JP3968023B2 - 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不活性ガス雰囲気中でフッ化物フラックスを用いたろう付けやあるいは真空ろう付けによってラジエータやヒータコア等のアルミニウム製熱交換器を製造するに際し、その構造部材であるチューブ材(クラッド材を曲成し、溶接またはろう付けによりチューブ形状としたもの)やヘッダープレート材、あるいはこれらの熱交換器を接続するための配管材として好適なアルミニウム合金クラッド材に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のラジエータやヒータコアなどのチューブ材やヘッダープレート材には、JIS A3003 などのAl-Mn 系合金を芯材とし、片面にAl-Si 系合金のろう材をクラッドし、場合によっては他の片面にAl-Zn 系合金やAl-Zn-Mg系合金からなる犠牲陽極材をクラッドした厚さ0.3mm程度の3層クラッド材が用いられている。
【0003】
Al-Si 系合金のろう材は、チューブとフィンとの接合、チューブとヘッダープレートとのろう付け接合のためのもので、ろう付けは、フッ化物フラックスを用いて不活性ガス雰囲気ろう付け、あるいは真空ろう付けにより行われる。また、チューブ材内面の犠牲陽極材は、使用中に作動流体と接し、犠牲陽極効果を発揮して芯材の孔食や隙間腐食を防止し、チューブ材外面の犠牲陽極材は、使用中に犠牲陽極効果を発揮して芯材の孔食を防止する。
【0004】
自動車の熱交換器の間を結ぶ配管材については、JIS A3003 などのAl-Mn 系合金を芯材とし、内面、あるいは内面と外面にJIS A7072 などのAl-Zn 系合金の犠牲陽極材をクラッドした二層または三層のクラッドチューブが用いられている。クラッド管の内面の犠牲陽極材は、使用中にクーラントと接触して犠牲陽極効果を発揮して、芯材に対する孔食または隙間腐食の発生を防止し、外面の犠牲陽極材は、過酷な環境で使用された場合、犠牲陽極効果を発揮して芯材に発生する孔食または隙間腐食を防止する。
【0005】
ラジエータやヒータコアの製造は、図1に示すように、芯材2の片面にろう材3、他の片面に犠牲陽極材4をクラッドしたクラッド板材1を曲成し、溶接することにより偏平チューブとし、ヘッダープレートに組み付けた後、一体にろう付けする(溶接型)ことにより行われていたが、近年、図2〜3に示すように、クラッド板材1を曲げ加工するだけで溶接することなくチューブ形状とし、ヘッダープレートに組み付けて一体ろう付けする(ろう付け型)ことにより製造される手法が行われるようになっている。
【0006】
一方、最近では、熱交換器の軽量化の要請から部材の薄肉化がますます進行しており、このためチューブ形状への成形が難しくなり、種々の制約が生じるようになっている。例えば、成形時のスプリングバック量を低減するために材料強度を低下させると座屈が生じたり、材料強度を高めるとスプリングバック量が大きくなり、所定の寸法精度が得られないなどの問題がある。
【0007】
また、前記ろう付け型では、チューブに直角曲げ部があり、内面にJIS 7072などのAl-Zn 系合金の犠牲陽極材をクラッドしてなる材料を使用した場合、この犠牲陽極材は、芯材を構成するJIS 3003などAl-Mn 系合金より強度が低いため、犠牲陽極材のみに偏肉が生じ、寸法精度が得られないなどの成形不良が生じ易く、製造コスト増となるという難点がある。
【0008】
上記の難点を解決するために犠牲陽極材の強度を高めることが考えられ、犠牲陽極材の強度を向上させるためにMnを添加することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。Mnの添加により強度が高まり偏肉の問題は解決されるが、結晶粒度が微細化して、前記ろう付け型において、ろう材と犠牲陽極材が接する部分(図2〜3のA部)にエロージョンなどのろう付け不良が生じ、犠牲陽極効果が失われ、耐食性の低下を招くという問題がある。また、Mnを添加することにより、犠牲陽極材の自己耐食性が低下し、ろう付け不良が生じない場合でも孔食状の腐食が発生し、板厚方向への腐食進行が早まってチューブ材の耐食性低下を招くという問題もある。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−21233号公報(請求項1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
