JP3953893B2 - Freezing prevention pavement method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結防止舗装工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来の凍結防止舗装工法を示す図面である。同図に示すように、従来の凍結防止舗装工法は以下のステップを順に実行するものである。
(I)アスファルト層やコンクリート層などの施工すべき施工基材3を形成する。
(II)施工基材3の上面に、アスファルト乳剤層2を形成する。
(III)発熱線材がシート状に織り込まれたシート状電気ヒータ110 が2枚のゴム製の保護シート101 ,101で挟み込まれた積層ヒータ100 を、アスファルト乳剤層2の上面に敷設する。
(IV)積層ヒータ100 の上面に、アスファルト乳剤層102 を形成する。
(V)アスファルト乳剤層102 の上面に、アスファルト表層1を形成する。
上記(I)〜(V)のステップを順に実行することにより、アスファルト舗装を施工することができる。この舗装によれば、積層ヒータ100 のシート状電気ヒータ110 によってアスファルト表層1をその下方から加熱することができるので、路面が凍結するのを防止することができる。また、シート状電気ヒータ110 はゴム製の保護シート101 で保護されているので、アスファルト表層1を敷設するときに、保護シート101 の上でダンプやフィニッシャ等の工事車輌を移動させて作業してもシート状電気ヒータ110 が破損するのを防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の凍結防止舗装工法には以下の(i)〜(v)の問題がある。
(i) 上記のごとく、ステップ(II),(IV)において、アスファルト乳剤層2,102 を2層も形成している。このため、施工工数が多く、アスファルト乳剤が多量に必要なので、施工コストが高い。
(ii) シート状電気ヒータ110 の両面に、前記保護シート101,101を貼り付けて積層ヒータ100 を製作する手間がかかり、ヒータ製作のコストが高くなる。
(iii)道路は中央部よりも両端側が低くなっているので、電気ヒータに電力を供給するための給電ラインを道路の両端側に設けた場合、雨水が給電ラインの側に溜まりやすくなり、漏電の心配がある。
(iv) 電気ヒータ110 によって加熱されたアスファルト表層1の温度が、低すぎると道路の凍結を防止できず、高すぎるとアスファルトが溶けて変形することがある。
(v) 外気温度が高く路面が凍結しないときにも、電気ヒータ110 に電力を補給するのは電力の無駄使いである。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑み、少ない施工工数で、少量のアスファルト乳剤であっても施工すべき施工基材にアスファルト表層を確実に接着して凍結防止舗装を安価に施工することができ、工事車輌により電気ヒータが損傷するのを防止でき、漏電を防止でき、電気ヒータを一定の目標温度に保つことができ、節電できる凍結防止舗装工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の凍結防止舗装工法は、施工すべき施工基材を形成するステップと、前記施工基材の上面に、アスファルト乳剤層を形成するステップと、前記アスファルト乳剤層の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設し、前記網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、電気ヒータの上に、アスファルト表層を形成し、前記網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項2の凍結防止舗装工法は、施工すべき施工基材を形成するステップと、前記施工基材の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、前記電気ヒータの上に、アスファルト乳剤層を形成し、前記網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、該アスファルト乳剤層の上にアスファルト表層を形成し、前記網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項3の凍結防止舗装工法は、施工すべき施工基材を形成するステップと、前記施工基材の上に、アスファルト乳剤層を形成するステップと、前記アスファルト乳剤層の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、前記電気ヒータの上に、網目を有する保護ネットを敷設し、前記電気ヒータの網目と前記保護ネットの網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、前記保護ネットの上に、アスファルト表層を形成し、前記各網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項4の凍結防止舗装工法は、施工すべき施工基材を形成するステップと、前記施工基材の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、前記電気ヒータの上に、網目を有する保護ネットを敷設するステップと、前記保護ネットの上に、アスファルト乳剤層を形成し、前記電気ヒータの網目と前記保護ネットの網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、前記保護ネットの上に、アスファルト表層を形成し、前記各網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行することを特徴とする。
請求項5の凍結防止舗装工法は、請求項1、2、3または4記載の発明において、前記電気ヒータを、そのネット状ヒータ部の両側縁に取り付けられた細長い一対の電極が、道路の幅方向に沿うように配設し、前記電気ヒータに給電するための給電ラインを道路の中央分離帯に配設することを特徴とする。
請求項6の凍結防止舗装工法は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、前記アスファルト表層の路面温度を検出するための路面温度センサを設け、該路面温度センサで検出された路面温度に応じて、前記路面温度が目標温度となるように、前記電気ヒータへの供給電力をフィードバック制御する電力制御装置を設けることを特徴とする。
請求項7の凍結防止舗装工法は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、外気温度を検出するための外気温度センサを設け、該外気温度センサで検出された外気温度が所定温度を超えるときには、前記電気ヒータに電力を供給せず、前記外気温度が所定温度以下のときには、前記電気ヒータに電力を供給する電力制御装置を設けることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、アスファルト乳剤層が、電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材とアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、アスファルト乳剤層は、施工すべき施工基材の上面に一層のみ形成するだけでよいので、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項2の発明によれば、アスファルト乳剤層が、電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材とアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、アスファルト乳剤層は、施工すべき施工基材の上面に一層のみ形成するだけでよいので、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項3の発明によれば、保護ネットによって電気ヒータを工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層が、保護ネットの網目並びに電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材にアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項4の発明によれば、保護ネットによって電気ヒータを工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層が、保護ネットの網目並びに電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材にアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項5の発明によれば、電気ヒータに電力を供給する給電ラインを道路の中央分離帯に配設することにより、給電ラインから複数の電気ヒータに並列接続で給電することができ、しかも給電ラインを道路の両端部分より高い位置に配設することができるので、雨水が溜まりにくく漏電を防止することができる。
