JP3954217B2 - ネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法 - Google Patents

ネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重化されたネットワーク(伝送路)に接続された複数のコンピュータを備え、各コンピュータ間の通信が多重化されたネットワークのいずれかを使用して行われるネットワークシステムにおけるネットワーク切り替え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ間の通信がネットワーク(伝送路)を介して行われるシステムでは、ネットワーク上の障害が発生すると、コンピュータ間の通信に支障を来す。そこで近年は、ネットワーク上の障害が発生してもコンピュータ間の通信が行えるように、ネットワーク(LAN)が多重化されたネットワークシステム(耐LAN障害コンピュータシステム)が主流となっている。
【0003】
多重化ネットワーク(多重化LAN、多系LAN)の代表的なものに、主系LANと従系LANとからなる2重化LANがある。この2重化LANに接続されるコンピュータは、両系のLANと接続可能なように2つの接続ポート(ネットワーク・インタフェース)を持つ。コンピュータは、一方の系のLANを使って通信をしているときに当該LAN上の障害が発生した場合、接続ポートの切り替えにより、通信を行うLANを他方の系に切り替える。ここで接続ポートの切り替えは、コンピュータが通信用のアプリケーションにより通信に使用するアドレスを代替アドレスに切り替えることにより行われる。
【0004】
しかし、上記の手法では、通信パケットの宛先部(の宛先アドレス)を通信アプリケーションで変更する必要があるため、特別に作り込んだ通信アプリケーションでしかLANの切り替えが行えない。
【0005】
さて、図44に示すように、コンピュータ100A,100Bが主系(primary)LAN111及び従系(secondary)LAN112に接続されている耐障害コンピュータシステムにおいて、コンピュータ100AでTCP/IP(transmission control protocol/internet protocol)のサーバプログラムを実行し、コンピュータ100BでTCP/IPのクライアントプログラムを実行するものとする。また、コンピュータ100Aの主系LAN111側との接続ポートのIPアドレスはX1、従系LAN112との接続ポートのIPアドレスはY1であり、コンピュータ100Bの主系LAN111側との接続ポートのIPアドレスはX2、従系LAN112との接続ポートのIPアドレスはY2であるものとする。
【0006】
ここでは、コンピュータ100A及び100Bの持つルーティングテーブルのデフォルトの内容は、
*コンピュータ100A
Destination=X2,Gateway=X2
Destination=Y2,Gateway=Y2
*コンピュータ100B
Destination=X1,Gateway=X1
Destination=Y1,Gateway=Y1
のようになっている。なお、Destination=i,Gateway=jの組は、アドレスiに送信する(iに対してコネクションする)には、通信先のコンピュータのアドレスj(が設定されているNIC)に接続(経路の問い合わせを)して通信すればよいことを示す経路情報をなす。j(Gateway)は投げ先(あるいは問い合わせ先)とも呼ばれる。
【0007】
このようなシステムにおける、主系LAN111が通信可能なときのコンピュータ100A,100B間の接続(コネクション)と、主系LAN111が通信不可能なときのコンピュータ100A,100B間の接続に関する従来技術について説明する。
【0008】
(1)主系LAN111が通信可能なときに接続する場合
主系LAN111が通信可能な状態で、コンピュータ(クライアント)100Bからコンピュータ(サーバ)100A(のX1)にコネクションする場合は、明示的にソケット(TCP/IPネットワーク内のトランスポート層上でプロセス間通信によるデータ送受信を行うインタフェース)をバインドしないでも、当該主系LAN111側との接続ポートのアドレスX2に(ソースアドレスとして)自動的にバインドされる。つまり、X2がTCP/IPのソースアドレスとなる。
【0009】
このような状態で、主系LAN111が通信不可能になると、コンピュータ100Aのルーティングテーブルに、
Destination=X2,Gateway=Y2
が追加され、コンピュータ100Bのルーティングテーブルに
Destination=X1,Gateway=Y1
が追加される。これらは、主系LAN111が通信不可能となった場合の宛先アドレスへの迂回ルート(迂回経路)を示すものである。
【0010】
この場合、コンピュータ(クライアント)100Bは、X1に送信しようとするが、ルーティングテーブルに
Destination=X1,Gateway=Y1
があるので、従系LAN112を使用して要求を送信できる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0011】
一方、コンピュータ(サーバ)100Aは、TCP/IPのソースアドレスX2に応答を返そうとするが、ルーティングテーブルに
Destination=X2,Gateway=Y2
があるので、従系LAN112を使用して応答を返すことができる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0012】
(2)主系LAN111が通信不可能なときに接続する場合
主系LAN111が通信不可能で従系LAN112が通信可能な第1の状態において、コンピュータ(クライアント)100Bからコンピュータ(サーバ)100A(のX1)にコネクションする場合は、明示的にソケットをバインドしないでも、当該通信可能な従系LAN112側との接続ポートのアドレスY2に(ソースアドレスとして)自動的にバインドされる。つまり、Y2がTCP/IPのソースアドレスとなる。
【0013】
このような第1の状態から、従系LAN112が通信不可能で主系LAN111が通信可能な第2の状態になると、主系LAN111が通信可能であることから、コンピュータ100A,100Bのルーティングテーブルはデフォルトの内容となる。
【0014】
一般に、デフォルトのルーティングテーブルでは、送信アドレスの付いているLANが使用される。このため、上記第1の状態から第2の状態になった場合、コンピュータ(クライアント)100Bは、X1に送信しようとするが、デフォルトのルーティングテーブル中の
Destination=X1,GatewayX1
により、主系LAN111を使用して送信できる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0015】
一方、コンピュータ(サーバ)100Aは、従系LAN112側のY2にバインドされているため、TCP/IPのソースアドレスY2に応答を返そうとする。しかし、デフォルトのルーティングテーブルでは、
Destination=Y2,Gateway=Y2
により、(通信不可能となった)従系LAN112を使用とするので、応答できない。したがって、TCP/IPの通信が継続できない。
【0016】
このように従来は、主系LAN(主系伝送路)が通信不可能で従系LAN(従系伝送路)が通信可能な状態でコンピュータ間の接続を行い、その後主系LANが通信可能で従系LANが通信不可能な状態に変わった場合には、通信の継続が行えない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように多重化LAN(多重化ネットワーク)に複数のコンピュータが接続された従来のネットワークシステム(耐LAN障害コンピュータシステム)では、各コンピュータは、通信に使用するネットワーク(LAN、伝送路)を切り替えるのに、通信パケットの宛先部を通信アプリケーションで変更する必要があるため、特別に作り込んだ通信アプリケーションでしかLANの切り替えが行えないという問題があった。
【0018】
また従来のネットワークシステム(耐LAN障害コンピュータシステム)では、主系LANが通信不可能で従系LANが通信可能な状態でコンピュータ間の接続を行い、その後主系LANが通信可能で従系LANが通信不可能な状態に変わった場合には、通信の継続が行えないという問題もあった。
【0019】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、特別な通信アプリケーションを用いなくてもネットワークの切り替えが行えるネットワークシステムにおけるLAN切り替え方法を提供することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、多重化されたネットワークのいずれかが通信不可能となっても通信可能なネットワークが存在する限り、常に通信が継続できるネットワークシステムにおけるLAN切り替え方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する第1の系または第2の系のネットワークを使用して各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステム(耐LAN障害コンピュータシステム)において、上記各コンピュータで、第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、この状態で第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、各コンピュータで、第1の系のネットワークインタフェース(一方の系のネットワークインタフェース)から上記共有アドレスを削除すると共に、当該共有アドレスを第2の系のネットワークインタフェース(他方の系のネットワークインタフェース)に追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とする。
【0022】
このような構成においては、各コンピュータでは、使用するネットワーク(LAN)は切り替わるものの、障害発生前と同じ共有アドレスを用いて相互に通信することができる。つまり、通信パケットの宛先部(の宛先アドレス)を変更することなく通信を継続できるため、特別の通信アプリケーションを必要としない。また、ネットワーク切り替え後の状態で、共有アドレスによる通信の他に、第2の系のアドレスによる通信も可能である。また、ネットワーク切り替え前の状態では、第1の系のアドレス、第2の系のアドレス、及び共有アドレスの全てで通信が可能であり、2つの系のネットワークの両方を使用可能である。
【0023】
なお、上記第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースが論理的にシステムに組み込まれている構成とするならば、上記の如く第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、各コンピュータで、第1の系のネットワークインタフェース(一方の系のネットワークインタフェース)から上記共有アドレスを削除する代わりに、当該第1の系のネットワークインタフェースをシステムから切り離すことでも、共有アドレスを削除したのと同等の効果を得ることができる。
【0024】
また本発明は、第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、各コンピュータで、第1の系のネットワークインタフェース(一方の系のネットワークインタフェース)から上記第1の系のアドレス(一方の系のアドレス)を削除すると共に、当該第1の系のアドレス(一方の系のアドレス)を第2の系のネットワークインタフェース(他方の系のネットワークインタフェース)に追加設定する処理を実行することにより、共有アドレスを用いなくてもネットワークの切り替えを可能としたことをも特徴とする。
【0025】
このような構成においては、各コンピュータでは、使用するネットワークは切り替わるものの、障害発生前と同じ系のアドレスを用いて相互に通信することができる。つまり、通信パケットの宛先部(の宛先アドレス)を変更することなく通信を継続できるため、特別の通信アプリケーションを必要としない。
【0026】
なお、上記第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースが論理的にシステムに組み込まれている構成とするならば、上記の如く第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、各コンピュータで、第1の系のネットワークインタフェース(一方の系のネットワークインタフェース)から上記第1の系のアドレス(一方の系のアドレス)を削除する代わりに、当該第1の系のネットワークインタフェース(一方の系のネットワークインタフェース)をシステムから切り離すことでも、第1の系のアドレス(一方の系のアドレス)を削除したのと同等の効果を得ることができる。
【0027】
この他に、第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、障害を検出した、またはネットワーク切り替えの指示が与えられた1つのコンピュータが、他の全てのコンピュータに対して、上記した第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースに対する操作の実行を、第2の系のネットワーク(他方の系のネットワーク)を使用して指示する一方、自コンピュータ内では、上記した第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースに対する操作を行う構成とすることも可能である。但し、1つのコンピュータには、上記の指示を発行する機能(を実現するためのアプリケーションプログラム)が必要となり、他の全てのコンピュータには、上記の指示を受け付けて実行する機能が必要となる。
【0028】
同様に、第1の系のネットワーク(一方の系のネットワーク)で障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、障害を検出した、またはネットワーク切り替えの指示が与えられた1つのコンピュータが、他の全てのコンピュータに対して、上記した第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースに対する操作を、第2の系のネットワーク(他方の系のネットワーク)を使用してリモート処理で実行する一方、自コンピュータ内では、上記した第1の系及び第2の系のネットワークインタフェースに対する操作を行う構成とすることも可能である。但し、1つのコンピュータには、他の全てのコンピュータにログインして上記の操作をリモート処理で実行する機能(を実現するためのアプリケーションプログラム)が必要となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0037】
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステム(ネットワークシステム)の構成を示すブロック図である。
【0038】
同図において、2重化されたLAN(伝送路)を構成する第1の系のLAN(伝送路)11及び第2の系のLAN12には、複数のコンピュータ、例えばコンピュータ10A及び10Bが接続されている。コンピュータ10A及び10Bは、LAN11または12を使用して通信を行う。
【0039】
