JP3971264B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器と応答器の間でマイクロ波を利用して双方向に通信を行う通信装置に関し、特に、上記質問器の送信機能及び受信機能がそれぞれ正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、列車運行の安全性を確保するために列車の位置情報等を収集する装置として、マイクロ波を利用して双方向に通信を行う通信装置が開発されている。従来のこの種の通信装置は、図8に示すように、書込波S1及び質問波S2を送信すると共に応答波S3を受信する質問器としてのインタロゲータQと、このインタロゲータQからの書込波S1及び質問波S2を受信し、応答信号を拡散変調して応答波S3として該インタロゲータQに返信する応答器としてのレスポンダRとから成っている。このインタロゲータQは、データ処理部1と、高周波制御部2と、変調部3と、送信アンテナ4と、受信アンテナ5と、復調部6と、デジタル相関器7とを備えて成り、このデータ処理部1には外部の制御装置8が接続されている。また、レスポンダRは、第1の受信アンテナ10と、復調部11と、データ処理部12と、変調部13と、第2の受信アンテナ14と、送信アンテナ15とを備えて成り、このデータ処理部12には外部の制御装置16が接続されている。
【0003】
そして、インタロゲータQは、外部の制御装置8からの送信データD1をデータ処理部1で処理し、高周波制御部2を介して変調部3で変調した書込信号を送信アンテナ4から書込波S1として送信すると共に、該高周波制御部2で生成された高周波信号を変調せずにマイクロ波による質問波S2として送信アンテナ4から送信するようになっていた。また、このインタロゲータQは、後述のレスポンダRから返信される応答波S3を受信アンテナ5で受信し、応答波S3のみを復調部6で復調してデジタル相関器7で相関し、データ処理部1で受信データD2を生成して外部の制御装置8に出力するようになっていた。
【0004】
一方、レスポンダRは、上記インタロゲータQから送信された書込波S1を第1の受信アンテナ10で受信し、復調部11で復調してデータ処理部12で処理し、外部の制御装置16に書込信号を出力するようになっていた。また、それと同時に、レスポンダRの情報を含む応答信号をデータ処理部12で処理して変調部13で拡散変調し、これを第2の受信アンテナ14で受信した質問波S2を搬送波として用いて送信アンテナ15から応答波S3として返信するようになっていた。これにより、上記インタロゲータQとレスポンダRとから成る通信装置は、マイクロ波を利用して双方向に通信を行うようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の通信装置においては、インタロゲータQから送信される質問波S2の出力レベルを監視して出力異常の診断を行うようになっていたが、インタロゲータQのデータ処理部1から外部の制御装置8に出力された受信データD2に異常があった場合に、それがインタロゲータQ自体の装置故障によるものかどうかを検出することができなかった。また、インタロゲータQの装置故障による通信異常の場合でも、その送信機能側又は受信機能側の何れが故障したかを検出することができなかった。そのため、インタロゲータQ内の故障した部品を特定するのが困難で、正常に動作する状態に修復するのに時間がかかっていた。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、質問器と応答器の間でマイクロ波を利用して双方向に通信を行う通信装置において、上記質問器の送信機能及び受信機能がそれぞれ正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による通信装置は、書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、から成る通信装置において、上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、上記送信機能が正常か否かを診断する送信機能診断手段を備え、上記送信機能診断手段は、上記受信機能側に上記送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信された書込波の漏れ込みを復調する復調部を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成するものとした。
【0008】
このような構成により、上記質問器に備えられた故障検出手段の送信機能診断手段における上記復調部で、上記送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信された書込波の漏れ込みを復調し、この復調した信号を基に送信フィードバックデータが生成され、この送信フィードバックデータに基づいて質問器の送信機能を診断するようになる。
【0011】
さらに、本発明の通信装置は、書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、から成る通信装置において、上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、上記送信機能が正常か否かを診断する送信機能診断手段を備え、上記送信機能診断手段は、上記受信機能側に上記送信機能側で生成される書込信号を直接入力して復調する復調部を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成するものとした。これにより、上記復調部で、上記送信機能側で生成される書込信号を直接入力して復調し、この復調した信号を基に送信フィードバックデータが生成され、この送信フィードバックデータに基づいて質問器の送信機能を診断するようになる。
