JP3969788B2 - 石炭ガス化複合発電プラント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発電所等において採用される石炭ガス化複合発電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の石炭ガス化複合発電設備における微粉炭製造システムの系統例について図7に基づいて説明する。
【0003】
石炭ガス化複合発電設備は、図示省略の石炭ガス化炉、脱硫・脱塵設備、及び図中に略示したガスタービン1、排熱回収ボイラ2、更に図示省略の蒸気タービン、ガスタービン発電機、蒸気タービン発電機、等から構成される。
【0004】
石炭ガス化炉の燃料としては、原炭を乾燥・粉砕し、微粉炭として気流搬送して用いたり、水と微粉炭とを混合したスラリーとして用いたりしているが、ここでは、乾燥した微粉炭の製造システムについて説明する。
【0005】
微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを利用する。即ち、排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域から高温ガスを高温ガスダクト5へ導き、石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器である空気加熱器3を通し、低温ガスダクト6により排熱回収ボイラ2の低温部又は出口に戻す。
【0006】
一方、押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファンとしての冷空気ミルファン7により空気を昇圧し、昇圧された一部の空気を空気加熱器3に通しミル用熱空気主ダクト13に流す。更に、昇圧された一部は空気加熱器3をバイパスしてミル用冷空気主ダクト14に流す。
【0007】
石炭粉砕装置であるミル12を設置してある近くでミル用熱空気主ダクト13から熱空気ダンパ8を経由し熱空気を取り出し、又、ミル用冷空気主ダクト14から冷空気ダンパ9を経由して冷空気を取り出し、両者合流後ミル用熱空気としてミル用熱空気ダクト11によりミル12に導く。
なお、ミル用空気流量はミル用熱空気ダクト11の途中のミル空気流量計10により計測される。
【0008】
石炭は原炭コンベア15により運ばれて来て、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。
そしてミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭ビン19に一時貯留される。
【0009】
ミル12に必要なミル用熱空気量、及び温度はミル空気流量計10及びミル出口温度を計測、監視し、所要値になるよう熱空気ダンパ8及び冷空気ダンパ9により制御される。
【0010】
なお、図7にはミル12が2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この石炭ガス化複合発電設備は前述のように石炭ガス化炉、脱硫・脱塵設備、及びガスタービン1、排熱回収ボイラ2、蒸気タービン、ガスタービン発電機、蒸気タービン発電機、等多数の機器から構成されるため、ミル用熱空気の熱源である排熱回収ボイラ2と、ミル12で製造した微粉炭を使用する石炭ガス化炉とは、現実の配置としては百数十メートルも離れてしまうが、原炭バンカ16、給炭機17、ミル12、集塵器18、微粉炭ビン19等は微粉炭使用先の石炭ガス化炉に併設されるのが一般的である。
【0012】
即ち、図7に示した従来の石炭ガス化複合発電設備の微粉炭製造システムの系統の例の場合、ミル用熱空気主ダクト13及びミル用冷空気主ダクト14が非常に長くなってしまうのが一般的である。
【0013】
この為、従来のものでは、ダクト、その保温材、ダクトの架台等かなりの重量となり、コスト高となり、また、熱空気ダクトが長いため、放熱損失が多くなる等の不具合がある。
【0014】
本発明は前記従来のものにおけるこれら種々の不具合を解消し、設計、製作そして運用を通してより経済的でかつ効果的な石炭ガス化複合発電設備を提供することを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたものであり、ガスタービン、排熱回収ボイラ及び石炭ガス化炉を有し、前記ガスタービンの排気を熱源とし石炭の乾燥及び粉砕を行う石炭粉砕装置が設けられた石炭ガス化複合発電プラントにおいて、前記石炭ガス化炉より前記石炭粉砕装置に近接し配置され粉砕された微粉炭が供給される微粉炭供給ビンと、前記石炭粉砕装置より前記石炭ガス化炉に近接し配置され、前記微粉炭供給ビンから微粉炭が供給される微粉炭ビンと、前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管とを備え、前記石炭粉砕装置を前記石炭ガス化炉より前記排熱回収ボイラに近接して配置した石炭ガス化複合発電プラントを提供するものである。
