JP3966399B2 - ロールオーバ防止装置 - Google Patents

ロールオーバ防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3966399B2
JP3966399B2 JP2000171773A JP2000171773A JP3966399B2 JP 3966399 B2 JP3966399 B2 JP 3966399B2 JP 2000171773 A JP2000171773 A JP 2000171773A JP 2000171773 A JP2000171773 A JP 2000171773A JP 3966399 B2 JP3966399 B2 JP 3966399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
vehicle
alarm
angle
roll angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000171773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001347910A (ja
Inventor
山 義 孝 西
宅 博 三
下 勝 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP2000171773A priority Critical patent/JP3966399B2/ja
Publication of JP2001347910A publication Critical patent/JP2001347910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3966399B2 publication Critical patent/JP3966399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バス、トラック、トラクタトレーラ連結車等の車両のロール転倒を防止するロールオーバ防止装置において、特に走行時のロールオーバを防止するロールオーバ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のロールオーバ(横方向転倒)を防止する方法には各種の方法があって、例えば主として停車状態で作業するクレーン車、高所作業車、梯子車等の重心位置が高くかつ重心位置を移動する車両では、サスペンションのばねを殺してロール剛性を高める方法や、アウトリガーで接地支点間距離を大にする方法等が知られている。
【0003】
走行を含む状態でのロールオーバ防止装置としては、例えば、特開平5ー96985で自動車用傾斜表示装置が開示されている。図15に示すこの装置は、車両及び荷台のロール角Xとピッチ角Yをそれぞれ傾斜検知センサA1aおよびA1bで検出して、制御装置A2で傾斜状態を算出し、液晶パネルA3に表示及び警報装置A4、A5、A6によって表示または警報させて運転手が認識できるようにしている。
【0004】
この方法は、ダンプカー等の停車作業、あるいは極低速走行を対象としているので、走行時の横加速度に起因するロールオーバへの対策がない。また、ロール及びピッチ角の検知手段や警報方法が具体的に示されていない。さらに、車両重量、積み荷重心高さを勘案した対策、装置になっていない。等の欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、走行状態におけるロールオーバの危険状態を表示、警報すると共に、所定しきい値の危険状態では自動的に走行速度を減速させて安全を確保するロールオーバ防止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、車体のロール角を検出するロール検出手段とステアリングホイール操舵角を検出する操舵角センサと車両速度を検出する車速センサとを設け、それらのロール角検出手段、操舵角センサ、および車速センサと制御装置とを接続して車両のロール転倒を防止するロールオーバ防止装置において、車両のホイールベースを選択入力するホイールベース選択スイッチとステアリングギヤ比を選択入力するステアリングギヤ比選択スイッチとを設けてそれぞれ前記制御装置に接続し、さらに車体のロール状態を絵図で表示するロールインジケータと警報ブザーとその警報ブザーの作動を確認するブザー確認スイッチとを設けてそれぞれ前記制御装置から接続しており、そしてその制御装置は前記ホイールベース選択スイッチおよびステアリングギヤ比選択スイッチからの入力データと、操舵角センサおよび車速センサの検出値とから横方向加速度を演算し、演算された横方向加速度と前記ロール角検出手段の検出値とから「ロール角/横加速度」で定義されるロール指数を求め、そのロール指数から第1次および第2次の警報レベルのロール角を設定して前記ロールインジケータに出力しておき、そしてロール角検出手段からの検出値を前記第1次および第2次の警報レベルのロール角と比較し、第1次の警報レベルであれば警報ブザーに出力し、第2次の警報レベルであればさらに車両減速手段によって減速させる制御機能を有している。
