JP3963234B2 - 場所案内文自動作成方法および装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,選択された目的地の場所を案内する情報を取り扱う計算機の応用技術分野に属し,実際の地図から,その場所を表現する案内文を自動的に作成,編集する方法,および,その方法を実現する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,移動体通信環境の発達がめざましい。このような移動体通信というモバイル環境では,場所案内の必要性が大きくなってくる。ところが,現在,このような機能は,地図を画像情報として提供するといった限られたものとなっている。実際,音声系通信(電話など),あるいは,ポケットベルに代表されるページャーなどでは,画像情報としての地図を取り扱うことは困難であり,その情報の言語化が強く望まれている。
【0003】
このような場所案内情報の言語への自動変換は,カーナビゲーションの音声案内に代表されるように,道路をどちらに曲がるといった,目的地にたどり着くまでの行動の逐次表現である。この表現では,データ量は膨大であり,伝送容量の少ない無線通信では取り扱いが難しく,また,音声で案内された場合でも,利用者が認識できる情報量を越えてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように,場所案内情報の言語への自動変換は,人間が日頃行っているような相対的な位置関係を主体とする方法で行われていない。そのため,そのような場所案内情報を作成,編集するには,人手を介する必要があり,また,かなりの時間と経験を必要とするものである。そのため,その省力化,さらには,自動化が強く望まれている。
【0005】
本発明は,上述したような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって,選択された目的地の場所を案内する案内文を自動的に作成,編集する方法,および,装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の場所案内文自動作成方法は,要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する方法であって,
利用者の要求から,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に関して,地図データベース,道路ネットワークデータベース,空間オブジェクトネットワークデータベースから該当する範囲のデータを入力する第1の手順と,
前記第1の手順にて入力されたデータに関して,目的地の大まかな場所を特定するための第1のランドマークの候補を選択し,その第1のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第1のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第1のランドマークの候補を第1のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第1のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第2の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマーク,および,位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するための第2のランドマークの候補を選択し,その第2のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第2のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第2のランドマークの候補を第2のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第2のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第3の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマークと位置関係表現,および,前記第3の手順にて選択された第2のランドマークと位置関係表現に関して,場所案内文を作成,編集し,出力媒体ごとに,その信号を変換し,設定された出力先に出力する第4の手順と,
を有することを特徴とする。
【0007】
ここでいうランドマークとは,建物という限定されたものではなくて,「○○通り」といった道路,あるいは,××川など,地図データに含まれる,すべての空間オブジェクトを対象に選択される。
【0008】
なお,第2,および,第3の手順は,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けることを実現する。
【0009】
第2,第3,第4の手順は,ランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減することを実現する。また,目的地の場所を,その経路ではなくて,ランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減することを実現する。
【0010】
本発明の場所案内文自動作成装置は,要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する装置であって,
前述した場所案内文自動作成方法における第1の手順〜第4の手順を,計算機のプログラムによって実現する各処理手段を持つことを特徴とする。
【0011】
本発明の作用は,以下のとおりである。
要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,地図データベースに格納された地図データから,自動的に作成するにあたって,入力された目的地に対して,獲得された地図データから,利用者が当該地区を実際に訪れた時に認知できる空間オブジェクトを,その場所,属性,または,形状により判断し,目的地に対するランドマークとして選択することにより,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けるという作用を持つ。
【0012】
入力された目的地に対して,目的地の大まかな場所を特定するためのランドマーク,および,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,それらのランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減するという作用を持つ。
【0013】
目的地の場所を,利用者が認知しているランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減するという作用を持つ。
【0014】
このように,本発明により,計算機を用いた画一処理によって,人間の作業の個人差を解放したことで,作成される場所案内文の品質を一定に保つことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に,本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は,本発明による場所案内文自動作成装置の要部構成を示すブロック図,図2は,図1に示したブロック図の各部で行われている処理を具体的に示す図である。
【0016】
この装置は,図1に示すように,入力受付処理部110,場所案内作成処理部120,出力制御処理部130から構成される。
入力受付処理部l10は,利用者からの要求を受け付けて,その要求に基づいて,地図データベース101,道路ネットワークデータベース102,空間オブジェクトネットワークデータベース103にアクセスし,処理を行う。
【0017】
なお,地図データベース101は,地図中に存在する図形の座標点列のデータ,および,その図形に付与されている属性を含むデータベースである。ここで,付与されている属性は,名称,住所,電話番号,業種分類といった住人情報から構成されている。
