JP3960599B2 - 収納庫 - Google Patents

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
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Description

技術分野
本発明は収納庫(Storage container)に関し、更に詳細には、例えば一時的なゴミの収容、ゴミの運搬、或いは一般家庭用途の工作・園芸用具の収納、更には業務用途の資材の収納/保管など、多様な目的で活用できる収納庫に関する。特に本発明は、ブロー成形、好適にはダブルウォールブロー成形によりプラスチック材料から成形された複数枚の中空パネル部材を用いて分解可能に組み立てられた収納庫に関するものである。
背景技術
ダブルウォールブロー成形によってプラスチック材料から成形された複数枚の中空パネル部材を用いた収納庫は既に知られている。収納庫は、前面開口部と頂面開口部とを有するボックス本体、及び前記前面開口部と前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する少なくとも一つの閉鎖部材を備えている。パネル部材としては、ボックス本体を構成するための一枚の底面パネルと、一枚の背面パネルと、左右二枚の側面パネルと、場合によっては更に一枚以上の前面脇パネルとがある。また閉鎖部材も同様に中空部材で構成された扉パネルと蓋パネルを含んでいる。扉パネルと蓋パネルは互いに一体化された一部材の場合もあり、或いは両者が互いに独立した二部材の場合もある。これら各パネルはブロー成形によってダブルウォール構造に成形されており、従ってこれらパネルで組み立てられた収納庫は、単なるシングルウォール構造のパネルで組み立てられたものに比べて、軽量でありながら剛性が高く、耐衝撃性に優れた特徴を備えている。しかしながら、例えば高さ寸法が1m程度或いはそれ以上に達する比較的大型の収納庫の場合は、扉パネルをヒンジで支持する側面パネル又は前面脇パネルは単独では扉パネルを支えるための剛性が不足しがちであり、その結果、扉パネルを開放した状態におけるボックス本体の形状安定性が損なわれる虞がある。この形状安定性を保証するに充分な剛性を確保するためには、両側面パネル間又は前面脇パネルとの間を上部の横梁で連結する必要がある。また、特に大型の収納庫では、使用に際して収納庫の風袋に収納物の重量を加えた総重量が大きくなるので、一般的には、使用中の収納庫の移動に配慮して、底面四隅に荷重受座が設けられ、この受座にキャスタが装着されていることが多い。こうした収納庫はユーザーの倉庫等の屋内、或いは軒下等の屋外に設置され、その内部に種々の物品を収容保管したり、或いは運搬に供するなど、種々の用途に利用される。
前述のように両側面パネル間又は前面脇パネル間を連結する横梁を備えた収納庫では、ゴミ等の物品の出し入れに際して横梁が邪魔になる。そこで、この横梁を取り去ってしまうと、側面パネルの特に前縁上部など、他のパネルとの固定点や連結点から離れた部分がぐらつき易く、使用期間が経過するにつれてボックス本体各部に変形が生じる。その結果、扉パネルの開閉動作に不具合が生じたり、或いは扉パネルの開け閉め時に作用するモーメントや内部収納物との接触力によって扉パネルと左右側面パネルとの固定点又は連結点に亀裂や破損が生じたりするなど、種々のトラブルが生じることになる。また同様の不具合や破損は、キャスタを利用して収納庫を移動中に障害物と衝突した際にも起きる可能性が高い。
発明の開示
本発明の主目的は上述のような従来技術の問題点を解消することにあり、更に具体的には、物品の出し入れを容易にするために閉鎖部材を開放したときに広い面積の開口を形成でき、しかも横梁がなくても充分な剛性を保証でき、従ってパネル相互の連結点又は固定点から離れたパネル部位がぐらつくことのない形状安定性を長期に渡って発揮することのできる収納庫を提供することにある。
この目的は、本発明によれば、前面開口部と頂面開口部とを有するボックス本体、及び前記前面開口部と前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する少なくとも一つの閉鎖部材を備え、前記ボックス本体が、いずれもプラスチック材料からブロー成形、好ましくはダブルウォールブロー成形によって成形された底面パネル、背面パネル、及び一対の側面パネルを含む複数の中空パネル部材によって分解可能に組み立てられており、前記中空パネル部材の少なくとも一つは前記前面開口部に隣接する縁部を有し、前記縁部には、前記閉鎖部材によって前記前面開口部と頂面開口部が開放されたときにボックス本体の形状安定性を保証するに充分な剛性を前記縁部に与える補強部材が設けられている収納庫によって達成される。
本発明の好適な一態様によれば、前記閉鎖部材は専ら前記前面開口部を閉鎖可能に開放する扉パネルと、この扉パネルとは別に専ら前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する蓋パネルとを含み、これら扉パネルと蓋パネルが、プラスチック材料からブロー成形、好ましくはダブルウォールブロー成形によって互いに独立した二つの中空パネル部材として成形されている。
本発明の別の好適な一態様によれば、前記閉鎖部材は前記前面開口部を閉鎖可能に開放する扉パネルと、この扉パネルと同時に前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する蓋パネルとを含み、これら扉パネルと蓋パネルが、プラスチック材料からブロー成形、好ましくはダブルウォールブロー成形によって互いに一体化された一つの中空パネル部材として成形されている。
