JP3942838B2

JP3942838B2 - Tunnel waterproof sheet and its laying method

Info

Publication number: JP3942838B2
Application number: JP2001087819A
Authority: JP
Inventors: 毅熾栄; 由紀夫芳賀; 哲治島田; 修一原; 義治松岡; 裕之尾崎; 栄一畑山; 雅也福居; 光慶竹本; 幸久平沢; 道明森田; 茂男藤井; 茂弘山田; 宏明富松; 幸次篠; 岳文古屋; 直人渡部; 清史今井; 亮西里
Original assignee: Taisei Corp; CI Kasei Co Ltd; Hitachi Construction Machinery Co Ltd; Penta Ocean Construction Co Ltd; Okumura Corp
Current assignee: Taisei Corp; CI Kasei Co Ltd; Hitachi Construction Machinery Co Ltd; Penta Ocean Construction Co Ltd; Okumura Corp
Priority date: 2001-03-26
Filing date: 2001-03-26
Publication date: 2007-07-11
Anticipated expiration: 2021-03-26
Also published as: JP2002285793A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘進機によって掘削されるトンネル内壁面側に敷設展張され、地山側からの浸水を防ぐトンネル用防水シートとその敷設方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に都市トンネルは、ほとんどが地下水位面下に構築され、その覆工はセグメントを用いているものが多く、その継手部の漏水防止のため裏込注入、シール工、二次覆工コンクリート等多くの対策が取られている。
また、一次覆工と二次覆工との間に防水シートを面状に施工したり、一次覆工の外に防水シートを面状に施工して二次覆工を省略するような施工方法も提案され漏水の極めて少ないトンネル建設も可能となってきた。
【０００３】
このトンネルの施工は、図８に示すように、トンネル掘進機３０のテール部に、防水シート３１を巻立てる巻立て機構部３２と、セグメント３３を組み立てる組立部（図示せず）とが設けられ、トンネルの掘削とともに、防水シート３１を敷設し、セグメント３３を順次組み立ててトンネルの内壁を構築するものである。
【０００４】
上記防水シート３１は、材質として、ゴムアスファルト系、合成ゴム系、プラスチック系等、その種類は多岐にわたるが、わが国において現在トンネルに使用されている主な防水シート材料は、エチレン酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ），エチレン共重合体ビチューメン（ＥＣＢ），ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）及びポリエチレン（ＰＥ）のプラスチック系防水材の４種類である。
【０００５】
これらの防水シート３１は、長尺な帯状に成形されており、図８（ａ）〜（ｅ）に示すように、ロール状に保持されている防水シート３１をトンネル内壁面に沿わせて展張し、既に敷設されている防水シートの端縁部分と重ね合わせ、その重合した端縁部分を周方向に溶着機３４を用いて互いに接合し、また、防水シートの長手方向（周方向）両端となる幅方向（トンネルの奥行き方向）を接合してトンネル内壁を覆うようになっており、すなわち、図９に示すように、環状に防水シート３１を順次形成して、各環状防水シート３１を連結させるような手法とされている。
【０００６】
この防水シート３１同士の接合方法は、主に、接着剤による方法と熱溶着による方法とがある。トンネル内での防水シート接合においては、略閉ざされた空間での作業となることから、その作業時の環境に影響され制約を受けやすい接着剤による方法ではなく、周辺作業環境の影響を受けにくい熱接合が主流とされ採用されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の防水シートの熱による接合方法では、既設の防水シートの端縁部分と、新設の防水シートの端縁部分とを重合した状態とし、これら対向する端縁部分の互いの面間に熱ごてを配置し、この熱ごてにて対向面を加熱させながら新設の防水シートの表面側から押圧し、互いを接合するものであるが、以下のような不具合・欠点がある。
【０００８】
１．接合部分の防水シートを加熱して、押圧を加えて互いを接合するため、微少ではあるが、加熱部分及び加熱後の押圧部分に伸びが発生し、長い距離を熱溶着すると、伸びが累積され接合部分以外である非加熱部分との間にしわが発生していく。
このしわは、溶着装置や溶着機の作業性、施工性及び溶着品質へ悪影饗を及ぼす。また、伸びが発生してしまうと環状に形成される防水シートが均一な径にならなくなり、それを考慮して防水シートの長さ（周方向の長さ）を予め調整する必要がある。
【０００９】
２．溶着機による熱溶着で、防水シートをトンネルの形状に合わせて筒状に連続して接合していく際、溶着機の構造上、すなわち、熱ごてと、加熱後に押圧する押圧部分とに所定長さの間隔があり、新設する防水シートの溶着開始部分である始点部分を押さえることが出来ず、この始点部分では溶着機による施工ができない。
そのため、始点部分は、手動式溶着機による溶着を行い、さらにその上に防水シートを重ねて手動式溶着によりパチ当てを行ったりするため、非常に煩雑であり、施工に熟練を要する。
【００１０】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、トンネルの内壁面を覆う防水シートを展張する際に行われる接合作業を、簡便に行うことを可能とするとともに、しわを発生させずに確実な接合を可能とすることができるトンネル用防水シートとその敷設方法を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項１記載のトンネル用防水シート１は、トンネル内における地山側に敷設され、該トンネル内の周方向に長尺な帯状に形成される熱可塑性を有した合成樹脂よりなるシート材本体２の前記周方向に沿う縁部を重合し接合させて前記トンネル内壁を覆うトンネル用防水シートにおいて、
前記シート材本体２の縁部における接合開始端部１ｂに、前記周方向と同方向に所定長さ延長し、前記重合幅長と略同幅長となる略短冊帯状の非熱可塑性材質の支持片４が仮固定されることを特徴とする。
【００１２】
このトンネル用防水シートによれば、敷設時における溶着装置にて接合する際に、その接合開始端部１ｂに支持片４を仮固定させることとするので、溶着装置による接合開始位置を、防水シート１の端縁とすることが可能となり、すなわち、支持片４による延長部分を仮に形成することで、防水シート１に対する未加熱部分がなくなることとなり、これにより、その接合の始点部分が溶着装置を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となる。