各コンピュータ10A,10Bは、第1の系のLAN11との接続ポートをなす第1の系のネットワークインタフェース(以下、NICと称する)101と、第2の系のLAN12との接続ポートをなす第2の系のNIC(ネットワークインタフェース)102と、当該NIC101,102に接続された入出力プロセッサ103とを備えている。
【0040】
入出力プロセッサ103は、第1の系及び第2の系に共通のアドレス(以下、共用アドレスと称する)を格納するアドレス格納部104と、LAN切り替え部105とを有している。
【0041】
コンピュータ10Aのアドレス格納部104には共用アドレスIPA が、コンピュータ10Bのアドレス格納部104には共用アドレスIPB が、それぞれ格納されているものとする。共用アドレスIPA ,IPB は、IPアドレスであり、ネットワークアドレス及びホストアドレスとから構成される。ここでは、ネットワークアドレスはIPA ,IPB 共に共通であり、LAN11及び12には当該IPA ,IPB に共通のネットワークアドレスが割り当てられている。一方、ホストアドレスは、IPA ,IPB で異なる。つまりコンピュータ10A,10Bには固有のホストアドレスが割り当てられている。このように、共用アドレスIPA ,IPB はコンピュータ10A,10Bに固有のアドレスである。
【0042】
LAN切り替え部105は、第1の系(のLAN11)及び第2の系(のLAN12)共用のアドレスをNIC101,102に設定する機能と、論理的に組み込まれたNIC101及び102のシステムからの切り離し、並びに論理的に切り離されたNIC101及び102のシステムへの組み込みを行うNIC切り離し/組み込み機能とを持つ。
【0043】
次に図1の構成のシステムにおける各コンピュータのLAN切り替えについて、図2のフローチャート及び図3のシステム状態図を参照して説明する。
【0044】
第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ(ここではコンピュータ10A,10B)では、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、自身のアドレス格納部104に格納されている共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第1の系のNIC101及び第2の系のNIC102に予め設定する(ステップS1)。
【0045】
次にコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のNIC組み込み機能により、自身の第1の系のNIC101をシステムに論理的に組み込む(ステップS2)。このときのシステムの状態を図3(a)に示す。ここでは、LANと実線で接続されているNICがシステムに論理的に組み込まれていることを示し、LANと破線で接続されているNICがシステムから論理的に切り離されていることを示す。この図3(a)の状態では、コンピュータ10A及び10Bは、第1の系のLAN11を使用して共用アドレスIPA ,IPB により通信を行う。
【0046】
このようにして、コンピュータ10A及び10Bが第1の系のLAN11を使用して通信を行っている状態で、当該LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能により、自身の第1の系のNIC101をシステムから論理的に切り離し(ステップS3)、しかる後にLAN切り替え部105のNIC組み込み機能により自身の第2の系のNIC102をシステムに論理的に組み込む(ステップS4)。このときのシステムの状態を図3(b)に示す。
【0047】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。この状態では、コンピュータ10A,10Bは、使用するLANはLAN11からLAN12に切り替わるものの、障害発生前と同じ共用アドレスIPA ,IPB を用いて相互に通信することができる。つまり、通信パケットの宛先部(の宛先アドレス)を変更することなく通信を継続できるため、特別の通信アプリケーションを必要としない。
【0048】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0049】
本実施形態の特徴は、前記第1の実施形態が、共用アドレスを予めNIC101及び102の両方に設定するのに対し、例えば第1の系のNIC101にのみ共用アドレスを設定する点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図4のフローチャート及び図5のシステム状態図を参照して説明する。
【0050】
第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ(ここではコンピュータ10A,10B)では、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第の1系のNIC101に予め設定する(ステップS11)。
【0051】
次にコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のNIC組み込み機能により、上記NIC101をシステムに論理的に組み込む(ステップS12)。このときのシステムの状態を図5(a)に示す。この図5(a)の状態では、コンピュータ10A及び10Bは、第1の系のLAN11を使用して共用アドレスIPA ,IPB により通信を行う。
【0052】
このようにして、コンピュータ10A及び10Bが第1の系のLAN11を使用して通信を行っている状態で、当該LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能により、自身の第1の系のNIC101をシステムから論理的に切り離す(ステップS13)。続いてコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第2の系のNIC102に設定し(ステップS14)、しかる後にNIC組み込み機能により、当該NIC102をシステムに論理的に組み込む(ステップS15)。このときのシステムの状態を図5(b)に示す。
【0053】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0054】
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0055】
本実施形態の特徴は、LAN切り替え部105に、NICをシステムから論理的に切り離す機能に代えて、NICに設定した共用アドレスを削除する機能を持たせた点にある。以下、LAN切り替え部105に共用アドレス削除機能を持たせた場合のLAN切り替え、更に具体的に述べるならば、前記第1の実施形態におけるNIC切り離しに代えて共用アドレス削除処理を適用した場合のLAN切り替えについて、図6のフローチャート及び図7のシステム状態図を参照して説明する。
【0056】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ(ここではコンピュータ10A,10B)では、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第の1系のNIC101及び第2の系のNIC102に予め設定した後(ステップS21)、NIC組み込み機能により当該NIC101をシステムに論理的に組み込む(ステップS22)。このときのシステムの状態を図7(a)に示す。ここまでは、前記第1の実施形態と同様である。
【0057】
次に、図7(a)の状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共用アドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されているアドレスIPA ,IPB を削除し(ステップS23)、しかる後にLAN切り替え部105のNIC切り離し機能により、自身の第2の系のNIC102をシステムに論理的に組み込む(ステップS24)。このときのシステムの状態を図7(b)に示す。
【0058】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0059】
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0060】
本実施形態の特徴は、前記第3の実施形態で用いた共用アドレス削除処理を前記前記第2の実施形態におけるNIC切り離しに代えて適用した点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図8のフローチャート及び図9のシステム状態図を参照して説明する。
【0061】
第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ(ここではコンピュータ10A,10B)では、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第の1系のNIC101に設定し(ステップS31)、しかる後にLAN切り替え部105のNIC組み込み機能により、当該NIC101をシステムに論理的に組み込む(ステップS32)。このときのシステムの状態を図9(a)に示す。ここまでは、前記第2の実施形態と同様である。
【0062】
次に、図9(a)の状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共用アドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されているアドレスIPA ,IPB を削除する(ステップS33)。続いてコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第2の系のNIC102に設定し(ステップS34)、しかる後にNIC組み込み機能により、当該NIC102をシステムに論理的に組み込む(ステップS35)。このときのシステムの状態を図9(b)に示す。
【0063】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0064】
[第5の実施形態]
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0065】
本実施形態の特徴は、NIC101及び102の一方に共用アドレスを設定する機能と、NIC101及び102の両方をシステムに組み込む機能と、共用アドレスの削除機能を持つLAN切り替え部105を用い、実際に通信に使用される系側のNIC101または102だけに共用アドレスが設定される構成とした点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図10のフローチャート及び図11のシステム状態図を参照して説明する。
【0066】
第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ(ここではコンピュータ10A,10B)では、LAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第の1系のNIC101に設定し(ステップS41)、しかる後にLAN切り替え部105のNIC組み込み機能により、当該NIC101及び102の両方をシステムに論理的に組み込む(ステップS42)。このときのシステムの状態を図11(a)に示す。
【0067】
次に、図11(a)の状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共用アドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されているアドレスIPA ,IPB を削除し(ステップS43)、しかる後にLAN切り替え部105の共用アドレス設定機能により、共用アドレスIPA ,IPB を、自身の第2の系のNIC102に設定する(ステップS44)。このときのシステムの状態を図11(b)に示す。
【0068】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0069】
[第6の実施形態]
次に本発明の第6の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0070】
本実施形態では、従来と同様に、各コンピュータ10i(i=A,B)のNIC101,102に予め対応する系(のLAN11,12)に固有(のネットワークアドレスを含む)IPアドレスが設定されていて、当該NIC101,102がシステムに論理的に組み込まれている。
【0071】
本実施形態の特徴は、LAN11,12にそれぞれ固有のネットワークアドレスが割り当てられるだけでなく、両LAN11,12に共通のネットワークアドレスも割り当てられている点と、コンピュータ10A,10BのNIC101並びに102のいずれか一方にネットワークアドレスが共通のアドレス、つまりLAN11及び12を示すIPアドレス(以下、共有アドレスと称する)IP,IP′が追加設定される点にある。アドレスIPのホストアドレスはコンピュータ10Aを示し、アドレスIP′のホストアドレスはコンピュータ10Bを示す。コンピュータ10Aのアドレス格納部104にはアドレスIPが格納され、コンピュータ10Bのアドレス格納部104にはアドレスIP′が格納される。この点で、前記第1乃至第5の実施形態で適用されるコンピュータ10A,10Bのアドレス格納部104とは異なる。
【0072】
ここでは、コンピュータ10AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ10BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されている。アドレスIP1,IP1′のネットワークアドレスは共にLAN11を示し、ホストアドレスはコンピュータ10A,10Bを示している。これに対し、アドレスIP12,IP2′のネットワークアドレスは共にLAN12を示し、ホストアドレスはコンピュータ10A,10Bを示している。
【0073】
以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図12のフローチャート及び図13のシステム状態図を参照して説明する。
【0074】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のアドレス設定機能(共有アドレス設定機能)により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS51)。この状態では、コンピュータ10A及び10Bは、自身のNIC101からLAN11を使用して共有アドレスIP,IP′により通信を行うことができる。また、コンピュータ10A,10Bは、LAN11を使用してアドレスIP1,IP1′により通信することも、LAN12を使用してアドレスIP2,IP2′により通信することも可能である。このときのシステムの状態を図13(a)に示す。
【0075】
次に、図13(a)の状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のアドレス削除機能(共有アドレス削除機能)により、自身の第1の系のNIC101に設定されている共有アドレスIP,IP′を削除し(ステップS52)、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能(共有アドレス設定機能)により、共有アドレスIP,IP′を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS53)。つまりコンピュータ10A,10Bは、共有アドレスIP,IP′を、自コンピュータ内でNIC101からNIC102に移動する。このときのシステムの状態を図13(b)に示す。
