JP3951309B2 - Dna解析法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はDNA塩基配列決定などのDNA解析法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、大きなDNA(例えば、105〜106(100K〜1M)塩基長)の塩基配列決定には、まずDNAを酵素を用いて切断し、プラスミドなどのベクター中にクローニング手法を用いて目的断片を挿入し、これを大腸菌に注入し寒天倍地で培養する。得られたコロニーを分別することにより断片化した目的DNAを分取していた。次いで分取したDNA断片を含むプラスミドを用いてDNA塩基配列決定をコロニーごとに行っていた。通常1回の塩基配列操作で決定できるDNA塩基長は300〜500塩基であり、1M(106)塩基の決定には2000ケ以上のコロニーを解析する必要がある。また、異なるコロニーを取ってきても同じDNA断片を含むコロニーを取る可能性もあり、2000ケの数倍、即ち1万ケに近いコロニーを取り、解析する必要がある。
【0003】
また、長いDNAの解析法としてプライマーウォーキング(primer walking)(サイエンス(Science)、第258巻、1787頁−1791頁、1992年)が知られているが、この方法はDNAを端から400塩基位ずつ決定していく方法である。すなわち決定したDNA鎖の末端近傍の配列を持つオリゴマーをプライマーとして用いて配列決定を順次行う方法である。1M塩基のDNAを解析しようとすると2500回の配列解析を行う必要があり、1回の解析に1日以上必要なので、全ての解析には数年を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように大きなDNAの塩基配列決定は従来非常に手間と時間のかかるプロセスからなっていた。更に制限酵素による切断断片のサイズや種類によってはクローニング操作でベクター中に挿入しにくいものも存在し、全塩基配列決定が困難となる場合もあり、新しい手法の開発が望まれていた。本発明の目的は、長いDNAあるいはDNA断片の混合物を効率良く解析するDNA解析方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、本発明のDNA解析方法は、(1)長いDNAを酵素などを用い、特定の配列部所で切断し、切断部に既知配列を持ち蛍光などで標識されたDNAを接合するプロセス、(2)2本鎖DNAの少なくとも末端近傍を一本鎖とするプロセス、(3)末端の既知配列に続く目的DNAの配列を認識して、その配列の違いにより分離するプロセス、(4)分離されたDNAを分取して配列決定するプロセス、の各プロセスを少なくとも有している。
【0006】
配列の違いにより分離、分取するにはDNA鎖が相補的な配列と相補結合(ハイブリダイズ)する性質を利用する。DNA切断部に結合した既知配列の一部と切断認識部配列とそれに続く2〜6マー(2〜6個の核酸が連がったオリゴマー)からなる配列に相補的な種々の種類のDNAオリゴマーをその種類別に固体表面に固定し、目的DNA断片をこれにハイブリダイズさせる。目的DNAは二本鎖状態なのでアルカリ変性させて一本鎖としたり、エキソヌクレアーゼ IIIなどの酵素を用いて二本鎖の3'末端から部分分解し、末端部を5'端が突出した形の一本鎖としたり、λエクソヌクレアーゼを用い5'末端から分解し、末端部を3'端が突出した形とした後、固体表面に固定された種々の種類のDNAオリゴマーとハイブリダイズさせ、目的DNAを分離する。これら目的DNAを上記のDNAオリゴマーの種類ごとに分取して配列を決定するが、このプロセスは種々の種類のDNA断片について同時に行う。要約すると、試料を制限酵素により切断して得たDNA断片の末端に既知配列のオリゴマーを接続し、既知配列に続いて数塩基の長さの範囲にある塩基種の多くの(できれば全ての)組合せの配列を持つオリゴマーを固体表面に固定したDNAプローブチップを用いて、オリゴマーとDNA断片との間にハイブリダイゼーションをおこさせる。ハイブリダイゼーションの有無を検出し、この検出結果からDNA断片の末端配列を知り、DNA断片を分画、又はそのまま解析する。この方法により、長いDNA又はDNA断片の混合物を効率良く解析するDNA解析法を提供でき、多数の異なる配列を持ったDNA断片を同時に解析できる。
【0007】
【作用】