【0007】
上記によって、車体のロール特性を自動計測、演算で求め、ロールオーバ警報角度を的確に設定し、ロール状態を絵図表示と警告音によって危険を警告することができる。さらに危険状態であれば、エンジン出力減、補助ブレーキ、サービスブレーキ等の減速手段を作動させて、車両速度を低減させ安全確保をはかることができる。
【0008】
前記ロールインジケータは、表示絵図がロール角が安全状態ではグリーンゾーンを指針し、警報状態では黄ゾーンを指針し、危険状態では赤ゾーンを指針するように構成されている。
【0009】
前記ロールインジケータは、上記のように第1次警告を黄色、第2次の危険警告を赤色表示し、それぞれに対応する警報音も出される。また、積載条件でロールしやすい状態では車両のロール動に敏感なように、安全表示のグリーンゾーンが広く取られていて、注意喚起がされる。
【0011】
上記によって、車体のロール特性を自動計測、演算で求め、ロールオーバ警報角度を的確に設定し、ロール状態を絵図表示と警告音によって危険を警告することができる。さらに危険状態であれば、エンジン出力減、補助ブレーキ、サービスブレーキ等の減速手段を作動させて、車両速度を低減させ安全確保をはかることができる。また、横Gセンサの設置によって、横方向加速度を直接検知してロール特性の自動計測及び演算が容易にできて、車両諸元入力や操舵角センサ、車速センサの設置が省略できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明のロールオーバ防止装置の実施形態を説明する。図1は、後1軸トラックへの装着を例とした第1の実施形態のロールオーバ防止装置1の構成を示している。
【0013】
車体8の梯子フレーム10はサスペンションである後右ばね9Rと後左ばね9Lによって後車軸管5に懸架されていて、車高センサ11がロール角検出手段として、後車軸管5の上部と車体8のフレーム10に装着されている。符号7Lは後左車輪を、7Rは後右車輪をそれぞれ示している。
【0014】
車高センサ11は、右車高センサ11Rと左車高センサ11Lとで一対になっていて、右車高センサ11Rは後車軸管5の右上部とフレーム10の右サイドフレーム10Rに、左車高センサ11Lは後車軸管5の左上部とフレーム10の左サイドフレーム10Lに取り付けられている。そして、左右の車高センサ11Rと11Lとの取り付け幅Bと左右後ばね9L、9Rの圧縮差によって生じる左右高さの差から車体8の傾斜がロール角として求められるようになっている。
左、右の車高センサ11L、11Rは信号線11Ls、11Rsによって制御装置15に接続されている。
【0015】
なお、車高センサ11は、公知のストロークセンサ、レーザー変位センサ、回転角センサ等のいづれであってもよい。
【0016】
操舵角センサ51は、ステアリングホイールの操舵角を検知し、後記するステアリングホイール選択スイッチ47、ホイールベース選択スイッチ48からの入力データ及び車両速度にもとづいて車体の横加速度を算出するようステアリングホイールまたはステアリング軸に取りつけられている。そして、信号線51sで制御装置15に接続されている。
【0017】
車速センサ53は、車両の走行速度を検知するために動力伝達系例えば、変速機に取り付けられて信号線53sで制御装置15に接続されている。
【0018】
ホイールベース選択スイッチ47と、ステアリングギア比選択スイッチ48と、警音ブザー19と、ブザー確認スイッチ49及びロールインジケータ18は、運転室内の運転者によって操作または確認容易な位置に、装着されている。
【0019】
ホイールベース選択スイッチ47は、ホイールベース長さを選択決定するための位置、例えば3m〜9m間の範囲47wを細かく分割した位置、のいづれかをノブ48Kで選択設定するよう構成されている。そして、信号線47sによって制御装置15に接続されている。
【0020】
ステアリングギア比選択スイッチ48は、ステアリングホイールとかじ取り車輪のかじ取り角の比率(かじ取り車輪回転角に対するステアリングホイールの回転倍角)を選択決定するための位置、例えば20〜30の間の範囲48rを細かく分割した位置、のいづれかをノブ48Kで選択設定するよう構成されている。そして、信号線47sによって制御装置15に接続されている。
【0021】
警音ブザー19は、後記のロールインジケータ18に連動して作動し、警告状態と危険状態で音質及び音量を変えて警報するようになっている。制御線19sで制御装置15に接続されている。
【0022】
ブザー音確認スイッチ49は、警音ブザー19の音質、音量を始業時及び随時に確認するためのものでプッシュボタン式に構成され、信号線49sで制御装置15に接続されている。
【0023】
ロールインジケータ18は、絵図表示を例えば液晶画面で、車体の傾斜を表示するようになっており、中央部の車両模図8Gが車体8のロール角にしたがって回動し、円環状の色別危険表示域を指針するよう構成され、制御線18sで制御装置15に接続されている。
【0024】
図7〜図10は、ロールインジケータ18の表示機能を表している。
