JP3963985B2 - 異言語システム間におけるデータ交換装置およびその方法 - Google Patents

異言語システム間におけるデータ交換装置およびその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なるプログラム言語の情報処理システム(これを「異言語システム」と呼ぶことにする)の間のデータ交換を行う装置に係り、特にオブジェクト指向言語によって作動する情報処理システムと、C言語、COBOL言語等の従来型のプログラム言語によって作動する情報処理システム間のデータ交換を行う装置と方法に関する。
【0002】
なお、上記異言語システムのもっとも一般的な例としてクライアントサーバーシステムがあるので、以下の説明では、クライアントサーバーシステムを用いて説明する。
【0003】
【従来の技術】
クライアントサーバーシステムにおいて、クライアントコンピュータは、一般に比較的新しいプログラム言語であるオブジェクト指向言語を用いて情報処理し、サーバーは、従来のシステム資産との関係でCOBOL,C等の従来型プログラム言語を使用して情報処理していることが多い。
【0004】
従来から、このような異言語システムのクライアントコンピュータとサーバーの間でデータ交換を行うことは行われていた。それらの従来のデータ交換方法について以下に順次説明する。
【0005】
(1)データの種別ごとにデータフォーマットを作成し、データの種別ごとにデータ交換をする方法
この方法は、予めたとえば、「顧客」という種類のデータは、「顧客名」+「住所」+「成年月日」+「性別」からなるデータ、「従業員」という種類のデータは、「氏名」+「住所」+「役職」からなるデータ、というように定めておき、データ交換をする場合は、データの種別を指定して、呼び出し命令等を実行するようにしたものである。
【0006】
例えばデータを送る場合に“send”という命令を使用するが、上記方法によれば、「顧客」データを送る場合は“send_顧客(顧客データ)”、「従業員」データを送る場合は“send_従業員(従業員データ)”、というように、送るデータの種別ごとに異なるsend命令を作成もしくは宣言することによりデータを送っていた。
【0007】
データを送られた側の異言語システムは、送られたデータの種別により、例えば“send(顧客)”という命令によってデータが送られた場合は、「顧客名」+「住所」+「成年月日」+「性別」からなるデータであると認識し、「顧客名」、「住所」、…(これらを要素データという)に分解して自システムに取り込み、必要な情報処理を行っていた。
【0008】
(2)データフォーマットに関する情報を異言語システム間で共有し、送受信されたデータをそのデータフォーマット情報によって自システムに取り込む方法この方法は、送受信するデータが如何なる構造のデータであるか(データフォーマット情報)を、送受信する両システムが把握しており、そのデータフォーマット情報によって送受信されたデータを自システムに取り込むようにしたものである。
【0009】
ここで、データフォーマット情報は、例えばデータの先頭から何桁目から何桁目までは何のデータか、というような情報である。
【0010】
このデータフォーマット情報は、予め両異言語システム間で取決めておくか、データの送受信とは別の通信によって異言語システム間で共有するようにしていた。
【0011】
これにより、送受信されたデータをそのデータフォーマット情報によって自システムに取り込むようすることができた。
【0012】
(3)送受信するデータの一部にデータフォーマット情報を入れてデータ交換を行う方法
この方法は、そのデータが如何なる構造であるかを示す情報(データフォーマット情報)をデータの一部に入れて送り、受信したシステムはそのデータフォーマット情報に基づいて受信したデータを自システムに取り込むようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のデータの種別ごとにデータフォーマットを作成してデータ交換をする方法(方法(1))は、上述したように、データの種類が異なるごとに呼出等の命令を変えていた。
【0014】
異言語システムが限られた種類のデータを交換するような場合は、上記方法でも何等支障がなかった。
【0015】
しかし、最近のクライアントサーバーシステムのような広範な情報処理を行うシステムおいては、上記方法では対応が困難になっていた。
【0016】
すなわち、最近のクライアントサーバーシステムは、膨大な種類のデータを取り扱うようになり、しかもデータ交換の回数も著しく増大しているので、データ種類ごとに呼出命令を変える方法では、データ交換のための命令が著しく繁雑になった。
【0017】
このため、同じ呼出命令等によって、多数種類のデータ交換を行うことができる簡易なデータ交換方法の開発が待たれていた。
【0018】
次に、データフォーマットに関する情報を異言語システム間で共有する方法(方法(2))であるが、この方法では、データフォーマットの変更があった際に、この変更に柔軟に対応することができなかった。
【0019】
すなわち、上記方法は、データフォーマット情報に基づいて各異言語システムのアプリケーションソフトウェアプログラム中でデータ変換を行っていたので、データフォーマットの変更は、アプリケーションソフトウェアプログラムの内容にまで影響を及ぼしていた。
【0020】
同一のデータを複数のアプリケーションソフトウェアが取り扱っている場合には、データフォーマットの変更の影響はなおさら大きくなった。
【0021】
このため、アプリケーションソフトウェアプログラムと切り離して、データ変換を行うようにしたデータ交換方法の開発が待たれていた。
【0022】
次に、送受信するデータの一部にデータフォーマット情報を入れてデータ交換を行う方法(方法(3))であるが、この方法では、データごとにデータフォーマット情報を受信側システムが読み出し、そのデータフォーマット情報に応じたデータ変換を行っていたので、処理上の負荷が大きく、大量のデータ交換には不向きであった。