発明者らは、チューブ材用クラッド材について、成形性向上、成形時における犠牲陽極材の偏肉の低減、内外面の耐食性維持を達成するための芯材および犠牲陽極材の組成の組合わせについて多角的に試験、検討を加えた結果、芯材に多量のSi、Feを添加することにより芯材中にAl-Mn-Fe-Si 系化合物を多量に晶出させて、芯材中のSiやMnの固溶度を低下させることにより、加工時のスプリングバック量が低減し、成形性が向上することを見出した。
【0011】
また、犠牲陽極材にMnとともにCr、Zrを添加することにより、結晶粒度が粗大化し、犠牲陽極材の偏肉を抑制しながらエロージョンも抑制できること、犠牲陽極材の結晶粒度の過度の粗大化によるろう付け後の強度低下を防止するため、犠牲陽極材にさらにSi、Feを添加するのが効果的であり、Mn、Cr、Zr、Si、Feの複合添加によって結晶粒度の粗大化を防止しながら強度を向上させることができること、マトリックス中にAl-Mn-Fe-Si 系化合物が多数晶出し、該化合物が腐食の起点となるため腐食形態が全面腐食型となり、孔食の発生が抑制されて板厚方法への腐食の進行が遅くなることを見出した。
【0012】
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その目的は、優れた成形性、内面ろう付け性、内外面耐食性をそなえ、熱交換器、とくに自動車用熱交換器のチューブ材、ヘッダプレート材、配管材の素材として好適に使用することができる熱交換器用アルミニウム合金クラッド材を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の請求項1による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、芯材の一方の面に犠牲陽極材をクラッドし、他方の面にAl-Si 系合金ろう材をクラッドしたアルミニウム合金のクラッド材であって、芯材がSi:0.7 〜2.0 %、Fe:0.5 〜1.0 %、Mn:0.8 〜1.8 %、Cr:0.02〜0.3 %、Zr:0.02〜0.3 %およびTi:0.05〜0.35%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金であり、犠牲陽極材がSi:0.7 〜2.0 %、Fe:0.5 〜1.0 %、Mn:0.8 〜1.8 %、Cr:0.02〜0.3 %、Zr:0.02〜0.3 %およびZn:0.5 〜10%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金であることを特徴とする。
【0014】
請求項2による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1において、芯材の両面に前記犠牲陽極材をクラッドしてなることを特徴とする。
【0015】
請求項3による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1において、芯材の一方の面に前記犠牲陽極材をクラッドし、他方の面にAl-Si 系合金ろう材をクラッドしてなることを特徴とする。
【0016】
請求項4による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項3において、前記Al-Si 系合金ろう材が、Si:6 〜13%を含有し、残部Alおよび不純物からなることを特徴とする。
【0017】
請求項5による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項3において、前記Al-Si 系合金ろう材が、Si:6 〜13%を含有し、さらにMg:2.0 %以下、Fe:0.8 〜2.0 %、Zn:0.5 〜5.0 %、Sr:0.005 〜0.1 %のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなることを特徴とする。
【0018】
請求項6による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜5のいずれかにおいて、前記犠牲陽極材が、さらにIn:0.001 〜0.05%、Sn:0.001 〜0.05%のうち1種または2種を含有することを特徴とする。
【0019】