請求項6の発明によれば、路面温度センサで検出された路面温度に応じて、電力制御装置によって、電気ヒータへの供給電力がフィードバック制御され、前記路面温度を目標温度に保つことができる。このため、低温により路面が凍結することを防止でき、しかも高温によりアスファルトが溶けて変形することを防止できる。
請求項7の発明によれば、電力制御装置によって、外気温度センサで検出された外気温度が所定温度以下のときにのみ、電気ヒータに電力を供給することができる。このため、外気温度が低く路面凍結しやすいときにのみ、電気ヒータに電力を消費できるので、節電できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の凍結防止舗装工法を示す説明図である。図2は、本発明の凍結防止舗装工法のフローチャートである。図1(I)および図2の符号1Sに示すように、第1ステップとして、凍結防止舗装を施工する場所で、アスファルト層やコンクリート層などの施工基材3を施工する。この施工基材3がアスファルト層であれば、アスファルト混合物をフィニッシャで敷設し、このアスファルト混合物を各種ローラで締め固めれば、施工することができる。また、施工基材3がコンクリート層であれば、上面が平坦になるように、コンクリートを打設すればよい。
【0008】
図1(II)および図2の符号2Sに示すように、第2ステップとして、施工基材3の上面に、アスファルト乳剤層2を形成する。アスファルト乳剤層2を形成するには、アスファルト乳剤をディストリビュータ、エンジンスプレーヤ等の散布装置によって全面散布すればよい。
【0009】
図1(III)および図2の符号3Sに示すように、第3ステップとして、アスファルト乳剤層2の上面に、電気ヒータ10を敷設する。
【0010】
この電気ヒータ10を説明する。図4は、電気ヒータ10の平面図である。図5は、ネット状ヒータ部20の要部拡大図である。同図に示すように、電気ヒータ10は、ネット状ヒータ部20の両側縁に、一対の細長い電極11,12が取り付けられたものである。
電極11,12は、例えば銅線であるが、銅板や銅箔あるいはアルミニウム製のもの等であってもよい。
なお、電極11,12はネット状ヒータ部20に必ずしも取り付けなくてもよく、この場合、電極11,12をネット状ヒータ部20に取り付ける作業が必要ないので、電気ヒータ10を簡単に製造することができる。
【0011】
図5はネット状ヒータ部20の要部拡大図である。図4〜図5に示すように、ネット状ヒータ部20は、複数の横線材21に複数の縦線材22が網目状に配設され、横線材21と縦線材22とがその交差点において接着剤や圧着、融着等により接着されたものである。
横線材21および縦線材22は、交差点で互い違いに重ね合わされ、かご編されているので、ばらばらに分かれるのを防止できる。
なお、横線材21および縦線材22は、かご編されていなくても、横線材21の一方の面のみに縦線材22が重ね合わされていてもよい。
【0012】
横線材21および縦線材22は、いずれも通電により遠赤外線を放射する極細い炭素繊維を束ねた発熱線材である。炭素繊維でできているため、引張力に対して非常に強い。
なお、図6(I)に示すように、横線材および縦線材は、炭素繊維の束26の周りを合成樹脂の保護膜24で被覆した線材21B(22B)でもよい。この場合、横線材21B と縦線材22B を交差し、交差点における保護膜24同士を融着や、圧着することにより、横線材21B と縦線材22B を接合することができる。このため、保護膜24によって炭素繊維の束26を保護することができるので、ネット状ヒータ部20の上に後述する保護ネット40を敷設しなくてもよい。
さらになお、図6(II)に示すように、横線材および縦線材は、炭素繊維の束26の周りをニッケル、錫、銅、アルミニウム等の金属膜25で被膜した線材21C(22C)でもよい。この場合、金属膜25により電気抵抗が低くなり、電力を節約することができる。
【0013】
横線材21と縦線材22とを接着させる接着剤は、導電性の高い接着剤が好適である。この場合、電極11,12と直接つながっている横線材21の一部が切断されたとしても、切断箇所の周りの縦線材22に電気が流れるため、切断による悪影響を防止できるという効果がある。
隣接する横線材21,21と隣接する縦線材22,22とで囲まれた空間が、網目23である。この網目23では、前記アスファルト乳剤層2が露出して、前記施工基材3とアスファルト表層1を接着する接着用間隙として機能する。
【0014】
図3に示すように、前記第3ステップにおいて、前記電気ヒータ10を、そのネット状ヒータ部20の両側縁に取り付けられた細長い一対の電極11,12が、道路の幅方向に沿うように配設し、電気ヒータ10に給電するための給電ライン50を道路の中央分離帯に配設すると好適である。
この場合、給電ライン50から複数の電気ヒータ10に並列接続で給電することができ、しかも給電ライン50を道路の両端部分より高い位置に配設することができるので、雨水が溜まりにくく漏電を防止することができる。
なお、給電ライン50は、必ずしも中央分離帯に配設しなくてもよく、道路の両端側に配設してもよい。
【0015】
図1(IV)および図2の符号4Sに示すように、第4ステップとして、電気ヒータ10の上に、保護ネット40を敷設する。この保護ネット40を説明する。
図7は保護ネット40の斜視図である。同図に示すように、保護ネット40は、複数の横紐41と複数の縦紐42が網目状に配設され、横紐41と縦紐42とはその交差点において互いに織り込まれたものである。
横紐41および縦紐42は、いずれもポリエステル製、ナイロン製、ビニロン製、ポリプロピレン製、ポリエチレン製等の合成繊維の糸が束ねられたものである。このため、保護ネット40は、引張力に対して非常に強く、高い荷重に耐えることができ、摩擦係数が小さいので工事車輌のタイヤなどとの間の摩擦が生じにくく、タイヤに保護ネット40が巻き付かず、しかも可撓性が高いので電気ヒータ10の上面に密接に設置することができる。
【0016】
隣接する横紐41,41と隣接する縦紐42,42とで囲まれた空間が網目43である。この網目43では、前記アスファルト乳剤層2が露出して、前記施工基材3とアスファルト表層1を接着する接着用隙間として機能する。
なお、保護ネット40は必ずしも敷設しなくてもよい。
【0017】
図8は工事車輌が保護ネット40の上に乗っているときの状態を示す図である。図9は保護ネット40の上で、工事車輌のタイヤが旋回したときの状態を示す図である。図8〜図9に示すように、保護ネット40によって、タイヤが電気ヒータ10に直接接触するのを防止することができるので、保護ネット40の上に工事車輌が乗っているときに、工事車輌のタイヤを旋回させても保護ネット40により電気ヒータ10を保護することができる。
また、保護ネット40がタイヤに巻き付きにくいので、工事車輌が走行しやすい。
【0018】
図1(V)および図2の符号5Sに示すように、第5ステップとして、保護ネット40の上に、アスファルト表層1を形成する。このアスファルト表層1は、アスファルトをフィニッシャで敷設し、このアスファルトを各種ローラで締め固めれば、施工することができる。
前記保護ネット40によって電気ヒータ10を工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層2が、保護ネット40の網目43およびネット状ヒータ部20の網目23を通して、施工基材3にアスファルト表層1を確実に接着することができる。
【0019】
上記第1ステップ〜第5ステップを順に実行することによって、アスファルト舗装された凍結防止舗装を施工することができる。この凍結防止舗装によれば、電気ヒータ10がアスファルト表層1の下面に埋設されているために、電気ヒータ10によってアスファルト表層1を加熱することができる。よって、路面の凍結を防止することができる。
