JP3943067B2 - 非接触直流電流検出装置 - Google Patents

非接触直流電流検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3943067B2
JP3943067B2 JP2003315746A JP2003315746A JP3943067B2 JP 3943067 B2 JP3943067 B2 JP 3943067B2 JP 2003315746 A JP2003315746 A JP 2003315746A JP 2003315746 A JP2003315746 A JP 2003315746A JP 3943067 B2 JP3943067 B2 JP 3943067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
current
direct current
electric wire
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003315746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005083879A (ja
Inventor
晃 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinkei System Corp
Original Assignee
Kinkei System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinkei System Corp filed Critical Kinkei System Corp
Priority to JP2003315746A priority Critical patent/JP3943067B2/ja
Publication of JP2005083879A publication Critical patent/JP2005083879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943067B2 publication Critical patent/JP3943067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

この発明は、非接触直流電流検出装置に関し、特に保護継電器の動作信号を記録する装置等に使用される非接触直流電流検出装置に関する。
従来、変電所や発電所の設備である保護継電器などの動作信号を記録装置(以下、オシロ装置という)で記録するとき、保護継電器の動作接点が記録要素としてオシロ装置に割り当てられるが、接点数に余裕がない場合は補助リレーを追加して接点数を増やして記録要素に割り当てている。
この場合、補助リレーの追加工事は、設置スペースと高い工事費用が必要となる。また、設備によっては、保護継電器の動作接点信号が外部に全く出力されていない場合もあるため、動作接点を増やすこともできず、記録できないという問題がある。
また、変電所や発電所では、事故時などに送電線への送電を切る遮断器の管理を行うため、動作特性データを定期的に採取しており、保護継電器から出力される遮断器の駆動信号により遮断器が動作し、遮断器に取り付けられているパレットスイッチが同時に働く。この保護継電器から出力される駆動信号とパレットスイッチの動作するタイミングを測定して管理値内にあることを確認することによって、保護動作が正常に行われるか否かを判断している。
従来、このような測定作業では、駆動信号として流れる直流電流をAC(交流)用クランプCT(DC用は応答が遅い)で記録し、同時にパレットスイッチの接点信号も記録して、その信号波形を記録すると共に波形から信号のタイミングを測定するモニタリング装置が用いられている。このモニタリング装置は、1つの遮断器の動作データを採取するごとに対応する保護継電器の回路に接続して作業するために作業時間がかかるという問題があると共に、記録された信号波形そのものからタイミングを読み取るためにばらつきが大きいという問題がある。また、多くのチャンネルを同時に測定しようとするほど、接続作業の時間が増大するという問題がある。
なお、上記従来技術は、その技術分野において一般的に知られている周知の技術を用いたもので、本発明に関連する発明の先行技術文献を見出せず、特に先行技術文献情報を記載していない。
そこで、この発明の目的は、動作接点を増やすことなく、非接触で保護継電器などの動作接点に代わる信号を取り出すことができ、設置スペースが不要でかつ工事費用が安価な非接触直流電流検出装置を提供することにある。さらに、接続作業が容易にでき、作業時間を短縮できると共に、記録波形からの読み取りばらつきが少なく、多チャンネル測定にも容易に対応できる非接触直流電流検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の非接触直流電流検出装置は、
被検出電線にリレーの動作電流として流れる直流電流の変化を表す信号を検出する貫通型またはクランプ型の電流変成器と、
上記リレーがオンするときに、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号を受けて、その信号の波形の一方の振幅方向について第1閾値よりも絶対値が大きいか否かを判定する第1判定手段と、
上記リレーがオフするときに、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の振幅方向と変化を表す信号を受けて、その信号の波形の他方の振幅方向について第2閾値よりも絶対値が大きいか否かを判定する第2判定手段と、
上記第1判定手段の判定結果と上記第2判定手段の判定結果に基づいて、上記被検出電線に直流電流が流れた期間を判定する直流電流判定手段と
上記直流電流判定手段により上記被検出電線に直流電流が流れたと判定された期間、接点信号を出力する接点信号出力手段と
を備えたことを特徴とする。
上記構成の非接触直流電流検出装置によれば、例えば上記電流変成器にリレーの動作電流として直流電流が一定期間流れてオンオフすると、自己誘導作用によってオン時に出力に+側に大きな電圧が一瞬発生する一方、オフ時に逆の−側に大きく電圧が発生する。この原理を利用して、上記リレーがオンするときに、電流変成器により検出された被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向(例えば+側)について第1閾値を超えたと第1判定手段が判定すると、上記直流電流判定手段は、被検出電線に直流電流が流れ始めたと判定することが可能となる。その後、上記リレーがオフするときに、被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向(例えば−側)について第2閾値を超えたと第2判定手段が判定すると、上記直流電流判定手段は、被検出電線に直流電流が流れなくなったと判定することが可能となる。このようにして上記直流電流判定手段は、直流電流のオン/オフを判定することができる。
したがって、上記直流電流判定手段の判定結果に基づく信号を接点や電気信号で出力することが可能となるので、動作接点を増やすことなく、非接触で保護継電器などの動作接点に代わる信号を取り出すことができ、設置スペースが不要でかつ工事費用を低減できる。また、接続作業が容易にでき、作業時間を短縮できると共に、記録波形からの読み取りばらつきが少なく、多チャンネル測定にも容易に対応できる。
一実施形態の非接触直流電流検出装置は、上記直流電流判定手段は、上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定したときに上記被検出電線に直流電流が流れ始めたと判定し、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定したとき上記被検出電線に直流電流が流れなくなったと判定することを特徴とする。
上記実施形態の非接触直流電流検出装置によれば、上記被検出電線の直流電流が流れた期間を確実に捉えることができる。
一実施形態の非接触直流電流検出装置は、上記接点信号出力手段は、上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定してから、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定するまでの間、上記接点信号を出力することを特徴とする。
上記実施形態の非接触直流電流検出装置によれば、上記被検出電線の直流電流が流れた期間の情報を接点信号により外部に出力できる。
一実施形態の非接触直流電流検出装置は、上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定してから所定時間、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定しないとき、上記接点信号出力手段は、上記接点信号をオフすることを特徴とする。
上記実施形態の非接触直流電流検出装置によれば、上記被検出電線に直流電流が流れ始めて接点信号をオンにした後、上記被検出電線に流れる直流電流の変化が緩やかであるために上記被検出電線に直流電流が流れなくなったことが判定できない場合に、接点信号がオンのまま出力され続けないように、所定時間で接点信号をオフする。これによって、接点信号の誤った出力を防止でき、次の検出が可能となる。
一実施形態の非接触直流電流検出装置は、上記電流変成器の出力側の閉回路の断線を検出する断線検出手段を備えたことを特徴とする。
上記実施形態の非接触直流電流検出装置によれば、上記断線検出手段により電流変成器の出力側の閉回路の断線を検出するので、電流変成器のコイルの断線や接続ケーブルの断線および接触不良などを実際に被検出電線にテスト電流を流すことなく検出できる。
一実施形態の非接触直流電流検出装置は、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号を増幅する信号増幅手段を備えたことを特徴とする。
