JP3946009B2 - 光機能装置および半導体光導波路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光機能装置および半導体光導波路に関し、特に、光の周波数帯域あるいは波長帯域を拡大する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
情報技術(IT)の促進が声高に叫ばれている近年、世の中を飛び交う情報通信量は増加の一途を辿り、現行の通信システムを飛躍的に高速化、大容量化させる技術革新が望まれ、その中でも光通信技術が有望視されている。
特に、この光通信技術の中でも、単一波長の光だけでなく、複数波長の光を光ファイバに入射させ、各波長ごとに異なる信号を乗せて通信を行う波長多重(WDM)通信が注目を浴びている。
【0003】
さらに、波長多重通信に使われる光源として、例えば、「T.Moriokaet al.,“More than 100−wavelength−channel picosecond optical pulse generation from single laser source using supercontinuum in optical fibers”,Electoronics Letters vol.29,no.10,pp.862−864,1993)」(以下、文献1と称す)および特開平8−29815号公報「白色超短パルス光源」(以下、文献2と称す)に記載されているように、所定の繰り返し周期を持つ光パルス列を光ファイバに入射させ、光ファイバの3次非線形光学効果を利用することにより、広周波数帯域の光を一括発生させる方法が注目されている。
【0004】
この方法では、周波数間隔が一定の光、すなわち、波長間隔が一定の光を一括発生させることができるため、波長制御を簡便に行うことができる。
また、この方法では、高輝度短光パルスが光ファイバ内に入射した際に生じる3次非線形光学効果に基づく自己位相変調効果を利用しているため、外部位相変調器を用いることなく、光ファイバ中の走行距離に比例した広い周波数帯域を獲得することができる。
【0005】
また、K.Tamura et al.,“Generation of 10GHz pulse trains at 16 wavelength by spectrally slicing a high power femtosecond source” ,Electoronics Letters vol.32,no.18,pp.1691−1693,1996)」(以下、文献3と称す)および特開平11−174503号公報「白色パルス光源」(以下、文献4と称す)には、光のピーク強度を増大させて、さらなる広帯域スペクトルを得るため、利得特性を有する希土類添加ファイバを使用する方法が開示されている。
【0006】
また、OPTRONICS(1998)No.5,pp128−132「WDM用光源」;「DWDM用光源」pp136−140(以下、文献5と称す)には、発振波長の異なる多数のDFBレーザを1枚の半導体基板上に集積化した超小型レーザ素子が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、文献1〜4に記載された方法では、3次非線形光学効果を発現させるためには1km程のファイバ長が必要となり、小型化が難しいという問題があった。
また、文献5に記載された方法では、各波長を制御するために、各DFBレーザに温度調整装置が必要となり、その調整に多大な労力が必要となるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、波長制御の簡便性を損なうことなく、小型化を容易に行うことが可能な光機能装置および半導体光導波路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の光増幅器によれば、光パルスを発生させる光パルス発生器と、キャリアの仮想励起による3次非線形光学効果の増大に基づいて、前記光パルスの波長を拡大する半導体光導波路とを備え、前記半導体光導波路は、入射光の中心波長λ 0 が光学吸収端に差し掛かることなく、バンドギャップ波長λ g がδ 0 <(λ 0 −λ g )/λ g <δ 1 (δ 0 〜0.01,δ 1 〜0.05)であることを特徴とする。
【0010】
これにより、半導体光導波路の有効導波路長を1cm程度に縮小した場合においても、3次非線形光学効果により、所定の繰り返し周期を持つ光パルス列を半導体光導波路に入射させるだけで、周波数間隔が一定で周波数帯域の拡大された光を一括発生させることができ、波長制御の簡便性を損なうことなく、小型化を容易に行うことが可能となる。
【0011】
また、請求項2記載の光機能装置によれば、前記光パルス発生器から出射された光パルスの光強度を増幅する光増幅器をさらに備えることを特徴とする。