【0020】
図10は凍結防止舗装の断面図である。図11は電気ヒータ10の制御ブロック図である。同図に示すように、施工基材1の路面に、路面温度センサ31が設けられている。この路面温度センサ31によって、施工基材1の路面温度を検出することができる。この路面温度センサ31で、検出された路面温度に応じて、前記路面温度が目標温度となるように、前記電気ヒータへの供給電力をフィードバック制御する電力制御装置60が設けられている。符号13は、電源であり、商用電源やソーラー、風力発電など、電源の種類には、特に限定はない。また、この電源13と電力制御装置60との間にバッテリーを介装して、蓄電してもよい。
この場合、この電力制御装置60によって、電気ヒータ10の温度を一定温度に保つことができる。このため、低温により路面が凍結することを防止でき、しかも高温によりアスファルトが溶けて変形することを防止できる。
【0021】
また、図12に示すように、外気温度を検出するために外気温度センサ32を設けておき、この外気温度センサ32で検出された外気温度が電力制御装置60に入力されるようになっている。電力制御装置60によれば、外気温度センサ32で検出された外気温度が所定温度以下のときにのみ、電気ヒータ10に電力を供給することができる。このため、外気温度が低く路面凍結しやすいときにのみ、電気ヒータ10に電力を消費できるので、節電できる。
【0022】
つぎに、本発明の凍結防止舗装工法による作用・効果を説明する。
(1)アスファルト乳剤層2が、電気ヒータ10におけるネット状ヒータ部20の網目23を通して、施工基材3とアスファルト表層1を確実に接着することができる。このため、アスファルト乳剤層2は、施工すべき施工基材3の上面に一層のみ形成するだけでよいので、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
【0023】
(2)保護ネット40によって電気ヒータ10を工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層2が、保護ネット40の網目43およびネット状ヒータ部20の網目23を通して、施工基材3とアスファルト表層1を確実に接着することができる。
【0024】
(3)電気ヒータ10に電力を供給する給電ライン50を道路の中央分離帯に配設することにより、給電ライン50から複数の電気ヒータ10に並列接続で給電することができ、しかも給電ライン50を道路の両端部分より高い位置に配設することができるので、雨水が溜まりにくく漏電を防止することができる。
【0025】
(4)アスファルト表層1の路面に、この路面温度を検出する路面温度センサ31を設け、この路面温度センサ31で検出された検出温度に応じて電気ヒータ10に供給する電力をフィードバック制御する電力制御装置60を設けるとよい。この場合、この電力制御装置60によって、電気ヒータ10の温度を一定温度に保つことができる。このため、低温により路面が凍結することを防止でき、しかも高温によりアスファルトが溶けて変形することを防止できる。
【0026】
(5)電力制御装置60によって、外気温度センサ32で検出された外気温度が所定温度以下のときにのみ、電気ヒータ10に電力を供給することができる。このため、外気温度が低く路面凍結しやすいときにのみ、電気ヒータ10に電力を消費できるので、節電できる。
【0027】
なお、図13に示すように、電気ヒータ10の上面に保護ネット40を設けなくてもよい。この場合、施工ステップが少なくなるので、凍結防止舗装を早期に施工することができる。
【0028】
また、図14に示すように、施工基材3の上面に、電気ヒータ10および保護ネット40を順に敷設してから、保護ネット40の上にアスファルト乳剤層2を形成してもよい。この場合、前述の本発明の凍結防止舗装工法による効果(1)〜(5)と同様の効果を得ることができる。
なお、図15に示すように、電気ヒータ10の上面に保護ネット40を設けなくてもよい。この場合、施工ステップが少なくなるので、凍結防止舗装を早期に施工することができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、アスファルト乳剤層が、電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材とアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、アスファルト乳剤層は、施工すべき施工基材の上面に一層のみ形成するだけでよいので、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項2の発明によれば、アスファルト乳剤層が、電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材とアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、アスファルト乳剤層は、施工すべき施工基材の上面に一層のみ形成するだけでよいので、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項3の発明によれば、保護ネットによって電気ヒータを工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層が、保護ネットの網目並びに電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材にアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項4の発明によれば、保護ネットによって電気ヒータを工事車輌から保護することができる。しかも、アスファルト乳剤層が、保護ネットの網目並びに電気ヒータにおけるネット状ヒータ部の網目を通して、施工基材にアスファルト表層を確実に接着することができる。このため、少ない施工工数で、しかも少量のアスファルト乳剤で凍結防止舗装を施工することができる。
請求項5の発明によれば、電気ヒータに電力を供給する給電ラインを道路の中央分離帯に配設することにより、給電ラインから複数の電気ヒータに並列接続で給電することができ、しかも給電ラインを道路の両端部分より高い位置に配設することができるので、雨水が溜まりにくく漏電を防止することができる。
請求項6の発明によれば、路面温度センサで検出された路面温度に応じて、電力制御装置によって、電気ヒータへの供給電力がフィードバック制御され、前記路面温度を目標温度に保つことができる。このため、低温により路面が凍結することを防止でき、しかも高温によりアスファルトが溶けて変形することを防止できる。
請求項7の発明によれば、電力制御装置によって、外気温度センサで検出された外気温度が所定温度以下のときにのみ、電気ヒータに電力を供給することができる。このため、外気温度が低く路面凍結しやすいときにのみ、電気ヒータに電力を消費できるので、節電できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凍結防止舗装工法を示す説明図である。
【図2】本発明の凍結防止舗装工法のフローチャートである。
【図3】(A)は道路の平面図、(B)は道路の横断面図である。
【図4】電気ヒータ10の平面図である。
【図5】ネット状ヒータ部20の要部拡大図である。
【図6】他の線材21B 、21C の斜視断面図である。
【図7】保護ネット40の斜視図である。
【図8】工事車輌が保護ネット40の上に乗っているときの状態を示す図である。
【図9】保護ネット40の上で、工事車輌のタイヤが旋回したときの状態を示す図である。
【図10】凍結防止舗装の断面図である。
【図11】電気ヒータ10の制御ブロック図である。
【図12】電気ヒータ10の第2制御ブロック図である。
【図13】第2発明の凍結防止舗装工法を示す説明図である。
【図14】第3発明の凍結防止舗装工法を示す説明図である。
【図15】第4発明の凍結防止舗装工法を示す説明図である。
【図16】従来の凍結防止舗装工法を示す図面である。
【符号の説明】
1 アスファルト表層
2 アスファルト乳剤層
3 施工基材
10 電気ヒータ
20 ネット状ヒータ部
21 横線材
22 縦線材
23 網目
31 路面温度センサ
32 外気温度センサ
40 保護ネット
43 網目
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-freezing pavement method.
