JP3941285B2 - 孔あき板ガラスの取付け方法および連結方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔あき板ガラスの取付け方法および連結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーテンウォール構法等の外装構法において、孔あき板ガラスの孔に固定用ボルトを挿入し、支持金物を介して板ガラスを建築物の躯体に固定するDPG構法(ドット・ポイント・グレージング構法:孔あき板ガラス点支持構法)が、採光、視界の良さ等の理由で広く用いられている。また、該DPG構法において、板ガラス同士を中間膜を用いて接着した合わせ板ガラスを用いたものが、破損時の安全性の観点から増加している。
【0003】
また、最近では板ガラス自体を構造体とした構法として、複数枚の孔あき板ガラス同士を、孔を貫通するシャフトにより連結させ、リブガラスやガラス柱・梁等に使用することも徐々に増えている。これらの構法においても、板ガラス破損時の安全性の観点から、合わせ板ガラスが用いられることが多い。
【0004】
しかし、従来、複数枚の孔あき板ガラスからなる合わせ板ガラス等を、該ガラスの孔を貫通するシャフトを介して他の部材に取付ける際、孔あけ加工の精度上の問題から合わせ板ガラスを構成する2枚の板ガラスの孔位置がズレたり、複数枚の板ガラスにおいて板ガラスごとの孔位置がズレたりして、その孔の中心を合わせる調整に手間がかかる欠点がある。最悪の場合、シャフトを孔に貫通させることができず、施工が不可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記欠点の対処法として、一つは孔あけ加工時の加工精度を向上させることであり、他の一つは施工時に孔の中心を合わせる調整に工夫を図ることである。
しかし、前者は、孔あけ加工装置の装置コスト、加工タクト等の点で必ずしも容易ではなく、また全ての板ガラスを同一工場、同一装置で加工するとは限らず、装置の互換性の問題等もあり、容易に解決できるものではない。また、後者は、通常足場の悪い施工場所で、重量物である板ガラスを扱うことを意味し、容易な作業ではない。
また、施工場所で施工時に孔あけ加工をすることも理論上は可能ではあるが、現実的ではない。
【0007】
本発明は、従来技術が有する前記欠点を解消することを目的とし、孔あき板ガラスの取付け構法または連結方法において、孔にシャフトを貫通させる際に、孔位置のズレが多少あっても、該ズレに影響されず、該ズレを修正し容易にシャフトを貫通させる方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
複数枚の孔あき板ガラス同士を、構造物の部材とガラス孔を貫通するシャフトを介して連結し取付ける、孔あき板ガラスの取付け方法において、前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合する外側リングと、該外側リングに内接し、孔の中心が内側リングの中心と異なる孔を有し、該孔と中心を同じくする円であって該中心から該内側リングの外周円までの距離のうち最短距離を半径とする円以内の部分が板ガラスの表面と略一平面となる板厚を有し、少なくとも該内側リング同士が相接する内面側の前記部分以外の外側の部分は該部分との段差をもって形成される段差部をもって板厚方向に窪んだ平面を有する内側リングと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの内側リングを回転させ、それぞれのガラス孔内の前記内側リングの孔の中心を構造物の部材の連結位置に位置させた後に、シャフトを貫通させることを特徴とする孔あき板ガラスの取付け方法を提供する。
【0009】
この方法により、通常の孔あけ加工精度で孔あけ加工された板ガラスを用い、施工時に板ガラスを動かし、孔の中心を合わせる位置調整をせずにシャフトを貫通させ、板ガラス同士をシャフトを介して連結し、構造物の部材に取付けることが容易になる。また、このような構成とすることで、内側リングを同一面内でどのように回転させても、内側リングと相対する板ガラスとは接触しない。
【0010】