1M塩基にもなる長いDNAをそのままいきなり塩基配列決定することは困難である。そこで、特定の配列を認識して切断する酵素で分断し、これらDNA断片を分離して、解析を並行して行い短時間で解析するのが本発明の主旨である。6塩基を認識する制限酵素を用いた場合、切断されたDNA断片の塩基の数(塩基長)は数百程度である。各DNA断片の末端は固有の配列を持っており、これを認識して相補配列とハイブリダイズさせて分画することが可能であるが、安定な相補結合の強さをもつハイブリダイズを行うには相補配列の長さとして10マー以上が必要である。10マーからなるオリゴマーの種類は410種すなわち約106種も存在するので、これらオリゴマーの種類を全て作り用意することは容易ではない。DNA断片の種類は数百程度であることから、これらを識別し保持するためのオリゴマーとしては数千種のものがあればよい。すなわちオリゴマーの長さが5〜6マーからなる全ての種類のDNAを用いれば識別可能である。上記の5〜6マーの配列に加えて制限酵素切断部配列と末端に結合した既知配列の一部又は全てを含むオリゴマー配列を用いることにより、上記した程度の種類のDNAを用いて、目的DNAとの間で充分な安定度をもつ相補結合をするDNAプローブを作ることができる。これら種々の種類のDNAプローブが固定された固体表面に目的DNA溶液を流すことにより、溶液中のDNAを相補結合したDNAプローブの種類別に保持、分画できる。分画されたDNAは並行してシーケンス反応を行い、解析できる。混合DNA断片種の数が数十の場合には識別用オリゴマーとして3〜4マーのものを用いてもよい。
【0008】
【実施例】
本発明の一実施例を図を用いて説明する。解析しようとする2本鎖DNA試料1としてλファージDNA(48Kb)を用いた例を説明する。λファージDNAを制限酵素EcoRI(G↓AATTC:即ち、制限酵素EcoRIは塩基配列GAATTCを識別し、GとAの間で切断する。以下、同様の意味の表現とする。)で切断し、分解物をエタノール沈殿により分取した後、5’突出端AATTを持ち2本鎖部分が
Figure 0003951309
の配列をもつ2本鎖状オリゴマーを酵素、ライゲース(ligase)を用いて切断部に結合させる。図1において2はDNA断片中の未知配列部分であり、*は蛍光体等の標識体を示す。即ち、図1に示すように3'末端配列が*ACATTTTGCTGCCGGTCACTTAAG……のDNA断片が生成する。λファージの場合、制限酵素EcoRIの切断個所は5個所と少なく、BamH I(G↓GATCC)、Bal I(TGG↓CCA)、BspH I(T↓CATGA)などで同様に試料を切断し、ラインゲーションにより末端に既知配列をつける。この既知配列の3’末端近傍には蛍光体、あるいはエレクトロルミネッセンス試薬であるルテニウム鎖体などを標識しておく。もちろん放射性標識などを用いてもよい。本実施例では標識として、Texas Red(モレキュラープローブ社商標、蛍光極大波長:約615nm)を用いた。これら酵素切断とライゲーションプロセスの後、λDNAは40弱の断片となる。これら反応生成物にエキソヌクレアーゼを加え5’末端を分解し、3’末端突出DNA断片にした後、エタノール沈殿を用いてDNAだけを分取し、1×TBEバッファー10μl(マイクロリットル)中に保持する。
【0009】
6mm×10mmの大きさのガラス表面に、文献(サイエンス(Science)第251巻、767頁−772頁、1991年)と同様の手法で、種々の種類のオリゴヌクレオチド(DNAオリゴマープローブ3)を0.1mmピッチで結合させたプローブチップ4を作製する。プローブチップ4には、全てで6000個の区画ができる。図2は本実施例で使用するDNAプローブの構造を示し、DNAプローブは、切断酵素の種類を識別する酵素認識配列5と、各DNAプローブ間で一部を共通配列とするためのユニバーサルプライマー部分6と、試料DNA配列を分離認識する部分である配列分離認識部分7とを有している。図2のように制限酵素切断部(酵素認識配列部)5の配列4種(制限酵素の数だけある)とそれに続く固有配列(配列分離認識部分である固有配列認識部7)の部分(X’- -X’)の5マーの全ての配列(45=1024)を含む15マーのオリゴマーを、プローブチップ4の各区画ごとに種類を変えて結合する。固有配列認識部7の長さを5マーとしたがこれは2〜6マーであればよい。固有配列認識部の長さがあまり短いと多種サンプルが重複して1つの区画にハイブリダイズしてしまう。逆に固有配列認識部7の長さが多過ぎると、必要なオリゴマーの種類が増大するため、上記のプローブチップ作製が大変となる。
