JP3963211B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機用、冷凍機用及び冷蔵庫用等に使われる密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の密閉型圧縮機を示すロータリ圧縮機の縦断面図であり、図6は、ロータリ圧縮機の固定子のコア片を示す断面図であり、図7は、コア片を積層して形成したロータリ圧縮機の固定子の断面図である(巻き線は省略している)。
図1において、1は密閉容器であり、胴部1a、上蓋部1d及び下蓋部1eから成る。2は電動要素であり、密閉容器1に焼き嵌め固定された固定子2a及び駆動トルクを伝達する回転子2bから成る。
6は回転軸の軸受け機能を有するフレームであり、8は電動要素2の回転子2bからの駆動トルクを伝達する回転軸である。4はフレーム6の軸方向端面に固定され、密閉容器1に固定されたシリンダ、5はシリンダ4内に配置されたピストン、7はシリンダ4の片側に配置されて回転軸8の軸受け機能を有するシリンダヘッドである。シリンダ4、ピストン5、フレーム6、シリンダヘッド7、回転軸8を圧縮要素3と総称する。
10は密閉容器1に固定され、冷媒ガスを圧縮要素3に導く吸入管である。11は密閉容器から圧縮冷媒ガスを冷凍サイクルに吐出する吐出管である。
【0003】
図6、図7において、2dは巻線の芯となる複数の磁気突起部で、2cは磁気突起部を支持しコアの外周を形成するバックヨーク部で、2eはバックヨーク部2cに設けられ、複数の磁気突起部2d及びバックヨーク部2cを連結する連結部である。コア片2hは積層され、磁気突起部2dに巻き線され、図6の形状から連結部2eを軸にして折り曲げて図7の様に環状に形成し、コア連結溶接部2fにて接合して固定子2aを形成する。
【0004】
次に動作について説明する。電動要素2の回転子2bに発生する駆動トルクが圧縮要素3に伝達され、冷媒ガスの圧縮動作が実現する。吸入管10から圧縮要素3内に取り込まれた冷媒ガスは圧縮された後、密閉容器1内に吐出され、吐出管11から接続される冷凍サイクルに吐出される。
【0005】
また、図8は特開昭58−41281に示されたロータリ圧縮機を示す縦断面図である。図8において、前記の図5の圧縮機と同じ又は相当する部分は同一番号を付し、説明を省略する。
本圧縮機では、電動要素2の固定子2aは、密閉容器1の内面に密接に接合するようにされるとともに、密閉容器1の上部を径方向に縮小加工されることにより形成される段部1cとフレ−ム6の上方に伸長した立ち上げ部とで前記の電動要素2の固定子2aを保持する。
【0006】
本公報記載の圧縮機は、固定子2aを段部1cとフレ−ム6の立ち上げ部とで保持する構成をとっているが、固定子2aの外径及び密閉容器1の内径は機械加工等により高精度に維持された状態で、固定子2あは密閉容器1の内面に密接に接合する(整合)ものであり、圧縮機の組立性の改善を主目的とするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
さて、分割式コアで形成された電動要素2の固定子2aは一般的な一体型のコアの場合と比較して効率は増加するが、剛性が低く、容易に変形しやすくなっている。また、通常密閉容器1はプレス加工により成型されるので、内周面が良好な真円度を保つことは困難であり、内周面の真円度を向上させる為に機械加工を施すとコストが著しく増大する。
【0008】
そこで、この剛性の弱い電動要素2の固定子2aが密閉容器1内に焼き嵌め固定されると、固定子2aのコアは密閉容器1内周の形状にならって大きく変形する。これにより電動要素2の固定子2aのコアと回転子2bのコアとのギャップが不均一となるので、圧縮機運転中の電動要素2の効率が低下し、発生する電磁音も増加する。
【0009】
また、特開昭58−41281に示されたロータリ圧縮機は、一般的な一体型のコアを対象とするものであり、密閉容器1内面と固定子2aコア外面とは高精度加工を前提とし、この固定子2aを密閉容器1内面に密接に接合して、調整作業を不要とする圧縮機の組立性の改善を主目的とするものである。
そこで、経済的観点から機械加工等の高精度の加工せずに、かつ効率が良い特性を生かすために、分割コア方式のコアを変形なしに密閉容器1に固定する場合に、前記の公報に記載の技術は示唆を与えるものとはならない。
