JP3949002B2 - 包装用補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、なす、きゅうり、ほうれん草などの蔬菜類や果物類、花卉、鉢植え草花などを包装袋で包装する作業に用いる包装用補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットなどで販売されている蔬菜類や果物などは、透明なプラスチックスフイルムで形成された包装袋内に収容され、包装袋の上縁部を粘着テープなどで結束した状態で商品棚などに陳列されている。これらの商品の包装作業は、蔬菜類や果物などを生産者から集荷し、スーパーマーケットなどに納入するまでの過程で行われている。
【0003】
従来、これらの包装作業は全て手作業で行われていたので多大な労力と時間が費やされていたが、本出願人はこのような状況を改善するために包装用補助装置を開発し、平成7年特許願第353707号として特許出願を行っている。この包装用補助装置を使用することにより、包装作業の効率を大幅に向上させることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記包装用補助装置は、包装作業において、収納部に収納されている包装袋の開口部を開く手段として送風機などを用いているが、包装袋に生じる静電気の吸着作用などが原因で、送風機からの送風だけでは包装袋の開口部が自動的に開かないことがあり、このような場合、手作業で包装袋の開口部を開かなければならないので、包装作業の効率を低下させる要因の一つとなっている。
【0005】
また、前記包装用補助装置の送風機は電動モータで作動するようにたっているため、この装置を用いて包装作業を行う際には、送風機を作動させるための電源として商用電源設備あるいは電池が必要である。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、包装袋を用いた蔬菜類などの包装作業を人力のみで効率良く行うことのできる包装用補助装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の包装用補助装置は、柔軟なフィルム材で形成され上縁部に開口部を有する複数の袋体を垂下状態で離脱可能に保持する袋保持部と、前記袋体の一部を着脱可能に吸着する吸着手段と、前記袋保持部に保持された袋体の一方の上縁部に前記吸着手段を接触させて他方の上縁部から離隔させることによって前記袋体の上縁部を開口するため支軸を介して回動可能に取り付けられた円弧形状の開口部材とを備え
前記開口部材の前記吸着手段によって開口された袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入、離脱可能であって被包装物を袋内へ導入する機能を有する誘導具が設けられたくの字状の誘導具アームを支軸を介して回動可能に取り付け、
前記開口部材を回動させ前記吸着手段を前記袋体の上縁部に接触、離隔させることによって前記誘導具アームも同じ方向に回動して前記誘導具が前記袋体の上縁部から袋体内へ挿入、離脱する連動機構として、前記誘導具アームと前記回動部材とを連結する線材を設けたことを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることにより、袋保持部に垂下状態で保持された袋体の一方の上縁部に開口部材の吸着手段を接触させた後、離隔方向へ移動させれば、吸着手段の吸着力で吸着された一方の上縁部が吸着手段とともに他方の上縁部から離れて、袋体の上縁部が開口された状態となるため、袋体内へ被包装物を容易に挿入することができる。この後、被包装物の挿入が完了した袋体の上縁部から吸着手段を離脱させ、被包装物が挿入された袋体を袋保持部から離脱させることができる。被包装物が挿入された袋体を袋保持部から離脱させた後は、前記と同様、袋保持部に保持された次の袋体の上縁部に吸着手段を接近、離隔させれば前記と同様の手順で包装作業を行なうことができる。したがって、包装袋を用いた蔬菜類などの包装作業を人力のみで効率良く行うことができる。
【0009】
