JP3942993B2 - 可食容器の吸湿を遅延させる包装容器および包装方法 - Google Patents

可食容器の吸湿を遅延させる包装容器および包装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装容器に入った食品に関する。本発明はまた、可食容器に関する。本発明はまた、食品の包装方法に関する。本発明はまた、可食容器の膨張、変形、湾曲、破壊(割れ、欠けなど)などを防止するための包装方法に関する。本発明はまた、従来の方法では解決できなかった吸湿しにくい冷菓を生産する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、モナカアイスなどの食品のうちの可食容器(例えば、モナカ皮)の食感を良好に保つためにさまざまな方法が開発されてきた。このような方法としては、モナカ皮の内面にチョコレートを塗布する方法(特開昭51−133457号公報)、油脂と蝋との混融物を食用コーンカップの内面に塗布する方法(特開昭50−148555号公報)、可食容器内面に高濃度の糖溶液を被覆する方法(特開昭57−58862号公報)、糖とガム質との混合物で被覆した可食容器およびその製造方法(特開昭59−175846号公報)、食用油脂を基質とする食用油脂コーティング剤で均一に内面をコーティングした可食容器(特開昭57−170147号公報)などが知られている。
【0003】
可食容器を有する冷菓、例えばモナカアイスの多くはピロー包装により包装が行われて市場に流通している。包装は、食品の衛生上の保護のためだけに使用されているのが現状である。このように包装された、可食容器と組み合わされた冷菓においては、製造直後は、その可食容器(例えば、モナカ)がサクサクとした良好な食感を有している。しかし、時間経過と共に冷菓部から可食容器へと水分が移行して、可食容器が吸湿し始め、消費者の手元に届くころには食感および風味が低下しているのが現状である。可食容器によるこの吸湿を遅延させるために、可食容器と冷菓との間にチョコレートなどの油脂性組成物を挟む方法が多く用いられている。しかし、可食容器と冷菓との間に油脂性組成物を挟んだとしても、この方法によって吸湿が遅延または防止される期間は非常に短く、包装されてから10日以上経過すると、吸湿遅延効果も吸湿防止効果もほとんど見られなくなり、可食容器が吸湿してしまう。
【0004】
このように、冷菓または冷凍食品の可食容器の吸湿を遅延させるために可食容器と冷菓との間にチョコレートなどの油脂性組成物を挟む方法の効果は持続性がなく、この効果を持続させる方法が従来の方法では実現することが困難である。そのため、冷菓または冷凍食品の可食容器の吸湿を遅延または防止する方法を見出すことが求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点の解決を意図するものであり、吸湿により膨張する性質を有する食品の吸湿および膨張を遅延または防止することを目的とし、より詳細には、冷菓または冷凍食品の可食容器の吸湿を遅延または防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、可食容器の膨張、湾曲、変形などを物理的に抑制または防止することによって可食容器の吸湿が遅延または防止されることを見出し、これに基づいて本発明を完成させた。
【0007】
詳細を以下に述べると、モナカ皮の内面にチョコレートが被覆された従来のモナカアイスにおいては、製品化後、保存10日ほどで急激にモナカ皮の水分含量が上昇する。モナカ皮へ移行した水分は、モナカ皮の外側(例えば、冷凍庫)から移動してくるというよりも、主に、モナカアイス中のアイスクリームに由来することがわかった。アイスクリーム中には、多量の自由水が存在する。例えば、乳脂肪分12%、無脂乳固形分11%、砂糖16%および水61%からなるアイスクリーム中には、−5.0℃のとき55.6%、−17.8℃のとき18.4%の自由水が存在する。モナカ皮の伸縮率と、被覆されたチョコレートの伸縮率との間には差がある。モナカの皮は、吸湿によって伸張しやすいが、冷凍下のチョコレートは収縮しやすい。モナカの皮が吸湿によって伸張しすぎると、被覆されたチョコレートはその伸びについていくことができず、チョコレートに亀裂が入ることがわかった。それゆえ、チョコレートに亀裂が入ると、その亀裂の隙間を通ってアイスクリームからモナカの皮へと水分が移行する、ということを本発明者らは見出した。
【0008】
そこで、本発明者らは、モナカ皮の伸張を物理的に押さえ込むことによって亀裂の発生を抑制でき、モナカの皮の吸湿を遅延または防止することができるのではないかと考え、モナカ皮の膨張、湾曲、変形などを物理的に抑制または防止する包装容器にモナカアイスを入れて保存した。その結果、保存10日目を過ぎても、モナカ皮のサクサク感が保持されることがわかり、これに基づいて本発明を完成させた。
【0009】
本発明の食品は、包装容器に入った食品であって、該食品は第1の食材と第2の食材とを有し、該第1の食材は、吸湿により膨張する性質を有し、該第2の食材は含水食品であり、該第1の食材と該第2の食材との間に油脂性組成物からなる層が挟まれており、該包装容器は、該第1の食材の吸湿膨張を制限する。
【0010】
1つの実施形態では、上記包装容器が、紙、加工紙および合成樹脂からなる群より選択される材料から形成され得る。
【0011】
1つの実施形態では、上記包装容器は合成樹脂から成形され得、該合成樹脂は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ナイロンおよびポリメチルペンテンからなる群より選択され得る。
【0012】
1つの実施形態では、上記第1の食材は可食容器であり得、かつ、コーン、モナカ皮、ウェハース、ビスケットおよびせんべいからなる群より選択される焼成食品で形成され得、上記第2の食材が、アイスクリーム類、クリーム、ジャム、餡およびケーキからなる群より選択され得る。
【0013】
1つの実施形態では、上記第1の食材はモナカ皮からなる可食容器であり得、上記第2の食材はアイスクリーム類であり得る。
【0014】
1つの実施形態では、上記第1の食材は、吸湿により6%以上膨張する性質を有し得る。
【0015】
