JP3950283B2 - 流量加減弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流量加減弁に関し、特に、蒸気タービンの蒸気流量を制御する蒸気加減弁などに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来の蒸気加減弁の構成を示す断面図である。図14に示す蒸気加減弁1は、蒸気タービンの蒸気流量を制御する流量加減弁である。詳細な説明は省略するが、図14に示すように、蒸気加減弁1では、弁体である主弁2と、この主弁2の周囲を囲むケージ3との間に円筒状の隙間4を形成し、この隙間4に流入した蒸気が、図14中に実線の矢印Aで示す主流と、図14中に点線の矢印Bで示すバイパス流とに分流するように構成されている。このように隙間4に流入した蒸気を分流してバイパス流を生じさせるのは、主弁2の駆動力を低減させるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の蒸気加減弁1では、弁の出入口の圧力比と弁リフトとの関係を定めたシーケンスにしたがって弁の開閉を行うが、その際、シーケンスによっては弁が微開時に隙間4における蒸気の流れ(隙間流れ)により、主弁2に自励振動が発生する可能性も考えられる。主弁2に自励振動が発生した場合には、主弁2の外周面2aがケージ3の内周面3aに衝突して、異音が発生したり、また、内周面3a又は外周面2aに摩耗や損傷が発生する虞がある。
【0004】
従って、本発明は上記の問題点に鑑み、弁体とケージとの隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる蒸気加減弁などの流量加減弁において、前記隙間流れによる弁体の自励振動を防止することを課題とする。
【0005】
なお、特開平9−72430号公報には主弁の振動の軽減化を図った蒸気加減弁が提案されている。図15に示すように、ここで提案されている蒸気加減弁11では、主弁12と弁座13との間に形成される隙間(蒸気流路)14の最小断面積位置を蒸気流路14の出口に位置させることにより、衝撃波の発生位置を蒸気流路14の出口より外方に移動させ、且つ、主弁12の弁頭部の曲率半径R1 、弁座13の円弧部の曲率半径R2 を何れも従来よりも大きく設定して蒸気流の剥離を抑制し、これらの相乗作用により弁振動を軽減している。
【0006】
しかしながら、本発明の課題が隙間流れによる主弁の自励振動防止であるのに対し、上記公報において提案されている蒸気加減弁11の構成は主弁12と弁座13との隙間14を出た流れ(図15中のC部分の流れ)が剥離等によって乱れることにより生じる振動を防止するものである。また、本発明の対象となる蒸気加減弁1は主弁2とケージ3との隙間4に流入した蒸気が主流とバイパス流とに分流する構成のものであるのに対し、図15に示す蒸気加減弁11は主流のみが流れる構成のものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積を狭め、前記バイパス流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、第2発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記主流出口の流路面積を狭め、前記主流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、第3発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積と前記主流出口の流路面積とを狭め、前記バイパス流出口の圧力損失と前記主流出口の圧力損失とを大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、第4発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0011】
また、第5発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0012】
また、第6発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0013】
また、第7発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0014】
また、第8発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0015】
また、第9発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0016】
また、第10発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージには複数の孔からなるマフラが設けられており、
前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭め、且つ、前記弁体を主流出口側に移動させて弁開度を低下させたときに前記突起が、前記マフラの前記複数の孔よりも主流出口側に位置する構成としたことを特徴とする。
【0017】
また、第11発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0018】
また、第12発明の流量加減弁は、第3発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭め、
前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0019】
また、第13発明の流量加減弁は、第4又は第8発明の流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0020】
また、第14発明の流量加減弁は、第5又は第9発明の流量加減弁において、
前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0021】
また、第15発明の流量加減弁は、第12発明の流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面又は前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の形態に係る蒸気加減弁の構成を示す断面図、図2は図1のD−D線矢視断面図、図3は図1のE部拡大断面図である。また、図4〜図12は図3に相当する図であって、蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【0024】
図1及び図2に示す蒸気加減弁21は、発電プラントなどの蒸気タービンの蒸気流量を制御する流量加減弁である。詳述すると、図1及び図2に示すように、弁箱22の側部には蒸気入口23が形成され、弁箱23の下部には蒸気出口24が形成されている。弁箱22の内側には円筒状のケージ25が固定されており、これらの弁箱22の内周面22aとケージ25の外周面25aとの間には空間部26が形成されている。また、ケージ25には複数の弁窓(孔)27が形成されている。従って、発生した蒸気は、蒸気入口23を介して空間部26へと流入し、更に、弁窓27を介してケージ25内へと流入する。
【0025】
ケージ25の内側には弁体である主弁28が設けられており、この主弁28に対応するように弁箱22の内面には弁座29が形成されている。また、主弁28には弁棒31が取り付けられている。従って、この蒸気加減弁21では、弁棒31とともに主弁28を図示しない駆動源により、図1中に矢印Fで示すように軸方向(図1中の上下方向)に移動させて、主弁28と弁座29の間の流路面積を調整することより、蒸気タービンへ供給する蒸気の流量を制御する。
