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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置等の制御駆動用に高耐圧ドライバとして使用される集積回路の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電源装置等の制御駆動用に高耐圧ドライバとして使用される集積回路では、高電位部と低電位部を分離する構造が採用されている。
上記の分離構造としては、pn接合を用いる接合分離構造と、SiO2などの誘電体を用いる誘電体分離構造が一般的である。
【0003】
上記の接合分離構造では、例えば、p型基板を用いる場合に、その表面に低濃度のn型のエピタキシャル層を形成したウエハを用い、そのエピタキシャル層に深いp型層の拡散をなさしめてpn接合によって3次元的にn層の島を形成し、その中にCMOSにより構成するドライバ回路などを造り込む。このn層の島(n層領域)とp型基板に逆バイアス電圧を印加することで、接合容量によってn層の島を電気的に分離して、高耐圧を実現することができる。
【0004】
また、上記の誘電体分離構造では、例えば、シリコン基板上に選択的に形成したSiO2によって電気的に分離されたシリコン領域に回路を構成するもので、分離されたシリコン領域毎に異なる基準電位で動作をさせて、高耐圧を実現することができる。
特許出願を遡及調査すると、特開平9−55498号公報には、従来の接合分離構造で用いていたエピタキシャルウエハを使用せずに、通常のシリコンウエハを用い、プレーナ接合のみによって接合分離を行う方法、即ち、一種の自己分離構造とも見なせる分離構造が開示されている。
【0005】
また、特開2000-58673号公報には、接合分離とトレンチ分離との組み合わせ構造が開示されている
さらに、トレンチの表面に沿って絶縁層が形成されるタイプのトレンチ分離構造も開示されている。
なお、上記の接合分離構造においては、基板表面に現れるpn接合の電界集中を緩和する必要があるが、そのための一般的な構成として、RESURF(REduced SURface electric field)構造が用いられている。
【0006】
この構造は、分離されたn型領域とp型基板との間に逆バイアスが加わると、プレーナ接合の底部に当たる平行平板接合は、基板面に対して平行に空乏層が広がるのに対して、この領域の端部では、一般的に空乏層が広がりにくく、電界が集中し易いため、このn型領域の濃度を低めに設定することにより、該端部を空乏化し易くするものである。
【0007】
また、他の構造として、ダブルRESURF構造も用いられている。この構造は、単純なシングルRESURF構造と比べて、n型領域端部の表面に低濃度のp-領域が追加されていることが特徴である。この構造で、分離されたn型領域と基板との間に逆バイアスが加わると、このn型領域端部では表面側のp-領域及びp-基板の両方の界面から空乏層が広がっていく。
【0008】
以下、上記のダブルRESURF構造を有する集積回路の具体的な構造例と、その動作について説明する。
図9は、従来の集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す平面図である。
図9に示す高耐圧ドライバは、ダブルRESURF構造を有する。
高耐圧ICチップ90上には、3相の上アーム(U,V,W)分の浮遊電位基準回路形成領域901と、GND基準回路形成領域902が形成されている。
【0009】
また、浮遊電位基準回路形成領域901は、高耐圧接合終端構造903でそれぞれ囲まれている。
図10は、従来の集積回路(図9)の線分B−B‘で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
図11は、従来の集積回路(図9)の線分C−C‘で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
【0010】
図10,11に示す従来の集積回路では、p-基板910の表面層のn領域92(U相)に浮遊電位基準回路を構成するための浮遊電位基準回路形成領域901を形成しており、また、n領域702にGND基準回路を構成するためのGND基準回路形成領域902を形成している。
n領域92,702には、それぞれ、制御回路を構成するための種々の半導体装置を含んでいる。このような半導体装置として、図10,11では、1個のP−MOS(PチャネルMOSトランジスタ)と、1個のN−MOS(NチャネルMOSトランジスタ)を、それぞれの領域に例示している。
【0011】
n領域702の符号Vccは、図示しない下アーム電源の配線を示し、GND(接地)に対する配線Vccの電位は、任意であるが、例えば、10〜20(V)程度に設定されることもある。
n領域92の周囲には、高耐圧接合終端構造903が形成されているが、該高耐圧接合終端構造903は、n領域92に接しているn領域98に形成される。
【0012】
上記のn領域98は、n領域92と同一プロセスで同時に形成されることもある。
n領域92において、符号VULは、浮遊電位基準回路の基準電位を示し、符号VUHは、浮遊電位基準回路の電源電位を示す。電源(上アーム電源)の電圧は、電位VUHと電位VULとの電位差、即ち、(VUH−VUL)で与えられ、任意の例えば、10〜20(V)程度に設定される。
【0013】
基準電位VULを有する配線は、この高耐圧ドライバが駆動する図示しない上下アームの2個のIGBT(Insulator Gate Bipolar Transistor)の中点(より具体的には、上アームIGBTのエミッタと下アームIGBTのコレクタの接続点)に配線で接続されており、これらのIGBTのスイッチングに応じて、600(V)仕様では、0〜600(V)、1200(V)仕様では、0〜1200(V)程度まで激しく変動する。この際の電圧VULの変化率dV/dtは、1万〜2万(V/μs)程度にまで達することがある。
【0014】
なお、図9は、3相ドライバICの場合を示しているが、この場合、p-基板910上に、n領域92(U相)と同様の浮遊電位基準回路を有するn型の領域(V相、W相)が、他に2つ存在するが、これらのn領域においても、n領域92と同様に、基準電位VVL、VWLは、IGBTのスイッチングに応じて激しく変動する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の集積回路に形成されているpn接合の各々には、接合容量が存在するので、一種のコンデンサが形成されていることになる。
この一つのコンデンサの容量値をCとすると、そのコンデンサに急峻な変化(dV/dt)波形を伴う電圧を印加する時、C×dV/dtなる充電電流(変位電流)がpn接合の接合面全面に流れることになり、該充電電流が、後述する図10,11の符号911,912で例示するような寄生トランジスタを動作させ、回路の誤動作や素子破壊を引き起こす場合が有るといった問題点が有った。
【0016】
図12は、従来の集積回路(図9)の線分B−B’で示す断面の構造にラッチアップ電流の1例を加えた断面図である。
図13は、図9に示す従来の集積回路の線分C−C’で示す箇所の断面の構造にラッチアップ電流の1例を加えた断面図である。
従来、自己分離構造の場合、図12,13に例示するような寄生サイリスタ(p領域93、n領域92、p-基板910およびn領域702)のラッチアップ電流(太い矢印部分)が流れる可能性があった。
【0017】
図14は、ラッチアップ電流を防止する手段を備えた従来の集積回路の線分B−B’で示す箇所での構造を示す断面図である。
これまでは、図14に示すように、デバイスを形成している拡散層の周囲に深いガードリングを、イオン注入と熱拡散の手段により形成していたが、深いガードリングを得るには、横方向にも拡散層が広がることを考慮し、デバイスを形成している拡散層の間隔を広げておく必要があった。
【0018】
