JP3948723B2 - 車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキペダルにより液圧を制御させるマスタシリンダからホイールシリンダに至るブレーキ配管内への所定量を上廻るエア入り検知が、踏込み量の変化に対する踏力変化特性により判断される車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1により、ブレーキ系の本来のばね特性にエア入りによるばね特性が加わると、ブレーキペダルの踏込み時のブレーキ系のばね定数の変化率が変化するのに着眼して、ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属して踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、これらの荷重センサ及び変位量センサの検知信号を入力として踏込み量に対する踏力の特性曲線データを作成するデータ作成手段と、特性曲線データについて、踏込み量の変化に対する踏力の変化率の変化速度が標準の変化速度を所定量下廻るか否かを判断して所定量を上廻るエア入りを判断する判断手段とを備えたこの種の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置が開示されている。
【0003】
これにより、気泡が存在する場合、そのばね特性が本来のばね特性に直列に加わり、ブレーキ系のばねの圧縮過程でばね定数が略一定化するのが遅れ、したがって踏力の変化率であるばね定数の変化速度が、標準の変化速度を所定量下廻るか否かを判断して、ブレーキ系に混入した所定量のエアが自動的に検知可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−145042号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このエア入り検知装置は、各車種ごとに共通の標準の踏力変化特性を用意して検査車両の計測データと比較するのを前提にしたもので、各検査車両のブレーキ特性のばらつきまでは考慮していない。さらに、この装置は各車種ごとの標準の曲線状の踏力変化特性を格納しておく必要がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、共通の車種ごとに標準の曲線状の踏力変化特性を予め用意することなく、自動的にエア混入を短時間で高精度に判断できる冒頭に述べた類の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、ブレーキペダルにより液圧を制御させるマスタシリンダからホイールシリンダに至るブレーキ配管内への所定量を上廻るエア入りの検知が、踏込み量の変化に対する踏力変化特性により判断される車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置において、ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属してブレーキペダルに対する踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、荷重センサ及び変位量センサの検知信号を逐次取り込んで1回目の踏込み動作及びこの踏込み動作後の2回目の踏込み動作に対して踏込み量に対する踏力の変化特性のプロットデータを作成し、このプロットデータの近似処理により1回目及び2回目の踏込み動作に対する連続曲線状の特性曲線データを作成するデータ作成手段と、実際に制動作用が生じる制動実効領域における1回目に対する2回目の特性曲線データの差分曲線データを作成して、この差分曲線データの傾斜が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する判断手段と、その判断結果を出力する出力手段とを備え、2回目の踏込み動作は、制動実効領域より前の踏込み領域で、かつエアを圧縮させ得る踏込み量まで踏込みを戻されてから行われることを特徴とする。
【0008】
図3は踏込み量に対する踏力の典型的な変化特性を連続曲線状に示すもので、変化特性A1はエア入り無しの1回目の変化特性であり、ブレーキペダルの踏込みの遊びを伴う初期領域を過ぎる変曲点aの近辺で遊びが解消して、ブレーキシリンダが作動を開始し、かつブレーキ系の本来の弾性要素が圧縮される過程を伴うシリンダ作動初期領域を過ぎる変曲点bの近辺の踏込み量からブレーキパッドとディスクが接触して実際に有効な制動作用が生じ始める制動実効領域に入る。変化特性A2は、この踏込み終了後に気泡が大幅に圧縮される踏込み量(ストローク)、即ち変曲点bの直前領域まで戻して再度踏み込んだ2回目の特性を示す。B1及びB2はエアが混入している場合の1回目及び2回目の変化特性である。
【0009】
