JP3946348B2 - Container for microwave oven - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジを使用して内容物を加熱するための電子レンジ用容器に関する。更に詳しくは、本発明は、内容物が高温状態であっても、素手で安全に把持することができる電子レンジ用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子レンジにより食品を温め、又は調理する際に使用するための種々の容器が市販されている。例えば、一般家庭では、耐熱ガラスの容器に食品を入れて、電子レンジで加熱することが行われている。
【0003】
一方、近年は、電子レンジにより加熱することを前提とした容器入りの食品が市販されている。このような容器入り食品は、容器ごと電子レンジに入れて加熱して喫食するものであるが、手軽な食品として、コンビニエンスストア等において人気が高まりつつある。
【0004】
一般に、電子レンジにより加熱される内容物には、専用の電子レンジ用容器が用いられ、これには種々の構造のものが提案されている。
【0005】
通常、電子レンジ用容器は、内容物を収納するための容器本体を備えているが、このような容器本体は少なくとも底部及び側壁部を有し、この底部及び側壁部に囲まれた空間に内容物を収納するのである。そして、その材質は、マイクロ波透過性の材質であるが、更に、軽量、耐久性、及び耐熱性に優れた材質が採用される。また、取扱いの容易さ、及び廃棄の際の簡便性を考え、容器本体の肉厚は、可及的に薄く形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子レンジ用容器は、一般に肉薄に形成されることが多いため、電子レンジにより内容物(例えば、飲料、麺類等)を加熱した際に、高温となった内容物から容器本体に熱が伝導し、容器本体の外側が高温になり、把持することが困難になるという問題点があった。
【0007】
このために、加熱が終了した後の電子レンジ用容器を電子レンジから取り出すことが困難となり、また把持した際に落とす可能性があるため、衣服や床を汚し、更には火傷を負う危険性があった。従って、電子レンジを用いて加熱した後は、例えば、調理用手袋等を使用して把持する必要があった。
【0008】
また、容器全体を断熱材により形成した場合、素手で把持したとき高温の内容物から手指に熱が伝導しないので、内容物が高温であることに気づかず、熱い内容物を一気に喫食し、口腔、食道等に火傷を負うケースもあった。
【0009】
本発明の目的は、軽量でありながら、耐熱性、耐久性に優れた電子レンジ用容器であって、内容物が高温状態であっても、素手で安全に把持することができ、かつ安全に喫食し得る電子レンジ用容器を提供すること、である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明は、次のa)及びb)、a)電子レンジにより加熱される内容物を収納した容器本体、b)該容器本体の側壁部に嵌着され、拡縮自在の蛇腹構造を有する環状断熱具、を備え、環状断熱具が容器本体に着脱自在に嵌合されたオーバーキャップ内部に収納されていることを特徴とした電子レンジ用容器、である。
【0011】
また、前記本発明は、環状断熱具が、容器本体に嵌着された状態で少なくとも1mmの遮熱間隙を有していること、環状断熱具が、少なくとも10mmの把持部を有すること、及び容器本体が、側壁部に環状断熱具を係止して嵌着させる係止部を備えていること、を望ましい態様としてもいる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に前記課題を解決するために創出した本発明を説明するが、本発明の要素には後述する実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲み、付記している。本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであって、本発明の技術的範囲を実施例に限定するためではない。
【0013】
図1は、本発明の電子レンジ用容器の一実施例を示す正面図であり、図4は、本発明の電子レンジ用容器の他の実施例を示す一部断面図であり、図5は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す正面図であり、図7は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す斜視図及び断面図である。
【0014】
本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)は、内容物(図示せず)を収納する容器本体(10、10a、10b)を備えている。容器本体(10、10a、10b)は、少なくとも底部(11、11a、11b)及び側壁部(12、12a、12b)を備えており、この底部(11、11a、11b)及び側壁部(12、12a、12b)が形成する空間に内容物が収納される。
【0015】
容器本体(10、10a、10b)の材質は、マイクロ波を透過する材質であることが必要であるが、容器本体(10、10a、10b)の形状によっては、一部が過加熱となる可能性がある。この場合は、過加熱となる箇所をマイクロ波非透過性の材質で形成するか、又はマイクロ波非透過性の材料を被覆しても良い。
【0016】
容器本体(10、10a、10b)の材質は、プラスチック等の合成樹脂、合成樹脂加工紙、ガラス、陶磁器等、公知のものである。また、容器本体(10、10a、10b)の形状は如何なるものであっても良いが、深底のカップの形状が好ましく、この場合は、円筒型カップの他、多角形のカップ形状であっても良い。
【0017】
尚、容器入り食品の場合は、容器本体(10、10a、10b)の開口部は、衛生的に被蓋することが好ましく、この場合の蓋(15、図2参照)としては、合成樹脂蓋、紙蓋等を例示することができる。