このような事情は、チップサイズの拡大を招くので、好ましい対策ではなかった。
また、誘電体分離構造の場合は、寄生サイリスタや寄生トランジスタが存在しないので、上記の寄生動作は生じないが、ウエハのプロセスコストが高くなるといった欠点を有していた。
【0019】
さらに、接合分離構造の場合は、エピタキシャルウエハを使用するため、不純物濃度や分離領域の深さの調整が自己分離構造の場合よりも容易であり、これにより、寄生動作が生じない構造にすることも可能であるが、やはり、ウエハのプロセスコストが自己分離構造よりも高くなるといった欠点を有していた。
なお、特開2000−58673号公報により開示されている接合分離とトレンチ分離との組合せ構造については、1チップ上で、高電位部と低電位部の間で600〜1200(V)クラスの分離が必要な高耐圧ICに適用可能な技術ではなかった。
【0020】
また、従来のトレンチ分離では、トレンチの表面に沿って絶縁層が形成されたタイプのみが開示されているが、本発明に係る半導体装置のように、トレンチ表面の導電膜またはトレンチに埋め込まれたポリシリコンが、トレンチ周辺のP-基板と電気的な接触を有するタイプについては開示されていない。
本発明は、以上のような従来の集積回路における問題点に鑑みてなされたものであり、誤動作や素子破壊が生じ難い高耐圧ドライバとして使用することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の課題を解決するために、2種類の集積回路構造を用意している。即ち、「自己分離構造とトレンチ分離(トレンチ構造に依る電気的な分離)との組合せによる集積回路構造」と、「接合分離構造とトレンチ分離との組合せによる集積回路構造」との2種類である。
【0022】
最初に、上記の「自己分離構造とトレンチ分離との組合せによる集積回路構造」について説明する。
この構造では、まず、異なる電位を持つ可能性のある拡散層の周囲(例えば、高耐圧接合終端構造とGND基準回路形成領域の周囲)のp-基板の表面層に深いトレンチ(溝)を形成する。
【0023】
その後、上記のトレンチに関し、下記の(1)または(2)の手段を実行する。
(1)p-基板の表面層に形成した上記トレンチの内壁に、高濃度のp+型領域を形成する。また、その領域の表面に金属膜などの導電膜(一種の電極)を形成すると共に、該導電膜の電位を上記トレンチ周辺のp-基板の電位(即ち、GNDの電位)と同電位となるように該導電膜を接地している。これにより、上記導電膜の電位(即ち、上記高濃度のp+型拡散層の電位)が、例えばGND基準回路形成領域のような領域のVcc電位よりも低いGND電位に保たれるようにしている。
【0024】
(2)上記トレンチに高濃度のp+型シリコンを埋め込んだ後に熱処理を行うことによって電気抵抗を下げてp-基板と上記の高濃度のp+型シリコンの電気的な接続を高めている。かつ上記の高濃度のp+型シリコンの表面に電極を配し、該電極の電位を上記トレンチ周辺のp-基板の電位(即ち、GNDの電位)と同電位となるように該電極を接地している。これにより、上記高濃度のp+型シリコンの電位が、例えばGND基準回路形成領域を構成しているn型の領域202の電位よりも低く保たれるようにしている。
【0025】
次に、上記の「接合分離構造とトレンチ分離との組み合わせによる集積回路構造」について説明する。
【0026】
この構造では、エピタキシャル層にトレンチを形成して領域分離を行う。
その後、上記のトレンチに関し、上記の(1)または(2)の手段と同様の手段を実行する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す平面図である。
【0028】
高耐圧ICチップ10上には、3相の上アーム(U,V,W)分の浮遊電位基準回路形成領域21と、GND基準回路形成領域22が形成されている。
また、浮遊電位基準回路形成領域21は、高耐圧接合終端構造23でそれぞれ囲まれている。
図1に示す高耐圧ドライバは、高耐圧接合終端構造23をダブルRESURF構造とすることが可能である。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る集積回路(図1)の線分A−A’で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
図2に示す集積回路では、p-基板1の表面層にn領域2(U相)を形成し、該n領域2に、浮遊電位基準回路を構成するための浮遊電位基準回路形成領域21を形成しており、また、n領域202に、GND基準回路を構成するためのGND基準回路形成領域22を形成している。
【0030】
また、n領域2の周囲には、高耐圧接合終端構造23を形成しているが、該高耐圧接合終端構造23は、n領域2に接しているn領域8に形成している。
図2では、このn領域2,202に、制御回路を構成するための半導体素子として、1個のP−MOSと、1個のN−MOSを、それぞれの領域に例示している(より具体的には、n領域2に直接に上記1個のP−MOSを設け、かつn領域2に第4の領域となるp領域3を形成した上で、該p領域3上に上記1個のN−MOSを設けている)が、本発明に係る集積回路では、n領域2,202には、それぞれ、任意個数のN−MOS、P−MOSトランジスタを含めることが可能である。
【0031】
なお、図2において、符号D,G,Sは、それぞれ、P−MOSまたはN−MOSのドレイン電極、ゲート電極、ソース電極を示すものとする。各ゲート電極Gは、それぞれ所定の領域の表面上に絶縁膜を介して形成している。
また、図2ではn領域202における各領域の導電型の図示を省略しているが、n領域2のそれぞれの領域に示した導電型と同じである。
【0032】
本実施の形態に係る集積回路では、図1に示す浮遊電位基準回路形成領域21に隣接する高耐圧接合終端構造23とGND基準回路形成領域22との周囲のトレンチ構造7として、上記高耐圧接合終端構造23とGND基準回路形成領域22の周囲にトレンチを形成した後、その側壁に、高濃度p+型領域であるトレンチ壁p+領域51を形成し、その後、アルミ等の金属を材料に含む電極16をスパッタリング又はCVDで形成して該トレンチ壁p+領域51とのコンタクトをとる。該トレンチ壁p+領域51をp-基板1に接続した構造としているので、該トレンチ壁p+領域51がp-基板1と同電位となっている。
【0033】
なお、これにより、該トレンチ壁p+領域51の電位は、n領域202の電位よりも低く保たれる。
n領域202の符号Vccは、図示しない下アーム電源の配線を示し、GND(接地)に対する配線Vccの電位は、任意であるが、例えば、+10〜20(V)程度に設定する。
【0034】
このトレンチ壁p+領域51の効果について説明する。図2の構造においても、p領域3、n領域2、p-基板1およびn領域202からなるpnpn構造の寄生サイリスタが存在している。このため、p領域3に急峻な電圧が印加された場合に、n領域2とp-基板1との接合部には接合容量Cに比例した変位電流C×(dV/dt)が流れることとなる。このときにp-基板1中には上記変位電流に対応する充電電流が流れ、これによって、p-基板1の電位がGNDレベル以上となる部分が発生する。dV/dtが大きくなると、上記充電電流が大きくなるため、p-基板1の電位上昇は増加する。p-基板1の電位が高くなり、p-基板1とn領域202の間が順バイアス状態になると、寄生サイリスタのゲート電流が流れることとなる。このゲート電流値が増加して所定の値に達すると、寄生サイリスタのアノードに相当するp領域3とカソードに相当するn領域202間の電位差が、寄生サイリスタのブレークオーバ電圧より低くてもサイリスタがオン状態となってラッチアップする。このラッチアップ現象により過電流が流れ半導体装置は破壊にいたる。しかし、トレンチ壁p+領域51上に形成した電極16がゲート電極の役目を果たすこととなる。この電極16をGNDに接続して電位をGNDレベルに固定することにより、上記充電電流のうちトレンチへ流れ込む電流の割合が増加し、n領域202周辺のp-基板1に流れる電流を減らすことができる。このため、n領域202周辺のp-基板1の電位上昇を小さくできるため、p-基板1とn領域202との間が順バイアスされて寄生サイリスタのゲート電流が流れるのを抑えることができる。こうして寄生サイリスタがラッチアップしにくい構造とすることができる。