本発明の更に別の好適な一態様によれば、前記蓋パネルは、その周囲から流れ落ちる水がボックス本体内部に回り込むのを阻止するために、前記蓋パネルの少なくとも前縁及び/又は両側縁に沿って延在する水切り垂下縁を備えている。この水切り垂下縁の下縁部はボックス本体の外周面よりも外側に位置している。一つの実施態様では、水切り垂下縁は前記蓋パネルの前縁と両側縁とに亘って連続して延在する一つの垂下縁からなり、また別の変形態様では、この水切り垂下縁は前記蓋パネルの両側縁に沿ってそれぞれ延在する二つの垂下縁からなる。
本発明の更に別の好適な一態様によれば、前記側面パネルは前記前面開口部の縦縁に隣接する縁部を有し、前記補強部材は、前記側面パネルの前記縁部に沿って添設されたコーナー部材を含み、このコーナー部材がプラスチック材料からブロー成形、好ましくはダブルウォールブロー成形によって湾曲横断面輪郭形状の中空部材に成形されている。この場合、前記補強部材は、前記コーナー部材の内壁面に一体成形された水平方向の補強リブ、前記コーナー部材をそれに隣接する前記側面パネルの一つに固定する水平補強金具、及び/又は前記コーナー部材を前記底面パネルに固定する垂直補強金具を更に含むことができる。
本発明の更に別の好適な一態様によれば、前記コーナー部材はその底面に固定突起を備え、前記底面パネルは前記固定突起を受け入れる嵌入孔を備え、前記補強金具が、前記嵌入孔に受け入れられた状態の前記固定突起を前記底面パネルに固定するボルトを含んでいる。
本発明の更に別の好適な一態様によれば、前記補強部材は前記底面パネルの前縁部に付加的な剛性を与える金属補強バーを含み、前記固定突起が前記ボルトにより前記金属補強バーと前記底面パネルに固定されている。前記補強部材は、一方では前記コーナー部材に固定され且つ他方では前記固定突起と共に前記ボルトによって前記金属補強バーと前記底面パネルに固定される別の補強金具を含んでいる。金属補強バーは、前記底面パネルの下面で前記ボックス本体の幅方向に延在していることが好ましく、この場合、コーナー部材と金属補強バーとの両者で力学的に連続した補強構造を形成することができる。本発明による収納庫は、前記金属補強バーに取り付けられた複数のキャスターを更に備えることができる。
本発明の更に別の好適な一態様によれば、前記底面パネルは、前記閉鎖部材及び各中空パネル部材の各下端縁との間の間隙からボックス本体内への水の侵入を阻止するために、前記閉鎖部材及び各中空パネル部材の各内壁下端部と接する位置で底面パネルの全周に延在する環状突リブを備えている。
以上に述べた特徴により、本発明による収納庫では、扉を開放したときに広い面積の開口を形成でき、物品の出し入れを容易にすることができる。また、比較的大きいサイズのボックス構造とした場合でも、両側面パネル間または前面脇パネルとの間に横梁を設ける必要はなく、横梁が無くても充分な剛性を保証できる。従って、閉鎖部材を開放位置にした状態でパネル相互の連結点又は固定点から離れたパネル部位がぐらつくことがなく、高い形状安定性を長期に亘って発揮することができる。
本発明の上述以外の目的と特徴及び利点は、限定を意図しない目的で本発明の好適な実施例を示す添付図面を参照した以下の詳細な説明から一層明白である。
発明を実施するための最良の形態
先ず始めに、主に図1〜図4を参照して本発明の一実施例に係る収納庫を以下に説明する。図1に示す収納庫は、前面開口部と頂面開口部とを有するボックス本体1、前記前面開口部を閉鎖可能に開放する閉鎖部材6、及び前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する蓋パネル7を備えている。前記ボックス本体1は、底面パネル2、背面パネル4、及び左右一対の側面パネル5,5を含む複数の中空パネル部材によって分解可能に組み立てられており、背面パネル4、側面パネル5,5、及び前記閉鎖部材6によって底面パネル2の外周部を取り囲む周壁3が構成されている。各側面パネル5,5は、本実施例では中空で平らな側面パネル5a,5aからなる。この側面パネル5a,5aの前縁部に、ボックス本体1の前面開口部と頂面開口部が開放されたときにボックス本体1の形状安定性を保証するに充分な剛性を与える補強部材、即ちコーナー部材5b、5bがそれぞれ添設されている。これらの各中空パネル部材及びコーナー部材は、いずれも高密度ポリエチレンからブロー成形によって成形された剛性体であり、例えば側面パネル5aについて図4に示すように、内部空間eを間にして内外二重の壁を形成した中空体の形態をとっている。また、各中空パネル部材には、パネル強度を高めるために面板部に平行な複数条の凹リブuや内壁と外壁との筋状の融着部vが適当数分散して設けられている。尚、図4においてはパネル5aの壁が単一層の構造で示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、二層以上の多層構造の壁であってもよい。
閉鎖部材6は、本実施例では二枚、即ち比較的幅の狭い向かって左側の扉パネル6aと、比較的幅の広い向かって右側の扉パネル6bとからなる。左側の扉パネル6aは左側の側面パネル5に近い方の側縁部でボックス本体1に枢支され、右側の扉パネル6bは右側の側面パネル5に近い方の側縁部でボックス本体1に枢支されており、両者でボックス本体1の前面開口部を開放可能に閉鎖する観音開きの扉を形成している。
蓋パネル7は、ボックス本体1の頂面開口部を開放可能に閉鎖しており、その外周輪郭形状は周壁3の外周輪郭形状よりも大きく、少なくともその前縁と左右両側縁によって周壁3の周囲に比較的狭い張り出し幅の庇部が形成されるようになっている。蓋パネル7は、この庇部の外縁部に後述する水切り垂下縁76(図7)を備えている。
