JP3970490B2 - Air-floating long belt conveyor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭や鉱石等の各種ばら物を搬送するための空気浮上型ベルトコンベアにおいて、湾曲した長い区間にわたる場合でも、1機で安定した搬送が可能な長尺化した装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石炭や鉱石等の各種ばら物を搬送するためのベルトコンベアにおいて、搬送用のベルトを円筒状のケーシング内で走行させ、該ケーシング下部の給気孔から空気を供給することでベルトを浮上させる方式の空気浮上型ベルトコンベアが知られている。このベルトコンベアによると、ばら物がケーシング内を搬送されるので、コンベア周辺への落下物や粉塵発生が著しく抑制されるとともに、円筒状のケーシング内ではベルト支持用のローラーがないので、騒音発生も著しく抑制される。したがって、環境調和型のコンベアとして空気浮上型ベルトコンベアが近年注目されている。
【0003】
従来から知られている空気浮上型ベルトコンベアの具体例を示すと、図5のように、無端ベルト1をヘッドプーリー4とテイルプーリー5の間に巻張し、プーリー4および5の一方または双方を回転駆動して矢印の方向に走行させ、両プーリー4および5の上側ではキャリアベルト2、下側ではリターンベルト3とし、供給シュート6から装入された搬送物14をキャリアベルト2で搬送し、排出シュート7から排出する。
【0004】
キャリアベルト2およびリターンベルト3は、図6のように、幅方向に上に凹となるように湾曲しており、支柱13で上下に支持されたケーシング8内にて空気で浮上させる。空気は、ケーシング8の下側に付設されたヘッダ10から給気孔9を通して、キャリアベルト2およびリターンベルト3の下面に吹き付ける。ヘッダ10内の空気は、ベルトコンベアに沿って配管された給気管12から枝管11により供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような空気浮上型ベルトコンベアにおいて、搬送区間が長距離にわたる場合は、コンベアを直線状に建設することが設置環境上困難なことが多く、複数のコンベアを連設するか、1機のコンベアを湾曲させることが必要になる。設備コストならびに運転コスト上、後者が望ましい。
しかしコンベアを湾曲させると、キャリアベルト2およびリターンベルト3が図1に示すようにローリングし、給気孔9の上方からベルト2,3が逸脱して、該ベルトがケーシング8の内面に接触して損傷したり、極端な場合は運転停止に至るおそれが生じる。
【0006】
そこで本発明が解決しようとする課題は、石炭や鉱石等の各種ばら物を搬送するにあたり、周囲の汚染や騒音の問題が著しく抑制される空気浮上型ベルトコンベアによって、湾曲した長い区間にわたる場合でも1機のコンベアで安定した搬送を可能にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、幅方向に上に凹となって湾曲した無端ベルトを、ヘッドプーリーとテイルプーリーの間に巻張して走行させ、該無端ベルトを該両プーリーの上側ではキャリアベルトとし、下側ではリターンベルトとし、キャリアベルトおよびリターンベルトを、前記両プーリーの間の略水平方向の走行部では円筒状のケーシング内で走行させ、該ケーシングの垂直断面の下部1ヵ所に設けた給気孔から供給される空気によって浮上させる空気浮上型ベルトコンベアにおいて、前記無端ベルトのヘッドプーリーとテイルプーリー間における張力を低減調整するために、前記ヘッドプーリーおよび前記テイルプーリーを駆動プーリーとし、該両プーリーの巻付角αを210°〜230°として、前記キャリアベルトの無負荷時のローリング角θの上限を55°としたことを特徴とする空気浮上型長尺ベルトコンベアである。
【0008】
また本発明は、前記駆動プーリーのベルト接触面をセラミックラギングとしたことである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、図5および図6に示す例のような空気浮上型ベルトコンベアにおいて、図1の例のように、キャリアベルト2の無負荷時のローリング角θを55°以下としたことを特徴とする。
対象とするベルトコンベアは、図5のように、無端ベルト1をヘッドプーリー4とテイルプーリー5の間に巻張して走行させ、両プーリー4および5の上側ではキャリアベルト2、下側ではリターンベルト3とし、キャリアベルト2およびリターンベルト3は、図6のように、幅方向に上に凹となるように湾曲しており、ケーシング8内にて、給気孔9から供給される空気によって浮上させるものである。
【0010】
なお図5において、キャリアベルト2をヘッドプーリー4により方向転換してリターンベルト3とするとき、およびリターンベルト3をテイルプーリー5により方向転換してキャリアベルト2とするとき、図示しないベルト反転手段により、両ベルト2,3とも幅方向に上に凹となるように湾曲させている。
【0011】
無端ベルト1の走行は、ヘッドプーリー4とテイルプーリー5の一方又は双方を回転駆動させて行うことができ、また別に駆動プーリーを設けて行うこともできる。浮上用の空気は、図6の例ではコンベアに沿って配管された給気管12から枝管11を経てヘッダ10に供給し、給気孔9からケーシング内に供給する。搬送物14は、図5のように装入シュート6からキャリアベルト2上に供給し、排出シュート7から排出することができる。
【0012】
キャリアベルト2およびリターンベルト3は、ヘッドプーリー4とテールプーリー5の間に張力をかけて巻張され走行しているため、ケーシング8の湾曲部では図1の例のようにローリングする。図1はキャリアベルト2の例を示し、ケーシング8は紙面の右側が凸となって大きく湾曲している。
