JP3945232B2

JP3945232B2 - Vehicle mounting structure for head-up display

Info

Publication number: JP3945232B2
Application number: JP2001369785A
Authority: JP
Inventors: 健一森
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2001-12-04
Filing date: 2001-12-04
Publication date: 2007-07-18
Anticipated expiration: 2021-12-04
Also published as: JP2003170761A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドアップディスプレイの車両搭載構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般的に、車両用ヘッドアップディスプレイ（以下、ＨＵＤと称する。）はケーシング内に表示器および凹面鏡等を内蔵して構成されており、インストルメントパネルの裏面側に搭載されている。そして、表示器の出射面から出射された表示情報としての表示光が凹面鏡で反射されてフロントウインドシールド上に入射し、この入射光がフロントウインドシールドにより反射されることで表示情報が当該フロントウインドシールドによりその前方に虚像として表示される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ＨＵＤの体格は比較的大きいので、インストルメントパネルの裏面側のスペースを大きく占有してしまう。特に近年では、スピードメータやウォーニング表示のみならず、ナビゲーション経路案内やナイトビジョン（暗視）をＨＵＤで表示させるようになってきており、このようなＨＵＤでは体格が非常に大きいものとなる。
【０００４】
従って、インストルメントパネルの裏面側のスペースが小さい車両においては、インストルメントパネルの裏面側に配置された空調ダクト等の他の車両搭載部品とＨＵＤが干渉してしまい、ＨＵＤの搭載が困難になるという問題が生じる。
【０００５】
本発明は、上記点に鑑み、ヘッドアップディスプレイの、インストルメントパネル裏面側における搭載スペースの省スペース化を図ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明では、車両の車室内にてフロントウインドシールド（１）の下方に位置するインストルメントパネル（２）の裏面側にて、表示情報を表す表示光を出射する表示器（３３）と、表示器（３３）からの表示光をフロントウインドシールド（１）の裏面に向けて反射する凹面鏡（３５）とを備え、フロントウインドシールド（１）が凹面鏡（３５）からの反射光を反射して表示情報を前方に虚像として表示するようにしたヘッドアップディスプレイ（３０）の、車両搭載構造であって、表示器（３３）および凹面鏡（３５）を、インストルメントパネル（２）の裏面側にて空調風を流通させる空調ダクト（１６）の内部に配置し、この空調ダクト（１６）の内部に、表示器（３３）の出射面（３３ｃ）を拭く第１ワイパ（３６）と、凹面鏡（３５）の反射面（３５ａ）を拭く第２ワイパ（３６）とを備えることを特徴とする。
【０００７】
これにより、表示器（３３）および凹面鏡（３５）を、インストルメントパネル（２）の裏面側にて空調風を流通させる空調ダクト（１６）の内部に配置するので、ヘッドアップディスプレイ（３０）のインストルメントパネル（２）裏面側における搭載スペースの省スペース化を図ることができる。従って、インストルメントパネル（２）の裏面側のスペースが小さい車両であっても、ヘッドアップディスプレイ（３０）の搭載を容易にできる。
【００１３】
また、請求項１に記載の発明によれば、表示器（３３）の出射面（３３ｃ）を拭く第１ワイパ（３６）と、凹面鏡（３５）の反射面（３５ａ）を拭く第２ワイパ（３６）とを駆動させることにより、空調ダクト（１６）、表示器（３３）および凹面鏡（３５）を車両に搭載したまま異物を拭き取って除去することができるので、異物除去の作業性を良好にできる。
【００１４】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態を説明する前に、参考実施形態について説明する。
【００１６】
（参考実施形態）
図１（ａ）、（ｂ）は、参考実施形態のヘッドアップディスプレイ（以下、ＨＵＤと称する。）の車両搭載位置を示す模式図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は上面図である。なお、図中の矢印は車両搭載状態での前後上下左右方向を示す。
【００１７】
車両の車室内にてフロントウインドシールド１の下方には樹脂製のインストルメントパネル２が備えられており、インストルメントパネル（以下、インパネと称する。）２の車両前方側には、エンジンルームと車室内とを仕切る金属製のカウル３が備えられている。そして、インパネ２の裏面側かつカウル３の車室内側には、車両左右方向に延びてステアリングを支持する金属製の支持部材４が備えられている。