底面パネル2は上面の周縁部に環状の載置面20を備え、周壁3を構成する各パネルの下端縁はこの載置面20上に位置することになる。載置面20の内側位置には周壁3を形成する各パネルの各内壁下端部と接するように全周に途切れなく延在する環状突リブ220が設けられており、扉パネルを含む各周壁用パネルの各下端縁と載置面20との間の間隙を介して外部からボックス本体1内へ侵入しようとする雨等の水を突リブ220で阻止するようになっている。この突リブ220は、ボックス本体1の外側へ向かう下降傾斜面で置き換えてもよい。
突リブ220の内側では、底面パネル2の内底面が奥行き方向のほぼ中央部で幅方向に延在する導水溝21を最深部として緩い傾斜面を形成しており、導水溝21には外部に連通する水抜き孔22が設けられ、この水抜き孔22は必要に応じて栓で塞ぐことができるようになっている。
載置面20には、周壁3を形成する各中空パネル部材を固定又は位置決めするために、突出した傾斜面を有する複数の連結部23と複数の位置決め溝24とが背面パネル4又は側面パネル5,5の配置領域に一体成形され、また扉パネル6a,6bの配置領域には左右の嵌入孔25,25と、戸当たりストッパ26と、ロック用の突起27が一体成形されている。底面パネル2の下面側には逆U字切欠部28が嵌入孔25に対応する位置で左右に設けられている。また底面パネル2の下面には、奥行き方向に離れた二カ所でそれぞれ幅方向に延在するように二本の金属補強バー31(図示の例では溝形チャンネルバー)が固定されており、これらのチャンネルバーの下面にはそれぞれ左右のキャスター32,32が取り付けられている。特に、底面パネル2の前縁部下面に添設されている一方のチャンネルバー31は、この底面パネル2の前縁部に付加的な剛性を付与するための補強部材としても機能している。尚、底面パネル2の下面には、チャンネルバー31,31の取付用に幅方向に延在する二条の差込溝33,33が設けられており、これら差込溝に差し込まれたチャンネルバーがボックス本体内に貫通する複数本のボルトによりキャスター32と共に底面パネル2に固定される。
各コーナー部材5b,5bの下端には固定片51が下向きに突設されており、この固定片51は載置面20に設けられている嵌入孔25に完全に挿入されると底面パネル2の下面から突き出て前記チャンネルバー31の前面に隣接するようになっている。底面パネル2に設けられている逆U字状切欠部28から差し込まれたボルト29は固定片51及びチャンネルバー31を貫通し、チャンネルバー31の溝内でナットにより締め付けられる。これにより、コーナー部材5b,5bが下端部でチャンネルバー31に堅固に固定され、両コーナー部材5b,5bとチャンネルバー31とによって力学的に連続した逆門形の補強構造が形成されている。この補強構造は、扉パネル6a,6b及び蓋パネル7が開かれている状態におけるボックス本体1の形状安定性を保証し、それにより扉パネル6a,6bのヒンジによる開閉も円滑となる。後述するように、本発明の好適な態様によれば、前記コーナー部材5b,5bの下端部はこのチャンネルバー31に補強金具34(図9b)によって更に堅固に固定される。このような補強構造により、ボックス本体1の前面開口部と頂面開口部が開放されたときにボックス本体の形状安定性が更に確実に保証される。また、必要に応じてチャンネルバー相互間に溶接された連結補強金属バーを設けて補強性能を更に高めてもよい。
図1には、組み立てられた状態のボックス本体1の裏側に隠れている背面パネル4が同図右側部分にその内壁面側を手前に向けて別に示されている。背面パネル4の上縁には、それぞれ一対の軸受部の間で予め定められた高さ位置に支承された複数の支軸41,41が一列に配列固定されている。また、背面パネル4の内壁面には、ほぼ中段位置に水平方向に一列に配列された複数の棚受け42が突設され、下縁部には底面パネル2との三つの連結部43が設けられ、左右側縁近傍位置には側面パネル5,5との三つずつの連結部44及び二つずつの位置決め溝45がそれぞれ設けられている。三つの連結部43は前述の底面パネル2の後縁側の載置面20に設けられている三つの連結部23に対応し、これら連結部23と43とで底面パネル2上に背面パネル4を直角に立てた姿勢で連結する後述の連結機構Cvを構成する。図1では隠れて見えないが、背面パネル4の下端面には底面パネル2の各位置決め溝24に対応する複数の位置決め突条46(図5)が設けられている。尚、背面パネル4の内壁面には、棚受け42の上下の領域に前述の凹リブu及び融着部vが複数条形成されている。
前述のように、周壁3の左右側面壁を形成する各側面パネル5は、本実施例では左右共用可能な平板状の側面パネル5a,5aからなり、この平板状の側面パネル5a,5aの前縁部に補強部材としてのコーナー部材5b,5bがそれぞれ添設されている。コーナー部材5b,5bは、横断面外形輪郭がほぼ90度の角度範囲に亘って丸く湾曲した中空部材であり、左右のコーナー部材は互いに左右対称構造である。これら左右のコーナー部材5b、5bは、平らな側面パネル5a,5aの前縁部からボックス本体1の前面開口部を含む平面へ向かって連続的に滑らかに湾曲した横断面輪郭形状をそれぞれ形成している。前面開口部に臨む各コーナー部材5b,5bの縦縁には、左右の扉パネル6a,6bを枢支するためのヒンジ受け50,50が設けられている。また、各コーナー部材5b,5bの下端面には、底面パネル2の位置決め溝24に嵌合する弧状の突起(図示しない)及び嵌入孔25に嵌合する固定片51が突設されている。尚、少なくとも一方の側面パネル5a(本実施例では右側の側面パネル)の外壁面には、ボックス本体1を移動させる際にユーザの手で握られるグリップバー5dが取り付けられている。