【0035】
n領域2において、符号VULは、浮遊電位基準回路形成領域21に含まれる浮遊電位基準回路の基準電位を示し、符号VUHは、該浮遊電位基準回路の電源電位を示す。通常使用時の電源(上アーム電源)の電圧は、電位VUHと電位VULとの電位差、即ち、(VUH−VUL)で与えられ、任意であるが、例えば、+10〜20(V)程度に設定する。
【0036】
基準電位VULを有する配線は、この高耐圧ドライバが駆動する図示しない上下アームの2個のIGBTの中点(より具体的には、上アームIGBTのエミッタと下アームIGBTのコレクタの接続点)に配線で接続することが可能である。
なお、図1は、3相ドライバICの場合を示しているが、この場合、p-基板1上に、n領域2(U相)と同様の浮遊電位基準回路を有するn型の領域(V相、W相)が、他に2つ存在する。
【0037】
高耐圧接合終端構造23の構造は、n領域2に接してn領域8を形成し、さらにp-型とp型が隣接する領域を該n領域8の表面層に形成している。このn領域8は、n領域2と同一プロセスで同時に形成することも可能である。
さらに、n領域8の表面層においてp-型とp型が隣接する上記の領域を形成するに際しては、p-基板1とn領域8との間の第1のpn接合と、該p-型とp型の接続領域とn領域8との間の第2のpn接合とが共に逆バイアスされた時に、第1のpn接合の両側に広がる第1の空乏層と、第2のpn接合の両側に広がる第2の空乏層とがn領域8で結合し、かつ該第2の空乏層が該p-型とp型の接続領域の表面まで達するようにするのがよい。
【0038】
なお、高耐圧接合終端構造23の構造は、上記の他にも種々の構造に変形が可能である。また、このp-型とp型の接続領域を挟んで、一方の側に第3のドレイン電極を備え、他方に第3のソース電極及び第3のゲート電極を備えて成る横型の高耐圧MIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタを配する変形例とすることも可能である。この変形例を示したのが図3であり、図3は、図1のD−D‘で示す箇所での断面図である。図3において、n領域8のp-領域9に囲まれた部分にn型の高濃度領域が設けられ、これが第3のドレイン領域となる。そして、p-領域9の外側(トレンチ構造側)に第3のゲート電極と、ソース領域、第3のソース電極が設けられている。
【0039】
以下、本実施の形態に係る集積回路の構造を形成するに際しての様々な可能性について、さらに詳しく説明する。
まず、上記のp-基板1とn領域2との間の第3のpn接合に逆バイアス電圧を印加した時、該n領域2に形成される第3の空乏層の先端がp領域3に達しないように上記のn領域2の厚さと不純物濃度を選定することが望ましい。
【0040】
また、該トレンチ壁p+領域51の電位をn領域202の電位よりも低く保つ方法については上述したが、上記のp-基板1とn領域202との間の内蔵電位をVbiとするとき、該p-基板1と該n領域202との間の第4のpn接合の間に電圧値Vccの逆バイアス電圧を印加した状態で、該p-基板1に広がる第4の空乏層の先端における該p-基板1の電位V1が、動作時において常にV1<Vcc+Vbiなる不等式を成立させるように上記トレンチ構造を形成することが望ましい。
【0041】
さらに、上記トレンチ構造が上記n領域2の周囲を取り囲むように上記トレンチ構造を形成することがよい。
また、上記トレンチ構造が上記n領域202の周囲を取り囲むように上記トレンチ構造を形成することがよい。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【0042】
本実施の形態に係る集積回路の構造は、図1,2に示す本発明の第1の実施の形態に係る集積回路の構造に比べて、トレンチ構造7のみが変わっており、その他の構造、及びその形成方法については本発明の第1の実施の形態に係る集積回路と同じである。
本実施の形態に係る集積回路では、図1に示す浮遊電位基準回路形成領域21に隣接する高耐圧接合終端構造23とGND基準回路形成領域22との周囲のトレンチ構造7として、上記の周囲にトレンチを形成した後、該トレンチ内部にp+型にドープしたポリシリコンをCVDで埋め込んで、埋め込みp+領域41を形成する。その後、金属電極17を用いて該埋め込みp+領域41とのコンタクトをとり、該埋め込みp+領域41をGNDに接続した構造とし、該埋め込みp+領域41がp-基板1と同じGND電位となるようにしている。第1の実施の形態の場合、トレンチ内に金属の電極をスパッタリングで形成するため、金属膜の被覆性を考慮してトレンチの幅を5μm以上の深さと同程度の5μmとしているが、第2の実施の形態では、トレンチ内部をポリシリコンで埋めるため、そのトレンチの幅は2μm程度とすることができ、より半導体装置の小型化が達成できる。
【0043】
なお、これにより、該埋め込みp+領域41の電位は、n領域202の電位よりも低いGND電位に保たれる。
ここで、上記ポリシリコンに接する上記p-基板1の表面層に、高濃度にドープしたp型の領域を形成することも可能である。
図5は、本発明の参考例1に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【0044】
本参考例1に係る集積回路の構造は、図1,2に示す本発明の第1の実施の形態に係る集積回路の構造に比べて、トレンチ構造7のみが変わっており、その他の構造、及びその形成方法については本発明の第1の実施の形態に係る集積回路と同じである。本参考例1に係る集積回路のトレンチ構造は、図1に示す浮遊電位基準回路形成領域21に隣接する高耐圧接合終端構造23とGND基準回路形成領域22との周囲のトレンチ構造7として、上記の周囲にトレンチを形成した後、該トレンチ内部に絶縁物61を埋め込む。そして、絶縁物61を埋め込んだトレンチの両側のp-領域1の表面に高濃度のp+領域を形成して電極17によりGND電位に接続する。この構造によりp-領域1の電位上昇を防ぎ、寄生サイリスタがラッチアップしにくくしている。
【0045】
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
本実施の形態に係る集積回路の構造は、図1,2に示す本発明の第1の実施の形態に係る集積回路のトレンチ構造7を接合分離構造に取り入れたものである。
【0046】
従って、n領域8とn領域202は、エピタキシャル成長で形成された層を分割したものであるので、共にトレンチ構造7に隣接している。トレンチ構造7の形状は図2の構造と同じである。また、この実施の形態では、n領域8において、GND電位に接続されている金属電極17とトレンチとの間にp-領域9bが設けられており、金属電極17と浮遊電位基準回路形成領域21との間にp-領域9aが設けられている。このうちのp-領域9bによりp-領域9b下のn領域8を空乏化しやすくしている。なお、高い電位がかかるのは、浮遊電位基準回路形成領域21に近いp-領域9a側であるので、p-領域9bの幅よりもp-領域9aの幅を大きくしておく。
【0047】
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
本実施の形態に係る集積回路の構造は、図4に示す本発明の第2の実施の形態に係る集積回路のトレンチ構造7を接合分離構造に取り入れたものである。 従って、n領域8とn領域202は、エピタキシャル成長で形成された層を分割したものであるので、共にトレンチ構造7に隣接している。
【0048】
図8は、本発明の参考例2に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
