JP3947504B2 - 受雷部取付金物 - Google Patents

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本発明は、建造物を落雷から保護する避雷設備を構成する受雷部取付金物に関するものである。
従来の受雷部取付金物の例を二つ挙げて説明する。従来の受雷部としては、複数の導線を束ねてなる避雷導線や、平板状の導帯がある。
図37は、被取付面に導線を取り付けるための従来の導線取付金物の構成の一例を示す図である。図37(a)は導線取付金物の正面図であり、図37(b)は右側面図を示したものである。
上記従来の導線取付金物は、導線保持部1701、ボルト1702、防水パッキング1703、支持部1704、金属系アンカー1705、ねじ1706、回転部1707で構成され、避雷導線1708を建造物(鉄筋コンクリート造)1700上の所定位置に取り付けるためのものである。
導線保持部1701は、避雷導線1708を挿入し保持する、バンド状に加工された金物で、材質は耐食性アルミ合金若しくは黄銅製である。
ボルト1702はステンレス製で、導線保持部1701を回転部1707に取付ける際に使用される。
防水パッキング1703はシリコンゴム製で、円形に加工されたものであり、金属系アンカー1705を建造物1700に取り付けるにあたって穿孔される穴への雨水の浸入を防ぎ、建造物1700の劣化を防止する。
支持部1704は、凸型の円筒状の耐食性アルミ合金、若しくは黄銅製金物で、凸部の先端部には雄ねじ加工が施されている。
金属系アンカー1705は、社団法人建築あと施工アンカー協会が定める内部コーン打込み式のアンカーで、材質はステンレスである。なお、金属系アンカー1705は、円筒状で拡張部1705bを有し、該拡張部1705bは、円周を均等に4分割する切れ目が加工されている。また、金属系アンカー1705の内側は、ねじ1706を挿入するための、雌ねじ加工が施されている。また、金属アンカー1705には、円錐台上のコーン1705aが内部に収められている。
ねじ1706はステンレス製で、防水パッキング1703を取付けられた支持部1704を、上記金属系アンカー1705に接続する際に使用される。
回転部1707の材質は耐食性アルミ合金若しくは黄銅製で、形状は凸型で、底面部は円筒状に加工されている。また、上記底面部の円筒の内側は、回転部1707が支持部1704に取付け可能とする、雌ねじ加工が施され、更に、凸部の中央部分には穴が明けられ、導線保持部1701をボルト1702によって取付け可能としている。
以下、上記構成を有する導線取付金物を、建造物1700に取付ける手順を説明する。
まず、ハンマードリルによって建造物1700の所定の位置に穿孔された穴に、金属系アンカー1705を、拡張部1705bを奥にして取付ける。取付けられた金属系アンカー1705に打込棒を挿入し、該打込棒がハンマーにより強打されることによって上記コーン1705aが打込まれ、上記コーン1705aが上記穿孔した穴の中で上記拡張部1705bを拡げ、上記穴の中にくさびが形成され、上記金属系アンカー1705は上記建造物1700に取付けられる。
次に、防水パッキング1703が取付けられた支持部1704を、上記金属系アンカー1705に上記ねじ1706を用いて接続し、さらに、この支持部1704に回転部1707を接続する。
最後に、導線保持部1701に避雷導線1708を取り付け、この導線保持部1701をボルト1702を用いて回転部1707に固定する。
このようにして、避雷導線1708を被取付面である建造物1700上の所定位置に取り付けることができる。
図38は、被取付面に導帯を取り付けるための、従来の導帯取付金物の構成の一例を示す図である。
従来の導帯取付金物は、H型部1801、コの字型部1804、金属系アンカー1805、耐食性ゴム1806、ねじ1807で構成され、導帯1808を建造物(鉄筋コンクリート造)1800上の所定位置に取り付けるものである。
H型部1801は耐食性アルミ合金若しくは黄銅製の、略H字形状の金物で、上面には、導帯1808が取付られる溝と、ねじ1807が貫通する穴とが設けられている。内部には、ベアリングとスプリングとよりなるばねが、1対備えられている。
コの字型部1804は耐食性アルミ合金若しくは黄銅製の、略コ字状の金物で、該コの字型部1804は、H型部1801の内部にあるベアリングとスペアリングとよりなるばねを利用して押し上げられる仕組みとなっている。
金属系アンカー1805は、上記導線取付金物に使用されたのと同一の金属系アンカーで、材質はステンレスである。なお、金属系アンカー1805は、円筒状で拡張部1805bを有し、該拡張部1805bは、円周を均等に4分割する切れ目が加工されている。また、金属系アンカー1805の内側は、ねじ1807を挿入するための、雌ねじ加工が施されている。また、金属系アンカー1805には、円錐台上のコーン1805aが内部に収められている。
耐食性ゴム1806は、凹型で耐食性を有するゴム加工品で、金属系アンカー1805を建造物1800へ取付けるにあたって穿孔された穴への雨水の浸入を防ぎ、建造物1800の劣化を防止する。
ねじ1807は、金属系アンカー1805に上記H型部1801を固定するために使用される。材質はステンレスである。
以下、上記構成を有する導帯取付金物を、建造物1800に取付ける手順を説明する。
まず、ハンマードリルによって建造物1800の所定の位置に穿孔された穴に、上記金属系アンカー1805を、拡張部1805bを奥にして取付ける。取付けられた上記金属系アンカー1805に打込棒を挿入し、該打込棒がハンマーにより強打されることによってコーン1805aが打込まれ、該コーン1805aが上記穿孔した穴の中で拡張部1805を拡げ、穴の中にくさびが形成され、上記金属系アンカー1805は建造物1800に取付けられる。
次に、耐食性ゴム1806をH型部1801に取付け、耐食性ゴム1806が取付けられたH型部1801を、上記金属系アンカー1805に上記ねじ1807で固定する。
そして、固定されたH型部1801の溝に導帯1808をのせて、コの字型部1804とH型部1801とをばねを利用して噛み合わせる。
特開平11−8092号公報
一般的に避雷設備は屋外の高所という自然環境が過酷な場所に設置されるので、避雷設備は外気温、風圧、震動による外力を常に受ける。そして、従来の構成を有する避雷設備では、上記外力や上記スプリング等の経年による劣化により導線や導体などの受雷部が、該受雷部の取付金物から外れる可能性があった。
そして、避雷設備は、受雷部が受雷部取付金物から外れてしまうことは、避雷設備の本来の機能を発揮できないばかりでなく、避雷設備を含む建物のメンテナンスや維持管理に費用を必要とするという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、簡単、かつ確実に、受雷部と被取付面上に取り付けることが可能な受雷部取付金物を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、コ字状断面またはリップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部を、所定の被取付面上に取り付ける受雷部取付金物であって、該受雷部取付金物は、上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部を取り付ける取付部と、該取付部を上記被取付面に固定する固定部と、を有するものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記取付部は、略長円柱形状である突出部と、該突出部と一体に形成され回転可能な基端部とよりなる回転部を有するものであり、上記回転部は、上記突出部の長手方向と上記受雷部の長手方向が平行になるよう上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に上記突出部を挿入し、上記突出部の長手方向が上記受雷部の長手方向に対し垂直になるよう上記基端部を90度回転させることにより上記突出部を上記受雷部内部に密接に装着可能なものであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の受雷部取付金物は、請求項2に記載の受雷部取付金物において、上記基端部は、ローレット加工が施されたものであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、コンクリート躯体であり、上記固定部は、上記コンクリート躯体に打設されるアンカーボルトであることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、金属製笠木であり、上記固定部は、フランジ部分、スリーブ部分、ねじ部分を有するナットであり、そのスリーブ部分を座屈変形させることにより上記金属製笠木に取り付けられるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面はALC(オートクレーブド・ライトウエイト・コンクリート)板であり、上記固定部はALC板専用金属系アンカーであることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は鉄骨であり、上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状の金物であって、上記鉄骨と接する上板の内側が波型に加工されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面はアスファルトシングル葺き屋根であり、上記固定部は、クランク状に加工された帯板であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面はコンクリート床面であり、上記固定部は、凸型形状のポリカーボネート製架台であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に記載の受雷部取付金物は、請求項9に記載の受雷部取付金物において、上記ポリカーボネート製架台は、シーリング材を用いて上記コンクリート床面に取り付けられることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項11に記載の受雷部取付金物は、請求項9に記載の受雷部取付金物において、上記ポリカーボネート製架台は、上記コンクリート床面に打設されるアンカーボルトを用いて上記コンクリート床面に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の受雷部取付金物は、請求項9に記載の受雷部取付金物において、上記ポリカーボネート製架台は、上記コンクリート床面に打設されるアンカーボルトとシーリング材とを用いて上記コンクリート床面に取り付けられることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、コンクリート床面であり、上記固定部は、アンカーボルトにより上記取付部と接続されているコンクリート製の架台であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、棟であり、上記固定部は、その底面が切妻上に加工された筒状で、該筒状部分に帯板を挿入し保持し、該帯板を上記棟の形状に合わせて変形させることにより上記棟に取り付けられる受台であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、丸馳折板であり、上記固定部は、上記丸馳折板を保持する、変則S型金物と変則Z型金物とよりなり、上記丸馳折板を両側から挟むことによりΩ型形状内部に保持する略Ω型形状の金物であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、立馳折板であり、上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状で、上記立馳折板と接する上板の内側が波型に加工された金物であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、折板屋根であり、上記固定部は、折板屋根取付用ボルトであることを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、瓦棒であり、上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状で、かつ上板と下板との一方端がU字状に加工され、該各板に上記瓦棒を貫通させて保持する金物本体であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、鉄部であり、上記固定部は、溶接によって上記鉄部に取付けられるボルトであることを特徴とする。
また、本発明の請求項20に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、鋼管であり、上記固定部は、上記鋼管を保持するよう円弧状に加工された蝶番状のバンドであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項21に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、アスファルトシングル葺き屋根であり、上記固定部は、その角が丸みを帯びた凸型形状の架台であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項22に記載の受雷部取付金物は、請求項1に記載の受雷部取付金物において、上記被取付面は、アスファルトシングル葺き屋根の棟部であり、上記固定部は、その角が丸みを帯びた凸型形状で、かつ、その底面が上記アスファルトシングル葺き屋根の勾配に合わせて加工された架台であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項23に記載の受雷部取付金物は、請求項21、または請求項22に記載の受雷部取付金物において、上記架台は、シーリング材を用いて上記被取付面に取り付けられることを特徴とする。
本発明にかかる受雷部取付金物によれば、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、コ字状断面またはリップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部を、所定の被取付面上に取り付ける受雷部取付金物であって、該受雷部取付金物は、上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部を取り付ける取付部と、該取付部を上記被取付面に固定する固定部と、を有するものであるようにしたので、上記受雷部取付部を回転させるだけで受雷部を取付けることが可能となり、上記受雷部と上記受雷部取付部とに「にげ」をとることによって、上記受雷部は該受雷部の材軸方向と該受雷部の材軸方向の直角方向とに融通を利かせることが可能となり、受雷部もしくは受雷部取付金物が上記外力を受けた時、受雷部と受雷部取付金物とに負荷荷重が生じなくなる結果、避雷設備が取付く場所に係わらず上記受雷部が上記受雷部取付金物からはずれない避雷設備を提供することが可能となる。
また、本発明にかかる受雷部取付金物によれば、上記取付部は、略長円柱形状である突出部と、該突出部と一体に形成され回転可能な基端部とよりなる回転部を有するものであり、上記回転部は、上記突出部の長手方向と上記受雷部の長手方向が平行になるよう上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に上記突出部を挿入し、上記突出部の長手方向が上記受雷部の長手方向に対し垂直になるよう上記基端部を90度回転させることにより上記突出部を上記受雷部内部に密接に装着可能なものであることより、簡単に受雷部を取り付けることができ、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を提供することができる。
また、本発明にかかる受雷部取付金物によれば、上記基端部にローレット加工を施したので、手元を滑らせずに回転部を回転させることが可能となり、作業性の改善を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる受雷部取付金物について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本発明の受雷部取付金物を構成する取付部を示したものであり、(a)は正面図、(b)は平面中央断面図である。また、(c)は、コ字状断面を有する受雷部を示したものである。
受雷部取付金物の取付部1は、受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入される、扁平状(略長円柱形状)の突出部2aとローレット加工された基端部2bとを有する回転部2と、該回転部2を支持する支持部3とよりなるものである。なお、取付部1、及び受雷部5は、アルマイト加工を施されたアルミニウム製である。また、取付部1の底面には、シリコンゴム製の防水パッキング4が取り付けられている。また、基端部2bと支持部3には、本特許出願人の登録商標である『OHK』が浮き字により表示されている。
図2は、本実施の形態1による受雷部取付金物の構成を示したものであり、(a)正面図、(b)は右側面図を示したものである。
本実施の形態1の受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、アンカーボルト(ポリカプラグ)10と、十字穴付小ねじ11とで構成され、受雷部5を被取付面であるコンクリート躯体12に取り付けるためのものである。
十字穴付小ねじ11はステンレス製で、ポリカプラグ10に取付部1を固定するために用いられる。
ポリカプラグ10はポリカーボネート製で、十字穴付小ねじ11にトルクを与えることでポリカプラグ10の先端のくさびが一部切れ目の入った軸部を広げ、被取付面にくさびが形成され、その結果、取付部1をコンクリ−ト躯体12に固定するために用いられる金物である。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(コンクリート躯体)への設置方法について図3を用いて説明する。
まず、ポリカプラグ10をコンクリート躯体12の所定の位置に打設する。打設したポリカプラグ10に防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ11を用いて接続する。
そして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて回転部2を支持部3に接続する。これにより、回転部2は所定の高さに仮止めされる。このとき、図3(a)に示すように、突出部2aの長辺方向と受雷部5の材軸方向とを平行になるようにする。平行になっているかどうかは、回転部2の基端部2bに表示されている『OHK』が、支持部3の右側面側に位置するかどうかで簡単に確認できる。
そして、平行になっているのを確認してから、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、図3(b)に示すように、突出部2aと受雷部5内部が固定される。また、図3(d)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視できれば、受雷部取付金物のコンクリート躯体12への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はコンクリート躯体12に設置される。
ここで重要なのは、受雷部5がコ字状またはリップ溝型鋼状に加工されていること、突出部2aが扁平に加工されていること、により受雷部5を回転部2の突出部2aに取り付ける際、回転部2を90度回転させるだけで、受雷部5を容易にしかも確実に取付ることが可能になる。
このような本実施の形態1による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、ポリカプラグ10とを有し、ポリカプラグを打設することにより、コンクリート躯体12に取り付くようにしたので、コンクリート躯体に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
また、本実施の形態1では、上記取付部1は、略長円柱形状である突出部2aと、該突出部2aと一体に形成され回転可能な基端部2bとよりなる回転部2を有するものであり、該回転部2は、上記突出部2aの長手方向と上記受雷部5の長手方向が平行になるよう上記受雷部5のリップ溝形状断面内に上記突出部2aを挿入し、上記突出部2aの長手方向が上記受雷部5の長手方向に対し垂直になるよう上記基端部2bを90度回転させることにより、突出部2aを受雷部5内部に密接に装着可能であるので、受雷部を受雷部取付金物からよりはずれにくい避雷設備を提供することが可能になる。
