JP3948403B2 - 遠距離通信システムのための順方向リンクベース救済チャンネル方法および装置 - Google Patents
遠距離通信システムのための順方向リンクベース救済チャンネル方法および装置 Download PDFInfo
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Description
本発明の実施態様は、2000年10月17日に出願された米国仮特許出願第60/241,268号の「Forward Rescue Procedure (順方向救済手続き)」および2000年11月14日に出願された米国仮特許出願第60/248,900号の「Improvement to Rescue Channels Using Dynamic Active Set During Rescue (救済の間における動的アクティブセットを使用する救済チャンネルに対する改良)」からの優先権を主張するものであり、その内容が、あらゆる目的に関して、参照によりここに援用される。
【0001】
(発明の分野)
本発明は、通信ネットワーク管理に関し、特に、一実施態様においては、セルラまたはPCS電話等の移動局と、無線通信基盤(ネットワーク)の間の、信号落ちならびに接続の打ち切りを防止するための方法および装置に関する。
【0002】
(関連技術の説明)
(序論)
緊急通信のための手段を単に提供するというより、セルラ電話は、急速に、今日的社会における通信の主要な形態になりつつある。セルラ電話の使用が普及するに従って、セルラ電話ネットワークがますます優勢になり、消費者の要求を満たすべく、より大きなエリアにわたる利用範囲を提供するようになっている。図1は、無線セクタA14およびB16を伴う第1の基地局(BS)12、およびセクタC20を伴う第2のBS18を含む無線通信基盤またはネットワークによってサービスされる地理的エリア内を動き回るモバイルユーザによって操作される移動局(MS)10の例を図示している。そのような動き回りの中で、MS10は、位置Aから位置Bへ、さらに位置Cへと移動し、当然のことながら、コンタクトしているBS(1ないしは複数)に関連付けされている順方向リンクの信号強度ならびに信号品質における変動を経験することになる。信号の強度ならびに品質は、たとえばMS10がセクタA14の破線によって画定されるエリアからセクタB16の破線によって画定されるエリアへ、あるいはセクタB16からセクタC20へ移動するときのように、セクタの境界近傍では特に信頼性の低いものとなることがある。接続の打ち切りは、この種の遷移エリアをはじめ、そのほかの信号強度の弱い、もしくは品質の低いエリアにおいて生じやすい。なお、ここで述べられている接続には、限定する意図ではないが、音声、マルチメディアビデオまたはオーディオのストリーミング、パケット交換データおよび回路交換データ接続、ショートメッセージシーケンスまたはデータバースト、およびページングが含まれる。
【0003】
接続の打ち切りは、セルラ電話ユーザが単に困る程度のものから大きな打撃を与えるものまで広い範囲にわたる可能性がある。たとえば、緊急の911接続が打ち切られた場合、それは、決定的、さらには致命的となることさえある。接続の打ち切りは、サービスプロバイダを変更させる充分ないらだちを消費者にもたらすこともある。したがって、接続の打ち切りを防止することは、セルラネットワークプロバイダにとっての主要な重要課題である。
【0004】
(セルラ電話ネットワーク)
図2は、MS24とBS26の間における一例の通信リンク22を表している。BS26からMS24への通信は順方向リンクと呼ばれ、MS24からBS26への通信は逆方向リンクと呼ばれる。BS26は、通常、複数のセクタを包含し、一般にはそれが3個である。各セクタは、個別の送信機および、それぞれが異なる方向を指向するアンテナ(トランシーバ)を含む。BSという用語が、しばしば、広くトランシーバと同義に使用されることから、ここでは用語BSおよびセクタがある意味で相互交換可能に使用されることを理解する必要がある。順方向および逆方向のリンクは、多数の順方向および逆方向のチャンネルを使用する。たとえば、BS26は、複数の順方向チャンネル上において一斉送信を行う。これらの順方向チャンネルには、限定する意図ではないが、1ないしは複数のパイロットチャンネル、同期チャンネル、1ないしは複数のページングチャンネル、複数の順方向トラフィックチャンネルを含めることができる。パイロット、同期、およびページングチャンネルは、BS26がすべてのMSに対する通信にそれらのチャンネルを使用することから共通チャンネルと呼ばれている。概して、これらの共通チャンネルは、データの搬送には使用されず、一斉送信ならびに共通情報の配信に使用される。これに対して、複数存在する順方向トラフィックチャンネルは、各順方向トラフィックチャンネルが特定のMS24に向けられていることから専用チャンネルと呼ばれており、データを搬送することができる。
【0005】
BS26内の各セクタは、そのセクタを識別し、かつMS24が容易にデコードできるパイロットチャンネルを一斉送信する。セクタおよびパイロットチャンネルは、いずれも擬似ノイズ(PN)オフセットによって区別される。用語「パイロット」は、パイロットチャンネルがセクタを識別することから、用語「セクタ」とほとんど相互交換可能に使用される。
【0006】
パイロットチャンネルは、MSに対して黙示的にタイミング情報を提供し、コヒーレントな復調にそれが使用されるが、そのほかは通常、いかなるデータも含んでいない。MSは、最初に立ち上げられたとき、パイロットチャンネルのサーチを開始する。MSがパイロットチャンネルを獲得すると(それが復調できると)、パイロットチャンネル内の黙示的なタイミング情報によってMSは、迅速かつ容易に、ネットワークによって送信されている同期チャンネルを復調することができる。
【0007】
同期チャンネルには、より詳細なタイミング情報が含まれていることから、MSが同期チャンネルを獲得した後は、MSは、パイロットチャンネルを送信している同一のBSによって送信されているページングチャンネルを獲得することができる。その種のBSは、アクティブBSと呼ばれる。
【0008】
セルラネットワークが特定のBSを介してMSとの通信の開始を試みているとき、そのBSのページングチャンネル上において、そのMSに対して「ページ」が送信される。従って、MSが、一旦、特定のBSのページングチャンネルを復調できるようになった後は、そのMSがアイドル状態にあり、到来接続または到来メッセージを待機している間、そのページングチャンネルをモニタすることができる。
【0009】
概して、各BSは、すべてのMSが共通に受信する、1つのパイロットチャンネル、1つの同期チャンネル、および1つのページングチャンネルを使用する。しかしながら、1つのページングチャンネルを使用して同時にページング可能なMSの数に実用上の制限があることから、中には複数のページングチャンネルを使用するBSもある。
【0010】
逆方向チャンネルは、アクセスチャンネル、1ないしは複数の逆方向トラフィックチャンネルを含むことができる。MSが到来「ページ」をBSから受信した後は、MSは、一部においてアクセスチャンネルを使用して接続のセットアップを開始することになる。
【0011】
前述したチャンネルは、各種のコード化の手法を使用することができる。時分割多元アクセス(TDMA)では、複数のチャンネルが一定の時間ウインドウ内において特定の周波数で通信されることが可能であり、そのウインドウ内の異なるタイミングを用いてそれらが送信される。つまり、たとえばチャンネルXは、時間スロットの1セットを使用し、チャンネルYは、時間スロットの別のセットを使用する。周波数分割多元アクセス(FDMA)では、一定の周波数ウインドウ内において特定の時間に複数のチャンネルが通信されることが可能であり、そのウインドウ内の異なる周波数を用いてそれらが送信される。符号分割多元アクセス(CDMA)では、周波数および時間の空間が与えられ、特定のウォルシュコードまたは擬似直交関数(QOF)に従って各チャンネルに各種の周波数および各種の時間が割り当てられる。このコードは、特定のチャンネルが周波数および時間に関してどのように変化するかを定義することになる。ダイレクトシーケンスCDMAにおいては、各チャンネルからのデータがウォルシュコードまたはQOFを使用してコード化され、その後、1つの合成信号に組み合わせられる。この合成信号が、特定の時間において広い周波数範囲にわたって拡散される。この合成信号を、オリジナルデータのコード化に用いられたのと同一のコードを使用してデコードすれば、オリジナルデータを抽出することができる。ウォルシュコードおよびQOFは、組み合わされた時に互いに干渉しないコード化データを生成し、その結果、後の時点において各種のチャンネル上でその情報を回復するようにデータを拡散することができるので、このようなオリジナルデータの回復が可能になる。言い換えると、データの2つのコード化済みシーケンスが互いに加算されて第3のシーケンスを生成するとき、その第3のシーケンスをオリジナルのコードと相関させることによって、オリジナルのシーケンスを回復することができる。特定のコードを用いて復調するときは、ほかのコードの知識が必要とはならない。しかしながらノイズおよび混信によって、何が実際に送信されたかについての決定を行うためにエラー修正が必要となることがある。
【0012】
例示のみを目的としてさらにCDMAについて述べると、ウォルシュコードまたはQOFは、特定のチャンネルのコード化に使用される。したがって、前述したように、パイロットチャンネルをデコードするための単純な形は、すべてが1にコード化されたW0ウォルシュコードとすることができる。同様に、同期チャンネルは、交番極性のW32ウォルシュコードを使用することが可能であり、これらのコードは一定かつ既知である。
【0013】
各MSは、チャンネルを各種のセットにグループ化し、それには、限定を意図するわけではないが、アクティブセット、近隣セット、候補セット、および残余セットを含むことができる。
【0014】
MSアクティブセットは、任意の時点においてMSが使用しているパイロットまたはPNオフセット識別子を含んでいる。すなわち、MSがアイドル状態にあるが、ページングおよびオーバーヘッドの更新のために単一のBSをモニタしているとき、そのMSに関するアクティブセットは、その唯一のメンバとしてそのBSのパイロットまたはPNオフセット識別子を含むことになる。
【0015】
しかしながら、MSが1つのBSまたはセクタからほかへハンドオフされている時、このハンドオフの間は、同時に複数のBSまたはセクタと実際に通信していることがある。このような状況が生じると、アクティブセット内に、同時に複数のアクティブパイロットが存在することになる。たとえば、「ソフトハンドオフ」においては、BS「A」と通信しているMSが、最初にBS「A」を削除することなくBS「B」との通信を開始し、その結果としてBS「A」およびBS「B」がともにアクティブセット内に存在することになる。「ソフターハンドオフ」においては、BS「A」内のセクタ「A」と通信しているMSが、最初にセクタ「A」を削除することなくBS「A」内のセクタ「B」との通信を開始し、その結果としてセクタ「A」およびセクタ「B」がともにアクティブセット内に存在することになる。しかしながら、「ハードハンドオフ」においては、BS「A」と通信しているMSが、最初にBS「A」を削除した後に限ってBS「B」との通信を開始し、その結果として任意の時点においてアクティブセット内には、BS「A」または「B」のいずれかが存在し、両方ともに存在することはない。
【0016】
MSが複数のBSと通信を行っている間は、そのMSがレーキ受信機のフィンガを1ないしは複数のセクタからの複数のチャンネルに同時に割り当てる。MSが同時に複数のBSと通信を行っているときは、MSは、それらのBSのそれぞれから同一のデータを受信している必要がある。しかしながら、データが同一であっても、チャンネルが異なるために、異なるBSからそれが異なって伝達される可能性もある。そのためレーキ受信機は、異なるチャンネル上において異なるセクタからのエンコード済みデータを受信し、それらのセクタを独立に復調し、その後それらのデータを結合する。データが結合されるときには、弱いチャンネルからのデータ、すなわちより多くのエラーを有する可能性のあるデータより、強いチャンネルからのデータに、より重い重み付けがなされる。このように、最終結果の生成においては、正しいとする公算がより高いデータに対して、より高い重み付けが与えられる。
【0017】
MSがアイドル状態の間は、共通チャンネル上において、アクティブBSの近隣となるBSを含む近隣セットがそのMSによって受信される。しかしながら、MSがアクティブであり、トラフィックチャンネルを介してBSと通信を行っているときには、トラフィックチャンネル上において近隣セットが更新される。
【0018】
そのほかの、ネットワーク内のアクティブセット、近隣セット、または候補セット(後述)内に含まれていないBSは、残余セットを構成する。図3に示されているように、MSがアイドルかアクティブかによらず、ネットワークは、MSに対してオーバーヘッドメッセージ30、32、および34を繰り返し送信する。これらのオーバーヘッドメッセージは、ネットワークの構成に関する情報を含んでいる。たとえば、拡張された近隣のリストのオーバーヘッドメッセージ34は、MSに対して、存在する近隣およびそれらを探す場所について知らせる。これらの近隣識別子は、少なくとも一時的にMSのメモリ内に記憶される。
【0019】
候補セットは、MSがそのアクティブセットの一部として要求したが、まだアクティブセットに昇格されていないBSのセットである。これらの候補BSは、ネットワークが、まだMSからのメッセージに応答してハンドオフ指示メッセージ(HDM)を、すなわちそのMSにそれらのBSを含めるべくアクティブセットを変更する指示を送信していないために昇格されていない。通常、その種のメッセージの交換は、後述するように、ハンドオフプロセスの一部として生じる。
【0020】