【0018】
本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)は、環状断熱具(20、20a、20b)を備えている。環状断熱具(20、20a、20b)の「環状」とは、中部に孔(21、図3参照)が設けられたリング状の形状であることを意味している。しかしながら、その断面は、円形である必要はなく、長方形であっても良い。即ち、中部に孔(21)が設けられたリング状であれば、断面の形状は制約されないのである。
【0019】
環状断熱具(20、20a、20b)の「断熱」とは、熱伝導しにくい部材であることを意味している。従って、環状断熱具(20、20a、20b)は、内部を中空にするか、又は断熱材によって形成し、可及的に熱伝導率を下げることが好ましい。かかる断熱材としては、布、紙、合成樹脂等を例示することができる。
【0020】
環状断熱具(20、20a、20b)は、前記容器本体(10、10a、10b)と一体的に形成しても良いが、各々別体に形成し、電子レンジで加熱する際に、環状断熱具(20、20a、20b)を容器本体(10、10a、10b)に嵌着することが望ましい。
【0021】
次に、以上の本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)の作用を説明する。容器本体(10、10a、10b)には内容物が収納されており、この状態で容器本体(10、10a、10b)を電子レンジに入れ、マイクロ波を照射すれば内容物を加熱することができる。この際、容器本体(10、10a、10b)が被蓋されている場合は、開封した後に電子レンジに入れることが望ましい。
【0022】
電子レンジにより内容物が加熱されると、内容物は高温になり、この結果、容器本体(10、10a、10b)の外側も高温となる。このために、容器本体(10、10a、10b)は素手で把持することが困難となり、無理に把持した場合は、落してしまう危険がある。
【0023】
従って、電子レンジで加熱する前に環状断熱具(20、20a、20b)を、容器本体(10、10a、10b)の側壁部(12、12a、12b)に嵌着する。環状断熱具(20、20a、20b)は、断熱性の高い部材であるため、容器本体(10、10a、10b)から熱が伝達することが少なく、温度はさほど上昇しない。従って、環状断熱具(20、20a、20b)を把持すれば、電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)を素手で安全に把持することができるのである。
【0024】
以上の本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)においては、環状断熱具(20、20a、20b)は、容器本体(10、10a、10b)の側壁部(12、12a、12b)を全面にわたって覆うことは好ましくない。この理由は、仮に、側壁部(12、12a、12b)の全面を覆ったとすれば、例えば、内容物が飲料であった場合には、利用者が、容器本体(10、10a、10b)を把持する際に、飲料が高温であることに気づかず、高温の飲料を一気に飲んでしまい口腔、食道等を火傷する危険があるためである。即ち、環状断熱具(20、20a、20b)は、利用者が内容物の温度を確認できるよう、容器本体(10、10a、10b)の一部を覆う態様が望ましいのである。
【0025】
本発明は、環状断熱具(20、20a、20b)が拡縮自在である。「拡縮自在」とは、環状断熱具(20、20a、20b)の中部に設けられた孔(21)の径が、自由に拡大及び縮小できることを意味しており、例えば、環状断熱具(20、20a、20b)を弾性的に伸縮する材料で形成することにより達成することができる。
【0026】
拡縮自在の環状断熱具(20、20a、20b)であれば、容器本体(10、10a、10b)に嵌着されていない状態では、孔(21)の内径が、容器本体(10、10a、10b)の側壁部(12、12a、12b)の外径よりも小さく形成し、容器本体(10、10a、10b)に嵌着する際に、孔(21)を拡開して嵌着する態様とすることができる。このように構成することにより、環状断熱具(20、20a、20b)の弾性によって容器本体(10、10a、10b)に強固に嵌着することが可能となるのである。
【0027】
また、環状断熱具(20、20a、20b)が拡縮自在であれば、容器本体(10、10a、10b)の形状が、多角形、その他複雑な形状である場合でも、ある程度対応することができる。
【0028】
更に、後記する実施例2のように、環状断熱具(20、20a、20b)をオ−バ−キャップ(30、図4参照)等に収納しておく場合には、予め縮小させて収納することができるため、スペ−スの面で有利となる。
【0029】
図3は、本発明の一実施例における環状断熱具(20)を示す斜視図である。本発明は、環状断熱具(20、20a、20b)が蛇腹構造を有する。蛇腹構造の内部は中空であることが望ましく、この場合は空気が断熱層となる。空気を断熱層とすることは、軽量化のためにも好ましい。
【0030】
このような蛇腹構造にすることにより、軽量でありながら拡縮自在の環状断熱具(20、20a、20b)を得ることができるのである。
【0032】
また、本発明の環状断熱具(20、20a、20b)は、容器本体(10、10a、10b)に嵌着された際に、少なくとも1mmの遮熱間隙を有していることが望ましい。この「遮熱間隙」は、遮熱するために設けられた厚みのことを意味している。従って、「少なくとも1mmの遮熱間隙」とは、例えば環状断熱具(20、20a、20b)を中空の部材で形成した場合には、中空の空気層の厚さが、少なくとも1mmであるという意味である。また、環状断熱具(20、20a、20b)の内部に断熱材を充填した場合には、断熱材の厚さが少なくとも1mmという意味である。遮熱間隙が1mm未満である場合は、断熱の効果が小さくなるため、少なくとも1mmの遮熱間隙が存在することが望ましいのである。
