JP3967302B2 - コンクリート二次製品成形装置 - Google Patents

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Description

この発明はコンクリート二次製品を成形するための成形装置に関する。
たとえばU字溝などのコンクリート二次製品は、成形用の型枠内に生コンクリートを投入して成形後、養生および脱型工程を経て得られる。そして、上記の型枠内に生コンクリートを投入開始し充填を完了するまでの成形工程においては、生コンクリートを型枠内にすきまなく行渡らせ、骨材分離がなく密に締固めるために、型枠に往復運動を与えるのが有効とされ、従来このための成形装置としては、基台上に走行自在に載置した車輪付きの台車を、クランク機構により往復運動させる形式のものが一般的に用いられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
登録実用新案第305312号公報(第1−2頁、図1、図3) 特開平10−309709号公報(第7−8頁、図8、図9)
ところが上記従来の装置においては、台車が走行する基台のレール上に、型枠のすきま等から落下した生コンクリートが付着固化して堆積し、台車往復駆動時の走行音が大きいうえ車輪が摩耗しやすく、走行抵抗の増大により往復駆動用の動力がかさみ、これらを防ぐためにはレール部の頻繁な清掃作業を必要とするという問題点があり、またクランク機構により大重量の型枠および台車を往復駆動するものであるため、一方向へ移動中の大重量物の慣性力に逆らって往復端部において反転させる際に、クランク機構に大きな衝撃力が往復両端部において反対向きに作用し、この繰返衝撃により、クランク軸やコネクティングロッドなどの各連結部や軸受部、クランク機構駆動用のモータの軸部などに、急速な摩耗や破損を生じやすいという大きな問題点を有するものであった。
また台車は一定の速度曲線に従って単純に往復駆動されるだけであり型枠に強い振動はかけられないので、駆動速度を上げるだけでは、特に生コンクリート投入初期における型枠隅部のコンクリート充填不足を生じやすい。さらに台車は一方向にのみ往復駆動されるものであるため、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどによっては、生コンクリートの充填不完全部が生じやすく、これを避けるためには台車上に走行方向を該台車と直交させて第2台車を積載し、この上に型枠を搭載することも考えられるが、この2段構造では装置が大型化し、設備費がかさむうえ深いビット掘削を必要とするなどの問題点がある。
この発明は上記従来の問題点を解決しようとするもので、型枠往復駆動時の騒音および所要動力が少なくて済み、装置各部の急速な摩耗や破損を防止できるコンクリート二次製品成形装置を提供することを第1の目的とする。
またこの発明は、上記の目的に加えて、型枠に往復駆動に代えて往復駆動時よりも強い振動を加えることができ、型枠隅部の生コンクリート充填不足を解消できるコンクリート二次製品成形装置を提供することを第2の目的とする。
またこの発明は、上記の目的に加えて、型枠に水平面内で直交する2方向のうちの所望の方向に、往復駆動や上記の往復駆動時よりも強い振動を加えることができ、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、また装置の大型化を招くことなく、生コンクリートを型枠内に良好に充填できるコンクリート二次製品成形装置を提供することを第3の目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載のコンクリート二次製品成形装置は、型枠が搭載されるテーブルを基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持するとともに、前記テーブルに設けたローラに外周面が当接する板カムとこの板カムを回転駆動するモータとをそなえたテーブル前進駆動用のカム式駆動機と、前記テーブルを後方へ押圧するテーブル後退駆動用のシリンダとを有して成る往復駆動装置を具備したことを特徴とする。
請求項1記載の手段によれば、テーブルは、基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持された状態で往復駆動装置により往復駆動されるので、従来の台車往復駆動式の装置のような大きな走行音や大きな走行抵抗がなく、騒音や所要動力が少なくて済むとともに、往復駆動されるテーブルは揺動により円弧状に上下方向にも往復運動するので、型枠内の生コンクリートの締固めが促進される。またテーブルはシリンダにより後方へ押圧され、この押圧力により、テーブルに設けたローラはカム式駆動機の板カムの外周面に常に押付けられた状態に維持しつつ、カム式駆動機によるテーブルの前進駆動と、シリンダによるテーブルの後退駆動がおこなわれるので、従来のクランク機構による駆動方式におけるような往復両端部において反対向きに大きな衝撃力が駆動系統にかかることがなく、この衝撃力による装置各部の急速な摩耗や破損を生じることがない。
請求項1記載の発明において往復駆動装置は、往復駆動方向を1方向に向けてテーブルに対して1組配設してもよいが、請求項2記載の発明のように、前記テーブルに対して、水平面内で直交する2方向に往復駆動方向を向けて、前記往復駆動装置を2組配設した構成とすれば、2組の往復駆動装置のうちの所望の1組の往復駆動装置により、テーブルを、水平面内で直交する2方向のうちの上記往復駆動装置に対応する往復駆動方向に往復駆動できるので、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどに応じて上記往復駆動装置、従って往復駆動方向を選定して往復駆動をおこなうことにより、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、生コンクリートを型枠内に良好に充填することができ、またテーブルおよび駆動装置は上下2段構造とする必要がないので装置の大型化を生じることもない。
また請求項3記載のコンクリート二次製品成形装置は、型枠が搭載されるテーブルを基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持するとともに、前記テーブルに設けたローラに外周面が当接する板カムとこの板カムを回転駆動するモータとをそなえたテーブル前進駆動用のカム式駆動機と、前記テーブルを後方へ押圧するテーブル後退駆動用のシリンダと、加圧流体を前記シリンダのキャップ側室とロッド側室へ切替供給する切替手段と、前記シリンダによる前記テーブルの押圧解除時における前記テーブルの前進移動を規制するストッパとを有して成る往復駆動装置を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の手段によれば、先ず請求項1記載の発明と同じテーブルの吊下支持構造と、切替手段により加圧流体をシリンダのキャップ側室へ供給した状態でのシリンダによるテーブルの常時後方への押圧によって、請求項1記載の発明と同じ作用効果が得られる。また型枠への生コンクリート投入初期の段階などにおいて、切替手段により加圧流体をシリンダのロッド側室へ供給することにより、シリンダによるテーブルの押圧は解除され、板カム外周面によるローラ部の打撃と、この打撃により前進するテーブルのストッパへの衝突・反転との繰返しにより、テーブル従って型枠には、往復駆動時よりも強い振動が加えられ、型枠隅部にもコンクリートは良好に充填される。
請求項3記載の発明においても往復駆動装置は、往復駆動方向を1方向に向けてテーブルに対して1組配設してもよいが、請求項4記載の発明のように、前記テーブルに対して、水平面内で直交する2方向に往復駆動方向を向けて、前記往復駆動装置を2組配設した構成とすれば、2組の往復駆動装置のうちの所望の1組の往復駆動装置により、テーブルを、水平面内で直交する2方向のうちの上記往復駆動装置に対応する往復駆動方向に、往復駆動あるいはこの往復駆動時よりも強い振動により加振できるので、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどに応じて上記往復駆動装置、従って往復駆動方向を選定して往復駆動あるいは加振をおこなうことにより、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、生コンクリートを型枠内および型枠隅部に良好に充填することができ、またテーブルは上下2段構造とする必要がないので装置の大型化を生じることもない。
請求項1記載の発明によれば、テーブルは基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持された状態で往復駆動装置により往復駆動されるので、型枠往復駆動時の騒音および所要動力が少なくて済むとともに、揺動に伴うテーブルの上下運動により生コンクリートの締固めが促進される。またシリンダの押圧力によりローラは板カムの外周面に常に押付けられた状態でテーブルの前進駆動と後退駆動がおこなわれ、往復両端部で大きな衝撃力が生じることがないので、装置各部の急速な摩耗や破損を防止できる。
