JP3968064B2 - 義足バウンス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、義足の膝関節に関する。
義足の膝関節にとって、膝折れを避けながら義足のかかとが着床した瞬間の衝撃を緩和することは重要なことである。特開平05−000146号公報には膝関節のリンク機構の一要素を伸縮させることにより吸収する技術が開示されている。特開2000−139974号公報には中間リンク機構を付加したものが開示されている。
特開平05−000146号公報 特開2000−139974号公報
しかしながら、これら従来の技術は、屈曲も可能としなければならない膝関節で、膝折れを阻止しながら軽い膝曲げを実現しなければならず、機構が複雑になるという問題点があった。立脚相での軽い膝曲げは、かかとが着床した際の衝撃を吸収するだけでなく、患者の重心の上下動を小さくし、歩容を良くする上で重要である。
そこで本発明では、屈曲させる本来の膝関節とは別個に、軽い膝曲げだけを実現するユニットを導入することとした。すなわち、本発明の義足バウンス装置は、義足の膝関節の直下に配設される装置であって、膝関節に直結する結合部材と下腿パイプとが膝折れ方向に角度を持つことができるようにすると共に下腿パイプより前方に回転中心軸線を構成する単軸構造若しくはリンク構造と、前記単軸構造若しくはリンク構造において下腿パイプが伸展した位置で阻止するストッパと、前記単軸構造若しくはリンク構造において下腿パイプが伸展しストッパに阻止される方向に付勢する弾性体と、を備えることを特徴とする。
また、前記単軸構造若しくはリンク構造において結合部材と下腿パイプが有することができる角度が20度未満である様に構成されていることを特徴とすることができる。
上記の構成において、リンク構造としては4節リンク構造を用いることができる。弾性体としてはゴムのブロックあるいはバネを用いることができる。
作用について説明する。このように構成すると、膝の自由状態つまり遊脚相では弾性体の付勢力により下腿パイプが伸展しストッパに阻止された状態になる。つまり膝が伸展した状態である。歩行が進み踵が着床すると床反力が下腿パイプから単軸構造若しくはリンク構造に伝わる。ここで、単軸構造若しくはリンク構造の回転中心軸線は下腿パイプより前方に構成されているから、弾性体の付勢力に抗して単軸構造若しくはリンク構造が屈曲する。従って、着床のショックは弾性体の収縮により吸収される。外観からはわずかに単軸構造若しくはリンク構造が屈曲し膝が屈曲したようになる。さらに歩行が進み立脚相が進むと、床反力も踵から前方に進み、さらに多くの体重が掛かる。よって、弾性体がより多く収縮し、単軸構造若しくはリンク構造がより多く屈曲し、膝がわずかに多く屈曲するようになる。
さらに歩行が進み立脚相が進むと、床反力が足の前方に進み、床反力の作用力線が単軸構造若しくはリンク構造の回転中心に近づく。このため床反力の大きさは同じであっても、単軸構造若しくはリンク構造を屈曲させる曲げモーメントが小さくなり、弾性体の付勢力により単軸構造若しくはリンク構造が伸展を始める。外観からは膝がわずかに屈曲した状態から徐々に進展し始める。さらに歩行が進み立脚相が進むと、ついに、床反力の作用力線が単軸構造若しくはリンク構造の回転中心を通り過ぎる。すると、単軸構造若しくはリンク構造を屈曲させる曲げモーメントは消失し、弾性体の付勢力により単軸構造若しくはリンク構造はストッパに当接するまで伸展される。外観からは膝が伸びきった状態になる。そして、つま先で離床し立脚相から遊脚相に移行する際には、単軸構造若しくはリンク構造が伸展し膝が伸展した状態となる。
上述の作用に基づき効果について説明する。
第1に、立脚相での体重心の上下動を抑制し小さくする。膝が完全に固定された義足では、立脚相において着床した足を中心とし義肢の長さを半径とする円弧状に体重心が動いてしまう。これに対して本発明の義足バウンス装置を装着した義足では、立脚相において単軸構造若しくはリンク構造が徐々に屈曲し徐々に進展する動作をする。この動作は膝をわずかに曲げ伸ばしすることに相当し、円弧状の動きを補償する動作となるので、立脚相での体重心の上下動を小さくする。このため、患者の歩行時の乗り越え感を小さくすることができる。また、上下動が小さくなり歩容が良くなる。
第2に、下りの坂道では、床反力の作用力線が単軸構造若しくはリンク構造の回転中心を越えるのが遅くなるから、より長い期間義足バウンス装置が屈曲しているので、患者の「乗り越えた後の落下」の恐怖感を和らげる。