【0033】
また、環状断熱具(20、20a、20b)は、把持部が少なくとも10mmであることが望ましい。この「把持部」は、指で保持する部分の幅を意味しているが、仮に把持部が10mm未満であれば、環状断熱具(20、20a、20b)を素手で把持した際に指がはみだし、高温の容器本体(10、10a、10b)に指が触れてしまう可能性がある。従って、把持部は少なくとも10mmあることが望ましい。
【0034】
一般に、本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b)を販売する際には、例えば、内容物を収納した容器本体(10、10a、10b)に、別体の環状断熱具(20、20a、20b)を添付し、1セットの電子レンジ用容器(1、1a、1b)として販売することができる。
【0035】
しかしながら、容器本体(10、10a、10b)に嵌合されるオーバーキャップ(30。図4参照)を備え、このオーバーキャップ(30)に環状断熱具(20、20a、20b)を収納して販売することもできる。この場合、オーバーキャップ(30)と容器本体(10、10a、10b)との間に空隙(31)を形成し、その空隙(31)の中に、環状断熱具(20、20a、20b)を収納する。
【0037】
図2は、本発明の一実施例における容器本体(10)を示す斜視図であり、図6は、図5の実施例の外観を示す斜視図であり、図7は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す斜視図及び断面図である。
【0038】
容器本体(10、10a、10b)は、側壁部(12、12a、12b)に環状断熱具(20、20a、20b)を係止して嵌着させる係止部(13、13a、13b)を備えることが望ましい。係止部(13、13a、13b)に環状断熱具(20、20a、20b)を係止することにより、環状断熱具(20、20a、20b)を容器本体(10、10a、10b)に確実に固定することができる。
【0039】
以上、説明した本発明の電子レンジ用容器(1、1a、1b、1c)の内容物としては、各種食品、例えば、コーヒー、紅茶等の飲料、スープ類等の液状食品、おかゆ、リゾット、ぜんざい等の流動状又は半固形状食品、おでん、肉類、惣菜等の固形状食品を例示することができる。また食品以外に使用することもできる。
【0040】
【実施例】
次に、実施例を示して本発明を詳述するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0041】
実施例1
図1は、本発明の電子レンジ用容器の一実施例を示す正面図である。実施例1はカップス−プの例である。図1において、電子レンジ用容器1は、カップ10及び環状断熱具20を備えている。カップ10は、底面11及び側壁部12を備えた深絞りであり、この底面11及び側壁部12によって形成されたカップ10の内部にスープが貯留されている。環状断熱具20は、カップ10に嵌着されている。
【0042】
図2は、本発明の一実施例における容器本体(カップ10)を示す斜視図である。カップ10の開口部にはフランジ部14が形成されており、このフランジ部14に合成樹脂蓋15がヒ−トシ−ルされ、ス−プが密封されている。側壁部12には、段差13が設けられている。尚、合成樹脂蓋15には、開封する際に使用するつまみ16が形成されている。
【0043】
図3は、本発明の一実施例における環状断熱具を示す斜視図である。図3において、環状断熱具20は蛇腹構造を有しており、内部は中空である。環状断熱具20の中部には、孔21が設けられており、孔21の内径yは、前記カップ10の側壁部12の外径x(図2参照)よりも小さい。しかしながら、蛇腹の作用によって、孔21の内径yは自由自在に拡大・縮小させることができる。
【0044】
以上の図1乃至図3に例示した電子レンジ用容器1の作用を説明する。
【0045】
最初に、カップ10に被嵌された合成樹脂蓋15(図2参照)を開封して取り去った後、電子レンジに入れ、常法どおり加熱すれば、カップ10の中のス−プは高温になる。従って、カップ10の外側も高温となる。
【0046】
そこで、加熱する前に、カップ10の底面11の方向より環状断熱具20を挿入する。挿入された環状断熱具20は、段差13に係止される。尚、図1の状態では、環状断熱具20内部の中空部分の間隙は3mmである。従って、カップ10の外側が高温となっても、環状断熱具20には熱が伝導することがほとんどなく、素手で把持することができる。また、環状断熱具20の幅は10mmであり、即ち、把持部が10mmであるから、把持した際に指がはみ出ることもない。結局、実施例1の電子レンジ用容器1は、カップ10を素手で安全に把持することができるのである。
【0047】
尚、ス−プを加熱した後に環状断熱具20を嵌着することもできるが、安全のためには、加熱前に嵌着しておくことが望ましい。
【0048】
実施例2
図4は、本発明の電子レンジ用容器の他の実施例を示す一部断面図である。図4において、図1乃至図3と共通する要素には、図1乃至図3と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0049】
図4の電子レンジ用容器1aは、カップ10及び環状断熱具20を備えているが、これらの詳細な構造は図1乃至図3と同一である。尚、図4は、電子レンジで加熱する前の状態を図示している。
【0050】
図4において、電子レンジ用容器1aは、オ−バ−キャップ30を備えている。オ−バ−キャップ30は、カップ10に嵌合されており、このオ−バ−キャップ30とカップ10とで形成される空隙31の中に、環状断熱具20が収納されている。尚、図4においては、理解を容易にするために、環状断熱具20及びオ−バ−キャップ30を断面図として図示しており、カップ10は正面図として図示している。
【0051】
電子レンジにより加熱する際に、オ−バ−キャップ30を外し、環状断熱具20を取り出し、カップに嵌着し、以後、実施例1と同様に使用することができる。