図4に示すように、通常状態(同図A)でブレーキペダルによりマスタシリンダ3のピストン3aが踏込み駆動されると、ブレーキシリンダ9(同図B)にオイルが供給されてブレーキが作動状態になる。一般的に1回目の踏込み後に、ブレーキペダルを戻すと、ブレーキシリンダ9にリザーバタンク1から充填されるされるオイルが残留していることにより、直後に2回目の踏込みを行うと、相対的に小さな踏込み量で制動実効領域に入る。したがって、変化特性A1、A2から明らかなように、変化特性A2は、所定の踏込み量に対して相対的に小さな踏込み量で制動実効領域に入って踏力も大きくなり、オイル圧力が大気圧に戻りきる前に再加圧され、かつブレーキシリンダ9が戻りきらないでオイル量が増えることにより相対的に小さなストロークで圧力が上昇し、傾斜も急になる。一方、変化特性B1は気泡の圧縮に必要なストローク分だけ制動実効領域に入るのが遅れ、その踏込み量が大きくなる。また、エア量によって気泡をさらに圧縮させるために僅かに傾斜も緩やかになる。さらに、変化特性B2は、エア入り無しで制動実効領域に入る変曲点bの近辺では気泡の圧縮過程を殆ど含まないことにより、変化特性A2に殆ど一致するか或いはエア量によっては僅かに緩やかになる。したがって、気泡を含む場合の変化特性B1に対する変化特性B2の差は、含まない場合の変化特性A1に対する変化特性A2の差よりも拡大する。
【0010】
この原理に従い、データ作成手段が、荷重センサ及び変位量センサの検知信号を入力として、サンプリングによるプロットデータもしくは連続曲線状の変化特性データを作成し、判断手段が1回目の変化特性データA1、B1及び2回目の変化特性データA2、B2を基に制動実効領域における1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する。また、1回目の変化特性データA1、B1及び2回目の変化特性データA2、B2間には、既に大幅に圧縮された気泡の最終的な圧縮作用に起因して傾斜に差を生じる。したがって、傾斜の差が所定量を上廻るか否かにより、独自に或いは踏力差も考慮してエア入りを判断することもできる。
【0011】
尚、途中までの踏み込量の戻りは、エアを大幅に圧縮させ得る前述の変曲点bの直前領域まででなく、検知精度との兼ね合いで、場合によりエアを半分程度に圧縮させ得るさらに変曲点b寄りに設定することもできる。また、2回目の踏込みを1回目の踏込み後にオイルがブレーキシリンダ9に残留しない程度に時間を置くか或いは強制的に復帰させられる場合、変化特性A2は、変化特性A1に接近し、したがって気泡の影響が回避される変化特性B2は、変化特性A1に接近する。この場合でも同様にエア圧縮過程を含む変化特性B1に対して差を生じ、同一原理によりエア入りが検知される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を基に本発明の実施の形態による車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置を説明する。車両用液圧ブレーキは、周知のように、リザーバタンク1に貯えられたブレーキ液が、ブレーキペダル5の踏込みに応動してマスタシリンダ3でエンジンの吸気圧によって踏力の増幅を行うブースタ4により増圧されて、ブレーキホース8を介してホイールシリンダ6に供給されるブレーキ系で構成される。
【0013】
エア入り検知装置は、リザーバタンク1付きのマスタシリンダ3を経由してホイールシリンダ6に至るブレーキ配管内の液に所定量を上廻って混入するエアを検知するために、ブレーキペダル5を踏込み駆動するアクチュエータとしての歯車機構付のモータ駆動装置10と、その駆動ロッド11の先端に設けられて踏力を検知する荷重センサ12及び踏込み量を検知するためにモータの回転量を検知する変位量センサを用いた駆動ロッド11の変位量センサ13と、これらの検知信号を入力とする信号処理装置20とより構成される。
【0014】
モータ駆動装置10は、駆動ロッド11をブレーキペダル5の足踏面に対接させ得るように傾斜させる基部15に支持されると共に、始動信号に応答して駆動ロッド11を所定の最大踏力が検知されるまで前進させ、次いでその直後に折り返して気泡を大幅に圧縮させ得る予め設定した標準的な所定の踏込みストロークが検知されるまで後退させ、続いて再度最大踏力が検知されるまで前進させて、原位置に復帰させる制御回路が付属している。また、モータ駆動装置10は、ブースタ4の非作動状態を前提に、減速ギヤを介して負荷の如何に拘らず定速回転を行うようになっている。したがって、ブースタ4の作動時における踏込み駆動に要する出力に対して大きな出力を有する。
【0015】
