JP3966909B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、TV撮影や助手が観察を行うための補助光学系を備えた手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、手術用顕微鏡下で行われる外科手術であるマイクロサージャリや耳鼻科での診察に使われる手術用顕微鏡には、教育・記録用のためのTVカメラ、35mmスチールカメラ、助手用補助観察光学系(顕微鏡)を取り付けることが必須の条件となってきている。また、術者が顕微鏡を覗く位置、つまり、アイポイント(E.P)が術部より遠くなると、術者の手は、伸びた状態で手術の作業を行うことになるため、細かい作業を行う術者にとっては、大変やりづらい作業となってしまう。一方、術部から顕微鏡前面(下面)までの距離は、術者の作業空間としてある一定の距離を取らなければならないという制限がある。したがって、アイポイントを下げるためには、顕微鏡の観察軸方向の大きさを小さくしなければならない。
【0003】
このアイポイントを下げるため、特開昭62−35312 号公報のものでは、その光軸を途中で屈曲して変向する手段を採用している。すなわち、この構成は、顕微鏡の対物レンズを通った光軸(光路)を直交方向に屈曲させ、その後、クイックターンミラー、または光束分配器で光軸を観察光学系と写真撮影光学系のものに分けるようになっている。このため、対物レンズを通った直後の光軸上に光束分配器を配置するよりも、一応、アイポイントの位置が下げられるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の手術用実体顕微鏡では、光軸をクイックターンミラーにより、観察光学系と写真撮影光学系に択一的に切り換えるため、常時、観察の必要な教育・主術者の補助を目的としたTVカメラや助手用顕微鏡を取り付けて、常時の補助観察を行うことができない。
【0005】
また、クイックターンミラーの代わりに光束分配器を設置することは、観察光学系の明るさを減少させることになり、細かい作業を行う術者にとっては、非常に観察がしづらくなり、手術の効率を低下させることになる。
【0006】
本発明は前述した課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、補助光路を備えた顕微鏡の観察系の明るさを損なわず、アイポイントの低い手術用顕微鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の手術用顕微鏡は、術野に対面する対物レンズと、術野を観察する接眼部と、前記対物レンズから前記接眼部に通じる観察光路を有する観察光学系と、前記対物レンズあるいは他の対物レンズを通じて前記術野の補助観察を行うとともに前記観察光路とは独立した補助光路を有する補助観察光学系を備えた手術用顕微鏡において、前記補助観察光学系の前記補助光路は、前記観察光学系の前記観察光路の一部において互いに交わることなく交差するように設置され、前記補助観察光学系の前記補助光路と前記観察光学系の前記観察光路が交差する位置に、回転することで前記補助光路と前記観察光路に対して選択的に変倍レンズを配置する変倍用回転ドラムを有する変倍光学系を具備したことを特徴とする手術用顕微鏡である。
請求項2の発明は、前記補助観察光学系の前記補助光路は、前記観察光学系の前記観察光路の一部において互いに交わることなく直交する位置に交差して設置されることを特徴とする、請求項 1 記載の手術用顕微鏡である。
請求項3の発明は、前記変倍光学系の前記変倍用回転ドラムは、その回転軸に直交する断面が略四角形で、回転軸方向に長い長方体形状からなり、回転軸の周囲に配置した4つの長方形の各面に 3 つの孔を貫通して形成し、4つの長方形の面のうち互いに対向する2つの長方形の面に形成した 3 つの孔の左右両端の孔に前記観察光学系の前記観察光路用の変倍レンズを設け、4つの長方形の面のうち互いに対向する他の2つの長方形の面に形成した 3 つの孔の中央の孔に前記補助観察光学系の前記補助光路用の変倍レンズを設けたことを特徴とする、請求項2記載の手術用顕微鏡である。
