JP3952186B2 - 煙突内の有害物質除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種焼却施設に設置された煙突内部の有害物質の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
わが国におけるダイオキシン類の総排出量の80〜90%がごみ焼却施設からの排出によるものであることが公にされて周辺住民に不安を生じさせ社会問題化したことから、それらの有害物質の排出濃度データに基づいて、そのような有害ダイオキシン類や重金属酸化物類を多く排出する老朽化した焼却施設の代替え施設建設が進み、現在ではほぼ完了している。一方、残された老朽化施設、特に焼却炉用煙突の解体時に作業員が高濃度ダイオキシンに汚染される事故が相次いでおり、近時、解体の事前にそれらの有害物質についての現地調査や分析を含む「安全適性処理」を行なうことが法的に義務づけられ、安全確保の配慮がされている。従来、焼却炉の煙突内の点検洗浄、あるいは有害物質除去の方法として特開平9−248536号(特許文献1)、あるいは特許第3336001号(特許文献2)の装置が提案されている。
【0003】
特許文献1は、煙突洗浄装置に関し、煙突内に縦に2本のガイドワイヤを設置し、このガイドワイヤに沿って昇降自在に昇降台を設け、この昇降台に噴水口を外周面に複数形成した旋回継手管を有する水洗装置を設け、昇降台をクレーン等により上下駆動される巻き上げワイヤにより昇降駆動支持させるとともに、水洗装置に供給ホースを接続して水を圧送し、噴水口から水を噴出させながらその噴出反力で回転させつつ煙突内を洗浄させる構造の装置が示されている。さらに、特許文献2は、煙突等の内部の有害物質除去装置に関し、煙突内部にエアータンク、エアーカーテン器、除去器、散水器を一体的に取り付けた構造物を配置させ、それを上部からワイヤにより吊支し、除去器のモップ状の掃除部材の回転により煙突の内壁面を掃除するとともに、散水器からの散水で煙突内壁面を湿らせて煤等の飛散を防止するとともに、エアーカーテンによる圧縮空気の噴射により上方への煤の飛散を防止する構造を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の装置では、ガイドワイヤにより昇降台を昇降案内させるから煙突内での軸心から半径方向へのぶれは少ないものの、作業に先だって、煙突内の軸心に沿って2本のガイドワイヤを張架設置させねばならず、煙突内でのそれらのワイヤの位置決め、複数箇所での固定作業が暗所での高所作業で極めて危険であり、また、作業時間がかかり、しかも、例えば50メートルもの高さの煙突内での作業中に、作業員が高濃度ダイオキシンあるいは有害物質を含む空気を吸引するおそれが高いという問題があった。さらに、特許文献2の装置では、煙突内部に一体的に組み付けられた構造物は、エアータンク、エアーカーテン器、除去器、散水器を備えて、さらに除去器の先端は遠心力により伸縮し得る構造であるから、現実に製作すると極めて高価となり、作業コストに反映して煙突等の洗浄作業に着手すること自体が困難となる問題があった。また、この特許文献2のものでは除去器の先端が遠心力により伸縮するから、煙突内での軸心から半径方向へのぶれはある程度防げるものの、煙突の上部側から構造物の支持用ワイヤ、エアータンクへの圧力空気供給用のエアーホース、散水用の水ホース等をすべて煙突上部から垂下状に煙突内に配置させているから、特に、除去器駆動用のエアーホースを地上側から長く引出して使用せねばならず、50m高の煙突では最長100メートルもの長さを必要としてホース長が長くなり、設備費がかさむうえに、圧力損失及びコンプレッサ負荷が大きくなりさらに大型化して作業準備に手間がかかり、さらに電力コストもかかるという問題があった。
【特許文献1】
特開平9−248536号公報(第2頁、図3)
【特許文献
特許第3336001号公報(第3、4頁、図1)