【００１８】
そして、インパネ２の裏面側のうち車両左右方向の略中央部分には、支持部材４に固定支持された空調ユニット１０およびセンタクラスタ組付体２０が備えられている。なお、センタクラスタ組付体２０とは、オーディオ機器等を一体に組み付けて構成されたモジュール部品である。
【００１９】
そして、インパネ２の裏面側のうち空調ユニット１０の上方部分には、ＨＵＤ３０が搭載されている。ＨＵＤ３０の構造およびその搭載構造は後に詳述する。
【００２０】
空調ユニット１０は、樹脂製の空調ケース１１内に、冷房用熱交換器としての蒸発器１２、暖房用熱交換器としてのヒータコア１３、およびエアミックスドア１４その他の複数のドア手段１４、１５を内蔵して構成されている。そして、図示しない送風機ユニットから送風される内気または外気が、空調ケース１１に開口する図示しない流入口から空調ケース１１内に流入するようになっている。
【００２１】
蒸発器１２は、周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を流入口からの流入空気から吸熱して、流入空気を冷却するものである。また、蒸発器１２の空気流れ下流側に配置されたヒータコア１３は、蒸発器１２を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部にエンジン冷却水等の高温の温水が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する温水式熱交換器である。
【００２２】
また、空調ケース１１にはデフロスタ開口部１１ａ、センタフェイス開口部１１ｂ、サイドフェイス開口部１１ｃおよび図示しないフット開口部が開口している。そして、センタフェイス開口部１１ｂにはセンタフェイスダクト１７が接続され、サイドフェイス開口部１１ｃにはサイドフェイスダクト１６が接続されている。そして、センタフェイスダクト１７はインパネ２の側面のうち車両左右方向略中央部分に形成されたセンタフェイス吹出口２ｉに接続され、サイドフェイスダクト１６はインパネ２の側面のうち車両左右方向両端部分に形成されたサイドフェイス吹出口２ｊに接続されている。
【００２３】
なお、デフロスタ開口部１１ａには、図示しないセンタデフロスタダクトおよびサイドデフロスタダクトが接続されている。そして、これらのデフロスタダクトはインパネ２の上壁に設けられた図示しないセンタデフロスタ吹出口およびインパネ２上壁のうち車両左右方向両端部分に形成された図示しないサイドデフロスタ吹出口にそれぞれ接続されている。
【００２４】
なお、サイドフェイスダクト１６は、インパネ２裏面側にて車両左右方向に延びて空調風を流通させる樹脂製の空調ダクトであり、本実施形態では断面矩形状に形成されている。
【００２５】
以上の構成による空調ユニット１０の作動を簡単に説明すると、複数のドア手段１５の操作位置を選択することにより、周知のフェイス吹出モード、フット吹出モード、デフロスタ吹出モード等を設定できる。そして、図示しない送風機ユニットが運転されると、送風機ユニットからの送風空気が空調ケース１１内に流入し、その後、蒸発器１２およびヒータコア１３により熱交換し、エアミックスドア１４により温度調整される。そして、このように温度調整された空調風は、所定の吹出口から車室内に向けて吹き出される。
【００２６】
なお、フェイス吹出モードは乗員上半身に向かってセンタフェイス吹出口２ｉおよびサイドフェイス吹出口２ｊから空調風を吹き出すモードであり、フットモードは乗員の足元に向かって空調風を吹き出すモードである。そして、デフロスタ吹出モードは、フロントウインドシールド１および図示しないサイドウインドシールドに向けてセンタ及びサイドデフロスタ吹出口から空調風を吹き出すモードであり、これらのウインドシールド１の曇り止めを行う。
【００２７】
次に、図２〜図４を用いてＨＵＤ３０の構造および搭載構造を説明する。なお、図中の矢印は車両搭載状態での前後上下左右方向を示す。
【００２８】
図２はＨＵＤ３０の分解斜視図であり、ＨＵＤ３０は、樹脂製のケーシング３１と、ケーシング３１の作業用開口部３１ａを開閉可能な樹脂製のカバー３２とを備えている。この作業用開口部３１ａは請求の範囲における第１開口部と対応し、カバー３２は請求の範囲における第１蓋部材と対応する。なお、本実施形態では後述するように、カバー３２をケーシング３１に脱着可能に組み付けている。そして、ケーシング３１内に、後述の表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５を固定して、ＨＵＤ３０を構成している。
【００２９】
表示器３３は、ケース３３ａ内に、図示しない透過型の液晶表示パネルおよびバックライトとしての図示しない光源を備えている。そして、光源から発せられた光は液晶パネルに入射され、液晶パネルから表示情報を表す表示光が、ケース３３ａの開口部３３ｂに装着した防塵カバー３３ｃから出射される。この防塵カバー３３ｃは透明の樹脂やガラスから形成されて、出射面を構成している。因みに、表示情報の種類としては、スピードメータ表示、ウォーニング表示の他に、ナビ経路案内やナイトビジョン（暗視）等が挙げられる。
【００３０】
