することが効果的であるが、一方で、キャパシタ容量の低下に伴いソフトエラー耐性が劣化するという問題がある。また、集積化と同時にデバイスの低電力化が図られているが、低電力化と共に接合容量の影響が顕著になり、高速動作の妨げとなっている。
【0003】
これらの問題を解決する有効な手段として、従来のシリコン基板の代わりにSOI(Semiconductor On Insulator)基板を用いてDRAMを形成する方法が提案されている。
SOI構造をDRAMに適用することにより、素子間の完全分離が可能となるので、ラッチアップ耐性を大幅に向上することができる。また、接合面積をも減少することができるので、ソフトエラー耐性や低消費電力で高速動作を実現することも可能となる。さらには、このようにソフトエラー耐性を向上することができるので、キャパシタ容量を少なくすることが可能となり、キャパシタ形成プロセスを簡略化することができる。
【0004】
また、絶縁部が形成されたシリコン基板の絶縁部側の面に別の基板を貼り合わせた後、シリコン基板を研磨することによって絶縁部上に半導体層を形成する、いわゆる貼り合わせSOI技術についても提案されている。特開平4−225276号公報、特開平6−104410号公報には、このような貼り合わせSOI技術を用いたDRAMが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のSOI構造を用いたDRAMでは、キャパシタ形成プロセスを簡略化できることによるコスト削減が図れるが、SOI構造を採用することによるコストの増加がそれを上回るため、結果として製造コストが増加することがあった。
【0006】
また、従来のSOI構造を有するデバイスでは、SOI基板を形成後にデバイスの作り込みを行うので、基板はデバイス形成に係る全ての熱処理を受けることとなる。しかしながら、SOI基板は通常の基板よりも熱処理による影響を受け易いため、ウェーハの変形や結晶欠陥の導入がされ易く、これに起因して製造歩留りが低下することがあった。
【0007】
また、上記従来の貼り合わせSOI技術を用いたDRAMでは、こうした問題を極力避けるために、SOI層を支持する支持基板にはSOI層と等しい熱膨張係数を有する材料、例えばSOI層と同一の単結晶半導体基板を使用する必要があった。これにより、製造コストが増加することがあった。
また、貼り合わせSOIでは、基板を貼り合わせ、研磨して形成したSOI層上に素子を形成するため、研磨面は非常に精度の高い鏡面仕上げにする必要があった。このため、研磨工程において製造コストが高くなることがあった。
【0008】
また、通常の貼り合わせSOIを形成するに際しては、基板を貼り合わせる前に貼り合わせる面を平坦化するための研磨工程と、貼り合わせた後に半導体基板を薄膜化してSOI層を形成する研磨工程とが必要であるため、製造コストが増加することがあった。
また、SOI構造を使用すると、トランジスタのチャネル領域にバックバイアスをかけることが困難となるため、バックゲート部に溜まった電荷によりソース−ドレイン間耐圧が劣化することがあった。
【0009】
また、メモリの誤動作を防止するためにはビット線をシールド電極で覆うことが効果的であるが、従来のDRAMの構造ではビット線上には多くの配線やキャパシタが形成されているため、ビット線をシールド電極で覆うことが困難であった。
また、上記の種々の問題により、耐α線性及び信頼性の高いメモリを形成することが困難であったため、キャパシタ容量を小さくして製造工程を簡略化するのが困難であった。
【0010】
本発明の目的は、製造歩留りを低下することなくSOI構造を有する半導体記憶装置を低価格で製造できる半導体記憶装置の構造及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、第1の拡散層と第2の拡散層とが形成されたシリコン層と、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記シリコン層の一方の面側に、絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタと、前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記第2の拡散層に接続されたビット線とを有する前記素子層と、前記シリコン層の他方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線と、前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記素子層を支持する前記支持基板とを有することを特徴とする半導体記憶装置によって達成される。このようにして半導体記憶装置を構成することにより、SOI構造の半導体記憶装置を容易に構成することができる。
【0013】
また、上記の半導体記憶装置において、前記第1の拡散層に接続された前記蓄積電極の接続面と、前記接続面に対応した前記蓄積電極の表面とが実質的に平行であることが望ましい。このようにして半導体記憶装置を構成すれば、DRAMプロセスとSOIプロセスとの統合を容易に行うことができる。
また、上記目的は、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、第1の拡散層と第2の拡散層とが形成された半導体層と、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記半導体層の一方の面側に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有するトランジスタと、前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタとを有する前記素子層と;前記半導体層の他方の面側に、前記ゲート電極と直交する方向に延在して形成され、前記第2の拡散層に接続されたビット線と;前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記素子層を支持する前記支持基板とを有し;前記半導体層は、前記ビット線が延在する方向に延び、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層を含む第1の領域と、前記第1の領域の前記ゲート電極が延在する方向に位置し、前記第2の拡散層を含む第2の領域とを有し、前記第1の拡散層と前記キャパシタとを接続する第1のコンタクトホールは、前記第1の領域に形成されており、前記ビット線と前記第2の拡散層とを接続する第2のコンタクトホールは、前記第2の領域に形成されており、前記第1の領域の前記第2の拡散層と、前記第2の領域の前記第2の拡散層とは離間して形成されていることを特徴とする半導体記憶装置によっても達成される。このようにして半導体記憶装置を構成するので、SOI構造の半導体記憶装置を容易に構成することができる。
【0014】
また、第2の拡散層に接続されたビット線を半導体層の他方の面側に形成するので、キャパシタの構造等に制約されずにビット線を配置できる。これにより、キャパシタとビット線とが電気的にショートすることを防止することができる。
また、ビット線と第2の拡散層とを接続する第2のコンタクトホールを半導体層の第2の領域に形成するので、トランジスタのチャネル領域から離間してビット線を接続することができる。これにより、ビット線のコンタクトホールを開口する際に位置ずれが生じても、ビット線とチャネル領域とが接続されることを防ぐことができる。
【0016】
また、上記の半導体記憶装置において、前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記第1の領域と前記第2の領域とを接続する第1の配線層を更に有することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を構成すれば、第2の拡散層とビット線との間の拡散層抵抗が増加した場合にも、第2の拡散層とビット線との間の接続抵抗を補償することができる。
【0017】
また、上記の半導体記憶装置において、前記半導体層の前記他方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を更に有することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を構成すれば、キャパシタの構造等に制約されずに裏打ちワード線を容易に形成することができる。
また、上記の半導体記憶装置において、前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を更に有することが望ましい。
【0018】
また、上記の半導体記憶装置において、前記ビット線上に形成され、前記ビット線間の干渉を抑えるシールド電極を更に有することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を構成すれば、ビット線に乗ったノイズを除去し、又は隣接するビット線間の干渉を防止することができる。
また、上記の半導体記憶装置において、前記半導体層の他方の面側に形成され、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記半導体層の領域に電気的に接続された第2の配線層を更に有することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を構成すれば、第1の拡散層と第2の拡散層との間の半導体層の領域に蓄積された電荷を逃がして電位を安定させることができる。これによりトランジスタの信頼性を向上することができる。
【0020】
また、上記目的は、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置の製造方法であって、半導体基板の一方の面に、絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を注入し、第1の拡散層及び第2の拡散層を形成する拡散層形成工程と、前記第1の拡散層及び前記第2の拡散層が形成された半導体基板上に、蓄積電極が前記第1の拡散層に接続されたキャパシタを形成するキャパシタ形成工程と、前記キャパシタが形成された前記半導体基板上に前記支持基板を形成する支持基板形成工程と、前記半導体基板の他方の面側から、前記第2の拡散層及び前記第1の拡散層の底部が露出するまで前記半導体基板を除去し、半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記半導体層形成工程の後に、前記半導体基板の前記他方の面側に、前記第2の拡散層に接続されたビット線を形成するビット線形成工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法によっても達成される。このようにして半導体記憶装置を製造することにより、貼り合わせSOIプロセスにおける平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を図ることができる。これにより製造コストの大幅な削減を図ることが可能となる。
【0021】
また、基板を貼り合わせる前にキャパシタを形成するので、基板を貼り合わせた後に高温の熱処理を行う必要がない。従って、高温熱処理によるウェーハの変形や結晶欠陥の導入がなく、製造歩留りを向上することができる。
また、半導体層形成工程の後に第2の拡散層に接続されたビット線を形成するので、ビット線コンタクトホールが大幅に浅くなり、コンタクトの形成を極めて簡略化できる。また、キャパシタの構造等に制約されずにビット線を配置できると同時に、キャパシタとビット線とが電気的にショートすることを防止することができる。また、キャパシタとビット線との間の距離を短縮することができるので、集積度の向上をも図ることができる。
【0022】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記ビット線形成工程の後に、前記ビット線間の干渉を抑えるシールド電極を形成するシールド電極形成工程を更に有することが望ましい。
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記拡散層形成工程と、前記ビット線形成工程との間に、前記ビット線と前記第2の拡散層との間の接続抵抗を低減する配線層を形成する配線層形成工程を更に有することが望ましい。
【0023】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記半導体層形成工程の後に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程を更に有することが望ましい。