図4は、無線通信基盤56の一般的な構造を図示している。クライアントMS36は、継続的に、BS38等の近隣BSから受信しているパイロットチャンネルの強度をモニタし、「パイロット追加スレッショルド値」より充分に強いパイロットをサーチする。近隣パイロットチャンネル情報、つまりこの分野において「近隣セット」として知られている情報は、セルクラスタ42をコントロールすることが可能なBSコントローラ(BSC)40あるいは移動交換センタ(MSC)44を含むネットワーク基盤統一体を介してMSに伝達することができる。ここで理解しておく必要があるが、MSおよび1つもしくは複数のネットワーク基盤統一体は、MSおよびネットワークの機能をコントロールするための1ないしは複数のプロセッサを備えている。これらのプロセッサは、当業者であれば熟知しているメモリおよびそのほかの周辺装置を備える。1つのBS38によってサービスされている領域から別の領域へMS36が移動するとき、MS36は、特定のパイロットを「近隣セット」から「候補セット」に昇格させ、BS38または複数のBSに対して、「パイロット強度測定メッセージ」(PSMM)を介して、当該特定のパイロットの「近隣セット」から「候補セット」への昇格を通知する。またこのPSMMは、受信したパイロット信号の強度に関する情報も含んでいる。BS38は、この「パイロット強度測定メッセージ」に従ってBSまたはネットワークの「アクティブセット」を決定し、HDMを介して新しい「アクティブセット」をMS36に通知することができる。しかしながら、ここで注意が必要であるが、処理しなければならないBSリソース問題をネットワークが有していることもあるため、新しいアクティブセットは、必ずしも常にMSの要求に正確に応じたものになるとは限らない。
【0021】
MS36は、古いBS38および新しいBSの両者との通信を、各BSのパイロットの強度が「パイロット削除スレッショルド値」を超えている限り、維持することができる。1つのパイロットがこのパイロット削除スレッショルド値より弱くなると、MS36は、その変化をBSに通知する。それによりBSは、新しい「アクティブセット」を決定し、MS36に対してその新しい「アクティブセット」を通知する。BSによる通知があると、MS36は弱くなったパイロットを「近隣セット」に降格する。これは、ハンドオフのシナリオの一例である。接続が失敗したときに、MS36がハンドオフを開始し、あるいはハンドオフのプロセスに入ることは一般的である。セルの境界近傍、パイロットの汚染のあるエリア、あるいはセルのブリージングによって著しく影響を受けているエリアには、一般にカバレッジが不充分かまたは信号の弱い環境が存在することからこの種のことが予測され、それらについてはすべて、この分野においてよく知られている。
【0022】
接続の打ち切りは、いくつかの形で明らかになる。図5は、この分野においてCDMA無線ネットワークに関する「レイヤ2確認応答障害」として知られる状況を示している。図5に示した例においては、MSがPSMM48を送信してBSによる確認応答を要求している。BSは、それを正確に受信できているが、図5に示したケースにおいては、そのBSの確認応答(ACK)46をMSが受信していない。MSは、再送信カウンタに従ってメッセージをN1m(=9)回再送した後、接続を終了する(打ち切る)。「レイヤ2確認応答障害」が生じたメッセージがPSMM48である場合、つまりMSが接続を維持するために必要とするパイロットに関する要求を含むメッセージである場合に、このタイプの障害が生じることは一般的である。
【0023】
図6は、CDMA無線ネットワークにおいて本発明を使用して回復が可能な第2の状況を示している。この状況は、この分野においては「順方向リンクフェード障害」として知られている。フェードは、受信信号パワーの減衰の期間である。この状況では、MSがN2m(=12)個の連続する不良フレーム50を受信し、それに対する応答として、その送信機52を停止させる。その後、N3m(=2)個の連続する良好フレームを、T5m(=5)秒後にフェードタイマがタイムアウトする前までに受信できなければ、MSは、接続54を打ち切る。MSがパイロットを候補セットに昇格し、PSMMの送信を必要としている期間、あるいはMSがPSMMを送信したが、まだハンドオフ指示メッセージを受信していない期間に、このタイプの障害が生じることは一般的である。
【0024】
「レイヤ2確認応答障害」および「順方向リンクフェード障害」は、過剰に高いフレームエラーレートまたは爆発的なエラーレートに起因して生じることがある。図7に図示されているように、チャンネル58は、通常は持続時間が80ミリ秒のスロット60、つまりスーパーフレームに分割することができる。各スロットは、3つのフェーズ62に分けることができる。これらのフェーズには、0、1、および2の番号が付されている。それらのフェーズの上にオーバーラップする形で4つのフレーム64がある。これら4つのフレームは、スーパーフレームの境界で3つのフェーズとそろえられる。したがって各フレーム64は、通常、20ミリ秒の長さになる。各フレーム64内には、ヘッダエリア66、何らかの信号情報68、およびおそらくは何らかのデータ70が含まれている。ここで、フレーム64が、異なる内容を持つことを理解する必要がある。あるフレームが信号およびデータを含み、別のフレームが信号のみを含み、さらに別のフレームがデータのみを含むということもある。各フレーム64が異なるデータレートを有することも許容され、データレートは、フレームごとを基準に変更することができる。例示のいくつかの通信標準においては、4つのレートが存在する:すなわち、1/1、1/2、1/4、および1/8である。したがって、たとえば音声アクティビティがない場合には、1/8フレームレートを用いて情報を送信することができ、これは、より遅いレートを用いて情報を伝達すれば必要な電力または帯域幅がより低く抑えられることから有利である。
【0025】
実用的な通信ネットワークにおいては、ゼロパーセントのエラーレート(つまり、すべてのフレームが適正に受信されること)を目標とすることが現実的でも、また望ましいことでもない。むしろ、たとえば1パーセントのエラーレートが目標とされる。パワーコントロールループは、実際にこのフレームエラーレートをコントロールしている。この例の場合、フレームエラーレートが上昇して1パーセントを超えると、パワーコントロールループが、MSによって送信される信号のパワーを増加し、その結果、フレームエラーレートが約1パーセントまで減少する。これに対して、フレームエラーレートが1パーセントより小さい場合には、パワーコントロールループが、送信パワーを下げて電力を節約し、フレームエラーレートが1パーセントまで上昇することを許容する。したがってBSは、MSが特定のエリア内を移動する間、あるいは他のタイプの混信が発生または終了するとき、コンフィグレーションメッセージ内のパワーコントロールビットを介して継続的に、エラーレートを約1パーセントに維持するため種々のパワーレベルにおいて送信するようにMSに対して指示を与える。MSは、通常、BSによって推奨されているパワーレベルを尊守する。それに加えて、BSが、特定のチャンネルに関するその送信パワーを変更することもできる。つまり、BSおよびMSはともに、継続的に、他方のパワーレベルを変更するために互いにフィードバックを与えることができる。しかしながら、BSが、MSからのフィードバックに基づいて、その送信機のパワーレベルの変更を必ずしも行う必要はない。
【0026】
上記のパワーコントロールループにもかかわらず、セルラネットワーク内をMSが動き回り、物理的な障害、隣接チャンネルからの混信、およびセクタのエッジ近傍の場所に起因する信号強度ならびに信号品質における変動を経験しているときには、エラーレートを約1%にコントロールできなくなることがあり、エラーレートが許容不能なレベルに上昇すれば、接続の打ち切りが問題化する。そのため、打ち切りの危機にある接続を救済するメカニズムが必要とされている。
【0027】
逆方向リンクを基礎とする救済手続または接続の再スタートは、以前からすでに提案されている。通常の逆方向リンクを基礎とする救済手続においては、MSが救済チャンネルを送信し、その一方でネットワークが、1ないしは複数のセクタを使用して救済チャンネルの復調を試みる。しかしながら、提案されている接続の再スタートを基礎とする救済手続は、アクセスチャンネルを使用し、MSがプロービングを行うことから多くの電力を必要とするだけでなく、大量の混信を導く。それに加えて、提案されている逆方向リンクを基礎とする救済手続は、順方向フェード状態の間に限って起動され、BSに先行してMSが送信することから不完全であり、後に説明する理由から効率も低い。
【0028】
(発明の要約)
ここでは、包括的に「順方向救済手続」(FRP)と呼んでいる本発明の一実施態様は、セルラまたはPCS電話等のMSと、通信基盤またはネットワークとの間における信号落ちならびに接続の打ち切りを防止するための方法および装置に関するものである。FRPを使用して克服可能な障害シナリオの例には、順方向リンクのレイヤ2(L2)確認応答障害および、スレッショルド値を超える時間間隔にわたる信号落ちをもたらすフェードに起因する順方向リンク信号落ちが挙げられる。本発明の例として示す一実施態様は、MSが、通信基盤から電波放射されている1ないしは複数のBSパイロットチャンネルを、打ち切りの危機にある接続を保存するために、MSのアクティブセットに追加する機能を含む。このBSパイロットチャンネルは、「順方向リンク救済チャンネル」として知られており、ここでは「仮コードチャンネル」(ACC)と呼ぶものとする。同時に、ネットワーク基盤が、FRPの間にMSによってモニタされる可能性の高い代替順方向リンクチャンネル上において送信を開始する。同じチャンネルがMSによってモニタされ、ネットワーク基盤によって送信に用いられるのであれば、打ち切りの危機にある接続を救済することが可能になる。このACCという用語は、特定のウォルシュコードまたは擬似直交関数によってチャンネルが定義される符号分割多元アクセス通信プロトコルへの適用にもっとも適しているが、用語ACCが、ここでの定義として、TDMAにおける時間スロットもしくはFDMAにおける周波数スロット等の、チャンネルを定義するための任意のスキームを包含することに注意する必要がある。より詳細に述べるのであれば、符号分割多元アクセス(CDMA)無線通信システムにおける、本発明の実行や使用は好ましい実施態様である。CDMA無線通信システムは下記の標準によって十分に詳しく説明されており、その全ては TELECOMMUNICATIONS INDUSTRY ASSOCIATION, Standards & Technology Department, 2500 Wilson Blvd., Arlington, VA 22201 によって公表されており、それらの全てが参照によりここに援用される: TIA/EIA-95B (1999年2月1日公表);TIA/EIA/IS-2000 ,Volumes1-5, Release A, (2000年3月1日公表)。本発明のこのほかの実施態様は、「好ましい実施態様の詳細な説明」という項目名を付した項目に説明されている。そのほかのメッセージプロトコルならびにデータ構造および通信システムを用いて本発明の別の実施態様を実施することは、当業者にとって簡単であろう。
【0029】
(好ましい実施態様の詳細な説明)
以下、本出願の一部をなすとともに、本発明が実用化されえる特定の実施形態を図示した添付図面を参照しつつ、好ましい実施態様についての説明を行う。ここで理解される必要があるが、本発明の好ましい実施態様の範囲から逸脱することなく、そのほかの実施態様が使用され、あるいは構造的な変更がなされることは可能である。さらに理解されたいことは、ここで述べられる説明は、説明のみを目的として基本的にCDMA通信プロトコルに言及しているが、本発明の実施態様は、そのほかの通信プロトコルならびにディジタル無線技術に広く適用可能であるということであり、限定する意図ではないが、それにはCDMA、TDMA、FDMA、GSM、GPRS等も含まれる。
【0030】
(順方向救済手続の要約)
本発明は、通信ネットワークにおけるMSと通信基盤との間の信号落ちならびに接続の打ち切りを防止するための方法および装置を包含する。ここで言う接続は、限定する意図ではないが、音声、マルチメディアビデオおよびオーディオストリーミング、パケット交換データおよび回路交換データコール、ショートメッセージシーケンスまたはデータバースト、およびページングを含む。ここでは包括的に「順方向救済手続」(FRP)と呼んでいる本発明は、MSまたはBSにおいて、回復しなければ接続の打ち切りを招くことになる障害からのシステムの回復を可能にする。FRPを使用して克服可能な障害のシナリオの例には、順方向リンクのレイヤ2(L2)確認応答障害およびスレッショルド値を超える時間間隔にわたって信号落ちをもたらすフェードに起因する順方向リンク信号落ちが挙げられる。潜在的な接続の打ち切りの状況に応答して、MSは、打ち切りの危険にある接続を救済するために、自主的に、そのレーキ受信機のアクティブセットにBSパイロットチャンネルを追加する。同時に、ネットワーク通信基盤は、FRPの間にMSによってモニタされる可能性の高い代替順方向リンクチャンネル上において送信を開始する。同じチャンネルがMSによってモニタされ、通信基盤によって送信に用いられるのであれば、打ち切りの危機にある接続を救済することが可能になる。
【0031】
本発明の実施態様に従った一般的なFRPには、MSFRPが含まれ、またインフラストラクチャ(通信基盤)FRPを含めることもできる。
【0032】
図8は、典型的な接続救済におけるMSFRPおよび通信基盤FRPの時間列の一例を示している。前述したようにMSFRPがすべての救済の中心となり、インフラストラクチャFRPは、推奨されるが厳密に必要とはされない。
【0033】
MSFRPのトリガは、発生する障害の種類に依存する。レイヤ2障害の場合であれば、FRPが、確認応答を求めるメッセージの、多数回にわたる再送信の失敗に応答して起動される。順方向リンクフェード障害の場合には、スレッショルド値を超える時間間隔にわたって信号落ちが存在するときFRPが起動される(参照番号72を参照)。
【0034】
救済の試行が開始される時点においては、MSがFRPタイマをスタートする(参照番号74を参照)。救済が完了する前にFRPタイマがタイムアウトすると、接続が打ち切られる。それに加えてMSは、救済の試行が開始された時点において、その送信機をオフにし、新しいアクティブセットを選択する(参照番号74を参照)。この実施態様においては、事実上MSが、それが送信したPSMM(1ないしは複数)に基づいてハンドオフ指示を仮定する(そのPSMMが実際に送信されたか否か、送信に成功したか否か、あるいは確認応答があったか否かによらない)。言い換えると、MSは、ハンドオフ指示なしに自発的にパイロットを「アクティブセット」に昇格させる(つまり、新しいアクティブセットは、古いアクティブセットと自発的に昇格させたアクティブパイロットの和集合になる:S”=S U S’)(参照番号76を参照)。その後MSは、救済チャンネルをサーチするために、この新しい「アクティブセット」内の循環を開始する。前述したように、救済チャンネルという用語は、各種の通信プロトコルによって使用されるチャンネルを定義するための各種スキームを包含しているが、開示の簡素化を目的として、ここでは救済チャンネルを、「仮コードチャンネル」(ACC)(参照番号78を参照)と同一視する。
【0035】
