JP3947764B2 - 埋込工法の自動記録方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋込工法における建設作業時の各種データを記録する装置において、作業状態を自動認識させることによる自動記録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アースオーガーにおける埋込工法の基礎杭根固め造成において、先端部に噴射孔を持つビットを取付けたオーガーにて、掘削しながら杭を埋込み、杭が所定の支持層に達した後、オーガーを逆回転させ先端部の掘削翼を拡翼させるとともにセメントミルク噴射し、所定速度でビットを引き揚げ、所定径・所定強度の杭よりも大きな直径の拡大球根を築造する中掘拡大根固め工法がある。
【0003】
この他、埋込工法の基礎杭根固め造成にはプレボーリング根固め又は拡大根固め工法や回転根固め工法等種々の工法がある。
【0004】
これらの方法において、施工状況の記録としては掘削深度、掘削トルク、掘削時間、地盤支持力、水又はセメントミルクの噴射量/圧力および時間、セメントミルクへの切替え深度/ビット引き揚げ速度等々が採取される。
【0005】
これは、管理検査のため、或いは施工業者の次の施工現場での施工時の参考データとするため、また施工によっては法規制より、セメントミルクの注入量/ビット引き揚げ速度等の施工基準が設けられていることがあり、この場合、セメントミルクの注入量/ビット引き揚げ速度等をリアルタイムで記録し、その記録を発注者に提出しなければならないことがあるためである。
【0006】
尚、施工状況の記録を効率よく採取するには、各杭の施工開始に合わせ施工記録装置の作動を開始し、施工終了に合わせ施工記録装置の作動を停止する必要がある。
【0007】
このとき、施工記録装置を操作するための人員を確保する必要があることは言うに及ばず、人為操作であるため記録忘れや、記録タイミングの遅れによる記録の不備が生じていた。
【0008】
これに対し、省力化のため施工記録装置を操作する人員を省き、施工記録装置を作動状態のまま、一日中記録させておく方法もあるが、この場合は記録する記録用紙、フレキシブルディスク等に無駄が生じ、報告書等作成時に不要記録部カットの多大な手間と労力を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで上記のような問題を解決し、施工記録装置を記録が必要とされる各施工作業の施工開始に合わせて自動で開始状態とし、施工終了に合わせて自動的に停止状態にする方法及び装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため本発明では、記録が必要な計測項目の内、作業時に計測データ値がある値以上になり、終了時にある値以下になる項目、即ち必要記録時間と同期連動して変化するところの記録項目が存在することに着目し、自動スイッチとしてこれらの信号を適用し、施工記録装置を開始乃至停止させることにより上記問題点を解消することができることを見出した。
【0011】
手段としては、センサーからの各種データを常時所定時間記憶し、一定時間毎にその記憶を更新する記憶装置を有し、各種データ項目の内、記録が必要な単一又は複数のデータ項目を定め、それらの値が設定値以上となり、決められた時間以上継続したとき、前記記憶装置に記憶されている所定時間前からの記憶を含めて記録を開始し、前記で定めた単一又は複数のデータ項目の値が設定値以下となり、決められた時間以上継続したとき、記録を停止することを特徴とする自動記録方法及び装置にある。
【0012】
これにより予め自動記録装置の電源を入れておけば、必要施工作業記録が自動記録され、施工記録装置を操作するための人員を削減できるとともに記録不要部分をカットすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態として、埋込工法の内、中掘工法における拡大根固め工法を例にとり説明する。
【0014】
拡大球根の造成記録が必要な施工タイミングと計測項目としてのセメントミルクの流量とが同期連動していることから、この計測信号データを施工記録装置2のメモリカード3への記録用自動スイッチとして採用する。
【0015】
ここで、流量計7からの信号で設定流量(例1リットル/分)以上の瞬時流量が設定時間(例2秒間)以上連続して続いた場合、自動的に施工記録装置2のメモリカード3への記録が開始され、次に設定流量(例1リットル/分)以下になり設定時間(例3秒間)以上連続して続いた場合、この施工記録装置2のメモリカード3への記録が自動停止するよう設定する。
【0016】
以下、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1と図3はその一つの実施の形態である中掘工法の拡大根固め工法における施工管理システムを示す。即ち、図1はその管理システムの全体の構成を示し、図2及び図3はそのソフト構成を示す。
【0018】
図1は施工機1により、杭の中空部に挿入したアースオーガーを回転させ、土砂を排出させながら、杭を埋込み、杭が支持層に達した後、オーガーを逆回転させ先端部の掘削翼を拡翼させるとともにセメントミルク噴射し、所定速度でビットを引き揚げ、所定径・所定強度の杭よりも大きな直径の拡大根固め球根の築造を行う全体構成の概略を示すものである。
【0019】
この拡大球根築造時の施工管理記録の一例として、セメントミルク供給プラント4から電磁流量計7、高圧ポンプ5及び注入ライン6を通り、杭先端から噴射されるセメントミルク量(電磁流量計7から)と引き揚げストローク速度(ストローク検出器9から)並びに噴射圧力(圧力検出器8から)を施工記録としてメモリカード3に自動的に必要部分を記録させる構成を示している。
