JP3963244B2 - 情報多重化方法・情報抽出方法・これらの装置及びこれらの方法を実行するプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

情報多重化方法・情報抽出方法・これらの装置及びこれらの方法を実行するプログラムを格納した記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はデジタル静止画像或いはデジタル動画像に対する電子透かし等と呼ばれ、視覚的に検出することができない副情報を多重化する情報多重化方法及びこの情報多重化方法で多重化された多重化画像データから副情報を抽出する情報抽出方法・これらの方法を利用して動作する情報多重化装置・情報抽出装置・これらの装置を構成するプログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より電子透かし等と呼ばれ、デジタル静止画像或いはデジタル動画像、音声等のコンテンツ(主情報)内に人間には知覚できない別の副情報を埋め込む技術がある。
電子透かし技術の概要を図6を用いて簡単に説明する。図6において、1は主情報、2はこの主情報1に重畳させる透かし情報となる副情報である。主情報1に副情報2を重畳して透かし入り画像3を得る。図6では副情報2があたかも見えるが如く表示しているが、現実には副情報2は人間の視覚には全く見ることはできない。
【0003】
副情報2を主情報1に重畳させる方法には ▲1▼画像の画素等の標本値に直接副情報を埋め込む方法と、▲2▼主情報を一旦周波数領域の情報に変形し、この周波数情報に副情報を埋め込む方法とが考えられている。
図7は▲1▼の方法の概要を簡単に説明するためのフローチャートを示す。主情報1と副情報2を用意し、これら主情報1と副情報2を埋込処理部4で埋込処理を施し、埋め込み処理により透かし入り画像3を得る。
【0004】
図8は▲2▼の方法の概要を説明するためのフローチャートを示す。この場合には主情報1を周波数変形部5で周波数情報に変形し、埋込処理部6で副情報2を埋め込み、逆変形部7で周波数情報に変形した主情報1を画像データに逆変形し、透かし入り画像3を得る。
これら▲1▼及び▲2▼の何れの埋込処理方法を採るにしても、電子透かしのメディア編集処理に対する耐性は重要な要素となっている。
【0005】
例えば「特開平11−18064号公報」「特開平11−41573号公報」「特開平11−69133号公報」等では副情報の埋込方法に工夫をこらし、副情報の耐性を向上させようとしている。
図9に「特開平11−18064号公報」で提案された情報多重化装置の構成を示す。図中100は主情報源,200は情報多重化装置、300は情報埋め込みパラメータ源、400は出力画像を示す。
【0006】
情報多重化装置200は画像分解処理部201と、情報多重化処理部202と、画像再構成処理部203とによって構成される。
画像分解処理部201は主情報源100から入力される主情報(デジタル静止画像或いはデジタル動画像)の画像を情報多重化処理部202で取り扱うことができる画素サイズに分割する。つまり、例えば主情報がデジタル動画像の場合は動画像を各フレームの画像に分離し、このフレーム画像を複数のブロック画像に分解する動作を実行する。
【0007】
情報多重化処理部202は画像分解処理部201から送られてくるブロック画像毎に情報埋め込みパラメータ源300から与えられる情報埋め込みパラメータ(例えば乱数)を用いて副情報を乱数化し、各ブロック画像に副情報を埋め込む。
画像再構成処理部203では分解したブロック画像を元の画像に再構成し、出力画像400を出力する。
【0008】
図10は同公報に開示された情報抽出装置の構成を示す。600は情報抽出装置を示す。情報抽出装置600は原画像源500から原画像が、また多重化画像源700から多重化画像が更に情報抽出パラメータ源800から情報抽出パラメータが入力されて副情報900を出力する。
情報抽出装置600は差分画像作成部601と、画像分解処理部602と、情報抽出処理部603と、副情報再構成処理部604とによって構成される。差分画像作成部601は原画像源500から入力される原画像(主情報源100から出力される画像と同じ)と副情報が多重化されている多重化画像の各画素値の差の画像を作成する。
【0009】
画像分解処理部602は情報多重化装置200に設けた画像分解処理部201と同じ処理方法により画像を複数のブロック画像に分解する。分解された各ブロック画像は情報抽出処理部603に入力する。
