JP3962708B2 - 印刷宅配システム、印刷方法および情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷・複写業務においてネットワーク技術を用いた印刷物配達業務における印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、配達を効率化するとともに、依頼を受けてから印刷物配達の時間を短縮すると共に、移動手段の故障やプリンタトラブルへの対応を明確にする印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
また、本発明は、ネットワークを用いた印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、より具体的には、ネットワークを介してユーザからデータの印刷と、その印刷結果の配達依頼を受け、移動手段中で印刷を行なったり、不足分をサービスセンターで印刷を行って、印刷結果を指定された場所に届ける印刷システムで、実際に印刷物を送付先に送付通知を行い送付先の仕上げの要望に基いて印刷する印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
一般に、印刷・複写業務にあっては、印刷・複写装置の特性から据え置き型で使用される形態をとっている。
【0004】
印刷・複写物が必要な場合には使用するオフィスに装置を据え置くか、コンビニエンスストアやコピーステーションなどに出向いて印刷するか、大量の印刷物が必要な場合は、印刷業者に依頼し配達する方式が実施されている。
【0005】
また、近年、印刷装置はオフィスや家庭に普及しているが、特に、広い設置スペースを必要とする高機能な印刷装置はスモール・オフィスや家庭には普及していないのが現状である。
【0006】
従って、高機能な印刷装置を所有していないユーザが大量印刷や、高度な印刷を行おうとする場合、外部の印刷装置を利用するのが一般的である。最近では、高機能な印刷装置を設置しているコンビニエンスストアや、ユーザから依頼を受けて印刷を代行する印刷代行システムが存在し、高機能な印刷装置を所有していないユーザも大量印刷や、高度な印刷を行うことが可能になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、オフィスに据え置かれた装置の印刷において例えば電子写真方式の印刷装置は高価であるためインクジェット方式の印刷装置を導入している場合に、印刷結果に満足できないことは十分に予想される。
【0008】
このような場合に従来は印刷業者のデータベースにデータ・印刷部数を登録し印刷を依頼し、印刷後印刷物を引き取りに行く方式を行っていた。
【0009】
この場合に、印刷結果を引き取りに行った場合に所望の印刷物でない場合は、再度印刷するため非常に時間がかかっていた。
【0010】
また、据え置き印刷機器では、印刷速度は機器の持ちうる能力内で行われるため、例えば低速の出力しかできない印刷機器を有する場合に、大量部数を出力するために使用した場合に時間がかかってしまう。
【0011】
さらに、据え置き機器が故障した場合には、修理が完了するまでは印刷すらできず、修理部品の納入に時間がかかる場合は、その間の印刷ができなくなっていた。
【0012】
また他人には見られたくない印刷データの場合は、他人に見られない時間に出力しなければならず、さらに、印刷結果に満足できない場合に印刷しなおしもできないのままになっていた。
【0013】
また、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。前記コンビニエンスストアの場合、印刷を行うためにはユーザが店舗まで行かなければならない。
【0014】
また、オフィスまたは自宅から印刷データをコンビニエンスストアに転送した場合も、ユーザが印刷結果を受け取りに店舗まで行かなければならないというわずらわしさがある。
【0015】
また、コンビニエンスストアで大量の印刷を行うと印刷装置の空きを待っている他の客の迷惑になるという問題がある。
【0016】
一方、前記印刷を代行するシステムの場合も印刷結果を受け取りに行かなければならないという点は同様である。印刷結果を配達してくれる場合であっても印刷を依頼してから配達されるまでに時間がかかる。
【0017】
さらに、受け取った印刷結果が期待したものと違い印刷をやり直した場合、再度印刷結果が届けられるまでには更に時間がかかるという問題がある。
【0018】
本発明では、かかる据え置き印刷機器による問題を解決するために、車、列車等の移動手段上に印刷手段を設置する印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、さらに、移動手段側から、プリントトラブルや移動手段トラブルを通知したり、センター側から定期的移動手段の状況を確認することで、より信頼性の高い印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明では、上記問題点を解決するために、印刷手段を移動手段に設置し、配達先に連絡して、印刷形態の要望を確認したり、移動手段内で印刷を行なったり、不足分をセンターで印刷を行って、印刷結果を指定された場所に届ける印刷システム、情報処理装置、印刷方法、印刷プログラム及び印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷宅配システムは、画像形成装置を搭載した複数の移動装置と、情報処理装置と、から構成され、前記情報処理装置は、依頼元端末から、印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を受け付ける受付手段と、前記複数の移動装置の位置情報を取得する運行管理手段と、前記印刷宅配要求の宅配先に最も近い移動装置を選択する選択手段と、前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付ける印刷形態問い合わせ手段と、前記宅配先から印刷形態の変更が要求された場合は、前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を変更して、変更後の印刷宅配要求を、前記選択された移動装置に送信する送信手段と、を有し、前記移動装置は、前記情報処理装置から送信された印刷宅配要求にしたがって、前記画像形成装置を用いて印刷を行う、ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記情報処理装置が、前記複数の移動装置に搭載された画像形成装置の印刷能力を記憶した印刷能力データベースと、前記移動装置が印刷可能状態であるか否かを取得する確認手段と、をさらに有し、前記選択手段が、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成装置が印刷可能状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択することを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記移動装置が、前記情報処理装置から送信される印刷宅配要求の画像形成処理を、該移動装置の運転状態に基づいて制限する制限手段を有することを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答して減速可能な移動装置であり、前記制御手段は、該移動装置が減速状態である場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答して変速運転可能な移動装置であり、前記制御手段が、該移動装置が変速状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答してコーナリング運転可能な移動装置であり、前記制御手段が、該移動装置がコーナリング状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る印刷宅配システムは、前記移動装置が、自動車、列車、船舶および飛行機の少なくとも何れかであることを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明に係る印刷方法は、画像形成装置を搭載した複数の移動装置と、情報処理装置と、から構成される印刷宅配システムにおける印刷方法であって、前記情報処理装置が、依頼元端末から印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を受け付け、前記複数の移動装置の位置情報を取得し、前記宅配先要求の宅配先に最も近い移動装置を、前記複数の移動装置の中から選択し、前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付け、選択された移動装置に対して、変更された印刷宅配要求を送信し、前記移動装置が、送信された印刷宅配要求にしたがって前記画像形成装置を用いて印刷を行うことを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係る印刷方法は、前記情報処理装置が、前記複数の移動装置に搭載された画像形成装置の印刷能力をあらかじめ記憶しておき、前記移動装置のそれぞれが、自装置内の画像形成装置が画像形成可能な状態であるか否かを判断し、前記情報処理装置に通知し、前記情報処理装置が、前記移動装置が画像形成可能な状態であるか否かを取得し、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成可能な状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択することを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る印刷方法は、前記移動装置が、前記情報処理装置から送信される印刷宅配要求の画像形成処理を、自装置の運転状態に基づいて制限することを特徴とする。
【0030】
また、本発明に係る印刷方法は、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答して減速可能な移動装置であり、前記移動装置は、該移動装置が減速状態である場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係る印刷方法は、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答して変速運転可能な移動装置であり、前記移動装置が、該移動装置が変速状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0032】
また、本発明に係る印刷方法は、前記移動装置が、操作者の運転操作に応答してコーナリング運転可能な移動装置であり、前記移動装置が、該移動装置がコーナリング状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする。
【0033】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、依頼元端末から受信した印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を、画像形成装置を搭載した複数の移動装置の何れかに送信する情報処理装置であって、依頼元端末から前記印刷宅配要求を受信する受信手段と、前記複数の移動装置の位置情報を取得する運行管理手段と、前記依頼元端末に最も近い移動装置を選択する選択手段と、前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付ける印刷形態問い合わせ手段と、前記宅配先から印刷形態の変更が要求された場合は、前記印刷宅配要求に含まれる印刷形を変更して、変更後の印刷宅配要求を、前記選択された移動装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0034】
また、本発明に係る情報処理装置は、前記複数の移動装置の画像形成装置の印刷能力を記憶した印刷能力データベースと、前記複数の移動装置が印刷可能状態であるか否かを取得する確認手段と、をさらに有し、前記選択手段は、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成可能な状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択することを特徴とする。
【0063】
このように、本発明では、郊外を等速度で移動したり、踏み切りで一旦停止している場合に操作手段で、画像形成装置の実行を有効とし、入組んだ路地を移動したり、砂利道を移動する場合に操作手段で、画像形成装置の実行を無効にしたり、移動手段や画像形成装置の異常を情報処理装置に通知手段により通知し、情報処理装置から判断手段の状態を確認する手段を有することで高い信頼性を確保することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0065】
また、以下の図面において、既述の図面に記載された部品と同様の部品には同じ番号を付す。
【0066】
(印刷システムの第1の実施形態)
以下、本発明に係る印刷システムの実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態の全体構成図である。
【0067】
図1に示されるように、本実施形態は、大別すると印刷情報システム101並びに移動体110から構成される。移動体110には車載装置102が装備されている。移動印刷システム101の構成については後述する。
【0068】
次に、図2を参照して、図1に示される車載装置について説明する。図2は、図1に示される車載装置のブロック図である。
【0069】
図2に示すように、車載装置は、画像形成装置111と通信を行うための画像形成装置通信部203、移動体110と通信を行うための移動体通信部204、表示/操作部207と情報のやりとりを行うための表示/操作端末206及び印刷情報システム101との間でのデータ転送の中継やPHS回線と通信する外部通信部204と、CPU210、RAM209とから構成される。
【0070】
一方、図1に示される印刷情報システム101は、外部ネットワークに接続されるパーソナルコンピュータやワークステーション等で構成される端末103、移動体を検索するための車両データベース112、位置情報を検索するための地図データベース106、ユーザの認証データを検索するユーザIDデータベース113、ユーザの印刷データを格納するユーザ印刷データベース107の各種データベース、移動体との間で無線回線により印刷情報、機器情報を送受するMCA方式(マルチチャンネルアクセス方式)の無線機108を備えている。
【0071】
端末103は、外部ネットワーク104に接続された依頼主の入力端末105から印刷情報を受け付けると、移動体に積載されている画像形成装置の種類を判断する車両データベース112から最適な移動体を判断し、その最適な移動体の中で配布先の位置を判断し、もっとも最短時間で到着可能な移動体を地図データベース106を参照して、検索する。
【0072】
次に、端末103は、印刷依頼の場合は、ユーザ印刷データデータベース107からデータを取り出し、それぞれの移動体との間で無線回線により印刷情報を送信する。
【0073】
なお、印刷データなどのデータは符号化/復号化部109を介してMCA無線機108に入出力されるようになっている。
【0074】
また印刷情報システム101は、後述する移動体110の位置情報を車載装置102に搭載される外部通信部204に含まれるPHSインターフェイス216を用い、PHS回線の交換局から現在位置情報を抽出し、配布先の位置と種々の移動体110に搭載されている画像形成装置110から最適な移動体を抽出し、無線機108を通して移動体110に情報を伝えている。
【0075】
また、移動体の異常を無線回線を通して印刷情報システムに通知したり、印刷情報システムから無線回線をとうして移動体の状況を監視し、異常時に他の移動体に変更する。
【0076】
本実施形態は、印刷情報システム101において、移動体に情報を出力する端末を1つとして記載しているが、これに限定するものではなく、端末の負荷が増大した場合は、依頼者からの情報を入手するのは、1つとして、移動体に指示する端末を複数として、端末の負荷を分散するシステムを構成することも可能である。
【0077】
これは、一般に知られているサーバ、クライアントシステムで構成可能であるため、本発明で詳細には説明しない。
【0078】
一方、移動体110は、画像形成装置111と、車載装置102とを備え、車載装置102は、表示/操作部制御部206、画像制御装置通信部203、移動体情通信部205及び外部通信部204で構成される。
【0079】
このうち、画像形成装置111は、後述する動作により、外部通信部204から入力される印刷データの印字もしくは、複写依頼の場合は、依頼主の原稿の複写を行う。
【0080】
表示/操作部207は、外部通信部204が印刷情報システム101よりデータを受信した状態で、移動体通信部205及び画像制御装置通信部203により入力された移動体、画像形成装置の状態等を表示し、操作する。
【0081】