反射鏡３４はその反射面３４ａにて、表示器３３から出射された表示光を凹面鏡３５向けて反射するものである。この反射鏡３４により、表示器３３から凹面鏡３５までの光路長さを確保しつつ、表示器３３と凹面鏡３５とを近づけて配置できるので、ＨＵＤ３０の搭載スペースの省スペース化を図ることができる。
【００３１】
凹面鏡３５は、その放物凹面形状の反射面３５ａでもって、カバー３２の上面の開口部３２ａに装着した透明の樹脂やガラスからなる防塵カバー３２ｂを臨むとともに反射鏡３４の反射面３４ａを臨むように傾斜して配置されている。しかして、図２の矢印Ａに示すように、表示器３３から出射された表示光は、反射鏡３４および凹面鏡３５で反射され、カバー３２の防塵カバー３２ｂからＨＵＤ３０上方のフロントウインドシールド１に向かって進む。
【００３２】
また、ケーシング３１およびカバー３２には、サイドフェイスダクト１６に接続されて空調風をケーシング３１内に流入させる流入口３１ｂ、３２ｃと、サイドフェイスダクト１６に接続されて空調風を流出させる流出口３１ｃ、３２ｄとが形成されている。
【００３３】
そして、図３に示すように、ケーシング３１の作業用開口部３１ａを閉塞するようにカバー３２を取り付けると、ケーシング３１内には空調風が流通することとなり、ケーシング３１およびカバー３２はサイドフェイスダクト１６の一部として機能する。
【００３４】
すなわち、表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５はサイドフェイスダクト１６内に配置されていることとなる。よって、ＨＵＤ３０のインパネ２裏面側における搭載スペースの省スペース化を図ることができ、インパネ２の裏面側のスペースが小さい車両であっても、ＨＵＤ３０の搭載を容易にできる。
【００３５】
なお、ケーシング３１はサイドフェイスダクト１６に固定して接続されており、カバー３２はサイドフェイスダクト１６に脱着可能に接続されている。具体的には、サイドフェイスダクト１６には突出部１６ａが備えられており、カバー３２の流入口３２ｃおよび流出口３２ｄには、突出部１４ａに向かって延び、突出部１６ａと係合する穴部３２ｅを有する延出部３２ｆが備えられている。そして、この延出部３２ｆは、突出部１６ａの突出方向に弾性変形可能に形成されている。
【００３６】
ここで、前述のように、ケーシング３１およびカバー３２はサイドフェイスダクト１６の一部として機能している。従って、ケーシング３１の開口部３１ａをカバー３２により開閉するということを換言すれば、サイドフェイスダクト１６のうち表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５が配置された部分に設けられた開口部３１ａを、カバー３２により開閉するということになる。
【００３７】
これにより、カバー３２をケーシング３１およびサイドフェイスダクト１６に取り付ける際には、カバー３２をケーシング３１に向けて押し付けると、延出部３２ｆが突出部１６ａに押されて弾性変形し、さらにカバー３２を押し付けると突出部１６ａが穴部３２ｅにはまり込んで係合する。また、カバー３２を取り外す際には、作業者の手で延出部３２ｆを弾性変形させて穴部３２ｅを突出部１６ａから取り外す。
【００３８】
図４は、インパネ２、サイドフェイスダクト１６およびＨＵＤ３０を示す分解斜視図であり、インパネ２の上壁のうちカバー３２と対向する部分には作業用開口部２ａが形成されている。そして、この作業用開口部２ａを開閉可能な樹脂製のインパネガーニッシュ２ｂにより、作業用開口部２ａは閉塞されるようになっている。なお、この作業用開口部２ａは請求の範囲における第２開口部と対応し、インパネガーニッシュ２ｂは請求の範囲における第２蓋部材と対応する。
【００３９】
また、本実施形態ではインパネガーニッシュ２ｂはインパネ２に脱着可能に取り付けられている。具体的には、インパネガーニッシュ２ｂには下方に突出する係合突部２ｃが複数箇所に形成されており、これらの係合突部２ｃを、インパネ２の作業用開口部２ａの周縁に形成された複数の係合穴部２ｄに挿入して係合させることにより、インパネガーニッシュ２ｂはインパネ２に対して脱着可能となっている。なお、本実施形態では係合突部２ｃを４箇所に形成している。
【００４０】
また、インパネガーニッシュ２ｂには透光用開口部２ｅが形成されている。そして、図２の矢印Ａに示すようにＨＵＤ３０から出射される表示光は、透光用開口部２ｅを通し、フロントウインドシールド１の視界領域部１ａの裏面に入射する。ここで、フロントウインドシールド１の視界領域部１ａには、酸化チタン等の蒸着膜を半透過性の反射膜としてシールド１内側に付着して形成された周知のコンバイナ１ｂが付着されている。
【００４１】
そして、図１（ａ）の矢印Ｂに示すように、視界領域部１ａに入射した表示光はコンバイナ１ｂにて反射され、当該車両の図示しないステアリングホイールの直上を通して運転者の両眼に入射する。これにより、運転者は、フロントウインドシールド１の前方から表示光が両目に入射してきたものと錯覚し、フロントウインドシールド１の前方にて、上記表示情報を虚像として視認することとなる。
【００４２】