【0018】
道路ネットワークデータベース102は,道路のネットワークをあらわす,リンク,ノードデータを含むデータベースである。
また,空間オブジェクトネットワークデータベース103は,隣接する空間オブジェクト間のネットワークをあらわすデータベースであり,空間オブジェクトの位置関係情報を含む。
【0019】
場所案内作成処理部120には,入力受付処理部110の処理結果に基づいて処理を行う広域ランドマーク選択処理部121,この広域ランドマーク選択処理部121の処理結果に基づいて処理を行う詳細ランドマーク選択処理部122が設けられている。
【0020】
出力制御処理部130は,場所案内作成処理部120の処理結果に基づいて処理を行い,処理結果を場所案内104として,出力することが行われる。
上記の各処理部での処理について,図2を参照して説明する。
【0021】
入力受付処理S1では,利用者からの入力に対して,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に対して,必要な地図データ201,道路ネットワークデータ202,空間オブジェクトネットワークデータ203を抽出し,場所案内104の作成に必要なデータを選択する。
【0022】
場所案内作成処理S2では,入力受付処理S1で選択された目的地に対して,その場所を案内する情報を作成する。
出力制御処理S3では,場所案内作成処理S2で作成された場所を案内する情報から,場所案内文を作成,編集し,出力媒体に合わせた形に変更し,出力先に出力する。
【0023】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,入力受付処理S1で選択された目的地の大まかな場所を特定するためのランドマークを選択し,そのランドマークと目的地の位置関係を言語表現に変換することを行う。
【0024】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,広域ランドマーク選択処理S2−1で選択されたランドマークと位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,そのランドマークと目的地の位置関係を言語表現に変換することを行う。
【0025】
また,各処理のフローについては,入力受付処理S1は図3に,広域ランドマーク選択処理S2−1は図4に,詳細ランドマーク選択処理S2−2は図5に,出力制御処理S3は図6に示す。
【0026】
入力受付処理S1では,図3に示されるようなフローで処理が行われる。
検索データが入力されると(S101),出力媒体,出力先,目的地(Og)を抽出することが行われ(S102,S103),その目的地(Og)に対して,必要な地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータが入力され(S104),広域ランドマーク選択処理S2−1へ処理を移す。
【0027】
出力媒体,出力先,目的地の抽出が行われない場合には(S102,S103),再入力とし,また,目的地に対して,該当範囲の地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータの入力が行われなかった場合にも(S104),検索データの再入力とする。
【0028】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,図4に示されるようなフローで処理が行われる。
まず,入力受付処理S1で設定された目的地(Og)に対して,その目的地の場所を大まかに表現するためのランドマーク(広域ランドマーク)の候補が選択される(S401)。この候補は,その空間オブジェクトの属性によるパラメータ(α),および,形状によるパラメータ(β)について,αとβの積の大きな順に選択される。ここで,このαは,候補が公共施設の場合には値が高く,候補が個人的なものの場合には値が低く設定され,また,βは,候補の形状が大きい,丸いといった場合には値が高く,候補の形状が小さい,四角いといった場合には値が低く設定される。
【0029】
この選択された順の広域ランドマークについて,以下に説明するように,空間語(その目的地との相対的な位置関係表現)を選択し,空間語が存在すれば,詳細ランドマーク選択処理S2−2に処理を移し,空間語が存在しなければ,次の順の候補に対して,空間語を選択する処理が行われる。
【0030】
候補となるランドマーク(Ol)に対して(S402),NW抽出ルーチンにより,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を選択することが行われる(S403)。
【0031】
このNW抽出ルーチンの処理フローは,図7に示されている。
図7のNW抽出ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)として選択されたデータ(広域ランドマーク(Ol))を入力し(S701),そのランドマークの種別を判断し(S702),Otがノードの場合はOt自身をNt,Otがリンクの場合はOtにつながるノードのうちOgに近いノードをNt,その他の場合はOt近傍のノードをNtとし,Og近傍のノードをNgとする(S703〜S705)。
【0032】
次に,ノードNtからNgまで道路ネットワーク経路を探索し,探索により選択されたノードを「N1,…,Nm」,Ni,Ni+1 間のリンクを「Li」とし(S706),Ol(Ot)からOgまで空間オブジェクトネットワーク経路探索により選択された空間オブジェクトを「O1,…,On」,Oi,Oi+1 間のリンクを「vi」とする(S707)。
【0033】
このNW抽出ルーチンより算出されたnが,あらかじめ定めた値Nより小さいかどうかを判断し(図4:S404),あらかじめ定めた値Nより小さい場合には詳細空間語選択ルーチンへ(S405),そうでなければ,広域空間語選択ルーチンへ処理を移す(S406)。
【0034】
広域空間語選択ルーチンの処理フローは,図8に示されている。
図8の広域空間語選択ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)を入力し(S801),そのランドマークの種別を判断して(S802),その種別がノードの場合は,目的地までの距離(Og−Ot間の距離)をとり,あらかじめ定めた値Dより小さいかどうかを判断する(S803)。値Dより小さい場合には,広域空間語「近い(または近く)」を選択し(S804),そうでなければ,空間語選択失敗とする(S805)。
【0035】
ランドマークの種別がそれ以外の場合には(S802),隣接するリンクの向きとその鉛直方向に座標軸を設定し(S806),広域空間語を選択する(S808)。ここで,広域空間語は,前,後,左,右,手前,向こう,表,裏などであり,その広域空間語の示す領域は,あるランドマークの大きさに対して決められている。
【0036】
選択した広域空間語の表現領域を,対象となるランドマーク(Ot)の大きさにより補正し(S809),補正された広域空間語の示す領域を座標軸に対して展開して,その領域内に目的地が含まれるかどうかを判断する(S810)。目的地が含まれる場合には,その広域空間語に決定する(S811)。含まれない場合には,S807〜S810の処理を他の広域空間語で繰り返し,すべての広域空間語で選択できなければ(S807),種別がノードの場合と同じ処理を行う。
【0037】
詳細空間語選択ルーチンの処理フローは,図9に示されている。
図9の詳細空間語選択ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)に対して得られたOi,Oi+1 間のリンクviに対して,Oi,および,Liを基準として,5パターンに分類し(S901),その組み合わせによる言語の選択を行う(S902,S903)。
【0038】
この分類例を図10に示す。図10に示されるように,Ni,Ni+1 間のリングLiで表現される進行方向を基準として,viと他の空間オブジェクトとの関わりによりパターン分類が行われ,この場合,例えば,1)パターンP1は「隣」,2)パターンP2は「向かい」,3)パターンP3は「道をはさんだ」,4)パターンP4は「沿い」,5)パターンP5は「そば」などと変換される。