また上記の効果に加えて、請求項2記載の発明によれば、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、また装置の大型化を招くことなく、生コンクリートを型枠内に良好に充填できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、シリンダによるテーブル押圧解除時に、型枠に往復駆動に代えて往復駆動時よりも強い振動を加えることができ、型枠隅部の生コンクリート充填不足を解消できる。
また、上記の請求項3記載の発明による効果に加えて、請求項4記載の発明によれば、型枠内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、また装置の大型化を招くことなく、生コンクリートを型枠内に良好に充填でき、型枠隅部の生コンクリート充填不足も解消できる。
以下、図1〜図5に示す第1例により、この発明の実施の形態を説明する。図1〜図3はコンクリート二次製品成形装置1の全体を示し、図中2は工場の床面やピット底面上に設置される基台で、この基台2に固設した4本のL型支柱状の支持部3には、型枠Wが搭載されるテーブル10が、吊下部材4を介して4点で、略水平方向に揺動自在に吊下支持されている。吊下部材4は図4に示す構成を有し、両端に直交する軸穴をそなえた1個のリンク5と2個のリンク6とを、軸7により屈曲自在に連結したリンク連結体から成り、その上下両端部を、テーブル10の4隅の脚部11および基台2の支持部3に取付けたブラケット8,8にピン連結9してあり、これによってテーブル10は水平面内で直交するX,Yの2方向に、半径Rで揺動自在に支持部3に支持されている。
そして上記のテーブル10の往復駆動用に、往復駆動方向をX方向に向けた往復駆動装置20aと、往復駆動方向をY方向に向けた往復駆動装置20bの、2組の往復駆動装置が設けられている。これら両往復駆動装置は同じ構成を有するものであり、以下、主として往復駆動装置20aについて説明する。なお図において矢印X(あるいは矢印Y)の指す方向側を「前」側、その反対側を「後」側と称する。
先ずテーブル10に固設した下梁12の後端部には、ローラ13aが回転自在に取付けてある。21aはこのローラ13aに外周面が当接する板カム22aをそなえたカム式駆動機で、モータ23aを原動機とする減速機の出力軸に上記板カム22aを取付けて成り、基台2の後側部分に設置してある。なおこの例において板カム22aとしては、偏心円板カムを用いている。
一方、基台2の前側部分には、ピストンロッド25aを後方に向けてシリンダ24aが取付けてあり、ピストンロッド25aの先端に取付けた押圧片26は、テーブル10の下梁12の前端面に対向している。この例では、シリンダ24aとしてエアシリンダを用いており、図2に示すようにこのシリンダ24aのロッド側およびキャップ側の両ポートは、電磁切換弁27aと減圧弁28を介して、図示しない圧縮空気供給源に至るエア供給管29(たとえば工場の空気配管)に接続されている。なお減圧弁28のエア上流あるいは下流側に、装置不使用時等にエア供給を遮断する開閉弁などを設けてもよい。
また31aは基台2に固設したストッパで、テーブル10の前側の2本の脚部11,11の前端面14aに対向して設けられ、基台2の支持部3の下部後面に緩衝用のゴム板32aを貼付けて成る。そしてこのストッパ31aは、ローラ13aが板カム22aの外周面に当接した状態でテーブル10が往復駆動され前進端に達した状態においても、脚部11の前端面14aがストッパ31aに当接しないように、上記前進端位置よりも前側の位置に設けてある。
往復駆動方向をX方向に向けた往復駆動装置20aは上記の構成を有するものであるが、往復駆動方向をY方向に向けた往復駆動装置20bは、図2に示すように上記往復駆動装置20aを、平面図上でテーブル10の中心のまわりに90度旋回させた位置に配置したものに相当し、往復駆動装置20aと同一または相当部分には末尾の符号aの代りにbを付して図示し、それらの詳細な説明は省略する。なおストッパ31bは、支持部3を利用せずに専用のものとして基台2に固設してあるが、ローラ13bと板カム22bの当接状態で前進端に達した脚部11の前端面14bの位置よりも前側(矢印Y方向側)の位置に設けてある点は往復駆動装置20aと同じである。また後述の動作説明の関係上、図2および図3においては、シリンダ24bはピストンロッド25bを引込め、板カム22bをローラ13bから離間させた状態を図示してある。