【0023】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、単純かつ簡易な命令で多数種類のデータの交換及び処理をすることができ、かつ、データフォーマットの定義・変更を簡単に行うことができるデータ交換インターフェースを提供する「異言語システム間におけるデータ交換装置およびその方法」を開発することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る異言語システム間におけるデータ交換装置は、
オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムの間のデータ交換を行うデータ交換装置であって、クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、及び、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、及び、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを有する、データ交換装置において、
前記データ交換インターフェースは、
ユーザーにデータフォーマットを定義させるために、データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報を定義するための項目を表示可能なデータ構造定義用画面と、
前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて、交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するデータ構造定義部と、
前記データ構造定義部によって定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成するユーザーオブジェクト生成部と、
前記データ構造定義部によって生成された交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うクライアントデータ変換部と、
前記データ構造定義部によって生成された交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うサーバーデータ変換部と、を有し、
前記データ構造定義部により、ユーザーが前記データ構造定義用画面を使用して定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記ユーザーオブジェクト生成部により入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記ユーザーが定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データが前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データを前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに入力する、ことを特徴とするものである。
【0025】
本願請求項2に係る異言語システム間におけるデータ交換方法は、
オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムの間のデータ交換を行うデータ交換方法において、
クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを提供し、
前記データ交換インターフェースは、
データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報をユーザーに定義させるための項目を表示可能なデータ構造定義用画面により、ユーザーにデータフォーマットを定義させ、
前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データの交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データが前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データを前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに入力する、ことを特徴とするものである。
【0026】
本願請求項3に係る記憶媒体は、
オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムに、
クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを提供し、
前記データ交換インターフェースは、
ユーザーにデータフォーマットを定義させるために、データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報を定義するための項目を表示可能なデータ構造定義用画面と、
前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて、交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するデータ構造定義部と、
前記データ構造定義部によって定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成するユーザーオブジェクト生成部と、
前記データ構造定義部によって生成された交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うクライアントデータ変換部と、
前記データ構造定義部によって生成された交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うサーバーデータ変換部とを生成し、