【0039】
この分類を基本として,その選択されたviに対しての複数の組み合わせについて処理を行う。例えば,図11に示すように,2つの組み合わせの場合,a)「隣」+「隣」→「2軒先」,あるいは,b)「隣」+「向かい」→「ななめ前」と変換される。同様に,複数の組み合わせを計算して,詳細空間語を選択する処理を行う(S903)。また,このような変換ができない場合には,選択失敗とする(S904)。
【0040】
広域空間語選択ルーチン(図4:S406),あるいは,詳細空間語選択ルーチン(S405)によって,空間語の選択が行われた場合には(S407),そのランドマークOlを,対象となる広域ランドマークとして選択し(S408),また,そのときの空間語をSDlとして選択して(S409),処理を詳細ランドマーク選択処理S2−2に移す。また,空間語の選択が失敗した場合には(S407),次の候補順のランドマークについて,同様な処理を行う(S410,S403〜S409)。
【0041】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,図5に示されるようなフローで処理が行われる。
まず,広域ランドマーク選択処理S2−1で設定された広域ランドマークOl,および,空間語SDlに対して,その地区に含まれるランドマーク(詳細ランドマーク)の候補が選択される(S501)。ここで,この地区に含まれるランドマークというのは,目的地Ogとの位置関係がSDlで表されるランドマークである。例えば,SDl=「近い」であれば,目的地Ogとの位置関係が「近い」で表されるランドマークを候補とする。
【0042】
この候補は,その空間オブジェクトの属性によるパラメータ(α),および,形状によるパラメータ(β)について,αとβの積の大きな順に選択される。ここで,このαは,候補が公共施設の場合には値が高く,候補が個人的なものの場合には値が低く設定される。また,βは,候補の形状が大きい,丸いといった場合には値が高く,候補の形状が小さい,四角いといった場合には値が低く設定される。この選択された順の詳細ランドマークについて,その目的地との相対的な位置関係を言語変換することが行われる。
【0043】
NW抽出ルーチン(S504)によって選択されたデータに対して,算出されたnが,あらかじめ定められた値Nより小さい場合(S505),詳細空間語選択ルーチンへ処理を移し(S506),そうでなければ,その対象となるランドマークを候補から削除することが行われる(S507)。
【0044】
詳細空間語選択ルーチンで空間語が選択されると(S508),その対象となるランドマークに対して,目的地から,その選択された空間語で表せる他のランドマークを探索することが行われ,その数(類似度)を算出することが行われる(S509)。例えば,空間語が「2軒先」と選択されれば,目的地に対して,あらゆる方向からの「2軒先」となるランドマークを探し,その数を類似度とするということである。
【0045】
すべての詳細ランドマークの候補に対して処理を行い(S502,S503),その結果,詳細ランドマーク候補が存在すれば(S510),候補順が高く,類似度の小さなものを詳細ランドマーク(Od)として選択し(S511),その空間語をSDdとして選択して(S512),処理を出力制御処理S3に移す。候補が存在しなければ(S510),広域ランドマーク選択処理S2−1へ処理を移し,他の広域ランドマークを選択することが行われる(S513)。
【0046】
出力制御処理S3では,図6に示されるようなフローで処理が行われる。
最初に,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択された目的地Ogを入力する(S601)。そのデータを用いて,目的地と選択されたランドマークとの相対的な位置関係を含む案内文の作成,および,編集を行う(S602)。この案内文の情報を入力受付処理S1で設定した出力媒体用に変換する(S603)。例えば,ポケットベル用にPB信号に変換する,携帯電話用に音声合成するなどである。この変換されたデータを,出力先に場所案内として出力する。
【0047】
以上説明したように,本発明を用いると,地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータを用意することにより,利用者の要求する目的地の場所案内文が,自動的に作成,編集され,それを利用者に堤供できる。
【0048】
なお,場所案内文の作成にあたり,広域ランドマーク選択処理S2−1と詳細ランドマーク選択処理2−2は,その処理順序を交換してもよい。また,繰り返して処理を行い,複数のランドマークに対して,相対的な位置表現を含むものとしてもよい。
【0049】
図12,図13,図14,図15は,上述した処理手順を実際のデータに即して,説明するための図である。
利用者からの要求が,目的地Og=「○○ラーメン」,テキスト出力と設定されたこととする。
【0050】
入力受付処理S1では,設定された目的地Ogに対して,地図データ201,道路ネットワークデータ202,および,空間オブジェクトネットワークデータ203が入力される。
【0051】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,目的地Ogに対して,広域ランドマークOlを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われる。この例を図12に示す。候補のOl=「××百貨店」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図12(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図8に示した広域空間語選択ルーチンにより,広域空間語SDl=「近く」が選択される。
【0052】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,Ol,SDlに対して,詳細ランドマークの候補Odを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われ,その候補順と類似度により,詳細ランドマークを選択することが行われる。この例を図13に示す。候補のOd=「コンビニ」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図13(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図9に示した詳細空間語選択ルーチンにより,詳細空間語SDd=「斜め前」が選択される。
【0053】
出力制御処理S3では,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択されたOgを用いて,案内文の作成,編集が行われる。この場合,「○○ラーメンは,××百貨店の近くのコンビニの斜め前にあります。」と場所案内文が作成,編集される。この作成,編集されたデータを,この場合はテキスト形式で,出力先に出力することが行われる。
【0054】
また,利用者からの要求が,目的地Og=「△△ラーメン」,テキスト出力と設定されたこととする。
入力受付処理S1では,設定された目的地Ogに対して,地図データ201,道路ネットワークデータ202,および,空間オブジェクトネットワークデータ203が入力される。広域ランドマーク処理S2−1では,Ogに対して,広域ランドマークOlを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われる。
【0055】
この例を図14に示す。候補のOl=「□郵便局」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果,広域空間語選択ルーチンに処理を移す。これを模式的に図14(B)に示している。隣接リンクから座標軸が設定され,この候補Olの大きさに対して,広域空間語「裏」の表現する領域が補正される。この領域の中に,目的地Ogが含まれるので,広域空間語SDl=「裏」が選択される。