すでに述べたが、インフラストラクチャFRPは、推奨されてはいるが、ネットワーク内の各BSに厳密に必要とされてはいない。インフラストラクチャFRPが実行される場合には(参照番号80を参照)、通信基盤(ネットワーク)は、ACCを送信することになるセクタを選択する。
【0036】
本発明の一実施態様においては、救済の間にわたりACCを介してゼロ(ブランク)データが送信される。そのほかの実施態様においては、ACCを介してデータが伝達されることもあるが、MSは、実際にそのACCを見つけて復調に成功する場合にもそのデータのヒアリングのみを行う。
【0037】
ある時点においてMSが、N3M個のACCの良好なフレームを見つけてその復調を行うと(参照番号82を参照)、その送信機をオンにし、BSに対する送信を開始する。MSおよびBSがともにあらかじめ決定された数の良好なフレームを受信すると、救済が完了し(参照番号84を参照)、BSは、そのMSをより永続的なチャンネルに割り当てし直す。それに加えて、ネットワークが、たとえばオーバーヘッドを介してACCの再割り当てを行うこともできる。さらにBSは、「救済完了ハンドオフ」メッセージ86を送信することによって、MSのアクティブセットの再割り当てを行い、救済後のクリーンアップを行うことができるが、そのメッセージには、「汎用」または「ユニバーサルハンドオフ指示」メッセージ等のすでに存在するハンドオフメッセージを再使用することが可能である。
【0038】
次に、FRPの詳細について説明する。
【0039】
(救済に先行するネットワーク機能)
前述したように、MSは、切迫する接続の打ち切りの検出に先行して、ネットワークのコンフィグレーションパラメータを記憶している。一実施態様においては、これらのパラメータが、MSによって単純に記憶される一定値である。それらのパラメータが前もってMSに既知であり、またそれらが変更されないことから、オーバーヘッドメッセージがこれらのパラメータを含んでいる必要はない。別の実施態様においては、これらのコンフィグレーションパラメータの変更が許容されており、そのためネットワークは、オーバーヘッド内においてそのコンフィグレーションをMSに送信しなければならない。
【0040】
図3のオーバーヘッドメッセージ30、32、および34に示されているコンフィグレーションパラメータの対応部は、MSがアイドルのときに送信することができる。アイドル状態のMSについては、すべてのアイドル状態のMSが同一の情報を受信する必要があることから、コンフィグレーションパラメータの伝達に共通チャンネルを使用することができる。
【0041】
(MSの順方向救済手続き)
図9は、接続の打ち切りが切迫していることを検出し、かつその接続を救済するための、本発明の一実施態様に従ったMSの手続きを示したフローチャートである。
【0042】
接続が切れかかり始めると、ディジタルセルラ電話のユーザに聞こえる会話が、とぎれとぎれの部分的なものとなるか、あるいはデータ接続の場合であればデータの遅れまたは喪失を経験するようになる。図5に示した「レイヤ2障害」が生じている「順方向/逆方向不平衡」の場合において(図9の参照番号88を参照)、本発明の一実施態様におけるMSは、MSの送信したメッセージに対する適正な確認応答をMSが受信せず、その後、N1m(=9)回にわたって適正な確認応答を受信することなくメッセージの再送信に失敗すると、接続の打ち切りが切迫しているものと判断する。一実施態様の場合には、これが、「パイロット強度測定メッセージ」(PSMM)もしくはその派生上において失敗した確認応答に関してのみ生じる。ここで注意が必要であるが、変数N1mおよびここで参照しているそのほかの類似の識別済みの変数は、前述した通信標準に定義されている変数である。しかしながら本発明の実施態様は、当該標準に定義されているとおりの変数の値に限定されることはない。
【0043】
N1m(=9)回にわたる再送の後にMSが適正な確認応答を受信していない場合には、本発明を除いて、MSは、最終的にあきらめてBSに対してリリースメッセージを送信する。このリリースメッセージは、事実上の接続の打ち切りである。ここで注意が必要であるが、図5に示されているBSからMSに対する最後のリリースメッセージは、MSからBSに対するリリースメッセージがそれまでにBSによって受信されたか否かに依存して、送信されることもあれば、送信されないこともある。BSがリリースメッセージを受信し、リリースメッセージをMSに返すことがあっても、MSがそれを受信することはない。しかしながら、図9に示した本発明の一実施態様に従えば、MSが、N1m(=9)回にわたる再送の後に適正な確認応答を受信していないならば、リリースメッセージの送信に代えて、MSFRPが起動され(参照番号92を参照)、FRPタイムアウト期間をカウントするためにFRPタイマがスタートされ(参照番号96を参照)、さらにMSは、その後のL2障害を一時的に無視する。換言すると、MSは、特定の時間間隔の後に接続の打ち切りを行わないことによって接続の維持を一時中断する。救済が完了する前にFRPタイマがタイムアウトすると、そのとき接続が打ち切られる。それに加えて、MSは、救済の試行を開始した時点において、確認応答に失敗したメッセージおよびそのほかの保留されているメッセージの再送信を一時中断し(参照番号90を参照)、送信機をオフにする(参照番号92を参照)。MSの送信機がオフにされると、ほかのユーザには、そのMSから何も聞こえてこなくなる。しかしながらMSは、トラフィックチャンネルの状態は維持している。MSは、アクティブ状態に関連付けされた、そのほかのすべての活動を継続する(参照番号94を参照)。ここで注意が必要であるが、前述したようにMSの「レイヤ2障害」の検出は、逆方向ベースの救済手続きにも同様に適用することができる。
【0044】
「順方向リンクフェード障害」の場合においては、スレッショルド値を超える時間間隔にわたって信号の喪失(N2m個の不良フレーム)が存在するとき、接続の打ち切りが切迫していると考えられる。この状態が検出されたとき(参照番号98を参照)、MSは送信機をオフにし、順方向MSフェードタイマ(T5m)がスタートされる。しかしながらMSは、トラフィック(アクティブ)状態を維持する。本発明を除けば、N3M個の良好なフレームの受信前にフェードタイマがタイムアウトすると、接続が打ち切られる。一方、フェードタイマがタイムアウトする前に、連続するN3m個の良好なフレームをMSが受信すると、MSは送信機をオンに戻し、フェードタイマをリセットする。本発明の一実施態様においては、フェードタイマがタイムアウトする前の特定の時期、またはフェードタイマがタイムアウトしたときに、MSFRPが起動されて、FRPタイマがスタートされる(参照番号96を参照)。ここで理解される必要があるが、FRPタイマはMSFRPが起動されるのと同時にスタートしてもよく、また所定の遅延の後にスタートしてもよい。FRPタイマは、順方向MSフェードタイマと等しく、あるいは類似してセットすることができる。その後のフェードタイマは、無視され(参照番号100を参照)、MSは、続くフェード障害を一時的に無視する。言い換えるとMSは、特定の時間間隔の後に接続の打ち切りを行わないことによって接続の維持を一時中断する。MSFRPの起動をフェードタイマのタイムアウトの直前まで遅延させることは可能であるが、フェードタイマのタイムアウトより早期に救済を開始する1つの理由として、ユーザが通信の失敗を経験する時間が長すぎると、ユーザがMSをオフにして手動で新しい接続を開始する可能性があり、それによって救済が排除されることが挙げられる。
【0045】
ここで理解されたいことは、上記のMSFRPを開始するための条件は単なる例示にすぎないということであり、本発明のほかの実施態様においては、MSFRPを開始するための条件が異なることもある。
【0046】
MSFRPが開始された後、本発明の実施態様においては、MSが最新のPSMM(および可能性としては、それ以前のPSMM)を検査し(参照番号102を参照)、アクティブセットへの昇格が指定されていたか、あるいはアクティブセットに維持することが指定されていたPSMM(1ないしは複数)内のすべてのパイロットを追加(昇格)する。ここで注意が必要であるが、MSはいかなる追加のPSMMもBSに送信しておらず、またいかなるハンドオフ指示を待機してもいないのであるから、MSは、この時点において自発的に動作している。このパイロットのセットは、「仮ハンドオフ指示」(AHD)を構成する(参照番号104を参照)。ここで、このAHDが、送信もしくは受信が行われないことから、実際のメッセージではないことに注意する必要がある。むしろAHDは、救済手続きの間にMSが行うアクティブセットに対する変更を記述するための用語にすぎないと言える。ここで注意しなければならないが、正常動作の間は、アクティブセットが特定の最大サイズに制限されるが、本発明の一実施態様においては、最大アクティブセットサイズが、救済の間に追加されるパイロットを収容するために一時的に拡張される。
【0047】
AHD内のパイロットのセットが決定された後、MSFRPは、そのAHD内の各パイロットの中でMSがサーチする1ないしは複数の「仮コードチャンネル」(ACC)を決定しなければならない。救済コードが、このACCを定義する。ここでは、MSがACCのためのパイロットをサーチするとき、そのパイロットがウォルシュコードまたはQOFによって定義されたACCを送信しているものとMSが仮定することから「仮」という用語が使用されている。
【0048】
MSFRPは、何らかのメカニズムによって事前にACCが既知となっている限り、インフラストラクチャFRPに頼ることなく実行することができる。必ずしも相互に排他的でないACCを決定する方法は多数ある。ACCのデフォルトを、標準の中で指定された固定の値とすることができる。すべてのハンドオフを、初期的にデフォルトのACCに対するものとし、その後の確認応答に続いて、第2のハンドオフがMSに非ACCチャンネルを指示することができる。
【0049】
ACCを、BS、セクタ、ネットワーク、またはシステムごとにオーバーヘッド内において指定することもできる。基本的にこのパラメータは、近隣ごとの近隣リストにおいて、あるいはグローバルに送信することができる。またグローバル、あるいはセクタ固有のFRPACCとして、パラメータメッセージ(アクティブまたはアイドル)の1つにおいて送信することも可能である。ACCは、専用メッセージまたは命令において指定し、あるいはMSの「電子シリアル番号」(ESN)もしくはそのほかのパラメータとBSパラメータ(1ないしは複数)の寄せ集め(ハッシュ)となるようにあらかじめアレンジして、MSを異なるチャンネルに擬似ランダム分布させることもできる。
【0050】
本発明の別の実施態様においては、MSFRPがリソースのソフト指定もサポートしている。すでに説明したように、オーバーヘッドメッセージが、特定のパラメータをMSに送信するために使用される。オーバーヘッドメッセージ内において送信されるパラメータの1つに、BSごとに指定済みのACCを識別するウォルシュコードまたは擬似直交関数がある。このACCは、正常トラフィックチャンネルとは異なる。ソフト指定は、ACCの動的な変更が可能であることを意味する。これは、任意の時点においていずれのチャンネルを救済に使用可能とするか、あるいはACCの定義にいずれのウォルシュコードを使用するかについて、ネットワークがより効率的に決定することを可能にする。
【0051】
複数のACCを救済用に指定することもできる。MSが、たとえば異なるチャンネルに対してハッシュするようにしても良い。しかしながら、その種のチャンネルは、一時的な使用のみに関して、より少なく指定することが推奨される(好ましくは1つだけ)。救済完了のハンドオフは、厳密に求められているわけではいない。代替ACCを使用するか、あるいは他の救済を遅延することもできる。
【0052】
「指定」チャンネルは、たとえば正常な順方向リソースとして別に必要とはならないとき、救済のためだけに使用されるので、指定リソースは、この特徴の厳密な必要条件ではない。救済機能が一時的に延期されることを除けば、不利益な影響が生じることもない。
【0053】
ACCが決定された後、MSは、関連するコードチャンネルを、新しいアクティブセット内の各アクティブパイロット用の「仮コードチャンネル」(ACC)にセットする(参照番号106を参照)。本発明の一実施態様においては、続いてMSが、良好なACCの復調を試行するために、パイロット信号のサーチを行い、レーキ受信機のフィンガを割り当てることによって、新しいアクティブセットの復調ならびに監視を試行する(参照番号108を参照)。ここで、この時点において、MSはまったく送信を行わないに注意すべきである。MSは、「FRPタイマ」がタイムアウトするまで(参照番号110を参照)もしくはあらかじめ決定された数の連続する良好なフレームが受信されるまで(参照番号112を参照)、新しいアクティブセットの復調を継続的に試行する。
【0054】
本発明の一実施態様においては、良好なACCのサーチを実行する間に、MSが、レーキ受信機の能力に依存して、一度に1つのセクタだけを試すことや、あるいは一度に複数のセクタを試すことができる。MSは、各セクタにおいて、設定済みの時間間隔にわたって良好なACCの復調を試行した後、次のセクタに移動することができる。図10に示されている例においては、セクタC、D、およびEだけが新しいアクティブセットの一部を構成するセクタであり、したがってMSは、これらのセクタを循環して良好なACCを捜す(参照番号114、116、および118を参照)。
【0055】
本発明の一実施態様においては、MSが新しいアクティブセットから良好なACCの復調を試行する間に、MSがレーキ受信機のフィンガを複数のパイロットに割り当てることになる。しかしながら、救済の間は、MSが、いずれのフィンガが良好なフレームを受信したかを決定することが困難なことがある。いずれのチャンネルが良好なACCを提供しているかを決定する際の困難性が、次の例に従って説明される。ここで、当初MSが、A、B、およびCの3つのBSからなるネットワーク内において、CのBSと通信していたが、接続の打ち切りが切迫していることを検出し、MSが、MSFRPを開始したと仮定する。さらに、当該ネットワークもまた、切迫している接続の打ち切りを検出し、したがってBのBSにおいてACCを送信したものと仮定する。MSは、いずれのBSがACCを送信しているかについて知らないことから、AおよびBの両方のBSからのACCを復調するための試行において、MSのレーキ受信機のフィンガを割り当てる。その後、MSは、この復調した情報を結合してフレームを生成する。
【0056】