[0002]
[Prior art]
FIG. 16 is a diagram showing a conventional anti-freezing pavement method. As shown in the figure, the conventional anti-freezing pavement method performs the following steps in order.
(I) The construction base material 3 to be constructed such as an asphalt layer or a concrete layer is formed.
(II) The asphalt emulsion layer 2 is formed on the upper surface of the construction substrate 3.
(III) A laminated heater 100 in which a sheet-like electric heater 110 in which heating wires are woven into a sheet shape is sandwiched between two rubber protective sheets 101 and 101 is laid on the upper surface of the asphalt emulsion layer 2.
(IV) An asphalt emulsion layer 102 is formed on the upper surface of the laminated heater 100.
(V) The asphalt surface layer 1 is formed on the top surface of the asphalt emulsion layer 102.
Asphalt pavement can be constructed by sequentially executing the steps (I) to (V). According to this pavement, the asphalt surface layer 1 can be heated from below by the sheet-like electric heater 110 of the laminated heater 100, so that the road surface can be prevented from freezing. In addition, since the sheet-like electric heater 110 is protected by a rubber protective sheet 101, when laying the asphalt surface layer 1, work is performed by moving a construction vehicle such as a dumper or a finisher on the protective sheet 101. Also, the sheet-like electric heater 110 can be prevented from being damaged.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional anti-freezing pavement method has the following problems (i) to (v).
(I) As described above, asphalt emulsion layers 2,102 are also formed in steps (II) and (IV). For this reason, there are many construction man-hours, and since a large amount of asphalt emulsion is required, construction cost is high.
(Ii) It takes time to manufacture the laminated heater 100 by attaching the protective sheets 101, 101 to both sides of the sheet-like electric heater 110, and the heater manufacturing cost increases.
(iii) Since both ends of the road are lower than the central portion, if a power supply line for supplying electric power to the electric heater is provided at both ends of the road, rainwater tends to accumulate on the power supply line side, causing leakage There is a worry.
(Iv) If the temperature of the asphalt surface layer 1 heated by the electric heater 110 is too low, freezing of the road cannot be prevented, and if it is too high, the asphalt may melt and deform.
(V) Even when the outside air temperature is high and the road surface does not freeze, supplying electric power to the electric heater 110 is a wasteful use of electric power.
[0004]
In view of such circumstances, the present invention can construct an anti-freezing pavement at low cost by reliably bonding an asphalt surface layer to a construction base material to be constructed even with a small amount of asphalt emulsion, with a small number of construction steps. It is an object of the present invention to provide an anti-freezing pavement method capable of preventing the electric heater from being damaged, preventing electric leakage, maintaining the electric heater at a constant target temperature, and saving power.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The anti-freezing pavement method of claim 1 includes a step of forming a construction base material to be constructed, a step of forming an asphalt emulsion layer on the top surface of the construction base material, and a heating wire on the top surface of the asphalt emulsion layer. An electric heater having a net-like heater portion formed in a net shape and having a mesh is laid, and the asphalt emulsion layer is exposed from the mesh , and an asphalt surface layer is formed on the electric heater and exposed from the mesh and executes a step of Ru is adhered the asphalt surface and the asphalt emulsion layer in this order.
An anti-freezing pavement method according to claim 2 is provided with an electric heater including a step of forming a construction base material to be constructed, and a net-like heater portion having a mesh formed on the upper surface of the construction base material with a heating wire formed in a mesh shape. a step of laying, on said electric heater to form an asphalt emulsion layer, the steps of from the network Ru to expose the asphalt emulsion layer to form an asphalt surface over the asphalt emulsion layer, exposed through the mesh and executes a step of said bitumen emulsion layer Ru is adhered to the asphalt surface layer was sequentially.
The anti-freezing pavement method of claim 3 includes a step of forming a construction base material to be constructed, a step of forming an asphalt emulsion layer on the construction base material, and a heating wire on the top surface of the asphalt emulsion layer. A step of laying an electric heater provided with a net-like heater portion formed in a net shape and having a mesh; a protective net having a mesh is laid on the electric heater; and from the mesh of the electric heater and the mesh of the protective net a step of Ru to expose the asphalt emulsion layer, on the protective net, that forms the asphalt surface, to perform the steps of the Ru to adhere the asphalt surface and the asphalt emulsion layer exposed from each mesh in order Features.