【0076】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。この状態では、コンピュータ10A,10Bは、使用するLANはLAN11からLAN12に切り替わるものの、障害発生前と同じ共有アドレスIP,IP′を用いて相互に通信することができる。つまり、通信パケットの宛先部(の宛先アドレス)を変更することなく通信を継続できるため、特別の通信アプリケーションを必要としない。また、アドレスIP2,IP2′を用いて通信することもできる。
【0077】
また本実施形態においては、LAN11が通信可能な状態では、NIC101,102に設定されたアドレス(共有アドレスを含む)の全てで通信が可能であり、且つ第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12の両系で通信が可能である。
【0078】
[第7の実施形態]
前記第6の実施形態では、LAN等の障害が発生した場合、あるいはユーザによるLAN切り替えの指示があった場合に、システム内の全てのコンピュータにおいて、上記ステップS52,S53を自律的に実行するものとして説明した。これに対して本実施形態は、LAN等の障害を検出した1つのコンピュータ、またはユーザによるLAN切り替えの指示を受け付けたコンピュータが、他の全てのコンピュータに対して上記ステップS52,S53の実行(LAN切り替え処理の実行)を正常なLANを使用して指示する一方、自コンピュータ内でLAN切り替え処理を実行するようにしたことを特徴とする。
【0079】
図14は本実施形態(本発明の第7の実施形態)に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0080】
同図において、2重化されたLAN(伝送路)を構成する第1の系のLAN(伝送路)11及び第2の系のLAN12には、(図1中のコンピュータ10A及び10Bに相当する)コンピュータ20A及び20Bが接続されている。
【0081】
コンピュータ20Aは、NIC101,102と、(アドレス格納部104及びLAN切り替え部105を持つ)入出力プロセッサ103とに加えて、切り替え指示部200を備えている。この切り替え指示部200は、LAN等の障害を検出したことにより、あるいはユーザによるLANの切り替えの指示を受け付けたことにより、他のコンピュータ(ここではコンピュータ10B)に対してLAN切り替え処理の実行を正常なLANを用いて指示するようになっている。切り替え指示部200は、アプリケーションプログラムと、当該プログラムを実行するコンピュータ20A(の中心をなす図示せぬCPU)により実現される。
【0082】
一方、コンピュータ20Bは、図1中のコンピュータ10A,10Bと同様に、NIC101,102と入出力プロセッサ103とを備えた構成でも、コンピュータ20Aと同様に更に切り替え指示部200が付加された構成であっても構わない。ここでは、コンピュータ20Bはコンピュータ10A,10Bと同様の構成を備えているものとする。
【0083】
なお、図14の構成では、コンピュータ20Aはサーバ(TCP/IPのサーバ)をなし、コンピュータ20Bはクライアント(TCP/IPのクライアント)をなすものとする。
【0084】
次に図14の構成のシステムにおける各コンピュータのLAN切り替えについて、図15のフローチャート及び図16のシステム状態図を参照して説明する。
【0085】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ20A,20Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS61,S71)。この状態では、コンピュータ20A及び20Bは、自身のNIC101からLAN11を使用して共有アドレスIP,IP′により通信を行うことができる。このときのシステムの状態を図16(a)に示す。
【0086】
次に、図16(a)の状態でLAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ20Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ20Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ20Aで受け付けたものとする。
【0087】
この場合、コンピュータ20Aでは切り替え指示部200により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ20B)に対して、図16(b)に示すように、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、(前記第6の実施形態と同様の方法による)LANの切り替え処理の実行を指示する(ステップS62)。またコンピュータ20Aでは、前記第6の実施形態と同様に、LAN切り替え部105の共有アドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されている共有アドレスIPを削除し(ステップS63)、しかる後にLAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、当該共有アドレスIPを自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS64)。
【0088】
一方、コンピュータ20A内の切り替え指示部200によりLAN切り替え処理の実行が指示されたコンピュータ20Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されている共有アドレスIP′を削除し(ステップS72)、しかる後にLAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP′を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS73)。このときのシステムの状態を図16(c)に示す。
【0089】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。この状態では、コンピュータ20A,20Bは、使用するLANはLAN11からLAN12に切り替わるものの、障害発生前と同じ共有アドレスIP,IP′を用いて相互に通信することができる。
【0090】
[第8の実施形態]
前記第7の実施形態では、LAN等の障害を検出した1つのコンピュータ、またはユーザによるLAN切り替えの指示を受け付けたコンピュータが、他の全てのコンピュータに対してLAN切り替え処理の実行を正常なLANを使用して指示するものとして説明した。これに対して本実施形態では、LAN等の障害を検出した1つのコンピュータ、またはユーザによるLAN切り替えの指示を受け付けたコンピュータ自身が、他の全てのコンピュータに対して、正常なLANを使用して、上記ステップS52,S53(共有アドレスの削除と共有アドレスの追加設定)をリモート処理で実行するようにしたことを特徴とする。
【0091】
図17は本実施形態(本発明の第8の実施形態)に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0092】
同図において、2重化されたLAN(伝送路)を構成する第1の系のLAN(伝送路)11及び第2の系のLAN12には、(図1中のコンピュータ10A及び10Bに相当する)コンピュータ30A及び30Bが接続されている。
【0093】
コンピュータ30Aは、NIC101,102と、(アドレス格納部104及びLAN切り替え部105を持つ)入出力プロセッサ103とに加えて、他コンピュータアドレス格納部301と、他コンピュータLAN切り替え部302とを備えている。
【0094】
コンピュータ30A内の他コンピュータアドレス格納部301には、他のコンピュータで用いられる共有アドレス(ここでは、コンピュータ30Bで用いられる共有アドレスIP′)が格納される。コンピュータ30A内の他コンピュータLAN切り替え部302は、他の全てのコンピュータに対して、正常なLANを使用して、上記ステップS52,S53(共有アドレスの削除と共有アドレスの追加設定)によるLAN切り替えをリモート処理で実行する。他コンピュータLAN切り替え部302は、アプリケーションプログラムと、当該プログラムを実行するコンピュータ30A(の中心をなす図示せぬCPU)により実現される。
【0095】
一方、コンピュータ30Bは、図1中のコンピュータ10Aと同様に、NIC101,102と入出力プロセッサ103とを備えた構成でも、図14中のコンピュータ20Aと同様にNIC101,102と入出力プロセッサ103と切り替え指示部200とを備えた構成でも、コンピュータ30Aと同様にNIC101,102と入出力プロセッサ103と他コンピュータアドレス格納部301と他コンピュータLAN切り替え部302とを備えた構成であっても構わない。
【0096】
なお、図17の構成では、コンピュータ30Aはサーバ(TCP/IPのサーバ)をなし、コンピュータ30Bはクライアント(TCP/IPのクライアント)をなすものとする。
【0097】
次に図17の構成のシステムにおける各コンピュータのLAN切り替えについて、図18のフローチャート及び図19のシステム状態図を参照して説明する。
【0098】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ30A,30Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS81,S91)。この状態では、コンピュータ30A及び30Bは、自身のNIC101からLAN11を使用して共有アドレスIP,IP′により通信を行うことができる。このときのシステムの状態を図19(a)に示す。
【0099】
次に、図19(a)の状態でLAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ30Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ30Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ30Aで受け付けたものとする。
【0100】
この場合、コンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、他コンピュータアドレス格納部301に格納されている他コンピュータ(コンピュータ30B)で適用される共有アドレスに一致する共有アドレス、即ちIP′を、当該他コンピュータ(コンピュータ30B)内の第1の系のNIC101からリモート処理により削除する(ステップS82)。また、コンピュータ30Aでは、このステップS82と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、自身の第1の系のNIC101から共有アドレスIPを削除する(ステップS83)。このときのシステムの状態を図19(b)に示す。
【0101】
続いてコンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、上記共有アドレスIP′を、他コンピュータであるコンピュータ30B内の第2の系のNIC102にリモート処理により追加設定する(ステップS84)。また、コンピュータ30Aでは、このテップS84と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、自身の第2の系のNIC102に上記共有アドレスIPを追加設定する(ステップS85)。このときのシステムの状態を図19(c)に示す。
【0102】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。この状態では、コンピュータ30A,30Bは、使用するLANはLAN11からLAN12に切り替わるものの、障害発生前と同じ共有アドレスIP,IP′を用いて相互に通信することができる。
【0103】
[第9の実施形態]
次に本発明の第9の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0104】
本実施形態の特徴は、LAN切り替え部105に、(前記第6の実施形態で適用した)NIC101,102の一方のNICに設定されている共有アドレスを削除する機能に代えて、当該NICをシステムから論理的に切り離す機能を持たせた点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図20のフローチャート及び図21のシステム状態図を参照して説明する。
【0105】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS101)。このときのシステムの状態を図21(a)に示す。
【0106】
次に、図21(a)の状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し(ステップS102)、しかる後にLAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS103)。このときのシステムの状態を図21(b)に示す。
【0107】
以上のようにして、前記第6の実施形態と同様にLANの切り替えが簡単に実現できる。
【0108】
[第10の実施形態]
次に本発明の第10の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図14を援用する。
【0109】
本実施形態の特徴は、図14中の切り替え指示部200に、(前記第7の実施形態で適用した)他コンピュータ(ここではコンピュータ20B)に対して共有アドレスの削除と設定によるLAN切り替え処理の実行を指示する機能に代えて、NICのシステムからの切り離しと共有アドレスの設定によるLAN切り替え処理の実行を指示する機能を持たせた点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図22のフローチャートを参照して説明する。
【0110】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ20A,20Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS111,S121)。このときのシステムの状態は、図21(a)と同様である。必要ならば、図21(a)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0111】
次に、このようなの状態でLAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ20Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ20Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ20Aで受け付けたものとする。
【0112】