【0020】
図2は一実施例として、記録開始乃至停止の自動スイッチ信号とした電磁流量計7からのセメントミルク瞬時流量記録図である。例えば瞬時流量が連続して1リットル/分以上になり2秒以上経過すると、10秒前の分からのデータを含め各計測データのメモリカード3への記録が自動的に開始される。又、瞬時流量が連続して1リットル/分以下になり3秒以上経過するとメモリカード3への記録は停止する。(瞬間的な流量の上下には反応しない。)
【0021】
以下、図3のフローチャートに基づいて施工管理フローを説明する。
(ステップ1)スタートボタンを押すと施工記録装置2の電源がONとなる。
(ステップ2)各計測装置の電源を自動でONになるようスイッチ選択する。
(ステップ3)各種の計測装置の電源が自動的にONとなり計測が開始される。
(ステップ4)施工記録装置2内臓の記憶装置に計測信号の流入が開始される。
(ステップ5)計測装置として本例では電磁流量計7・圧力検出器8・ストローク検出器9取り付け、その計測信号を施工記録とし、記憶装置に送り込む。
(ステップ6)設定した時間(例10秒)分の最新の各計測信号がこの記憶装置に記憶され、設定時間毎(例1秒)に計測信号が更新される。
(ステップ7)計測信号の内、セメントミルクの瞬時流量が連続して設定流量(例1リットル/分)以上になり設定時間(例2秒)以上継続するかどうかをたえず自動判定する。
(ステップ8)継続しない場合は計測信号の更新が続く。
(ステップ9)設定時間(例2秒)以上継続した場合、施工開始と自動的に認識判定する。
(ステップ10)施工開始と自動的に認識判定された時、記憶されている最新の各計測信号の設定時間(例10秒)分がメモリカード3に送り込まれる。
(ステップ11)メモリカード3の記録が自動的に開始される。
(ステップ12)各計測装置からの計測信号がメモリカード3に送り込まれる。
(ステップ13)計測信号の内、セメントミルクの瞬時流量が連続して設定流量(例1リットル/分)以下になり設定時間(例3秒)以上継続するかどうかをたえず自動判定する。
(ステップ14)継続しない場合は計測信号のメモリカード3への記録が続く。
(ステップ15)設定時間(例3秒)以上継続した場合、施工終了と自動的に認識判定する。
(ステップ16)施工終了判定により、メモリカード3への記録が停止される。
(ステップ17)その日の作業終了時に計測終了ボタンを押すことで各種の計測装置の電源が自動的にOFFとなり計測が停止する。
(ステップ18)また、施工記録装置の電源がOFFとなる。
【0022】
このようにすることにより、記録は施工記録装置2に内蔵されている記憶装置が施工記録装置始動前の所定時間(例10秒間)分の計測値を常時記憶しているため、施工認識と記録とのタイムラグがなくなる。
【0023】
また、実施の形態例として、ここでは施工記録装置2のメモリカード3への計測データ記録開始・停止を制御するデータとして、セメントミルク流量を選んだが、例えば本例でも掘削深度やオーガー先端部から噴射されるセメントミルクの圧力でもよい。
【0024】
これらにより予め装置の電源を入れておけば、所定時間分(例一日分)の各杭の拡大球根築造作業で施工記録装置2が施工タイミングを自動認識し、計測記録が自動的に行われ、必要時間部分のみの記録が可能となる。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の方法によれば、施工記録にタイムラグ、記録タイミングの遅れによる記録の不備、記録忘れといった人為的問題が解消され、自動的に記録が間違いなく行え、記録装置を操作するための人員を削減できるとともに記録紙、フレキシブルディスク等の記録媒体の無駄使いがなくなり、報告書等作成時に不要記録部カットといった多大な手間も省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム構成図(標準プロセス管理装置の図)
【図2】 セメントミルク注入瞬時流量−時間図
【図3】 自動制御記録のフローチャート図
【符号の説明】
1 施工機
2 施工記録装置
3 メモリカード(ATAカード)
4 プラント
5 高圧ポンプ
6 注入ライン
7 電磁流量計
8 圧力検出器
9 ストローク検出器
Claims (4)
- 杭の埋込工法において、センサーからの各種データを常時所定時間記憶し、一定時間毎にその記憶を更新する記憶装置を有し、各種データ項目の内、定められた単一又は複数のデータ項目の値が設定値以上となり、決められた時間以上継続したとき、前記記憶装置に記憶されている所定時間前からの記憶を含めて記録を自動的に開始し、前記の定められた単一又は複数のデータ項目の値が設定値以下となり、決められた時間以上継続したとき、記録を自動的に停止することを特徴とする自動記録方法。
- 杭の埋込工法において、センサーからの各種データを常時所定時間記憶し、一定時間毎にその記憶を更新する記憶装置を有し、各種データ項目の内、定められた単一又は複数のデータ項目の値が設定値以上となり、決められた時間以上継続したとき、前記記憶装置に記憶されている所定時間前からの記憶を含めて記録を自動的に開始し、前記の定められた単一又は複数のデータ項目の値が設定値以下となり、決められた時間以上継続したとき、記録を自動的に停止することを特徴とする自動記録装置。
- 前記の定められた単一又は複数のデータ項目が、掘削深度、掘削トルク、地盤支持力、セメントミルクの噴射量や圧力データであることを特徴とする請求項2の自動記録装置。
- 前記杭の埋込工法が杭の根固工法であることを特徴とする請求項2の自動記録装置。
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