また、本実施の形態1では、上記基端部2bはローレット加工が施されているので、回転部2を取付部の支持部3に取付の際や、受雷部5を突出部2aに取り付ける際に、手元が滑らずに上記回転部2を回転させることが可能となり、作業性の改善を図ることが可能となる。
また、上記受雷部取付金物の材質をポリカーボネートとしてもアルミ製アルマイトと同様の効果が得られ、受雷部の耐久性の向上や軽量化を図ることが可能になる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2にかかる受雷部取付金物について、図4、及び図5を用いて説明する。
図4は、本実施の形態2による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態2の受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、フランジ部分、スリーブ部分、ねじ部分を有するナット(ポップナット)20と、十字穴付小ねじ21とで構成され、コンクリート躯体23に取付可能な金属製笠木22に受雷部5を取り付けるものである。
ポップナット20は、円筒状で、基端部分のフランジ部、中央部分のスリーブ部、先端部分のねじ部とで構成され、ねじ部にトルクを加えることでスリーブ部に座屈変形をおこさせ、金属製笠木22を座屈変形した部分とフランジ部とで挟むことにより締結され、防水効果を兼ね備えた密閉形のアルミ製の金物である。
十字穴付小ねじ21はステンレス製で、ねじを締めることによってポップナット20のスリーブ部を座屈変形させて、金属製笠木22と取付部1とを接続するために用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(金属性笠木)への設置方法について図5を用いて説明する。
まず、ポップナット20を金属製笠木22の所定位置に取り付け、該ポップナット20に、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ21を用いて締めることによりポップナット20のスリーブ部を座屈変形させ、支持部3を金属製笠木22に固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図5(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図5(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の金属製笠木22への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は金属製笠木22に設置される。
このような本実施の形態2による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、ポップナット20とを有し、ポップナット20のスリーブ部分を座屈変形させることにより金属製笠木22に取り付くようにしたので、金属製笠木に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、本実施の形態2において、工場にて上記固定部を金属性笠木に取付けするようにすれば、工場生産によって作業現場での工程数を省くことが可能となり、生産性と品質とを向上とさせることが可能になる。
また、本実施の形態2においては、避雷設備を取付ける躯体がコンクリート躯体23である場合を説明したが、上記金属製笠木22が取付く躯体がALC板であっても本実施の形態2と同様の構成で取付け可能である。
また、本実施の形態2で用いたポップナット20は、防水機能を兼ね備え、先端部分のねじ部にトルクを加えることで中央部分のスリーブ部に座屈変形をおこさせ、取付けの対象となる部位を座屈変形した部分と基端部分のフランジ部とで挟むことにより締結されればよく、上記密閉形のポップナットに限定されるものではない。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3にかかる受雷部取付金物について、図6、及び図7を用いて説明する。
図6は、本実施の形態3による受雷部取付金物の構成を示したものであり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態3の受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、ALC板専用金属系アンカー30と、十字穴付小ねじ31とで構成され、受雷部5を被取付面であるALC板32上の所定位置に取り付けるものである。
十字穴付小ねじ31はステンレス製で、ALC板専用金属系アンカー30と取付部1とを接続固定するために用いられる。
なお、本実施の形態3に用いられるALC板専用金属系アンカー30は、社団法人日本建築あと施工アンカー協会によって定義されるあと施工アンカーであって、施工方式では金属拡張アンカーの締付方式に属し、固着機能では一端拡張型のテーパーボルト式に属する、金属系アンカーである。あと施工アンカーの使用に際しては、アンカーに作用する力と、アンカーの耐力と、対象母材(被取付面)との関係と、を考慮して適切なるアンカーを採用する必要がある。
また、本実施の形態3に用いられる対象母材はALC板であるが、ALC板はコンクリートと比べると薄くて軽いため見掛け上の強度がコンクリートより劣るとされ、割れ、欠け、破壊が生じやすい。従って、上記あと施工アンカーをALC板に取付ける際はALC板の割れ、欠け、破壊を未然に防止する効果を有するALC板専用金属系アンカーが採用される。
また、上記ALC板専用金属系アンカー30に取付けた十字穴付小ねじ31にトルクを与えることで、上記ALC板専用金属系アンカー30の一部が座屈をおこして上記ALC板32の中で広がる。これがくさびの役目を果たして上記取付部1をALC板32に固定することができる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(ALC板)への設置方法を図7を用いて説明する。
まず、ALC板専用金属系アンカー30をALC板32の所定の位置に取付ける。取付けたALC板専用金属系アンカー30に防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ31を用いて固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図7(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図7(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物のALC板32への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物をALC板に設置される。
このような本実施の形態3による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、ALC板専用金属系アンカー30とを有し、上記ALC板専用金属系アンカー30の一部が座屈をおこしてALC板32の中で広がることによりくさびの役目を果たしてALC板32に取り付くようにしたので、ALC板に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、本実施の形態3では、ALC板専用金属系アンカーはあと施工アンカーであって、施工方式では金属拡張アンカーの締付方式に属し、固着機能では一端拡張型のテーパーボルト式に属する、金属系アンカーである場合を説明した。金属系アンカーとしては、ALC板に取付る際、上記ALCに割れ、欠け、破壊を未然に防ぐあと施工アンカーであればよく、上記ALC板専用金属系アンカーに限定されるのもではない。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4にかかる受雷部取付金物について、図8、及び図9を用いて説明する。
図8は、本実施の形態4による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態4の受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、金物40と、十字穴付小ねじ41と、六角ナット42,45と、スプリングワッシャ43と、六角ボルト44とで構成され、受雷部5を鉄骨46に取り付けるものである。
十字穴付小ねじ41、六角ナット42、スプリングワッシャ43はステンレス製で、取付部1を金物40に固定するために用いられる。
金物40は、上板、下板、側板からなるコ字状で、鉄骨46と接するコ字状の上板の内側は鉄骨46からの離脱を防止する為に波型に加工され、材質はSS400で溶融亜鉛めっきが施されている。なお、鉄骨の板厚および取付箇所の環境は多種多様に亘るので、金物の寸法は鉄骨のサイズに適合させることが可能である。
六角ボルト44、六角ナット45はステンレス製で、金物40を鉄骨46に固定する為に用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(鉄骨)への設置方法について図9を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ41、スプリングワッシャ43、六角ナット42を用いて金物40に取り付ける。
次に、支持部3が取り付けられた金物40を、六角ボルト44、及び六角ナット45を用いて鉄骨46に固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図9(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図9(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の鉄骨46への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は、鉄骨46に設置される。