図7は、積載なしの空車状態で、円環状の色別危険表示域の左右グリーンゾーン29L、29R(以降、Lは左、Rは右を表す。)、警告の黄色ゾーン28L、28Rで、危険の赤域27u、27dで、車両模図8Gを囲んで、回動する車両模図8Gの指針8Gb位置を明示するようになっている。表示する角度及び範囲は、後記のロール指数を求めた上で、ロール角を大きくして見やすいようしてある。
【0025】
図8は、半積載状態の場合である。半積載状態は、空車状態と比較してロールオーバに至るロール角が大きいので、空車状態の図7に比較して安全なグリーンゾーン29La、29Raを広く表示させている。
図9は、定積載即ち最大積載状態で、定積載状態は、半積載状態よりさらにロールオーバに至るロール角が大きいので、グリーンゾーン29Lb、49Rbを一層広くさせている。
【0026】
図10は、図9の積車状態での車体ロール角の作動表示例で、指針8Gbが警告の黄色ゾーン28Rb、28Lbを示している。
上記図7〜図10は、典型的な積み荷状態でのロールインジケータ18の表示を示している。実際の積み荷の条件は、実車走行から求めた空車〜最大積載間となり、それに従って、表示各ゾーンの大きさを決定している。
【0027】
車両減速手段20は、車体ロール角が危険ロール角θ1例えば3度を超えると、エンジン出力を低下させたり、制動装置を作動さて車両速度を減少させ、ロール角を減少させて、ロールオーバからの危険回避をはかるように構成されている。制御線20sで制御装置15に接続されている。
【0028】
制御装置15は、左、右車高センサ11L及び11R、操舵角センサ51、車速センサ53、ホイールベース選択スイッチ47、ステアリングギア比選択スイッチ48、のそれぞれの入力信号を演算してその結果によって車体ロール特性(ロール指数として後記)の演算及び危険状態を演算して、ロールインジケータ18、警音ブザー19及び車両減速手段に制御指示する機能を有している。
【0029】
なお、図1における符号Cpは、セミトレーラ連結用のカプラであって、連結されるトレーラからの荷重と共に、ロールモーメント入力をここで受けるようになっている。
【0030】
図3は、図1の制御装置15を中心にしてブロック構成を表示している。
制御装置15は、ロール角を演算するロール角演算部15a、車両のロール特性(ロール指数として後記する)とロール情報を演算する演算部15p、ロール情報を判断するエマージェンシ判断部15b、インジケータ出力演算部15c、エマージェンシランプ出力部15d、警音出力部15e、減速手段制御部15fとで構成されている。
【0031】
その制御装置15に運転作動信号送信装置として右車高センサ11R、左車高センサ11L、車速センサ53及び操舵角センサ51が接続されている。また、車両諸元固定データ送信装置としてホイールベース選択スイッチ47及びステアリングギア比選択スイッチ48が制御装置に接続されている。
【0032】
ロール角演算部15aは、左、右車高センサ11L、11Rからの信号と両センサの取り付け幅距離Bにもとづいてロール角を演算し、演算部15pとインジケータ出力部15cに送信するよう構成されている。
【0033】
演算部15pは、演算したロール角と、前記各装置からの走行速度と、ステアリング操舵角と、ホイールベース寸法と、ステアリングギア比とから、車体8のロール特性を演算すると共に、ロール情報を演算するよう構成されている。
【0034】
図11〜図13は、車体ロール特性の求め方と、ロール警報角の設定方法を示している。
図11は、縦軸にロール角θをとり、横軸に車両にかかる横方向G(加速度)をとって、車載条件をパラメータにして車体のロール特性を表したものである。たとえば、同一車両でも空車状態の線M1はロールしにくく、最大積車状態の線M3はロールしやすい。
【0035】
この特性を、〔ロール角θ/横加速度G=ロール指数〕と定義すると、ロール指数の大きい車体はロールしやすい特性を有することになる。
そして、実車では制御部15に入力されるホイールベース及びステアリングギヤ比の車両諸元データと、舵角センサ51からの信号とで、図14のアッカーマンの式として公知の(Eq.2)及び(Eq.1)から前外輪の回転半径Rがもとめられ、車両重心位置の補正をし重心位置旋回半径Rcとし、この重心位置旋回半径Rcと車速センサ53からの走行速度とで横加速度Gが算出される。
【0036】
なお、このときのかじ取り角α、βは、ステアリングホイールの舵角をステアリングギア比で除した数値である。
ロール指数は、通常は非線形の曲線状なので、複数点の実測結果から作成して使用する。
【0037】
図12は、縦軸をロールオーバ警報及び制御を行うロール角のしきい値と、横軸のロール指数を演算して表した制御用の線図である。図中の第1次警報レベルのロール角θ0線は、ロールインジケータ18のイエローゾーンで、第2次警報レベルのロール角θ1はレッドゾーンである。第2次警報レベル設定は、第1次レベルの一定度増したとえば1度増を、あるいは第1次レベルの50%増としてもよい。このようにして、ロール指数の大きい車体では、警報表示範囲を広く設定する。
【0038】