この場合、コンピュータ20Aでは、切り替え指示部200により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ20B)に対して、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、(前記第9の実施形態と同様の方法による)LANの切り替え処理の実行を指示する(ステップS112)。またコンピュータ20Aでは、前記第9の実施形態と同様に、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し(ステップS113)、しかる後にLAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、当該共有アドレスIPを自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS114)。
【0113】
一方、コンピュータ20A内の切り替え指示部200によりLAN切り替え処理の実行が指示されたコンピュータ20Bでは、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し(ステップS122)、しかる後にLAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP′を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS123)。このときのシステムの状態は、図21(b)と同様である。必要ならば、図21(b)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0114】
以上のようにして、前記第7の実施形態と同様にLANの切り替えが簡単に実現できる。
【0115】
[第11の実施形態]
次に本発明の第11の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図17を援用する。
【0116】
本実施形態の特徴は、図17中の他コンピュータLAN切り替え部302に、(前記第8の実施形態で適用した)他コンピュータ(ここではコンピュータ30B)に対してリモート処理により共有アドレスの削除と追加設定によるLAN切り替え処理を実行する機能に代えて、リモート処理によりNICのシステムからの切り離しと共有アドレスの追加設定によるLAN切り替え処理を実行する機能を持たせた点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図23のフローチャートを参照して説明する。
【0117】
まず、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12に接続されている全てのコンピュータ、例えばコンピュータ30A,30Bでは、LAN切り替え部105の共有アドレス設定機能により、共有アドレスIP,IP′を自身の第の1系のNIC101に追加設定する(ステップS131,S141)。このときのシステムの状態は、図21(a)と同様である。必要ならば、図21(a)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0118】
次に、このような状態でLAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ30Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ30Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ30Aで受け付けたものとする。
【0119】
この場合、コンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、リモート処理により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ30B)において論理的に組み込まれている第1の系のNIC101をシステムから切り離す(ステップS132)。またコンピュータ30Aでは、このステップS132と並行して、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、自コンピュータ内のLAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離す(ステップS133)。
【0120】
続いてコンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、上記共有アドレスIP′を、他コンピュータであるコンピュータ30B内の第2の系のNIC102にリモート処理により追加設定する(ステップS134)。また、コンピュータ30Aでは、このテップS134と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、自身の第2の系のNIC102に上記共有アドレスIPを追加設定する(ステップS135)。このときのシステムの状態は、図21(b)と同様である。必要ならば、図21(b)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0121】
以上のようにして、前記第8の実施形態と同様にLANの切り替えが簡単に実現できる。
【0122】
[第12の実施形態]
次に本発明の第12の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。但し、アドレス格納部104には、自コンピュータのNIC101,102に設定されているアドレスが格納されるものとする。
【0123】
本実施形態の特徴は、前記第6の実施形態とは異なって、各コンピュータ10A,10BにおいてNIC101及び102がシステムに組み込まれている状態で、NIC101に共有アドレスIP,IP′を設定する処理を不要とした点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図24のフローチャート及び図25のシステム状態図を参照して説明する。
【0124】
まず、図25(a)に示すように、コンピュータ10AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ10BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態では、コンピュータ10A,10Bは、IP1,IP1′により、あるいはIP2,IP2′により、LAN11あるいはLAN12を使用して通信を行うことができる。
【0125】
このような状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、LAN切り替え部105のアドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されている第1の系のアドレスIP1,IP1′を削除し(ステップS151)、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、当該第1の系のアドレスIP1,IP1′を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS152)。このときのシステムの状態を図25(b)に示す。
【0126】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。この状態では、コンピュータ10A,10Bは、使用するLANはLAN11からLAN12に切り替わるものの、障害発生前と同じ第1の系のアドレスIP1,IP1′を用いて相互に通信することができる。
【0127】
[第13の実施形態]
次に本発明の第13の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図14を援用する。但し、アドレス格納部104には、自コンピュータのNIC101,102に設定されているアドレスが格納されるものとする。
【0128】
本実施形態の特徴は、前記第12の実施形態の技術思想を前記第7の実施形態に適用した点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図26のフローチャートを参照して説明する。
【0129】
まず、コンピュータ20AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ20BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態は、図25(a)と同様である。必要ならば、図25(a)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0130】
このような状態で、LAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ20Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ20Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ20Aで受け付けたものとする。この場合、コンピュータ20Aでは切り替え指示部200により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ20B)に対して、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して(前記第12の実施形態におけるステップS151,S152と同様の方法による)LANの切り替え処理の実行を指示する(ステップS161)。またコンピュータ20Aでは、前記第12の実施形態におけるステップS151,S152と同様に、LAN切り替え部105のアドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されている第1の系のアドレスIP1を削除し、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、当該第1の系のアドレスIP1を自身の第2の系のNIC102に追加設定する処理(ステップS162,S163)が行われる。
【0131】
一方、コンピュータ20A内の切り替え指示部200によりLAN切り替え処理の実行が指示されたコンピュータ20Bでは、LAN切り替え部105のアドレス削除機能により、自身の第1の系のNIC101に設定されている第1の系のアドレスIP1′を削除し、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、当該第1の系のアドレスIP1′を自身の第2の系のNIC102に追加設定する処理(ステップS171,S172)が行われる。このときの状態は、図25(b)と同様である。必要ならば、図25(b)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0132】
[第14の実施形態]
次に本発明の第14の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図17を援用する。但し、アドレス格納部104には、自コンピュータのNIC101,102に設定されているアドレスが格納され、他コンピュータアドレス格納部301には他コンピュータ(ここではコンピュータ30B)のNIC101,102に設定されているアドレスが格納されるものとする。
【0133】
本実施形態の特徴は、前記第12の実施形態の技術思想を前記第8の実施形態に適用した点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図27のフローチャートを参照して説明する。
【0134】
まず、コンピュータ30AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ30BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態は、図25(a)と同様である。必要ならば、図25(a)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0135】
このような状態で、LAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ30Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ30Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ30Aで受け付けたものとする。
【0136】
この場合、コンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、他コンピュータアドレス格納部301に格納されている他コンピュータ(コンピュータ30B)内の第1の系のNIC101に設定された第1の系のアドレス、即ちIP1′を、当該他コンピュータ(コンピュータ30B)内の第1の系のNIC101からリモート処理により削除する(ステップS181)。また、コンピュータ30Aでは、このステップS181と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、自身の第1の系のNIC101から第1の系のアドレスIP1を削除する(ステップS182)。
【0137】
続いてコンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、上記第1の系のアドレスIP1′を、他コンピュータであるコンピュータ30B内の第2の系のNIC102にリモート処理により追加設定する(ステップS183)。また、コンピュータ30Aでは、このテップS183と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、自身の第2の系のNIC102に上記第1の系のアドレスIP1を追加設定する(ステップS184)。このときのシステムの状態は図25(b)と同様である。必要ならば、図25(b)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0138】
[第15の実施形態]
次に本発明の第15の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図1を援用する。
【0139】
本実施形態の特徴は、前記第12の実施形態と同様に、各コンピュータ10A,10BにおいてNIC101及び102がシステムに組み込まれている状態で、NIC101に共有アドレスIP,IP′を設定する処理を不要とした点にある。但し本実施形態では、コンピュータ10A,10BのNIC101に設定されているアドレス(IP1,IP1′)を削除する代わりに、当該NIC101をシステムから切り離すようにしている点で、前記第12の実施形態とは異なる。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図28のフローチャート及び図29のシステム状態図を参照して説明する。
【0140】
まず、図29(a)に示すように、コンピュータ10AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ10BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態では、コンピュータ10A,10Bは、 第1の系のアドレスIP1,IP1′により、あるいは第2の系のアドレスIP2,IP2′により、LAN11あるいはLAN12を使用して通信を行うことができる。