また、本発明は、複数枚の孔あき板ガラス同士を、ガラス孔を貫通するシャフトを介して連結する、孔あき板ガラスの連結方法において、前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合する外側リングと、該外側リングに内接し、孔の中心が内側リングの中心と異なる孔を有し、該孔と中心を同じくする円であって該中心から該内側リングの外周円までの距離のうち最短距離を半径とする円以内の部分が板ガラスの表面と略一平面となる板厚を有し、少なくとも該内側リング同士が相接する内面側の前記部分以外の外側の部分は該部分との段差をもって形成される段差部をもって板厚方向に窪んだ平面を有する内側リングと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの内側リングを回転させ、それぞれのガラス孔内の前記内側リングの孔の中心を一致させた後に、シャフトを貫通させることを特徴とする孔あき板ガラスの連結方法を提供する。
【0011】
この方法により、通常の孔あけ加工精度で孔あけ加工された板ガラスを用い、板ガラスを動かし、孔の中心を合わせる位置調整をせずにシャフトを貫通させ、板ガラス同士をシャフトを介して連結することが容易になる。また、このような構成とすることで、内側リングを同一面内でどのように回転させても、内側リングと相対する板ガラスとは接触しない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記孔あき板ガラスは、孔あき板ガラス同士を中間膜を用いて接着することによって構成される孔あき合わせ板ガラスであることが好ましい。
【0015】
すなわち、板ガラスは、合わせ板ガラスであることが破損時の安全性の観点から好ましいが、孔中心の異なる板ガラスからなる合わせ板ガラスであっても、上記方法によりシャフトを介して容易に連結でき、また、構造物の部材に取付けることが容易になる。なお、合わせ板ガラスは、強化板ガラスを用いた強化合わせ板ガラスであれば一層安全性の観点から好ましい。また、板ガラスは、2枚以上の板ガラスを周縁のスペーサを介して接合してなる複層ガラスであってもよい。
【0016】
また、本発明において、前記ガラス孔と前記偏心ダブルリングとの間に緩衝リングを介在させることが好ましい。
このような緩衝リングを使用することで、ガラス孔強度の安定、向上が図れる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
複数枚の孔あき板ガラスを用いた例として合わせ板ガラスを用いた例を示す。図1に本発明の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部断面図を、図2に本発明の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部正面図を、図3に本発明の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部背面図を、図4に本発明の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の、内側リングと外側リングとの嵌合部を示す要部断面図を、図5に本発明の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の分解斜視図をそれぞれ示す。なお、図1の合わせ板ガラスでは、板ガラス間の中間膜を省略して図示している。
【0018】
孔あき合わせ板ガラスのガラス孔2に、外側リング3と内側リング4とで構成される偏心ダブルリング5が挿入される。外側リング3の外径は、外側リング3がガラス孔2に若干の空隙をもって嵌合され得る値が好ましい。内側リング4は、外側リング3に内接し、孔の中心が内側リングの中心と異なるシャフト挿入孔7を有する。
【0019】
すなわち、内側リング4は、外側リング3から独立してガラス面と同一面内で回転でき、シャフト6挿入用のシャフト挿入孔7の中心が該リングの中心から一定の偏心量δだけ偏心されている。このような構成とすることで、内側リング4を回転させると、シャフト挿入孔7の中心は、ガラス孔2の中心を中心とした半径δの円の上を移動する偏心運動をする。
【0020】