ここで、複数の袋体を積層収容した状態で前記袋保持部に着脱可能な袋収容体を設ければ、包装作業の開始前に袋保持部へ複数の袋体をセットする場合、複数の袋体を積層収容した袋収容体をそのまま袋保持部へ装着できるようになるので、柔軟で曲がりやすく、取り扱い性の悪い袋体の装着作業を簡易化することができる。また、包装作業の進行に伴って袋保持部の袋体が無くなったり、使用する袋体の規格(サイズ)や印刷デザインなどを変更したりする場合、複数の袋体が積層収容された新たな袋収容体あるいは規格などが異なる他の袋体が収容された袋収容体と交換すればよいので、袋体補充作業や袋体変更作業も簡易化することができ、包装作業全体の効率向上を図ることができる。
【0010】
一方、前記開口部材の吸着手段によって開口された袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入、離脱可能であって被包装物を袋内へ導入する機能を有する誘導具が設けられたくの字状の誘導具アームを支軸を介して回動可能に取り付けたことにより、誘導具内に被包装物を投入するだけで袋体内への挿入を行うことが可能となるので、作業性が向上し、被包装物の損傷も防止することができる。
【0011】
この場合、前記吸着手段を前記袋体の上縁部に接触、離隔させることによって前記誘導具アームも同じ方向に回動して前記誘導具が前記袋体の上縁部から袋体内へ挿入、離脱する連動機構として、前記誘導具アームと前記回動部材とを連結する線材を設けている。従って、前記吸着手段の接触、離隔で袋体の上縁部を開口すればその操作によって自動的に前記誘導具が袋体内へ挿入され、被包装物の挿入作業を直ちに開始することができるようになるため、誘導具のセッティングに手間がかからず、作業効率が向上する。挿入作業の完了後、誘導具を袋体の開口部から離脱させ、被包装物が挿入された袋体を袋保持部から取り外せば、次の袋体の上縁部に対して吸着手段を接触、離隔させ包装作業を再開することができる。
【0012】
前記吸着手段として、前記袋体の上縁部に着脱可能に接着する粘着部材を設ければ、袋体に生じる静電気による相互吸着力で邪魔されたり、袋体を傷つけたりすることなく、その上縁部をスムーズに開口することができるようになり、被包装物の挿入後、粘着部材の粘着力よりも強い力で引っ張れば簡単に袋体を離脱させることができるので、被包装物を挿入した袋体の取り外しも容易である。なお、粘着部材としては、アクリルゴムなどの合成ゴムあるいはPVA(ポリビニルアルコール)などが好適である。
【0013】
この場合、前記粘着部材を、円弧形状であって直線形状に変形可能な弾性部材を介して前記開口部材に取り付けることが望ましい。このような構成とすることにより、前記粘着部材を袋体の上縁部に押圧接触させれば、その押圧力で弾性部材が直線形状に変形してその全体が上縁部に接着し、押圧力を解除すれば粘着部材が上縁部に粘着したまま弾性部材が元の円弧形状に復元して上縁部が円弧形状に広く開口されるため、被包装物を挿入する際の作業性が向上する。
【0014】
一方、前記粘着部材を、前記袋体上縁部と平行な支軸を中心に回動可能な状態に前記開口部材に取り付けることもできる。このような構成とすれば、袋体の上縁部に対する開口部材の接近、離隔によって前記回転体外周の粘着部材が上縁部に接着して上縁部を開口させることができ、被包装物が挿入された袋体を下に引っ張ると前記回転体が回転して粘着部材から袋体の上縁部がスムーズに外れるので、被包装物を挿入した後の袋体の離脱作業を容易化することができる。
【0015】
前記誘導具として、弾性部材で形成され下縁部に開口した複数のスリットを有する漏斗状誘導具を設ければ、下縁部に開口する複数のスリットにより漏斗状誘導具の下方が拡径可能となるため、袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入された漏斗状誘導具に被包装物を投入するだけで、被包装物を傷つけることなく袋体内へスムーズに導入することができるようになる。
【0016】
また、前記袋保持部に保持された袋体に被包装物が挿入されたときの当該袋体の落下を防ぐための落下防止具を設ければ、袋体に挿入された被包装物の重さによって包装作業の途中に袋体が袋保持部から離脱するのを防止することができるようになり、被包装物が比較的重い場合の作業性が良好となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態である包装用補助装置を示す斜視図、図2は図1に示す包装用補助装置の使い方を示す説明図、図3は図1に示す包装用補助装置を構成する弾性部材の機能を示す動作説明図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の包装用補助装置1においては、包装作業場の床面や作業台などの上に載置可能な基盤2に支柱3が立設され、柔軟なフィルム材で形成され上縁部に開口部を有する複数の袋体4を離脱可能に保持する袋保持部5が支柱3上端に固定された取付板18の正面に設けられ、支柱3の上端に立設された支軸固定板8には、くの字状をした誘導具アーム6が支軸7を介して回動可能に取り付けられ、支柱3の下端付近には、円弧形状の開口部材9が支軸9aを介して回動可能に取り付けられている。