以下、上記構成のコンクリート二次製品成形装置1の動作を説明すると、先ず上記の2組の往復駆動装置20a,20bを切替使用することにより、テーブル10のX方向への駆動とY方向の駆動とを切替えておこなうことができ、たとえばX方向の駆動時には、図2に示すように電磁切換弁27bによりシリンダ24bのピストンロッド25aを引込状態に保持するとともに、カム式駆動機21bの停止位置を制御して板カム22bをローラ13bから離間した位置に保持する。
次に往復駆動装置の動作を図5により説明する。なおこの動作は、往復駆動装置20a,20bに共通するものであるので、図5においては、前記説明で装置構成各部に付した符号の末尾符号a,bを省略して図示するとともに、以下の動作説明でも上記末尾符号を省略し、またテーブル10や吊下部材4,ストッパ31等も略図示してある。
往復駆動装置20においては、シリンダ24によるテーブル10の押圧状態でおこなう往復駆動と、上記押圧を解除した状態でおこなうテーブル10に対する振動の付与(以下、加振という)の2通りの動作を選択しておこなわせることができる。そこで先ず往復駆動時には、図5(a)に示すように、シリンダ24のキャップ側室に加圧エアPを供給して、ピストンロッド25を突出させて押圧片26によりテーブル10を後方へ向って押圧した状態に維持し、モータにより板カム22を回転駆動すれば、テーブル10はローラ13を介して板カム22により前進駆動され、前進端に達した後はシリンダ24による押圧力により、板カム22とローラ13の当接状態を維持したまま後退駆動される。
これによってテーブル10は板カム22の長径と半径の差に等しい水平ストロークSで、半径Rの(下向きに凸の)凹面状の軌跡に沿った揺動運動をおこなう。なおシリンダ24へ供給するエア圧としては、上記の往復行程中(テーブル10の前進端における反転時を含む)において、常にローラ13と板カム22の当接が維持される圧力を選定する。またストッパ31はテーブル10の上記往復動範囲外にあって、テーブル10とは接触しない。
次にテーブル10の加振時には、図5(b)に示すように、シリンダ24のロッド側室に加圧エアPを供給してピストンロッド25を引込状態に維持し、モータ23により板カム22を回転駆動すれば、自重により最下端位置にあったテーブル10のローラ13に対して、同図(c)に示すように板カム22の長径部Lの接近によりローラ13が板カム22の外周面により打撃されてテーブル10は前進移動する。そして同図(d)に示すようにテーブル10の前端部がストッパ31に衝突して反転後、同図(e)に示すように板カム22によるローラ13部の打撃により再度反転してテーブル10は前進移動し、以後(d),(e)に図示の移動と反転を繰返す。
これによってテーブル10は水平ストロークTの揺動運動を繰返し、板カム22による打撃とストッパ31への衝突とにより、テーブル10には、図5(a)の往復駆動時より大きい振動力を付与することができるのである。なおこの振動力および上記ストロークTの大きさは、板カム22の回転速度によって調節できる。また上記の加振開始は、図5(b)に示すような板カム22とローラが離間した状態以外に、板カム22とローラ13が接触している状態(但しピストンロッド25は引込状態)から開始してもよい。
上記構成の装置を用いて、コンクリート二次製品の成形は次のようにしておこなう。先ず、型枠Wをテーブル10上に搭載して、テーブル10に設けたクランプ具(図示しない)によって型枠Wをテーブル10に固定する。そして型枠W内の成形品の形状や鉄筋の向きなどに応じて、型枠Wの駆動方向はX,Yのどちらの方向にするか、また型枠Wに与えるのは前述の往復駆動のみか、加振も必要かを選定し、先ずたとえば駆動方向がX方向の場合は、図2,3に示すように往復駆動装置22aのみを作動可能な状態とする。
次に型枠Wに上記X方向に往復動を与えて成形をおこなう場合は、往復駆動装置20aにおいて、カム式駆動機21aの板カム22aと、ピストンロッド25aを突出方向に付勢したシリンダ24aとにより、前述の図5(a)に示すテーブル10の往復駆動をおこない、このテーブル10上の型枠Wに対して図示しない投入機により生コンクリートを投入する。この生コンクリートの投入初期においては、型枠下隅部の生コンクリートの充填を促進するために、板カム22aの回転速度は大とし(たとえば毎分50〜80回転)、型枠W内の生コンクリート量の増加に伴って、順次上記回転速度を減少させるのが好ましく、この速度調節はモータ23aのインバータ制御等によりおこなえばよい。生コンクリート投入完了後、テーブル10の往復駆動を停止して、1個の型枠Wによる成形は終了するので、以下新たな型枠Wと交換して同様な工程で成形をおこなう。
