JP3958252B2 - Semiconductor integrated circuit device test carrier - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体集積回路装置の試験用キャリアに関し、より詳しくは、半導体集積回路装置チップを収納して、加速度試験などに用いるための試験用キャリアの改善に関する。
【0002】
近年、LSIの高集積度化は著しく、同時に電子機器のダウンサイジング化の傾向も著しい。これらの要求に対応するにはLSIチップの高集積度化もさることながら、チップの高密度実装技術によるところも大である。その傾向はベアチップ実装やMCM(マルチチップモジュール)などにおいて特に顕著となる。
【0003】
このような背景から、LSIのチップ状態での試験に要求される内容の充実度が高まっている。
【0004】
【従来の技術】
以下で従来例に係る半導体集積回路装置の試験について図14,図15を参照しながら説明する。なお、図15(b)は、同図(a)のE−E線断面図である。
【0005】
チップ状態のまま製品としてユーザへ供給する場合、初期不良を除去するための加速度試験(以下B・I試験と称する)やFT(Final Test)はチップの状態で行う必要がある。
【0006】
またMCMのように複数個のチップにより構成されているパッケージはそのパッケージ内に1個でも不良チップが含まれていれば、当然製品全体が不良となるため、従来のチップ試験の内容では製品の最終歩留りが著しく低下しやすい。
【0007】
このことから上記のような複数チップを搭載するパッケージに関しては、そのチップはベアチップの状態でB・I試験を行う必要性が高い。これは今後ますます必要になるであると思われる工程であるが、ベアチップ状態でのB・I試験は現在、技術を模索、確立しようとしているのが現状である。
【0008】
通常、ウエハ状態での試験は、ウエハプローバを用いたPP(Production Prove)試験、すなわちプローバを用いてウエハ上の微細な電極にコンタクトする方法が多用されており、この方法を図14に示すようにチップに転用することが第1の方法として提案されている。
【0009】
すなわち、外部の試験装置に接続されたプローバ1を、チップ2の微細なコンタクト電極2と位置合わせしてコンタクトをとり、B・I試験を行う炉(以下B・I炉と称する)に入れて、高温加熱しながら回路を動作させてB・I試験を行うというものである。
【0010】
また、第2の方法として従来用いられているIC用のソケットを用いて、チップの電極にコンタクトする方法が提案されている。
【0011】
さらに第3の方法として、図15に示すようにポリイミドなどの電気的に絶縁性の高い材料で作られたフィルム状のシートにICチップの電極と対応した位置に微細なコンタクト用の電極3Bが設けられ、外部の試験装置とのコンタクトをとるための配線パターン3Aが設けられてなるコンタクトシート3を、チップ2に圧着してチップ2と試験装置とのコンタクトをとる方法が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の第1〜第3の方法では以下に示すような問題が生じる。
【0013】
すなわち、第1の方法のPP試験では、プローバを用いてチップ上の微細な電極にコンタクトするには、図14に示すように、チップの電極に対応して高精度に配列されたプローバ1を用い、チップ2のコンタクト電極2Aを画像認識し、プローバ1との位置ずれを補正する高精度の位置合わせ装置を用いることによりはじめて達成できるが、プローバは一般に非常に高価であって、このようなプローバ1及び位置合わせ装置を個々のチップごとに用意してB・I試験することは現実的でなく、また、できたとしても膨大なコストがかかるので、チップでB・I試験するメリットがない。
【0014】
また第2の方法によれば、チップの電極の大きさに比して、従来のICソケットのコンタクトピンの先端の大きさや、その位置ばらつきが大きく、ICソケットとチップの位置合わせ誤差が大きいので、チップ電極の大きさを従来よりも大きく設けなければ位置合わせができず、微細なチップの電極の状態に則した試験ができないという問題がある。
【0015】
さらに第3の方法では、コンタクトシート3の電極3Bとチップ2のコンタクト電極2Aとの位置合わせが困難であり、たとえ画像認識法などで位置合わせしたとしても、B・I試験中の振動あるいは運搬中の衝撃などで容易に両者の位置がずれてしまうという問題がある。さらに、このコンタクトシートの電極3Bが微細であって、かつコンタクトシート自体がポリイミドなどのフィルムからできているため柔軟なので、コンタクトシート全体をチップに均一に押圧しないと、コンタクト電極2Aとコンタクトシート3の電極3Bとの安定したコンタクトを得ることができなかったという問題もあった。
【0016】
さらに上記の第1〜第3の方法について共通の課題として、通常のパッケージされたICと同等の雰囲気中でB・I試験すると、チップにごみが付着して焼き付きを起こすなどの障害が考えられる。また高温状態で長時間加熱するとチップの電極部の酸化が進んで劣化してしまい、以降の実装性・接続性が悪くなるという問題があった。
【0017】
以上説明したように、既存の技術では事実上、ベアチップ状態での試験は非常に困難であった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、従来困難であったベアチップの加速度試験などの試験を可能たらしめる半導体集積回路装置の試験用キャリアを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、図12に例示するように、半導体集積回路装置を載置する基体21と、前記基体21を被覆して、前記半導体集積回路装置23と外部機器とのコンタクトをとるフィルムからなる蓋体22と、前記蓋体22と前記基体21との間に形成された密閉された空間であって、外気に比して減圧された雰囲気で前記半導体集積回路装置23の全体を収納する半導体装置収納室とを有し、前記基体21は、前記蓋体22と同じ材料のフィルムからなり、かつ、前記蓋体22が外界の大気圧によって前記半導体集積回路装置23に押圧されて前記半導体集積回路装置23が前記蓋体22と前記基体21との間に挟まれることを特徴とすることによって解決する。