【００１３】
請求項２記載のトンネル用防水シートは、トンネル内における地山側に敷設され、該トンネル内の周方向に長尺な帯状に形成される熱可塑性を有した合成樹脂よりなるシート材本体２の前記周方向に沿う縁部を重合し接合させて前記トンネル内壁を覆うトンネル用防水シートにおいて、
前記シート材本体２の少なくとも縁部における対向する互いの各接合面と反対の面に布地を具備する粘着テープ５が貼設されるとともに、
前記シート材本体２の縁部における接合開始端部１ｂに、前記周方向と同方向に所定長さ延長し、前記重合幅長と略同幅長となる略短冊帯状の非熱可塑性材質の支持片４が仮固定されることを特徴とする。
【００１４】
このトンネル用防水シートによれば、単に基布層３を設ける防水シートに比べ、コストがかからず容易に、基布層３を備えた防水シートと同様の効果を得ることができる。すなわち、防水シート１に粘着テープ５を貼るという簡易な構成で、この粘着テープ５が防水シート１の加熱軟化時における伸びの発生を抑制することとなる。また、このトンネル用防水シート１によれば、上述した粘着テープ５を備えたことによる、他の防水シート１との接合時に、従来のような伸びが発生することがなく、この伸びの累積によるしわの発生がなく、互いの防水シート１の接合状態が縁部に沿って確実なものとなるとともに、支持片４によって防水シートに対する未加熱部分がなくなり、その接合の始点部分が溶着装置を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となるものであり、溶着品質が向上し、信頼性の高い防水性能を得ることができる。
【００１５】
請求項３記載のトンネル用防水シートの敷設方法は、トンネル内における地山側に敷設され、該トンネル内の周方向に長尺な帯状に形成される熱可塑性を有した合成樹脂よりなるシート材本体２の前記周方向に沿う縁部を重合し接合させて前記トンネル内壁を覆うトンネル用防水シートの敷設方法において、
前記トンネル内壁面に、該トンネル内の周方向に沿って環状に形成されて既に敷設されているトンネル用防水シート１に沿わせて、新たなトンネル用防水シート１を、両トンネル用防水シートの縁部１を重合させて前記トンネル内壁面に周方向へ環状に敷設させ、
前記新設トンネル用防水シート１のシート材本体２の縁部における接合開始端部１ｂに、前記周方向と同方向に所定長さ延長し、前記重合幅長と略同幅長となる略短冊帯状の非熱可塑性材質の支持片４を仮固定し、
前記両トンネル用防水シート１の重合した各縁部における対向する両面を、前記接合開始端部より前記周方向に連続して加熱し、
前記新設トンネル用防水シートの表面よりローラにて押圧して、前記既設トンネル用防水シートと接合させ、
前記接合開始端部の接合直後に、前記支持片４を取り除くことを特徴とする。
【００１６】
このトンネル用防水シートの敷設方法によれば、展張し、溶着装置にて防水シート１を接合する際に、その接合開始端部１ｂに支持片４を仮固定させることとしたので、溶着装置による接合開始位置を、防水シート１の端縁とすることが可能となり、すなわち、支持片４による延長部分を仮に形成することで、防水シート１に対する未加熱部分がなくなることとなり、これにより、その接合の始点部分が溶着装置を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となる。そして、このことから、作業性が向上し、防水シートの敷設作業が迅速に行え、工期の短縮化を図ることが可能となる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
図１は本発明によるトンネル用防水シート１の実施の形態を示す概略斜視図である。
【００２２】
この実施の形態の防水シート１は、シート材本体２と、基布層３とで略構成されている。
【００２３】
シート材本体２は、可撓性を有するとともに、熱可塑性を有する合成樹脂よりなるシート材で、所定幅長の略帯状に形成される。
このシート材本体２は、例えば、低密度ポリエチレン系樹脂や、ポリプロピレン系樹脂、エチレン共重合体ビチューメンなど、好ましくは加熱時に有毒なガスなどが発生しない樹脂素材よりなり、幅長が１〜２ｍ、厚さが略１〜５ｍｍ好ましくは略２ｍｍに形成され、長さが被覆対象のトンネルの周方向の長さとされる帯形状に形成されるシート材である。
【００２４】
基布層３は、シート材本体２の長手方向に沿う両縁部分に、中間層として積層形成される。
この基布層３は、伸縮性を有さず、かつ熱可塑性を有さない素材、すなわちシート材本体２の材質とは異なり熱による変形が起こりにくい素材、例えば織布や不織布よりなり、シート材本体２の縁部分に連続して帯状となるように形成される。また、この基布層３の形成される幅長は、他の防水シートと接合される際の重ね代となる幅長に略形成される。
【００２５】
そして、このように構成される防水シート１は、長手方向両端で接合して環状に形成され、この環状防水シートの幅方向を互いに接合させることで筒状に形成し（図９参照）、トンネル内壁を覆うものとなっている。
【００２６】
次に、上記構成のトンネル用防水シート１のトンネル内壁への敷設を行う装置について説明する。
この防水シート１の敷設は、図２に示すように、トンネルを掘削するトンネル掘進機１０に備えられる防水シート敷設装置１２により行われる。
【００２７】
防水シート敷設装置１２は、トンネル掘進機１０を構成する筒状本体１１内の後方に配置される。この防水シート敷設装置１２は、巻立部１４と溶着部２０とで略構成されている。
【００２８】
巻立部１４は、巻立リング１５と、保持部１８とを備えている。
巻立リング１５は掘削機１０の筒状本体１１内径よりやや短尺な外径の環状に構成されるもので、筒状本体１１の内周面に沿って回転自在に配置され、電動モータなどの駆動装置（図示せず）にて回転する。また巻立リング１５には掘削機本体の軸方向と同方向で掘削機本体の後方に延出するクリップ部１６が設けられる。このクリップ部１６は、防水シート１の幅長と略同等の長さに構成され、この防水シート１の端縁１ａを保持する。
【００２９】
そして、防水シート１を保持した状態で巻立リング１５が回転することで、この防水シート１を環状に形成させる。なお、巻立リング１５の内周縁に近接して、トンネル掘進機１０本体側から延出するシート支持杆１７が複数、略等間隔となって周方向に配設される。このシート支持杆１７は巻立リング１５によって環状に形成される防水シート１を、その環状状態に支持するようになっている。
【００３０】
保持部１８は、巻立リング１５の内周縁側に近接し、この巻立リング１５と別体構成で掘削機本体１０の軸方向と同方向を軸線方向として配置され、上記した防水シート１を巻回状態で、かつ回転自在に保持するようになっている。
【００３１】
また、溶着部２０は、巻立リング１５の後方に配置される。この溶着部２０は、図３，４に示すように、周方向溶着機２１と軸方向溶着機２３とで構成される。
周方向溶着機２１は、巻立リング１５に対して防水シート１の幅長と略同等の距離離れた位置とされ、上記シート支持杆１７に設けられるガイド２２に沿って周方向に移動するようになっている。また軸方向溶着機２３は、保持部１８に近接し、この保持部１８の軸線方向と平行なガイド２４に沿って移動自在とされている。
【００３２】
