JP3956430B2 - Steelmaking material supply method and steelmaking material supply device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクラップ等の製鋼材料を溶解する製鋼炉への製鋼材料の供給方法及び製鋼材料の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車部品の廃材や空き缶等のスクラップ(製鋼原料)を高熱で溶解して製鋼する製鋼炉として製鋼用アーク炉が知られている。図9は、従来の密閉式製鋼用アーク炉の要部の断面図を示したものであり、符号2は炉体であり、3は製鋼材料の供給装置である装入バケットである。
【0003】
炉体2は、図示しない電極により発生するアークを熱源としてスクラップ1を溶解させる炉頂装入式炉である。装入バケット3はスクラップ1を運搬する容器であり、図示しない移動自在な天井クレーンから吊り下げられている。また、装入バケット3の底部は開閉自在な底蓋3aとされている。
【0004】
従来の製鋼材料の供給方法では、まずスクラップヤード(図示せず)で所定量のスクラップ1を装入バケット3に装入する。続いて、天井クレーンを駆動して、装入バケット3を運転を停止した状態の炉体2の直上まで移動させる。ここで炉体2の炉蓋2aをスライドさせて開口部2bを開放させた後、装入バケット3の底蓋3aを開いてスクラップ1を炉体2内に落下させる。これにより、スクラップ1はアーク放電により加熱され、溶鋼4が炉体2の底部に貯留される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の製鋼材料の供給方法及び製鋼炉では、炉の運転を中断して、炉蓋2aを開放させて一時に大量のスクラップを炉体2に供給する。このため、アーク炉の運転工程が煩雑となるとともに、製鋼材料の定量的な供給が行えないという欠点があった。
【0006】
また、スクラップ1の装入毎に炉蓋2aを開放させるため熱損失が増大するとともに、電力投入が断続的になる。このため、電力効率が悪化し、電力原単位が著しく増大し、電圧変動率(フリッカー)が増大するという欠点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、製鋼炉の運転を中断させずに製鋼材料を定量的に供給して、運転工程を簡略化するともに熱損失等を改善することができる製鋼材料の供給方法及び製鋼材料の供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載した発明においては、貯留槽の製鋼材料を進退自在な押出部により供給通路を通じて炉体内に供給するにあたり、前記貯留槽から前記製鋼材料を供給通路内の滞留部に供給する初期供給工程と、前記押出部を全ストロークより少ない範囲で前進させて前記滞留部の製鋼材料を前記炉体へ押し出す第1の押出工程と、前記押出部を前記供給通路内から後退させる復帰工程と、前記押出部を全ストロークをもって前進させ、前記滞留部に残留する前記製鋼材料を前記炉体へ押し出す第2の押出工程とからなることを特徴とする。
【0009】
第1の押出工程では、滞留部に断面三角状に堆積された製鋼材料の低い裾の部分が炉体に押し出されるともとに、頂部の部分が崩れ落ちる。復帰工程では、押出部が製鋼材料から抜け出し、製鋼材料が一定の高さをなして堆積する。したがって、第2の押出工程において、製鋼材料が押出部の移動により定量的に炉体に押し出される。
【0010】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記復帰工程において、前記押出部を前記第1の押出工程及び前記第2の押出工程における移動速度よりも高速で移動させることを特徴とする。復帰工程が高速で行われることにより、製鋼材料が連続して炉体に供給される。
【0011】
請求項3に記載した発明である製鋼材料の供給装置は、製鋼材料を貯留する貯留槽と、前記製鋼材料を前記貯留槽から炉体に供給する供給通路と、前記製鋼材料を前記供給通路から前記炉体に押し出す進退自在な押出部と、押出部を全ストロークより少ない範囲の移動と全ストロークの移動とを交互に行わせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明においては、予熱槽から製鋼材料が供給通路を通じて炉体内に供給され、炉体内で高熱により溶解して製鋼される。この運転中、制御手段の制御によって、前記押出部を全ストロークより少ない範囲で前進させて製鋼材料を前記炉体へ押し出す第1の押出工程と、前記押出部を全ストロークをもって前進させて残留する前記製鋼材料を前記炉体へ押し出す第2の押出工程とが交互に実行される。
【0013】
第1の押出工程では、滞留部に断面三角状に堆積された製鋼材料の低い裾の部分が炉体に押し出されるともとに、頂部の部分が崩れ落ちて製鋼材料が一定の高さをなして堆積する。したがって、第2の押出工程において、製鋼材料が押出部の移動により定量的に炉体に押し出される。