【0024】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記拡散層形成工程の後、前記支持基板形成工程の前に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程を更に有することが望ましい。
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記半導体層形成工程の後、素子領域外の前記半導体層を除去することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を製造すれば、素子分離膜を形成せずに半導体記憶装置を形成することができる。これにより、バーズビークによるセル面積の増加を抑えることができるので、半導体記憶装置の集積度を向上することができる。
【0025】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記半導体層形成工程の後、能動素子が形成されていない前記半導体層の領域に、前記第2の拡散層及び前記第1の拡散層とは異なる導電型の不純物を導入することが望ましい。このようにして、pn接合による素子分離を形成することによっても半導体記憶装置の集積度を向上することができる。
【0026】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記ゲート電極形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を更に有し、前記半導体層形成工程では、前記半導体基板の前記他方の面側から、前記素子分離膜の底部が露出するまで前記半導体基板を除去することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を製造すれば、素子分離膜を研磨のストッパーに用いることができるので、半導体層を容易に形成することができる。
【0027】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記ゲート電極形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を更に有し、前記素子分離膜形成工程では、前記ビット線が延在する方向に延び、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層を含む第1の領域と、前記第1の領域の前記ゲート電極が延在する方向に位置し、前記第2の拡散層を含む第2の領域とを有する前記素子領域を画定し、前記キャパシタ形成工程では、前記第1の領域において前記第1の拡散層と前記キャパシタとを接続し、分離膜の底部が露出するまで前記半導体基板を除去し、前記ビット線形成工程では、前記第2の領域において前記ビット線と前記第2の拡散層とを接続することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を製造することにより、トランジスタのチャネル領域から離間してビット線を接続することができる。これにより、ビット線のコンタクトホールを開口する際に位置ずれが生じても、ビット線とチャネル領域とが接続されることを防ぐことができる。
【0028】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、前記ゲート電極形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程と、前記素子分離膜の第1の領域の前記素子分離膜を除去して開口部を形成する開口部形成工程とを、前記半導体層形成工程の後に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程とを更に有し、前記ゲート電極形成工程では、前記第1の領域に延在する前記ゲート電極を、前記開口部内に埋め込むように形成し、前記裏打ちワード線形成工程では、前記裏打ちワード線を前記第1の領域において前記ゲート電極に接続することが望ましい。このようにして半導体記憶装置を製造すれば、ゲート電極と裏打ちワード線との接続を容易に行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図、図2乃至図5は本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0031】
始めに、本実施形態による半導体記憶装置の構造を図1を用いて説明する。
支持基板40上には、メモリセルが形成された素子層50が貼り合わされている。
素子層50に形成され、素子分離膜12により画定された半導体層36には、ソース拡散層22とドレイン拡散層24とが独立に形成されている。ソース拡散層22とドレイン拡散層24間の半導体層36下には、ワード線となるゲート電極18がゲート酸化膜14を介して形成されている。こうして、ゲート電極18、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24を有するメモリセルトランジスタが、支持基板40側にゲート電極18が位置するように形成されている。
【0032】
メモリセルトランジスタのドレイン拡散層24には、多結晶シリコンにより形成されたキャパシタ電極(蓄積電極)30が接続されている。キャパシタ電極30下にはキャパシタ誘電体膜32を介して対向電極34が形成されており、キャパシタ電極30、キャパシタ誘電体32、対向電極34を有するキャパシタが構成されている。
【0033】
支持基板40上に貼り合わされた素子層50上には、ソース拡散層22に接続されたビット線42が絶縁膜38を介して形成されている。
ビット線42上には、ワード線の電気抵抗を減少する裏打ちワード線46が絶縁膜44を介して形成されている。裏打ちワード線46は、セルアレイとセルアレイとの間の領域で所定の間隔をおいてゲート電極18と接続され、低抵抗化が困難なゲート電極18を補完する役割を担っている。即ち、ゲート電極18の微細化等による高抵抗化によってゲート電極18に掛かる電圧が降下するのを防止するものである。
【0034】
なお、セルアレイとはメモリセルの集合体であり、セルアレイが複数配列されて高い容量をもつメモリが構成される。
また、メモリセルトランジスタのソース/ドレイン拡散層は、書き込みの場合と読み出しの場合とで電流の向きが入れ替わるため、いずれかがソース拡散層であり、他方がドレイン拡散層であると呼ぶことは難しい。本明細書では、説明の便宜上、ビット線42が接続される側をソース拡散層22と、キャパシタ電極30が接続される側をドレイン拡散層24として統一した。
【0035】
このように、1トランジスタ、1キャパシタからなるDRAMが支持基板40上に配置されている。なお、図1に示す半導体記憶装置では、2つのメモリセルが隣接して形成された場合の断面図を示してある。
次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
まず、シリコン基板10の主表面上に、例えば通常のLOCOS法により膜厚約200nmの素子分離膜12を形成する(図2(a))。
【0036】
次いで、熱酸化により膜厚約5nmのゲート酸化膜14を形成する。続いて、CVD(化学気相成長:Chemical Vapor Deposition)法により、膜厚約150nmの、例えばP(燐)を高濃度に含んだ多結晶シリコン膜と、膜厚約100nmのシリコン酸化膜を連続して成膜した後、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術を用いてシリコン酸化膜と多結晶シリコン膜を同時にパターニングする。こうして、上面がシリコン酸化膜16で覆われたゲート電極18を形成する(図2(b))。
【0037】
シリコン酸化膜16は、シリコン窒化膜等の他の絶縁膜であってもよい。また、セルフアライン技術を用いずにDRAMを形成できる場合には、即ち位置合わせずれが生じた場合にゲート電極18上に他の配線層が形成されることがないように十分な合わせずれマージンを確保できる場合には、シリコン酸化膜16を形成しなくてもよい。
【0038】
この後、シリコン酸化膜16とゲート電極18をマスクとして不純物をイオン注入し、LDD(Lightly Doped Drain)構造のn-層となる低濃度拡散層を自己整合で形成する。次いで、CVD法により、例えば膜厚約150nmのシリコン酸化膜を成膜した後に異方性エッチングし、パターニングされたシリコン酸化膜16とゲート電極18の側壁にシリコン酸化膜からなるサイドウォール酸化膜20を形成する。
【0039】
次いで、必要に応じて不純物を高濃度にイオン注入し、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24を形成する。このようにして、ゲート電極18、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24を有するメモリセルトランジスタを形成する。
図2に示す半導体記憶装置ではメモリセルトランジスタをLDD構造としたが、必ずしもLDD構造である必要はない。例えば、n-層のみでソース拡散層22、ドレイン拡散層24が構成されたトランジスタであってもよい。
【0040】
続いて、メモリセルトランジスタの形成されたシリコン基板10上に、エッチングストッパーとなる膜、例えばシリコン窒化膜26を堆積する(図2(c))。
この後、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜28を形成する。次いで、CMP(化学的機械的研磨:Chemical Mechanical Polishing)法により絶縁膜28の表面を研磨し、絶縁膜28の表面を平坦化する(図2(d))。平坦化にあたってはリフロー等の平坦化技術を用いてもよいが、グローバルな平坦性等を考慮するとCMP法による平坦化が望ましい。
【0041】
次いで、メモリセルトランジスタのドレイン拡散層24上の絶縁膜28に開口部を形成する(図3(a))。開口部を形成するエッチングにおいて、シリコン窒化膜26がエッチングストッパーとして機能する条件でエッチングすれば、開口部の場所によってエッチング量が異なる場合にも、エッチング残渣が残ることなく開口部を自己整合的に形成することができる。
【0042】
続いて、開口部底に残留するシリコン窒化膜26を、例えばボイルした燐酸溶液によりエッチング除去し、ドレイン拡散層24上まで開口する(図3(b))。シリコン窒化膜26の除去には、RIE(反応性イオンエッチング:Reactive Ion Etching)法を用いてもよい。
この後、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積してパターニングし、ドレイン拡散層24に接続されたキャパシタ電極30を形成する。
【0043】
次いで、キャパシタ電極30の表面にキャパシタ誘電体膜32となる絶縁膜を形成する。続いて、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積して対向電極34を形成する。このようにしてキャパシタを形成する。
本実施形態では、基板を貼り合わせる前にこのようにキャパシタを形成するので、キャパシタの形成に必要な高温熱処理を、基板を貼り合わせた後に行う必要がない。従って、高温熱処理によるウェーハの変形や結晶欠陥の導入がなく、工程の始めからSOI基板を使用する場合と比較して製造歩留りを向上することができる。
【0044】
また、このようにキャパシタ電極30とドレイン拡散層24との接続面と、キャパシタ電極30の表面とが実質的に平行であるキャパシタを構成すれば、後工程の平坦化が簡略化できるので、DRAMプロセスとSOIプロセスとの統合が容易となる。
この後、CMP法により対向電極34の表面を平坦化し、平坦化した面に支持基板40を貼り合わせる(図3(c))。
【0045】
本実施形態では、研磨して平坦化した対向電極34上に支持基板40を貼り合わせたが、貼り合わせる面は対向電極34上でなくてもよい。例えば、対向電極34上に絶縁膜を堆積し、その上部に支持基板40を貼り合わせることもできる。850℃10分程度の低温で貼り合わせを達成するためには、貼り合わせる面に、BPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)等の融点の低くメルトしやすい絶縁膜を膜厚50nm〜1μm程度形成することも効果的である。
【0046】