これにより、光のピーク強度を増大させて、さらなる広帯域スペクトルを容易に得ることができる。
また、請求項3記載の光機能装置によれば、前記光パルス発生器が半導体パルス光源、前記光増幅器が半導体光増幅器であることを特徴とする。
【0012】
これにより、装置を大型化することなく、光のピーク強度を増大させることができ、スペクトルの広帯域化を容易に実現することが可能となる。
また、請求項4記載の光機能装置によれば、前記半導体パルス光源、前記半導体光増幅器および前記半導体光導波路が半導体基板上に集積化されていることを特徴とする。
【0013】
これにより、各素子間の光学的な位置合わせや接続を不要としつつ、装置のより一層の小型化が可能となる。
【0014】
また、請求項5記載の光機能装置によれば、第1導電型半導体基板と、前記第1導電型半導体基板上に形成された第1導電型クラッド層と、前記第1導電型クラッド層上に形成されたレーザ発振用活性層と、前記レーザ発振用活性層と光学的に結合するように前記第1導電型クラッド層上に形成された光増幅用活性層と、前記光増幅用活性層と光学的に結合するように前記第1導電型クラッド層上に形成され、入射光の中心波長λ0が光学吸収端に差し掛かることなく、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)となるように設定された光導波用コア層と、前記レーザ発振用活性層、前記光増幅用活性層および前記光導波用コア層上に形成された第2導電型クラッド層とを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、結晶成長を選択的に行うだけで、半導体パルス光源、半導体光増幅器および半導体光導波路を半導体基板上に集積化することが可能となり、装置の小型化を容易に実現することが可能となる。
また、請求項6記載の半導体光導波路によれば、入射光の中心波長λ0が光学吸収端に差し掛かることなく、キャリアの仮想励起で3次非線形光学効果が増大するように、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)に設定されていることを特徴とする。
【0016】
これにより、導波路材料の組成を制御するだけで、キャリアの仮想励起に基づく3次非線形光学効果を容易に増大させることができ、波長制御の簡便性を損なうことなく、小型化を容易に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光機能装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光機能装置の構成を示すブロック図である。
【0018】
図1において、半導体モード同期レーザ1、半導体光増幅器2および半導体光導波路3が光ファイバ4、5を介して接続されている。ここで、半導体モード同期レーザ1は中心波長λ0の光パルス列P1を出力する。半導体光増幅器2は、半導体モード同期レーザ1から出射された光パルス列を増幅する。半導体光導波路3は、光学吸収端に差し掛かることなく、キャリアの仮想励起により3次非線形光学効果が増大するように、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)となるように設定されている。
【0019】
そして、半導体モード同期レーザ1から出射された光パルス列P1は、光ファイバ4を介して半導体光増幅器2に入射され、半導体光増幅器2で増幅される。そして、半導体光増幅器2で増幅された光パルス列P2は、光ファイバ5を介して半導体光導波路3に入射され、3次非線形光学効果に基づく位相変調が行われる。
【0020】
なお、キャリアの仮想励起では、光が媒質に入射すると、実励起を伴うことなく、多数のキャリア対(電子−正孔対)を瞬時に生成、消滅させることができる。このため、光吸収を抑制しつつ、光と媒質の非線形相互作用を増加させることができ、位相変調を行う際の半導体光導波路3の有効導波路長を短くすることができる。
【0021】
半導体光導波路3に入射された光パルス列P2が位相変調を受けると、光パルス列P2の周波数帯域が拡大され、広帯域スペクトルを有する光パルス列P3が半導体光導波路3から出射される。
図2は、本発明の第1実施形態に係る光機能装置の光強度および周波数領域でのスペクトル拡がりを示す図である。
【0022】
図2(a)において、中心波長λ0、パルス幅τ、繰り返し周波数Fの光パルス列P1が半導体モード同期レーザ1から出力される。
ここで、光速度をcとすると、中心周波数f0は、f0=cλ0である。また、周期Tは、T=1/F、周波数拡がりΔf0は、Δf0=1/τである。
例えば、半導体モード同期レーザ1として、中心波長λ0=1.55μmのInGaAsP/InP半導体モード同期レーザ、半導体光増幅器2として、バンドギャップ波長=1.55μmのInGaAsP/InP半導体光増幅器、半導体光導波路3として、バンドギャップ波長λg=1.5μmのInGaAsP/InP半導体光導波路を用い、繰り返し周波数F=25GHz、パルス幅τ=3psの光パルス列を発生させると、周期T=40ps、周波数拡がりΔf0≒333GHzとなる。
