JP3944422B2 - ダイバーシティ受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直交周波数分割多重方式により変調(OFDM変調)された放送信号を受信するダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
OFDM変調された放送信号の1OFDM伝送シンボル期間は、有効シンボル区間とガードインターバルと呼ばれる区間とからなる。有効シンボル区間はデータ伝送のために必要な信号期間である。ガードインターバルはマルチパスなどのシンボル間干渉を防ぐためのものであり、有効シンボル区間の最後の所定期間長部分を有効シンボル区間の先頭に巡回的に複写されたものである。
【0003】
デジタル地上波テレビジョン放送信号など、OFDM変調された放送信号を受信するダイバーシティ受信機が知られている。従来のこの種のダイバーシティ受信機は、この出願人により提案されているものがある(特願2000−380005)。
【0004】
このダイバーシティ受信機は、複数のアンテナによる受信信号をそれぞれ可変減衰器で減衰し、減衰出力を合成し、合成出力をベースバンド信号に復調するダイバーシティ受信機において、ベースバンドIQ信号の電力に基づく電力により受信信号レベルを検出し、検出受信号レベルに基づきガードインターバル区間に対応した期間に可変減衰器中における1つの可変減衰器の減衰量を切り替え、減衰量の切り替えによって受信信号レベルに基づき、ガードインターバル区間に対応した期間に合わせたタイミングにて、前記1つの可変減衰器の減衰量を階段的に変化させるものである。
【0005】
かかるダイバーシティ受信機Cは図5に示すように構成される。ダイバーシティ受信機Cでは、アンテナ1、2、3、4で受信した受信信号はそれぞれ低雑音増幅器5、6、7、8にて増幅のうえ、それぞれ可変減衰器39、40、41、42にて減衰のうえ混合器13に入力して合成し、混合器13の出力をチューナ14に供給する。
【0006】
混合器13から出力される合成出力を受けたチューナ14では、合成出力を増幅、周波数変換、さらに帯域制限を行って中間周波信号に変換する。チューナ14からの出力される中間周波信号はAD変換器15に供給してデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号は直交検波器16に供給して直交検波することで、ベースバンドI、Q信号に変換する。
【0007】
直交検波器16から出力されるベースバンドI、Q信号は有効シンボル抽出回路17に供給し、タイミング再生回路21から出力される有効シンボル区間を示すタイミング信号(FFT−WINDOW)に基づき、有効シンボル抽出回路17において有効シンボルに対応した期間の信号のみをベースバンドI、Q信号から取り込み、有効シンボル区間に対応した期間の信号をFFT回路18に供給し、FFT回路18にてFFT処理を行ってOFDM変調信号の復調を行いキャリア毎の情報に分離し、デマッパ回路19に供給してデマッピングすることによって復調データとして送出する。
【0008】
一方、直交検波器16から出力されたベースバンドI、Q信号はガード相関器20に供給し、ガード相関器20の入力ベースバンドI、Q信号と該ベースバンドI、Q信号を有効シンボル期間の時間幅遅延させた遅延ベースバンドI、Q信号との積をガードインターバル期間の時間幅にわたって積分し、該積分をA/D変換器15におけるA/D変換のためのサンプル周期ずつ順次ずらせて行うことによって、その積分値からガード相関出力信号を求め、ガード相関出力信号をタイミング再生回路21に供給してガード相関出力信号のピーク位置からOFDMシンボルのタイミングを求め、タイミング信号(FFT−WINDOW)を有効シンボル抽出回路17へ送出する。
【0009】
また、直交検波器16から出力されたベースバンドI、Q信号はパワー検出器24に供給して、パワー検出器24で、A/D変換器15におけるA/D変換のためのサンプル毎のベースバンドI、Q信号を電力に変換し、電力信号(RX−POWER)として出力する。
【0010】
電力信号(RX−POWER)とタイミング信号(FFT−WINDOW)とは、ダイバーシティ制御回路38に供給し、ダイバーシティ制御回路38から可変減衰器39、40、41、42の減衰量を制御する減衰量制御信号CONT1、CONT2、CONT3、CONT4をそれぞれ可変減衰器39、40、41、42へ送出して、混合器13の出力レベル、すなわち合成された受信信号レベルが高くなるように可変減衰器39、40、41、42の減衰量を制御する。
【0011】
ダイバーシティ制御回路38の動作を、減衰量制御信号CONT1を例に図6に示すタイミング図によって説明する。
【0012】
ここで、タイミング信号(FFT−WINDOW)は高電位のとき有効シンボル区間に対応する期間を示し、低電位のときガードインターバル区間に対応する期間を示している。減衰量制御信号CONT1は可変減衰器39の減衰量を制御する信号であり、減衰量制御信号CONT1のレベルが最大の場合に減衰量が0に制御され、減衰量制御信号CONT1のレベルが最小の場合に減衰量が最大に制御される。電力信号(RX−POWER)はベースバンドI、Q信号の電力を示し、レベルが高い場合にベースバンドI、Q信号の電力が大きいことを示している。