すなわち、この種石炭ガス化複合発電プラントでは、前記したように排熱回収ボイラと石炭ガス化炉が百数十メートルも離れてしまう機器配列となるが、本発明においては石炭粉砕装置を石炭ガス化炉より排熱回収ボイラに近接して配置すると共に、この石炭粉砕装置側には石炭ガス化炉より近接して微粉炭供給ビンを配置し、他方、石炭ガス化炉側には石炭粉砕装置より近接して微粉炭ビンを配置し、前記石炭粉砕装置で粉砕されて前記微粉炭供給ビンに供給された微粉炭を、同微粉炭供給ビンから搬送管を介して前記微粉炭ビンに気流搬送するようにして石炭ガス化複合発電プラントのシステム構築をしているので、所定の距離離れた排熱回収ボイラと石炭ガス化炉を基準とし、石炭粉砕装置と共にこの排熱回収ボイラ側に配置された微粉炭供給ビンから同石炭ガス化炉側に配置された微粉炭ビンへの微粉炭の移送に際しては、排熱回収ボイラの放熱損失を抑えた上、前記石炭粉砕装置から微粉炭供給ビンに供給される微粉炭の挙動及び前記微粉炭ビンを出た後石炭ガス化炉に至る微粉炭の挙動に支配されることなく、これらから切り離して独立に対応することが出来、例えば搬送管で高濃度の搬送を行う場合には搬送管の小径化を可能とし、省設備化等を図るものである。
【0016】
また、請求項2の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管が、前記石炭粉砕装置で乾燥及び粉砕した微粉炭を石炭ガス化炉近傍に固気比10以上で高濃度気流搬送するようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、前記請求項1のものに加え、乾燥及び粉砕した石炭を固気比10以上という高濃度な気流で石炭ガス化炉へ搬送し、より適切な搬送及び省設備化の実現を図るものである。
【0017】
また請求項3の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記石炭粉砕装置で石炭の乾燥を行う熱源が、前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等により確保されるようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、前記請求項1のものに加え、冷空気ファンを押し込み式とし、ガスタービン排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器及びそれ以降での気流の流れの適正化を図るものである。
【0018】
また請求項4の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等に代えて同ガスタービンの排気ガスを直接石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスとしては、たとえば、熱交換器等を用いることなく、ガスタービン排気を直接供給するようにして諸設備の省略化、簡素化を図るものである。
【0019】
また、請求項5の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを少なくとも排熱回収ボイラの高温ガス部から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスは、たとえば熱交換器等を設けず、少くとも排熱回収ボイラの高温ガス部の抽気を直接用いることにより諸設備の省略化を図るものである。
【0020】
また請求項6の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラの高温ガス部、及び低温ガス部又は排熱回収ボイラの出口の両方から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスは、排熱回収ボイラの高温ガス部と、同排熱回収ボイラの低温ガス部又は排熱回収ボイラ出口との両方から抽気して用いることにより、たとえば熱交換器等を改めて設けることもなく、諸設備の省略化を図るものである。
【0021】
また請求項7の発明は、前記請求項6に記載の発明において、前記排熱回収ボイラの低温ガス部又は同排熱回収ボイラの出口から抽気することに代えて冷空気として大気を使用し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いる高温及び低温ガスのうち前者については排熱回収ボイラの高温ガス部から抽気したものを用い、また後者については大気を直接使用することにより、改めて熱交換器等を用いることなく、これら設備の省略化を図るものである。
【0022】
また請求項8の発明は、前記請求項4乃至7の何れかに記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスの供給経路には、少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスを昇圧し石炭粉砕装置に供給する熱ガスファンを有するようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置の乾燥ガスとして供給する熱ガスは、熱ガスファンを通して昇圧して適切に供給するようにし、機能の安定化を図るものである。
【0023】
また請求項9の発明は、前記請求項4乃至8の何れかに記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用熱ガスとして使用した少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスは、同石炭粉砕装置及び石炭捕集器後に配置され前記ガスを誘引するガスファンで誘引するようにした石炭ガス化複合発電プラントを提供し、石炭粉砕装置の乾燥ガスとして用いる熱ガスは、誘引ファンを用いて流通され、同石炭粉砕装置に供給されて機能の安定化を図るものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1形態について、図1に基づいて説明する。図は、石炭ガス化複合発電設備のうち微粉炭製造システム関連部門を抜すいして概略的に示している。また、前記した従来のものと同一の部分については図中と同一の符号を付して示し、重複する説明は極力省略した。