【0008】
【実施例】
(第1の実施例)
図1〜図4に従って、本発明の第1の実施例における手術用顕微鏡装置を説明する。図1に示すように、架台1は、床面上を移動自在であるベース1aと、ベース1aに対して垂直な状態で立設された支柱1bとから構成されている。支柱1bの上端部には、第1のアーム2の一端たる基端が、垂直な軸0aを中心として水平に回動自在に取り付けられている。第1のアーム2の内部には、図示しない照明用光源が内蔵されている。第1のアーム2の他端たる先端には、第2のアーム3の基端が、垂直な軸0bを中心として水平に回動自在に取り付けられている。第2のアーム3は、リンク機構とバランス調整用のガススプリング等からなるパンタグラフ式アームで構成されており、その先端側を自由に上下移動させることができるとともに、その任意の位置で定置することができるようになっている。
【0009】
第2のアーム3の先端には、垂直な軸0cを中心として水平な向きに回転自在に鏡体俯仰用アーム4の一端が取り付けられており、このアーム4の他端には、水平な軸0dを中心として上下の向きに回転自在に鏡体5が取り付けられている。このため、鏡体5についての、軸0cを中心として術者に対して左右方向の回動と、軸0dを中心としての上下方向の俯仰を可能にする。また、前述した第1のアーム2および第2のアーム3を回動または上下することにより、その所定の作業空間領域内において、鏡体5の位置を任意に選択することが可能である。このように鏡体5を移動させる操作を行うためのグリップ6が、その鏡体5の先端たる側面に突出して設けられている。
【0010】
図2および図3を参照して、前記鏡体5における構成を説明する。鏡体5には、以下のように光学系の部材が組み込まれている。まず、鏡体5の上面の手元側部分には、術野を実体観察するための左右一対の接眼部として、接眼部鏡筒7a,7bが取り付けられている。この接眼部鏡筒7a,7bとは反対側に位置した鏡体5の前(下)面側部分には、対物レンズ10が設けられている。この対物レンズ10は、後述する実体観察光学系の左右の観察光路8a,8bと補助観察を行うための補助観察光学系としてのTVカメラ撮像光路9に対して共通な対物レンズとなる。そして、この接眼部鏡筒7a,7bと対物レンズ10を結ぶ方向を鏡体5の主軸の向きとしている。
【0011】
この対物レンズ10の光軸方向手前側には、その光軸方向に直交する軸0eを中心に回動自在に支持された変倍用回転ドラム(切換え操作用部材)11が配置されている。さらに、回転ドラム11と接眼部鏡筒7a,7bの間には、その左右の接眼部鏡筒7a,7bに対してそれぞれ対応する左右の観察光路8a,8bの観察系結像レンズ12a,12bが配設されている。つまり、対物レンズ10、回転ドラム11、観察系結像レンズ12a,12b、接眼部鏡筒7a,7bがその順に鏡体5の主軸方向に並んで極力コンパクトに配置されている。
【0012】
図3で示すように、前記回転ドラム11は、その軸0eの方向から見た形が正方形で、かつ、その軸0eの方向に長い直方体からなり、軸0eに直交する向きで上下と水平方向にそれぞれ3つづつの孔13が貫通する状態で等間隔で並んで形成されている。
【0013】
そして、上下に貫通する3つの孔13のうち左右両端に位置する一方のものには、凹レンズと凸レンズからなる上下一対の観察系変倍レンズ14a,15aが配設され、他方端のものにも、同様の上下一対の観察系変倍レンズ14b,15bが配設されている。観察系変倍レンズ14a,15aの組と観察系変倍レンズ14b,15bの組は、対応する観察光路8a,8bに設置することにより、その観察系の倍率を同じように変えるようになっている。上下に貫通する3つの孔13のうち中央に位置するものは空のままになっている。
【0014】
一方、水平に貫通する3つの孔13のうち中央に位置するものには、その各端に分けて凹レンズと凸レンズからなる一対の撮像系変倍レンズ16a,16bが配設されている。このレンズ系をTVカメラ撮像光路9上に配置することにより、その観察系の倍率を変えるようになっている。また、水平に貫通する3つの孔13のうち左右に位置するものは空のままである。