【0012】
また、上記質問器の故障検出手段は、応答波を受信する受信機能が正常か否かを診断する受信機能診断手段を備えて成るものである。これにより、上記受信機能診断手段によって、質問器の受信機能が正常か否かを診断して該質問器の故障が検出される。
【0013】
さらに、上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、この変調した受信模擬データを上記受信機能側に直接出力するものである。これにより、上記受信模擬データ変調部で、受信模擬データを変調し、この変調した受信模擬データが上記受信機能側に直接出力される。
【0014】
そして、上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、上記送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信した上記変調受信模擬データの漏れ込みを上記受信機能側で受信するものである。これにより、上記受信模擬データ変調部で、受信模擬データを変調し、この変調した受信模擬データが送信アンテナから外部空間に送信され、送信された変調受信模擬データの漏れ込みが受信機能側で受信される。
また、本発明の通信装置は、書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、から成る通信装置において、上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、応答波を受信する受信機能が正常か否かを診断する受信機能診断手段を備えて成るものである
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による通信装置の実施の形態を示すブロック図である。この通信装置は、マイクロ波を利用して双方向に通信を行う装置で、インタロゲータQと、レスポンダRとから成る。このインタロゲータQは、書込波S1及び質問波S2を送信する送信機能と共に、応答波S3を受信する受信機能を有する質問器となるもので、データ処理部1と、高周波制御部2と、第1の変調部3と、送信アンテナ4と、受信アンテナ5と、第1の復調部6と、デジタル相関器7とを有し、さらに第2の復調部20と、第2の変調部21とを備えて成る。
【0016】
データ処理部1は、各種信号を入力して演算処理を行うもので、例えばCPUなどの演算処理装置から成り、外部の制御装置8に接続され、その制御装置8から入力した送信データD1を演算処理して高周波制御部2に出力するようになっている。高周波制御部2は、データ処理部1で演算処理された送信データD1を入力して制御するもので、高周波信号(マイクロ波)を生成して第1の変調部3に出力できるようになっている。
【0017】
第1の変調部3は、高周波制御部2を介して出力される送信データD1を変調して書込信号を生成するもので、この書込信号を送信アンテナ4から書込波S3として送信すると共に、高周波制御部2で生成された高周波信号を変調せずにマイクロ波による質問波S2として該送信アンテナ4から送信するようになっている。なお、上記データ処理部1と、高周波制御部2と、第1の変調部3と、送信アンテナ4とで、書込波S1及び質問波S2を送信する送信機能側を構成している。
【0018】
また、受信アンテナ5は、後述のレスポンダRから返信される応答波S3を受信し得るもので、第1の復調部6に接続されている。第1の復調部6は、受信アンテナ5で受信した信号から応答波S3のみを検波して復調するもので、この復調された信号をデジタル相関器7に出力するようになっている。デジタル相関器7は、第1の復調部6で復調された信号を所定の信号と比較してそれらの変量の相関関係を求めるもので、その結果を上記データ処理部1に出力するようになっている。そして、上記データ処理部1は、デジタル相関器7から出力された信号をデータ化して受信データD2を生成し、この受信データD2を外部の制御装置8に出力するようになっている。なお、上記受信アンテナ5と、第1の復調部6と、デジタル相関器7と、データ処理部1とで、応答波S3を受信する受信機能側を構成している。
【0019】
また、上記レスポンダRは、上記インタロゲータQから送信される書込波S1及び質問波S2を受信し、応答信号を拡散変調してそれを応答波S3として該インタロゲータQに返信する応答器となるもので、従来のものと同様に、第1の受信アンテナ10と、復調部11と、データ処理部12と、変調部13と、第2の受信アンテナ14と、送信アンテナ15とを備えて成り、このデータ処理部12には外部の制御装置16が接続されている。
【0020】
このように構成されたインタロゲータQと、レスポンダRとから成る通信装置は、高周波信号(マイクロ波)を利用して双方向に通信を行うことができる。すなわち、インタロゲータQは、外部の制御装置8から入力した送信データD1をデータ処理部1で処理し、高周波制御部2を介して第1の変調部3で変調して書込信号を生成し、この書込信号を送信アンテナ4から書込波S1として外部空間に送信する。このときレスポンダRは、この書込波S1を第1の受信アンテナ10で受信し、復調部11で復調してデータ処理部12で演算処理し、外部の制御装置16に出力する。これにより、インタロゲータQは、送信データD1を変調した書込信号を書込波S1として送信し、該書込信号を外部の制御装置16に書き込むようになっている。
【0021】