【0014】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明に係る製鋼材料の供給方法及び製鋼材料の供給装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る密閉式製鋼用アーク炉の要部の断面図を示したものであり、符号12は予熱槽(貯留槽)、13はスロート部(供給通路)、14は炉体である。このうち、製鋼材料の供給装置は、予熱槽12と、スロート部13とで概略構成されている。
【0015】
予熱槽12は、上端が開口され装入口となっている中空のシャフト状容器であって、炉体14へ投入される例えば、スクラップ1又は還元鉄であるHBI(hot briquet iron)又はスクラップとHBIを適当比で混合させた状態で貯留される。
【0016】
この予熱槽12の上側内部には開閉自在な可動棚21,21が取り付けられ、この可動棚21,21は通常は閉じられて予熱槽12を密閉している。また、予熱槽12には排ガスを排出するための排気管22,22が接続されている。予熱槽12の底部はスロート部13側へ緩やかに下って形成され、スクラップ1を導くための落とし路であるスクラップ切り出しシュート23となっている。予熱槽12の底部側には、スクラップ1をスロート部13に押し出すための上部押出手段31が設けられている。
【0017】
上部押出手段31は、上部切り出しシュート23の傾斜に沿って進退可能な棒状の上部プッシャー32と、待機位置にある上部プッシャー32が収納される上部プッシャー収納室33と、上部プッシャー32を駆動させる上部油圧シリンダー34とから構成されている。
【0018】
スロート部13は、その上端が予熱槽12の底部側面に接続されるとともに、その下端が炉体14の頂部に設けられたスクラップ投入口15に接続されて、スクラップ1の供給通路を形成する。また、スロート部13は炉体14で発生した高温の排ガスを予熱槽12に導くための通路にもなり、この排ガスにより投入前のスクラップ1が予熱されて電力消費量を少なくする上で有利である。
【0019】
スロート部13の内側下部には、予熱槽12から押し出されたスクラップ1を一次的に滞留させる水平面となる下部切り出しシュート(滞留部)24が形成されている。この下部切り出しシュート24の上のスクラップ1を押し出すための下部押出手段41が設けられている。
【0020】
下部押出手段41は、下部切り出しシュート24に沿って水平に進退可能な棒状の下部プッシャー(押出部)42と、待機位置にある下部プッシャー42が収納される下部プッシャー収納室43と、下部プッシャー42を駆動させる下部油圧シリンダー44とから構成されている。
【0021】
下部プッシャー42の全ストロークは、下部プッシャー42が最前位置まで前進したとき、下部切り出しシュート24の前端部まで到達するように設定されている。これは、下部切り出しシュート24に残留するスクラップ1を残らず炉体14内に押し出せるようにするためである。
【0022】
また、図2に示すように、この製鋼材料の供給装置は、上部押出手段31の動作を制御する駆動制御部(制御手段)51と、上部プッシャー32の移動量及び移動速度を検出する移動量検出部52と、下部押出手段41の動作を制御する駆動制御部(制御手段)53と、下部プッシャー42の移動量及び移動速度を検出する移動検出部54とを備えている。
【0023】
これら駆動制御部51,53には操作監視部55からの信号が入力されるように各信号線が接続され、また移動量検出部52,54は操作監視部55に信号が入力されるように各信号線が接続されている。
【0024】
続いて、本発明による製鋼材料の供給方法について説明する。この製鋼材料の供給方法は、初期供給工程、第1の押出工程、復帰工程及び第2の押出工程から構成されている。
【0025】
まず、初期供給工程では、図1に示すように、スクラップ1が装入された装入バケット3を下降させて予熱槽12の装入口12aから侵入させ、バケット底蓋3aを開放する。これによりスクラップ1が落下して、可動棚21,21の上に貯留される。
【0026】
次に、可動棚21,21を開いて、スクラップ1を予熱槽12内に装入させる。これで、図3に示すように、予熱槽12内がスクラップ1で満たされる。なお、この状態ではスクラップ1は予熱槽12内に留まり、スロート部13には供給されない。
【0027】
そして、図4に示すように上部油圧シリンダー34により上部プッシャー32を予熱槽12内に前進させる(図8参照)。これで、予熱槽12のスクラップ1が上部切り出しシュート23から押し出されて、その一部が下部切り出しシュート24に落下する。押し出されたスクラップ1′は下部切り出しシュート24に断面三角状に堆積する。
【0028】
なお、上部切り出しシュート23からのスクラップ1の切り出し量は、上部プッシャー32の移動量に比例する。したがって、炉体14で一時に溶解できるスクラップ1の量に対応して、上部プッシャー32の移動量があらかじめ適宜設定されている。
【0029】
第1の押出工程では、図5に示すように下部油圧シリンダー44により下部プッシャー42を全ストロークより少ない範囲、例えば下部切り出しシュート24の長さLに対して、0.30L〜0.85Lの移動距離(中間ストローク)で前進させる(図8参照)。
【0030】
