JP3940992B2 - 線繰台用のブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、線繰台用のブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
線繰台は、例えば、電線、支線、光ファイバなどの線条が巻かれたドラムやリールなどの回転体を回転可能に支持するものであり、電線などの新設工事や張り替え工事などに用いられている。線繰台に支持されるドラムやリールなどの回転体は、例えば、円筒状部材の両端に、この円筒状部材の径より大きい径を有する円板状のフランジを備えたものである。このフランジは、円筒状部材の中心軸とほぼ同心に配置され、中心部に円筒状部材の中心軸に沿って線繰台のシャフトが挿入できる貫通孔が設けられている。この回転体の回転中心に設けられた貫通孔に、線繰台のシャフトが挿入され、回転体は、線繰台に回転可能に支持される。回転体に巻かれた線条は、線繰台に回転可能に支持された回転体が回転することにより回転体より繰り出される。
【0003】
ところで、電柱などに張られた電線などの張り替え工事などは、例えば、電柱に張られた既設電線の一方の端部を電線巻取車にセットし、他方の端部を線繰台に回転可能に支持されたドラムに巻かれた新設電線の端部と接続する。線繰台にドラムが支持された状態で電線巻取車を稼動させ既設電線を巻き取ると、既設電線に引っ張られてドラムが回転し、新設電線がドラムより引き出される。ドラムから引き出された新設電線は、電柱に張り上げられて架設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電線の張り替え作業などを中断、または、終了するため電線巻取車を停止すると、電線の巻き取りは中断されるが、電線巻取車により電線が牽引されて回転していたドラムは、電線巻取車が停止しても慣性力により暫くの間、回転が止まらない場合がある。このように、ドラムが空転すると、つまり、電線巻取車による電線の巻き取りが停止している状態でドラムが回転すると、余分な電線が供給されて電柱に架設された電線が垂れ下がり、他の電線や通信線、建物や地面と接触して電線を痛めてしまう場合がある。また、ドラムに巻かれた電線がほどけて、電線が乱巻となり電線に癖がついてしまう場合があり好ましくない。
【0005】
一方、ドラムの回転が停止している状態で電線巻取車を稼動させドラムに巻かれた新設電線を牽引する場合、線繰台に取り付けられたドラムが回転しないと、電線巻取車により引っ張られたドラムが線繰台ごと引き摺られたり、線繰台が転倒したりしてしまう。
【0006】
本発明の課題は、回転体に巻かれた線条が引き出されるときには回転体の回転を許容し、線条の引き出しが停止したときには速やかに回転体の回転を停止することができる線繰台用のブレーキ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を次の手段により解決する。つまり、本発明の線繰台用のブレーキ装置は、線繰台に着脱自在に固定可能な固定手段を有する基体と、この基体に支持された第1のブレーキ部材と、この第1のブレーキ部材に対向させて設けられた第2のブレーキ部材と、この第2のブレーキ部材を支持し、前記第1と第2のブレーキ部材が互いに接離する方向に摺動可能に前記基体に支持されたアーム部材と、このアーム部材を摺動させて前記第1と第2のブレーキ部材の間隔を調整する送り機構と備え、第1と第2のブレーキ部材の少なくとも一方は、第1と第2のブレーキ部材が互いに近付く方向に付勢するバネ部材を介して基体又はアーム部材にそれぞれ摺動自由に支持されてなる構成とする。
【0008】
このように構成することにより本発明の線繰台用のブレーキ装置は、線繰台に回転可能に支持された回転体と一体となって回転する円板状部材の周縁部が、第1のブレーキ部材と第2のブレーキ部材との間に位置するように固定手段により線繰台に固定し、送り機構により第2のブレーキ部材を移動して回転体の円板状部材を第1と第2のブレーキ部材で挟み込んで、第1と第2のブレーキ部材を円板状部材に押圧することにより慣性力で回転している回転体を止めることができる。このとき、第1と第2のブレーキ部材の少なくとも一方のブレーキ部材は、互いに近づく方向に付勢するバネ部材を介して摺動自由に支持されているため、送り機構により第1と第2のブレーキ部材が回転体の円板状部材に押圧されてもバネ部材が変形するので、ブレーキ部材と円板状部材との接触圧力が大きくなり過ぎるのを防ぐことができる。したがって、本発明の線繰台用のブレーキ装置によれば、回転体に巻かれた線条が引き出されるときには回転体の回転を許容し、線条の引き出しが停止したときには速やかに回転体の回転を停止するように、送り機構により送られるブレーキ部材の送り量を調節して、ブレーキ部材と円板状部材との摩擦力を調整することができる。
【0009】
また、本発明のブレーキ装置は、第1のブレーキ部材が基体に対向し、第2のブレーキ部材が第1のブレーキ部材と基体との間に配置され、送り機構が、基体に両端が軸支されたネジ棒部材と、このネジ棒部材に螺合するナットと、ネジ棒部材の一端に接合されたクランク状のハンドルとを備え、ナットがアーム部材と連結された構成とする。
【0010】
このように構成された送り機構は、ネジ棒部材をハンドルで軸線回りに回転させることにより、ネジ棒部材の軸方向に沿ってナット及びこのナットに接合されたアーム部材を移動させ、第1のブレーキ部材と第2のブレーキ部材との間隔を調整することができる。このとき、ネジ棒部材は基体に軸支されているので基体から突出することがない。このため、本発明のブレーキ装置は、基体から突出したハンドルやネジ棒部材に作業者が引っ掛ったりするのを低減することができる。
【0011】
また、本発明のブレーキ装置の固定手段は、基体に固定された一方の把持部材と、この一方の把持部材に対して連結ピンによりヒンジ状に開閉可能に連結された他方の把持部材と、この他方の把持部材をヒンジ状に開閉させて一方の把持部材との間に線繰台を狭持させる締結手段とを有し、一方の把持部材は、連結ピンの両端部を支持する距離をあけて設けられた2つの部材からなり、他方の把持部材は、一方の把持部材の2つの部材の間の連結ピンに連結され、かつ連結ピンの軸方向に移動可能に形成され、締結手段は、他方の把持部材の連結ピンの反対側の端部に連結ピンの軸方向と直交する方向に設けられた貫通孔と基体に形成されたU字状の切り欠きとに挿入される棒状部材と、この棒状部材の端部に設けられてU字状の切り欠きに係止可能な係止部と、この係止部の反対側の棒状部材の端部に切られたネジに螺合するナットからなり、U字状の切り欠きは、連結ピンの軸方向に沿って基体に複数形成されてなる構成とする。