【0056】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,Ol,SDlに対して,詳細ランドマークの候補を設定し,その位置関係を言語に変換することが行われ,その候補順と類似度により,詳細ランドマークを選択することが行われる。
【0057】
この例を図15に示す。候補のOI=「□郵便局」に対して,SDl=「裏」で表されるランドマークの中から,候補のOd=「○○電気」が選択される。このOdに対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図15(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図9に示した詳細空間語選択ルーチンにより,詳細空間語SDd=「2軒先」が選択される。
【0058】
出力制御処理S3では,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択されたOgを用いて,場所案内文の作成,編集が行われる。この場合,「△△ラーメンは,□郵便局の裏で,○○電気の2軒先にあります。」と場所案内文が作成,編集される。この作成,編集されたデータを,この場合はテキスト形式で,出力先に出力することが行われる。
【0059】
以上,本発明を実施例に基づき具体的に説明したが,本発明は上記の実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】
本発明は,以上説明したように構成されているので,以下に記載するような効果を奏する。
【0061】
(1)本発明は,利用者の要求する目的地までの場所案内文が,自動的に作成でき,大幅な人手とコストの削減が期待できる効果がある。
また,計算機が画一的な処理を施すので,複数の人による個人差もなく,均一な品質を維持することができる効果がある。
【0062】
(2)本発明は,入力された目的地に対して,獲得された地図データから,利用者が当該地区を実際に訪れた時に認知できる空間オブジェクトを,その場所,属性,または,形状により判断し,目的地に対するランドマークとして選択することにより,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けることができる効果がある。
【0063】
(3)本発明は,入力された目的地に対して,目的地の大まかな場所を特定す るためのランドマーク,および,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,それらのランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減するという効果がある。また,目的地の場所を,その経路ではなくて,ランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減することを実現する。
【0064】
(4)また,本発明は,上記効果を備えた装置を実現することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による場所案内文自動作成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すブロック図の各部で行われている処理を具体的に示す図である。
【図3】入力受付処理を説明する処理フローチャートである。
【図4】広域ランドマーク選択処理を説明する処理フローチャートである。
【図5】詳細ランドマーク選択処理を説明する処理フローチャートである。
【図6】出力制御処理を説明する処理フローチャートである。
【図7】NW抽出ルーチンの処理フローチャートである。
【図8】広域空間語選択ルーチンの処理フローチャートである。
【図9】詳細空間語選択ルーチンの処理フローチャートである。
【図10】詳細空間語選択のためのパターン分類の例を示す図である。
【図11】詳細空間語選択のためのパターンの組み合わせの例を示す図である。
【図12】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図13】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図14】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図15】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【符号の説明】
101 地図データベース
102 道路ネットワークデータベース
103 空間オブジェクトネットワークデータベース
104 場所案内
l10 入力受付処理部
120 場所案内作成処理部
121 広域ランドマーク選択処理部
122 詳細ランドマーク選択処理部
130 出力制御処理部
201 地図データ
202 道路ネットワークデータ
203 空間オブジェクトネットワークデータ
S1 入力受付処理
S2 場所案内作成処理
S2−1 広域ランドマーク選択処理
S2−2 詳細ランドマーク選択処理
S3 出力制御処理
【発明の属する技術分野】
本発明は,選択された目的地の場所を案内する情報を取り扱う計算機の応用技術分野に属し,実際の地図から,その場所を表現する案内文を自動的に作成,編集する方法,および,その方法を実現する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,移動体通信環境の発達がめざましい。このような移動体通信というモバイル環境では,場所案内の必要性が大きくなってくる。ところが,現在,このような機能は,地図を画像情報として提供するといった限られたものとなっている。実際,音声系通信(電話など),あるいは,ポケットベルに代表されるページャーなどでは,画像情報としての地図を取り扱うことは困難であり,その情報の言語化が強く望まれている。
【0003】
このような場所案内情報の言語への自動変換は,カーナビゲーションの音声案内に代表されるように,道路をどちらに曲がるといった,目的地にたどり着くまでの行動の逐次表現である。この表現では,データ量は膨大であり,伝送容量の少ない無線通信では取り扱いが難しく,また,音声で案内された場合でも,利用者が認識できる情報量を越えてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように,場所案内情報の言語への自動変換は,人間が日頃行っているような相対的な位置関係を主体とする方法で行われていない。そのため,そのような場所案内情報を作成,編集するには,人手を介する必要があり,また,かなりの時間と経験を必要とするものである。そのため,その省力化,さらには,自動化が強く望まれている。
【0005】
本発明は,上述したような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって,選択された目的地の場所を案内する案内文を自動的に作成,編集する方法,および,装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の場所案内文自動作成方法は,要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する方法であって,
利用者の要求から,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に関して,地図データベース,道路ネットワークデータベース,空間オブジェクトネットワークデータベースから該当する範囲のデータを入力する第1の手順と,