車載装置102のCPU210は、移動体通信部205から入力された移動体110の状態を判断し、後述する方法で、画像形成装置111に動作の許可・不許可を指示する。
【0082】
また、車両および画像形成装置の異常時は、その状況を外部通信部204から印刷情報システム101に通知する。
【0083】
「移動体の構成の説明」
移動体110では、図3に示す構成となっており、110は画像形成装置、301は画像形成装置が転倒などしないための位置固定材であり、302は走行時の振動などを吸収するための振動吸収剤であり、これは、一般に運動シューズの底などに用いられる振動吸収剤を使用する。図3は、図1に示される移動体の概略図である。
【0084】
303は、画像形成装置を積載するためのクッションであり、自動車の人の座るシートを固めにしたものであり、車等の急加速や、コーナリングなどにより発生する衝撃、重力等を極力吸収する仕組みになっている。
【0085】
304は、画像形成装置を動作させるためのバッテリであり、これは近年実用化されている電気動力自動車などに用いられている燃料電池である。この燃料電池は充電可能である。
【0086】
「車載装置の説明」
図2に示すように外部通信部204は、無線アンテナ217を有しこの無線アンテナ217より、印刷情報システム101からの情報を入手したり、車両や画像形成装置の状況を印刷情報システム101に通知する。
【0087】
また、車載装置102は、図2に示すように、表示/操作部207、移動体通信部205、画像形成装置情報入出力部203間の各種データを中継、判断の処理を行うCPU210、印刷データの一時記憶用のRAM209、表示/操作端末制御部206、移動体−画像形成装置各々からの入力情報からの画像形成装置制御プログラムおよび印刷情報システム101との送受信プログラムを記憶したプログラムメモリ208、無線回線を通じてデータを送受するための符号化/復号化部214、MCA無線機211、を備えている。
【0088】
MCA無線機211には、印刷情報システム101の管理者と音声で通話可能なようにマイクロフォン213とスピーカ212がMCA無線機211の音声入力端子に接続されている。
【0089】
このマイクロフォン213とスピーカ212は、車載装置102のいずれかの部分が故障した場合に、印刷情報システム101と音声で通知可能とするためのものである。
【0090】
また、PHS電話システムの位置登録機能を利用して車両の現在位置情報を交換局から取得するためのPHSインターフェイス216と、人工衛星を用いて現在位置(緯度、経度)を検出するGPSシステム215を備えている。
【0091】
CPU210は、画像形成装置111の印刷状態を入手し、印刷が終了した時に、CPU210の判断により無線回線を通じ印刷情報システム101に終了の通知を行う。
【0092】
また、画像形成装置111において、用紙なしや、Jamなどが発生した場合に、印刷情報システム101に印刷続行不可の情報を無線回線を通じて送信することにより印刷情報システム101は、別の印刷を行っていない移動印刷体に対して、配布先のところに向かうよう指示する。
【0093】
移動体通信部205は移動体110の情報を逐次取得する。取得する情報は、ハンドルの切れ角、ブレーキの状態、エンジンの回転数などである。
【0094】
また、219は加速度センサであり218は傾斜角センサである。加速度センサ219は、自動車等に積載されるアンチロックブレーキシステムが装備されている場合は、移動体110に搭載されていることもあるので、オプション装備となる。
【0095】
傾斜角センサ218も同様に搭載されていることもあるためオプション装備となる。
【0096】
表示/操作部207は、市販されているカーナビゲーションシステムのディスプレイの位置に積載される。ここで、図1に示される移動体の車載装置における表示部について図4を参照して説明する。図4は、図1に示される移動体の車載装置における表示部を示す概略図である。
【0097】
図4(a)は詳細図であり、402はハンドルであり403は回転数を示すタコメータ、404は速度を示す速度メータである。
【0098】
405はオートマチックトランスミッションのシフトレバーである。移動体通信制御部204は、これらの情報を入手する。
【0099】
図4(b)は、表示自体の詳細図であり、406は印字状態を示し、407は、画像形成状態を示し、408は記録紙の状態、409はトナーの状態、411は複写依頼、410はプリント依頼が存在するかを示す。依頼があった場合は、移動体の運転者は、411の配布先の住所、412の配布先の宛名を確認する。
【0100】
また、表紙/操作部207には、414の依頼者住所、415の依頼者氏名416の依頼データが表示されており、移動体の運転者は必要に応じ参照する。
【0101】
図4(c)は、表示/操作自体のデフォルト画面で、418は、移動印刷の動作モードの設定を促す表示で、419は、タッチパネルのボタンでタッチ時に移動印刷可能モードに移行し、420は、タッチパネルのボタンでタッチ時に移動印刷禁止モードに移行する。
【0102】
以上、本実施形態では表示/操作部207は、カーナビゲーションシステムのディスプレイ位置に積載されているが、これに限定するものではない。また、カーナビゲーションシステムの1つの機能として提供されてもよい。車載表示装置としての動作を行えば、積載方法などを限定するものではない。
【0103】
また、表示/操作部207は、自動車以外の移動体の場合は積載されないこともある。
【0104】
図4(d)は、車両や画像形成装置(MFP)の状態を通知する際に使用する画面で、421は、車両状態の状況の入力を促す表示で、422は、正常な場合に押下し、423は、異常な場合に押下することで、どちらかがグレーアウトして、状況を示す。
【0105】
424は復帰時間の入力を促す表示で、425に復帰予想時間を入力する。印刷情報システム101は、これらの情報を用いて、車両を選択する。
【0106】
426はMFPの状態の状況の入力を促す表示で、428は正常な場合に押下し、427は異常な場合に押下することで、どちらかがグレーアウトして、状況を示す。
【0107】
430は、復帰時間の入力を促す表示で、429に復帰予想時間を入力する。印刷情報システム101は、これらの情報を用いて、車両を選択する。
【0108】
「印刷依頼端末の説明」
次に、本発明における印刷依頼処理の動作について図5、図6及び図7を参照して説明する。図5及び図6は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成依頼情報入力端末における操作画面を示す詳細図であり、図7は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成依頼情報の入力端末における操作のフローチャートである。
【0109】
図7に示されるように、印刷依頼をするユーザはS701で、PCなどのユーザ端末からネットワークを介して印刷情報システムに接続する。
【0110】
ユーザのPCの画面には、図5に示される画面が表示される。図5(a)の入力画面においてLoginキー501を入力し、図5(b)画面を表示し、ユーザ認証を行う。
【0111】
印刷依頼を行うには予めユーザ登録がされている必要があり、登録時に設定されたユーザIDを入力欄502に入力し、パスワードを入力欄503に入力するとアカウント情報を元に印刷情報システム101においてユーザIDデータベース113を検索しユーザ認証が行われ、正しく認証されないと印刷依頼処理を続けることができない。
【0112】
図5(c)は初期登録画面でキー504を入力することで表示される。この入力画面において、ユーザの住所、氏名、電話番号、勤務先・学校の住所、氏名、電話番号、決済を行うカードID、ユーザのe−mailアドレスを、図5(c)に示す入力欄505から入力欄512に入力し、入力欄513に認証用のパスワードを入力する。
【0113】
その後、入力欄505から入力欄512で入力した情報を素に、カード番号、氏名からカードによる決済が可能か判断し、ユーザ登録可能な場合は、表示欄514に示すIDにユーザIDが表示される。
【0114】
このID、パスワードを元に次回からは入力欄502、入力欄503にID、パスワードを入力することで認証することが可能となる。認証されると図6(a)に示す画面に移行する。図6も、ユーザのPCに表示される画面である。
【0115】
次に、図7に示されるS702で印刷処理を依頼する印刷データを登録する。複写を希望する場合は、複写依頼キー607をONにする。印刷依頼の場合は印刷依頼キー608をONにする。
【0116】
印刷依頼の場合は、ユーザがローカル端末からPDFファイルなど印刷を依頼したいデータを印刷情報システムに対してファイルをアップロードする処理を行う。データ指定を行う入力欄609に、ファイル名を指示することによりアップロードするファイルを指定する。
【0117】
その方法としては、たとえばHTMLフォーム入力を用いたHTTPプロトコルによるファイル転送など、既存のさまざまなデータ転送方式を用いることができる。
【0118】
印刷データの登録の次に、登録したデータの印刷設定や、配送先指定などの設定を行うのがS703のステップである。配送先の情報として、住所、氏名、電話番号を入力欄601、入力欄602、入力欄603に入力する。
【0119】
もし、登録者自身に配送する場合は、キー612のキーを入力することで、前記配送先の情報は登録データを参照し、自動的に表示される。
【0120】
入力欄604から入力欄606は、依頼者の情報であり、認証が行われているため、自動的に表示されている。この情報も依頼者が変更することは可能である。
【0121】
キー610をONすると図6(b)に示す画面を表示し、ユーザは、登録した印刷データの部数やレイアウト指定など印刷設定が可能になる。
【0122】
入力欄613から入力欄622までのキーは、入力ごとに選択される値が変更されて表示される。
【0123】
入力欄613は、印刷用紙に関する設定であり、入力欄614は、カラー印刷・モノクロ印刷の選択、入力欄615は、1枚に印刷する画像の枚数、レイアウト順の決定を行うページレイアウト、入力欄616は、画像の拡大縮小、入力欄617は、両面印刷、入力欄618は、綴じ方向、入力欄619は綴じ幅、入力欄620は、印刷部数、入力欄621は、ソートのON/OFF、入力欄622は、ステイプルに関する設定である。
【0124】
次に、入力欄622を入力するとS703で入力した印刷依頼内容をS704で図6(c)の表示に従い確認する。
【0125】
入力内容に誤りがあった場合など、内容を変更する場合には、キー624を入力しS703に戻り、入力内容の修正を行う。印刷依頼内容の確認が済むと、S705のステップでは、S702で登録したデータを、S703で指定した依頼内容に基づいて印刷する開始するように、キー625を入力し刷情報システムに対して指示を行う。
【0126】
印刷情報システムは、印刷開始指示を受信した後、S706で、ユーザからの印刷依頼を処理するのに最適な車載装置を検索する。
【0127】
最適な車載装置の検索方式としては、依頼された印刷処理を実行可能な画像形成装置を搭載した車載装置の中で、その現在位置が指定された配送先に最も近い車載装置を選択するなどの方法を用いることが可能である。
【0128】
S706で印刷処理を依頼する車載装置が決定された後、S707で、印刷情報システムは、無線回線を用いて車両の状況を確認する。
【0129】
車両から一定時間たっても応答がなかったり、状態が異常であれば、S706に戻って最適な車載装置を選択し直す。車両から応答があって正常であれば、S708で、印刷情報システムは、無線回線を用いて該当車載装置に対して、画像形成依頼情報を送信する。
【0130】
このとき、画像データに関しては、印刷依頼の場合に車載装置および画像形成装置で画像展開が可能か否かは、前記車載装置の検索時に車両データベース112の検索時に判明する。
【0131】
この情報に従い、印刷情報システム101が、画像展開が必要か否かを判断し、必要な場合は、印刷情報システム101が展開し無線回線を用いて車載装置に送信する。
【0132】
また、不要な場合は、PDLデータのまま情報を送信する。印刷情報システム101は、可能な限りPDLデータで送信することを選択する。これは、送信するデータ量を少なくするるためである。また、車載装置が画像形成依頼情報を受信後の動作については後述する。
【0133】
S708で画像形成依頼情報を送信した後に、S709において、一定間隔で、印刷情報システムは、無線回線を用いて車両の状況を確認する。
【0134】
印刷情報システム101は、印刷依頼が終了しておらず、車両から一定時間たっても応答がなかったり、状態が異常であれば、S706に戻って最適な車載装置を選択し直す。正常であれば、完了する。
【0135】
次に、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態にかかわる画像形成装置110の全体構成を、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置の、リーダー部、プリンタ部の詳細図である。
【0136】
リーダー部(画像入力装置)700は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダー部700は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット710と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット750とで構成される。
【0137】
プリンタ部(画像出力装置)800は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部800は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット810と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット820と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット830とで構成される。
【0138】
制御装置910は、リーダー部700、プリンタ部800と電気的に接続され、さらに車載装置102の搭載されている画像制御通信部203に接続されており、CPU210により判断された複写、印刷の指示や印刷データを受信し、リーダー部700、プリンタ部800を制御して画像形成を行う。
【0139】
制御装置910は、リーダー部700を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部800を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。画像制御通信部203から受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0140】
操作部950は、制御装置910に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0141】
次に、図9を参照して、例えば図1に示される画像形成装置111のような、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置の全体構成について説明する。図9は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置の全体を示すブロック図である。
【0142】
図9はリーダー部700及びプリンタ部800の概観図である。リーダー部の原稿給送ユニット750は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス711上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス711上の原稿を排出するものである。
【0143】
原稿がプラテンガラス711上に搬送されると、ランプ712を点灯し、そして光学ユニット713の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー714、715、716及びレンズ717によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)718へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD718によって読み取られる。
【0144】
722はリーダー画像処理回路部であり、CCD718から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F740を介して制御装置910へと出力するところである。
【0145】
852はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F945を介して制御装置910から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。
【0146】
プリンタ部800のレーザドライバ817はレーザ発光部813、814、815、816を駆動するものであり、プリンタ画像処理部852から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部813、814、815、816を発光させる。