【0141】
このような状態で、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ10A,10Bでは、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し(ステップS191)、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、(自身のアドレス格納部104に格納されている)第1の系のアドレスIP1,IP1′を自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS192)。このときのシステムの状態を図29(b)に示す。
【0142】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0143】
[第16の実施形態]
次に本発明の第16の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図14を援用する。
【0144】
本実施形態の特徴は、前記第13の実施形態と同様に、各コンピュータ20A,20BにおいてNIC101及び102がシステムに組み込まれている状態で、NIC101に共有アドレスIP,IP′を設定する処理を不要とした点にある。但し本実施形態では、コンピュータ20A,20BのNIC101に設定されているアドレス(IP1,IP1′)を削除する代わりに、当該NIC101をシステムから切り離すようにしている点で、前記第13の実施形態とは異なる。つまり本実施形態の特徴は、NIC101に設定されているアドレスを削除する代わりに、当該NIC101をシステムから切り離す技術を、前記第13の実施形態に適用した点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図30のフローチャートを参照して説明する。
【0145】
まず、コンピュータ20AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ20BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態は、図29(a)と同様である。必要ならば、図29(a)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0146】
このような状態で、LAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ20Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ20Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ20Aで受け付けたものとする。この場合、コンピュータ20Aでは切り替え指示部200により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ20B)に対して、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して(前記第15の実施形態におけるステップS191,S192と同様の方法による)LANの切り替え処理の実行を指示する(ステップS201)。またコンピュータ20Aでは、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、前記第15の実施形態におけるステップS191,S192と同様に、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、(自身のアドレス格納部104に格納されている)第1の系のアドレスIP1を自身の第2の系のNIC102に追加設定する処理(ステップS202,S203)が行われる。
【0147】
一方、コンピュータ20A内の切り替え指示部200によりLAN切り替え処理の実行が指示されたコンピュータ20Bでは、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、LAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離し、しかる後にLAN切り替え部105のアドレス設定機能により、(自身のアドレス格納部104に格納されている)第1の系のアドレスIP1′を自身の第2の系のNIC102に追加設定する処理(ステップS211,S212)が行われる。このときの状態は、図29(b)と同様である。必要ならば、図29(b)において符号10A,10Bを20A,20Bに置き換えられたい。
【0148】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0149】
[第17の実施形態]
次に本発明の第17の実施形態について説明する。なお、システム構成は、便宜的に図17を援用する。
【0150】
本実施形態の特徴は、前記第14の実施形態と同様に、各コンピュータ30A,30BにおいてNIC101及び102がシステムに組み込まれている状態で、NIC101に共有アドレスIP,IP′を設定する処理を不要とした点にある。但し本実施形態では、コンピュータ30A,30BのNIC101に設定されているアドレス(IP1,IP1′)を削除する代わりに、当該NIC101をシステムから切り離すようにしている点で、前記第14の実施形態とは異なる。つまり本実施形態の特徴は、NIC101に設定されているアドレスを削除する代わりに、当該NIC101をシステムから切り離す技術を、前記第14の実施形態に適用した点にある。以下、本実施形態におけるLAN切り替えについて、図31のフローチャートを参照して説明する。
【0151】
まず、コンピュータ30AのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ30BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。この状態は、図29(a)と同様である。必要ならば、図29(a)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0152】
このような状態で、LAN11の障害が発生し、その旨をコンピュータ30Aが検出した、あるいはユーザがコンピュータ30Aを操作してLANの切り替え指示を入力した結果、その切り替え指示を当該コンピュータ30Aで受け付けたものとする。
【0153】
この場合、コンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、リモート処理により、他のコンピュータ(ここではコンピュータ30B)において論理的に組み込まれている第1の系のNIC101をシステムから切り離す(ステップS221)。また、コンピュータ30Aでは、このステップS221と並行して、論理的に組み込まれている自身の第1の系のNIC101を、自コンピュータ内のLAN切り替え部105のNIC切り離し機能によりシステムから切り離す(ステップS222)。
【0154】
続いてコンピュータ30Aでは、他コンピュータLAN切り替え部302により、正常なLAN12(とIP2,IP2′)を使用して、他コンピュータアドレス格納部301に格納されている他コンピュータであるコンピュータ30Bで適用される第1の系のアドレス、即ちIP1′を、当該コンピュータ30B内の第2の系のNIC102にリモート処理により追加設定する(ステップS223)。また、コンピュータ30Aでは、このテップS223と並行して、自コンピュータ内のLAN切り替え部105により、アドレス格納部104に格納されている第1の系のアドレスIP1を、自身の第2の系のNIC102に追加設定する(ステップS224)。このときのシステムの状態は図29(b)と同様である。必要ならば、図29(b)において符号10A,10Bを30A,30Bに置き換えられたい。
【0155】
以上のようにして、LANの切り替えが簡単に実現できる。
【0156】
[第18の実施形態]
次に本発明の第18の実施形態について説明する。
【0157】
図32は本発明の第18の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0158】
同図において、第1の系のLAN11及び第2の系のLAN12には、複数のコンピュータ、例えばコンピュータ40A及び40Bが接続されている。コンピュータ40A及び40Bは、第1の系のLAN11との接続ポートをなす第1の系のNIC101と、第2の系のLAN12との接続ポートをなす第2の系のNIC102と、当該NIC101,102に接続された入出力プロセッサ403と、通信の経路情報、例えば指定されたアドレス(IPアドレス)と通信する場合に自コンピュータ内のいずれのNICを使用するかの情報のエントリを登録したルーティングテーブル404とを備えている。
【0159】
入出力プロセッサ403は、LAN切り替え部405を有している。LAN切り替え部405は、使用中のLANの障害発生時など、LAN切り替えが必要な場合、ネットワークアドレスが切り替え前のLANを示すIPアドレス(を宛先とするコンピュータ)と通信をするための迂回路の経路情報(ここでは、切り替え後のLANとの接続ポートをなす自コンピュータ内のNICを使用して通信することを示す経路情報)のエントリをルーティングテーブル404の先頭検索位置(つまり最初に検索される位置)に追加登録する機能を有している。またLAN切り替え部405は、障害解消時など、LANの切り替えを元の状態に戻す必要がある場合には、該当する追加登録エントリをルーティングテーブル404から削除する機能も有している。
【0160】
次に図32の構成のシステムにおける各コンピュータのLAN切り替えについて、図33並びに図34のフローチャート、及び図35のシステム状態図を参照して説明する。
【0161】
まず、コンピュータ40AのNIC101,102には、図35(a)に示すように、それぞれIPアドレスIP1,IP2が予め設定され、コンピュータ40BのNIC101,102には、それぞれIPアドレスIP1′,IP2′が予め設定されているものとする。また、NIC101,102にはそれぞれネットワークアドレスIPN1,IPN2が割り当てられているものとする。
【0162】
この状態では、例えばコンピュータ40AからアドレスIP1′への通信を行う場合には、当該コンピュータ40Aの第1の系のNIC101が用いられる。同様に、コンピュータ40BからアドレスIP1への通信を行う場合には、当該コンピュータ40Aの第1の系のNIC101が用いられる。つまりコンピュータ40A,40BによるIP1,IP1′間の通信が、図35(b)に示すように、コンピュータ40AのNIC101−LAN11−コンピュータ40BのNIC101の経路で行われる。
【0163】
このような状態において、LAN11の障害が発生した、あるいはユーザ操作によるLANの切り替え指示があったものとする。この場合、コンピュータ40A,40Bでは、LAN切り替え部405により、ネットワークアドレスが第1の系のLAN11を示すIPアドレスIP1′,IP1と通信を行う際の迂回路の経路情報、即ち(第2の系のLAN12と接続されている)第2の系のNIC102を使用してIP1′,IP1と通信することを示す経路情報のエントリをルーティングテーブル404の先頭検索位置に追加登録する(ステップS231,S241)。この場合、既登録の各情報エントリの検索位置(論理的または物理的な位置)はそれぞれ1エントリ分ずつ繰り下がる。
【0164】
するとコンピュータ40A,40Bでは、アドレスIP1′,IP1と通信を行う場合、当該IP1′,IP1によりルーティングテーブル404を検索することにより、先に先頭検索位置に追加登録した当該IP1′,IP1と通信を行う場合の迂回路の経路情報をまず取得することができる。これにより、コンピュータ40A,40BによるIP1,IP1′間の通信が、図35(c)に示すように、コンピュータ40AのNIC101−コンピュータ40AのNIC102−LAN12−コンピュータ40BのNIC102−コンピュータ40BのNIC101の経路で行われる。
【0165】
ここで、LAN11の障害が回復した、あるいはユーザ操作によりLANの切り替えを元に戻す指示があったものとする。この場合、コンピュータ40A,40Bでは、先に追加登録したエントリ、即ちアドレスIP1′,IP1と通信を行う際には第2の系のNIC102を使用して通信することを示す迂回路の経路情報のエントリをルーティングテーブル404から削除する(ステップS251,S261)。この場合、他の既登録の各情報エントリの検索位置はそれぞれ1エントリ分ずつ繰り上がる。このルーティングテーブル404に対する操作(エントリ削除操作)によりLANの切り替えを元に戻すことができる。
【0166】
以上のLAN切り替えは、各コンピュータ毎に行えることから、例えば図36に示すようにLAN11及び12にコンピュータ40A,40B,40Cがそれぞれ接続されたシステムにおいて、コンピュータ40A,40Bによる第1の系のアドレスIP1,IP1′間の通信をコンピュータ40AのNIC101−LAN11−コンピュータ40BのNIC101の経路で行い、コンピュータ40A,40Cによる第1の系のアドレスIP1,IP1′間の通信をコンピュータ40AのNIC101−コンピュータ40AのNIC102−LAN12−コンピュータ40CのNIC102−コンピュータ40CのNIC101の経路で行うことも可能である。
【0167】
また、上記のLAN切り替えをLAN11及び12に対して同時に適用することにより、LAN11→LAN12とLAN12→LAN11といった相互切り替えも可能である。
【0168】
なお、以上に述べた第18の実施形態では、各コンピュータ内のルーティングテーブル404への経路情報エントリの登録並びにルーティングテーブル404からの経路情報エントリの削除が、そのコンピュータで自律的に行われる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、前記第7の実施形態と同様に、LAN等の障害を検出した1つのコンピュータ、またはユーザによるLAN切り替えの指示を受け付けたコンピュータが、他の全てのコンピュータに対して、経路情報エントリの登録/削除の実行を正常なLAN(図35の例ではLAN12)を使用して指示する一方、自コンピュータ内で経路情報エントリの登録/削除処理を実行するようにしても構わない。また、前記第8の実施形態と同様に、LAN等の障害を検出した1つのコンピュータ、またはユーザによるLAN切り替えの指示を受け付けたコンピュータ自身が、他のコンピュータ内のルーティングテーブル404に対する経路情報エントリの登録/削除を正常なLAN(図35の例ではLAN12)を使用してリモート処理により行うようにしても構わない。
【0169】
また、上記第18の実施形態では、ルーティングテーブル404への経路情報エントリの登録をIPアドレス単位で行う場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、図37のフローチャートに示すように、経路情報エントリの登録をネットワークアドレス単位で行うようにしても構わない。この場合、エントリの削除も、図38のフローチャートに示すようにネットワークアドレス単位となる。この方式では、IPアドレス単位で登録する場合に比べて、登録エントリ数を減らすことが可能となる。
【0170】
[第19の実施形態]
次に本発明の第19の実施形態について説明する。
【0171】