【0010】
プローブチップ上にDNAを含む液を注入し、DNA断片をプローブチップ上のオリゴマーにハイブリダイズさせる。37℃で約1時間放置し、充分にハイブリダイゼーション反応を進行させた後、バッファー液で洗浄する。プローブチップ上のハイブリダイゼーションの状態は図3に示す計測系で測定する。プローブチップ10をレーザー8(YAGレーザー、発振波長:532nm、出力:10mW)でコリメータレンズ9を通して照射し、フィルター13付きの高感度2次元カメラ11で、プローブチップ10上の蛍光像を観測する。なお、レーザー光を細くしぼり、プローブチップの領域を走査するようなレーザー顕微鏡などを用いても同様の計測が可能である。図4は観測された蛍光像の画像の一例を模式的に示したもので、異なるDNAプローブが分離された各区画に固定されたプローブアレー14の分離区画のうち、目的DNA断片がハイブリダイした区画16から蛍光が観測されるので、その区画位置から末端の塩基配列を知ることができる。ハイブリダイゼーションの生じた各区画のDNAを分取して活用してもよい。各区画からのDNAの分取は、特願平4−42829号の「ポリヌクレオチド捕捉用チップ」で記載の発明に基づいて行うことができる。また多量に分取したいときにはハイブリダイゼーションをおこした各区画にあるオリゴマーと同じ配列を表面に保持した磁気ビーズを順次試料溜中に投入し、ハイブリダイズさせては分画する操作を繰り返したり、図5に示すように、分離区画15がアレー状に配置され、種々の種類のDNAオリゴマプローブのそれぞれを異なる分離区画に保持(異なる複数の分離区画に同じ種類のDNAオリゴマプローブが保持されてもよい)されたシート(薄板からなる線状DNAプローブアレー17)を複数個用意し、複数の線状DNAプローブアレー17の位置をそれらの分離区画の配置方向でずらして重ね合わせて配置して、特定ライン上に分取の対象となるDNA断片に対応するプローブが固定された分離区画(目的DNAを補足するDNAプローブ区画19)が一列に並ぶようにしてDNA流路18を形成し、DNA流路18に試料DNAを含む液を流すことにより、複数の目的DNAを順次捕捉することで効率良く分取する方法が可能である。また、細い棒の先端にDNAオリゴマープローブを具備した種々のプローブ棒を用意し、必要な配列をもつプローブ棒を選択して束ねて試料液中につけ、DNAをハイブリダイズして分取してもよい。即ちシート状のプローブアレーの代わりにプローブ毎に分離して扱えるプローブ媒体を用いてもよい。分取の対象となるDNA断片に対応するプローブが固定された分離区画は、複数の線状DNAプローブアレー17を2次元に配列して構成される2次元チップを図3、図4で説明したような装置によりあらかじめ解析、検査しておく。このように末端配列の知られたDNAを単離し得ることができる。DNAの長さが1Kb〜2Kbあるいはそれ以下の時にはPCR(Polymerase Chain Reaction)により試料DNAを増幅できるのでプローブチップ4、プローブチップ10、プローブアレー14、17から直接分画し増幅したり、プローブチップ4、プローブチップ10、プローブアレー14、17等の上に分画領域を他と仕切る障壁を設けてこれ等の上で直接PCR増幅してもよい。PCR用プライマーには既知配列を含む両末端に相補なオリゴマーを使用できる。プローブチップ上のDNAオリゴマーからなるプローブが試料DNAの3’末端側にハイブリダイズし、プローブオリゴマーの3’末端側から試料DNA鎖に沿って相補鎖合成できる時には、まず相補鎖をプローブチップ上に形成し、これを鋳型としてPCR増幅し、利用することもできる。この場合相補鎖から合成された試料DNAと相同な鎖を熱離脱変性させて取り出し、計測に用いる。
【0011】
このように分画して得られたDNA断片から通常の方法に従って塩基配列決定用の反応を行い、ゲル電気泳動あるいは他の方法により配列を決定する。配列決定用のプライマーとして、ラインゲーションに用いたオリゴマーとの共通配列部分を活用できるので多くの種類を用意する必要が無い。配列決定反応及び配列決定操作(ゲル電気泳動による)は一度に多数の試料に関して行えるので、本発明により長いDNAを分断・分画すればこれら分画された試料に関する配列決定を一度に行うことができる。制限酵素による試料の断片化はいくつかの組合せの異なる酵素で複数回行うと全ての配列を脱落無く決定することができる。また、一度の配列決定では充分な長さまで決定できない場合には、読み取ったDNA配列の終点近傍にハイブリダイズするプライマーを合成して、更に長い方の部分の配列を決定すればよい。