【0028】
本実施の形態では、微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを利用し易くするため、原炭バンカ16、給炭機17、ミル12、集塵器18、微粉炭供給ビン21等を、排熱回収ボイラ2或いは空気加熱器3に近接して配置した。
【0029】
即ち、高温ガスを排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域から高温ガスダクト5へ導き、石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器である空気加熱器3を通し、低温ガスダクト6により排熱回収ボイラ2の低温部又は出口に戻す。
なお、ここにおいて、空気加熱器3の形式は再生式でも、伝熱管式であっても構わない。
【0030】
一方、押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファンとしての冷空気ミルファン7により空気を昇圧し、昇圧した一部の空気を空気加熱器3に通し高温空気とし、ミル用熱空気ダクト13に流す。又、昇圧した一部の空気は空気加熱器3をバイパスし冷空気のままミル用冷空気主ダクト14に流す。
【0031】
その後、ミル用熱空気主ダクト13から熱空気ダンパ8を経由し熱空気を取り出し、又、ミル用冷空気主ダクト14から冷空気ダンパ9を経由し冷空気を取り出し、両者合流後ミル用熱空気ダクト11によりミル12に導く。
【0032】
石炭粉砕装置であるミル12は排熱回収ボイラ2或いは空気加熱器3に近接して配置するので前記ミル用熱空気主ダクト13及びミル用冷空気主ダクト14は極端に長くはない。
【0033】
ミル用空気流量は、ミル用熱空気ダクト11の途中のミル空気流量計10により計測し、ミル12に必要な空気の温度はミル出口温度を計測し、両者が所要値になるように熱空気ダンパ8及び冷空気ダンパ9により各々の空気量が制御される。
【0034】
石炭は原炭コンベア15により運ばれて来て、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。ミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭供給ビン21に一旦貯留される。
【0035】
なお、本実施の形態では、ミル12が2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0036】
また、微粉炭集塵器20、微粉炭ビン19は微粉炭使用先の石炭ガス化炉(図示省略)に併設されており、微粉炭供給ビン21から微粉炭集塵器20へは微粉炭供給ホッパ22、搬送ガス23、及び搬送管24により、微粉炭を気流搬送する。
【0037】
前記のような構成とした本実施の形態のものでは、ミル用熱空気主ダクト13及びミル用冷空気主ダクト14は短く、その代わりに微粉炭の搬送管24は長くなるが、搬送管24は小口径であり従来の方式より増える機器等、即ち、微粉炭集塵器20、微粉炭供給ビン21、微粉炭供給ホッパ22、及び搬送ガス23等、を考慮しても全体として低コストで出来、排熱回収ボイラ2と石炭ガス化炉との距離が離れているものにおいてこのような配置を採用した場合、距離が離れている程その効果は大きくなる。
また、熱空気ダクトは短いため、放熱損失は少ない。
【0038】
更に、微粉炭供給ホッパ22から微粉炭集塵器20への微粉炭の搬送を高濃度搬送する場合は搬送ガス23の使用量は少なく、ミル用熱空気主ダクト13及びミル用冷空気主ダクト14の合計断面積に対し、搬送管24の断面積の比は約100分の1から200分の1倍程度であり、著しい効果を挙げることができるものである。
【0039】
なお、前記微粉炭気流搬送に際し、図示省略の石炭ガス化炉近傍で固気比10以上の高濃度気流で搬送を行うことにより、より一層適切な搬送を行うことができるものである。
【0040】
また、前記ミル用熱空気主ダクト13及びミル用冷空気主ダクト14の流れは、押し込み式の冷空気ファンである冷空気ミルファン7で付勢されて、適切な流れを形成するものである。
【0041】
次に本発明の実施の第2形態を図2に基づいて説明する。なお前記した従来のもの及び実施の第1形態と同一の部分については、図中に同一の符号を付して示し、重複する説明は極力省略するようにしている。
【0042】
本実施の形態においては、微粉炭を乾燥させる為の熱源として、ガスタービン1の排気ガスを利用し易くするため、原炭バンカ16、給炭機17、ミル12、集塵器18、および微粉炭供給ビン21の配置を排熱回収ボイラ2に近接して配置した。
【0043】
即ち、熱ガスミルファン27をミル12より上流側に設置し、排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域から高温ガスをミル用熱ガス主ダクト31にて取り出し、更に、その一部を熱ガスダンパ25を経て流通させ、他方、低温ガスを排熱回収ボイラ2の出口又は、低温ガスの領域からミル用冷ガス主ダクト32にて取り出し、更にその一部を冷ガスダンパ26を経て流通させ、両者を合流させた後、熱ガスミルファン27に導く。