図39は本発明の第19の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0172】
同図において、2重化されたLAN(伝送路)51,52には、複数のコンピュータ、例えばコンピュータ50A及び50Bが接続されている。コンピュータ50AはTCP/IPのサーバプログラムを実行するTCP/IPサーバであり、コンピュータ50BはTCP/IPのクライアントプログラムを実行するTCP/IPクライアントである。
【0173】
コンピュータ50A及び50Bは、LAN51または52を使用して通信を行う。ここではLAN51,52を従来のように一方を主系、他方を従系とせずに、対等なLANとして扱う。各コンピュータ50A,50Bは、LAN51との接続ポートをなすNIC501と、LAN52との接続ポートをなすNIC502と、ルーティングテーブル504とを備えている。
【0174】
コンピュータ50AのNIC501,502には、IPアドレスX1,Y1が設定され、コンピュータ50BのNIC501,502には、IPアドレスX2,Y2が設定されているものとする。
【0175】
ルーティングテーブル504には、従来技術でも述べたように、宛先(Destination)のIPアドレスと投げ先(問い合わせ先)のIPアドレスの組が登録される。LAN51及び52が共に通信可能な場合には、ルーティングテーブル504には、従来と同様にデフォルトの内容が設定される。コンピュータ50A及び50Bの持つルーティングテーブル504のデフォルトの内容は、図39に示すように、
*コンピュータ50A
Destination=X2,Gateway=X2
Destination=Y2,Gateway=Y2
*コンピュータ50B
Destination=X1,Gateway=X1
Destination=Y1,Gateway=Y1
となっている。
【0176】
本実施形態の特徴は、LAN51または52が通信不可能となった場合(通信不可能なLANが存在する場合)、図40のフローチャートに示すように、通信不可能となったLAN側の宛先接続ポート(NIC)に設定されているアドレスへの1つの最新の迂回ルート(の情報エントリ)を、自身のルーティングテーブル504の先頭検索位置(当該アドレスに関する他の経路情報エントリより先に検索される位置)に追加し(ステップS301)、それ以外の迂回ルート(の情報エントリ)を全て削除する(ステップS302,S303)ことにある。
【0177】
したがって、例えばLAN52が通信不可能な場合には、
コンピュータ50Aでは、
Destination=Y2,Gateway=X2
が追加される。また、他の迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Y2
があれば、それが削除される。この迂回ルートは後述するようにLAN51が通信不可能となった場合に追加されるものである。
【0178】
一方、コンピュータ50Bでは、
Destination=Y1,Gateway=X1
が追加される。また、他の迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Y1
があれば、それが削除される。この迂回ルートは後述するようにLAN51が通信不可能となった場合に追加されるものである。
【0179】
同様に、LAN51が通信不可能な場合には、
コンピュータ50Aでは、
Destination=X2,Gateway=Y2
が追加される。また、他の迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=X2
があれば、それが削除される。
【0180】
一方、コンピュータ50Bでは、
Destination=X1,Gateway=Y1
が追加される。また、他の迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=X1
があれば、それが削除される。
【0181】
次に、以上のルールを適用する図39のシステムにおける、LAN51が通信可能なときのコンピュータ50A,50B間の接続と、LAN51が通信不可能なときのコンピュータ50A,50B間の接続について、図41及び図42を参照して順次説明する。
【0182】
(1)LAN51が通信可能なときに接続する場合
今、LAN51が通信可能な状態にあるものとする。このときコンピュータ50A,50Bのルーティングテーブル504は、例えば図41(a)に示すように、デフォルトの内容となっているものとする。この状態で、コンピュータ(クライアント)50Bからコンピュータ(サーバ)50A(のX1)にコネクションする場合は、明示的にソケットをバインドしないでも、通信可能なLAN51側のNIC101のアドレスX2に(ソースアドレスとして)自動的にバインドされる。つまり、X2がTCP/IPのソースアドレスとなる。
【0183】
このような状態で、LAN51が通信不可能になると、コンピュータ50Aのルーティングテーブル504に、図41(b)に示すように
Destination=X2,Gateway=Y2
が追加される(ステップS301)。このとき、他の迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=X2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0184】
同様に、コンピュータ50Bのルーティングテーブル504には、図41(b)に示すように
Destination=X1,Gateway=Y1
が追加される(ステップS301)。このとき、他の迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=X1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0185】
この場合、コンピュータ(クライアント)50Bは、X1に送信しようとするが、自身のルーティングテーブル504に
Destination=X1,Gateway=Y1
があるので、LAN52を使用して要求を送信できる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0186】
一方、コンピュータ(サーバ)50Aは、TCP/IPのソースアドレスX2に応答を返そうとするが、自身のルーティングテーブル504に
Destination=X2,Gateway=Y2
があるので、LAN52を使用して応答を返すことができる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0187】
(2)LAN51が通信不可能なときに接続する場合
LAN51が通信不可能でLAN52が通信可能な第1の状態において、コンピュータ(クライアント)50Bからコンピュータ(サーバ)50A(のX1)にコネクションする場合は、明示的にソケットをバインドしないでも、当該通信可能なLAN52側のNIC102のアドレスY2に(ソースアドレスとして)自動的にバインドされる。つまり、Y2がTCP/IPのソースアドレスとなる。
【0188】
このような第1の状態から、LAN52が通信不可能でLAN51が通信可能な第2の状態になると、LAN51及び52が対等な本実施形態では、コンピュータ50A,50Bのルーティングテーブル504は従来とは異なってデフォルトの内容とならず、次のようになる。
【0189】
まずコンピュータ50Aでは、図42に示すように、コンピュータ50BのLAN52側のNIC502に設定されているY2への1つの迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=X2
が追加され(ステップS301)、それ以外の既設定の迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Y2
が、削除される(ステップS302,S303)。
【0190】
一方、コンピュータ50Bでは、同じく図42に示すように、コンピュータ50AのLAN52側のNIC502に設定されているY1への1つの迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=X1
が追加され(ステップS301)、それ以外の既設定の迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Y1
が削除される(ステップS302,S303)。
【0191】
図42の状態では、コンピュータ(クライアント)50Bは、X1に送信しようとするが、自身のルーティングテーブル504(のX1に関して最初に検索される位置)にデフォルトの経路情報
Destination=X1,Gateway=Y1
があるので、LAN52を使用して要求を送信できる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0192】
一方、コンピュータ(サーバ)50Aは、TCP/IPのソースアドレスY2に応答を返そうとするが、自身のルーティングテーブル504の先頭検索位置(Y2に関して最初に検索される位置)に
Destination=Y2,Gateway=X2
があるので、それより後ろに同じY2を宛先とするデフォルトの経路情報
Destination=Y2,Gateway=Y2
があったとしても、それに影響されずにLAN51を使用して応答を返すことができる。したがって、TCP/IPのセッションを保持したまま通信が継続できる。
【0193】
[第20の実施形態]
前記第19の実施形態で適用した、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作によるLAN切り替えを利用したコンピュータ間の接続は、LANが2重化された耐LAN障害コンピュータシステムに限るものではなく、LANが3重化された耐LAN障害コンピュータシステムにも適用可能である。
【0194】
そこで、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作によるLAN切り替え手法を、LANが3重化された耐LAN障害コンピュータシステムに適用した、本発明の第20の実施形態について説明する。
【0195】
図43は本発明の第20の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図であり、図39と同一部分には同一符号を付してある。
【0196】
同図において、3重化LAN(3系LAN)を構成する3つのLAN51,52,53には、複数のコンピュータ、例えばコンピュータ60A及び60Bが接続されている。コンピュータ60AはTCP/IPのサーバプログラムを実行するTCP/IPサーバであり、コンピュータ60BはTCP/IPのクライアントプログラムを実行するTCP/IPクライアントである。ここではLAN51,52,53を対等なLANとして扱う。
【0197】
各コンピュータ60A,60Bは、LAN51との接続ポートをなすNIC501と、LAN52との接続ポートをなすNIC502と、LAN53との接続ポートをなすNIC503と、ルーティングテーブル604とを備えている。
【0198】
コンピュータ60AのNIC501,502,503には、IPアドレスX1,Y1,Z1が設定され、コンピュータ60BのNIC501,502,503には、IPアドレスX2,Y2,Z2が設定されているものとする。
【0199】
ルーティングテーブル604には、宛先(Destination)のIPアドレスと投げ先(問い合わせ先)のIPアドレスの組が登録される。LAN51,52,53がいずれも通信可能な場合には、ルーティングテーブル604には、デフォルトの内容が設定される。コンピュータ60A及び60Bの持つルーティングテーブル604のデフォルトの内容は、図43に示すように、
*コンピュータ60A
Destination=X2,Gateway=X2
Destination=Y2,Gateway=Y2
Destination=Z2,Gateway=Z2
*コンピュータ60B
Destination=X1,Gateway=X1
Destination=Y1,Gateway=Y1
Destination=Z1,Gateway=Z1
となっている。
【0200】
本実施形態の特徴は、前記第19の実施形態と同様に、LAN51,52,53のいずれかが通信不可能となった場合(通信不可能なLANが存在する場合)、図40のフローチャートに示すように、通信不可能となったLAN側の宛先接続ポート(NIC)に設定されているアドレスへの1つの迂回ルート(の情報エントリ)を、自身のルーティングテーブル604の先頭検索位置(当該アドレスに関する他の経路情報エントリより先に検索される位置)に追加し(ステップS301)、それ以外の迂回ルート(の情報エントリ)を全て削除する(ステップS302,S303)ことにある。
【0201】
以下、本実施形態における、LAN51が通信不可能な場合と、LAN52が通信不可能な場合と、LAN53が通信不可能な場合のルーティングテーブル操作について説明する。
【0202】
(1)LAN51が通信不可能な場合
(1-1)LAN52が通信可能な場合
LAN51が通信不可能な場合、LAN52が通信可能であれば(LAN53の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0203】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN51側のNIC501に設定されているX2への1つの迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Y2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Z2
Destination=Y2,Gateway=X2
Destination=Z2,Gateway=X2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0204】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、X2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0205】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN51側のNIC501に設定されているX1への1つの迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Y1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Z1
Destination=Y1,Gateway=X1
Destination=Z1,Gateway=X1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0206】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、X1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0207】
(1-2)LAN53が通信可能な場合