各溶着機２１，２３は、それぞれガイド２２，２４に沿って自走する構造とされるとともに、図３に示すように、加熱ごて２５と押えローラ２６とで略具備している。
そして、互いに接合させる防水シート１の端縁部分における対向面間に加熱ごてを挿入させ、これら対向する両面を加熱させ軟化させながら縁部分に沿って移動するとともに、加熱軟化した両防水シート１の表面側から押えローラ２６にて加圧させることで両防水シート１を接合させるようになっている（図６参照）。
【００３３】
次に、上記構成の防水シート１及び装置１２を用いたトンネル内壁への敷設の手順について説明する。
なお、トンネル内において、防水シート１の敷設開始位置となるトンネルの端部に位置する防水シートは既に環状に敷設されており、この既設の防水シートに続けて新たに防水シート１を敷設する場合の手順についての説明を行う。
【００３４】
まず、保持部１８に、巻回状態となっている防水シート１がセットされる。
次に、防水シート１の先端１ａを引き出し、その先端縁１ａを巻立リング１５のクリップ部１６に挟持させる。
【００３５】
次に、巻立リング１５の回転を開始する。
防水シート１は、巻立リング１５の回転に伴い、図２に示すように、保持部１８に保持されている巻回状態から徐々に繰り出される。そして、防水シート１はシート支持杆１７の外周に位置するようになって内壁面の周方向に展張される。この展張状態では、既に敷設され環状に形成されている既設防水シート１のトンネル奥方側縁部の表面に、新たに展張された防水シート１の手前側縁部が重ね合わされ、すなわち、これら既設防水シートと新設防水シートとが所定幅長の重ね代にて互いに重ね合わされた状態となる。
【００３６】
そして、巻立リング１５が図５（ａ）に示すように、略一回転すると、回転は停止する。
なお、このとき防水シート１に余剰部分があれば切断処理を行う。また、防水シート１の周方向の展張状態においては、その長手方向両端が重ね代を有した状態とされる。
【００３７】
次に、環状に展張された防水シート１の長手方向の端縁部分の一方である接合開始端部１ｂにおける既設の防水シート１と重合する縁部に、図１及び図６（ａ）に示すように、支持片４が貼り付けられる。
【００３８】
この支持片４は、両防水シート１の重合する幅長と略同等の幅長に形成されるとともに、前述した周方向溶着機２１を構成する加熱ごて２５と押えローラ２６との間隔長さよりやや長い長さの略短冊帯状に形成され、加熱ごてによる加熱にて変形などを起こさない非熱可塑性材質、例えばアルミ合金や軟質塩化ビニル樹脂などの素材よりなり、容易に剥離可能な粘着テープや接着剤にて防水シート１の端部に、この端部に対して長手方向である周方向に延出するように仮固定される。
【００３９】
次に、周方向溶着機２１による既設の防水シート１との接合を行う。
周方向溶着機２１は、加熱ごて２５と押えローラ２６との間隔位置を考慮し、防水シート１の接合開始端部１ｂが加熱ごて２５の位置となり、押えローラ２６が支持片４を押さえる位置となって、すなわち、図６（ｂ）に示すように、防水シート１の端部１ｂを支持片４を介して押えローラ２６にて押さえた状態で加熱ごて２５による接合が開始される。
【００４０】
周方向溶着機２１は、ガイド２２に沿って、図５（ｂ）及び図６（ｃ）に示すように、周方向へと移動を開始し、これにより、既設の防水シート１に対し、新たに展張された防水シート１の縁部を、加熱・軟化させながら押えローラ２６によって押圧して互いを接合する。
【００４１】
なお、この周方向溶着機２１による接合作業が開始され、接合開始端部分１ｂの接合を終え支持片４上を押えローラが通過した時点で、図６（ｄ）に示すように、支持片４は取り除かれる。
【００４２】
そして周方向溶着機２１がガイド２２に沿って周方向に移動し、他方の端部に達することで、既設の防水シート１と新設の防水シート１とは接合が完了する。
【００４３】
次に、軸方向溶着機２３により、防水シート１の両端部の接合が行われる。
これにより新設の防水シート１が環状に接合形成され、かつ既設の防水シート１と接合されて連続した略筒状に形成される。
【００４４】
そして、上記巻立リング１５による展張、各溶着機２１，２３による接合の各作業が繰り返され、環状の防水シート１が連続して接合形成され、トンネル内壁面に筒状に形成される防水シートが敷設される（図９参照）。
【００４５】
従って、上記のような構成のトンネル用防水シート１とその敷設方法によれば、防水シート１の縁部に基布層３が積層形成された構造としたので、他の防水シート１との接合時に、加熱し軟化させた状態で押えローラ２６にて押圧しても、従来のような伸びが発生せず、防水シート１の縁部を周方向に連続して加熱し接合させる場合でも、伸びの累積によるしわの発生がなく、互いの防水シート１の接合状態が縁部に沿って確実なものとなる。また、しわが発生することなく両防水シート１の接合が行えるので、溶着品質が向上し、信頼性の高い防水性能を得ることができる。
【００４６】
また、上記のような防水シート１の敷設方法によれば、展張し、溶着機２１にて防水シート１を接合する際に、その接合開始端部１ｂに支持片４を仮固定させることとしたので、溶着機２１による接合開始位置を、防水シート１の端縁とすることが可能となり、すなわち、支持片４による延長部分を仮に形成することで、防水シート１に対する未加熱部分がなくなることとなり、これにより、その接合の始点部分が溶着機２１を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となる。そして、このことから、作業性が向上し、防水シート１の敷設作業が迅速に行え、工期の短縮化を図ることが可能となる。
【００４７】
なお、上述した実施の形態では、防水シート１を構成するシート材本体２の長手方向に沿う両縁に、基布層３を積層形成する例について述べたが、図７に示すように、シート材本体２の長手方向に沿う両縁に、粘着テープ５を貼設する構成として防水シート１としてもよい。
【００４８】
この粘着テープ５は、布地を具備するもので、上述した基布層３を構成するような伸縮性を有さない織布などを備え、粘着剤が一方の面に層状に形成された帯状のものである。
【００４９】
そして、この粘着テープ５は、シート材本体２の両縁における他の防水シート１との接合面となる面とは反対の面に貼着され、すなわち、防水シート１として、両縁に位置する粘着テープ５が表面と裏面とで互い違いとなるように構成される。
【００５０】
この粘着テープ５を貼着する構成の防水シート１では、上述したような製作時に基布層３を形成する防水シートに比べ、コストがかからず容易に、基布層３を備えた防水シート１と同様の効果を得ることができる。
すなわち、防水シート１に粘着テープ５を貼着した構成とすることで、この粘着テープ５が防水シート１の加熱軟化時における伸びの発生を抑制するのである。
【００５１】
そして、この粘着テープ５を備えた防水シート１の敷設方法も、上記同様の手順にて行われるものである。
【００５２】
また、上述した実施の形態では、防水シート１の形状が所定幅長で、トンネルの周方向の長さと略同等の長さとされる帯状に形成され、環状に形成されるものをトンネルの奥行き方向に連続して接合し、略筒状に形成させ敷設する例について述べたが、防水シート１を長尺な帯状に形成し、この防水シート１をらせん状に連続させて、トンネル内に敷設を行うものとしてもよい。