【0015】
このような回転ドラム11は、鏡体5に設けた図示しない回転つまみを回すことにより、図2における通常位置と、これより180度回転した位置と90度回転した位置とを選択することができる。そして、選択した位置に応じて観察光学系と補助観察光学系との倍率を変える変倍光学系を構成している。
【0016】
前記回転ドラム11において、左右の、観察系変倍レンズ14a,15aの組と観察系変倍レンズ14b,15bの組は、この回転中心たる軸0eに直交する面を対称面として対称的に配置されており、一対の撮像系変倍レンズ16a,16bを通る光軸は、その対称面を通り、観察系変倍レンズ14a,15aを通る光軸と観察系変倍レンズ14b,15bの光軸と交わることなく、それに直角に交差している。
【0017】
TVカメラ撮像光路9上において、対物レンズ10と回転ドラム11の間の位置には、光路を変向するための手段としての変向プリズム17が設けられている。この第1の変向プリズム17の出射端の上方で、回転ドラム11に対向する側方位置には、その変向プリズム17から送られてきた光を回転ドラム11に向けて反射して光路を変向する手段としてのミラー18が設けられている。TVカメラ撮像光路9上において、ミラー18とは反対側には撮像系結像レンズ19が配置されており、回転ドラム11は、ミラー18と撮像系結像レンズ19との間に位置している。そして、観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9との交差部分に回転ドラム11を設置している。撮像系結像レンズ19の後方にはミラー20が設置され、TVカメラ撮像光路9をTVカメラ21に向けて屈曲させ、そのTVカメラ21に向けたTVカメラ撮像光路9の部分を、前記観察光路8a,8bと平行な向きにする。
【0018】
TVカメラ21は、鏡体5の主軸方向手前側上部に取り付けられている。また、TVカメラ21および変向プリズム17の各反対側に位置して鏡体5の内部には、前述した光源から、例えばライトガイドケーブル22を通じて導かれた光を、前記対物レンズ10を通じて術部に導く照明光学系23が配設されている。つまり、鏡体5を術部に向ければ、その照明光学系23により術部を照明することができる。
【0019】
次に、鏡体俯仰用アーム4について、図4を参照して説明する。すなわち、第2のアーム3の先端には、前記軸0cと同軸的な第1の軸体25が固定されており、この軸体25の他端部には、テーパ外周面部26が形成されている。鏡体俯仰用アーム4には、軸0fを中心として回動自在に支持された第1のリンク27が取り付けられている。第1のリンク27の一端部は屈曲しており、この屈曲した一端部には、前記第1の軸体25のテーパ外周面部26に適合するテーパ内周面28を有した孔部29が設けられている。第1のリンク27は、第1のばね31によって、そのテーパ内周面28を軸体25のテーパ外周面部26に押圧する向きに付勢されている。
【0020】
第1のリンク27の他端には、鏡体俯仰用アーム4においての軸0gを中心として回動自在に支持された第2のリンク32の一端部が接して係合している。第2のリンク32の他端部には、テーパ内周面33を備えた孔34が形成され、その孔34のテーパ内周面33は、鏡体5に固定された軸体35の一端部に形成されたテーパ外周部36と当接している。また、この第2のリンク32は、第2のばね37によって、孔34のテーパ内周面33がテーパ外周部36に押圧する向きに付勢されている。
【0021】
鏡体5の内部には、軸0hを中心に回動自在に支持されたL字状の第3のリンク38が配置されている。この第3のリンク38の一端部は、第2のリンク32の、孔34を設けた端部と当接している。第3のリンク38の他端は前述したグリップ6内に図中矢印方向に移動可能に支持されている解除ロッド39に当接している。
【0022】
次に、この実施例の構成における作用を説明する。鏡体5を術部に向けると、その術部における視野像は、左右の観察光路8a,8bを通じて左右の接眼部鏡筒7a,7bに導かれる。つまり、術部における視野像は共通の対物レンズ10から右の観察系変倍レンズ14a,15aと左の観察系変倍レンズ14b,15b、右の観察系結像レンズ12aと左の観察系結像レンズ12bを経て、術者の左右の目にそれぞれ結像される。