【0012】
このように構成された固定手段は、棒状部材の他方の端部にナットを螺合した状態で他方の把持部材の貫通孔に棒状部材を挿入し、挿入された棒状部材の一方の端部を基体に形成されたU字状の切り欠きに係止して、ネジが切られた1本の棒状部材とナットにて把持部材を締結することにより、ブレーキ装置の線繰台への着脱を簡便にすることができる。また、他方の把持部材は、連結ピンにより軸方向に移動可能に連結されているので、ブレーキ装置の固定位置を変更せずに他方の把持部材のクランプする位置を変更することができる。このため、線繰台に対するブレーキ装置の取付可能範囲を広げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を適用してなる線繰台用のブレーキ装置の第1の実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を線繰台に装着した状態で示す側面図である。図2は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を線繰台に装着した状態で示す上面図である。図3は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す上面図である。図4は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す正面図である。図5は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す側面図である。
【0014】
本実施形態のブレーキ装置1は、図1及び図2に示すように、線繰台201に装着して使用するものである。線繰台201は、回転体、例えば、ドラム301などを回転可能に支持するものであり、ドラム301の回転中心軸に沿ってほぼ水平に挿入されるシャフト203と、このシャフト203を両側からほぼ直立した状態で支持する一対のサイドフレーム205と、このサイドフレーム205を連結する連結バー207などを有している。
【0015】
線繰台201のサイドフレーム205は、例えば、一対の中空の管状部材で略三角形状に形成され、各角部は円弧状に形成されている。この円弧状に形成された3つの角部をそれぞれ、上方角部209、前方角部211、後方角部213とすると、上方角部209には、上方フランジ215が設けられ、この上方フランジ215は、シャフト203が挿入可能な円筒状支持部材217、この円筒状支持部材217に固定されたナット219、このナット219に螺合して円筒状支持部材217に挿入されたシャフト203を固定するアイボルト221、円筒状支持部材217をサイドフレーム205に接合する接合部材223とにより構成されている。また、後方角部213の円弧の径は、前方角部211の円弧の径より大きく形成され、前方角部211及び後方角部213には、それぞれ前方フランジ225及び後方フランジ227が設けられ、これら前方フランジ225及び後方フランジ227は、連結バー207が挿入可能な円筒状支持部材217と、この円筒状支持部材217に固定されたナット219、このナット219に螺合して円筒状支持部材217に挿入された連結バー207を固定するアイボルト221、円筒状支持部材217をサイドフレーム205に接合する接合部材223とにより構成されている。
【0016】
線繰台201の底辺部229、つまり、サイドフレーム205の前方角部211と後方角部213の間の部分を水平にして線繰台201を設置した場合の前方角部211からシャフト203の鉛直下方までの底辺部229の部分を底辺前部231とし、後方角部213からシャフト203の鉛直下方までの底辺部229の部分を底辺後部233とすると、底辺前部231は、底辺後部233より長く形成されている。
【0017】
線繰台201に回転可能に支持されるドラム301は、例えば、円筒状に形成された胴体303、この胴体303の両端部にほぼ平行に設けられた円板状のフランジ305などにより構成されている。ほぼ平行に設けられた2枚の円板状のフランジ305は、対向するフランジ内面307及びその反対側のフランジ外面309を有し、胴体303の回転中心軸とほぼ直交すると共にほぼ同心に配置され、ドラム301の回転中心軸に沿って線繰台201のシャフト203が挿入可能な開口部が設けられている。また、フランジ305の直径は、胴体303の直径より大きく形成されているので、フランジ305の周縁部は胴体303の側面から張り出している。
【0018】
本実施形態のブレーキ装置1は、ドラム301を回転可能に支持する線繰台201に固定してドラム301の胴体303から張り出したフランジ305の周縁部を挟持するもので、線繰台201に着脱自在に固定可能なクランプ3を有する基体5と、この基体5に支持された第1のブレーキ部材7と、この第1のブレーキ部材7に対向させて設けられた第2のブレーキ部材9と、この第2のブレーキ部材9を支持し、第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材が互いに接離する方向に摺動可能に基体5に支持されたガイドロッド10と、このガイドロッド10を摺動させて第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9の間隔を調整する送り機構11と、第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9が互いに近づく方向に付勢するコイルスプリング13とを含んで構成されている。
【0019】
基体5は、図3乃至図5に示すように、送り機構11が設けられた基体前部14と第1のブレーキ部材7を支持する基体後部15により構成されている。基体前部14は、略箱状に形成され、基体後部15と接合する後方側壁17、第2のブレーキ部材9側に設けられたブレーキ部材側側壁19、送り機構11側に設けられた送り機構側側壁21、そして、クランプ3が固定された座部23などを含んで構成され、前方が開放されている。