第3に、足の着床期の衝撃を緩衝する。
第4に、足底全体が着床する時期が早くなり、歩行の安定が向上する。
第5に、立脚相前半期の大腿部ソケットの屈曲角が増すため股関節伸展筋を働かせ易くなり、前方への推進力を大きく出せるようになる。
また、義足バウンス装置として、単軸構造若しくはリンク構造において結合部材と下腿パイプが有することができる角度が20度未満である様に構成されているものにおいては、義足の足に予期せぬ荷重が掛かったときも屈曲する角度が制限され、膝折れ現象とならないので安全で患者に安心感を与える。
実施の形態としては、リンク構造を用いたものの方が優れるが、理解の容易さから単軸構造のものを先に説明する。
図1は、単軸構造の義足バウンス装置を装着した義足を示す側面図である。上方に患者の断端を支える大腿部ソケット1がある。大腿部ソケット1の下には膝関節2が装着される。膝関節2は、単に伸展した状態でロックが可能で、ロックを外したときに膝折れができるだけの単純な機構のものでよい。膝関節2と単軸バウンス装置10とは結合部材である結合パイプ3により結合されている。単軸義足バウンス装置10の下には下腿パイプ4が結合され、下腿パイプ4には足部5が結合される。単軸義足バウンス装置10は、単軸11を回転中心として結合パイプ3と下腿パイプ4が膝折れ方向にわずかに屈曲することができる装置である。単軸義足バウンス装置10はゴム弾性体20により伸展方向に付勢されている。
図2は、単軸義足バウンス装置10を10度ほど屈曲させ、大腿部ソケット1をわずかに後傾させた状態を示す側面図である。単軸11が下腿パイプ4より前方に位置することに注意されたい。
図3は、単軸義足バウンス装置10のユニット単体を示す側面図、図4は、図3の縦断面図である。単軸義足バウンス装置10は単軸11で回転自在に結合された上部ブロック12と下部ブロック13を主要な要素とする。上部ブロック12の上方には結合パイプ3が一体に形成されている。下部ブロック13の下方にはピラミッド結合子14が螺合されて一体とされ、下腿パイプ4を結合するのに用いられる。上部ブロック12と下部ブロック13の回転中心となる単軸11の位置は、結合パイプ3や下腿パイプ4が結合されるピラミッド結合子14より前方に位置される。単軸11下方の上部ブロック12の突出部はストッパ15をなし、下部ブロック13の受け面16に当接可能である。ストッパ15が受け面16に当接する角度位置は、結合パイプ3と下腿パイプ4が直線状になる膝が伸展した角度位置である。従って、上部ブロック12と下部ブロック13は、ストッパ15が受け面16に当接した位置から上部ブロック12の後部12Aと下部ブロック13の後部13Aが当接する、約15度程度後屈した位置まで物理的には回転(揺動)可能である。
下部ブロック13の半球面形状の凹部に、半球面形状の凸部を持ったゴム受け体17が載置されている。ゴム受け体17に対向する位置の上部ブロック12にゴム押圧体18が螺合されて組み込まれ、その軸方向位置を回転により調整できるようになっている。ゴム受け体17とゴム押圧体18との間に、円柱形状のゴム弾性体20が組み込まれる。ゴム弾性体20はゴム押圧体18により軸方向に圧縮され、単軸11を回転中心にして上部ブロック12と下部ブロック13を開くように付勢している。従って、自由状態ではゴム弾性体20の付勢力によりストッパ15が受け面17に当接し、膝が伸展した状態となる。上部ブロック12を背屈させるのに要する力は、患者の体重や筋力に合わせ、ゴム押圧体18の回転位置を調整しゴム弾性体20の圧縮量を調整することにより、ある程度調整できる。大きな調整が必要なときはゴム弾性体20を入れ替える。
図5及び図6は、単軸義足バウンス装置10の作動を示す模式図である。図5は無負荷時の、図6は負荷時の状態を示している。大腿部ソケット1に連なる膝関節2はロックされて伸展したまま固定されているとする。図5に示すように、無負荷時にはゴム弾性体20の付勢力によりストッパ15に押しつけられた状態になり、単軸義足バウンス装置10は大腿部ソケット1に対して下腿パイプ4が伸展した角度位置に維持する。図6に示すように、負荷時には単軸義足バウンス装置10はゴム弾性体20の付勢力に抗して後屈し、下腿パイプ4に対して大腿部ソケット1が後屈し角度を有する状態になる。後屈の程度は負荷の大きさによる。