【0023】
次に、図2(b)において、半導体モード同期レーザ1から出射された光パルス列P1が半導体光増幅器2に入射されると、光パルス列P1の光強度が増幅され、ピーク強度Ipeakの光パルス列P2が出射される。
次に、図2(c)において、半導体光増幅器2から出射された光パルス列P2が半導体光導波路3に入射されると、3次非線形光学効果に基づく位相変調が行われ、光パルス列P2の周波数拡がりΔf0が周波数拡がりΔfに拡大する。
【0024】
この結果、周波数拡がりΔfを有する光パルス列P3が半導体光導波路3から出射される。
ここで、変調位相θは、
え与えられる。
【0025】
ただし、f0は光の中心周波数、n2は非線形屈折率係数、α2は2光子吸収係数、χ(3)は3次の電気感受率、Re(χ(3))はχ(3)の実数部分、Im(χ(3))はχ(3)の虚数部分、Leffは半導体光導波路3の有効導波路長である。
なお、n0を半導体光導波路3の等価屈折率とすると、
n2=(3/8n0)Re(χ(3))
α2=(3πf0/(4n0c))Im(χ(3))
という関係がある。
【0026】
また、周波数拡がりΔfは、
Δf=Δf0(1+(4/3√3)θ2)1/2 ・・・(2)
で与えられる。
ここで、半導体光導波路3のバンドギャップ波長λgを、δ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)に設定することにより、半導体光導波路3でキャリアの仮想励起を増強させることが可能となり、半導体光導波路3の有効導波路長Leffが短い場合においても、周波数拡がりΔfを大きくすることができる。
【0027】
このため、周波数拡がりΔfを有する光パルス列P3を一括発生させるために、光ファイバ4、5の非線形光学効果を利用する必要がなくなり、光ファイバ4、5を幾らでも短くことが可能となることから、装置の小型化が可能となる。
また、半導体モード同期レーザ1と半導体光導波路3との間に半導体光増幅器2を挿入することにより、半導体光導波路3に入射される光パルス列P2のピーク強度Ipeakを増大させることが可能となり、半導体モード同期レーザ1から出射される光パルス列P1のピーク強度が小さい場合においても、装置の大型化を抑制しつつ、周波数拡がりΔfを大きくすることができる。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態に係る光ピーク強度に対する周波数帯域の拡大率の変化を示す図である。
なお、この実施形態では、中心波長λ0=1.55μmの光がバンドギャップ波長λg=0.3μmの導波路材料に入射した場合、および1.5μmの導波路材料に入射した場合の両方について、周波数帯域の拡大率Δf/Δf0を、無次元化された光ピーク強度α2IpeakLeffの関数として示した。
【0029】
ただし、導波路材料の有効導波路長Leff=1cmに設定し、2光子吸収係数α2は、キャリアの仮想励起で変化しないので、典型的な値α2=35cm/GWを用いた。
ここで、導波路材料のバンドギャップ波長λg=1.5μmの場合、中心波長λ0=1.55μmの光が光学吸収端に差し掛かることなく、その導波路材料のバンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)の関係を満たす。
【0030】
一方、導波路材料のバンドギャップ波長λg=0.3μmの場合、その導波路材料のバンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)の関係を満たさないため、キャリアの仮想励起が生じることはない。
このため、導波路材料のバンドギャップ波長λg=1.5μmの場合、キャリアの仮想励起に伴って、(1)式のRe(χ(3))が増大し、Re(χ(3))/Im(χ(3))=6πとなるのに対し、導波路材料のバンドギャップ波長λg=0.3μmの場合、キャリアの仮想励起が生じないため、Re(χ(3))/Im(χ(3))=πとなる。
【0031】
この結果、図3に示すように、無次元化された光ピーク強度α2IpeakLeff=1の場合、バンドギャップ波長λg=1.5μmの周波数帯域の拡大率Δf/Δf0は、バンドギャップ波長λg=0.3μmの周波数帯域の拡大率Δf/Δf0に比べ、約4倍だけ増大させることができる。
このため、半導体光導波路3の有効導波路長Leff=1cmに設定した場合においても、大きな周波数拡がりΔfを得ることができ、光ファイバ4、5の長さを短くして、装置を小型化することができる。
【0032】