このような本実施の形態4による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、上板と下板と側板とから成るコ字状で、鉄骨と接する上板の内側が波型に加工された金物40とを有し、金物40をねじとナットとを用いて鉄骨46に取り付くようにしたので、鉄骨に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5にかかる受雷部取付金物について、図10、及び図11を用いて説明する。
図10は、本実施の形態5による受雷部取付金物の構成を示したものである。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態5による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、帯板50と、十字穴付小ねじ51と、六角ナット52と、釘53とで構成され、受雷部5を被取付面であるアスファルトシングル葺き屋根54上に取り付けるものである。
十字穴付小ねじ51、六角ナット52は、取付部1を帯板50に取り付ける際に用いられる。
釘53はステンレス製で、帯板50をアスファルトシングル葺き屋根54に固定されるのに用いられる。
帯板50はステンレス製で、取付部1が取付く端部と、アスファルトシングル葺き屋根54に取付く端部とには、それぞれ段差をつけてクランク状に加工されている。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(アスファルトシングル葺き屋根)への設置方法について図11を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ51、六角ナット52を用いて帯板50に取付ける。
次に、支持部3が取り付けられた帯板50を、釘53を使用してアスファルトシングル葺き屋根54の所定の位置に固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図11(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図11(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物のアスファルトシングル葺き屋根54への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は、アスファルトシングル葺き屋根54に設置される。
このような本実施の形態5による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、帯板50とを有し、釘53を用いてアスファルトシングル葺き屋根54に取り付くようにしたので、防水層を傷めることなく、簡単にアスファルトシングル葺き屋根に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態6)
以下、本発明の実施の形態6にかかる受雷部取付金物について、図12、及び図13を用いて説明する。
図12は、本実施の形態6による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用いる。
本実施の形態6による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、架台60と、十字穴付小ねじ61とで構成され、受雷部5をシーリング材を用いて被取付面であるコンクリート床62に取り付けるものである。
架台60は、ポリカーボネート製で、形状は凸型をしており凸部の底面は正方形で、コンクリート床62との接着力を増すために山切り状に加工され、底面部分の重心部に円筒状の凹部が設けられている。また凸部の立ち上がり部分は円形で、凸部立ち上がり部分の中央部には、取付部1を十字穴付小ねじ61で取付けるための雌ねじが加工されている。
十字穴付小ねじ61はステンレス製で、取付部1を架台60に取付けるのに用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(コンクリート床)への設置方法について図13を用いて説明する。
まず、架台60をシーリング材でコンクリート床62に固定する。コンクリート床62に固定された架台60に、十字穴付小ねじ61を用いて防水パッキング4付き支持部3を取付ける。なお、架台60に十字穴付小ねじ61を用いて取付部1を取付けた後、架台60をシーリング材によりコンクリート床62に固定してもよい。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図13(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図13(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物のコンクリート床62への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はコンクリート床62に設置される。
このような本実施の形態6による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1と十字穴付小ねじ61により接続されるポリカーボネート製架台60とを有し、シーリング材を用いてコンクリート床62に取り付くようにしたので、床面が平らである陸屋根(ろくやね)などに簡単に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、本実施の形態6においては、架台を取付ける躯体がコンクリート床である場合を説明した。ALC板であっても本実施の形態6と同様の構成で取付け可能である。
(実施の形態7)
以下、本発明の実施の形態7にかかる受雷部取付金物について、図14、及び図15を用いて説明する。
図14は本実施の形態7による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態7による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、架台70と、十字穴付小ねじ71と、アンカーボルト(ポリカプラグ)72で構成され、受雷部5をシーリング材を併用して被取付面であるコンクリート床73に取り付けるものである。
以上のように構成された受雷部の被取付面(コンクリート床)への設置方法について図15を用いて説明する。
まず、架台70をポリカプラグ72に接続する。そして、シーリング材を併用してポリカプラグ72を打設し、架台70をコンクリート床73に固定する。
そして、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ71を用いて、コンクリート床73に固定された架台70に取付ける。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図15(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図15(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物のコンクリート床73への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はコンクリート床73に設置される。
なお、受雷部取付金物の設置方法としては、架台70に十字穴付小ねじ71を用いて取付部1を取付けたあと、架台70をシーリング材でコンクリート床73に固定してもよい。
このような本実施の形態7による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1と十字穴付小ねじ71により接続されるポリカーボネ−ト製架台70とを有し、ポリカプラグ72とシーリング材を用いてコンクリート床73に取り付くようにしたので、コンクリート床に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。さらに、シーリング材が本来の機能である防水効果を果たすと共に、避雷設備が、建築基準法施行令第87条(風圧力)に則った検討により、避雷設備の自重のみでは飛来すると確認された場合、ポリカプラグを併用することにより避雷設備の飛来を防止することが可能である。
(実施の形態8)
以下、本発明の実施の形態8にかかる受雷部取付金物について。図16〜図18を用いて説明する。
図17本実施の形態8による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。図16は、ポリカプラグが接続されている取付部の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
実施の形態8による受雷部取付金物は、図16に示すように、十字穴付小ねじ81を用いてアンカーボルト(ポリカプラグ)80が接続されている取付部1と、架台82と、ゴムシート83で構成され、受雷部5をコンクリート床84に取り付けるものである。
架台80はコンクリート製で、横200mm、縦200mm、高さ195mmである。
ゴムシート83は合成ゴム製で、床面の防水層の養生に用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(架台)への設置方法について図18を用いて説明する。
まず、ポリカプラグ80を架台82の所定の位置に打設する。打設したポリカプラグ80に防水パッキング4付きの支持部3を十字付穴付小ねじ81を用いて接続する。そして、支持部3が取り付けられた架台82をゴムシート83の上に載せる。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図18(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図18(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物のコンクリート床84への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はコンクリート床84に設置される。
なお、架台82をゴムシート83の上に置いてから取付部1を架台82の所定の位置に打設することも可能である。