下部プッシャー42により、三角状に堆積したスクラップ1′の先端、すなわち低い裾の部分から少量ずつ押し出される。また、下部プッシャー42はスクラップ1′の山の下部に食い込むように侵入し、スクラップ1′の頂部の部分が下部プッシャー42の上に崩れ落ちる。
【0031】
復帰工程では、図6に示すように、下部プッシャー42を下部プッシャー収納室43の待機位置まで後退させる(図8参照)。このとき、崩れ落ちたスクラップ1″から下部プッシャー42がスクラップ1″から抜け出すことにより、スクラップ1″が下部切り出しシュート24の上に落下して上部が略平坦となる山を形成する。
【0032】
この復帰工程において、下部プッシャー42は、第1の押出工程と第2の押出工程における下部プッシャー42の移動速度よりも高速で後退するように制御される。復帰工程ではスクラップ1の供給は行われないが、この復帰工程に要する時間を短縮することによりスクラップ1の供給の中断を最小限に抑えることができる。
【0033】
第2の押出工程では、図7に示すように、下部油圧シリンダー44により下部プッシャー42を全ストロークをもって前進させる(図8参照)。下部プッシャー42が全ストロークで移動したときはその前端が下部切り出しシュート24の前端部に到達するように設定されているので、下部切り出しシュート24に残留していたスクラップ1″がすべて炉体14(図1)へ押し出される。
【0034】
なお、スクラップ1″は上部が平坦な山として堆積されているので、下部プッシャー42の移動に伴って定量的に炉体14へ落下させられる。また、下部プッシャー42は復帰工程における移動速度より遅く設定されているので、スクラップ1が少量ずつ切り出されて炉体14に供給される。
【0035】
その後、下部プッシャー42を下部プッシャー収納室43の待機位置に復帰させる。この復帰動作も高速で行われ、スクラップ1の供給の中断を最小限に抑えることができる。
【0036】
これら初期供給工程、第1の押出工程、復帰工程及び第2の押出工程からなる1サイクルが順次繰り返される。このように、運転工程を簡略化できるとともに、スクラップ1が連続して少量ずつ定量的に炉体14に供給されることになる。
【0037】
また、炉体14を開放させないので、熱損失が少なく、連続的に電力を供給すればよく、電力効率が改善され、電力原単位を低下させ、電圧変動率(フリッカー)を抑えることができる。
【0038】
また、図2において、上部プッシャー32と下部プッシャー42の移動量及び移動速度は、炉体14のスクラップ溶解量に応じて、図2に示す操作監視部55からの入力により適宜変更することができる。
【0039】
また、操作監視部55には上下のプッシャー32,42の移動速度及び移動量に関する信号が供給され、作業者はこの操作監視部55の表示によりアーク炉の運転状況を監視することができる。
【0040】
なお、この実施の形態では2個の押出手段31,41を設けた場合について説明したが、下部押出手段のみで構成してもよく、3個以上の押出手段で構成してもよい。また、この実施の形態では、上下プッシャー32,42を油圧シリンダー34,44で駆動したが、他の駆動手段、例えば電動式のものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、第1の押出工程と復帰工程において製鋼材料を略平坦な山とした後、第3の押出工程で製鋼材料を炉体に押し出すようにしているので、簡易な運転工程で製鋼材料を連続して少量ずつ定量的に炉体に供給することが可能になる。また、炉体を開放する必要がないので、熱損失が少なく、電力効率が改善され、電力原単位を低下させ、フリッカーを抑えることが可能になる。
【0042】
請求項2に記載した発明によれば、復帰工程に要する時間を短縮することができるので、製鋼材料を連続的に炉体に供給することができる。
【0043】
請求項3に記載した発明によれば、全ストロークより少ない範囲の押出部の移動により製鋼材料を略平坦な山とした後、全ストロークの押出部の移動により製鋼材料を炉体に押し出すようにしているので、製鋼材料を連続して少量ずつ定量的に炉体に供給することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製鋼材料の供給装置の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る製鋼材料の供給装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の製鋼材料の供給方法を示す断面図(1/5)である。
【図4】 本発明の製鋼材料の供給方法を示す断面図(2/5)である。
【図5】 本発明の製鋼材料の供給方法を示す断面図(3/5)である。
【図6】 本発明の製鋼材料の供給方法を示す断面図(4/5)である。
【図7】 本発明の製鋼材料の供給方法を示す断面図(5/5)である。
【図8】 本発明の製鋼材料の供給方法における各プッシャーの動作を説明する図である。
【図9】 従来の製鋼材料の供給方法を示す図である。
【符号の説明】
1 スクラップ
2 炉体
3 装入バケット
12 予熱槽
13 スロート部
14 炉体
15 スクラップ投入口
23 上部切り出しシュート