請求項7による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記犠牲陽極材が、さらにMg:4.0 %以下を含有することを特徴とする。
【0020】
請求項8による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜7のいずれかにおいて、前記犠牲陽極材が、さらにTi:0.01〜0.35%を含有することを特徴とする。
【0021】
請求項9による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜8のいずれかにおいて、前記犠牲陽極材が、さらにV :0.01〜0.3 %、B :0.01〜0.3 %のうちの1種または2種を含有することを特徴とする。
【0022】
請求項10による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項3〜9のいずれかにおいて、前記ろう材が、さらにBi:0.2 %以下、Be:0.1 %以下のうちの1種または2種を含有することを特徴とする。
【0023】
請求項11による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項3〜10のいずれかにおいて、前記ろう材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下のうちの1種または2種を含有することを特徴とする。
【0024】
請求項12による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜11のいずれかにおいて、前記芯材が、さらにV :0.01〜0.3 %、B :0.01〜0.3 %のうちの1種または2種を含有することを特徴とする。
【0025】
請求項13による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜12のいずれかにおいて、前記芯材が、さらにMg:0.5 %以下を含有することを特徴とする。
【0026】
請求項14による熱交換器用アルミニウム合金クラッド材は、請求項1〜13のいずれかにおいて、前記芯材が、さらにCu:0.8 %以下を含有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明のアルミニウム合金クラッド材における合金成分の意義および限定理由について説明する。
1.犠牲陽極材について:
Si:0.7 〜2.0 %
Siは、Mn、FeとともにAl-Mn-Fe-Si 系化合物を多量に晶出させ、犠牲陽極材の結晶粒の過度の粗大化を抑制する。さらに、Al-Mn-Fe-Si 系化合物が腐食の起点となり、孔食を分散させることにより耐食性を向上させる。Siの好ましい含有量は0.7 〜2.0 %の範囲であり、0.7 %未満ではその効果が十分でなく、2.0 %を越えると耐食性が低下する。Siのさらに好ましい含有範囲は0.8 〜1.1 %、最も好ましい範囲は0.8 〜1.0 %である。
【0028】
Fe:0.5 〜1.0 %
Feは、Mn、SiとともにAl-Mn-Fe-Si 系化合物を多量に晶出させ、犠牲陽極材の結晶粒の過度の粗大化を抑制する。さらに、Al-Mn-Fe-Si 系化合物が腐食の起点となり、孔食を分散させることにより耐食性を向上させる。Feの好ましい含有量は0.5 〜1.0 %の範囲であり、0.5 %未満ではその効果が十分でなく、1.0 %を越えると耐食性が低下する。Siのさらに好ましい含有範囲は0.5 〜0.8 %である。
【0029】
Mn:0.8 〜1.8 %
Mnは、犠牲陽極材の強度を向上させるよう機能する。Mnの好ましい含有範囲 は0.8 〜1.8 %であり、0.8 %未満ではその効果が小さく、1.8 %を越えると、鋳造時に粗大な化合物が生成して圧延加工性が害され健全なクラッド板が得難くなる。Mnのさらに好ましい含有量は1.0 〜1.3 %である。
【0030】
Cr、Zr:0.02〜0.3 %
Cr、Zrは、犠牲陽極材の結晶粒度を粗大化して、ろう付け加熱中のろう材Siの粒界拡散を抑制する。Cr、Zrの好ましい含有量は、それぞれ0.02〜0.3 %の範囲であり、0.02%未満ではその効果が小さく、0.3 %を越えると効果が飽和する。Cr、Zrのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.05〜0.2 %である。