前記第1の手順にて入力されたデータに関して,目的地の大まかな場所を特定するための第1のランドマークの候補を選択し,その第1のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第1のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第1のランドマークの候補を第1のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第1のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第2の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマーク,および,位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するための第2のランドマークの候補を選択し,その第2のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第2のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第2のランドマークの候補を第2のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第2のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第3の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマークと位置関係表現,および,前記第3の手順にて選択された第2のランドマークと位置関係表現に関して,場所案内文を作成,編集し,出力媒体ごとに,その信号を変換し,設定された出力先に出力する第4の手順と,
を有することを特徴とする。
【0007】
ここでいうランドマークとは,建物という限定されたものではなくて,「○○通り」といった道路,あるいは,××川など,地図データに含まれる,すべての空間オブジェクトを対象に選択される。
【0008】
なお,第2,および,第3の手順は,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けることを実現する。
【0009】
第2,第3,第4の手順は,ランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減することを実現する。また,目的地の場所を,その経路ではなくて,ランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減することを実現する。
【0010】
本発明の場所案内文自動作成装置は,要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する装置であって,
前述した場所案内文自動作成方法における第1の手順〜第4の手順を,計算機のプログラムによって実現する各処理手段を持つことを特徴とする。
【0011】
本発明の作用は,以下のとおりである。
要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,地図データベースに格納された地図データから,自動的に作成するにあたって,入力された目的地に対して,獲得された地図データから,利用者が当該地区を実際に訪れた時に認知できる空間オブジェクトを,その場所,属性,または,形状により判断し,目的地に対するランドマークとして選択することにより,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けるという作用を持つ。
【0012】
入力された目的地に対して,目的地の大まかな場所を特定するためのランドマーク,および,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,それらのランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減するという作用を持つ。
【0013】
目的地の場所を,利用者が認知しているランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減するという作用を持つ。
【0014】
このように,本発明により,計算機を用いた画一処理によって,人間の作業の個人差を解放したことで,作成される場所案内文の品質を一定に保つことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に,本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は,本発明による場所案内文自動作成装置の要部構成を示すブロック図,図2は,図1に示したブロック図の各部で行われている処理を具体的に示す図である。
【0016】
この装置は,図1に示すように,入力受付処理部110,場所案内作成処理部120,出力制御処理部130から構成される。
入力受付処理部l10は,利用者からの要求を受け付けて,その要求に基づいて,地図データベース101,道路ネットワークデータベース102,空間オブジェクトネットワークデータベース103にアクセスし,処理を行う。
【0017】
なお,地図データベース101は,地図中に存在する図形の座標点列のデータ,および,その図形に付与されている属性を含むデータベースである。ここで,付与されている属性は,名称,住所,電話番号,業種分類といった住人情報から構成されている。
【0018】
道路ネットワークデータベース102は,道路のネットワークをあらわす,リンク,ノードデータを含むデータベースである。
また,空間オブジェクトネットワークデータベース103は,隣接する空間オブジェクト間のネットワークをあらわすデータベースであり,空間オブジェクトの位置関係情報を含む。
【0019】
場所案内作成処理部120には,入力受付処理部110の処理結果に基づいて処理を行う広域ランドマーク選択処理部121,この広域ランドマーク選択処理部121の処理結果に基づいて処理を行う詳細ランドマーク選択処理部122が設けられている。
【0020】
出力制御処理部130は,場所案内作成処理部120の処理結果に基づいて処理を行い,処理結果を場所案内104として,出力することが行われる。
上記の各処理部での処理について,図2を参照して説明する。
【0021】
入力受付処理S1では,利用者からの入力に対して,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に対して,必要な地図データ201,道路ネットワークデータ202,空間オブジェクトネットワークデータ203を抽出し,場所案内104の作成に必要なデータを選択する。
【0022】
場所案内作成処理S2では,入力受付処理S1で選択された目的地に対して,その場所を案内する情報を作成する。
出力制御処理S3では,場所案内作成処理S2で作成された場所を案内する情報から,場所案内文を作成,編集し,出力媒体に合わせた形に変更し,出力先に出力する。
【0023】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,入力受付処理S1で選択された目的地の大まかな場所を特定するためのランドマークを選択し,そのランドマークと目的地の位置関係を言語表現に変換することを行う。
【0024】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,広域ランドマーク選択処理S2−1で選択されたランドマークと位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,そのランドマークと目的地の位置関係を言語表現に変換することを行う。
【0025】
また,各処理のフローについては,入力受付処理S1は図3に,広域ランドマーク選択処理S2−1は図4に,詳細ランドマーク選択処理S2−2は図5に,出力制御処理S3は図6に示す。
【0026】
入力受付処理S1では,図3に示されるようなフローで処理が行われる。
検索データが入力されると(S101),出力媒体,出力先,目的地(Og)を抽出することが行われ(S102,S103),その目的地(Og)に対して,必要な地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータが入力され(S104),広域ランドマーク選択処理S2−1へ処理を移す。
【0027】
出力媒体,出力先,目的地の抽出が行われない場合には(S102,S103),再入力とし,また,目的地に対して,該当範囲の地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータの入力が行われなかった場合にも(S104),検索データの再入力とする。
