図1は本発明を適用した電子商取引システムの構成例を示す図である。
図1において、携帯電話機11は、最寄りの基地局12と無線通信を行い、基地局12が接続されている、例えば、インターネット等に代表されるネットワーク10に接続される。また、ネットワーク10には、携帯電話機11のユーザがネットワーク10を介して商品を注文する店舗である購入店20に設置された購入店サーバ21、携帯電話機11のユーザが購入した商品を受け取る店舗である受取店30に設置された受取店サーバ31、並びに、本サービスを提供し、携帯電話機11のユーザや購入店20の、本サービスを用いた商取引に関する信頼度を管理する認証サービスプロバイダ40に設置された認証サーバ41が接続されている。
携帯電話機11は、ユーザに操作されて、最寄りの基地局12と無線通信を行い、ネットワーク10を介して購入店サーバ21にアクセスし、商品購入の処理を行う。また、携帯電話機11は、ユーザに操作されて、認証サービスプロバイダ40の認証サーバ41にアクセスし、購入店20の信頼度を取得し、商品を購入するか否かの判断材料として、ユーザに提供する。
購入店サーバ21は、携帯電話機11に要求された商品の販売処理を行い、携帯電話機11のユーザに対して課金処理を行う。また、商品の受け渡しを行う受取店30の受取店サーバ31に、要求された商品の購入情報を提供する。
受取店サーバ31は、ネットワーク10を介して、購入店サーバ21より商取引に関する情報を取得し、携帯電話機11より供給された情報と比較し、携帯電話機11のユーザが商品の正当な購入者であるか否かを判定する。
購入店20を経営する企業と受取店30を経営する企業は、同一の企業、または互いに提携している企業であり、購入店20により販売された商品は、受け取り店30において購入者に引き取られる。
従って、購入店20において商品を購入した携帯電話機11のユーザは、商品を引き取るために受取店30を訪問する。
認証サーバ41は、本サービスを提供する認証サービスプロバイダ40に設置されており、利用者として登録されている携帯電話機11のユーザ、購入店20、および、受取店30の情報を管理する。
図2は、図1の携帯電話機11の外観の構成例を示す図である。
図2に示されるように、携帯電話機11は、表示部11Aおよび本体11Bで構成され、中央のヒンジ部111により折り畳み可能に形成されている。
表示部11Aは、上端左部に、引出しまたは収納可能な送受信用のアンテナ112を有する。携帯電話機11は、アンテナ112を介して、固定無線端末である基地局12との間で電波を送受信する。
また、表示部11Aは、上端中央部にほぼ180度の角度範囲で回動自在なカメラ部113を有する。携帯電話機11は、カメラ部113に設けられた、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などよりなるカメラ114によって所望の撮像対象を撮像する。
カメラ部113がユーザによってほぼ180度回動されて位置決めされた場合、図3に示されるように、表示部11Aは、カメラ部113の背面側中央に設けられたスピーカ122が正面側に位置する状態となる。これにより、携帯電話機11は、通常の音声通話状態に切り換わる。
さらに、表示部11Aの中央に液晶ディスプレイ115が設けられている。液晶ディスプレイ115は、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号、および発信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、カメラ部113のカメラ114で撮像した画像などを表示する。
一方、本体11Bには、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話及び電源キー、クリアキー及び電子メールキー等の操作キー116が設けられている。操作キー116の操作に対応した各種指示が、携帯電話機11に入力される。
また、本体11Bの操作キー116の下部にメモボタン117およびマイクロフォン118が設けられている。携帯電話機11は、メモボタン117が操作されたとき、通話中の相手の音声を録音する。携帯電話機11は、マイクロフォン118によって通話時のユーザの音声を集音する。
さらに、本体11Bの操作キー16の上部に回動自在なジョグダイヤル119が、本体11Bの表面から僅かに突出した状態で設けられている。携帯電話機11は、ジョグダイヤル119に対する回動操作に応じて、液晶ディスプレイ115に表示されている電話帳リストもしくは電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作、または画像の送り動作等の種々の動作を実行する。
例えば、本体11Bは、ユーザによるジョグダイヤル119の回動操作に応じて液晶ディスプレイ115に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号を選択し、ジョグダイヤル119が本体11Bの内部方向に押圧されたとき、選択されている電話番号を確定して、その電話番号に対して発呼処理を行う。
なお、本体11Bは、背面側に図示せぬバッテリパックが装着されており、終話/電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動される。
ところで、本体11Bの左側面上部に抜差自在なメモリースティック(登録商標)121を装着するためのメモリースティックスロット120が設けられている。携帯電話機11は、メモボタン117が押下されると、通話中の相手の音声を装着されているメモリースティック121に記録する。携帯電話機11は、ユーザの操作に応じて、電子メール、簡易ホームページ、カメラ114で撮像した画像を、装着されているメモリースティック121に記録する。
メモリースティック121は、本願出願人であるソニー株式会社によって開発されたフラッシュメモリカードの一種である。このメモリースティック121は、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。
従って、携帯電話機11は、このようなメモリースティック121を装着可能に構成されているために、メモリースティック121を介して、他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができる。
また、所定の機能を拡張するためのモジュール(チップ)をメモリースティック121に組み込み、メモリースティックスロット120にそれを装着させることにより、携帯電話機11の機能をさらに拡張させることができる。
例えば、後述するように、非接触IC(Integrated Circuit)カードが組み込まれたメモリースティック121を携帯電話機11に装着することにより、例えば、それらのモジュールが携帯電話機11に内蔵されていない場合であっても、非接触ICカードと同様の電子決済機能を有するように機能を拡張させることもできる。
図4は、携帯電話機11の内部の構成例を示している。
表示部11Aおよび本体11Bの各部を統括的に制御する主制御部131に対して、電源回路部135、操作入力制御部132、画像エンコーダ133、カメラインタフェース(I/F)部134、LCD制御部136、多重分離部138、変復調回路部139、音声コーデック140、赤外線通信部145、および非接触ICカード146(この例では、このように、専用の非接触ICカード(Felicaチップ(登録商標))が設けられているが、上述したように、メモリースティック121として非接触ICカード機能を有するものを設けるようにしてもよい)がメインバス141を介して互いに接続されるとともに、画像エンコーダ133、画像デコーダ137、多重分離部138、メモリースティック制御部143、変復調回路部139、および音声コーデック140が同期バス142を介して互いに接続されている。
電源回路部135は、ユーザの操作により終話/電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することにより携帯電話機11の各部を動作可能な状態に起動する。
CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等でなる主制御部131は、音声通話モード時において、マイクロフォン118で集音した音声信号を音声コーデック140によってデジタル音声データに変換させる。デジタル音声データは変復調回路部139でスペクトラム拡散処理され、送受信回路部144でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理が施された後、アンテナ112を介して送信される。
また、音声通話モード時において、アンテナ112で受信した受信信号は、増幅されて周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理が施され、変復調回路部139でスペクトラム逆拡散処理され、音声コーデック140によってアナログ音声信号に変換される。アナログ音声信号に対応する音声はスピーカ122から出力される。
さらに、データ通信モード時において、電子メールを送信する場合、操作キー116およびジョグダイヤル119の操作によって入力されたテキストデータは、操作入力制御部132を介して主制御部131に供給される
主制御部131は、テキストデータを変復調回路部139でスペクトラム拡散処理され、送受信回路部144でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施された後、アンテナ112を介して基地局12へ送信される。
これに対して、データ通信モード時において、電子メールが受信される場合、アンテナ112を介して基地局12から受信した受信信号は変復調回路部139で逆スペクトラム拡散処理されて、元のテキストデータに復元された後、LCD(Liquid Crystal Display)制御部136を介して液晶ディスプレイ115に電子メールとして表示される。
ユーザの操作に応じて受信した電子メールは、メモリースティック制御部143を介してメモリースティック121に記録することも可能である。
データ通信モード時において画像データを送信する場合、カメラ114で撮像された画像データは、カメラインタフェース部134を介して画像エンコーダ133に供給される。
因みに、画像データを送信しない場合には、カメラ114で撮像した画像データを、カメラインタフェース部134およびLCD制御部136を介して、液晶ディスプレイ115に直接表示することも可能である。
画像エンコーダ133は、カメラ114から供給された画像データを、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)2またはMPEG4等の所定の符号化方式によって圧縮符号化することにより符号化画像データに変換し、これを多重分離部138に送出する。
このとき同時に、カメラ114で撮像中にマイクロフォン118で集音した音声は、音声コーデック140を介してデジタルの音声データとして多重分離部138に送出される。
多重分離部138は、画像エンコーダ133から供給された符号化画像データと、音声コーデック140から供給された音声データとを所定の方式で多重化する。その結果得られた多重化データは、変復調回路部139でスペクトラム拡散処理され、送受信回路部144でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理が施された後、アンテナ112を介して送信される。
これに対して、データ通信モード時において、例えば、簡易ホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナ112を介して基地局から受信した受信信号は変復調回路部139で逆スペクトラム拡散処理され、その結果得られた多重化データは多重分離部138に送出される。
多重分離部138は、多重化データを符号化画像データと音声データとに分離し、同期バス142を介して、符号化画像データを画像デコーダ137に供給するとともに、音声データを音声コーデック140に供給する。
画像デコーダ137は、符号化画像データをMPEG2またはMPEG4等の所定の符号化方式に対応した復号方式でデコードすることにより再生動画像データを生成し、これを、LCD制御部136を介して液晶ディスプレイ115に供給する。これにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データの画像が表示される。
このとき同時に、音声コーデック140は、音声データをアナログ音声信号に変換した後、これをスピーカ122に供給する。これにより、携帯電話機11は、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる音声データに対応する音声が再生される。
この場合も電子メールの場合と同様に、受信した簡易ホームページ等にリンクされたデータを、ユーザの操作により、メモリースティック制御部143を介してメモリースティック121に記録することが可能である。
非接触ICカード146は、ICカードリーダライタを有する他の情報処理装置に近接され、そのICカードリーダライタから輻射される電磁波を受信したとき、それに応じて、各種の情報をICカードリーダライタに提供する。
必要に応じて装着されるドライブ150は、フロッピディスクやハードディスクなどの磁気ディスク151や、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスク152、MD(Mini Disk)(商標)などよりなる光磁気ディスク153、または半導体メモリ154などの記録媒体に記憶されているプログラムを読み出し、メインバス141を介して主制御部131内のRAMなどに供給する。
図5は、非接触ICカード146の詳細な構成例を示すブロック図である。
非接触ICカード146は、例えば、図に示すアンテナ(ループアンテナ)170およびコンデンサ171と、それ以外の構成が1チップに格納されたICから構成され、電磁誘導を利用して他の情報処理装置に設けられたICカードリーダライタと各種のデータを半二重通信するものであって、必ずしもカード状のものとして構成されるわけではない。また、ICカードとは、説明の便宜上用いた名称であり、上述したような、または後述するような機能を意図するものである。この非接触ICカード146と基本的に同様の機能を提供するものとして、例えば、Felicaチップ(登録商標)などがある。