また、貼り合わせた基板は、後工程で軽微な熱プロセスにしか曝されないので、支持基板40には必ずしも高融点材料からなる基板を用いる必要はない。従って、約500℃程度の耐熱性さえあれば、安価な基板を用いることができるので、製造コストを削減することが可能となる。
次いで、CMP法によりシリコン基板10の裏面からシリコン基板10を研磨する。このとき、素子分離膜12をストッパーとして使用し、素子分離膜12が露出した時点で研削を終了する。素子分離膜12の膜厚は、研削が終了したときにソース拡散層22及びドレイン拡散層24が露出するように予め設定しておくことが望ましい。
【0047】
このようにしてシリコン基板10を研削することにより、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24が形成された半導体層36は、素子分離膜12により画定された領域ごとに完全に分離される(図4(a))。
なお、このように研磨した面上にはコンタクトを形成するのみであり、トランジスタ等の素子を形成する必要はないので、精度の高い鏡面研磨を行う必要はない。
【0048】
また、通常の貼り合わせSOI技術では、半導体基板表面を平坦化して別の基板を貼り合わせる工程や、半導体基板の裏面から半導体基板を研磨するといった工程が必要である。また、高集積化されたDRAMの形成プロセスでは、半導体基板表面にキャパシタ電極を形成した後にその表面を平坦化する工程や、配線を形成した後にその表面を平坦化する工程が必要である。
【0049】
しかしながら、本実施形態では、貼り合わせSOI技術における平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を図ることができるので、製造コストの大幅な削減を図ることが可能である。
即ち、貼り合わせSOIを形成するためには、貼り合わせの前に表面を平坦化する平坦化工程と、支持基板を貼り合わせた後にシリコン基板を研磨して半導体層を形成する工程との2つの研磨工程が必要となるが、半導体層を形成した後は表面が平坦化されているので、その後に配線層を形成する際には平坦化工程を行わずに、又は簡略にすることができる。従って、平坦化工程を増加することなく低コストでSOI構造を形成することができる。
【0050】
続いて、ソース拡散層22上に開口部を有する絶縁膜38を形成した後、ビット線42を形成する。
本実施形態では、キャパシタ形成後にビット線42を形成するので、ビット線42の形成後には高温の熱処理を行う必要はない。これにより、ビット線42にはアルミ、Ti(チタン)、TiN(窒化チタン)、W(タングステン)等、低抵抗の金属材料を用いることができるので、多結晶シリコンやタングステンシリサイド等の高融点材料を用いた場合と比較して、その膜厚を約1/10以下にすることができる。ビット線42の膜厚を薄くすれば、ビット線42上の段差を極めて小さくすることができるので、その上層に、例えば裏打ちワード線46を形成する際には平坦化を行わずに、又は平坦化工程を簡略にすることができる。
【0051】
この後、ビット線42上に絶縁膜44を介して裏打ちワード線46を形成する(図4(b))。
ここで、裏打ちワード線46は、例えば図5に示す製造工程により形成することができる。図5はワード線方向の工程断面図である。
まず、図2(b)に示す工程においてゲート酸化膜14を形成する前に、裏打ちワード線コンタクトを形成する領域の素子分離膜12をエッチング除去する。これにより、形成したゲート電極18は、裏打ちワード線コンタクト部に埋め込まれる(図5(a))。
【0052】
次いで、図4(b)に示す工程においてビット線42を形成する際に、裏打ちワード線コンタクト部のゲート電極18上に配線材48を形成する(図5(b))。
続いて、裏打ちワード線46を形成する際に、配線材48を露出するコンタクトホールを絶縁膜44に形成し、このコンタクトホールを介してゲート電極18と裏打ちワード線46とを接続する。
【0053】
こうすることにより、裏打ちワード線46を形成することができる。
このように、本実施形態によれば、貼り合わせSOIプロセスにおける平坦化工程とDRAMプロセスにおける平坦化工程との合理化を図ることができるので、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
また、キャパシタを支持基板側に形成し、半導体層を介して反対の面にビット線を形成するので、ビット線コンタクトホールが大幅に浅くなり、コンタクトの形成を極めて簡略化できる。また、キャパシタの構造等に制約されずにビット線を配置できると同時に、キャパシタとビット線とが電気的にショートすることを防止することができる。
【0054】
また、キャパシタ−ビット線間の位置合わせルールを緩和できるので、集積度の向上を図ることができる。
また、キャパシタを支持基板側に形成し、半導体層を介して反対の面に裏打ちワード線を形成するので、ワード線と裏打ちワード線とを接続するコンタクトホールが大幅に浅くなり、コンタクトの形成を極めて簡略化できる。
【0055】
DRAM世代の進展と共にキャパシタ電極の高さは高くなり、この結果コンタクトホールは益々深くなる方向にある。これにともない高アスペクト比を有するコンタクトホールを開口できるエッチング技術や、コンタクト抵抗の高抵抗化を防止する手段が必要となっている。従って、コンタクトを浅くできる等の点で、本実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法は有効である。
【0056】
なお、上記実施形態では、裏打ちワード線46を有する半導体記憶装置について示したが、図6に示すように裏打ちワード線46を形成せずに半導体記憶装置を構成してもよい。
また、上記実施形態では、ビット線42上に裏打ちワード線46を形成したが、裏打ちワード線46の上層にビット線42を形成してもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、素子層50を支持するために支持基板40を貼り合わせたが、素子層50を支持できれば必ずしも基板である必要はない。例えば、素子層50を支持する面に溶融した別の材質を流し込み、硬化させることにより支持部材を形成してもよい。この場合、対向電極34上の平坦化工程を省略することも可能となる。
【0058】
また、上記実施形態では、半導体層36を形成する際に素子分離膜12をストッパーとして用い、表面にソース拡散層22、ドレイン拡散層24が露出するまで研磨したが、ソース拡散層22及びドレイン拡散層24が必ずしも露出しなくてもよい。半導体層36の表面にソース拡散層22及びドレイン拡散層24を露出させない場合には、図4(b)において絶縁膜38にビット線コンタクトホールを形成した後、例えばイオン注入によりコンタクトホール内に不純物を導入し、ドレイン拡散層24に接続された不純物層を形成すればよい。これによりビット線のコンタクトが補償され、ドレイン拡散層24とビット線42とを電気的に接続することができる。
【0059】
また、ビット線に乗ったノイズを除去し、又は隣接するビット線間の干渉を防止するためには、ビット線を覆うようにシールド電極を設ける構造、いわゆるシールドビット線構造が有効であるが、本実施形態による半導体記憶装置では、例えば図7に示すようにシールド電極を設けることが可能である。
即ち、ビット線42を形成後、絶縁膜52を介してシールド電極54を形成する。次いで、シールド電極54上に絶縁膜44を堆積し、必要に応じて裏打ちワード線46を形成する。
【0060】
このようにしてシールドビット線構造を形成すれば、本実施形態における半導体記憶装置において、ビット線間の干渉等を防ぐことができる。
本実施形態による半導体記憶装置にシールド電極54を設ける場合、シールド電極54はセルアレイの上部のみに存在し、セルアレイとセルアレイとの間の領域には存在しないので、裏打ちワード線46とゲート電極18とのコンタクトをセルアレイとセルアレイとの間の領域に設ける際に障害になることもない。
【0061】
また、シールド電極54が形成された側の半導体層36の面上には、キャパシタや他の配線層が形成されていないので、シールド電極54を貫いてコンタクトホールを形成する必要がない。従って、シールド電極54と他の配線層とが電気的に接続することを防止できるとともに、設計ルールを緩和することができる。また、SOI層に形成されたトランジスタでは、ゲート直下の半導体層36、即ち、バルク基板に形成された通常のMOSトランジスタにおける基板に相当する領域(以下ボディーと呼ぶ)は、一般に電気的にフローティングされている。このため、ボディーの電位が不安定になり易く、メモリ動作が不安定になる場合がある。また、電源電圧が低い場合にはその影響は小さいが、電源電圧が3V以上と比較的高い電圧で使用した場合には、ソース−ドレイン間耐圧が劣化する等の問題をもたらす場合がある。
【0062】
このような影響を避けるためにはボディーを電気的に他の領域と接続する必要があるが、ボディーから電極を引き出すためには電極開口部等のスペースを独立して設けなければならないので、セル面積の増大をまねき、集積度を向上することが困難となる。
しかしながら、本実施形態による半導体記憶装置は、半導体層がゲート電極上に形成されたトランジスタを有するSOI構造であることから、ボディーコンタクトを極めて容易に形成することができる。
【0063】
例えば、図8に示す半導体記憶装置では、絶縁膜38に開口するビット線コンタクトホールの径を大きくすることにより、ビット線42がソース拡散層22及びボディー56に接続されるようにしている。
このようにしてビット線42をボディー56に接続すれば、ボディー56に蓄積された微量の電荷をビット線42を介して逃がすことができるので、ボディー56の電位を安定化することができる。
【0064】
なお、ボディー56の不純物濃度は一般に低いので、ボディー56にビット線42が接続された場合には、接触部にはオーミックコンタクトは形成されにくい。しかしながら、ボディー56に蓄積される微量な電荷をビット線から逃がす目的であれば、オーミックコンタクトが形成されていなくとも何等支障はない。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図9乃至図14を用いて説明する。第1実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0065】
図9は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図、図10乃至図13は本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。本実施形態による半導体記憶装置は、裏打ちワード線46が支持基板40側に形成されていることに特徴がある。即ち、対向電極34の下部には、ワード線18の電気抵抗を減少する裏打ちワード線46が絶縁膜52を介して形成されている。裏打ちワード線46は、所定の間隔をおいてゲート電極18と接続されている。
【0066】
このように、1トランジスタ、1キャパシタからなるDRAMが支持基板40上に配置されている。
次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を図10乃至図14を用いて説明する。
図2(a)〜(d)に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、メモリセルトランジスタ及び表面が平坦化された絶縁膜28を形成する。
【0067】
次いで、メモリセルトランジスタのドレイン拡散層24上の絶縁膜28に開口部を形成する(図10(a))。
続いて、開口部底に残留するシリコン窒化膜26を、例えばボイルした燐酸溶液によりエッチング除去し、ドレイン拡散層24上まで開口する(図10(b))。
【0068】
この後、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積してパターニングし、ドレイン拡散層24に接続されたキャパシタ電極30を形成する。
次いで、キャパシタ電極30の表面にキャパシタ誘電体膜32となる絶縁膜を形成する。続いて、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積して対向電極34を形成する。このようにしてキャパシタを形成する。
【0069】
この後、CMP法により対向電極34の表面を平坦化し、キャパシタ電極30、キャパシタ誘電体膜32、対向電極34よりなるキャパシタを形成する(図10(c))。
次いで、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、絶縁膜52を形成する。
【0070】