図13は、図12を具体的な制御値で示したもので、特定なロール指数において第1次警報を例えば2度とし、第2次警報を例えば3度のロール角に設定したものである。これらのロール角は最大4〜5度が適当である。
【0039】
エマージェンシ判断部15bは、演算部15pからのロール情報を判断し、警報、制御指示をするようになっている。
【0040】
インジケータ出力演算部15cはロールインジケータ18に、エマージェンシランプ出力部15dはエマージェンシランプ39に、警音出力部15eは警音ブザー19に、減速手段制御部15fは減速手段制御部20に、それぞれ作動指示を与えるようになっている。
【0041】
上記構成のロールオーバ防止装置1の作用を、図5のフローチャートによって説明する。
【0042】
ステップS1は、ホイールベースをホイールベース選択スイッチ47から読み込む。ステップS2では、ステアリングギア比をステアリングギア比選択スイッチから読み込む。ステップS1及びS2は、人手で選択入力されたものを読み込む。
【0043】
ステップS3では、走行時の操舵角を操舵角センサ51の信号で読み込む。ステップS4では、走行速度を車速センサ53の信号で読み込む。
ステップS5では、旋回半径Rcを演算する。ステップS6では、横加速度Gcを演算する。
【0044】
ステップS7では、車体右の車高HRを読み込む。ステップS7では、車体左の車高HLを読み込む。ステップS9では車高HR及びHLからロール角θを演算する。
【0045】
ステップS10では、ロール指数(=ロール角/横加速度)を演算する。
ステップS11では、第1次警報ロール角θ0を演算する。
ステップS12では、第2次警報ロール角θ1を演算する。
【0046】
ステップS13では、ロールインジケータ18の第1次警報表示ゾーン(イエローゾーン)を設定する。
ステップS14では、ロールインジケータ18の第2次警報表示ゾーン(レッドゾーン)を設定する。
【0047】
ステップS15では、ロールインジケータ18にロール状態を表示する。
ステップS16では、ロール角θの絶対値(左、右ロールを対象)が第1次警報ロール角θ0を超えているか否かを演算判定する。NOで超えていなければ、リターンに、実質はステップS3にもどって運転を継続する。YESで超えていれば、ステップS17に行く。
【0048】
ステップS17では、第1次の警音ブザー(小音)を発音する。同時にステップS18でエマージェンシランプ39を黄色点灯または点滅する。
ステップS19では、ロール角θの絶対値(左、右ロールを対象)が第2次警報ロール角θ1を超えているか否かを演算判定する。NOで超えていなければ、リターンに、実質はステップS3にもどって運転を継続する。YESで超えていれば、ステップS20に行く。
【0049】
ステップS20では、第2次の警音ブザー(大音)を発音する。同時に、ステップS21でエマージェンシランプ39を赤色点灯または点滅する。また同時に、ステップS22で、車両減速手段20によって車両速度を減速させ、ロール角を減少させてロールオーバを安全側に引き戻す。そしてリターンに戻り、実質的にはステップS3に戻って運転を継続する。
【0050】
上記のように、車両諸元の入力と、比較的単純なセンサ類の装着によって、ロールオーバの危険を警告して注意を喚起すると共に危険状態では走行速度を減速させ自動的に回避させる。
【0051】
図2は、図1の実施形態に比較して、車体にかかる横方向加速度Gcを求める手段の異なった別のロールオーバ防止装置2である。
図1と異なる部分を主として説明する。
【0052】
図2において、車体8に車体の横方向加速度を検知する横Gセンサ55が例えば荷台に取り付けられ、信号線55sで制御装置15Bに接続されている。
その他の左右車高センサ11L、11R、ロールインジケータ18、警音ブザー19、ブザー確認スイッチ49及び車両減速手段20は、図1と全く同じである。そして、図1からホイールベース選択スイッチ47、ステアリングギヤ比選択スイッチ48を除いて前記横Gセンサ55が付加された状態と同じである。
【0053】
図4は、図2の制御装置15Bを中心にしてブロック構成を表示している。
制御装置15Bは、ロール角を演算するロール角演算部15a、車両のロール指数(ロールオーバ防止装置1で説明)とロール情報を演算する演算部15pB、ロール情報を判断するエマージェンシ判断部15bB、インジケータ出力演算部15cB、エマージェンシランプ出力部15d、警音出力部15e、減速手段制御部15fとで構成されている。
【0054】
その制御装置15Bに運転作動信号送信装置として右車高センサ11R、左車高センサ11L及び横Gセンサ55が接続されている。
ロール角演算部15aは、左、右車高センサ11L、11Rからの信号と両センサの取り付け幅距離Bにもとづいてロール角を演算し、演算部15pBとインジケータ出力部15cに送信するよう構成されている。
【0055】
演算部15pBは、演算したロール角と、前記横Gセンサ55からの横加速度と、車体8のロール指数を演算すると共に、ロール情報を演算するよう構成されている。
【0056】