このような本実施の形態8による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1とポリカプラグ80を用いて接続されるコンクリート製架台82とを有し、ゴムシート83を用いてコンクリート床84上に設置するようにしたので、シート防水層をはじめ露出アスファルト防水層やコンクリート床の上への受雷部取付金物の設置、防水層の改修、受雷部取付金物の定期点検を含む改修も容易に行うことが可能で、また受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、本実施の形態8においては、避雷設備を取付ける躯体がコンクリート床である場合を説明した。架台が取付く躯体がALC板であっても本実施の形態8と同様の構成で取付け可能である。
(実施の形態9)
以下、本発明の実施の形態9にかかる受雷部取付金物について図19及び図20を用いて説明する。
図19は、本実施の形態9による受雷部取付金物の構成を示すものである。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
実施の形態9による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、受台90と、十字穴付小ねじ91、帯板92、ドリリングタッピンねじ94とで構成され、受雷部5を被取付面である棟93に取り付けるものである。
受台90は、筒状のポリカーボネート製で、取付部5が取付く部分の中央部が側面に沿って一定の幅と厚さで補強されている。また、受台90の底面は、底辺の中央から側面に沿って切り妻状に勾配が施されている。
十字穴付小ねじ91はステンレス製で、取付部1を受台90に取付けるために用いられる。
ドリリングタッピンねじ94はステンレス製で、帯板92を棟93に取付けるために用いられる。
帯板92は鉄製である。
以上のように構成された受雷部取付金物を被取付面(棟)に設置する方法について図20を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ91を用いて受台90に取り付ける。そして、支持部3が取り付けられた受台90に帯板92を貫通させ、帯板92を、受台90に取り付けられる部分を凸状に、屋根に取付く両端部はL字状にそれぞれの形状に合わせて曲げ加工する。さらに、図20に示すように、帯板92を、棟93の所定の位置にドリリングタッピンねじ94で固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図20(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の棟93への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は、棟93に設置される。
なお、帯板92を受台90に貫通させて、帯板92を屋根に取り付けてから、取付部1を受台90に取付けることも可能である。
このような本実施の形態9による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部と十字穴付小ねじ91により接続される、筒状で底面が切妻状に加工された受台90とを有し、受台90に帯板92を挿入してドリリングタッピンねじ94を用いて棟93に取り付けるようにしたので、屋根形状が寄棟や切妻等に簡単に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態10)
以下、本発明の実施の形態10にかかる受雷部取付金物について、図21、及び図22を用いて説明する。
図21は、本実施の形態10による受雷部取付金物の構成を示すものであり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
実施の形態10による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、変則S型金物100、変則Z型金物101と、十字穴付小ねじ102,105と、六角ナット104,106と、スプリングワッシャ103とで構成され、受雷部5を丸馳折板107に取り付けるものである。
S字状をした変則S型金物100、Z字状をした変則Z型金物101は、丸馳折板107に取り付くための金物で、それぞれの材質はSS400で溶融亜鉛めっきが施されている。
十字穴付小ねじ102、六角ナット104、及びスプリングワッシャ103はステンレス製で、取付部1を変則S型金物100に固定するために用いられる。
十字穴付小ねじ105、六角ナット106はステンレス製で、変則Z型金物101に変則S型金物100を取付けるために用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(丸馳折板)への設置方法を図22を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ102、六角ナット104、スプリングワッシャ103を用いて変則Z型金物101に固定する。
そして、支持部3が取り付けられた変則Z型金物101に丸馳折板107を挟んで変則S型金物100を添え、十字穴付小ねじ105、六角ナット106を用いて固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図22(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図22(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の丸馳折板107への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は丸馳折板107に設置される。
なお、上記受雷部取付金物の丸馳折板への設置方法は、上記の手順に限らず、丸馳折板107に変則Z型金物101、変則S型金物100を十字穴付小ねじ105、六角ナット106を用いて取付けてから、取付部1を取付けても良い。
このような本実施の形態10による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付き小ねじ102、六角ナット104を用いて接続される、変則S型金物100と変則Z型金物101よりなる金物とを有し、変則S型金物100と変則Z型金物101の間に丸馳折板107を挟むようにして、十字穴付小ねじ105と六角ナット106とを用いて丸馳折板107に取り付けるようにしたので、丸馳折板に簡単に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態11)
以下、本発明の実施の形態11にかかる受雷部取付金物について、図23及び図24を用いて説明する。
図23は、本実施の形態1による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態11による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、金物110と、十字穴付小ねじ111,114と、六角ナット112,115と、スプリングワッシャ113とで構成され、受雷部5を立馳折板116に取り付けるものである。
十字穴付小ねじ111、六角ナット112、スプリングワッシャ113はステンレス製で、取付部1を金物110に固定するために用いられる。
金物110は、上板、下板、側板からなるコ字状で、十字穴付小ねじ114、六角ナット115を用いて立馳折板116に取り付くものであり、立馳折板116と接するコ字状の上板の内側は立馳折板116からの離脱を防止する為に波型に加工され、材質はSS400で溶融亜鉛めっきが施されている。
十字穴付小ねじ114はステンレス製で、その先端は円盤状に加工され、金物110を立馳折板116に取り付ける際に立馳折板116が傷まない様に保護する機能を有する。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(立馳折板)へ設置方法について図24を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を十字穴付小ねじ111、スプリングワッシャ113、六角ナット112を用いて金物110に取り付ける。そして、支持部が取り付けられた金物110を立馳折板116に、十字穴付小ねじ114および六角ナット115を用いて固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図24(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図24(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の立馳折板116への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は立馳折板116に設置される。
なお、金物110を立馳折板116に十字穴付小ねじ114および六角ナット115を用いて固定した後、取付部1を金物110に取付けても良い。
ここでの重要なことは、上記十字穴付小ねじ114の先端が円盤状に加工されていることである。上記立馳折板116の板厚は薄いので、上記十字穴付小ねじ114を締め付けた時、上記立馳折板を傷めない様にするためである。
このような本実施の形態11による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付小ねじ111と六角ナット112を用いて接続される、上板と下板と側板とから成るコ字状で、被取付面と接する上板の内側が波型に加工された金物110とを有し、十字穴付小ねじ114と六角ナット115を用いて立馳折板116に取り付けるようにしたので、立馳折板に簡単に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態12)
以下、本発明の実施の形態12にかかる受雷部取付金物について、図25、及び図26を用いて説明する。
図25は、本実施の形態12による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態12による受雷部取付金物は、回転部2と支持部3とよりなる取付部で構成され、受雷部5を折板屋根120に取り付けるためのものである。なお、折板には数種類の規格サイズがあるので、取付部は折板の取付ボルトのサイズにあわせて製造することも可能である。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(折板屋根)への設置方法を図26を用いて説明する。なお、折板屋根120は、タイトフレーム121にボルト123とナット124により取り付けられている。