【0013】
図6では、混合器13の入力がなくならないようにするために、可変減衰器40、41、42の中で、少なくとも1つ以上の減衰量を0とし、初期状態として、減衰量制御信号CONT1のレベルが最大、すなわち可変減衰器9の減衰量が0となっている。ここで、アンテナ1で受信している信号を評価するために、タイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位になる区間(図6(a)参照)で減衰量制御信号CONT1のレベルを最小にし(図6(b)参照)、可変減衰器9の減衰量を最大にする。
【0014】
これによって、アンテナ1で受信した信号も混合器13による合成のうえチューナ14に入力され、このときにおいて、図6では、電力信号(RX−POWER)のレベルが上がった場合を示している(図6(c)参照)。この場合では、アンテナ1で受信している信号を含めずに混合器13で合成すれば混合器13の出力のレベルは増大し、受信条件が良くなると判定されるが、復調される信号の急激な変化を避けるために、タイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位になるタイミングで一旦減衰量制御信号CONT1のレベルを最大に戻し、それ以降、タイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位の区間で減衰量制御信号CONT1のレベルを、最小になるまで階段的に順次減少させる(図6(b)参照)。
【0015】
このようにして、1以上の可変減衰器の減衰量を0に維持した状態で、可変減衰器39、40、41、42の減衰量を順次制御して、チューナ14に入力される信号レベルを最大に保つように制御する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のダイバーシティ受信機において上記したように可変減衰器の減衰量を制御しても、1つのアンテナからの受信信号のみを復調する場合があり、受信性能が劣化する場合が生ずるという問題点があった。
【0017】
本発明は、安定した受信特性を得ることができるダイバーシティ受信機を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイバーシティ受信機は、1シンボル期間が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなるOFDM 変調された信号を受信する複数のアンテナを備えたダイバーシティ受信機であって、複数のアンテナからの受信信号をそれぞれ位相シフトさせる可変位相シフト手段と、可変位相シフト手段からの出力を合成し、合成出力を復調して出力する復調手段と、を備え、可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間内に行うことを特徴とするダイバーシティ受信機において、可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間の開始タイミングで行うと共に、可変位相シフト手段における位相シフト量を変更前のレベルに戻すことを、前記ガードインターバル区間に対応した区間の終了タイミングで行い、前記位相シフト量の変更に基づく受信信号レベルの変化に基づいて、以降の位相シフト量を制御することを特徴とする。
【0021】
本発明のダイバーシティ受信機において、可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間の開始タイミングで行うと共に、可変位相シフト手段における位相シフト量を変更前のレベルに戻すことを、前記ガードインターバル区間に対応した区間の終了タイミングで行い、前記位相シフト量の変更による受信シンボルをガード相関処理した信号レベルの変化に基づいて、以降の位相シフト量を制御することが望ましい。
【0022】
本発明のダイバーシティ受信機において、受信した前記1シンボル期間をガード相関処理した信号から自動周波数制御のための周波数オフセットを検出する周波数オフセット検出手段と、ガードインターバル区間に対応した区間内で位相シフト手段における位相シフト量を変更する場合、その区間の周波数オフセット検出を無効にして、自動周波数制御を停止させる自動周波数制御停止手段とを備えることが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるダイバーシティ受信機を実施の一形態によって説明する。
【0024】
図1は本発明の実施の一形態にかかるダイバーシティ受信機の構成を示すブロック図である。
【0025】
本発明の実施の一形態にかかるダイバーシティ受信機Aにおいて、ダイバーシティ受信機Cと同一構成要素には同一の符号を付して示してある。ダイバーシティ受信機Aでは、アンテナ1、2、3、4で受信した受信信号はそれぞれ低雑音増幅器5、6、7、8にて増幅され、それぞれ可変位相シフター9、10、11、12にて位相シフトのうえ混合器13に入力されて合成される。