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、簡単な構成で低コストであり、しかも作業者による煙突内での高所作業を不要とするうえに、高圧水噴射器を煙突内の軸心に沿って安定して移動させることにより確実にかつ短時間で煙突内壁面の有害物質を除去させることのできる煙突内の有害物質除去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、煙突Mの上端側から上下駆動自在に煙突内に垂下させた索条12と、索条12に連結支持されて煙突M内に配置された高圧水噴射器14と、一端側を高圧水噴射器14に連結され他端側を煙突Mの下端側から外部に引き出されて高圧水を供給する高圧水ホース16と、煙突外部に配置され、煙突の下部位置に設けた開口Mpに向けて進退移動自在な移動ユニット34と、移動ユニット34から一体的に横方向に長く突設され、移動ユニット34の煙突側への進入時に煙突内に突入し索条12及び高圧水ホース16が煙突の軸心Mc部分を通過するように支持するアーム装置56と、を備えたことを特徴とする煙突内の有害物質除去装置10から構成される。煙突の軸心部分に設置した上下の案内手段により索条12と高圧水ホース16が同軸心部分を通過するように案内させ、さらに、駆動手段により高圧水噴射器14を介在させた索条12及び高圧水ホース16が所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器14を上下駆動させる。したがって、単に上方からクレーンで高圧水噴射器を吊支して上下動させる方法や、ガイドワイヤ等により上下移動を案内させるものとは異なり、強制的に索条と高圧水ホースを張らせた状態で高圧水噴射器を上下駆動させるから高圧水噴射器の噴射ノズルからの反力で煙突の軸心からぶれて煙突内壁の有害物質除去のムラができて多数回にわたって高圧水噴射器を上下動させることなく、安定して軸心部分を移動させることにより、例えば1、2回の上下動で煙突内壁の有害物質除去を行なえる。また、煙突内の暗所での高所作業を不要とし作業上の安全性を維持する。駆動手段としては、索条についてはウインチが好適に適用し得るが、このウインチは、例えば煙突の上端近傍に固定設置しておいて駆動させるようにしてもよいし、地上側に設置してワイヤを引き出して用いてもよい。索条及び高圧水ホ−スの上下動用駆動源は電動モータや油圧モータ等を適用し得る。高圧水噴射器を介した索条と高圧水ホースを張らせた状態に保持させながら電気的な制御により自動的に上下駆動させてもよいし、現実には除去作業時の高圧水噴射器の上下移動速度は非常に低速であるから、いずれかを目視でスイッチ操作等で駆動させてもよい。好ましくは、ウインチ及び高圧水ホース駆動用の巻取り装置は、煙突の外部近傍に設置し、同じ移動車や台車等に積載して配置させるとよく、運転操作、保守、管理の上で有利である。アーム装置56は固定的に水平方向に突設したアームの先端等に下側プーリを取り付けたものでもよいが、常時は起立状態に格納し、使用時に水平方向に倒伏して煙突開口から挿入させるようにすると、運搬、保管等の上でより有利である。
【0007】
移動ユニット34は、高圧水噴射器14を介在させた煙突内の索条12のウインチ32と、高圧水ホース16の巻取り装置40と、を搭載し、さらに、ウインチ32と巻取り装置40に接続され索条12及び高圧水ホース16が所要の緊張状態で高圧水噴射器14を上下動させるように制御する制御手段68を備えたこととしてもよい。高圧水噴射器からの高圧水噴射による煙突内壁面に付着した有害物質の除去作業に際しては、同じ箇所にできるだけ長い時間高圧水を噴射させることにより除去効率が上がるが、作業時間はそのぶん長くなる。一般的には高圧水噴射器の煙突内の上下動速度は極めて低速であり、したがって、目視による上下動操作も可能であるが、制御装置を設けることにより、例えばボタン操作のみで索条および高圧水ホースが弛まない緊張した状態で全体を上下動させることにより、安定した除去作業で、短時間の処理で有害物質除去を行なえる。制御装置は、索条と高圧水ホースの上下駆動時に自動的に同期を取りながら駆動させる制御回路を構成してもよい。煙突M内の高圧水噴射器を経路途中に連結させた索条12と、高圧水ホース16と、を煙突の内外を周回させるようにループ状に配置させるようにするとよい。