この後、絶縁膜44を介して裏打ちワード線46を形成する。続いて、裏打ちワード線46上に例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜58を形成した後に表面を平坦化し、支持基板40を貼り合わせる(図11(a))。
次いで、CMP法によりシリコン基板10の裏面からシリコン基板10を研磨し、ソース拡散層22上に開口部を有する絶縁膜38を形成した後、ビット線42を形成する。
【0071】
この後、ビット線42上に絶縁膜44を堆積し、1トランジスタ、1キャパシタにより構成されるDRAMを形成する(図11(b))。
なお、上記の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極18と裏打ちワード線46とを接続する必要があるが、例えば図13に示す製造工程により形成することができる。
【0072】
まず、図1(c)に示す工程において、キャパシタ電極30となる多結晶シリコン膜を堆積する前に、裏打ちワード線コンタクトを形成する領域のシリコン酸化膜16を除去する。
次いで、多結晶シリコン膜を堆積してキャパシタ電極30に加工すると同時に、ワード線コンタクトを形成する領域に多結晶シリコンを残す。これによりゲート電極18と接続された配線材48を形成する(図12(a))。図12(b)には、図12(a)におけるメモリセル領域と裏打ちワード線コンタクト部との関係が明瞭になるように、図の縮尺を変更した断面図について示す。以下の工程断面図では、図12(b)の縮尺に基づいて説明するものとする。
【0073】
次いで、キャパシタ誘電体膜32となる絶縁膜、対向電極34となる多結晶シリコン膜を堆積する。続いて、メモリセル領域外の対向電極34を除去した後、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、絶縁膜64を形成する(図12(c))。
この後、図10(c)において対向電極34をCMP法により平坦化すると同時に絶縁膜64上を平坦化し、基板表面を一様に平坦にする(図13(a))。
【0074】
次いで、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、絶縁膜52を形成する(図13(b))。
続いて、配線材48上の絶縁膜64、52に開口部を形成した後に裏打ちワード線46を形成する。これによりゲート電極18(ワード線)と裏打ちワード線とが接続される(図13(c))。
【0075】
この後、裏打ちワード線46上に、例えばシリコン酸化膜を堆積した後に表面を平坦化し、支持基板40を貼り合わせれば、図11(a)に示す構造が形成される。
このようにして、裏打ちワード線46を形成することができる。
このように、本実施形態によれば、貼り合わせSOIプロセスにおける平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を図ることができるので、製造コストの大幅な削減を図ることが可能である。
【0076】
また、裏打ちワード線46を接続するための配線材48をキャパシタ電極30と同時に形成することにより、絶縁膜64に開口するコンタクトホールを浅くできるので、裏打ちワード線46を支持基板40側に形成する場合にも、裏打ちワード線46のコンタクトを容易に形成することができる。
なお、ビット線に乗ったノイズを除去し、又は隣接するビット線間の干渉を防止することが望ましい場合には、図7に示す第1実施形態の変形例による半導体記憶装置と同様にしてシールド電極を形成してもよい。
【0077】
また、ボディーコンタクトを形成することが望ましい場合には、図8に示す第1実施形態の変形例による半導体記憶装置と同様にしてボディーコンタクトを形成してもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図14乃至図18を用いて説明する。第1実施形態又は第2実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0078】
図14は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図、図15乃至図18は本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態による半導体記憶装置は、半導体層36のキャパシタが形成された側にビット線42が形成されていることに特徴がある。即ち、メモリセルトランジスタのソース拡散層22には、半導体層36の下部に形成されたビット線42が接続されている(図14)。
【0079】
次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
まず、図2に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、シリコン基板10上に形成されたメモリセルトランジスタと、メモリセルトランジスタを覆う絶縁膜28を形成する(図15(a))。
次いで、メモリセルトランジスタのソース拡散層22上の絶縁膜28に開口部を形成する(図15(b))。
【0080】
続いて、開口部底に残留するシリコン窒化膜26を、例えばボイルした燐酸溶液によりエッチング除去し、ソース拡散層22上まで開口する。次いで、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積してパターニングし、ソース拡散層22に接続されたビット線42を形成する(図15(c))。図15(c)においてビット線42は、ソース拡散層22に接続する領域しか示されていないが、ビット線42はワード線と直行する方向に延在して形成されている。
【0081】
この後、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜60を形成し、CMP法によりその表面を平坦化する。
次いで、メモリセルトランジスタのドレイン拡散層24上の絶縁膜28、60に開口部を形成する。
続いて、開口部底に残留するシリコン窒化膜26を、例えばボイルした燐酸溶液によりエッチング除去し、ドレイン拡散層24上まで開口する(図16(a))。
【0082】
この後、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積してパターニングし、ドレイン拡散層24に接続されたキャパシタ電極30を形成する。
次いで、キャパシタ電極30の表面にキャパシタ誘電体膜32となる絶縁膜を形成する。続いて、CVD法により、例えば多結晶シリコン膜を堆積して対向電極34を形成する。このようにしてキャパシタを形成する。
【0083】
この後、CMP法により対向電極34の表面を平坦化し、平坦化した面に支持基板40を貼り合わせる(図16(b))。
次いで、CMP法によりシリコン基板10の裏面からシリコン基板10を研磨する。このとき、素子分離膜12をストッパーとして使用し、素子分離膜12が露出した時点で研削を終了する。
【0084】
このようにしてシリコン基板10を研削することにより、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24が形成された半導体層36は、素子分離膜12により画定された領域ごとに完全に分離される(図17(a))。
続いて、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜44を形成し、その上層に裏打ちワード線46を形成する(図17(b))。
【0085】
ここで、裏打ちワード線46は、例えば図18に示す製造工程により形成することができる。
まず、ゲート電極18の形成前に、ゲート電極18と裏打ちワード線とを接続するための領域の素子分離膜12に開口を形成しておき、ゲート電極18が開口内に埋め込まれるようにする(図18(a))。開口は、素子分離膜12を形成する際に同時に形成してもよいし、後工程でエッチングにより開口してもよい。
【0086】
次いで、素子層50を支持基板40に貼り合わせた後、素子分離膜12に形成された開口上の絶縁膜44にコンタクトホールを形成し、絶縁膜44のコンタクトホール内にゲート電極18が露出するようにする。
続いて、絶縁膜44上に裏打ちワード線46を形成し、ゲート電極28と裏打ちワード線46とを接続する(図18(b))。
【0087】
こうすることにより、裏打ちワード線46を形成することができる。
このように、本実施形態によれば、貼り合わせSOI技術における平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を行うので、ビット線42を半導体層36の支持基板40側に形成する場合にも、製造コストの大幅な削減を図ることが可能である。
【0088】
なお、上記実施形態では、裏打ちワード線46を有する半導体記憶装置について示したが、図19に示すように裏打ちワード線46を形成せずに半導体記憶装置を構成してもよい。
また、上記実施形態では、ビット線42を形成した後にキャパシタを形成したが、キャパシタを形成した後にビット線42を形成してもよい。
【0089】
また、SOI層に形成されたトランジスタでは、ゲート直下の半導体層36、即ち、ボディーは一般に電気的にフローティングされており電位が不安定となるが、本実施形態による半導体記憶装置では、ボディーに蓄積された電荷を逃がすコンタクトを極めて容易に形成することができる。
例えば、図20に示す半導体記憶装置では、半導体層36上に絶縁膜38を形成した後に、ボディー56に接続された電極62を形成している。
【0090】
このようにしてボディー56に接続された電極62を設けることにより、ボディー56に蓄積された微量の電荷を逃がすことができるので、ボディー56の電位を安定化することができる。
[第1参考例
本発明の第1参考例による半導体記憶装置及びその製造方法について図21及び図2を用いて説明する。第3実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0091】
図21は本参考例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図、図22及び図2は本参考例による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
参考例による半導体記憶装置は、第3実施形態による半導体記憶装置において、裏打ちワード線46が支持基板40側に形成されているところに特徴がある。
【0092】
即ち、メモリセルトランジスタのソース拡散層22には、半導体層36の支持基板40側にビット線42が接続されている。対向電極34の下部には、ワード線の電気抵抗を減少する裏打ちワード線46が絶縁膜52を介して形成されている。裏打ちワード線46は、所定の間隔をおいてゲート電極18と接続されている(図21)。
【0093】
次に、本参考例による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
まず、図15(a)乃至図16(a)に示す第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、シリコン基板10上に、メモリセルトランジスタ、ビット線42を形成する(図22(a))。
次いで、第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、キャパシタ電極30、キャパシタ誘電体膜32、対向電極34よりなるキャパシタを形成する。
【0094】
CMP法により対向電極34の表面を平坦化した後、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、絶縁膜52を形成する。
この後、絶縁膜52を介して裏打ちワード線46を形成する。
次いで、裏打ちワード線46上に、例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜58を形成し、その表面を平坦化する(図22(b))。裏打ちワード線46は、例えば、図13及び図14に示す第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同一の方法により、ゲート電極18に接続することができる。
【0095】
絶縁膜58上に支持基板40を貼り合わせた後、CMP法によりシリコン基板10の裏面からシリコン基板10を研磨する。このとき、素子分離膜12をストッパーとして使用し、素子分離膜12が露出した時点で研削を終了する。
このようにしてシリコン基板10を研削することにより、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24が形成された半導体層36は、素子分離膜12により画定された領域ごとに完全に分離される(図23(a))。