ところで、サイドフェイスダクト１６内の気流により、表示器３３の防塵カバー３３ｃ、反射鏡３４の反射面３４ａ、凹面鏡３５の反射面３５ａおよび防塵カバー３２ｂに埃等の異物が付着してしまい、虚像表示が見にくくなってしまう場合がある。これに対し、本実施形態において、異物を除去する作業の手順を以下に説明する。
【００４３】
はじめに、インパネガーニッシュ２ｂをインパネ２から取り外して、カバー３２を車室内に露出させる。次に、カバー３２をサイドフェイスダクト１６から取り外して、表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５を車室内に露出させる。そして、作業用開口部２ａ、３１ａから手を入れて、防塵カバー３３ｃ、３２ｂおよび反射面３４ａ、３５ａを布等で拭くことにより異物を除去する。異物除去後には、カバー３２およびインパネガーニッシュ２ｂを所定位置に取り付ける。
【００４４】
このように本実施形態によれば、インパネガーニッシュ２ｂおよびカバー３２を取り外すだけで表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５が車室内に露出することになるので、サイドフェイスダクト１６、表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５を車両に搭載したまま異物を除去することができ、異物除去の作業性を良好にできる。
【００４５】
また、図５は、上記実施形態の変形例を示す分解斜視図であり、この図に示すようにインパネガーニッシュ２ｂとカバー３２とを一体に構成するようにして、部品点数の削減を図るようにしてもよい。
【００４６】
（本発明の実施形態）
図６は、本実施形態に係る反射鏡３４を反射面３４ａ側から見た正面図であり、反射鏡３４には、反射面３４ａを拭くワイパ３６が備えられている。そして、このワイパ３６は、駆動手段としての電動モータ３７により反射面３４ａ上を往復動するようになっている。また、ワイパ３６は、反射鏡３４のみならず、表示器３３および凹面鏡３５にも備えられており、防塵カバー３３ｃおよび反射面３５ａもワイパ３６により拭かれるようになっている。
【００４７】
因みに、本実施形態では、ワイパ３６は電動モータ３７に取り付けられている。そして、図６の背面図である図７に示すように、電動モータ３７にはピニオン３８が取り付けられ、反射鏡３４の裏面側にはピニオン３８と噛み合うラック３９が固定されている。よって、電動モータ３７の駆動によりピニオン３８が回転すると、ピニオン３８がラック３９上を往復動し、これにより、ワイパ３６が反射面３４ａ上を往復動するようになっている。
【００４８】
以上により、本実施形態によれば、参考実施形態で必要であったインパネガーニッシュ２ｂおよびカバー３２を取り外す作業や、布等で拭き取る作業をも廃止することができるので、異物除去の作業性をより一層良好にできる。
【００４９】
（他の実施形態）
上記参考および本発明の実施形態では、表示器３３からの表示光を反射鏡３４により反射させてから凹面鏡３５に入射させるようにしているが、本発明の実施にあたり、反射鏡３４を廃止して、表示器３３からの表示光を凹面鏡３５に直接入射させるようにしてもよい。
【００５０】
また、上記参考および本発明の実施形態では、サイドフェイスダクト１６内に表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５を配置しているが、本発明の空調ダクトはサイドフェイスダクト１６に限られるものではなく、例えば、インパネ２内側を車両左右方向に延びて、車両左右両端から乗員の上半身に向かって空調風を吹き出すサイドデフロスタ吹出口と、空調ケース１１とを接続するサイドデフロスタダクト内に表示器３３、反射鏡３４および凹面鏡３５を配置するようにしてもよい。
【００５１】
因みに、上記のようにサイドデフロスタダクト内に配置する場合には、車両左右方向の略中央に位置するセンタデフロスタダクトと干渉しないように、ＨＵＤ３０を運転席側にオフセット配置するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】参考実施形態に係るＨＵＤの車両搭載位置を示す模式図であり、（ａ）は側面図、（ｂ）は上面図である。
【図２】図１のサイドフェイスダクトおよびＨＵＤを示す分解斜視図である。
【図３】図２の上側ケーシングを下側ケーシングおよびサイドフェイスダクトに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図４】図１のインストルメントパネル、サイドフェイスダクトおよびＨＵＤを示す分解斜視図である。
【図５】参考実施形態の変形例を示す分解斜視図である。
【図６】本発明の実施形態に係る反射鏡を示す正面図である。
【図７】図６の背面図である。
【符号の説明】
１…フロントウインドシールド、２…インストルメントパネル、
２ａ…作業用開口部（第２開口部）、
２ｂ…インパネガーニッシュ（第２蓋部材）、
１６…サイドフェイスダクト、３１ａ…作業用開口部（第１開口部）、
３２…カバー（第１蓋部材）、３３…表示器、３５…凹面鏡。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle-mounted structure for a head-up display.