本参考例2に係る集積回路の構造は、図5に示す参考例1の形態に係る集積回路のトレンチ構造7を接合分離構造に取り入れたものである。
従って、n領域8とn領域202は、エピタキシャル成長で形成された層を分割したものであるので、共にトレンチ構造7に隣接している。
【0049】
なお、上記の各実施の形態で説明したMOSの各領域の導電型(p型またはn型)は、一斉に反転させることが可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明では、トレンチによって浮遊電位を基準とする回路領域と最低電位を基準とする回路領域とに分離された半導体装置において、トレンチ内に高濃度で基板と同導電型の領域又は埋め込みのポリシリコンを形成し、最低電位を基準とする回路領域の最低電位に電気的に接続されているので、半導体装置内に寄生的に形成されている寄生トランジスや寄生サイリスタが、IGBT等の大容量電源半導体のスイッチング動作による急峻な電圧変化によって寄生動作(バイポーラ動作やラッチアップ動作)を引き起こしていた従来の現象を抑制することが可能となり、よって、誤動作や素子破壊が生じ難い高耐圧ドライバを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る集積回路(図1)の線分A−A’で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る集積回路(図1)の線分D−D`で示す箇所での変形例の構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【図5】 本発明の参考例1に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【図7】 本発明の第4の実施の形態に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【図8】 本発明の参考例2に係る集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す断面図である。
【図9】 従来の集積回路(高耐圧ドライバ)の1構造例を示す平面図である。
【図10】 従来の集積回路(図9)の線分B−B’で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
【図11】 従来の集積回路(図9)の線分C−C’で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
【図12】 従来の集積回路(図9)の線分B−B’で示す箇所での断面の構造にラッチアップ電流の1例を加えた断面図である。
【図13】 図9に示す従来の集積回路の線分C−C’で示す箇所での断面の構造にラッチアップ電流の1例を加えた断面図である。
【図14】 ラッチアップ電流を防止する手段を備えた従来の集積回路(図9)の線分B−B’で示す箇所での断面の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 p-基板
2 n領域(U相)
3 p領域
7 トレンチ構造
10 高耐圧ICチップ
21 浮遊電位基準回路形成領域
22 GND基準回路形成領域
23 高耐圧接合終端構造
16 電極
17 金属電極
41 埋め込みp+領域
51 トレンチ壁p+領域
61 絶縁物
71 埋め込みp+領域
90 高耐圧ICチップ
91 絶縁物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an integrated circuit semiconductor device used as a high voltage driver for control driving of a power supply device or the like.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an integrated circuit used as a high breakdown voltage driver for control driving of a power supply device or the like employs a structure that separates a high potential portion and a low potential portion.
As the isolation structure, a junction isolation structure using a pn junction, and SiO 2 A dielectric separation structure using a dielectric such as is generally used.
[0003]
In the above-described junction isolation structure, for example, when a p-type substrate is used, a wafer having a low-concentration n-type epitaxial layer formed on the surface thereof is used, and a deep p-type layer is diffused in the epitaxial layer. In this way, an n-layer island is formed in a three-dimensional manner, and a driver circuit constituted by CMOS is built therein. By applying a reverse bias voltage to the n-layer island (n-layer region) and the p-type substrate, the n-layer island is electrically separated by the junction capacitance, and a high breakdown voltage can be realized.
[0004]
Further, in the above dielectric isolation structure, for example, SiO selectively formed on a silicon substrate 2 The circuit is formed in the silicon region electrically isolated by the above, and a high breakdown voltage can be realized by operating at different reference potentials for each separated silicon region.
A retrospective investigation of patent applications reveals a method of performing junction separation only by planar bonding using an ordinary silicon wafer without using an epitaxial wafer used in a conventional bonding separation structure. That is, a separation structure that can be regarded as a kind of self-separation structure is disclosed.
[0005]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-58673 discloses a combined structure of junction isolation and trench isolation.