【0052】
実施例3
図5は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す正面図である。図5において、電子レンジ用容器1bは、カップ10a及び環状断熱具20aを備えている。環状断熱具20aはカップ10aの側壁部12aに嵌着されている。この環状断熱具20aは、前記実施例1と同様の蛇腹構造を有しており、図5の状態では、内部の中空箇所の厚さは3mmである。また、環状断熱具20aの幅は25mmであり、前記実施例1のものよりも幅が広い。
【0053】
図6は、図5の実施例の外観を示す斜視図である。図6において、カップ10aは、側壁部12aに凹部13aを備えている。従って、環状断熱具20aを矢印A方向より挿入し、凹部13aに係止して嵌着させることができる。
【0054】
図5及び図6に示した電子レンジ用容器1bは、カップ10aを販売した際に、環状断熱具20aをサ−ビス品として添付し、これらを1セットの電子レンジ用容器1bとして販売しても良い。しかしながら、前記実施例2のように、別体のオ−バ−キャップ(図示せず)を環状断熱具20aの形状に合わせて作成し、これに環状断熱具20aを収納して販売することもできる。
【0055】
参考例
図7は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す斜視図及び断面図である。
【0056】
図7(ア)において、電子レンジ用容器1cは、カップ10b及び環状断熱具20bを備えている。カップ10bの側壁部12bには、溝13bが設けられている。また、環状断熱具20bは合成樹脂の射出成型品である。
【0057】
図7(イ)は、環状断熱具20bの矢印C及びC´における断面図である。図7(イ)に示すように、環状断熱具20bは段差のある構造を有しており、リム22が突設されている。環状断熱具20bをカップ10bに嵌着する際には、リム22を、前記溝13bに嵌合させ、強固に嵌着することができる。
【0058】
参考例の環状断熱具20bは、成型が容易であり、安価であるという利点を有する。尚、環状断熱具20bは、前記実施例2のように、別体のオーバーキャップ(図示せず)に収納して販売することもできる。
【0059】
【発明の効果】
本発明の電子レンジ用容器は、軽量、かつ耐熱性、耐久性に優れた電子レンジ用の容器でありながら、内容物が高温状態であっても、素手で安全に把持することができる。また、内容物が食品の場合は、安全に喫食し得る電子レンジ用容器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子レンジ用容器の一実施例を示す正面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例における容器本体を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例における環状断熱具を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の電子レンジ用容器の他の実施例を示す一部断面図である。
【図5】図5は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す正面図である。
【図6】図6は、図5の実施例の外観を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の電子レンジ用容器の更に他の実施例を示す斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 電子レンジ用容器
10、10a、10b カップ
11、11a、11b 底部
12、12a、12b 側壁部
13 段差
13a 凹部
13b 溝
14 フランジ部
15 合成樹脂蓋
16 つまみ
20、20a、20b 環状断熱具
21 孔
22 リム
30 オ−バ−キャップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container for a microwave oven for heating contents using a microwave oven. More specifically, the present invention relates to a microwave oven container that can be safely held with bare hands even when the contents are in a high temperature state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various containers for use in warming or cooking foods with a microwave oven are commercially available. For example, in general households, food is put in a heat-resistant glass container and heated in a microwave oven.
[0003]
On the other hand, in recent years, foods in containers that are presupposed to be heated by a microwave oven are commercially available. Such foods in a container are foods that are put in a microwave oven together with the container and heated to eat, but are becoming increasingly popular as convenience foods in convenience stores and the like.