【0147】
このレーザ光はミラー840、841、842、843、844、845、846、847、848、849、850、851によって感光ドラム825、826、827、828に照射され、感光ドラム825、826、827、828にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0148】
821、822、823、824は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0149】
用紙カセット860、861及び手差しトレイ862のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ833を経て、転写ベルト834上に吸着され、搬送される。
【0150】
そして、感光ドラム825、826、827、828に付着された現像剤を記録紙に転写する。
【0151】
現像剤の乗った記録紙は定着部835に搬送され、定着部835の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部835を通過した記録紙は排出ローラ836によって排出され、排紙ユニット870は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0152】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ836のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ836の回転方向を逆転させ、フラッパ837によって再給紙搬送路838へ導く。再給紙搬送路838へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト834へ給紙される。
【0153】
<リーダー画像処理部の説明>
次に、図9に示されるリーダー画像処理部722について図10を参照して説明する。図10は、リーダー画像処理部722の詳細な構成を示すブロック図である。
【0154】
このリーダー画像処理部722では、プラテンガラス711上の原稿はCCD718に読み取られて電気信号に変換される(CCD718はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。
【0155】
そして、その電気信号(アナログ画像信号)は画像処理部722に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部1001でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。
【0156】
そして、RGB信号はシェーディング部1002で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置910へと出力される。
【0157】
<制御装置の説明>
制御装置910の機能を、図11に示すブロック図をもとに説明する。図11は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における制御装置910の機能を示すブロック図である。図11に示されるように、メインコントローラ911は、主にCPU912と、バスコントローラ913、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0158】
CPU912とバスコントローラ913は制御装置910全体の動作を制御するものであり、CPU912はROM914からROMI/F915を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。
【0159】
また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ913は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0160】
DRAM916はDRAMI/F917によってメインコントローラ911と接続されており、CPU912が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0161】
Codec918は、DRAM916に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。
【0162】
SRAM919はCodec918の一時的なワーク領域として使用される。Codec918はI/F920を介してメインコントローラ911と接続され、DRAM916との間のデータの転送は、バスコントローラ913によって制御されDMA転送される。
【0163】
Graphic Processor935は、DRAM916に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。
【0164】
SRAM936はGraphic Processor935の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor935はI/F937を介してメインコントローラ911と接続され、DRAM916との間のデータの転送は、バスコントローラ913によって制御されDMA転送される。
【0165】
汎用高速バス925には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ924とI/O制御部926とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
【0166】
I/O制御部926には、リーダー部700、プリンタ部900、画像制御通信部203の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ927が3チャンネル装備されており、I/Oバス928によって外部I/F回路940,945,970に接続されている。
【0167】
パネルI/F932は、LCDコントローラ931に接続され、操作部950上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F930とから構成される。
【0168】
操作部950は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F932を介してCPU912に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F920から送られてきた画像データを表示するものである。
【0169】
液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0170】
リアルタイムクロックモジュール933は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池934によってバックアップされている。
【0171】
E−IDEインターフェイス961は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ960を接続し、ハードディスク962へ画像データを記憶させたり、ハードディスク962から画像データを読み込む動作を行う。
【0172】
このハードディスク962には、依頼の頻繁にあるユーザのデータを保存しておくことも可能であり、画像情報システム101においてユーザIDデータベース113を検索時に、複数回同じデータを利用したことが判明すると、画像情報システム101からハードディスク962に記憶する指示が車載装置102を通して指示され、ハードディスク926に記憶する。
【0173】
コネクタ942と947,971は、それぞれリーダー部700とプリンタ部800,車載装置通信部203とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(943,948,972)とビデオI/F(944,949,973)とから構成される。
【0174】
スキャナI/F940は、コネクタ942を介してリーダー部700と接続され、また、スキャナバス741によってメインコントローラ911と接続されており、リーダー部700から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダー部700から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス741に出力する機能も有する。
【0175】
スキャナバス941からDRAM916へのデータ転送は、バスコントローラ913によって制御される。
【0176】
プリンタI/F945は、コネクタ947を介してプリンタ部800と接続され、また、プリンタバス946によってメインコントローラ911と接続されており、メインコントローラ911から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部800へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部800から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス946に出力する機能も有する。
【0177】
DRAM916上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ913によって制御され、プリンタバス946、ビデオI/F949を経由して、プリンタ部800へDMA転送される。
【0178】
<スキャナI/Fの画像処理部の説明>
スキャナI/F940の画像処理を担う部分についての詳細な説明を図12を参照して行う。図12は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるスキャナI/F940の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0179】
リーダー部700から、コネクタ942を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部1101で、CCD718が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読取速度によって読取のMTFが変るため、その変化を補正する。
【0180】
読取位置タイミングが補正されたデジタル信号は入力マスキング部1102によって、CCD718の分光特性及びランプ712及びミラー714、715、716の分光特性を補正する。入力マスキング部1102の出力はACSカウント部1103及びメインコントローラ911へと送られる。
【0181】
<ACSカウント部の説明>
ACS(オートカラーセレクト)カウント部の説明を図13を用いて行う。図13は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるACS(オートカラーセレクト)カウント部の説明図である。オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0182】
つまり画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。
【0183】
このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0184】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。
【0185】
1201はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。1202はメインコントローラ911からセットされた1207〜1210のレジスタに設定された値と、リーダー部700から送られたビデオ制御信号1212を元に、ACSをかける領域信号1205を作成する回路である。
【0186】
1203の色判定部は、ACSをかける領域信号1205に基づき、注目画素に対して1201のフィルタ内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。1204は1203の色判定部が出力した色判定信号の個数を数えるカウンタである。
【0187】
メインコントローラ111は読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、1207〜1210のレジスタに設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。
【0188】
また、メインコントローラ911はACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0189】
1207〜1210のレジスタには、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部1203が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダー部700から送られたビデオ制御信号1212に基づいて設定しておく。
【0190】
本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0191】
<プリンタI/Fの画像処理部の説明>
プリンタI/F945の画像処理を担う部分についての詳細な説明を図14を参照して行う。図14は、本発明に係る印刷システム第1の実施形態におけるプリンタI/F945の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0192】
メインコントローラ911から、プリンタバス946を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部1301では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部1302でモアレが除去される。
【0193】
1303はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部1303で処理された信号はγ補正部1304で濃度調整された後フィルタ部1305でスムージング又はエッジ処理される。
【0194】
これらの処理を経て、コネクタ947を介してプリンタ部800へと画像が送られる。
【0195】
<Graphic Processorの説明>
Graphic Processor935についての詳細な説明を図15を参照して行う。図15は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるGraphic Processor935の詳細な構成を示すブロック図である。
【0196】
Graphic Processor935は、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行うモジュールを有する。
【0197】
SRAM936はGraphic Processor935の各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるSRAM936のワーク領域が競合しないよう、あらかじめ各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てられているものとする。Graphic Processor935はI/F937を介してメインコントローラ911と接続され、DRAM916との間のデータの転送は、バスコントローラ913によって制御されDMA転送される。
【0198】
バスコントローラ913は、GraphicProcessor935の各々のモジュールにモード等を設定する制御及び、各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0199】
<画像回転部の説明>
以下に画像回転部1401における処理手順を示す。I/F137を介して、CPU912からバスコントローラ913に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部1401に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。
【0200】
必要な設定を行った後に、再度CPU912からバスコントローラ913に対して画像データ転送の許可を行う。
【0201】
この許可に従い、バスコントローラ913はDRAM916もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは回転を行う画像サイズを32画素×32ラインとし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0202】
上述のように、32画素×32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32×32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図16参照)。図16は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像回転動作を示す概念図である。