【0023】
一方、対物レンズ10を通った後、その一部の光は、光路変向手段により、光路を変向させられたTVカメラ撮像光路9に導かれる。TVカメラ撮像光路9は前記観察光路8a,8bとは独立しており、対物レンズ10の直後で反射部材としての変向プリズム17の入射端で、その対物レンズ10の光軸に直角に反射され、その変向プリズム17の他端の出射端で、対物レンズ10の光軸に平行な向きに反射させられる。さらに、他の反射部材としてのミラー18により、対物レンズ10の光軸に直角な向きに反射され、観察光路8a,8bの方向に直交するように屈折せしめられ、回転ドラム11に設けられた撮像系変倍レンズ16a,16bと撮像系結像レンズ19の直線的な光軸上を通過し、ミラー20により,再び観察光路8a,8bに略平行な光路になり、TVカメラ21に結像される。
【0024】
変倍調節を行う際は、図示しない回転つまみを回すことにより、図2で示す通常の待機位置の状態から例えば回転ドラム11を180度の回転操作を行う。この時、観察系変倍レンズ14a,15aと観察系変倍レンズ14b,15bの向きが入れ替わり、同時に撮像系変倍レンズ16a,16bの向きも入れ替わる。このため、観察光学系と補助観察光学系の倍率が同時に切り替わる。
【0025】
また、回転ドラム11を90度の回転操作を行うと、観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9はいずれも回転ドラム11の空の孔13に一致し、素通しの状態になり、他の倍率になる。つまり、三段階の倍率変換を行うことができる。
【0026】
一方、鏡体5を保持する鏡体俯仰用アーム4においては、通常、第1のばね31により軸体25のテーパ外周面部26と孔部29のテーパ内周面28とが押し付けられ、また、第2のばね37により、第2のリンク32の孔34のテーパ内周面33が軸体35のテーパ外周部36に押し当てられているため、それらのテーパ面同士の摩擦により、ロック状態にあり、軸0c,0dを中心とした回転が固定されている。鏡体5は定置状態にある。
【0027】
ここで、術者が観察方向を変える場合には、グリップ6より突出した解除ロッド39を押すことにより、その解除ロッド39が第3のリンク38を押し、第3のリンク38が軸0hを中心に回転を行う。第3のリンク38の他端は第2のリンク32に当接しているため、その第2のリンク32は軸0gを中心に回転し、第2のリンク32は第1のリンク27に当接しているため、第1のリンク27は軸0fを中心に回転する。したがって、テーパ外周面部26とテーパ内周面28、テーパ内周面33とテーパ外周部36の接合が離れ、各テーパ面同士の摩擦係合が解除される。
【0028】
したがって、術者が、術野および手技等の状況に応じて、鏡体5を移動しようとすれば、軸0cを中心とした左右向きの回転と、軸0dを中心とした上下方向の俯仰が可能となる。もちろん、位置決めがなされた状態で、解除ロッド39を解放すれば、再び、自動的にロックされ、その位置に鏡体5を固定することができる。
【0029】
この実施例の構成によれば、共通の回転ドラム11に観察系変倍レンズ14a,14b,15a,15bと撮像系変倍レンズ16a,16bを直交して配置したために、アイポイントの低い鏡体5を提供することができる。観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9を独立させて設けたから、それらの観察系の明るさを損なわず、観察を中断されることなく、顕微鏡観察下の手術を円滑に進めることができる。また、グリップ6における解除ロッド39を押すことにより、上下左右の俯仰の固定・解除が行えるため、その鏡体部の向きの変向操作が簡単で、その操作性を向上することができる。
(第2の実施例)
図5ないし図7を参照して、本発明の第2の実施例を説明する。この実施例は、前述した第1の実施例の鏡体5の部分の変形例を示す。手術用顕微鏡装置の他の部分については前述した第1の実施例と同様である。