[0002]
[Prior art]
In general, a vehicle head-up display (hereinafter referred to as HUD) is configured by incorporating a display, a concave mirror, and the like in a casing, and is mounted on the back side of the instrument panel. Then, display light as display information emitted from the exit surface of the display is reflected by the concave mirror and incident on the front windshield, and this incident light is reflected by the front windshield, so that the display information is reflected on the front windshield. It is displayed as a virtual image in front of it by the shield.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the physique of the HUD is relatively large, it occupies a large space on the back side of the instrument panel. Particularly in recent years, not only speedometers and warning displays, but also navigation route guidance and night vision (night vision) have been displayed on HUDs, and such HUDs have a very large physique.
[0004]
Therefore, in a vehicle having a small space on the back side of the instrument panel, HUD interferes with other vehicle-mounted components such as an air-conditioning duct arranged on the back side of the instrument panel, making it difficult to mount the HUD. The problem arises.
[0005]
In view of the above points, an object of the present invention is to save the mounting space of the head-up display on the back side of the instrument panel.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the display representing the display information is provided on the back side of the instrument panel (2) located below the front windshield (1) in the passenger compartment of the vehicle. A display (33) that emits light and a concave mirror (35) that reflects display light from the display (33) toward the back surface of the front windshield (1), the front windshield (1) being a concave mirror (35) A vehicle-mounted structure of a head-up display (30) that reflects reflected light from (35) and displays display information as a virtual image forward, and includes a display (33) and a concave mirror (35). disposed within the air-conditioning duct for circulating conditioned air (16) at the back side of the instrument panel (2), inside the air conditioning duct (16), the exit surface of the display (33) (3 a first wiper (36) to wipe c), the characterized in that it comprises a concave mirror (reflecting surface 35) (second wiper wiping 35a) (36).
[0007]
Thereby, since a display (33) and a concave mirror (35) are arrange | positioned inside the air-conditioning duct ( 16 ) which distribute | circulates an air-conditioning wind on the back surface side of an instrument panel (2), of head-up display (30) It is possible to save the mounting space on the back side of the instrument panel (2). Therefore, even if the vehicle has a small space on the back side of the instrument panel (2), the head-up display (30) can be easily mounted.
[0013]
Also, according to the invention described in 請 Motomeko 1, second wiper to wipe the first wiper to wipe the exit surface of the display (33) to (33c) (36), the reflecting surface of the concave mirror (35) and (35a) By driving (36), the air-conditioning duct ( 16 ), the display (33), and the concave mirror (35) can be wiped off and removed while the vehicle is mounted on the vehicle. Can be.
[0014]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means is an example which shows a corresponding relationship with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the implementation form of the present invention will be described with reference to FIG. In addition, before describing embodiment of this invention, reference embodiment is described.
[0016]
( Reference embodiment)
1A and 1B are schematic views showing a vehicle mounting position of a head-up display (hereinafter referred to as HUD) according to a reference embodiment, where FIG. 1A is a side view and FIG. 1B is a top view. It is. In addition, the arrow in a figure shows the front-back, up-down, left-right direction in a vehicle mounting state.
[0017]
A resin instrument panel 2 is provided below the front windshield 1 in the vehicle interior of the vehicle, and an engine room and a vehicle are provided on the front side of the instrument panel (hereinafter referred to as instrument panel) 2. A metal cowl 3 for partitioning the room is provided. A metal support member 4 that extends in the left-right direction of the vehicle and supports the steering is provided on the back surface side of the instrument panel 2 and the cabin side of the cowl 3.
[0018]
An air conditioning unit 10 and a center cluster assembly 20 that are fixedly supported by the support member 4 are provided at a substantially central portion in the vehicle left-right direction on the back side of the instrument panel 2. The center cluster assembly 20 is a module component configured by integrally assembling audio equipment and the like.
[0019]
And HUD30 is mounted in the upper part of the air-conditioning unit 10 among the back surface sides of the instrument panel 2. FIG. The structure of the HUD 30 and its mounting structure will be described in detail later.
[0020]
The air conditioning unit 10 includes an evaporator 12 as a cooling heat exchanger, a heater core 13 as a heating heat exchanger, an air mix door 14 and a plurality of other door means 14 and 15 in a resin air conditioning case 11. Built-in. The inside air or the outside air blown from a blower unit (not shown) flows into the air conditioning case 11 from an inlet (not shown) that opens to the air conditioning case 11.