また、それと同時に、インタロゲータQは、高周波制御部2で生成された高周波信号を第1の変調部3で変調せずにマイクロ波による質問波S2として送信アンテナ4から送信する。このときレスポンダRは、外部の制御装置16から出力された内部データをデータ処理部12で処理して変調部13に出力し、該変調部13で拡散変調して応答信号を生成し、この応答信号を第2の受信アンテナ14で受信した質問波S2を搬送波として用いて送信アンテナ15から応答波S3として返信する。そして、インタロゲータQは、この応答波S3を受信アンテナ5で受信し、応答波S3のみを第1の復調部6で検波して復調し、デジタル相関器7で相関してデータ処理部1で受信データD2を生成し、外部の制御装置8に出力する。これにより、外部の制御装置8は、レスポンダRからインタロゲータQに返信される応答波S3により生成される受信データD2を読み込むようになっている。
【0022】
ここで、本発明においては、図1に示すように、上記インタロゲータQの内部に、第2の復調部20と、第2の変調部21とが設けられている。第2の復調部20は、書込波S1及び質問波S2を送信する送信機能側(1〜4)の動作が正常か否かを診断する送信機能診断手段を構成するものであり、また第2の変調部21は、応答波S3を受信する受信機能側(5〜7,1)の動作が正常か否かを診断する受信機能診断手段を構成するものである。
【0023】
上記送信機能診断手段は、図2に示すように、上記送信機能側の送信アンテナ4から外部空間に送信された書込波S1の漏れ込みS1′を受信して復調する第2の復調部20を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータD4を生成するもので、該第2の復調部20は受信アンテナ5に接続されている。これにより、上記送信アンテナ4から外部空間に送信された書込波S1の漏れ込みS1′を受信アンテナ5で受信して第2の復調部20で復調し、この復調された信号を基にデータ処理部1で送信フィードバックデータD4を生成することができる。そして、データ処理部1は、この送信フィードバックデータD4を外部の制御装置8に出力するようになっている。
【0024】
次に、このように構成されたインタロゲータQの送信機能診断手段の動作について、図3を参照して説明する。図2に示す外部の制御装置8は、図3(a)に示すように、データ処理部1(図2参照)に送信データD1を常に出力すると供に、図3(b)に示すように、該データ処理部1に受信テスト信号D3を所定のタイミングで出力する。これにより、データ処理部1は、図3(c)に示すように、上記受信テスト信号D3の入力をトリガーとして送信模擬データを生成し、この送信模擬データを高周波制御部2を介して第1の変調部3(図2参照)に出力する。そして、第1の変調部3は、図3(d)に示すように、上記送信模擬データを変調して書込信号を生成し、これを高周波信号(マイクロ波)を利用して送信アンテナ(図2参照)から書込波S1として送信する。
【0025】
このとき、レスポンダRから返信される応答波S3(図1参照)の受信中、あるいは該応答波S3の受信がない場合に、上記受信アンテナ5は、図2に示すように、送信アンテナ4から送信された書込波S1の漏れ込みS1′を受信し、この書込波S1の漏れ込みS1′を、図3(e)に示すように、第2の復調部20で復調して受信データD2を生成する。そして、図3(f)に示すように、データ処理部1(図2参照)がその復調した信号を基に送信フィードバック信号D4を生成し、それを外部の制御装置8に出力する。これにより、この外部の制御装置8は、適正な送信フィードバック信号D4が戻ってきたことにより、インタロゲータQのデータ処理部1と、高周波制御部2と、第1の変調部3と、送信アンテナ4とを含む送信機能側の動作が正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【0026】
図4は、本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。この実施形態によるインタロゲータQの送信機能診断手段は、上記送信機能側(1〜4)に上記第1の変調部3で生成される書込信号をインタロゲータQの内部から直接入力して復調する第2の復調部20を備え、この復調した信号を基にデータ処理部1で送信フィードバックデータD4を生成するものである。これにより、上記第2の復調部20で、第1の変調部3で生成される書込信号をインタロゲータQの内部から直接入力して復調し、この復調した信号を基にデータ処理部1で送信フィードバックデータD4を生成し、外部の制御装置8に出力することができる。
【0027】
この場合、インタロゲータQの送信機能診断手段は、図3に示すと同様に動作する。このとき、上記第1の変調部3は、送信アンテナ4から外部に書込波S1を送信せずに、書込信号をインタロゲータQの内部から第2の復調部20に直接入力して復調し、この復調した信号を基にデータ処理部1で生成される送信フィードバックデータD4を外部の制御装置8に出力することができる(図3(f)参照)。これにより、上記外部の制御装置8は、インタロゲータQの送信アンテナ4を除く送信機能側(1〜3)の動作が正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【0028】
図5は、本発明の第3の実施形態を示すブロック図で、レスポンダRから返信される応答波S3(図1参照)を受信するインタロゲータQの受信機能側(5〜7,1)の動作が正常か否かを診断する受信機能診断手段を示す。この実施形態によるインタロゲータQの受信機能診断手段は、上記送信機能側(1〜4)に受信テスト信号D3を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部となる第2の変調部21を備え、この変調した受信模擬データを第1の復調部6に直接出力するものである。これにより、上記第2の変調部21によって、外部の制御装置8から出力される受信テスト信号D3を変換して生成した受信模擬データを変調し、この変調した受信模擬データを上記第1の復調部6に直接出力することができる。