【0019】
【作 用】
本発明によれば、半導体装置収納室の気圧が外界の気圧に比して減圧されていることにより、蓋体22が外界の大気圧によって均一に押圧されるので、たとえ剛性の少ないフィルム状の蓋体22を用いたとしても、蓋体22のコンタクト用の電極と半導体集積回路装置23のコンタクト電極とが均一に押圧され、B・I試験中の振動や運搬中の衝撃があっても、容易に位置ずれしないようにすることが可能となる。
【0020】
また、減圧の程度を変化させることにより、コンタクト圧力を操作でき、半導体集積回路装置23のコンタクト電極と、蓋体22のコンタクト電極を最適な圧力のコンタクト状態にすることが可能となる。よって、半導体集積回路装置の微細な電極パターンに対応して外部機器とのコンタクトをとることができるので、ベアチップでの加速度試験など、従来困難であった半導体集積回路装置の試験をすることが可能になる。
【0021】
【実施例】
以下で本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
・ 第1の実施例
以下で、本発明の第1の実施例について図1〜図7を参照しながら説明する。なお、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図であり、図4(b)は同図(a)のB−B線断面図である。
【0022】
最初に、本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの各部材について説明する。本実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアは、図1に示すようにコンタクトシート11とケース12とからなる。
【0023】
コンタクトシート11は、膜厚0.05〜0.1mm 程度のポリイミドなどからなるフィルム11A上に、試験対象のチップ13の電極パターンに対応して形成された導電性のコンタクトパッド11Cと、コンタクトパッド11Cに接続され、外部の試験装置とのコンタクトをとるための導電性の配線パターン11Bが形成されてなる。
【0024】
ケース12は、エポキシ樹脂などからなり、ポケット12Aが設けられているものであって、このポケット12Aにチップを収納するものである。
【0025】
以上の部材に試験対象のチップを収納する方法について以下で図2〜図4を参照しながら説明する。
【0026】
まず、図2に示すように、試験対象のチップ13、コンタクトシート11及びケース12を真空炉14の中に搬入し、チップ13のコンタクト電極が上側にくるように、ケース12のポケット12A内にチップ13を収納し、XYステージ15の上に載置する。
【0027】
次に、チップのコンタクト電極13Aとコンタクトシート11のコンタクトパッド11Cとの位置ずれを確認しながら、XYステージ15を移動させることにより、両者の位置合わせを行う。
【0028】
次いで、真空炉14内でコンタクトシート11の一部領域に接着剤を塗布したのちに、図3(a)に示すように位置合わせ済みのコンタクトシート11とケース12とを接着する。
【0029】
以上までの工程を、大気圧以下の低圧雰囲気で行う。このとき、窒素などの不活性ガス雰囲気にするなどして、真空炉14内での雰囲気には酸素を一切含まないようにしておく。
【0030】
その後、これらのコンタクトシート11、ケース12及びチップ13が一体化されたもの(これを以下で試験用キャリアと称する)を、真空炉14から搬出して常圧雰囲気に出す。このことにより、チップ13が収納されたポケット12の内部の気圧と、外界の常圧との気圧差により、コンタクトシート11はチップ13及びケース12に均一に押圧されて圧着される。このことにより、コンタクトパッド11Cとチップのコンタクト電極13Aとは確実に圧着される。
【0031】
以上の工程を経て、図4に示すような試験用キャリアが完成する。この試験用キャリアは、コンタクトパッド11Cとコンタクト電極とが適切なコンタクト力で確実に圧着されて固定されるので、コンタクトシートを用いた従来の第3の方法のように、B・I試験中の振動あるいは運搬中の衝撃などで容易に両者の位置がずれてしまうという問題を極力抑止することが可能になる。
【0032】
また、従来の第1の方法を採用していないので、高精度なプローブヘッド及び位置合わせ機能を個々のチップごとに用意してB・I試験することにより、膨大なコストがかかることを抑止でき、さらに従来の第2の方法も採用していないので、チップ電極の大きさを従来よりも大きく設けなくてもよいので、通常のサイズのチップで試験をすることができ、チップの実状に即した試験が可能になる。
【0033】
その後、この試験用キャリアを図5に示すように、従来用いていた試験用のICソケット17に収納したのちにB・I炉内に入れ、125℃程度の高温下で一定時間(例えば48時間,96時間)放置し、その間チップに通電することによりB・I試験を行う。
【0034】
なお、本実施例に係る試験用キャリアには、そのケース12に、図4、図6に示すような切り欠き部12Bが設けられているので、B・I試験終了後、ケース12内に収納されていたチップ13を取り出したいときには、図6に示すように、この切り欠き部12Bからコンタクトシート12を剥がすことで容易にチップ13を取り出すことができるので、そういった意味でも有効である。
【0035】
