JP3941844B2 - ガス制御バルブ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポペット型の弁を有するガス制御バルブに関し、特に好適には半導体製造工程で使用されるプロセスガス等のガスの流通を制御するためのガス制御バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体製造工程において、シリコン等のウェハーの処理に関し、数枚のウェハーを同時に処理する枚葉処理の形態の他、一枚毎に処理する単数処理を行う場合が増加している。これに伴い各種の処理装置の大きさを小さくすることが求められ、処理に使用されるエッチングガス等のプロセスガスの流通を制御するためのガス制御バルブも、小型のものが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プロセスガスの中には、水素ガスのように流量(ガス濃度)を管理する必要のあるガスもあり、このようなガスの流路には、図5に示すように、配管系HH’の間に、開閉弁(ガス制御バルブ)200の他に、流量調整弁300を設置しその流量を制限することが行われる。
この場合、通常は、装置や配管を設置した時点で流量調整弁300のマイクロヘッド302を調整することで、調整弁本体301内の図示しない弁の開度を調整し、その後は、開閉弁200の操作(弁の開閉)のみでガスの制御を行う事が多い。即ち、流量調整弁300のマイクロヘッド302を用いて調整するのは、設置当初のみの場合が多かった。一方、この様な系においては高価な流量調整弁300を用いるために装置全体の価格が高くなる上、流量調整弁がある分だけスペースを消費し、小型化の要求にも反していた。また、流量調整弁を配管系に接続する作業や漏れ検査をするための手間も掛かっていた。
【0004】
そこで、リング状弁座のリング内を貫通する貫通孔(流路)の一部又は全部の径を小さくしてオリフィスを構成し、ガス制御バルブ自身に流量を制御する機能を持たせることが考えられる。しかし、この様な構造では、流量を所望の値に調整したい場合にバルブを分解して弁座全体を交換する事が必要となり、構造によっては弁体を取り外したりバルブ全体を配管系から取り外す必要があるなど調整(交換)が面倒である。
【0005】
また、流路にオリフィスを形成したオリフィス板をシールリングと弁座またはオリフィス押えとの間に配置して、弁座やオリフィス押えをねじ込んで固定することも考えられるが、やはり、弁座やオリフィス押えを取り外さなければオリフィスを交換・調整できない。また、既に配管系に取り付けられたガス制御バルブ中から弁座やオリフィス板を取り出す必要があるが、上記したように処理装置全体の大きさが小さくされ近接した位置に他の機器が設置されていることも多く、この様な場合には特に交換等が困難となる。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、流量調整機能を有し、しかも、オリフィスの交換調整容易なガス制御バルブの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の手段は、弁体とリング状弁座とが当接および離間可能に構成されたポペット弁を有し、該リング状弁座のリング内に開口する第1流路孔に連通しかつ該リング状弁座の近傍に配置されたオリフィスを有するガス制御バルブにおいて、上記リング状弁座を保持する弁座部材であって、該弁座部材をバルブベース接続面から該リング状弁座のリング内にわたって貫通する上記第1流路孔を有する弁座部材と、上記弁座部材に接続させるための弁座部材接続面と該弁座部材接続面に開口する第1ポート流路とを有するバルブベースと、上記弁座部材のバルブベース接続面と上記バルブベースの弁座部材接続面との間に配されたリング状シール部材であって、上記第1流路孔と上記第1ポート流路とを連通し、内周面に上記オリフィスが形成されてなるシール部材と、を有することを特徴とするガス制御バルブを要旨とする。
【0008】