1つの実施形態では、上記包装容器は、上記第1の食材の吸湿膨張を5%以下に制限し得る。
【0016】
1つの実施形態では、上記食品は、冷菓または冷凍食品であり得る。
【0017】
本発明の方法は、吸湿によって膨張する性質を有する第1の食材と含水食材である第2の食材とを有する食品のうちの、該第1の食材の吸湿を遅延または防止するための包装方法であって、該食品を、包装容器で包装する工程を包含し、該包装容器は、該食品の吸湿膨張を制限する。
【0018】
1つの実施形態では、上記包装工程は、ブリスター包装、スキンパック包装、カップ・トレイシール包装および収縮包装からなる群より選択される包装方法で前記食品を包装する工程であり得る。
【0019】
本発明は、課題を解決するために可食容器と密着した包装容器を用いて固定・包装する。包装に用いる包材は従来の包装容器の目的に加え、モナカなどの膨張、湾曲、変形などを阻止する、紙・加工紙、合成樹脂などが好ましい。
【0020】
モナカなどの可食容器の内部がチョコレートなどの油脂によりコーティングされているモナカアイスなど冷菓または冷凍食品をモナカなど可食容器の形状・大きさとほぼ同等の包装容器を作成して被せるように覆い密封することで、長期間保存しても吸湿による食感・風味の低下を起こさない新しい包装方法および包装容器を提供する方法。
【0021】
モナカなど可食容器の内面にチョコレートコーティングしアイスクリーム類を充填し、同様のコーティングを施したモナカアイスなどにおける可食容器の形状・大きさとほぼ同等な包装容器を作成し、これにモナカアイスを密封包装して提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】
<食品>
本発明の食品は、包装容器に入った食品である。この食品は、第1の食材および第2の食材を含む。
【0024】
<第1の食材>
第1の食材は、吸湿により膨張する性質を有する。本明細書中で、食品または食材とは、食用にする物品をいう。本明細書中では、「吸湿」とは、水分を吸収することをいう。第1の食材は、第1の食材の外部(例えば、空気中)から水分を吸収して膨張してもよいし、第1の食材以外の食材(例えば、第2の食材)から水分が移行することによって膨張してもよい。水分の移行による膨張の例としては、例えば、モナカ皮またはコーンにアイスクリーム類、餡、ジャムなどを充填した場合の、モナカ皮またはコーンの膨張が挙げられる。本発明の第2の食材は好ましくは冷菓または冷凍食品であり、より好ましくは冷菓である。
【0025】
「吸湿により膨張する」とは、吸湿することによって、第1の食材が膨れることをいう。第1の食材は、吸湿前と比較して、可食容器の外寸が、好ましくは6%以上、より好ましくは7%以上、さらに好ましくは8%以上、さらに好ましくは9%以上、さらに好ましくは10%以上膨張する性質を有する。吸湿前とは、好ましくは第1の食材および第2の食材を有する食品を製造した時点から、食品を包装容器に入れた時点までの任意の時点をいい、より好ましくは食品を包装容器に入れた時点をいう。
【0026】
食品の例としては、可食容器に含水食品が収容されたタイプの食品が挙げられる。可食容器とは、その容器部分を食用に供し得る容器をいう。白石昌美著、「アイスクリーム」、(社)日本食品衛生協会、昭和36年11月20日、P.91−92を参照のこと。容器とは、物を入れる器をいう。可食容器の形状は、内容物を収容し得る限り、任意の形状であり得る。従って、例えばコーンのように内容物の一部が露出する形状であってもよい。例えば、円板状のビスケット2枚でアイスクリームを挟んだ食品のように、サンドイッチ状に内容物を挟む構造であってもよい。しかし、好ましくは、モナカアイスのモナカ皮のように内容物の全体を覆う形状が望ましい。
【0027】
可食容器の例としては、焼成食品、油で揚げた食品などが挙げられる。可食容器は、好ましくは焼成食品である。可食容器は、商品としては弾力性があり、十分に乾燥していて、香ばしくパリパリしていることが好ましい。
【0028】
焼成食品とは、水種生地を焼成することによって得られる食品をいう。焼成食品の例としては、コーン、モナカ皮、ウェハース、ビスケットおよびせんべいが挙げられる。
【0029】
焼成食品の水分含量は、好ましくは約5重量%以下であり、より好ましくは約4重量%以下であり、さらに好ましくは約3重量%以下である。水分含量の下限は特にないが、一般的には約0.01重量%以上である。焼成食品の水分活性値は好ましくは約0.90以下であり、より好ましくは約0.86以下であり、さらに好ましくは約0.75以下である。
【0030】
「コーン」とは、円錐形、四角錐またはそれらに類似した形状の焼成食品をいう。コーンは好ましくは、小麦粉を主原料とする。本明細書中における用語「コーン」は錐を意味する「cone」に由来する言葉であるので、トウモロコシ由来原料は必須ではない。コーンは、型焼きされる場合と、焼成後に巻くなどして成型される場合とがある。コーンの厚みは、好ましくは約0.5mm〜約8mmであり、より好ましくは約1mm〜約6mmであり、さらに好ましくは約2mm〜約4mmである。コーンの厚みは、水種生地を焼成する際の凹凸型の隙間によって決定される。通常、凹凸型の隙間は、コーンの厚みが上記の範囲になるように設計される。
【0031】
コーンは、シュガーコーン、セミシュガーコーンおよびソフトコーンに分類される場合がある。このような場合、「シュガーコーン」とは、一般に、小麦粉を主原料とし、砂糖を約20重量%〜約30重量%含む焼成食品であって、焼成後に成型される焼成食品をいう。シュガーコーンには膨脹剤はあまり使用されず、シュガーコーンの内部組織は緻密である。
【0032】
「セミシュガーコーン」とは、一般に、小麦粉を主原料とし、砂糖を約5重量%〜約10重量%含む焼成食品であって、型焼きされる焼成食品をいう。セミシュガーコーンには、成型性をよくするために膨脹剤を添加することが多い。
【0033】
「ソフトコーン」とは、一般に、小麦粉を主原料とし、砂糖を約1〜5重量%含む焼成食品であって、円錐形、四角錐またはそれらに類似した形状に型焼きされる焼成食品をいう。
【0034】