CPU161は、ROM162に格納されている制御プログラムをRAM163に展開し、非接触ICカード146の全体の動作を制御する。例えば、CPU161は、他の情報処理装置に設けられたICカードリーダライタから輻射されている電磁波がアンテナ170において受信されたとき、それに応じて、非接触ICカード146に設定されているカード識別番号をICカードリーダライタに通知し、商品の受け取りに関する処理を行う。
アンテナ170とコンデンサ171により構成されるLC回路は、近傍に配置された他の情報処理装置に設けられたICカードリーダライタから輻射される所定の周波数の電磁波と共振する。インタフェース部169は、ASK(Amplitude Shift Keying)復調部183において、アンテナ170を介して受信した変調波(ASK変調波)を包絡線検波して復調し、復調後のデータをBPSK(Binary Phase Shift Keying)復調部172に出力する。
また、インタフェース部169は、アンテナ170において励起された交流磁界をASK復調部183により整流し、それを電圧レギュレータ181において安定化し、各部に直流電源として供給する。ICカードリーダライタから輻射される電磁波の電力は、後述するように非接触ICカードに必要な電力を賄う磁界を発生させるように調整されている。
また、インタフェース部169の発振回路184はPLL(Phase Locked Loop)回路を内蔵し、受信信号のクロック周波数と同一の周波数のクロック信号を発生する。
さらに、インタフェース部169は、例えば、残金情報等を他の情報処理装置に設けられたICカードリーダライタに送信する場合、BPSK変調部168から供給されるデータに対応して、例えば、所定のスイッチング素子(図示せず)をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ170に並列に接続させることにより、アンテナ170の負荷を変動させる。
ASK変調部182は、アンテナ170の負荷の変動により、アンテナ170において受信されているICカードリーダライタからの変調波をASK変調し、その変調成分を、アンテナ170を介してICカードリーダライタに送信する(ICカードリーダライタのアンテナの端子電圧を変動させる)(ロードスイッチング方式)。
BPSK復調部172は、ASK復調部183で復調されたデータがBPSK変調されている場合、図示せぬPLL回路から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復調(マンチェスターコードのデコード)を行い、復調したデータをデータ受信部173に出力する。データ受信部173は、供給されてきたデータをCPU161に適宜出力する。CPU161はこのデータをRAM163またはEEPROM164に記憶させる。
EEPROM164に記憶されたデータは、CPU161により読み出され、データ送信部167に供給される。BPSK変調部168は、データ送信部167から供給されてきたデータにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を行い、それをASK変調部182に出力する。
入出力インタフェース165は、主制御部131との間のインタフェース処理を行う。
EEPROM164には、電子マネー情報が記憶される。ユーザは、この電子マネーを利用して、購入した商品、サービス等の代金を決済することができる。決済の履歴もEEPROM164に記憶される。
図6は、非接触ICカード146の仕様の例を示す図である。
上述したように、ICカードリーダライタと非接触ICカード146間の通信は、半二重により行われ、その通信速度は、例えば、211.875kbpsとされる。
また、図6に示されるように、ICカードリーダライタから非接触ICカード146に対する電力電送、およびデータ転送、並びに、非接触ICカード146からICカードリーダライタに対するデータ転送により使用される周波数帯域の中心周波数は、例えば、13.56MHzとされる。
そして、電力電送のためにICカードリーダライタから出力される電波の出力は、例えば、350mWであり、アンテナの特性などの通信環境にもよるが、その通信距離は、例えば、10cm前後とされる。
ICカードリーダライタから非接触ICカード146に対するデータ転送は、上述したように、マンチェスターコードにコード化されたデータをASK変調することにより行われ、その変調度(データ信号の最大振幅/搬送波の最大振幅)は、例えば、約0.1とされる。また、非接触ICカード146からICカードリーダライタに対するデータ転送は、上述したように、ロードスイッチング方式により出力データを送信信号に変換する(出力データに応じてスイッチング素子をオン/オフさせることによりアンテナ170の負荷を変動させる)ことにより行われる。
以上においては、非接触ICカード146は、携帯電話機1に内蔵されるとしたが、例えば、メモリースティック121に組み込まれた状態で携帯電話機11に装着され、メモリースティック制御部143により制御されるようにしてもよい。
図7は、図1の購入店サーバ21の内部の構成例を示すブロック図である。
図7において、CPU201は、ROM202に記憶されているプログラム、または記憶部223からRAM203にロードされたプログラムに従って、課金処理部204に課金処理を実行させる等、各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU201、ROM202、RAM203、および課金処理部204は、バス210を介して相互に接続されている。このバス210にはまた、入出力インタフェース220も接続されている。
入出力インタフェース220には、キーボード、マウスなどよりなる入力部221、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部222、ハードディスクなどより構成される記憶部223、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部224が接続されている。
記憶部223には、後述するように、商取引に関する情報である購入情報や、情報の更新に必要な鍵情報等が記憶されている。
通信部224は、ネットワーク図10に示されるネットワーク10を介しての通信処理を行う。また、通信部224は、記憶部223に記憶されている購入情報や鍵情報等を、ネットワーク10を構成するインターネットを介して、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて配信する。
入出力インタフェース220にはまた、必要に応じてドライブ230が接続され、磁気ディスク231、光ディスク232、光磁気ディスク233、或いは半導体メモリ234などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部223にインストールされる。
図8は、図1の受取店サーバ31の内部の構成例を示すブロック図である。
CPU251は、ROM252、または記憶部273に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM253には、CPU251が実行するプログラムやデータが適宜記憶される。CPU251、ROM252、およびRAM253は、バス260を介して相互に接続されている。
バス260には、入出力インタフェース270が接続されており、この入出力インタフェース270には、キーボード、マウスなどよりなる入力部271、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部272、ハードディスクなどより構成される記憶部273、モデム、ターミナルアダプタ等より構成される通信部274、および、近接された非接触ICカードと無線通信を行うICカードリーダ/ライタ275が接続されている。
入出力インタフェース270にはまた、必要に応じてドライブ280が接続され、磁気ディスク281、光ディスク282、光磁気ディスク283、或いは半導体メモリ284などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部273にインストールされる。
図9は、図8のICカードリーダライタ275の詳細な構成例を示すブロック図である。
IC291は、CPU301、ROM302、RAM303、SCC(Serial Communication Controller)304、SPU(Signal Processing Unit)306、並びに、これらのCPU301乃至SPU306を相互に接続するバス305から構成されている。
CPU301は、ROM302に格納されている制御プログラムをRAM303に展開し、例えば、非接触ICカード146から送信されてきた応答データや、図8のCPU251から供給されてきた制御信号に基づいて、各種の処理を実行する。例えば、CPU301は、非接触ICカード146に送信するコマンドを生成し、それを、バス305を介してSPU306に出力したり、非接触ICカード146から送信されてきたデータの認証処理などを行ったりする。
SCC304は、図8のCPU1251から供給されてきたデータを、バス305を介してCPU301に供給したり、CPU301から、バス305を介して供給されてきたデータをCPU251に出力したりする。
SPU306は、非接触ICカード146からの応答データが復調部294から供給されてきたとき、そのデータに対して、例えば、BPSK復調(マンチェスターコードのデコード)などを施し、取得したデータをCPU301に供給する。また、SPU306は、非接触ICカード146に送信するコマンドがバス305を介して供給されてきたとき、そのコマンドにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を施し、取得したデータを変調部292に出力する。
変調部292は、発振回路(OSC)293から供給される所定の周波数(例えば、13.56MHz)の搬送波を、SPU306より供給されるデータに基づいて、ASK変調し、生成された変調波を、電磁波としてアンテナ295から出力する。一方、復調部294は、アンテナ295を介して取得した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデータをSPU296に出力する。
アンテナ295は、所定の電磁波を輻射し、それに対する負荷の変化に基づいて、非接触ICカード146が近接されたか否かを検出する。そして、例えば、非接触ICカード146が近接されたとき、アンテナ295は、非接触ICカード146と各種のデータを送受信する。
図10は、図1の認証サーバ41の内部の構成例を示すブロック図である。
図10において、CPU311は、ROM312に記憶されているプログラム、または記憶部323からRAM313にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース320も接続されている。
入出力インタフェース320には、キーボード、マウスなどよりなる入力部321、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部322、ハードディスクなどより構成される記憶部323、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部324が接続されている。
入出力インタフェース320にはまた、必要に応じてドライブ330が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、或いは半導体メモリ334などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部323にインストールされる。
次に、図1の携帯電話機11のユーザが商品を購入する前の状態において、携帯電話機11、購入店サーバ21、受取店サーバ31、および認証サーバ41がそれぞれ保持しているデータについて、図11を参照して説明する。
図11Aに示される携帯電話機11は、内蔵する非接触ICカード146にカード識別番号351とユーザ信頼度352の情報を保持している。
カード識別番号351は、非接触ICカード146に予め割り当てられた番号であり、非接触ICカード146を識別するための番号である。このカード識別番号351は、携帯電話機11のユーザがこのサービスに商品の購入者として登録した際に認証サービスプロバイダ40より供給される。その際、カード識別番号351は、認証サーバ41によりネットワーク10を介して供給されるようにしてもよいし、別の方法で認証サービスプロバイダ40より供給されるようにしてもよい。
ユーザ信頼度352は、このサービスを用いた電子商取引における携帯電話機11のユーザに対する信頼度に関する情報であり、商取引の相手である購入店20に参照される。このユーザ信頼度352は、後述するように、認証サーバ41により、携帯電話機11のユーザの、過去の実績に基づいて、決定される。
図11Bに示される購入店サーバ21は、記憶部223に、このサービスを用いた電子商取引に関する情報である購入情報353と、その購入情報353の作成、編集、および削除に必要な鍵情報である購入情報書き換え鍵361を記憶している。
購入情報353は、後述するように、携帯電話機11のユーザ等による商品購入に関する情報であり、受取店サーバ31は、この情報に基づいて、携帯電話機11のユーザの認証処理を行う。
また、購入情報353は、後述するように、携帯電話機11のICカード146や受取店サーバ31等に供給される。従って、不正な複製や改ざんを防止するために、購入情報353は、購入情報書き換え鍵361を用いないと、その作成、編集、および削除が行えないようになされている。
購入情報書き換え鍵361は、購入情報353の作成、編集、および削除等を行うための鍵情報である。この購入情報書き換え鍵361は、一種のワンタイムパスワードであり、購入情報書き換え鍵361を生成する購入店サーバ21および受け取り店サーバ31が購入情報353の更新を指示する際に、携帯電話機11等に供給される。携帯電話機11は、供給された購入情報書き換え鍵361を使用して購入情報353を更新すると、使用した購入情報書き換え鍵361を消去する。購入情報書き換え鍵361を生成する購入店サーバ21および受け取り店サーバ31は、購入情報書き換え鍵361を何度でも携帯電話機11に供給することができる。
図11Cに示される受取店サーバ31は、その記憶部273に、上述した購入情報書き換え鍵361と、後述する一時取引情報の作成、編集、および削除に必要な鍵情報である一時取引情報書き換え鍵362を記憶している。