本発明によれば、オリフィスをシール部材の内周面に形成したので、流量調整のためオリフィスの径を変えるのに弁座等の交換をする必要がなくシール部材の交換で足りる。また、オリフィスが形成されているシール部材は、弁座部材とバルブベースとの間に配されているので、配管系からガス制御バルブ全体を取り外す必要はなく、バルブベースから弁座部材を取り外すことで、シール部材を容易に交換できる。
なお、シール部材の材質としては、使用するガスに侵されない材質で、オリフィスの径が経時的に変化しないものを選択すると良い。具体的には、例えばステンレス鋼、ニッケル等の金属やPCTFE等のフッ素系樹脂などが挙げられる。また、オリフィスの径は、要求される流量や圧力等を勘案して適宜選択すればよく、いくつかのオリフィス径を持つシール部材を予め用意しておけば、調整が容易となる。
【0009】
なお、弁座部材は、弁座部材に空けた貫通孔を通じてボルトでバルブベースに締結されるようにすると、ボルトを取り外すことで弁座部材がバルブベースから取り外せるのでより好ましい。この場合、ボルトをバルブベース接続面とは反対側の面から締め付けるようにするとよい。隣接して配置したガス制御バルブその他の機器の有無に拘わらずボルトを締め付け・取り外しができるため、ガス制御バルブその他の機器を隣接させて高い密度で配置することができ、これらの機器を用いた装置の小型化を図ることができるからである。
【0010】
さらに上記目的を達成するために請求項2に記載の手段は、前記シール部材は、前記弁座部材のバルブベース接続面と前記バルブベースの弁座部材接続面とに挟まれて押圧されることによりシールすることを特徴とする請求項1に記載のガス制御バルブを要旨とする。
【0011】
本発明によれば、シール部材は、弁座部材とバルブベースとで挟まれて押圧されているので、確実にシールができ、ガスが外部や他の流路に漏れることがなくなる。
【0012】
さらに上記目的を達成するために請求項3に記載の手段は、前記弁座部材は、該弁座部材をバルブベース接続面から該リング状弁座のリング外にわたって貫通する第2流路孔とを有し、前記バルブベースは、前記弁座部材接続面に開口する少なくとも1つの第2ポート流路を有し、上記弁座部材のバルブベース接続面と上記バルブベースの弁座部材接続面との間に前記シール部材を内側リングとする同心二重リング状に配されたリング状シール部材であって、上記第2流路孔と第2ポート流路とを連通しこれらと外部との間のシールをする外側シール部材と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のガス制御バルブを要旨とする。
【0013】
本発明によれば、弁座部材には第2流路孔が、バルブベースには第2ポート流路が形成されており、オリフィスが形成されたシール部材の径方向外側に外側シール部材を同心二重リング状に配して第2流路孔と第2ポート流路とを連通している。従って、第2流路についても配管から取り外す必要はなく、弁座部材をバルブベースから取り外すことできるので、さらにオリフィスを有するシール部材の交換が容易となる。
また、同心二重リング状にシール部材と外側シール部材とが配されているので、バルブベースに複数の第2ポート流路が形成されている場合にも、弁座部材やシール部材、外側シール部材を変更する必要がないので、多種類のバルブベースに対応できる。
【0014】
なお、前記弁座部材を前記バルブベースから取り外したときに、前記シール部材も、弁座部材と共に取り外されるようになしてあると好ましい。弁座部材を取り外した後に、配管系に接続されているバルブベースの弁座部材接続面上に残されたシール部材を取り出す必要がなくなり、取り外した弁座部材を別の場所に運んだ上で、弁座部材からシール部材を脱着すればよいので、狭い場所でシール部材の交換作業をする必要がなく容易に交換ができる。さらに、外側シール部材も弁座部材と共に取り外せるようにしておくとより交換が容易となり好ましい。
【0015】
さらに、前記シール部材が、内周面にオリフィスを有し、弁座部材のバルブベース接続面にリング状に設けられたシール部材用凹部に一部が圧入されたリング状樹脂であると好ましい。シール部材が、シール部材用凹部に一部が圧入されているので、弁座部材を取り外すと共にシール部材が取り外せる。また、シール部材は樹脂であるので、シール部材用凹部に対して着脱容易でシール部材の交換が容易である。また、シール部材が樹脂なので、変形能が大きく確実にシールができる。具体的には、フッ素系樹脂、たとえば、PCTFE(三フッ化塩化エチレン樹脂)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)等が挙げられ、これらは耐腐食性が高いので好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図とともに説明する。