結果として得られたフレームが不良である場合には、それがBのBSからのチャンネルが良好に受信されなかったか、あるいはAのBSによって復調後のデータが改ざんされたか、あるいはそのほかの理由に起因する可能性がある。結果として得られたフレームが良好な場合であっても、MSは、いずれのBSが良好なACCを送信したかについて知ることができない。その場合においては、MSが、いずれのBSが良好なACCを提供したかについて決定することができる追加の情報を得るために、一度に1つのBSを試さなければならない。この困難性のため、MSFRPの代替実施態様においては、MSがレーキ受信機のフィンガを一度に単一のチャンネルおよびセクタだけに割り当て、それによって、良好なACCが見つかった場合には、MSはどのBSが良好なACCを提供したかを決定することができる。
【0057】
再度図9を参照するが、FRPタイマがタイムアウトする前に、MSが、あらかじめ決定された数の連続する良好なフレーム(たとえば、N3m(=2フレーム))を受信できた場合には、送信機をオンし(参照番号120を参照)、新しいアクティブセット上における接続を継続し(参照番号122を参照)、それによって、成功した救済を完了する(参照番号124を参照)。受信が成功しなかったセクタに関する、新しく仮定したアクティブパイロットは、混信を招くだけであることから、MSは、救済の完了後直ちにそれらを降格する必要がある。MSは、信号強度の観察、記号コンバイナの重み付け、異なるチャンネルの復調における試行、あるいは基地局からの応答(つまり、HDM)に基づいて降格するパイロットを選択することができる。
【0058】
またMSは、現在のパイロット状態に基づいてPSMMの再構成および送信を行い、再送信カウンタおよび/またはフェードタイマをリセットすることもできる(参照番号126を参照)。BSが、回復の完了およびアクティブセットの確認のためのハンドオフ指示の確認を送信することもあれば送信しないこともある(参照番号128を参照)。BSがハンドオフ指示を送信する場合に、MSは、それに応じてそのアクティブセットを更新する必要がある。FRPタイマがタイムアウトする前に、MSが、あらかじめ決定された数の連続する良好なフレーム(たとえば、N3m(=2フレーム))を受信しなかった場合には(参照番号110を参照)、接続が終了する(打ち切られる)(参照番号130を参照)。
【0059】
本発明の一実施態様においては、MSが良好なACCの復調を試行する間に、MSは、自律的かつ動的にそのアクティブセットを変更する。図11は、動的アクティブセットを使用するMSFRPのフローチャートを示している。この手続きは、図9に類似であるが、復調を試行するセクタのセットをMSが変更できる点が異なる。これは、救済の間における信号状態の変化に適応するため、および異なるセクタ上において救済を試行し、救済を成功させる機会を増加するために行われる。MSが新しいアクティブセットの復調を試行している間であるが(参照番号132を参照)、FRPタイマがタイムアウトする前に(参照番号134を参照)、救済のための新しいセクタを捜しだすための試行において別のパイロットの強度をモニタする(参照番号136を参照)。充分な受信強度を伴ったパイロットが捜し出され、それが現在のアクティブセット内に含まれていなければ(参照番号138を参照)、MSは、その新しいパイロットをAHDに追加(昇格)する(参照番号140を参照)。またMSは、パイロットの強度が低下したとき、あるいは新しいパイロットのための空きを作るためにAHDからパイロットを削除(降格)することもできる。たとえば、図12に示されているように、MSFRPの一部として、パイロット信号A、B、C、およびDが、その信号強度に関してモニタされているとする。あるパイロットが、スレッショルドT_ADDを超える信号強度を達成すると、MSは、自律的にそのパイロットを候補セットおよびアクティブセットの両方に昇格する(例えば参照番号142を参照)。MSは、充分な強度を持ったパイロットを自律的にアクティブセットに昇格することによって、新しいアクティブセットを作成することになる。
【0060】
図11に戻るが、その後MSは、新しいAHDに関連付けされたコードチャンネルを、各個別のセクタ用のACCにセットし(参照番号144を参照)、さらに新しいアクティブセットの復調を試行する(参照番号132を参照)。新しいパイロットが捜し出せなかった場合(つまり、パイロットの変更がない場合)には、MSは、引き続き変更していないアクティブセットの復調を試行する(参照番号132を参照)。2つのパイロットが同一信号強度を有している場合には、MSは、順番に両方とも試す決定を行うことができる。本発明の実施態様においては、任意数の、当業者間によく知られている方法論またはインテリジェントサーチアルゴリズムをMSFRPに使用して、MSにACCのサーチを行わせることができる。
【0061】
最初は、MSのオリジナルのアクティブセット内のパイロットが、切迫した接続の打ち切りを生じたが、最終的にこれらオリジナルのパイロットの1つが、救済のための最良のチャンネルを提供する可能性もあることから、良好なACCを捜すとき、MSは、これらオリジナルのパイロットにおいてACCを捜し出す試行を行うこともできる。本発明の変形実施態様においては、古いメンバも含めて新しいアクティブセット内のすべてのメンバを同一の方法で扱うことも可能であり、あるいは古いアクティブセットのメンバを新しいアクティブセットの新しいメンバと異なる扱いにすることもできる。
【0062】
動的アクティブセットを特徴とする変形実施態様においては、救済の間に、MSがそのアクティブセットを変更するごとに、MSが新しいPSMMメッセージを送信することができる。順方向ベースの救済においては、これにより、このPSMMを送信するのに合わせて、MSが短時間の間その送信機をオンにする必要が生じることになるが、逆方向ベースの救済においては、単にPSMMが送信されることになる。MSには、BSが新しいアクティブセットを伴うこのPSMMを受信した否かが確実にわからないが、BSがそのメッセージを受信した場合には、ACCの調整にそれが役立つことになる。
【0063】
ここで理解する必要があるが、この動的アクティブセットは、順方向ベースおよび逆方向ベースの救済手続きの両方に適用することができる。
【0064】
(インフラストラクチャの順方向救済手続き)
MSFRPだけを実行することによっても接続の救済を行うことは可能であるが、本発明の別の実施態様においては、インフラストラクチャFRPを実行することもできる。これらの実施態様においては、救済の試行の間に、MSおよびインフラストラクチャが継続的にパイロットの状態をモニタし、必要に応じて新しいBS/セクタとそれぞれのアクティブセットの再シードを行うことができる。前述したように、MSは、現存の、あるいは新しい候補を継続的にモニタし、別のAHDを使用してアクティブセットにそれらを昇格することができる。同様にインフラストラクチャもまた、後述するように、状態またはMSの位置を継続的にモニタし、MSに対して新しく適用可能なセクタに関するACCを指示することができる。本発明の一実施態様においては、MSFRPおよびインフラストラクチャFRPが、20ミリ秒内またはそれぞれの1フレーム内に起動される。
【0065】
図13は、本発明の一実施態様に従ったインフラストラクチャ(ネットワーク)FRPのフローチャートを示している。インフラストラクチャFRPは、レイヤ2障害および順方向フェード障害の両方に対して類似している。インフラストラクチャFRPは、複数のインフラストラクチャコンポーネントによる実行が可能であり、そのコンポーネントには、限定を意図するわけではないがBS、BSコントローラ、および移動交換センタが含まれる。しかしながら、明確化のために、ここでは単一のBSによって実行されるものとしてインフラストラクチャFRPを説明する。
【0066】
インフラストラクチャFRPは、MSが切迫した接続の打ち切りに遭遇していることをBSが間接的に検出する必要があることから、MSFRPとは異なる。「レイヤ2確認応答障害」の場合には、異常がまったくBSにわからないことからフェード状態の検出よりも困難になる。たとえばBSが、それに向けてMSが送信したすべてのPSMMメッセージを受信しており、それらのメッセージに対して確認応答メッセージをもって応答していることが考えられる。しかしながら、BSは、MSのメッセージに対して確認応答を続けているにもかかわらず、MSが同一メッセージの再送信を継続していることに気付く。このことから、BSは、順方向/逆方向不平衡状態、すなわちMSの送信または受信に問題が生じている状態を推測することができる。したがってBSは、それぞれに確認応答を行った後に、「FRP反復受信スレッショルド」回数にわたりMSから同一のPSMMメッセージ(またはその均等メッセージ)を受信したことに基づいて、インフラストラクチャFRPをトリガすることができる(参照番号146を参照)。ここで注意が必要であるが、BSによるこの「レイヤ2障害」の検出は、前述したように、逆方向ベースの救済手続きに対しても適用することができる。
【0067】
BSが、切迫した接続の打ち切りを検出することができる別の方法は、MSから受信しているメッセージがどのような種類のものであるかを決定することによってなしえる。たとえば、BSがMSから繰り返しPSMMを受信する場合には、BSは、それらを調べて、MSが、それが有している以外のBSもしくはセクタを必要としていると判断することができる。このPSMMメッセージが、そのMSによって繰り返し送信される場合には、それが、BSに対対して救済が有用であるというしるしになる。
【0068】
MSがフェード状態のために救済を必要としていることは、BSが、フェードタイマの期間にわたって、あらかじめ決定された数の有効なフレームをそのMSからBSが受信したか否かをモニタすることによって検出できる(参照番号148を参照)。言い換えると、順方向フェードにおいては、MSが送信を停止することから、BSは、所定期間の後にそれを検出することが可能になる。インフラストラクチャFRPの起動は、BSが(1)PSMMを受信し、ハンドオフ指示を送信したか、あるいは(2)フェードの間に確認応答を送信したいずれかの場合に好適となり得る。いずれの場合においても(参照番号146または148を参照)、図13に示されているように、BSがトラフィック(アクティブ)状態を維持し(参照番号150を参照)、BSにおけるFRPタイマをスタートする(参照番号152を参照)。
【0069】
MSFRPの「フェードタイマ」の先行した起動と同様に、「レイヤ2確認応答」障害の場合に、起動のためのスレッショルドとして、L2ACKカウント(=9)から減数されるカウントを供給することによって、オプションとして、インフラストラクチャFRPを先行して起動するようにすることができる。それに加えて、インフラストラクチャFRPの試行期間は、フェードのタイムアウトによって制限されると考えることもできる。たとえば、インフラストラクチャFRPを、フェードの後半部分の間においてのみ開始できる。
【0070】
すでに述べたように、動的アクティブセットを特徴とする変形実施態様においては、救済の間にMSは、MSがそのアクティブセットを変更するごとに新しいPSMMメッセージを送信することができる。BSによってPSMMが受信された場合には(参照番号154を参照)、BSは、受信したPSMMの検討を行う(参照番号156を参照)。そのPSMM内の、アクティブセットへの昇格が指定されているか、維持が指定されているすべてのパイロットは、それに続いて新しいアクティブセット内に含められる。
【0071】
PSMMがまったく受信されない場合には、近隣BSのサブセットが新しいアクティブセットに追加すべきものとして選択される(参照番号158を参照)。BSコントローラまたはインフラストラクチャ要素は、救済の開始前に何がそのMS用のアクティブセットであったかを知っており、この時点においては、接続を救済するためにアクティブセットに追加するための追加的なBSまたはセクタを決定しなければならない。追加されるBSまたはセクタは、多数の要因に依存し、それには、限定する意図ではないが、最後にわかっているMSのアクティブセット、MSの位置、MSにもっとも近いセクタ、そのMSに関する以前のアクティブセット、そのMSのそのほかの履歴ならびに統計、およびMSが要求していた新しいパイロット等が含まれる。ここで注意が必要であるが、PSMMを伴うL2確認応答障害の場合においては、ネットワークがそのPSMMを受信できたのであれば、すでにそのPSMMメッセージからMSが要求しているセクタを知ることができるため、ネットワークは、MSがどのセクタを必要としているかを評価する必要がない。しかしながら、この情報が利用できない場合には、ネットワークは、上記の要因のすべてを使用して、MSが救済のために必要としている可能性のあるセクタを評価する。ネットワークは、いずれのセクタ内にMSが存在するかを知っていることだけからそのMSの位置を決定できるのではなく、MSがGPS機能を有している可能性、もしくはインフラストラクチャがネットワークベースのポジションの特定機能を有している可能性、あるいはシステムがネットワークによって補助されるポジションの特定機能を有している可能性からもそれが可能であることに注意する必要がある。
【0072】
本発明のさらに別の実施態様においては、接続の救済のためにアクティブセットに追加されるための追加的なBSまたはセクタを決定するプロセスの間に、ネットワークが、救済が可能であり、かつ望ましいかを決定することになる。救済が望ましくないとされる理由はいくつか考えられる。たとえば、救済に必要とされているセクタが最大能力に達しており、帯域幅が不足することがある。言い換えると、インフラストラクチャFRPが、接続を救済するためにはほかのチャンネルを持ち出す必要があるが、それを行うことによってそのセクタを使用する別の接続に順方向フェード障害を招くことになるポイントまでそのセクタにおける電力および混信が増加されるとすれば、そのFRPはまったく利益をもたらさないことになる。むしろ、1つの接続と別の接続を単に交換したにすぎない。別の理由としては、ACCに割り当てるコードがそのセクタに不足していることが挙げられる。すでに述べたように、新しいチャンネルを開くときにはウォルシュコードまたは擬似直交関数が使用される。1つのセクタ内においてこれらのコードがすべて使用されていれば、新しいチャンネルを開くことができない。
【0073】
上記の例は、逆方向ベースの救済手続きに代えてFRPを使用することの1つの利点を示している。FRPにおいては、BSが接続の救済を試行するか否かを決定し、それゆえ、救済がほかの接続に影響を与えないと判断した場合に、新しいチャンネルを開き、救済を試みる。これに対して逆方向ベースの救済手続きにおいては、MSが、その救済の試行が現存するほかの接続に影響を与えるか否かについて知らずに、送信を開始し、追加的な電力消費および混信をもたらすことになる。
【0074】
新しいアクティブセット内のパイロットのセットが決定された後、インフラストラクチャFRPは、新しいアクティブセット内のBSが、新しいアクティブセット内の各パイロットから送信することになる1ないしは複数のACCを決定しなければならない。前述したようにウォルシュコードまたはQOFがACCを定義する。