上記実施形態の非接触直流電流検出装置によれば、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号を信号増幅手段によって増幅するので、上記被検出電線に流れる電流が小さくとも、小さい電流のオン/オフ変化に対しても大きな変化として検出することができる。
以上より明らかなように、この発明の非接触直流電流検出装置によれば、リレーの動作接点を増やすことなく、非接触で保護継電器などの動作接点に代わる信号を取り出すことができ、設置スペースが不要でかつ工事費用が安価な非接触直流電流検出装置を実現することができる。さらに、この発明の非接触直流電流検出装置によれば、接続作業が容易にでき、作業時間を短縮できると共に、記録波形からの読み取りばらつきが少なく、多チャンネル測定にも容易に対応できる。
以下、この発明の非接触直流電流検出装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の非接触直流電流検出装置の概略構成図であり、1は貫通型(またはクランプ型)の電流変成器の一例としてのセンサコイル部、2は上記センサコイル部1の出力に接続された入力回路、3は上記入力回路2からの検出信号を増幅する信号増幅手段の一例としての増幅回路、4は上記増幅回路3の出力端子が反転入力端子に接続された第1判定手段の一例としての第1コンパレータ、5は上記第1コンパレータ4の非反転入力端子に第1閾値の一例としての第1基準電圧を印加する第1基準電圧源、6は上記増幅回路3の出力端子が反転入力端子に接続された第2判定手段の一例としての第2コンパレータ、7は上記第2コンパレータ6の非反転入力端子に第2閾値の一例としての第2基準電圧を印加する第2基準電圧源、8は上記第1コンパレータ4の出力端子がセット入力端子に接続され、上記第2コンパレータ6の出力端子がリセット入力端子に接続された直流電流判定手段の一例としてのフリップフロップ、9は上記フリップフロップ8の出力端子が制御端子に接続された接点信号出力手段の一例としてのリレー(またはフォトMOSリレー)、10はセンサコイル部1と入力回路2との間の断線を検出する断線検出回路である。上記第1,第2基準電圧源5,7は、第1,第2基準電圧を調整することができる可変電圧源である。また、上記センサコイル部1は、(株)ユー・アール・ディー製のCTL-12-S30相当品であり、測定回路貫通穴直径は12mmである。
上記入力回路2は、センサコイル部1の両出力端子に両端が接続されたシャント抵抗21と、そのシャント抵抗21に並列に接続された可変抵抗22と、上記シャント抵抗21の一端に一端が接続され、他端が電源電圧に接続された断線検出用抵抗23とを有している。また、上記シャント抵抗21の他端をグランドに接続している。
また、上記増幅回路3は、入力回路2の可変抵抗22の可動端子に一端が接続された入力抵抗31と、その入力抵抗31の他端が非反転入力端子に接続された増幅器32と、上記増幅器32の反転入力端子とグランドとの間に接続された抵抗33と、上記増幅器32の出力端子と反転入力端子との間に接続された可変抵抗34と、その可変抵抗34に並列に接続されたコンデンサ35とを有している。
また、上記断線検出回路10は、上記増幅回路3の出力端子が反転入力端子に接続された第3コンパレータ11と、上記第3コンパレータ11の非反転入力端子に接続された第3基準電圧源12と、上記第3コンパレータ11の出力端子が接続されたタイマー13と、上記タイマー13の出力端子が制御端子に接続されたリレー(またはフォトMOSリレー)14とを有している。この断線検出回路10と入力回路2の断線検出用抵抗23で断線検出手段を構成している。
上記非接触直流電流検出装置の測定原理について、以下に説明する。
上記センサコイル部1を貫通する被検出電線Lに直流電流が一定期間流れてオンオフすると、センサコイル部1の出力は、オン時に+側(一方の振幅方向)に大きな電圧が自己誘導作用により一瞬発生し、オフ時に逆の−側(他方の振幅方向)に大きな電圧が自己誘導作用により発生する。これにより、上記センサコイル部1は、直流電流が流れ始めたときに+側のパルスを出力し、直流電流が切れるときに−側のパルスを出力し、この+側パルスを第1基準電圧と比較する一方、−側パルスを第2基準電圧と比較し、+側パルスが第1基準電圧を超えたときおよび−側パルスが第2基準電圧を下回ったときにロジック信号としての制御パルスが夫々得られる。
すなわち、その制御パルスにより、+側の第1基準電圧を超えたときにフリップフロップ8をセットして出力をオンとし、増幅回路3の出力電圧が−側の第2基準電圧を下回ったときにフリップフロップ8をリセットして出力をオフとする。このフリップフロップ8の出力によりリレー9(またはフォトMOSリレー)を駆動して、接点信号を出力する。