【0203】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM936に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図17のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。図17は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像回転動作を示す概念図である。
【0204】
32画素×32ラインの画像回転(SRAM136への書き込み)が完了した後、画像回転部1401はSRAM136から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ913に画像を転送する。
【0205】
回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ913は、連続アドレッシングを以て、DRAM916もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0206】
こうした一連の処理は、CPU912からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0207】
<画像変倍部の説明>
以下に画像変倍部1402における処理手順を示す。I/F937を介して、CPU912からバスコントローラ913に画像変倍制御のための設定を行う。
【0208】
この設定によりバスコントローラ913は画像変倍部1402に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU912からバスコントローラ913に対して画像データ転送の許可を行う。
【0209】
この許可に従い、バスコントローラ913はDRAM916もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0210】
画像変倍部1402は、受け取った画像データを一時SRAM936に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って画像を拡大もしくは縮小することで、変倍処理とする。
【0211】
変倍後のデータは再度SRAM936へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部1402はSRAM936から画像データを読み出し、バスコントローラ913に転送する。
【0212】
変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ913は、DRAM916もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0213】
<色空間変換部の説明>
以下に色空間変換部1403における処理手順を示す。I/F937を介して、CPU912からバスコントローラ913に色空間変換制御のための設定を行う。
【0214】
この設定によりバスコントローラ913は色空間変換部1403およびLUT(ルック・アップ・テーブル)1404に対して色空間変換処理に必要な設定を行う。
【0215】
必要な設定を行った後に、再度CPU912からバスコントローラ913に対して画像データ転送の許可を行う。
【0216】
この許可に従い、バスコントローラ913はDRAM916もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0217】
色空間変換部1403は、受け取った画像データ1画素ごとに対して、演算を施す。
【0218】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT1404による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができる。
【0219】
当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。その後、色空間変換部1403は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0220】
色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ913は、DRAM916もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0221】
<画像二値化部の説明>
以下に画像二値化部1405における処理手順を示す。I/F937を介して、CPU912からバスコントローラ913に二値化制御のための設定を行う。
【0222】
この設定によりバスコントローラ913は画像二値化部1405に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。
【0223】
必要な設定を行った後に、再度CPU912からバスコントローラ913に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ913はDRAM916もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0224】
画像二値化部1405は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。
【0225】
もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、いずれの手法によってもかまわない。
【0226】
その後、画像二値化部1405は二値化処理された画像データをバスコントローラ913に転送する。
【0227】
二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ913は、DRAM916もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0228】
<PDL画像出力時のシーケンス>
次に、PDL画像出力時のシーケンスについて図18を参照して説明する。図18は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、図中のS1801〜S1809は各ステップを示す。
【0229】
PDL画像を出力する場合、S1801では、ユーザの入力端末105の画面上でユーザが当該PDL画像出力ジョブのプリント設定を行う。プリント設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0230】
S1802では、ユーザの入力端末105の画面上で印刷情報システム101に印刷指示を与え、印刷情報システム101は、データの入力を受けると、端末103ではインストールされているドライバソフトウェアが、印刷対象となるコードデータをいわゆるPDLデータに変換して、S1801で設定したプリント設定パラメータとともに、車載端末102に無線回線を通して送信する。
【0231】
車載装置102では、後述する移動体の情報を元に判断し、印刷可能な場合は、画像制御通信部203を通して、本画像入出力装置の制御装置910にPDLデータを転送する。
【0232】
S1803では、制御装置910のメインコントローラ911のCPU912が、画像制御通信部203を介して転送されたPDLデータを前記プリント設定パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライズ)する。
【0233】
画像データの展開は、DRAM916上に行われる。画像データの展開が完了するとS1804へ進む。
【0234】
S1804では、印刷情報システム101が車載端末102の無線回線を通して異常状態を受けていないか、または、印刷情報システム101からの問い合わせに車載端末102の無線回線から応答がないか確認し、異常および無応答ならNGで終了し、そうでなければS1805へ進む。
【0235】
S1805では、メインコントローラ911がDRAM916上に展開された画像データを、Graphic Processor935に転送する。
【0236】
S1806では、Graphic Processor935が、前記プリント設定パラメータとは独立に、画像処理を行う。
【0237】
例えば、前記プリント設定パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにもかかわらず、プリンタ部800の給紙ユニット860にはA4R用紙しかない場合には、Graphic Processor935で画像を90度回転することによって、出力用紙にあわせた画像出力を行うことができる。画像データの画像処理が完了するとS1807へ進む。
【0238】
S1807では、Graphic Processor935がメインコントローラ911へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ911は転送されてきた画像データをDRAM916上に記憶する。
【0239】
S1808では、メインコントローラ911はプリンタI/F945およびコネクタ947を介して、プリンタ部800を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM916上の画像データを、プリンタ部800へと転送する。
【0240】
S1809では、制御装置110が、プリンタ部800を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、すなわち当該PDLジョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0241】
<コピー画像出力時のシーケンス>
次に、コピー画像出力時のシーケンスについて図19を参照して説明する。図19は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるコピー画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、図中のS1901〜S1907は各ステップを示す。
【0242】
ユーザの入力端末105の画面上でユーザが複写依頼の情報を入力する。印刷情報システム101は、複写依頼があったことを、車載端末102に無線回線を通して送信する。
【0243】
車載装置102では、後述する移動体の情報を元に判断し、初期化動作が必要な場合は、画像制御通信部203を通して、本画像入出力装置の制御装置910に初期化を指示する。
【0244】
コピー画像を出力する場合、指定先に移動した後、S1901では、操作部950上でユーザが当該コピー画像出力ジョブのコピー設定を行う。コピー設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無等である。
【0245】
S1902では、操作部950上でコピー開始指示を与えると、制御装置910のメインコントローラ911はスキャナI/F940およびコネクタ942を介してリーダー部700を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行う。
【0246】
まず、原稿給送ユニット750は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス711上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知する。
【0247】
検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。読み取られた画像データはDRAM916上に記憶される。
【0248】
従来のコピー機では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定に応じて、すなわち副走査方向の変倍率に応じて光学ユニット913の移動速度を変化させることにより副走査方向の変倍処理を実現していた。
【0249】
しかしながら、本実施形態では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定にかかわらず、必ず等倍(100%)で画像データを読み取り、変倍処理については、主走査方向、副走査方向ともに、後述するGraphic Processor935によって行うものとする。
【0250】
S1903では、メインコントローラ911がDRAM916上の画像データを、Graphic Processor935に転送する。
【0251】
S1904では、Graphic Processor935が、前記コピー設定パラメータに基づいて画像処理を行う。
【0252】
例えば、拡大400%の設定がなされているときには、Graphic Processor935内のモジュールである画像変倍部を用いて主走査方向、副走査方向、双方への変倍処理を行う。画像データの画像処理が完了するとS1905へ進む。
【0253】
S1905では、Graphic Processor935がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ911は転送されてきた画像データをDRAM916上に記憶する。
【0254】
S1906では、メインコントローラ911はプリンタI/F945およびコネクタ947を介して、プリンタ部800を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM916上の画像データを、プリンタ部800へと転送する。
【0255】
S1907では、制御装置910が、プリンタ部800を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、すなわち当該コピージョブが終了すると、プリント出力を終了する。
【0256】
次に本発明における印刷情報システム101における動作を図20のフローチャートを用いて説明する。図20は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における印刷情報システム101における動作を示すフローチャートである。なお図中のS2001〜S2007は各ステップを示す。
【0257】
まずS2001で依頼主が情報入力端末から情報を入力する。S2002において印刷情報システム101は、複写依頼か、印刷依頼かを判断する。ここで複写依頼の場合は、S2008に進み、配布先の住所氏名を、移動体110に送信する。
【0258】
印刷依頼の場合は、S2003に進み、印刷データが添付されている場合には、S2006にすすみ、そのまま移動体102にデータを送信する。
【0259】
印刷データが添付されていない場合には、S2004に進み、印刷データ指示データを参照する。次にS2005に進み、印刷データ指示データに従い印刷データデータベースを検索する。
【0260】
データが存在すればS2006に進み、移動体110に情報を送信し、印刷データが存在しない場合は、S2007に進み依頼主にデータが存在しないことを通知し終了する。
【0261】
次に本発明における車載装置102における動作を図21のフローチャートを用いて説明する。図21は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における車載装置102における動作を示すフローチャートである。なお図中のS2101〜S2113は各ステップを示す。
【0262】
S2102において移動体110が移動中に、印刷情報システム101から車載装置102に画像形成依頼情報が入力される。
【0263】
車載装置102は画像形成依頼情報が入力されるとS2103に進み、画像形成装置111に指示をだし、画像形成装置111の初期化動作を行う。
【0264】
この初期化処理には、前記定着部335のヒータの電源投入や、図示せぬポリゴンモータの起動、排紙装置370の初期化動作が含まれる。
【0265】
次に、S2104に進み複写依頼情報か印刷依頼情報かを判断する。複写依頼情報の場合は、S2113に進み、依頼主の元に移動してから複写動作を行うためそのままの状態とする。
【0266】
S2104の判断が、印刷依頼情報である場合、S2105に進み、印刷することを画像形成装置111に通知する。次に、S2106に進み、移動体−画像形成装置情報入出力部間から移動体110の情報を入手する。
【0267】
本発明において必要な情報は、移動体の加速や、コーナリング時に発生する重力、遠心力を求めるために必要な情報であり、オートマチックトランスミッションで制御されているギアや、ハンドル402の切れ角、エンジンの回転数403、ブレーキの踏み具合であり、これを以下のように判断する。まずS2107に進み、ブレーキが踏まれているかを判断する。
【0268】
ブレーキが踏まれている場合は、減速による力が発生するため印字せず、S2106に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0269】
ブレーキが踏まれていない場合には、S2108に進み、ハンドル402の切れ角を判断する。ハンドルは予め定められた遊びがあり、この角度を±α度とする。今入手した角度をβ度とすると、β<=−α、β>=αが成立した場合は、遊びの範囲外と判断してS2106に進み、移動体の情報を入手する。