図2に側面パネル5a,5aとして用いられる中空パネル部材の設計的な表裏面の構成が中央線の左右に半分ずつ示されている。また、図3にはその平面図が、図4には図2のIV−IV矢視部分断面図がそれぞれ若干拡大された縮尺で示されている。図2〜4において、この中空パネル部材は上端面に二つの突出部52,52を備え、これら突出部の間には内部空間eに通じるスリット52aが設けられている。このスリット52aは、本実施例では、特に右側の側面パネルに関して、後述のステイ75の揺動を案内する機能を果たす。この中空パネル部材の下端面には底面パネル2の連結部23に取り付けられる連結部53と位置決め溝24に嵌合する突条58が設けられている。更に該中空パネル部材の各側縁の端面には、互いに間隔をあけて三つの連結部54とそれらの間に位置する二つの突条58がそれぞれ設けられており、これらの連結部54と突条58は、関連する背面パネル4又はコーナー部材5b,5bの各側縁に対応して設けられている連結部及び位置決め溝とそれぞれ協動し、両者間の堅固な連結に寄与する。また、先に述べた通り、本実施例では右側の側面パネルの外壁面にグリップバー5dが取り付けられている。この目的で、図2に示すように該中空パネル部材にはグリップバー5dの固定のための取付座55が一体成形されている。また、この中空パネル部材の内壁面には、あたかもワインボトルのプロフィールに似たほぼ左右対称形状の凹部56が中央線上に整列されて形成されている。この凹部56は、図2及び図4に示すように対応する輪郭形状の凸部56bを中空パネル部材の内部空間e内に形成しており、この凸部56bのネック部の括れ箇所に相当する内部空間e内の位置には、後述のステイ75の下端折曲部75bを受入可能なポケット56aが中央線に関してほぼ左右対称にそれぞれ形成されている。更に該中空パネル部材の裏面(ボックス本体1の内壁面を形成する面)にはボックス本体1内に突出する複数の棚受け57が形成されており、勿論、この棚受け57は背面パネル4の棚受け42と対応する高さ位置に配置されている。
ボックス本体1を構成するための各パネル間又はパネルとコーナー部材間の連結機構は、底面パネル2の三辺における載置面20上に設けられた連結部23と背面パネル4及び各側面パネル5a,5aの各下端面に設けられた連結部43,53との間で形成される連結機構Cv(図5)と、背面パネル4の左右の側縁に設けられた連結部44と各側面パネル5a,5aの各一方の側縁に設けられた連結部54との間及び各側面パネル5a,5aの各他方の側縁に設けられた連結部54と各コーナー部材5bの各一方の側縁に設けられた対応する連結部(図示しない)との間でそれぞれ形成される連結機構Ch(図6a,b)とを含んでいる。これらの連結機構を構成する各連結部は互いに連携する相手と対応する位置関係に設けられており、また各連結部の近傍には協動して正確な連結の達成に寄与する一つ以上の位置決め用の突条46,58又は溝24,45が設けられている。
連結機構Cvの例として図5は底面パネル2と背面パネル4又は側面パネル5a,5aとの連結時の様子を示している。底面パネル2の全ての連結部23の連結面23a、背面パネル4の下端面に位置する連結部43の連結面43a、及び各側面パネル5a,5aの下端面に位置する連結部53の連結面53aは、いずれも底面パネル2の設置基準面である水平面に対して傾斜面を形成している。これらの傾斜面は、ボックス本体1の内部から外部へ向かって下り傾斜しており、その水平面との間になす傾斜角θはほぼ30度である。また、底面パネル2と背面パネル4には、それらの連結面23a,43aの背部に外側に開放されたキャビティが設けられており、これらのキャビティは、後述するように連結用ボルト・ナットの締め付けに際して外部から工具をアクセス可能としている。
連結機構Chの例として図6(a)は背面パネル4と左側の側面パネル5aとの連結時の様子を、また図6(b)は側面パネル5aとコーナー部材5bとの連結時の様子を示している。背面パネル4の左右側縁に位置する連結部44の連結面44aは背面パネル4の主壁面に対してほぼ30度の傾斜角θで傾斜しており、この傾斜角に対応して、各側面パネル5aの各一方の側縁に位置する連携する連結部54の連結面54aも、側面パネル5aが背面パネル4に対して直交して連結されるように傾斜面を形成している。同様の傾斜連結面は側面パネル5aの各他方の側縁に位置する連結部54の連結面54aと各コーナー部材5bの各一方の側縁に位置する連結部54の連結面54bにも適用されており、この場合、側面パネル5aの主壁面に対して各連結面54aがなす傾斜角は90−θである。尚、各連結面44a,54a,54bの背部にも工具のアクセスのために外側に開放されたキャビティが形成されていることは前述図5の場合と同様である。
図1に示したように、ボックス本体1の前面開口部に取り付けられる閉鎖部材6は、比較的幅の狭い左扉パネル6aと、比較的幅の広い右扉パネル6bとを含んでいる。但し、図1においてボックス本体1から離れた位置に部品として別に示されている左扉パネル6aは部分的に省略された図法で示されている。扉パネル6aと6bは、左右の側面パネル5a,5aの側縁に連結されているコーナー部材5b,5bにヒンジで枢支される。この目的で、一方では各コーナー部材5b、5bの前縁にヒンジ受け50が一体成形されており、他方では扉パネル6a,6bの各一方の側縁にヒンジピン60がそれぞれ設けられている。ヒンジピン60はヒンジ受け50に回動可能に挿入されてヒンジを形成し、従って両方の扉パネル6a,6bはヒンジによる枢動で左右に開き或いは閉鎖可能である。左扉パネル6aとの邂逅部において右扉パネル6bにはドアノブ61が設けられており、このノブの右側(左扉パネルから遠い側)の縁部には、ユーザーの栂指を除く4指を受け入れるに適した例えば楕円形開口をもつキャビティが形成されている。このノブ61に対応する位置において左扉パネル6aには凹部62が設けられ、ノブ61を掴んだユーザーの栂指を受け入れ得るようにしてある。