[0021]
As is well known, the evaporator 12 absorbs the latent heat of vaporization of the refrigerant in the refrigeration cycle from the inflow air from the inlet and cools the inflow air. The heater core 13 disposed on the downstream side of the air flow of the evaporator 12 reheats the cold air that has passed through the evaporator 12, and hot water such as engine cooling water flows through the heater core 13. It is a hot water type heat exchanger which heats air using as a heat source.
[0022]
The air-conditioning case 11 has a defroster opening 11a, a center face opening 11b, a side face opening 11c, and a foot opening (not shown). A center face duct 17 is connected to the center face opening 11b, and a side face duct 16 is connected to the side face opening 11c. The center face duct 17 is connected to a center face air outlet 2i formed at a substantially central portion in the vehicle left-right direction of the side surface of the instrument panel 2, and the side face duct 16 is formed at both end portions in the vehicle left-right direction of the side surface of the instrument panel 2. Is connected to the side face outlet 2j.
[0023]
Note that a center defroster duct and a side defroster duct (not shown) are connected to the defroster opening 11a. These defroster ducts are respectively connected to a center defroster air outlet (not shown) provided on the upper wall of the instrument panel 2 and a side defroster air outlet (not shown) formed at both ends in the vehicle left-right direction of the upper wall of the instrument panel 2. .
[0024]
The side face duct 16 is a resin air conditioning duct that extends in the left-right direction of the vehicle on the back side of the instrument panel 2 and circulates conditioned air, and is formed in a rectangular cross section in this embodiment.
[0025]
The operation of the air conditioning unit 10 having the above configuration will be briefly described. By selecting the operation position of the plurality of door means 15, a known face blowing mode, foot blowing mode, defroster blowing mode, and the like can be set. When a blower unit (not shown) is operated, blown air from the blower unit flows into the air conditioning case 11, and then heat exchange is performed by the evaporator 12 and the heater core 13, and the temperature is adjusted by the air mix door 14. The conditioned air whose temperature has been adjusted in this way is blown out from the predetermined air outlet toward the vehicle interior.
[0026]
The face blowing mode is a mode in which conditioned air is blown from the center face blowing port 2i and the side face blowing port 2j toward the passenger's upper body, and the foot mode is a mode in which conditioned air is blown toward the passenger's feet. The defroster blowing mode is a mode in which conditioned air is blown from the center and the side defroster outlet toward the front windshield 1 and a side windshield (not shown), and the windshield 1 is prevented from being fogged.
[0027]
Next, the structure and mounting structure of the HUD 30 will be described with reference to FIGS. In addition, the arrow in a figure shows the front-back, up-down, left-right direction in a vehicle mounting state.
[0028]
FIG. 2 is an exploded perspective view of the HUD 30. The HUD 30 includes a resin casing 31 and a resin cover 32 that can open and close the work opening 31 a of the casing 31. The working opening 31a corresponds to the first opening in the claims, and the cover 32 corresponds to the first lid member in the claims. In the present embodiment, as will be described later, the cover 32 is assembled to the casing 31 so as to be detachable. A display 33, a reflecting mirror 34, and a concave mirror 35, which will be described later, are fixed in the casing 31 to constitute the HUD 30.
[0029]
The display device 33 includes a transmissive liquid crystal display panel (not shown) and a light source (not shown) as a backlight in a case 33a. The light emitted from the light source is incident on the liquid crystal panel, and the display light representing the display information is emitted from the liquid crystal panel from the dustproof cover 33c attached to the opening 33b of the case 33a. The dust cover 33c is formed of a transparent resin or glass and constitutes an emission surface. Incidentally, examples of display information include navigation route guidance and night vision (night vision) in addition to speedometer display and warning display.
[0030]
The reflecting mirror 34 reflects the display light emitted from the display device 33 toward the concave mirror 35 by the reflecting surface 34a. With this reflecting mirror 34, the display 33 and the concave mirror 35 can be arranged close to each other while ensuring the optical path length from the display 33 to the concave mirror 35, so that the space for mounting the HUD 30 can be saved.
[0031]
The concave mirror 35 faces the dust-proof cover 32b made of transparent resin or glass attached to the opening 32a on the upper surface of the cover 32 and the reflection surface 34a of the reflection mirror 34 with the parabolic concave reflection surface 35a. It is arranged to be inclined. Accordingly, as indicated by an arrow A in FIG. 2, the display light emitted from the display device 33 is reflected by the reflecting mirror 34 and the concave mirror 35 and travels from the dustproof cover 32b of the cover 32 toward the front windshield 1 above the HUD 30. Go ahead.