誘導具アーム6と開口部材9とは、支柱3の背面側において、線材10によって互いに連結され、支軸9aを中心に開口部材9を回動させれば、誘導具アーム6も支軸7を中心に同じ方向に回動する連動機構が形成されている。
【0019】
誘導具アーム6の正面側端部には漏斗状誘導具11が取り付けられ、開口部材9の正面側端部には円弧形状の弾性部材13が取り付けられ、この弾性部材13の凹面部分には、袋体4の一部を着脱可能に吸着する粘着部材12が貼着されている。支柱3の上端に水平に固定された取付板18の正面に設けられた袋保持部5には、袋保持板15が固定ねじ15mで垂直状態に取り付けられ、この袋保持板15に貫通状に取り付け可能なコ字状の係止部材14により、積層された複数の袋体4が袋保持板15の正面側に垂下状態に保持されている。
【0020】
袋体4の裏側上縁部4bは表側上縁部4aよりも長く突出するように形成され、裏側上縁部4bに2つの係止孔4cが形成されているため、これらの係止孔4cに係止部材14の両端の直線部14aをそれぞれ貫通させるとともに、これらの直線部14aを袋保持板15の係止孔15a(図1では図示せず)に貫通させ、袋体4を加圧保持するためのスプリング16を直線部14aに環装し、直線部14aにストッパ17を取り付けることによって、積層された複数の袋体4は袋保持板15の正面部分に加圧保持されている。
【0021】
支柱3には、袋保持部5に保持された袋体4に被包装物が挿入されたときの当該袋体4の落下を防ぐために板状の落下防止具19が設けられている。落下防止具19は、その貫通孔19aに支柱3が挿通され、貫通孔19aの内周面に出没する固定ねじ20で支柱3の外周面を押圧することによって固定されている。固定ねじ20を緩めれば、落下防止具19は支柱3に沿って昇降可能であり、作業条件に応じて、その固定位置を変更することができる。
【0022】
ここで、図2,図3を参照して包装用補助装置1の使い方について説明する。図2(a)に示すように、開口部材9を支軸9a中心に反時計回りに回動させ、袋保持部5に垂下状態で保持されている袋体4の表側上縁部4aに粘着部材12を押圧接触させると、図3(a),(b)に示すように、弾性部材13が直線形状に変形し粘着部材12全体が表側上縁部4aに接着する。このとき、誘導具アーム6も開口部材9と同じ方向に回動するので、漏斗状誘導具11は、袋保持部5の上方へ上昇移動する。
【0023】
この後、図2(b)に示すように、開口部材9を時計回りに回動させると、弾性部材13に対する押圧力が解除され、図3(c)に示すように、袋体4の表側上縁部4aが粘着部材12に接着された状態で弾性部材13が円弧形状に復元するとともに、裏側上縁部4bから離隔するので、袋体4の表側上縁部4aが徐々に開かれていく。このとき、誘導具アーム6も時計回りに回動するので、漏斗状誘導具11が徐々に下降していき、図2(c)に示すように、漏斗状誘導具11の下部が、袋体4の開口部4dから袋内へ挿入された状態となる。
【0024】
この状態において、図4(a)に示すように、被包装物Nを漏斗状誘導具11の上面開口部へ投入すれば、図5(a),(b)に示すように、被包装物Nは漏斗状誘導具11の内周面に沿って落下していき、最終的に図5(c)に示すように袋体4内へ挿入される。漏斗状誘導具11は弾性部材で形成され、下方に向って縮径した円筒形状であり、その下部には、下端に開口する複数のスリット11aが軸方向に形成されているため、投入された被包装物Nが漏斗状誘導具11内を通過するとき、図5(b)に示すように、拡径する方向へ変形可能であり、これによって、被包装物Nを損傷させることなく、スムーズに袋体4内へ導入することができる。
【0025】
被包装物Nが袋体4内へ挿入されると、その重さで袋体4は下降しようとするが、支柱3の下部に設けられた落下防止具19が袋体4の底部を支え、その落下を阻止するため、包装作業中、被包装物Nの重さによって袋体4が誤って落下することはない。
【0026】