[0004]
In general, a dedicated microwave oven container is used for the contents heated by the microwave oven, and various types of structures have been proposed.
[0005]
Usually, a microwave oven container is provided with a container body for storing contents, but such a container body has at least a bottom part and a side wall part, and the contents are contained in a space surrounded by the bottom part and the side wall part. It stores things. The material is a microwave permeable material, and further, a material excellent in light weight, durability, and heat resistance is employed. Moreover, the thickness of the container main body is formed as thin as possible in consideration of ease of handling and simple disposal.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since containers for microwave ovens are generally formed thinly, when the contents (for example, beverages, noodles, etc.) are heated by a microwave oven, the contents of the container body are heated from the high temperature contents. There is a problem that the outside of the container body becomes hot and difficult to grip.
[0007]
For this reason, it becomes difficult to take out the container for the microwave oven after the heating is finished, and it may be dropped when it is gripped. Therefore, there is a risk of soiling clothes and the floor and further causing a burn. there were. Therefore, after heating using a microwave oven, it was necessary to grip using, for example, cooking gloves.
[0008]
In addition, when the entire container is formed of a heat insulating material, heat is not conducted from the hot contents to the fingers when grasped with bare hands, so the user does not notice that the contents are hot and eats the hot contents at once. In some cases, the esophagus was burned.
[0009]
An object of the present invention is a microwave oven container that is lightweight but excellent in heat resistance and durability, and can be safely held with bare hands even when the contents are in a high temperature state, and can be safely It is providing the container for microwave ovens which can eat.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for solving the above-mentioned problems includes the following a) and b), a) a container body containing contents heated by a microwave oven , b) fitted to the side wall of the container body , and scaled A microwave oven container comprising: an annular heat insulator having a free bellows structure , wherein the annular heat insulator is housed inside an overcap that is detachably fitted to the container body .