上記被検出電線Lに流れる電流が小さいときは、センサコイル部1の出力が小さくなるため、増幅回路3により増幅を行い、その増幅回路3の出力により第1,第2基準電圧との比較を行う。上記増幅回路3によりセンサコイル部1の出力増幅することにより小さい電流のオン/オフに対しても大きな変化として検出することができる。
また、上記増幅回路3にフィルタ特性(ローパスフィルタ)を持たせているので、耐ノイズ性を改善している。
図2は上記非接触直流電流検出装置の検出動作を示しており、図2(a)は電流波形であり、図2(b)はCT(センサコイル部1)出力波形であり、図2(c)は出力である。また、図3は上記非接触直流電流検出装置の実際のリレーの電流波形による検出動作を示しており、図2(a)は実際のリレーの電流波形であり、図2(b)はCT(センサコイル部1)出力波形であり、図2(c)は出力である。
理想的な電流のオン/オフ信号は、図2(a)に示すように、オン/オフの変化が急峻で、センサコイル部1の出力もきれいなパルス信号が得られるため、フリップフロップのセット/リセット信号として確実に検出できる。また、実際の遮断器の投入/開放のためのリレーの動作電流は、図3(a)に示すように、立上りが非常に緩やかな波形となる。しかしセンサコイル部1の出力を増幅することで大きな変化として捉えることができ、オン/オフ信号として検出することが可能となる。
図4は被測定電流とCT出力波形および出力の関係を示す図である。オンを検出後500msでオフを検出できない場合は自動的に出力をオフとする。この出力をオフする回路は、図示していないが、セット信号でスタートし、500ms後にリセット信号を用いる。
なお、この非接触直流電流検出装置は、センサコイル部1に対して貫通させる非測定回路の電流が流れる方向は決まっており、逆に接続すると正しく検出できない。
図5は上記非接触直流電流検出装置とセンサコイル部1との接続方法を説明するための概略図である。図5において、51は保護継電器盤の中継端子台、52は上記中継端子台51に一端が接続された多芯ケーブル、53は上記多芯ケーブル52の他端が接続された中継ユニット(CONTEC製EPD−37相当品)、55は上記中継ユニット53に多芯ケーブル54を介して接続された非接触直流電流検出装置、57は上記非接触直流電流検出装置55に多芯ケーブル56を介して接続されたオシロ入力端子台である。
また、図6(a)は上記中継ユニット53の上面図を示しており、図6(b)は上記中継ユニット53の側面図を示している。図6(a),(b)に示すように、この中継ユニット53の上面に、多芯ケーブル54(図5に示す)の一端が接続される1つのコネクタ61と、多芯ケーブル52(図5に示す)の他端が接続される複数の端子台62とを備えている。
また、図7は上記センサコイル部1と端子台51(図5に示す)との接続を説明するための概略図を示しており、センサコイル部1の出力端子1a,1bを2芯ケーブル71の一端に夫々接続している。上記2芯ケーブル71の他端に端子台51に接続するための圧着端子を夫々取り付けると共に、2芯ケーブル71の他端からシールド線74を引き出している。
また、図8は上記非接触直流電流検出装置55の外観を示しており、図8において、81は電源ユニット、82〜85は入力ユニットである。上記入力ユニット82〜85は、中継ユニット53(図5,図6に示す)のコネクタ61が多芯ケーブル54(図5に示す)を介して接続される入力コネクタ91と、出力コネクタ92とを夫々有している。また、各入力ユニット82〜85のパネル面中央に、入力される16回路のいずれか1つで直流電流が検出されると点灯する状態表示ランプ93(MONITOR)と、16回路のいずれか1つで断線検出すると点灯する断線表示ランプ94(ALARM)を設けている。
また、図8に示すように、非接触直流電流検出装置としては、16ch/1入力ユニット、4入力ユニット/1台で構成し、電源部と共に1筐体に実装され、センサおよび接点出力はそれぞれコネクタにより接続する。
この実施形態の非接触直流電流検出装置は、変電所または発電所での制御回路の直流電流を検出することができ、0.1A〜20Aの電流を非接触で検出することができる。なお、電流が流れている時間が500ms以下の信号を対象とする。また、この非接触直流電流検出装置とセンサコイル部1との間の接続ケーブル長は最大100mまで可能である。
このように、上記非接触直流電流検出装置は、被測定回路に流れる直流電流のオン/オフを検出し接点として出力する。上記非接触直流電流検出装置は、非接触で検出することから、直流回路の絶縁協調等の考慮が不要である。また、保護装置の動作を監視・記録するために、接点引き出しの工事が不要となり、安全・簡易に測定を行うことができる。
上記非接触直流電流検出装置の断線検出方法を以下に説明する。