【0030】
図5で示すように、鏡体5の内部には、左右の接眼部鏡筒7a,7bに対応した実体観察光学系の左右の観察光路8a,8bと、TVカメラ21に対応した補助観察光学系としてのTVカメラ撮像光路9とがそれぞれ独立して設けられている。これらの観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9に対しては、共通な対物レンズ10が接眼部鏡筒7a,7bとは反対側に位置して鏡体5の前面に設けられている。
【0031】
接眼部鏡筒7a,7bと対物レンズ10を結ぶ、鏡体5の主軸方向において、その間の位置には、光路を主軸の側方へ変向するための手段として、対物レンズ10の内側表面に対向する一対の第1の変向プリズム41a,41bと、接眼部鏡筒7a,7bにそれぞれ対応する一対の第3の変向プリズム42a,42bが前後に並べて設けられている。第1の変向プリズム41a,41bは、前述した前後方向に沿う主軸に対して直交する側方へ向けて、その主軸の側方に設置した変倍光学系43に向けて観察光学系の一対の観察光路8a,8bをそれぞれ直角に屈曲する。また、第3の変向プリズム42a,42bは、前述した変倍光学系43からの観察光路8a,8bをそれぞれ対応する接眼部鏡筒7a,7bに向けて主軸に平行な向きに屈曲する。
【0032】
前記一対の第1の変向プリズム41a,41bの間の位置には、同じく対物レンズ10の内側表面に対向する同様な光路変向手段としてのTVカメラ撮像光路用の変向プリズム41cが設置されており、この変向プリズム41cによってその側方に設置した変倍光学系43に向けてTVカメラ撮像光路44を屈曲するようになっている。
【0033】
つまり、対物レンズ10、第1の変向プリズム41a,41b,41c、第3の変向プリズム42a,42bおよび接眼部鏡筒7a,7bがそれぞれ対応する状態で鏡体5の主軸方向の前後に並んで配置されている。そして、これらを配列した領域の範囲を避ける主軸の側方の位置に後述する変倍光学系43が設置されているのである。
【0034】
次に、変倍光学系43の構成について説明する。前記第1の変向プリズム41a,41bによって側方へ直角に向けた左右の観察光路8a,8bには、それぞれに対応した第1の観察系変倍レンズ45a,45bが設けられており、また、前記TVカメラ撮像光路用変向プリズム41cによって側方へ直角に向けたTVカメラ撮像光路9には第1の撮像系変倍レンズ46が設けられている。
【0035】
図6で示すように、第1の観察系変倍レンズ45a,45bと第1の撮像系変倍レンズ46は、共通の第1のレンズ枠(切換え操作用部材)47に対して一列に並べて取り付けられている。第1の撮像系変倍レンズ46は、一対の第1の観察系変倍レンズ45a,45bの間の中間位置に設置されている。
【0036】
第1のレンズ枠47より側方の位置には、それらの光路を変向するための手段として第2の変向プリズム48が設けられている。この第2の変向プリズム48はその入射端において、対物レンズ10側から直角に屈曲して導かれる左右の観察光路8a,8bと、TVカメラ撮像光路9の向きを平行な状態のままでさらに直角に屈曲して接眼部鏡筒7a,7bと対物レンズ10を結ぶ主軸の前後方向に沿って略平行になるようにする。さらに、第2の変向プリズム48はその出射端において、その観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9の向きを直角に屈曲して接眼部鏡筒7a,7bと対物レンズ10を結ぶ軸線方向に直角に交差する向きに戻す。
【0037】
この戻り光路の途中には、第2の観察系変倍レンズ51a,51bと第2の撮像系変倍レンズ52がそれぞれの光路に対応して設置されている。第2の観察系変倍レンズ51a,51bと第2の撮像系変倍レンズ52は、同じ第2のレンズ枠(切換え操作用部材)49に並べて取り付けられている。第2の撮像系変倍レンズ52は第2の観察系変倍レンズ51a,51bの間の中間位置に配置されている。
【0038】