24 下部切り出しシュート
31 上部押出手段
32 上部プッシャー
33 上部プッシャー収納室
34 上部油圧シリンダー
41 下部押出手段
42 下部プッシャー
43 下部プッシャー収納室
44 下部油圧シリンダー
51,53 駆動制御部
53,54 移動検出部
55 操作監視部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for supplying a steelmaking material to a steelmaking furnace for melting steelmaking material such as scrap, and a steelmaking material supply apparatus.
[0002]
[Prior art]
In general, an arc furnace for steelmaking is known as a steelmaking furnace that melts and scraps scraps (steelmaking raw materials) such as scraps of automobile parts and empty cans with high heat. FIG. 9 shows a cross-sectional view of a main part of a conventional sealed steelmaking arc furnace. Reference numeral 2 denotes a furnace body, and 3 denotes a charging bucket which is a steelmaking material supply device.
[0003]
The furnace body 2 is a furnace top charging furnace that melts the scrap 1 using an arc generated by an electrode (not shown) as a heat source. The charging bucket 3 is a container for carrying the scrap 1 and is suspended from a movable overhead crane (not shown). The bottom portion of the charging bucket 3 is a bottom lid 3a that can be freely opened and closed.
[0004]
In the conventional method for supplying steelmaking material, first, a predetermined amount of scrap 1 is charged into a charging bucket 3 in a scrap yard (not shown). Subsequently, the overhead crane is driven, and the charging bucket 3 is moved to a position immediately above the furnace body 2 in a state where the operation is stopped. Here, after sliding the furnace lid 2a of the furnace body 2 to open the opening 2b, the bottom lid 3a of the charging bucket 3 is opened and the scrap 1 is dropped into the furnace body 2. As a result, the scrap 1 is heated by arc discharge, and the molten steel 4 is stored in the bottom of the furnace body 2.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional steelmaking material supply method and steelmaking furnace, the operation of the furnace is interrupted, the furnace lid 2a is opened, and a large amount of scrap is supplied to the furnace body 2 at a time. For this reason, there existed a fault that the operation process of an arc furnace became complicated and the quantitative supply of the steelmaking material could not be performed.