一時取引情報書き換え鍵362は、認証サービスプロバイダ40により予め配布された、後述する一時取引情報の作成、編集、および削除等を行うための鍵情報である。一時取引情報は、不正な複製や改ざんを防止するために、この一時取引情報書き換え鍵362を用いないと、その作成、編集、および削除が行えないようになされている。
一時取引情報書き換え鍵362は、一時取引情報の作成、編集、および削除等を行うための鍵情報である。この一時取引情報書き換え鍵362は、一種のワンタイムパスワードであり、一時取引情報書き換え鍵362を生成する受け取り店サーバ31および認証サーバ41が一時取引情報の更新を指示する際に、携帯電話機11等に供給される。携帯電話機11は、供給された一時取引情報書き換え鍵362を使用して一時取引情報を更新すると、使用した一時取引情報書き換え鍵362を消去する。一時取引情報書き換え鍵362を生成する受け取り店サーバ31および認証サーバ41は、一時取引情報書き換え鍵362を何度でも携帯電話機11等に供給することができる。
図11Dに示される認証サーバ41は、その記憶部323に、上述した一時取引情報書き換え鍵362、上述したユーザ信頼度の更新に必要な鍵情報であるユーザ信頼度書き換え鍵363、および、購入店20に対する信頼度に関する情報である店舗信頼度354を記憶している。
ユーザ信頼度書き換え鍵363は、携帯電話機11の非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を更新するための鍵情報である。ユーザ信頼度352は、不正な複製や改ざんを防止するために、このユーザ信頼度書き換え鍵363を用いないと、その作成、編集、および削除が行えないようになされている。
ユーザ信頼度書き換え鍵363は、ユーザ信頼度の作成、編集、および削除等を行うための鍵情報である。このユーザ信頼度書き換え鍵363は、一種のワンタイムパスワードであり、ユーザ信頼度書き換え鍵363を生成する認証サーバ41がユーザ信頼度の更新を指示する際に、携帯電話機11等に供給される。携帯電話機11は、供給されたユーザ信頼度書き換え鍵363を使用してユーザ信頼度を更新すると、使用したユーザ信頼度書き換え鍵363を消去する。ユーザ信頼度書き換え鍵363を生成する認証サーバ41は、ユーザ信頼度書き換え鍵363を何度でも携帯電話機11等に供給することができる。
店舗信頼度354は、このサービスを用いた電子商取引における店舗20に対する信頼度に関する情報であり、商取引の相手である携帯電話機11のユーザに参照される。この店舗信頼度354は、認証サーバ41により、店舗20の過去の実績に基づいて、決定される。
次に、図12のように行われる、図1の電子商取引システムにおける商品の販売に関する携帯電話機11、購入店サーバ21、および認証サーバ41の処理の流れについて説明する。
携帯電話機11のユーザは、携帯電話機11を操作して、購入店サーバ21よりGUI情報を取得し、商品に関する情報を表示させる。そして、ユーザは表示された商品情報を見て商品を購入するか否かを決定する。その際、ユーザは、購入店20が商取引の相手として信頼できるか否かを確認するために、携帯電話機11を操作して、認証サーバ41より購入店20の信頼度に関する情報(店舗信頼度354)を取得させる(矢印371および372)。
携帯電話機11が店舗信頼度354を取得して表示すると、ユーザは、その情報に基づいて商品を購入するか否かを決定する。
商品を購入すると決定したユーザに操作された携帯電話機11は、購入店サーバ21に商品の購入を要求する(矢印373)。
これに対して購入店サーバ21は、携帯電話機11のユーザが商取引の相手として信頼できるか否かを確認するために、携帯電話機11にユーザ信頼度352を要求し(矢印374)、携帯電話機11は、この要求に応じてユーザ信頼度352を供給する(矢印375)。
ユーザ信頼度352を取得し、携帯電話機11のユーザが信頼できることを確認した購入店サーバ21は、次に、携帯電話機11に対して、非接触ICカード146に割り当てられたカード識別番号351を要求し(矢印376)、携帯電話機11は、この要求に応じてカード識別番号351を供給する(矢印377)。
カード識別番号351を取得した購入店サーバ21は、購入および課金に関する処理を行い、商品を販売する。そして、購入店サーバ21は、今回の商取引に関する情報である購入情報353を生成し、購入情報書き換え鍵361とともに、携帯電話機11に供給する(矢印378)。
購入情報353は、図12に示されるように、対応する商取引を識別するための購入識別子、商品の販売に対して支払いが行われたか否かを識別する支払識別子、および、商品を購入したユーザが所有する非接触ICカード146に割り当てられたカード識別番号351である購入カードの識別番号からなる。
購入情報353および購入情報書き換え鍵361を供給された携帯電話機11は、その購入情報書き換え鍵361を用いて、購入情報353を非接触ICカード146に記録する。そして、書き込みが完了すると、携帯電話機11は、購入情報書き換え鍵361を消去し、書き込み終了通知を購入店サーバ21に供給する(矢印379)。
購入店サーバ21は、その書き込み終了通知を取得すると、携帯電話機11に処理終了通知を供給し(矢印380)、商品購入に関する処理を終了する。携帯電話機11は、供給された処理終了通知を取得すると、商品購入に関する処理を終了する。
次に、図13および図14のフローチャートを参照して、携帯電話機11による購入処理を説明する。
最初に、ステップS1において、携帯電話機11の主制御部131は、アンテナ112を介して最寄りの基地局12と無線通信を行い、さらにネットワーク10を介して購入店サーバ21にアクセスし、商品情報を要求する。この要求を取得した購入店サーバ21は、後述するように、要求された商品情報を携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS2において、要求した商品情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
そして、商品情報を取得したと判定すると、主制御部131は、処理をステップS3に進め、LCD制御部136を制御して、取得した商品情報に対応する画面を液晶ディスプレイ115に表示させる。ユーザは、表示された画面に基づいて、商品を購入するか否かを決定する。また、その際、ユーザは、購入店20の信頼度を判断材料とするために、認証サーバ41に店舗信頼度354を要求させることもできる。
主制御部131は、ステップS4において、操作入力制御部132を制御してユーザの操作入力を監視し、入力されたユーザの指示に基づいて、店舗信頼度情報を要求するか否かを判定する。
店舗信頼度情報を要求すると判定した場合、主制御部131は、処理をステップS5に進め、アンテナ112を介して、最寄りの基地局12と無線通信を行い、さらに、ネットワーク10を介して認証サーバ41にアクセスし、店舗信頼度354を含む店舗信頼度情報を要求する。この処理は、図12の矢印371の処理に対応する。後述するように、認証サーバ41は、その要求に基づいて、記憶部323に記録されている店舗信頼度354を含む信頼度情報を生成し、ネットワーク10を介して携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS6において、要求した店舗信頼度情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
要求した店舗信頼度情報を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS7に進め、LCD制御部136を制御して、取得した店舗信頼度情報に対応する画面を液晶ディスプレイ115に表示させ、処理をステップS8に進める。ユーザは、表示された画面に基づいて、購入店20を信頼し、商品を購入するか否かを決定する。
また、ステップS4において、ユーザの指示に基づいて、店舗信頼度情報を要求しないと判定した場合、主制御部131は、上述したステップS5乃至ステップS7の処理を省略し、処理をステップS8に進める。
ステップS8において、主制御部131は、ユーザの指示に基づいて、商品を購入するか否かを判定する。ユーザが操作キー116またはジョグダイヤル119を操作して入力した指示に基づいて、商品を購入すると判定した場合、主制御部131は、処理をステップS9に進め、ネットワーク10を介して購入店サーバ21に商品購入を要求する。この処理は、図12の矢印373の処理に対応する。
商品購入の要求を取得した購入店サーバ21は、後述するように、携帯電話機11のユーザ信頼度352を要求する。主制御部131は、ステップS10において、ユーザ信頼度情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS11に進め、暗証番号が設定されているか否かを判定する。
ユーザ信頼度352は、携帯電話機11のユーザの個人情報でもあるので、ユーザによっては、ユーザ信頼度352の店舗への提供に不安を覚える場合もある。携帯電話機11は、そのような場合、このユーザ信頼度352を読み出す際に暗証番号の入力が必要であるように設定することもできる。
ステップS11において、暗証番号が設定されていると判定した場合、ユーザ信頼度352の読み出しに暗証番号の入力が必要であるので、主制御部131は、処理を図14のステップS21に進め、操作入力制御部132を制御して、暗証番号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定するまで待機する。
暗証番号が入力されたと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS22に進め、入力された暗証番号を予め設定され、主制御部131に内蔵されているRAM等に記憶されている暗証番号と比較して確認する。
そして、ステップS23において、主制御部131は、ステップS22の処理結果に基づいて、入力された暗証番号が認証されたか否かを判定する。暗証番号が認証されたと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS24に進める。
また、図13のステップS11において、暗証番号が設定されていないと判定した場合、主制御部131は、処理を図14のステップS24に進める。
ステップS24において、主制御部131は、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を取得し、そのユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を、ネットワーク10を介して購入店サーバ21に供給する。この処理は、図12の矢印375の処理に対応する。
ユーザ信頼度情報を取得した購入店サーバ21は、携帯電話機11のユーザが信頼できるか否かを判断し、信頼できる場合、携帯電話機11に非接触ICカード146に割り当てられたカード識別番号351を含むカード識別番号情報を要求する。
主制御部131は、ステップS25において、そのカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。カード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS26に進め、非接触ICカード146よりカード識別番号351を取得し、そのカード識別番号351を含むカード識別番号情報を、ネットワーク10を介して購入店サーバ21に供給する。この処理は、図12の矢印377の処理に対応する。
カード識別番号情報を取得した購入店サーバ21は、商品の販売および課金に関する処理を行った後、上述した購入情報353を生成し、携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS27において、その購入情報353を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。購入情報353を取得したと判定した場合、処理をステップS28に進め、取得した購入情報353を非接触ICカード146に記録する。
そして、購入情報353の記録が終了すると、主制御部131は、処理をステップS29に進め、書き込み終了通知を、ネットワーク10を介して、購入店サーバ21に供給する。この処理は、図12の矢印379の処理に対応する。
書き込み終了通知を取得した購入店サーバ21は、処理終了通知を携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS30において、処理終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。そして、処理終了通知を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS31において、LCD制御部136を制御して、取得した処理終了通知に対応する画面を液晶ディスプレイ115に表示させる。ユーザは、その処理終了通知に対応する画面を見て、処理が終了したことを確認する。
処理終了通知に対応する画面を表示させた主制御部131は、購入処理を終了する。
ところで、図13のステップS8において、商品を購入しないと判定した場合、主制御部131は、購入処理を終了する。また、ステップS23において、入力された暗証番号が認証されなかった場合(ユーザに複数回入力させた暗証番号が全て認証されなかった場合)、主制御部131は、購入処理を終了する。
次に、以上のような携帯電話機11による購入処理のステップS4乃至S7の処理に対応して実行される認証サーバ41による店舗信頼度情報供給処理を、図15のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS41において、認証サーバ41のCPU311は、図13のステップS5の処理において携帯電話機11より供給される店舗信頼度情報の要求を取得したか否かを判定する。
店舗信頼度情報の要求を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS42に進め、記憶部323に記憶されている、購入店20の店舗信頼度354を取得し、その店舗信頼度354を含む店舗信頼度情報を生成し、生成した店舗信頼度情報を、通信部324を制御して、ネットワーク10を介して、携帯電話機11に供給する。この処理は、図12の矢印372に対応する。