この場合、この防水シート１は、縁部に基布層３を有する構成として予め長尺に製作しておき、これにより、トンネル内壁に対する防水シートの敷設を連続して行うことができ、基布層３によって防水シート１の伸びが発生することなく、溶着機２１を連続して用いてトンネル内壁面への敷設施工を行うことが可能となる。
【００５３】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるトンネル用防水シートとその敷設方法によれば、防水シートの少なくとも縁部における対向する互いの各接合面と反対の面に、布地を具備する粘着テープを貼設した構造としたことにより、他の防水シートとの接合時に、加熱し軟化させた状態で溶着装置の押えローラにて押圧しても、従来のような伸びが発生せず、防水シートの縁部を周方向に連続して加熱し接合させる場合でも、伸びの累積によるしわの発生がなく、互いの防水シートの接合状態が縁部に沿って確実なものとなる。また、粘着テープを縁部に貼着する構成のこの防水シートでは、製作時に基布層を形成する防水シートに比べ、コストがかからず容易に、基布層を備えた防水シートと同様の効果を得ることができる。
【００５４】
また、支持片によって防水シートに対する未加熱部分がなくなり、その接合の始点部分が溶着装置を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となる。これにより、しわが発生することなく両防水シートの接合が行えるので、溶着品質が向上し、信頼性の高い防水性能を得ることができる。
【００５５】
さらに、上記のような構成の防水シートの敷設方法によれば、展張し、溶着装置にて防水シートを接合する際に、その接合開始端部に支持片を仮固定させることとしたので、溶着装置による接合開始位置を、防水シートの端縁とすることが可能となり、すなわち、支持片による延長部分を仮に形成することで、防水シートに対する未加熱部分がなくなることとなり、これにより、その接合の始点部分が溶着装置を用いて接合でき、手作業にて後加工を施すなどの煩雑な作業が不要となる。そして、このことから、作業性が向上し、防水シートの敷設作業が迅速に行え、工期の短縮化を図ることが可能となる。
また、機械による熱溶着で、始点部の溶着を可能にすることで、熟練した作業員による溶着作業を要することがなくなり、人為的なミスを防ぐことができ、良質な溶着品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるトンネル用防水シートの実施の形態を示す概略斜視図である。
【図２】同トンネル用防水シートを敷設する防水シート敷設装置を備えたトンネル掘進機の概略斜視図である。
【図３】（ａ）同防水シート敷設装置の周方向溶着機の一部拡大平面図である。
（ｂ）同正面図である。
【図４】同防水シート敷設装置の軸方向溶着機の一部拡大正面図である。
【図５】（ａ）同防水シートの展張方向を示す概略図である。
（ｂ）同防水シートの溶着方向を示す概略図である。
【図６】（ａ）〜（ｄ）同防水シートの周方向の溶着開始部分における動作を示す説明図である。
【図７】他の実施の形態のトンネル用防水シートの概略斜視図である。
【図８】（ａ）〜（ｅ）トンネル掘進機によるトンネル施工の概略を示す説明図である。
【図９】トンネル用防水シートの敷設状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
１…トンネル用防止シート
２…シート材本体
３…基布層
４…支持片
５…粘着テープ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a tunnel waterproof sheet that is laid and extended on the inner wall surface side of a tunnel excavated by a tunnel excavator and prevents inundation from the natural ground side, and a method for laying the waterproof sheet.
[0002]
[Prior art]
In general, most of urban tunnels are constructed under the groundwater level, and the lining is often made of segments. In order to prevent water leakage at the joints, backfilling, sealing, secondary lining concrete, etc. Measures have been taken.
In addition, a construction method in which a waterproof sheet is applied between the primary lining and the secondary lining, or the waterproof sheet is applied in a sheet form outside the primary lining and the secondary lining is omitted. Has also been proposed, and it has become possible to construct a tunnel with very little water leakage.
[0003]
As shown in FIG. 8, this tunnel construction is provided with a winding mechanism portion 32 for winding up the waterproof sheet 31 and an assembly portion (not shown) for assembling the segment 33 at the tail portion of the tunnel machine 30. In addition to tunnel excavation, a waterproof sheet 31 is laid and the segments 33 are sequentially assembled to construct the inner wall of the tunnel.
[0004]
The waterproof sheet 31 has a wide variety of materials such as rubber asphalt, synthetic rubber, plastic, etc., but the main waterproof sheet material currently used in tunnels in Japan is ethylene vinyl acetate copolymer. There are four types of waterproofing materials such as (EVA), ethylene copolymer bitumen (ECB), polyvinyl chloride (PVC) and polyethylene (PE).