図1に示した実施例では、ボックス本体1の頂面開口部を覆う蓋パネル7は、幅方向に延在する盛り上がった棟部を含む天蓋形状を有している。図7はボックス本体1の右側面から見た蓋パネル7の側面図であり、この図はまた要部の断面構造も示している。蓋パネル7は、その後縁の下面側に三カ所の半円状のスラスト軸受71を備え、これらの軸受に、背面パネル4の上端面に設けられている三つの支軸41がそれぞれ受け入れられる。各軸受71には、半円を補完するような弧状部を有する軸受金属板72が固定され、以て軸受71と金属板72で周囲を囲まれた支軸41の円滑な回動が保証されている。これによりユーザーは支軸41を回動軸として背面パネル4に対して蓋パネル7を開閉可能である。この目的で、蓋パネル7の前縁部下面にはユーザーが指を掛けるための凹部73が適所に設けられている。
蓋パネル7は、その前縁及び両側縁に水切り垂下縁76を備えている。この水切り垂下縁76は、蓋パネル7の前縁及び両側縁70に亘って好ましくは連続して延在している。この水切り垂下縁76は、蓋パネル7の周囲から流れ落ちる雨などの水がボックス本体1の内部に回り込むのを阻止する。本実施例において、この水切り垂下縁76は蓋パネル7の前縁と両側縁とに亘って連続して延在する一つの垂下縁である。但し、後述するように、別の変形態様ではこの水切り垂下縁は蓋パネルの下面部における両側縁に沿ってそれぞれ延在する二つの垂下縁からなる。尚、図示しないが、蓋パネル7の両側縁70には上記垂下縁よりも内側の下面に垂下縁とほぼ平行な溝条を設けることができ、また、これら溝条を、蓋パネル7の後縁部に沿って前記軸受71よりも内側の下面に設けられた同様の溝条に連通させることができる。これらの溝条は、蓋パネルを閉めたときに、両側面パネル5a,5a及び背面パネル4の各上縁に設けられた対応する凸条に嵌合され、以て蓋パネルが閉鎖状態にある際の雨水の浸入を阻止する働きをする。
更に、蓋パネル7は、少なくとも一方の側縁、本実施例では右側縁近傍部位に貫通孔付きのボス部74を備えている。このボス部74は、蓋パネル7のブロー成形時に同時に一体成形可能である。ボス部74には、図1、そして更に詳細には図8に示すように、ステンレス鋼製のステイ75の上端部の折曲部75aが差し込まれる。ステイ75は更に下端部にも折曲部75bを有し、上端部の折曲部75aと下端部の折曲部75bとは互いに長さが異なっている。長い方の折曲部75aは、ボックス本体1に取り付けられた状態の蓋パネル7のボス部74の貫通孔に抜け出し不能に遊嵌されている。また、短い方の折曲部75bは、右側の側面パネル5aの上端面に設けられているスリット52aから該側面パネルの内部空間eに挿入されている。このように、ステイ75は、その上端の折曲部75aによってボス部74に回動自在に吊持されている。
既に図2に関連して述べたように、側面パネル5aの内壁面には、内部空間e内へ向けてワインボトル状のプロフィールの凹部56が形成されており、この凹部56のネック部の括れ箇所に相当する内部空間e内の位置には、ステイ75の下端折曲部75bを受入可能なポケット56aが形成されている。蓋パネル7がボックス本体1の頂面開口部を閉鎖しているときには、図8の右側に示されているように、ステイ75の下端の折曲部75bがポケット56aから外れており、従ってステイ75が側面パネル5aの内部空間e内で揺動可能に垂下した状態にある。蓋パネル7がその前縁をユーザーによって持ち上げられて支軸41回りに開放方向へ回動されると、この回動につれてステイ75も上昇して下端部の折曲部75bがポケット56a内に進入する。この状態でユーザーは蓋パネル7から手を離すことができ、このときステイ75の下端部の折曲部75bはポケット56a内で側面パネル5aによって支承されるので、蓋パネル7はステイ75によって開放状態に保たれることになる。蓋パネル7を閉じる際には、蓋パネル7を僅かに開放方向へ起こした状態でユーザーがステイ75を手前(ボックス本体の前面方向)へ回動させると、下端部の折曲部75bがポケット56aから外れるので、そのまま蓋パネル7を閉じればよい。
尚、以上の説明では、右側の扉パネル6bを左側の扉パネル6aよりも幅広に形成した場合を例示したが、扉パネルの幅寸法は左右逆にしてもよく、或いは両扉パネルの幅寸法を互いに等しくしてもよい。また、側面パネルは平らな側面パネル5aと湾曲形状のコーナー部材5bとの二部材で構成した場合を例示したが、これらはブロー成形で一体に構成することもできる。更に、グリップバー5dとステイ75を右側の側面パネルに取り付けた場合を説明したが、左右の何れか或いは両方の側面パネルに設けてもよく、ステイ上端部の折曲部75aをリング形状に代えて蓋パネルに成形された支持軸から吊り下げるようにしてもよい。
本実施例の収納庫は、各部品が分解状態のままユーザーに手渡すことができ、ユーザーが自分で組立ることが可能である。その場合の組立手順の一例を以下に説明する。
(1)先ず、底面パネル2の下面に二本のチャンネルバー31と四つのキャスター32を取り付ける。組立テーブル或いは床面等の安定な平面の上に、底面パネル2をその下面を上に向けて(裏返しに)にして載せる。底面パネル2の下面に幅方向に亘って前後二カ所に設けられた平行な差込溝33に、それぞれチャンネルバー31を挿入する。チャンネルバー31の溝内面にキャスター32の角形の取付部を嵌め込み、底面パネル2の上面(今や裏面側となっている)側から各4本のボルトを底面パネル2とチャンネルバー31及びキャスター取付部に貫通させ、底面パネル2の上面(今や表面側となっている)でこれらをナットにより締め付ける。これによりキャスター32とチャンネルバー31が底面パネル2に堅固に固定される。四カ所のキャスター32における同様の作業を完了したら、底面パネル2を表替えしにする。