【0031】
Z n :0.5 〜10.0%
Znは、犠牲陽極材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を発揮させ、芯材の孔食や隙間腐食の発生を防止する。Znの好ましい含有量は0.5 〜10.0%の範囲であり、Znの含有量が0.5 %未満ではその効果が小さく、10.0%を超えて含有すると犠牲陽極材の自己腐食量が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は2.0 〜5.0 %である。
【0032】
In、S n :0.001 〜0.05%
InまたはSnは、微量の添加によって犠牲陽極材の電位を卑とし、犠牲陽極効果によって芯材の孔食や隙間腐食の発生を防止する。In、Snの好ましい含有範囲は、それぞれ0.001 〜0.05%であり、0.001 %未満ではその効果が小さく、0.05%を超えて含有すると犠牲陽極材の自己腐食量が増大する。In、Snのさらに好ましい含有量は、それぞれ0.01〜0.03%である。
【0033】
Mg:4.0 %以下
Mgは、熱交換器などに組み立てる際のろう付け加熱中に芯材へ拡散し、芯材中のSiやCuとともに芯材の強度を高め、犠牲陽極材に残存したMgは、Siとともに犠牲陽極材の強度を高めるよう機能し、これらの効果によってクラッド材の強度改善に寄与する。Mgの好ましい含有量は4.0 %以下の範囲であり、4.0 %を越えると圧延加工性が低下する。Mgのさらに好ましい含有範囲は2.5 %未満である。
【0034】
Ti:0.01〜0.35%
Tiは、犠牲陽極材の厚さ方向にTi濃度の高い領域と低い領域に分かれ、これらの領域が交互に層状に分布するよう機能する。Ti濃度の低い領域は高い領域に比べて優先的に腐食するため腐食形態が層状となり、厚さ方向への腐食の進行が妨げられる結果、耐孔食性が向上する。Tiの好ましい含有量は0.01〜0.35%の範囲であり、0.01%未満ではその効果が小さく、0.35%を越えると鋳造が困難となり、加工性が低下して健全なクラッド板材の製造が難しくなる。Tiのさらに好ましい含有範囲は0.1 〜0.2 %である。
【0035】
V 、B :0.01〜0.3 %
V とB は、犠牲陽極材の結晶粒度を粗大化して、ろう付け加熱時におけるろう材の粒界拡散を抑制する。V 、B の好ましい含有量は、それぞれ0.01〜0.3 %の範囲であり、0.01%未満ではその効果が十分でなく、0.3 %を越えると効果が飽和してそれ以上の効果の向上が得られない。
【0036】
2.芯材について;
Si:0.7 〜2.0 %
Siは、芯材の強度を向上させる機能を有するとともに、Mn、FeとともにAl-Mn-Fe-Si 系化合物を多量に晶出させて芯材中のSi、Mnの固溶度を低下させ、成形時のスプリングバック量を低減する。Siの好ましい含有量は0.7 〜2.0 %の範囲であり、0.7 %未満ではその効果が十分でなく、2.0 %を越えると耐食性が低下するとともに、芯材の融点を下げ、ろう付け時に局部溶融が生じ易くなる。Siのさらに好ましい含有範囲は0.8 〜1.1 %、最も好ましい範囲は0.8 〜1.0 %である。
【0037】
Fe:0.5 〜1.0 %
Feは、Mn、SiとともにAl-Mn-Fe-Si 系化合物を多量に晶出させ、芯材中のSi、Mnの固溶度を低下させ、成形時のスプリングバック量を低減する。Feの好ましい含有量は0.5 〜1.0 %の範囲であり、0.5 %未満ではその効果が十分でなく、1.0 %を越えると芯材の自己耐食性が低下する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.5 〜0.8 %である。
【0038】
Mn:0.8 〜1.8 %
Mnは、芯材の強度を向上させるとともに、芯材の電位を貴にして犠牲陽極材との電位差を大きくして耐食性を高める。Mnの好ましい含有量は0.8 〜1.8 %の範囲であり、Mn含有量が0.8 %未満ではその効果が小さく、1.8 %を越えると、鋳造時に粗大な化合物が生成し、圧延加工性が低下して健全な板材が得難くなる。Mnのさらに好ましい含有量は1.0 〜1.3 %である。
【0039】
Cr、Zr:0.02〜0.3 %
Cr、Zrは、芯材の結晶粒度を粗大化して、ろう付け加熱中のろう材Siの粒界拡散を抑制する。Cr、Zrの好ましい含有量は、それぞれ0.02〜0.3 %の範囲であり、0.02%未満ではその効果が小さく、0.3 %を越えると効果が飽和する。Cr、Zrのさらに好ましい含有範囲は、それぞれ0.05〜0.2 %である。