【0026】
また、この蒸気加減弁21では、主弁28とこの主弁28の周囲を囲むケージ25との間に円筒状の隙間30を形成しており、この隙間30に流入した蒸気が、主弁28の移動方向(軸方向)に沿って、図1中に実線の矢印Hで示すように下方へと流れる主流と、図1中に点線の矢印Gで示すように上方へと流れるバイパス流とに分流するように構成されている。このように隙間30に流入した蒸気を分流してバイパス流を生じさせるのは、主弁28の駆動力を低減させるためである。
【0027】
また、主弁28の内側にはバイパス蒸気の通路となる空間部28bが形成されており、主弁28の底部28cには複数の小径孔28dが開けられている。従って、隙間30において上方へと分流したバイパス蒸気は、主弁28の内側の空間部28bへ流入して下方へと流れ、底部の孔28dから排出されて主流の蒸気と合流する。これらの蒸気は蒸気出口24から流出して蒸気タービンへと供給される。なお、バイパス流量は主弁28の外周面28aの途中に突設したシールリング32によって調節されている。また、ケージ25の下部には複数の小径孔33aからなるマフラ33が設けられている。
【0028】
そして、本実施の形態では、図1及び図3に示すように隙間30における蒸気の流れ(隙間流れ)による主弁28の自励振動を抑制するため、主弁28の外周面28aに隙間30のバイパス流出口30aに向って徐々にケージ25側に傾斜する先細のテーパ面28a−1を形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積を狭めている。つまり、このようにバイパス流出口30aの流路面積を狭めた構造にすると、主弁28が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、主弁28の自励振動の発生を防止することができる。
【0029】
或いは、図4に示すように隙間流れによる主弁28の自励振動を抑制するため、主弁28の外周面28aに隙間30の主流出口30bに向って徐々にケージ25側に傾斜する先細のテーパ面28a−2を形成することにより、主流出口30bの流路面積を狭めてもよい。このように主流出口30bの流路面積を狭めた構造にした場合にも、主弁28が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、主弁28の自励振動の発生を防止することができる。
【0030】
なお、バイパス流出口30aの流路面積を狭めるか、主流出口30bの流路面積を狭めるかは、どちらの流路面積を狭めた場合に主弁28の自励振動の抑制効果がより顕著であるかによって、適宜選択すればよい。
【0031】
また、隙間流れによる主弁28の自励振動を抑制するためにバイパス流出口30aの流路面積を狭める手段や主流出口30bの流路面積を狭める手段としては、上記の他にも、図5〜図10に示す手段がある。
【0032】
図5では、ケージ25の内周面25bに隙間30のバイパス流出口30aに向って徐々に主弁28側に傾斜する先細のテーパ面25b−1を形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積を狭めている。
【0033】
図6では、ケージ25の内周面25bに隙間30の主流出口30bに向って徐々に主弁28側に傾斜する先細のテーパ面25b−2を形成することにより、主流出口30bの流路面積を狭めている。
【0034】
図7では、主弁28の外周面28aにおける隙間30のバイパス流出口位置に突起28a−3を形成することにより、バイパス流出口32の流路面積を狭めている。この場合には突起28a−3を設けることによってバイパス流出口30aの圧力損失を大きくしている。この場合にも、主弁28が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、主弁28の自励振動の発生を防止することができる。また、図8〜図10にも、突起を設けてバイパス流出口30a又は主流出口30bの圧力損失を大きくする場合の構成例を示している。
【0035】
図8では、主弁28の外周面28aにおける隙間30の主流出口位置に突起28a−4を形成することにより、主流出口30bの流路面積を狭めている。
【0036】
図9では、ケージ25の内周面25bにおける隙間30のバイパス流出口位置に突起25b−3を形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積を狭めている。
【0037】
図10では、ケージ25の内周面25bにおける隙間30の主流出口位置に突起25b−4を形成することにより、主流出口30bの流路面積を狭めている。
【0038】
また、上記ではバイパス流出口30a又は主流出口30bの何れか一方の流路面積を狭めているが、上記の構成を組み合わせることにより、バイパス流出口30aと主流出口30bの両方の流路面積を狭めようにしてもよい。
【0039】
即ち、主弁28の外周面28aに隙間30のバイパス流出口30aに向って徐々にケージ25側に傾斜するテーパ面28a−1を形成すること、ケージ25の内周面25bに隙間30のバイパス流出口30aに向って徐々に主弁28側に傾斜するテーパ面25b−1を形成すること、主弁28の外周面28における隙間30のバイパス流出口位置に突起28a−3を形成すること、又は、ケージ25の内周面25bにおける隙間30のバイパス流出口位置に突起25b−3を形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積を狭め、
主弁28の外周面28aに隙間30の主流出口30bに向って徐々にケージ25側に傾斜するテーパ面28a−2を形成すること、ケージ25の内周面25bに隙間30の主流出口30bに向って徐々に主弁28側に傾斜するテーパ面25b−2を形成すること、主弁28の外周面28aにおける隙間30の主流出口位置に突起28a−4を形成すること、又は、ケージ25の内周面25bにおける隙間30の主流出口位置に突起25b−4を形成することにより、主流出口30bの流路面積を狭めてもよい。
【0040】
なお、例として、図11には、主弁28の外周面28aにテーパ面28a−1とテーパ面28a−2とを形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積と主流出口30bの流路面積とを狭めた場合を示し、また、図12には、主弁28の外周面28に突起28a−3と突起28a−4とを形成することにより、バイパス流出口30aの流路面積と主流出口30bの流路面積とを狭めた場合を示した。
【0041】
この場合にも、主弁28が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、主弁28の自励振動の発生を防止することができ、しかも、バイパス流出口30aの流路面積と主流出口30bの流路面積とを狭めているため、何れか一方の流路面積のみを狭める場合に比べて、より効果的に主弁28の自励振動を防止することができる。
【0042】
また、主弁28の外周面28aにテーパ面28a−1又はテーパ面28a−2を形成する場合や、ケージ25の内周面25bにテーパ面25b−1又はテーパ面25b−2を形成する場合には、これらの先細テーパ面25b−1,25b−2,28a−1,28a−2のテーパ角度を30°以下とすることが望ましい。即ち、図3及び図4に示す主弁28のテーパ面28a−1,28a−2のテーパ角度θ1 を30°以下とし、また、図5及び図6に示すケージ25のテーパ面25b−1,25b−2のテーパ角度θ2 も30°以下とする。