さらに、密閉容器1の上部(電動要素2側)は胴部と一体構造であるため、電動要素2と圧縮要素3を密閉容器1に固定した後の電動要素2の固定子2aのコアと回転子2bのコアのギャップを検査する事は困難であり、ギャップ不良による電磁音が増大した製品がそのままを出荷されてしまうおそれがある。
【0010】
本発明は、効率の高い分割コア方式のコアから形成される固定子が、必ずしもその特性を発揮できない原因が密閉容器に固定するときの密閉容器内面の影響による変形のため、回転子とのエアギャップの均一性が確保できない点にあることを見出し、固定子の固定時の変形を経済的観点から密閉容器にできるだけ特別の加工をなさずに解決することを目的とする。
即ち、密閉容器に高精度な機械加工を行わず、コストの増加を抑制しながら、電動要素の分割式コアからなる固定子の変形を抑制し密閉容器に固定することにより、電動要素の効率の低下と発生する電磁音の増加を抑制できる密閉型圧縮機を得ることを目的とする。
また、電動要素の固定子と回転子のギャップ管理を実施することにより、不良品の出荷が防止される密閉型圧縮機を得ることを目的とする。
また、低コストで効率面と騒音面とで優れ、信頼性面でも優れた密閉型圧縮機を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の密閉型圧縮機は、密閉容器内に電動要素と、これによって駆動される圧縮要素を収納し、該電動要素の固定子が、巻線の芯となる磁気突起部と、磁気突起部を支持しコアの外周を形成するバックヨーク部と、これら磁気突起部及びバックヨーク部を複数連結する各バックヨーク部に設けられる連結部とからなるコア片を複数個積層し、磁気突起部に巻き線後、連結部により折り曲げて環状に形成される分割コア方式のコアから成る固定子である密閉型圧縮機において、電動要素の固定子が、密閉容器内周に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で、固定されるものである。
【0012】
請求項2の密閉型圧縮機は、請求項1の密閉型圧縮機において、電動要素の固定子が回転軸の軸方向で、両端から押圧され、固定されるものである。
【0013】
請求項3の密閉型圧縮機は、請求項2の密閉型圧縮機において、密閉容器の一部を径方向に縮小加工して段部を形成し、電動要素の固定子が、回転軸の軸方向で、段部と反対側から押圧部材で段部に押圧され、固定されるものである。
【0014】
請求項4の密閉型圧縮機は、請求項1〜請求項3のいずれかの密閉型圧縮機において、密閉容器が電動要素側の蓋部を有するものである。
【0015】
請求項5の密閉型圧縮機は、請求項1〜請求項4のいずれかの密閉型圧縮機において、電動要素の固定子に切り欠き部を設け、密閉容器に切り欠き部に嵌合する突起部を設けることで回転子の回り止めを行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の密閉型圧縮機の縦断面図である。図1において、前記の従来技術の図5と同様な部分又は相当する部分は、同一番号を付し、説明を省略する。また、本実施の形態の電動要素の固定子は、所謂分割コア方式のコアから構成される固定子であり、分割コア方式のコア片は従来技術で記載の図6と同じであり、又電動要素の固定子は、同じく従来技術で記載の図7と同じである。
【0017】
図1において、密閉容器1は、圧縮要素3側(図では下側)が径方向に縮小加工された縮小加工部1bであり、径変化部に段部1cを有する胴部1aと、電動要素2側(図では上側)の蓋部である上蓋部1dと、圧縮要素3側の蓋部である下蓋部1eとから成る。
電動要素2の固定子2aは、密閉容器1に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で配置されている。
9は、密閉容器1に固定され、電動要素2の固定子2aを回転軸8の軸方向片側(図では上側)から押さえるための図2に示すリング状をした押圧部材である。
上蓋部1dは、電動要素2と圧縮要素3が密閉容器1の胴部1aに固定された後、密閉容器1に溶接される。
【0018】
次に圧縮機の圧縮動作は、従来技術に記載の圧縮動作と同様であるので省略する。
【0019】
本実施の形態の圧縮機は、電動要素2の固定子2aを固定する密閉容器1の胴部1aの内面は機械加工は施されておらず、電動要素2の固定子2aは密閉容器1の胴部1a内に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で配置されている。