前記データ構造定義部により、ユーザーが前記データ構造定義用画面を使用して定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記ユーザーオブジェクト生成部により入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記ユーザーが定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データが前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データを前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに入力する、ように機能させるプログラムを記録したものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について以下に説明する。
本発明によるデータ交換装置は、C++、Object PASCAL、PowerScript等のオブジェクト指向言語で作動する情報処理システムと、C、COBOL等の従来型のプログラム言語で作動する情報処理システムと間のデータ交換を行うものである。
【0028】
以下の発明の実施形態の説明では、オブジェクト指向言語を使用するクライアントコンピュータと、C、COBOLを使用するサーバーを例に、異言語システム間のデータ交換装置とデータ交換方法について説明する。
【0029】
図1は、本実施形態のデータ交換装置の構成と、そのデータ交換方法の処理の流れを示したものである。
【0030】
図1に示すように、本実施形態のデータ交換装置は、クライアントコンピュータ1と、サーバー2の間のデータ交換を行うデータ交換インターフェース3を提供する。
【0031】
このデータ交換インターフェース3は、クライアントコンピュータ側のアプリケーションソフトウェアプログラム4(以下クライアントアプリケーションソフトウェア4という)とクライアントアプリケーションソフトウェア4が取り扱うユーザーオブジェクト5との間、ユーザーオブジェクト5と交換されるデータ6(以下交換用データ6という)との間、及び交換用データ6とサーバー側のアプリケーションソフトウェアプログラム7(以下サーバーアプリケーションソフトウェア7という)との間、のインターフェース(接続)をなす。
【0032】
上記データ交換インターフェース3は、主に以下の諸機能を発揮する。
【0033】
(1)データフォーマットの定義
(2)入力用ユーザーオブジェクト13の生成
(3)交換用データ6とユーザーオブジェクト5間のデータ変換(クライアントコンピュータ側)
(4)交換用データ6とサーバーアプリケーションソフトウェア7間のデータ変換(サーバー側)
上記諸機能を発揮するために、データ交換インターフェース3は、データ構造定義部8と、ユーザーオブジェクト生成部9と、クライアントデータ変換部10と、サーバーデータ変換部11と、を有している。
【0034】
一方、クライアントアプリケーションソフトウェア4は、種々の処理を行うオブジェクト指向プログラム12を含む。これらのオブジェクト指向プログラム12が取扱うのがユーザーオブジェクトであり、ユーザーオブジェクト5は、入力用ユーザーオブジェクト13と、リクエストオブジェクト14と、出力用ユーザーオブジェクト15と、を含む。
【0035】
また、サーバーアプリケーションソフトウェア7は、COBOL等の従来の言語で処理を行う処理部16を有している。
【0036】
次に、上記構成を有するクライアントサーバーシステムにおける処理について以下に説明する。
【0037】
本発明によるデータ交換インターフェース3は、ユーザーが入力可能なデータ構造定義用画面17を提供する。このデータ構造定義用画面17は、ユーザーの入力により、交換用データ6のデータフォーマット(構造)を定義し、その交換用データ6とユーザーオブジェクト5間のデータ変換関数と、交換用データ6とサーバーアプリケーションソフトウェア7間のデータ変換関数を生成する。
【0038】
図2にデータ構造定義用画面17の一例を示す。このデータ構造定義用画面17は、データフォーマット名17a、変数名17b、各変数データの型(データ型)17c、データ長(型長)17d、配列情報17e等、を入力できるようになっている。また、表形式のデータを含むデータについては、データ型のところに構造体(表型データ)名を入力し、その構造体について別個のウィンドウ17fによって定義できるようになっている。
【0039】
上記データ構造定義用画面17によって定義するデータ型は、オブジェクト指向言語とC,COBOL等の従来型言語の双方で取扱い上(コマンド上)共通して区別するデータ型に対応するものである。
【0040】
表1と表2に、オブジェクト指向言語とCOBOL、及びオブジェクト指向言語とCのデータ型の対応をそれぞれ示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003963985
【0042】
【表2】
Figure 0003963985
交換用データ6は、これらデータ型のデータの羅列によって構成される。すなわち、交換用データ6は平文のデータである。
【0043】
これらの表からわかるように、共通のデータ型の区分により、交換用データ6を、オブジェクト指向言語とCとCOBOLのそれぞれの言語でデータ型に応じてデータの入出力を行うことができる。
【0044】
ここで、表1と表2に示すように、本発明によれば、データの個数が任意に指定できる表形式のデータについても、個数を指定することにより、データ交換することができるようにした点は注目に値する(表1,2におけるデータ型(6),(7),(8))。
【0045】
続いて、本発明のデータ交換インターフェース3のデータ構造定義部8は、データフォーマットに対応するデータ変換関数を、クライアントデータ変換部10とサーバーデータ変換部11に自動生成する(図1参照)。
【0046】
一方、ユーザーオブジェクト生成部9は、定義されたデータフォーマットにより、入力用ユーザーオブジェクト13を生成することができる。
【0047】
すなわち、入力用ユーザーオブジェクト13の項目に値をセットする場合、「inDataObj.set_ItemName(data)」(単一データの場合)とすることにより、入力用ユーザーオブジェクト13の項目にデータの値をセットすることができる。