[0006]
Moreover, since the furnace lid 2a is opened every time the scrap 1 is charged, the heat loss increases and the power supply becomes intermittent. For this reason, the power efficiency is deteriorated, the power consumption rate is remarkably increased, and the voltage fluctuation rate (flicker) is increased.
[0007]
Accordingly, the present invention has been made in view of such circumstances, and quantitatively supplies a steelmaking material without interrupting the operation of the steelmaking furnace, thereby simplifying the operation process and improving heat loss and the like. It is an object of the present invention to provide a method of supplying a steelmaking material and a steelmaking material supply device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the invention described in claim 1, when the steelmaking material of the storage tank is supplied to the furnace body through the supply passage by the reciprocating pushing part, the steelmaking material is supplied from the storage tank to the supply passage. An initial supply step for supplying to the staying portion, a first extrusion step for pushing the steelmaking material of the staying portion to the furnace body by advancing the extrusion portion within a range less than the full stroke, and the supply of the pushing portion. It is characterized by comprising a returning step of retreating from the inside of the passage and a second extruding step of advancing the extruding part with a full stroke and extruding the steelmaking material remaining in the staying part to the furnace body.
[0009]
In the first extruding step, the bottom part of the steelmaking material deposited in a triangular shape in the retaining part is pushed out to the furnace body, and the top part collapses. In the returning process, the extruded portion comes out of the steel making material, and the steel making material is deposited at a certain height. Therefore, in the second extrusion step, the steelmaking material is quantitatively extruded into the furnace body by the movement of the extrusion portion.
[0010]
The invention described in claim 2 is the invention described in claim 1, wherein, in the return step, the pushing portion is moved at a speed higher than the moving speed in the first extruding step and the second extruding step. It is characterized by. By performing the return process at high speed, the steelmaking material is continuously supplied to the furnace body.
[0011]
A steelmaking material supply device according to a third aspect of the invention includes a storage tank for storing the steelmaking material, a supply passage for supplying the steelmaking material from the storage tank to the furnace body, and the steelmaking material from the supply passage. It is characterized by comprising an extruding part which can be advanced and retracted to be pushed out to the furnace body, and a control means for alternately moving the extruding part in a range smaller than the full stroke and moving in the full stroke.
[0012]
In this invention, the steelmaking material is supplied from the preheating tank into the furnace body through the supply passage, and is melted and made by high heat in the furnace body. During this operation, by the control of the control means, a first extrusion step of pushing out the steelmaking material to the furnace body by advancing the extruding portion in a range smaller than the entire stroke, and the extruding portion are advanced by the full stroke and remain. The second extrusion process of extruding the steelmaking material to the furnace body is performed alternately.
[0013]
In the first extruding step, the lower hem portion of the steelmaking material deposited in a triangular shape in the retention portion is pushed out to the furnace body, and the top portion collapses and the steelmaking material has a certain height. accumulate. Therefore, in the second extrusion step, the steelmaking material is quantitatively extruded into the furnace body by the movement of the extrusion portion.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Subsequently, an embodiment of a method for supplying a steelmaking material and a device for supplying a steelmaking material according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows a cross-sectional view of the main part of a closed-type steelmaking arc furnace according to the present invention. Reference numeral 12 denotes a preheating tank (storage tank), 13 denotes a throat part (supply passage), and 14 denotes a furnace body. It is. Among these, the steel-making material supply device is roughly configured by a preheating tank 12 and a throat portion 13.
[0015]
The preheating tank 12 is a hollow shaft-like container having an upper end opened and serving as an inlet. For example, scrap 1 or HBI (hot briquet iron) that is reduced iron or scrap and HBI that is charged into the furnace body 14 is used. Are stored in a mixed state at an appropriate ratio.