【0012】
上記で説明した実施例では酵素切断部配列に続く5マーの塩基配列で目的DNAを選別分画したが、目的DNA断片の種類が少ないときは2〜4マーの塩基配列で選別分画することもできる。断片の種類が多い場合は、ゲル電気泳動などで10種位ずつ大まかにグループに分離した後、各グループについて選別のための短い配列を持ったオリゴマープローブを使用して解析、検査してもよい。
【0013】
上記の実施例では、エキソヌクレアーゼを用いて1本鎖にしたDNAをハイブリダイゼーションにより確保したが、熱変性等で1本鎖にしてからハイブリダイゼーションさせて目的とするDNAを確保してもよい。さらに引き続き相補鎖合成反応、及び熱変性を行うことでガラス上に固定されたDNA断片を得て、これを配列解析に活用してもよい。また、この状態で固体表面に固定されたプライマー(DNAオリゴマープローブ)とユニバーサルプライマーによるPCR増幅を行いコピー数を増やして解析に用いてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば長いDNAを切断分割し、切断分割したDNAの両末端の配列を知り、これを利用して各断片を分画することができる。更に分画された断片を同時に解析することにより短時間に長いDNAの解析をすることができる。例えば、1M塩基のDNAを約500個の平均鎖長2Kbの断片にわけて並行解析すると、末端配列サーチ、分画に2〜3日、配列決定をゲルキャピラリーアレーとプライマーウォーキングを用いて行うと3〜4日で行えるので約1週間で解析でき、従来より百倍近い速さで解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるDNA解析法を説明するフロー図。
【図2】本発明で使用するDNAプローブの構造図。
【図3】本発明で使用するハイブリダイゼーション反応の有無を計測するための装置の構成の一例を示す図。
【図4】チップ上にハイブリしたDNAからの蛍光パターンの一例を示す図。
【図5】線状DNAプローブアレーを組合せた分画方法を示す概念図。
【符号の説明】
1…解析しようとする2本鎖DNA、2…DNA断片中の未知配列部分、3…DNAオリゴマープローブ、4…プローブチップ、5…酵素認識配列部、6…ユニバーサルプライマー部分、7…配列分離認識部分、8…レーザー、9…コリメーターレンズ、10…プローブチップ、11…高感度カメラ、12…データ処理機、13…フィルター、14…プローブアレー、15…分離区画、16…DNAがハイブリダイズした区画、17…線状DNAプローブアレー、18…DNA流路、19…目的DNAを捕捉するDNAプローブ区画。

Claims (16)

  1. (1)制限酵素でDNAを切断してDNA断片を得る工程と,
    (2)前記DNA断片の3’末端に,蛍光体,エレクトロルミネッセンス試薬,放射性標識の何れかが結合された既知の塩基配列を持つオリゴマーを結合する工程と,
    (3)前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し前記DNA断片を分取する工程と,
    (4)分取された前記DNA断片の塩基配列を決定する工程とを有し、
    工程(3)では,分離された各区画に異なるDNAプローブが固定されたプローブアレーを用いて,前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し,前記オリゴマーの少なくとも一部及び前記DNA断片の3’末端近傍と,前記DNAプローブとの間でハイブリダイゼーションを行うことにより前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し,
    前記DNAプローブの塩基配列が,前記オリゴマーの少なくとも一部の配列と,前記制限酵素による認識配列と,前記認識配列に続く少なくとも2塩基の長さの塩基配列とからなる一連の塩基配列に相補であることを特徴とするDNA解析方法。
  2. (1)制限酵素でDNAを切断してDNA断片を得る工程と,
    (2)前記DNA断片の3’末端に,蛍光体,エレクトロルミネッセンス試薬,放射性標識の何れかが結合された既知の塩基配列を持つオリゴマーを結合する工程と,