情報抽出処理部603は各ブロック画像毎に情報抽出パラメータ源800から入力される情報抽出パラメータを使って各ブロック画像毎に埋め込まれている副情報を再現する。各ブロック画像毎に再現された副情報は副情報再構成処理部604で再構成され、副情報900を出力する。尚、図10では「特開平11−18064号公報」に開示された例として多重化画像と原画像との差を求めて副情報を抽出する方式の情報抽出装置を説明したが、多重化画像から直接、副情報を読み取る方式の情報抽出装置も従来から存在し、必ずしも図10に示した情報抽出装置が一般的な情報抽出装置であるとは限らない。
【0010】
情報抽出処理装置600における副情報の抽出条件は以下の如くである。
I、画像分解処理部201と601の分解処理方法が一致していること、
II、情報埋め込みパラメータ源300から出力される情報埋め込みパラメータと、情報抽出パラメータ源800から出力される情報抽出パラメータとが同一であること、
である。
【0011】
これらの条件IとIIが満たされない限り副情報900を抽出することはできない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、副情報を抽出する条件として上記したIとIIの条件を付しているが、これらの二つの条件が解読された場合には副情報を抽出することが可能となり、副情報を削除したり、変形させたりする改ざんが可能となる。
この発明の目的は副情報の抽出条件を比較的簡単な方法により更に厳しくし、副情報の抽出を可能な限り難しくし、副情報の耐性を向上させることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1では、デジタル画像データによって構成される主情報に視覚的に検出されない副情報を多重化する過程において、
主情報の画像サイズが設定した画素数を持つ画像サイズに等しいか否かを比較判定しその判定結果に従って主情報の画像サイズを設定した画像サイズに変形し、この変形された画像サイズにおいて副情報を主情報に多重化処理する情報多重化方法を提案する。
【0014】
この発明の請求項2では、主情報を読み込む主情報読取手段と、
主情報に多重化し視覚的に検知されない副情報を入力する副情報入力手段と、
主情報の画像サイズが予め設定した画像サイズより大きいか小さいかを比較判定する画像サイズ比較判定手段と、
この画像サイズ比較判定手段の判定結果に応じて主情報の画像サイズを設定した画像サイズに変形する画像サイズ変形手段と、
この画像サイズ変形手段で設定した画像サイズに変形された主情報に副情報を多重化する多重化処理手段と、
多重化された多重化画像を元の画像サイズに戻す画像サイズ修復手段と、
によって構成した情報多重化装置を提案する。
【0015】
この発明の請求項3では、デジタル画像からなる主情報を読み込む主情報読込プログラムと、
主情報に多重化する副情報を読み込む副情報読込プログラムと、
主情報読込プログラムで読み込んだ主情報の画像サイズが予め設定した画像サイズより大きいか小さいかを比較判定する画像サイズ比較判定プログラムと、
この画像サイズ比較判定プログラムの判定結果にしたがって主情報の画像サイズを予め設定した画像サイズに変形する画像サイズ変形プログラムと、
設定した画像サイズに変形された主情報に副情報を多重化する多重化プログラムと、
多重化された多重化画像を,元の画像サイズに戻す画像サイズ修復プログラムと、
を格納した記憶媒体を提案する。
【0016】
この発明の請求項4では視覚的に検知されない副情報が多重化された多重化画像から副情報を抽出する過程において、入力された多重化画像を予め設定した特定の画像サイズに変形し、この特定の画像サイズにおいて副情報を抽出する処理を施す情報抽出方法を提案する。
この発明の請求項5では、副情報が多重化されている多重化画像を取り込む画像取り込み手段と、
特定した画像サイズを設定する画像サイズ設定手段と、
入力された多重化画像の画像サイズを画像サイズ設定手段に設定した画像サイズに変形する画像サイズ変形手段と、
画像サイズ変形手段で変形した画像サイズにおいて、多重化画像から副情報を抽出する副情報抽出手段と、
によって構成した情報抽出装置を提案する。
【0017】
この発明の請求項6では、副情報が多重化されている多重化画像を取り込むプログラムと、
画像サイズ設定手段から設定された画像サイズを読み込むプログラムと、