袋体4内への被包装物Nの挿入が完了したら、図4(b)に示すように、袋体4の底部を落下防止具19から離脱させるとともに、袋体4全体を下方へ引っ張れば、表側上縁部4aが粘着部材12から離脱するとともに、係止部材14が挿通された係止孔4cの上部から亀裂4eが生じ、袋保持部5から袋体4を離脱させることができる。この後は、図4(c)に示すように、袋体4の上部を粘着テープ21で結束し、表側上縁部4a、裏側上縁部4bを含む余剰フィルム4fを切除すれば、包装が完了する。被包装物Nが挿入された袋体4を袋保持部5から離脱させれば、当該袋体4の背面に位置していた空の袋体4が現れるので、前述と同様の手順で次の包装作業を開始することができる。
【0027】
このように、袋保持部5に保持された袋体4の表側上縁部4aに開口部材9の粘着部材12を接触させ、裏側上縁部4bから離隔させる方向へ移動させるだけで、袋体4の上縁部分が開かれ開口部4dに漏斗状誘導具11がセットされた状態となるため、袋体4内へ被包装物Nを容易に挿入することができ、袋体4を用いた蔬菜類などの包装作業を人力のみで効率良く行うことができる。本実施形態では、粘着部材12としてPVA(ポリビニルアルコール)を使用したところ、粘着力も高く、優れた袋体開口機能を発揮することができた。なお、長時間使用すると粘着部材12の粘着力が徐々に低下するので、粘着力を回復させるためにときどき粘着部材12を水洗いしたり、定期的に粘着部材12を交換することが望ましい。
【0028】
前述したように、包装用補助装置1の袋保持部5には、図6に示すように、固定ねじ15mで取付板18(図6では省略)の正面に垂直状態に取り付けられる袋保持板15と、袋保持板15の貫通孔15を貫通して取り付けられるコ字状の係止部材14などが取り付けられている。袋体4の係止孔4cに係止部材14の直線部14aをそれぞれ貫通させ、これらの直線部14aを袋保持板15の係止孔15aに貫通させ、スプリング16を直線部14aに環装し、スプリング16を若干収縮させた状態で直線部14aにストッパ17を取り付けることにより、積層された複数の袋体4は袋保持板15の正面部分に加圧保持される。
【0029】
したがって、包装作業の進行に伴って袋体4の保持枚数が減少しても、スプリング16の復元力によって積層された複数の袋体4は袋保持板15の正面部分に加圧保持され、粘着部材12の接近、離隔によって袋体4の裏側上縁部4bが動いたり、被包装物Nの挿入作業中に袋体4が移動したりすることがない。
【0030】
包装作業の進行によって袋保持部5の袋体4がなくなった場合、ストッパ17の固定ねじ17aを緩めてストッパ17およびスプリング16を係止部材14から取り外し、係止部材14を袋保持板15から抜き取った後、積層させた複数の袋体4を、図6で示したような手順で取り付ければ、包装作業を再開することができる。
【0031】
この場合、図7に示すように、包装用補助装置1を構成する袋保持板15と同形状の袋保持板15を別に用意しておき、当該袋保持板15と、積層された複数の袋体4とを重ね合わせ、袋体4の係止孔4cおよび袋保持板15の係止孔15aに係止部材14の直線部14をそれぞれ貫通させて、袋保持部5に着脱可能な袋収容体22を形成しておけば、包装作業開始前に袋保持部5へ複数の袋体4をセットする場合、固定ねじ15mを用いて、複数の袋体を積層収容した袋収容体22をそのまま袋保持部5へ装着できるので、柔軟で曲がりやすく、取り扱い性の悪い袋体4の装着作業を簡易化することができる。また、包装作業の進行に伴って袋保持部5の袋体4が無くなった場合、あるいは袋体4の代わりに規格(サイズ)や印刷デザインなどの異なる他の袋体を使用する場合、固定ねじ15mを緩めて空になった袋保持板15などを袋保持部5から取り外し、複数の袋体4を積層収容した新たな袋収容体22あるいは他の種類の袋体を積層収容した袋収容体を装着すればよいので、袋体補充作業および袋体変更作業も簡易化することができ、包装作業全体の効率向上を図ることができる。
【0032】
ここで、図8〜図10を参照して、包装用補助装置1を構成する吸着手段の他の実施の形態について説明する。なお、図8〜図10において、前述した包装用補助具1の構成部材と同じ機能、効果を発揮する部材については、図1などと同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】