    (3)前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し前記DNA断片を分取する工程と,
    (4)分取された前記DNA断片の塩基配列を決定する工程とを有し、
    工程(3)では,分離された各区画に異なるDNAプローブが固定されたプローブアレーを用いて,前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し,前記オリゴマーの少なくとも一部及び前記DNA断片の3’末端近傍と,前記DNAプローブとの間でハイブリダイゼーションを行うことにより前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し,前記DNA断片と前記DNAプローブとの間でのハイブリダイゼーションの有無により前記DNA断片の、前記制限酵素による認識配列と、それに続く少なくとも2塩基の塩基配列を識別することを特徴とするDNA解析方法。
  3. (1)制限酵素でDNAを切断してDNA断片を得る工程と,
    (2)前記DNA断片の3’末端に,蛍光体,エレクトロルミネッセンス試薬,放射性標識の何れかが結合された既知の塩基配列を持つオリゴマーを結合する工程と,
    (3)前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し前記DNA断片を分取する工程と,
    (4)分取された前記DNA3’断片の塩基配列を決定する工程とを有し、
    異なるDNAプローブが固定される分離された区画が線状に配列され,前記区画の配列方向で相互にずらすことができる複数のプローブアレーを組合わせて用い,工程(3)では,前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列の識別して複数の前記DNA断片を分取し,前記オリゴマーの少なくとも一部及び前記DNA断片の3’末端近傍と,前記DNAプローブとの間でハイブリダイゼーションを行うことにより前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し、前記DNA断片と前記DNAプローブとの間でのハイブリダイゼーションの有無により前記DNA断片の、前記制限酵素による認識配列と、それに続く少なくとも2塩基の塩基配列を識別することを特徴とするDNA解析方法。
  4. (1)制限酵素でDNAを切断してDNA断片を得る工程と,
    (2)前記DNA断片の3’末端に,蛍光体,エレクトロルミネッセンス試薬,放射性標識の何れかが結合された既知の塩基配列を持つオリゴマーを結合する工程と,
    (3)前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し前記DNA断片を分取する工程と,
    (4)分取された前記DNA断片の塩基配列を決定する工程とを有し、
    工程(3)では,異なるDNAプローブが固定され,前記DNAプローブの種類毎に分離して扱うことができるプローブ媒体を用いて,前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し,前記オリゴマーの少なくとも一部及び前記DNA断片の3’末端近傍と,前記DNAプローブとの間でハイブリダイゼーションを行うことにより前記DNA断片の3’末端近傍の塩基配列を識別し、前記DNA断片と前記DNAプローブとの間でのハイブリダイゼーションの有無により前記DNA断片の、前記制限酵素による認識配列と、それに続く少なくとも2塩基の塩基配列を識別することを特徴とするDNA解析方法。
  5. 請求項1に記載のDNA解析方法に於いて,前記認識配列に続く前記塩基配列が2塩基長から6塩基長であることを特徴とするDNA解析方法。
  6. 請求項1に記載のDNA解析方法に於いて,前記認識配列に続く前記塩基配列は,2塩基から6塩基の全ての組合わせを含むことを特徴とするDNA解析方法。
  7. (1)DNAを制限酵素により切断して得たDNA断片の末端に既知の塩基配列のオリゴマーを結合する工程と,