入力された多重化画像の画像サイズを画像サイズ設定手段から読み込んだ画像サイズに変形する画像サイズ変形プログラムと、
画像サイズ変形プログラムで変形した画像サイズの多重化画像から副情報を抽出する副情報抽出プログラムと、
を格納した記憶媒体を提案する。
【0018】
この発明の請求項7では、請求項2に記載の情報多重化装置に画像サイズ設定手段を設け、この画像サイズ設定手段に設定した画像サイズと、入力された主情報の画像サイズとを比較判定し、その判定結果が画像サイズ設定手段に設定した画像サイズに一致しない場合は、画像サイズ変形手段は主情報の画像サイズを画像サイズ設定手段に設定した画像サイズに変形し、画像サイズ修復手段は画像サイズ変形手段が変形した画像サイズを主情報の画像サイズに修復する情報多重化装置を提案する。
【0019】
【作用】
この発明の請求項1及び2で提案した情報多重化方法及び情報多重化装置によれば多重化処理の前に主情報の画像サイズを特定の画像サイズに変形させ、この変形した画像サイズのデジタル画像に副情報を多重化する多重化処理を施したから、副情報の抽出側ではこの特定の画像サイズを再現しない限り副情報を抽出し、読み取ることはできない。従って従来の技術で説明した条件IIの情報抽出パラメータの数が1個追加された形態となり、副情報の読み取りがより一層困難化される。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明の請求項2で提案する情報多重化装置を説明するための概略図である。この情報多重化装置の構成及びその動作を説明することにより請求項1で提案した情報多重化方法も理解できよう。
図1に示す実施例では動画像を主情報とし、この主情報の1フレーム毎に副情報を多重化する場合の実施例を示すが、特にこの発明では動画像に限定するものでないことを明らかにしておきたい。従って、図1に示す実施例では主情報源10は動画像をデジタル信号で出力するデジタル動画像信号源を示す。
【0021】
20はこの発明による情報多重化装置を示す。情報多重化装置20に主情報源10から主情報11が入力される。図2Aにデジタル動画像で構成される主情報の一例を示す。11は主情報を示し、ここでは動画像であるから各フレームの画像11A、11B、11C・・・が連続した形態で入力される。
情報多重化装置20はこの実施例では主情報読み取り手段21と、動画像分解手段22と、画像サイズ比較判定手段23と、画像サイズ変形手段24と、多重化装置25と、画像サイズ修復手段26と、動画修復手段27とによって構成した場合を示す。
【0022】
この発明の特徴とする構成は多重化装置25の前段に画像サイズ変形手段24を設けた点と、多重化装置25の後段に画像サイズ修復手段26を設けた点である。以下に各部の構成及び動作を説明し、画像サイズ変形手段24及び画像サイズ修復手段26を設けたことによる作用効果を明らかにする。
主情報読み取り手段21は例えばバッファメモリのような画像メモリで構成することができ、この主情報読み取り手段21に主情報源10から入力される連続動画像11(図2A)を読み込む。
【0023】
動画像分解手段22は主情報読み取り手段21に読み込んだ動画像を各フレーム毎の主情報11A、11B、11C、・・・・・に分解する(図2B)。
図9に示した従来の情報多重化処理装置200ではこの動画像分解手段22の存在を示していないが、動画像に副情報を多重化するものとすればこの動画像分解手段22に相当する手段が存在し,この動画像分解手段によりフレーム画像に分解した主情報11A、11B、11C、・・・・・を多重化装置25に直接入力し、多重化処理を施す構成となる。
【0024】
この発明では先ず動画像分解手段22でフレーム画像に分解した主情報11A、11B、11C、・・・・・を画像サイズ比較判定手段23で予め設定した画像サイズと比較し、設定した画像サイズと一致しない場合は画像サイズ変形手段24で予め設定した画像サイズに変形する。
画像サイズの設定は画像サイズ設定手段30で設定する。設定手段30としては例えばキィーボードのような入力手段と、この入力手段から入力した数値を記憶しておくメモリによって構成することができる。従って、画像サイズ設定手段30に設定する画像サイズは任意の値に設定することができる。つまり、フレーム画像に分解した主情報11A、11B、11C、・・・・・の各画像サイズに対して拡大・縮小の任意のサイズに設定することができる。