【0013】
キャリアベルト2には、自身の重量と搬送物14の重量の和Wが鉛直下向きにかかり、かつケーシング8の湾曲による押付力Fが湾曲半径方向中心に向かって働くので、その合力によりローリング角θでローリングする。押付力Fはベルト張力Tとケーシング8の湾曲曲率半径Rの比T/Rで表される。
【0014】
キャリアベルト2、リターンベルト3とも、ローリング角θが大きいと、ベルト2、3が給気孔9より逸脱するおそれが生じる。
本発明者は、このようなおそれが生じないための条件として、キャリアベルト2の無負荷時のローリング角θが限界値55°を超えなければよく、この条件により安定した操業が行えることを実験により明らかにした。
【0015】
ローリング角θを調整するには、図1からわかるように、重量Wおよび押付力F=T/Rを調整すればよい。しかしWはベルトと搬送物の重量で決まり、ローリング角θの調整手段としては採用できない。また曲率半径Rはコンベアの設置位置に関係して限度がある。
【0016】
したがって本発明では、無端ベルト1の張力Tを低減調整することで押付力Fを小さくして、ローリング角θが限界値55°を超えないようにするのが好ましい。張力Tを小さくするには、無端ベルト1のヘッドプーリー4およびテイルプーリー5への巻付角αを大にする手段と、プーリー4および5の摩擦係数μを大にする手段を採用することができる。
【0017】
そこで本発明において、無端ベルトの張力Tを低減調整するための態様として、図2の例のように、ヘッドプーリー4およびテイルプーリー5を駆動プーリーとし、両プーリー4および5の巻付角αを210°〜230°とする。αを210°以上とするには、ベンドプーリー15によりリターンベルト3を上方に位置させればよく、これにより両プーリー4および5と無端ベルト1との接触面積が増大して、低い張力Tでの操業が可能となる。しかしαを過大にすると、リターンベルト3がキャリアベルト2に接近し過ぎてケーシング8内を通すことが困難になるので、巻付角αの上限を230°とする。
【0018】
無端ベルトの張力を低減調整するためには、図3の態様のように、リターンベルト3にブライドルプーリー16を配設し、ブライドルプーリー16を構成する1または2以上のプーリーを駆動プーリー17とする。図3の例は2個のプーリーでブライドルプーリー16を構成し、両プーリーとも駆動プーリー17としているが、どちらか一方のプーリーを駆動プーリー17としてもよい。
【0019】
またブライドルプーリー16は、このほか図4(a)のように3個、図4(b)のように4個、あるいはそれ以上のプーリーで構成することもでき、それらの1個または2個以上を駆動プーリー17とすることもできる。さらに複数のブライドルプーリー16を配設することもできる。
このような態様により、駆動プーリー17と無端ベルト1との接触面積が増大して、低い張力での操業が可能となる。
【0020】
無端ベルトの張力を低減調整するための別の態様としては、駆動プーリーのベルト接触面をセラミックラギングとする。駆動プーリーは、図2の例におけるヘッドプーリー4とテイルプーリー5の一方または双方とすることができ、また図3および図4の例におけるブライドルプーリー16を構成する1または2以上のプーリー17とすることができる。セラミックラギングは、プーリーにセラミックを溶射したり張付けたりして行うことができる。
駆動プーリーのベルト接触面をセラミックラギングとしたことにより、駆動プーリーと無端ベルト1の間の摩擦係数μが大となり、低い張力での操業が可能となる。
【0021】
上記した態様は、上記のようにそれぞれ単独で行うほか、組合わせて行うこともできる。すなわち、設置状況や操業条件などに応じて適宜採用することにより、より効果的にローリング角αを55°以下とすることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明装置によれば、搬送区間が長く、かつ設置環境により湾曲している場合でも、ベルトがケーシングに接触することがなくなるため、1機のコンベアで安定した操業を行うことができ、しかも装置的には複雑なものはなく、設備コスト、運転コストが安価である。したがって、周囲の汚染や騒音発生に対して有利な空気浮上型ベルトコンベアが長尺化され、設備コスト、運転コストが安価で、環境調和型コンベアの利用拡大に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の例を示す断面図である。
【図2】本発明装置の別の例を示す説明図である。
【図3】 本発明装置の参考例を示す説明図である。
【図4】 (a)および(b)は本発明装置の参考例におけるブライドルプーリーの例を示す説明図である。
【図5】従来装置の例を示す説明図である。
【図6】従来装置の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…無端ベルト 2…キャリアベルト
3…リターンベルト 4…ヘッドプーリー
5…テイルプーリー 6…供給シュート
7…排出シュート 8…ケーシング
9…給気孔 10…ヘッダ
11…枝管 12…給気管
13…支柱 14…搬送物
15…ベンドプーリー 16…ブライドルプーリー
17…駆動プーリー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an elongated apparatus capable of stable conveyance with one machine even in the case of a curved long section in an air-floating belt conveyor for conveying various kinds of bulk materials such as coal and ore. .