さらに、図7に示すような従来のプローバを用いた第1の方法ではチップの電極部が球状になっているエリアバンプチップなどを試験するには、とりわけ球状のチップ電極とのコンタクトをとりがたく、また試験中の振動などですぐにずれてしまうので試験の実施が非常に困難であったが、本実施例に係る試験用キャリアによれば、図7に示すように、球状のコンタクト電極13Aとも容易にコンタクトをとることができ、しかも圧着されていることにより容易にずれないので、特にこのようなチップの試験においては、一層効果的である。
【0036】
加えて、チップ13の背面と、ケース12のポケット12Aの底面とが密着しているので、例えばアルミニウムなど、放熱性の高い材質でケース12を形成することにより、試験中のチップの放熱性が促進されて、試験の信頼性が向上する。
【0037】
さらに、組み立ての際に、真空炉14内は真空か、もしくは低圧の不活性ガス雰囲気にしており、とりわけ酸素は混入されないような雰囲気にしているので、チップ13を収納するポケット12A内には酸素がないので、B・I試験で高温状態で長時間加熱しても、チップ13のコンタクト電極13Aの酸化が進んで劣化してしまうことも抑止できるという効果も生じる。
・ 第2の実施例
以下で、本発明の第2の実施例について図8〜図10を参照しながら説明する。なお、第1の実施例と重複する事項については説明を省略する。又、図8(b)は同図(a)のC−C線断面図であり、図10(b)は同図(a)のD−D線断面図である。
【0038】
最初に、本実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの各部材について図8を参照しながら説明する。本実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアは、図8に示すようにコンタクトシート11とケース12とからなる。
【0039】
コンタクトシート11は、第1の実施例と同様に、膜厚0.05〜0.1mm 程度のポリイミドなどからなるフィルム11A上に、試験対象であるチップ13のコンタクト電極13Aのパターンに対応して形成された、導電性のコンタクトパッド11Cと、コンタクトパッド11Cに接続され、外部の試験装置とのコンタクトをとるための導電性の配線パターン11Bが形成されてなる。
【0040】
ケース12は、エポキシ樹脂などからなり、ポケット12Aとカプラ12Cが設けられている。このカプラ12Bが設けられている点が第1の実施例と異なる点である。
【0041】
ポケット12Aはチップ13を収納するものであるのは第1の実施例と同様であって、カプラ12Cは、このポケット12Aに通じており、ポケット12A内の空気を排気して、チップ収納時にポケット12Aの気圧を外界よりも減圧するための排気弁である。
【0042】
以上の部材に試験対象のチップを収納する方法について以下で図9〜図10を参照しながら説明する。
【0043】
まず、図9(a)に示すように、ケース12のポケット12Aに試験用のチップ13を、そのコンタクト電極13Aが上側にくるように収納し、チップ13のコンタクト電極13Aとコンタクトシート11のコンタクトパッド11Bとを常圧雰囲気で位置合わせしたのちに、不図示の接着剤でコンタクトシート11とケース12とを接着する。
【0044】
その後、図9(b)に示すように、カプラ12Bに不図示の吸引器を接続し、カプラ12Bを開いて、ポケット12A内の空気を吸引器で吸入することにより、ポケット12A内の気圧を、ほぼ真空状態になるまで減圧する。その後、カプラ12Bを閉じて、ポケット12A内を真空状態にする。
【0045】
以上により、図10に示すような試験用キャリアが完成する。本実施例に係る試験用キャリアによれば、第1の実施例と同様の効果を得ることができるのみならず、組み立ての際に、減圧あるいは真空雰囲気中で組み立てることなく、常圧雰囲気中でコンタクトシート11をケース12に接着したのちに、カプラ12Cからポケット12A内の空気を吸引することで簡単にポケット12A内の気圧を減圧することができるので、真空炉などの大がかりな設備を必要とせず、簡単に、かつ安価に形成することが可能になる。
・ 第3の実施例
以下で本発明の第3の実施例について図11を参照しながら説明する。なお、第1、第2の実施例と重複する事項については説明を省略する。
【0046】
本実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアは、図11に示すように、コンタクトシート11とケース12とからなり、第1の実施例と同様の構成であるが、ケース12に溝12Dが形成され、その中にゴムなど、密着性の高いOリング12Eが埋め込まれ、コンタクトシート11と密着している点のみが第1の実施例と異なる点である。
【0047】
このため、密着性の高いOリング12Eがコンタクトシート11とケース12との間に形成されていることにより、両者の密着性が第1の実施例の試験用キャリアよりも高く、試験中の振動や、搬送中の振動に生じ易い位置ずれに、より一層強いという効果が生じる。
・ 第4の実施例
以下で、本発明の第4の実施例について図12、図13を参照しながら説明する。なお、第1〜第3の実施例と重複する事項については説明を省略する。
【0048】
本実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの第1〜第3の実施例と最も異なる点は、試験用のチップを搭載する基体として、第1〜第3の実施例の試験用キャリアのようにエポキシ樹脂などの剛体からなり、ポケット12Aが設けられているケース12を用いるのではなく、コンタクトシート11の材質と同様の、例えばポリイミドなどのシートを用いている点である。
【0049】
図12にその一例を示す。図12に示すように、本実施例に係る試験用キャリアは、基体となる基板フィルム21と、コンタクトシート22とからなる。コンタクトシート22は、基本的には第1〜第3の実施例と同様のものを用いている。基板フィルムは、コンタクトシート22と同様の材質の、膜厚0.05〜0.1mm 程度程度のポリイミドからなるフィルムを用いている。
【0050】