[0032]
Further, the casing 31 and the cover 32 are connected to the side face duct 16 and have inlets 31b and 32c that allow the conditioned air to flow into the casing 31, and an outlet 31c that is connected to the side face duct 16 and allows the conditioned air to flow out. , 32d.
[0033]
As shown in FIG. 3, when the cover 32 is attached so as to close the work opening 31 a of the casing 31, the conditioned air flows through the casing 31, and the casing 31 and the cover 32 are connected to the side face duct. 16 functions as a part.
[0034]
That is, the display device 33, the reflecting mirror 34, and the concave mirror 35 are disposed in the side face duct 16. Therefore, space saving of the mounting space on the back side of the instrument panel 2 of the HUD 30 can be achieved, and even if the vehicle has a small space on the back side of the instrument panel 2, the mounting of the HUD 30 can be facilitated.
[0035]
The casing 31 is fixedly connected to the side face duct 16 and the cover 32 is detachably connected to the side face duct 16. Specifically, the side face duct 16 is provided with a protrusion 16a, and the inlet 32c and the outlet 32d of the cover 32 extend toward the protrusion 14a and engage with the protrusion 16a. An extending portion 32f having 32e is provided. The extending portion 32f is formed to be elastically deformable in the protruding direction of the protruding portion 16a.
[0036]
Here, as described above, the casing 31 and the cover 32 function as a part of the side face duct 16. Therefore, in other words, the opening 31a of the casing 31 is opened and closed by the cover 32. In other words, the opening 31a provided in the portion of the side face duct 16 where the display device 33, the reflecting mirror 34, and the concave mirror 35 are disposed. The cover 32 is opened and closed.
[0037]
Thus, when the cover 32 is attached to the casing 31 and the side face duct 16, when the cover 32 is pressed toward the casing 31, the extended portion 32f is pressed by the protruding portion 16a to be elastically deformed. When pressed, the protrusion 16a fits into and engages with the hole 32e. Moreover, when removing the cover 32, the extension part 32f is elastically deformed by an operator's hand, and the hole part 32e is removed from the protrusion part 16a.
[0038]
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the instrument panel 2, the side face duct 16, and the HUD 30. A work opening 2a is formed in a portion of the upper wall of the instrument panel 2 facing the cover 32. As shown in FIG. The work opening 2a is closed by a resin instrument panel garnish 2b that can open and close the work opening 2a. The working opening 2a corresponds to the second opening in the claims, and the instrument panel garnish 2b corresponds to the second lid member in the claims.
[0039]
In the present embodiment, the instrument panel garnish 2b is detachably attached to the instrument panel 2. Specifically, the instrument panel garnish 2b is formed with a plurality of engaging projections 2c protruding downward, and these engagement projections 2c are formed on the periphery of the work opening 2a of the instrument panel 2. The instrument panel garnish 2b can be attached to and detached from the instrument panel 2 by being inserted into and engaged with the plurality of engagement holes 2d. In the present embodiment, the engagement protrusions 2c are formed at four locations.
[0040]
The instrument panel garnish 2b has a light-transmitting opening 2e. As shown by the arrow A in FIG. 2, the display light emitted from the HUD 30 is incident on the back surface of the visual field region 1 a of the front windshield 1 through the light transmission opening 2 e. Here, a well-known combiner 1b formed by adhering a vapor deposition film of titanium oxide or the like as a semi-transmissive reflective film to the inside of the shield 1 is attached to the visual field region 1a of the front windshield 1.
[0041]
Then, as shown by an arrow B in FIG. 1A, the display light incident on the field-of-view area 1a is reflected by the combiner 1b, and enters the driver's eyes through the steering wheel (not shown) of the vehicle. . As a result, the driver has an illusion that the display light is incident on both eyes from the front of the front windshield 1, and the display information is viewed as a virtual image in front of the front windshield 1.
[0042]
By the way, foreign matter such as dust adheres to the dustproof cover 33c of the display device 33, the reflective surface 34a of the reflective mirror 34, the reflective surface 35a of the concave mirror 35, and the dustproof cover 32b due to the airflow in the side face duct 16, thereby displaying a virtual image. May be difficult to see. On the other hand, the procedure of the operation | work which removes a foreign material in this embodiment is demonstrated below.
[0043]
First, the instrument panel garnish 2b is removed from the instrument panel 2, and the cover 32 is exposed in the passenger compartment. Next, the cover 32 is removed from the side face duct 16, and the display device 33, the reflecting mirror 34, and the concave mirror 35 are exposed in the vehicle interior. Then, a foreign object is removed by putting hands in the work openings 2a and 31a and wiping the dust covers 33c and 32b and the reflecting surfaces 34a and 35a with a cloth or the like. After removing the foreign matter, the cover 32 and the instrument panel garnish 2b are attached to predetermined positions.