【0044】
高温ガス及び低温ガスは各々熱ガスダンパ25、及び冷ガスダンパ26により流量を制御された後、熱ガスミルファン27により吸引、昇圧され、ミル12に送られる。
【0045】
ミル用ガス流量はミル用熱ガスダクト29の途中のミルガス流量計28により計測し、ミル12に必要なガスの温度はミル出口温度を計測し、両者が所要値になるよう熱ガスダンパ25及び冷ガスダンパ26により各々のガス量が制御される。
【0046】
なお、ミルガス流量計28は高温ガス及び低温ガスの合流後、熱ガスミルファン27の間に設置しても良い。或いは、低温ガスの持つ熱の利用を見合わせれば、低温ガスの代わりに大気を直接使用することもでき、その場合にはミル用冷ガス主ダクト32は不要となる。
【0047】
石炭は原炭コンベア15により運ばれて来て、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。ミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭供給ビン21に一旦貯留される。
【0048】
なお、図2にはミル12が2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0049】
本実施の形態もミル12が2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0050】
また、微粉炭集塵器20、微粉炭ビン19は微粉炭使用先の石炭ガス化炉に併設しておき、微粉炭供給ビン21から微粉炭集塵器20へは微粉炭供給ホッパ22、搬送ガス23、及び搬送管24により、微粉炭を気流搬送する。
【0051】
前記のように構成された本実施の形態では、前記実施の第1形態のものと同様な効果が得られるとともに、同実施の第1形態のものに比べ、熱ガスミルファン27の台数が多くなり、或いは当該ファンの合計容量が冷空気ミルファン7より大きくなるが、空気加熱器3を省略出来るという利点がある。
【0052】
なお、本実施の形態ではミル用熱ガス主ダクト31を排熱回収ボイラ2の高温部から抽気したものを示しているが、この経路をガスタービン1から直接導き、同ガスタービン1の排気ガスを直接利用するようにすることもできる。
【0053】
次に本発明の実施の第3形態について、図3に基づいて説明する。なお前記した従来のもの及び実施の第1,第2形態と同一の部分については図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省略した。
【0054】
本実施の形態のものでは、微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを利用し易くするため、原炭バンカ16、給炭機17、ミル12、集塵器18、および微粉炭供給ビン21の配置を排熱回収ボイラ2に近接して配置する。
【0055】
更に微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを直接利用すると共に、石炭捕集後に前記排気ガスを誘引するべくミルガス誘引ファン30を石炭捕集器の一つである集塵器18より下流側に設置する。
【0056】
即ち、高温ガスを排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域からミル用熱ガス主ダクト31へ導き、熱ガスダンパ25を介しその一部を取り出し、一方、低温ガスを排熱回収ボイラ2の出口又は、低温ガスの領域からミル用冷ガス主ダクト32へ導き、冷ガスダンパ26を介しその一部を取り出し、前記の両者を合流させた後ミル用熱ガスとしてミル用熱ガスダクト29によりミル12に導く。
【0057】
高温ガス及び低温ガスは各々熱ガスダンパ25、及び冷ガスダンパ26により流量を制御された後、ミル12に送られる。ミル用ガス流量はミル用熱ガスダクト29の途中のミルガス流量計28により計測し、ミル12に必要なガスの温度はミル出口温度を計測し、両者が所要値になるよう熱ガスダンパ25及び冷ガスダンパ26により各々のガス量が制御される。
【0058】
一定温度に制御されたミル出口ガスはミルガス誘引ファン30により吸引され、大気に捨てられる。
【0059】
本実施の形態においても、ミルが2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0060】
石炭は原炭コンベア15により運ばれて来て、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。ミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭供給ビン21に一旦貯留される。
【0061】
また、微粉炭集塵器20、微粉炭ビン19は微粉炭使用先の石炭ガス化炉に併設しておき、微粉炭供給ビン21から微粉炭集塵器20へは微粉炭供給ホッパ22、搬送ガス23、及び搬送管24により、微粉炭を気流搬送する。
【0062】
前記のように構成された本実施の形態は、前記実施の第1形態と同様な効果が得られるとともに、前記実施の第2形態のものに比べファンを通過するガスの温度が低い分、ファンは小さくなる。
【0063】
次に本発明の参考例1について、図4に基づいて説明する。なお前記した従来のもの、及び実施の第1,第2,第3形態と同一の部分については図中に同一の符号を付して示し、重複する説明は省略した。