「モナカ皮」とは、一般に、小麦粉または米粉を主原料とし、砂糖を1〜5重量%含む焼成食品であって、円型、角型、菊型、舟型などのいわゆるモナカの形状に型焼きされる焼成食品をいう。モナカ皮の厚みは、好ましくは約0.5mm〜約8mmであり、より好ましくは約1mm〜約6mmであり、さらに好ましくは約2mm〜約4mmである。モナカ皮の厚みは、水種生地を焼成する際の凹凸型の隙間によって決定される。通常、凹凸型の隙間は、モナカ皮の厚みが上記の範囲になるように設計される。
【0035】
「ウェハース」とは、一般に、小麦粉を主原料とし、砂糖を小麦粉の約0.6倍〜約0.8倍含む、薄板状の焼成食品をいう。ウェハースとゴーフルとは同義語である。ウェハースの例として、ウーブリが挙げられる。ウェハースの厚みは、好ましくは約0.5mm〜約8mmであり、より好ましくは約1mm〜約6mmであり、さらに好ましくは約2mm〜約4mmである。ウェハースとしてウーブリを用いる場合、その厚みは、好ましくは約0.1mm〜6mm、より好ましくは0.5mm〜4mm、さらに好ましくは1mm〜3mmである。
【0036】
「ビスケット」とは、一般に、小麦粉を主原料とし、砂糖、油脂などを混合した生地をベーキングパウダーで膨化しながら焼き上げた焼成食品であって、砂糖と脂肪分との合計が重量百分率で40%未満の焼成食品をいう。ビスケットの厚みは、好ましくは約0.1mm〜約20mmであり、より好ましくは約0.5mm〜約10mmであり、さらに好ましくは約1mm〜約7mmである。
【0037】
「せんべい」とは、小麦粉または米粉を主原料とした、薄板状の焼成食品をいう。せんべいの厚みは、好ましくは約0.1mm〜約20mmであり、より好ましくは約0.5mm〜約10mmであり、さらに好ましくは約1mm〜約7mmである。
【0038】
一般的なモナカ皮の配合を以下の表1に例示する。しかし、モナカ皮の配合はこの配合に限定されない。
【0039】
【表1】
Figure 0003942993
【0040】
一般的なウェハースの配合を以下の表2に例示する。しかし、ウェハースの配合はこの配合に限定されない。
【0041】
【表2】
Figure 0003942993
【0042】
食品は、当該分野で公知の方法に従って製造され得る。
【0043】
「含水食品」とは、水分含量が10重量%以上の食品をいう。含水食品の水分含量は、好ましくは15重量%〜90重量%、より好ましくは20重量%〜80重量%、さらにより好ましくは30重量%〜70重量%である。含水食品は、好ましくは、冷菓、クリーム(例えば、カスタードクリーム)、ジャム、餡およびケーキからなる群より選択され、より好ましくはアイスクリーム類、クリーム、ジャム、餡およびケーキからなる群より選択される。含水食品は、当該分野で公知の方法によって製造され得る。
【0044】
含水食品は冷凍食品であってもよく、冷菓であってもよい。冷凍食品とは、従来公知の冷凍食品をいう。
【0045】
本明細書中で「冷菓」とは、当業者に周知の意味で使用される。例えば、冷菓とは、凍らせた菓子をいう。冷菓は、従来公知の任意の冷菓であり得る。冷菓の例としては、氷菓およびアイスクリーム類が挙げられる。
【0046】
アイスクリーム類は、厚生労働省による乳及び乳製品の成分規格等に関する省令によって、「アイスクリーム類とは、乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0%以上を含むもの(発酵乳を除く。)をいう」と規定されている。
【0047】
アイスクリーム類は、アイスクリーム、アイスミルクおよびラクトアイスに分けられる。アイスクリームとは、アイスクリーム類のうちの、乳固形分が15.0%以上(うち乳脂肪分が8.0%以上)のものをいう。アイスミルクとは、アイスクリーム類のうちの、乳固形分が10.0%以上(うち乳脂肪分が3.0%以上)のものをいう。ラクトアイスとは、アイスクリーム類のうちの、乳固形分が3.0%以上のものをいう。アイスクリームの例としては、バニラアイスクリームおよび風味アイスクリームが挙げられる。風味アイスクリームの例としては、フルーツ、チョコレート、コーヒー、ナッツ、抹茶、カスタード、ミックス、ストロベリーおよびレーズンが挙げられる。
【0048】
氷菓とは、糖液もしくはこれに他食品を混和した液体を凍結したものまたは食用氷を粉砕し、これに糖液もしくは他食品を混和し再凍結したもので、凍結状のまま食用に供するものをいう。ただし、氷菓の定義からは、アイスクリーム類に該当するものを除く。氷菓の例としては、シャーベット、かき氷などが挙げられる。
【0049】
一般的なアイスクリーム配合を以下の表3に例示する。しかし、アイスクリームの配合はこの配合に限定されない。
【0050】
【表3】
Figure 0003942993
【0051】
この配合に従うと、無脂乳固形分8.4%、乳脂肪分9.7%、オーバーラン80%のアイスクリームを製造できる。
【0052】
冷菓は、当該分野で公知の方法に従って製造され得る。例えば、一般的なアイスクリーム類は、原料を配合し、配合された材料を均質化し、均質化された材料を殺菌し、殺菌後の材料を冷却し、冷却後の材料をフリージングし、フリージングされた材料に副原料を添加して混合してソフトアイスクリームを得て、得られたソフトアイスクリームを容器に充填または成型し、そして硬化させることによって製造される。
【0053】
本明細書中で「冷凍食品」とは、冷凍させた食品をいい、冷菓を含む。冷凍食品は、冷凍状態で食する食品であってもよく、または解凍してから食する食品であってもよい。あるいは、解凍と同時もしくは解凍後に何らかの調理を行って食する食品であってもよい。冷凍食品の例としては、冷菓、冷凍ケーキ、冷凍タルトおよび冷凍パイが挙げられる。冷凍食品としては、冷菓および冷凍ケーキが好ましい。
【0054】
本発明の食品においては、第1の食材と第2の食材との間に油脂性組成物からなる層が挟まれている。本明細書においては、「第1の食材と第2の食材との間に油脂性組成物からなる層が挟まれている」によって、第1の食材と第2の食材との間に、油脂性組成物からなる層が存在することを意味している。この場合、第1の食材と第2の食材との間には、油脂性組成物からなる層のみが存在していてもよく、第1の食材と油脂性組成物からなる層との間、または第2の食材と油脂性組成物からなる層との間にさらに別の物質が存在していてもよい。また、第1の食材と油脂性組成物からなる層の間、および油脂性組成物からなる層と第2の食材との間には、隙間があってもよいし、なくともよい。