【0008】
また、アーム装置56は伸縮アーム62を有する伸縮機構からなることとしてもよい。伸縮しないようにアームを固定的に取り付けたものであっても良い。
【0009】
また、煙突Mの外周側に設置された解体用足場Lにウインチ32から繰り出される索条14を煙突の上端側に導き案内させる複数の案内部材(30)が設けられたこととしてもよい。煙突の解体時に安全確保及び塵芥飛散防止のために必ず必要とされる解体用足場を用いて、ウインチを地上側に設置させさらに、高圧水ホース巻取り用の巻取り装置とともに移動ユニットに搭載させることにより、煙突の内外を取り囲むようにループ状の移動経路を形成し、軸心ぶれのない安定した噴射部分の上下移動と、索条等の緊張状態を確保した状態での高圧水噴射器の上下駆動操作、保守等を簡易に実現し得る。
【0010】
また、巻取り装置40が高圧水ホース16を巻き込む巻取りドラム42を回転駆動させる油圧モータ44を含むようにするとよい。軸心ぶれのない安定した噴射部分の上下移動と、索条と高圧水ホースとの緊張を確保した状態での高圧水噴射器の上下駆動に際し、例えば上昇駆動時には油圧モータによる駆動力を加えないようにして油圧作用のみで高圧水ホースに油圧作用抵抗を介してそれらを張った状態に保持し、また、下降時には油の流量調整により簡易に緊張状態での上下駆動を行なわせ得るので索条及び高圧水ホースの上下駆動時の同期確保の構成を極めて簡単に実現し得る。
【0011】
さらに、煙突の軸心Mcに対応する位置であって、煙突の上部側に取り付けられて索条12を調帯させる上部固定プーリ181と、アーム装置56の先端に取り付けられ高圧水ホース16を調帯させる下プーリ182と、を含む案内手段18が設けられていることとしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る煙突内の有害物質除去装置の実施の形態について説明する。図1は、実施形態に係る煙突内の有害物質除去装置(以下「有害物質除去装置」という)の概略の構成を示す図であり、該有害物質除去装置10は、煙突Mの上端側から上下駆動自在に垂下された索条12と、索条の下端側に連結支持された高圧水噴射器14と、煙突の下側から引き出され高圧水噴射器14に接続されて該高圧水噴射器に高圧水を供給する高圧水ホース16と、索条及び高圧水ホースが煙突の軸心部分を通過するように案内させる案内用プーリ18と、索条及び高圧水ホースにある程度の張力を与えながら煙突内の中間で保持した高圧水噴射器14を上下駆動させる駆動手段と、を主な構成要素として備えている。
【0013】
本実施形態では、例えば解体すべき煙突の解体前に予め煙突内壁に付着した有害ダイオキシン類や重金属酸化物等を除去する際に適用される場合を例として説明している。煙突Mの外周には煙突の上端よりもやや高い位置まで解体作業時の塵埃飛散防止用の足場Lが組まれている。この足場Lの上端側の適宜の例えば横フレームLtに煙突Mの軸心と交わる位置Mcで上プーリ181が支持され、この上プーリ181に調帯されて下端を垂下させるように索条12が配置されている。上プーリ181は後述する下プーリ182とともにそれぞれ索条12と高圧水ホース16が煙突Mの軸心部分を通過するように案内させる案内手段である。索条12は、例えばワイヤ等からなり、下端側に高圧水噴射器14を連結支持させており、高圧水ホースと協働して高圧水噴射器14を煙突内の軸心位置での軸心方向に沿って移動させる。
【0014】