また、固定子2aは、回転軸8の軸方向で、一方は密閉容器1の縮小加工部1bの段部1cにより押圧され、もう一方は押圧部材9により押圧されているので、密閉容器内1内で固定された状態となっている。そして、電動要素2に駆動トルクが作用しても、密閉容器1内での電動要素2の固定子2aの回転が生じない強さの力で固定子2aは押圧されている。
【0020】
分割コア方式のコア片2hから構成される固定子2aは、一般的な一体型のコアの場合と比較して、環状に連結する前のコアに巻線を行なうため、巻線が比較的容易となり、巻線後環状に連結した後の状態を従来の一体型コアと比較すると、コア内の巻線用に設定した空間に対する巻線の占有量が大きくなる、即ち、巻線が大きく取れ、コア内の無駄な空間が減るのでモータ効率は増加する利点がある。しかしながら、剛性が低く、容易に変形しやすくなっている。また、本実施の形態の密閉容器1は、コストの増加を抑制するため、プレス加工により成型され、機械加工は施されていないので、内周面での真円度は機械加工を施したものと比較して良くない。
しかしながら、本実施の形態では、電動要素2の固定子2aは、密閉容器1内に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で配置されているので、密閉容器1の内面にならっての変形は抑制される。ここで、本発明の隙間嵌め、中間嵌め、又従来の焼き嵌めの嵌め合い代は大きい順に、焼き嵌め(締り嵌め)>中間嵌め>隙間嵌め、であり、JIS B 0401の規定で、焼き嵌め(締り嵌め)は、「常にしめしろができるはめあい。穴の最大許容寸法より軸の最小許容寸法が大きい(等しい場合も含む)。すなわち、軸の公差域は、完全に穴の公差域より上にある。」、中間嵌めは、「それぞれ許容限界寸法内に仕上げられた穴と軸とをはめあわせるときは、その実寸法によってすきまができることも、しめしろができることもあるはめあい。軸の公差域は穴の公差域に重なりあう。」、隙間嵌めは、「常にすきまができるはめあい。穴の最小許容寸法より軸の最大許容寸法が小さい(等しい場合も含む)。すなわち軸の公差域は完全に穴の公差域の下にある。」と、それぞれ記載されている通りである。なお、穴が密閉容器1の内面であり、軸が固定子2aに該当する。
そこで、電動要素2の固定子2aのコアの変形により生じる電動要素2の固定子2aのコアと回転子2bのコアとのギャップの不均一さが抑制され、圧縮機運転中の電動要素2の効率低下と発生する電磁音の増加が抑制される。
【0021】
さらに、電動要素2の固定子2aは回転軸8の軸方向で、段部1cと押圧部材9とで両側から押圧されている。そこで、密閉容器1内に回転することなく確実に固定され、圧縮機運転中の電動要素2の効率低下と発生する電磁音の増加が抑制される。
【0022】
また、密閉容器1を胴部1aと電動要素2側の蓋部である上蓋部1dとで構成し、電動要素2を密閉容器1に固定してから上蓋部1dを溶接する手順なので、溶接する前に電動要素2の固定子2aと回転子2bのギャップを検査することが可能で、万一ギャップ不良が発生しても確実に見つけることができ、ギャップ不良による電磁音が増加した製品の出荷を防止することが可能となる。
【0023】
本実施の形態では、固定子2aを密閉容器1の段部1cに当接させ、密閉容器1内面に隙間嵌め又は中間嵌めで固定後、押圧部材9により固定子2aの上端部を押圧しながら押圧部材9を密閉容器1に溶接等で固定するが、密閉容器1に固定せずに、上蓋部1dの下側の端部により押圧部材9を押圧し、上蓋部1dを溶接してもよい。さらに、押圧部材9を用いずに、直接上蓋部1dの下側の端部により固定子2aを押圧するようにしてもよい。
【0024】
実施の形態2.
図3は、実施の形態2の密閉型圧縮機としてのロータリ圧縮機の縦断面図である。図において、前記の実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の密閉容器1は、胴部1aが縮小加工部1bを有していない。そこで、固定子2aは、上方の押圧部材9と下方の密閉容器1に固定したシリンダ4の伸長部4aとで回転軸8の軸方向に押圧され、固定される。
その他の点は実施の形態1と同じである。
【0025】
本実施の形態では、下側の押圧部材9は、シリンダ4の他にフレーム6に伸長部を形成してもよいし、前記の押圧部材9のようなものを密閉容器1の下部に設けてもよい。
さらに、密閉容器1の胴部1aに縮小加工部1bを上部に形成し、これにより形成される段部1cを上方の押圧部としてもよい。
【0026】
実施の形態3.