[0005]
These waterproof sheets 31 are formed in a long band shape, and as shown in FIGS. 8A to 8E, the waterproof sheet 31 held in a roll shape is stretched along the inner wall surface of the tunnel. And overlapping with the edge portion of the waterproof sheet that has already been laid, and joining the overlapping edge portions to each other in the circumferential direction using the welding machine 34, and the longitudinal direction (circumferential direction) both ends of the waterproof sheet The width direction (depth direction of the tunnel) is joined to cover the inner wall of the tunnel. That is, as shown in FIG. 9, the waterproof sheets 31 are sequentially formed in an annular shape, and the annular waterproof sheets 31 are connected. It is considered to be a technique to let you.
[0006]
As a method for joining the waterproof sheets 31, there are mainly a method using an adhesive and a method using thermal welding. When joining waterproof sheets in tunnels, work is performed in a substantially closed space, so it is not affected by the environment at the time of the work and is not subject to restrictions, and is not easily affected by the surrounding work environment. Thermal bonding is the mainstream and adopted.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional method of joining the waterproof sheet by heat, the edge part of the existing waterproof sheet and the edge part of the newly installed waterproof sheet are superposed, and the opposing edge parts face each other. A heating iron is placed in between, and the opposite surface is heated with this heating iron and pressed from the surface side of the newly installed waterproof sheet to join each other, but there are the following problems and disadvantages .
[0008]
1. Heating the waterproof sheet at the joining part and applying pressure to join each other. Although it is very small, elongation occurs in the heated part and the pressed part after heating. Wrinkles are generated between the non-heated parts other than the joined parts.
This wrinkle has an adverse effect on the workability, workability, and weld quality of the welding apparatus and welder. Further, when the elongation occurs, the waterproof sheet formed in an annular shape does not have a uniform diameter, and it is necessary to adjust the length of the waterproof sheet (the length in the circumferential direction) in consideration of this.
[0009]
2. When the waterproof sheet is continuously welded in a tubular shape according to the shape of the tunnel by heat welding with a welder, the structure of the welder, that is, the heating iron and the pressing part to be pressed after heating are predetermined. There is a length interval, and it is not possible to hold down the starting point, which is the welding start part of the newly-installed waterproof sheet.
For this reason, the starting point portion is welded by a manual welding machine, and further, a waterproof sheet is stacked thereon and patching is performed by manual welding, which is very complicated and requires skill in construction.
[0010]
Therefore, in order to solve the above problems, the present invention makes it possible to easily perform the joining work performed when the waterproof sheet covering the inner wall surface of the tunnel is stretched, and without causing wrinkles. It is an object of the present invention to provide a tunnel waterproof sheet that can be easily joined and a method for laying the waterproof sheet.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Next, means for solving the above problems will be described with reference to the drawings corresponding to the embodiments.
The tunnel waterproof sheet 1 according to claim 1 of the present invention is a sheet material made of a synthetic resin having thermoplasticity, which is laid on a natural mountain side in a tunnel and is formed in a long strip shape in the circumferential direction in the tunnel. In the tunnel waterproof sheet covering the inner wall of the tunnel by superposing and joining the edges along the circumferential direction of the main body 2,
A non-thermoplastic material having a substantially strip-like shape extending to a joining start end 1b at the edge of the sheet material main body 2 by a predetermined length in the same direction as the circumferential direction and having the same width as the overlapping width. The piece 4 is temporarily fixed.
[0012]
According to this waterproof sheet for tunnels, when joining with the welding device at the time of laying, the support piece 4 is temporarily fixed to the joining start end 1b, so that the joining start position by the welding device is the waterproof sheet. 1, i.e., by forming an extended portion by the support piece 4, there will be no unheated portion with respect to the waterproof sheet 1. Can be used for joining and complicated work such as manual post-processing is not required.
[0013]
The waterproof sheet for tunnel according to claim 2, wherein the sheet material body 2 is made of a synthetic resin having thermoplasticity that is laid on a natural mountain side in the tunnel and is formed in a long strip shape in the circumferential direction in the tunnel. In the tunnel waterproof sheet covering the inner wall of the tunnel by overlapping and joining the edges along the circumferential direction,
While the adhesive tape 5 comprising the fabric is pasted on the opposite surface to the respective joint surfaces facing each other at least at the edge of the sheet material body 2,
A non-thermoplastic material having a substantially strip-like shape extending to a joining start end 1b at the edge of the sheet material main body 2 by a predetermined length in the same direction as the circumferential direction and having the same width as the overlapping width. The piece 4 is temporarily fixed.
[0014]
According to this waterproof sheet for tunnels, the same effect as that of the waterproof sheet provided with the base fabric layer 3 can be obtained easily without cost compared to the waterproof sheet provided with the base fabric layer 3. That is, with a simple configuration in which the adhesive tape 5 is attached to the waterproof sheet 1, the adhesive tape 5 suppresses the occurrence of elongation when the waterproof sheet 1 is softened by heating. Further, according to the tunnel waterproof sheet 1, since the adhesive tape 5 described above is provided, when joining with another waterproof sheet 1, the conventional elongation does not occur, and this elongation is accumulated. There is no generation of wrinkles, and the joined state of the waterproof sheets 1 is assured along the edge, and the support piece 4 eliminates the unheated portion of the waterproof sheet, and the joining start point uses a welding device. Can be joined together, and complicated work such as post-processing by manual work is not required, so that the welding quality can be improved and a highly reliable waterproof performance can be obtained.
[0015]
The tunnel waterproof sheet laying method according to claim 3, wherein the sheet material main body is made of a synthetic resin having thermoplasticity that is laid on a natural mountain side in the tunnel and is formed in a long band shape in the circumferential direction in the tunnel. In the laying method of the waterproof sheet for a tunnel covering the inner wall of the tunnel by overlapping and joining the edges along the circumferential direction of 2,
Along with the tunnel waterproof sheet 1 that is formed in an annular shape along the circumferential direction in the tunnel and is already laid on the inner wall surface of the tunnel, a new tunnel waterproof sheet 1 is attached to both tunnel waterproof sheets. The edge 1 is polymerized and laid in a ring shape in the circumferential direction on the inner wall surface of the tunnel,
A substantially strip-shaped strip that extends a predetermined length in the same direction as the circumferential direction to the joining start end 1b at the edge of the sheet material main body 2 of the new waterproofing sheet for tunnel 1 and has the same width as the overlapping width. Temporarily fixing the support piece 4 of non-thermoplastic material,
The opposite sides of each edge of the tunnel waterproof sheets 1 are heated in the circumferential direction continuously from the joining start end,
Press with a roller from the surface of the new tunnel tarpaulin, and join with the existing tunnel tarpaulin,
The support piece 4 is removed immediately after the joining start end portion is joined.