ロール指数〔ロール角θ/横加速度G=ロール指数〕の説明及びロール警報の表示方法は、前記ロールオーバ防止装置1で説明の通りである。
ロール指数は、通常は非線形の曲線状なので複数点の実測結果から作成して使用する。
【0057】
エマージェンシ判断部15bBは、演算部15pBからのロール情報を判断し、警報、制御指示をするようになっている。
そして、インジケータ出力演算部15cBはロールインジケータ18に、エマージェンシランプ出力部15dはエマージェンシランプ39に、警音出力部15eは警音ブザー19に、減速手段制御部15fは減速手段制御部20に、それぞれ作動指示を与えるようになっている。
【0058】
上記構成のロールオーバ防止装置2の作用を、図6のフローチャートによって説明する。
ステップS31は、車体重心にかかる横Gcを読み込む。
ステップS32では、車体右の車高HRを読み込む。ステップS33では、車体左の車高HLを読み込む。ステップS34では、車高HR及びHLからロール角θを演算する。
【0059】
ステップS35では、ロール指数を演算する。
ステップS36では、第1次警報ロール角θ0を演算する。
ステップS37では、第2次警報ロール角θ1を演算する。
【0060】
ステップS38では、ロールインジケータ18の第1次警報表示ゾーン(イエローゾーン)を設定する。
ステップS39では、ロールインジケータ18の第2次警報表示ゾーン(レッドゾーン)を設定する。
【0061】
ステップS40では、ロールインジケータ18にロール状態を表示する。
ステップS41では、ロール角θの絶対値(左、右ロールを対象)が第1次警報ロール角θ0を超えているか否かを演算判定する。NOで超えていなければ、リターンに、実質はステップS31にもどって運転を継続する。YESで超えていれば、ステップS42に行く。
【0062】
ステップS427では、第1次警報ブザー(小音)を発音する。同時にステップS43でエマージェンシランプ39を黄色点灯または点滅する。
ステップS44では、ロール角θの絶対値(左、右ロールを対象)が第2次警報ロール角θ1を超えているか否かを演算判定する。NOで超えていなければ、リターンに、実質はステップS31にもどって運転を継続する。YESで超えていれば、ステップS45に行く。
【0063】
ステップS45では、第2次警報ブザー(大音)を発音する。同時に、ステップS21でエマージェンシランプ46を赤色点灯または点滅する。また同時に、スッテップS47で、車両減速手段20によって車両速度を減速させ、ロール角を減少させてロールオーバを安全側に引き戻す。そしてリターンに戻り、実質的にはステップS31に戻って運転を継続する。
【0064】
上記のように、横Gセンサ55が車体に装着されたものでは、前記ロールオーバ防止装置1の作用より単純にロールオーバ情報の解析ができ、ロールオーバの危険を警告して注意を喚起すると共に危険状態では走行速度を減速させ自動的に回避させる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列記する。
(1) 本発明のロールオーバ防止装置によって、自車のロールオーバ状態を絵図表示と警告音によって危険が警告される。さらに危険状態であれば、エンジン出力減、補助ブレーキ、サービスブレーキ等の制動減速手段を作動させて車両速度を低減させ安全確保がはかられる。
(2) 積載量、重心高さを入力することなく走行時の車体の対ロール性を自動計測、演算で求め、ロールオーバ警報角を設定するので、的確な制御ができる。
(3) ロールインジケータは、第1次警告を黄色、第2次の危険警告を赤色で表示し、それぞれに対応する警報音も出される。積載量が大きいほどロールオーバに至るロール角は大きくなるので、グリーンゾーンは広くなる。
(4) ロール角による第1次警告、第2次の危険警告を運転者が設定できるので、実体に合った安全な警告にすることができる。
(5) ブザー確認スイッチの設置によって、警音ブザーの音質、音量を始業時等に予め確認できるので、他の警告音と明瞭に区分して注意喚起ができる。
(6) 単車に限らず、トレーラのロールモーメントをトラクタ側で受け止めるので連結車にも適用できる。
(7) 横方向加速度を横Gセンサで直接に検出する第2の発明によれば、ホイールベース、ステアリングギヤ比の入力を要せず、操舵角センサ、車速センサの設置を省いた簡単な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールオーバ防止装置1を示す構成図。
【図2】本発明の別のロールオーバ防止装置2を示す構成図。
【図3】図1のブロック構成図。
【図4】図2のブロック構成図。
【図5】図1及び図3の作用を示すフローチャート図。
【図6】図2及び図4の作用を示すフローチャート図。
【図7】図1及び図2に使用される絵図表示装置で、積載なしの場合の状態を示す図。
【図8】図1及び図2に使用される絵図表示装置で、半積載の場合の状態を示す図。
【図9】図1及び図2に使用される絵図表示装置で、定積載の場合の状態を示す図。
【図10】図9の定積載状態で黄ゾーンの危険警告を示す絵図表示装置の作動例図。
【図11】積載状態をパラメータにしたロール角と横加速度との関係を示す図。