The anti-freezing pavement method according to claim 4 includes: an electric heater including a step of forming a construction base material to be constructed; and a net-like heater portion having a mesh formed on a top surface of the construction base material with a heating wire formed in a mesh shape. A step of laying, a step of laying a protective net having a mesh on the electric heater, and forming an asphalt emulsion layer on the protective net, from the mesh of the electric heater and the mesh of the protective net wherein the steps of Ru expose the asphalt emulsion layer, on the protective net, that forms the asphalt surface, to perform the steps of the Ru to adhere the asphalt surface and the asphalt emulsion layer exposed from each mesh in order And
The anti-freezing pavement method according to claim 5 is the invention according to claim 1, 2, 3 or 4, wherein the electric heater has a pair of elongated electrodes attached to both side edges of the net-like heater portion. It arrange | positions along a direction and arrange | positions the electric power feeding line for supplying electric power to the said electric heater in the central separation zone of a road, It is characterized by the above-mentioned.
The anti-freezing pavement method according to claim 6 is the invention according to claim 1, 2, 3, 4 or 5, wherein a road surface temperature sensor for detecting the road surface temperature of the asphalt surface layer is provided and detected by the road surface temperature sensor. A power control device is provided that feedback-controls the power supplied to the electric heater so that the road surface temperature becomes a target temperature in accordance with the road surface temperature.
The freeze prevention pavement method according to claim 7 is the invention according to claim 1, 2, 3, 4 or 5, wherein an outside air temperature sensor for detecting the outside air temperature is provided, and the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor is When the temperature exceeds a predetermined temperature, no electric power is supplied to the electric heater, and when the outside air temperature is equal to or lower than the predetermined temperature, a power control device is provided for supplying electric power to the electric heater.
[0006]
According to the invention of claim 1, the asphalt emulsion layer can reliably bond the construction base material and the asphalt surface layer through the mesh of the net heater portion in the electric heater. For this reason, only one layer of the asphalt emulsion layer needs to be formed on the upper surface of the construction substrate to be constructed, so that the antifreezing pavement can be constructed with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to invention of Claim 2, an asphalt emulsion layer can adhere | attach a construction base material and an asphalt surface layer reliably through the mesh | network of the net-shaped heater part in an electric heater. For this reason, only one layer of the asphalt emulsion layer needs to be formed on the upper surface of the construction substrate to be constructed, so that the antifreezing pavement can be constructed with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 3, the electric heater can be protected from the construction vehicle by the protective net. In addition, the asphalt emulsion layer can reliably adhere the asphalt surface layer to the construction substrate through the network of the protective net and the network of the net heater portion of the electric heater. For this reason, it is possible to construct an anti-freezing pavement with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 4, the electric heater can be protected from the construction vehicle by the protective net. In addition, the asphalt emulsion layer can reliably adhere the asphalt surface layer to the construction substrate through the network of the protective net and the network of the net heater portion of the electric heater. For this reason, it is possible to construct an anti-freezing pavement with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 5, by providing a power supply line for supplying electric power to the electric heater in the central separation zone of the road, it is possible to supply power from the power supply line to the plurality of electric heaters in parallel connection. Since the line can be arranged at a position higher than both end portions of the road, it is difficult for rainwater to collect and leakage can be prevented.
According to the sixth aspect of the present invention, the power control apparatus feedback-controls the power supplied to the electric heater in accordance with the road surface temperature detected by the road surface temperature sensor, so that the road surface temperature can be maintained at the target temperature. For this reason, it is possible to prevent the road surface from freezing due to a low temperature and to prevent the asphalt from melting and deforming due to a high temperature.
According to the seventh aspect of the present invention, the electric power can be supplied to the electric heater only when the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor is equal to or lower than the predetermined temperature by the power control device. For this reason, electric power can be consumed by the electric heater only when the outside air temperature is low and the road surface is likely to freeze, thus saving power.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an explanatory view showing a freeze prevention pavement method of the present invention. FIG. 2 is a flowchart of the freeze prevention pavement method of the present invention. As shown to 1S of FIG. 1 (I) and FIG. 2, as a 1st step, the construction base materials 3, such as an asphalt layer and a concrete layer, are constructed in the place which constructs anti-freezing pavement. If the construction substrate 3 is an asphalt layer, the construction can be performed by laying the asphalt mixture with a finisher and compacting the asphalt mixture with various rollers. Moreover, if the construction substrate 3 is a concrete layer, the concrete may be placed so that the upper surface becomes flat.
[0008]
As shown by reference numeral 2S in FIG. 1 (II) and FIG. 2, asphalt emulsion layer 2 is formed on the upper surface of construction substrate 3 as a second step. In order to form the asphalt emulsion layer 2, the asphalt emulsion may be spread over the entire surface by a dispersing device such as a distributor or an engine sprayer.
[0009]
As indicated by reference numeral 3S in FIG. 1 (III) and FIG. 2, as a third step, an electric heater 10 is laid on the upper surface of the asphalt emulsion layer 2.
[0010]
The electric heater 10 will be described. FIG. 4 is a plan view of the electric heater 10. FIG. 5 is an enlarged view of a main part of the net-like heater unit 20. As shown in the figure, the electric heater 10 has a pair of elongated electrodes 11 and 12 attached to both side edges of the net-like heater portion 20.
The electrodes 11 and 12 are, for example, copper wires, but may be a copper plate, copper foil, aluminum, or the like.
The electrodes 11 and 12 do not necessarily have to be attached to the net-like heater portion 20, and in this case, since the work of attaching the electrodes 11 and 12 to the net-like heater portion 20 is not necessary, the electric heater 10 can be easily manufactured. Can do.
[0011]
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of the net-like heater unit 20. As shown in FIGS. 4 to 5, the net-like heater portion 20 includes a plurality of horizontal wires 21 in which a plurality of vertical wires 22 are arranged in a mesh shape, and the horizontal wires 21 and the vertical wires 22 are bonded at the intersections. Or bonded by pressure bonding or fusion.
Since the horizontal wire 21 and the vertical wire 22 are alternately overlapped at the intersection and are knitted in a basket, they can be prevented from being separated into pieces.