また、所定の繰り返し周期を持った光パルス列が入射する際、キャリアの仮想励起による3次非線形光学効果が増大するように、半導体光導波路3のバンドギャップ波長λgを制御することにより、周波数間隔が一定で周波数帯域の拡大された光を一括発生させることができ、周波数制御、波長制御を簡素化することができる。
【0033】
図4は、本発明の第2実施形態に係る光機能装置の概略構成を示す側面図である。
図4において、半導体モード同期レーザ12、半導体光増幅器13および半導体光導波路14は、半導体基板11上にモノリシック集積化されている。ここで、半導体光導波路14は、光学吸収端に差し掛かることなく、キャリアの仮想励起で3次非線形光学効果が増大するように、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)となるように設定される。
【0034】
これにより、広周波数帯域の光パルス列を一括発生させることが可能となるとともに、半導体モード同期レーザ12、半導体光増幅器13および半導体光導波路14を光学的に結合する場合においても、光ファイバ4、5を用いる必要がなくなり、装置のより一層の小型化を可能となる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る光機能装置の概略構成を示す断面図である。
【0035】
図5において、n−InP基板24上には、InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21、InGaAsP/InP半導体光増幅器22およびInGaAsP/InP半導体光導波路23が一体的に形成されている。
すなわち、n−InP基板24上には、n−InPクラッド層25が形成され、n−InPクラッド層25上には、MQWInGaAsP活性層26、InGaAsP活性層28およびInGaAsPコア層29が光学的に結合するように形成されている。
【0036】
ここで、MQWInGaAsP活性層26およびInGaAsP活性層28のバンドギャップ波長は同一に設定される。また、InGaAsPコア層29のバンドギャップ波長λgは、入射光の中心波長をλ0とすると、入射光が光学吸収端に差し掛からず、δ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)の関係を満たすように設定される。
【0037】
例えば、MQWInGaAsP活性層26およびInGaAsP活性層28のバンドギャップ波長=1、55μm、InGaAsPコア層29のバンドギャップ波長λg=1、5μmとすることができる。
また、MQWInGaAsP活性層26上の一部には、ブラッグ反射器27が形成され、MQWInGaAsP活性層26、InGaAsP活性層28およびInGaAsPコア層29上には、p−InPクラッド層30が形成されている。
【0038】
さらに、p−InPクラッド層30上には、p−InPコンタクト層31が形成され、p−InPコンタクト層31上のInGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21の領域には、変調器駆動電極32およびレーザ駆動電極33が形成され、p−InPコンタクト層31上のInGaAsP/InP半導体光増幅器22の領域には、光増幅器駆動電極34が形成されている。
【0039】
また、n−InP基板24の裏面のInGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21およびInGaAsP/InP半導体光増幅器22の領域には、アース電極35が形成されている。
また、InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21側の端面には、高反射膜36が形成され、InGaAsP/InP半導体光導波路23側の端面には、低反射膜37が形成されている。
【0040】
レーザ駆動電極33に電流を注入すると、InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21でレーザ発振が起こり、ここで発生したレーザ光はブラッグ反射器27で反射されながら単一モード化される。
そして、変調器駆動電極32に電界を加えることにより、MQWInGaAsP活性層26でシュタルク効果が発生し、InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21で発生したレーザ光が強度変調され、光パルス列を生成することができる。
【0041】
InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ21で発生したレーザ光は、InGaAsP/InP半導体光増幅器22に入射し、光増幅器駆動電極34に電流を注入することにより、光パルスのピーク強度が増幅される。
InGaAsP/InP半導体光増幅器22で増幅された光パルス列は、InGaAsP/InP半導体光導波路23に入射し、3次非線形光学効果に基づく位相変調を受けることにより、周波数帯域が拡大する。そして、周波数帯域が拡大された光パルス列は、低反射膜37を介して出射光として出射される。