LAN51が通信不可能な場合、LAN53が通信可能であれば(LAN52の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0208】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN51側のNIC501に設定されているX2への1つの迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Z2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=X2,Gateway=Y2
Destination=Y2,Gateway=X2
Destination=Z2,Gateway=X2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0209】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、X2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0210】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN51側のNIC501に設定されているX1への1つの迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Z1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=X1,Gateway=Y1
Destination=Y1,Gateway=X1
Destination=Z1,Gateway=X1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0211】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、X1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0212】
(2)LAN52が通信不可能な場合
(2-1)LAN51が通信可能な場合
LAN52が通信不可能な場合、LAN51が通信可能であれば(LAN53の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0213】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN52側のNIC502に設定されているY2への1つの迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=X2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=Z2
Destination=X2,Gateway=Y2
Destination=Z2,Gateway=Y2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0214】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、Y2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0215】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN52側のNIC502に設定されているY1への1つの迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=X1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=Z1
Destination=X1,Gateway=Y1
Destination=Z1,Gateway=Y1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0216】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、Y1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0217】
(2-2)LAN53が通信可能な場合
LAN52が通信不可能な場合、LAN53が通信可能であれば(LAN51の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0218】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN52側のNIC502に設定されているY2への1つの迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=Z2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Y2,Gateway=X2
Destination=X2,Gateway=Y2
Destination=Z2,Gateway=Y2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0219】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、Y2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0220】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN52側のNIC502に設定されているY1への1つの迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=Z1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Y1,Gateway=X1
Destination=X1,Gateway=Y1
Destination=Z1,Gateway=Y1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0221】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、Y1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0222】
(3)LAN53が通信不可能な場合
(3-1)LAN51が通信可能な場合
LAN53が通信不可能な場合、LAN51が通信可能であれば(LAN52の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0223】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN53側のNIC503に設定されているZ2への1つの迂回ルート
Destination=Z2,Gateway=X2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Z2,Gateway=Y2
Destination=Y2,Gateway=Z2
Destination=X2,Gateway=Z2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0224】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、Z2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0225】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN53側のNIC503に設定されているZ1への1つの迂回ルート
Destination=Z1,Gateway=X1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Z1,Gateway=Y1
Destination=Y1,Gateway=Z1
Destination=X1,Gateway=Z1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0226】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、Z1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0227】
(3-2)LAN52が通信可能な場合
LAN53が通信不可能な場合、LAN52が通信可能であれば(LAN51の状態は問わない)、コンピュータ60A,60Bのルーティングテーブル604の内容は、図40のフローチャートに従うルーティングテーブル操作により次のようになる。
【0228】
まずコンピュータ60Aでは、コンピュータ60BのLAN53側のNIC503に設定されているZ2への1つの迂回ルート
Destination=Z2,Gateway=Y2
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Z2,Gateway=X2
Destination=Y2,Gateway=Z2
Destination=X2,Gateway=Z2
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0229】
つまり、コンピュータ60Aのルーティングテーブル604の内容は、Z2への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0230】
一方、コンピュータ60Bでは、コンピュータ60AのLAN53側のNIC503に設定されているZ1への1つの迂回ルート
Destination=Z1,Gateway=Y1
が追加される(ステップS301)。また、他の既設定の迂回ルート
Destination=Z1,Gateway=X1
Destination=Y1,Gateway=Z1
Destination=X1,Gateway=Z1
があれば、それが削除される(ステップS302,S303)。
【0231】
つまり、コンピュータ60Bのルーティングテーブル604の内容は、Z1への1つの迂回ルートとデフォルトの内容となる。
【0232】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ネットワーク切り替え後も、切り替え前に使用していた宛先アドレスを変更することなく通信を継続することができ、従来のようにネットワーク切り替えのために宛先アドレスを変更する必要がないため、特別の通信アプリケーションを必要としないで済む。
【0233】
また本発明によれば、多重化されたネットワークのいずれかが通信不可能となっても通信可能なネットワークが存在する限り、常に通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図2】同第1の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図3】同第1の同実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図4】本発明の第2の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図5】同第2の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図6】本発明の第3の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図7】同第3の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図8】本発明の第4の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図9】同第4の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図10】本発明の第5の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図11】同第5の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図12】本発明の第6の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図13】同第6の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図14】本発明の第7の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図15】同第7の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図16】同第7の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図17】本発明の第8の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図18】同第8の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図19】同第8の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図20】本発明の第9の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図21】同第9の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図22】本発明の第10の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図23】本発明の第11の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図24】本発明の第12の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図25】同第12の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図26】本発明の第13の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図27】本発明の第14の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図28】本発明の第15の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図29】同第15の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図30】本発明の第16の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図31】本発明の第17の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図32】本発明の第18の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図33】同第18の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図34】同第18の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図35】同第18の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図36】同第18の実施形態の変形例を説明するためのシステム状態図。