図7は、歩行時の単軸義足バウンス装置10の作動を説明する模式図である。歩行は(A)から(E)に進む。(A)では、足部5は床面100から離れ未だ遊脚相にあるから単軸義足バウンス装置10は伸展した状態にある。(B)では、立脚相に入り足部5の踵が着床した状態を示す。破線で示すのは床反力101である。踵からの床反力101は単軸11の後方を通るから単軸義足バウンス装置10に曲げモーメントが掛かり、単軸義足バウンス装置10が屈曲し大腿部ソケット1が後屈する。このため、着床時のショックが吸収される。(B)から(C)に至る過程では、徐々に体重が義足に掛かると共に床反力101が前方に移動する。このとき、単軸義足バウンス装置10が屈曲するため足部5の足底全体が着床する時期が早くなり、歩行の安定性が向上する。また、大腿部ソケット1の屈曲角が増すため、股関節伸筋を働かせ易くなり前方への推進力が大きくなる。そして、歩行の進行に伴い体重が乗り、単軸義足バウンス装置10の屈曲角度が徐々に大きくなる。
(C)では、全体重が義足に掛かり、かつ、床反力102が単軸11から最も離れた位置を通るから曲げモーメントが大きくなり、単軸義足バウンス装置10が最も屈曲する。(C)から(D)に至る過程では、床反力102がさらに前方に移動し、単軸11との距離が小さくなり曲げモーメントが小さくなる。このため、単軸義足バウンス装置10の屈曲角度が徐々に減少する。(D)では、床反力103が単軸11の位置を通るから曲げモーメントが無くなり、単軸義足バウンス装置10はゴム弾性体20の付勢力により伸展する。(E)に至ると、床反力がさらに前方に移動しつま先離床直前の状態になるが、床反力104は単軸11の前方を通り、曲げモーメントを発生しない。従って、単軸義足バウンス装置10は伸展したままである。つま先離床すれば立脚相を過ぎて遊脚相に入る。
このように、単軸義足バウンス装置10が適宜適当な角度だけ屈曲することにより、遊脚相から立脚相に入るときのショックを吸収し、立脚相の進行に伴って屈曲角を徐々に大きくし、徐々に小さくする。これは、健常者の歩行の際の膝関節の微妙な動きに近似している。このため、立脚相での体重心の上下動を小さくするなど、優れた効果を奏する。
図8は、4節リンク構造の義足バウンス装置を装着した義足を示す側面図である。上方に患者の断端を支える大腿部ソケット1がある。大腿部ソケット1の下には膝関節2が装着される。膝関節2は、単に伸展した状態でロックが可能で、ロックを外したときに膝折れができるだけの単純な機構のものでよい。膝関節2と4節リンクバウンス装置30とは直接結合され、4節リンクバウンス装置30の部材の一部が結合部材を構成している。4節リンクバウンス装置30の下には下腿パイプ4が結合され、下腿パイプ4には足部5が結合される。4節リンクバウンス装置30は、4つの軸31、32、33、34と4つのリンク35、36、37、38で構成され、第1リンク35の仮想回転中心P1を回転中心として結合パイプ3と下腿パイプ4が膝折れ方向にわずかに屈曲することができる装置である。
図9は、4節リンクバウンス装置30を10度ほど屈曲させ、大腿部ソケット1をわずかに後傾させた状態を示す側面図である。第1リンク35の仮想回転中心がP1からP2に移動し、第2軸32に近づいた位置にあることに注意されたい。
図10は、4節リンクバウンス装置30のユニット単体を示す側面図、図11は、図10の縦断面図である。4節リンクは4つの軸31、32、33、34と4つのリンク35、36、37、38で構成される。第1リンク35と第3リンク37はブロック状の部材である。第2リンク36と第4リンク38はそれぞれ2枚からなる板状の部材であり、ブロック状の部材35、37を図面上で前後から挟んでいる。従って、図10では前側の板状のリンク36、38が示され、図11では後側の板状のリンク36、38が示される。ブロック状の第1リンク35は、上方に延出し環形状の結合部41を構成している。結合部41は膝関節2に結合する部分である。下方のブロック状の第3リンク37は、下方で円盤形状をなしている。第3リンクの下方にはピラミッド結合子42が螺合されて一体とされ、下腿パイプ4を結合するのに用いられる。ここで、第1リンク35の仮想回転中心P1がピラミッド結合子42より前方にあることを確認しておく。
ブロック状の第1リンク35と第3リンク37との間に、軸43、44により直線型のオイルダンパー45が架設されている。第1リンク35とオイルダンパー45を接続する軸43は第1リンク35のオーバーハングした位置(4節リンクバウンス装置30の第1軸31より外の位置)にあるから、実効的には第2リンク36と第3リンク37の間にオイルダンパーが架設されているのと等価になる。