[0011]
Further, the present invention includes an annular heat insulating member is to have a thermal barrier gap of at least 1mm in a state of being fitted to the container body, an annular insulation member is to have a gripping portion of at least 10 mm,及 It is also desirable that the container body includes a locking portion that locks and fits the annular heat insulator on the side wall portion.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention created to solve the above problems will be described below. In order to facilitate the correspondence with the elements of the embodiments described later, the elements of the present invention are enclosed in parentheses. It is added. The reason why the present invention is described in correspondence with the reference numerals of the embodiments described later is to facilitate understanding of the present invention, and not to limit the technical scope of the present invention to the embodiments.
[0013]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of the microwave oven container of the present invention, FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing another embodiment of the microwave oven container of the present invention, and FIG. FIG. 7 is a front view showing still another embodiment of the microwave oven container of the present invention, and FIG. 7 is a perspective view and a cross-sectional view showing still another embodiment of the microwave oven container of the present invention.
[0014]
The microwave oven container (1, 1a, 1b, 1c) of the present invention includes a container body (10, 10a, 10b) for storing contents (not shown). The container body (10, 10a, 10b) includes at least a bottom (11, 11a, 11b) and a side wall (12, 12a, 12b). The bottom (11, 11a, 11b) and the side wall (12, The contents are stored in the space formed by 12a, 12b).
[0015]
The material of the container body (10, 10a, 10b) needs to be a material that transmits microwaves, but depending on the shape of the container body (10, 10a, 10b), part of the material may be overheated. There is sex. In this case, the portion to be overheated may be formed of a microwave non-permeable material, or may be covered with a microwave non-permeable material.
[0016]
The material of the container body (10, 10a, 10b) is a known material such as synthetic resin such as plastic, synthetic resin processed paper, glass, ceramics and the like. Further, the container body (10, 10a, 10b) may have any shape, but a deep-bottom cup shape is preferable. In this case, a polygonal cup shape in addition to a cylindrical cup is used. Also good.
[0017]
In the case of food in a container, it is preferable that the opening of the container body (10, 10a, 10b) is covered hygienically. In this case, the lid (15, see FIG. 2) is a synthetic resin lid. A paper lid etc. can be illustrated.
[0018]
The container for a microwave oven (1, 1a, 1b, 1c) of the present invention includes an annular heat insulator (20, 20a, 20b). The “annular” of the annular heat insulator (20, 20a, 20b) means a ring-like shape in which a hole (see FIG. 3) is provided in the middle. However, the cross section need not be circular, but may be rectangular. That is, the cross-sectional shape is not limited as long as it is a ring shape in which a hole (21) is provided in the middle.
[0019]
The “heat insulation” of the annular heat insulator (20, 20a, 20b) means a member that is difficult to conduct heat. Therefore, it is preferable that the annular heat insulator (20, 20a, 20b) has a hollow interior or is formed of a heat insulating material to reduce the thermal conductivity as much as possible. Examples of such a heat insulating material include cloth, paper, and synthetic resin.
[0020]
The annular heat insulator (20, 20a, 20b) may be formed integrally with the container body (10, 10a, 10b). However, when the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is formed separately and heated in the microwave oven, It is desirable to fit the tool (20, 20a, 20b) to the container body (10, 10a, 10b).
[0021]
Next, the operation of the above microwave oven container (1, 1a, 1b, 1c) of the present invention will be described. The container main body (10, 10a, 10b) contains the contents. In this state, the container main body (10, 10a, 10b) is put in a microwave oven, and if the microwave is irradiated, the contents can be heated. it can. At this time, when the container main body (10, 10a, 10b) is covered, it is desirable to put it in a microwave oven after opening.
[0022]
When the contents are heated by the microwave oven, the contents become high temperature, and as a result, the outside of the container body (10, 10a, 10b) also becomes high temperature. For this reason, it becomes difficult to grasp the container body (10, 10a, 10b) with bare hands, and there is a risk of dropping if it is forcibly grasped.
[0023]
Therefore, the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is fitted to the side wall (12, 12a, 12b) of the container main body (10, 10a, 10b) before heating in the microwave oven. Since the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is a highly heat-insulating member, heat is hardly transferred from the container main body (10, 10a, 10b), and the temperature does not rise so much. Therefore, if the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is gripped, the microwave oven containers (1, 1a, 1b, 1c) can be safely gripped with bare hands.