【0028】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,図4に示されるようなフローで処理が行われる。
まず,入力受付処理S1で設定された目的地(Og)に対して,その目的地の場所を大まかに表現するためのランドマーク(広域ランドマーク)の候補が選択される(S401)。この候補は,その空間オブジェクトの属性によるパラメータ(α),および,形状によるパラメータ(β)について,αとβの積の大きな順に選択される。ここで,このαは,候補が公共施設の場合には値が高く,候補が個人的なものの場合には値が低く設定され,また,βは,候補の形状が大きい,丸いといった場合には値が高く,候補の形状が小さい,四角いといった場合には値が低く設定される。
【0029】
この選択された順の広域ランドマークについて,以下に説明するように,空間語(その目的地との相対的な位置関係表現)を選択し,空間語が存在すれば,詳細ランドマーク選択処理S2−2に処理を移し,空間語が存在しなければ,次の順の候補に対して,空間語を選択する処理が行われる。
【0030】
候補となるランドマーク(Ol)に対して(S402),NW抽出ルーチンにより,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を選択することが行われる(S403)。
【0031】
このNW抽出ルーチンの処理フローは,図7に示されている。
図7のNW抽出ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)として選択されたデータ(広域ランドマーク(Ol))を入力し(S701),そのランドマークの種別を判断し(S702),Otがノードの場合はOt自身をNt,Otがリンクの場合はOtにつながるノードのうちOgに近いノードをNt,その他の場合はOt近傍のノードをNtとし,Og近傍のノードをNgとする(S703〜S705)。
【0032】
次に,ノードNtからNgまで道路ネットワーク経路を探索し,探索により選択されたノードを「N1,…,Nm」,Ni,Ni+1 間のリンクを「Li」とし(S706),Ol(Ot)からOgまで空間オブジェクトネットワーク経路探索により選択された空間オブジェクトを「O1,…,On」,Oi,Oi+1 間のリンクを「vi」とする(S707)。
【0033】
このNW抽出ルーチンより算出されたnが,あらかじめ定めた値Nより小さいかどうかを判断し(図4:S404),あらかじめ定めた値Nより小さい場合には詳細空間語選択ルーチンへ(S405),そうでなければ,広域空間語選択ルーチンへ処理を移す(S406)。
【0034】
広域空間語選択ルーチンの処理フローは,図8に示されている。
図8の広域空間語選択ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)を入力し(S801),そのランドマークの種別を判断して(S802),その種別がノードの場合は,目的地までの距離(Og−Ot間の距離)をとり,あらかじめ定めた値Dより小さいかどうかを判断する(S803)。値Dより小さい場合には,広域空間語「近い(または近く)」を選択し(S804),そうでなければ,空間語選択失敗とする(S805)。
【0035】
ランドマークの種別がそれ以外の場合には(S802),隣接するリンクの向きとその鉛直方向に座標軸を設定し(S806),広域空間語を選択する(S808)。ここで,広域空間語は,前,後,左,右,手前,向こう,表,裏などであり,その広域空間語の示す領域は,あるランドマークの大きさに対して決められている。
【0036】
選択した広域空間語の表現領域を,対象となるランドマーク(Ot)の大きさにより補正し(S809),補正された広域空間語の示す領域を座標軸に対して展開して,その領域内に目的地が含まれるかどうかを判断する(S810)。目的地が含まれる場合には,その広域空間語に決定する(S811)。含まれない場合には,S807〜S810の処理を他の広域空間語で繰り返し,すべての広域空間語で選択できなければ(S807),種別がノードの場合と同じ処理を行う。
【0037】
詳細空間語選択ルーチンの処理フローは,図9に示されている。
図9の詳細空間語選択ルーチンでは,対象となるランドマーク(Ot)に対して得られたOi,Oi+1 間のリンクviに対して,Oi,および,Liを基準として,5パターンに分類し(S901),その組み合わせによる言語の選択を行う(S902,S903)。
【0038】
この分類例を図10に示す。図10に示されるように,Ni,Ni+1 間のリングLiで表現される進行方向を基準として,viと他の空間オブジェクトとの関わりによりパターン分類が行われ,この場合,例えば,1)パターンP1は「隣」,2)パターンP2は「向かい」,3)パターンP3は「道をはさんだ」,4)パターンP4は「沿い」,5)パターンP5は「そば」などと変換される。
【0039】
この分類を基本として,その選択されたviに対しての複数の組み合わせについて処理を行う。例えば,図11に示すように,2つの組み合わせの場合,a)「隣」+「隣」→「2軒先」,あるいは,b)「隣」+「向かい」→「ななめ前」と変換される。同様に,複数の組み合わせを計算して,詳細空間語を選択する処理を行う(S903)。また,このような変換ができない場合には,選択失敗とする(S904)。
【0040】
広域空間語選択ルーチン(図4:S406),あるいは,詳細空間語選択ルーチン(S405)によって,空間語の選択が行われた場合には(S407),そのランドマークOlを,対象となる広域ランドマークとして選択し(S408),また,そのときの空間語をSDlとして選択して(S409),処理を詳細ランドマーク選択処理S2−2に移す。また,空間語の選択が失敗した場合には(S407),次の候補順のランドマークについて,同様な処理を行う(S410,S403〜S409)。
【0041】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,図5に示されるようなフローで処理が行われる。
まず,広域ランドマーク選択処理S2−1で設定された広域ランドマークOl,および,空間語SDlに対して,その地区に含まれるランドマーク(詳細ランドマーク)の候補が選択される(S501)。ここで,この地区に含まれるランドマークというのは,目的地Ogとの位置関係がSDlで表されるランドマークである。例えば,SDl=「近い」であれば,目的地Ogとの位置関係が「近い」で表されるランドマークを候補とする。
【0042】
この候補は,その空間オブジェクトの属性によるパラメータ(α),および,形状によるパラメータ(β)について,αとβの積の大きな順に選択される。ここで,このαは,候補が公共施設の場合には値が高く,候補が個人的なものの場合には値が低く設定される。また,βは,候補の形状が大きい,丸いといった場合には値が高く,候補の形状が小さい,四角いといった場合には値が低く設定される。この選択された順の詳細ランドマークについて,その目的地との相対的な位置関係を言語変換することが行われる。
【0043】
NW抽出ルーチン(S504)によって選択されたデータに対して,算出されたnが,あらかじめ定められた値Nより小さい場合(S505),詳細空間語選択ルーチンへ処理を移し(S506),そうでなければ,その対象となるランドマークを候補から削除することが行われる(S507)。
【0044】
詳細空間語選択ルーチンで空間語が選択されると(S508),その対象となるランドマークに対して,目的地から,その選択された空間語で表せる他のランドマークを探索することが行われ,その数(類似度)を算出することが行われる(S509)。例えば,空間語が「2軒先」と選択されれば,目的地に対して,あらゆる方向からの「2軒先」となるランドマークを探し,その数を類似度とするということである。
【0045】
すべての詳細ランドマークの候補に対して処理を行い(S502,S503),その結果,詳細ランドマーク候補が存在すれば(S510),候補順が高く,類似度の小さなものを詳細ランドマーク(Od)として選択し(S511),その空間語をSDdとして選択して(S512),処理を出力制御処理S3に移す。候補が存在しなければ(S510),広域ランドマーク選択処理S2−1へ処理を移し,他の広域ランドマークを選択することが行われる(S513)。