【0270】
−α<β<αが成立した場合は、遊びの範囲内だと判断してS2109に進み、ギアを参照する。ギアが1速から3速の場合は、加速減速により発生する力が大きいため、S2106に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0271】
今ギアが4速に走行しているため、S2110に進み、エンジンの回転数を判断する。エンジンの回転数が3000rpm以下の場合は、等速であるとして印刷を許可したことを画像形成装置1011に通知し印刷を行わせる。印刷すべき印刷データがある間は、これを繰り返す。
【0272】
このようにして、移動体110が移動中に印刷することにより、依頼主に渡す印刷物の印刷時間を短縮することができる。
【0273】
以上の例では、加速・減速で判断するギアの基準を4速、エンジン回転数を3000rpmとして説明したが、これを図22示す各ギアにおける回転数とトルク曲線に従いテーブルの印刷可能区間に合致した場合に、印刷可能としてもよい。図22は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における移動体の特性を示すグラフである。
【0274】
図22(a)は、それぞれのギアごとの回転数と速度との関係を示すグラフであり、図22(b)は、移動体1011のトルク曲線であり、0〜3000rpmまでの回転数では、トルクが急激に増大する。この場合は加速において発生する力が大きいため、プリント指示しない。
【0275】
3000rpmを超えるとトルクはほぼ一定となるので、プリント可能であるためプリント指示しない。
【0276】
また、加速度センサが装備されている場合は、S2107に進んだ時に、加速度センサを参照する。加速度センサの値が予め定められた値より大きい場合は、加速中としてS2106に進み、そうでない場合は、S2111に進み印刷を行う。
【0277】
印刷完了後にS2112に進み、すべてのページが印刷されたどうか判断し、印刷されていない場合は、S2105に進み、印刷を継続することを画像形成装置1011に通知する。すべてのページが印刷されている場合は、S2113に進み終了する。
【0278】
また、傾斜角センサが装備された場合について車載装置102における動作を図23のフローチャートを用いて説明する。図23は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における傾斜角センサが装備された場合の車載装置102における動作を示すフローチャートである。なお図中のS2301〜S2315は各ステップを示す。
【0279】
S2302において移動体110が移動中に、印刷情報システム101から車載装置102に画像形成依頼情報が入力される。
【0280】
車載装置102は画像形成依頼情報が入力されるとS2303に進み、傾斜角センサ2019参照する。
【0281】
傾斜角センサの値が予め定められた傾斜角より大きい場合は、傾斜角センサを監視し、次のステップに進まない。傾斜角が予め定められた角度より小さい場合に、画像形成装置111に指示をだし、画像形成装置111の初期化動作を行う。
【0282】
この初期化処理には、定着部335のヒータの電源投入や、図示せぬポリゴンモータの起動、排紙装置370の初期化動作が含まれる。
【0283】
次に、S2305に進み複写依頼情報か印刷依頼情報かを判断する。複写依頼情報の場合は、S2314に進み、依頼主の元に移動してから複写動作を行うためそのままの状態とする。
【0284】
S2306に進み、印刷することを画像形成装置111に通知する。次に、S2307に進み、移動体−画像形成装置情報入出力部間から移動体110の情報を入手する。
【0285】
本発明において必要な情報は、移動体の加速や、コーナリング時に発生する重力、遠心力を求めるために必要な情報であり、オートマチックトランスミッションで制御されているギアや、ハンドル402の切れ角、エンジンの回転数403、ブレーキの踏み具合であり、これを以下のように判断する。
【0286】
まずS2308に進み、ブレーキが踏まれているかを判断する。ブレーキが踏まれている場合は、減速による力が発生するため印字せず、S2307に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0287】
ブレーキが踏まれていない場合には、S2309に進み、ハンドル402の切れ角を判断する。ハンドルは予め定められた遊びがあり、この角度を±α度とする。今入手した角度をβ度とすると、β<=−α、β>=αが成立した場合は、遊びの範囲外と判断してS2307に進み、移動体の情報を入手する。
【0288】
−α<β<αが成立した場合は、遊びの範囲内だと判断してS2310に進み、ギアを参照する。
【0289】
ギアが1速から3速の場合は、加速減速により発生する力が大きいため、S2307に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0290】
今ギアが4速に走行しているため、S2311に進み、エンジンの回転数を判断する。エンジンの回転数が3000rpm以下の場合は、等速であるとしてS2315に進み、傾斜地であるかを判断する。
【0291】
傾斜センサの値を参照し、予め定められた値より大きい場合は、印刷を行わない。小さい場合はS2312に、印刷を許可したことを画像形成装置111に通知し印刷を行わせる。印刷すべき印刷データがある間は、これを繰り返す。
【0292】
このようにして、移動体111が移動中に印刷することにより、依頼主に渡す印刷物の印刷時間を短縮することができる。
【0293】
以上の例では、加速・減速で判断するギアの基準を4速、エンジン回転数を3000rpmとして説明したが、これを図22(b)に示す各ギアにおける回転数とトルク曲線に従いテーブルの印刷可能区間に合致した場合に、印刷可能としてもよい。
【0294】
図22(b)は、移動体110のトルク曲線であり、0〜3000rpmまでの回転数では、トルクが急激に増大する。この場合は加速において発生する力が大きいため、プリント指示しない。
【0295】
3000rpmを超えるとトルクはほぼ一定となるので、プリント可能であるためプリント指示しない。
【0296】
また、加速度センサが装備されている場合は、S2308に進んだ時に、加速度センサを参照する。加速度センサの値が予め定められた値より大きい場合は、加速中と判断してS2313に進み、そうでない場合は、S2312に進み印刷を行う。印刷完了後にS2313に進み、
【0297】
すべてのページが印刷されたどうか判断し、印刷されていない場合は、S2306に進み、印刷を継続することを画像形成装置111に通知する。すべてのページが印刷されている場合は、S2314に進み終了する。
【0298】
また、移動印刷に有効/無効の切り替え操作がついた場合について車載装置102における動作を図24のフローチャートを用いて説明する。なお図中のS2401〜S2417は各ステップを示す。図24は、本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における、移動印刷に有効/無効の切り替え操作がついた場合の車載装置の動作を示すフローチャートである。
【0299】
S2402において表示/操作部401の図4(c)の入力画面で、移動印刷するを押下した場合にS2403に進み、移動印刷しないを押下した場合は、移動印刷するを押下するまで次に進まない。
【0300】
次にS2403において移動体110が移動中に、印刷情報システム101から車載装置102に画像形成依頼情報が入力される。
【0301】
車載装置102は画像形成依頼情報が入力されるとS2404に進み、傾斜角センサ2019参照する。
【0302】
傾斜角センサの値が予め定められた傾斜角より大きい場合は、傾斜角センサを監視し、次のステップに進まない。傾斜角が予め定められた角度より小さい場合に、画像形成装置111に指示をだし、画像形成装置111の初期化動作を行う。この初期化処理には、前記定着部335のヒータの電源投入や、図示せぬポリゴンモータの起動、排紙装置370の初期化動作が含まれる。
【0303】
次に、S2406に進み複写依頼情報か印刷依頼情報かを判断する。複写依頼情報の場合は、S2415に進み、依頼主の元に移動してから複写動作を行うためそのままの状態とする。
【0304】
S2407に進み、印刷することを画像形成装置111に通知する。次に、S2408に進み、移動体−画像形成装置情報入出力部間から移動体110の情報を入手する。
【0305】
本発明において必要な情報は、移動体の加速や、コーナリング時に発生する重力、遠心力を求めるために必要な情報であり、オートマチックトランスミッションで制御されているギアや、ハンドル402の切れ角、エンジンの回転数403、ブレーキの踏み具合であり、これを以下のように判断する。
【0306】
まずS2409に進み、ブレーキが踏まれているかを判断する。ブレーキが踏まれている場合は、減速による力が発生するため印字せず、S2408に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0307】
ブレーキが踏まれていない場合には、S2410に進み、ハンドル402の切れ角を判断する。ハンドルは予め定められた遊びがあり、この角度を±α度とする。今入手した角度をβ度とすると、
【0308】
β<=−α、β>=αが成立した場合は、遊びの範囲外と判断してS2408に進み、移動体の情報を入手する。
【0309】
−α<β<αが成立した場合は、遊びの範囲内だと判断してS2411に進み、ギアを参照する。ギアが1速から3速の場合は、加速減速により発生する力が大きいため、S2408に進み、移動体の情報を再度入手する。
【0310】
今ギアが4速に走行しているため、S2412に進み、エンジンの回転数を判断する。エンジンの回転数が3000rpm以下の場合は、等速であるとしてS2416に進み、傾斜地であるかを判断する。傾斜センサの値を参照し、予め定められた値より大きい場合は、印刷を行わない。
【0311】
小さい場合はS2417に進み、表示/操作部401の図4(c)の入力画面で、移動印刷するを押下したままならS2413に、印刷を許可したことを画像形成装置1011に通知し印刷を行わせる。
【0312】
印刷すべき印刷データがある間は、これを繰り返す。移動印刷しないを押下した場合は、移動印刷するを押下するまで次に進まない。
【0313】
このようにして、移動体111が移動中に印刷することにより、依頼主に渡す印刷物の印刷時間を短縮することができる。
【0314】
以上の例では、加速・減速で判断するギアの基準を4速、エンジン回転数を3000rpmとして説明したが、これを図22(b)に示す各ギアにおける回転数とトルク曲線に従いテーブルの印刷可能区間に合致した場合に、印刷可能としてもよい。
【0315】
図22(b)は、移動体110のトルク曲線であり、0〜3000rpmまでの回転数では、トルクが急激に増大する。この場合は加速において発生する力が大きいため、プリント指示しない。
【0316】
3000rpmを超えるとトルクはほぼ一定となるので、プリント可能であるためプリント指示しない。
【0317】
また、加速度センサが装備されている場合は、S2409に進んだ時に、加速度センサを参照する。
【0318】
加速度センサの値が予め定められた値より大きい場合は、加速中と判断してS2414に進み、そうでない場合は、S2417に進み、表示/操作部401の図4(c)の入力画面で、移動印刷するを押下したままならS2413に進み印刷を行う。
【0319】
移動印刷しないを押下した場合は、移動印刷するを押下するまで次に進まない。印刷完了後にS2414に進み、すべてのページが印刷されたどうか判断し、印刷されていない場合は、S2408に進み、印刷を継続することを画像形成装置111に通知する。すべてのページが印刷されている場合は、S2415に進み終了する。
【0320】
以上、移動体に関しては自動車に関して記載したが、これに限定するものではなく、列車などでもよい。
【0321】
また、本実施形態は、有人の移動体に対して記載したが、これに限定するものではなく、無人のリモートコントロールされる移動体でもよい。
【0322】
(印刷システムの第2の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第2の実施形態について図25を参照して説明する。図25は、本発明に係る印刷システムの第2の実施形態のシステム構成図である。本実施形態では、本発明に係る印刷システムを宅配プリントサービスに適用している。
【0323】
図25において、2501は宅配プリントサービスを宅配プリントサービスセンター2504へ依頼する依頼主であり、外部ネットワーク2503に接続されたパソコンなどの情報処理装置2502を有する。
【0324】
2504は宅配プリントサービスセンターであり、宅配プリントサービスシステム全体を管理・処理する宅配プリントサービスシステム2505(図26にその詳細を示す)と、複数台の宅配プリントサービスカー2507と通信を行なうための通信アンテナ2506を有する。
【0325】
2507は宅配プリントサービスカーであり、宅配プリントサービスセンター2504や他の宅配プリントサービスカーと通信を行なうための通信アンテナ2508と、プリンタなどの車載システム2509(図27にその詳細を示す)を有する。2510はプリント物の宅配先である。
【0326】
宅配プリントサービス全体の流れを次に簡単に説明する。依頼主2501は、パソコンなどの情報処理端末2502から、外部ネットワーク2503に接続された宅配プリントサービスセンター2504へ宅配プリントサービス要求を行なう。
【0327】
宅配プリントサービスセンター2504では、宅配先2510に連絡して、宅配先2510の要求に応じて印刷形態を変更し、宅配プリントサービス要求の内容からその要求に応じることができる適当な宅配プリントサービスカー2507を、宅配プリントサービスシステム2505により検索し、該当車へ通信用アンテナ2506を用い、変更された印刷情報などを送信する。
【0328】
宅配プリントサービスカー2507は、送信されてきた印刷情報を通信用アンテナ2508で受信し、車載システム2509によりプリントを行ない、宅配先2510へ届ける。
【0329】
図26は、図25に示される宅配プリントサービスセンターの詳細な構成を示すブロック図である。図26において、宅配プリントサービスセンター2504内の宅配プリントサービスシステム2505は、次のような構成となる。
【0330】
ネットワークI/F2601は外部ネットワーク2503とのインターフェイスである。
【0331】
ネットワークI/F2601は、システムバス2602を介して情報処理装置2603につながっている。情報処理装置2603は、依頼主2501より受けた宅配プリント依頼を次に示すデータベースをもとに処理し、宅配プリントサービスカー2507への指示を行なう。
【0332】
2605は地図情報データベースであり、宅配プリントサービスカー2507を宅配先等に誘導する際に用いられる。
【0333】
2606は車両印刷能力データベースであり、複数台ある宅配プリントサービスカー2507それぞれに搭載されたプリンタの印刷能力を管理している。2607は宅配プリントジョブデータベースで、お客である依頼主や宅配先の情報、印刷情報等を管理している。
【0334】
2608は料金情報データベースであり、宅配プリントサービスの料金情報を管理している。
【0335】
2610は無線機で、2609のシステムバスを介して情報処理装置2603につながっており、情報処理装置2603により生成された宅配プリントサービスカー2507への指示を通信用アンテナ2506により送信する。デジタル複合機2611はシステムバス2609を通してジョブを受けて印刷する。
【0336】
図27は、図25に示される宅配プリントサービスカーの詳細な構成を示すブロック図である。図27において、宅配プリントサービスカー2507内に設置された車載システム2509は、次のような構成となる。2508は宅配プリントサービスセンター2504と通信を行なうための通信用アンテナである。
【0337】
2701は通信用アンテナ2508を介して宅配プリントサービスカー2507と宅配プリントサービスセンター2504を含む外部とのやり取りを行なう無線機である。無線機2701はシステムバス2702により情報処理装置2703につながっている。
【0338】
情報処理装置2703は通信用アンテナ2508より受信した情報を解釈し、デジタル複合機2705へシステムバス2704を通してジョブを送信する。また、情報処理装置2703はデジタル複合機2705の消耗品残量を含む機器の状態を管理する。
【0339】
デジタル複合機2705は、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブ、コピージョブ等、種々のジョブを実行処理する。
【0340】
[印刷依頼処理の説明]
次に、本発明における入力処理(印刷依頼処理)を図28〜図31及び図38を用いて説明する。図28〜図31は、図25に示される印刷システムにおいて表示される入力画面の概略図であり、図28はメイン画面、図29は注文画面、図30は印刷属性指定画面(レイアウト設定画面)、図31は確認画面である。また、図38は、図25に示される印刷システムにおける入力処理を示すフローチャートである。