[0024]
In the microwave oven containers (1, 1a, 1b, 1c) of the present invention described above, the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is provided on the side walls (12, 12a, It is not preferable to cover 12b) over the entire surface. For this reason, if the entire side wall (12, 12a, 12b) is covered, for example, if the content is a beverage, the user can remove the container body (10, 10a, 10b). This is because, when grasping, it is not noticed that the beverage is hot, and the user drinks the hot beverage at a stretch, and there is a risk of burning the oral cavity, esophagus, and the like. That is, it is desirable that the annular heat insulator (20, 20a, 20b) covers a part of the container body (10, 10a, 10b) so that the user can check the temperature of the contents.
[0025]
The present invention includes an annular heat insulating member (20, 20a, 20b) is Ru der freely scaled. “Expandable” means that the diameter of the hole (21) provided in the middle part of the annular heat insulator (20, 20a, 20b) can be freely expanded and reduced. , 20a, 20b) can be achieved with a material that elastically expands and contracts.
[0026]
If the expandable / contractible annular heat insulator (20, 20a, 20b) is not fitted into the container body (10, 10a, 10b), the inner diameter of the hole (21) is the container body (10, 10a, 10b) Forming smaller than the outer diameter of the side wall (12, 12a, 12b), and expanding the hole (21) when fitting to the container body (10, 10a, 10b) It can be. By comprising in this way, it becomes possible to fit firmly to a container main body (10, 10a, 10b) with the elasticity of an annular heat insulator (20, 20a, 20b).
[0027]
Further, if the annular heat insulator (20, 20a, 20b) can be expanded and contracted, even if the shape of the container body (10, 10a, 10b) is a polygon or other complicated shape, it can cope to some extent. .
[0028]
Further, when the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is stored in the overcap (30, see FIG. 4) or the like as in Example 2 described later, it is stored in a reduced size. This is advantageous in terms of space.
[0029]
FIG. 3 is a perspective view showing an annular heat insulator (20) in one embodiment of the present invention. The present invention includes an annular heat insulating member (20, 20a, 20b) is that having a bellows structure. The inside of the bellows structure is desirably hollow, and in this case, air becomes a heat insulating layer. It is preferable to use air as a heat insulating layer for weight reduction.
[0030]
By adopting such a bellows structure, it is possible to obtain an annular heat insulator (20, 20a, 20b) that is lightweight but can be expanded and contracted.
[0032]
Moreover, when the annular heat insulator (20, 20a, 20b) of the present invention is fitted to the container body (10, 10a, 10b), it is desirable to have a heat shield gap of at least 1 mm. The “heat shielding gap” means a thickness provided for heat insulation. Therefore, the “heat shielding gap of at least 1 mm” means that, for example, when the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is formed of a hollow member, the thickness of the hollow air layer is at least 1 mm. It is. Moreover, when the heat insulating material is filled in the annular heat insulating device (20, 20a, 20b), it means that the thickness of the heat insulating material is at least 1 mm. When the heat shielding gap is less than 1 mm, the heat insulating effect is reduced, and therefore it is desirable that a heat shielding gap of at least 1 mm exists.
[0033]
Moreover, as for an annular heat insulator (20, 20a, 20b), it is desirable that a holding part is at least 10 mm. This “gripping part” means the width of the part held by the finger, but if the grasping part is less than 10 mm, the finger is not gripped when holding the annular heat insulator (20, 20a, 20b) with bare hands. There is a possibility that a finger touches the high-temperature container body (10, 10a, 10b). Therefore, it is desirable that the grip portion is at least 10 mm.
[0034]
In general, when selling the microwave oven container (1, 1a, 1b) of the present invention, for example, the container body (10, 10a, 10b) containing the contents is separated into a separate annular insulator (20, 20a, 20b) can be attached and sold as a set of microwave oven containers (1, 1a, 1b).