【図37】同第18の実施形態の変形例を示すフローチャート。
【図38】同第18の実施形態の変形例を示すフローチャート。
【図39】本発明の第19の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図40】同第19の実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図41】同第19の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図42】同第19の実施形態における動作を説明するためのシステム状態図。
【図43】本発明の第20の実施形態に係る耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図44】一般的な耐LAN障害コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10A,10B,20A,20B,30A,30B,40A,40B,40C,50A,50B,60A,60B…コンピュータ
11,51…第1の系のLAN(ネットワーク)
12,52…第2の系のLAN(ネットワーク)
53…第3の系のLAN(ネットワーク)
101,102,501,502,503…ネットワークインタフェース(NIC)
103…入出力プロセッサ
104…アドレス格納部
105,405…LAN切り替え部
200…切り替え指示部
301…他コンピュータアドレス格納部
302…他コンピュータLAN切り替え部
404,504…ルーティングテーブル

Claims (16)

  1. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを削除すると共に、当該共有アドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  2. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータに対し、当該他のコンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを削除すると共に、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに当該共有アドレスを追加設定する処理の実行を、前記第2の系のネットワークを使用して指示する一方、
    自コンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを削除すると共に、当該共有アドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  3. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で削除すると共に、当該共有アドレスを、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で追加設定する一方、
    自コンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを削除すると共に、当該共有アドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  4. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記各コンピュータで、論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、前記第2の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  5. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータに対し、当該他のコンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定する処理の実行を、前記第2の系のネットワークを使用して指示する一方、
    自コンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、前記第2の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  6. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定することで、当該共有アドレスを使用してコンピュータ間の通信を行い、
    この状態で前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で当該システムから切り離すと共に、当該他のコンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で追加設定する一方、
    自コンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、前記第2の系のネットワークインタフェースに自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  7. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記各コンピュータで、前記第1の系のネットワークインタフェースから前記第1の系のアドレスを削除すると共に、当該第1の系のアドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  8. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータに対し、当該他のコンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記第1の系のアドレスを削除すると共に、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに当該第1の系のアドレスを追加設定する処理の実行を、前記第2の系のネットワークを使用して指示する一方、
    自コンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記第1の系のアドレスを削除すると共に、当該第1の系のアドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  9. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記第1の系のアドレスを前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で削除すると共に、当該第1の系のアドレスを、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で追加設定する一方、
    自コンピュータの前記第1の系のネットワークインタフェースから前記第1の系のアドレスを削除すると共に、当該第1の系のアドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  10. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記各コンピュータで、論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、当該第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記第1の系のアドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  11. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータに対し、当該他のコンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、当該第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記第1の系のアドレスを当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理の実行を、前記第2の系のネットワークを使用して指示する一方、
    自コンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、当該第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記第1の系のアドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  12. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有するコンピュータを複数備え、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して前記各コンピュータ間の通信を行うことが可能なネットワークシステムに適用されるネットワーク切り替え方法において、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記障害を検出した、または前記ネットワーク切り替えの指示が与えられたコンピュータにて、
    他の全てのコンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で当該システムから切り離すと共に、当該第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記第1の系のアドレスを、当該他のコンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに前記第2の系のネットワークを使用してリモート処理で追加設定する一方、
    自コンピュータの論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離すと共に、当該第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記第1の系のアドレスを自コンピュータの前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する処理を実行することにより、ネットワークの切り替えを行うことを特徴とするネットワーク切り替え方法。
  13. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定された第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定された第2の系のネットワークインタフェースとを有し、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して他コンピュータとの通信を行うことが可能なコンピュータにおいて、
    自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを格納するアドレス格納手段と、
    前記共有アドレスを前記第1の系のネットワークインタフェースに追加設定することで、当該共有アドレスによるコンピュータ間の通信を可能とする第1の共有アドレス設定手段、前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記第1の系のネットワークインタフェースから前記共有アドレスを削除する共有アドレス削除手段、及び前記削除された共有アドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する第2の共有アドレス設定手段を有するネットワーク切り替え手段とを具備することを特徴とするコンピュータ。
  14. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有し、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して他コンピュータとの通信を行うことが可能なコンピュータにおいて、
    自コンピュータに固有の且つ前記第1の系及び第2の系のネットワークに共通の共有アドレスを格納するアドレス格納手段と、
    前記共有アドレスを前記第1の系のネットワークインタフェースに追加設定することで、当該共有アドレスによるコンピュータ間の通信を可能とする第1の共有アドレス設定手段、前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離す切り離し手段、前記切り離された第1の系のネットワークインタフェースに設定されていた前記共有アドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定する共有アドレス設定手段を有するネットワーク切り替え手段とを具備することを特徴とするコンピュータ。
  15. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有し、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して他コンピュータとの通信を行うことが可能なコンピュータにおいて、
    自コンピュータの前記第1及び第2の系のネットワークインタフェースに設定されているアドレスを格納するアドレス格納手段と、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、前記第1の系のネットワークインタフェースに設定されているアドレスを削除するアドレス削除手段、及び前記第1の系のネットワークインタフェースに設定されていたアドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定するアドレス設定手段を有するネットワーク切り替え手段とを具備することを特徴とするコンピュータ。
  16. 第1の系のネットワーク及び第2の系のネットワークに接続されるコンピュータであって、前記第1の系のネットワークとの接続ポートをなし、第1の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第1の系のネットワークインタフェースと、前記第2の系のネットワークとの接続ポートをなし、第2の系のアドレスが設定されると共に論理的にシステムに組み込まれた第2の系のネットワークインタフェースとを有し、前記第1の系または第2の系のネットワークインタフェースに設定されたアドレスにより、対応する前記第1の系または第2の系のネットワークを使用して他コンピュータとの通信を行うことが可能なコンピュータにおいて、
    自コンピュータの前記第1及び第2の系のネットワークインタフェースに設定されているアドレスを格納するアドレス格納手段と、
    前記第1の系のネットワークで障害が発生した場合、またはユーザによるネットワーク切り替えの指示がある場合に、論理的にシステムに組み込まれている前記第1の系のネットワークインタフェースを当該システムから切り離す切り離し手段、及び前記第1の系のネットワークインタフェースに設定されていたアドレスを前記第2の系のネットワークインタフェースに追加設定するアドレス設定手段を有するネットワーク切り替え手段とを具備することを特徴とするコンピュータ。
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