Furthermore, a trench isolation structure of a type in which an insulating layer is formed along the surface of the trench is also disclosed.
In the above junction isolation structure, it is necessary to alleviate the electric field concentration of the pn junction that appears on the substrate surface. As a general configuration for that purpose, a RESURF (REduced SURface electric field) structure is used.
[0006]
In this structure, when a reverse bias is applied between the separated n-type region and the p-type substrate, the parallel plate junction corresponding to the bottom of the planar junction has a depletion layer extending in parallel to the substrate surface. At the end of this region, the depletion layer is generally difficult to spread and the electric field tends to concentrate. Therefore, by setting the concentration of this n-type region low, the end is easily depleted.
[0007]
As another structure, a double RESURF structure is also used. Compared to a simple single RESURF structure, this structure has a low concentration of p on the surface of the end of the n-type region. - A feature is that an area is added. With this structure, when a reverse bias is applied between the separated n-type region and the substrate, the p-side on the surface side is formed at the end of the n-type region. - Region and p - A depletion layer spreads from both interfaces of the substrate.
[0008]
Hereinafter, a specific structural example of the integrated circuit having the double RESURF structure and its operation will be described.
FIG. 9 is a plan view showing one structural example of a conventional integrated circuit (high voltage driver).
The high voltage driver shown in FIG. 9 has a double RESURF structure.
On the high voltage IC chip 90, a floating potential reference circuit formation region 901 and a GND reference circuit formation region 902 for the upper arms (U, V, W) of three phases are formed.
[0009]
Further, the floating potential reference circuit forming region 901 is surrounded by a high voltage junction termination structure 903, respectively.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the structure of a cross section taken along line BB ′ of a conventional integrated circuit (FIG. 9).
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the structure of a cross section taken along line CC ′ of a conventional integrated circuit (FIG. 9).
[0010]
In the conventional integrated circuit shown in FIGS. - A floating potential reference circuit forming region 901 for forming a floating potential reference circuit is formed in an n region 92 (U phase) on the surface layer of the substrate 910, and a GND reference circuit is configured in the
Each of the
[0011]
Reference numeral Vcc of the
A high breakdown voltage junction termination structure 903 is formed around the
[0012]
The
In the
[0013]
Reference potential V UL The wiring having the upper and lower arm IGBTs (insulator gate bipolar transistors) (not shown) driven by the high breakdown voltage driver is connected to the middle point (more specifically, the connection between the emitter of the upper arm IGBT and the collector of the lower arm IGBT). Are connected to each other by wiring, and depending on the switching of these IGBTs, it varies drastically from 0 to 600 (V) in the 600 (V) specification and from 0 to 1200 (V) in the 1200 (V) specification. To do. Voltage V at this time UL The rate of change dV / dt may reach about 10,000 to 20,000 (V / μs).