高圧水噴射器14は、索条12に連結されて吊支されその噴射ノズル20を介して高圧水を煙突内壁面に噴射し、付着したダイオキシン物質等をハツるように剥ぎ取る水圧除去手段であり、本実施形態では例えば公知の高圧水噴射器が用いられ索条の下端に取り付けた吊支フック22に係止される支持ブロック24と、支持ケースに対して水平に空転自在に設けられた噴射器本体26と、噴射器本体に連通し該噴射器本体から水平数方向に突出して設けられた噴射ノズル20と、を有し、噴射ノズル20からの噴出水の反力により噴射器本体26を水平方向回転させるように設けられている。特に、本実施形態では、例えば50MPa程度の超高圧水が噴射ノズル20から噴出され高圧水により有害物質の剥離あるいはハツリを行なうように除去する。この高圧水噴射器14は下部側に高圧水ホース接続口28を有している。
【0015】
図1において、高圧水ホース16は煙突Mの下部側から引き出され一端を高圧水噴射器14に連結されて高圧水を高圧水噴射器の内部に供給する。供給された高圧水は噴射ノズル20から煙突の内壁面に向けて噴出される。高圧水ホースは可撓性と十分な耐圧強度を有する合成樹脂等を主材とする高圧管部材であり、この高圧水ホース16は、煙突内において索条12とともにその軸心部分を通過するようにある程度の張力で一直線状に強制的に張られ、かつ下プーリ182に調帯されて常に煙突の軸心を通過するように案内される。
【0016】
一方、煙突の外周に設置された足場Lの適宜の複数位置にはガイドローラ30が取り付けられ、地上側に設置されたワイヤ巻取り用ウインチ32から繰り出される索条12が、これらのガイドローラに係合案内されて煙突の上端側に導かれ、さらに上プーリ181に調帯されて煙突内部での延長下端が高圧水噴射器14に連結されている。複数のガイドローラ30は、煙突解体用に設置される足場を利用して地上側に設置されたウインチから煙突上端側に索条を導き案内する索条の上がり方向案内手段であり、案内部材としてシーブ、挟持ローラ、ガイド孔を有するガイド部材その他の部材を用いてもよい。
【0017】
ウインチ32は、索条12の一端側を接続させて巻き込み、巻き戻し自在に索条を巻取る手段であり、本実施形態において高圧水ホース16と索条12を所要の緊張状態に保持しつつ高圧水噴射器14を煙突内で上下駆動させる駆動手段の一部を構成する。特に、本実施形態においては、煙突の外部に配置された移動ユニット34に搭載されて地上側煙突外部で移動自在とされる。本実施形態において、ウインチ32は、図3、4に示すように減速機付きの電動モータ36と、ウインチドラム38と、を含む。
【0018】
さらに、地上側であって煙突外部側には高圧水ホースの巻取り装置40が設置され、煙突の軸心下部位置に設置した下プーリ182に調帯された高圧水ホースを巻取り巻き戻し自在に支持する。巻取り装置40は、ウインチ32とともに高圧水ホース16と索条12を所要の緊張状態に保持しつつ高圧水噴射器14を煙突内で上下駆動させる駆動手段を構成する。特に、本実施形態において巻取り装置40は、ウインチ32と同様に移動ユニット34に搭載されて地上側煙突外部で移動自在に設けられている。そして、移動ユニット34に下プーリ182を支持させており、これによって、煙突内に垂下された索条12と、煙突の下端側から引き出された高圧水ホース16とを解体用足場Lを利用して設置された複数の案内部材30を介して煙突外部の移動ユニット34に共に設置したウインチ32及び巻取り装置40に支持させて、煙突の内外を周回してループ状に配置させている。その結果、煙突の軸心部分を通過するように案内させながら、高圧水噴射器を介在させた索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器を微調整可能に上下駆動させる操作を具体的に行なわせることが可能となる。特に、煙突内壁面への高圧水の噴射工程では20cm〜40cm/min程度の低速移動であり、簡単な操作でその低速移動時の索条、高圧水ホース間の緊張状態保持を行なえる。
【0019】