【0064】
参考例1では、微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを利用する。即ち、排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域から高温ガスを高温ガスダクト5へ導き、排熱回収ボイラ2の近くに設置された空気加熱器3を通し、低温ガスダクト6により排熱回収ボイラ2の低温部又は出口に戻す。
【0065】
排熱回収ボイラ2の近くに設置されたミル用熱空気ファン35により空気を昇圧し、昇圧された空気を空気加熱器3に通し高温空気とし、ミル用熱空気主ダクト13に流す。
【0066】
他方、冷空気ミルファン7については、これをミル12の近くに配置し、冷空気ミルファン7にて昇圧された空気をミル用冷空気主ダクト14に流す。
ミル12を設置してある近くでミル用熱空気主ダクト13から熱空気ダンパ8を経由し熱空気を取り出し、又、ミル用冷空気主ダクト14から冷空気ダンパ9を経由し冷空気を取り出し、両者合流後ミル用熱空気ダクト11によりミル用熱空気をミル12に導く。
ミル用空気流量はミル用熱空気ダクト11の途中のミル空気流量計10により計測される。
【0067】
石炭は原炭コンベア15により運ばれて来て、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。
ミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭ビン19に一時貯留される。
【0068】
ミル12に必要なミル用熱空気量、及び温度はミル空気流量計10及びミル出口温度を計測、監視し、所要値になるよう熱空気ダンパ8及び冷空気ダンパ9により制御される。
【0069】
なお、本参考例1においてもミル12が2系列の場合を示しているが、これが単系列、或いは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0070】
前記のように構成された本参考例1のものでは、ファンをミル用熱空気ファン35と冷空気ミルファン7とに分け、冷空気ファンは必要とするミルの近くに配置することにより、ミル用冷空気主ダクト14の長さを短くし、設備のコストを低減するものである。
【0071】
次に本発明の参考例2について、図5に基づいて説明する。なお前記した従来のもの、及び実施の第1,第2,第3形態、並びに参考例1と同一の部分については図中に同一の符号を付して示し、重複する説明は省略した。
【0072】
参考例2では、微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを直接利用するとともに、石炭捕集後に前記排気ガスを誘引するべくミルガス誘引ファン30を石炭捕集器の一つである集塵器18より下流側に設置したものである。
【0073】
即ち、高温ガスを排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域からミル用熱ガス主ダクト31へ導き、熱ガスダンパ25を介してその一部を取出し、一方、冷空気をミル12に近接して配置された冷空気ミルファン7により昇圧してミル用冷空気主ダクト14に導き、冷空気ダンパ9を介してその一部を取出し、前記熱ガスダンパ25から取り出したものと合流させた後ミル用熱ガスとしてミル用熱ガスダクト29によりミル12に導く。
【0074】
高温ガスおよび冷空気はそれぞれ熱ガスダンパ25、および冷空気ダンパ9により流量を制御された後ミル12に送られる。
【0075】
ミル用ガス流量はミル用熱ガスダクト29の途中のミルガス流量計28により計測し、ミル12に必要なガスの温度はミル出口ガス温度を計測し、両者が所要値になるように熱ガスダンパ25および冷空気ダンパ9によりそれぞれのガス量が制御される。
【0076】
なお、一定温度に制御されたミル出口ガスはミルガス誘引ファン30により吸引され、大気に捨てられる。
【0077】
参考例2のものにおいてもミル12が2系列の場合を示したが、これが単系列、あるいは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0078】
また、図5では集塵器18あるいはミルガス誘引ファン30はミル12の系列の数と同じ系列として図示しているが、ミル12の複数系列分をまとめて一つの集塵器、一つのミルガス誘引ファンとしてもよい。
【0079】
前記の様に構成された本参考例2のものでは、石炭は原炭コンベア15により運ばれてきて、原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17によりミル12に給炭される。
ミル12により石炭は粉砕、乾燥され、微粉炭となって気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭ビン19に一旦貯留される。
【0080】
従って本参考例2のものでは、微粉炭を乾燥させるための熱源としてガスタービン排気ガスを直接利用するため、熱ガスダクトは長くなるが熱交換器を省略するとともに、冷空気ミルファン7をミル12に近接して配置することによりミル用冷空気主ダクト14を短くし、設備のコスト低減をするものである。
【0081】
更に本発明の参考例3について、図6に基づいて説明する。なお前記した従来のもの、及び実施の第1,第2,第3形態、並びに参考例1、参考例2と同一の部分については図中に同一の符号を付して示し、重複する説明は省略した。