[0044]
As described above, according to the present embodiment, the display 33, the reflecting mirror 34, and the concave mirror 35 are exposed to the vehicle interior simply by removing the instrument panel garnish 2b and the cover 32. Therefore, the side face duct 16, the display 33, Foreign matters can be removed while the reflecting mirror 34 and the concave mirror 35 are mounted on the vehicle, and the workability of removing foreign matters can be improved.
[0045]
Further, FIG. 5 is an exploded perspective view showing a modification of the implementation form, an instrument panel garnish 2b and the cover 32 as shown in FIG so as to integrally formed, so to reduce the number of parts It may be.
[0046]
(Embodiment of the present invention )
FIG. 6 is a front view of the reflecting mirror 34 according to this embodiment as viewed from the reflecting surface 34a side. The reflecting mirror 34 is provided with a wiper 36 for wiping the reflecting surface 34a. The wiper 36 reciprocates on the reflecting surface 34a by an electric motor 37 as drive means. The wiper 36 is provided not only in the reflecting mirror 34 but also in the display 33 and the concave mirror 35, and the dust cover 33 c and the reflecting surface 35 a are also wiped by the wiper 36.
[0047]
Incidentally, in this embodiment, the wiper 36 is attached to the electric motor 37. As shown in FIG. 7, which is a rear view of FIG. 6, a pinion 38 is attached to the electric motor 37, and a rack 39 that meshes with the pinion 38 is fixed to the back side of the reflecting mirror 34. Therefore, when the pinion 38 is rotated by driving the electric motor 37, the pinion 38 reciprocates on the rack 39, whereby the wiper 36 reciprocates on the reflecting surface 34a.
[0048]
As described above, according to the present embodiment, the work of removing the instrument panel garnish 2b and the cover 32 required in the reference embodiment and the work of wiping with a cloth or the like can be abolished. Even better.
[0049]
(Other embodiments)
In the above-mentioned reference and the embodiment of the present invention, the display light from the display device 33 is reflected by the reflecting mirror 34 and then incident on the concave mirror 35. However, in implementing the present invention, the reflecting mirror 34 is omitted. The display light from the display device 33 may be directly incident on the concave mirror 35.
[0050]
In the above reference and the embodiment of the present invention, the indicator 33, the reflecting mirror 34, and the concave mirror 35 are arranged in the side face duct 16, but the air conditioning duct of the present invention is not limited to the side face duct 16. For example, the indicator 33 is provided in the side defroster duct that connects the air conditioning case 11 and the side defroster outlet that extends from the left and right ends of the vehicle toward the upper body of the occupant and extends to the left and right sides of the vehicle. The reflecting mirror 34 and the concave mirror 35 may be disposed.
[0051]
Incidentally, when it is arranged in the side defroster duct as described above, the HUD 30 may be arranged offset to the driver's seat side so as not to interfere with the center defroster duct located at the approximate center in the vehicle left-right direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a vehicle mounting position of a HUD according to a reference embodiment, where (a) is a side view and (b) is a top view.
2 is an exploded perspective view showing the side face duct and HUD of FIG. 1; FIG.
3 is a perspective view showing a state in which the upper casing of FIG. 2 is attached to the lower casing and the side face duct. FIG.
4 is an exploded perspective view showing the instrument panel, the side face duct and the HUD of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing a modification of the reference embodiment.
6 is a front view showing a reflector according to the implementation embodiments of the present invention.
7 is a rear view of FIG. 6. FIG.
[Explanation of symbols]
1 ... Front windshield, 2 ... Instrument panel,
2a ... Work opening (second opening),
2b ... Instrument panel garnish (second lid member),
16 ... side face duct, 31a ... work opening (first opening),
32 ... Cover (first lid member), 33 ... Display, 35 ... Concave mirror.

Claims

A display (33) for emitting display light representing display information on the back side of the instrument panel (2) located below the front windshield (1) in the vehicle interior;
A concave mirror (35) for reflecting display light from the indicator (33) toward the back surface of the front windshield (1),
A vehicle-mounted structure of a head-up display (30) in which the front windshield (1) reflects the reflected light from the concave mirror (35) and displays the display information as a virtual image in the front direction.
The indicator (33) and the concave mirror (35) are arranged inside an air conditioning duct ( 16 ) for circulating conditioned air on the back side of the instrument panel (2),
Inside the air conditioning duct ( 16 ), a first wiper (36) for wiping the emission surface (33c) of the indicator (33) and a second wiper (36 for wiping the reflection surface (35a) of the concave mirror (35). And a vehicle-mounted structure for a head-up display.