店舗信頼度情報を供給したCPU311は、処理をステップS43に進める。
ステップS41において、店舗信頼度情報の要求を取得していないと判定した場合、CPU311は、ステップS42の処理を省略し、処理をステップS43に進める。
ステップS43において、CPU311は、店舗信頼度情報供給処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、CPU311は、ステップS41に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、終了すると判定した場合、店舗信頼度情報供給処理を終了する。
次に、以上のような携帯電話機11による購入処理に対応して実行される購入店サーバ21による販売処理を、図16および図17のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS61において、購入店サーバ21のCPU201は、通信部224を制御して、商品情報の要求を取得したか否かを判定する。商品情報の要求を取得したと判定した場合(携帯電話機11より商品情報を要求された場合)、CPU201は、処理をステップS62に進め、記憶部223に記憶されている要求された商品情報を取得し、通信部224を制御して、ネットワーク10を介して携帯電話機11に供給する。
商品情報を供給したCPU201は、処理をステップS63に進める。また、ステップS61において、商品情報の要求を取得していないと判定した場合、CPU201は、ステップS62の処理を省略し、ステップS63に処理を進める。
ステップS63において、CPU201は、通信部224を制御して、図13のステップS9の処理により供給された商品購入の要求を取得したか否かを判定する。
商品購入の要求を取得したと判定したCPU201は、ステップS64において、通信部224を制御して、携帯電話機11にユーザ信頼度情報を要求する。この処理は、図12の矢印374の処理に対応する。
この要求に対応して、携帯電話機11は、図14のステップS24において、ユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を購入店サーバ21に供給する。
CPU201は、ステップS65において、通信部224を制御して、要求したユーザ信頼度情報352を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS66に進め、取得されたユーザ信頼度情報よりユーザ信頼度352を抽出し、携帯電話機11のユーザの信頼度を判定する。
そして、ステップS67において、携帯電話機11のユーザに商品を販売するか否かを判定し、販売すると判定した場合、処理を図17のステップS71に進める。
図17のステップS71において、CPU201は、通信部224を制御して、ネットワーク10を介して、携帯電話機11に内蔵される非接触ICカード146のカード識別番号情報を要求する。この処理は、図12の矢印376の処理に対応する。
この要求に対応して、携帯電話機11の主制御部131は、図14のステップS26において、カード識別番号情報を購入店サーバ21に供給する。
CPU201は、ステップS72において、通信部224を制御して、携帯電話機11より供給されたカード識別番号情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
カード識別番号情報を取得したと判定すると、CPU201は、処理をステップS73に進め、商品の販売に関する処理である購入/課金処理を実行する。
購入/課金処理が終了するとCPU201は、ステップS74において、今回の商品の販売に関する購入情報を生成し、その生成した購入情報を、通信部224を制御して、ネットワーク10を介して携帯電話機11に供給し、非接触ICカード146に記憶させる。この処理は、図12の矢印378の処理に対応する。
購入情報を供給したCPU201は、ステップS75において、通信部224を制御して、携帯電話機11に供給された、購入情報の書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
書き込み終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、ステップS76において、処理終了通知を生成し、その処理終了通知を、通信部224を制御して、ネットワーク10を介して携帯電話機11に供給する。この処理は、図12の矢印380の処理に対応する。
処理終了通知を供給したCPU201は、処理をステップS77に進める。
ところで、図16のステップS67の処理において、商品を販売しないと判定した場合、CPU201は、図16のステップS68においてエラー処理を行った後、処理を図17のステップS77に進める。
ステップS77において、CPU201は、販売処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図16のステップS61に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、販売処理を終了すると判定した場合、CPU201は、販売処理を終了する。
以上のようにして、携帯電話機11のユーザは、購入店20より目的の商品を購入する。
次に、商品を購入した携帯電話機11のユーザが購入した商品を受け取る際の、携帯電話機11、購入店サーバ21、および受取店サーバ31の処理の流れを、図18を参照して説明する。
上述したように商品を購入した携帯電話機11のユーザは、購入した商品を受け取るために、最寄りの、或いは、購入店20に予め指定された受取店30に行く。そして、ユーザは、携帯電話機11を受取店30に設置された受取店サーバ31のICカードリーダ/ライタ275の近傍に位置させ、携帯電話機11に内蔵される非接触ICカード146をICカードリーダ/ライタ275に近接させる。
非接触ICカード146が通信範囲内に位置すると、受取店サーバ31は、ICリーダ/ライタ275を介して、携帯電話機11の非接触ICカード146に記憶されている購入情報353とカード識別番号情報(カード識別番号351)を取得する(矢印401および矢印402)。
購入情報353とカード識別番号情報(カード識別番号351)を取得した受取店サーバ31は、取得した購入情報353に対応する購入情報353(すなわち、含まれている購入識別子が同じ購入情報)を購入店サーバ21より取得する(矢印403および矢印404)。
そして、受取店サーバ31は、携帯電話機11より取得した購入情報353およびカード識別番号351と、購入店サーバ21より取得した購入情報353を比較し、携帯電話機11のユーザを認証する。
ユーザが商品の購入者であると判定すると、受取店サーバ31は、購入店サーバ21に確認処理が終了したことを通知する(矢印405)。
そして、受取店サーバ31は、購入情報書き換え鍵361を携帯電話機11に供給し(矢印406)、携帯電話機11に、非接触ICカード146に記憶されている購入情報353を削除させる。
携帯電話機11は、取得した購入情報書き換え鍵361を用いて、購入情報353を削除し、削除が完了すると、購入情報書き換え鍵361を消去して、削除終了通知を受取店サーバ31に供給する(矢印407)。
削除終了通知を取得した受取店サーバ31は、購入店20の信頼度のための情報である一時取引情報391を生成し、一時取引情報書き換え鍵362とともに、携帯電話機11に供給する(矢印408)。
一時取引情報391は、携帯電話機11のユーザが商品を購入した店舗である購入店20を識別する店舗識別子と、購入店20の信頼度の、今回の商取引により変動する変動分である信頼度カウンタにより構成されている。
携帯電話機11は、取得した一時取引情報書き換え鍵362を用いて、供給された一時取引情報391を非接触ICカード146に記録する。そして、記録が完了すると、携帯電話機11は、一時取引情報書き換え鍵362を消去し、書き込み終了通知を受取店サーバ31に供給し(矢印409)商品の受け渡しに関する処理を終了する。
書き込み終了通知を取得した受取店サーバ31は、商品の受け渡しに関する処理を終了する。
以上のように商品の受け渡しに関する処理が終了されると、携帯電話機11のユーザは、受取店30の店員から購入した商品を受け取る。
次に、図19のフローチャートを参照して、携帯電話機11による商品受取処理を説明する。
最初に、ステップS91において、携帯電話機11の主制御部131は、ICカードリーダ/ライタ275に近接された非接触ICカード146を介して、購入情報353およびカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353およびカード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS92に進め、非接触ICカード146のCPU161を制御して、要求された購入情報353、および、カード識別番号351を含むカード識別番号情報を受取店サーバ31に供給する。この処理は、図18の矢印402の処理に対応する。
購入情報353およびカード識別番号情報を取得した受取店サーバ31は、携帯電話機11のユーザの認証処理を行い、認証が完了すると、携帯電話機11に購入情報を削除するように指示する。
主制御部131は、ステップS93において、非接触ICカード146のCPU161を制御して、受取店サーバ31より購入情報書き換え鍵361とともに、購入情報削除の指示を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
近距離無線通信によりアンテナ170を介して購入情報削除の指示を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS94に進め、非接触ICカード146のCPU161を制御して、同時に取得された購入情報書き換え鍵361を用いて、購入情報353を削除する。
そして、削除が完了すると主制御部131は、非接触ICカード146のCPU161を制御して、削除に用いた購入情報書き換え鍵361を消去し、削除終了通知を、アンテナ170を介して、受取店サーバ31に供給する。この処理は、図18の矢印407の処理に対応する。
削除終了通知を受け取った受取店サーバ31は、上述した一時取引情報391を生成し、一時取引情報書き換え鍵362とともに、携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS96において、非接触ICカード146のCPU161を制御して、一時取引情報391および一時取引情報書き換え鍵362を、アンテナ170を介して取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
一時取引情報391および一時取引情報書き換え鍵362を取得したと判定すると、主制御部131は、処理をステップS97に進め、非接触ICカード146のCPU161を制御して、取得した一時取引情報書き換え鍵362を用いて、一時取引情報391を記録させる。
そして、記録が完了すると、主制御部131は、非接触ICカード146のCPU161を制御して、一時取引情報書き換え鍵362を消去し、書き込み終了通知を、アンテナ170を介して、受取店サーバ31に供給する。この処理は、図18の矢印409の処理に対応する。書き込み終了通知を供給した主制御部131は、商品受取処理を終了する。
次に、受取店サーバ31による商品引渡処理を図20および図21のフローチャートを参照して説明する。
図20のステップS111において、受取店サーバ31のCPU251は、ICカードリーダ/ライタ275のCPU301を制御して、通信可能範囲に非接触ICカード146が存在するか否かを判定し、存在すると判定するまで待機する。
通信可能範囲に非接触ICカード146が存在すると判定した場合、CPU251は、処理をステップS112に進め、ICカードリーダ/ライタ275のCPU301を制御して、近接された携帯電話機11の非接触ICカード146に対して購入情報353およびカード識別番号情報を要求する。この処理は、図18の矢印401の処理に対応する。
そして、CPU251は、ステップS113において、ICカードリーダ/ライタ275のCPU301を制御して、図19のステップS92の処理において携帯電話機11の非接触ICカード146より供給された購入情報353およびカード識別番号情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353およびカード識別番号情報を取得したと判定すると、CPU251は、処理をステップS114に進め、通信部274を制御して、購入店サーバ21に、非接触ICカード146より取得した購入情報353に対応する(購入識別子が等しい)購入情報353を要求する。この処理は、図18の矢印403の処理に対応する。
購入店サーバ21は、受取店サーバ31より購入情報353の要求を取得すると、要求された購入情報353を検索し、受取店サーバ31に供給する。
そして、ステップS115において、CPU251は、通信部274を制御して、購入店サーバ21より、要求に応じた購入情報353を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353を取得したと判定した場合、CPU251は、処理をステップS116に進め、購入店サーバ31より取得した購入情報353を用いて、非接触ICカード146より取得した購入情報353、および、カード識別番号情報に含まれるカード識別番号351の認証処理を行う。
その処理結果に基づいて、CPU251は、ステップS117において、非接触ICカード146より取得した購入情報353およびカード識別番号351が認証されたか否かを判定する。
非接触ICカード146より取得した購入情報353およびカード識別番号351が認証されたと判定した場合、CPU251は、ステップS118に処理を進め、通信部274を制御して、購入店サーバ21に確認処理終了通知を供給する。この処理は、図18の矢印405の処理に対応する。
そして、ステップS119において、CPU251は、ICカードリーダ/ライタ275を制御して、携帯電話機11に購入情報書き換え鍵361を供給し、非接触ICカード146に記憶されている購入情報353の削除を指示する。この処理は、図18の矢印406の処理に対応する。
図21のステップS131において、CPU251は、ICカードリーダ/ライタ275を制御して、購入情報を削除した携帯電話機11の非接触ICカード146より、削除終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