【0029】
次に、このように構成されたインタロゲータQの受信機能診断手段の動作について、図6を参照して説明する。図5に示す外部の制御装置8は、インタロゲータQが通信を行っていない状態において、図6(a)に示すように、該インタロゲータQのデータ処理部1(図5参照)に送信データD1を出力すると供に、図6(b)に示すように、データ処理部1に受信テスト信号D3を所定のタイミングで出力する。これにより、上記データ処理部1は、図6(c)に示すように、受信テスト信号D3の入力をトリガーとして出力制御を行い、図6(d)に示すように、上記送信データD1を擬似ランダム符号(PN符号)で変化させた模擬の受信模擬データを生成し、高周波制御部2を介して第2の変調部21(図5参照)に出力する。そして、第2の変調部21によって、上記受信模擬データを変調して模擬の応答波信号を生成し、それをインタロゲータQの内部から第1の復調部6に直接出力する。
【0030】
そして、上記第1の復調部6は、上記受信模擬データを復調し、この信号をデジタル相関器7で“1”,“0”に対応したPN符号で相関し、図6(e)に示すように、受信データD2をデータ処理部1(図5参照)で生成し、これを外部の制御装置8に出力する。そして、外部の制御装置8は、上記受信データD2が所定の固定データと一致しているか否かを診断する。上記受信データD2が固定データと一致した場合には、受信アンテナ5を除く受信機能側(6,7,1)の動作が正常であると診断し、また一致しない場合には上記受信アンテナ5を除く受信機能側の動作が正常でないと診断する。これにより、上記インタロゲータQの受信機能側の動作が正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる。したがって、上記送信アンテナ4から外部に送信できる信号の帯域に所定の制限がある場合においても、上記受信模擬データをインタロゲータQの内部から第1の復調部6に直接出力することにより、該インタロゲータQの受信機能が正常に動作しているか否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【0031】
図7は、本発明の第4の実施形態を示すブロック図である。この実施形態による受信機能診断手段は、上記送信機能側(1〜4)に受信テスト信号 3 から生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部となる第2の変調部21を備え、この変調した受信模擬データを送信アンテナ4から外部空間に送信するものである。これにより、上記第2の変調部21で、受信テスト信号 3 から生成した受信模擬データを変調し、該変調した受信模擬データを送信アンテナ4から外部空間に送信することができる。
【0032】
この場合、インタロゲータQの受信機能診断手段は、図7に示すように、送信アンテナ4から送信された書込波S1の漏れ込みS1′を受信アンテナ5で受信して第1の復調部6で復調し、それをデジタル相関器7で相関し、図6(e)に示すように、受信データD2を生成して外部の制御装置8に出力することができる。これにより、外部の制御装置8は、上記受信データD2が固定データと一致したことを診断することにより、受信アンテナ5と、第1の復調部6と、デジタル相関器7と、データ処理部1を含む受信機能側(〜7,1)の動作が正常か否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【0033】
なお、以上の説明において、故障検出手段を構成するインタロゲータQの送信機能診断手段と受信機能診断手段とがそれぞれ独立して動作するものとして説明したが、本発明はこれに限られず、これらが同時に作動するものとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器に備えられた故障検出手段の送信機能診断手段における復調部で復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成する構成としたので、生成した送信フィードバックデータを基に質問器の送信機能の動作が正常か否かを診断して質問器の故障を検出することができる。したがって、通信装置の装置故障による通信異常があった場合に、質問器の故障した部品を容易に特定することができ、正常に動作する状態に速やかに修復することができる。
【0037】
さらに、請求項に係る発明によれば、書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器に備えられた故障検出手段の送信機能診断手段は、上記受信機能側に上記送信機能側で生成される書込信号を直接入力して復調する復調部を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成するものであることにより、該復調部で、上記送信機能側で生成される書込信号を直接入力して復調し、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成することができる。したがって、上記送信フィードバックデータを基に質問器の送信機能の動作が正常か否かを診断して該質問器の故障を検出することができる。
【0038】
また、請求項に係る発明によれば、上記質問器の故障検出手段は、応答波を受信する受信機能が正常か否かを診断する受信機能診断手段を備えて成るものであることにより、該受信機能診断手段によって、質問器の受信機能が正常か否かを診断して該質問器の故障を検出することができる。
【0039】