【0025】
図2Cはその様子を示す。図2Cに示す11Aは入力された主情報11A(11B以下は省略)を示す。図2Cに示す12は画像サイズ変形手段24で目的とする画像サイズに変形した画像を示す。従ってこの例では画像サイズ設定手段30に設定した画像サイズはフレーム画像に分解した主情報11Aの画像サイズより小さい場合を示す。13は設定した画像サイズが主情報11Aの画像サイズより大きい場合を示す。
【0026】
画像サイズの変更は従来からよく知られている例えば最近傍法或いは線型補間法等の補間処理によって画素数の変更することによって行うことができる。画像サイズの変更比としては例えば100×100画素を95×95画素に、或いは100×100画素を82×82画素に、等のように任意の画像サイズに設定することができる。
【0027】
画像サイズ変形手段24で目的とする画像サイズに変形された主情報12は多重化装置25に入力され、この多重化装置25で透かしとなる副情報を多重化する。多重化装置25で行う多重化方法としては図7と図8で説明したように画素情報に直接副情報を埋め込む方法或いは主情報を周波数領域のデータ列に変形し、この周波数領域のデータ列に副情報を埋め込む等の何れの方法を採る多重化装置を用いることができる。
【0028】
この実施例ではブロック画像分解処理手段25Aと、多重化手段25Bと、画像再構成処理手段25Cを具備して構成した多重化装置を用いた場合を示す。
ブロック画像分解処理手段25Aは画像サイズ変形手段24から送られてくる主情報12を図3Aに示すように多重化処理の単位となる複数の画像ブロック14に分解する。
【0029】
多重化手段25Bは各画像ブロック14に副情報41を埋め込み多重化する。副情報41は副情報入力手段40から入力される。これと共に、この実施例では鍵情報源50から鍵情報51を入力し、鍵情報51によって例えば副情報41を埋め込む位置を乱数化し、副情報の耐性を向上させる多重化方法を用いた場合を示す。
【0030】
図3Bに副情報41を多重化した画像ブロック15を示す。多重化手段25Bで副情報41を埋め込んだ画像ブロック15は画像再構成処理手段25Cに送り込まれ、この画像再構成処理手段25Cで元の画像16(図3C)の画像サイズを持つ画像16(図3C)を再構成する。
尚、図3に示した例では副情報41を各画像ブロック14に共通に埋め込んだ状態を示したが、図3Dに示すように、再構成された画像16の全体に一つの副情報41を埋め込む方法もある。
【0031】
画像再構成処理手段25Cで再構成された画像16は画像サイズ修復手段26に入力される。画像サイズ修復手段26では画像サイズ変形手段24で変形させた画像サイズを画像サイズ設定手段30に設定した画像サイズに従って元の画像サイズの画像17に修復する(図4A)。
画像サイズが修復された画像17は動画修復手段27でフレーム毎に連結され、副情報41が多重化された動画像18(図4B)として出力される。
【0032】
尚、図1に示した実施例では画像サイズ比較判定手段23を動画像分解手段22の後段に設けた例を説明したが、動画像分解手段22の前段側に設けてもよく、図1の構成に限定されるものではない。
図5はこの発明の請求項5で提案する情報抽出装置の実施例を示す。図5に示す符号70はこの発明で提案する情報抽出装置を示す。この実施例に示す情報抽出装置70は画像取り込み手段71と、動画像分解手段72と、画像サイズ変形手段73と、ブロック画像分解手段74と、副情報抽出手段75と、によって構成した場合を示す。
【0033】
画像取り込み手段71は多重化画像源60から副情報が多重化されている動画像を取り込む。画像取り込み手段71に取り込んだ多重化画像は動画分解手段72でフレーム画像に分解される。
フレーム画像に分解された多重化画像は,画像サイズ変形手段73で画像サイズを変形する。この変形先の画像サイズは画像サイズ設定手段80に設定した画像サイズである。つまり、画像サイズ設定手段80には,図1に示した情報多重化装置20に設けた画像サイズ設定手段30に設定した画像サイズと全く同一の画像サイズを設定し、この設定した画像サイズに多重化画像の画像サイズを変形する。
【0034】
画像サイズ変形手段73で特定の画像サイズに変形した多重化画像をブロック画像分解手段74に入力し、フレーム画像を複数のブロック画像(図3Bに示す15に相当する)に分解する。