本実施形態において、巻取り装置40は、高圧水ホースを巻き込む巻取りドラム42と、この巻取りドラムを軸回転させる駆動機構を含み、特に本実施形態では、駆動機構として油圧により高圧水ホースの巻取り、巻き戻しを行なわせる油圧モータ44が用いられている。この油圧による高圧水ホース16の巻取り、巻き戻しを行なわせることにより、特に、除去作業開始時に高圧水噴射器14を煙突内で上昇駆動させる際に、駆動軸の伝達を解除して油圧をフリーの状態にさせ、ワイヤの上昇駆動時にある程度の油圧抵抗で高圧水噴射器14を引き止める力が作用し、上昇駆動時の駆動側の同期回転を考慮せずに簡単に上昇させ得る。また、下降の際には、油圧流量の調整により簡単に速度調整ができ、索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持した状態での高圧水噴射器14の上下動を簡単な構成で、円滑に行なわせ得る。
【0020】
図2ないし図4において、移動ユニット34は、下部に車輪46を装架させ、ウインチ32及び巻取り装置40を搭載させて索条及び高圧水ホースの繰り出し端部を一箇所に設置させてそれらの巻取り、巻き戻しを操作させる手段であり、特に実施形態では、煙突下端側の下プーリ182を煙突の下部開口から挿脱自在に差し入れて煙突の下端側軸心位置で支持させる差し込み支持手段を設けている。本実施形態では、移動ユニット34は、底板を有するユニットケース48内にウインチ32及び巻取り装置40、オイルタンク50を搭載し、前面は開閉蓋52により開閉可能とされ、さらに、アウトリガー54を有して設定位置で地上に固定的に設置されるようになっている。
【0021】
図において、ユニットケース48の側面側にアーム装置56が取り付けられている。アーム装置56は、先端側に下側プーリ182を取り付けて、少なくとも水平方向に延長され煙突の下部に設けられた開口Mpからその先端側を差し込んで、煙突の軸心下端側の下プーリ182の架設位置を決め、かつ支持する装置である。実施形態において、アーム装置56は、ユニットケース48の側板に取り付けたブラケット58に起立倒伏自在に枢支されたベース筒60と、ベース筒60に伸縮自在に設けられた伸縮アーム62と、を含む。そして、このアーム装置56を伸縮駆動させるように油圧シリンダ機構64が伸縮アーム62に連結されて、アーム装置は伸縮自在に駆動される。なお、ベース筒60は第2の油圧シリンダ66を介して起立倒伏自在に駆動され、かつ倒伏状態で伸縮アーム62は煙突の開口からその先端側の下プーリ182を差し入れて所定の軸心下端位置に保持させる。
【0022】
さらに、本実施形態において、索条12及び高圧水ホース16が所要の緊張状態で煙突内の高圧水噴射器14を上下動させるように制御する制御装置68が設けられている。実施形態において、制御装置は開閉蓋52に取り付けた操作ボックス70内に設置され、それぞれウインチ32及び油圧モータ44に電気的に接続されたPCコントローラ内蔵のシーケンサからなり、操作ボックス70の表面側の操作盤71に設置した上昇ボタン72を介して油圧モータの油圧流動抵抗のみを作用させる状態とするとともにウインチモータ36を駆動させ、下降ボタン74の操作によりウインチモータと油圧モータとをそれぞれ索条と高圧水ホースを下降させる方向に回転させるように制御する。なお、シーケンサでなくとも、タイマ、リレー、カウンタ等を組み込んだリレーシーケンス回路などを用いてもよい。
【0023】
図1中、76は、高圧ポンプユニットであり、給水源から供給される水を高圧水ホースの巻取りドラム42に接続させた給水ホース78を介して巻取りドラム側に高圧水を圧送し、さらに高圧水ホースを介して高圧水噴射器14側に高圧水を供給させる。
【0024】