図1は本発明の実施形態に係るパイロット型ガス制御バルブの縦断面図である。
ガス制御バルブ10は、ガス制御バルブ本体10aおよびバルブベース16からなる。このガス制御バルブ本体10aは、弁座部材63、中間部材57、パイロット弁シリンダ51等からなる。一方、バルブベース16は、図中右側に開口する第1ポート21および同左側に開口する第2ポート22を有し、第1ポート垂直流路部21aおよび第2ポート垂直流路部22aがバルブベース上面(弁座部材接続面)16aに開口している。
【0017】
このバルブベース16の弁座部材接続面16aには、弁座部材63が接続されている。本例では、弁座部材63は、これを図中上下方向に貫通する貫通孔(図示しない)に挿通したボルト64によってバルブベース16に締結されている。この弁座部材63の略中央に形成された第1流路孔65とその脇に形成された第2流路孔66は、それぞれバルブベース16の第1ポート垂直流路部21aおよび第2ポート垂直流路部22aに連通している。
【0018】
このバルブベース16の弁座部材接続面16aと弁座部材63のバルブベース接続面63bとの間に、同心状に配置されたリング状の内側シール用ガスケット61および外側シール用ガスケット62は、第1ポート流路21と第1流路孔65、および第2ポート流路22と第2流路孔66とを連通しつつ、両ポート間および外部とのシールを保つ。即ち、ボルト64によってバルブベース16と弁座部材63とがガスケット61,62を介して締結されているので、ガスケット61,62の上面とバルブベース接続面63bとの間、およびガスケット61,62の下面と弁座部材接続面16aとの間は強く密着して気密を保つ。従って、第1ポート流路21と第2ポート流路22との間でガスが漏れる(いわゆる裏漏れ)も防止され、また、第2ポート流路22のガスが外部に漏れることも防止される。
【0019】
さらに、内側シール用ガスケット61は、図2にその断面形状を示すように、その内周面のうち図中上側の内径が細くされてオリフィス61aを構成している。即ち、第1ポート流路21と第1流路孔65の間にオリフィス61aが挿入されたこととなり、このオリフィス61aにより第1ポート流路21と第1流通孔65との間を流れるガスの流量が制限される。要求されるガス流量は、オリフィスの径dの寸法によって調整できるので、例えば、径dが大、中、小の3段階とした内側シール部材61を用意しておけば、シール部材61の交換で流量を調整できる。また、オリフィス61aは、第1流路孔65の体積を小さくするため、後述する弁座59の近傍に配される。弁開直後のガス流量のオーバーシュートをできるだけ小さくするためである。
【0020】
弁座部材63の上面には、略有底円筒状に形成された突出部63aが形成され、この突出部63a内の底部には第1流路孔65と第2流路孔66とが開口している。突出部63aの底部にはリング状の弁座59が設けられ、弁座59のリング内に第1流路孔65が開口し、リングの外に第2流路孔66が開口するようにして、この2つの流路孔65,66の開口間を遮るようにしている。
【0021】
この弁座59の上方には、ダイヤフラム54を介して弁体58が弁座59に対して当接または離間可能に保持されポペット弁タイプのダイヤフラム弁体を形成している。また、突出部63aの内周に形成された雌ねじに螺合する中間部材57によって図中下方に押圧されるダイヤフラム固定ブラケット56と、弁座部材63とでダイヤフラム54の外周が固定されている。これにより、第1、第2流路孔間を流通するガスが上方に漏れることが防止される。
【0022】
中間部材57の中央部にあけた貫通孔57aには、ピストンロッド53が上下方向に摺動可能に貫挿、保持されている。このピストンロッド53にはピストン52が組み付けられ、両者は一体化されている。
【0023】