図4は、実施の形態3の密閉型圧縮機の電動要素2の固定子2aの断面図である。図において、前記の従来技術の図7と同一部分は同一符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、電動要素2の固定子2aのコアの一部に切欠き部2gを設け、これに対応する密閉容器1の一部に固定子2の切欠き部2gに嵌合する回転止めのための突起部1fを設けた構造にする。その他の構成は実施の形態1又は実施の形態2と同じである。
本実施の形態の構造によると、固定子2aの回転防止のために、回転軸8の軸方向から大きな力で電動要素2の固定子2aを押さえる必要がなくなり、固定子2aのコアの歪がさらに減少し、圧縮機運転中の電動要素2の効率低下と発生する電磁音の増加が一層抑制される。さらに、組立荷重を減少させることが可能になるので組立装置が安価となり組立装置の寿命も延びる等で圧縮機組立コストが低減化できる。
また、固定子2の切欠き部2gに嵌合する突起部1fを設けた構造において、固定子2の切欠き部2gは、固定子2に軸方向に一端から他端まで形成してもいいし、部分的に形成してもよい。また、突起部1fは密閉容器1に切欠き部2gに対応して形成する。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の密閉型圧縮機は、密閉容器内に電動要素と、これによって駆動される圧縮要素を収納し、該電動要素の固定子が、巻線の芯となる磁気突起部と、磁気突起部を支持しコアの外周を形成するバックヨーク部と、これら磁気突起部及びバックヨーク部を複数連結する各バックヨーク部に設けられる連結部とからなるコア片を複数個積層し、磁気突起部に巻き線後、連結部により折り曲げて環状に形成される分割コア方式のコアから成る固定子である密閉型圧縮機において、電動要素の固定子が、密閉容器内周に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で固定されるので、剛性の低い電動要素の分割コア方式のコアから成る固定子を使用した場合でも、変形量が抑制され、電動要素の固定子のコアと回転子のコアとのギャップが不均一になることが抑制され、電動要素の効率低下と発生する電磁音の増加が抑制され、効率面と騒音面で優れた密閉型圧縮機が得られる効果がある。
【0028】
また、請求項2の密閉型圧縮機は、請求項1の密閉型圧縮機において、電動要素の固定子が回転軸の軸方向で、両端から押圧され、固定されるので、電動要素の効率低下と発生する電磁音の増加が抑制されるとともに、固定子の回転が防止できる等固定子が確実に固定され、効率面と騒音面で優れたかつ信頼性が高い圧縮機が得られる効果がある。
【0029】
また、請求項3の密閉型圧縮機は、請求項2の密閉型圧縮機において、密閉容器の一部を径方向に縮小加工して段部を形成し、電動要素の固定子が、回転軸の軸方向で、段部と反対側から押圧部材で段部に押圧され、固定されるので、固定子の固定が容易に行える。
【0030】
また、請求項4の密閉型圧縮機は、請求項1〜請求項3のいずれかの密閉型圧縮機において、密閉容器が電動要素側の蓋部を有するので、ギャップ管理が確実に実施でき、ギャップ不良品の出荷が防止できるので、信頼性面でも優れた圧縮機が得られる効果がある。
【0031】
また、 請求項5の密閉型圧縮機は、請求項1〜請求項4のいずれかの密閉型圧縮機において、電動要素の固定子に切り欠き部を設け、密閉容器に切り欠き部に嵌合する突起部を設けることで回転子の回り止めを行うので、回転軸方向から大きな力で電動要素の固定子を押さえて回り止めを行う必要がなくなり、コアの歪がさらに減少するので、効率面と騒音面で優れた圧縮機が得られる効果があり、組立が容易になるので、組立装置が安価となり組立装置の寿命も延びる等低コストの圧縮機が得られる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の密閉型圧縮機の縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の密閉型圧縮機の押圧部材の斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の密閉型圧縮機の縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の密閉型圧縮機の電動要素の固定子の断面図である。
【図5】 従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。
【図6】 分割コア方式のコア片を示す図である。
【図7】 分割コア方式のコア片を使用した圧縮要素の固定子の断面図である。
【図8】 従来の別の密閉型圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器、1c 段部、1d 電動要素側の蓋部、1f 突起部、2 電動要素、2a固定子、2c バックヨーク部、2d 磁気突起部、2e 連結部、2h コア片、2g 切り欠き部、3 圧縮要素、9 押圧部材。
Claims (5)
- 密閉容器内に電動要素と、これによって駆動される圧縮要素を収納し、該電動要素の固定子が、巻線の芯となる磁気突起部と、前記磁気突起部を支持しコアの外周を形成するバックヨーク部と、これら磁気突起部及びバックヨーク部を複数連結する前記各バックヨーク部に設けられる連結部とからなるコア片を複数個積層し、前記磁気突起部に巻き線後、前記連結部により折り曲げて環状に形成される分割コア方式のコアから成る固定子である密閉型圧縮機において、前記電動要素の固定子が、前記密閉容器内周に隙間嵌め又は中間嵌めの状態で固定されることを特徴とする密閉型圧縮機。
- 前記電動要素の固定子が回転軸の軸方向で、両端から押圧され、固定されることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
- 前記密閉容器の一部を径方向に縮小加工して段部を形成し、前記電動要素の固定子が、回転軸の軸方向で、前記段部と反対側から押圧部材で前記段部に押圧され、固定されることを特徴とする請求項2記載の密閉型圧縮機。
- 前記密閉容器が前記電動要素側の蓋部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の密閉型圧縮機。
- 前記電動要素の固定子に切り欠き部を設け、前記密閉容器に前記切り欠き部に嵌合する突起部を設けることで前記回転子の回り止めを行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の密閉型圧縮機。
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