したがって、図1〜図3に示されるように2枚の板ガラス1a、1bのガラス孔2a、2bの中心がずれている場合でも、いずれか、または双方の内側リング4a、4bを回転させシャフト挿入孔7a、7bの中心位置を調整することで、2枚の板ガラス1a、1bのシャフト挿入孔7a、7bの中心位置を一致させるか接近させることができる。これによりシャフト6の貫通が容易となる。
【0021】
偏心ダブルリング5がガラス孔2から脱落するおそれがある場合は、ガラス孔2と外側リング3との間の隙間に樹脂剤を充填し脱落を防ぐことができる。また、このようにガラス孔2と外側リング3との間に樹脂剤層を介在させると、ガラス孔強度が安定、向上する。
【0022】
すなわち、ガラス孔2の加工面に穿孔によって生じる細かい凹凸があると、該箇所に応力集中を生じやすく、その結果板ガラス1が破壊しやすくなる。しかし、偏心ダブルリング5を入れるべきガラス孔2の穿孔面に樹脂剤が存在すると、前記の細かい凹凸が樹脂剤により平坦化され、偏心ダブルリング5との接着面積が大きくなる。その結果、応力集中が生じにくくなり孔強度が安定、向上する効果が得られる。該樹脂材としてはエポキシ樹脂、その他の各種接着剤が好適である。
【0023】
内側リング4は、該リングの孔であるシャフト挿入孔7を貫通するシャフト6を介して構造物の部材と接合されるため、各種の応力に耐えうる強度、および十分な耐久性のある材料が好ましく、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属材料が望ましい。
【0024】
図1の要部断面図および図3の要部背面図に示されるように、偏心ダブルリング5を取付けた状態で、板ガラス1aの内側リング4aの、他の板ガラス1bの内側リング4bと接する面において、内側リング4aのシャフト挿入孔7aと同心で内側リング4aの外周円と内接する円(内側リング4aのシャフト挿入孔7aと中心を同じくする円であって、該中心から内側リング4aの外周円までの距離のうち最短距離を半径とする円)以内の部分は、板ガラス1aの表面と略同一平面となる板厚とし、前記部分以外の外側の部分は前記部分と1mm程度の段差をもって形成される段差部11aをもって板厚方向に窪んだ平面とする。
【0025】
このような構成とすることで、内側リング4aを同一面内でどのように回転させても、内側リング4aと相対する板ガラス1bとは接触しない。該段差部11は、板ガラス1bの内側リング4bにも設ける(11b)。なお、上記段差部11は、図1に示されるように、相接する内側面だけに形成するものであっても、両面に形成するものであってもよい。
【0026】
内側リング4には、たとえば図1、2に示すように、少なくとも2箇所以上の切り欠き12、12を設けておくことが望ましい。該切り欠き12、12に嵌合すべき突起を有する回転用治具を用いることにより、容易に内側リング4を回転できるからである。
【0027】
なお、回転のための手段は必ずしも上記切り欠き12、12である必要はない。たとえば、内側リング4の露出面に2箇所以上のピン孔を設けておき、内側リング4を回転させる際には、該当する箇所にピンを設けた回転ハンドルを用いる。すなわち、該ピンをピン孔に嵌合させた後に回転ハンドルを回せば、これに連れて内側リング4も回転する。
【0028】
外側リング3は、孔あき板ガラス1よりも軟質の材料、たとえばアルミニウム製であり、径方向の厚さ(該リングの内外径の差の1/2)が0.5〜10mmの同心円形状であることが好ましい。これにより、外側リング3と相対する板ガラス1とが接触しても(3aと1bまたは3bと1a)、または外側リング3の側面(外周面)とガラス孔2の側面(内周面)との接触でも板ガラスの強度低下を生じさせるような傷が容易につくことはない。
【0029】
図4の要部断面図に示されるように、板ガラス1の他の板ガラス1と接しない面において、内側リング4と外側リング3との嵌合部では、内側リング4の外周コーナー部には所定幅のテーパ状の面取り部13が施されており、外側リングの内周コーナー部で、前記面取り部13に対応する位置には、対応する形状のオーバーハング状のテーパ部14が形成される。これにより内側リング4が外部側へ脱落しないような構造になっている。
【0030】
また、内側リング4の面取り部13の角度α1をそれに対応する外側リング3のテーパ部14の角度α2よりも大きくすることにより、内側リング4の面取り部13と外側リング3のテーパ部14との接触面積を少なくできる。