次に、実施形態の有害物質除去装置10の作用について説明する。解体すべき煙突の外周に煙突先端側に至る解体用足場Lを組み上げ、その複数箇所に地上側から煙突先端側に誘導するような案内部材を複数設置し、さらに、煙突上端側の煙突軸心位置に上プーリ181を設置させる。次に、煙突近傍に配置した移動ユニット34のウインチ32から索条としてのワイヤを繰り出し、案内部材30を通係させて上プーリ181に掛け回しその下端側を煙突内に垂下させる。一方、移動ユニット34を適宜の煙突近傍位置に設置してアウトリガー54を介して位置を固定させる。そして、アーム装置56を水平状に倒して伸縮アームを伸長させ、煙突下部の開口Mpから差し入れて煙突下部側の軸心下端位置に先端の下プーリ182を配置させる。そして、垂下させた索条を煙突下部まで下降させ、その先端のスイベルフックを高圧水噴射器14に係着させるとともに、巻取り装置の巻取りドラムから繰り出した高圧水ホースを伸縮アームの先端の下プーリ182に調帯させてその先端側を高圧水噴射器14に螺合接続させる。さらに、図示してはいない、外部に待機させた例えば車載式排水処理装置に接続させた排水ポンプを煙突底部に配置させておく。
【0025】
作業者は煙突外部において、移動ユニット34の操作盤の上昇ボタン72を押し下げると、制御装置を介してウインチモータ36のみを索条牽引方向に回動させる。同時に高圧ポンプユニット76から高圧水ホース内部に高圧水を圧送供給する。索条が上昇駆動される際、油圧作用により高圧水ホース16はある程度の抵抗を受けながら上昇する。これによって、煙突の軸心部分を高圧水噴射器14を中間に介在させた索条12及び高圧水ホース16が一直線状に緊張した状態で張られ、この状態で例えば20cm/min程度の速度で上昇駆動される。そして、作業に先だって行なった試運転時にワイヤあるいは高圧水ホース側に付した目印用テープ等の目印位置まで上昇させ、高圧水噴射器が上限位置に達した時点で停止ボタンを押し下げて停止させる。高圧水噴射器14を下降させる場合には、下降ボタン74を押し下げると、制御装置を介してウインチモータ36を逆回転させ、同時に油圧モータ44をホース巻取り方向に回転駆動させる。これによって、煙突の軸心部分を高圧水噴射器14を中間に介在させた索条12及び高圧水ホース16が一直線状に緊張して張られた状態で全体が下降する。上昇あるいは下降時には高圧水噴射器14による煙突内壁面の剥離作業を伴うから、上記のような低速度の移動であり、したがって、すべてを電気的な制御で行なう必要がなく、実施形態においては、例えば目視により下プーリ182部分の巻き掛けの状態を見ながら油圧モータの流量調整による速度調整を行うようにしている。実施形態では、20cm/min程度の速度で1回の高圧水噴射器の上下往復動作により煙突内の有害物質除去を十分に行なえることが確認できた。したがって、高圧水噴射器14の上下動時に噴射ノズル20が噴射反力で回転しても煙突の軸心からぶれて煙突内壁面の剥離ムラを生じさせることなく、煙突の内周面に均等にその高水圧を加えながらこの種煙突内の有害物質除去作業としては短時間で、しかも低コストとで除去を行なうことができる。このように、上下動を何回も繰り返して除去作業を行なうことなく、1回あるいは2回程度の上下動除去作業により有害物質の除去処理を完了させることができる。なお、高圧水噴射器14を中間に介在させた索条12及び高圧水ホース16は電気的制御により、ある程度のテンションが掛かるように同期させてそれぞれの駆動用原動機を駆動させるようにしてもよい。
【0026】
以上、説明した本発明の実施形態では、有害物質除去装置10は解体作業時の煙突内壁面の有害物質の除去作業に適用する場合を示したが、平常時の洗浄、点検作業用としても適用し得ることは勿論である。
【0027】