【0075】
本発明の一実施態様においては、必ずしも相互に排他的である必要のないACCを決定するためのオプションが多数存在する。ACCのデフォルトを、標準の中に指定された固定の値とすることができる(つまり、ACCによって使用されるものとして確保された順方向ウォルシュコードを選択する)。ACCを、BS、セクタ、ネットワーク、またはシステムごとにオーバーヘッド内において指定することもできる。基本的にこのパラメータは、近隣ごとの近隣リスト内において、あるいはグローバルに送信することができる。またグローバルとして、あるいははセクタ固有のFRPACCとしてパラメータメッセージ(アクティブまたはアイドル)の1つにおいて送信することも可能である。ACCを専用メッセージまたは命令において指定することもできる。
【0076】
本発明の別の実施態様においては、インフラストラクチャFRPがリソースのソフト指定もサポートしている。すでに説明したように、オーバーヘッドメッセージが、特定のパラメータをMSに送信するために使用される。オーバーヘッドメッセージ内において送信が可能なパラメータの1つに、指定済みACCを識別するウォルシュコードまたは擬似直交関数がある。このACCは、正常トラフィックチャンネルとは異なることになる。ソフト指定は、ACCの動的な変更が可能であることを意味する。これは、任意の時点においていずれのチャンネルを救済に使用可能とするか、あるいはACCの定義にいずれのウォルシュコードを使用するかについて、ネットワークがより効率的に決定することを可能にする。
【0077】
複数のACCを救済用に指定することもできる。しかしながら、その種のチャンネルは、一時的な使用のみに関して、より少なく指定することが推奨される(好ましくは1つだけ)。救済完了のハンドオフは、厳密に求められているわけではない。代替ACCを使用するか、あるいはほかの救済を遅延することもできる。
【0078】
「指定」チャンネルは、たとえば正常な順方向リソースとして別に必要とはならないとき、救済のためだけに使用されるので、指定リソースは、この特徴の厳密な必要条件ではない。救済機能が一時的に延期されることを除けば、不利益な影響が生じることもない。
【0079】
新しいアクティブセットおよびACCが決定されると、その新しいアクティブセット内のBSは、関連する(符合した)ACC(1ないしは複数)を使用してMSに順方向リンクを送信する(参照番号160を参照)。言い換えると、MSがソフトハンドオフを行うために追加的なACCが使用可能になる。これらのACCは、接続が最初に失敗しつつあったときにそのMSが有していなかった1ないしは複数のセクタ上において送信される。
【0080】
本発明の一実施態様においては、任意の時点において1つのセクタだけがACCの送信を行う。1つのセクタだけから送信を行うことには、順方向救済においては、ネットワークがそのトラフィックならびに能力を知っており、その中でACCを送信する場所および時期について調整可能であることから、救済による能力的な影響を最小化できるという利点がある。図14の例に示されているように、ネットワークによるセクタのセット内の循環に従って、あるセクタが、設定された時間間隔162だけACCの送信を行って停止し、続いて別のセクタが送信を行うという形がとられる。
【0081】
しかしながら、別の実施態様においては複数のセクタまたは複数のBSが同時にACCの送信を行うことができる。図15は、ACCの送信が行われるセクタの動的選択を含むインフラストラクチャFRPを示したフローチャートである。インフラストラクチャは、信号状態の変化、MSの反応、または救済のためのセクタの異なる組み合わせの試行に依存して異なるBSセクタを選択することができる(参照番号164を参照)。セクタの再選択は、BSがあらかじめ決定された数の連続する良好なフレームを受信しなかった場合(参照番号166を参照)であって、FRPタイマがタイムアウトしていない場合(参照番号168を参照)に実行される。ネットワークは、セクタ間を交換してリソースの使用を最小化しつつ、MSを救済する機会を最大化することができる。
【0082】
オプションとしてBSは、スロット化またはバースト/断続モードでACCを運用することが可能であり、それにおいては、任意の「FRPタイマ」(値の)期間内に、少なくともあらかじめ決定された数(N3m)個の順方向フレームが送信され、その結果、MSが救済される機会を持つことになる。同時にこれは、混信を最小化し、能力を最大化する。ACCは、危険な状態にある(つまり、弱い信号または近隣のBS/セクタ上の高い電力に近づいている)接続が顕在化していないとき、オフにすることもできる。
【0083】
BSが新しい救済トラフィックチャンネルを起動した後、BSは、MSからのアップリンクの受信を試行する(参照番号170を参照)。セクタからの送信が最初になることから、MSは、BSが救済を試行していることを認識した後に限って送信を行うことになり、それが電力ならびに混信を最小化する。
【0084】
前述したように、MSFRPにおいては、MSが最新のPSMM(および可能性としては、それ以前のPSMM)を検査し、昇格が指定されていたか、あるいは維持が指定されていたPSMM(1ないしは複数)内のすべてのパイロットをアクティブセットに追加(昇格)する。同様にインフラストラクチャFRPは、受信済みのPSMMを使用して、そのアクティブセットに追加すべきパイロットを決定することが可能であり、また信号強度を基礎としてその決定を行うこともできる。それに加えて、インフラストラクチャFRPが起動される場合には、近隣BSを、インフラストラクチャによって維持されているアクティブセットに追加することができる。ここで注意が必要なことは、MSおよびインフラストラクチャのFRPのいずれもが、この時点において自発的に動作しており、したがっていずれも他方の新しいアクティブセットについて知らないことである。この状況の下に、図16に例示されている本発明の実施態様においては、MSFRPが、その新しいアクティブセット内のパイロット間を循環して(参照番号180を参照)それらのパイロット内のACCのサーチを行うことになる。同時にインフラストラクチャFRPは、その新しいアクティブセット内のパイロット間を循環して(参照番号182を参照)、それらのパイロット上においてACCを送信することになる。図17は、救済手続き期間における自発的なパイロットの復調ならびに送信に関するいくつかの手法の例を示している。MSおよびインフラストラクチャのFRPによるパイロットの循環は、その手法の特定のセットに従って好ましく調整されており、少なくともN3m個のフレームにわたっていくつかの送信がオーバーラップすること、したがって救済が可能になることが保証されている。この、送信がオーバーラップする期間においては、MSが特定のセクタからのACCの復調を試行しているとき、同時にネットワークがそのセクタ上においてACCの送信を行っていることになる。
【0085】
再度図15を参照するが、BSは、アップリンク上において、FRPタイマがタイムアウトする前に(参照番号168を参照)あらかじめ決定された数の連続する良好なフレームを受信できた場合には、MSに対して「救済完了ハンドオフ」(RCH)メッセージを送信し(参照番号172および174を参照)、救済を確認し、完了することができる(参照番号176を参照)。このRCHは、そのMSを、そのBSに対して異なるコードチャンネルに割り当てるものであり、その結果、別のMSの救済にそのACCを再使用することが可能になる。BSは、MSに対してこのメッセージを、可能な限り迅速に送信する。その後ネットワークは、MSによって送信されたアクティブセットに従ってそのアクティブセットを更新し、接続を継続することができる。
【0086】
BSが、アップリンク上において、FRPタイマがタイムアウトする前にあらかじめ決定された数の連続する良好なフレームを受信しなかった場合には、接続が終了する(打ち切られる)(参照番号178を参照)。
【0087】
(順方向救済手続きの適用)
これまでは、一例としてCDMAセルラネットワークを使用する一般的なFRPについて説明してきたが、この一般的なFRPにおいて説明した打ち切りの危機にある接続の救済、順方向および複数の逆方向リンク、オーバーヘッドメッセージ、専用および共通チャンネル、およびACCといった基本的なコンセプトは、別のワイヤレスプロトコルならびに技術、たとえばページングシステム、衛星通信システム、コードレス電話システム、フリート通信システム等に適用可能であり、もしくは拡張可能である。たとえば、CDMAおよびTDMAは、ともにチャンネルの概念を利用する。ここで説明したBSの概念は、中継機または各種のアンテナのダイバーシティスキーム、コードレスの基地、衛星またはそのほかの電話等を包含している。ここで説明したMSの概念は、ページャ、衛星電話、コードレス電話、フリート無線等を包含している。
【0088】
FRPのキーとなる構成ブロックには、(1)失敗接続を有する危機にあるか、それを有している1ないしは複数の端末、(2)端末(1ないしは複数)が救済に関するリスニングを行う間、送信によって救済を開始する、1ないしは複数の端末に対して何らかのコントロールを行う実体物、および(3)その実体物からの送信の受信が成功したときにそれらの端末が行う、実体物に向けて返す送信の開始、が含まれる。
【0089】
端末は、商用、軍事、またはその他の用途に使用される無線機とすることが可能であり、それには水中での使用、宇宙での使用、またはGlobalstarTMまたはIridiumTMタイプのシステムのような衛星と地上局または端末の間における使用が含まれる。また端末は、Ethernet(登録商標)等の共有有線を介して実体物に接続することも可能である。この場合、失敗しつつある接続を有している端末が、送信を停止し、実体物からそれに向けられた救済送信を受信するまで待機する。
【0090】
より広い用途においては、制御を行なう実体物が、端末を救済すべき時期および救済すべき端末を決定できることから、救済に関するコントロールを有する。この意味においては、手続きが集約化され、したがって非集約化手続きに関連付けされる効率、遅延、および電力コントロールといったタイプの問題が克服される。
【0091】
以上、本発明について、添付図面を参照し、その実施態様との関連において十分に説明してきたが、当業者にとっては各種の変更ならびに修正が明らかであることに注意が必要である。その種の変更ならびに修正は、付随する特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれると理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 無線通信システム内のセクタ間にわたり、異なる位置の間を動き回る移動局を図示している。
【図2】 無線通信システム内における移動局と基地局の間の通信リンクの一例を図示している。
【図3】 無線通信システム内において基地局から移動局へ通信されるオーバーヘッドメッセージを図示している。
【図4】 動き回っている移動局と通信する無線通信インフラストラクチャを図示している。
【図5】 「レイヤ2確認応答障害」に起因して通信の打ち切りを招くことになる移動局と基地局の間におけるメッセージシーケンスを図示している。
【図6】 無線通信ネットワーク内において順方向リンクのフェードからもたらされる接続の打ち切りを表したタイムラインである。
【図7】 無線通信ネットワーク内における使用のための、3つのフェーズおよび4つのフレームに分割されるスロットまたはスーパーフレームのタイムラインである。
【図8】 「順方向救済手続き」が起動されて接続の打ち切りが回避された、本発明の一実施態様のタイムラインである。
【図9】 本発明の一実施態様に従った移動局の手続きに関するフローチャートである。
【図10】 本発明の一実施態様に従った良好な順方向仮コードチャンネルの復調の試行において3つのセクタを循環する移動局を示したタイムラインである。
【図11】 本発明の一実施態様に従った動的アクティブセットを含む移動局の手続きに関するフローチャートである。
【図12】 本発明の一実施態様に従って、スレッショルドを超えて信号強度が上昇したときにパイロットを自発的にアクティブセットに昇格する移動局を示した説明図である。
【図13】 本発明の一実施態様に従ったインフラストラクチャの手続きに関するフローチャートである。
【図14】 本発明の一実施態様に従って、3つのセクタ間を循環しつつ、各セクタから順方向仮コードチャンネル上において送信を行う基地局を示したタイムラインである。
【図15】 本発明の一実施態様に従った動的セクタ選択を含むインフラストラクチャの手続きに関するフローチャートである。
【図16】 本発明の一実施態様に従って、移動局アクティブセット内のパイロット間を循環しつつそれらのパイロット内のACCをサーチする移動局、およびその一方において基地局アクティブセット内のパイロット間を循環しつつそれらのパイロット上でACCを送信する基地局を示したタイムラインである。
【図17】 本発明の一実施態様に従った救済手続き期間における自発的なパイロットの復調に関するいくつかの手法を図示するものである。
Claims (91)
- 複数のセクタおよび潜在的な失敗接続を有する移動局(MS)を備え、前記移動局(MS)がMSアクティブセットを有する通信ネットワークにおいて、潜在的な失敗接続を救済するための方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
1ないしは複数のパイロットであって、各々が前記複数のセクタの1つに対応するパイロットを前記MSアクティブセットに追加し、
救済に使用するための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、
前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信し、
前記移動局(MS)において、前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、
前記移動局(MS)において、前記複数のセクタの少なくとも1つから1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)が受信可能であることを発見し、および、
前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に、前記移動局(MS)において接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済する方法。 - 前記移動局(MS)における1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)の発見が、前記複数のセクタの少なくとも1つから、前記仮コードチャンネル(ACC)の、あらかじめ定められた数の連続する良好なフレームを受信することを含み、