そして、対物レンズ10、第1の変向手段たるプリズム41a,41b,41c、観察系変倍レンズ45a,45bと撮像系変倍レンズ46を保持した第1のレンズ枠47、第2の変向手段48、第2の観察系変倍レンズ51a,51bと撮像系変倍レンズ52を保持した第2のレンズ枠49、第3の変向手段たるプリズム42a,42bの順で複数に屈曲した光路が配置されている。さらに、第2のレンズ枠49のある位置から第3の変向手段としての変向プリズム42a,42bに向かって、その変向プリズム42a,42bの後方、つまり、第2の撮像系変倍レンズ52の後方には、第3の撮像系結像レンズ53が設置されている。そして、この第2の撮像系変倍レンズ52から撮像系結像レンズ53に沿う部分でのTVカメラ撮像光路9は一直線的であり、この最後端の位置に、TVカメラ21が設置されている。
【0039】
図6で示すように、変倍光学系43における第1のレンズ枠47と、第2のレンズ枠49はそれぞれ前記光路に直交して互いに平行な向きに移動自在で、入射側の光路と、出射側の光路とに入れ替わり、その両光路の間の位置に退避することができるように設置されている。すなわち、3つのポジションを選択自在に設けられている。
【0040】
このための操作手段は次のように構成されている。つまり、第1のレンズ枠47には第1のラック56が結合され、第2のレンズ枠49には第2のラック57が結合されている。第1のラック56と第2のラック57はその間に介在したピニオン58に噛合している。図7で示すように、ピニオン58の同軸上には、カサ歯車59が配置され、このカサ歯車59には他のカサ歯車60が噛合している。カサ歯車60の同軸上には平歯車61が配置され、この平歯車61には他の平歯車62が噛合している。さらに、平歯車62の同軸上には、操作レバー63が取り付けられている。この操作レバー63は、図5で示すように、鏡体5の前面に取り付けられたグリップ64に設けられた切欠き部65より外に露出して設けられている。術者がグリップ64を握る手で簡単に回動操作することができるようになっている。
【0041】
なお、鏡体5において第1の変向プリズム41a,41b,41cの反対側の位置には、図示しない光源から、例えばライトガイドケーブル66を通じて導かれた光を、前記対物レンズ10を通じて術部に導く照明用変向プリズム67が配設されている。
【0042】
次に、この第2の実施例の構成における作用を説明する。鏡体5を術部に向けると、その術部における視野像は、第1の観察系変倍レンズ45a,45bと、TVカメラ撮像光路用変向プリズム41cによって、その観察光路8a,8bとTVカメラ撮像光路9は、対物レンズ10の光軸に対して、90°折り曲げられ、変倍光学系43に入射する。そして、変倍光学系43の変倍レンズ45a,45b,46を通過し、第2の変向プリズム48により、90°ずつ2度折り曲げられ、逆向きに屈折せしめられ、変倍レンズ51a,51b,52を通過する。そして、観察系変倍レンズ51a,51bを通過した視野像は、第3の変向プリズム42a,42bにより、再び対物レンズ10の入射光と同軸上に戻され、接眼部鏡筒7a,7bにより術者の目に結像される。
【0043】
一方、撮像系変倍レンズ52を通過した像は、途中で屈曲されることなく、直線的に進み、撮像系結像レンズ53によりTVカメラ21に結像される。
ここで、術者が倍率を変えるには、グリップ6より突出した操作レバー63を回転させることにより行う。この回転が、平歯車62、平歯車61、カサ歯車60、カサ歯車59、ピニオン58を介して、ラック56,57へ伝送される。このため、ラック56に噛合された第1のレンズ枠47とラック57に噛合された第2のレンズ枠49とは、逆向きに移動し、各光路に位置する第1のレンズ枠47と第2のレンズ枠49が入れ替わる。つまり、第1のレンズ枠47に取り付けられた前段の変倍レンズ45a,45b,46が、第2のレンズ枠49に取り付けられた後段の変倍レンズ51a,51b,52の位置が入れ替わってそれぞれの光路中に位置する。これにより、変倍操作が完了する。また、各レンズ枠47,49を光路間に退避する位置におけば、素通りとなりその倍率を示させることができる。
【0044】