まず、ボルト123のねじ部分、つまりナット124の上に重ねるように、支持部3を取り付ける。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図26(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図26(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の折板屋根120への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は折板屋根120に設置される。
このような本実施の形態12による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1を有し、該取付部1を折板屋根120上のボルト123に溶接により取り付けるようにしたので、従来行っていた、折板取付け後のボルト処理を省くことができ、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態13)
以下、本発明の実施の形態13にかかる受雷部取付金物について図27及び図28を用いて説明する。
図27は、本実施の形態13による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
本実施の形態13による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、金物本体130と、金物131と、十字穴付小ねじ132と、六角ナット133と、スプリングワッシャ134と、ねじ135と、六角ナット136とで構成され、受雷部5を瓦棒137に取り付けるものである。
金物本体130は、上板と下板と側板とで構成される略コ字状で、上板と下板には、ねじ135を貫通させるための穴が設けら、また、その先端は、瓦棒137から離脱しない様にそれぞれ内側へU字加工され、側板には取付部1を取付ける穴が明けられている。
金物131は、上板と下板と側板とで構成されるコ字状で、側板が瓦棒137と接することによって、金物本体130の固定度の安定性を図るために使用されるものである。この金物131の上板と下板には、ねじ135を貫通させるための穴が設けられている。
ねじ135は、円筒部の一部に不完全ねじ部を有し、金物131を瓦棒137に取付ける際に用いられる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(瓦棒)への設置方法を図28を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を金物本体130に、六角ナット133、十字穴付小ねじ132、スプリングワッシャ134を用いて取付ける。
次に、支持部3が取り付けられた金物本体130を、ねじ135、六角ナット136、金物131を用いて瓦棒137に固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図28(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図28(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の瓦棒137への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は瓦棒137に設置される。
このような本実施の形態13による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付小ねじ132と六角ナット133を用いて接続される、上板と下板と側板とから成る略コ字状で、上板と下板との一方端がU字状に加工されている金物本体130とを有し、上板と下板と側板とから成るコ字状の金物131と、ねじ135と、六角ナット136を用いて瓦棒137に取り付けるようにしたので、瓦棒に簡単に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態14)
以下、本発明の実施の形態14による受雷部取付金物について、図29及び図30を用いて説明する。
図29は、本実施の形態14による受雷部取付金物の構成を示すものであり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態14による受雷部取付金物は、回転部2と、支持部3と、六角ボルト140とで構成され、受雷部5を鉄部141に取り付けるものである。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(鉄部)への設置方法を図30を用いて説明する。
まず、六角ボルト140を鉄部141の所定の位置に溶接する。そして、その六角ボルト140に、支持部3を取り付ける。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図30(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図30(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の鉄部141への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は鉄部141に設置される。
このような本実施の形態14による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、六角ボルト140とを有し、六角ボルト140を溶接することにより鉄部141に取り付けるようにしたので、簡単に鉄部に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態15)
以下、本発明の実施の形態15による受雷部取付金物について、図31及び図32を用いて説明する。
図31は、本実施の形態15による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
実施の形態15による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、バンド150と、ピン151と、十字穴付小ねじ152,155と、六角ナット153,156と、スプリングワッシャ154とで構成され、受雷部5を鋼管157に取り付けるものである。
バンド150は、金物150aと、金物150bとで構成された蝶番状の金物であり、材質はSS400で、溶融亜鉛めっきが施されている。
六角ナット156はステンレス製であり、金物150aと金物150bとを接続するものである。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(鋼管)への設置方法を図32を用いて説明する。
まず、防水パッキング4付きの支持部3を、十字穴付小ねじ152、ナット153、スプリングワッシャ154を用いて固定する。
次に、支持部3が取り付けられたバンド150を、鋼管157の所定の位置に、十字穴付小ねじ155と六角ナット156を用いて接続し、溶接により固定する。
そして、上記実施の形態1と同様にして、支持部3の回転部2を挿入し、回転部2を右回転させて、図32(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図32(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の鋼管157への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物は鋼管157に設置される。
このような本実施の形態15による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付小ねじ152と六角ナット153を用いて接続される、円弧状に加工された蝶番状のバンド150とを有し、バンド150を構成する金物150aと金物150bの間に鋼管157を挟むようにして十字穴付小ねじ155と六角ナット156を用いて取り付けるようにしたので、簡単に鋼管に設置することができ、また、受雷部の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、本実施の形態15では、バンドを材質をSUS304に変更することや、形状を大きくしたり、正方形や長方形に加工することも可能であるので、取付部材は鋼管ばかりでなく、角型鋼管、H形鋼、溝形鋼、I形鋼、軽量形鋼、に取付けることも可能である。
(実施の形態16)
以下、本発明の実施の形態16にかかる受雷部取付金物について図33及び図34を用いて説明する。
図33は、本実施の形態16による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図1と同一または相当する構成要素について同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態16による受雷部取付金物は、図1に示す取付部1と、架台160aと、十字穴付小ねじ161で構成され、受雷部5をシーリング材によってアスファルトシングル葺き屋根162に取り付けるものである。
架台160aはポリカーボネート製で、立面形状は凸型をしており凸部の底面の平面形状は長方形で、底面部分はシーリング材とアスファルトシングル葺き屋根162との接着力を増すために山切り状に加工され、凸部の立ち上がり部分は円形で、凸部立ち上がり部分の中央部には、取付部1を十字穴付小ねじ161で取り付けるための雌ねじが加工されている。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(アスファルトシングル葺き屋根)への設置方法を図34を用いて説明する。
まず、架台160aをシーリング材を用いてアスファルトシングル葺き屋根162の平場部に固定する。なお、シーリング材はシリコーン系の接着剤である。
そして、アスファルトシングル葺き屋根162の平場部に固定された架台160aに、十字穴付小ねじ161を用いて取付部1を取付ける。