図11を参照し、オイルダンパー45は、円筒形状のシリンダ46とピストン47とピストンロッド48とを主な要素とする。シリンダ46の底部が第1リンク35に軸43で連結され、ピストンロッド48の先端が軸44により第3リンク37に結合されている。そして、第3リンク37とシリンダ46との間に圧縮コイルバネ50が挟持されている。圧縮コイルバネ50はピストンロッド48を引き出すように、そして軸43を介して第1リンク35のオーバーハングした部分を押すように付勢し、第2リンク36と第3リンク37の角度が開く方向に付勢する。つまり、圧縮コイルバネ50は4節リンクバウンス装置30が伸展し膝が伸展する方向に付勢する。
オイルダンパー45のシリンダ46内にはピストン47の前進を規制するストッパ51が設けられている。自由状態では、図11に示すように、圧縮コイルバネ50の付勢力によりピストン47がストッパ51に当接した位置にある。このピストン47の位置での4節リンクバウンス装置30の姿勢は、膝が伸展した姿勢になる。膝を後屈させる負荷が掛かると、圧縮コイルバネ50の付勢力に抗してピストン47が押し込まれ、4節リンクの仮想回転中心P1を中心に回転して膝が後屈する。このとき、仮想回転中心P1も移動する。膝が最も後屈するのはピストン47がストローク端に達したときである。4節リンクバウンス装置30の伸展端、後屈端はオイルダンパー45のストロークで規制される。
図12及び図13は、4節リンクバウンス装置30の作動を示す模式図である。図12は無負荷時の、図13は負荷時の状態を示している。大腿部ソケット1に連なる膝関節2はロックされて伸展したまま固定されているとする。図12に示すように、無負荷時には圧縮コイルバネ50の付勢力によりストッパ51に押しつけられた状態になり、4節リンクバウンス装置30は大腿部ソケット1に対して下腿パイプ4が伸展した角度位置に維持される。このときの4節リンクの仮想回転中心P1は下腿パイプ4の前方に位置する。図13に示すように、負荷時には4節リンクバウンス装置30は圧縮コイルバネ50の付勢力に抗して後屈し、下腿パイプ4に対して大腿部ソケット1が後屈し角度を有する状態になる。このときの4節リンクの仮想回転中心P2は下腿パイプ4の近くまで移動する。後屈の程度は負荷の大きさによる。
図14は、歩行時の4節リンクバウンス装置30の作動を説明する模式図である。歩行は(A)から(E)に進む。(A)では、足部5は床面200から離れ未だ遊脚相にあるから4節リンクバウンス装置30は圧縮コイルバネ50の付勢力により伸展した状態にある。(B)では、立脚相に入り足部5の踵が着床した状態を示す。破線で示すのは床反力201である。踵からの床反力201は仮想回転中心P1、P2の後方を通るから4節リンクバウンス装置30に曲げモーメントが掛かり、4節リンクバウンス装置30が屈曲し大腿部ソケット1が後屈する。このため、着床時のショックが吸収される。踵が着床した初期は仮想回転中心P1が床反力201からより離れた位置にあるから4節リンクバウンス装置30により大きな曲げモーメントが掛かり、軽く屈曲を開始し着床時のショックを吸収する。屈曲が進むと仮想回転中心P1がP2に移動し、曲げモーメントが小さくなるのでそれ以上の屈曲が抑えられる。
(B)から(C)に至る過程では、徐々に体重が義足に掛かると共に床反力201が前方に移動する。このとき、4節リンクバウンス装置30が屈曲しているため足部5の足底全体が着床する時期が早くなり、歩行の安定性が向上する。また、大腿部ソケット1の屈曲角が増すため、股関節伸筋を働かせ易くなり前方への推進力が大きくなる。そして、歩行の進行に伴い体重が乗り、4節リンクバウンス装置30の屈曲角度が大きくなる。(C)では、全体重が義足に掛かり、かつ、床反力202が仮想回転中心P2から最も離れた位置を通るから曲げモーメントが大きくなり、4節リンクバウンス装置30が最も屈曲する。
(C)から(D)に至る過程では、床反力202がさらに前方に移動し、仮想回転中心P2との距離が小さくなり曲げモーメントが小さくなる。このため、4節リンクバウンス装置30の屈曲角度が徐々に減少する。このとき、屈曲角度の減少に伴って仮想回転中心がP2からP1へ徐々に移動する。このため、屈曲角度の減少の様子が歩行の進行に従い滑らかなものとなる。(D)では、床反力203が仮想回転中心P1の位置を通るから曲げモーメントが無くなり、4節リンクバウンス装置30は圧縮コイルバネ50の付勢力により伸展する。前記の図7で示した単軸義足バウンス装置10を用いたものでは、床反力102、103が単軸11を通過することにより作用が急激に変化するが、本実施例の4節リンクバウンス装置30を用いたものでは、床反力202、203が仮想回転中心P1を越えようとする際に、仮想回転中心もP2からP1に移動し、その移動する仮想回転中心を追いかけて床反力202、203が追い越す形となるため作用の移行が非常に滑らかになる。このため、患者の使用感が滑らかなものになり心地よい。