図8(a)に示す吸着手段は、袋体4の上縁部4aと平行な支軸30に回動可能に軸支された回転体31を開口部材9の先端に取り付け、回転体31の外周に粘着部材32を付設することによって形成されている。図2で示したように開口部材9を回動させることによって、袋体4の表側上縁部4aに粘着部材32を接触させた後、裏側上縁部4bから離隔させれば、図8(b)に示すように、袋体4を開口させることができる。図9に示すように、被包装物Nが挿入された袋体4を下に引っ張ると回転体31が回転することによって、粘着部材32から袋体4の上縁部4aがスムーズに外れるため、被包装物Nを挿入した後の袋体4の離脱作業が容易である。
【0034】
図10に示す吸着手段は、開口部材9の先端に、直線形状に変形可能な円弧形状の弾性部材35を設け、弾性部材35に沿ってスプリング36を取り付け、このスプリング36に沿って粘着部材37を付設している。図2で示したように開口部材9を回動させることによって粘着部材37を袋体4の表側上縁部4aに押圧接触させた後、裏側上縁部4bから離隔させれば、弾性部材35およびスプリング36が図3と同様に変形するので、袋体4を広く開口させることができる。この場合、変形しやすいスプリング36に粘着部材37を付設しているため、表側上縁部4aに皺があったり、波打っていても優れた吸着性を発揮し、袋体4を確実に開口することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明により、以下の効果を奏する。
【0036】
(1)柔軟なフィルム材で形成され上縁部に開口部を有する複数の袋体を垂下状態で離脱可能に保持する袋保持部と、前記袋体の一部を着脱可能に吸着する吸着手段と、前記袋保持部に保持された袋体の一方の上縁部に前記吸着手段を接触させて他方の上縁部から離隔させることによって前記袋体の上縁部を開口するため支軸を介して回動可能に取り付けられた円弧形状の開口部材とを備えたことにより、包装袋を用いた蔬菜類などの包装作業を人力のみで効率良く行うことができるようになる。
【0037】
(2)複数の袋体を積層収容した状態で前記袋保持部に着脱可能な袋収容体を設ければ、袋保持部へ複数の袋体をセットする場合、複数の袋体を積層収容した袋収容体をそのまま袋保持部へ装着できるようになるので、柔軟で曲がりやすく、取り扱い性の悪い袋体の新規装着作業、袋体補充作業および袋体変更作業を簡易化することができ、包装作業全体の効率向上を図ることができる。
【0038】
(3)前記開口部材の吸着手段によって開口された袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入、離脱可能であって被包装物を袋内へ導入する機能を有する誘導具が設けられたくの字状の誘導具アームを支軸を介して回動可能に取り付けたことにより、誘導具に沿って被包装物を投入するだけで袋体内への挿入を行うことが可能となるので、作業性が向上し、被包装物の損傷も防止することができる。
【0039】
(4)前記吸着手段を前記袋体の上縁部に接触、離隔させることによって前記誘導具アームも同じ方向に回動して前記誘導具が前記袋体の上縁部から袋体内へ挿入、離脱する連動機構として、前記誘導具アームと前記回動部材とを連結する線材を設けことにより、前記吸着手段の接触、離隔によって自動的に前記誘導具が袋体内へ挿入され、被包装物の挿入作業を直ちに開始できるようになるため、誘導具のセッティングに手間がかからず、作業効率が向上する。
【0040】
(5)前記吸着手段として、前記袋体の上縁部に着脱可能に接着する粘着部材を設ければ、袋体に生じる静電気による相互吸着力で邪魔されたり、袋体を傷つけたりすることなく、その上縁部をスムーズに開口することができるようになり、被包装物挿入後の袋体の取り外しも容易である。
【0041】
(6)前記粘着部材を、円弧形状であって直線形状に変形可能な弾性部材を介して前記開口部材に取り付けることにより、前記粘着部材を袋体の上縁部に押圧接触させた後、押圧力を解除することで、上縁部を円弧形状に広く開口されることができるようになるため、被包装物を挿入する際の作業性が向上する。
【0042】
(7)前記粘着部材を、前記袋体上縁部と平行な支軸を中心に回動可能な状態に前記開口部材に取り付ければ、被包装物が挿入された袋体を下に引っ張ったときに前記粘着部材が回転して袋体の上縁部がスムーズに粘着部材から外れるので、被包装物を挿入した後の袋体の離脱作業を容易化することができる。
【0043】