前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に前記移動局(MS)において接続を継続することが、前記移動局(MS)によってあらかじめ定められた数の連続する良好なフレームが受信された時に、前記移動局(MS)において前記接続を継続することを含む請求項1記載の方法。 - 前記移動局(MS)が、前記潜在的な失敗接続を検出する以前に1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を送信するものであり、さらに、前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて1ないしは複数のパイロットを前記MSアクティブセットに追加することを含む請求項1記載の方法。
- 前記移動局(MS)が、前記潜在的な失敗接続を検出する以前に前記仮コードチャンネル(ACC)に関する情報を含む1ないしは複数のオーバーヘッドメッセージを受信するものであり、さらに、前記1ないしは複数のオーバーヘッドメッセージ内に含まれている情報に基づいて前記救済に使用するための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定することを含む請求項1記載の方法。
- さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に前記移動局(MS)からの送信を停止し、および、
前記移動局(MS)において、前記1ないしは複数のセクタから、前記仮コードチャンネル(ACC)のあらかじめ定められた数の連続する良好なフレームを受信したとき、前記移動局(MS)からの送信を再開することを含む請求項1記載の方法。 - さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に救済タイマをスタートし、および、
前記移動局(MS)においてネットワークからのダウンリンクが受信される前に前記救済タイマがタイムアウトすると、前記潜在的な失敗接続を終了することを含む請求項1記載の方法。 - さらに、前記救済の間に前記移動局(MS)によって測定されたパイロット信号強度情報に基づいて前記MSアクティブセットを動的に変更することを含む請求項3記載の方法。
- さらに、前記MSアクティブセットが自律的に変更されるごとに前記移動局(MS)からパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を送信することを含む請求項7記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)において「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項1記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)によって送信されたメッセージに対する確認応答を前記移動局(MS)が受信していないとの決定を、前記移動局(MS)による前記メッセージの、あらかじめ定められた数の再送信の後に行うことによって、前記移動局(MS)において「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項9記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)において「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項1記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)においてあらかじめ定められた数の連続する不良フレームを受信することによって、前記移動局(MS)において「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項11記載の方法。
- 前記ネットワークがネットワークアクティブセットを備え、さらに、
前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、および、
前記ネットワークアクティブセットから、前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択することを含む請求項1記載の方法。 - 前記接続を継続することが、さらに、
前記ネットワークが、前記移動局(MS)からあらかじめ定められた数の連続する良好なフレームを受信し、および、
前記ネットワークによって、前記あらかじめ定められた数の連続する良好なフレームが受信されると、前記ネットワークにおいて接続を継続することを含む請求項13記載の方法。 - さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に救済タイマをスタートし、および、
前記ネットワークにおいて前記移動局(MS)からのアップリンクが受信される前に前記救済タイマがタイムアウトすると、前記潜在的な失敗接続を終了することを含む請求項13記載の方法。 - さらに、前記ネットワークにおいて「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項13記載の方法。
- さらに、あらかじめ定められた数の再送信されたメッセージを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信した旨の決定を、あらかじめ定められた数の前記メッセージに対する確認応答が前記ネットワークによって送信された後に行うことによって、前記ネットワークにおいて「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項16記載の方法。
- さらに、前記ネットワークにおいて「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項13記載の方法。
- さらに、あらかじめ定められた数の有効なフレームを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信していないことを検出することによって、前記ネットワークにおいて「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項18記載の方法。
- さらに、前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する前に、前記救済を試みるべきか否かを決定することを含む請求項13記載の方法。
- さらに、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを、それらの位置、方位、システムまたは帯域に基づいて追加することを含む請求項13記載の方法。
- さらに、前記ネットワークにおいて、前記移動局(MS)から1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を受信し、および、
前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加することを含む請求項13記載の方法。 - さらに、前記救済において使用するための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を動的に変更することを含む請求項13記載の方法。
- 複数のセクタ、および「L2確認応答障害」によって生じた前記セクタの1つとの潜在的な失敗接続を有する1ないしは複数の移動局(MS)を備えた通信ネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続を救済するための方法であって:
前記「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出し、
少なくとも1つの救済チャンネルを送信し、
前記複数のセクタの少なくとも1つによって前記救済チャンネルの送信が行われた場合には、前記救済チャンネルに関して前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタし、
前記1ないしは複数の移動局(MS)によって前記救済チャンネルの送信が行われた場合には、前記救済チャンネルに関して前記移動局(MS)の1ないしは複数をモニタし、
1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済するための方法。 - さらに、あらかじめ定められた数の再送信されたメッセージを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信したことの決定を、あらかじめ定められた数の前記メッセージに対する確認応答が前記ネットワークによって送信された後に行うことによって、前記ネットワークにおいて「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項24記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)によって送信されたメッセージに対する確認応答を前記移動局(MS)が受信していない旨の決定を、前記移動局(MS)による前記メッセージの、あらかじめ定められた数の再送信の後に行うことによって、前記移動局(MS)において「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項24記載の方法。
- 複数のセクタ、および潜在的な失敗接続を有する1ないしは複数の移動局(MS)を備える通信ネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続を救済するための方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
前記複数のセクタの少なくとも1つから、少なくとも1つの救済チャンネルの送信を行い、
前記救済チャンネルに関して前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタするとともに、モニタされるセクタが動的に選択され、
1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済するための方法。 - 複数のセクタ、および潜在的な失敗接続を有する1ないしは複数の移動局(MS)を備える通信ネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続を救済するための方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
動的に選択される1ないしは複数のターゲットセクタに向けて前記1ないしは複数の移動局(MS)から少なくとも1つの救済チャンネルを送信し、
前記少なくとも1つの救済チャンネルに関して前記1ないしは複数の移動局(MS)をモニタし、
少なくとも1つの救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
前記少なくとも1つの受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済するための方法。 - 複数のセクタ、および潜在的な失敗接続を有する1ないしは複数の移動局(MS)を備える通信ネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続を救済するための方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
前記複数のセクタの少なくとも1つから、少なくとも1つの救済チャンネルの送信を行うとともに、送信を行うセクタが動的に選択され、
前記救済チャンネルに関して前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタし、
1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済するための方法。 - 複数のセクタ、および潜在的な失敗接続を有する1ないしは複数の移動局(MS)を備える通信ネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続を救済するための方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
前記1ないしは複数の移動局(MS)から少なくとも1つの救済チャンネルを送信し、
前記複数のセクタの1ないしは複数から、前記少なくとも1つの救済チャンネルに関して前記1ないしは複数の移動局(MS)をモニタするとともに、前記複数のセクタの1ないしは複数が動的に選択され、
少なくとも1つの救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
前記少なくとも1つの受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続を救済するための方法。 - 複数のセクタを備え、移動局(MS)との通信を可能にするための通信ネットワークであり、前記移動局(MS)は、潜在的な失敗接続を有し、かつ仮コードチャンネル(ACC)の受信および前記潜在的な失敗接続の救済が可能であるネットワークにおいて、その潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
前記救済における使用のために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、および、
前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信することを含む潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法。 - さらに、前記ネットワークにおいて「レイヤ2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項31記載の方法。
- さらに、あらかじめ定められた数の再送信されたメッセージを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信した旨の決定を、あらかじめ定められた数の前記メッセージの確認応答が前記ネットワークによって送信された後に行うことによって、前記ネットワークにおいて前記「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項32記載の方法。