【0048】
ここで、ItemNameは、データ構造定義用画面17により定義した変数名である。
【0049】
以上は、主に開発環境において、データフォーマットと、入力用ユーザーオブジェクトとをセットする操作である。次に動作環境におけるデータ変換の流れを説明する。
【0050】
なお、本実施形態では、以上の開発環境と以下の動作環境が同一のクライアントコンピュータ1のシステム上で稼動するように説明しているが、開発環境用のクライアントコンピュータと動作環境用のクライアントコンピュータに分けて作動させるのが好ましい。
【0051】
上記説明したようにセットされたデータは、リクエストオブジェクト14のリクエスにより、クライアントデータ変換部10によって平文である交換用データ6に変換された後に、サーバー2に送られ、サーバーデータ変換部11により、CやCOBOLによる処理部16の適当な位置に自動的にセットされる。
【0052】
処理部16がCOBOL言語である場合、サーバーデータ変換部11は、COPY句等によりデータをCOBOLプログラムの入力部にセットする。
【0053】
また、処理部16がC言語によって作動するプログラムである場合、サーバーデータ変換部11は、「_IFT_get_formatName(format,data,len)」というようにして、交換用データ6のデータをC言語プログラムの構造体に変換する。
【0054】
ここで、上記formatNameは、データ構造定義用画面17により定義したデータフォーマット名である。
【0055】
このように、データ交換インターフェース3の機能により、ユーザーがデータフォーマットを定義し、入力用ユーザーオブジェクト13を生成してサーバー2による所定の処理をリクエストすると、入力用ユーザーオブジェクト13のデータは、クライアントデータ変換部10によって交換用データ6としてサーバー2に送られ、サーバーデータ変換部11によりサーバーアプリケーションソフトウェア7の処理部16に入力される。
【0056】
また、サーバーアプリケーションソフトウェア7によってデータが処理された後、サーバーデータ変換部11にデータが返送されると、CやCOBOLのデータを交換用データ6に変換し、転送された交換用データ6をクライアントデータ変換部10は出力用ユーザーオブジェクト15のデータ項目に入れて、オブジェクト指向プログラム12に返すようにする。
【0057】
以上の本発明のデータ交換装置と方法によれば、従来のデータ交換方法に比べて以下の利点を有する。
【0058】
最初に、本発明のデータ交換装置と方法は、データ変換がクライアントアプリケーションソフトウェア4やサーバーアプリケーションソフトウェア7から切り離され、データ交換インターフェース3によって行われている点がある。
【0059】
これにより、データフォーマットが変更されたときは、データ構造定義用画面17により再定義すれば、データ変換関数も再生成され、アプリケーションソフトウェア4,7の内容まで変更する必要がなく、フォーマットを変更したデータについてデータ交換及びクライアントサーバーにおける処理を行うことができる。
【0060】
また、本発明のデータ交換方法によれば、主なデータ変換はクライアントコンピュータ1側で行われ、サーバー2側は簡単なデータ構造体生成(Cの場合)、COPY句実行(COBOLの場合)しか行わない。
【0061】
これにより、システムの変更に対してクライアントコンピュータ側で柔軟に対応でき、かつ、サーバー2の負荷を軽減することができる。
【0062】
また、本発明のデータ交換方法によれば、ユーザーオブジェクト13,14のデータ項目を自由にセットでき、このユーザーオブジェクト13,14を単一のリクエスト命令によって、データ交換とサーバーの処理を行うことができる。
【0063】
これにより、従来のデータ交換方法(1)のようにデータ種別ごとに呼出命令を変える必要はなく、多様なデータ交換を行う処理を簡素化することができる。さらに、上記本発明のデータ交換インターフェース3によれば、クライアントサーバーシステムを構築する際に、クライアントコンピュータとサーバーの単独のテストを容易にすることができる。
【0064】
すなわち、クライアントサーバーシステムを構築する際には、クライアントコンピュータとサーバーにおいて共通のデータ型のデータについてそれぞれ矛盾のない出力結果を得なければならない。
【0065】
本発明のデータ交換装置と方法によれば、データ構造定義部8により、共通のデータ構造を定義し、それぞれのシステムに対するデータ変換関数を生成する。次に、クライアントコンピュータ1側で、所定のテストデータを用いてユーザーオブジェクトを生成し、クライアントスタブを用いてテストを行い、結果を上記データ変換関数によってテキストデータに変換する。
【0066】
一方、サーバー2側では、クライアントコンピュータ1と同一のテストデータを用いてサーバー2用のデータに変換し、テスト用プログラムによってテストを行い、データ変換関数によってテキストデータに変換する。
【0067】
上記クライアントコンピュータ1とサーバー2の出力したテキストデータを検討することにより、両システムをテストすることができる。
【0068】
このように、本発明のデータ交換インターフェース3によれば、共通のデータをクライアントとサーバーの両システムのデータに変換し、また、両システムの処理結果を同一のテキストデータに変換することができるので、クライアントとサーバーの独立のテストを容易にすることができる。
【0069】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本願発明の異言語間におけるデータ交換装置と方法によれば、オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CやCOBOL等の従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムの、双方で共通して取り扱うデータ型のデータによって構成されるデータフォーマットを定義し、自動生成したデータ変換関数によってそのデータフォーマットの交換用データをそれぞれのシステムに取り込むようにする。これにより、幅広く異言語システムに対して簡単にデータ交換を行うことができる。