中間部材57の上方には、パイロット弁シリンダ51が中間部材57と螺合して固設されている。パイロット弁シリンダ51の内側には、ピストン52さらにこのピストン52を介してピストンロッド53や弁体58を下向き(弁閉方向)に付勢するための復帰バネ55が取り付けられている。また、パイロット弁シリンダ51の中心軸に沿って、図中上面に開口する駆動空気用ポート60が形成されている。また、ピストンロッド53の中心軸には、ピストンロッド53の図中上端からロッド膨出部53aよりも下方に達する深さでロッド中心孔53cが形成され、さらに、ロッド膨出部53aの直下には、ピストンロッド53を径方向(図中左右方向)に貫通しロッド中心孔53cを横断する連通孔53dが形成されている。これにより、中間部材57の上面とピストン52の下面とがなす空間Vが連通孔53d、ロッド中心孔53cを通じて駆動空気用ポート60に連通するようにされている。
【0024】
このように構成されたガス制御バルブ10は、駆動空気用ポート60から圧縮空気が送られていない状態では、弁閉状態となる。即ち、ピストン52、ピストンロッド53が復帰バネ55により下向き(弁閉方向)に付勢されているため、ピストンロッド53が弁体58を図中下方に押圧して、第1または第2ポート内のプロセスガス等のガス圧に抗して、ダイヤフラム54を介して弁座59に弁体58を当接させる。従って、第1ポート流路21と第2ポート流路22とは遮断(シール)されている。
【0025】
次に、駆動空気用ポート60から、ロッド中心孔53c、連通孔53dを通じて中間部材57の上面とピストン52の下面とがなす空間V内に圧縮空気が送られると、ピストン52およびピストンロッド53が上向きに移動する。そして、ダイヤフラム54および弁体58が、プロセスガスやパージガス等のガス圧力により上向きに移動させられ、弁開となって第1ポート流路21と第2ポート流路22とが連通して両者間をガスが流通する。このように駆動空気用ポート60に送る圧縮空気を制御することにより、ダイヤフラム弁体(ダイヤフラム54、弁体58)の開閉を行い、第1ポート流路21と第2ポート流路22との間のガスの流通を制御することができることとなる。しかも、オリフィス61aによりガス流量が一定に制御され、前述のように流量調整弁を用いなくとも、ガス流量が制限できるようになる。
【0026】
このようなガス制御バルブ10が図中に破線で示す配管系HH’に取り付けられた後に、ガス流量を変更したいためにオリフィス61aの径を変更したい場合、即ち、内側シール用ガスケット61を交換したい場合が発生したとする。この場合には、弁座部材63をバルブベース16に締結しているボルト64を取り外すことにより、弁座部材接続面16aから、弁座部材63およびそれよりも図中上方にある中間部材57、パイロット弁シリンダ51等を取り外す。すなわち、バルブベース16以外のガス制御バルブ10(ガス制御バルブ本体10a)を配管系HH’から取り外す。すると、バルブベース16の弁座部材接続面16a上に内側シール用ガスケット61および外側シール用ガスケット62が残される。従って、オリフィス61aが形成された内側シール用ガスケット61を容易に交換することができる。
【0027】
その後、必要な場合には外側シール用ガスケット62を新しいものに交換したうえ、取り外したガス制御バルブ本体10aを、バルブベース接続面63bと弁座部材接続面16aとがガスケット61,62を介して対向するようにしてバルブベース16上にセットし、ボルト64を締め付ける。これでガス制御バルブ10のオリフィス61aの径を変更できたこととなる。
【0028】
従って、バルブベース16を取り外すことなく、即ち、ガス制御バルブ10全体を配管HH’から取り外すことなく、弁座部材63(ガス制御バルブ本体10a)を取り外すことができるので、狭い場所でも容易にオリフィス61aが形成された内側シール用ガスケット61の交換作業ができる。また、弁座やオリフィス押えを取り外す等の作業も必要がない。また、図中上方からボルト64を緩めて取り外すだけで、バルブベース16から弁座部材63等が取り外せるので、近くに他の機器があったとしても容易に取り外すことができる。