【0341】
印刷を依頼する依頼主はパーソナルコンピュータ(PC)などのデータ処理装置からインターネットを介して宅配プリントサービスセンターの情報処理端末2603(Webサーバ)にアクセスするものとする。
【0342】
本実施形態ではデータ処理装置としてPCを用いるが、データ処理装置は携帯電話等の携帯端末であっても同様である。また本実施形態ではインターネットを用いるが、インターネットに限らずネットワークであれば同様である。
【0343】
まず、依頼主はPC上でWebプラウザを起動し、本宅配プリントサービスのURLを入力すると、Webプラウザはインターネット経由で宅配プリントサービスセンターにあるサーバにアクセスし、HTML形式のファイルを読み込む。
【0344】
読み込んだHTML形式のファイルの記述に従ってWebプラウザは図28の画面2801(メイン画面)を表示する。以後表示の制御は前記ファイルの記述に従って行われることになる。メイン画面にはホームページのタイトルや説明文章が記述されている。
【0345】
印刷依頼を行う場合は注文ボタン2802をポインティングデバイスでクリックする。すると、図29の注文画面2901が表示される。この部分は図38のフローチャートのステップ3801〜3803に相当する。
【0346】
依頼主は図29の画面から宅配先の住所2902、名前2903、電話番号2904、E−Mailアドレス2905、依頼主の住所2906、名前2907、電話番号2908、E−Mailアドレス2909、印刷データ2910、配達指定日時2911をキーボードおよびポインティングデバイスによって入力する。全ての項目が入力され、NEXTボタン2912がクリックされると次の画面(図30)に表示が変わる。
【0347】
全ての項目が入力されていない場合はNEXTボタン2912をクリックしても次の画面に進むことができない。指定された印刷データはサーバにアップロードされる。
【0348】
本実施形態の宅配プリントサービスシステムが許している印刷データの形式はPDF形式とするが、PDL(ページ記述言語)であっても良い。この部分は図38のフローチャートのステップ3804〜3806に相当する。
【0349】
図30の画面3001はレイアウト設定を指定する画面である。本実施形態ではレイアウト情報として用紙サイズ3002、部数3003、カラー/モノクロ3004、Nアップ3005、拡大縮小率3006、両面/片面3007、ソート3008、用紙の種類3009が設定可能である。それぞれの設定項目は設定値の選択枝が予め用意されており、ポインティングデバイスで設定欄の横に配置された領域をクリックすると選択枝の一覧が表示され、選択したい選択枝をポインティングデバイスで指定することによって選択できる。
【0350】
「用紙サイズ」には「A3」,「A4」,「B5」,「B6」等の選択枝が存在する。
【0351】
「部数」は1から256までの数値が指定可能であり、キーボードから数値を入力するものとする。「カラー/モノクロ」は「カラー」と「モノクロ」の選択枝が存在する。
【0352】
「Nアップ」には「1ページ印刷」、「2ページ印刷」、「4ページ印刷」の選択枝が存在する。「拡大縮小率」は50パーセントから200パーセントの値が指定可能であり、キーボードから数値を入力するものとする。
【0353】
「両面/片面」には「両面」、「片面」の選択枝が存在する。「ソート」には「ソートする」と「ソートしない」の選択紙が存在する。「用紙種別」には「普通紙」と「厚紙」と「薄紙」の選択枝が存在する。それぞれの項目の設定値はデフォルト値が設定されており、ユーザが変更する前は以下の値が表示されている。
【0354】
「用紙サイズ」は「A4」、「部数」は「1」、「カラー/モノクロ」は「モノクロ」、「Nアップ」は「1ページ印刷」、「拡大縮小率」は「100パーセント」、「両面/片面」は「片面」、「ソート」は「する」、「用紙種別」は「普通紙」が設定されているものとする。
【0355】
ユーザは設定が完了したらNEXTボタン3010をクリックするものとする。NEXTボタン3010をクリックすると確認画面3101(図31)が表示される。この部分は図38のフローチャートのステップ3807〜3810に相当する。
【0356】
確認画面3101には料金3102が表示される。料金は予め「料金情報テーブル3701(図37)」がサーバ内に存在し、「用紙サイズ」、「部数」「カラー/モノクロ」、「Nアップ」、「両面/片面」、「用紙種別」と印刷枚数によって決定する。図37は、図25に示される印刷システムにおいて使用される料金情報テーブルの概念図である。
【0357】
印刷枚数は印刷データを解析して印刷枚数を調べるプログラムがサーバ内に存在するものとする。ユーザは料金を確認し、正式に印刷依頼を行う場合はクレジットカードの番号を3103に入力し、OKボタン3104をポインティングデバイスでクリックする。
【0358】
料金の精算はクレジットカードによって行われるものとする。OKボタン3104がクリックされずにキャンセルボタン3105がクリックされた場合は宅配プリント依頼を破棄して処理を終了する。この部分は図38のフローチャートのステップ3811〜3803に相当する。
【0359】
図37は料金情報テーブルである。用紙単価とトナー単価は予め決められており、その料金情報テーブル3701はサーバ内に格納されている。用紙単価は用紙サイズと用紙種別で決定する。トナー単価はカラーかモノクロかで決定する。
【0360】
サーバ上のプログラムは図30のレイアウト設定画面で入力された情報と料金情報テーブル3701をもとに料金を計算する。例えば、図30の例では用紙サイズ=A4、用紙種別=普通紙を指定しているので用紙単価は10円ということになる。カラーモノクロはカラーを指定しているのでトナー単価は10円ということになる。
【0361】
印刷データを解析し、印刷ページ数を調べた結果が100ページの場合、Nアップ=2ページ印刷なので印刷面数は50面ということになる。
【0362】
また、両面指定なので印刷に要する用紙枚数は25枚である。印刷料金は以下のように計算される。
用紙料 10円×25枚=250円
トナー料 10円×50面=500円
合計(1部あたり) 750円
750円×10部 =7500円
【0363】
さらに配達料金を追加した額が請求額となる。
印刷料合計 7500円
配達料(一律) 2500円
合計 10000円
【0364】
本実施形態では宅配カーを保有する拠点(支点)が各地域に存在するものとし、配達料金は一律2500円とするが、宅配先の地域、あるいは宅配拠点から宅配先までの距離によって料金を決定することも考えられる。
【0365】
図32は、図26に示される車両印刷能力データベース2606を示す概念図である。車両能力データベースは依頼された印刷および配達を行う宅配サービスカーを選択する際に使用される情報であり、各宅配プリントカーを一意に識別するための車両番号、宅配プリントカーの大きさを示す車種情報、宅配プリントカーに搭載されている用紙、トナー等の消耗品の数量情報、宅配プリントカーに搭載されている印刷装置の番号、各印刷装置の能力情報が格納されている。
【0366】
車種情報は本実施形態では大型、中型、小型に分類することとするが、車両の寸法情報、排気量、トン数等の情報が格納されている場合も同様である。消耗品の数量は用紙サイズ毎、カートリッジの種類毎に計数されるものとする。
【0367】
用紙枚数は印刷した倍数分が減算されるようになっているものとする。宅配プリントカーに搭載されている情報処理装置は印刷した枚数分を減算して宅配サービスセンターの車両印刷能力データベースの情報を更新する仕組みになっているものとする。
【0368】
宅配プリントサービスカーには複数台の印刷装置を積載されている場合もある。
【0369】
消耗品は宅配プリントカーが宅配プリントセンターを出発する際に作業員が積載し、計数して情報処理装置から数量を入力するものとする。
【0370】
印刷装置の能力情報には、モノクロ印刷のみができる印刷装置かカラー印刷もできる印刷装置かを示すモノ・カラー情報、印刷速度を(枚/分)で示した速度情報、対応している用紙サイズを示す対応用紙情報、両面印刷機能の有無を示す両面情報、およびソート機能の有無を示すソート情報が格納されている。
【0371】
これらの情報はネットワークを介して印刷装置から情報を取得することができるものとする。本実施形態ではネットワークプロトコルはTCP/IPを使用し、前記情報はSNMP/MIBを使用して取得するものとする。
【0372】
図33は、図26に示される宅配プリントジョブデータベース2607を示す概念図である。本図で示すのは宅配プリントジョブ1件分のデータの例である。
【0373】
データベースには全国から依頼されたジョブが全て格納される。1件分のデータは、宅配プリントジョブNo、配達指定日、配達指定時刻、料金、宅配先の住所、宅配先の氏名、宅配先の電話番号、宅配先のE−Mailアドレス、依頼主の住所、依頼主の氏名、依頼主の電話番号、依頼主のE−Mailアドレス、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロの指定、Nアップ指定、拡縮率、両面/片面指定、印刷ページ数、印刷面数、用紙種類、宅配車両の情報が格納されている。宅配プリントジョブNoはセンターが宅配プリントジョブを受け付けて本データベースに登録する際につけられるシーケンシャルな番号であり、各宅配プリントジョブを識別するために使用される。
【0374】
宅配指定日、宅配指定時刻は図29の入力画面から入力された値がそのまま格納されることになる。料金は前述の通り計算された値が格納されるものとする。宅配先の住所、宅配先の氏名、宅配先の電話番号、宅配先のE−Mailアドレス、依頼主の住所、依頼主の氏名、依頼主の電話番号、依頼主のE−Mailアドレスは図29の入力画面から入力された値がそのまま格納されることになる。
【0375】
用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、Nアップ指定、拡縮率、両面、用紙種類も図29の入力画面から入力された値がそのまま格納されることになる。
【0376】
印刷ページ数と印刷面数は前述の通りデータを解析して計算されることになる。配達車両は後述の車両選択処理により選択された車両の車両番号が格納される。
【0377】
次に、本発明に係る印刷システムの第2の実施形態において使用される印刷装置について図34を参照して説明する。図34は、本発明に係る印刷システムの第2の実施形態において使用される印刷装置のブロック図である。以下の説明では、図26に示される印刷装置2611を例に説明するが、図27に示される印刷装置2705に対しても同様の説明が成り立つ。
【0378】
図34において、情報処理装置2603は、例えば、コンピュータであり、画像情報の供給源、あるいはプリンタの制御装置として機能する。この実施の形態においては、印刷装置2611として、レーザビームプリンタ(プリンタ)を用いている。本実施形態において適用される印刷装置は、レーザビームプリンタに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等他のプリント方式のプリンタでもよいことは言うまでもない。
【0379】
プリンタコントローラ3403は、情報処理装置2603から供給される画像情報(例えば、イメージデータ、ページ記述言語等)に基づいて、ページ毎にラスタデータを生成し、プリンタエンジン3405に送出する。
【0380】
プリンタエンジン3405は、プリンタコントローラ3403から供給されるラスタデータに基づいて、感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像を記録媒体上に転写・定着(電子写真方式)することにより画像を記録する。
【0381】
パネル部3404は、ユーザインターフェイスとして使用される。ユーザは、パネル部3404を操作することにより、所望の動作を指示することができる。例えば、印刷装置に画質優先モードと速度優先モードの2つのモードが存在する場合、パネルのメニュー操作によっていずれかのモードを指定することができる。
【0382】
図35は、図34に示される印刷装置2611の構成を説明する断面図である。図35において、3501は、プリンタ筐体である。3502は、ユーザが各種指示を与えるためのスイッチ、メッセージやプリンタの設定内容等を表示するためのLED表示器やLCD表示器等が配された操作パネルであり、図34に示すパネル部3404の一態様である。
【0383】
3503は、ボードを収容部であり、プリンタコントローラ3403及びプリンタエンジン3405の電子回路部分を構成するボードを収容する。
【0384】
3520及び3550は、用紙(記録媒体)Sを保持する用紙カセットであり、不図示の仕切り板によって電気的に用紙サイズを検知する機構を有する。
【0385】
3521及び3551は、カセットクラッチであり、それぞれ用紙カセット3520及び3550上に載置された用紙Sの最上位の一枚を取り出して、取り出した用紙Sを不図示の駆動手段から伝達される駆動力によって給紙ローラ3522及び3552まで搬送するカムを有する。
【0386】
このカムは、給紙の度に間欠的に回転し、1回転に対応して1枚の用紙Sを給紙する。3521s及び3551sは用紙検知センサで、それぞれ用紙カセット3520及び3550に保持されている用紙Sの量を検知する。
【0387】
給紙ローラ3522は、用紙Sの先端部をレジストシャッタ3524まで搬送するローラである。また、給紙ローラ3552は、用紙Sの先端部を給紙ローラ3522まで搬送するローラである。
【0388】
3560は、オプション給紙ローラ(給紙中継搬送ローラ)であり、不図示の給紙オプションユニットから給紙された用紙Sをプリンタ305本体内へ供給する。3524は、レジストシャッタであり、用紙Sを押圧することにより給紙を停止することができる。
【0389】
3531は、手差しトレイであり、3525は、手差し給紙クラッチである。給紙クラッチ3525は、用紙Sの先端をレジストシャッタ3524まで搬送するために使用される。画像記録に供する用紙Sは、用紙カセット3520及び3550及び手差しトレイ3525のいずれかの給紙手段を選択して給紙される。
【0390】
プリンタエンジン3405は、プリンタコントローラ3403と所定の通信プロトコルにしたがって通信を行い、プリンタコントローラ部3403からの指示にしたがって用紙カセット3520及び3550及び手差しトレイ3525の中からいずれかの給紙手段を選択し、印刷の開始指示に応じて該当する給紙手段よりレジストシャッタ3524まで用紙Sを搬送する。
【0391】
なお、プリンタエンジン3405は、給紙手段、潜像の形成、転写、定着等の電子写真プロセスに関する機構、排紙手段及びそれらの制御手段を含む。
【0392】
3504は、感光ドラム3505やトナー保持部等を有する画像記録部であり、電子写真プロセスにより、用紙S上にトナー像を形成する。一方、3506は、レーザスキャナ部であり、画像記録部にレーザビームによる画像情報を供給する。
【0393】
レーザスキャナ部3506において、3507は、レーザユニットであり、ビデオコントローラ3403から送出される画像信号(/VIDEO信号)に応じて、内蔵の半導体レーザを駆動し、レーザビームを発射する。
【0394】
レーザユニット3507から発せられたレーザビームは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)3508により走査され、結像レンズ群3509及び反射ミラー3511を介して感光ドラム3505上に潜像を形成する。
【0395】
3510は、ビーム検出器で、レーザユニット3507から発せられたレーザビームを検知して主走査同期信号を出力する。3512は、光量センサで、レーザユニット3507から発せられたレーザビームの光量を検知する。
【0396】
また、画像記録部3504において、3541は、一次帯電器で、感光ドラム3505上を均一に帯電させる。3540は、現像器で、一次帯電器3541により帯電され、レーザスキャナ部3506によりレーザ露光された感光ドラム3505に形成された潜像をトナー現像する。
【0397】
3544は、転写帯電器で、現像器3540により現像された感光ドラム上のトナー像をレジストローラ3523により給紙される用紙Sに転写する。3543は、クリーナで、感光ドラム3505上の残存トナーを取り除く。3542は、前露光ランプで、感光ドラム3505を光除電する。
【0398】
3526は、定着器で、画像記録部3504により用紙Sに形成されたトナー画像を記録紙Sに熱定着させる。
【0399】
3527は、搬送ローラで、用紙Sを排紙搬送する。3527sは、排紙センサで、用紙Sの排紙状態を検知する。
【0400】
3528は、排紙フラッパで、画像記録が完了した用紙Sの搬送方向をフェースダウン排紙トレイ3532側に切り換えるか、不図示のフェースアップ排紙トレイあるいは不図示の排紙オプションユニット側に切り換える。3529及び3530は、排紙ローラで、排紙フラッパ3528の切り換えにより搬送される用紙Sをフェースダウン排紙トレイ3530に排紙する。
【0401】
3530sは排紙積載量検知センサで、フェースダウン排紙トレイ3530上に積載された用紙Sの積載量を検知する。