【0070】
しかも、本発明の装置及び方法では、当該アプリケーションソフトウェアの開発において重要とされるデータ構造、特に可変長データをも扱えるように、表1及び表2に示すような共通データフォーマットの書式を指定することができる。このため、アプリケーションソフトウェアの開発において、従来の方法によれば制約が大きく、開発上の支障となってきたのに対して、その制約を緩和することができ、開発効率を著しく向上させることができる。
【0071】
また、本発明の装置と方法によれば、クライアントアプリケーションソフトウェアやサーバーアプリケーションソフトウェアから切り離されたデータ交換インターフェース3によってデータ変換を行うようにしたので、データフォーマットが変更されたときは、データフォーマットを再定義すれば、アプリケーションソフトウェアの内容を変更することなく、異言語システム間でデータ交換及び処理を行うことができる。
【0072】
また、本発明の装置と方法によれば、クライアントサーバーシステムにおいて、主なデータ変換はクライアントコンピュータ側で行われ、サーバー側は簡単なデータ構造体生成(Cの場合)や、COPY句実行(COBOLの場合)しか行わないので、システムの変更に対してクライアントコンピュータ側で柔軟に対応でき、かつ、サーバーの負荷を軽減することができる。
【0073】
また、本発明のデータ交換方法によれば、オブジェクトにデータを入れてデータ交換と処理をすることができるので、ユーザーは単一のリクエスト命令によって、データ交換と処理を行うことができる。これにより、従来データ種別ごとに呼出命令を変えていたのに対し、単一の命令によって多様なデータ交換と処理を行うことができる。
【0074】
さらに、本発明の異言語システム間のデータ交換装置によれば、同一のデータ型のデータからなるデータを生成し、データ変換関数も自動的に生成することができる。したがって、同一のテストデータを生成し、このテストデータを異言語システムでそれぞれ独立に処理し、データ変換関数によってテキストデータに変換することにより、両システムの処理をテストすることができる。これにより、従来テスト用に同一データを用意し、その処理結果を比較していた手間と時間を大幅に低減することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異言語システム間におけるデータ交換装置の構成と、そのデータ交換方法の処理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明のデータ交換インターフェースが提供するデータ構造定義用画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1 クライアントコンピュータ
2 サーバー
3 データ交換インターフェース
4 クライアントアプリケーションソフトウェア
5 オブジェクト
6 交換用データ
7 サーバーアプリケーションソフトウェア
8 データ構造定義部
9 ユーザーオブジェクト生成部
10 クライアントデータ変換部
11 サーバーデータ変換部
12 オブジェクト指向プログラム
13 入力用ユーザーオブジェクト
14 リクエストオブジェクト
15 出力用ユーザーオブジェクト
16 処理部
17 データ構造定義用画面

Claims (3)

  1. オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムの間のデータ交換を行うデータ交換装置であって、クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、及び、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、及び、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを有する、データ交換装置において、
    前記データ交換インターフェースは、
    ユーザーにデータフォーマットを定義させるために、データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報を定義するための項目を表示可能なデータ構造定義用画面と、
    前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて、交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するデータ構造定義部と、
    前記データ構造定義部によって定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成するユーザーオブジェクト生成部と、
    前記データ構造定義部によって生成された交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うクライアントデータ変換部と、
    前記データ構造定義部によって生成された交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うサーバーデータ変換部と、を有し、
    前記データ構造定義部により、ユーザーが前記データ構造定義用画面を使用して定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記ユーザーオブジェクト生成部により入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記ユーザーが定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
    前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