The horizontal wire 21 and the vertical wire 22 may not be knitted in a basket, but the vertical wire 22 may be overlapped only on one surface of the horizontal wire 21.
[0012]
Each of the horizontal wire 21 and the vertical wire 22 is a heating wire in which extremely thin carbon fibers that emit far infrared rays when energized are bundled. Because it is made of carbon fiber, it is very strong against tensile force.
As shown in FIG. 6I, the horizontal wire and the vertical wire may be a wire 21B (22B) in which a carbon fiber bundle 26 is covered with a protective film 24 made of synthetic resin. In this case, it is possible to join the horizontal wire 21B and the vertical wire 22B by crossing the horizontal wire 21B and the vertical wire 22B and fusing or pressing the protective films 24 at the intersection. For this reason, since the bundle 26 of carbon fibers can be protected by the protective film 24, it is not necessary to lay a protective net 40 described later on the net-like heater portion 20.
Furthermore, as shown in FIG. 6 (II), the horizontal wire and the vertical wire may be a wire 21C (22C) in which a carbon fiber bundle 26 is coated with a metal film 25 such as nickel, tin, copper, or aluminum. . In this case, electric resistance is lowered by the metal film 25, and power can be saved.
[0013]
As the adhesive for bonding the horizontal wire 21 and the vertical wire 22, an adhesive having high conductivity is suitable. In this case, even if a part of the horizontal wire 21 directly connected to the electrodes 11 and 12 is cut, electricity flows through the vertical wire 22 around the cut portion, so that an adverse effect due to cutting can be prevented.
A space surrounded by the adjacent horizontal wires 21 and 21 and the adjacent vertical wires 22 and 22 is a mesh 23. In the mesh 23, the asphalt emulsion layer 2 is exposed and functions as a bonding gap for bonding the construction substrate 3 and the asphalt surface layer 1.
[0014]
As shown in FIG. 3, in the third step, the electric heater 10 is arranged so that a pair of elongated electrodes 11 and 12 attached to both side edges of the net-like heater portion 20 are along the width direction of the road. It is preferable that a power supply line 50 for supplying power to the electric heater 10 is disposed in the central separation zone of the road.
In this case, power can be supplied from the power supply line 50 to the plurality of electric heaters 10 in parallel, and the power supply line 50 can be disposed at a position higher than both end portions of the road, so that rainwater hardly accumulates and prevents leakage. can do.
Note that the power supply line 50 does not necessarily have to be provided in the central separation zone, and may be provided on both ends of the road.
[0015]
As shown by reference numeral 4S in FIG. 1 (IV) and FIG. 2, a protective net 40 is laid on the electric heater 10 as a fourth step. The protection net 40 will be described.
FIG. 7 is a perspective view of the protective net 40. As shown in the figure, the protection net 40 has a plurality of horizontal cords 41 and a plurality of vertical cords 42 arranged in a mesh pattern, and the horizontal cords 41 and the vertical cords 42 are woven together at the intersections. .
Each of the horizontal cord 41 and the vertical cord 42 is a bundle of synthetic fibers such as polyester, nylon, vinylon, polypropylene, polyethylene, and the like. For this reason, the protection net 40 is very strong against a tensile force, can withstand a high load, and has a small friction coefficient, so that it is difficult to cause friction with a tire of a construction vehicle. Since it is not wound and is highly flexible, it can be installed closely on the upper surface of the electric heater 10.
[0016]
A space surrounded by the adjacent horizontal cords 41 and 41 and the adjacent vertical cords 42 and 42 is a mesh 43. In the mesh 43, the asphalt emulsion layer 2 is exposed and functions as a bonding gap for bonding the construction base 3 and the asphalt surface layer 1.
Note that the protective net 40 does not necessarily have to be laid.
[0017]
FIG. 8 is a view showing a state when the construction vehicle is riding on the protective net 40. FIG. 9 is a view showing a state when the tire of the construction vehicle turns on the protective net 40. As shown in FIGS. 8 to 9, the protective net 40 can prevent the tire from coming into direct contact with the electric heater 10, so that when the construction vehicle is on the protective net 40, the construction vehicle Even if the tire is turned, the electric heater 10 can be protected by the protective net 40.
Further, since the protective net 40 is difficult to wind around the tire, the construction vehicle can easily travel.
[0018]
As shown by reference numeral 5S in FIG. 1 (V) and FIG. 2, asphalt surface layer 1 is formed on protective net 40 as a fifth step. The asphalt surface layer 1 can be constructed by laying asphalt with a finisher and compacting the asphalt with various rollers.
The electric heater 10 can be protected from the construction vehicle by the protective net 40. Moreover, the asphalt emulsion layer 2 can reliably adhere the asphalt surface layer 1 to the construction substrate 3 through the mesh 43 of the protective net 40 and the mesh 23 of the net-like heater section 20.
[0019]
By executing the first step to the fifth step in order, the asphalt-paved antifreezing pavement can be constructed. According to this anti-freezing pavement, since the electric heater 10 is embedded in the lower surface of the asphalt surface layer 1, the asphalt surface layer 1 can be heated by the electric heater 10. Therefore, freezing of the road surface can be prevented.
[0020]
FIG. 10 is a cross-sectional view of the anti-freezing pavement. FIG. 11 is a control block diagram of the electric heater 10. As shown in the figure, a road surface temperature sensor 31 is provided on the road surface of the construction substrate 1. This road surface temperature sensor 31 can detect the road surface temperature of the construction substrate 1. The road surface temperature sensor 31 is provided with a power control device 60 that feedback-controls the power supplied to the electric heater so that the road surface temperature becomes a target temperature according to the detected road surface temperature. Reference numeral 13 denotes a power source, and there is no particular limitation on the type of power source such as commercial power source, solar power or wind power generation. In addition, a battery may be interposed between the power supply 13 and the power control device 60 to store electricity.
In this case, the electric power control device 60 can keep the temperature of the electric heater 10 at a constant temperature. For this reason, it is possible to prevent the road surface from freezing due to a low temperature and to prevent the asphalt from melting and deforming due to a high temperature.