ブロック画像分解手段74で分解したブロック画像は多重化時のブロック画像15の画像サイズと一致し、この状態で副情報抽出手段75は例えば鍵情報源90から出力される鍵情報91を使って副情報を抽出し、副情報41を出力する。ここで用いた鍵情報91は多重化時に用いた鍵情報91と全く同じ鍵情報を用いる。多重化時に用いた鍵情報を用いることにより多重化画像に埋め込まれている副情報41が読み出され、抽出することができる。
【0035】
尚、図5では図1に示した画像サイズ比較判定手段23に相当する構成を付加しない方式で説明したが、図5に画像サイズ比較判定手段を付加してもよい。また、この説明を図10に示した情報抽出装置に適用することができることは容易に理解できよう。
情報抽出装置70で副情報41を読み取ることができる条件は以下の如くである。
【0036】
I、ブロック画像分解手段25Aとブロック画像分解手段74のブロックの分解数が一致していること、
II、鍵情報51と91が一致していること。
多重化時にブロック画像分解手段25Aに入力する画像サイズと、情報抽出時にブロック画像分解手段74に入力くする画像の画像サイズとが一致していること、
上記したように条件IIに「画像サイズの一致」という情報抽出パラメータが付加された。従って、この発明によれば副情報41を読み取ることができる条件は上記したブロックの分解数の一致と、鍵情報の一致と、画像サイズの一致の条件が揃わなければならないため、画像サイズ設定手段30に設定する画像サイズを公開しなければ副情報を読み取るための条件が益々複雑となり、この結果副情報の耐性を向上させることができる。また、設定する画像サイズを時々変更することにより副情報の読み取りを益々困難化させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば従来から副情報を読み取ることができる条件として、上記した条件IとIIに加えてIII の条件が付加されるため、副情報を抽出し、読み取る条件が益々複雑となり、解読を難しくすることができる。この結果、副情報を削除したり変形させたりする改ざんを防ぐことができ副情報の副情報の耐性を更に一層向上させることができる利点が得られる。
【0038】
ここで実験結果をひとつ示す。表1及び表2は,電子透かしを埋め込んだデジタル動画像を様々なフレーム画像サイズの拡大縮小処理を施し、電子透かしの耐性を測定した結果である。実験の条件として、対象となるデジタル動画像は,研究会などでよく用いられるBus, Mobile and calender, MIT sequence(girl)の100フレーム,フレーム画像サイズ352×240画素とし、電子透かし読み取り処理は統計的手法を用いて、99.99%の確率で正しい場合のみを透かし有りと判定している。また、電子透かし埋込及び読み取り処理内で用いた画像サイズ変形処理は、周辺4画素からの最近傍法を用いている。
【0039】
表中の数値は,正しく透かし情報を抽出したフレーム数であり、それ以外のフレームは透かし無しと判定(透かしが消去)したものである。縦横の項目は、入力画像に対する規準化フレームのフレーム画像サイズ比を表している。
【0040】
【表1】
Figure 0003963244
【0041】
【表2】
Figure 0003963244
これら表の結果において、フレーム拡大処理に関しては、画像のエネルギーがほぼ保存されてるため、ほとんどの場合ですべてのフレームから透かし読み取りに成功している。フレーム画像の変形処理として、本実験では、最近傍法と線形補間法を用いて透かし画像に対する攻撃を加えてみたが、いずれの場合も透かし情報は多少差があるが、極端な画像変形を除いて透かし情報が存続した。特にフレーム画像の拡大縮小処理によく用いられる線形補間法の場合では、デジタル動画像の画品質が他の方法に比べ良好であるため、結果的に透かしの劣化が少なくなり、結果として多くのフレームから透かし抽出に成功している。この実験より、本発明の有効性が確認されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項2で提案した情報多重化装置の一実施例を説明するためのブロック図。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するための図。
【図3】図2と同様の図。
【図4】図2と同様の図。
【図5】この発明の請求項5で提案した情報抽出装置の一実施例を説明するためのブロック図。
【図6】電子透かし技術の概要を説明するための図。