【0096】
続いて、CVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積して絶縁膜44を形成する(図23(b))。
このように、本参考例によれば、貼り合わせSOI技術における平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を行うので、ビット線42、裏打ちワード線46を半導体層36の支持基板40側に形成する場合にも、製造コストの大幅な削減を図ることが可能である。
【0097】
なお、本参考例による半導体記憶装置において、ボディーコンタクトを形成することが望ましい場合には、例えば図20に示す第3実施形態の変形例による半導体記憶装置と同様にしてボディーコンタクトを形成してもよい。
[第実施形態]
本発明の第実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図24乃至図27を用いて説明する。第1実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0098】
始めに、本実施形態による半導体記憶装置の構造を図24を用いて説明する。本実施形態による半導体記憶装置は、半導体層36が素子分離膜を用いずに分離されていることに特徴がある。
即ち、素子層50に形成され、島状に設けられた半導体層36には、ソース拡散層22とドレイン拡散層24とが独立に形成されている。ソース拡散層22とドレイン拡散層24間の半導体層36下には、ワード線となるゲート電極18がゲート酸化膜14を介して形成されている。ドレイン拡散層24には、多結晶シリコンにより形成されたキャパシタ電極30が接続されている。キャパシタ電極30下にはキャパシタ誘電体膜32を介して対向電極34が形成されており、キャパシタ電極30、キャパシタ誘電体32、対向電極34を有するキャパシタが構成されている。
【0099】
支持基板40上に貼り合わされた素子層50上には、ソース拡散層22に接続されたビット線42が絶縁膜38を介して形成されている。ビット線42上には、ワード線の電気抵抗を減少する裏打ちワード線46が絶縁膜44を介して形成されている。裏打ちワード線46は、所定の間隔をおいてゲート電極18と接続されている。
【0100】
このように、1トランジスタ、1キャパシタからなるDRAMが支持基板40上に配置されている。
次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
シリコン基板10上に素子分離膜12を形成せずに、熱酸化により膜厚約5nmのゲート酸化膜14を形成する。
【0101】
次いで、図2(b)乃至図3(c)に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様の手順により、シリコン基板10上に、メモリセルトランジスタ及びキャパシタを形成し、対向電極34上に支持基板を貼り合わせる(図25(a)乃至図26(b))。素子分離膜12を形成しないことを除いては、第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様である。
【0102】
次いで、CMP法によりシリコン基板10の裏面からシリコン基板10を研磨し、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24を露出させる。
なお、本実施形態による半導体記憶装置では素子分離膜を形成しないので、素子分離膜を研磨の際のストッパーとして使用することができない。このため、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24が露出したときに研磨を停止する手段が必要である。例えば、シリコン基板10の膜厚を測定しながら研磨を行い、所定の膜厚で研磨を停止する方法、研磨の再現性のよい研磨器を用い、予め決定した条件のもとに所定の膜厚まで研磨する方法、メモリセル領域外にストッパーを設ける方法、等により達成することができる。メモリセル領域外に設けるストッパーとしては、例えばLOCOSを用いることができる。
【0103】
続いて、素子分離を行うために、素子分離領域の半導体層36をエッチングにより除去する。このようにして半導体層36をエッチングすることにより、ソース拡散層22、ドレイン拡散層24が形成された半導体層36が島状に形成される(図27(a))。
本実施形態においてLOCOS等による素子分離膜を設けなかったのは次の理由による。
【0104】
即ち、通常のLOCOS法では、シリコン窒化膜をマスクとして熱酸化を行うことにより素子分離膜を形成するが、酸化過程で酸素がシリコン窒化膜下に入り込み、いわゆるバーズビークが形成される。従って、LOCOS法による素子分離を行わずに素子分離が可能であれば、素子の微細化の妨げとなるバーズビークを考慮する必要はなく、素子の微細化にとって極めて有利だからである。
【0105】
続いて、ソース拡散層22上に開口部を有する絶縁膜38を形成した後、ビット線42を形成する。
この後、ビット線42上に絶縁膜44を介して裏打ちワード線46を形成する(図27(b))。
このように、本実施形態によれば、メモリセル領域にLOCOS法による素子分離膜を形成せずに半導体層の素子分離を行ったので、バーズビークの伸びによるセルサイズの拡大を防止することができる。これにより、素子の集積度を向上することが可能となる。
【0106】
なお、本実施形態では、LOCOS法等による素子分離を行わない半導体記憶装置の製造方法を上記第1実施形態に適用した場合について示したが、上記第2及び第3実施形態並びに第1参考例による半導体記憶装置についても同様に適用することが可能である。
また、上記実施形態ではトランジスタが形成されていない領域の半導体層36を除去することにより素子分離を行ったが、半導体層36を除去する代わりに、素子分離領域にソース拡散層22、ドレイン拡散層24と異なるタイプの不純物を導入し、pn接合による素子分離を行ってもよい。
【0107】
また、上記第1乃至第実施形態並びに第1参考例では、キャパシタ電極を凸型に配置したキャパシタを有するDRAMについて示したが、キャパシタの構造は上記実施形態及び参考例に限定されるものではない。例えば、キャパシタ電極を積層状に設ける、いわゆるフィン構造のキャパシタを用いてもよいし、シリンダー構造のキャパシタを用いてもよい。また、層間絶縁膜の開口部の内壁を利用してキャパシタ電極を形成したキャパシタを用いてもよい。
【0108】
また、ワード線と裏打ちワード線とを接続する方法についても、上記実施形態及び参考例には限定されない。
また、上記実施形態及び参考例ではN型のメモリセルトランジスタを有する半導体記憶装置及びその製造方法について示したが、上記実施形態及び参考例による半導体記憶装置及びその製造方法は、逆導電型の素子を有する半導体記憶装置にも適用することができる。
【0109】
また、上記実施形態及び参考例ではシリコン基板を用いた例を示したが、GaAs等の化合物半導体基板を用いてもよい。
また、平坦化に用いる研磨技術についても上記実施形態及び参考例に限定されるものではない。
[第実施形態]
本発明の第実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図30及び図31を用いて説明する。図1に示す第1実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0110】
図30は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図、図31は図30の半導体記憶装置におけるA−A′部の断面を表す概略断面図である。
第1、第2、第実施形態による半導体記憶装置では、ゲート電極が形成されていない側の半導体層36上にビット線42を形成する半導体記憶装置及びその製造方法について示した。しかし、このようなプロセスにより半導体記憶装置を製造する場合、ビット線のコンタクトホールを開口するためのリソグラフィー工程において位置合わせ精度が悪くなる。
【0111】
図28及び図29を用い、位置合わせ精度が悪くなる原因について詳述する。図28は第1実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図、図29は図28の半導体記憶装置におけるA−A′部の断面を表す概略断面図である。
半導体層36の一方の面側には、平行に配された複数のワード線18が形成されている。半導体層36の他方の面側には、ワード線18と直交する方向に平行に配された複数のビット線42が形成されている。
【0112】
ワード線18とビット線42の各交差領域には、ワード線18によりゲート電極が構成され、ワード線18上の半導体層36をチャネル領域66とするメモリセルトランジスタが形成されている。メモリセルトランジスタのソース拡散層22は、絶縁膜44に開口されたコンタクトホール70を介してビット線42に接続されている。メモリセルトランジスタのドレイン拡散層24は、絶縁膜28に開口されたコンタクトホール68を介してキャパシタ電極30に接続されている。
【0113】
ここで、絶縁膜28に開口され、ドレイン拡散層24とキャパシタ電極30とを接続するためのコンタクトホール68には、いわゆるSAC(自己整合コンタクト:Self-Aligned Contact)技術を適用することができる。
すなわち、ワード線18を覆うシリコン酸化膜16及びサイドウォール酸化膜20を覆うようにシリコン窒化膜26を形成し、このシリコン窒化膜26をエッチングマスクとしてコンタクトホールを開口することにより、シリコン酸化膜16及びサイドウォール酸化膜20が除去されることなくコンタクトホールを開口することができる(図2(d)乃至図3(b)参照)。
【0114】
コンタクトホール68は、このようにワード線18に対して自己整合で形成されるため、コンタクトホール68のパターンを形成するリソグラフィー工程において多少の位置合わせズレが生じたとしても、所望の領域にコンタクトホール68を開口することができる。
このように自己整合でコンタクトを形成することにより、コンタクトホール68のパターンとワード線18のパターンを重ねて配置でき、且つ、コンタクトホール68を開口するための位置合わせマージンを確保する必要がなくなるので、ワード線18のピッチを狭めて配置することができる。
【0115】
一方、ビット線42とソース拡散層22とを接続するコンタクトホール70は、研磨により平坦化された半導体層36上の絶縁膜44に開口するので、SAC技術を用いて形成することはできない。そこで、コンタクトホール70を開口する際には、研磨面に露出した素子分離膜12のパターンに対して位置合わせが行われる。
【0116】
しかし、下地パターンに対して位置合わせを行う通常のリソグラフィーでは、位置合わせズレを考慮してパターンを配置しなければならない。例えば、上記のコンタクトホール70を開口する際には、ビット線42方向に位置合わせズレが生じた場合にもコンタクトホール70がメモリセルトランジスタのチャネル領域66上に開口しないように、位置合わせマージンを含めてソース拡散層22を広く形成しなければならない。このため、第1、第2、第実施形態による半導体記憶装置では、ビット線コンタクト部の微細化が困難であった。
【0117】
本実施形態では、メモリセル面積を広げることなく、容易にビット線のコンタクトを形成できる半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
始めに、本実施形態による半導体記憶装置の構造について図30及び図31を用いて説明する。
本実施形態による半導体記憶装置は、ビット線のコンタクト部がメモリセルトランジスタのチャネル領域66から十分に離間するように、ワード線18方向に延ばして形成された素子領域上にビット線のコンタクトを形成していることに特徴がある。
【0118】
すなわち、素子分離膜12により画定された素子領域80は、ソース拡散層22が形成された領域からワード線42方向に延びる枝部72を有するT字型をなし(図30中、点線で示す)、ビット線42のコンタクトホール70は枝部72上に開口されている。
このようにビット線42のコンタクトホール70を開口する場所をワード線18方向に移動することにより、コンタクトホール70を開口する際に位置合わせズレが生じても、コンタクトホール70がチャネル領域66に開口されることはない。従って、位置合わせマージンを縮めてソース拡散層22を挟むワード線18をレイアウトすることができる。
【0119】