これを組み立てる際には、基板フィルム21上に試験対象のチップ23を載置、固定して、第1の実施例と同様にして各部材を不図示の真空炉に搬入し、チップ23のコンタクト電極23Aと、コンタクトシート22のコンタクトパッド22Aとを位置合わせして、接着剤などで基板フィルム21とコンタクトシート22とを接着する。
【0051】
その後、真空炉から出して常圧条件に戻すことにより、図13に示すように、コンタクト電極23Aと、コンタクトパッド22Aとが圧着された、試験用キャリアが完成する。
【0052】
また、図12に示す試験用キャリアと同様にして、図13に示すように、基体としてコンタクトシート22よりも剛性の高いポリイミドなどの材質からなる基板フィルム30を用いてもよい。
【0053】
以上、図12、図13に示す本実施例に係る試験用キャリアによれば、第1〜第3の実施例のように、チップを収納するポケットが設けられているケースを用いなくてもよいので、容易に当該試験用キャリアを形成することができ、コストも安くてすむという利点がある。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、半導体集積回路装置を載置する基体と、基体を被覆して外部機器とのコンタクトをとる蓋体と、蓋体と基体との間に半導体集積回路装置を収納する半導体装置収納室を有し、この半導体装置収納室が外界の気圧に比して減圧されているので、B・I試験中の振動や運搬中の衝撃があっても、容易に位置ずれしないようにすることが可能となる。
【0055】
また、適切なコンタクト圧力をチップにかけることができるため、半導体集積回路装置の微細な電極パターンに対応して外部機器とのコンタクトを確実にとることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの各部材を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの組み立て工程を示す図(その1)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの組み立て工程を示す図(その2)である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの構造を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアを用いた試験方法について説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの作用効果を説明する図(その1)である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの作用効果を説明する図(その2)である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの各部材を説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの組み立て工程を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの構造を説明する図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの構造を説明する図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの構造を説明する図(その1)である。
【図13】本発明の第4の実施例に係る半導体集積回路装置の試験用キャリアの構造を説明する図(その2)である。
【図14】従来例に係る半導体集積回路装置の試験について説明する図(その1)である。
【図15】従来例に係る半導体集積回路装置の試験について説明する図(その2)である。
【符号の説明】
11,22 コンタクトシート(蓋体)
11A フィルム
11B 配線パターン
11C コンタクトパッド
11D 接着剤部
12 ケース(基体)
12A ポケット(半導体装置収納室)
12B 切り欠き
12C カプラ(排気弁)
12D 溝
12E Oリング(高密着性の部材)
13,23 チップ(半導体集積回路装置)
13A,23A コンタクト電極
14 真空炉
15 XYステージ
16 画像認識装置
21,30 基板フィルム(基体)[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a test carrier for a semiconductor integrated circuit device, and more particularly to improvement of a test carrier for housing a semiconductor integrated circuit device chip and using it for an acceleration test or the like.
[0002]
In recent years, LSIs have been highly integrated, and at the same time, electronic devices have been downsizing. In order to meet these demands, not only high integration of LSI chips but also high-density mounting technology of chips is great. This tendency is particularly noticeable in bare chip mounting, MCM (multi-chip module), and the like.
[0003]
Against this background, the level of content required for testing in the LSI chip state is increasing.