[0021]
As shown in FIG. 12, an outside air temperature sensor 32 is provided to detect the outside air temperature, and the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor 32 is input to the power control device 60. . According to the power control device 60, electric power can be supplied to the electric heater 10 only when the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor 32 is equal to or lower than a predetermined temperature. For this reason, since electric power can be consumed by the electric heater 10 only when the outside air temperature is low and the road surface is easily frozen, power can be saved.
[0022]
Next, the operation and effect of the freeze prevention pavement method of the present invention will be described.
(1) The construction substrate 3 and the asphalt surface layer 1 can be reliably bonded to each other through the mesh 23 of the net heater portion 20 in the electric heater 10. For this reason, the asphalt emulsion layer 2 only needs to be formed on the upper surface of the construction substrate 3 to be constructed, so that the antifreezing pavement can be constructed with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
[0023]
(2) The electric heater 10 can be protected from the construction vehicle by the protective net 40. In addition, the asphalt emulsion layer 2 can reliably adhere the construction substrate 3 and the asphalt surface layer 1 through the mesh 43 of the protective net 40 and the mesh 23 of the net-like heater section 20.
[0024]
(3) By providing the power supply line 50 for supplying power to the electric heater 10 in the central separation zone of the road, it is possible to supply power from the power supply line 50 to the plurality of electric heaters 10 in parallel connection. Can be disposed at a position higher than both end portions of the road, so that it is difficult for rainwater to collect and leakage can be prevented.
[0025]
(4) A power control for providing a road surface temperature sensor 31 for detecting the road surface temperature on the road surface of the asphalt surface layer 1 and feedback-controlling the power supplied to the electric heater 10 according to the detected temperature detected by the road surface temperature sensor 31 A device 60 may be provided. In this case, the electric power control device 60 can keep the temperature of the electric heater 10 at a constant temperature. For this reason, it is possible to prevent the road surface from freezing due to a low temperature and to prevent the asphalt from melting and deforming due to a high temperature.
[0026]
(5) The electric power control device 60 can supply electric power to the electric heater 10 only when the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor 32 is equal to or lower than a predetermined temperature. For this reason, since electric power can be consumed by the electric heater 10 only when the outside air temperature is low and the road surface is easily frozen, power can be saved.
[0027]
As shown in FIG. 13, the protective net 40 may not be provided on the upper surface of the electric heater 10. In this case, since the construction steps are reduced, it is possible to construct the anti-freezing pavement at an early stage.
[0028]
Further, as shown in FIG. 14, the electric heater 10 and the protective net 40 may be laid in order on the upper surface of the construction base 3, and then the asphalt emulsion layer 2 may be formed on the protective net 40. In this case, the same effects as the effects (1) to (5) of the anti-freezing pavement method of the present invention described above can be obtained.
As shown in FIG. 15, the protective net 40 may not be provided on the upper surface of the electric heater 10. In this case, since the construction steps are reduced, it is possible to construct the anti-freezing pavement at an early stage.
[0029]
【The invention's effect】
According to the invention of claim 1, the asphalt emulsion layer can reliably bond the construction base material and the asphalt surface layer through the mesh of the net heater portion in the electric heater. For this reason, only one layer of the asphalt emulsion layer needs to be formed on the upper surface of the construction substrate to be constructed, so that the antifreezing pavement can be constructed with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to invention of Claim 2, an asphalt emulsion layer can adhere | attach a construction base material and an asphalt surface layer reliably through the mesh | network of the net-shaped heater part in an electric heater. For this reason, only one layer of the asphalt emulsion layer needs to be formed on the upper surface of the construction substrate to be constructed, so that the antifreezing pavement can be constructed with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 3, the electric heater can be protected from the construction vehicle by the protective net. In addition, the asphalt emulsion layer can reliably adhere the asphalt surface layer to the construction substrate through the network of the protective net and the network of the net heater portion of the electric heater. For this reason, it is possible to construct an anti-freezing pavement with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 4, the electric heater can be protected from the construction vehicle by the protective net. In addition, the asphalt emulsion layer can reliably adhere the asphalt surface layer to the construction substrate through the network of the protective net and the network of the net heater portion of the electric heater. For this reason, it is possible to construct an anti-freezing pavement with a small number of construction steps and with a small amount of asphalt emulsion.
According to the invention of claim 5, by providing a power supply line for supplying electric power to the electric heater in the central separation zone of the road, it is possible to supply power from the power supply line to the plurality of electric heaters in parallel connection. Since the line can be arranged at a position higher than both end portions of the road, it is difficult for rainwater to collect and leakage can be prevented.
According to the sixth aspect of the present invention, the power control apparatus feedback-controls the power supplied to the electric heater in accordance with the road surface temperature detected by the road surface temperature sensor, so that the road surface temperature can be maintained at the target temperature. For this reason, it is possible to prevent the road surface from freezing due to a low temperature and to prevent the asphalt from melting and deforming due to a high temperature.
According to the seventh aspect of the present invention, the electric power can be supplied to the electric heater only when the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor is equal to or lower than the predetermined temperature by the power control device. For this reason, electric power can be consumed by the electric heater only when the outside air temperature is low and the road surface is likely to freeze, thus saving power.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a freeze prevention pavement method of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart of the freeze prevention pavement method of the present invention.
3A is a plan view of a road, and FIG. 3B is a cross-sectional view of the road.
4 is a plan view of the electric heater 10. FIG.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of the net-like heater unit 20;
FIG. 6 is a perspective sectional view of other wires 21B and 21C.
7 is a perspective view of a protective net 40. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a state when the construction vehicle is riding on the protective net 40;
FIG. 9 is a view showing a state when the tire of the construction vehicle turns on the protective net 40;
FIG. 10 is a cross-sectional view of anti-freezing pavement.
11 is a control block diagram of the electric heater 10. FIG.
12 is a second control block diagram of the electric heater 10. FIG.
FIG. 13 is an explanatory view showing a freeze prevention pavement method of the second invention.
FIG. 14 is an explanatory view showing a freeze prevention pavement method of the third invention.