【0043】
これは、主弁28及びケージ25のテーパ面28a−1,28a−2,25a−1,25a−2のテーパ角度は30°以下で充分に主弁28の自励振動を抑制する効果が得られ、しかも、このようにテーパ角度が30°以下であれば加工量が少なくてみ、製造が容易である。
【0044】
更に、主弁28にテーパ面28a−1又はテーパ面28a−2を形成する場合には、このらのテーパ角度を30°以下にすることにより、蒸気の流れによって主弁28に働く軸方向の力を小さくすることができる。つまり、図13に例示したように主弁28のテーパ28a−2のテーパ角度が大きい場合に比べて小さい場合の方が、蒸気の流れによって主弁28(テーパ面28a−2)に働く軸方向の力Fが小さくなる。このように主弁28に働く軸方向の力Fを小さくすることによって、主弁28の駆動力を低減することができる。
【0045】
なお、蒸気の流れによって主弁28に働く軸方向の力を低減するという観点からは、主弁28の外周面28aにテーパ面28a−1,28a−2を形成するよりも、ケージ25の内周面25aにテーパ面25a−1,25b−2 を形成する方が有利である。
【0046】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積を狭め、前記バイパス流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0047】
従って、この第1発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0048】
また、第2発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記主流出口の流路面積を狭め、前記主流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0049】
従って、この第2発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0050】
また、第3発明の流量加減弁は、弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積と前記主流出口の流路面積とを狭め、前記バイパス流出口の圧力損失と前記主流出口の圧力損失とを大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする。
【0051】
従って、この第3発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができ、しかも、バイパス流出口の流路面積と主流出口の流路面積とを狭めているため、何れか一方の流路面積のみを狭める場合に比べて、より効果的に弁体の自励振動を防止することができる。
【0052】
また、第4発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0053】
従って、この第4発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0054】
また、第5発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0055】
従って、この第5発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。しかも、弁体の外周面にテーパ面を形成する場合に比べて、この場合の方が、蒸気の流れによって弁体に働く軸方向の力を低減するという観点からは有利である。
【0056】
また、第6発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0057】
従って、この第6発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0058】
また、第7発明の流量加減弁は、第1発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0059】
従って、この第7発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0060】
また、第8発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0061】
従って、この第8発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0062】
また、第9発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0063】
従って、この第9発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。しかも、弁体の外周面にテーパ面を形成する場合に比べて、この場合の方が、蒸気の流れによって弁体に働く軸方向の力を低減するという観点からは有利である。
【0064】
また、第10発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージには複数の孔からなるマフラが設けられており、
前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭め、且つ、前記弁体を主流出口側に移動させて弁開度を低下させたときに前記突起が、前記マフラの前記複数の孔よりも主流出口側に位置する構成としたことを特徴とする。
【0065】
従って、この第10発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0066】
また、第11発明の流量加減弁は、第2発明の流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0067】
従って、この第11発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができる。
【0068】
また、第12発明の流量加減弁は、第3発明の流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭め、
前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする。
【0069】
従って、この第12発明の流量加減弁によれば、弁体が振動したときに反対向きの減衰力が働くため、弁体の自励振動の発生を防止することができ、しかも、バイパス流出口の流路面積と主流出口の流路面積とを狭めているため、何れか一方の流路面積のみを狭める場合に比べて、より効果的に弁体の自励振動を防止することができる。
【0070】
また、第13発明の流量加減弁は、第4又は第8発明の流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0071】
従って、この第13発明の流量加減弁によれば、弁体のテーパ面のテーパ角度を30°以下としたため、充分に弁体の自励振動を抑制する効果が得られ、しかも、加工量が少なくてみ、製造が容易である。更に、弁体のテーパ面のテーパ角度を30°以下にすることにより、蒸気の流れによって弁体に働く軸方向の力を小さくすることができるため、弁体の駆動力を低減することができる。
【0072】
また、第14発明の流量加減弁は、第5又は第9発明の流量加減弁において、
前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0073】