【0040】
Ti:0.05〜0.35%
Tiは、芯材の厚さ方向にTi濃度の高い領域と低い領域に分かれ、これらの領域が交互に層状に分布するよう機能する。Ti濃度の低い領域は高い領域に比べて優先的に腐食するため腐食形態が層状となり、厚さ方向への腐食の進行が妨げられる結果、耐孔食性が向上する。Tiの好ましい含有量は0.05〜0.35%の範囲であり、0.05%未満ではその効果が小さく、0.35%を越えると鋳造が困難となり、加工性が低下して健全なクラッド板材の製造が難しくなる。Tiのさらに好ましい含有範囲は0.1 〜0.2 %である。
【0041】
V 、B :0.01〜0.3 %
V とB は、芯材の結晶粒度を粗大化して、ろう付け加熱時におけるろう材の粒界拡散を抑制する。V 、B の好ましい含有量は、それぞれ0.01〜0.3 %の範囲であり、0.01%未満ではその効果が十分でなく、0.3 %を越えると効果が飽和してそれ以上の効果の向上が得られない。
【0042】
Mg:0.5 %以下
Mgは、芯材の強度を向上させる効果を有するが、ろう付け性低下の観点から0.5 %以下に制限する。Mgが0.5 %を越えて含有すると、フッ化物を使用する不活性雰囲気ろう付けの場合、Mgがフッ化物系フラックスと反応してろう付け性を低下させるとともに、Mgのフッ化物が生成してろう付け部の外観がわるくなる。Mgのさらに好ましい含有範囲は0.15%以下である。
【0043】
Cu:0.8 %以下
Cuは、芯材の強度を向上させるとともに、芯材の電位を貴にし、犠牲陽極材との電位差、およびろう材との電位差を大きくして、耐食性を向上させるよう機能する。さらに、加熱ろう付け時、犠牲陽極材およびろう材に拡散して、なだらかなCuの濃度勾配を形成させる結果、電位は、芯材側が貴となり、犠牲陽極材の表面側またはろう材の表面側が卑となって、犠牲陽極材およびろう材の厚さ方向になだらかな電位分布が形成され、腐食形態を全面腐食型にする。Cuの好ましい含有範囲は0.8 %以下であり、0.8 %を越えると芯材の耐食性が低下し、また融点が低下して加熱ろう付け時に局部的な溶融が生じ易くなる。Cuのさらに好ましい含有量は0.4 〜0.6 %である。
【0044】
3.ろう材について;
Si:6 〜13%
Siは、Alの融点を下げて流動性を高め、ろうの機能を発揮させる元素である。Siの好ましい含有量は6 〜13%の範囲であり、Si含有量が6 %未満では流動性が低下して、ろうとして有効に作用しない。13%を超えると融点が低下して、圧延で割れなどの欠陥が生じ、健全な板材の製造が難しくなる。
【0045】
Fe:0.8 〜2.0 %
Feは、Al-Fei系またはAl-Fe-Si系化合物を形成し、これらの化合物が腐食の起点となり孔食を分散させる結果、外面の耐食性が向上する。Feの好ましい含有量は0.8 〜2.0 %の範囲であり、0.8 %未満ではその効果が十分でなく、2.0 %を越えると外面の耐食性が低下する。Feのさらに好ましい含有範囲は0.8 〜1.0 %である。
【0046】
Z n :0.5 〜5.0 %
Znは、ろう材の電位を卑にし、芯材に対する犠牲陽極効果を発揮させ、芯材の孔食や隙間腐食の発生を防止する。Znの好ましい含有量は0.5 〜5.0 %の範囲であり、Znの含有量が0.5 %未満ではその効果が小さく、5.0 %を超えて含有するとろう材の自己腐食量が増大する。Znのさらに好ましい含有範囲は0.9 〜1.5 %である。
【0047】
Sr:0.005 〜0.1 %
Srは、ろう材中のSi粒子を微細かつ均一に分散させる効果がある。Si粒子が微細かつ均一に分散することにより、ろうの溶融が均一になり、ろう付け性が改善される。また、ろう付け後のSi粒子の存在形態も微細且つ均一となるため、外面の耐食性も向上する。Srの好ましい含有量は0.005 〜0.1 %のい範囲であり、0.005 %未満ではその効果が少なく、0.1 %を越えると効果が飽和する。Srのさらに好ましい含有量は0.01〜0.03%である。Na:1 〜100ppm、Sb:0.001 〜0.5 %を添加しても同等の効果が得られる。
【0048】
Bi:0.2 %以下、Be:0.1 %以下
Bi、Beは、上記の範囲で添加しても、本発明の効果が損なわれることはない。上限を越えるとろう付け性が低下する。
【0049】