【0042】
ここで、図5の光機能装置は、MOCVD(有機金属気相成長)法やMBE(分子線エピタキシー)法等を用いて、InGaAsP/InPを選択的に結晶成長させることにより、容易に製造することができる。
なお、上述した実施形態では、InGaAsP/InP系を例にとって説明したが、AlGaAs/GaAs系や、AlGaInAs/GaInAs系などに適用するようにしてもよい。
【0043】
また、上述した実施例では、半導体モード同期レーザ1と半導体光導波路3との間に半導体光増幅器2を設けた場合について説明したが、半導体モード同期レーザ1から出射される光パルス列P1のピーク強度が十分大きい場合には、半導体光増幅器2を省略してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の繰り返し周期を持つ光パルス列を半導体光導波路に入射させるだけで、周波数間隔が一定で周波数帯域の拡大された光を一括発生させることができ、波長制御の簡便性を損なうことなく、小型化を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光機能装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る光機能装置の光強度および周波数領域でのスペクトル拡がりを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ピーク強度に対する周波数帯域の拡大率の変化を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る光機能装置の概略構成を示す側面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る光機能装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、12 半導体モード同期レーザ
2、13 半導体光増幅器
3、14 半導体光導波路
4、5 光ファイバ
11 半導体基板
21 InGaAsP/InP半導体モード同期レーザ
22 InGaAsP/InP半導体光増幅器
23 InGaAsP/InP半導体光導波路
24 n−InP基板
25 n−InPクラッド層
26 MQWInGaAsP活性層
27 ブラッグ反射器
28 InGaAsP活性層
29 InGaAsPコア層
30 p−InPクラッド層
31 p−InPコンタクト層
32 変調器駆動電極
33 レーザ駆動電極
34 光増幅器駆動電極
35 アース電極
36 高反射膜
37 低反射膜
Claims (6)
- 光パルスを発生させる光パルス発生器と、
キャリアの仮想励起による3次非線形光学効果の増大に基づいて、前記光パルスの波長を拡大する半導体光導波路とを備え、
前記半導体光導波路は、入射光の中心波長λ 0 が光学吸収端に差し掛かることなく、バンドギャップ波長λ g がδ 0 <(λ 0 −λ g )/λ g <δ 1 (δ 0 〜0.01,δ 1 〜0.05)であることを特徴とする光機能装置。 - 前記光パルス発生器から出射された光パルスの光強度を増幅する光増幅器をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の光機能装置。
- 前記光パルス発生器が半導体パルス光源、前記光増幅器が半導体光増幅器であることを特徴とする請求項2記載の光機能装置。
- 前記半導体パルス光源、前記半導体光増幅器および前記半導体光導波路が半導体基板上に集積化されていることを特徴とする請求項3記載の光機能装置。
- 第1導電型半導体基板と、
前記第1導電型半導体基板上に形成された第1導電型クラッド層と、
前記第1導電型クラッド層上に形成されたレーザ発振用活性層と、
前記レーザ発振用活性層と光学的に結合するように前記第1導電型クラッド層上に形成された光増幅用活性層と、
前記光増幅用活性層と光学的に結合するように前記第1導電型クラッド層上に形成され、入射光の中心波長λ0が光学吸収端に差し掛かることなく、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)となるように設定された光導波用コア層と、
前記レーザ発振用活性層、前記光増幅用活性層および前記光導波用コア層上に形成された第2導電型クラッド層とを備えることを特徴とする光機能装置。 - 入射光の中心波長λ0が光学吸収端に差し掛かることなく、キャリアの仮想励起で3次非線形光学効果が増大するように、バンドギャップ波長λgがδ0<(λ0−λg)/λg<δ1(δ0〜0.01,δ1〜0.05)に設定されていることを特徴とする半導体光導波路
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