[0016]
Openable and closable movable shelves 21 and 21 are mounted inside the preheating tank 12. The movable shelves 21 and 21 are normally closed to seal the preheating tank 12. The preheating tank 12 is connected to exhaust pipes 22 for discharging exhaust gas. The bottom portion of the preheating tank 12 is gently lowered to the throat portion 13 side, and serves as a scrap cutting chute 23 that is a dropping path for guiding the scrap 1. On the bottom side of the preheating tank 12, an upper extrusion means 31 for extruding the scrap 1 to the throat portion 13 is provided.
[0017]
The upper push-out means 31 includes a bar-like upper pusher 32 that can advance and retreat along the inclination of the upper cutout chute 23, an upper pusher storage chamber 33 in which the upper pusher 32 at the standby position is stored, and an upper portion that drives the upper pusher 32. And a hydraulic cylinder 34.
[0018]
The throat portion 13 has an upper end connected to the bottom side surface of the preheating tank 12 and a lower end connected to a scrap charging port 15 provided at the top of the furnace body 14 to form a supply path for the scrap 1. The throat section 13 also serves as a passage for guiding the high-temperature exhaust gas generated in the furnace body 14 to the preheating tank 12, and is advantageous for reducing the power consumption by preheating the scrap 1 before being charged by the exhaust gas. is there.
[0019]
A lower cutout chute (retention part) 24 that forms a horizontal plane in which the scrap 1 extruded from the preheating tank 12 is temporarily retained is formed in the lower part inside the throat part 13. Lower extrusion means 41 for extruding the scrap 1 on the lower cutout chute 24 is provided.
[0020]
The lower push-out means 41 includes a rod-like lower pusher (extrusion part) 42 that can be moved back and forth horizontally along the lower cutout chute 24, a lower pusher storage chamber 43 in which the lower pusher 42 in the standby position is stored, and a lower pusher 42. And a lower hydraulic cylinder 44 for driving the motor.
[0021]
The entire stroke of the lower pusher 42 is set so as to reach the front end portion of the lower cutout chute 24 when the lower pusher 42 moves forward to the foremost position. This is because the scrap 1 remaining on the lower cutout chute 24 can be pushed out into the furnace body 14 without remaining.
[0022]
As shown in FIG. 2, the steel material supply apparatus includes a drive control unit (control unit) 51 that controls the operation of the upper pusher unit 31 and a movement amount that detects the movement amount and the movement speed of the upper pusher 32. A detection unit 52, a drive control unit (control unit) 53 that controls the operation of the lower push-out means 41, and a movement detection unit 54 that detects the movement amount and movement speed of the lower pusher 42 are provided.
[0023]
These drive control units 51 and 53 are connected to respective signal lines so that signals from the operation monitoring unit 55 are input, and the movement amount detection units 52 and 54 are input to the operation monitoring unit 55. Each signal line is connected.
[0024]
Then, the supply method of the steelmaking material by this invention is demonstrated. This steelmaking material supply method includes an initial supply process, a first extrusion process, a return process, and a second extrusion process.
[0025]
First, in the initial supply step, as shown in FIG. 1, the charging bucket 3 charged with the scrap 1 is lowered to enter the charging port 12 a of the preheating tank 12, and the bucket bottom cover 3 a is opened. As a result, the scrap 1 falls and is stored on the movable shelves 21 and 21.
[0026]
Next, the movable shelves 21 and 21 are opened, and the scrap 1 is charged into the preheating tank 12. Thus, as shown in FIG. 3, the preheating tank 12 is filled with the scrap 1. In this state, the scrap 1 remains in the preheating tank 12 and is not supplied to the throat portion 13.
[0027]
Then, as shown in FIG. 4, the upper pusher 32 is advanced into the preheating tank 12 by the upper hydraulic cylinder 34 (see FIG. 8). As a result, the scrap 1 in the preheating tank 12 is pushed out from the upper cutout chute 23, and a part of it is dropped onto the lower cutout chute 24. The extruded scrap 1 ′ is deposited on the lower cut chute 24 in a triangular cross section.