In、S n :0.05%以下
InまたはSnは、微量の添加によってろう材の電位を卑とし、芯材に対する犠牲陽極効果によって芯材の孔食や隙間腐食の発生を防止する。In、Snの好ましい含有範囲は、それぞれ0.05%以下、好ましくは0.001 〜0.05%であり、0.001 %未満ではその効果が小さく、0.05%を超えて含有するとろう材の自己腐食量が増大する。In、Snのさらに好ましい含有量は、それぞれ0.01〜0.03%である。
【0050】
本発明のアルミニウム合金クラッド材は、芯材、犠牲陽極材およびAl-Si 系ろう材を構成するアルミニウム合金を、たとえば、連続鋳造により造塊し、必要に応じて均質化処理後、犠牲陽極材用およびろう材用アルミニウム合金の鋳塊については、それぞれ所定厚さまで熱間圧延し、ついで、芯材用アルミニウム合金鋳塊と、犠牲陽極用アルミニウム合金およびろう材用アルミニウム合金を組み合わせて、常法に従って熱間圧延によりクラッド材とし、その後冷間圧延、中間焼鈍、冷間圧延により所定の厚さとすることによって製造される。また、本発明においては、芯材の片面または両面に犠牲陽極材をクラッドするのみで、ろう材をクラッドしないもの、芯材の一方の面に犠牲陽極材をクラッドし、他の面にろう材をクラッドしたものも包含される。
【0051】
【実施例】
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明し、その効果を実証する。これらの実施例は本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0052】
実施例1
連続鋳造によって表1〜2に示す芯材用合金、表3〜4に示す犠牲陽極材用合金、および表5〜6に示すろう材用合金のそれぞれの鋳魂を鋳造した。芯材用鋳塊および犠牲陽極材用鋳塊については、均質化処理を行った。犠牲陽極材用鋳塊およびろう材用鋳塊は、熱間圧延を施して所定の厚さ(2 〜6mm )とし、これらと芯材用鋳塊とを合わせ材として熱間圧延し、クラッド素材を得た。その後、冷間圧延、中間焼鈍、冷間圧延によって厚さ0.25mmの板(クラッド板材、H14 )を得た。クラッドの構成は、犠牲陽極材は0.020 〜0.050 、ろう材は0.025mm とした。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】
得られたクラッド板材(試験材)から、幅 20mm 、長さ150mm の試験片を採取し、先端部r1.3mm の治具で180°曲げ加工を行い(JIS Z2248 押曲げ法)、曲げ加工後のスプリングバック量(開いた角度)を測定した。また90°曲げ試験(JIS Z2248 Vブロック法、曲げr:0.10mm)を行い、犠牲陽極材の偏肉状況を断面ミクロ組織観察により調査し、偏肉の無いものは良好(○)、有るものは不良(×)とした。
【0060】
また、得られたクラッド板(試験材)同士を図4に示すように組合わせた間隙充填試験片を作製し、窒素ガス中でフッ化物フラックスを用いて600 ℃(材料温度、ろう付け温度)に加熱した後、接合部の断面ミクロ組織観察により接合部の犠牲陽極材側のエロージュン発生状況を調査し、犠牲陽極材の全体厚さにエロージョンが生じたもの(×)、犠牲陽極材に多少でもエロージョンが生じたもの(△)は不良、エロージョンが生じないもの(○)は良好とした。さらに、得られたクラッド材(試験材)を、窒素ガス中でフッ化物フラックスを用いて600 ℃(材料温度、ろう付け温度)に加熱した後、内面(犠牲陽極材)と外面の腐食試験を行った。外面の腐食試験はCASS試験により行い、最大腐食深さを測定した。供試面をろう材面とし、犠牲陽極材面と端面はシール(シリコン樹脂でシーリング)した。試験期間は2週間とした。内面(犠牲陽極材)の腐食試験の方法は以下のとおりである。
【0061】
(内面腐食試験)
腐食液:Cl- :195ppm、SO4 2- :60ppm 、Cu2+:1ppm、Fe3+:30ppm
比液量:5mL /cm2
方法:88℃で8hr 加熱した後、冷却し25℃×16hr保持するサイクルを3 ヶ月間繰り返し試験し、最大腐食深さを測定した。
【0062】
曲げ加工後のスプリングバック量、犠牲陽極材の偏肉状況、間隙充填試験でのエロージョン発生状況、腐食試験結果を表7〜11に示す。表7〜11にみられるように、本発明に従う試験材番号1 から番号97のクラッド材は、成形性に優れ、偏肉やエロージョン発生も無く、試験1および腐食試験2の最大腐食深さがいずれも0.020 〜0.060mm で良好な耐食性をそなえている。