(8)前記誘導具として、弾性部材で形成され下縁部に開口した複数のスリットを有する漏斗状誘導具を設ければ、漏斗状誘導具の下方が拡径可能となるため、袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入された漏斗状誘導具に被包装物を投入するだけで、被包装物を傷つけることなく袋体内へスムーズに導入することができるようになる。
【0044】
(9)前記袋保持部に保持された袋体に被包装物が挿入されたときの当該袋体の落下を防ぐための落下防止具を設ければ、包装作業の途中、被包装物の重さによる袋保持部からの袋体の離脱を防止することができるようになり、被包装物が比較的重い場合の作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である包装用補助装置を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す包装用補助装置の使い方を示す説明図である。
【図3】 図1に示す包装用補助装置を構成する弾性部材の機能を示す説明図である。
【図4】 図1に示す包装用補助装置を用いた包装作業を示す説明図である。
【図5】 図1に示す包装用補助装置を構成する漏斗状誘導具の機能を示す説明図である。
【図6】 図1に示す包装用補助装置を構成する袋体保持機構を示す部分斜視図である。
【図7】 図1に示す包装用補助装置の袋体保持部に着脱可能な袋収容体を示す斜視図である。
【図8】 吸着手段の他の実施形態を示す部分斜視図である。
【図9】 図8に示す吸着手段の機能を示す説明図である。
【図10】 吸着手段の他の実施形態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 包装用補助装置
2 基盤
3 支柱
4 袋体
4a 表側上縁部
4b 裏側上縁部
4c 係止孔
4d 開口部
4e 亀裂
4f 余剰フィルム
5 袋保持部
6 誘導具アーム
7,9a,30 支軸
8 支軸固定板
9 開口部材
10 線材
11 漏斗状誘導具
12,32,37 粘着部材
13,35 弾性部材
14 係止部材
14a 直線部
15 袋保持板
15m,17a,20 固定ねじ
16,36 スプリング
17 ストッパ
18 取付板
19 落下防止具
19a 貫通孔
21 粘着テープ
22 袋収容体
31 回転体
N 被包装物

Claims (7)

  1. 柔軟なフィルム材で形成され上縁部に開口部を有する複数の袋体を垂下状態で離脱可能に保持する袋保持部と、前記袋体の一部を着脱可能に吸着する吸着手段と、前記袋保持部に保持された袋体の一方の上縁部に前記吸着手段を接触させて他方の上縁部から離隔させることによって前記袋体の上縁部を開口するため支軸を介して回動可能に取り付けられた円弧形状の開口部材とを備え
    前記開口部材の前記吸着手段によって開口された袋体の上縁部から前記袋体内へ挿入、離脱可能であって被包装物を袋内へ導入する機能を有する誘導具が設けられたくの字状の誘導具アームを支軸を介して回動可能に取り付け、
    前記開口部材を回動させ前記吸着手段を前記袋体の上縁部に接触、離隔させることによって前記誘導具アームも同じ方向に回動して前記誘導具が前記袋体の上縁部から袋体内へ挿入、離脱する連動機構として、前記誘導具アームと前記回動部材とを連結する線材を設けたことを特徴とする包装用補助具。
  2. 複数の袋体を積層して収容した状態で前記袋保持部に着脱可能な袋収容体を設けた請求項1記載の包装用補助装置。
  3. 前記吸着手段として、前記袋体の上縁部に着脱可能に接着する粘着部材を設けた請求項1または2記載の包装用補助装置。
  4. 前記粘着部材を、円弧形状であって直線形状に変形可能な弾性部材を介して前記開口部材に取り付けた請求項記載の包装用補助装置。
  5. 前記粘着部材を、前記袋体上縁部と平行な支軸を中心に回動可能な状態に前記開口部材に取り付けた請求項記載の包装用補助装置。
  6. 前記誘導具として、弾性部材で形成され下縁部に開口した複数のスリットを有する漏斗状誘導具を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の包装用補助装置。
  7. 前記袋保持部に保持された袋体に被包装物が挿入されたときの当該袋体の落下を防ぐための落下防止具を設けた請求項1〜6のいずれかに記載の包装用補助装置。
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