次に、上記実施の形態1と同様にして、図33(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図9(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の鉄骨46への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はアスファルトシングル葺き屋根162の平場部に設置される。
このような本実施の形態16による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付小ねじ161を用いて接続される架台160aとを有し、シーリング材を用いてアスファルトシングル葺き屋根162の平場部に取り付けるようにしたので、簡単にアスファルトシングル葺き屋根162に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
(実施の形態17)
以下に、本発明の実施の形態17にかかる受雷部取付金物について図35及び図36を用いて説明する。
図35は、本実施の形態17による受雷部取付金物の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図において、図33に同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
架台160bは、アスファルトシングル葺き屋根162の勾配屋根の棟部163に設置するためのものであり、該架台160bの底面を屋根の勾配に合わせて加工することでアスファルトシングル葺き屋根162の棟部163に避雷設備を取付けることが可能になる。
以上のように構成された受雷部取付金物の被取付面(アスファルトシングル葺き屋根の棟部)への設置方法を図36を用いて説明する。
まず、架台160bをシーリング材を用いてアスファルトシングル葺き屋根162の棟部163に固定する。そして、架台160bに、十字穴付小ねじ161を用いて取付部1を取付ける。
次に、上記実施の形態1と同様にして、図33(a)に示すように、回転部2を支持部3に仮止めする。その後、回転部2の基端部2bを手で90度右回転させると、突出部2aと受雷部5内部が固定され、図9(b)に示すように、受雷部取付金物の正面から見たときに基端部2bに表示されている『OHK』と支持部3に表示されている『OHK』とが目視することができれば、受雷部取付金物の鉄骨46への設置が完了したと判断する。このようにして、受雷部取付金物はアスファルトシングル葺き屋根162の棟部163に設置される。
このような本実施の形態17による受雷部取付金物は、雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、リップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部5を建造物上に支持する受雷部取付金物であって、上記受雷部取付金物は、上記受雷部5のリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部5を取り付ける取付部1と、該取付部1に十字穴付小ねじ161を用いて接続される架台160bとを有し、シーリング材を用いてアスファルトシングル葺き屋根162の棟部163に取り付けるようにしたので、簡単にアスファルトシングル葺き屋根162に設置することができ、また、受雷部5の取り付け方が簡単で、かつ、受雷部5がはずれにくい受雷部取付金物を実現可能である。
なお、上記実施の形態1〜17において、受雷部取付金物の被取付面への設置方法は必ずしも上記各実施の形態で説明した手順である必要はなく、他の手順であっても良い。
本発明の受雷部取付金物は、コ字状断面、またはリップ溝形状断面を有する受雷部等を簡単、かつ確実に取り付け、被取付面上の所定の高さ位置に支持することができる金物として有用である。
本発明の実施の形態1による受雷部取付金物の取付部と、該取付部に取り付けられる受雷部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による受雷部取付金物のコンクリート躯体への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2による受雷部取付金物の金属性笠木への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態3による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3による受雷部取付金物のALC板への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態4による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4による受雷部取付金物の鉄骨への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態5による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態5による受雷部取付金物のアスファルトシングル葺き屋根への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態6による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6による受雷部取付金物のコンクリート床への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態7による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態7による受雷部取付金物のコンクリート床への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態8による受雷部取付金物の、ポリカプラグに接続された取付部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態8による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態8による受雷部取付金物のコンクリート床への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態9による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態9による受雷部取付金物の棟への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態10による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態10による受雷部取付金物の丸馳折板への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態11による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態11による受雷部取付金物の立馳折板への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態12による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態12による受雷部取付金物の折板屋根への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態13による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態13による受雷部取付金物の瓦棒への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態14による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態14による受雷部取付金物の鉄部への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態15による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態15による受雷部取付金物の鋼管への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態16による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態16による受雷部取付金物のアスファルトシングル葺き屋根の平場部への設置方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態17による受雷部取付金物の構成を示す図である。 本発明の実施の形態17による受雷部取付金物のアスファルトシングル葺き屋根の棟部への設置方法を説明するための図である。 従来の導線取付金物の構成を示す図である。 従来の導帯取付金物の構成を示す図である。
符号の説明
1 取付部
2 回転部
2a 突出部
2b 基端部
3 支持部
4 防水パッキング
5 受雷部
10 ポリカプラグ
11 十字穴付小ねじ
12 コンクリート躯体
20 ポップナット
21 十字穴付小ねじ
22 金属製笠木
23 コンクリート躯体
30 ALC板専用金属系アンカー
31 十字穴付小ねじ
32 ALC板
40 金物
41 十字穴付小ねじ
42 六角ナット
43 スプリングワッシャ
44 六角ボルト
45 六角ナット
46 鉄骨
50 帯板
51 十字穴付小ねじ
52 六角ナット
53 釘
54 アスファルトシングル葺き屋根
60 架台(ポリカーボネ−ト製)
61 十字穴付小ねじ
62 コンクリート床
70 架台(ポリカーボネ−ト製)
71 十字穴付小ねじ
72 ポリカプラグ
73 コンクリート床
80 ポリカプラグ
81 十字穴付小ねじ
82 架台(コンクリート製)
83 ゴムシート
84 コンクリート床
90 受台
91 十字穴付小ねじ
92 帯板
93 棟
94 ドリリングタッピンねじ
100 変則S型金物
101 変則Z型金物
102 十字穴付小ねじ
103 スプリングワッシャ
104 六角ナット
105 十字穴付小ねじ
106 六角ナット
107 丸馳折板
110 金物
111 十字穴付小ねじ
112 六角ナット
113 スプリングワッシャ
114 十字穴付小ねじ
115 六角ナット
116 立馳折板
120 折板屋根
121 タイトフレーム
123 ボルト