従って、この第14発明の流量加減弁によれば、ケージのテーパ面のテーパ角度を30°以下としたため、充分に弁体の自励振動を抑制する効果が得られ、しかも、加工量が少なくてみ、製造が容易である。
【0074】
また、第15発明の流量加減弁は、第12発明の流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面又は前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする。
【0075】
従って、この第15発明の流量加減弁によれば、弁体又はケージのテーパ面のテーパ角度を30°以下としたため、充分に弁体の自励振動を抑制する効果が得られ、しかも、加工量が少なくてみ、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る蒸気加減弁の構成を示す断面図である。
【図2】図1のD−D線矢視断面図である。
【図3】図1のE部拡大断面図である。
【図4】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図5】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図6】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図7】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図8】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図9】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図10】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図11】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図12】蒸気加減弁の他の要部構成を示す拡大断面図である。
【図13】蒸気の流れによって主弁に働く軸方向の力を示す説明図である。
【図14】従来の蒸気加減弁の構成を示す断面図である。
【図15】従来の他の蒸気加減弁の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
21 蒸気加減弁
22 弁箱
22a 内周面
23 蒸気入口
24 蒸気出口
25 ケージ
25a 外周面
25b 内周面
25b−1 テーパ面
25b−2 テーパ面
25b−3 突起
25b−4 突起
26 空間部
27 弁窓
28 主弁
28a 外周面
28a−1 テーパ面
28a−2 テーパ面
28a−3 突起
28a−4 突起
28b 空間部
28c 底部
28d 孔
29 弁座
30 隙間
30a バイパス流出口
30b 主流出口
31 弁棒
32 シールリング
33 マフラ
33a 孔
Claims (15)
- 弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積を狭め、前記バイパス流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする流量加減弁。 - 弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、
前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記主流出口の流路面積を狭め、前記主流出口の圧力損失を大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする流量加減弁。 - 弁体とこの弁体の周囲を囲むケージとの間に隙間を形成し、この隙間に流入した流体が主流とバイパス流とに分流するように構成してなる流量加減弁において、前記隙間流れによる前記弁体の自励振動を抑制するように前記隙間における前記バイパス流出口の流路面積と前記主流出口の流路面積とを狭め、前記バイパス流出口の圧力損失と前記主流出口の圧力損失とを大きくして、前記弁体が自励振動したときに反対向きの減衰力が働くようにしたことを特徴とする流量加減弁。
- 請求項1に記載する流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項1に記載する流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項1に記載する流量加減弁において、
前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項1に記載する流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項2に記載する流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項2に記載する流量加減弁において、
前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項2に記載する流量加減弁において、
前記ケージには複数の孔からなるマフラが設けられており、
前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭め、且つ、前記弁体を主流出口側に移動させて弁開度を低下させたときに前記突起が、前記マフラの前記複数の孔よりも主流出口側に位置する構成としたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項2に記載する流量加減弁において、
前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項3に記載する流量加減弁において、
前記弁体の外周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間のバイパス流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間のバイパス流出口位置に突起を形成することにより、前記バイパス流出口の流路面積を狭め、前記弁体の外周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記ケージ側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記ケージの内周面に前記隙間の主流出口に向って徐々に前記弁体側に傾斜するテーパ面を形成すること、前記弁体の外周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成すること、又は、前記ケージの内周面における前記隙間の主流出口位置に突起を形成することにより、前記主流出口の流路面積を狭めたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項4又は8に記載する流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項5又は9に記載する流量加減弁において、
前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする流量加減弁。 - 請求項12に記載する流量加減弁において、
前記弁体のテーパ面又は前記ケージのテーパ面のテーパ角度を30度以下としたことを特徴とする流量加減弁。
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