さらに、弁座59の交換・修理等のガス制御バルブ本体10aの部品を調整したい場合にも、別の場所にガス制御バルブ本体10aを運んだ後に交換等ができるので弁座59等を取り外しが容易で、第1流路孔65等に傷を付ける危険性も少なくなる。
なお、バルブベース16に、複数のガス制御バルブ本体10aや他の機器を取り付けられるように他のガス流路を設けて、いわゆるマニホールドとしての機能を持たせるようにしてもよい。
【0029】
さらに、図3に示すようにバルブベース16に第2ポート流路を2つ(22,22’)形成としてもよい。図3に示すバルブベース16においては、2つの第2ポート流路22,22’が、互いに直角をなして(図中右方向と上方向)形成されており、第2ポート垂直流路部22a、22a’が、同心をなして配置されている内側シール用ガスケット61と外側シール用ガスケット62との間のそれぞれ開口している。これにより、例えば、第1ポート流路21から流入したプロセスガスをガス制御バルブ10で制御して、第2ポート流路22に流出、遮断できるほか、もう1つの第2ポート流路22’から不活性ガス(パージガス)を第2ポート流路22に流すようにすることができる。
【0030】
このように、2つのガスケット61,62が同心2重リング状に配されているので、両者の間に複数の第2ポート流路22が開口していても、ガスケット61,62や弁座部材63の形状を変える必要はない。従って、ガスケット61,62や弁座部材63(あるいはガス制御バルブ本体10a)を共通化して、多種類のバルブベース16に対応する事ができる。なお、バルブベース16の多種類化には、第2ポート流路の数や位置が異なる場合の他、各ポートの継手の形状が例えばメタル・ガスケット継手や2重食い込み継手などのように異なる場合などがある。なお、図3において、各隅には、ボルト64と締結するためのネジ孔16bが形成されている。
【0031】
また、内側シール用ガスケットは、図4に示すように脱着可能としてもよい。即ち、弁座部材63の第1流路孔65のすぐ下方に、この第1流路孔65に連なって同軸状で、かつ第1流路孔よりもやや径大に形成されたガスケット用凹部63dを形成しておく。そして、このガスケット用凹部63dに、PCTFE樹脂からなる内側シール用ガスケット61’を圧入して、弁座部材63と着脱可能に一体化している。また、この内側シール用ガスケット61’の内周面は軸方向略中央部分において径小とされてオリフィス61a’が形成されている。なお、ガスケット用凹部63dはその上端側面部がリング状に凹んで形成されており、内側シール用ガスケット61’のうちやや膨出するように形成された上端側面部と係合することでガスケット61’を抜けにくくしている。
【0032】
このようにすれば、弁座部材63(ガス制御バルブ本体10a)をバルブベース16から取り外したときに、内側シール用ガスケット61’も弁座部材63とともに取り外すことができる。次いで、弁座部材63からガスケット61’を脱着すれば、オリフィス61a’を交換することができる。従って、配管系HH’に接続されているバルブベース16上からガスケットを取り出す必要がないので、さらに容易にオリフィスの交換が可能となる。
【0033】
外側シール用ガスケットについて、同様な構造により着脱可能としても良い。また、たとえば、図4に示すように、外側シール用ガスケット62’に開口部が外周側に形成された断面略C型のステンレス製リング状ガスケットを用いても良い。この場合には、この開口部にガスケットリティーナ70の内周縁を差し込むことにより、リティーナ70と係合させて一体とし、このガスケットリティーナ70の厚さ方向に略U字状に屈曲されバネ部を、弁座部材63のバルブベース接続面63bに形成したリティーナ保持凹部63cに挿入する。この凹部63cとバネ部とを弾性に係合させることで、ガスケットリティーナ70および外側シール用ガスケット62’が弁座部材63に着脱可能に保持される。
【0034】