【0082】
参考例3では、前記参考例2と同様に微粉炭を乾燥させる為の熱源としてガスタービン1の排気ガスを直接利用するとともに、石炭捕集後に前記ガスタービン1の排気ガスを誘引するべくミルガス誘引ファン30を石炭捕集器の一つである集塵器18より下流側に設置したものである。
【0083】
更に、乾燥用熱ガスダクト内に熱ガスの圧力を減じる抵抗体38を設け、石炭粉砕装置内を負圧にし、大気を吸い込ませることにより、冷空気ミルファンを省くようにしたものである。
【0084】
即ち、高温ガスを排熱回収ボイラ2の高温ガスの領域からミル用熱ガス主ダクト31へ導き、熱ガスダンパ25を介しその一部を取出し、一方、冷空気としてミル12に近接して配置された冷空気ダンパ9を介して大気を吸い込ませ、前記熱ガスの一部と大気の一部とを合流させた後ミル用熱ガスとしてミル用熱ガスダクト29によりミル12に導く。
【0085】
高温ガスおよび冷空気はそれぞれ熱ガスダンパ25、および冷空気ダンパ9により流量を制御された後ミル12に送られる。
【0086】
ミル用ガス流量は、ミル用熱ガスダクト29の途中のミルガス流量計28により計測し、ミル12に必要なガスの温度はミル出口ガス温度を計測し、両者が所要値になるように熱ガスダンパ25および冷空気ダンパ9によりそれぞれのガス量が制御されれる。
【0087】
かくして一定温度に制御されたミル出口ガスはミルガス誘引ファン30により吸引されて大気に捨てられる。
【0088】
参考例3においても、ミル12を2系列としたものを説明したが、これが単系列、あるいは複数系列いずれであったとしても装置の総合的な配列、機能はいずれも同様なものである。
【0089】
また、図6では集塵器およびミルガス誘引ファンはミル12の複数整列分をまとめて一つの集合集塵器36、一つの集合ミルガス誘引ファン37としている。これはミル12の系列に予備系列等がある場合、集塵器およびミルガス誘引ファンの設備総計容量を予備機の分だけ小さくするためである。
【0090】
石炭は原炭コンベア15により運ばれてきて原炭バンカ16に一時貯炭され、プラントに必要な量だけ給炭機17により給炭される。また、ミル12により石炭は粉砕、乾燥されて微粉炭となり、気流搬送により集塵器18に運ばれ、捕集されて微粉炭ビン19に一旦貯留される。
【0091】
前記のように構成され、機能する本参考例3のものにおいては、前記参考例2と同様の効果が得られるとともに、ミルガス誘引ファンは大きくなるが、冷空気ミルファンを省くことにより、設備の簡素化およびコストを低減するものである。
【0092】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上本発明、ガスタービン、排熱回収ボイラ及び石炭ガス化炉を有し、前記ガスタービンの排気を熱源とし石炭の乾燥及び粉砕を行う石炭粉砕装置が設けられた石炭ガス化複合発電プラントにおいて、前記石炭ガス化炉より前記石炭粉砕装置に近接し配置され粉砕された微粉炭が供給される微粉炭供給ビンと、前記石炭粉砕装置より前記石炭ガス化炉に近接し配置され、前記微粉炭供給ビンから微粉炭が供給される微粉炭ビンと、前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管とを備え、前記石炭ガス化炉より前記石炭粉砕装置を前記排熱回収ボイラに近接して配置して石炭ガス化複合発電プラントを構成したものである。
発明の解決課題としても前記に述べたように、この種石炭ガス化複合発電プラントでは、排熱回収ボイラと石炭ガス化炉が百数十メートルも離れてしまう機器配列となるが、本発明においては石炭粉砕装置を石炭ガス化炉より排熱回収ボイラに近接して配置すると共に、この石炭粉砕装置には石炭ガス化炉より近接して微粉炭供給ビンを配置し、他方、石炭ガス化炉には石炭粉砕装置より近接して微粉炭ビンを配置し、前記石炭粉砕装置で粉砕されて前記微粉炭供給ビンに供給された微粉炭を、同微粉炭供給ビンから搬送管を介して前記微粉炭ビンに気流搬送するようにして石炭ガス化複合発電プラントのシステム構築をしているので、所定の距離離れた排熱回収ボイラと石炭ガス化炉を基準とし、石炭粉砕装置と共にこの排熱回収ボイラ側に配置された微粉炭供給ビンから同石炭ガス化炉側に配置された微粉炭ビンへの微粉炭の移送は、前記石炭粉砕装置から微粉炭供給ビンに供給される微粉炭の挙動及び前記微粉炭ビンを出た後石炭ガス化炉に至る微粉炭の挙動に支配されることなく、これらから切り離して独立に対応することが出来、例えば搬送管で高濃度の搬送を行う場合には搬送管の小径化を可能とし、省設備化を図り、放熱損失を抑え、かつコスト低減を達成した石炭ガス化複合発電プラントを得ることができたものである。
【0094】
また、請求項2の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管が、前記石炭粉砕装置で乾燥及び粉砕した微粉炭を石炭ガス化炉近傍に固気比10以上で高濃度気流搬送するようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成したことにより、前記請求項1のものに加え、乾燥及び粉砕した石炭を固気比10以上という高濃度な気流で石炭ガス化炉へ搬送し、より適切な搬送及び省設備化の実現を図り、以って放熱損失を抑え、製作コスト等も低減した石炭ガス化複合発電プラントを得ることができたものである。
【0095】