【0026】
混合器13によって合成された受信信号はチューナ14に入力され、合成された受信信号は増幅、周波数変換、さらに帯域制限等が行われて中間周波信号に変換される。チューナ14から出力される中間周波信号はAD変換器15にてデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号は直交検波器16にて直交検波されて、ベースバンドI、Q信号に変換される。
【0027】
直交検波器16から出力されるベースバンドI、Q信号は有効シンボル抽出回路17に供給され、タイミング再生回路21から出力される有効シンボル区間を示すタイミング信号(FFT−WINDOW)に基づき、有効シンボル抽出回路17において有効シンボルに対応した期間の信号のみがベースバンドI、Q信号から取り込まれ、有効シンボル区間に対応した期間の信号がFFT回路18に供給され、FFT回路18にてFFT処理を行ってOFDM変調信号の復調が行われキャリア毎の情報に分離され、デマッパ回路19にてデマッピングされることによって復調データとして送出される。
【0028】
一方、直交検波器16から出力されたベースバンドI、Q信号はガード相関器20に供給されて、ガード相関出力信号が求められ、ガード相関出力信号がタイミング再生回路21に供給されてガード相関出力信号のピーク位置からOFDMシンボルのタイミングが求められ、タイミング信号(FFT−WINDOW)が有効シンボル抽出回路17へ送出される。
【0029】
また、直交検波器16から出力されたベースバンドI、Q信号はパワー検出器24に供給されて、パワー検出器24で、A/D変換器15におけるA/D変換のためのサンプル毎のベースバンドI、Q信号が電力に変換され、電力信号(RX−POWER)として出力される。
【0030】
電力信号(RX−POWER)とタイミング信号(FFT−WINDOW)とは、ダイバーシティ制御回路25に供給され、ダイバーシティ制御回路25から可変位相シフター9、10、11、12の位相シフト量を制御する位相シフト量制御信号CONT1、CONT2、CONT3、CONT4がそれぞれ可変位相シフター9、10、11、12へ送出されて、混合器13の出力レベル、すなわち合成された受信信号レベルが高くなるように、可変位相シフター9、10、11、12の位相シフト量が制御される。
【0031】
ダイバーシティ制御回路25の動作を、位相シフト量制御信号CONT1を例に図2に示すタイミング図によって説明する。
【0032】
図2(a)はタイミング信号(FFT−WINDOW)を示し、図2(b)は位相シフト量制御信号CONT1を示し、図2(c)は電力信号(RX−POWER)を示している。
【0033】
ダイバーシティ受信機Aでは、ダイバーシティ受信機Cの場合と同様に、タイミング信号(FFT−WINDOW)は高電位のとき有効シンボル区間に対応する期間を示し、低電位のときガードインターバル区間に対応する期間を示している。ここでは、2OFDMシンボルに1度の周期で、タイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位の区間に位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量増加あるいは減少させて、可変位相シフター9の位相シフト量を変化させる。
【0034】
図2に示す区間D22では、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量増加させ、区間D22の終了時点で元のレベルに戻す。この場合、区間D22における位相シフト量制御信号CONT1の増加によって可変位相シフター9での位相シフト量が変化し、その結果として電力信号(RX−POWER)のレベルが下がっている。したがって、この場合は区間D23を含み、区間D23を挟む2つのタイミング信号(FFT−WINDOW)の高電位区間での位相シフト量制御信号CONT1のレベルを変更させない。
【0035】
区間D24では、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量減少させ、区間D24の終了時点で元のレベルに戻す。この場合、区間D24における位相シフト量制御信号の減少によって可変位相シフター9での位相シフト量が変化し、その結果として電力信号(RX−POWER)のレベルが上がっている。
【0036】
したがって、この場合は区間D24に続く次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間および区間D25の終了時点まで、または区間D24に続く次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間および区間D25の途中の時点まで、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを変更させず、矢印に示すように区間D25の終了の時点、または区間D25の途中の時点から、次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位区間での位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量減少させる。この結果、区間D25の終了の時点、または区間D25の途中の時点から、次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間において電力信号(RX−POWER)のレベルが上がっている。