【0402】
プリンタ305には、さらにオプションカセットや封筒フィーダ等のオプションユニットを装備することができる。
【0403】
図36は、図34に示されるビデオコントローラ3403の構成例を示すブロック図である。3601はパネル部3404とのデータ通信を行うパネルインターフェイス部である。
【0404】
CPU3609はパネルインターフェイス部3601を介して、ユーザがパネル部3404において設定・指示した内容を確認することができる。
【0405】
3602はネットワークを介してホストコンピュータ等のデータ処理装置303と双方向に通信接続するためのホストインターフェイス部である。
【0406】
3606はプリンタエンジン3405と通信接続するためのエンジンインターフェイス部である。CPU3609はエンジンインターフェイス部3606を介して、信号を制御し、信号の状態、すなわち、プリンタエンジン3405の状態を認識することができる。
【0407】
3603は情報処理装置2603より供給された画像情報に基づいて、プリンタエンジン3405に供給するラスタデータを生成(ラスタライズ)する画像データ発生部である。
【0408】
3605は生成したラスタデータを一時的に保持するための画像メモリである。3609はROM3604に保持された制御プログラムコードに基づいて、CPUバス3611に接続されたデバイスを制御するCPUである。
【0409】
3607はCPU3609が使用する一時記憶用メモリとしてのRAMである。3601は例えば、濃度補正テーブル等の制御情報を保持するための不揮発性メモリで構成される。
【0410】
3608はDMA制御部であり、CPU3609からの指示により画像メモリ3605内のラスタデータをエンジンインターフェイス部3606に転送する。
【0411】
3611はアドレス、データ、コントロールバスを含むCPUバスである。パネルインターフェイス部3601、ホストインターフェイス部3602、画像データ発生部3603、ROM3604、画像メモリ3605、エンジンインターフェイス部3606、RAM3607、DMA制御部3608、CPU3609及びEEPROM3610はそれぞれCPUバス3611に接続されたすべてのデバイスにアクセス可能である。
【0412】
図39は、図25に示される印刷システムのメイン処理を示すフローチャートである。依頼主であるユーザが図28〜31および図38で示される入力処理によって宅配プリントジョブを入力すると、入力された情報は宅配プリントサービスセンターのデータベースに登録される。
【0413】
サーバプログラムは宅配プリントジョブが入力されるのを待っており、(ステップ3901)宅配プリントジョブが入力されると、宅配プリントジョブデータベース2607から入力されたジョブのレコードを読み出し、(ステップ3902)車両選択処理(ステップ3903)を行う。
【0414】
車両選択処理の詳細は図41、42で示す。情報処理装置2603は、車両が選択されたら、選択した車両に印刷データおよび印刷依頼情報を転送する。残りのデータはサービスセンターで処理する(ステップ3904)。
【0415】
その後、情報処理装置2603は、宅配ジョブを受け付けたことを宅配先に知らせるためにメールを出して、応答がなければ、そのまま終了し、依頼元レイアウト情報に基づいて印刷する。応答があれば、以下のように処理する。
【0416】
図30の画面3001はレイアウト設定を指定する画面である。本実施形態ではレイアウト情報として用紙サイズ3002、部数3003、カラー/モノクロ3004、Nアップ3005、拡大縮小率3006、両面/片面3007、ソート3008、用紙の種類3009が設定可能である。
【0417】
それぞれの設定項目は設定値の選択枝が予め用意されており、ポインティングデバイスで設定欄の横に配置された領域をクリックすると選択枝の一覧が表示され、選択したい選択枝をポインティングデバイスで指定することによって選択できる。
【0418】
「用紙サイズ」には「A3」,「A4」,「B5」,「B6」等の選択枝が存在する。「部数」は1から256までの数値が指定可能であり、キーボードから数値を入力するものとする。「カラー/モノクロ」は「カラー」と「モノクロ」の選択枝が存在する。
【0419】
「Nアップ」には「1ページ印刷」、「2ページ印刷」、「4ページ印刷」の選択枝が存在する。「拡大縮小率」は50パーセントから200パーセントの値が指定可能であり、キーボードから数値を入力するものとする。
【0420】
「両面/片面」には「両面」、「片面」の選択枝が存在する。「ソート」には「ソートする」と「ソートしない」の選択紙が存在する。「用紙種別」には「普通紙」と「厚紙」と「薄紙」の選択枝が存在する。
【0421】
それぞれの項目の設定値はデフォルト値が設定されており、ユーザが変更する前は以下の値が表示されている。「用紙サイズ」は「A4」、「部数」は「1」、「カラー/モノクロ」は「モノクロ」、「Nアップ」は「1ページ印刷」、「拡大縮小率」は「100パーセント」、「両面/片面」は「片面」、「ソート」は「する」、「用紙種別」は「普通紙」が設定されているものとする。
【0422】
ユーザは設定が完了したらNEXTボタン3010をクリックするものとする。NEXTボタン3010をクリックすると確認画面3101(図31)が表示される。
【0423】
この部分は図39のフローチャートのステップ3906〜3910に相当する。確認画面3101には追加料金3102が表示される。
【0424】
料金は予め「料金情報テーブル3701(図37)」がサーバ内に存在し、「用紙サイズ」、「部数」「カラー/モノクロ」、「Nアップ」、「両面/片面」、「用紙種別」と印刷枚数によって決定する。
【0425】
印刷枚数は印刷データを解析して印刷枚数を調べるプログラムがサーバ内に存在するものとする。ユーザは追加料金を確認し、正式に印刷依頼を行う場合はクレジットカードの番号を入力欄3103に入力し、OKボタン3104をポインティングデバイスでクリックする。追加料金の精算はクレジットカードによって行われるものとする。
【0426】
OKボタン3104がクリックされずにキャンセルボタン3105がクリックされた場合は宅配プリントを依頼元の情報で処理を終了する。この部分は図39のフローチャートのステップ3911〜3913に相当する。
【0427】
図40、図41は、図25に示される印刷システムにおける車両選択処理を示すフローチャートである。
【0428】
情報処理装置2603は、まず、車両印刷能力データベース2606から1車両分のレコードを読み出す(ステップ4001)。
【0429】
情報処理装置2603は、入力された宅配プリントジョブで指定されている用紙サイズと印刷枚数を参照し、レコードの消耗品情報の対応する用紙の残量と比較する。
【0430】
もし、情報処理装置2603は、必要なサイズの用紙の残量が必要枚数に満たなければ、この車両で印刷することは不可能であると判断し、ステップ4012へ進む。必要なサイズの用紙の残量が必要枚数以上であればステップ4002へ進む。
【0431】
なお、情報処理装置2603は、ここでは用紙残量のチェックだけ行うが、トナーなど他の消耗品の場合も同様である。
【0432】
ステップ4003では前記ステップ4001で読み出した1車両レコード内に格納されている1プリンタレコードを読み出す。1車両レコードの中には複数のプリンタレコードが格納されている場合がある。
【0433】
以下プリンタレコード内の情報を参照して処理が行われる。ステップ4004では入力された宅配プリントジョブの指定がカラー印刷か否かを判定し、カラー印刷が指定されている場合、プリンタレコードの情報を参照し、該プリンタがカラー印刷可能か否かを調べる(ステップ4004)。
【0434】
カラー印刷が不可能な場合は該プリンタでの印刷は不可能であると判断し、ステップ4011へ進む。カラー印刷可能であればステップ4006へ進む。
【0435】
ステップ4006では入力された宅配プリントジョブの指定が両面印刷か否かを判定し、両面印刷が指定されている場合、プリンタレコードの情報を参照し、該プリンタが両面印刷可能か否かを調べる。(ステップ4007)両面印刷が不可能な場合は該プリンタでの印刷は不可能であると判断し、ステップ4011へ進む。両面印刷可能であればステップ4008へ進む。
【0436】
ステップ4008では入力された宅配プリントジョブの指定がソート指定か否かを判定し、ソートが指定されている場合、プリンタレコードの情報を参照し、該プリンタがソート可能か否かを調べる。(ステップ4007)ソートが不可能な場合は該プリンタでの印刷は不可能であると判断し、ステップ4011へ進む。ソート可能であればステップ4010へ進む。
【0437】
ステップ4010へ来た場合はユーザの指定通りの印刷を行う能力を持ったプリンタであることを意味する。しかしここではプリンタを決定せず候補として印刷装置番号と車両番号をキュー(図42)に記憶しておく。図42は、図25に示される印刷システムにおける選択候補印刷装置のキューの概略図である。
【0438】
全ての車両、全てのプリンタについて調べた後、候補として挙げられた中から宅配先に更に最も距離が近い車両を選択する。
【0439】
ステップ4011では車両レコード内の全てプリンタレコードについて調べたかを判断する。全てのプリンタレコードについて調べ終わった場合はステップ4012へ進む。全てのプリンタレコードについて調べ終わってない場合はステップ4002へ戻って次のプリンタレコード1件分を読み出す。
【0440】
ステップ4012では車両レコード内の全て車両レコードについて調べたかを判断する。
【0441】
全ての車両レコードについて調べ終わった場合はステップ4101(1)へ進む。全てのプリンタレコードについて調べ終わっていない場合はステップ1601へ戻って次の車両レコード1件分を読み出す。
【0442】
ステップ4101では配達を行う車両番号と距離と印刷装置番号を記憶しておく領域(CAR,DISTANCE,PRINTER)を0で初期化する。ステップ4102では図42のキューを調べてキューが空である場合、ステップ4110へ進み、現在記憶されている車両番号(CAR)の車両、現在記憶されている印刷装置番号(PRINTER)の印刷装置に決定し、処理を終了する。
【0443】
キューが空でない場合、ステップ4103へ進みキューに記憶されているレコードを1件読み出す。
【0444】
レコードに格納されている車両番号の宅配プリントカーに無線で通信し宅配プリントカーの印刷装置の状態情報を取得する。(ステップ4104)印刷装置の状態が正常であるか判断し(ステップ4105)、正常であればステップ4106へ進む。
【0445】
正常でない場合(故障、エラー発生中、消耗品の不足など)は該プリンタでの印刷は不可能であると判断しステップ4111へ進み、残車両があればステップ4102へ戻り次のプリンタレコードを調べる。なければ、ステップ4112に進む。
【0446】
ステップ4106ではレコードに格納されている車両番号の宅配プリントカーに無線で通信し宅配プリントカーの存在位置情報を取得する。前述のように宅配プリントカーは位置(緯度、経度)を検知するセンサーを装備しているものとする。
【0447】
センターは取得した宅配プリントカーの位置情報と宅配先の位置情報を比較し、両者の距離を計算する(ステップ4107)。
【0448】
計算の結果と既に記憶されている値DISTANCEと比較し、(ステップ4108)DISTANCEより小さい場合、ステップ4109へ進み新たに計算した距離をDISTANCEに、車両番号をCARに、印刷装置番号をPRINTERに記憶しステップ4102へ戻る。ステップ4108にて比較の結果新たに計算した距離よりDISTANCEより大きい場合は何もせずステップ4111へ進み、残車両があればステップ4102へ戻る。
【0449】
ステップ4112では、残った印刷に適した車両がなかったので、サービスセンターの印刷装置で出力し、処理を終了する。
【0450】
以上から、本発明に係る印刷システムの第2の実施形態によれば、印刷装置を移動体の中に設置し、配達先に連絡して印刷形態の要望の確認や、移動体内での印刷、不足分のサービスセンターでの印刷を行って印刷結果を指定された場所に届けることとしているため、ユーザの要求に柔軟に対応可能な印刷システムとすることができる。
【0451】
(印刷システムの第3の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第3の実施形態について説明する。本発明に係る印刷システムの第3の実施形態として、前述の第2の実施形態の構成及び動作と略同様の構成及び動作において、車両をトラックなどの車に限らず、電車、船、飛行機など移動体にする実施形態を挙げることができる。
【0452】
この第3の実施形態においても、前述の第2の実施形態と同様の効果をあげることができる。
【0453】
(印刷システムの第4の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第4の実施形態について説明する。本発明に係る印刷システムの第4の実施形態として、前述の第2の実施形態の構成及び動作と略同様の構成及び動作において、前述の宅配プリントサービスセンターが複数存在する場合を挙げることができる。前述の第2の実施形態では、宅配プリントサービスセンターは一箇所であったが、本実施形態でも、前述の第2の実施形態と同様の効果を挙げることができる。
【0454】
(印刷システムの第5の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第5の実施形態について説明する。本発明に係る印刷システムの第5の実施形態では、前述の第2の実施形態の構成及び動作と略同様の構成及び動作において、印刷装置を、レーザビームプリンタに限らず、インクジェット方式のプリンタ、あるいは同じレーザビーム方式であってデジタル複合機に適用する場合を挙げることができる。
【0455】
この第5の実施形態においても、前述の第2の実施形態と同様の効果をあげることができる。
【0456】
(印刷システムの第6の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第6の実施形態について説明する。本発明に係る印刷システムの第6の実施形態として、前述の第2の実施形態の構成及び動作と略同様の構成及び動作において、車載システムの中に情報処理装置が存在せず、印刷装置自体が直接センターの情報処理装置2603とデータ送受信する場合を挙げることができる。
【0457】
この第6の実施形態においても、前述の第2の実施形態と同様の効果を挙げることができる。
【0458】
(印刷システムの第7の実施形態)
次に、本発明に係る印刷システムの第7の実施形態について説明する。本発明に係る印刷システムの第7の実施形態として、前述の第2の実施形態の構成及び動作と略同様の構成及び動作において、依頼主と宅配先は同一であっても良い。
【0459】
この第7の実施形態においても、前述の第2の実施形態と同様の効果をあげることができる。
【0460】
【発明の効果】
以上に示すように、本発明では、ネットワーク上で接続された端末上の印刷依頼情報や複写依頼情報を入力する依頼手段により入力された複写依頼や、印刷依頼を移動手段により画像形成装置を移動することにより、据え置き型の画像形成装置では,実現できなかった印刷を可能とすることにより、電子写真の再現性のよい画像を得ることが可能となる。
【0461】
また、カラー出力などの色合わせが必要な出力も移動先で、調整しなおすこともでき、従来の印刷業務での色合わせを要望し、印刷結果を届け直すなどの時間も大幅に削減することができる。
【0462】
大量部数の出力を依頼する場合も、大型の出力装置を有する移動体が移動させながら出力することができれば、ユーザが保持する低速機で大変な時間を要していた出力も短時間で可能となる。
【0463】
また、出張などで遠距離地に移動した場合には、今までは、荷物になるため少数の部数しか顧客に手渡すことができなかった場合も、近くに移動できる移動体が移動して短時間に出力することが可能となるため、顧客に十分な量の印刷物を渡せることになり、顧客の満足を得られることも可能となる。
【0464】
出張などの遠隔地で名刺などが不足する場合も移動印刷体で移動して出力することにより、補充することも簡単となる。
【0465】
また、遠隔地の印刷メンテナンスサービスも大幅に変更することが可能となる。遠隔地のメンテナンスサービスは、遠隔地の印刷機器をネットワークで監視し、サービス業務を行っていたが、故障が起こった場合に、ユーザ先に移動体が出向くことにより、ユーザが印刷できない時間を移動体の移動時間だけにすることができ、ユーザ先で印刷している間にメンテナンスをおこない、部品交換がひつような場合も、部品を取り寄せる時間をとることができるため、サービス部品の在庫も最適化も可能となる。
【0466】
また、今まで他人に見られたくない出力の場合に、時間を選ぶことも不要となり印刷しなおしも容易にできるため、満足のいく出力をおこなうことができる。
【0467】
さらに、盛夏や、真冬の期間など外出したくない期間に、コンビニエンスストアで複写などのために出向いていた場合も、移動体が出向いて印刷することにより、外出もせずに出力することが可能となり、快適に印刷物を得ることができる。
【0468】