[0016]
According to this tunnel waterproof sheet laying method, when the waterproof sheet 1 is stretched and joined by the welding device, the support piece 4 is temporarily fixed to the joining start end 1b. The joining start position can be the edge of the waterproof sheet 1, that is, by temporarily forming an extended portion by the support piece 4, an unheated portion with respect to the waterproof sheet 1 is eliminated, and thus the joining is performed. Can be joined using a welding apparatus, and complicated work such as post-processing by manual work becomes unnecessary. And from this, workability | operativity improves, the installation work of a waterproof sheet can be performed rapidly, and it becomes possible to aim at shortening of a construction period.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an embodiment of a tunnel waterproof sheet 1 according to the present invention.
[0022]
The waterproof sheet 1 of this embodiment is substantially constituted by a sheet material body 2 and a base fabric layer 3.
[0023]
The sheet material body 2 is a sheet material made of a synthetic resin having flexibility and thermoplasticity, and is formed in a substantially strip shape having a predetermined width.
The sheet material body 2 is made of a resin material that does not generate toxic gas or the like, preferably a low-density polyethylene resin, a polypropylene resin, an ethylene copolymer bitumen, or the like, and has a width of 1 to 2 m. The sheet material is formed in a band shape having a thickness of approximately 1 to 5 mm, preferably approximately 2 mm, and a length in the circumferential direction of the tunnel to be covered.
[0024]
The base fabric layer 3 is laminated and formed as an intermediate layer on both edge portions along the longitudinal direction of the sheet material body 2.
The base fabric layer 3 is made of a material that is not stretchable and does not have thermoplasticity, that is, a material that is unlikely to be deformed by heat unlike the material of the sheet material body 2, for example, a woven fabric or a non-woven fabric. It forms so that it may become strip | belt shape continuously in the edge part of the material main body 2. FIG. Further, the width of the base fabric layer 3 is substantially formed to be a width that is an overlap margin when bonded to another waterproof sheet.
[0025]
And the waterproof sheet 1 comprised in this way is formed in a ring shape by joining at both ends in the longitudinal direction, and formed into a cylindrical shape by joining the width direction of this annular waterproof sheet to each other (see FIG. 9), and tunnel It covers the inner wall.
[0026]
Next, an apparatus for laying the tunnel waterproof sheet 1 having the above configuration on the tunnel inner wall will be described.
As shown in FIG. 2, the waterproof sheet 1 is laid by a waterproof sheet laying device 12 provided in a tunnel machine 10 for excavating a tunnel.
[0027]
The waterproof sheet laying device 12 is disposed behind the cylindrical main body 11 constituting the tunnel excavator 10. The waterproof sheet laying device 12 is substantially constituted by a winding part 14 and a welding part 20.
[0028]
The winding unit 14 includes a winding ring 15 and a holding unit 18.
The winding ring 15 is configured in an annular shape having an outer diameter slightly shorter than the inner diameter of the cylindrical main body 11 of the excavator 10, and is arranged rotatably along the inner peripheral surface of the cylindrical main body 11, such as an electric motor. It is rotated by a driving device (not shown). Further, the winding ring 15 is provided with a clip portion 16 extending rearward of the excavator body in the same direction as the axial direction of the excavator body. The clip portion 16 is configured to have a length substantially equal to the width of the waterproof sheet 1 and holds the edge 1 a of the waterproof sheet 1.
[0029]
And when the winding ring 15 rotates in the state which hold | maintained the waterproof sheet 1, this waterproof sheet 1 is formed in cyclic | annular form. In the vicinity of the inner peripheral edge of the winding ring 15, a plurality of sheet support rods 17 extending from the main body side of the tunneling machine 10 are arranged in the circumferential direction at substantially equal intervals. The sheet support rod 17 supports the waterproof sheet 1 formed in an annular shape by the winding ring 15 in the annular state.
[0030]
The holding portion 18 is close to the inner peripheral edge side of the winding ring 15 and is arranged separately from the winding ring 15 with the same direction as the axial direction of the excavator body 10 as the axial direction. It is held in a wound state and is rotatable.
[0031]
Further, the welded portion 20 is disposed behind the winding ring 15. As shown in FIGS. 3 and 4, the welded portion 20 includes a circumferential welder 21 and an axial welder 23.
The circumferential welding machine 21 is positioned away from the winding ring 15 by a distance substantially equal to the width of the waterproof sheet 1 and moves in the circumferential direction along the guide 22 provided on the sheet support rod 17. It has become. The axial welder 23 is close to the holding unit 18 and is movable along a guide 24 parallel to the axial direction of the holding unit 18.
[0032]
Each of the welding machines 21 and 23 has a structure of self-propelling along the guides 22 and 24, respectively, and substantially includes a heating iron 25 and a pressing roller 26 as shown in FIG.
And while inserting a heating iron between the opposing surfaces in the edge part of the waterproof sheet 1 mutually joined, both these opposing both surfaces move while moving and softening, and both the heat-softened waterproof sheets 1 Both the waterproof sheets 1 are joined by being pressed by the pressing roller 26 from the surface side (see FIG. 6).
[0033]
Next, a procedure for laying the tunnel inner wall using the waterproof sheet 1 and the device 12 having the above-described configuration will be described.
In the tunnel, the waterproof sheet located at the end of the tunnel, which is the starting position for laying the waterproof sheet 1, is already laid in an annular shape, and the waterproof sheet 1 is newly laid following this existing waterproof sheet. The procedure will be described.
[0034]
First, the waterproof sheet 1 in a wound state is set in the holding unit 18.
Next, the tip 1 a of the waterproof sheet 1 is pulled out, and the tip edge 1 a is sandwiched between the clip portions 16 of the winding ring 15.
[0035]
Next, rotation of the winding ring 15 is started.