(E)に至ると、床反力204がさらに前方に移動しつま先離床直前の状態になるが、床反力204は仮想回転中心P1の前方を通り、曲げモーメントを発生しない。従って、4節リンクバウンス装置30は伸展したままである。つま先離床すれば立脚相を過ぎて遊脚相に入る。
このように、4節リンクバウンス装置30が適宜適当な角度だけ屈曲することにより、遊脚相から立脚相に入るときのショックを吸収し、立脚相の進行に伴って屈曲角を徐々に大きくし、徐々に小さくする。これは、健常者の歩行の際の膝関節の微妙な動きに近似している。このため、立脚相での体重心の上下動を小さくするなど、優れた効果を奏する。そして、4節リンクバウンス装置30は、単軸義足バウンス装置10に比べて、リンク機構特有の仮想回転中心P1、P2の移動により、着床時のショックを単軸のものより柔らかく吸収する。さらに、床反力が回転中心を越え作用が切り替わる際に、床反力202、203、204が移動する仮想回転中心P2、P1を追いかけて越えることになるので切り替えが非常に滑らかになる。このため、患者にとって使い心地の良いものになるという利点がある。さらに、仮想回転中心で回転させるため単軸11を前方に突出させる必要が無くなり、義足バウンス装置の外観が良くなるという利点がある。
単軸構造の義足バウンス装置を装着した義足を示す側面図である。 単軸義足バウンス装置を10度ほど屈曲させ、大腿部ソケットをわずかに後傾させた状態を示す側面図である。 単軸義足バウンス装置のユニット単体を示す側面図である。 図3の縦断面図である。 無負荷時の単軸義足バウンス装置の作動を示す模式図である。 負荷時の単軸義足バウンス装置の作動を示す模式図である。 歩行時の単軸義足バウンス装置の作動を説明する模式図である。 4節リンク構造の義足バウンス装置を装着した義足を示す側面図である。 4節リンクバウンス装置を10度ほど屈曲させ、大腿部ソケットをわずかに後傾させた状態を示す側面図である。 4節リンクバウンス装置のユニット単体を示す側面図である。 図10の縦断面図である。 無負荷時の4節リンクバウンス装置の作動を示す模式図である。 負荷時の4節リンクバウンス装置の作動を示す模式図である。 歩行時の4節リンクバウンス装置の作動を説明する模式図である。
符号の説明
1 大腿部ソケット
2 膝関節
3 結合パイプ
4 下腿パイプ
5 足部
10 単軸義足バウンス装置
11 単軸
12 上部ブロック
13 下部ブロック
15 ストッパ
20 ゴム弾性体
30 4節リンクバウンス装置
35 第1リンク
36 第2リンク
37 第3リンク
38 第4リンク
45 オイルダンパー
47 ピストン
50 圧縮コイルバネ
51 ストッパ

Claims (3)

  1. 義足の膝関節の直下に配設される義足バウンス装置であって、
    膝関節に直結する結合パイプと下腿パイプとが膝折れ方向に角度を持つことができるようにすると共に下腿パイプより前方に回転中心軸を構成する軸構造と
    前記軸構造において下腿パイプが伸展した位置で阻止するストッパと、
    前記軸構造において下腿パイプが伸展しストッパに阻止される方向に付勢する弾性体と、
    を備えることを特徴とする義足バウンス装置。
  2. 義足の膝関節の直下に配設される義足バウンス装置であって、
    膝関節に直結する結合パイプと下腿パイプとが膝折れ方向に角度を持つことができるようにすると共に下腿パイプより前方に仮想回転中心軸を構成し、
    その仮想回転中心軸がリンクの伸展時には下腿パイプのより前方に、リンクの屈曲時には下腿パイプにより近接するように移動するように構成されたリンク構造と、
    記リンク構造において下腿パイプが伸展した位置で阻止するストッパと、
    記リンク構造において下腿パイプが伸展しストッパに阻止される方向に付勢する弾性体と、
    を備えることを特徴とする義足バウンス装置。
  3. 結合パイプと下腿パイプが有することができる角度が20度未満である様に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の義足バウンス装置。
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