さらに、車両側から、プリントトラブルや車両トラブルを通知したり、センター側から定期的に車両状況を確認することで、より信頼性の高いシステムになる。
【0469】
さらに、最適な出力を行う画像形成装置を持たずとも、出力する時間を大幅に短縮することができる。
【0470】
また、信頼性の高い環境でかつ、快適な状況で出力物を得ることができる。さらに、メンテナンス業務にも大幅な効果をもたらすことができる。
【0471】
また、高機能な印刷装置を所持していないユーザに対して大量印刷や高機能な印刷を容易かつ高速に行うシステムを提供することが可能となる。
【0472】
しかもユーザが印刷処理に費やす時間を短縮することが可能となる。また、宅配プリントサービスシステムが車両の位置、プリンタの能力、プリンタの状態、消耗品の量を考慮して最適な車両を選択してくれるのでユーザの意図した印刷を更に効率よく行うことが可能となり、適切な車両がない場合は、不足分をサービスセンターで対応するので、信頼性も高い印刷システムになる。
【0473】
さらに、印刷する前に送付先の仕上げの情報を確認することで、顧客満足度の高いシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態を示す全体構成図である。
【図2】図1に示される車載装置のブロック図である。
【図3】図1に示される移動体の概略図である。
【図4】図1に示される移動体の車載装置における表示部を示す概略図である。
【図5】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成依頼情報入力端末における操作画面を示す詳細図である。
【図6】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成依頼情報入力端末における操作画面を示す詳細図である。
【図7】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成依頼情報の入力端末における操作のフローチャートである。
【図8】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置の、リーダー部、プリンタ部の詳細図である。
【図9】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置の全体を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるリーダー画像処理部722の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における制御装置910の機能を示すブロック図である。
【図12】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるスキャナI/F940の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるACS(オートカラーセレクト)カウント部の説明図である。
【図14】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるプリンタI/F945の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるGraphic Processor935の詳細な構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像回転動作を示す概念図である。
【図17】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像回転動作を示す概念図である。
【図18】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における画像形成装置におけるPDL出力のフローチャートである。
【図19】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態におけるコピー画像出力の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における印刷情報システム101における動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における車載装置102における動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における移動体の特性を示すグラフである。
【図23】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における傾斜角センサが装備された場合の車載装置102における動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明に係る印刷システムの第1の実施形態における、移動印刷に有効/無効の切り替え操作がついた場合の車載装置の動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係る印刷システムの第2の実施形態のシステム構成図である。
【図26】図25に示される宅配プリントサービスセンターの詳細な構成を示すブロック図である。
【図27】図25に示される宅配プリントサービスカーの詳細な構成を示すブロック図である。
【図28】図25に示される印刷システムにおいて表示される入力画面の概略図である。
【図29】図25に示される印刷システムにおいて表示される入力画面の概略図である。
【図30】図25に示される印刷システムにおいて表示される入力画面の概略図である。
【図31】図25に示される印刷システムにおいて表示される入力画面の概略図である。
【図32】図26に示される車両印刷能力データベース2606を示す概念図である。
【図33】図26に示される宅配プリントジョブデータベース2607を示す概念図である。
【図34】本発明に係る印刷システムの第2の実施形態において使用される印刷装置のブロック図である。
【図35】図34に示される印刷装置2611の構成を説明する断面図である。
【図36】図34に示されるビデオコントローラ3403の構成例を示すブロック図である。
【図37】図25に示される印刷システムにおいて使用される料金情報テーブルの概念図である。
【図38】図25に示される印刷システムにおける入力処理を示すフローチャートである。
【図39】図25に示される印刷システムのメイン処理を示すフローチャートである。
【図40】図25に示される印刷システムにおける車両選択処理を示すフローチャートである。
【図41】図25に示される印刷システムにおける車両選択処理を示すフローチャートである。
【図42】図25に示される印刷システムにおける選択候補印刷装置のキューの概略図である。
【符号の説明】
101 印刷情報システム
102 車載装置
103 端末
104 外部ネットワーク
105 入力端末
106 位置情報を検索するための地図データベース
107 ユーザの印刷データを格納するユーザ印刷データベース
108 MCA無線機
109 符号化/復号化部
110 移動体
111 画像形成装置
112 車両データベース
113 ユーザIDデータベース
203 画像制御装置通信部
204 外部通信部
205 移動体通信部
206 表示/操作制御部
207 表示/操作端末
208 プログラムメモリ
209 RAM
210 CPU
211 MCA無線機
212 スピーカ
213 マイクロフォン
214 符号化・複合化部
215 GPSインターフェイス
216 PHSインターフェイス
217 加速度センサ
218 傾斜角センサ
301 画像形成装置位置固定材
302 振動吸収剤
303 クッション
304 バッテリ
402 ハンドル
403 回転数を示すタコメータ
404 速度を示す速度メータ
405 オートマチックトランスミッションのシフトレバー
710 スキャナユニット
711 プラテンガラス
712 ランプ
713 光学ユニット
714,715,716 ミラー
717 レンズ
718 CCDイメージセンサ
722 リーダー画像処理回路
750 原稿給紙ユニット
800プリンタ部
810 給紙ユニット
813,814,815,816 レーザ発光部
817 レーザドライバ
820 マーキングユニット
821 ブラック(Bk)現像器
822 イエロー(Y)現像器
823 シアン(C)現像器
824 マゼンダ(M)
825,826,827,828 感光ドラム
830 排紙ユニット
833 レジストローラ
834 転写ベルト
835 定着部
836 排出ローラ
837 フラッパ
838 再給紙搬送路
840,841,842,843,844,845,846,847,848,849,850,851 ミラー
852 プリンタ画像処理回路部
860,861 用紙カセット
862 手差しトレイ
910 制御装置
950 操作部
2501 依頼主
2502 情報処理装置
2503 外部ネットワーク
2504 宅配プリントサービスセンター
2505 宅配プリントサービスシステム
2506 通信用アンテナ
2507 宅配プリントサービスカー
2508 通信用アンテナ
2509 車載システム
2511 宅配先
2601 ネットワークI/F
2602 システムバス
2603 情報処理端末
2604 システムバス
2605 地図情報データベース
2606 宅配プリントサービスカー情報データベース
2607 プリンタ情報データベース
2608 サービスマン情報データベース
2609 ユーザ情報データベース
2610 無線機
2611 デジタル複合機
2701 無線機
2702 システムバス
2703 情報処理装置
2704 システムバス
2705 デジタル複合機
3403 ビデオコントローラ
3404 パネル操作部
3405 プリンタエンジン
3601 パネルインターフェイス部
3602 ホストインターフェイス部
3603 画像データ発生部
3604 ROM
3605 画像メモリ
3606 エンジンインターフェイス部
3607 RAM
3608 DMA制御部
3609 CPU
3610 EEPROM
3611 CPUパス
Claims (15)
- 画像形成装置を搭載した複数の移動装置と、
情報処理装置と、
から構成され、
前記情報処理装置は、
依頼元端末から、印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を受け付ける受付手段と、
前記複数の移動装置の位置情報を取得する運行管理手段と、
前記印刷宅配要求の宅配先に最も近い移動装置を選択する選択手段と、
前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付ける印刷形態問い合わせ手段と、
前記宅配先から印刷形態の変更が要求された場合は、前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を変更して、変更後の印刷宅配要求を、前記選択された移動装置に送信する送信手段と、
を有し、
前記移動装置は、前記情報処理装置から送信された印刷宅配要求にしたがって、前記画像形成装置を用いて印刷を行う、
ことを特徴とする印刷宅配システム。 - 前記情報処理装置は、
前記複数の移動装置に搭載された画像形成装置の印刷能力を記憶した印刷能力データベースと、
前記移動装置が印刷可能状態であるか否かを取得する確認手段と、をさらに有し、
前記選択手段は、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成装置が印刷可能状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷宅配システム。 - 前記移動装置は、前記情報処理装置から送信される印刷宅配要求の画像形成処理を、該移動装置の運転状態に基づいて制限する制限手段を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷宅配システム。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答して減速可能な移動装置であり、
前記制御手段は、該移動装置が減速状態である場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする請求項3に記載の印刷宅配システム。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答して変速運転可能な移動装置であり、
前記制御手段は、該移動装置が変速状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷宅配システム。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答してコーナリング運転可能な移動装置であり、
前記制御手段は、該移動装置がコーナリング状態にある場合に、画像形成処理を制限することを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の印刷宅配システム。 - 前記移動装置は、自動車、列車、船舶および飛行機の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の印刷宅配システム。
- 画像形成装置を搭載した複数の移動装置と、情報処理装置と、から構成される印刷宅配システムにおける印刷方法であって、
前記情報処理装置が、
依頼元端末から印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を受け付け、
前記複数の移動装置の位置情報を取得し、
前記宅配先要求の宅配先に最も近い移動装置を、前記複数の移動装置の中から選択し、
前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付け、
選択された移動装置に対して、変更された印刷宅配要求を送信し、
前記移動装置が、
送信された印刷宅配要求にしたがって前記画像形成装置を用いて印刷を行う
ことを特徴とする印刷方法。 - 前記情報処理装置は、前記複数の移動装置に搭載された画像形成装置の印刷能力をあらかじめ記憶しておき、
前記移動装置のそれぞれは、自装置内の画像形成装置が画像形成可能な状態であるか否かを判断し、前記情報処理装置に通知し、
前記情報処理装置は、前記移動装置が画像形成可能な状態であるか否かを取得し、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成可能な状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択する
ことを特徴とする請求項8に記載の印刷方法。 - 前記移動装置は、前記情報処理装置から送信される印刷宅配要求の画像形成処理を、自装置の運転状態に基づいて制限する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の印刷方法。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答して減速可能な移動装置であり、
前記移動装置は、該移動装置が減速状態である場合に、画像形成処理を制限する
ことを特徴とする請求項10に記載の印刷方法。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答して変速運転可能な移動装置であり、
前記移動装置は、該移動装置が変速状態にある場合に、画像形成処理を制限する
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の印刷方法。 - 前記移動装置は、操作者の運転操作に応答してコーナリング運転可能な移動装置であり、
前記移動装置は、該移動装置がコーナリング状態にある場合に、画像形成処理を制限する
ことを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載の印刷方法。 - 依頼元端末から受信した印刷データ、印刷形態、宅配先情報および依頼元情報を含む印刷宅配要求を、画像形成装置を搭載した複数の移動装置の何れかに送信する情報処理装置であって、
依頼元端末から前記印刷宅配要求を受信する受信手段と、
前記複数の移動装置の位置情報を取得する運行管理手段と、
前記依頼元端末に最も近い移動装置を選択する選択手段と、
前記宅配先に対して前記印刷宅配要求に含まれる印刷形態を提示し、前記宅配先から印刷形態の変更を受け付ける印刷形態問い合わせ手段と、
前記宅配先から印刷形態の変更が要求された場合は、前記印刷宅配要求に含まれる印刷形を変更して、変更後の印刷宅配要求を、前記選択された移動装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数の移動装置の画像形成装置の印刷能力を記憶した印刷能力データベースと、
前記複数の移動装置が印刷可能状態であるか否かを取得する確認手段と、
をさらに有し、
前記選択手段は、前記印刷宅配要求に対応可能であり、かつ、画像形成可能な状態である移動装置の中から、前記宅配先に最も近い移動装置を選択する
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
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