[0004]
[Prior art]
Hereinafter, a test of a semiconductor integrated circuit device according to a conventional example will be described with reference to FIGS. FIG. 15B is a cross-sectional view taken along the line EE of FIG.
[0005]
When supplying a product as a product to the user in a chip state, an acceleration test (hereinafter referred to as a B · I test) and FT (Final Test) for removing initial defects must be performed in the chip state.
[0006]
In addition, a package composed of a plurality of chips, such as MCM, will naturally fail if the package contains at least one defective chip. Therefore, according to the contents of conventional chip tests, The final yield tends to decrease significantly.
[0007]
For this reason, with respect to a package in which a plurality of chips as described above are mounted, it is highly necessary to perform a B / I test in a state where the chip is a bare chip. This is a process that will be more and more necessary in the future, but the B / I test in the bare chip state is currently seeking and establishing technology.
[0008]
Usually, a test in a wafer state uses a PP (Production Prove) test using a wafer prober, that is, a method of contacting a fine electrode on a wafer using a prober. This method is shown in FIG. It has been proposed as a first method to divert to a chip.
[0009]
That is, the prober 1 connected to an external test apparatus is aligned with the
[0010]
As a second method, there has been proposed a method of contacting a chip electrode using a conventionally used IC socket.
[0011]
Further, as a third method, as shown in FIG. 15, a
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional first to third methods have the following problems.
[0013]
That is, in the PP test of the first method, as shown in FIG. 14, in order to contact the fine electrodes on the chip using the prober, the probers 1 arranged with high precision corresponding to the electrodes of the chip are used. It can be achieved only by using a high-precision alignment device that recognizes an image of the contact electrode 2A of the
[0014]
Further, according to the second method, the size of the tip of the contact pin of the conventional IC socket and the position variation thereof are large and the alignment error between the IC socket and the chip is large compared to the size of the electrode of the chip. If the size of the chip electrode is not larger than the conventional one, the alignment cannot be performed, and there is a problem that the test according to the state of the fine chip electrode cannot be performed.