この実施例の構成によれば、変倍光学系43の各変倍レンズ45a,45b,46,51a,51b,52を、接眼部鏡筒7a,7bと対物レンズ10を結ぶ主軸の領域から退避させ、図5では下側に退避させた配置としたので、前述した第1の実施例のものよりも、そのアイポイントの位置を下げることができる。また、変倍操作をグリップ64から手を離さずに行えるため、操作性が向上でき、手術の効率を上げることができる。
【0045】
なお、本発明は前述した実施例のものに限定されるものではない。例えば、前述した実施例では1つの対物レンズを各光学系に共用したが、各光学系または光路に応じて別々の対物レンズを設けるものであってもよい。また、第1の実施例において、観察光路と補助光路とが交わることなく直交するようにしたが、交わって直交する交差状態にしてもよいものである。また、交差状態は必ずしも直角ではなく交差すればよいものである。
(付記)
前述した構成によれば、以下のような内容のものが得られる。
【0046】
1.術野に対面する対物レンズと、術野を観察する接眼部と、前記対物レンズから前記接眼部に通じる観察光路を有した観察光学系と、前記対物レンズあるいは他の対物レンズを通じて前記術野の補助観察を行うとともに前記観察光路とは独立した補助光路を有した補助観察光学系と、前記観察光路および前記補助光路の少なくとも補助光路を前記対物レンズと接眼部を結ぶ鏡体の主軸方向に対して交差する向きに変える光路変向手段と、前記観察光路と前記補助光路との部分に対して選択的に配置される変倍レンズを有する変倍光学系とを具備したことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0047】
2.術野に対面する対物レンズを通じての術野の観察を行う観察光路を有した観察光学系と、前記観察光路とは独立し前記対物レンズあるいは他の対物レンズを通じて前記術野の補助観察を行うとともに前記観察光路の一部において交差する補助光路を有した補助光学系と、前記観察光路と補助光路とが交差、例えば交わることなく直交する位置に配置されその観察光路と補助光路に対して選択的に設置する変倍レンズを備えた回転ドラムを有してなるドラム式変倍光学系とを具備したことを特徴とする手術用顕微鏡(第1の実施例)。
【0048】
3.前記回転ドラム内で前記観察光路と前記補助光路が交差するようにそれらを配置したことを特徴とする付記2項に記載の手術用顕微鏡。
4.術野に対面する対物レンズと、術野を観察する接眼部と、前記対物レンズを通じて前記術野の観察を行う観察光路を有した観察光学系と、前記対物レンズあるいは他の対物レンズを通じて前記術野の補助観察を行うとともに前記観察光路とは独立した補助光路を有した補助観察光学系と、前記対物レンズと接眼部を結ぶ鏡体の主軸方向の側方へ観察光路と補助光路を変向するとともに少なくとも観察光路を主軸側に戻す光路変更手段と、この光路変更手段によって主軸の側方へ変更された観察光路と前記補助光路に対して選択的に配置される変倍レンズを有した変倍光学系とを具備したことを特徴とする手術用顕微鏡(第2の実施例)。
【0049】
5.観察光学系は左右一対の観察光路を有し、この一対の観察光路の間に、前記補助観察光学系の補助光路を配置したことを特徴とする付記1、2、3項に記載の手術用顕微鏡。
【0050】
6.前記変倍光学系において、前記観察光路と補助光路に対して選択的に配置される変倍レンズを共通の切換え操作用部材に設けたことを特徴とする付記1、2、3、4、5項に記載の手術用顕微鏡。
【0051】
7.前記補助光路は、前記補助光路変倍光学系と対物レンズの間に、少なくとも一つの反射部材を備えた変向手段を設けたことを特徴とする付記1、2、3、4、5、6項に記載の手術用顕微鏡。
【0052】
8.前記補助光路は、前記反射部材により3回以上の奇数回反射して前記補助光路を前記変倍光学系に入射させる光路変向手段を備えることを特徴とする付記1、2、3、4、5、6、7項に記載の手術用顕微鏡。
【0053】
9.一対の観察光路と該観察光路とは独立した補助光路とを備え、かつ各々変倍光学系を有する手術用顕微鏡において、