[0028]
Note that the amount of scrap 1 cut out from the upper cutout chute 23 is proportional to the amount of movement of the upper pusher 32. Therefore, the amount of movement of the upper pusher 32 is appropriately set in advance corresponding to the amount of scrap 1 that can be melted at once in the furnace body 14.
[0029]
In the first extrusion step, as shown in FIG. 5, the lower pusher 42 is moved by a lower hydraulic cylinder 44 within a range smaller than the entire stroke, for example, 0.30 L to 0.85 L with respect to the length L of the lower cutting chute 24. Move forward by a distance (intermediate stroke) (see FIG. 8).
[0030]
By the lower pusher 42, the scrap 1 'accumulated in a triangular shape is pushed out little by little from the tip, that is, the lower hem portion. Further, the lower pusher 42 penetrates into the lower part of the pile of the scrap 1 ′, and the top part of the scrap 1 ′ collapses on the lower pusher 42.
[0031]
In the return step, as shown in FIG. 6, the lower pusher 42 is moved back to the standby position of the lower pusher storage chamber 43 (see FIG. 8). At this time, when the lower pusher 42 comes out of the scrap 1 ″ from the scrap 1 ″ that has collapsed, the scrap 1 ″ falls on the lower cut chute 24 to form a mountain whose upper portion is substantially flat.
[0032]
In this return process, the lower pusher 42 is controlled to move backward at a higher speed than the moving speed of the lower pusher 42 in the first extrusion process and the second extrusion process. Although the scrap 1 is not supplied in the return process, the interruption of the supply of the scrap 1 can be minimized by shortening the time required for the return process.
[0033]
In the second extrusion step, as shown in FIG. 7, the lower pusher 42 is advanced by the lower hydraulic cylinder 44 with a full stroke (see FIG. 8). Since the front end of the lower pusher 42 is set so as to reach the front end of the lower cut chute 24 when the lower pusher 42 moves in the entire stroke, all the scrap 1 ″ remaining on the lower cut chute 24 is completely removed from the furnace body 14 ( 1).
[0034]
Since the scrap 1 ″ is accumulated as a mountain with a flat top, it is quantitatively dropped to the furnace body 14 as the lower pusher 42 moves. The lower pusher 42 is slower than the moving speed in the return process. Since it is set, the scrap 1 is cut out in small amounts and supplied to the furnace body 14.
[0035]
Thereafter, the lower pusher 42 is returned to the standby position of the lower pusher storage chamber 43. This return operation is also performed at high speed, and the interruption of the supply of the scrap 1 can be minimized.
[0036]
One cycle including these initial supply process, first extrusion process, return process, and second extrusion process is sequentially repeated. As described above, the operation process can be simplified, and the scrap 1 is continuously and quantitatively supplied to the furnace body 14 little by little.
[0037]
Further, since the furnace body 14 is not opened, it is sufficient to supply power continuously with little heat loss, power efficiency is improved, power consumption is reduced, and voltage fluctuation rate (flicker) can be suppressed.
[0038]
In FIG. 2, the moving amount and moving speed of the upper pusher 32 and the lower pusher 42 can be appropriately changed by input from the operation monitoring unit 55 shown in FIG. 2 according to the scrap melting amount of the furnace body 14. .
[0039]
The operation monitoring unit 55 is supplied with signals relating to the movement speed and movement amount of the upper and lower pushers 32, 42, and the operator can monitor the operation status of the arc furnace by the display of the operation monitoring unit 55.
[0040]
In this embodiment, the case where the two extruding means 31 and 41 are provided has been described. However, the extruding means may be constituted by only the lower extruding means or may be constituted by three or more extruding means. In this embodiment, the upper and lower pushers 32, 42 are driven by the hydraulic cylinders 34, 44, but other driving means, for example, an electric type may be used.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, after the steelmaking material is formed into a substantially flat mountain in the first extrusion step and the return step, the steelmaking material is extruded into the furnace body in the third extrusion step. Therefore, the steelmaking material can be continuously and quantitatively supplied to the furnace body little by little with a simple operation process. In addition, since it is not necessary to open the furnace body, heat loss is small, power efficiency is improved, power consumption is reduced, and flicker can be suppressed.