信号処理装置20はエア入りを判断するためのプログラムがインストールされるパソコンを利用して構成され、荷重センサ12及び変位量センサ13の検知信号をインタフェイス部でA/D変換して取り込み、1回目の踏込み動作及びこの1回目の踏込み動作の直後にエアを大幅に圧縮させ得る踏込み量まで踏込み量を戻した後の2回目の踏込み動作に対してそれぞれ踏込み量xに対する踏力Fの変化特性である特性曲線データを作成するデータ作成手段21と、1回目に対する2回目の踏力差の標準データを格納する標準データ格納手段22と、データ作成手段21で作成された1回目及び2回目の特性曲線データについて制動実効領域における1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かにより所定量を上廻るエア入りを判断する判断手段23と、画面表示器24aで判断データ及び合否結果を報知し、さらに光もしくは音、例えば警報ランプ24bで異常な量のエア入りを報知する出力手段24と、判断結果をメモリに逐次収録するデータ収録手段25とを備えている。モータ駆動装置10には、キーボード26の操作に応答してインタフェイス部を介して始動信号が供給される。
【0016】
データ作成手段21は、荷重センサ12及び変位量センサ13の検知信号を逐次取り込んで踏込み量に対する踏力の1回目及び2回目の変化特性のプロットデータを作成するプロットデータ作成手段21aと、これらのプロットデータを近似処理により連続曲線状の1回目及び2回目の特性曲線データに変換する曲線データ作成手段21bとを備えている。近似処理は、踏込みの全ストロークについて例えば40点程度のプロットデータを基に回帰分析により例えば6次の近似曲線を算出することにより行う。
【0017】
判断手段23は、計測したx−F変化特性データを近似処理した1回目及び2回目の特性曲線データC1、C2(図2A参照)について、制動実効領域における標準的な範囲を規定する踏込み量始点x1及び踏込み量終点x2間の特性曲線データC1、C2を抽出して、近似処理により1次関数の1回目及び2回目の傾斜データD1及びD2(図2B参照)を作成する傾斜データ作成手段23aと、2回目の傾斜データD2から1回目の傾斜データD1を減算して、1次関数y=ax+bとなるた差分傾斜データD3(図2C参照)を作成して、定数b(踏力差ΔF)が所定量ΔFsを上廻るか否か及び比例定数a(差分傾斜θ3)が所定量を上廻るか否かを判断する関数データ作成手段23bとを備えている。尚、図2B,Cでの傾斜は拡大して示している。
【0018】
図2Aにおいて、2点鎖線は、エア入りが殆ど無い1回目の特性曲線データを参考的に示す。判断手段23は、踏力差ΔFだけでなく、制動実効領域における圧縮済みの気泡の僅かな圧縮により傾斜θ1が緩やかになるのに起因して、差分傾斜θ3(θ2−θ1)が所定量の差分傾斜θsを上廻るか否かも判断する。標準データ格納手段22には、各車種について、ΔFs及びθ3の判断基準となる所定値が格納されている。
【0019】
尚、x1はエア無しで制動実効領域に入る近辺、x2は2回目の最大踏込み量近辺に予め設定されているが、これらのx1及びx2はマスタシリンダの構造上のストロークにより設定することもできる。また、2回目の戻り量は、エアの圧縮過程をさらに有効に利用し得るように、サンプリングデータの変化を解析して設定することもできる。敢えて定速駆動しないで装置構成を簡単にすることも考えられる。
【0020】
このように構成されたエア入り検知装置の動作は次の通りである。エンジンが未だ装着されていない製造工程の途中で、検査工程に搬入されてきた車両のブレーキペダル5に、ブースタ4の非作動状態で、駆動ロッド11の先端に装着された荷重センサ12を対接させ、モータ駆動装置10を作動させて定速でブレーキペダル5を移動させる。
【0021】
これにより、データ作成手段21は、荷重センサ12及び変位量センサ13のディジタル化された1回目の往動時及び途中からの2回目の往動時の検知信号をサンプリングし、さらに近似処理により連続曲線状の1回目及び2回目の特性曲線データC1、C2を作成する。判断手段23は、この特性曲線データについて関数y=ax+bの差分傾斜データD3を作成し、踏力差ΔFが所定量の踏力差ΔFsを上廻るか否かを判断する。その際、ΔFのΔFsに対する減算値が微小な場合には、差分傾斜θ3が所定量の傾斜θsを上廻るか否か、即ちΔFがさらに大きな踏力量に対して大きくなる傾向を呈するか否かにより合否を判断する。官能試験では検知できるエア量が0.5cc程度であるのに対して0.2cc程度まで高精度に検知できるのが確認されている。
【0022】
その判断結果は、踏力差ΔF及び差分傾斜θ3の数値が、特性曲線データC1,C2等と共に画面表示器24aに表示され、逐次各車両についてのデータが保存される。図示のように、踏力差ΔFが所定の踏力差ΔFsを上廻る場合、警報ランプ24bでも報知される。
【0023】
尚、本発明によるエア入り検知装置は、判断基準となる所定の踏力差ΔFs及び所定の差分傾斜θsのデータを車種固有の値としてその値自体或いは基準車種に対する係数値として格納しておくことにより、各車種ごとの標準の特性曲線データを用意しておくことなく、種々の車種について、個々に車両のブレーキ特性のばらつきの影響を無くして、高精度のエア入り検知が可能となる。