【0020】
第1のブレーキ部材7を支持する基体後部15は、基体前部14の後方側壁17にほぼ直立した状態で接合された2枚の板状部材により形成されている。基体後部15を形成する2枚の板状部材は、基体前部14のブレーキ部材側側壁19と送り機構側側壁21の間隔より狭い間隔を有して、ほぼ平行に設けられている。基体後部15と基体前部14は、上端部が板状に形成された上板24、下端部が同じく板状に形成された座部23により連結されている。座部23は、基体5の上端部に設けられた上板24に対して斜めに設けられ、下面にはクランプ3が固定されている。
【0021】
クランプ3は、座部23の下面に固定された基体側把持部材25、この基体側把持部材25と共に線繰台201のフレームを挟持する下側把持部材27、基体側把持部材25に下側把持部材27を回動可能に連結する連結ピン29、クランプ3を締結する棒状部材105などを含んで構成されている。
【0022】
クランプ3の基体側把持部材25は、板状に形成され、下端中央部には、線繰台201のフレームが嵌合する凹部が設けられ、基体5の座部23の下面にほぼ直立した状態で接合されている。基体側把持部材25は、座部23の前方及び後方の端部に沿って、座部23の前方側と後方側にそれぞれほぼ平行に設けられている。また、基体側把持部材25は、第2のブレーキ部材9側の端部に連結ピン29が挿入可能な貫通孔が設けられ、この貫通孔に、ブレーキ部材側側壁19に沿って連結ピン29が挿入されている。
【0023】
基体側把持部材25と共に線繰台201のフレームを挟持する下側把持部材27は、基体側把持部材25と同様に板状に形成され、上端中央部には、線繰台201のフレームが嵌合する凹部が設けられている。また、下側把持部材27の一方の端部には、基体側把持部材25に挿入された連結ピン29が挿入可能な貫通孔が設けられている。この貫通孔に、連結ピン29が挿入されて下側把持部材27は、基体側把持部材25にヒンジ状に回動可能に連結される。また、下側把持部材27は、略矩形に形成された下側把持部材連結板33の端部に沿って、両端にそれぞれほぼ平行に直立した状態で接合されている。下側把持部材連結板33は、座部23に比べ、連結ピン29の軸方向に沿って延在する幅が狭く形成されている。このため、下側把持部材連結板33の端部に接合された2枚の下側把持部材27の間隔は、基体側把持部材25の間隔より狭く形成され、下側把持部材27及び下側把持部材連結板33は、2枚の基体側把持部材25の間を連結ピン29の軸方向に沿って摺動自在に連結ピン29に連結されている。
【0024】
また、クランプ3は、締結手段として、ネジが切られた1本の棒状部材105と、この棒状部材105のネジ部106に螺合する1つのナット107を有している。ネジが切られた棒状部材105は、一方の端部に基体5の座部23に係止可能な係止部109が形成され、他方の端部にネジ部106が形成されている。棒状部材105は、丸頭ボルトのように、係止部109が半球状に形成され、この半球状の係止部109の周縁部分が、棒状部材105の側方に張り出している。棒状部材105の係止部109を係止する基体5の座部23の送り機構11側の端部には、棒状部材105が挿入可能な2つのU字状の切り欠き113が形成されている。下側把持部材連結板33の送り機構11側の端部の、U字状の切り欠き113に対応する位置には、棒状部材105が挿入可能な貫通孔が設けられている。棒状部材105のネジ部106に螺合するナット107の側面には、U字状の板状部材108の先端部の対向する縁部が接合されている。
【0025】
1組のナット107と棒状部材105により締結されるクランプ3を有する基体5の基体後部15に支持された第1のブレーキ部材7は、ドラム301のフランジ外面309を押圧する外面用パッド47と、この外面用パッド47を着脱自在に固定する外面用パッド固定板51により構成されている。外面用パッドは、例えば、金属板で形成され、外面用パッド47の中央部には、内面用パッド35に向かって突出する突出部117が形成され、この突出部117の上方及び下方には、外面用パッド固定板51に当接するベース部119が形成されている。また、突出部117の先端部分と、ベース部119の間には、傾斜部123が形成されている。外面用パッド47を固定する外面用パッド固定板51は、略矩形の板状に形成され、2本のガイドロッド53により支持されている。
【0026】
第1のブレーキ部材7を支持する2本のガイドロッド53は、外面用パッド固定板51の外面用パッド47が固定された面の反対側の面に、ほぼ直立した状態で固定されている。外面用パッド固定板51に固定されたガイドロッド53は、基体5の基体後部15を構成する2枚の板状部材を貫通して設けられ、基体後部15から突出する2本のガイドロッド53の先端部には、基体後部15を貫通するガイドロッド53が基体後部15から抜けるのを防ぐワッシャ55が設けられ、第1のブレーキ部材7は、第2のブレーキ部材9と対向する方向に摺動可能に基体後部15に設けられている。また、ガイドロッド53には、外面用パッド47を内面用パッド35に向かって付勢するコイルスプリング13が設けられている。
【0027】
コイルスプリング13は、コイル状に形成されたバネ部材であり、外面用パッド固定板51と基体後部15との間に設けられ、コイルスプリング13の内部には、コイルスプリング13の軸方向に沿ってガイドロッド53が挿入されている。コイルスプリング13の内径は、ガイドロッド53の径より大きく形成されている。
【0028】
コイルスプリング13により付勢される第1のブレーキ部材7に対向して設けられた第2のブレーキ部材9は、ドラム301のフランジ内面307を押圧する内面用パッド35と、この内面用パッド35を着脱自在に固定する内面用パッド固定板39などにより形成されている。内面用パッド35は、例えば、金属板で形成され、外面用パッド47に向かって突出して形成された突出部117と、内面用パッド固定板39に当接するベース部119により構成され、外面用パッド47とほぼ同じ形状を有している。また、第2のブレーキ部材9は、この内面用パッド固定板39にほぼ直立した状態で、内面用パッド固定板39の内面用パッド35が固定された面の端部に連結されたガイドロッド10により支持されている。
【0029】