【0037】
区間D22から区間D26の直前までと同様に、区間D26から区間D29に続くタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間にわたって、この制御が行われて、図2から明らかなように、位相シフト量制御信号CONT1のレベルは一定量ずつ減少し、電力信号(RX−POWER)のレベルが一定量ずつ増加している。
【0038】
この動作を位相シフト量制御信号CONT1、2、3、4の各々で時分割で行い、電力信号(RX−POWER)が最大になるように制御される。
【0039】
上記のように、ダイバーシティ受信機Aによれば、常にアンテナ1、2、3および4で受信した受信信号を位相合成し、位相合成後の信号レベルが高くなるように制御されるために、安定した受信特性が得られる。ダイバーシティ受信機Aが移動している場合も同様である。
【0040】
次に本発明の実施の一形態の変形例について説明する。図3は本発明の実施の一形態の変形例にかかるダイバーシティ受信機の構成を示すブロック図である。
【0041】
本発明の実施の一形態の変形例にかかるダイバーシティ受信機Bにおいて、ダイバーシティ受信機Aと同一構成要素には同一の符号を付して示してある。ダイバーシティ受信機Bでは、アンテナ1、2、3、4で受信した受信信号はそれぞれ低雑音増幅器5、6、7、8にて増幅され、それぞれ可変位相シフター9、10、11、12にて位相シフトのうえ混合器13に入力されて合成される。
【0042】
混合器13によって合成された受信信号はチューナ14に入力され、合成された受信信号は増幅、周波数変換、さらに帯域制限等が行われて中間周波信号に変換される。チューナ14から出力される中間周波信号はAD変換器15にてデジタル信号に変換され、変換されたデジタル信号は直交検波器16にて直交検波されて、ベースバンドI、Q信号に変換される。
【0043】
直交検波器16から出力されるベースバンドI、Q信号は有効シンボル抽出回路17に供給され、タイミング再生回路21から出力される有効シンボル区間を示すタイミング信号(FFT−WINDOW)に基づき、有効シンボル抽出回路17において有効シンボルに対応した期間の信号のみがベースバンドI、Q信号から取り込まれ、有効シンボル区間に対応した期間の信号がFFT回路18に供給され、FFT回路18にてFFT処理を行ってOFDM変調信号の復調が行われキャリア毎の情報に分離され、デマッパ回路19にてデマッピングされることによって復調データとして送出される。
【0044】
一方、直交検波器16から出力されたベースバンドI、Q信号はガード相関器20に供給されて、ガード相関出力信号(CORR)とガード相関出力信号(CORR)のピーク時の位相出力信号(DF)が求められる。ここで、ガード相関器20において位相出力(DF)を得る機能部分が実質的に周波数オフセット検出手段に対応している。ガード相関出力信号(CORR)はタイミング再生回路21に供給されてガード相関出力信号(CORR)のピーク位置からOFDMシンボルのタイミングが求められ、タイミング信号(FFT−WINDOW)が有効シンボル抽出回路17へ送出される。
【0045】
ガード相関出力信号(CORR)とタイミング信号(FFT−WINDOW)とは、ダイバーシティ制御回路28に供給され、ダイバーシティ制御回路28から可変位相シフター9、10、11、12の位相シフト量を制御する位相シフト量制御信号CONT1、CONT2、CONT3、CONT4がそれぞれ可変位相シフター9、10、11、12へ送出されて、混合器13の出力レベル、すなわち合成された受信信号レベルが高くなるように、可変位相シフター9、10、11、12の位相シフト量が制御される。
【0046】
また、自動周波数制御を選択的に停止させる自動周波数停止手段に対応するホールド回路26はダイバーシティ制御回路28から出力されるホールド信号(HOLD)が低電位(L0)の場合は位相出力信号(DF)がそのまま数値制御発振器(NCO)27へ送出されて、直交検波器16が出力するベースバンドI、Q信号のオフセット周波数が無くなるように、NCO27の発振周波数が位相出力信号(DF)によって制御される。ホールド信号(HOLD)が高電位(Hi)の場合は、ホールド回路26出力する信号は直前の位相出力信号(DF)に保持され、NCO27が出力する発振周波数も直前の発信周波数に保持される。
【0047】