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】
比較例1
連続鋳造によって表12に示す芯材用合金、表13に示す犠牲陽極材用合金、および表14に示すろう材用合金のそれぞれの鋳魂を鋳造し、実施例1と同一の工程により厚さ0.25mmの板(クラッド板材、H14 )を得た。クラッドの構成は、実施例1と同様、犠牲陽極材は0.020 〜0.050 、ろう材は0.025mm とした。なお、表12〜14において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
【0069】
得られたクラッド板材(試験材)について、実施例1と同じ方法により、曲げ加工後のスプリングバック量(開いた角度)を測定し、犠牲陽極材の偏肉状況を断面ミクロ組織観察により調査した。また、間隙充填試験を行って、エロージュン発生状況を調査し、内面(犠牲陽極材)と外面の腐食試験を行った。結果を表15〜16に示す。
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】
【表14】
【0073】
【表15】
【0074】
【表16】
【0075】
表15〜16に示すように、番号98のクラッド材は、犠牲陽極材のSi含有量が1.5 %と高いため、内面の耐食性が劣っており、間隙充填試験において犠牲陽極材に多少のエロージョンが発生した。番号99のクラッド材は、犠牲陽極材のFe含有量が1.5 %と高いため、内面の耐食性が劣っており、間隙充填試験において犠牲陽極材に多少のエロージョンが発生した。番号100 のクラッド材は、犠牲陽極材のMn含有量が0.50%と少ないため、曲げ試験において犠牲陽極材に偏肉が生じた。
【0076】
番号101 のクラッド材は、犠牲陽極材のMn含有量が2.00%と高いため、圧延加工性が悪く健全なクラッド材が得られなかった。番号102 のクラッド材は犠牲陽極材のCr含有量が少なく、番号103 のクラッド材は犠牲陽極材のZr含有量が少ないため、間隙充填試験において犠牲陽極材の全厚にエロージョンが発生した。番号104 のクラッド材は犠牲陽極材のZn含有量が少ないため十分な犠牲陽極効果が得られず、番号105 の試験材は犠牲陽極材のZn含有量が多いため自己腐食が激しく、いずれも内面の耐食性が劣っている。
【0077】
番号106 のクラッド材は、犠牲陽極材のTi含有量が0.5 %と高いため、圧延加工性が悪く健全なクラッド材が得られなかった。番号107 のクラッド材は犠牲陽極材のSiおよびFeの含有量が少ないため、犠牲陽極材の結晶粒が粗大となり犠牲陽極材の全厚にエロージョンが発生した。
【0078】
番号108 のクラッド材は、芯材のSi含有量が0.6 %と少ないため、曲げ試験後のスプリングバック量が大きい。番号109 のクラッド材は、芯材のSi含有量が1.5 %と多いため、外面の耐食性が劣っている。番号110 のクラッド材は、芯材のFe含有量が0.3 %と少ないため、曲げ試験後のスプリングバック量が大きい。番号111 のクラッド材は、芯材のFe含有量が1.5 %と多いため、外面の耐食性が劣っている。
【0079】
番号112 のクラッド材は、芯材のMn含有量が2.00%と多いため、また番号113 のクラッド材は、芯材のTi含有量が0.50%と多いため、圧延加工性が悪く健全なクラッド材が得られなかった。番号114 のクラッド材は、芯材のSi含有量が0.3 %と少なく、Cr、Zrを含有しないため、曲げ試験後のスプリングバック量が大きく、間隙充填試験において多少のエロージョンが発生した。
【0080】
番号115 のクラッド材は、ろう材のSi含有量が5.0 %と低いため、間隙充填試験でろう付けができなかった。番号116 のクラッド材は、ろう材のSi含有量が15.0%と高いため、健全なクラッド材が得られなかった。番号117 のクラッド材はFe含有量が多いため、また、番号118 のクラッド材はろう材のZn含有量が多いため、いずれも外面の耐食性が劣っている。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた成形性、内面ろう付け性、内外面耐食性をそなえ、アルミニウム合金製熱交換器、とくに自動車用熱交換器のチューブ材、ヘッダプレート材、配管材の素材として好適に使用することができるアルミニウム合金クラッド材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接偏平管の断面図である。