また請求項3の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記石炭粉砕装置で石炭の乾燥を行う熱源が、前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等により確保されるようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成し、前記請求項1の発明に加え、冷空気ファンを押し込み式とし、ガスタービン排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器及びそれ以降での気流の流れ性状の適正化を図り、以って放熱損失等も抑制した好適なガス化複合発電プラントを得ることができたものである。
【0096】
また請求項4の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等に代えて同ガスタービンの排気ガスを直接石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスとしては、たとえば、熱交換器等を用いることなく、ガスタービン排気を直接供給するようにして諸設備の省略化、簡素化を図り、以って設計製作に際してコストを大巾に節減することができたものである。
【0097】
また、請求項5の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを少なくとも排熱回収ボイラの高温ガス部から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスは、たとえば熱交換器等を設けず、少くとも排熱回収ボイラの高温ガス部の抽気を直接用いることにより諸設備の省略化を図り、以ってこの種ガス化複合発電プラントの設計製作に際してコスト節減効果達成することができたものである。
【0098】
また請求項6の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラの高温ガス部、及び低温ガス部又は排熱回収ボイラの出口の両方から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成し、石炭粉砕装置へ供給する乾燥ガスは、排熱回収ボイラの高温ガス部と、同排熱回収ボイラの低温ガス部又は排熱回収ボイラ出口との両方から抽気して用いることにより、たとえば熱交換器等を改めて設けることもなく、諸設備の省略化を図り、前記各発明同様その設計製作に際してコスト低減を大巾に達成することができたものである。
【0099】
また請求項7の発明は、前記請求項6に記載の発明において、前記排熱回収ボイラの低温ガス部又は同排熱回収ボイラの出口から抽気することに代えて冷空気として大気を使用し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いるようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いる高温及び低温ガスのうち前者については排熱回収ボイラの高温ガス部から抽気したものを用い、また後者については大気を直接使用することにより、改めて熱交換器等を用いることなく、これら設備の省略化を図り、以って石炭ガス化複合発電プラントの設計、製作に要するコストを大巾に低減することができたものである。
【0100】
また請求項8の発明は、前記請求項4乃至7の何れかに記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスの供給経路には、少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスを昇圧し石炭粉砕装置に供給する熱ガスファンを有するようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成、石炭粉砕装置の乾燥ガスとして供給する熱ガスは、熱ガスファンを通して昇圧して適切に供給するようにし、機能の安定化を達成することができたものである。
【0101】
また請求項9の発明は、前記請求項4乃至8の何れかに記載の発明において、前記石炭粉砕装置の乾燥用熱ガスとして使用した少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスは、同石炭粉砕装置及び石炭捕集器後に配置され前記ガスを誘引するガスファンで誘引するようにして石炭ガス化複合発電プラントを構成されているので、石炭粉砕装置の乾燥ガスとして用いる熱ガスは、誘引ファンを用いて流通され、同石炭粉砕装置に供給されて機能の安定化を達成することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る石炭ガス化複合発電設備の微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る石炭ガス化複合発電設備の微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る石炭ガス化複合発電設備の微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図4】 本発明の参考例1に係る石炭ガス化複合発電プラントの微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図5】 本発明の参考例2に係る石炭ガス化複合発電プラントの微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図6】 本発明の参考例3に係る石炭ガス化複合発電プラントの微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【図7】従来の石炭ガス化複合発電設備の微粉炭製造部分を抜粋して示す概略説明図。