[0042]
According to the second aspect of the present invention, the time required for the return process can be shortened, so that the steelmaking material can be continuously supplied to the furnace body.
[0043]
According to the third aspect of the present invention, the steelmaking material is made to be a substantially flat mountain by moving the extruded portion in a range smaller than the entire stroke, and then the steelmaking material is extruded to the furnace body by moving the extruded portion of the entire stroke. Therefore, it becomes possible to supply steelmaking material to the furnace body quantitatively in small portions continuously.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a steelmaking material supply apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a steelmaking material supply device according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view (1/5) showing a method for supplying a steelmaking material of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view (2/5) showing a method for supplying a steelmaking material according to the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view (3/5) showing a method for supplying a steelmaking material according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view (4/5) showing a method for supplying a steelmaking material according to the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view (5/5) showing a method for supplying a steelmaking material according to the present invention.
FIG. 8 is a diagram for explaining the operation of each pusher in the steelmaking material supply method of the present invention.
FIG. 9 is a view showing a conventional method for supplying a steelmaking material.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Scrap 2 Furnace 3 Charging bucket 12 Preheating tank 13 Throat part 14 Furnace 15 Scrap inlet 23 Upper cut chute 24 Lower cut chute 31 Upper pushing means 32 Upper pusher 33 Upper pusher storage chamber 34 Upper hydraulic cylinder 41 Lower pushing means 42 Lower pusher 43 Lower pusher storage chamber 44 Lower hydraulic cylinder 51, 53 Drive control unit 53, 54 Movement detection unit 55 Operation monitoring unit

Claims (3)

貯留槽の製鋼材料を進退自在な押出部により供給通路を通じて炉体内に供給するにあたり、前記貯留槽から前記製鋼材料を供給通路内の滞留部に供給する初期供給工程と、前記押出部を全ストロークより少ない範囲で前進させて前記滞留部の製鋼材料を前記炉体へ押し出す第1の押出工程と、前記押出部を前記供給通路内から後退させる復帰工程と、前記押出部を全ストロークをもって前進させ、前記滞留部に残留する前記製鋼材料を前記炉体へ押し出す第2の押出工程と、からなることを特徴とする製鋼材料の供給方法。When supplying the steelmaking material in the storage tank to the furnace through the supply passage by the reciprocating extrusion section, an initial supply step of supplying the steelmaking material from the storage tank to the retention section in the supply passage, and the extrusion section at full stroke A first extruding step of pushing out the steelmaking material of the staying portion to the furnace body in a smaller range, a returning step of retracting the extruding portion from within the supply passage, and advancing the extruding portion with a full stroke. And a second extruding step of extruding the steel making material remaining in the staying portion to the furnace body. 前記復帰工程において、前記押出部を前記第1の押出工程及び前記第2の押出工程における移動速度よりも高速で移動させることを特徴とする請求項1記載の製鋼材料の供給方法。2. The method for supplying a steelmaking material according to claim 1, wherein in the returning step, the extruding part is moved at a speed higher than the moving speed in the first extruding step and the second extruding step. 製鋼材料を貯留する貯留槽と、
前記製鋼材料を前記貯留槽から炉体に供給する供給通路と、
前記製鋼材料を前記供給通路から前記炉体に押し出す進退自在な押出部と、
押出部を全ストロークより少ない範囲の移動と全ストロークの移動とを交互に行わせる制御手段と、
を備えたことを特徴とする製鋼材料の供給装置。
A storage tank for storing steelmaking materials;
A supply passage for supplying the steelmaking material from the storage tank to the furnace body;
An extruding part that can freely advance and retract to extrude the steelmaking material from the supply passage to the furnace body;
Control means for alternately performing movement of the pushing portion in a range smaller than the full stroke and movement of the full stroke;
An apparatus for supplying a steelmaking material, comprising:
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