【0046】
出力制御処理S3では,図6に示されるようなフローで処理が行われる。
最初に,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択された目的地Ogを入力する(S601)。そのデータを用いて,目的地と選択されたランドマークとの相対的な位置関係を含む案内文の作成,および,編集を行う(S602)。この案内文の情報を入力受付処理S1で設定した出力媒体用に変換する(S603)。例えば,ポケットベル用にPB信号に変換する,携帯電話用に音声合成するなどである。この変換されたデータを,出力先に場所案内として出力する。
【0047】
以上説明したように,本発明を用いると,地図データ,道路ネットワークデータ,空間オブジェクトネットワークデータを用意することにより,利用者の要求する目的地の場所案内文が,自動的に作成,編集され,それを利用者に堤供できる。
【0048】
なお,場所案内文の作成にあたり,広域ランドマーク選択処理S2−1と詳細ランドマーク選択処理2−2は,その処理順序を交換してもよい。また,繰り返して処理を行い,複数のランドマークに対して,相対的な位置表現を含むものとしてもよい。
【0049】
図12,図13,図14,図15は,上述した処理手順を実際のデータに即して,説明するための図である。
利用者からの要求が,目的地Og=「○○ラーメン」,テキスト出力と設定されたこととする。
【0050】
入力受付処理S1では,設定された目的地Ogに対して,地図データ201,道路ネットワークデータ202,および,空間オブジェクトネットワークデータ203が入力される。
【0051】
広域ランドマーク選択処理S2−1では,目的地Ogに対して,広域ランドマークOlを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われる。この例を図12に示す。候補のOl=「××百貨店」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図12(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図8に示した広域空間語選択ルーチンにより,広域空間語SDl=「近く」が選択される。
【0052】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,Ol,SDlに対して,詳細ランドマークの候補Odを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われ,その候補順と類似度により,詳細ランドマークを選択することが行われる。この例を図13に示す。候補のOd=「コンビニ」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図13(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図9に示した詳細空間語選択ルーチンにより,詳細空間語SDd=「斜め前」が選択される。
【0053】
出力制御処理S3では,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択されたOgを用いて,案内文の作成,編集が行われる。この場合,「○○ラーメンは,××百貨店の近くのコンビニの斜め前にあります。」と場所案内文が作成,編集される。この作成,編集されたデータを,この場合はテキスト形式で,出力先に出力することが行われる。
【0054】
また,利用者からの要求が,目的地Og=「△△ラーメン」,テキスト出力と設定されたこととする。
入力受付処理S1では,設定された目的地Ogに対して,地図データ201,道路ネットワークデータ202,および,空間オブジェクトネットワークデータ203が入力される。広域ランドマーク処理S2−1では,Ogに対して,広域ランドマークOlを設定し,その位置関係を言語に変換することが行われる。
【0055】
この例を図14に示す。候補のOl=「□郵便局」に対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果,広域空間語選択ルーチンに処理を移す。これを模式的に図14(B)に示している。隣接リンクから座標軸が設定され,この候補Olの大きさに対して,広域空間語「裏」の表現する領域が補正される。この領域の中に,目的地Ogが含まれるので,広域空間語SDl=「裏」が選択される。
【0056】
詳細ランドマーク選択処理S2−2では,Ol,SDlに対して,詳細ランドマークの候補を設定し,その位置関係を言語に変換することが行われ,その候補順と類似度により,詳細ランドマークを選択することが行われる。
【0057】
この例を図15に示す。候補のOI=「□郵便局」に対して,SDl=「裏」で表されるランドマークの中から,候補のOd=「○○電気」が選択される。このOdに対して,道路ネットワーク経路,および,空間オブジェクトネットワーク経路を計算することが行われる。この結果を模式的に図15(B)に示している。このデータを用いて,ここでは,図9に示した詳細空間語選択ルーチンにより,詳細空間語SDd=「2軒先」が選択される。
【0058】
出力制御処理S3では,広域ランドマーク選択処理S2−1,および,詳細ランドマーク選択処理S2−2で選択されたOl,Od,SDl,SDd,および,入力受付処理S1で選択されたOgを用いて,場所案内文の作成,編集が行われる。この場合,「△△ラーメンは,□郵便局の裏で,○○電気の2軒先にあります。」と場所案内文が作成,編集される。この作成,編集されたデータを,この場合はテキスト形式で,出力先に出力することが行われる。
【0059】
以上,本発明を実施例に基づき具体的に説明したが,本発明は上記の実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】
本発明は,以上説明したように構成されているので,以下に記載するような効果を奏する。
【0061】
(1)本発明は,利用者の要求する目的地までの場所案内文が,自動的に作成でき,大幅な人手とコストの削減が期待できる効果がある。
また,計算機が画一的な処理を施すので,複数の人による個人差もなく,均一な品質を維持することができる効果がある。
【0062】
(2)本発明は,入力された目的地に対して,獲得された地図データから,利用者が当該地区を実際に訪れた時に認知できる空間オブジェクトを,その場所,属性,または,形状により判断し,目的地に対するランドマークとして選択することにより,目的地の場所を利用者が取得する際に,誤りを助長するような情報をできるだけ削減し,その位置情報を正確に取得することを助けることができる効果がある。
【0063】
(3)本発明は,入力された目的地に対して,目的地の大まかな場所を特定す るためのランドマーク,および,目的地の場所を特定するためのランドマークを選択し,それらのランドマークとの相対的な位置関係を場所案内文に含めることにより,その位置情報の把握の効率を高め,誤った位置情報選択の可能性を削減するという効果がある。また,目的地の場所を,その経路ではなくて,ランドマークからの相対的な位置関係を用いて,表現することにより,場所案内文のデータ量を削減することを実現する。
【0064】
(4)また,本発明は,上記効果を備えた装置を実現することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による場所案内文自動作成装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すブロック図の各部で行われている処理を具体的に示す図である。
【図3】入力受付処理を説明する処理フローチャートである。
【図4】広域ランドマーク選択処理を説明する処理フローチャートである。
【図5】詳細ランドマーク選択処理を説明する処理フローチャートである。
【図6】出力制御処理を説明する処理フローチャートである。
【図7】NW抽出ルーチンの処理フローチャートである。
【図8】広域空間語選択ルーチンの処理フローチャートである。
【図9】詳細空間語選択ルーチンの処理フローチャートである。
【図10】詳細空間語選択のためのパターン分類の例を示す図である。