以上説明した本発明の煙突内の有害物質除去装置は、上記の実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲における変更も本発明に含まれる。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明した様に、本発明に係る煙突内の有害物質除去装置によれば、煙突の上端側から上下駆動自在に煙突内に垂下させた索条と、煙突内に配置されて索条に連結支持された高圧水噴射器と、煙突の下端側から引き出され一端側を高圧水噴射器に連結されて高圧水を供給する高圧水ホースと、それぞれ索条及び高圧水ホースが煙突の軸心部分を通過するように案内させる案内手段と、高圧水噴射器を介在させた索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器を上下駆動させる駆動手段と、を備えた構成とすることにより、特に、案内手段と駆動手段との協働により強制的に張らせた状態を維持させるので、高圧水噴射器を煙突内の軸心に沿って安定して確実に、移動させる結果、簡単な構成で低コストであり、しかも作業者による煙突内での高所作業を不要とするうえに、短時間で煙突内壁面の有害物質を除去させることが可能である。
【0029】
また、駆動手段は、索条を巻取り、巻き戻し自在に保持するウインチと、高圧水ホースの巻取り装置と、を含み、さらに、ウインチと巻取り装置に接続され索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態で高圧水噴射器を上下動させるように制御する制御手段を備えた構成とすることにより、煙突内で索条と高圧水ホースを強制的に緊張させた状態で上下動させるから、高圧水噴射器の高圧水噴射時の回転ぶれを効果的に防止し、簡単な構成で低コストでありかつ短時間での煙突内壁面の有害物質除去を実現し得る。
【0030】
また、煙突の外周側に設置された解体用足場にウインチから繰り出される索条を煙突の上端側に導き案内させる複数の案内部材が設けられ、ウインチと巻取り装置は、煙突外部に配置された移動ユニットに設置され、煙突内の高圧水噴射器を経路途中に連結させた索条と、高圧水ホースと、を煙突の内外を周回させるようにループ状に配置させた構成とすることにより、解体時に必ず必要な解体用足場を利用してコスト増とせずに、煙突の軸心部分を通過するように案内させながら、高圧水噴射器を介在させた索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器を微調整可能に上下駆動させる操作を具体的に行なわせることが可能である。
【0031】
また、巻取り装置が高圧水ホースを巻き込む巻取りドラムを回転駆動させる油圧モータを含む構成とすることにより、索条及び高圧水ホースの上昇時や下降時にその油圧作用を利用して簡単な操作で行なえるうえに、ウインチと油圧モータ駆動の制御が極めて簡単となり、低コスト化に資する。
【0032】
さらに、案内手段は、煙突の軸心に対応する位置であって、煙突の上下にそれぞれ架設支持され、それぞれ索条と高圧水ホースとを調帯させる案内プーリを含むようにすることにより、煙突の軸心位置での索条と高圧水ホースとの一直線状保持案内構成を簡単な構成により具体的に実現し得る。
【0033】
また、移動ユニットには、下側のプーリを取り付けて煙突下部位置に設けた開口から該下側プーリを煙突内に挿入配置させるアーム装置が設けられた構成とすることにより、煙突の軸心下部位置を決める下側プーリの位置を簡単に設定でき、下側プーリの架設を別途に行なう必要がなく、煙突内での作業をできるだけ不要とし、作業上の安全性を確保し得る。
【0034】
また、アーム装置は下側プーリを取り付けた伸縮アームを有する伸縮機構からなる構成とすることにより、煙突下端側の作業設備の配置構成や、作業現場の状況に応じて必要に応じて伸縮アームを伸縮させて下側プーリの挿入、位置決め等を自在に行なうことが可能である。
【0035】