[0014]
FIG. 9 shows the case of a three-phase driver IC. In this case, p - There are two other n-type regions (V-phase and W-phase) having a floating potential reference circuit similar to that of the n-region 92 (U-phase) on the substrate 910. Similar to the
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since each of the pn junctions formed in the conventional integrated circuit has a junction capacitance, a kind of capacitor is formed.
When the capacitance value of this one capacitor is C, when a voltage with a steep change (dV / dt) waveform is applied to the capacitor, a charging current (displacement current) of C × dV / dt is a junction surface of the pn junction. The charging current flows over the entire surface, and there is a problem that the parasitic current as exemplified by reference numerals 911 and 912 in FIGS. It was.
[0016]
FIG. 12 is a cross-sectional view in which one example of a latch-up current is added to the cross-sectional structure indicated by line segment BB ′ of the conventional integrated circuit (FIG. 9).
FIG. 13 is a cross-sectional view in which one example of the latch-up current is added to the cross-sectional structure of the portion indicated by line segment CC ′ of the conventional integrated circuit shown in FIG.
Conventionally, in the case of a self-isolation structure, parasitic thyristors (p region 93,
[0017]
FIG. 14 is a cross-sectional view showing the structure of a conventional integrated circuit provided with means for preventing a latch-up current at a location indicated by line BB ′.
Up to now, as shown in FIG. 14, a deep guard ring has been formed around the diffusion layer forming the device by means of ion implantation and thermal diffusion. Considering that the diffusion layer also spreads in the direction, it is necessary to widen the distance between the diffusion layers forming the device.
[0018]
Such a situation is not a preferable measure because it leads to an increase in chip size.
Further, in the case of the dielectric isolation structure, since the parasitic thyristor and the parasitic transistor do not exist, the above parasitic operation does not occur, but there is a disadvantage that the process cost of the wafer becomes high.
[0019]
Furthermore, in the case of the junction isolation structure, since an epitaxial wafer is used, the impurity concentration and the depth of the isolation region can be adjusted more easily than in the case of the self-isolation structure, thereby making the structure free from parasitic operation. However, it still has the disadvantage that the process cost of the wafer is higher than that of the self-separation structure.
As for the combined structure of junction isolation and trench isolation disclosed in Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-58673, 600-1200 (V) class isolation between a high potential portion and a low potential portion on one chip. However, this is not a technology applicable to high voltage ICs that require high voltage.
[0020]
In addition, in the conventional trench isolation, only the type in which an insulating layer is formed along the surface of the trench is disclosed, but it is embedded in the conductive film or trench on the trench surface as in the semiconductor device according to the present invention. Polysilicon is the P around the trench. - A type having electrical contact with the substrate is not disclosed.
The present invention has been made in view of the problems in the conventional integrated circuit as described above, and an object of the present invention is to provide a semiconductor device that can be used as a high breakdown voltage driver that is unlikely to cause malfunction or element destruction. .
[0021]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, two types of integrated circuit structures are prepared in order to solve the above problems. That is, there are two types of "integrated circuit structure by combining self-isolation structure and trench isolation (electrical isolation depending on trench structure)" and "integrated circuit structure by combining junction isolation structure and trench isolation". .
[0022]
First, the above-mentioned “integrated circuit structure by a combination of self-isolation structure and trench isolation” will be described.
In this structure, first, p around the diffusion layer (for example, around the high voltage junction termination structure and the GND reference circuit formation region) that may have different potentials. - A deep trench is formed in the surface layer of the substrate.
[0023]
Then, regarding the above trench, the following (1) Or (2) Execute means.
(1) p - A high concentration of p is formed on the inner wall of the trench formed in the surface layer of the substrate. + A mold region is formed. In addition, a conductive film such as a metal film (a kind of electrode) is formed on the surface of the region, and the potential of the conductive film is changed to p around the trench. - The conductive film is grounded so as to be the same potential as the substrate potential (that is, the GND potential). As a result, the potential of the conductive film (that is, the high concentration p + The potential of the type diffusion layer is kept at a GND potential lower than the Vcc potential of a region such as a GND reference circuit formation region.
[0024]
(2) High concentration of p in the trench + P after reducing the electrical resistance by performing heat treatment after embedding type silicon - Substrate and the above high concentration p + The electrical connection of type silicon is enhanced. And the above high concentration of p + An electrode is arranged on the surface of the type silicon, and the potential of the electrode is changed to p around the trench. - The electrode is grounded so as to be the same potential as the potential of the substrate (that is, the potential of GND). As a result, the high concentration of p + For example, the potential of the n-type silicon is kept lower than the potential of the n-type region 202 constituting the GND reference circuit formation region.
[0025]
next The above-mentioned “integrated circuit structure by a combination of junction isolation structure and trench isolation” will be described.
[0026]
In this structure, a trench is formed in the epitaxial layer to perform region separation.
Then, regarding the above trench, the above (1) Or (2) Means similar to the means are executed.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First embodiment)
FIG. 1 is a plan view showing one structural example of an integrated circuit (high voltage driver) according to the first embodiment of the present invention.
[0028]
On the high voltage IC chip 10, a floating potential reference circuit forming region 21 and a GND reference circuit forming region 22 corresponding to three-phase upper arms (U, V, W) are formed.
Further, the floating potential reference circuit forming region 21 is surrounded by a high voltage junction termination structure 23.
In the high voltage driver shown in FIG. 1, the high voltage junction termination structure 23 can have a double RESURF structure.
[0029]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a cross-sectional structure of the integrated circuit (FIG. 1) according to the first embodiment of the present invention at a position indicated by a line segment AA ′.