これにより、ビット線42を半導体層36の他方の面側に配置し、ビット線42のコンタクトホールを自己整合で形成する半導体記憶装置(例えば、第3実施形態による半導体記憶装置)とほぼ同等のメモリセル面積を達成することができる。
なお、本実施形態では素子領域80に枝部72を設けることになるが、この領域は通常のメモリセル配置では使用しない領域であり、枝部72を伸ばすことによってメモリセル面積が拡大することはない。
【0120】
本実施形態による半導体記憶装置は、第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法において、単に素子分離膜12のパターン及びコンタクトホール70の開口パターンとを変更すれば形成することができる。従って、第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法を複雑にすることなくメモリセルサイズの微細化を図ることができる。
【0121】
このように、本実施形態によれば、ソース拡散層22が形成された部位の素子領域80をワード線18方向に延ばし、チャネル領域66から離間してビット線42用のコンタクトホール70を開口するので、コンタクトホール70のパターニングの際に位置合わせズレが生じた場合にも、ビット線42とチャネル領域66とが接続されることを防止することができる。
【0122】
つまり、コンタクトホール70は、チャネル領域66に接触せず、また、ソース/ドレイン領域に接触しない範囲内(図30において、丸で囲った領域)であれば、位置合わせズレが許されることになる。この範囲は、非常に大きい。
また、こうすることによりソース拡散層22を挟むワード線18間の距離を狭めることができるので、メモリセル面積を犠牲にすることなくコンタクトホール70を確実に開口することができる。
【0123】
なお、上記実施形態では、ソース拡散層22が形成された部位の素子領域80をワード線18方向に延ばしたが、本実施形態による半導体記憶装置は、チャネル領域66から離間し、且つ従来のメモリセル配置では使用されていなかった領域にコンタクトホール70を開口することに意義がある。従って、素子領域80のパターンは本実施形態による半導体記憶装置に限定されるものではない。
【0124】
例えば、連続した素子領域80を形成せずとも、ビット線42のコンタクト部とソース拡散層22とを接続する配線を形成すれば、メモリセル面積を増大することなくビット線のコンタクトを形成することができる。このような半導体記憶装置の例は、第実施形態において説明する。
また、上記実施形態では、素子分離膜12により画定された素子領域をT字型にした例を示したが、本実施形態を第実施形態による半導体記憶装置に適用することもできる。
[第実施形態]
本発明の第実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について図32乃至図34を用いて説明する。図30及び図31示す第実施形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0125】
図32は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図、図33は本実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図、図34は本実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
本実施形態による半導体記憶装置は、図30及び図31に示す第実施形態による半導体記憶装置において、ソース拡散層22から枝部72にかけての素子領域80下に、埋め込みプラグ74が形成されていることに特徴がある(図32)。
【0126】
すなわち、ソース拡散層22及び枝部72下の絶縁膜28に開口されたスルーホール内には、埋め込みプラグ74が形成されている(図33)。
このように形成された埋め込みプラグ74は、枝部72の素子領域80を裏打ちするように形成されているので、ソース拡散層22とビット線42との間の拡散層抵抗を低減するように機能する。
【0127】
従って、第実施形態による半導体記憶装置のようにチャネル領域66から離間してビット線42のコンタクトホール70を形成した場合にも、拡散層抵抗の増加を埋め込みプラグ74により打ち消すことができるので、メモリセルトランジスタの動作遅延を防止することができる。
次に、本実施形態による半導体記憶装置の製造方法について図35を用いて説明する。
【0128】
まず、図2(a)乃至(d)に示す第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、シリコン基板10上に、絶縁膜28に覆われたメモリセルトランジスタを形成する(図35(a))。素子分離膜12は、図30に示す第実施形態による半導体記憶装置のような枝部72を有するパターンとする。
次いで、絶縁膜28及びシリコン窒化膜26をパターニングし、ソース拡散層22を露出する開口と、ドレイン拡散層24を露出する開口とを形成する(図35(b))。ソース拡散層22を露出する開口は、枝部72のパターンに沿って形成する。
続いて、例えば、CVD法により堆積した膜をエッチバックして埋め込みプラグを形成する埋め込みプラグ形成技術を用い、ソース拡散層22上の開口内に埋め込まれた埋め込みプラグ74と、ドレイン拡散層24上の開口内に埋め込まれた埋め込みプラグ76とを形成する(図35(c))。埋め込みプラグ74、76は、抵抗値の低い多結晶シリコン膜や金属膜により形成することが望ましい。
【0129】
次いで、第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、キャパシタ電極30、キャパシタ誘電体膜32、対向電極34よりなるキャパシタを形成する(図35(d))。キャパシタ電極30は、埋め込みプラグ76を介してドレイン拡散層24に接続される。
この後、図3(c)乃至図4(b)に示す第1実施形態による半導体記憶装置と同様の製造方法によりSOI構造のDRAMを形成する(図33)。
【0130】
このようにして半導体記憶装置を構成することにより、枝部72の拡散層抵抗を低減する埋め込みプラグ74を形成することができる。
このように、本実施形態によれば、ソース拡散層22から枝部72にかけての素子領域80を裏打ちする埋め込みプラグ74を形成するので、チャネル領域66から離間してビット線42のコンタクトホール70を形成した場合にも、拡散層抵抗の増加を打ち消すことができる。これにより、メモリセルトランジスタの動作遅延を防止することができる。
【0131】
なお、上記実施形態では、第実施形態による半導体記憶装置に埋め込みプラグ74を設けて拡散層抵抗を低減する方法を示したが、埋め込みプラグ74を設ける場合には、ソース拡散層22が形成された領域から枝部72を伸ばす必要は必ずしもない。
例えば、図36に示す半導体記憶装置のように、ビット線42のコンタクトホール70が形成された領域に、孤立したコンタクト領域78が露出するように素子分離膜12を形成することができる。
【0132】
この場合、コンタクト領域78と素子領域80とは素子分離膜12によって隔離されるが、埋め込みプラグ74によりソース拡散層22とコンタクト領域78とが接続されるので(図37)、第実施形態による半導体記憶装置と同様の寸法でメモリセルを構築することができる。
[第2参考例
本発明の第2参考例による半導体記憶装置の製造方法について図38及び図39を用いて説明する。
【0133】
図38はLOCOS法により素子分離膜を形成した際の素子分離膜厚と素子分離幅との関係を示す図、図39は本参考例による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
記第1乃至第3、第5及び第6実施形態並びに第1参考例では、シリコン基板10を裏面から研削する際に、素子分離膜12をストッパーに用いて研磨を終了した。
【0134】
しかし、素子分離膜の膜厚は、例えば図38に示すように、素子分離幅が短くなるにつれて薄くなる傾向にある。
また、熱酸化法によりシリコン酸化膜を形成した場合、基板のシリコンと酸素が反応して酸化膜が形成されるため、形成されたシリコン酸化膜は、全体の膜厚の約45%がシリコン基板内に埋め込まれることになる。このため、シリコン酸化膜の膜厚が異なればシリコン基板内に埋め込まれるシリコン酸化膜の膜厚も変化することになる。
【0135】
従って、同一のシリコン基板内において素子分離幅が異なれば、形成される素子分離膜の膜厚は素子分離幅に応じて変化し、同時にシリコン基板内に埋め込まれる素子分離膜の膜厚も変化する。
このような場合に、素子分離膜をストッパーとしてシリコン基板を裏面から研磨すれば、最も厚い素子分離膜が露出した段階で研磨が終了することとなり、素子分離膜厚が薄い領域ではSOI構造の利点である完全素子分離ができなくなる。
【0136】
また、形成した素子分離膜厚を均一にするために、素子分離幅が異なる領域ごとに素子分離膜を形成することが考えられるが、LOCOS法による素子分離工程を複数回行うため、工程数が長くなり、製造コストの増大をもたらす。また、素子分離幅の異なる領域ごとに分割する必要もあり、パターン設計における作業量が増大する。
【0137】
参考例では、大幅な工程増加の必要がなく、素子分離膜厚の違いによる上記の問題を解決できる半導体記憶装置に製造方法について示す。
参考例による半導体記憶装置の製造方法を図39を用いて説明する。
まず、素子層50が形成されたシリコン基板10を、支持基板40に貼り合わせる(図39(a))。ここで、シリコン基板10の表面には素子分離膜12a、12bが形成されているが、素子分離幅の違いにより、素子分離膜12aの膜厚は厚く、素子分離膜12bの膜厚は薄くなっている。
【0138】
このような素子分離膜厚の違いは、例えば通常のメモリ領域においてもみられる。即ち、通常メモリセルは、セルアレイと呼ばれる小領域にマトリクス状に配置され、これらが多数集まることにより全体のメモリ領域が構成されているが、メモリセル間の素子分離幅は、通常セルアレイ間の素子分離幅より狭くなっているため、メモリセル間の素子分離膜厚は薄く、メモリアレイ間の素子分離膜厚はそれより厚くなっている。
【0139】
次いで、図39(a)に示す基板を、素子分離膜12aをストッパーとしてシリコン基板10側から研磨する。これにより素子分離膜12aが露出したところで研磨が終了する(図39(b))。このとき、素子分離膜12aにより画定された領域では完全に素子分離がなされているが、素子分離膜12bにより画定された領域においては完全な素子分離はなされていない。
【0140】
続いて、予め調べておいた素子分離膜12aと素子分離膜12bとの膜厚の差分だけ、素子分離膜12aをエッチングする。例えば、弗酸水溶液を用いたウェットエッチングにより素子分離膜12aをエッチングする(図39(c))。
この後、素子分離膜12a、12bをストッパーとして、再度半導体層36を研磨する。これにより素子分離膜12a、12bが露出したところで研磨が終了し、半導体層36は素子分離膜12a、12bにより完全に分離される(図39(d))。
【0141】
このように、本参考例によれば、素子分離膜厚が領域によって異なる場合にも、素子分離表面まで研磨を行うことができるので、SOI構造の利点である完全素子分離を達成することができる。
また、素子分離膜をエッチングすることのみで完全な素子分離を形成できるので、大幅な工程増加やコストアップを抑えることができる。
【0142】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、第1の拡散層と第2の拡散層とが形成されたシリコン層と、第1の拡散層と第2の拡散層との間のシリコン層の一方の面側に、絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、シリコン層の一方の面側に形成され、第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタと、シリコン層の一方の面側に形成され、第2の拡散層に接続されたビット線とを有する素子層と、シリコン層の他方の面側に形成され、ゲート電極に接続された裏打ちワード線と、シリコン層の一方の面側に形成され、素子層を支持する支持基板とにより半導体記憶装置を構成するので、SOI構造の半導体記憶装置を容易に構成することができる。
【0144】
また、上記の半導体記憶装置において、第1の拡散層に接続された蓄積電極の接続面と、接続面に対応した蓄積電極の表面とが実質的に平行であるキャパシタを構成すれば、DRAMプロセスとSOIプロセスとの統合を容易に行うことができる。