    (2)前記既知の塩基配列に相補的な配列と、前記既知の塩基配列に相補的な配列に続く、制限酵素の認識配列の相補配列と、前記制限酵素の認識配列の相補配列に続く、2塩基から6塩基の全ての組合わせの塩基配列とのそれぞれを持つ複数種類のオリゴマーを固体表面に固定したDNAプローブチップを用いて,前記オリゴマーと前記DNA断片との間のハイブリダイゼーションの有無により前記DNA断片の前記既知の塩基配列のオリゴマーが結合した末端の近傍の塩基配列を識別し,前記DNA断片を前記DNAプローブチップ上で分画する工程とを有することを特徴とするDNA解析方法。
  8. (1)制限酵素を用いて2本鎖DNAを切断して2本鎖DNA断片を得る工程と,
    (2)既知の塩基配列を有し標識されたDNAオリゴマーを前記2本鎖DNA断片の3’末端部位に結合する工程と,
    (3)前記DNAオリゴマーが結合された前記2本鎖DNA断片から1本鎖DNA断片を得る工程と,
    (4)前記DNAオリゴマーの少なくとも一部に相補な塩基配列と,前記制限酵素による認識配列に相補な配列と,2塩基から6塩基の全ての組合わせの塩基配列のそれぞれの塩基配列とからなる,複数種類のDNAプローブを用いて,前記1本鎖DNA断片の,前記認識配列に続く2塩基から6塩基の塩基配列を,ハイブリダイゼーションの有無により認識して,認識した塩基配列の違いにより前記1本鎖DNA断片を分離する工程とを有し,前記DNAプローブは,固相の分離された区画に種類毎に固定されるものであることを特徴とするDNA解析方法。
  9. 請求項8に記載のDNA解析方法に於いて,プローブアレーの分離された各区画に,前記DNAプローブが種類毎に固定されることを特徴とするDNA解析方法。
  10. 請求項8に記載のDNA解析方法に於いて,分離された複数の区画が線状に配列され前記区画の配列方向で相互にずらすことができる複数の線状のプローブアレーの各区画に,前記DNAプローブが種類毎に固定されることを特徴とするDNA解析方法。
  11. 請求項8に記載のDNA解析方法に於いて,前記DNAプローブの種類毎に分離して扱うことができるプローブ媒体に,前記DNAプローブが種類毎固定されることを特徴とするDNA解析方法。
  12. (1)制限酵素を用いて2本鎖DNAを切断して2本鎖DNA断片を得る工程と,
    (2)既知の塩基配列を有し標識されたDNAオリゴマーを前記2本鎖DNA断片の3’末端部位に結合する工程と,
    (3)前記DNAオリゴマーが結合された2本鎖DNA断片から1本鎖DNA断片を得る工程と,
    (4)前記1本鎖DNA断片の,前記DNAオリゴマーの塩基配列及び前記制限酵素の認識配列に続く塩基配列を,DNAプローブとのハイブリダイゼーションの有無により認識し,認識された塩基配列の違いにより,前記1本鎖DNA断片を分離する工程とを有し,前記DNAプローブは,固相の分離された区画に種類毎に固定されるものであることを特徴とするDNA解析方法。
  13. (1)DNAを制限酵素により切断して得たDNA断片の末端に既知の塩基配列のオリゴマーを結合する工程と,
    (2)前記既知の塩基配列の一部と前記制限酵素に特異的な切断認識部配列と前記切断認識配列に続く2塩基から6塩基からなる塩基配列に相補的な複数種類のプローブを固体表面に固定したDNAプローブチップを用いて,前記プローブと前記DNA断片の少なくとも一部との間のハイブリダイゼーションをさせる工程と、
    (3)前記ハイブリダイゼーションの有無を検出する工程とを有することを特徴とするDNA解析方法。
  14. 前記2塩基から6塩基からなる塩基配列は、2塩基から6塩基からの塩基長を有する塩基種の全ての組合せであることを特徴とする請求項13に記載のDNA解析方法。
  15. (1)DNAを制限酵素により切断して得たDNA断片の末端に既知の塩基配列のオリゴマーを結合する工程と,
    (2)前記既知の塩基配列の一部と前記制限酵素に特異的な切断認識部配列とに相補的な塩基配列と、前記相補的な塩基配列に続く2塩基から6塩基からなる塩基配列とからなる複数種類のプローブを固体表面に固定したDNAプローブチップを用いて,前記プローブと前記DNA断片の少なくとも一部との間のハイブリダイゼーションをさせる工程と、
    (3)前記ハイブリダイゼーションの有無を検出する工程とを有することを特徴とするDNA解析方法。
  16. 前記2塩基から6塩基からなる塩基配列は、2塩基から6塩基からの塩基長を有する塩基種の全ての組合せであることを特徴とする請求項15に記載のDNA解析方法。
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