このようにして内側シール用ガスケット61’および外側シール用ガスケット62’が弁座部材63に保持されるようにすると、バルブベース16から弁座部材63(ガス制御バルブ本体10b)を取り外したときに、弁座部材63と共にガスケット61’、62’も取り外されるので、上述した実施形態のように弁座部材接続面16aからガスケットを取り出す必要がなく、ガスケット61’、62’の交換がより容易になる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更して適用可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、バルブベースを配管系から取り外すことなくオリフィスが形成されたシール部材を取り外すことができ、オリフィスの交換が容易となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、シール部材は弁座部材とバルブベースに挟まれて押圧されているので、確実にシールでき、裏漏れや外部へのガス漏れを生じることがない。
【0036】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、第2流路についても配管から取り外す必要はなく、弁座部材をバルブベースから取り外すことできるので、さらにオリフィスを有するシール部材の交換が容易となる。また、多種類のバルブベースに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかるパイロット型ガス制御バルブの縦断面図である。
【図2】内側シール部材の縦断面図である。
【図3】バルブベースの平面図である。
【図4】他の実施形態にかかるパイロット型ガス制御バルブの縦断面図である。
【図5】従来のガス制御バルブの縦断面図である。
【符号の説明】
10 ガス制御バルブ
10a、10b ガス制御バルブ本体
16 バルブベース
16a 弁座部材接続面
21 第1ポート流路
22 第2ポート流路
21a 第1ポート垂直流路部
22a 第2ポート垂直流路部
51 パイロット弁シリンダ
52 ピストン
53 ピストンロッド
54 ダイヤフラム
55 復帰バネ
56 ダイヤフラム固定ブラケット
57 中間部材
58 弁体
59 弁座
60 駆動空気用ポート
61、61’ 内側シール用ガスケット
61a、61a’オリフィス
62、62’ 外側シール用ガスケット
63 弁座部材
63b バルブベース接続面
63c リティーナ保持凹部
63d ガスケット用凹部
65 第1流路孔
66 第2流路孔
70 ガスケットリティーナ
H、H’ 配管系

Claims (3)

  1. 弁体とリング状弁座とが当接および離間可能に構成されたポペット弁を有し、該リング状弁座のリング内に開口する第1流路孔に連通しかつ該リング状弁座の近傍に配置されたオリフィスを有するガス制御バルブにおいて、
    記リング状弁座を保持する弁座部材であって、該弁座部材をバルブベース接続面から該リング状弁座のリング内にわたって貫通する記第1流路孔を有する弁座部材と、
    記弁座部材に接続させるための弁座部材接続面と該弁座部材接続面に開口する第1ポート流路とを有するバルブベースと、
    記弁座部材のバルブベース接続面と記バルブベースの弁座部材接続面との間に配されたリング状シール部材であって、記第1流路孔と上記第1ポート流路とを連通し、内周面に記オリフィスが形成されてなるシール部材とを有し、
    前記弁座を取り外すことなく、前記シール部材を交換できること、
    を特徴とするガス制御バルブ。
  2. 前記シール部材は、前記弁座部材のバルブベース接続面と前記バルブベースの弁座部材接続面とに挟まれて押圧されることによりシールすることを特徴とする請求項1に記載のガス制御バルブ。
  3. 前記弁座部材は、該弁座部材をバルブベース接続面から該リング状弁座のリング外にわたって貫通する第2流路孔とを有し、
    前記バルブベースは、前記弁座部材接続面に開口する少なくとも1つの第2ポート流路を有し、
    上記弁座部材のバルブベース接続面と上記バルブベースの弁座部材接続面との間に前記シール部材を内側リングとする同心二重リング状に配されたリング状シール部材であって、上記第2流路孔と第2ポート流路とを連通しこれらと外部との間のシールをする外側シール部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のガス制御バルブ。
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