    前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データが前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データを前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに入力する、ことを特徴とする異言語システム間におけるデータ交換装置。
  2. オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムの間のデータ交換を行うデータ交換方法において、
    クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを提供し、
    前記データ交換インターフェースは、
    データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報をユーザーに定義させるための項目を表示可能なデータ構造定義用画面により、ユーザーにデータフォーマットを定義させ、
    前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データの交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
    前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
    前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データが前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアの出力データから変換された交換用データを前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに入力する、ことを特徴とする異言語システム間におけるデータ交換方法。
  3. オブジェクト指向言語によって情報処理を行う情報処理システムと、CとCOBOLを含む従来型プログラム言語によって情報処理を行う情報処理システムに、
    クライアントアプリケーションソフトウェアとユーザーオブジェクトとの間、ユーザーオブジェクトと交換用データとの間、交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のインターフェースをなすデータ交換インターフェースを提供し、
    前記データ交換インターフェースは、
    ユーザーにデータフォーマットを定義させるために、データ交換に係る前記データフォーマットのデータフォーマット名、各データフォーマット名に含まれるデータの変数名、文字列かデシマルか表型データかの別と表型データである場合の表型データ名を含むデータ型、データ長、固定長か可変長かの別を示す配列情報を定義するための項目を表示可能なデータ構造定義用画面と、
    前記データ構造定義用画面を使用してユーザーが定義した前記データフォーマットに基づいて、交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するデータ構造定義部と、
    前記データ構造定義部によって定義されたデータフォーマットに基づいて入力用ユーザーオブジェクトを生成するユーザーオブジェクト生成部と、
    前記データ構造定義部によって生成された交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うクライアントデータ変換部と、
    前記データ構造定義部によって生成された交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数を格納し、データ変換を行うサーバーデータ変換部とを生成し、
    前記データ構造定義部により、ユーザーが前記データ構造定義用画面を使用して定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて交換用データとユーザーオブジェクトとの間の、及び交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアとの間のデータ変換関数を生成するとともに、前記ユーザーオブジェクト生成部により入力用ユーザーオブジェクトを生成し、該入力用ユーザーオブジェクトに前記ユーザーが定義した交換用データのデータフォーマットに基づいて前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データをセットし、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアからのリクエストを入力すると、前記クライアントデータ変換部が、前記交換用データとユーザーオブジェクトの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力用オブジェクトにセットされた入力データを交換用データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信し、
    前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データが前記サーバーアプリケーションソフトウェアに送信されると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記クライアントアプリケーションソフトウェアの入力データから変換された交換用データを前記サーバーアプリケーションソフトウェアの入力データに変換して前記サーバーアプリケーションソフトウェアに入力し、
    前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを入力すると、前記サーバーデータ変換部が、前記交換用データとサーバーアプリケーションソフトウェアの間のデータ変換関数によって、前記サーバーアプリケーションソフトウェアによって処理された出力データを交換用データに変換して前記クライアントアプリケーションソフトウェアに送信し、
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