[0015]
Further, in the third method, it is difficult to align the
[0016]
Further, as a common problem with the above first to third methods, when a B / I test is performed in an atmosphere equivalent to that of a normal packaged IC, there may be a problem such that dust adheres to the chip and causes burn-in. . In addition, when heated for a long time in a high temperature state, there has been a problem that oxidation of the electrode portion of the chip proceeds and deteriorates, and subsequent mountability / connectivity deteriorates.
[0017]
As described above, the test in the bare chip state is actually very difficult with the existing technology. The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a test carrier for a semiconductor integrated circuit device that enables a test such as a bare chip acceleration test, which has been difficult in the past.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
As illustrated in FIG. 12, the above-described problem includes a base 21 on which a semiconductor integrated circuit device is mounted, and a film that covers the base 21 and makes contact between the semiconductor integrated
[0019]
[Operation]
According to the present invention, since the pressure in the semiconductor device storage chamber is reduced compared to the atmospheric pressure in the outside, the
[0020]
Further, by changing the degree of decompression, the contact pressure can be manipulated, and the contact electrode of the semiconductor integrated
[0021]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
First Embodiment Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1B is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1A, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
[0022]
First, each member of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first embodiment of the present invention will be described. A test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the present embodiment includes a
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
A method for accommodating the chip to be tested in the above member will be described below with reference to FIGS.
[0026]
First, as shown in FIG. 2, the
[0027]
Next, while confirming the positional deviation between the
[0028]
Next, after an adhesive is applied to a partial region of the
[0029]
The above steps are performed in a low-pressure atmosphere below atmospheric pressure. At this time, the atmosphere in the
[0030]
Thereafter, the
[0031]
Through the above steps, a test carrier as shown in FIG. 4 is completed. In this test carrier, the contact pad 11C and the contact electrode are securely crimped and fixed with an appropriate contact force, and therefore, during the B · I test as in the conventional third method using the contact sheet. It is possible to suppress as much as possible the problem that the positions of the two easily shift due to vibration or impact during transportation.
[0032]
In addition, since the first conventional method is not adopted, it is possible to prevent enormous costs by preparing a high-accuracy probe head and alignment function for each chip and conducting a B / I test. Furthermore, since the second conventional method is not adopted, the chip electrode does not have to be larger than the conventional one. Therefore, the test can be performed with a normal size chip, and the chip can be tested according to the actual condition of the chip. Testing is possible.
[0033]
After that, as shown in FIG. 5, the test carrier is stored in a conventional IC socket 17 and then placed in a B / I furnace, and is kept at a high temperature of about 125 ° C. for a certain time (for example, 48 hours). , 96 hours), and conduct the B · I test by energizing the chip during that time.
[0034]
The test carrier according to the present embodiment is provided with a
[0035]
Further, in the first method using a conventional prober as shown in FIG. 7, in order to test an area bump chip or the like in which the electrode portion of the chip is spherical, the contact with the spherical chip electrode is particularly removed. In addition, the test was very difficult to perform because it was easily displaced by vibration during the test. However, according to the test carrier according to this example, as shown in FIG. 13A can be easily contacted, and since it is not easily displaced by being crimped, it is more effective particularly in the test of such a chip.
[0036]
In addition, since the back surface of the
[0037]
Further, during assembly, the inside of the
Second Embodiment Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that a description of the same items as those in the first embodiment is omitted. 8B is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. 8A, and FIG. 10B is a cross-sectional view taken along line DD in FIG.
[0038]
First, each member of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the present embodiment will be described with reference to FIG. The test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the present embodiment includes a
[0039]
Similar to the first embodiment, the
[0040]
The
[0041]
The pocket 12A accommodates the
[0042]
A method for accommodating the chip to be tested in the above member will be described below with reference to FIGS.
[0043]
First, as shown in FIG. 9A, the
[0044]
After that, as shown in FIG. 9B, a suction device (not shown) is connected to the
[0045]
Thus, the test carrier as shown in FIG. 10 is completed. According to the test carrier according to the present example, not only can the same effect as in the first example be obtained, but also in the normal pressure atmosphere without being assembled in a reduced pressure or vacuum atmosphere at the time of assembly. After bonding the
Third Embodiment Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Note that a description of the same items as those in the first and second embodiments is omitted.
[0046]
As shown in FIG. 11, the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the present embodiment includes a
[0047]
For this reason, since the O-ring 12E having high adhesion is formed between the
Fourth Embodiment Hereinafter, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Note that a description of the same items as those in the first to third embodiments is omitted.