In the integrated circuit shown in FIG. - An n region 2 (U phase) is formed on the surface layer of the substrate 1, a floating potential reference circuit forming region 21 for forming a floating potential reference circuit is formed in the n region 2, and an n region 202 is formed. In addition, a GND reference circuit formation region 22 for forming the GND reference circuit is formed.
[0030]
Further, a high breakdown voltage junction termination structure 23 is formed around the n region 2, and the high breakdown voltage junction termination structure 23 is formed in the n region 8 in contact with the n region 2.
In FIG. 2, one P-MOS and one N-MOS are illustrated in the respective regions as semiconductor elements for constituting the control circuit in the n regions 2 and 202 (more specifically, Specifically, the one P-MOS is directly provided in the n region 2 and the
[0031]
In FIG. 2, symbols D, G, and S denote a drain electrode, a gate electrode, and a source electrode of P-MOS or N-MOS, respectively. Each gate electrode G is formed on the surface of a predetermined region via an insulating film.
In FIG. 2, illustration of the conductivity type of each region in the n region 202 is omitted, but it is the same as the conductivity type shown in each region of the n region 2.
[0032]
In the integrated circuit according to the present embodiment, the high breakdown voltage junction is formed as the trench structure 7 around the high breakdown voltage junction termination structure 23 and the GND reference circuit formation region 22 adjacent to the floating potential reference circuit formation region 21 shown in FIG. After the trench is formed around the termination structure 23 and the GND reference circuit formation region 22, a high concentration p is formed on the sidewall thereof. + Trench wall p, which is a mold region + The region 51 is formed, and then the electrode 16 containing a metal such as aluminum is formed by sputtering or CVD to form the trench wall p. + Contact with region 51 is made. Trench wall p + Region 51 is p - Since the structure is connected to the substrate 1, the trench wall p + Region 51 is p - The potential is the same as that of the substrate 1.
[0033]
As a result, the trench wall p + The potential of the region 51 is kept lower than the potential of the n region 202.
Reference numeral Vcc of the n region 202 indicates a lower arm power supply wiring (not shown), and the potential of the wiring Vcc with respect to GND (ground) is arbitrary, but is set to about +10 to 20 (V), for example.
[0034]
This trench wall p + The effect of the region 51 will be described. Also in the structure of FIG. 2,
[0035]
In the n region 2, the symbol V UL Indicates the reference potential of the floating potential reference circuit included in the floating potential reference circuit formation region 21, and is denoted by the symbol V UH Indicates the power supply potential of the floating potential reference circuit. The voltage of the power supply (upper arm power supply) during normal use is the potential V UH And potential V UL Difference in voltage, that is, (V UH -V UL For example, it is set to about +10 to 20 (V).
[0036]
Reference potential V UL Is connected to the middle point of two IGBTs of the upper and lower arms (not shown) driven by the high voltage driver (more specifically, the connection point between the emitter of the upper arm IGBT and the collector of the lower arm IGBT). Is possible.
FIG. 1 shows the case of a three-phase driver IC. In this case, p - Two other n-type regions (V-phase and W-phase) having the same floating potential reference circuit as the n-region 2 (U-phase) exist on the substrate 1.
[0037]
The structure of the high withstand voltage junction termination structure 23 is that an n region 8 is formed in contact with the n region 2 and p - A region where the mold and the p-type are adjacent is formed in the surface layer of the n region 8. The n region 8 can be formed simultaneously by the same process as the n region 2.
Further, in the surface layer of the n region 8, p - When forming the above-mentioned region where the mold and the p-type are adjacent, p - A first pn junction between the substrate 1 and the n region 8; - A first depletion layer extending on both sides of the first pn junction and a second pn junction when the second pn junction between the p-type connection region and the n region 8 is reverse-biased And the second depletion layer spreading on both sides of the n region 8 is coupled with the second depletion layer. - It is preferable to reach the surface of the connection region between the mold and the p-type.
[0038]
The structure of the high withstand voltage junction termination structure 23 can be modified to various structures other than the above. This p - A lateral high voltage MIS (Metal Insulator Semiconductor) having a third drain electrode on one side and a third source electrode and a third gate electrode on the other side with a p-type connection region sandwiched between It is also possible to adopt a modification in which transistors are arranged. FIG. 3 shows this modification, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line DD ′ in FIG. In FIG. 3, p of n region 8 - An n-type high concentration region is provided in a portion surrounded by the region 9, and this becomes a third drain region. And p - A third gate electrode, a source region, and a third source electrode are provided outside the region 9 (on the trench structure side).
[0039]
Hereinafter, various possibilities for forming the structure of the integrated circuit according to the present embodiment will be described in more detail.
First, p above - When a reverse bias voltage is applied to the third pn junction between the substrate 1 and the n region 2, the tip of the third depletion layer formed in the n region 2 is prevented from reaching the
[0040]
The trench wall p + The method for keeping the potential of the region 51 lower than the potential of the n region 202 has been described above. - When the built-in potential between the substrate 1 and the n region 202 is Vbi, the p - In a state where a reverse bias voltage of Vcc is applied between the fourth pn junction between the substrate 1 and the n region 202, the p - The p at the tip of the fourth depletion layer extending over the substrate 1 - It is desirable to form the trench structure so that the potential V1 of the substrate 1 always satisfies the inequality V1 <Vcc + Vbi during operation.
[0041]
Further, the trench structure may be formed so that the trench structure surrounds the periphery of the n region 2.
The trench structure may be formed so that the trench structure surrounds the periphery of the n region 202.
(Second Embodiment)
FIG. 4 is a cross-sectional view showing one structural example of an integrated circuit (high voltage driver) according to the second embodiment of the present invention.