この内面用パッド固定板39に一方の端部が固定された2本のガイドロッド10は、第2のブレーキ部材9を支持するアーム部材であり、基体5の基体前部14のブレーキ部材側側壁19から基体前部14の内部に挿入されている。基体5の内部に挿入されたガイドロッド10は、他方の端部に2本のガイドロッド10を連結する連結板103が設けられ、第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9が互いに接離する方向に摺動可能に基体前部14に支持されている。
【0030】
このガイドロッド10を摺動させて第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9の間隔を調整する送り機構11は、ガイドロッド10の連結板103に接合されたナット63と、このナット63に螺合するネジ棒部材65と、このネジ棒部材65の一方の端部に接合されたクランク状のハンドル67とを含んで構成されている。ハンドル67に接合されたネジ棒部材65は、軸線回りに回転可能に、基体前部14のブレーキ部材側側壁19と送り機構側側壁21とにより軸支され、基体前部14の内部に格納されている。
【0031】
このような構成のブレーキ装置1の動作と本発明の特徴部について説明する。本実施形態のブレーキ装置1を線繰台201に取り付ける場合、線繰台201にドラム301をセットした後、線繰台201のサイドフレーム205の前方角部211と上方角部209の間の前方角部211側に、ブレーキ装置1のクランプ3の棒状部材105の係止部109を座部23から外した状態で、基体前部14の開放された前面が線繰台201の前方を向くように、ブレーキ装置1の基体側把持部材25を上方から当接させる。基体側把持部材25とサイドフレーム205が当接した状態で、前方角部211側から上方角部209側に向かってブレーキ装置1を滑らせて、内面用パッド35と外面用パッド47の間にドラム301のフランジ305の周縁部を挿入させる。このとき、第1のブレーキ部材7の外面用パッド47は、ドラム301のフランジ外面309に押圧されてガイドロッド53が基体後部15に向かって摺動して、コイルスプリング13が変形し外面用パッド47をドラム301のフランジ外面309に向かって付勢する。
【0032】
ドラム301のフランジ305を、内面用パッド35と外面用パッド47の間に挿入したら、クランプ3の棒状部材105の係止部109を座部23に設けられた切り欠き113に挿入して係止する。棒状部材105を座部23に係止させたら、ナット107とU字状の板状部材108により形成された空間内に、例えば、ペンチなどを挿入して、ナット107をネジ部106に螺合させクランプ3を締結し、基体側把持部材25と下側把持部材27で線繰台201のサイドフレーム205を把持して、ブレーキ装置1を線繰台201に固定する。
【0033】
ブレーキ装置1を線繰台201に固定したら、ハンドル67によりネジ棒部材65を回転させて、ナット63をブレーキ部材側側壁19から送り機構側側壁21に向かって移動させる。ナット63が移動すると、それに伴いナット63に接合された連結板103、この連結板103により他方の端部が連結されたガイドロッド10、このガイドロッド10の一方の端部に連結された内面用パッド固定板39、この内面用パッド固定板39に固定された内面用パッド35が、対向するドラム301のフランジ内面307に向かって移動し、内面用パッド35がフランジ内面307に当接する。内面用パッド35をフランジ内面307に当接させた状態で、更に、ハンドル67によりネジ棒部材65を回転させると、内面用パッド35がフランジ305の内面を押圧し、ドラム301が基体5側に移動する。
【0034】
ドラム301が基体5側に移動すると、ドラム301のフランジ外面309が外面用パッド47に押圧される。フランジ外面309により外面用パッド47に押圧されると、ガイドロッド53が摺動して外面用パッド47が基体後部15に向かって移動して、外面用パッド47が固定された外面用パッド固定板51がコイルスプリング13を基体後部15側に押縮する。押縮されたコイルスプリング13は、その弾性力により外面用パッド47をフランジ外面309に押圧する。
【0035】
このとき、送り機構11で第2のブレーキ部材9の送り量、つまり、ハンドル67で第2のブレーキ部材9を引き寄せる量を調整し、線繰台201に支持されたドラム301の電線311を引き出すとドラム301が回転して、電線311の引き出しを止めるとドラム301の回転が止まるように、外面用パッド47をフランジ305に押圧する弾性力を調節する。ドラム301から電線311を引き出す場合、図1及び図2に示すように、電線311は、線繰台201の前方へ向かって繰り出すように牽引して、ドラム301の上端部が線繰台201の前方端部に向かって回転する方向へドラム301を回転させる。つまり、図1においては、ドラム301が反時計周りに回転するようにドラム301と線繰台201にセットし、ドラム301から電線311を図面の左方に牽引する。
【0036】
ところで、電線などの張り替え作業の間は、架設された電線の自重などにより張力がドラム301に巻かれた電線311にかかり、電線311がドラムから繰り出される場合がある。巻き取り作業を行っていないにもかかわらず、電線311がドラム301から繰り出されると、架線途中の電線311が垂れ下がってしまう。
【0037】
このため、電線311の張り替え作業中、作業者は、木片などをドラム301のフランジ305の縁部に押し付たり、線繰台201に設けられたブレーキなどで電線巻取車の巻き取り速度に合わせて、ドラム301の回転を調整し、巻き取りを停止した場合など、電線巻取車の巻き取り停止に合わせてドラム301の回転を止めて空転を抑制し、電線311の垂れ下がりやドラム301に巻かれた電線311がほどけ乱巻きなるのを防いでいる。
【0038】
しかし、このような方法では、作業者を線繰台201にそれぞれ配置する必要があり、また、ドラム301の空転を抑制するため、木片などをドラム301のフランジ305の縁部に押し付たりすると、押え付けている木片が外れた場合にドラム301に巻かれた電線などを破損してしまうことがある。
【0039】