ダイバーシティ受信機Bでは、タイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位の区間、すなわちガードインターバル区間に対応した区間内で可変位相シフターの位相シフト量を変化させ、ガード相関出力信号(CORR)の変化を調べる。また、ホールド信号(HOLD)が低電位のときはベースバンドI、Q信号のオフセット周波数を示す位相出力信号(DF)によりNCO27の発振周波数を制御して、オフセット周波数をキャンセルするように自動周波数制御を行う。
【0048】
ダイバーシティ制御回路28の動作を、位相シフト量制御信号CONT1を例に図4に示すタイミング図によって説明する。
【0049】
図4(a)はタイミング信号(FFT−WINDOW)を示し、図4(b)は位相シフト量制御信号CONT1を示し、図4(c)はガード相関出力信号(CORR)を示し、図4(d)はホールド信号(HOLD)を示している。
【0050】
ダイバーシティ受信機Bでも、ダイバーシティ受信機Aの場合と同様に、タイミング信号(FFT−WINDOW)は高電位のとき有効シンボル区間に対応する期間を示し、低電位のときガードインターバル区間に対応する期間を示している。ここでは、2OFDMシンボルに1度の周期でタイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位の区間に位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量増加あるいは減少させて、可変位相シフター9の位相シフト量を変化させる。
【0051】
図4に示す区間D42では、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量増加させ、区間D42の終了時点で元のレベルに戻す。この場合、区間D42における位相シフト量制御信号の増加によって可変位相シフター9での位相シフト量が変化し、その結果として下向きの矢印で示すように、区間D43でのガード相関出力信号(CORR)のピークレベルが下がっている。したがって、この場合は区間D43を含み、区間D43を挟む2つのタイミング信号(FFT−WINDOW)の高電位区間での位相シフト量制御信号CONT1のレベルを変更させない。
【0052】
また、この区間D42の制御の影響を受ける区間D43の位相出力信号(DF)は誤差が大きくなるため、ホールド信号(HOLD)は高電位にされてNCO27の発振周波数は固定されて、維持される。なお、このように、ホールド信号(HOLD)は区間D42、区間D44、区間D46、区間D48における位相シフト量制御信号CONT1のレベル変更により影響を受ける(図4において下向きの矢印で示した)ガード相関出力信号の発生タイミングを挟む期間、高電位にされて、高電位の期間中自動周波数制御が停止させられる。
【0053】
区間D44では、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量減少させ、区間D44の終了時点で元のレベルに戻す。この場合、区間D44における位相シフト量制御信号の減少によって可変位相シフター9での位相シフト量が変化し、その結果として、下向きの矢印で示すように、区間45で得られるガード相関出力信号(CORR)のレベルが上がっている。
【0054】
したがって、この場合は区間D44に続く次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間および区間D45の終了時点まで、または区間D44に続く次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間および区間D45の途中の時点まで、位相シフト量制御信号CONT1のレベルを変更させず、上向きの矢印に示すように区間D45の終了の時点、または区間D45の途中の時点から、次のタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間での位相シフト量制御信号CONT1のレベルを一定量減少させる。また、ホールド信号(HOLD)は、区間D43に対応する場合と同様に高電位にする。
【0055】
区間D42から区間D46の直前までと同様に、区間D46から区間D49に続くタイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間にわたって、この制御が行われて、図4から明らかなように、位相シフト量制御信号CONT1のレベルは一定量ずつ減少し、ガード相関出力信号(CORR)のレベルが増加している。
【0056】
この動作を位相シフト量制御信号CONT1、2、3、4の各々で時分割で行い、ガード相関出力信号(CORR)のレベルが最大になるように制御される。
【0057】
上記のように、ダイバーシティ受信機Bによれば、常にアンテナ1、2、3および4で受信したRF信号を位相合成し、位相合成後の信号レベルが高くなるように制御されるために、安定した受信特性が得られる。ダイバーシティ受信機Bが移動している場合も同様である。
【0058】
ダイバーシティ受信機AおよびBでは、タイミング信号(FFT−WINDOW)が低電位の区間内で位相シフト量制御信号CONTのレベルを相対的に一定量増加、または減少させる場合を例示したが、位相シフト量制御信号のレベルを最大から最小までの範囲内で1回毎に一定量づつ増加させ、合成後の受信信号のレベルが最も高くなる位相シフト量制御信号CONTのレベルを求めるようにしてもよい。