[0042]
The structure of the integrated circuit according to the present embodiment is different from the structure of the integrated circuit according to the first embodiment of the present invention shown in FIGS. The formation method thereof is the same as that of the integrated circuit according to the first embodiment of the present invention.
In the integrated circuit according to the present embodiment, the trench structure 7 around the high-voltage junction termination structure 23 and the GND reference circuit formation region 22 adjacent to the floating potential reference circuit formation region 21 shown in FIG. After forming the trench, p is formed inside the trench. + The polysilicon doped in the mold is buried by CVD, and the buried p + Region 41 is formed. Thereafter, using the
[0043]
As a result, the embedded p + The potential of the region 41 is kept at a GND potential lower than the potential of the n region 202.
Here, the p in contact with the polysilicon - It is also possible to form a highly doped p-type region in the surface layer of the substrate 1.
Figure 5 of the present invention Reference example 1 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on.
[0044]
Book Reference example 1 The structure of the integrated circuit according to FIG. 1 is different from the structure of the integrated circuit according to the first embodiment of the present invention shown in FIGS. 1 and 2 in that only the trench structure 7 is changed. Is the same as the integrated circuit according to the first embodiment of the present invention. Book Reference example 1 The trench structure of the integrated circuit according to FIG. 1 is the trench structure 7 around the high-voltage junction termination structure 23 and the GND reference circuit formation region 22 adjacent to the floating potential reference circuit formation region 21 shown in FIG. After forming, an insulator 61 is embedded in the trench. Then, p on both sides of the trench in which the insulator 61 is embedded. - High concentration of p on the surface of region 1 + A region is formed and connected to the GND potential by the
[0045]
(No. 3 Embodiment)
FIG. 6 shows the first aspect of the present invention. 3 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on this embodiment.
The structure of the integrated circuit according to the present embodiment is obtained by incorporating the trench structure 7 of the integrated circuit according to the first embodiment of the present invention shown in FIGS.
[0046]
Therefore, since the n region 8 and the n region 202 are obtained by dividing a layer formed by epitaxial growth, both are adjacent to the trench structure 7. The shape of the trench structure 7 is the same as that of FIG. Further, in this embodiment, in the n region 8, the p is between the
[0047]
(No. 4 Embodiment)
FIG. 7 shows the first aspect of the present invention. 4 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on this embodiment.
The structure of the integrated circuit according to the present embodiment is obtained by incorporating the trench structure 7 of the integrated circuit according to the second embodiment of the present invention shown in FIG. 4 into the junction isolation structure. Therefore, since the n region 8 and the n region 202 are obtained by dividing a layer formed by epitaxial growth, both are adjacent to the trench structure 7.
[0048]
Figure 8 of the present invention Reference example 2 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on.
Book Reference example 2 The structure of the integrated circuit according to FIG. 5 is shown in FIG. Reference example 1 The integrated circuit trench structure 7 according to the embodiment is incorporated in the junction isolation structure.
Therefore, since the n region 8 and the n region 202 are obtained by dividing a layer formed by epitaxial growth, both are adjacent to the trench structure 7.
[0049]
Note that the conductivity type (p-type or n-type) of each region of the MOS described in each of the above embodiments can be reversed all at once.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the trench is used. In a semiconductor device separated into a circuit region based on a floating potential and a circuit region based on a minimum potential, a region having the same conductivity type as that of the substrate or a buried polysilicon is formed in the trench at a high concentration. Is electrically connected to the lowest potential in the circuit area with reference to Therefore, parasitic transistors and parasitic thyristors formed parasitically in the semiconductor device cause a parasitic operation (bipolar operation or latch-up operation) due to a steep voltage change due to a switching operation of a large-capacity power semiconductor such as an IGBT. It is possible to suppress the conventional phenomenon, and thus it is possible to realize a high voltage driver that is unlikely to cause malfunction or element destruction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing one structural example of an integrated circuit (high voltage driver) according to a first embodiment of the present invention;
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a cross-sectional structure at a position indicated by a line segment AA ′ of the integrated circuit (FIG. 1) according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a structure of a modified example at a position indicated by a line segment DD ′ of the integrated circuit (FIG. 1) according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing one structural example of an integrated circuit (high voltage driver) according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 shows the present invention. Reference example 1 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on.
FIG. 6 shows the first of the present invention. 3 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on this embodiment.
FIG. 7 shows the first of the present invention. 4 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on this embodiment.
[Fig. 8] of the present invention Reference example 2 It is sectional drawing which shows one structural example of the integrated circuit (high voltage | pressure-resistant driver) which concerns on.
FIG. 9 is a plan view showing a structural example of a conventional integrated circuit (high voltage driver).
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the structure of a cross section taken along line BB ′ of a conventional integrated circuit (FIG. 9).
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the structure of a cross section taken along line CC ′ of a conventional integrated circuit (FIG. 9).
12 is a cross-sectional view in which one example of a latch-up current is added to the cross-sectional structure taken along line BB ′ of a conventional integrated circuit (FIG. 9).
13 is a cross-sectional view in which one example of a latch-up current is added to the cross-sectional structure taken along line CC ′ of the conventional integrated circuit shown in FIG.
14 is a cross-sectional view showing a cross-sectional structure of a conventional integrated circuit (FIG. 9) provided with means for preventing a latch-up current at a position indicated by a line segment BB ′.
[Explanation of symbols]
1 p - substrate
2 n region (U phase)
3 p region
7 Trench structure
10 High voltage IC chip
21 Floating potential reference circuit formation region
22 GND reference circuit formation area
23 High voltage junction termination structure
16 electrodes
17 Metal electrode
41 Embedded p + region
51 trench wall p + region
61 Insulator
71 Embedded p + region
90 High voltage IC chip
91 Insulator
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