124 ナット
130 金物本体
131 金物
132 十字穴付小ねじ
133 六角ナット
134 スプリングワッシャ
13五 ねじ
136 六角ナット
137 瓦棒
139 ねじ
140 六角ボルト
141 鉄部
150 バンド
150a、150b 金物
151 ピン
152 十字穴付小ねじ
153 六角ナット
154 スプリングワッシャ
155 十字穴付小ねじ
156 六角ナット
157 鋼管
160a、160b 架台
161 十字穴付小ねじ
162 アスファルトシングル葺き屋根
163 棟
1700 建造物
1701 導線保持部
1702 ボルト
1703 防水パッキング
1704 支持部
1705 金属系アンカー
1705a コーン
1705b 拡張部
1706 ねじ
1707 回転部
1708 避雷導線
1800 建造物
1801 H型部
1804 コの字型部
1805 金属系アンカー
1805a コーン
1805b 拡張部
1806 耐食性ゴム
1807 ねじ
1808 導帯

Claims (23)

  1. 雷撃を受け止めるための突針、及び該突針と電気的に接続される、コ字状断面またはリップ溝形状断面を有する長尺状の受雷部を、所定の被取付面上に取り付ける受雷部取付金物であって、
    該受雷部取付金物は、上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に挿入され、90度回転されることにより該受雷部を取り付ける取付部と、該取付部を上記被取付面に固定する固定部と、を有するものである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  2. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記取付部は、略長円柱形状である突出部と、該突出部と一体に形成され回転可能な基端部とよりなる回転部を有するものであり、
    上記回転部は、上記突出部の長手方向と上記受雷部の長手方向が平行になるよう上記受雷部のコ字状断面またはリップ溝形状断面内に上記突出部を挿入し、上記突出部の長手方向が上記受雷部の長手方向に対し垂直になるよう上記基端部を90度回転させることにより上記突出部を上記受雷部内部に密接に装着可能なものである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  3. 請求項2に記載の受雷部取付金物において、
    上記基端部は、ローレット加工が施されたものである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  4. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、コンクリート躯体であり、
    上記固定部は、上記コンクリート躯体に打設されるアンカーボルトである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  5. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、金属製笠木であり、
    上記固定部は、フランジ部分、スリーブ部分、ねじ部分を有するナットであり、そのスリーブ部分を座屈変形させることにより上記金属製笠木に取り付けられるものである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  6. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面はALC(オートクレーブド・ライトウエイト・コンクリート)板であり、
    上記固定部はALC板専用金属系アンカーである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  7. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は鉄骨であり、
    上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状の金物であって、上記鉄骨と接する上板の内側が波型に加工されている、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  8. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面はアスファルトシングル葺き屋根であり、
    上記固定部は、クランク状に加工された帯板である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  9. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面はコンクリート床面であり、
    上記固定部は、凸型形状のポリカーボネート製架台である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  10. 請求項9に記載の受雷部取付金物において、
    上記ポリカーボネート製架台は、シーリング材を用いて上記コンクリート床面に取り付けられる、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  11. 請求項9に記載の受雷部取付金物において、
    上記ポリカーボネート製架台は、上記コンクリート床面に打設されるアンカーボルトを用いて上記コンクリート床面に取り付けられる、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  12. 請求項9に記載の受雷部取付金物において、
    上記ポリカーボネート製架台は、上記コンクリート床面に打設されるアンカーボルトとシーリング材とを用いて上記コンクリート床面に取り付けられる、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  13. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、コンクリート床面であり、
    上記固定部は、アンカーボルトにより上記取付部と接続されているコンクリート製の架台である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  14. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、棟であり、
    上記固定部は、その底面が切妻上に加工された筒状で、該筒状部分に帯板を挿入し保持し、該帯板を上記棟の形状に合わせて変形させることにより上記棟に取り付けられる受台である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  15. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、丸馳折板であり、
    上記固定部は、上記丸馳折板を保持する、変則S型金物と変則Z型金物とよりなり、上記丸馳折板を両側から挟むことによりΩ型形状内部に保持する略Ω型形状の金物である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  16. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、立馳折板であり、
    上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状で、上記立馳折板と接する上板の内側が波型に加工された金物である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  17. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、折板屋根であり、
    上記固定部は、折板屋根取付用ボルトである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  18. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、瓦棒であり、
    上記固定部は、上板と下板と側板とから成るコ字状で、かつ上板と下板との一方端がU字状に加工され、該各板に上記瓦棒を貫通させて保持する金物本体である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  19. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、鉄部であり、
    上記固定部は、溶接によって上記鉄部に取付けられるボルトである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  20. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、鋼管であり、
    上記固定部は、上記鋼管を保持するよう円弧状に加工された蝶番状のバンドである、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  21. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、アスファルトシングル葺き屋根であり、
    上記固定部は、その角が丸みを帯びた凸型形状の架台である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  22. 請求項1に記載の受雷部取付金物において、
    上記被取付面は、アスファルトシングル葺き屋根の棟部であり、
    上記固定部は、その角が丸みを帯びた凸型形状で、かつ、その底面が上記アスファルトシングル葺き屋根の勾配に合わせて加工された架台である、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
  23. 請求項21、または請求項22に記載の受雷部取付金物において、
    上記架台は、シーリング材を用いて上記被取付面に取り付けられる、
    ことを特徴とする受雷部取付金物。
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