【符号の説明】
1 ガスタービン
2 排熱回収ボイラ
3 空気加熱器
4 煙突
5 高温ガスダクト
6 低温ガスダクト
7 冷空気ミルファン
8 熱空気ダンパ
9 冷空気ダンパ
10 ミル空気流量計
11 ミル用熱空気ダクト
12 ミル
13 ミル用熱空気主ダクト
14 ミル用冷空気主ダクト
15 原炭コンベア
16 原炭バンカ
17 給炭機
18 集塵器
19 微粉炭ビン
20 微粉炭集塵器
21 微粉炭供給ビン
22 微粉炭供給ホッパ
23 搬送ガス
24 搬送管
25 熱ガスダンパ
26 冷ガスダンパ
27 熱ガスミルファン
28 ミルガス流量計
29 ミル用熱ガスダクト
30 ミルガス誘引ファン
31 ミル用熱ガス主ダクト
32 ミル用冷ガス主ダクト
35 ミル用熱空気ファン
36 集合集塵器
37 集合ミルガス誘引ファン
38 抵抗体

Claims (9)

  1. ガスタービン、排熱回収ボイラ及び石炭ガス化炉を有し、前記ガスタービンの排気を熱源とし石炭の乾燥及び粉砕を行う石炭粉砕装置が設けられた石炭ガス化複合発電プラントにおいて、前記石炭ガス化炉より前記石炭粉砕装置に近接し配置され粉砕された微粉炭が供給される微粉炭供給ビンと、前記石炭粉砕装置より前記石炭ガス化炉に近接し配置され、前記微粉炭供給ビンから微粉炭が供給される微粉炭ビンと、前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管とを備え、前記石炭粉砕装置を前記石炭ガス化炉より前記排熱回収ボイラに近接して配置したことを特徴とした石炭ガス化複合発電プラント。
  2. 前記微粉炭供給ビンから前記微粉炭ビンに至る微粉炭を気流搬送する搬送管は、前記石炭粉砕装置で乾燥及び粉砕した微粉炭を石炭ガス化炉近傍に固気比10以上で高濃度気流搬送することを特徴とする請求項1に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  3. 前記石炭粉砕装置で石炭の乾燥を行う熱源は、前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等により確保されることを特徴とする請求項1に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  4. 前記ガスタービンの排気ガスと石炭粉砕装置用冷空気との熱交換器、及び当該熱交換器の上流側に配置した押し込み式石炭粉砕装置用冷空気ファン等に代えて同ガスタービンの排気ガスを直接石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いることを特徴とする請求項3に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  5. 前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを少なくとも排熱回収ボイラの高温ガス部から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いることを特徴とする請求項4に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  6. 前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして直接用いるガスタービンの排気ガスは、同ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラの高温ガス部、及び低温ガス部又は排熱回収ボイラの出口の両方から抽気し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いることを特徴とする請求項4に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  7. 前記排熱回収ボイラの低温ガス部又は同排熱回収ボイラの出口から抽気することに代えて冷空気として大気を使用し、石炭粉砕装置の乾燥用ガスとして用いることを特徴とする請求項6に記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  8. 前記石炭粉砕装置の乾燥用ガスの供給経路には、少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスを昇圧し石炭粉砕装置に供給する熱ガスファンを有することを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の石炭ガス化複合発電プラント。
  9. 前記石炭粉砕装置の乾燥用熱ガスとして使用した少なくともガスタービンの排気ガスを含む熱ガスは、同石炭粉砕装置及び石炭捕集器後に配置され前記ガスを誘引するガスファンで誘引することを特徴とする請求項4乃至8の何れかに記載の石炭ガス化複合発電プラント。
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