また、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、第1の拡散層と第2の拡散層とが形成された半導体層と、第1の拡散層と第2の拡散層との間の半導体層の一方の面側に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有するトランジスタと、半導体層の一方の面側に形成され、第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタとを有する素子層と;半導体層の他方の面側に、ゲート電極と直交する方向に延在して形成され、第2の拡散層に接続されたビット線と;半導体層の一方の面側に形成され、素子層を支持する支持基板とを有し;半導体層は、ビット線が延在する方向に延び、第1の拡散層と第2の拡散層を含む第1の領域と、第1の領域のゲート電極が延在する方向に位置し、第2の拡散層を含む第2の領域とにより半導体記憶装置を構成し、第1の拡散層とキャパシタとを接続する第1のコンタクトホールを第1の領域に形成し、ビット線と第2の拡散層とを接続する第2のコンタクトホールを第2の領域に形成し、第1の領域の第2の拡散層と第2の領域の第2の拡散層とを離間して形成することによっても、SOI構造の半導体記憶装置を容易に構成することができる。
【0145】
また、第2の拡散層に接続されたビット線を半導体層の他方の面側に形成するので、キャパシタの構造等に制約されずにビット線を配置できる。これにより、キャパシタとビット線とが電気的にショートすることを防止することができる。
また、ビット線と第2の拡散層とを接続する第2のコンタクトホールを半導体層の第2の領域に形成するので、トランジスタのチャネル領域から離間してビット線を接続することができる。これにより、ビット線のコンタクトホールを開口する際に位置ずれが生じても、ビット線とチャネル領域とが接続されることを防ぐことができる。
【0147】
また、上記の半導体記憶装置において、半導体層の一方の面側に形成され、第1の領域と第2の領域とを接続する第1の配線層を設ければ、第2の拡散層とビット線との間の拡散層抵抗が増加した場合にも、第2の拡散層とビット線との間の接続抵抗を補償することができる。
また、上記の半導体記憶装置において、半導体層の他方の面側に形成され、ゲート電極に接続された裏打ちワード線を設ければ、キャパシタの構造等に制約されずに裏打ちワード線を容易に形成することができる。
【0148】
また、上記の半導体記憶装置において、半導体層の一方の面側に形成され、ゲート電極に接続された裏打ちワード線を設けることもできる。
また、上記の半導体記憶装置において、ビット線上に形成され、ビット線間の干渉を抑えるシールド電極を設ければ、ビット線に乗ったノイズを除去し、又は隣接するビット線間の干渉を防止することができる。
【0149】
また、上記の半導体記憶装置において、半導体層の他方の面側に形成され、第1の拡散層と第2の拡散層との間の半導体層の領域に電気的に接続された第2の配線層を設ければ、第1の拡散層と第2の拡散層との間の半導体層の領域に蓄積された電荷を逃がして電位を安定させることができる。これによりトランジスタの信頼性を向上することができる。
【0150】
また、支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置の製造方法であって、半導体基板の一方の面に、絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、ゲート電極をマスクとして半導体基板に不純物を注入し、第1の拡散層及び第2の拡散層を形成する拡散層形成工程と、第1の拡散層及び第2の拡散層が形成された半導体基板上に、蓄積電極が第1の拡散層に接続されたキャパシタを形成するキャパシタ形成工程と、キャパシタが形成された半導体基板上に支持基板を形成する支持基板形成工程と、半導体基板の他方の面側から、第2の拡散層及び第1の拡散層の底部が露出するまで半導体基板を除去し、半導体層を形成する半導体層形成工程と、半導体層形成工程の後に、半導体基板の他方の面側に、第2の拡散層に接続されたビット線を形成するビット線形成工程とにより半導体記憶装置を製造するので、貼り合わせSOIプロセスにおける平坦化工程とDRAM形成プロセスにおける平坦化工程との合理化を図ることができる。これにより製造コストの大幅な削減を図ることが可能となる。
【0151】
また、基板を貼り合わせる前にキャパシタを形成するので、基板を貼り合わせた後に高温の熱処理を行う必要がない。従って、高温熱処理によるウェーハの変形や結晶欠陥の導入がなく、製造歩留りを向上することができる。
また、半導体層形成工程の後に第2の拡散層に接続されたビット線を形成するので、ビット線コンタクトホールが大幅に浅くなり、コンタクトの形成を極めて簡略化できる。また、キャパシタの構造等に制約されずにビット線を配置できると同時に、キャパシタとビット線とが電気的にショートすることを防止することができる。
【0152】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法は、ビット線形成工程の後にビット線間の干渉を抑えるシールド電極を形成する半導体記憶装置の製造方法にも適用することができる。
また、上記の半導体記憶装置の製造方法は、拡散層形成工程と、前記ビット線形成工程との間に、ビット線と第2の拡散層との間の接続抵抗を低減する配線層を形成する半導体記憶装置の製造方法にも適用することができる。
【0153】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法は、半導体層形成工程の後に、ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する半導体記憶装置の製造方法にも適用することができる。
【0154】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法は、拡散層形成工程の後、支持基板形成工程の前に、ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する半導体記憶装置の製造方法にも適用することができる。
また、半導体層形成工程の後、素子領域外の半導体層を除去すれば、素子分離膜を形成せずに半導体記憶装置を形成することができる。これにより、バーズビークによるセル面積の増加を抑えることができるので、半導体記憶装置の集積度を向上することができる。
【0155】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、半導体層形成工程の後、能動素子が形成されていない半導体層の領域に、第1の拡散層及び第2の拡散層とは異なる導電型の不純物を導入し、pn接合による素子分離を形成することによっても半導体記憶装置の集積度を向上することができる。
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極形成工程の前に、半導体基板の一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を行い、半導体層形成工程では、半導体基板の他方の面側から、素子分離膜の底部が露出するまで半導体基板を除去すれば、素子分離膜を研磨のストッパーに用いることができるので、半導体層を容易に形成することができる。
【0156】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極形成工程の前に、半導体基板の一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を設け、素子分離膜形成工程では、ビット線が延在する方向に延び、第1の拡散層と第2の拡散層を含む第1の領域と、第1の領域のゲート電極が延在する方向に位置し、第2の拡散層を含む第2の領域とを有する素子領域を画定し、キャパシタ形成工程では、第1の領域において第1の拡散層とキャパシタとを接続し、分離膜の底部が露出するまで半導体基板を除去し、ビット線形成工程では、第2の領域においてビット線と第2の拡散層とを接続するので、トランジスタのチャネル領域から離間してビット線を接続することができる。これにより、ビット線のコンタクトホールを開口する際に位置ずれが生じても、ビット線とチャネル領域とが接続されることを防ぐことができる。
【0157】
また、上記の半導体記憶装置の製造方法において、ゲート電極形成工程の前に、半導体基板の一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程と、素子分離膜の第1の領域の素子分離膜を除去して開口部を形成する開口部形成工程とを、半導体層形成工程の後に、ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程とを行い、ゲート電極形成工程では、第1の領域に延在するゲート電極を、開口部内に埋め込むように形成し、裏打ちワード線形成工程では、裏打ちワード線を第1の領域においてゲート電極に接続すれば、ゲート電極と裏打ちワード線との接続を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図6】 第1実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図(その1)である。
【図7】 第1実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図(その2)である。
【図8】 第1実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図(その3)である。
【図9】 本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図10】 本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】 本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】 本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図13】 本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図14】 本発明の第3実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図15】 本発明の第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図16】 本発明の第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図17】 本発明の第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図18】 本発明の第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図19】 第3実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図(その1)である。
【図20】 第3実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図(その2)である。
【図21】 本発明の第1参考例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図22】 本発明の第1参考例による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図23】 本発明の第1参考例による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図24】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図25】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図26】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図27】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図28】 本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図である。
【図29】 図28の半導体記憶装置におけるA−A′部の断面を表す概略断面図である。