FIG. 15 is an explanatory view showing a freeze prevention pavement method of the fourth invention.
FIG. 16 is a drawing showing a conventional anti-freezing pavement method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Asphalt surface layer 2 Asphalt emulsion layer 3 Construction base material 10 Electric heater 20 Net-like heater part 21 Horizontal wire material 22 Vertical wire material 23 Mesh 31 Road surface temperature sensor 32 Outside temperature sensor 40 Protection net 43 Mesh

Claims (7)

施工すべき施工基材を形成するステップと、
前記施工基材の上面に、アスファルト乳剤層を形成するステップと、
前記アスファルト乳剤層の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設し、前記網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、
電気ヒータの上に、アスファルト表層を形成し、前記網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行する
ことを特徴とする凍結防止舗装工法。
Forming a construction substrate to be constructed;
Forming an asphalt emulsion layer on the upper surface of the construction substrate;
Laying an electric heater provided with a net-like heater portion having a mesh formed on the top surface of the asphalt emulsion layer, and exposing the asphalt emulsion layer from the mesh ; and
On the electric heater, to form an asphalt surface, antifreezing pavement construction method and executes the steps of Ru is adhered the asphalt surface and the asphalt emulsion layer exposed sequentially from the mesh.
施工すべき施工基材を形成するステップと、
前記施工基材の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、
前記電気ヒータの上に、アスファルト乳剤層を形成し、前記網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、
該アスファルト乳剤層の上にアスファルト表層を形成し、前記網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行する
ことを特徴とする凍結防止舗装工法。
Forming a construction substrate to be constructed;
On the upper surface of the construction substrate, laying an electric heater provided with a net-like heater portion having a mesh with a heating wire formed in a net shape;
A step on the electric heater, to form an asphalt emulsion layer, Ru to expose the asphalt emulsion layer from the mesh,
Antifreezing pavement construction method, characterized in that the bitumen emulsion layer asphalt surface is formed on the, to perform the steps of said bitumen emulsion layer exposed from the mesh Ru to adhere the asphalt surface layer in this order.
施工すべき施工基材を形成するステップと、
前記施工基材の上に、アスファルト乳剤層を形成するステップと、
前記アスファルト乳剤層の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、
前記電気ヒータの上に、網目を有する保護ネットを敷設し、前記電気ヒータの網目と前記保護ネットの網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、
前記保護ネットの上に、アスファルト表層を形成し、前記各網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行する
ことを特徴とする凍結防止舗装工法。
Forming a construction substrate to be constructed;
Forming an asphalt emulsion layer on the construction substrate;
Laying an electric heater provided with a net-like heater portion having a mesh formed on the top surface of the asphalt emulsion layer, the heating wire being formed in a net-like shape;
On the electric heater, and laying a protective net having a mesh, Ru to expose the asphalt emulsion layer from the meshes of the protective net and mesh of the electric heater step,
Wherein on the protective net, to form an asphalt surface, antifreezing pavement construction method and executes the steps of the Ru to adhere the asphalt surface and the asphalt emulsion layer exposed from each mesh in order.
施工すべき施工基材を形成するステップと、
前記施工基材の上面に、発熱線材が網状に形成され網目を有するネット状ヒータ部を備えた電気ヒータを敷設するステップと、
前記電気ヒータの上に、網目を有する保護ネットを敷設するステップと、
前記保護ネットの上に、アスファルト乳剤層を形成し、前記電気ヒータの網目と前記保護ネットの網目から前記アスファルト乳剤層を露出させるステップと、
前記保護ネットの上に、アスファルト表層を形成し、前記各網目から露出した前記アスファルト乳剤層と前記アスファルト表層を接着させるステップとを順に実行する
ことを特徴とする凍結防止舗装工法。
Forming a construction substrate to be constructed;
On the upper surface of the construction substrate, laying an electric heater provided with a net-like heater portion having a mesh with a heating wire formed in a net shape;
Laying a protective net having a mesh on the electric heater;
On the protective net, and form an asphalt emulsion layer, Ru to expose the asphalt emulsion layer from the meshes of the protective net and mesh of the electric heater step,
Wherein on the protective net, to form an asphalt surface, antifreezing pavement construction method and executes the steps of the Ru to adhere the asphalt surface and the asphalt emulsion layer exposed from each mesh in order.
前記電気ヒータを、そのネット状ヒータ部の両側縁に取り付けられた細長い一対の電極が、道路の幅方向に沿うように配設し、
前記電気ヒータに給電するための給電ラインを道路の中央分離帯に配設する
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の凍結防止舗装工法。
The electric heater is disposed so that a pair of elongated electrodes attached to both side edges of the net-like heater portion is along the width direction of the road,
5. The anti-freezing pavement method according to claim 1, wherein a power supply line for supplying electric power to the electric heater is disposed in a central separation zone of a road.
前記アスファルト表層の路面温度を検出するための路面温度センサを設け、
該路面温度センサで検出された路面温度に応じて、前記路面温度が目標温度となるように、前記電気ヒータへの供給電力をフィードバック制御する電力制御装置を設ける
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の凍結防止舗装工法。
A road surface temperature sensor for detecting the road surface temperature of the asphalt surface layer is provided,
2. A power control device that feedback-controls the power supplied to the electric heater so that the road surface temperature becomes a target temperature according to the road surface temperature detected by the road surface temperature sensor. Antifreezing pavement method according to 2, 3, 4 or 5.
外気温度を検出するための外気温度センサを設け、
該外気温度センサで検出された外気温度が所定温度を超えるときには、前記電気ヒータに電力を供給せず、前記外気温度が所定温度以下のときには、前記電気ヒータに電力を供給する電力制御装置を設ける
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の凍結防止舗装工法。
An outside temperature sensor is provided to detect the outside temperature.
Provided is a power control device that does not supply power to the electric heater when the outside temperature detected by the outside temperature sensor exceeds a predetermined temperature, and supplies power to the electric heater when the outside temperature is equal to or lower than the predetermined temperature. The antifreezing pavement method according to claim 1, 2, 3, 4 or 5.
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