上記の成形工程において、テーブル10は、基台2に略水平方向に揺動自在に吊下支持された状態で往復駆動装置20aにより往復駆動されるので、従来の台車往復駆動式の装置のような大きな走行音や大きな走行抵抗がなく、騒音や所要動力が少なくて済むとともに、往復駆動されるテーブル10は揺動により円弧状に上下方向にも往復運動するので、型枠W内の生コンクリートの締固めが促進される。またテーブル10はシリンダ24aにより後方へ押圧され、この押圧力によりローラ13aは板カム22aの外周面に常に押付けられた状態に維持しつつ、カム式駆動機21aによるテーブル10の前進駆動と、シリンダ24aによるテーブル10の後退駆動がおこなわれるので、従来のクランク機構による駆動方式におけるような往復両端部において反対向きに大きな衝撃力が駆動系統にかかることがなく、この衝撃力による装置各部の急速な摩耗や破損を生じることがない。
また型枠Wに上記X方向に加振も付与する場合は、先ず往復駆動装置20aにおいて、シリンダ24aのピストンロッド25aを引込位置にして、カム式駆動機21aの板カム22aとストッパ31aとによる前述の図5(d),(e)に示すテーブル10の加振をおこない、テーブル10上の型枠Wに対して図示しない投入機により生コンクリートの投入を開始する。投入開始後、所定深さ(たとえば成形品の高さや形状により型枠W内の成形空間底面から深さ50〜200mm)まで生コンクリートが投入されたら、往復駆動装置20aによる上記加振を、前記の往復駆動に切換えて生コンクリートの投入を続行し、投入完了により成形を終了する。
上記の加振工程によれば、板カム22aの外周面によるローラ13a部の打撃と、この打撃により前進するテーブル10のストッパ31aへの衝突・反転との繰返しにより、テーブル10従って型枠Wには、往復駆動時よりも強い振動が加えられ、型枠Wの隅部にも生コンクリートは良好に充填される。なおこの加振時における板カムの回転速度は、それに続く往復駆動時よりも大(たとえば毎分50〜80回転)とすることにより、強い振動力で型枠Wを加振できるのである。
また型枠WにY方向に往復動を与えて成形をおこなう場合は、使用往復駆動装置を切替えて往復駆動装置20bにより上記と同様なテーブル10のY方向の往復駆動、あるいは生コンクリート投入初期の同方向の加振をおこなえばよい。このように往復駆動装置の切替使用により、テーブル10を、水平面内で直交する2方向のうちの所望の方向に往復駆動あるいは加振することができるので、型枠W内の成形品の形状や鉄筋の向きなどにかかわらず、生コンクリートを型枠W内および型枠Wの隅部に良好に充填することができ、またテーブル10は上下2段構造とする必要がないので装置の大型化を生じることもない。
次に図6および図7に示す第2例により、この発明の実施の形態を説明する。この例のコンクリート二次製品成形装置51は、前記第1例のコンクリート二次製品成形装置1においてY方向駆動用の往復駆動装置20b一式を省略するとともに、X方向駆動用の往復駆動装置20aにおけるストッパ31aとシリンダ24aに対する加圧エア切替用の電磁切換弁27aを省略して成る往復駆動装置52を用い、前記吊下部材4としてチェーンを用いてテーブル10をX方向に揺動自在に基台2に吊下支持したものであり、その他の構成はコンクリート二次製品成形装置1と同じであるので、図1〜図3と同一部分には同一符号を付すとともに符号末尾のaを省略して図示し、それらの部分の詳細な説明は省略する。なお、図6に示す減圧弁28のエア上流あるいは下流側に、装置不使用時等にエア供給を遮断する開閉弁などを設けてもよい点も、第1例と同じである。
この例のコンクリート二次製品成形装置51においては、シリンダ24のキャップ側室には、図6に示すように加圧エアPが常時供給され、これによってピストンロッド25の突出状態に維持されるシリンダ24と、モータ23により回転駆動される板カム22とによって、テーブル10を一方向(X方向)のみに前述の往復駆動させてコンクリート二次製品の成形をおこなうものであって、前記第1例のX方向往復駆動時と同じ使用法により同じ作用効果が得られるものである。
このようにこの例のコンクリート二次製品成形装置51は、型枠W内の成形品の形状や鉄筋の向きなどなどにより、型枠Wを一方向に往復駆動するだけで生コンクリートが型枠W内に良好に充填されるような場合に、好適に使用でき、装置の構成が簡潔で設備費がかさまず経済的であり、装置設置スペースも小さくて済む。