そして、削除終了通知を取得したと判定した場合、CPU251は、処理をステップS132に進め、一時取引情報書き換え鍵362を用いて、今回の商取引に対応する一時取引情報391を生成し、ICカードリーダ/ライタ275を制御して、携帯電話機11の非接触ICカード146に供給する。この処理は、図18の矢印408の処理に対応する。
CPU251は、ステップS133において、ICカードリーダ/ライタ275を制御して、書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
そして、携帯電話機11の非接触ICカード146より書き込み終了通知が出力され、その書き込み終了通知を取得したと判定した場合、CPU251は、処理をステップS134に進める。
ところで、図20のステップS117の処理において、携帯電話機11の非接触ICカード146より供給された購入情報またはカード識別番号が、購入店20より供給された購入情報と対応せず、認証処理に失敗したと判定した場合、CPU251は、処理をステップS120に進めてエラー処理を実行行った後、図21のステップS134に処理を進める。
ステップS134において、CPU251は、商品引渡処理を終了するか否かを判定する。そして、商品引渡処理を終了しないと判定した場合、CPU251は、図20のステップS111に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS134において、終了すると判定した場合、CPU251は、商品引渡処理を終了する。
次に、上述した商品引渡処理に対応して実行される、購入店サーバ21による購入情報供給処理を図22のフローチャートを参照して説明する。
購入店サーバ21のCPU201は、ステップS151において、通信部224を制御して、図20のステップS114において供給された購入情報353の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報の要求を取得したと判定した場合、CPU201は、ステップS152に処理を進め、要求された購入情報353を記憶部223より読み出し、通信部224を制御して、受取店サーバ31に供給する。この処理は、図18の矢印404の処理に対応する。
購入情報353を供給したCPU201は、ステップS153において、通信部224を制御して、図20のステップS118において供給された確認処理終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
確認処理終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS154に進め、購入情報供給処理を終了するか否かを判定する。
購入情報供給処理を終了しないと判定した場合、CPU201は、処理をステップS151に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS154において、購入除法供給処理を終了すると判定した場合、CPU201は、購入情報供給処理を終了する。
以上のようにして、携帯電話機11のユーザは、受取店30において商品の購入者であることを受取店サーバ31に認証され、購入した商品を受け取る。
従って、上述した電子商取引システムにおいては、購入情報書き換え鍵361により不正な複製を防止してあるが、何らかの方法で購入情報書き換え鍵361を不正に取得するなどして、携帯電話機11の購入情報353が不正に複製された場合でも、受取店サーバ31は、商品を引き取りに来たユーザが商品の正当な購入者であるか否かを確認することができる。
例えば、図23に示されるように、携帯電話機11−1のユーザが購入店20より商品を購入すると、購入店サーバ21は、携帯電話機11−1の非接触ICカード146−1に割り当てられたカード識別番号351−1を用いて、購入情報353を生成し(矢印421)、非接触ICカード146−1に供給する(矢印422)。
この非接触ICカード146−1の購入情報353が不正に複製された(矢印423)携帯電話機11−2が商品受け取りの際に用いられても、受取店サーバ31は、購入情報353を購入店サーバ21より取得し、その購入情報353に含まれる購入カードの識別番号(すなわち、非接触ICカード146−1に割り当てられたカード識別番号351−1)を用いて、携帯電話機11−2非接触ICカード146−2に割り当てられたカード識別番号351−2と、購入情報353に含まれる購入カードの識別番号(すなわち、非接触ICカード146−1に割り当てられたカード識別番号351−1)を確認する(矢印425と矢印426)ので、携帯電話機11−2の購入情報353が不正に複製されたものであることがわかる。
以上のように受取店サーバ31は、商品の正当な購入者をより正確に識別することができる。
次に、以上のようにして行われる商取引結果を、携帯電話機11の非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度、および認証サーバ41が管理する店舗信頼度に反映させる際の、携帯電話機11および認証サーバ41の処理の流れを、図24を参照して説明する。
最初に、携帯電話機11は、ユーザに操作されて、認証サーバ41にアクセスする(矢印431)。携帯電話機11にアクセスされた認証サーバ41は、携帯電話機11に、一時取引情報391を要求し(矢印432)、携帯電話機11は、その要求に基づいて、一時取引情報391を認証サーバ41に供給する(矢印433)。
認証サーバ41は、取得した一時取引情報391に基づいて、店舗信頼度を更新する。そして、次に、認証サーバ41は、携帯電話機11に、ユーザ信頼度352を要求し、取得する(矢印434と矢印435)。そして、取得したユーザ信頼度352を更新した後、その更新されたユーザ信頼度352を、ユーザ信頼度書き換え鍵363とともに携帯電話機11に供給し、携帯電話機11に保持しているユーザ信頼度352を更新させる(矢印436)。
携帯電話機11は、取得したユーザ情報書き換え鍵363を用いて、記憶されているユーザ情報352を更新する。そして、更新が完了すると携帯電話機11は、ユーザ情報書き換え鍵363を消去し、認証サーバ41に書き換えが終了したことを通知する(矢印437)。
書き換えが終了したことを通知された認証サーバ41は、一時取引情報書き換え鍵362を携帯電話機11に供給し、処理が完了した一時取引情報391を削除させる(矢印438)。
携帯電話機11は、取得した一時取引情報書き換え鍵362を用いて、一時取引情報391を削除し、完了すると、認証サーバ41に通知する(矢印439)。一時取引情報391の削除を通知された認証サーバ41は、携帯電話機11に処理完了通知を供給し(矢印440)、信頼度情報の更新に関する処理を終了する。
また、携帯電話機11は、処理完了通知を取得すると、信頼度情報の更新に関する処理を終了する。
次に、図25および図26のフローチャートを参照して、携帯電話機11による信頼度操作処理を説明する。
最初に、図25のステップS171において、携帯電話機11の主制御部131は、ユーザに操作されて、認証サーバ41にアクセスする。この処理は、図24の矢印431の処理に対応する。
携帯電話機11にアクセスされた認証サーバ41は、後述するように、携帯電話機11の非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391を要求する。
ステップS172において、主制御部131は、アンテナ112を介して一時取引情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
一時取引情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS173に進め、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391を取得し、アンテナ112を介して、認証サーバ41に供給する。この処理は、図24の矢印433に対応する。
一時取引情報391を取得した認証サーバ41は、後述するように、店舗信頼度354を更新した後、携帯電話機11にユーザ信頼度352を要求する。
主制御部131は、ステップS174において、アンテナ112を介してユーザ信頼度情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS175に進め、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を取得し、そのユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を、アンテナ112を介して、認証サーバ41に供給する。この処理は、図24の矢印435に対応する。
ユーザ信頼度情報を取得した認証サーバ41は、後述するように、ユーザ信頼度352を更新し、更新されたユーザ信頼度352およびユーザ信頼度書き換え鍵363を含むユーザ信頼度情報を、携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS176において、アンテナ112を介して、更新されたユーザ信頼度352およびユーザ信頼度書き換え鍵363を含むユーザ信頼度情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS177に進め、取得したユーザ信頼度情報に含まれるユーザ信頼度書き換え鍵363を用いて、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352に、更新されたユーザ信頼度352を上書きして更新する。
そして、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を更新した主制御部131は、処理を図26のステップS181に進め、ユーザ信頼度書き換え鍵363を削除して、書き込み終了通知を認証サーバ41に供給する。この処理は、図24の矢印437に対応する。
書き込み終了通知を取得した認証サーバ41は、後述するように、携帯電話機11に対して、一時取引情報書き換え鍵362を供給し、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391の削除を指示する。
主制御部131は、ステップS182において、アンテナ112を介して、一時取引情報削除の指示を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
一時取引情報削除の指示を取得した(一時取引情報書き換え鍵362を取得した)と判定した場合、主制御部131は、処理をステップS183に進め、取得した一時取引情報書き換え鍵362を用いて、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391を削除する。
そして、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391を削除した主制御部131は、処理をステップS184に進め、一時取引情報書き換え鍵362を削除して、削除終了通知を認証サーバ41に供給する。この処理は、図24の矢印439に対応する。
削除終了通知を取得した認証サーバ41は、後述するように、処理終了通知を携帯電話機11に供給する。
主制御部131は、ステップS185において、アンテナ112を介して、処理終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
処理終了通知を取得したと判定した場合、主制御部131は、信頼度操作処理を終了する。
次に、上述した携帯電話機11による信頼度操作処理に対応して実行される、認証サーバ41による信頼度操作処理を図27および図28のフローチャートを参照して説明する。
最初に図27のステップS201において、認証サーバ41のCPU311は、通信部324を制御して、図25のステップS171の処理により、携帯電話機11よりアクセスされたか否かを判定し、アクセスされたと判定するまで待機する。
携帯電話機11よりアクセスされたと判定した場合、CPU311は、処理をステップS202に進め、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391を、携帯電話機11に要求する。この処理は、図24の矢印432の処理に対応する。
一時取引情報391を要求された携帯電話機11の主制御部131は、図25のステップS173の処理により、要求された一時取引情報391を認証サーバ41に供給する。
CPU311は、ステップS203において、通信部324を制御して、一時取引情報391を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
一時取引情報391を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS204に進め、取得した一時取引情報391に基づいて、所定の方法で店舗信頼度354を算出し、記憶部323に記憶されている店舗信頼度354を更新する。
店舗信頼度354を更新したCPU311は、ステップS205において、通信部324を制御して、携帯電話機11にユーザ信頼度情報を要求する。この処理は、図24の矢印434の処理に対応する。
ユーザ信頼度情報の要求を取得した携帯電話機11の主制御部131は、図25のステップS175の処理により、要求に対応するユーザ信頼度情報を供給する。
CPU311は、ステップS206において、通信部324を制御して、ユーザ信頼度情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS207に進め、取得したユーザ信頼度情報に基づいて、所定の方法でユーザ信頼度352を算出し、更新する。
ユーザ信頼度352を更新したCPU311は、図28のステップS210に処理を進め、通信部324を制御して、更新されたユーザ信頼度352およびユーザ信頼度書き換え鍵363を含むユーザ信頼度情報を携帯電話機11に供給する。この処理は、図24の矢印436の処理に対応する。
ユーザ信頼度情報を取得した携帯電話機11の主制御部131は、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を更新すると、図26のステップS181の処理により、書き込み終了通知を認証サーバ41に供給する。