As shown in FIG. 2, the waterproof sheet 1 is gradually fed out from the wound state held by the holding unit 18 as the winding ring 15 rotates. And the waterproof sheet 1 is located in the outer periphery of the sheet | seat support rod 17, and is extended in the circumferential direction of an inner wall surface. In this stretched state, the front edge of the newly-expanded waterproof sheet 1 is superimposed on the surface of the tunnel rear side edge of the existing waterproof sheet 1 that has already been laid and formed in an annular shape. The sheet and the newly installed waterproof sheet are overlapped with each other at a stacking width of a predetermined width.
[0036]
Then, as shown in FIG. 5A, when the winding ring 15 is rotated approximately once, the rotation is stopped.
At this time, if there is an excess portion in the waterproof sheet 1, a cutting process is performed. In the stretched state in the circumferential direction of the waterproof sheet 1, both ends in the longitudinal direction have a stacking allowance.
[0037]
Next, the edge part which overlaps with the existing waterproof sheet 1 in the joining start end part 1b which is one of the end parts of the longitudinal direction of the waterproof sheet 1 extended in an annular shape is shown in FIG. 1 and FIG. 6 (a). Thus, the support piece 4 is affixed.
[0038]
The support piece 4 is formed to have a width substantially equal to the width of the two waterproof sheets 1 that overlap, and from the interval length between the heating iron 25 and the presser roller 26 constituting the circumferential welding machine 21 described above. Adhesive tape that can be easily peeled off, made of a non-thermoplastic material such as aluminum alloy or soft vinyl chloride resin, which is formed in a slightly long strip shape and does not deform when heated by a heating iron. Or it is temporarily fixed to the end portion of the waterproof sheet 1 with an adhesive so as to extend in the circumferential direction which is the longitudinal direction with respect to this end portion.
[0039]
Next, joining with the existing waterproof sheet 1 by the circumferential welding machine 21 is performed.
In the circumferential welding machine 21, the joining start end 1 b of the waterproof sheet 1 is positioned at the heating iron 25 in consideration of the distance between the heating iron 25 and the presser roller 26, and the presser roller 26 presses the support piece 4. As shown in FIG. 6B, joining by the heating iron 25 is started in a state where the end 1b of the waterproof sheet 1 is pressed by the pressing roller 26 through the support piece 4 as shown in FIG. .
[0040]
The circumferential welding machine 21 starts to move in the circumferential direction along the guide 22 as shown in FIGS. 5B and 6C, so that the existing waterproof sheet 1 is newly added. The edges of the waterproof sheet 1 that are spread out are pressed by the pressing roller 26 while being heated and softened to join each other.
[0041]
When the joining operation by the circumferential welding machine 21 is started and the joining start end portion 1b is joined and the pressing roller passes over the supporting piece 4, as shown in FIG. 6 (d), the supporting piece 4 Is removed.
[0042]
Then, the circumferential welder 21 moves in the circumferential direction along the guide 22 and reaches the other end, so that the joining of the existing waterproof sheet 1 and the newly installed waterproof sheet 1 is completed.
[0043]
Next, both ends of the waterproof sheet 1 are joined by the axial welding machine 23.
As a result, the newly installed waterproof sheet 1 is formed in a ring shape, and is joined to the existing waterproof sheet 1 to form a continuous substantially cylindrical shape.
[0044]
Then, the expansion work by the winding ring 15 and the joining operations by the welding machines 21 and 23 are repeated, and the annular waterproof sheet 1 is continuously joined and formed into a cylindrical shape on the inner wall surface of the tunnel. Is laid (see FIG. 9).
[0045]
Therefore, according to the tunnel waterproof sheet 1 configured as described above and its laying method, the base fabric layer 3 is laminated on the edge of the waterproof sheet 1, so that it is bonded to the other waterproof sheet 1. Sometimes, even when pressed by the presser roller 26 in a heated and softened state, the conventional elongation does not occur, and even when the edges of the waterproof sheet 1 are continuously heated and joined in the circumferential direction, the elongation is achieved. There is no generation of wrinkles due to accumulation, and the joining state of the waterproof sheets 1 is assured along the edges. Moreover, since both the waterproof sheets 1 can be joined without generating wrinkles, the welding quality is improved and a highly reliable waterproof performance can be obtained.
[0046]
Moreover, according to the laying method of the waterproof sheet 1 as described above, when the waterproof sheet 1 is joined by the welding machine 21, the support piece 4 is temporarily fixed to the joining start end 1b. Therefore, the joining start position by the welding machine 21 can be set to the edge of the waterproof sheet 1, that is, by forming the extended part by the support piece 4, the unheated part with respect to the waterproof sheet 1 is eliminated. Thus, the starting point of the joining can be joined using the welding machine 21, and complicated work such as post-processing by manual work becomes unnecessary. And from this, workability | operativity improves, the installation work of the waterproof sheet 1 can be performed rapidly, and it becomes possible to aim at shortening of a construction period.
[0047]
In the above-described embodiment, the example in which the base fabric layer 3 is laminated on both edges along the longitudinal direction of the sheet material body 2 constituting the waterproof sheet 1 has been described. However, as shown in FIG. It is good also as the waterproof sheet 1 as a structure which sticks the adhesive tape 5 to the both edges along the longitudinal direction of the material main body 2. FIG.
[0048]
This pressure-sensitive adhesive tape 5 is provided with a cloth, is provided with a woven cloth that does not have elasticity such as the above-described base fabric layer 3, and has a belt-like shape in which the pressure-sensitive adhesive is formed in a layer on one surface. Is.
[0049]
And this adhesive tape 5 is affixed on the surface opposite to the surface used as the joint surface with the other waterproof sheet 1 in both edges of the sheet material main body 2, ie, it is located in both edges as the waterproof sheet 1. The adhesive tape 5 is configured to alternate between the front surface and the back surface.
[0050]
In the waterproof sheet 1 having a configuration in which the adhesive tape 5 is adhered, the waterproof sheet having the base fabric layer 3 can be easily manufactured without cost as compared with the waterproof sheet in which the base fabric layer 3 is formed at the time of manufacturing as described above. 1 can be obtained.
That is, by forming the adhesive tape 5 on the waterproof sheet 1, the adhesive tape 5 suppresses the occurrence of elongation when the waterproof sheet 1 is heated and softened.