図1に示すように、センサコイル部1の出力側に接続された閉回路に断線検出用抵抗23を介して電圧を印加している。センサコイル部1のコイルの抵抗は、接続ケーブルを含めても小さい値であるため、断線していない場合は、断線検出用抵抗23によって検出電圧に重畳される電圧は小さくなり、検出用の第3コンパレータ11はオンしない。これに対して断線が発生すると、入力回路2の出力電圧が大きくなり、断線検出回路10の第3コンパレータ11がオンとなる。この第3コンパレータ11の出力が5秒以上連続すると、タイマー13の出力によりリレー14が動作し、断線警報として接点が出力される。ここで、第3コンパレータ11の出力が5秒以上連続したときに断線警報を出力するのは、正常時の信号検出でも、検出用の第3コンパレータ11がオンして、誤検出することになるため、第3コンパレータ11の出力が所定時間(この実施形態では5秒)連続してオンとなったときのみ断線として警報出力するようにしている。
上記構成の非接触直流電流検出装置によれば、動作接点を増やすことなく、非接触で保護継電器などの動作接点に代わる信号を取り出すことができ、設置スペースが不要でかつ工事費用を低減することができる。また、接続作業が容易にでき、作業時間を短縮することができると共に、記録波形からの読み取りばらつきが少なく、多チャンネル測定にも容易に対応することができる。
また、上記被検出電線Lに流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について第1基準電圧よりも絶対値が大きいとき、第1コンパレータ4の出力によりフリップフロップ8がセットされて、被検出電線Lに直流電流が流れ始めたと判定し、被検出電線Lに流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について第2基準電圧よりも絶対値が大きいとき、第2コンパレータ6の出力によりフリップフロップ8がリセットされて、被検出電線Lに直流電流が流れなくなったと判定するので、被検出電線Lの直流電流が流れた期間を確実に捉えることができる。
また、上記被検出電線Lの直流電流が流れた期間、リレー9をオンすることによって、被検出電線Lの直流電流が流れた期間の情報を接点として外部に出力することができる。
また、上記被検出電線Lに直流電流が流れ始めて検出信号を出力した後、直流電流の変化が緩やかであるために被検出電線Lに直流電流が流れなくなったことが判定できない場合に、検出信号がオンのまま出力され続けないように、所定時間(この実施形態では500ms)で検出信号をオフすることによって、検出信号の誤出力を防止することができると共に、次の検出が可能となる。この場合、上記所定期間は、被検出電線Lに接続されている保護継電器等の仕様に応じて適宜設定することが望ましく、保護継電器等の最大動作時間すなわち被検出電線Lに直流電流が流れる最大時間よりも長い時間に上記所定期間を設定するのがより望ましい。
また、上記断線検出用抵抗23と断線検出回路10で構成された断線検出手段により、センサコイル部1の出力側の閉回路の断線を検出することによって、センサコイル部1の巻線の断線や接続ケーブルの断線および接触不良などの異常を、実際に被検出電線Lにテスト電流を流すことなく検出することができる。
また、上記センサコイル部1により検出された被検出電線Lに流れる直流電流の変化を表す信号を増幅回路3により増幅することによって、被検出電線Lに流れる直流電流が小さくとも、小さい電流のオン/オフ変化に対しても大きな変化として検出することができる。
また、上記非接触直流電流検出装置では、検出用のセンサコイル部1に、貫通型またはクランプ型の交流電流センサを用いることにより、非接触で被測定回路の電流を検出することができる。上記センサコイル部1は、現場設置型で入力損失がなく、センサ・電源・ケース間はいずれも絶縁されており、検出対象の回路に対する影響を考慮せずに使用することができる。
また、上記非接触直流電流検出装置では、通常、計測することができないCB(Circut Breaker:サーキット・ブレーカー)トリップコイル電流の動作信号を計測することができる。
また、上記非接触直流電流検出装置では、オシロ装置等への接点渡しで、予備接点に余裕が無い装置では、本非接触直流電流検出装置を用いることにより、接点追加の作業が不要となる。
さらに、上記非接触直流電流検出装置では、被検出電線Lに流れる直流電流を大きさに応じて、第1,第2基準電圧源5,7の第1,第2基準電圧を適宜調整することができ、それによって、被検出電線Lに直流電流が流れた期間の情報をより正確に得ることができる。
上記実施の形態では、被検出電線Lに直流電流を検出して、検出信号として接点を出力する非接触直流電流検出装置について説明したが、接点による出力に限らず、検出信号として電気信号を出力してもよい。
図1はこの発明の実施の一形態の非接触直流電流検出装置の概略構成図である。 図2は上記非接触直流電流検出装置の検出動作を示す図である。 図3は上記非接触直流電流検出装置の実際のリレーの電流波形による検出動作を示す図である。 図4は被測定電流とCT出力波形および出力の関係を示す図である。 図5は上記非接触直流電流検出装置とセンサとの接続方法を説明するための概略図である。 図6は中継ユニットの外観を示す図である。 図7は上記センサコイル部と端子台の接続を説明するための概略図である。 図8は上記非接触直流電流検出装置の外観を示す図である。