【図2】クラッド板材の曲げ加工、ろう付けにより製造される偏平管の実施例を示す断面図である。
【図3】クラッド3材の曲げ加工、ろう付けにより製造される偏平管の他の実施例を示す断面図である。
【図4】間隙充填ろう付け試験の試験片の配置を示す図である。
【符号の説明】
1 クラッド板材
2 芯材
3 ろう材
4 犠牲陽極材
Claims (14)
- 芯材の少なくとも一方の面に犠牲陽極材をクラッドしたアルミニウム合金のクラッド材であって、芯材がSi:0.7 〜2.0 %(質量%、以下同じ)、Fe:0.5 〜1.0 %、Mn:0.8 〜1.8 %、Cr:0.02〜0.3 %、Zr:0.02〜0.3 %およびTi:0.05〜0.35%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金であり、犠牲陽極材がSi:0.7 〜2.0 %、Fe:0.5 〜1.0 %、Mn:0.8 〜1.8 %、Cr:0.02〜0.3 %、Zr:0.02〜0.3 %およびZn:0.5 〜10%を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミニウム合金であることを特徴とする熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 芯材の両面に前記犠牲陽極材をクラッドしてなることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 芯材の一方の面に前記犠牲陽極材をクラッドし、他方の面にAl-Si 系合金ろう材をクラッドしてなることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記Al-Si 系合金ろう材が、Si:6 〜13%を含有し、残部Alおよび不純物からなることを特徴とする請求項3記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記Al-Si 系合金ろう材が、Si:6 〜13%を含有し、さらにMg:2.0 %以下(0 %を含まず、以下同じ)、Fe:0.8 〜2.0 %、Zn:0.5 〜5.0 %、Sr:0.005 〜0.1 %のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなることを特徴とする請求項3記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにIn:0.001 〜0.05%、Sn:0.001 〜0.05%のうち1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにMg:4.0 %以下を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにTi:0.01〜0.35%を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記犠牲陽極材が、さらにV :0.01〜0.3 %、B :0.01〜0.3 %のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記ろう材が、さらにBi:0.2 %以下、Be:0.1 %以下のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記ろう材が、さらにIn:0.05%以下、Sn:0.05%以下のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、さらにV :0.01〜0.3 %、B :0.01〜0.3 %のうちの1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、さらにMg:0.5 %以下を含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
- 前記芯材が、さらにCu:0.8 %以下を含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。
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