(2)表替えしされた底面パネルが図1に示されている。底面パネル2の両側面及び背面側の三辺における載置面20に背面パネル4と左右の側面パネル5a,5aを立て掛け、載置面20の溝24に各パネルの突条46又は58合わせて位置決めする。図5は、このときの状態を示している。パネル間の連結は、先ず始めに連結機構Cvから行う。即ち、図5に示すように、底面パネル2に対する背面パネル4及び側面パネル5a,5aの連結が先である。この場合、各パネル間の対面する連結面23a,43a,53aをそれぞれ合わせ、両者間をボルト・ナットで締め付けて連結する。これにより、背面パネル4と左右の側面パネル5a,5aが底面パネル2の載置面20上に縦向きに固定される。その後、左右のコーナー部材5b,5bを底面パネル2に固定する。この場合、各コーナー部材5b,5bの下端の固定片51を載置面20に設けられている嵌入孔25に完全に挿入し、底面パネル2に設けられている逆U字状切欠部28からボルト29を固定片51及びチャンネルバー31に貫通させ、チャンネルバー31の溝内でナットによりこれらを締め付けて堅固に固定する。尚、これらの連結作業に際して、ボルト・ナットの締め付けはボックス本体の外側からの工具のアクセスだけで可能である。また、連結面同士の締め付け固定にワッシャーやシールリングを併用することは好ましいことである。
(3)次に、周壁3を構成する各部材、即ち、背面パネル4、両側面パネル5a,5a、及び両コーナー部材5b,5b間の連結機構Chの連結を行う。上記の仮組み付け工程(2)の結果、各側面パネル5aの左右側縁の各連結面54aは、図6a,bに示すようにそれぞれ背面パネル4の連結面44aとコーナー部材5bの連結面54bに適正に向い合っている。これらの向かい合った連結面同士を図5の場合と同様にボルト・ナットで締め付ける。尚、この場合も、連結面同士の締め付け固定にワッシャーやシールリングを併用することは好ましいことである。また、ボルトとして頭部にリングを有するリング付ボルトを用いれば、ボックス本体の外表面に掃除道具等を吊すことができて便利である。
(4)次に、蓋パネル7の後縁部の各軸受71を背面パネル4の各支軸41に合わせ、各軸受71にそれぞれ軸受金属板72を被せ、各軸受金属板72を蓋パネル7に木ネジで固定する。これにより各支軸41が各軸受71と各軸受金属板72との両円弧部で軸受けされ、蓋パネル7が背面パネル4の上縁部に開閉可能に取り付けられる。
(5)最後に、扉パネル6a、6bの各ヒンジピン60を左右のコーナー部材5b,5bの各ヒンジ受け50に嵌め、左右の扉パネル6a、6bをボックス本体1の前面開口部に取り付ける。尚、扉パネル6a,6bには、底面パネル2との間で動作するマグネットラッチなどの閉鎖保持具や鎖錠具等が付設されているが、それらに関する詳しい説明は省略する。
組み立て上がった収納庫は、通常は前述のように倉庫やガレージなどの屋内或いは庭や家屋の軒下等の屋外に置かれて使用される。収納庫の内部に収容する物品は本発明では限定するものではなく、それは例えばゴミ、自動車タイヤやバッテリー、或るいは大工道具や園芸用品など、ユーザーが様々に選ぶことができる。本発明による収納庫は、様々な物品を収容保管するのみならず、グリップバー5dを掴んでキャスター32により移動させることもできる。移動に際して、キャスター32は底面パネル2の下面に配置された補強チャンネルバー31にボルト締めされているので、キャスターの取付部の耐久性は良好である。
収納庫内部に対する物品の出し入れに際して、比較的小さな物品の出し入れの場合はドアノブ61を手前に引いて右扉パネル6bだけを開き、また、少し大きい物品の場合は右扉パネル6bに加えて左扉パネル6aも開く。更に蓋パネル7も開けば前面開口部と頂面開口部が共に全開状態に開放できるので、例えば箱状の物品をボックス本体1の内部に整然と積み重ねて収容することが容易となる。また、例えばゴミなどを収容した場合はボックス本体1内に汚水が漏れることがあるが、その場合はゴミの排出後に底面パネル2の水抜き栓22を抜いて汚水を排出し、内部を水で隅々まで清掃することができる。
特に収納庫をゴミコンテナとして利用する場合、ボックス内に相当量のゴミが収容されて或る高さを越えているときは、扉パネル6a,6bを開けると内部のゴミが前面開口部から外部にこぼれ出すことがある。このような場合、扉パネルを開けずに蓋パネル7の凹所73に指を掛けて前端側を持ち上げる。このとき、蓋パネル7のボス部74からほぼ垂直に垂下しているステイ75が蓋パネル7の開放方向への回動につれて図8に矢印Aで示す方向へスイング動作を行い、それに追従して下端部の折曲部75bが斜め上方向に移動する。この動きによって下端部の折曲部75bは内部空間e内で突起しているワインボトル状の凸部56bの内側面上を滑りながら移動する。即ち、凸部56bの側面がカム面となり、折曲部75bがこのカム面で規制された運動のもとに移動する。それによって蓋パネル7の開放方向への回動に伴ってステイ75が傾きを増し、折曲部75bが図8に矢印aで示すようにポケット56a内に入り込むことになる。本実施例では、蓋パネル7の開き角度がほぼ60度を越えたときに折曲部75bがポケット56a内に入り込むようにステイの長さが定められている。
このようにしてポケット56aに折曲部75bが係留された状態で蓋パネル7からてを離すと、蓋パネル7の自重はステイ75によってポケット75b、即ち側面パネル5aに支承され、蓋パネル7を開放状態に保つことができる。ステイ75で開放状態に保たれている蓋パネル7と閉鎖状態の扉パネル6との隙間を利用して頂面開口部から収納庫内に更にゴミを投入することができる。投入後、僅かに蓋パネル7の前縁を持ち上げてから、ステイ75を逆方向に手で引き戻して折曲部75bをポケット56aから外せば、そのまま蓋パネル7を静かに下げて頂面開口部を再び閉じることができる。このように、蓋パネル7のボス部74に吊持されたステイ75と、側面パネル5aの内部空間e内に形成されたポケット56aとを利用して蓋パネル7の開放状態を自動的にロックするための単純な機構が構成されている。ステイ75は側面パネル5aの内部空間e内に垂下しているので、蓋パネル7が閉じている状態では外部から触れることができず、従って不用意に外力が加えられて折れ曲がる可能性は低く、また収納庫の外観の見栄え損なうこともない。