- さらに、前記ネットワークにおいて「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項31記載の方法。
- さらに、あらかじめ定められた数の有効なフレームを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信していないことを検出することによって、前記ネットワークにおいて「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項34記載の方法。
- 前記ネットワークがネットワークアクティブセットを有し、さらに、
前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、および、
前記ネットワークアクティブセットから、前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択することを含む請求項31記載の方法。 - さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に救済タイマをスタートし、および、
前記ネットワークにおいて前記移動局(MS)からのアップリンクが受信される前に前記救済タイマがタイムアウトすると、前記潜在的な失敗接続を終了することを含む請求項36記載の方法。 - さらに、前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する前に、前記救済を試みるべきか否かを決定することを含む請求項31記載の方法。
- さらに、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを、それらの位置に基づいて追加することを含む請求項36記載の方法。
- さらに、前記ネットワークにおいて、前記移動局(MS)から1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を受信し、および、
前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加することを含む請求項36記載の方法。 - さらに、前記救済において使用するための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を動的に変更することを含む請求項36記載の方法。
- 複数のセクタを備え、移動局(MS)との通信を可能にするための通信ネットワークであり、前記移動局(MS)は、「L2確認応答障害」によって生じた前記セクタの1つとの潜在的な失敗接続を有し、かつ救済チャンネルを送信して前記潜在的な失敗接続の救済が可能である通信ネットワークにおいて、前記潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法であって:
前記「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出し、
前記救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、
前記救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法。 - さらに、あらかじめ定められた数の再送信されたメッセージを前記移動局(MS)から前記ネットワークが受信した旨の決定を、あらかじめ定められた数の前記メッセージの確認応答が前記ネットワークによって送信された後に行うことによって、前記「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項42記載の方法。
- 複数のセクタを備え、移動局(MS)との通信を可能にするための通信ネットワークであり、前記移動局(MS)は、前記セクタの1つとの潜在的な失敗接続を有し、かつ1ないしは複数のターゲットセクタに向けて救済チャンネルを送信し、前記潜在的な失敗接続を救済することが可能である通信ネットワークにおいて、前記潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法であって、
潜在的な失敗接続を検出し、
前記救済チャンネルに関して前記ターゲットセクタをモニタするとともに、前記ターゲットセクタが動的に選択され、
前記救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および、
受信可能な救済チャンネルが発見された時に前記接続を継続することを含む潜在的な失敗接続の救済を補助する前記ネットワークの運用方法。 - 移動局(MS)と、複数のセクタを有する通信ネットワークの間の潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局(MS)の運用方法であり、前記移動局(MS)はMSアクティブセットを有し、前記ネットワークは前記複数のセクタの少なくとも1つから1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を送信することが可能であるものにおいて、
潜在的な失敗接続を検出し、
1ないしは複数のパイロットであって、各々が前記複数のセクタの1つに対応するパイロットを前記MSアクティブセットに追加し、
前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、
前記複数のセクタの少なくとも1つから1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)が受信可能であることを発見し、および、
前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)が発見された時に接続を継続することを含む潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局の運用方法。 - 前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)の発見が、前記複数のセクタの少なくとも1つから、前記仮コードチャンネル(ACC)のあらかじめ定められた数の連続する良好なフレームを受信することを含み、かつ、
前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)が発見された時に接続を継続することが、あらかじめ定められた数の連続する良好なフレームが受信された時に、前記接続を継続することを含む請求項45記載の方法。 - 前記移動局(MS)が、前記潜在的な失敗接続を検出する以前に1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を送信し、さらに、前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて1ないしは複数のパイロットを前記MSアクティブセットに追加することを含む請求項45記載の方法。
- 前記移動局(MS)が、前記潜在的な失敗接続を検出する以前に前記仮コードチャンネル(ACC)に関する情報を含む1ないしは複数のオーバーヘッドメッセージを受信し、さらに、前記1ないしは複数のオーバーヘッドメッセージ内に含まれている情報に基づいて前記救済に使用するための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定することを含む請求項45記載の方法。
- さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に前記移動局(MS)からの送信を停止し、および、
前記1ないしは複数のセクタから、前記仮コードチャンネルのあらかじめ定められた数の連続する良好なフレームを受信すると、前記移動局(MS)からの送信を再開することを含む請求項45記載の方法。 - さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した後に救済タイマをスタートし、および、
前記ネットワークからのダウンリンクが受信される前に前記救済タイマがタイムアウトすると、前記潜在的な失敗接続を終了することを含む請求項45記載の方法。 - さらに、前記救済の間に前記移動局(MS)によって受信されたパイロット信号強度情報に基づいて前記MSアクティブセットを動的に変更することを含む請求項47記載の方法。
- さらに、前記MSアクティブセットが動的に変更されるごとに前記移動局(MS)からパイロット強度測定メッセージ(PSMM)が送信されることを含む請求項51記載の方法。
- さらに、「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項45記載の方法。
- さらに、前記移動局(MS)によって送信されたメッセージに対する確認応答を前記移動局(MS)が受信していない旨の決定を、前記移動局(MS)による前記メッセージの、あらかじめ定められた数の再送信の後に行うことによって、「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項53記載の方法。
- さらに、「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項45記載の方法。
- さらに、あらかじめ定められた数の連続する不良フレームを受信することによって、「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項55記載の方法。
- 移動局(MS)と、複数のセクタを備えた通信ネットワークの間の潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局(MS)の運用方法であり、前記潜在的な失敗接続は「L2確認応答障害」によって生じるものであり、前記ネットワークは救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、かつ前記救済チャンネルを受信して前記潜在的な失敗接続を救済するものにおいて、
前記「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出し、および、
前記複数のセクタの1ないしは複数に対して救済チャンネルを送信することを含む潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局の運用方法。 - さらに、前記移動局(MS)によって送信されたメッセージに対する確認応答を前記移動局(MS)が受信していない旨の決定を、前記移動局(MS)による前記メッセージの、あらかじめ定められた数の再送信の後に行うことによって、前記「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出することを含む請求項57記載の方法。
- モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは前記複数のセクタの1ないしは複数との潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記救済における使用のために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、かつ前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)を送信するようにプログラムされており、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記MSアクティブセットに、各々が前記複数のセクタの1つに対応する1ないしは複数のパイロットを追加し、前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、前記複数のセクタの少なくとも1つから1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)が受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - 前記MSプロセッサが、さらに、
前記潜在的な失敗接続を検出する以前に1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を前記ネットワークに向けて送信し、および、
前記MSプロセッサが潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて1ないしは複数のパイロットを前記MSアクティブセットに追加するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。 - 前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記救済の間に前記移動局(MS)によって測定されたパイロット信号強度情報に基づいて前記MSアクティブセットを自律的に変更するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記MSプロセッサが、さらに、「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記MSプロセッサが、さらに、「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記ネットワークがネットワークアクティブセットを備え、前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、および前記ネットワークアクティブセットから、前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記ネットワークプロセッサが、さらに、「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記ネットワークプロセッサが、さらに、「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- 前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記救済における使用のための前記1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を動的に変更するようにプログラムされている請求項59記載のシステム。
- モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは、前記ネットワーク内の1ないしは複数の前記セクタとの、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記複数のセクタの少なくとも1つから少なくとも1つの救済チャンネルを送信するようにプログラムされており、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記救済チャンネルに関して前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタし、1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは、前記ネットワーク内の1ないしは複数の前記セクタとの、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、救済チャンネルを送信するようにプログラムされており、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは1ないしは複数のセクタとの潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記複数のセクタの少なくとも1つから少なくとも1つの救済チャンネルを送信するようにプログラムされており、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記少なくとも1つの救済チャンネルに関して、動的に選択される前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタし、1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは1ないしは複数のセクタとの潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、少なくとも1つの救済チャンネルを、1ないしは複数のターゲットセクタであって動的に選択されるターゲットセクタに向けて送信するようにプログラムされており、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記少なくとも1つの救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、少なくとも1つの救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記少なくとも1つの受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、:
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは前記1ないしは複数のセクタとの潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記複数のセクタの少なくとも1つであって、動的に選択されるセクタから少なくとも1つの救済チャンネルを送信するようにプログラムされており、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記少なくとも1つの救済チャンネルに関して前記複数のセクタの1ないしは複数をモニタし、1ないしは複数の救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされているネットワーク、および、
MSプロセッサおよび前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記MSプロセッサは前記1ないしは複数のセクタとの潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている移動局(MS)を備え、
前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、救済チャンネルを送信するようにプログラムされており、
前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、動的に選択される前記複数のセクタの1ないしは複数から、前記救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、少なくとも1つの救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および少なくとも1つの受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - 移動局(MS)との潜在的な失敗接続の救済を補助する通信システムであって、前記移動局(MS)は仮コード・チャンネル(ACC)の受信および前記潜在的な失敗接続の救済が可能であるものにおいて、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記ネットワークプロセッサは前記潜在的な失敗接続を検出し、前記救済における使用のために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、および前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信するようにプログラムされているネットワークを備える通信システム。 - 前記ネットワークプロセッサが、さらに「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項74記載のシステム。
- 前記ネットワークプロセッサが、さらに「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項74記載のシステム。
- 前記ネットワークがネットワークアクティブセットを有し、前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、かつ、前記ネットワークアクティブセットから、前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択するようにプログラムされている請求項74記載のシステム。
- 前記ネットワークプロセッサが、さらに、前記救済における使用のために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を動的に変更するようにプログラムされている請求項77記載のシステム。
- 移動局(MS)との、「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続の救済を補助する通信システムであって、前記移動局(MS)は、前記移動局(MS)が前記潜在的な失敗接続を検出した場合に、前記システムに救済チャンネルを送信することが可能であるものにおいて、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有するネットワークを備え、
前記ネットワークプロセッサは前記「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出し、前記救済チャンネルに関して前記移動局(MS)をモニタし、前記救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - 移動局(MS)との潜在的な失敗接続の救済を補助する通信システムであって、前記移動局(MS)は、前記移動局(MS)が前記潜在的な失敗接続を検出した場合に、前記システムに救済チャンネルを送信することが可能であるものにおいて、
ネットワークプロセッサおよび信号の送信および受信のための複数のセクタを有するネットワークを備え、
前記ネットワークプロセッサは前記潜在的な失敗接続を検出し、前記救済チャンネルに関して、1ないしは複数のターゲットセクタであり動的に選択されるターゲットセクタから前記移動局(MS)をモニタし、前記救済チャンネルが受信可能であることを発見し、および前記受信可能な救済チャンネルを発見した時に前記接続を継続するようにプログラムされている通信システム。 - ネットワークとの潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局(MS)であって、前記ネットワークは前記潜在的な失敗接続の救済に使用されるための1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を送信することができる複数のセクタを有するものにおいて、
MSアクティブセット、および、
前記潜在的な失敗接続を検出し、前記MSアクティブセットに、各々が前記複数のセクタの1つに対応する1ないしは複数のパイロットを追加し、前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、前記複数のセクタの少なくとも1つから受信可能な1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に接続を継続するようにプログラムされているMSプロセッサとを備える移動局。 - 前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出する以前に1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)を送信し、および前記MSプロセッサが潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記1ないしは複数のパイロット強度測定メッセージ(PSMM)内に含まれている情報に基づいて1ないしは複数のパイロットを前記MSアクティブセットに追加するようにプログラムされている請求項81記載の移動局。
- 前記MSプロセッサが、さらに、前記潜在的な失敗接続を検出した場合には、前記救済の間に前記移動局(MS)によって受信されたパイロット信号強度情報に基づいて前記MSアクティブセットを動的に変更するようにプログラムされている請求項81記載の移動局。
- 前記MSプロセッサが、さらに、「レイヤ2確認応答障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項81記載の移動局。
- 前記MSプロセッサが、さらに、「順方向リンクフェード障害」によって生じた前記潜在的な失敗接続を検出するようにプログラムされている請求項81記載の移動局。
- 通信ネットワークとの「レイヤ2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続の救済を補助する移動局(MS)であって、前記通信ネットワークは救済チャンネルの受信および前記潜在的な失敗接続の救済が可能な複数のセクタを有するものにおいて、
前記「L2確認応答障害」によって生じた潜在的な失敗接続を検出し、および前記複数のセクタの1ないしは複数に前記救済チャンネルを送信するようにプログラムされているMSプロセッサを備える移動局。 - モバイルユーザとの通信を可能にするため、およびモバイルユーザとの潜在的な失敗接続を救済するための通信システムであって、
信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、潜在的な失敗接続を検出するための第1の手段、および、
前記複数のセクタの1ないしは複数から信号を受信し、かつそこへ信号を送信するためのMSアクティブセットを有し、前記複数のセクタの1ないしは複数との潜在的な失敗接続を検出するための第2の手段を備え、
前記第1の手段が、前記潜在的な失敗接続を検出した場合に、前記救済に使用するために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、および前記複数のセクタの少なくとも1つから仮コードチャンネル(ACC)を送信するためのものであり、
前記第2の手段が、前記潜在的な失敗接続を検出した場合に、前記MSアクティブセットに、各々が前記複数のセクタの1つに対応する1ないしは複数のパイロットを追加し、前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、前記複数のセクタの少なくとも1つから1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)が受信可能であることを発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に接続を継続するためのものである通信システム。 - 前記第1の手段がネットワークアクティブセットを備え、前記第1の手段が、前記潜在的な失敗接続を検出した場合に、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、および前記ネットワークアクティブセットから、前記ACCの1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択するためのものである請求項87記載のシステム。
- 移動局(MS)との潜在的な失敗接続の救済を補助する通信システムであって、前記移動局(MS)は仮コードチャンネル(ACC)の受信および前記潜在的な失敗接続の救済が可能であるものにおいて、
信号の送信および受信のための複数のセクタを有し、前記潜在的な失敗接続を検出し、前記救済に使用するために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を決定し、および前記複数のセクタの少なくとも1つから前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信するための手段を備える通信システム。 - 前記手段がネットワークアクティブセットを備え、前記手段が、前記ネットワークアクティブセットに1ないしは複数のセクタを追加し、および、
前記ネットワークアクティブセットから、前記仮コードチャンネル(ACC)の1つを送信する1ないしは複数のセクタを選択するためのものである請求項89記載のシステム。 - ネットワークとの潜在的な失敗接続の救済を補助するための移動局(MS)であって、前記ネットワークは前記潜在的な失敗接続の救済に使用するために1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を送信することができる複数のセクタを有するものにおいて、
MSアクティブセット、および、
前記潜在的な失敗接続を検出し、前記MSアクティブセットに、各々が前記複数のセクタの1つに対応する1ないしは複数のパイロットを追加し、前記MSアクティブセット内の前記パイロットに対応するセクタからの1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)をサーチし、前記複数のセクタの少なくとも1つから受信可能である1ないしは複数の仮コードチャンネル(ACC)を発見し、および前記1ないしは複数の受信可能な仮コードチャンネル(ACC)を発見した時に接続を継続するための手段を備える移動局。
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