[0051]
And the laying method of the waterproof sheet 1 provided with this adhesive tape 5 is also performed in the same procedure as described above.
[0052]
Further, in the embodiment described above, the waterproof sheet 1 is formed in a belt-like shape having a predetermined width and a length substantially equal to the length in the circumferential direction of the tunnel. In the above example, the waterproof sheet 1 is formed in a long strip shape, and the waterproof sheet 1 is continuously spiraled to be laid in the tunnel. It may be done.
In this case, the waterproof sheet 1 is manufactured in advance as a structure having the base fabric layer 3 at the edge portion, whereby the waterproof sheet can be continuously laid on the inner wall of the tunnel. The layer 3 can be installed on the inner wall surface of the tunnel using the welding machine 21 continuously without causing the waterproof sheet 1 to stretch.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the waterproof sheet for tunnels and the laying method thereof according to the present invention, the adhesive tape having the fabric is pasted on the surface opposite to the joint surfaces facing each other at least at the edge of the waterproof sheet. Due to the structure, when joining with other waterproof sheets, even if pressed with the presser roller of the welding device in a heated and softened state, the conventional stretch does not occur, and the edge of the waterproof sheet does not occur Even when heated and joined continuously in the circumferential direction, wrinkles due to the accumulation of elongation do not occur, and the joined state of the waterproof sheets is assured along the edge. In addition, this waterproof sheet having a configuration in which an adhesive tape is attached to the edge portion is less expensive and easier than a waterproof sheet having a base fabric layer compared to a waterproof sheet that forms a base fabric layer at the time of manufacture. An effect can be obtained.
[0054]
Further, the unheated portion of the waterproof sheet is eliminated by the support piece, the joining start point portion can be joined using the welding device, and complicated work such as post-processing by manual work becomes unnecessary. Thereby, since both waterproof sheets can be joined without generating wrinkles, welding quality can be improved and highly reliable waterproof performance can be obtained.
[0055]
Furthermore, according to the method for laying the waterproof sheet having the above-described configuration, when the waterproof sheet is stretched and joined with the welding device, the support piece is temporarily fixed to the joining start end portion. The joining start position by the device can be the edge of the waterproof sheet, that is, by temporarily forming the extended part by the support piece, the unheated part with respect to the waterproof sheet is eliminated. The starting point can be joined using a welding apparatus, and complicated work such as post-processing by manual work becomes unnecessary. And from this, workability | operativity improves, the installation work of a waterproof sheet can be performed rapidly, and it becomes possible to aim at shortening of a construction period.
In addition, by enabling welding at the starting point by thermal welding with a machine, it is not necessary to perform welding work by a skilled worker, it is possible to prevent human error, and to obtain high quality welding quality. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an embodiment of a tunnel waterproof sheet according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view of a tunnel excavator provided with a waterproof sheet laying device for laying the waterproof sheet for the tunnel.
FIG. 3 (a) is a partially enlarged plan view of a circumferential welding machine of the waterproof sheet laying device.
(B) It is the same front view.
FIG. 4 is a partially enlarged front view of an axial welding machine of the waterproof sheet laying device.
FIG. 5A is a schematic view showing a direction in which the waterproof sheet is stretched.
(B) It is the schematic which shows the welding direction of the waterproof sheet.
FIGS. 6A to 6D are explanatory views showing an operation at a welding start portion in the circumferential direction of the waterproof sheet.
FIG. 7 is a schematic perspective view of a tunnel waterproof sheet according to another embodiment.
FIGS. 8A to 8E are explanatory views showing an outline of tunnel construction by a tunnel excavator. FIG.
FIG. 9 is a schematic perspective view showing a laying state of a tunnel waterproof sheet.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Tunnel prevention sheet 2 ... Sheet material main body 3 ... Base fabric layer 4 ... Supporting piece 5 ... Adhesive tape

Claims

An edge portion along the circumferential direction of the sheet material body made of a synthetic resin having thermoplasticity, which is laid on the natural mountain side in the tunnel and is formed in a long strip shape in the circumferential direction in the tunnel, is superposed and bonded. In the tunnel waterproof sheet covering the inner wall of the tunnel,
A support strip made of a non-thermoplastic material having a substantially strip-like shape extending at a predetermined length in the same direction as the circumferential direction and having a length substantially the same as the overlapping width is provided at the joining start end of the edge of the sheet material body. A waterproof sheet for tunnels that is temporarily fixed .

An edge portion along the circumferential direction of the sheet material body made of a synthetic resin having thermoplasticity, which is laid on the natural mountain side in the tunnel and is formed in a long strip shape in the circumferential direction in the tunnel, is superposed and bonded. In the tunnel waterproof sheet covering the inner wall of the tunnel,
While a pressure-sensitive adhesive tape comprising a fabric is affixed to a surface opposite to each joint surface facing each other at least at the edge of the sheet material body,
A support strip made of a non-thermoplastic material having a substantially strip-like shape extending at a predetermined length in the same direction as the circumferential direction and having a length substantially the same as the overlapping width is provided at the joining start end of the edge of the sheet material body. A waterproof sheet for tunnels that is temporarily fixed .

An edge portion along the circumferential direction of the sheet material body made of a synthetic resin having thermoplasticity, which is laid on the natural mountain side in the tunnel and is formed in a long strip shape in the circumferential direction in the tunnel, is superposed and bonded. In the method of laying a tunnel waterproof sheet covering the inner wall of the tunnel,
Along with the tunnel waterproof sheet that has been laid in an annular shape along the circumferential direction in the tunnel on the inner wall surface of the tunnel, a new tunnel waterproof sheet is attached to the edges of both tunnel waterproof sheets. Polymerized and laid in a ring in the circumferential direction on the inner wall surface of the tunnel,
A non-thermal strip-shaped non-heat which extends a predetermined length in the same direction as the circumferential direction to the joining start end portion at the edge of the sheet material main body of the new waterproof sheet for tunnel, and has the same width as the overlapping width. Temporarily fix the support piece of plastic material,
The opposite sides of each edge of the tunnel waterproof sheets are heated continuously in the circumferential direction from the joining start end,
Press with a roller from the surface of the new tunnel tarpaulin, and join with the existing tunnel tarpaulin,
A method for laying a waterproof sheet for a tunnel, wherein the support piece is removed immediately after joining at the joining start end.