本実施例では、左右の側面パネル5a,5aとして、互いに同一寸法及び同一構造の2枚の中空パネル部材(図2)を用いており、左右の側面パネルを共通のブロー成形金型で成形してコストの低減を図っている。この側面パネル5a,5aと扉パネル6bは、本実施例に示したものとは幅寸法の異なる底面パネル、背面パネル及び蓋パネル、場合によっては付加的な前面脇パネルと組み合わせると、種々の幅寸法の比較的大又は小容積の収納庫を構成する共通部品として使用可能である。例えば、本実施例のものと同一構成の左右の側面パネル5a,5aと扉パネル6bを用いて、同高で奥行きが等しく内容積の比較的小さな片開き式の収納庫が構成できる。この場合、底面パネル、背面パネル、蓋パネル、チャンネルバー31等は寸法が比較的短いが、各部の構造は前述と同様である。また左側のコーナー部材5bはヒンジ受け50の代わりにドアノブ用の凹部62を有するものに変更される。また、ステイ75やキャスター32等の付属部品及び付属組立用工具類も共通化される。
本発明による収納庫では、特にボックス本体の各部材がその固定点や連結点から離れた箇所でぐらつくのを防止するために両側面パネルや底面パネルの特定の部分が高い剛性を示すように構成されている。図9a〜9dに本発明の幾つかの変形態様を模式的に示す。
図9aは、コーナー部材5bの内側コーナー部の上縁に内壁面と一体に成形された水平方向の補強リブ59を示している。この補強リブ59は本発明で言う補強部材の一部を構成するものである。補強リブ59は、上記内側コーナー部の下縁或いは中間高さ位置にも設けることができ、いずれもコーナー部材5b自体の剛性の増加をもたらす。このようなコーナー部材を利用した収納庫は、扉パネル及び/又は蓋パネルを開いた状態において高い形状安定性を示す。
図9bは、コーナー部材5bと底面パネル2との間の固定構造を真直な板状の補強金具34により補強している様子を示している。この補強金具も本発明で言う補強部材の一部を構成するものである。補強金具34は、一方では上部でコーナー部材5bの内壁面に固定され、他方では下部で底面パネル2の嵌入孔25を貫通し、同様に嵌入孔25を貫通した固定片51と共にチャンネルバー32にボルト29(図1)で締着されている。この補強金具34はその一方の面から突き出たリブ(図示しない)を有し、このリブは、金具34の下端部がボルト・ナットによってチャンネルバー32に締め付けられた時に底面パネル2の嵌入孔25の内壁面に食い込み、それによって金具34が倒れ方向にも高い抵抗力を示すようになっている。また、補強金具34の上部はコーナー部材5bの内壁面側にネジなどによって固定され、外部からは隠蔽される。
図9cは、側面パネル5aとコーナー部材5bとの連結を補強する水平補強金具35及びコーナー部材5bと底面パネル2との連結を補強する垂直補強金具36とを示している。これらの金具35,36も本発明で言う補強部材の一部を構成するものである。金具35はJ字形状の水平取り付け用補強金具であり、側面パネル5aとコーナー部材5bとに亘ってネジで固定され、主にこれら部材の上部の連結強度(水平面内での変形に対する強度)を高めている。もう一つの金具36はL字形の垂直取り付け用補強金具であり、コーナー部材5bの内壁面に高さ方向の上部にまで延在するようにネジで固定され、主にコーナー部材の長手軸の曲げ強度を高めている。
図9dは、底面パネル2の面変形強度を高めるための補強金具37の使用を示している。この補強金具37も本発明で言う補強部材の一部を構成するものである。補強金具37は、底面パネル2の下面に固定される補強金具であり、予めH字状配置に溶接された一体金具である。この補強金具37を底面パネル2に取り付けておくことにより、例えば収納庫の移動中に障害物との衝突で生じる衝撃に対して底面パネル2の強度を増すことができる。尚、図9dでは、収納庫は図1に示した例に比べて幅広のものであり、ボックス本体1の前面左右にはコーナー部材に代えて左右の側面パネル5に連接した二枚の前面脇パネル8,8が取り付けられており、これらの前面脇パネル8,8の下縁部は底面パネル2に固定されている。また、左右の前面脇パネル8,8の間に形成されている前面開口部は、右側の前面脇パネル8にヒンジで支承された一枚の扉パネル6によって閉鎖される。更に蓋パネル7には、その前縁及び両側縁の各下面部に亘って水切り垂下縁76が設けられている。これらの前面脇パネル8.8、扉パネル6及び蓋パネル7も前述の各パネルと同様のダブルウォール構造のブロー成型品である。
図10a〜10cは、本発明の更に別の変形例として代表的な三つの収納庫の構成を模式的に示している。
図10aに示す変形例による収納庫では、ボックス本体1の頂面開口部を前面側へ斜めにシフトさせた位置に設け、頂面の奥の部分を固定天蓋で閉めきってある。左右の側面パネル5,5は前面側上部の角隅部を切り落とした変形五角形の中空パネル部材で構成されている。これらの側面パネル5の切り落とし部に対応する頂面開口部は蓋パネル7で開放可能に閉じられている。扉パネル6a,6bは左右の側面パネル5,5の前縁部のヒンジ受け50によって枢支され、前面開口部を観音開き式に閉鎖する。