この発明は上記の各例に限定されるものではなく、たとえば板カムとしては、上記の偏心円板カムの他、接線カムなど所望のテーブル往復速度曲線に応じた各種形状のものを用いることができ、またシリンダとしては油圧シリンダを用いてもよい。またテーブルを基台に揺動自在に吊下げる吊下部材としては、テーブルの揺動方向に応じて、上下端部や中間部にボールジョイントその他の継手をそなえたリンクやワイヤなど、各種の構成のものを用いることができ、さらに吊下部材を接続する基台およびテーブルの支持あるいは吊下部の具体的構造も、上記以外のものとしてもよい。
またコンクリート二次製品成形装置を、型枠清掃・組立部から生コンクリート投入部を経て養生・脱型部に至るコンクリート二次製品連続生産用のコンベアライン中に組込設置する場合などは、テーブル10上に型枠移送用の短尺のローラコンベアを付設し、型枠Wをこのローラコンベア部を介してテーブル10上に搭載し、成形時はクランプ具により固定保持するようにするなど、テーブル10も各種構成のものとしてもよい。
また上記第1例において、2組の往復駆動装置20a,20bのうちの一方を省略して、X,Yいずれかの一方向にのみ、テーブル10の往復駆動と生コンクリート投入初期における加振をおこなうようにしてもよいし、また上記第2例において、テーブル10をX,Y2方向に揺動自在に支持して、往復駆動装置52を第1例のように平面上で直交配置して2組設け、テーブル10の往復駆動を2方向に切替えておこなうようにしてもよい。
この発明の実施の形態の第1例を示すコンクリート二次製品成形装置の正面図である。 図1の装置の平面図である。 図1の装置の斜視図である。 図1の装置における吊下部材の正面図(a)(図1のA部拡大正面図)および側面図(b)である。 図1の装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態の第2例を示すコンクリート二次製品成形装置の正面図である。 図6の装置の斜視図である。
符号の説明
1…コンクリート二次製品成形装置、2…基台、4…吊下部材、10…テーブル、13…ローラ、13a…ローラ、13b…ローラ、20…往復駆動装置、20a…往復駆動装置、20b…往復駆動装置、21…カム式駆動機、21a…カム式駆動機、21b…カム式駆動機、22…板カム、22a…板カム、22b…板カム、23…モータ、23a…モータ、23b…モータ、24…シリンダ、24a…シリンダ、24b…シリンダ、25…ピストンロッド、25a…ピストンロッド、25b…ピストンロッド、26…押圧片、27a…電磁切換弁、27b…電磁切換弁、29…エア供給管、31…ストッパ、31a…ストッパ、31b…ストッパ、51…コンクリート二次製品成形装置、52…往復駆動装置、W…型枠。

Claims (4)

  1. 型枠が搭載されるテーブルを基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持するとともに、
    前記テーブルに設けたローラに外周面が当接する板カムとこの板カムを回転駆動するモータとをそなえたテーブル前進駆動用のカム式駆動機と、前記テーブルを後方へ押圧するテーブル後退駆動用のシリンダとを有して成る往復駆動装置を具備したことを特徴とするコンクリート二次製品成形装置。
  2. 前記テーブルに対して、水平面内で直交する2方向に往復駆動方向を向けて、前記往復駆動装置を2組配設したことを特徴とする請求項1記載のコンクリート二次製品成形装置。
  3. 型枠が搭載されるテーブルを基台に略水平方向に揺動自在に吊下支持するとともに、
    前記テーブルに設けたローラに外周面が当接する板カムとこの板カムを回転駆動するモータとをそなえたテーブル前進駆動用のカム式駆動機と、前記テーブルを後方へ押圧するテーブル後退駆動用のシリンダと、加圧流体を前記シリンダのキャップ側室とロッド側室へ切替供給する切替手段と、前記シリンダによる前記テーブルの押圧解除時における前記テーブルの前進移動を規制するストッパとを有して成る往復駆動装置を具備したことを特徴とするコンクリート二次製品成形装置。
  4. 前記テーブルに対して、水平面内で直交する2方向に往復駆動方向を向けて、前記往復駆動装置を2組配設したことを特徴とする請求項3記載のコンクリート二次製品成形装置。
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