【図7】一般によく知られている電子透かしの埋め込み処理方法の一つを説明するためのフローチャート。
【図8】一般によく知られている電子透かしの埋め込み処理の他の例を説明するためのフローチャート。
【図9】従来の情報多重化装置を説明するためのブロック図。
【図10】従来の情報抽出装置を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
10 主情報源
11 主情報
20 情報多重化装置
21 主情報読み取り手段
22 動画像分解手段
23 画像サイズ比較判定手段
24 画像サイズ変形手段
25 多重化装置
25A ブロック画像分解処理手段
25B 多重化手段
25C 画像再構成処理手段
26 画像サイズ修復手段
27 動画像修復手段
30、80 画像サイズ設定手段
40 副情報入力手段
41 副情報
50、90 鍵情報源
60 多重化画像源
70 情報抽出装置
71 画像取り込み手段
72 動画像分解手段
73 画像サイズ変形手段
74 ブロック画像分解手段
75 副情報抽出手段

Claims (7)

  1. デジタル画像データによって構成される主情報に視覚的に検出されない副情報を多重化する過程において、
    上記主情報のフレーム画像サイズが設定した画素数を持つフレーム画像サイズに等しいか否かを比較判定しその判定結果に従って上記主情報のフレーム画像サイズを上記設定したフレーム画像サイズに変形し、このサイズが変形された主情報に上記副情報を多重化する処理を施し、この多重化された主情報のフレーム画像サイズを元の画像サイズに変形することを特徴とする情報多重化方法。
  2. A、デジタル画像データによって構成される主情報を読み込む主情報読取手段と、
    B、上記主情報に多重化し、視覚的に検知されない副情報を入力する副情報入力手段と、
    C、上記主情報のフレーム画像サイズが予め設定した画像サイズより大きいか小さいかを比較判定する画像サイズ比較判定手段と、
    D、この画像サイズ比較判定手段の判定結果に応じて上記主情報のフレーム画像サイズを設定した画像サイズに変形する画像サイズ変形手段と、
    E、この画像サイズ変形手段で設定した画像サイズに変形された主情報に上記副情報を多重化する多重化処理手段と、
    F、多重化された多重化主情報のフレーム画像サイズを元の画像サイズに戻す画像サイズ修復手段と、
    によって構成したことを特徴とする情報多重化装置。
  3. 請求項2に記載した情報多重化装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. 請求項1に記載した情報多重化方法によって視覚的に検知されない副情報が多重化された多重化画像から上記副情報を抽出する過程において、
    入力された多重化画像のフレーム画像サイズを予め設定した特定のフレーム画像サイズに変形し、この特定のフレーム画像サイズに変形されて多重化画像に対し上記副情報を抽出する処理を施すことを特徴とする情報抽出方法。
  5. A、請求項1に記載した情報多重化方法によって副情報が多重化されている多重化画像を取り込む画像取り込み手段と、
    B、特定したフレーム画像サイズを設定する画像サイズ設定手段と、
    C、入力された多重化画像のフレーム画像サイズを上記画像サイズ設定手段に設定したフレーム画像サイズに変形する画像サイズ変形手段と、
    D、上記画像サイズ変形手段で変形された多重化画像から副情報を抽出する副情報抽出手段と、
    によって構成した情報抽出装置。
  6. 請求項5に記載された情報抽出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 請求項2に記載の情報多重化装置に画像サイズ設定手段を設け、この画像サイズ設定手段に設定したフレーム画像サイズと、入力された主情報のフレーム画像サイズとを比較判定し、その判定結果が上記画像サイズ設定手段に設定したフレーム画像サイズに一致しない場合は、上記画像サイズ変形手段は上記主情報のフレーム画像サイズを上記画像サイズ設定手段に設定したフレーム画像サイズに変形し、上記画像サイズ修復手段は上記多重化処理手段が多重化した主情報のフレーム画像サイズを上記多重化前の主情報のフレーム画像サイズに修復することを特徴とする情報多重化装置。
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