【0031】
本発明の実施に際し、内側リング4をステンレス鋼を用いて作成し、外側リング3をアルミニウム材を用いて作成するなど、異なる金属材料を用いて外側リングと内側リングとを作成する場合には、個々の金属のイオン化傾向の違いにより電食を生じる。かかる電食を防止するため、内側リング4と外側リング3との接触面の少なくともいずれか一方の面、好ましくは双方の面にたとえばフッ素樹脂やアクリル樹脂等、適宜の絶縁材を用いて絶縁層を形成しておくのが望ましい。
【0032】
また、内側リング4と外側リング3を同一の金属材料を用いて作成する場合も、内側リング4の回転をより円滑とするため、内側リング4と外側リング3との接触面の少なくともいずれか一方の面、好ましくは双方の面にたとえばフッ素樹脂やアクリル樹脂等で、適宜のコーティングをするのが望ましい。
【0033】
ガラス孔2と外側リング3との間には、ガラス孔強度の安定、向上を目的として、通常のソーダライムシリケートガラスの縦弾性係数730,000kg/cm2よりもはるかに縦弾性係数の小さな緩衝リング21を挿入することが好ましい。たとえば、10,000〜200,000kg/cm2程度の縦弾性係数を持った材料を使用することが好ましい。
【0034】
こうした材料としては、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の耐久性に優れたエンジニアリングプラスチックが挙げられる。また、緩衝リング21の肉厚が過大であると、該緩衝リングに経時変化が生じることが懸念されるので、緩衝リングの肉厚は、0.05〜5mm程度とすることが好ましい。
【0035】
また、緩衝リング21を挿入する際、ガラス孔2と緩衝リング21との間、および緩衝リング21と外側リング3との間に生じる隙間にエポキシ樹脂等の接着剤を充填し、これらのリングがガラス孔からの脱落を防ぐことが好ましい。
【0036】
また、ガラス孔2と緩衝リング21または外側リング3との間に接着剤層を介在させると、ガラス孔強度が安定、向上する。すなわち、ガラス孔の加工面には穿孔によって細かい凹凸を生じ、該細かい凹凸に応力集中が生じて板ガラス1は破壊しやすくなる。そこで、ガラス孔2の加工面にエポキシ樹脂等の接着剤を塗布すると、凹凸がならされ、さらにリングとの接蝕面積が大きくなり孔強度がさらに安定、向上するという効果が得られる。
【0037】
以下に本発明の取付け方法の例を説明する。
図5に本発明の実施例の複数枚の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部分解斜視図を示す。孔あき板ガラス1a、1bのそれぞれの孔2a、2bに偏心ダブルリング5a、5bを挿入し、シャフト挿入孔7a、と7bの位置が一致するようにそれぞれの内側リング4a、4bのいずれか、または双方を回転させ、シャフト挿入孔7a、と7bの位置が一致した後、シャフト6を貫通させ、シャフト6で板ガラス1a、1b同士を連結させる。
【0038】
なお、本発明では、偏心ダブルリング5a、5bは、内側リング4a、4b、外側リング3a、3bとで構成されるが、実施例では、緩衝リング21a、21bを加え、前述の効果も付与させている。
【0039】
図6に、本発明の孔あき板ガラスの連結方法により、複数枚の合わせ板ガラスを連結させた状態の要部斜視図を示す。すなわち、1a、1bからなる合わせ板ガラス、1c、1dからなる合わせ板ガラス、1e、1fからなる合わせ板ガラス、1g、1hからなる合わせ板ガラス、を連結した状態を示す。なお、それぞれの合わせ板ガラス用の中間膜の図示は省略してある。
【0041】
図7に本発明の他の実施例の孔あき合わせ板ガラスの取付け方法の斜視図を示す。孔あき板ガラス1a、1bのそれぞれの孔2a、2bに偏心ダブルリング5a、5bを挿入し、支持金物22の孔とシャフト挿入孔7a、と7bの位置が一致するようにそれぞれの内側リング4a、4bのいずれか、または双方を回転させ、孔位置が一致した後、シャフト6を貫通させ、シャフト6を支持金物22に取付ける。
【0042】