【0055】
本明細書中では、油脂性組成物とは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によるチョコレート生地、準チョコレート生地およびチョコレートコーチングの基準に従う製品を含むがこれらには限定されず、油脂を含む任意の油脂性食品をいう。一般に、カカオ豆のカカオニブ(果肉)から調製された素材を原料チョコレートといい、これらを主要な原料として製造した菓子を総称してチョコレート類という(渡辺長男著、「菓子の科学」、同文書院、昭和55年6月10日、P.127−133)。
【0056】
「チョコレート生地」とは、カカオビーンズから調製したカカオマス、ココアバター、ココアケーキまたはココアパウダーを原料とし、必要により糖類、乳製品、他の食用油脂、香料等を加え、通常の工程を経て製造したものであって、カカオ分が全重量の35パーセント以上(ココアバターが全重量の18パーセント以上)であって、水分が全重量の3パーセント以下のものをいう。ただし、カカオ分が全重量の21パーセントを下らず(ココアバターが全重量の18パーセント以上)、かつ、カカオ分と乳固形分の合計が全重量の35パーセントを下らない範囲内(乳脂肪が全重量の3パーセント以上)で、カカオ分の代わりに、乳固形分を使用することができる。
【0057】
「準チョコレート生地」とは、カカオビーンズから調製したカカオマス、ココアバター、ココアケーキまたはココアパウダーを原料とし、必要により糖類、乳製品、他の食用油脂、香料等を加え、通常の工程を経て製造したものであって、カカオ分が全重量の15パーセント以上(ココアバターが全重量の3パーセント以上)、脂肪分が全重量の18パーセント以上のものであって、水分が全重量の3パーセント以下のもの、またはカカオ分が全重量の7パーセント以上(ココアバターが全重量の3パーセント以上)、脂肪分が全重量の18パーセント以上、乳固形分が全重量の12.5パーセント以上(乳脂肪が全重量の2パーセント以上)であって、水分が全重量の3パーセント以下のものをいう。ただし、準チョコレート生地からは、チョコレート生地に該当するものを除く。
【0058】
「チョコレートコーチング」とは、チョコレート類を原料とし、必要により糖類、食用油脂、乳製品、香料その他の可食物を加え、精錬、調温して製造し、主として製菓、製パン材料として使用する食品であって、カカオ分が全重量の8パーセント以上又はココアバターが全重量の2パーセント以上のものをいう(チョコレート生地及び準チョコレート生地に該当するものを除く)。ただし、乳製品を加えたものにあっては、カカオ分が全重量の5パーセントを下らず、かつ、乳固形分との合計が8パーセントを下らない範囲内で、カカオ分の代わりに乳製品を使用することができる。
【0059】
油脂性組成物は、カカオ分を少量しか、あるいは全く含まない食品であっても、チョコレート生地、準チョコレート生地またはチョコレートコーチングと同様の物性を有する食品を包含する。「油脂性組成物」は、通常、室温で固体であり、加熱すると融解して液体となる。
【0060】
油脂性組成物中の水分含量は、好ましくは5重量%以下であり、より好ましくは3重量%以下であり、さらに好ましくは1重量%以下である。水分含量に特に下限はないが、一般的には0.0001%以上である。
【0061】
油脂性組成物の例としては、ミルクチョコレート、ブラックチョコレート、ホワイトチョコレートおよびストロベリーチョコレートが挙げられる。
【0062】
一般的なチョコレートの配合を以下の表4に例示する。しかし、チョコレートの配合はこの配合に限定されない。
【0063】
【表4】
Figure 0003942993
【0064】
油脂性組成物は、当該分野で公知の方法に従って製造され得る。
【0065】
また、油脂性組成物以外でも、含水食品から焼成食品への水分の移行を遅延または防止し得る食品を含水食品に被覆してもよい。このような食品の例としては、糖衣、シェラックコートおよびワックスコートが挙げられる。このような食品は、当該分野で公知の方法に従って製造され得る。
【0066】
食品の水分含量は、当該分野で公知の方法に従って測定され得る。水分含量は、例えば、(株)ケツト科学研究所製の赤外線水分計FD−240を用いて測定され得る。赤外線分析計の測定原理は、試料を赤外線照射によって加熱乾燥させ、含まれていた水分の蒸発による質量変化から水分または固形分を求める方法に基づく。この方法は、乾燥減量法と呼ばれ、最も基本的な測定原理であり、多くの公定標準測定法に採用されている(赤外線水分計FD−240 取扱説明書 (株)ケツト科学研究所)。
【0067】
<包装容器>
本明細書において可食容器以外の容器を、可食容器と区別するために包装容器という。従って、可食材料以外の材料、すなわち非可食材料で構成される容器を包装容器という。包装容器は着色されていてもよく、完全な透明であってもよく、半透明(着色透明)であってもよい。包装容器には、文字または記号などの装飾または情報表示が付されていてもよく、そのような装飾または情報表示が全く付されていない容器であってもよい。
【0068】
本発明の食品が入っている包装容器は、この食品の吸湿膨張を制限する。本発明の食品が入っている包装容器は、食品の吸湿膨張を制限することができれば、材料および形状は限定されない。包装容器は、吸湿前と比較した食品の吸湿膨張を好ましくは5%以下に、より好ましくは4%以下に、さらにより好ましくは3%以下に、さらにより好ましくは2%以下に、さらにより好ましくは1%以下に制限する。なお、本明細書中では、吸湿膨張が5%以下という場合、食品のどの部分の長さをとっても、吸湿前と比較して長さが1.05倍以下であることをいう。例えば、吸湿前にたて5cm、よこ6cm、高さ3cmの直方体の食品が、吸湿後にたて5.2cm、よこ6.3cm、高さ3.1cmとなった場合、たては4%膨張し、よこは約5%膨張し、高さは約3%膨張している。この場合、この食品は、吸湿膨張によって5%膨張したという。
【0069】
食品は、1個ずつ包装容器に入っていてもよいし、複数個ずつ包装容器に入っていてもよい。好ましくは、食品は、1個ずつ包装容器に入っている。
【0070】