【図11】詳細空間語選択のためのパターンの組み合わせの例を示す図である。
【図12】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図13】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図14】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【図15】図2の処理について,実際に結果を示して説明するための図である。
【符号の説明】
101 地図データベース
102 道路ネットワークデータベース
103 空間オブジェクトネットワークデータベース
104 場所案内
l10 入力受付処理部
120 場所案内作成処理部
121 広域ランドマーク選択処理部
122 詳細ランドマーク選択処理部
130 出力制御処理部
201 地図データ
202 道路ネットワークデータ
203 空間オブジェクトネットワークデータ
S1 入力受付処理
S2 場所案内作成処理
S2−1 広域ランドマーク選択処理
S2−2 詳細ランドマーク選択処理
S3 出力制御処理
Claims (4)
- 要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する方法であって,
利用者の要求から,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に関して,地図データベース,道路ネットワークデータベース,空間オブジェクトネットワークデータベースから該当する範囲のデータを入力する第1の手順と,
前記第1の手順にて入力されたデータに関して,目的地の大まかな場所を特定するための第1のランドマークの候補を選択し,その第1のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第1のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第1のランドマークの候補を第1のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第1のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第2の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマーク,および,位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するための第2のランドマークの候補を選択し,その第2のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第2のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第2のランドマークの候補を第2のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第2のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第3の手順と,
前記第2の手順にて選択された第1のランドマークと位置関係表現,および,前記第3の手順にて選択された第2のランドマークと位置関係表現に関して,場所案内文を作成,編集し,出力媒体ごとに,その信号を変換し,設定された出力先に出力する第4の手順と,
を有することを特徴とする場所案内文自動作成方法。 - 請求項1記載の場所案内文自動作成方法において,
入力された目的地に対して,獲得された地図データから,利用者が当該地区を実際に訪れた時に認知できる空間オブジェクトを,その場所,属性,または,形状により判断し,目的地に対する前記第1および第2のランドマークとして選択する
ことを特徴とする場所案内文自動作成方法。 - 請求項1記載の場所案内文自動作成方法において,
前記第2の手順および第3の手順におけるランドマークの選択においては,公共施設の場合には値が高く,個人的な施設の場合には値が低く設定されたパラメータαを用い,パラメータαが小さいものより大きい値が設定されたランドマークを優先的に選択し,または形状が大きいもしくは丸い場合には値が高く,形状が小さいもしくは四角い場合には値が低く設定されたパラメータβを用い,パラメータβが小さいものより大きい値が設定されたランドマークを優先的に選択する
ことを特徴とする場所案内文自動作成方法。 - 要求された目的地に対して,その目的地の場所を案内するための文を,自動的に作成する装置であって,
利用者の要求から,出力する媒体,出力先,および,目的地を抽出し,その目的地に関して,地図データベース,道路ネットワークデータベース,空間オブジェクトネットワークデータベースから該当する範囲のデータを入力する第1の手段と,
前記第1の手段にて入力されたデータに関して,目的地の大まかな場所を特定するための第1のランドマークの候補を選択し,その第1のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第1のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第1のランドマークの候補を第1のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第1のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第2の手段と,
前記第2の手段にて選択された第1のランドマーク,および,位置関係表現に関して,当該地域に含まれる空間オブジェクトに対して,目的地の場所を特定するための第2のランドマークの候補を選択し,その第2のランドマークから目的地までの経路を抽出し,その第2のランドマークと目的地と経路との位置関係をもとにあらかじめ位置関係の条件に対応して定められた空間語を選択し,空間語の選択に成功した第2のランドマークの候補を第2のランドマークとして選択し,前記空間語を前記第2のランドマークと目的地の位置関係表現として記憶する第3の手段と,
前記第2の手段にて選択された第1のランドマークと位置関係表現,および,前記第3の手段にて選択された第2のランドマークと位置関係表現に関して,場所案内文を作成,編集し,出力媒体ごとに,その信号を変換し,設定された出力先に出力する第4の手段と,
を有することを特徴とする場所案内文自動作成装置。
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US8712685B2 (en) | 2012-01-26 | 2014-04-29 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Information processing apparatus, non-transitory computer-readable recording medium, and information processing method |
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1997
- 1997-03-03 JP JP04682597A patent/JP3963234B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8712685B2 (en) | 2012-01-26 | 2014-04-29 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Information processing apparatus, non-transitory computer-readable recording medium, and information processing method |
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JPH10240764A (ja) | 1998-09-11 |
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