CPU311は、ステップS211において、通信部324を制御して、書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
書き込み終了通知を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS212に進め、通信部324を制御して、一時取引情報書き換え鍵362を携帯電話機11に供給し、携帯電話機11に対して、非接触ICカード146に記憶されている一時取引情報391の削除を指示する。この処理は、図24の矢印438の処理に対応する。
携帯電話機11の主制御部131は、認証サーバ41の指示に基づいて、取得した一時取引情報書き換え鍵362を用いて一時取引情報391を削除すると、図26のステップS184の処理により、削除終了通知を認証サーバ41に供給する。
CPU311は、ステップS213において、通信部324を制御して、削除終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
削除終了通知を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS214に進め、通信部324を制御して、携帯電話機11に処理終了通知を供給する。この処理は、図24の矢印440の処理に対応する。
CPU311は、処理終了通知を供給すると、ステップS215において、信頼度操作処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定した場合、CPU311は、処理を図27のステップS201に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、信頼度操作処理を終了すると判定した場合、CPU311は、信頼度操作処理を終了する。
以上のようにして、携帯電話機11および認証サーバ41は、ユーザ信頼度352および店舗信頼度354の値を更新し、今回行われた商取引の結果を各信頼度に反映させる。次の商取引の際には、更新されたユーザ信頼度352および店舗信頼度354が使用される。
以上のように、商品を引き渡す受取店30の受取店サーバ31が、特定の鍵を用いないと情報を更新できない購入情報353と、購入情報353を記憶する非接触ICカード146に割り当てられたカード識別番号351を用いて、商品の購入者を識別することにより、より安全な電子商取引を容易に行うことができる。
また、サービスに登録されているユーザおよび店舗の信頼度を算出することにより、より安全に電子商取引を行うことができる。
さらに、ユーザは、ユーザ信頼度等の情報を、暗証番号等を用いないと読み出すことができないように設定することができるので、より安全に電子商取引を行うことができる。
以上においては、図23に示されるように、非接触ICカード146が記憶する購入情報353を不正に複製することができないことを説明したが、購入店20の許可があれば、購入者を変更する(すなわち、購入情報353を他の装置に譲渡する)ことができるようにしてもよい。
例えば、図29に示されるように、商品を購入する際に使用された携帯電話機である購入携帯電話機11−3が、非接触ICカード146−3に記憶されている購入情報353を、譲渡先携帯電話機11−4に譲渡する場合、購入情報353に含まれる購入カードの識別番号(すなわち、カード識別番号351−3)が譲渡先カードの識別番号(すなわち、カード識別番号351−4)に書き換えられて(購入情報453として)、譲渡先携帯電話機11−4の非接触ICカード146−4に記憶される(矢印463)。
そして、購入店サーバ21は、購入カードの識別番号(すなわち、カード識別番号351−3)と、譲渡先カードの識別番号(すなわち、カード識別番号351−4)の両方を管理し、受取店サーバ31に購入情報を要求された場合には、譲渡先カードの識別番号(すなわち、カード識別番号351−4)が含まれる購入情報453を供給する。
受取店サーバ31は、購入情報453を用いて、譲渡先携帯電話機11−4の非接触ICカード146−4のカード識別番号351−4と、購入情報453を確認するので、譲渡先携帯電話機11−4のユーザは、商品の正当な購入者として認証される(矢印465と矢印466)。
次に、図29の購入携帯電話機11−3による譲渡処理を図30および図31のフローチャートを参照して説明する。なお、以下において、購入携帯電話機11−3および譲渡先携帯電話機11−4の構成は、携帯電話機11の構成と同様であり、図2乃至図6は、購入携帯電話機11−3および譲渡先携帯電話機11−4の構成としても引用する。
最初に、ステップS231において、購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ネットワーク10を介して、購入店サーバ21に購入情報353の譲渡許可を要求する。
譲渡許可の要求を取得した購入店サーバ21は、後述するように、購入携帯電話機11−3の非接触ICカード146−3に記憶される購入情報353、および、カード識別番号351−3を含むカード識別番号情報を要求する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ステップS232において、その購入情報353およびカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353およびカード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS233において、購入情報353およびカード識別番号情報を、ネットワーク10を介して、購入店サーバ21に供給する。
購入情報353およびカード識別番号情報を取得した購入店サーバ21は、後述するように、取得したカード識別番号情報に含まれるカード識別番号351−3を用いて、取得した購入情報353の認証処理を行い、認証されると、購入情報353の譲渡先のカード識別番号351−4を含むカード識別番号情報を要求する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ステップS234において、その譲渡先のカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
譲渡先のカード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS235に進め、非接触ICカード146−3による近距離無線通信の通信可能範囲内に譲渡先携帯電話機11−4が存在するか否かを判定し、存在すると判定するまで待機する。
購入携帯電話機11−3と譲渡先携帯電話機11−4が近接され、非接触ICカード146−4が非接触ICカード146−3の通信可能範囲内に位置すると、非接触ICカード146−3のCPU161は、アンテナ170を介して、非接触ICカード146−4を検知し、主制御部131に通知する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131が、CPU161より供給された情報に基づいて、非接触ICカード146−3による近距離無線通信の通信可能範囲内に譲渡先携帯電話機11−4が存在すると判定した場合、主制御部131は、処理をステップS236に進め、非接触ICカード146−3を制御して、近距離無線通信を用いて、譲渡先携帯電話機11−4にカード識別番号351−4を含むカード識別番号情報を要求する。
カード識別番号情報を要求された譲渡先携帯電話機11−4は、後述するように、要求されたカード識別番号情報を、近距離無線通信を用いて、購入携帯電話機11−3に供給する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ステップS237において、非接触ICカード146−3を制御して、譲渡先のカード識別番号情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
譲渡先のカード識別番号情報を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS238に進め、取得した譲渡先のカード識別番号情報を、ネットワーク10を介して、購入店サーバ21に供給する。
譲渡先のカード識別番号情報を取得した購入店サーバ21は、後述するように、取得したカード識別番号情報に含まれるカード識別番号351−4を用いて、購入情報353を更新し、カード識別番号351−4を含む購入情報453を生成し、購入情報書き換え鍵361とともに、購入携帯電話機11−3に供給する。
ステップS239において、購入携帯電話機11−3の主制御部131は、更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理を図31のステップS241に進め、非接触ICカード146−3による近距離無線通信の通信可能範囲内に譲渡先携帯電話機11−4が存在するか否かを判定し、存在すると判定するまで待機する。
通信可能範囲内に譲渡先携帯電話機11−4が存在すると判定した場合、主制御部131は、ステップS242に処理を進め、非接触ICカード146−4を制御し、近距離無線通信を用いて、譲渡先携帯電話機11−4に更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を供給する。
更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を供給された譲渡先携帯電話機11−4は、後述するように、取得した購入情報書き換え鍵361を用いて、更新された購入情報453を非接触ICカード146−4に記録し、記録が完了すると、購入情報書き換え鍵361を消去した後、書き込みの終了を購入携帯電話機11−3に供給する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ステップS243において、非接触ICカード146−3を制御して、書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
書き込み終了通知を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS244に進め、購入店サーバ21に取得した書き込み終了通知を供給する。
書き込み終了通知を取得した購入店サーバ21は、購入情報書き換え鍵361を購入携帯電話機11−3に供給し、購入情報353の削除を要求する。
購入携帯電話機11−3の主制御部131は、ステップS245において、購入サーバ21より購入情報削除の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報削除の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、処理をステップS246に進め、取得した購入情報書き換え鍵361を用いて、非接触ICカード146−3に記憶されている購入情報353を削除する。
そして、削除が終了すると、主制御部131は、ステップS247において、購入店サーバ21に削除終了通知を供給し、譲渡処理を終了する。
次に、上述した携帯電話機11−3による譲渡処理に対応して実行される、購入店サーバ21による譲渡処理を図32および図33のフローチャートを参照して説明する。
購入店サーバ21のCPU201は、ステップS261において、通信部224を制御して、購入携帯電話機11−3より譲渡許可の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
譲渡許可の要求を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS262に進め、購入携帯電話機11−3に、購入情報353、および、カード識別番号351−3を含むカード識別番号情報を要求する。
購入情報363およびカード識別番号情報を要求された購入携帯電話機11−3は、図30のステップS233において、要求された購入情報353およびカード識別番号情報を供給する。
ステップS263において、CPU201は、通信部224を制御して、購入情報353およびカード識別番号情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353およびカード識別番号情報を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS264に進め、取得した購入情報に対応する(購入識別子が等しい)購入情報353を記憶部223より検索し、その検索された購入情報353を用いて、購入携帯電話機11−3より供給された購入情報353、およびカード識別番号情報に含まれるカード識別番号351−3を認証する。
そして、ステップS265において、CPU201は、購入情報353およびカード識別番号351−3が認証されたか否かを判定する。
個人情報353が認証されたと判定した場合、CPU201は、処理をステップS266に進め、通信部224を制御して、購入携帯電話機11−3に、譲渡先のカード識別番号351−4を含むカード識別番号情報を要求する。
購入携帯電話機11−3は、図30のステップS238において、要求された譲渡先のカード識別番号情報を購入店サーバ21に供給する。
CPU201は、ステップS267において、通信部224を制御して、譲渡先のカード識別番号情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
譲渡先のカード識別番号情報を取得したと判定した場合、CPU201は、図33のステップS271に処理を進め、購入情報書き換え鍵361を用いて、取得した譲渡先のカード識別番号情報に含まれるカード識別番号351−4により購入情報353を更新する。具体的には、CPU201は、購入情報353に含まれる購入カードの識別番号を、譲渡先カードの識別番号(カード識別番号351−4)に書き換えて、更新された購入情報453を生成する。
そして、ステップS272において、CPU201は、更新された購入情報453を、購入情報書き換え鍵361とともに、購入携帯電話機11−3に供給する。
更新された購入情報453と購入情報書き換え鍵361を取得した購入携帯電話機11−3は、その更新された購入情報453と購入情報書き換え鍵361を譲渡先携帯電話機11−4に供給し、記録させる。
そして、書き込み終了通知を譲渡先携帯電話機11−4より取得すると、購入携帯電話機11−3は、図31のステップS244において、その書き込み終了通知を供給する。
CPU201は、ステップS273において、通信部224を制御して、書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