[0048]
The most different point from the first to third embodiments of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to this embodiment is that the test carrier of the first to third embodiments is used as a base on which a test chip is mounted. Instead of using the
[0049]
An example is shown in FIG. As shown in FIG. 12, the test carrier according to this example includes a substrate film 21 serving as a base and a
[0050]
When this is assembled, the
[0051]
Thereafter, the test carrier in which the
[0052]
Similarly to the test carrier shown in FIG. 12, as shown in FIG. 13, a
[0053]
As described above, according to the test carrier according to the present embodiment shown in FIGS. 12 and 13, it is not necessary to use the case provided with the pocket for storing the chip as in the first to third embodiments. Therefore, there is an advantage that the test carrier can be easily formed and the cost can be reduced.
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the base on which the semiconductor integrated circuit device is mounted, the lid that covers the base and contacts the external device, and the semiconductor integrated circuit device between the lid and the base Since the semiconductor device storage chamber is depressurized compared to the atmospheric pressure, it can be easily positioned even if there is vibration during the B / I test or impact during transportation. It becomes possible not to shift.
[0055]
In addition, since an appropriate contact pressure can be applied to the chip, it is possible to reliably make contact with an external device corresponding to the fine electrode pattern of the semiconductor integrated circuit device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating members of a test carrier of a semiconductor integrated circuit device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view (No. 1) showing a process for assembling a test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 3 is a view (No. 2) showing an assembly process of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first example of the invention.
FIG. 4 is a diagram for explaining the structure of a test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first example of the present invention.
FIG. 5 is a diagram for explaining a test method using a test carrier for the semiconductor integrated circuit device according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 6 is a view (No. 1) for explaining the function and effect of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first example of the present invention;
FIG. 7 is a diagram (No. 2) for explaining the function and effect of the test carrier of the semiconductor integrated circuit device according to the first example of the present invention.
FIG. 8 is a diagram illustrating members of a test carrier of a semiconductor integrated circuit device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing an assembling process of a test carrier of a semiconductor integrated circuit device according to a second example of the present invention.
FIG. 10 is a diagram illustrating the structure of a test carrier for a semiconductor integrated circuit device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram illustrating the structure of a test carrier for a semiconductor integrated circuit device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram (part 1) illustrating the structure of a test carrier of a semiconductor integrated circuit device according to a fourth example of the present invention.
FIG. 13 is a diagram (No. 2) illustrating the structure of a test carrier in a semiconductor integrated circuit device according to a fourth example of the present invention;
FIG. 14 is a diagram (No. 1) for explaining a test of a semiconductor integrated circuit device according to a conventional example;
FIG. 15 is a diagram (No. 2) for explaining a test of a semiconductor integrated circuit device according to a conventional example;
[Explanation of symbols]
11, 22 Contact sheet (lid)
12A pocket (semiconductor device storage room)
12D Groove 12E O-ring (Highly adhesive member)
13,23 chip (semiconductor integrated circuit device)
13A,
Claims (3)
前記基体を被覆して、前記半導体集積回路装置と外部機器とのコンタクトをとるフィルムからなる蓋体と、
前記蓋体と前記基体との間に形成された密閉された空間であって、外気に比して減圧された雰囲気で前記半導体集積回路装置の全体を収納する半導体装置収納室とを有し、
前記基体は、前記蓋体と同じ材料のフィルムからなり、かつ、前記蓋体が外界の大気圧によって前記半導体集積回路装置に押圧されて前記半導体集積回路装置が前記蓋体と前記基体との間に挟まれることを特徴とする半導体集積回路装置の試験用キャリア。A substrate on which the semiconductor integrated circuit device is mounted;
A lid made of a film that covers the base and makes contact between the semiconductor integrated circuit device and an external device;
A sealed space formed between the lid and the base body, and a semiconductor device storage chamber for storing the entire semiconductor integrated circuit device in an atmosphere reduced in pressure compared to the outside air;
The base body is made of a film of the same material as the lid body, and the lid body is pressed against the semiconductor integrated circuit device by an atmospheric pressure of the outside world so that the semiconductor integrated circuit device is interposed between the lid body and the base body. test carrier for the semiconductor integrated circuit device sandwiched characterized Rukoto to.
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