これに対し、本実施形態のブレーキ装置1は、送り機構11によりガイドロッド10を摺動する送り量を調整して、内面用パッド35及び外面用パッド47をフランジ305に押圧する弾性力を制御することができる。このため、ドラム301に巻かれた電線311が引き出されるときにはドラム301の回転を許容し、電線311の引き出しが停止したときには速やかにドラム301の回転を停止するように、内面用パッド35及び外面用パッド47とドラム301のフランジ305との摩擦力を調整することができる。したがって、本実施形態のブレーキ装置1によれば、人手を介さず線繰台201に搭載されたドラム301の空転を抑制することができ、電線の張り替えや新設などの配電作業を省力化することができる。更に、ドラム301を押え付けていた木片が作業中に外れるなどして、木片が電線と接触し電線が破損するのを防ぐことができる。
【0040】
また、ドラム301が木製の場合、例えば、フランジ305は、板状部材が張り合わされて形成されているため、フランジ305の厚みにはばらつきがあるが、本実施形態のブレーキ装置1は、内面用パッド35と外面用パッド47で挟み込み、外面用パッド47をコイルスプリング13の弾性力でフランジ外面309に押圧させているので、フランジ305の厚みにばらつきがあっても外面用パッド47がフランジ305の厚みに対応して、摩擦力の変化を抑制することができる。このため、線繰台201に支持されたドラム301から電線311が引き出されてドラム301が回転し、送り量を設定した部分より厚い部分が内面用パッド35と外面用パッド47に挟み込まれても、コイルスプリング13が変形して接触圧力の上昇を抑制し、ドラム301がロックするのを回避して電線巻取車などにより電線311が引っ張られたドラム301が線繰台201ごと引き摺られたり、線繰台201が転倒したりするのを防ぐことができる。
【0041】
更に、本実施形態のブレーキ装置1のクランプ3は、基体側把持部材25と下側把持部材27を、一組の締結手段、つまり、ネジ部106が設けられた棒状部材105とネジ部106に螺合するナット107とで締結することができるので、ブレーキ装置1の線繰台への着脱が容易となる。
【0042】
また、線繰台201には、図1に示すように、上方フランジ215や前方フランジ225や補強フレーム235が設けられているが、ドラム301の大きさによっては、ブレーキ装置1をこれら上方フランジ215や前方フランジ225や補強フレーム235の近傍に固定しなければならない場合がある。このような場合、本実施形態のブレーキ装置1は、下側把持部材27などが上方フランジ215や前方フランジ225や補強フレーム235と干渉しない方へ、下側把持部材27を丸棒上部材29の軸方向に沿って移動して、棒状部材105を一方の切り欠き113に挿入し、係止部109を座部23に係止して、基体側把持部材25と下側把持部材27を締結する。このように、本実施形態のクランプ3は、両基端側把持部材25に渡設された連結ピン29に、下側把持部材27が連結ピン29の軸方向に沿って移動可能に連結されているので、線繰台201に対するブレーキ装置1の位置を変えることなく、下側把持部材27の位置を変えてブレーキ装置1を線繰台201に固定することができるので、線繰台201に対するブレーキ装置1の取付可能範囲を広げることができる。
【0043】
加えて、本実施形態のブレーキ装置1は、基体側把持部材25と下側把持部材27を締結するナット107にU字状の板状部材108が接合されているため、レンチやスパナなどの道具を用いることなく、ペンチや棒状の部材などを挿入してナット107を棒状部材105のネジ部106に螺合させ、基体側把持部材25と下側把持部材27を締結し、ブレーキ装置1を線繰台201に容易に固定することできる。更に、ナット107に接合された板状部材108は、U字状に形成されているため、蝶ナットなどと比べて幅が狭く形成されているので、棒状部材105のネジ部106にナット107を捩じ込む際にU字状の板状部材108を回転させても、線繰台201の補強フレーム235などに干渉しにくい。
【0044】
また、線繰台201には、様々な大きさのドラム301が支持される。ドラム301の大きさが変わっても、線繰台201のサイドフレーム205からフランジ外面309までの距離は、両サイドフレーム205の間隔を調整してドラム301を支持することによりほとんど変わらない。しかし、ドラム301の大きさが異なるとフランジ305の厚さが異なる場合があり、フランジ305の厚さが変わると、サイドフレーム205からフランジ内面307までの距離が異なる。このような場合、本実施形態のブレーキ装置1は、フランジ内面307側に配置される第2のブレーキ部材9を摺動可能に基体5に設け、第2のブレーキ部材9を送り機構11により摺動することができるので、フランジ305の厚さの変化に対応することができる。したがって、本実施形態のブレーキ装置1は、様々な大きさのドラム301に適用することができる。
【0045】
更に、本実施形態のブレーキ装置1ように、線繰台201に回転可能に支持されたドラム301と一体となって回転するフランジ305を挟んで、対向する位置に設けられた内面用パッド35及び外面用パッド47に、それぞれ対向するパッド35、47に向かって突出する突出部117を形成し、この突出部117の先端側から基端側にかけて形成された面のうち、少なくともフランジ305の回転方向に対向する部分と、フランジ305の面のうち、パッド35、47と対向する部分との間の角度を90度より小さくして、フランジ305の回転方向に対向する側の突出部117とベース部119の間の面を斜めに形成し、傾斜部123を設ける。これにより、ドラム301のフランジ内面307やフランジ外面309に凹凸があっても、電線311が引き出されてドラム301が回転している間、内面用パッド35や外面用パッド47にフランジ305の凹凸が引っ掛るのを防ぐことができる。このため、回転するフランジ305の凹凸に内面用パッド35や外面用パッド47が引掛り、ドラム301の回転が止まり、ドラム301が引っ張られて、線繰台201ごと引き摺られたり、線繰台201が転倒したりするのを防止することができる。更に、回転するフランジ305の凹凸に内面用パッド35や外面用パッド47の端部が引っ掛って、内面用パッド35、外面用パッド47、ドラム301のフランジ305が剥離、損傷するのを防ぐことができる。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明を適用してなる線繰台用のブレーキ装置の第2の実施形態について図6乃至図8を参照して説明する。図6は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す上面図である。図7は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す正面図である。図8は、本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す側面図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一のものには同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成及び特徴部などについて説明する。