【図12】ロールオーバ警報角(1次及び2次)設定とロール指数の関係を示す図。
【図13】ロールオーバ警報角(1次及び2次)設定の具体的関係を示す図。
【図14】車両諸元と旋回半径を示すアッカーマンの公式を示す図。
【図15】従来のロールオーバ防止装置。
【符号の説明】
Cp・・カプラ
1、2・・ロールオーバ防止装置
5・・・後車軸管
7R・・後右車輪
7L・・後左車輪
8・・・車体
9R・・後右ばね
9L・・後左ばね
10・・・フレーム
10R・・右サイドフレーム
10L・・左サイドフレーム
11・・・車高センサ
11R・・右車高センサ
11L・・左車高センサ
15・・・制御装置
15a・・ロール角演算部
15b・・エマージェンシ判断部
15c・・インジケータ出力演算部
15d・・エマージェンシランプ出力部
15e・・警音出力部
15f・・減速手段制御部
15p・・演算部
18・・・ロールインジケータ
19・・・警音ブザー
20・・・車両減速手段
27u、27d・・・レッド(赤)ゾーン
28R、28L・・・イエロー(黄)ゾーン
29R、29L・・・グリーン(緑)ゾーン
39・・・エマージェンシーランプ
47・・・ホイールベース選択スイッチ
47K・・ノブ
48・・・ステアリングギヤ選択スイッチ
48K・・ノブ
49・・・ブザー音確認スイッチ

Claims (2)

  1. 車体のロール角を検出するロール検出手段(11)とステアリングホイール操舵角を検出する操舵角センサ(51)と車両速度を検出する車速センサ(53)とを設け、それらのロール角検出手段(11)、操舵角センサ(51)、および車速センサ(53)と制御装置(15)とを接続して車両のロール転倒を防止するロールオーバ防止装置において、車両のホイールベースを選択入力するホイールベース選択スイッチ(47)とステアリングギヤ比を選択入力するステアリングギヤ比選択スイッチ(48)とを設けてそれぞれ前記制御装置(15)に接続し、さらに車体のロール状態を絵図で表示するロールインジケータ(18)と警報ブザー(19)とその警報ブザーの作動を確認するブザー確認スイッチ(49)とを設けてそれぞれ前記制御装置(15)から接続しており、そしてその制御装置(15)は前記ホイールベース選択スイッチ(47)およびステアリングギヤ比選択スイッチ(48)からの入力データと、操舵角センサ(51)および車速センサ(53)の検出値とから横方向加速度を演算し、演算された横方向加速度と前記ロール角検出手段(11)の検出値とから「ロール角/横加速度」で定義されるロール指数を求め、そのロール指数から第1次および第2次の警報レベルのロール角(θ0、θ1)を設定して前記ロールインジケータ(18)に出力しておき、そしてロール角検出手段(11)からの検出値を前記第1次および第2次の警報レベルのロール角(θ0、θ1)と比較し、第1次の警報レベルであれば警報ブザー(19)に出力し、第2次の警報レベルであればさらに車両減速手段(20)によって減速させる制御機能を有していることを特徴とするロールオーバ防止装置。
  2. 前記ロールインジケータ(18)は、表示絵図がロール角が安全状態ではグリーンゾーンを指針し、第1次の警報レベルでは黄ゾーンを指針し、第2次の警報レベルでは赤ゾーンを指針するように構成されている請求項1記載のロールオーバ防止装置。
JP2000171773A 2000-06-08 2000-06-08 ロールオーバ防止装置 Expired - Fee Related JP3966399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000171773A JP3966399B2 (ja) 2000-06-08 2000-06-08 ロールオーバ防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000171773A JP3966399B2 (ja) 2000-06-08 2000-06-08 ロールオーバ防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001347910A JP2001347910A (ja) 2001-12-18
JP3966399B2 true JP3966399B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=18674285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000171773A Expired - Fee Related JP3966399B2 (ja) 2000-06-08 2000-06-08 ロールオーバ防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3966399B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3921127B2 (ja) * 2002-05-08 2007-05-30 日産ディーゼル工業株式会社 車両のロールオーバ防止装置