包装容器は、食品の全面を覆っていることが好ましいが、食品の吸湿膨張を制限することができれば、食品の一部が露出していてもよい。
【0071】
包装容器は、内容物を密封することが好ましいが、食品の吸湿膨張を制限することができれば、密封していなくともよい。
【0072】
包装容器は、食品の吸湿膨張を制限することが可能な、当該分野で公知の材料から形成される。このような材料の例としては、紙、加工紙、合成樹脂、金属、ゴム、ガラス、陶磁器、ホウロウ引き、木、複合材料、布および不織布が挙げられる。
【0073】
包装容器の材料は、加工紙または合成樹脂であることが好ましい。紙の例としては、洋紙、板紙および和紙が挙げられる。加工紙の例としては、合成紙および樹脂加工紙が挙げられる。加工紙としては、ポリエチレン加工紙、塩化ビニリデン塗工法などによる樹脂加工紙が好ましい。
【0074】
合成樹脂は、食品の吸湿膨張を制限することが可能な、任意の合成樹脂であり得る。従来、食品の包装に用いられていた任意の合成樹脂が使用可能である。合成樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、メタクリル樹脂、ナイロン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、熱硬化性樹脂およびセロハンが挙げられる。合成樹脂は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ナイロンおよびポリメチルペンテンからなる群より選択されることが好ましい。
【0075】
ポリ塩化ビニルとは、塩化ビニルの重合体をいう。ポリ塩化ビニルは、必要に応じてさらに改質されていてもよい。ポリ塩化ビニルが改質された樹脂の例としえは、例えば、塩素化ポリ塩化ビニルが挙げられる。
【0076】
ポリオレフィンとは、オレフィンを主体として重合または共重合して得られる重合体をいう。ポリオレフィンは、熱可塑性樹脂である。ポリオレフィンの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリブテンが挙げられる。
【0077】
スチレン系樹脂とは、スチレンの重合またはスチレンと他の不飽和化合物との共重合によりつくられる重合体をいう。スチレン系樹脂の例としては、ポリスチレン、ポリスチロール、スチロール樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS樹脂ともいう)およびアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂ともいう)が挙げられる。
【0078】
ポリ塩化ビニリデンとは、塩化ビニリデンと塩化ビニルとの共重合体をいう。
【0079】
ポリエチレンテレフタレートとは、テレフタル酸またはそのジメチルエステルとエチレングリコールとの縮重合物をいう。ポリエチレンテレフタレートは、熱可塑性が良い。
【0080】
メタクリル樹脂とは、メタクリル酸メチルを50%以上含む基ポリマーを主成分とする合成樹脂をいう。
【0081】
ナイロンとは、合成線状ポリアミドをいう。ナイロンの例としては、ナイロン6、ナイロン6.6およびナイロン6.10が挙げられる。食品関連の用途で最も使用量が多いフィルムはナイロン6二軸延伸フィルムである。
【0082】
ポリカーボネートとは、二価ヒドロキシ化合物と炭酸との縮合体をいう。
【0083】
ポリメチルペンテンとは、4−メチルペンテン−1を基体とする熱可塑性物質をいう。
【0084】
熱硬化性樹脂の例としては、フェノール樹脂、尿素(ユリア)樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが挙げられる。
【0085】
セロハンとは、木材を化学的に処理して作られたパルプ(亜硫酸パルプ)を主原料とし、この主原料のパルプを化学処理してビスコースという溶液にし、これを再び凝固再生した再生セルロースフィルムをいう。
【0086】
上記各種樹脂には、必要に応じて、各種添加剤が配合されてもよい。例えば、可塑剤、着色剤などである。
【0087】
包装方法が収縮包装法である場合、包装のために用いられる材料は、一軸延伸または二軸延伸された合成樹脂であることが好ましい。このような合成樹脂の例としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートおよびナイロンからなる群より選択される合成樹脂を一軸延伸または二軸延伸した合成樹脂が挙げられる。合成樹脂は特に、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートおよびナイロンからなる群より選択される合成樹脂を一軸延伸または二軸延伸した合成樹脂であることが好ましい。合成樹脂は、二軸延伸された合成樹脂であることが好ましい。
【0088】
包装容器の材料は、単層の材料から構成されていてもよいし、複数の材料が層状に固着重層された材料であってもよい。単層の合成樹脂から構成された材料は、単体フィルムと呼ばれる。複数の合成樹脂が層状に固着重層された材料は、共押し多層フィルムと呼ばれる。
【0089】
上記樹脂材料は、従来公知の各種成形方法により所望の容器の形状に成形され得る。例えば、射出成形、ブロー成形、押出成形、プレス成形などである。
【0090】
金属は、当該分野で使用される任意の金属であり得る。金属製品は、構成材料、形状、缶胴接合法、内面塗装、外面印刷、包装容器のサイズなど多くの組み合わせがあり、非常に種類が多い。金属は、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0091】
ゴムは、当該分野で使用される任意のゴムであり得る。ゴムの例としては、天然ゴム、合成ゴム(例えば、シリコーンゴムおよびウレタンゴム)、ラテックス、熱可塑性ゴムなどが挙げられる。ゴムは、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0092】
ガラスは、当該分野で使用される任意の金属であり得る。ガラス製品は、主原料がけい砂、ソーダ灰、石灰石であり、カレットまたは副原料(溶融促進剤、着色剤など)を調合することによって製造される。ガラスは、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0093】
陶磁器は、当該分野で使用される任意の金属であり得る。陶磁器は、原料・焼成温度で次のような分類がある:土器、陶器、たっ器および磁器。陶磁器は、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0094】
ホウロウ引き製品とは、金属板上に無機ガラス質を焼き付けた製品をいう。ホウロウ引き製品は、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0095】
木製品とは、経木、板、葉、皮類、藁などをいう。木製品は、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0096】
複合材料とは、各種ラミネート材をいう。複合材料は、従来公知の各種方法で所望の容器形状に成形される。
【0097】
材料の厚みは、食品の吸湿膨張を制限することができれば、任意の厚みであり得る。当業者は適切な厚みを選択し得る。材料の厚みは、好ましくは0.01mm〜10mmであり、より好ましくは0.1mm〜50mmである。
【0098】
材料は、水蒸気も酸素もまったく透過させなくともよく、水蒸気または酸素をある程度透過させてもよい。水蒸気または酸素をある程度透過させることが好ましい。水蒸気透過度は、好ましくは0g/m/24h〜3000g/m/24hであり、より好ましくは3g/m/24h〜1000g/m/24hである。酸素透過度は、好ましくは0cc/m/24h〜50000cc/m/24hであり、より好ましくは10cc/m/24h〜30000cc/m/24hである。このような適切な水蒸気透過度を有する材料としては、各種合成樹脂フィルムが知られている。
【0099】
<包装方法>
本発明の包装方法は、食品を、包装容器で包装する工程を包含する。食品を包装容器で包装するための方法は、当該分野で公知の方法であり得る。包装容器がすでに完成した形状で提供される場合には、この包装工程は、単に包装容器に食品を入れるだけでもよい。包装容器に食品が収容された後、必要に応じて容器は密閉される。例えば、包装容器にフタまたは開閉部材がある構造であれば、そのフタまたは開閉部材を閉じることで容器が密閉される。
【0100】
包装方法の例としては、容器成形充填法、真空包装法、シール包装および収縮包装法が挙げられる。好ましくは、ブリスター包装法、スキンパック包装法、カップ・トレイシール包装法および収縮包装法である。
【0101】
容器成形充填法とは、プラスチックシートを加熱成形(例えば、プレス成形、射出成形、ブロー成形、真空成形など)して包装容器を作り、内容物を充填して密封包装する方法である。容器成形充填法の例としては、ブリスター包装法およびP.T.P包装法が挙げられる。容器成形充填法としては、ブリスター包装法が好ましい。ブリスター包装法とは、プラスチックシートを加熱成形して包装容器を作り、その中に1個または複数個の包装対象品を入れ、開口部を紙、板紙、プラスチックシートなどで覆い、接着または熱シールして密封する方法である。
【0102】
真空包装法とは、実質的に通気性のない包装材料で袋を成形し、あるいは実質的に通気性のない包装材料を使って予め成形された袋に包装対象品を充填し、真空包装する方法をいう。真空包装法の例としては、スキンパック包装法(密着包装法とも呼ばれる)、袋詰真空包装法および自動形成(深絞り)真空包装法が挙げられる。真空包装法としては、スキンパック包装法が好ましい。スキンパック包装は、真空室内で加熱軟化させたフィルムを包装対商品の形状どおり密着させる包装形態をいう。
【0103】
シール包装法とは、成形されたプラスチック製の包装容器あるいは袋に包装対象品を充填し、口を封緘する方法をいう。シール包装法の例としては、カップ・トレイシール法、袋用シール法および結さつ法が挙げられる。シール包装法としては、カップ・トレイシール包装法が好ましい。カップ・トレイシール包装法は、包装対象品を充填した紙、プラスチック、アルミなどの比較的剛性のある材料で作られたカップまたは浅いトレー状包装容器に包装対象品を充填し、蓋を付けて口を封じる方法をいう。
【0104】
収縮包装(シュリンク包装とも呼ばれる)とは、熱収縮性フィルムで包装対象品を包んでシールし、シュリンクトンネルを通過させ、加熱して被覆フィルムを収縮させて密着包装する方法をいう。収縮包装の例としては、L型シール方式収縮包装法、スリーブ方式収縮包装法および他の収縮包装法が挙げられる。L型シール方式収縮包装法が好ましい。L型シール方式収縮包装法とは、二つ折りフィルムをロール状に巻いたものから引き出し、フィルムの間に包装対象品を入れ、L型熱シールバーでシールおよびカットを行い、さらにシュリンクトンネルを通過させ、フィルムを収縮させて密着包装する方法をいう。
【0105】
これらの各種包装法は当業者に周知である。これらの各種包装法に適した包装装置および包装機械は市販されている。当業者は、所望の包装方法に適した包装装置および包装機械を適切に選択し得る。
【0106】
上述した各種包装容器材料および技術を適宜使用すれば、容易に、食品の外形(例えば、可食容器の外周部)との隙間が少ない状態で食品を包装することができる。食品の外形と包装容器との隙間は、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは3mm以下であり、さらに好ましくは2mm以下であり、特に好ましくは1mm以下である。ただし、隙間が0である必要はない。0.1mm程度の隙間があっても通常のサイズの食品では支障がない。
【0107】
より具体的には、食品の外形と包装容器との縦方向、横方向または高さ方向の各隙間は、その食品の縦、横、高さのサイズに依存する。縦方向の隙間はその食品の縦の長さの5%以内であることが好ましく、3%以内であることがより好ましく、2%以内であることがさらに好ましく、1%以内であることが特に好ましい。下限は特にないが、一般的には、縦の長さの0.1%以上の隙間がある。
【0108】
横方向の隙間はその食品の横の長さの5%以内であることが好ましく、3%以内であることがより好ましく、2%以内であることがさらに好ましく、1%以内であることが特に好ましい。下限は特にないが、一般的には、横の長さの0.1%以上の隙間がある。
【0109】
高さ方向の隙間はその食品の高さの長さの5%以内であることが好ましく、3%以内であることがより好ましく、2%以内であることがさらに好ましく、1%以内であることが特に好ましい。下限は特にないが、一般的には、高さの長さの0.1%以上の隙間がある。
【0110】
食品は、1回の包装によって全方向への膨張が制限されることが好ましいが、場合によっては、縦方向に包装することによって縦方向への膨張を制限した後、次いで横方向に包装することによって横方向への膨張を制限してもよい。
【0111】
包装容器に入った食品は、そのまま流通されてもよく、または、外側にさらに包装された後に流通されてもよい。さらに包装される場合、包装容器に入った食品は、1個ずつ外装されてもよく、複数個ずつ外装されてもよい。外装のために用いられる包装材料は、当該分野で使用され得る任意の包装材料であり得る。
【0112】
このようにして本発明の食品が得られる。
【0113】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、この発明の範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
【0114】
(製造例1:モナカアイスの製造)
表1に記載の配合で原料を計量し、ヤマト社製LABO−STIRRERで5分間混合して水種生地を得た。この水種生地を、深さ15mmの直方体の容器型をした挟み焼きの型に流し入れ、型の回転速度33rpmで110秒間、常法に従って焼成した。水種生地を流し入れた際の型温度は180℃であった。焼成後、焼成物を型から取り出し可食容器(すなわち、モナカ皮)を得た。
【0115】
上記で製造したモナカ皮をラインに供給した。このモナカ皮の内側に、表4の配合で常法に従って製造された40℃〜45℃の融解したチョコレートを0.1mm〜1.0mmの厚みになるように塗布した。エアー圧をかけることによってチョコレートを広げた。冷却してチョコレートが固化したら、硬化前のアイスクリームを盛り上げ充填(約−5℃)した。次いで、最初のモナカ皮と同様に0.1〜1.0mmの厚みになるようにチョコレートを塗布した2枚目のモナカ皮を、最初のモナカ皮とふちが合うようにアイスクリームに被せた。2枚のモナカ皮でアイスクリームを覆ったら、このモナカアイスを−30℃の急速冷凍庫に入れ、アイスクリームを硬化させることによってモナカアイスを得た。
【0116】
(検討1:モナカの水分率と伸び率との関係)
(1)上記製造例1で製造したモナカアイスを室温30℃、湿度80%の条件下に置いた。製造日(0日目)、製造後11日目、18日目、26日目、56日目および81日目にモナカ皮の縦、横および高さを測定した。
【0117】
0日目の縦、横および高さの長さをそれぞれ基準として、保存後のモナカ皮の伸び率を計算した。結果を図1および表5に示す。
【0118】
【表5】
Figure 0003942993
【0119】
この結果、モナカ皮は最大約7%伸張することがわかった。
【0120】
(2)上記製造例1で製造したモナカアイスを室温30℃、湿度80%の条件下に置いた。製造日(0日目)、製造後5日目、12日目および26日目にモナカ皮の縦、横および高さを測定した。
【0121】
0日目の縦、横および高さの長さをそれぞれ基準として、保存後のモナカ皮の伸び率を計算した。結果を図2および表6に示す。
【0122】
【表6】
Figure 0003942993
【0123】
この結果、モナカ皮は最大約5%伸張することがわかった。
【0124】
(検討2:包装材料の水蒸気透過性および酵素透過性とモナカ皮の吸湿との関係)
以下の表7に記載の包装材料のいずれかを用いて、製造例1に記載のモナカアイスを常法にしたがってピロー包装した。
【0125】
【表7】
Figure 0003942993
【0126】
それぞれの包装材料の水蒸気透過度および酸素透過度を以下の表8に示す。
【0127】
【表8】
Figure 0003942993
【0128】
このピロー包装されたモナカアイスを、低温恒温器(温度サイクル試験器とも呼ばれる;カトー社製低温恒温器シルバリーエンペラーSE−44CI)に入れて、虐待条件下(−12℃〜−25℃の間を1日に2サイクル往復する)で保管した。保管後5日目、12日目、18日目および26日目に、それぞれの包装がされたモナカアイスのモナカ皮の部分からサンプルを採取して、モナカ皮中の水分含量を測定した。水分含量は、ケツト科学研究所社製赤外線水分計FD−240を用いて測定した。測定条件は、乾燥温度110℃、乾燥時間約10分および試料重量約10gであった。
【0129】
測定結果のグラフを図3に示す。測定結果の数字を以下の表9に示す。
【0130】
【表9】
Figure 0003942993
【0131】
(実施例1および比較例1:モナカの包装)
(1)上記の製造例1で製造したモナカアイス(縦12.3cm、横6.7cm、高さ2.6cm)を収容するための、縦12.4cm、横6.8cm、高さ2.7cmで厚み0.4mmの、モナカアイスにほぼ密着および固定することができる形状のポリエチレンテレフタレート製の包装容器をプレス成形により作製した。この包装容器は下部と上部とに分かれており、上部と下部とを嵌め合わせることによりほぼ密閉される。この包装容器の下部に上記モナカアイスを入れ、その上に包装容器上部をのせて、包装容器上部と下部とを嵌め合わせて、包装容器内にモナカアイスを完全に収容した。モナカアイスの外周部と包装容器との間の隙間は0.7mm程度であった。包装容器に入れたこのモナカアイス(実施例1)を、低温恒温器(温度サイクル試験器とも呼ばれる;カトー社製低温恒温器シルバリーエンペラーSE−44CI)に入れて、虐待条件下(−12℃〜−25℃の間を1日に2サイクル往復する)で保管した。この虐待条件は、アイスクリーム製品にヒートショックを与える条件であり、市場流通品の約3倍の加速テストである。
【0132】
比較のために、製造例1で製造したモナカアイスを常法に従ってピロー包装した。このピロー包装のモナカアイス(比較例1)を、実施例1と同じ虐待条件下で保管した。
【0133】
保管中、それぞれのモナカアイスのモナカ皮の部分からサンプルを採取して、モナカ皮中の水分含量を測定した。水分含量は、ケツト科学研究所社製赤外線水分計FD−240を用いて測定した。測定条件は、乾燥温度110℃、乾燥時間約10分および試料重量約10gであった。
【0134】
測定結果のグラフを図4に示す。また、この結果を以下の表10に示す。
【0135】
【表10】
Figure 0003942993
【0136】
また、これらのモナカアイスのモナカ皮の食感について官能評価を行った。通常市場に流通しているピロー包装のモナカアイスは10日を経過するとモナカの食感が低下しはじめたが、本発明のPET固定包装のモナカは3週間を経過しても良好な食感が得られた。この食感と水分含量との間には強い相関があり、一般的に、モナカ部分の水分値が10%以下であれば、サクサクとした良好な食感が得られる。このように、本発明のPET固定包装のモナカは3週間を経過してもサクサクとした良好な食感を保持していた。
【0137】
(2)上記の保管後18日目のモナカ皮のサクサクとした食感の度合を、テクスチャー解析(山電株式会社製クリープメーター物性試験システム;高分解能型クリープメーター RE−33005)を用いて、かたさ荷重の数値をもとに評価を行った。なお、テクスチャー解析とは、かたさの点、破断点、もろさの点などの検出点、および凝集性、付着性、ガム性などの解析点を求めることによりサンプルの物性を評価することをいう。かたさ荷重は、かたさの点、つまり1回目の押し引き動作中の最大荷重値である。プランジャーは円柱形(直径5mm)のものを使用し、測定速度は5mm/秒、サンプル品温は−20℃、サンプルの大きさは50mm×40mmであった。測定を各サンプルにつき3点ずつ行い、平均値は以下の表11のとおりとなった。この結果を図5に示す。
【0138】
【表11】
Figure 0003942993
【0139】
また、これらのモナカアイスのモナカ皮の食感について官能評価を行った。その結果、本発明品は一般流通品と比較して明らかに歯ごたえがあり、サクサクしていることが示された。これに対して、一般流通品は吸湿しており、歯ごたえは全く感じられなかった。
【0140】
(3)上記の虐待条件下(−12℃〜−25℃/日・2サイクル)で14日保存した上記のモナカアイス(実施例1および比較例1)を下記の表12に示した評価基準にしたがって10名のパネラーに評価してもらい、その平均値を採ったところ、下記の表13に示すとおりであった。
【0141】
【表12】
Figure 0003942993
【0142】
【表13】
Figure 0003942993
【0143】
上記のとおり、PET固定包装を施したモナカは従来どおりの包装方法であるピロー包装で保存したモナカと比較して官能的に明らかに良好なサクサクとした食感が得られた。
【0144】
【発明の効果】
本発明によれば、密着した包装容器がモナカなど可食容器の膨張、湾曲、変形などを抑えることにより、従来の吸湿遅延方法である可食容器と冷菓との間に存在している油脂類の効果を最大限に引き出して、モナカアイスなどの食感・風味を長期間維持することが可能となる。
【0145】
モナカなどの可食容器の内部が従来どおりチョコレートなどの油脂によりコーティングされているモナカアイスなどの冷菓または冷凍食品を、発明のような包装容器により覆い且つ密着包装されており、長期間の保存により吸湿しても膨張・湾曲することがないため、チョコレートなどの油脂により冷菓部から可食容器部への水分移行が確実に遮断されて、長期間保存しても吸湿による食感・風味の低下を起こさないモナカアイスなどが得られる。
【0146】
従って、本発明によれば、モナカアイスなどの可食容器と密着・固定した構造を有し、可食容器の膨張、変形、湾曲、割れ・欠けなどの破壊などを防止することを特徴とした包装容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モナカ皮の伸び率を示すグラフである。
【図2】モナカ皮の伸び率を示すグラフである。
【図3】モナカ皮の水分含量を示すグラフである。
【図4】モナカ皮の水分含量を示すグラフである。
【図5】モナカ皮のかたさ荷重を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 包装容器に入った食品であって、該食品は第1の食材と第2の食材とを有し、該第1の食材は、吸湿により6%以上膨張する性質を有し、該第2の食材は含水食品であり、該第1の食材と該第2の食材との間に油脂性組成物からなる層が挟まれており、該食品は、ブリスター包装、スキンパック包装およびカップ・トレイシール包装からなる群より選択される包装方法で該包装容器により包装されており、該包装方法で包装されることにより、該包装容器は、該第1の食材の吸湿膨張を2%以下に物理的に制限する、食品。
  2. 前記包装容器が、合成樹脂から形成される、請求項1に記載の食品。
  3. 前記包装容器が合成樹脂から成形され、該合成樹脂が、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ナイロンおよびポリメチルペンテンからなる群より選択される、請求項1に記載の食品。
  4. 前記第1の食材が可食容器であり、かつ、コーン、モナカ皮、ウェハース、ビスケットおよびせんべいからなる群より選択される焼成食品で形成されており、前記第2の食材が、アイスクリーム類、クリーム、ジャム、餡およびケーキからなる群より選択される、請求項1に記載の食品。
  5. 前記第1の食材がモナカ皮からなる可食容器であり、前記第2の食材がアイスクリーム類である、請求項1に記載の食品。
  6. 冷菓である、請求項1に記載の食品。
  7. 吸湿によって膨張する性質を有する第1の食材と含水食材である第2の食材とを有する食品のうちの、該第1の食材の吸湿を遅延または防止するための包装方法であって、
    該食品を、包装容器で包装する工程を包含し、該第1の食材は、吸湿により6%以上膨張する性質を有し、該包装工程が、ブリスター包装、スキンパック包装およびカップ・トレイシール包装からなる群より選択される包装方法で前記食品を包装する工程であり、該包装方法で包装されることにより、該包装容器は、該食品の吸湿膨張を2%以下に物理的に制限する、方法。
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