【0024】
図5は別の実施の形態によるアクチュエータを示すもので、駆動ロッド31でブレーキペダル5を駆動するエアシリンダ30と、そのリニアエンコーダを用いた変位量センサ33の検知信号をタイマ36で計時することにより駆動ロッド31の速度を算出する速度算出手段35と、エアシリンダ30に供給する圧縮エアの圧力を制御する圧力調整器38と、標準定速信号に対する実際の速度信号との偏差に応答して圧力調整器38を制御する制御手段37とを備えている。これにより、ブースタ4の非作動状態で、エアシリンダ30は圧縮エアの圧力制御によりブレーキペダル5を定速駆動する。エアシリンダ30に代えて、液圧シリンダを用いて同様に構成することもできる。尚、定速駆動しない場合にも当然エアシリンダを用いることもできる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、踏込み量に対する踏力の標準的な曲線状の変化特性データを用意することなく、個々の車両について1回目及び2回目間の特性データのずれを判断することにより、高精度のエア入り検知が可能となる。種々の車種についてそれぞれ特有の標準的な変化特性データを用意する必要も無くなる。特に、1回目に対する2回目の曲線データの差分曲線データの傾斜が所定量を上廻るか否かを判断することにより、制動実効領域の広い範囲における踏力の変化状態からエア入りを検知できる。請求項2の発明によれば、踏力差及びその上昇する傾斜度合の双方の判断を基にエア入り検知が一層高精度に判断される。請求項3の発明によれば、ブースタの非作動状態でも定速駆動下で計測が行われて、製造段階のいずれの段階でも高精度のサンプリングデータを基に高精度の変化特性データが得られ、また完成車両についても敢えてエンジンを作動させなくても高精度のエア入り検知が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置の構成を示す図である。
【図2】同装置の判断動作を説明する図である。
【図3】同装置の動作原理を説明する図である。
【図4】同装置の検知対象になるブレーキ系の動作原理を説明する図である。
【図5】同装置の別の実施の形態によるアクチュエータの構成を示す図である。
【符号の説明】
3 マスタシリンダ
5 ブレーキペダル
6 ホイールシリンダ
10 モータ駆動装置
9 ブレーキシリンダ
12 荷重センサ
13,33 変位量センサ
30 エアシリンダ
Claims (3)
- ブレーキペダルにより液圧を制御させるマスタシリンダからホイールシリンダに至るブレーキ配管内への所定量を上廻るエア入りの検知が、踏込み量の変化に対する踏力変化特性により判断される車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置において、
ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属して前記ブレーキペダルに対する踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、前記荷重センサ及び前記変位量センサの検知信号を逐次取り込んで1回目の踏込み動作及びこの踏込み動作後の2回目の踏込み動作に対して踏込み量に対する前記踏力の変化特性のプロットデータを作成し、このプロットデータの近似処理により前記1回目及び前記2回目の前記踏込み動作に対する連続曲線状の特性曲線データを作成するデータ作成手段と、実際に制動作用が生じる制動実効領域における前記1回目に対する前記2回目の前記特性曲線データの差分曲線データを作成して、この差分曲線データの傾斜が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する判断手段と、その判断結果を出力する出力手段とを備え、
前記2回目の踏込み動作は、前記制動実効領域より前の踏込み領域で、かつエアを圧縮させ得る踏込み量まで踏込みを戻されてから行われることを特徴とする車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置。 - 判断手段が、傾斜が所定量を上廻るか否かを判断するのに加えて、差分曲線データの始点となる踏込み量について1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かも判断することを特徴とする請求項1記載の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置。
- アクチュエータが、ブースタが作動していない状態で定速で踏込み駆動し得る出力を有する請求項1又は請求項2記載の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置。
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