書き込み終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS274に進め、購入情報書き換え鍵361を購入携帯電話機11−3に供給し、購入携帯電話機11−3に対して、購入情報353の削除を要求する。
購入携帯電話機11−3は、購入情報353を削除したあと、図31のステップS247において、削除終了通知を購入店サーバ21に供給する。
CPU201は、ステップS275において、通信部224を制御して、削除終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
削除終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、処理を図33のステップS276に進める。
ところで、図32のステップS265において、購入情報が認証されなかったと判定した場合、CPU201は、処理をステップS268に進め、所定のエラー処理を行った後、ステップS276に処理を進める。
ステップS276において、CPU201は、譲渡処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定した場合、CPU201は、図32のステップS261に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS276において、譲渡処理を終了すると判定した場合、CPU201は、譲渡処理を終了させる。
次に、上述した購入携帯電話機11−3による譲渡処理、および、購入店サーバ21による譲渡処理に対応して実行される、譲渡先携帯電話機11−4による譲渡処理について図34のフローチャートを参照して説明する。
最初にステップS291において、譲渡先携帯電話機11−4の主制御部131は、非接触ICカード146−4を制御して、図30のステップS236の処理による、購入携帯電話機11−3からのカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
カード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS292に処理を進め、非接触ICカード146−4を制御して、非接触ICカード146−4による近距離無線通信の通信可能範囲内に購入携帯電話機11−3が存在するか否かを判定し、存在すると判定するまで待機する。
購入携帯電話機11−3と譲渡先携帯電話機11−4が近接され、非接触ICカード146−3が非接触ICカード146−4の通信可能範囲内に位置すると、非接触ICカード146−4のCPU161は、アンテナ170を介して、非接触ICカード146−3を検知し、主制御部131に通知する。
CPU161より供給される情報に基づいて、通信可能範囲内に購入携帯電話機11−3が存在すると判定した場合、譲渡先携帯電話機11−4の主制御部131は、処理をステップS293に進め、要求されたカード識別番号351−4を含むカード識別番号情報を、非接触ICカード146−4による近距離無線通信を用いて、譲渡先携帯電話機11−3に供給する。
購入携帯電話機11−3は、図31のステップS242において、購入店サーバ21より供給された、更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を譲渡先携帯電話機11−4に供給する。
譲渡先携帯電話機11−4の主制御部131は、ステップS294において、購入携帯電話機11−3より、更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
更新された購入情報453および購入情報書き換え鍵361を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS295に処理を進め、取得した購入情報書き換え鍵361を用いて、更新された購入情報453を記録する。
そして、主制御部131は、ステップS296に処理を進め、非接触ICカード146−4を制御して、非接触ICカード146−4による近距離無線通信の通信可能範囲内に購入携帯電話機11−3が存在するか否かを判定し、存在すると判定するまで待機する。
通信可能範囲内に購入携帯電話機11−3が存在すると判定した場合、主制御部131は、処理をステップS287に進め、購入情報書き換え鍵361を削除した後、書き込み終了通知を購入携帯電話機11−3に供給し、譲渡処理を終了する。
以上のようにして、購入店サーバ21が譲渡を許可することにより、購入携帯電話機11−3から譲渡先携帯電話機11−4に購入情報を譲渡することができる。
以上において、受取店30の受取店サーバ31は、購入情報書き換え鍵361を保持し、商品の受け渡し後、非接触型ICカード146に記憶させた購入情報353を削除するように説明したが、これに限らず、受取店サーバ31が、購入情報を削除しないようにし、本電子商取引システムを簡略化させるようにしてもよい。
図35は、図1の携帯電話機11のユーザが商品を購入する前の状態において、携帯電話機11、購入店サーバ21、受取店サーバ31、および認証サーバ41がそれぞれ保持しているデータの例を示す図である。
図11の場合と比較して、図35Aに示される携帯電話機11は、図11Aの携帯電話機11と同様に、書き換え鍵を保持しておらず、図35Bの購入店サーバ21は、図11Bの購入店サーバ21と同様に、購入情報書き換え鍵361を保持している。
図35Cの受取店サーバ31は、図11Cの場合とは異なり、購入情報書き換え鍵361を保持していない。また、この場合においては、後述するように、一時取引情報391も使用されないので、受取店サーバ31は、一時取引情報書き換え鍵362も保持していない。
同様に、図35Dの認証サーバ41も、ユーザ信頼度書き換え鍵363を保持しているが、図11Dの場合とは異なり、一時取引情報書き換え鍵362を保持していない。
次に、図36のように行われる、図1の電子商取引システムにおける商品の販売に関する携帯電話機11、購入店サーバ21、および認証サーバ41の処理の流れについて、他の例を説明する。
図36の場合においても、商品の販売に関する処理の流れは、図12に示される場合とほぼ同様である。
すなわち、携帯電話機11は、認証サーバ41より購入店20の店舗信頼度を取得して(矢印481と矢印482)、購入店20が信用できるか否かを確認してから、購入店サーバ21に対して商品を注文する(矢印483)。そして、要求に基づいて、ユーザ信頼度352を購入店サーバ21に供給し(矢印484と矢印485)、カード識別番号351を購入店サーバ21に供給し(矢印486と矢印487)、今回の商取引に対応する購入情報353を取得する(矢印488)。
しかしながら、その後、図12の場合と異なり、購入店サーバ21は、携帯電話機11に購入情報書き換え鍵361を供給し、以前の商取引に対応する購入情報353(不用になった古い購入情報353)の削除を指示する(矢印489)。
携帯電話機11は、この指示に基づいて、以前の商取引に対応する購入情報353を削除し、削除終了通知を購入店サーバ21に供給する(矢印490)。これを受けて、購入店サーバ21は、処理終了通知を携帯電話機11に供給し(矢印491)、販売に関する処理が終了される。
次に、図37乃至図39のフローチャートを参照して、携帯電話機11による購入処理を説明する。また、必要に応じて、図13および図14のフローチャートに対応させて説明する。
携帯電話機11の主制御部131による、図37のステップS311乃至図39のステップS334の処理は、図13のステップS1乃至図14のステップS29の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、主制御部131は、図37のステップS311乃至ステップS313において、購入店サーバ21より商品情報を取得して液晶ディスプレイ115に表示し、ステップS314乃至ステップS317において、店舗信頼度情報を取得して液晶ディスプレイ115に表示する。
そして、主制御部131は、図38のステップS320およびステップS321において、商品を購入するか否かを判定し、ステップS322乃至ステップS327において、要求されたユーザ信頼度情報を供給し、図39のステップS330およびステップS331において、要求されたカード識別番号情報を供給し、ステップS332乃至ステップS334において、供給された購入情報を記録し、書き込み終了通知を購入店サーバ21に供給する。
書き込み終了通知を取得した購入店サーバ21は、後述するように、携帯電話機11に、購入情報書き換え鍵361を供給し、取引終了済みの購入情報を削除するように要求する。
携帯電話機11の主制御部131は、ステップS335において、購入店サーバ21より、取引終了済み購入情報削除の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報書き換え鍵361とともに取引終了済み購入情報削除の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS336に処理を進め、取得した購入情報書き換え鍵361を用いて、非接触ICカード146に記憶されている、取引が既に終了している購入情報353を削除する。
そして、削除が完了すると、主制御部131は、ステップS337において、購入情報書き換え鍵361を削除し、削除終了通知を購入店サーバ21に供給する。
そして、主制御部131は、ステップS338において、図14のステップS30の場合と同様に、購入店サーバ21より供給される処理終了通知を取得したか否かを判定し、取得するまで待機する。
そして、処理終了通知を取得したと判定すると、主制御部131は、ステップS339において、図14のステップS31の場合と同様に、LCD制御部136を制御して、取得した処理終了通知を液晶ディスプレイ115に表示させ、購入処理を終了する。
なお、上述した携帯電話機11による購入処理に対応して、認証サーバ41は、店舗信頼度情報供給処理を実行するが、この処理は、図15のフローチャートを参照して説明した場合と同様であるので、その説明を省略する。
次に、上述した携帯電話機11による購入処理、および、認証サーバ41による店舗信頼度情報供給処理に対応して実行される、購入店サーバ21による販売処理について、図40および図41のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて、図16および図17のフローチャートに対応させて説明する。
購入店サーバ21のCPU201による、図40のステップS351乃至図41のステップS363の処理は、図16のステップS61乃至図17のステップS75の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、図40のステップS351およびステップS352において、CPU201は、要求に基づいて商品情報を供給し、ステップS353において、商品購入の要求を取得したか否かを判定し、ステップS354およびステップS355において、携帯電話機11よりユーザ信頼度情報を取得し、ステップS356において、信頼度を判定し、ステップS357において、商品を販売するか否かを判定する。
CPU201は、商品を販売しない場合、ステップS358において、エラー処理を行い、商品を販売する場合、図41のステップS359およびステップS360において、携帯電話機11よりカード識別番号情報を取得し、ステップS361において購入/課金処理を行った後、ステップS362において購入情報を生成し、携帯電話機11に供給する。
そして、ステップS363において、CPU201は、通信部224を制御して、書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
書き込み終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、ステップS364に処理を進め、通信部224を制御して、購入情報書き換え鍵361を携帯電話機11に供給し、携帯電話機11に対して、取引終了済み購入情報の削除を要求する。
取引終了済み購入情報削除の要求を取得した携帯電話機11の主制御部131は、図39のステップS336において、取引が終了した購入情報を削除し、削除が完了すると、ステップS337において、削除終了通知を購入店サーバ21に供給する。
購入店サーバ21のCPU201は、ステップS365において、通信部224を制御して、削除終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
削除終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS366に進め、図17のステップS76の場合と同様に、通信部224を制御して、処理終了通知を携帯電話機11に供給する。
そして、ステップS367において、CPU201は、図17のステップS77の場合と同様に、販売処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図40のステップS351に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、販売処理を終了すると判定した場合、CPU201は、販売処理を終了する。
以上のようにして、商品の購入・販売に関する処理が行われる。
次に、図42に示されるような、商品の受け渡しの際に実行される、携帯電話機11、購入店サーバ21、受取店サーバ31、および認証サーバ41における処理の流れについて、図18の場合と対応させて説明する。
図42の場合、携帯電話機11が近接された受取店サーバ31は、図18の場合と同様に、非接触ICカード146がICカードリーダ/ライタ275による近距離無線通信の通信可能範囲内に位置すると、携帯電話機11に購入情報353およびカード識別番号351を要求し(矢印501)、取得する(矢印502)。
そして、購入店サーバ21に、取得した購入情報353に対応する購入情報353を要求し(矢印503)、取得する(矢印504)。そして、購入店サーバ21より取得した購入情報353を用いて、携帯電話機11より取得した購入情報353およびカード識別番号351を認証し、確認処理終了通知を購入店サーバ21に供給する(矢印505)。
確認処理終了通知を購入店サーバ21に供給すると、受取店サーバ31は、図18の場合のように携帯電話機11に購入情報353の削除を指示したり、一時取引情報391を供給したりせずに、処理を終了させる。