【0047】
本実施形態が第1の実施形態と相違する点は、第1のブレーキ部材7をドラム301のフランジ内面307に、第2のブレーキ部材9をフランジ外面309に対向するように配置し、第2のブレーキ部材9を支持するアーム部材をガイドロッド53で構成したことにある。すなわち、本実施形態の送り機構11は、図6及び図7に示すように、第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9が互いに接離する方向に摺動可能に基体5に支持されたガイドロッド53を摺動させて、第1のブレーキ部材7と第2のブレーキ部材9の間隔を調整することができる。
【0048】
本実施形態のブレーキ装置100は、線繰台201に着脱自在に固定可能なクランプ3を有する基体5と、この基体5に固定された第1のブレーキ部材7と、この第1のブレーキ部材7に対向させて基体5に移動可能に設けられた第2のブレーキ部材9と、この第2のブレーキ部材9を移動させて第1のブレーキ部材7との間隔を調整する送り機構11と、第2のブレーキ部材9を第1のブレーキ部材7の方向へ付勢するコイルスプリング13とを含んで構成されている。
【0049】
基体5は、図6乃至図8に示すように、断面が略矩形の枠状に形成され、第1のブレーキ部材7が固定される前方側壁15、この前方側壁15に対向する位置に設けられた後方側壁17、第1及び第2のブレーキ部材9側に設けられたブレーキ部材側側壁19、送り機構11側に設けられた送り機構側側壁21、そして、クランプ3が固定された座部23などを含んで構成されている。
【0050】
クランプ3は、基体側把持部材25と下側把持部材27が2本のボルトで締結されることにより、線繰台201のサイドフレーム205を把持してブレーキ装置1を線繰台201に固定する。
【0051】
また、下側把持部材27は、略矩形に形成された下側把持部材連結板33の端部に沿って、両端にそれぞれほぼ平行に直立した状態で接合されている。この下側把持部材27が接合された下側把持部材連結板33の、連結ピン29に連結された側の端部の反対側の端部には、基体側把持部材25と下側把持部材27を締結するボルト31が挿入可能な2つの貫通孔が設けられている。この2つの貫通孔に挿入されたボルト31が螺合するネジ穴が基体5の座部23に設けられている。座部23に設けられたネジ穴は、下側把持部材連結板33に形成された2つの貫通孔に対向する位置に形成されている
【0052】
第1のブレーキ部材7は、基体5の前方側壁15にボルト43及びワッシャ44で固定され、ドラム301のフランジ内面307を押圧する内面用パッド35と、この内面用パッド35を着脱自在に固定する内面用パッド固定板39と、この内面用パッド固定板39を支持する基体固定板41とにより構成されている。内面用パッド35、内面用パッド固定板39、及び、基体固定板41は、それぞれ略矩形の板状に形成され、内面用パッドは、例えば、圧縮アスベストなどの摩擦材で形成され、基体固定板41には、第1のブレーキ部材7を基体5に固定するボルト43が挿入可能な4つの長穴45が設けられている。基体固定板41に設けられた長穴45は、長手方向の軸線が内面用パッド35の面とほぼ直交する方向に形成されている。基体固定板41と内面用パッド固定板39は、互いの面がほぼ直交した状態で接合され、断面L字状に形成されている。
【0053】
第2のブレーキ部材9は、ドラム301のフランジ外面309を押圧する外面用パッド47と、この外面用パッド47を着脱自在に固定する外面用パッド固定板51とにより構成されている。外面用パッド47と外面用パッド固定板51は、それぞれ内面用パッド35や内面用パッド固定板39と同様に、略矩形の板状に形成され、外面用パッドは、例えば、圧縮アスベストなどの摩擦材で形成され、外面用パッド固定板51は、2本のガイドロッド53により基体5に支持されている。
【0054】
第2のブレーキ部材9を基体5に支持する2本のガイドロッド53は、外面用パッド固定板51の外面用パッド47が固定された面の反対側の面に、ほぼ直立した状態で接合されている。外面用パッド固定板51に接合されたガイドロッド53は、基体5のブレーキ部材側側壁19から基体5の内部に挿入され、送り機構側側壁21から基体5の外部に向かって突出して設けられている。送り機構側側壁21から基体5の外部に向かって突出する2本のガイドロッド53の先端部には、基体5から抜けるのを防ぐワッシャ55が設けられている。また、ガイドロッド53は、外面用パッド固定板51と接合される端部を有する基端側部分57と、ワッシャ55が設けられる先端部を有する先端側部分59とにより構成されている。ガイドロッド53の先端側部分59の径は、基端側部分57の径より小さく形成され、基端側部分57と先端側部分59の接合部には段差61が形成されている。このガイドロッド53の段差61から先端側の先端側部分59に、外面用パッド47を内面用パッド35に向かって付勢するコイルスプリング13が設けられている。
【0055】
コイルスプリング13の内部には、コイルスプリング13の軸方向に沿ってガイドロッド53の先端側部分59が挿入されている。コイルスプリング13の内径は、ガイドロッド53の先端側部分59の径より大きく、基端側部分57の径より小さく形成されている。
【0056】