【図30】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図である。
【図31】 図30の半導体記憶装置におけるA−A′部の断面を表す概略断面図である。
【図32】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の構造を示す平面図である。
【図33】 図32の半導体記憶装置におけるA−A′部の断面を表す概略断面図である。
【図34】 図32の半導体記憶装置におけるB−B′部の断面を表す概略断面図である。
【図35】 本発明の第実施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図36】 本発明の第実施形態の変形例による半導体記憶装置の構造を示す概略断面図である。
【図37】 図36の半導体記憶装置におけるB−B′部の断面を表す概略断面図である。
【図38】 LOCOS法により素子分離膜を形成した際の素子分離膜厚と素子分離幅との関係を示す図である。
【図39】 本発明の第2参考例による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板
12…素子分離膜
14…ゲート酸化膜
16…シリコン酸化膜
18…ゲート電極(ワード線)
20…サイドウォール酸化膜
22…ソース拡散層
24…ドレイン拡散層
26…シリコン窒化膜
28…絶縁膜
30…キャパシタ電極
32…キャパシタ誘電体膜
34…対向電極
36…半導体層
38…絶縁膜
40…支持基板
42…ビット線
44…絶縁膜
46…裏打ちワード線
48…配線材
50…素子層
52…絶縁膜
54…シールド電極
56…ボディー
58…絶縁膜
60…絶縁膜
62…電極
64…絶縁膜
66…チャネル領域
68…コンタクトホール
70…コンタクトホール
72…枝部
74…埋め込みプラグ
76…埋め込みプラグ
78…コンタクト領域
80…素子領域

Claims (18)

  1. 支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、
    第1の拡散層と第2の拡散層とが形成されたシリコン層と、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記シリコン層の一方の面側に、絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタと、前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記第2の拡散層に接続されたビット線とを有する前記素子層と
    前記シリコン層の他方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線と
    前記シリコン層の前記一方の面側に形成され、前記素子層を支持する前記支持基板と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1記載の半導体記憶装置において、
    前記第1の拡散層に接続された前記蓄積電極の接続面と、前記接続面に対応した前記蓄積電極の表面とが実質的に平行である
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置であって、
    第1の拡散層と第2の拡散層とが形成された半導体層と、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記半導体層の一方の面側に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有するトランジスタと、前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記第1の拡散層に蓄積電極が接続されたキャパシタとを有する前記素子層と;
    前記半導体層の他方の面側に、前記ゲート電極と直交する方向に延在して形成され、前記第2の拡散層に接続されたビット線と;
    前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記素子層を支持する前記支持基板とを有し;
    前記半導体層は、前記ビット線が延在する方向に延び、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層を含む第1の領域と、前記第1の領域の前記ゲート電極が延在する方向に位置し、前記第2の拡散層を含む第2の領域とを有し、
    前記第1の拡散層と前記キャパシタとを接続する第1のコンタクトホールは、前記第1の領域に形成されており、
    前記ビット線と前記第2の拡散層とを接続する第2のコンタクトホールは、前記第2の領域に形成されており、
    前記第1の領域の前記第2の拡散層と、前記第2の領域の前記第2の拡散層とは離間して形成されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項3記載の半導体記憶装置において、
    前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記第1の領域と前記第2の領域とを接続する第1の配線層を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項3又は4記載の半導体記憶装置において、
    前記半導体層の前記他方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項3又は4記載の半導体記憶装置において、
    前記半導体層の前記一方の面側に形成され、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項3乃至のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記ビット線上に形成され、前記ビット線間の干渉を抑えるシールド電極を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項3乃至のいずれかに記載の半導体記憶装置において、
    前記半導体層の他方の面側に形成され、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層との間の前記半導体層の領域に電気的に接続された第2の配線層を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 支持基板上に素子層が貼り合わされてなるSOI構造の半導体記憶装置の製造方法であって、
    半導体基板の一方の面に、絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を注入し、第1の拡散層及び第2の拡散層を形成する拡散層形成工程と、
    前記第1の拡散層及び前記第2の拡散層が形成された半導体基板上に、蓄積電極が前記第1の拡散層に接続されたキャパシタを形成するキャパシタ形成工程と、
    前記キャパシタが形成された前記半導体基板上に前記支持基板を形成する支持基板形成工程と、
    前記半導体基板の他方の面側から、前記第2の拡散層及び前記第1の拡散層の底部が露出するまで前記半導体基板を除去し、半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記半導体層形成工程の後に、前記半導体基板の前記他方の面側に、前記第2の拡散層に接続されたビット線を形成するビット線形成工程と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  10. 請求項記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記ビット線形成工程の後に、前記ビット線間の干渉を抑えるシールド電極を形成するシールド電極形成工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  11. 請求項又は1記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記拡散層形成工程と、前記ビット線形成工程との間に、前記ビット線と前記第2の拡散層との間の接続抵抗を低減する配線層を形成する配線層形成工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  12. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記半導体層形成工程の後に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  13. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記拡散層形成工程の後、前記支持基板形成工程の前に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程を更に有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  14. 請求項又は1記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記半導体層形成工程の後、素子領域外の前記半導体層を除去する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  15. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記半導体層形成工程の後、能動素子が形成されていない前記半導体層の領域に、前記第2の拡散層及び前記第1の拡散層とは異なる導電型の不純物を導入する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  16. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記ゲート電極形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を更に有し、
    前記半導体層形成工程では、前記半導体基板の前記他方の面側から、前記素子分離膜の底部が露出するまで前記半導体基板を除去する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  17. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記ゲート電極形成工程の前に、前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程を更に有し、
    前記素子分離膜形成工程では、前記ビット線が延在する方向に延び、前記第1の拡散層と前記第2の拡散層を含む第1の領域と、前記第1の領域の前記ゲート電極が延在する方向に位置し、前記第2の拡散層を含む第2の領域とを有する前記素子領域を画定し、
    前記キャパシタ形成工程では、前記第1の領域において前記第1の拡散層と前記キャパシタとを接続し、
    前記半導体層形成工程では、前記半導体基板の前記他方の面側から、前記素子分離膜の底部が露出するまで前記半導体基板を除去し、
    前記ビット線形成工程では、前記第2の領域において前記ビット線と前記第2の拡散層とを接続する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  18. 請求項乃至1のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法において、
    前記ゲート電極形成工程の前に、
    前記半導体基板の前記一方の面に、素子領域を画定する素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程と、
    前記素子分離膜の第1の領域の前記素子分離膜を除去して開口部を形成する開口部形成工程とを、
    前記半導体層形成工程の後に、前記ゲート電極に接続された裏打ちワード線を形成する裏打ちワード線形成工程とを更に有し、
    前記ゲート電極形成工程では、前記第1の領域に延在する前記ゲート電極を、前記開口部内に埋め込むように形成し、
    前記裏打ちワード線形成工程では、前記裏打ちワード線を前記第1の領域において前記ゲート電極に接続する
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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