【0059】
また、タイミング信号(FFT−WINDOW)が高電位の区間で位相シフト量制御信号CONTのレベルを変化させる場合、変化量が大きいと位相シフト量も大きくなり、合成後の受信信号の振幅や位相が急峻に変化ために復調特性が悪くなる場合がある。このため位相シフト量制御信号のレベルを階段的に変える方式も有効である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかるダイバーシティ受信機によれば、合成した受信信号のレベルが高くなるようにしたため、安定した受信特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかるダイバーシティ受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したダイバーシティ受信機の作用の説明に供するタイミング図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかるダイバーシティ受信機の変形例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したダイバーシティ受信機の変形例の作用の説明に供するタイミング図である。
【図5】従来のダイバーシティ受信機の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したダイバーシティ受信機の作用の説明に供するタイミング図である。
【符号の説明】
AおよびB ダイバーシティ受信機
9〜12 可変位相シフター
13 混合器
14 チューナ
15 AD変換器
16 直交検波器
17 有効シンボル抽出回路
18 FFT回路
20 ガード相関器
21 タイミング再生回路
24 パワー検出器
25および28 ダイバーシティ制御回路
26 ホールド回路
27 NCO

Claims (3)

  1. 1シンボル期間が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなるOFDM
    変調された信号を受信する複数のアンテナを備えたダイバーシティ受信機であって、複数のアンテナからの受信信号をそれぞれ位相シフトさせる可変位相シフト手段と、
    可変位相シフト手段からの出力を合成し、合成出力を復調して出力する復調手段と、
    を備え、可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間内に行うことを特徴とするダイバーシティ受信機において、
    可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間の開始タイミングで行うと共に、可変位相シフト手段における位相シフト量を変更前のレベルに戻すことを、前記ガードインターバル区間に対応した区間の終了タイミングで行い、前記位相シフト量の変更に基づく受信信号レベルの変化に基づいて、以降の位相シフト量を制御することを特徴とするダイバーシティ受信機。
  2. 1シンボル期間が有効シンボル区間とガードインターバル区間とからなるOFDM 変調された信号を受信する複数のアンテナを備えたダイバーシティ受信機であって、複数のアンテナからの受信信号をそれぞれ位相シフトさせる可変位相シフト手段と、
    可変位相シフト手段からの出力を合成し、合成出力を復調して出力する復調手段と、
    を備え、可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間内に行うことを特徴とするダイバーシティ受信機において、
    可変位相シフト手段における位相シフト量の変更をガードインターバル区間に対応した区間の開始タイミングで行うと共に、可変位相シフト手段における位相シフト量変更前のレベルに戻すことを、前記ガードインターバル区間に対応した区間の終了タイミングで行い、前記位相シフト量の変更による受信した前記1シンボル期間をガード相関処理した信号レベルの変化に基づいて、以降の位相シフト量を制御することを特徴とするダイバーシティ受信機。
  3. 請求項1 、または2 記載のダイバーシティ受信機において、
    受信した前記1シンボル期間をガード相関処理した信号から自動周波数制御のための周波数オフセットを検出する周波数オフセット検出手段と、
    ガードインターバル区間に対応した区間内で位相シフト手段における位相シフト量を変更する場合、その区間の周波数オフセット検出を無効にして、自動周波数制御を停止させる自動周波数制御停止手段と
    を備えることを特徴とするダイバーシティ受信機。
JP2002189979A 2002-06-28 2002-06-28 ダイバーシティ受信機 Expired - Lifetime JP3944422B2 (ja)

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