さらに、請求項に係る発明によれば、上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、この変調した受信模擬データを上記受信機能側に直接出力するものであることにより、該受信模擬データ変調部で、受信模擬データを変調し、この変調した受信模擬データを上記受信機能側に直接出力することができる。したがって、送信アンテナから外部に送信できる信号の帯域に制限がある場合においても、上記受信模擬データを質問器の内部から復調部に直接出力することにより、質問器の受信機能が正常に動作しているか否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【0040】
そして、請求項に係る発明によれば、上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信した変調受信模擬データの漏れ込みを受信機能側で受信するものであることにより、送信アンテナから送信された書込波の漏れ込みを受信して復調し、受信模擬データを復調して受信データを生成すること、質問器の受信機能が正常に動作しているか否かを診断して装置の故障を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信装置のインタロゲータ及びレスポンダの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態を示すブロック図で、インタロゲータに設けられた送信機能診断手段を示す。
【図3】 上記送信機能診断手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示すブロック図で、インタロゲータの送信機能診断手段の他の実施形態を示す。
【図5】 本発明の第3の実施形態を示すブロック図で、インタロゲータに設けられた受信機能診断手段を示す。
【図6】 上記受信機能診断手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 本発明の第4の実施形態を示すブロック図で、インタロゲータの受信機能診断手段の他の実施形態を示す。
【図8】従来の通信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
Q…インタロゲータ
R…レスポンダ
1…書込波
2…質問波
3…応答波
1…送信データ
2…受信データ
3…受信テスト信号
4…送信フィードバックデータ
1…データ処理部
2…高周波制御部
3…第1の変調部
4…送信アンテナ
5…受信アンテナ
6…第2の復調部
7…デジタル相関器
8…制御装置
20…第2の復調部
21…第2の変調部

Claims (6)

  1. 書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、
    上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、
    から成る通信装置において、
    上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、上記送信機能が正常か否かを診断する送信機能診断手段を備え、上記送信機能診断手段は、上記受信機能側に上記送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信された書込波の漏れ込みを復調する復調部を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成するものとしたことを特徴とする通信装置
  2. 書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、
    上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、
    から成る通信装置において、
    上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、上記送信機能が正常か否かを診断する送信機能診断手段を備え、上記送信機能診断手段は、上記受信機能側に上記送信機能側で生成される書込信号を直接入力して復調する復調部を備え、この復調した信号を基に送信フィードバックデータを生成するものとしたことを特徴とする通信装置
  3. 上記質問器の故障検出手段は、応答波を受信する受信機能が正常か否かを診断する受信機能診断手段を備えて成ることを特徴とする請求項1又は2記載の通信装置
  4. 上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、この変調した受信模擬データを上記受信機能側に直接出力するものとしたことを特徴とする請求項記載の通信装置
  5. 上記受信機能診断手段は、上記送信機能側に受信テスト信号を変換して生成した受信模擬データを変調する受信模擬データ変調部を備え、上記送信機能側の送信アンテナから外部空間に送信した上記変調受信模擬データの漏れ込みを上記受信機能側で受信するものとしたことを特徴とする請求項記載の通信装置
  6. 書込波及び質問波を送信する送信機能と共に応答波を受信する受信機能を有する質問器と、
    上記質問器から送信される書込波及び質問波を受信し、応答信号を拡散変調して応答波として該質問器に返信する応答器と、
    から成る通信装置において、
    上記質問器に、自己の機能の故障を検出する故障検出手段を備え、上記故障検出手段は、応答波を受信する受信機能が正常か否かを診断する受信機能診断手段を備えて成ることを特徴とする通信装置
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