また、購入店サーバ21は、図18の場合とは異なり、確認処理終了通知を取得すると、認証サーバ41に購入情報353を供給する。認証サーバ41は、購入情報353を取得すると、その購入情報353に基づいて、店舗信頼度情報354を更新する。
以上のような商品受け渡しの際に実行される、携帯電話機11による商品受取処理について図43のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて、図19のフローチャートに対応させて説明する。
携帯電話機11の主制御部131による、図43のステップS381およびステップS382の処理は、図19のステップS91およびステップS92の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、携帯電話機11の主制御部131は、ステップS381において、非接触ICカード146を制御して、受取店サーバ31より購入情報353およびカード識別番号351を含むカード識別番号情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353およびカード識別番号情報の要求を取得したと判定した場合、主制御部131は、非接触ICカード146を制御して、ステップS382において、購入情報353、および、カード識別番号351を含むカード識別番号情報を受取店サーバ31に供給する。
そして、購入情報353およびカード識別番号情報を受取店サーバ31に供給すると、主制御部131は、図19の場合とは異なり、商品受取処理を終了する。
次に、携帯電話機11による商品受取処理に対応して実行される、受取店サーバによる商品引渡処理を、図44のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて、図20および図21のフローチャートに対応させて説明する。
受取店サーバ31のCPU251による、図44のステップS401乃至ステップS409の処理は、図20のステップS111乃至ステップS120の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、CPU251は、図44のステップS401乃至ステップS403において、携帯電話機11より購入情報353およびカード識別番号情報を要求して取得し、ステップS404およびステップS405の処理において、購入店サーバ21より携帯電話機11より取得した購入情報353に対応する(購入識別子が等しい)購入情報353を要求し、取得する。
そして、CPU251は、ステップS406およびステップS407において、認証処理を行い、認証された場合、ステップS408に処理を進め、購入サーバ21に確認処理終了通知を供給してステップS410に処理を進め、認証されなかった場合、ステップS409に処理を進め、エラー処理を行ってステップS410に処理を進める。
ステップS410において、受取店サーバ31のCPU251は、図21のステップS134の場合と同様に、商品引渡処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定した場合、CPU251は、処理をステップS401に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、処理を終了すると判定した場合、CPU251は、商品引渡処理を終了する。
次に、図45のフローチャートを参照して、購入店サーバ21による購入情報供給処理を説明する。また、必要に応じて、図22のフローチャートに対応させて説明する。
購入店サーバ21による、図45のステップS431乃至ステップS433の処理は、図22のステップS151乃至ステップS153の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、購入店サーバ21のCPU201は、ステップS431において、受取店サーバ31より購入情報353の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機し、取得したと判定すると、ステップS432に処理を進め、要求された購入情報を受取店サーバ31に供給する。
そして、CPU201は、ステップS433において、受取店サーバ31より確認処理終了通知を取得したか否かを判定し取得したと判定するまで待機する。
確認処理終了通知を取得したと判定した場合、CPU201は、処理をステップS434に進め、通信部224を制御して、受取店サーバ31に供給したものと同じ購入情報353を認証サーバ41に供給する。
そして、ステップS435において、CPU201は、購入情報供給処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS431に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、処理を終了すると判定した場合、CPU201は、購入情報供給処理を終了する。
上述した、購入店サーバ21による購入情報供給処理に対応して実行される認証サーバ41による店舗信頼度更新処理を図46のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS451において、認証サーバ41のCPU311は、通信部324を制御して、ネットワーク10を介して購入店サーバ31より供給された購入情報353を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
購入情報353を取得したと判定した場合、CPU311は、処理をステップS452に進め、取得した購入情報353に基づいて、店舗信頼度354の今回の変化分を算出し、記憶部323に記憶されている店舗信頼度354を更新する。
店舗信頼度354を更新したCPU311は、処理をステップS453に供給し、処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS451に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、処理を終了すると判定した場合、CPU311は、店舗信頼度更新処理を終了する。
以上のようにして、商品の受け渡しに関する処理が行われる。
次に、図47に示されるような、ユーザ信頼度の更新に関する、携帯電話機11と認証サーバ41による処理の流れについて、図24の場合と対応させて説明する。
図47において、携帯電話機11が、図24の場合と同様に、認証サーバ41にアクセスする(矢印511)と、認証サーバ41は、図24の場合と異なり、一時取引情報を要求せずに、ユーザ信頼度情報を要求(矢印512)し、取得する(矢印513)。そして、認証サーバ41は、取得したユーザ信頼度情報に含まれるユーザ信頼度352を、購入店サーバ21より供給された購入情報353に基づいて更新し、携帯電話機11に供給し(矢印514)、記憶させる。
携帯電話機11は、取得したユーザ信頼度情報に含まれるユーザ信頼度352を記憶させると、認証サーバ41に書き込み終了通知を供給する(矢印515)。認証サーバ41は、書き込み終了通知を取得すると、携帯電話機11に処理終了通知を供給し(矢印516)、処理を終了する。
以上のようなユーザ信頼度の更新時に実行される、携帯電話機11による信頼度操作処理を、図48のフローチャートを参照して説明する。また、必要に応じて、図25および図26のフローチャートに対応させて説明する。
携帯電話機11の主制御部131は、最初に、ステップS471において、図25のステップS171の場合と同様に、ネットワーク10を介して認証サーバ41にアクセスする。
認証サーバ41は、後述するように、一時取引情報391ではなく、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を要求する。
携帯電話機11の主制御部131は、ステップS472乃至ステップS476において、図25のステップS174乃至図26のステップS181の場合と同様に処理を行う。
すなわち、主制御部131は、ステップS472において、図25のステップS174の場合と同様に、ユーザ信頼度情報の要求を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報の要求を取得した場合、主制御部131は、処理をステップS473に進め、図25のステップS275の場合と同様に、要求されたユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を認証サーバ41に供給する。
そして、主制御部131は、ステップS474において、図25のステップS176の場合と同様に、更新されたユーザ信頼度352およびユーザ信頼度書き換え鍵363を含むユーザ信頼度情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
ユーザ信頼度情報を取得したと判定した場合、主制御部131は、ステップS475に進め、図25のステップS177の場合と同様に、取得したユーザ信頼度情報に含まれる、ユーザ信頼度情報書き換え鍵363を用いて、更新されたユーザ信頼度352で上書きすることにより、非接触ICカード146に記録されているユーザ信頼度352を更新する。
更新されたユーザ信頼度352を非接触ICカード146に記録した主制御部131は、ステップS476において、図26のステップS181の場合と同様に、書き込み終了通知を認証サーバ41に供給する。
認証サーバ41は、後述するように、一時取引情報391の削除を要求せずに、処理終了通知を携帯電話機11に供給する。
携帯電話機11の主制御部131は、ステップS477において、図26のステップS185の場合と同様に、処理終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。
処理終了通知を取得したと判定した場合、主制御部131は、信頼度操作処理を終了する。
以上の携帯電話機11による信頼度操作処理に対応して実行される、認証サーバ41による信頼度操作処理を図49のフローチャートを参照して説明する。
最初に、ステップS491において、認証サーバ41のCPU311は、図27のステップS201の場合と同様に、通信部324を制御して、携帯電話機11よりアクセスされたか否かを判定し、アクセスされたと判定するまで待機する。そして、アクセスされたと判定した場合、CPU311は、処理をステップS492に進める。
CPU311による、図49のステップS492乃至ステップS496の処理は、図27のステップS205乃至図28のステップS211の処理と対応しており、同様に処理されるので、その説明は省略する。
すなわち、CPU311は、ステップS492において、非接触ICカード146に記憶されているユーザ信頼度352を含むユーザ信頼度情報を要求し、ステップS493において、要求したユーザ信頼度情報を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機し、要求したユーザ信頼度情報を取得したと判定した場合、ステップS494において、記憶部323に記憶されている購入情報353に基づいてユーザ信頼度を352を更新し、ステップS495において、更新されたユーザ信頼度情報を、携帯電話機11に供給する。
そして、ステップS496において、通信部324を制御して、携帯電話機11より供給される書き込み終了通知を取得したか否かを判定し、取得したと判定するまで待機する。取得したと判定した場合、CPU311は、図28の場合のように一時取引情報の削除を要求せずに、ステップS497に進み、処理終了通知を携帯電話機11に供給する。
そして、CPU311は、ステップS498において、図28のステップS215の場合と同様に、処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS491に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、処理を終了すると判定した場合、CPU311は、信頼度操作処理を終了する。
以上のようにして、購入情報の処理結果が、ユーザ信頼度に反映される。
以上のように、受取店サーバ31が携帯電話機11の購入情報353を消去しないようにし、認証サーバ41が購入情報に基づいて、携帯電話機11のユーザ信頼度を更新するようにしたので、一時取引情報を使用せずに本サービスを実現することができる。
なお、以上においては、商品の購入者が携帯電話機11を用いて購入情報353を取得し、商品受取の際に、取得した購入情報353を用いて認証処理を行うように説明したが、購入者が用いる装置は、携帯型の通信端末装置であれば何でもよく、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)等でもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図4、7、8、および10に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク151、231、281、および331(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク152、232、282、および332(CD-ROM(Compact Disk - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク153、233、283、および333(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ154、234、284、および334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202、252、および312や、記憶部223、273、および323等に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、以上において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
10 ネットワーク, 11 携帯電話機, 21 購入店サーバ, 31 受取店サーバ, 41 認証サーバ, 146 非接触ICカード, 275 非接触ICカードリーダ/ライタ, 351 カード識別番号, 352 ユーザ信頼度, 353 購入情報, 354 店舗信頼度, 361 購入情報書き換え鍵, 362 一時取引情報書き換え鍵, 363 ユーザ信頼度書き換え鍵, 391 一時取引情報