符号の説明
1…センサコイル部1、
2…入力回路、
3…増幅回路、
4…第1コンパレータ、
5…第1基準電圧源、
6…第2コンパレータ、
7…第2基準電圧源、
8…フリップフロップ、
9,14…リレー、
10…断線検出回路、
11…第3コンパレータ、
12…第3基準電圧源、
13…タイマー、
21…シャント抵抗、
23…断線検出用抵抗、
53…中継ユニット、
55…非接触直流電流検出装置、
L…被検出電線。

Claims (6)

  1. 被検出電線にリレーの動作電流として流れる直流電流の変化を表す信号を検出する貫通型またはクランプ型の電流変成器と、
    上記リレーがオンするときに、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号を受けて、その信号の波形の一方の振幅方向について第1閾値よりも絶対値が大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    上記リレーがオフするときに、上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の振幅方向と変化を表す信号を受けて、その信号の波形の他方の振幅方向について第2閾値よりも絶対値が大きいか否かを判定する第2判定手段と、
    上記第1判定手段の判定結果と上記第2判定手段の判定結果に基づいて、上記被検出電線に直流電流が流れた期間を判定する直流電流判定手段と
    上記直流電流判定手段により上記被検出電線に直流電流が流れたと判定された期間、接点信号を出力する接点信号出力手段と
    を備えたことを特徴とする非接触直流電流検出装置。
  2. 請求項1に記載の非接触直流電流検出装置において、
    上記直流電流判定手段は、上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定したときに上記被検出電線に直流電流が流れ始めたと判定し、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定したとき上記被検出電線に直流電流が流れなくなったと判定することを特徴とする非接触直流電流検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の非接触直流電流検出装置において、
    上記接点信号出力手段は、上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定してから、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定するまでの間、上記接点信号を出力することを特徴とする非接触直流電流検出装置。
  4. 請求項3に記載の非接触直流電流検出装置において、
    上記第1判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の一方の振幅方向について上記第1閾値よりも絶対値が大きいと判定してから所定時間、上記第2判定手段が上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号の波形の他方の振幅方向について上記第2閾値よりも絶対値が大きいと判定しないとき、上記接点信号出力手段は、上記接点信号をオフすることを特徴とする非接触直流電流検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の非接触直流電流検出装置において、
    上記電流変成器の出力側の閉回路の断線を検出する断線検出手段を備えたことを特徴とする非接触直流電流検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の非接触直流電流検出装置において、
    上記電流変成器により検出された上記被検出電線に流れる直流電流の変化を表す信号を増幅する信号増幅手段を備えたことを特徴とする非接触直流電流検出装置。
JP2003315746A 2003-09-08 2003-09-08 非接触直流電流検出装置 Expired - Lifetime JP3943067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003315746A JP3943067B2 (ja) 2003-09-08 2003-09-08 非接触直流電流検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003315746A JP3943067B2 (ja) 2003-09-08 2003-09-08 非接触直流電流検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005083879A JP2005083879A (ja) 2005-03-31
JP3943067B2 true JP3943067B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=34415912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003315746A Expired - Lifetime JP3943067B2 (ja) 2003-09-08 2003-09-08 非接触直流電流検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3943067B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105606880A (zh) * 2016-03-04 2016-05-25 云南电网有限责任公司电力科学研究院 一种非接触式过电压监测器位置调整装置及方法
US10114061B2 (en) 2016-11-28 2018-10-30 Kohler Co. Output cable measurement

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6632736B2 (ja) * 2016-09-28 2020-01-22 株式会社エフエー・ツール 通電状態判定装置
JP2020153801A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社シスミック 直流電流検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105606880A (zh) * 2016-03-04 2016-05-25 云南电网有限责任公司电力科学研究院 一种非接触式过电压监测器位置调整装置及方法
US10114061B2 (en) 2016-11-28 2018-10-30 Kohler Co. Output cable measurement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005083879A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1855122B1 (en) Leak current breaker and method
CN103415972B (zh) 用于检测并联电弧故障的方法、系统和装置
US9857396B2 (en) Device for measuring at least one physical quantity of an electric installation
US8648606B2 (en) Ground monitor
CN106303342B (zh) 一种基于同轴供电技术的供电电路
US20090287430A1 (en) System and Method for Detecting Leak Current
US20190061792A1 (en) Control and monitoring device for a switch machine, a system and method for monitoring a switch machine
CN205404690U (zh) 一种故障指示器测试装置
JP3943067B2 (ja) 非接触直流電流検出装置
CN111474401B (zh) 具有故障检测功能的高压带电显示装置及故障检测方法
CN211453790U (zh) 一种故障指示器用非接触式电场测量系统
CN210690788U (zh) 一种新型直流牵引供电负极单元框架泄漏测试和保护装置
CN104777436A (zh) 一种新型交流电源检测装置
US5734261A (en) Input protection circuit which includes optocoupler protection during over-voltage conditions
CN113777452B (zh) 一种电压自适应站用直流系统接地试验装置及方法
JP2006238511A (ja) 電源監視レコーダ
CN115407246A (zh) 一种连接器实际接触电阻的检测电路及供电装置
CN112881946B (zh) 双芯电流互感器断线检测方法、装置及一种断路器
CN210401531U (zh) 用电安全监测装置
CN106093675A (zh) 一种弧光传感器及弧光处理方法
KR100498557B1 (ko) 지락 검출 회로
KR101770821B1 (ko) 설치와 측정이 용이한 휴대용 서지보호기 진단장치
CN217717991U (zh) 一种电弧检测装置、电弧检测系统及电弧检测电路
CN218956710U (zh) 智能检测电弧配电柜
CN213364866U (zh) 一种电流检测电路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3943067

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term