[0035]
However, an overcap (30; see FIG. 4) fitted to the container body (10, 10a, 10b) is provided, and an annular heat insulator (20, 20a, 20b) is stored in the overcap (30) for sale. You can also In this case, a gap (31) is formed between the overcap (30) and the container body (10, 10a, 10b), and the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is placed in the gap (31). you storage.
[0037]
2 is a perspective view showing a container body (10) in one embodiment of the present invention, FIG. 6 is a perspective view showing an appearance of the embodiment of FIG. 5, and FIG. 7 is a microwave oven of the present invention. It is the perspective view and sectional drawing which show other Example of the container for containers.
[0038]
The container body (10, 10a, 10b) has locking portions (13, 13a, 13b) for locking and fitting the annular heat insulator (20, 20a, 20b) to the side wall portions (12, 12a, 12b). It is desirable to provide. By securing the annular heat insulator (20, 20a, 20b) to the locking portion (13, 13a, 13b), the annular heat insulator (20, 20a, 20b) is securely attached to the container body (10, 10a, 10b). Can be fixed to.
[0039]
As described above, the contents of the container (1, 1a, 1b, 1c) of the present invention described above include various foods, for example, beverages such as coffee and tea, liquid foods such as soups, porridge, risotto, and zenzai. Examples thereof include solid foods such as fluid or semi-solid foods such as oden, meats, and side dishes. It can also be used in addition to food.
[0040]
【Example】
Next, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited to the following examples.
[0041]
Example 1
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a container for a microwave oven according to the present invention. Example 1 is an example of a cup shoe. In FIG. 1, the microwave oven container 1 includes a
[0042]
FIG. 2 is a perspective view showing a container body (cup 10) in one embodiment of the present invention. A
[0043]
FIG. 3 is a perspective view showing an annular heat insulator in one embodiment of the present invention. In FIG. 3, the
[0044]
The operation of the microwave container 1 illustrated in FIGS. 1 to 3 will be described.
[0045]
First, the synthetic resin lid 15 (see FIG. 2) fitted to the
[0046]
Therefore, the
[0047]
Although the
[0048]
Example 2
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing another embodiment of the microwave oven container of the present invention. 4, elements common to those in FIGS. 1 to 3 are denoted by the same reference numerals as those in FIGS. 1 to 3, and detailed description thereof is omitted.
[0049]
The microwave oven container 1a shown in FIG. 4 includes a
[0050]
In FIG. 4, the microwave oven container 1 a includes an
[0051]
When heating with a microwave oven, the
[0052]
Example 3
FIG. 5 is a front view showing still another embodiment of the microwave oven container of the present invention. In FIG. 5, the
[0053]
FIG. 6 is a perspective view showing the appearance of the embodiment of FIG. In FIG. 6, the
[0054]
When the
[0055]
Reference Example FIG. 7 is a perspective view and a cross-sectional view showing still another embodiment of the container for a microwave oven of the present invention.
[0056]
7A, the
[0057]
FIG. 7A is a cross-sectional view taken along arrows C and C ′ of the
[0058]
The
[0059]
【The invention's effect】
Although the container for microwave ovens of the present invention is a container for microwave ovens that is lightweight and has excellent heat resistance and durability, it can be safely held with bare hands even when the contents are in a high temperature state. Moreover, when the contents are food, it becomes a microwave oven container that can be safely eaten.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a microwave oven container of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a container body in one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing an annular heat insulator in one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing another embodiment of the microwave oven container of the present invention.
FIG. 5 is a front view showing still another embodiment of the microwave oven container of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing an appearance of the embodiment of FIG. 5;
FIG. 7 is a perspective view and a cross-sectional view showing still another embodiment of the container for a microwave oven according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 1a, 1b,
Claims (4)
a)電子レンジにより加熱される内容物を収納した容器本体、
b)該容器本体の側壁部に嵌着され、拡縮自在の蛇腹構造を有する環状断熱具、
を備え、環状断熱具が容器本体に着脱自在に嵌合されたオーバーキャップ内部に収納されていることを特徴とした電子レンジ用容器。The following a) and b),
a) a container body containing contents heated by a microwave ;
b) An annular heat insulator fitted to the side wall of the container body and having an expandable / contractible bellows structure ;
A container for microwave oven , characterized in that the annular heat insulator is housed in an overcap that is detachably fitted to the container body .
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