なお、本実施例でも、偏心ダブルリング5a、5bは、内側リング4a、4b、外側リング3a、3bで構成されるが、緩衝リング21a、21bを加え、前述の効果も付与させている。また、合わせ板ガラス用の中間膜の図示は省略してある。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、孔あき板ガラスの取付け方法および連結方法において、ガラス孔にシャフトを貫通させる際に、シャフト挿入孔の位置のズレがあっても、該ズレを修正し容易にシャフトを貫通させる方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部断面図。
【図2】本発明の実施例の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部正面図。
【図3】本発明の実施例の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部背面図。
【図4】本発明の実施例の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の、内側リングと外側リングとの嵌合部を示す要部断面図。
【図5】本発明の実施例の孔あき板ガラスの取付け方法または連結方法の要部分解斜視図。
【図6】本発明の実施例の孔あき板ガラス(合わせ板ガラス)の連結方法の要部斜視図。
【図7】本発明の実施例の孔あき板ガラス(合わせ板ガラス)の取付け方法の要部斜視図。
【符号の説明】
1:板ガラス
2:ガラス孔
3:外側リング
4:内側リング
5:偏心ダブルリング
6:シャフト
7:シャフト挿入孔
11:段差部
12:切り欠き
13:面取り部
14:テーパ部
21:緩衝リング
22:支持金物
α1:面取り部の角度
α2:テーパ部の角度
Claims (4)
- 複数枚の孔あき板ガラス同士を、構造物の部材とガラス孔を貫通するシャフトを介して連結し取付ける、孔あき板ガラスの取付け方法において、
前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合する外側リングと、該外側リングに内接し、孔の中心が内側リングの中心と異なる孔を有し、該孔と中心を同じくする円であって該中心から該内側リングの外周円までの距離のうち最短距離を半径とする円以内の部分が板ガラスの表面と略一平面となる板厚を有し、少なくとも該内側リング同士が相接する内面側の前記部分以外の外側の部分は該部分との段差をもって形成される段差部をもって板厚方向に窪んだ平面を有する内側リングと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの内側リングを回転させ、それぞれのガラス孔内の前記内側リングの孔の中心を構造物の部材の連結位置に位置させた後に、シャフトを貫通させることを特徴とする孔あき板ガラスの取付け方法。 - 複数枚の孔あき板ガラス同士を、ガラス孔を貫通するシャフトを介して連結する、孔あき板ガラスの連結方法において、
前記孔あき板ガラスのそれぞれのガラス孔に嵌合する外側リングと、該外側リングに内接し、孔の中心が内側リングの中心と異なる孔を有し、該孔と中心を同じくする円であって該中心から該内側リングの外周円までの距離のうち最短距離を半径とする円以内の部分が板ガラスの表面と略一平面となる板厚を有し、少なくとも該内側リング同士が相接する内面側の前記部分以外の外側の部分は該部分との段差をもって形成される段差部をもって板厚方向に窪んだ平面を有する内側リングと、で構成される偏心ダブルリングをそれぞれのガラス孔に挿入し、前記偏心ダブルリングの内側リングを回転させ、それぞれのガラス孔内の前記内側リングの孔の中心を一致させた後に、シャフトを貫通させることを特徴とする孔あき板ガラスの連結方法。 - 前記孔あき板ガラスが、孔あき板ガラス同士を中間膜を用いて接着することによって構成される孔あき合わせ板ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の孔あき板ガラスの取付け方法、または請求項2に記載の孔あき板ガラスの連結方法。
- 前記ガラス孔と前記偏心ダブルリングとの間に緩衝リングを介在させることを特徴とする請求項1または3に記載の孔あき板ガラスの取付け方法、または請求項2に記載の孔あき板ガラスの連結方法。
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