送り機構11は、基体5の送り機構側側壁21に接合されたナット63と、このナット63に螺合するネジ棒部材65と、このネジ棒部材65の一方の端部に接合されたクランク状のハンドル67と、ネジ棒部材65の他方の端部に押圧される押圧板69とを含んで構成されている。略板状に形成された押圧板69は、ブレーキ部材側側壁19や送り機構側側壁21とほぼ平行に設けられ、ガイドロッド53が摺動可能な2つの貫通孔を有している。この貫通孔の開口部の径は、コイルスプリング13の外径より小さく形成されている。押圧板69は、この2つの貫通孔にガイドロッド53が挿入された状態で、ガイドロッド53の軸方向に沿って摺動可能なように基体5の内部に格納されている。このように、送り機構11は、ネジ棒部材65がナット63に螺合された状態で基体5の内部に挿入され、ネジ棒部材65の他方の端部が基体5の内部の押圧板69に当接して設けられている。
【0057】
このような構成のブレーキ装置100の動作と本発明の特徴部について説明する。本実施形態のブレーキ装置100を線繰台201に取り付ける場合、線繰台201にドラム301をセットした後、ブレーキ装置100のクランプ3のボルト31を外した状態で、基体固定板41が線繰台201の前方を向くように、ブレーキ装置100の基体側把持部材25を上方から当接させる。内面用パッド35と外面用パッド47の間にドラム301のフランジ305の周縁部を挿入させるとき、第1のブレーキ部材7の固定用のボルト43を締結せずに、第1のブレーキ部材7を移動可能な状態とし、送り機構11のネジ棒部材65を基体5から突出させ、押圧板69を基体5の送り機構側側壁21に近接した状態にしておく。
【0058】
ドラム301のフランジ305を、内面用パッド35と外面用パッド47の間に挿入したら、クランプ3のボルト31を、基体5の座部23に設けられたネジ穴に螺合させ、基体側把持部材25と下側把持部材27で線繰台201のサイドフレーム205を把持して、ブレーキ装置100を線繰台201に固定する。
【0059】
ブレーキ装置100を線繰台201に固定したら、内面用パッド35を対向するドラム301のフランジ内面307に向かって移動させ、フランジ内面307に当接させた状態で第1のブレーキ部材7をボルト43で基体5に固定する。第1のブレーキ部材7を基体5に固定したら、ハンドル67によりネジ棒部材65を回転させて基体5の内部に捩じ込み、押圧板69を送り機構側側壁21からブレーキ部材側側壁19に向かって移動させる。ネジ棒部材65が捩じ込まれるにともない移動する押圧板69は、ガイドロッド53により案内されガイドロッド53の軸方向に沿って、基体5の内部を送り機構側側壁21からブレーキ部材側側壁19に向かって摺動する。
【0060】
押圧板69がブレーキ部材側側壁19に向かって摺動すると、コイルスプリング13の一方の端部が押圧板69と当接し、押圧板69とともにコイルスプリング13は、ガイドロッド53の軸方向に沿って移動して、コイルスプリング13の他方の端部がガイドロッド53の段差61に当接する。このようにネジ棒部材65、押圧板69、コイルスプリング13、ガイドロッド53がそれぞれ当接した状態から、更に、ハンドル67によりネジ棒部材65を基体5の内部に捩じ込むと、ガイドロッド53が摺動して外面用パッド47が内面用パッド35に向かって移動して、外面用パッド47は、線繰台201に回転可能に支持されたドラム301のフランジ外面309に当接する。外面用パッド47がフランジ305に当接した状態で、更に、ハンドル67によりネジ棒部材65を捩じ込むと、押圧板69がコイルスプリング13を押縮して、コイルスプリング13は、その弾性力により外面用パッド47をフランジ305に押圧する。
【0061】
このとき、送り機構11で第2のブレーキ部材9の送り量、つまり、ハンドル67によるネジ棒部材65の捩じ込み量を調整して、線繰台201に支持されたドラム301の電線311を引き出すとドラム301が回転し、電線311の引き出しを止めるとドラム301の回転が止まるように、フランジ305を押圧する弾性力を調節する。
【0062】
このように、本実施形態のブレーキ装置100は、送り機構11により外面用パッド47の送り量を調整して、外面用パッド47及び内面用パッド35をフランジ305に押圧する弾性力を制御することができる。このため、本実施形態のブレーキ装置100は、ドラム301に巻かれた電線311が引き出されるときにはドラム301の回転を許容し、電線311の引き出しが停止したときには速やかにドラム301の回転を停止するように、内面用パッド35及び外面用パッド47とドラム301のフランジ305との摩擦力を調整することができる。
【0063】
本発明のブレーキ装置のクランプは、線繰台に着脱自在にブレーキ装置を固定できるクランプであれば、第1及び第2の実施形態のクランプ3の構成に限らず、様々な構成とすることができる。この場合、第2の実施形態のように、複数のボルトで基体側把持部材25と下側把持部材27を締結するよりは、第1の実施形態のように、1組の棒状部材105とナット107により基体側把持部材25と下側把持部材27を締結する方が、線繰台201に対してブレーキ装置の着脱が容易になるので好ましい。更に、第1の実施形態のクランプ3は、棒状部材105を座部23の切り欠き113に嵌合し、係止部109を座部23に係止して基体側把持部材25と下側把持部材27を締結するので、第2の実施形態のように、座部23に形成されたネジ穴にボルト31を捩じ込んで基体側把持部材25と下側把持部材27を締結する場合に比べ、より簡便に線繰台201にブレーキ装置を着脱することができる。
【0064】
本発明のブレーキ装置は、線繰台に支持される様々な大きさのドラムの様々なフランジの厚さに対応できる構成であれば、第1及び第2の実施形態の構成に限らず様々な構成とすることができる。第2の実施形態のブレーキ装置100は、フランジ内面307とサイドフレーム205との間の距離に合わせて、内面用パッド35の位置を調整する場合、第1のブレーキ部材7を固定するボルト43を緩めたり締めたりする作業が発生してしまう。これに対し、第1の本実施形態のブレーキ装置1は、送り機構11によりブレーキ部材9を支持するガイドロッド10を摺動することにより、内面用パッド35の位置を容易に調整することができる。
【0065】
また、第1及び第2の実施形態のコイルスプリング13は、外面用パッド47を内面用パッド35に近づく方向へ付勢するように、ガイドロッド53に設けられているが、本発明のブレーキ装置のコイルスプリングは、内面用パッドを外面用パッドへ近づく方向へ付勢するように内面用パッド側に、また、外面用パッド側と内面用パッド側の両側にコイルスプリングを設けることができる。
【0066】