[0002]
[Prior art]
In a belt conveyor for transporting various bulk materials such as coal and ore, a belt for transportation is run in a cylindrical casing, and the belt is levitated by supplying air from an air supply hole at the bottom of the casing. Air floating type belt conveyors are known. According to this belt conveyor, loose materials are transported in the casing, so that falling objects and dust generation around the conveyor is remarkably suppressed, and noise is generated because there is no belt support roller in the cylindrical casing. Is also significantly suppressed. Therefore, an air floating type belt conveyor has attracted attention in recent years as an environmentally conscious conveyor.
[0003]
A specific example of a conventionally known air-floating type belt conveyor is shown in FIG. 5. As shown in FIG. 5, an
[0004]
As shown in FIG. 6, the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the air-floating type belt conveyor as described above, when the transport section is long distance, it is often difficult in the installation environment to construct the conveyor in a straight line. It is necessary to bend the conveyor. The latter is preferable in terms of equipment cost and operation cost.
However, when the conveyor is curved, the
[0006]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is that even in the case of conveying a variety of bulk materials such as coal and ore, even in the case of extending over a curved long section by an air levitation belt conveyor in which the problems of surrounding contamination and noise are remarkably suppressed. It is to enable stable conveyance with one conveyor.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention provides an endless belt that is concavely curved upward in the width direction and travels while being wound between a head pulley and a tail pulley, and the endless belt is moved above the two pulleys. Is a carrier belt, and a lower belt is a return belt. The carrier belt and the return belt are run in a cylindrical casing at a substantially horizontal running portion between the pulleys, and one lower portion of the vertical cross section of the casing. In the air levitation belt conveyor that is levitated by the air supplied from the air supply hole provided in the head , the head pulley and the tail pulley are used as drive pulleys in order to reduce and adjust the tension between the head pulley and the tail pulley of the endless belt. , the winding angle α of the both pulleys as 210 ° to 230 °, no load of the carrier belt An air levitation type long belt conveyor, characterized in that the upper limit of the rolling angle θ and 55 °.
[0008]
According to the present invention , the belt contact surface of the drive pulley is ceramic lagging .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is characterized in that in the air-floating type belt conveyor as shown in FIGS. 5 and 6, the rolling angle θ when the
As shown in FIG. 5, the target belt conveyor is an
[0010]
In FIG. 5, when the direction of the
[0011]
The
[0012]
Since the carrier belt 2 and the
[0013]
Since the sum W of the weight of the
[0014]
If both the
As a condition for preventing such a fear, the present inventor does not need to have the rolling angle θ when the
[0015]
In order to adjust the rolling angle θ, as can be seen from FIG. 1, the weight W and the pressing force F = T / R may be adjusted. However, W is determined by the weight of the belt and the conveyed product and cannot be adopted as a means for adjusting the rolling angle θ. The radius of curvature R has a limit related to the installation position of the conveyor.
[0016]
Therefore, in the present invention, to reduce the pressing force F by reducing adjusting the tension T of the
[0017]
Therefore, in the present invention, as an embodiment for reducing and adjusting the tension T of the endless belt, as shown in the example of FIG. 2, the
[0018]
In order to reduce and adjust the tension of the endless belt, a
[0019]
In addition, the
By such an aspect , the contact area of the
[0020]
As another mode for reducing and adjusting the tension of the endless belt, the belt contact surface of the drive pulley is made of ceramic lagging. The drive pulley can be one or both of the
Since the belt contact surface of the drive pulley is made of ceramic lagging, the friction coefficient μ between the drive pulley and the
[0021]
As described above, the above-described aspects can be performed independently or in combination. That is, the rolling angle α can be more effectively set to 55 ° or less by appropriately adopting according to installation conditions , operating conditions, and the like.
[0022]
【The invention's effect】
According to the apparatus of the present invention, even when the conveyance section is long and curved due to the installation environment, the belt does not contact the casing, so that stable operation can be performed with one conveyor, and the apparatus There is nothing complicated, and the equipment cost and operation cost are low. Therefore, the air-floating type belt conveyor that is advantageous for surrounding pollution and noise generation is lengthened, and the equipment cost and the operation cost are low, which contributes to the expansion of the use of the environment-friendly conveyor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of an apparatus of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view showing another example of the device of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a reference example of the device of the present invention.
4A and 4B are explanatory views showing an example of a bridle pulley in a reference example of the device of the present invention. FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an example of a conventional apparatus.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a conventional apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
Priority Applications (1)
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Family
ID=18375726
Family Applications (1)
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JP34530899A Expired - Lifetime JP3970490B2 (en) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | Air-floating long belt conveyor |
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JP (1) | JP3970490B2 (en) |
-
1999
- 1999-12-03 JP JP34530899A patent/JP3970490B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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