また、本発明に係る煙突内の有害物質除去装置によれば、煙突の上端側から上下駆動自在に煙突内に垂下させた索条と、煙突内に配置されて索条に連結支持された高圧水噴射器と、煙突の下端側から引き出され一端側を高圧水噴射器に連結されて高圧水を供給する高圧水ホースと、それぞれ索条が煙突の上端側軸心部分を通過するように案内する上プーリと、高圧水ホースが煙突の下端側軸心部分を通過するように案内させ下プーリと、煙突の外部において地上側から煙突上端側への索条の引き出し案内を行なう上り案内手段と、下プーリを支持するアームを保持しつつ煙突の下部開口から差し込まれて下プーリを煙突の下端側軸心位置で支持させる差し込み支持手段と、高圧水噴射器を介在させた煙突内の索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器を上下駆動させる駆動手段と、を備えた構成とすることにより、案内手段と駆動手段との協働により強制的に張らせた状態を維持させるので、高圧水噴射器を煙突内の軸心に沿って安定して確実に移動させ、簡単な構成で低コストであり、しかも作業者による煙突内での高所作業を不要とするうえに、短時間で煙突内壁面の有害物質を除去させることが可能である。さらに、煙突の軸心部分を通過するように案内させながら、高圧水噴射器を介在させた索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態を保持しつつ高圧水噴射器を微調整可能に上下駆動させる操作を具体的に行なわせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の煙突内の有害物質除去装置の全体構成説明図である。
【図2】 図1の装置の移動ユニットの一部切欠正面図である。
【図3】 図2の移動ユニットの開閉蓋を外して内部を示した構成兼作用説明図である。
【図4】 図2の移動ユニットの上板を取り外して内部を示した平面説明図である。
【図5】 図1の装置の索条、高圧水ホースの概略制御構成説明図である。
【符号の説明】
10 有害物質除去装置、12 索条、14 高圧水噴射器、16 高圧水ホース、181 上プーリ、182 下プーリ、20 噴射ノズル、30 ガイドローラ、32 ウインチ、32 移動ユニット、36 電動モータ、38 ウインチドラム、40 巻取り装置、42 巻取りドラム、44 油圧モータ、56 アーム装置、62 伸縮アーム、68 制御装置、L 足場、Mc 軸心

Claims (6)

  1. 煙突の上端側から上下駆動自在に煙突内に垂下させた索条と、
    索条に連結支持されて煙突内に配置された高圧水噴射器と、
    一端側を高圧水噴射器に連結され他端側を煙突の下端側から外部に引き出されて高圧水を供給する高圧水ホースと、
    煙突外部に配置され、煙突の下部位置に設けた開口に向けて進退移動自在な移動ユニットと、
    移動ユニットから一体的に横方向に長く突設され、移動ユニットの煙突側への進入時に煙突内に突入し索条及び高圧水ホースが煙突の軸心部分を通過するように支持するアーム装置と、を備えたことを特徴とする煙突内の有害物質除去装置。
  2. アーム装置は伸縮アームを有する伸縮機構からなる請求項1記載の煙突内の有害物質除去装置。
  3. 移動ユニットは、高圧水噴射器を介在させた煙突内の索条のウインチと、高圧水ホースの巻取り装置と、を搭載し、
    さらに、ウインチと巻取り装置に接続され索条及び高圧水ホースが所要の緊張状態で高圧水噴射器を上下動させるように制御する制御手段を備えた請求項1または2記載の煙突内の有害物質除去装置。
  4. 煙突の外周側に設置された解体用足場にウインチから繰り出される索条を煙突の上端側に導き案内させる複数の案内部材が設けられた請求項記載の煙突内の有害物質除去装置。
  5. 巻取り装置が高圧水ホースを巻き込む巻取りドラムを回転駆動させる油圧モータを含む請求項3または4記載の煙突内の有害物質除去装置。
  6. 煙突の軸心に対応する位置であって、煙突の上部側に取り付けられて索条を調帯させる上部固定プーリと、
    アーム装置の先端に取り付けられ高圧水ホースを調帯させる下プーリと、を含む案内手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の煙突内の有害物質除去装置。
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