また、第1及び第2の実施形態は、バネ部材としてコイルスプリング13を設けているが、本発明のブレーキ装置のバネ部材は、コイルスプリングに限らず、板バネやゴムなどの様々なバネ部材を適用することができる。
【0067】
また、第1及び第2の実施形態の送り機構11は、ネジ棒部材65とこれを軸線回りに回転させるクランク状のハンドル67により構成しているが、本発明のブレーキ装置の送り機構は、第1及び第2の実施形態の構成に限らず、てこ棒や油圧などの様々な構成を適用することができる。第2の実施形態のように、送り機構11のネジ棒部材65と螺合するナット63を送り機構側側壁21に接合した場合、内面用パッド35と外面用パッド47の間隔を広げた状態では、ネジ棒部材65が基体5から突出する。基体5からネジ棒部材65が突出していると、作業者がこれに引っ掛ったして送り機構11を破損してしまう場合がある。これに対し、第1の実施形態のブレーキ装置1の送り機構11のネジ棒部材65は、軸線回りに回転可能に基体5に軸支され、基体5の内部に格納されているので、ネジ棒部材65が基体5から突出することがないので好ましい。
【0068】
また、第1の実施形態は、コイルスプリング13と送り機構11を並列に配置し、それぞれ第1のブレーキ部材7を付勢し、第2のブレーキ部材9を支持するガイドロッド10を摺動させている。これに対し、第2の実施形態は、コイルスプリング13と送り機構11が直列に配置され、コイルスプリングは第2のブレーキ部材9を付勢し、送り機構11は、第2のブレーキ部材9を支持するガイドロッド53を摺動させている。本発明のブレーキ装置は、第1の実施形態のように、バネ部材と送り機構を並列に配置すると、第2の実施形態のようにバネ部材と送り機構を直列に配置する場合に比べ、線繰台の測方外側へ突出するブレーキ装置の突出部分が大型化するのをするのを防ぐことができるので、作業者が線繰台に固定されたブレーキ装置に引っ掛ったりするのを防止することができる。
【0069】
また、本発明のブレーキ装置のパッドは、第1の実施形態の金属部材や第2の実施形態の摩擦材に限らず、様々な材質のパッドを適用することができる。第2の実施形態のように、摩擦材をブレーキシューとしてドラムのフランジに押圧するとフランジが削れてしまう。これに対し、第1の実施形態の金属板のパッドは、フランジに押圧してもフランジが摩耗しにくいので好ましい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、回転体に巻かれた線条が引き出されるときには回転体の回転を許容し、線条の引き出しが停止したときには速やかに回転体の回転を停止することができる線繰台用のブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を線繰台に装着した状態で示す側面図である。
【図2】本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を線繰台に装着した状態で示す上面図である。
【図3】本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す上面図である。
【図4】本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図5】本発明を適用してなるブレーキ装置の第1の実施形態の概略構成を示す側面図である。
【図6】本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す上面図である。
【図7】本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図8】本発明を適用してなるブレーキ装置の第2の実施形態の概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1、100 ブレーキ装置
3 クランプ
5 基体
7 第1のブレーキ部材
9 第2のブレーキ部材
10、53 ガイドロッド
11 送り機構
13 コイルスプリング
35 内面用パッド
47 外面用パッド
63 ナット
65 ネジ棒部材
67 ハンドル
Claims (2)
- 線繰台に着脱自在に固定可能な固定手段を有する基体と、
該基体に支持された第1のブレーキ部材と、
該第1のブレーキ部材に対向させて設けられた第2のブレーキ部材と、
該第2のブレーキ部材を支持し、前記第1と第2のブレーキ部材が互いに接離する方向に摺動可能に前記基体に支持されたアーム部材と、
該アーム部材を摺動させて、前記第1と第2のブレーキ部材の間隔を調整する送り機構とを備え、
前記第1と第2のブレーキ部材の少なくとも一方は、前記第1と第2のブレーキ部材が互いに近付く方向に付勢するバネ部材を介して前記基体又は前記アーム部材にそれぞれ摺動自由に支持されてなり、
前記固定手段は、前記基体に固定された一方の把持部材と、該一方の把持部材に対して連結ピンによりヒンジ状に開閉可能に連結された他方の把持部材と、該他方の把持部材をヒンジ状に開閉させて前記一方の把持部材との間に前記線繰台を狭持させる締結手段とを有し、
前記一方の把持部材は、前記連結ピンの両端部を支持する距離をあけて設けられた2つの部材からなり、
前記他方の把持部材は、前記一方の把持部材の2つの部材の間の前記連結ピンに連結され、かつ該連結ピンの軸方向に移動可能に形成され、
前記締結手段は、前記他方の把持部材の前記連結ピンの反対側の端部に前記連結ピンの軸方向と直交する方向に設けられた貫通孔と前記基体に形成されたU字状の切り欠きとに挿入される棒状部材と、該棒状部材の端部に設けられて前記U字状の切り欠きに係止可能な係止部と、該係止部の反対側の棒状部材の端部に切られたネジに螺合するナットからなり、
前記U字状の切り欠きは、前記連結ピンの軸方向に沿って前記基体に複数形成されてなる線繰台用のブレーキ装置。 - 前記第1のブレーキ部材は、前記基体に対向し、
前記第2のブレーキ部材は、前記第1のブレーキ部材と前記基体との間に配置され、
前記送り機構は、前記基体に両端が軸支されたネジ棒部材と、該ネジ棒部材に螺合するナットと、前記ネジ棒部材の一端に接合されたクランク状のハンドルとを備え、
前記ナットは、前記アーム部材と連結されたことを特徴とする請求項1に記載の線繰台用のブレーキ装置。
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