図10bに示す変形例による収納庫では、扉パネル6と蓋パネル7が一体化されている。このような一体化パネル6,7はブロー成形により単一の中空体として成形可能である。この中空体の蓋パネル部分7は閉じた状態では左右の側面パネル5,5より僅かに外側に張り出すような幅寸法を有し、これらの張り出した部分の下面には左右側縁で別々の水切り垂下縁76a,76bが設けられている。
図10cに示す変形例による収納庫は、左右の前面脇パネル8,8を備えた比較的幅広の外形を有している。左右の前面脇パネル8,8の互いに向かい合った端縁部に扉パネル5a,5bがヒンジ受け50で枢支されている。
尚、図10a又は10cに示したヒンジ受け50の部分や、図10bに示した左右の側面パネル5,5の前縁上部角隅部f付近の「ぐらつき」を更に確実に防止するように、いずれの変形例においても図9a〜9cに示したような補強構造を適用することが好ましいのは述べるまでもない。
図10dは、図10cにおける右側の前面脇パネル8と右扉パネル6bとのヒンジ連結部の変形例を模式的に示した部分平面図である。前面脇パネル8の先端部にボックス本体1の内部へ向かって湾曲した横断面外形輪郭のコーナー部材5bが介装され、前面脇パネル8の剛性を高めている。このコーナー部材5bは本発明で言う補強部材の一部を構成するものであり、またブロー成形によって前面脇パネル8と一体に成形することもできる。
本発明は以上に述べた各実施例及び変形例に限定されるものではなく、当業者に自明の更なる変形は本発明の範疇に属するものであることは述べるまでもない。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1実施例に係る収納庫をその一部の構成部品と共に示す斜視図である。
図2は、側面パネルの両半裁正面図であり、その中央線から左半分は該側面パネルの内壁面を、右半分は同じく外壁面を示す。
図3は、側面パネルの平面図である。
図4は、図2のIV−IV部分拡大断面図である。
図5は、底面パネルに対する背面パネル又は側面パネルの連結部を示す拡大部分断面図である。
図6aは背面パネルと側面パネルとの連結部を示す拡大部分断面図、図6bは側面パネルとコーナー部材との連結部を示す拡大部分断面図である。
図7は、蓋パネルを部分的に断面で示した右側面図である。
図8は、蓋パネルを或る開放角度で開放状態に保持するためのステイのロック動作を示す説明図である。
図9aは変形例に係るコーナー部材の要部を示す斜視図、図9bは別の変形例に係るコーナー部材と底面パネルとの補強連結部を示す斜視図、図9cは更に別の変形例に係る側面パネルとコーナー部材との補強連結部を示す斜視図、図9dは本発明の別の実施例に係る収納庫の全体構成を模式的に示す斜視図である。
図10a〜cは幾つかの変形例に係る収納庫の全体構成を模式的に示す斜視図、図10dは図10cの変形例における前面脇パネルと扉パネルとのヒンジ連結部を示す部分平面図である。

Claims (5)

  1. 前面開口部と頂面開口部とを有するボックス本体、及び前記前面開口部と前記頂面開口部を閉鎖可能に開放する少なくとも一つの閉鎖部材を備え、
    前記ボックス本体は、いずれもプラスチック材料からブロー成形によって成形された底面パネル、背面パネル、及び一対の側面パネルを含む複数の中空パネル部材によって分解可能に組み立てられており、
    前記中空パネル部分の少なくとも一つは前記前面開口部に隣接する縁部を有し、
    前記縁部には、前記閉鎖部材によって前記前面開口部と頂面開口部が開放されたときにボックス本体の形状安定性を保証するに充分な剛性を前記縁部に与える補強部材が設けられている収納庫であって、
    前記側面パネルが前記前面開口部の縦縁に隣接する縁部を有し、前記補強部材が、前記側面パネルの前記縁部に沿って添設されたコーナー部材を含み、このコーナー部材はプラスチック材料からブロー成形によって湾曲横断面輪郭形状の中空部材に成形され、その底面に固定突起を備えたものであり、
    前記底面パネルが前記固定突起を受け入れる嵌入孔を備え、前記補強部材は、前記嵌入孔に受け入れられた状態の前記固定突起を前記底面パネルに固定するボルトと、前記底面パネルの前縁部に付加的な剛性を与える金属補強バーとをさらに含み、前記固定突起が前記ボルトにより前記金属補強バーと前記底面パネルに固定されているもの。
  2. 請求項による収納庫であって、前記補強部材が、一方では前記コーナー部材に固定され且つ他方では前記固定突起と共に前記ボルトによって前記金属補強バーと前記底面パネルに固定される別の補強金具を含むもの。
  3. 請求項による収納庫であって、前記金属補強バーが前記底面パネルの下面で前記ボックス本体の幅方向に延在しており、前記コーナー部材と前記金属補強バーとの両者で力学的に連続した補強構造が形成されているもの。
  4. 請求項による収納庫であって、前記金属補強バーに取り付けられた複数のキャスターを更に備えたもの。
  5. 請求項1による収納庫であって、前記閉鎖部材は前面開口部を閉鎖可能に開放する扉パネルと、頂面開口部を閉鎖可能に開放する蓋パネルとを含み、前記蓋パネルは、該蓋パネルの周囲から流れ落ちる水がボックス本体内部に回り込むのを阻止するために、前記蓋パネルの少なくとも前縁及び/又は両側縁に沿って延在してその下縁部がボックス本体の外周面より外側に位置している水切り垂下縁を備え、
    前記蓋パネルの下面には、蓋パネル閉鎖状態にある際の雨水の浸入を阻止するために、蓋パネル両側縁の前記水切り垂下縁よりも内側に該垂下縁とほぼ平行に設けられた溝条と、該溝条に連通して蓋パネル後縁部に沿って設けられた溝条とを備え、前記蓋パネルを閉めたときにこれら溝条に対応して嵌合する凸条が両側面パネルおよび背面パネルの各上縁に設けられたもの。
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