対物レンズの後部の光軸を直角方向に反射させる第1の反射部材と、これにより反射された前記光軸を更に前記対物レンズの光軸と平行な方向に反射させる第2の反射部材と、これにより反射された前記光軸を更に前記第1の反射部材により反射された光軸に対し、平行で反対方向に反射させる第3の反射部材と、これにより反射された前記光軸を前記対物レンズの光軸と平行な方向に反射させる第4の反射部材とを有し、前記変倍光学系の部材を前記第1、2、3、4の反射部材のいずれかの間に配置したことを特徴とする手術用顕微鏡。
【0054】
10.観察光路と補助光路との前記変倍光学部材とは、各々レンズ枠に配置したことを特徴とする付記9項に記載の手術用顕微鏡。
11.前記第1の反射部材と前記第2の反射部材との間、および前記第3の反射部材と前記第4の反射部材との間に、変倍光学部材を配置した前記レンズ枠を配置したことを特徴とする付記10項に記載の手術用顕微鏡。
12.前記一組のレンズ枠を前記光路の前後部分に対して各々入れ換えることにより変倍を行うことを特徴とする付記11項に記載の手術用顕微鏡。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、補助観察光学系に例えばTVカメラや助手用観察装置を取り付けた場合でも、アイポイントの位置が高くならず、明るさも損なわないで観察することができるため、顕微鏡観察下の手術を円滑に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る手術用顕微鏡の全体を概略的に示す説明図。
【図2】同じく、第1の実施例に係る手術用顕微鏡の鏡体部の概略的な構成を示す説明図。
【図3】同じく、第1の実施例に係る手術用顕微鏡の鏡体部における回転ドラムの斜視図。
【図4】同じく、第1の実施例に係る手術用顕微鏡の鏡体俯仰用アームの部分を示す説明図。
【図5】第2の実施例に係る手術用顕微鏡の鏡体部の概略的な構成を示す説明図。
【図6】同じく、第2の実施例に係る手術用顕微鏡の変倍光学機構の概略的な斜視図。
【図7】同じく、第2の実施例に係る手術用顕微鏡の変倍操作部の概略的な構成を示す説明図。
【符号の説明】
5…鏡体、7a,7b…接眼部鏡筒、観察光路8a,8b…観察光路、9…TVカメラ撮像光路、10…対物レンズ、11…変倍用回転ドラム、13…孔、14a,15a,14b,15b…観察系変倍レンズ、16a,16b…撮像系変倍レンズ、17…変向プリズム、18…ミラー。

Claims (3)

  1. 術野に対面する対物レンズと、術野を観察する接眼部と、前記対物レンズから前記接眼部に通じる観察光路を有する観察光学系と、前記対物レンズあるいは他の対物レンズを通じて前記術野の補助観察を行うとともに前記観察光路とは独立した補助光路を有する補助観察光学系を備えた手術用顕微鏡において、
    前記補助観察光学系の前記補助光路は、前記観察光学系の前記観察光路の一部において互いに交わることなく交差するように設置され、
    前記補助観察光学系の前記補助光路と前記観察光学系の前記観察光路が交差する位置に、回転することで前記補助光路と前記観察光路に対して選択的に変倍レンズを配置する変倍用回転ドラムを有する変倍光学系を具備したことを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 前記補助観察光学系の前記補助光路は、前記観察光学系の前記観察光路の一部において互いに交わることなく直交する位置に交差して設置されることを特徴とする、請求項 1 記載の手術用顕微鏡。
  3. 前記変倍光学系の前記変倍用回転ドラムは、その回転軸に直交する断面が略四角形で、回転軸方向に長い長方体形状からなり、回転軸の周囲に配置した4つの長方形の各面に 3 つの孔を貫通して形成し、4つの長方形の面のうち互いに対向する2つの長方形の面に形成した 3 つの孔の左右両端の孔に前記観察光学系の前記観察光路用の変倍レンズを設け、4つの長方形の面のうち互いに対向する他の2つの長方形の面に形成した 3 つの孔の中央の孔に前記補助観察光学系の前記補助光路用の変倍レンズを設けたことを特徴とする、請求項2記載の手術用顕微鏡。
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