JP2004142546A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両の運行管理装置
JP4547985B2 (ja) * 2004-05-18 2010-09-22 日産自動車株式会社 運転者知覚制御装置
ITTO20080874A1 (it) * 2008-11-26 2010-05-27 Bertola Alessandro Dispositivo e procedimento di prevenzione al ribaltamento di automezzi.
JP5692679B2 (ja) * 2010-06-16 2015-04-01 株式会社ユピテル 車載用電子機器及びプログラム
WO2016039488A1 (ja) 2015-10-23 2016-03-17 株式会社小松製作所 連結車両の転倒予兆判定装置および連結車両
JP2020187294A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社デンソー 車両の表示制御装置
KR20210008964A (ko) * 2019-07-15 2021-01-26 현대자동차주식회사 하이브리드 자동차 및 그를 위한 전복 저감 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001347910A (ja) 2001-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6954140B2 (en) Method and apparatus for vehicle rollover prediction and prevention
CN110775046B (zh) 一种车辆防侧翻控制系统和防侧翻控制方法
US8775048B2 (en) Method and apparatus for determining a reference vehicle velocity and a rear wheel speed in a vehicle having three speed sensors
JP5970623B1 (ja) 連結車両の転倒予兆判定装置および連結車両
JP3966399B2 (ja) ロールオーバ防止装置
US11919390B2 (en) In-vehicle transmission device and mobile terminal, and loadage information display system including same
JP2002274214A (ja) 車両のロールオーバ防止装置
JP4060031B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
JP3710970B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
JP3916033B2 (ja) ロールオーバ防止装置
JP5988720B2 (ja) 重心位置推定装置、車両、および重心位置推定方法、並びにプログラム
JP4101455B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
JP5709655B2 (ja) 表示装置、車両、および表示方法、並びにプログラム
CN112270828A (zh) 车辆的预警方法及装置和电子设备、车辆
JP2003019984A (ja) トレーラの相対ロール角検出装置及び車両横転防止装置
EP1714118B1 (en) A device, a method and a vehicle for showing at least one load-related parameter
CN110936891A (zh) 用于在胎压损失的情况下应急反应的方法以及交通工具
KR100537981B1 (ko) 차량 전복 경고 시스템 및 방법
EP1314631A2 (en) Apparatus and method for alarming danger when an automobile is cornering on a downhill road
US7146852B2 (en) Air pressure detection device
JPH09272700A (ja) 路面状況監視装置
JP3970533B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
JP3921127B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
KR20180127822A (ko) 차량의 과적 경고 장치 및 방법
JP2020134275A (ja) 積載状況監視装置および積載状況監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160608

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees