JP3940657B2 - 動画像符号化方法と装置及び動画像復号化方法と装置 - Google Patents

動画像符号化方法と装置及び動画像復号化方法と装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、複数の参照フレームを利用して動き補償予測を行う動画像符号化方法と装置及び復号化方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像の圧縮符号化技術として、MPEG(Motion Picture Experts Groupe)方式が実用化されている。MPEG方式は、基本的に動き補償予測とDCT変換及び可変長符号化を組み合わせて符号化を行う方式であり、MPEG1,MPEG2及びMPEG4が規格化されている。
【0003】
動き補償予測では、入力画像信号を複数の画素からなる画素ブロック(予測対象ブロックという)に分割し、予測対象ブロック毎に参照フレームからの動きを示す動きベクトルを求めて動き補償を行い、予測画像信号を生成する。予測対象ブロックの形状は符号化方式によって異なり、例えばMPEG1では16×16画素、MPEG2では16×16画素または16×8画素、MPEG4では16×16画素または8×8画素にそれぞれ制限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
動画像符号化においては、符号化効率のより一層の向上が要求されている。このためには選択可能な予測対象ブロックの形状を増やしたり、動き補償予測に用いる参照フレームの選択肢を増やしたりすることで、予測効率を上げればよい。すなわち、予測対象ブロック毎に選択可能な予測モードの数を増やして、より予測効率の高い予測モードを選択することで、符号化効率の向上を図ることができる。しかしながら、予測対象ブロック毎に様々な予測モードを選択可能にすると、予測モードの種類の増加に伴い、予測モード情報を符号化するオーバーヘッドの符号量が増大するという問題がある。
【0005】
本発明は、符号化のオーバヘッドの増加を抑えつつ予測効率を向上させて、より高い符号化効率を実現できる動画像符号化方法と装置及び復号化方法と装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は入力画像信号の符号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像符号化方法において、予測対象ブロック毎に、予測対象ブロック形状と単一または複数の参照フレームからの動き補償予測との組み合わせからなる複数の予測モードから一つの予測モードを選択し、選択された予測モードに従って予測対象ブロックの動き補償予測を行い、符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、複数の予測モードと予測モードインデックスを対応付けた複数の予測モードテーブルのうちの少なくとも一つの予測モードテーブルを参照して、選択された予測モードに対応する予測モードインデックスを符号化する。
【0007】
ここで、複数の予測モードテーブルは、複数の参照フレームをそれぞれ示すために同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1及び第2の参照リストの両方により動き補償予測に用いる参照フレームを規定する第1の予測モードテーブルと、第1及び第2の参照リストの一方のみにより動き補償予測に用いる参照フレームを規定する第2の予測モードテーブルとを含む。
【0008】
予測モードインデックスの符号化のために、符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に複数の予測モードテーブルから一つの予測モードテーブルを選択し、選択した予測モードテーブルを参照して予測モードインデックスを符号化してもよい。
【0009】
動き補償予測に際しては、さらに選択された予測モードテーブルを示すテーブルインデックスを符号化してもよい。予測モードテーブルの選択は、複数の参照フレームが符号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来の両方のフレームであるか、あるいは符号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来のいずれか一方のみのフレームであるかに応じて、該選択する一つの予測モードテーブルを決定することもできる。
【0010】
また、本発明は復号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像復号化方法において、予測対象ブロック毎に符号化された予測モードインデックスを復号化し、予測対象ブロック形状と単一または複数の参照フレームからの動き補償予測との組み合わせからなる複数の予測モードと予測モードインデックスを対応付けた複数の予測モードテーブルのうちの少なくとも一つの予測モードテーブルを参照して、復号化された予測モードインデックスに対応する予測モードを選択し、選択された予測モードに従って予測対象ブロックの動き補償予測を行う。
【0011】
を具備する動画像復号化方法。
【0012】
ここで、複数の予測モードテーブルは、複数の参照フレームをそれぞれ示すために同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1及び第2の参照リストの両方により動き補償予測に用いる参照フレームを規定する第1の予測モードテーブルと、第1及び第2の参照リストの一方のみにより動き補償予測に用いる参照フレームを規定する第2の予測モードテーブルとを含む。
【0013】
予測モードインデックスの符号化のために、符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、複数の予測モードテーブルから一つの予測モードテーブルを選択し、選択された予測モードテーブルを参照して予測モードインデックスを符号化してもよい。
【0014】
動き補償予測に際しては、符号化されたテーブルインデックスを復号化し、復号化されたテーブルインデックスに従って一つの予測モードテーブルを選択するようにしてもよい。予測モードテーブルの選択は、複数の参照フレームが復号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来の両方のフレームであるか、あるいは復号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来のいずれか一方のみのフレームであるかに応じて、選択する一つの予測モードテーブルを決定することもできる。
【0015】
各予測モードテーブルとして、取り得る予測モードのサブセット、参照フレームの構成により発生しない予測モードを削減したもの、あるいは予測モードの並べ替えを行ったテーブルを用い、符号化対象フレーム毎あるいは符号化対象フレームの領域毎に、予測モードの選択状況に応じて適切な予測モードテーブルを選択することで、予測モードインデックスを符号化するための符号量を削減することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(符号化側の構成)
図1に、本発明の一実施形態に係る動画像符号化方法を実施する装置の構成を示す。図1に示す動画像符号化装置は、ハードウェアで実現してもよいし、コンピュータを用いてソフトウェアにより実行してもよい。一部の処理をハードウェアで実現し、他の処理をソフトウェアにより行ってもよい。
【0017】
図1において、入力画像信号(動画像信号)100は、符号化部101に入力される。符号化部101は減算部102、直交変換部103、量子化部104、逆量子化部105、逆直交変換部106、加算部107、フレームメモリ/予測画像作成部108、モードテーブル選択部109、モード選択部110及び可変長符号化部116を有する。
【0018】
フレームメモリ/予測画像作成部108は、複数のフレームメモリと動きベクトル検出機能及び動き補償予測機能を有する。フレームメモリ/予測画像作成部108では、まず入力画像信号100の複数に分割された複数の画素からなる画素ブロック(以下、これを予測対象ブロックという)毎に、フレームメモリに記憶されている複数の参照フレームを用いて、動きベクトルの検出が行われる。一方、モード選択部110では、複数の予測モードの中からの最適な一つの予測モードが選択される。こうして検出された動きベクトル及び選択された予測モードを用いて、フレームメモリ/予測画像作成部108により一つまたは複数の参照フレームに対して動き補償が行われ、予測画像信号が生成される。
【0019】
フレームメモリ/予測画像作成部108により生成された予測画像信号は減算部102に入力され、ここで入力画像信号100との差である予測誤差信号が求められる。この予測誤差信号に対して、直交変換部103により直交変換(例えば、DCT変換)が施され、直交変換係数が生成される。直交変換係数は、量子化部104により量子化される。
【0020】
量子化された直交変換係数111は、モード選択部110から出力されるモード情報112、モードテーブル109から出力されるモードテーブル情報113、フレームメモリ/予測画像作成部108から出力される動きベクトル情報114及び参照フレーム/予測係数情報115などの動き補償予測方法に関わる情報と共に、可変長符号化部116により可変長符号化される。以下の説明では、参照フレーム/予測係数情報115を参照フレーム情報と予測係数情報に分けて述べる場合もある。モード情報112、モードテーブル情報113、動きベクトル情報114及び参照フレーム/予測係数情報115については、後に詳しく説明する。
【0021】
可変長符号化部116によって生成される上記の各情報111〜115に対応する可変長符号のデータは、多重化部118によって多重化され、出力バッファ119を介して符号化データ120が出力される。符号化データ120は、図示しない蓄積系または伝送系へ送出される。
【0022】
量子化された直交変換係数111は逆量子化部105にも入力され、逆量子化部105及び逆直交変換部106によって量子化部104及び直交変換部103と逆の処理を受けることにより、予測誤差信号が再生される。再生された予測画像信号は加算部107に入力され、フレームメモリ/予測画像生成部108により生成された予測画像信号と加算されることにより、局部復号化画像信号が生成される。局部復号化画像信号は、参照フレームとしてフレームメモリ/予測画像作成部108内のフレームメモリに保存される。
【0023】
出力バッファ119からは、出力バッファ119に一時保持される符号化データの発生符号量の情報が符号化制御部117にフィードバックされる。これによって、符号化制御部117は量子化部103及び逆量子化部105量子化特性(量子化ステップ幅)の制御により発生符号量の制御を行うレート制御と、フレームメモリ/予測画像作成部108におけるフレーム間予測構造の制御を始めとする、符号化部101に対する各種の制御を行う。
【0024】
モードテーブル選択部109は、入力画像信号100の符号化対象フレーム毎または符号化対象フレーム内の複数の画素ブロックから構成される領域(以下、スライスと呼ぶ)毎に、複数の予測モードテーブルの中から符号化効率をより高くする一つの予測モードテーブルを選択する。予測モードテーブルは、後述するように予測対象ブロックの形状と複数の予測モードとの組み合わせと予測モードインデックスを対応付けたテーブルである。
【0025】
モードテーブル選択部109によって選択された予測モードテーブルを示すモードテーブル情報113は、可変長符号化部116によりインデックス(予測モードテーブルインデックス)として符号化される。他の実施形態として、参照フレームの構成(動き補償予測構造)に応じて予測モードテーブルが自動的に一意に決定される構成としてもよい。その場合は、予測モードテーブルインデックスの符号化は不要である。いずれの場合においても、復号化時には符号化時に使用したのと同一の予測モードテーブルが選択され、予測モード情報の復号化が行われる。
【0026】
モード選択部110は、入力画像信号100の予測対象ブロック毎に、モードテーブル選択部109によって選択された予測モードテーブルを参照して最適な予測モードを選択すると共に、選択した予測モードを示すモード情報112を出力する。ここで、予測モードとは後述するように、予測対象ブロックの形状と動き補償予測モードの組み合わせである。モード選択部110から出力される選択した予測モードを示すモード情報112は、可変長符号化部116により予測モードインデックスとして符号化される。
【0027】
(符号化処理手順)
次に、本実施形態における動き補償予測を含む符号化処理手順について説明する。
まず、最小符号化コストMinCostの初期値に最大値を設定(ステップS10)、予測ブロックの形状モードを示すインデックスBlockTypeに0を設定(ステップS11)、参照フレームを識別するインデックスRefFrameに0を設定する(ステップS12)。
【0028】
次に、入力画像信号100の予測対象ブロック毎に、設定されたブロック形状及び参照フレームを用いて動きベクトルの検出を行う(ステップS13)。すなわち、周知のブロックマッチングを用いて、入力画像信号100である符号化対象フレームの予測対象ブロックと最も相関の高い複数の画素から構成される領域(参照ブロック)を参照フレームから探索し、予測対象ブロックと参照ブロックとをつなぐベクトルを動きベクトルとして検出する。
【0029】
次に、検出された動きベクトルを用いて、設定された参照フレームの各々から参照ブロックを切り出し、切り出された参照ブロックに対し線形予測演算を施して、予測画像信号を生成する(ステップS14)。参照フレームが2つ選択された予測対象ブロックに対しては、各々の参照フレームから一つずつ、計2個の参照ブロックが切り出されることになる。
【0030】
次に、切り出された参照ブロックに対し線形予測演算を施して、予測画像信号を生成する(ステップS14)。
【0031】
ステップS14においては、参照ブロックが一つの場合の予測画像信号は次式(1)または(2)に従って計算され、参照ブロックが2つの場合の予測画像信号は次式(3)に従って計算される。
Figure 0003940657
ここで、P(x,y) は画素位置(x,y) の予測画像信号、R(a, b, c) はa番目の参照フレームの画素位置(b, c) の画像信号(画素信号)、W0, W2, C は線形予測係数、ref_idx_l0 及び ref_idx_l1 は参照フレームインデックス、(mv0.x, mv0.y) 及び (mv1.x, mv1.y) は動きベクトルのx方向成分及びy方向成分をそれぞれ表す。
【0032】
次に、予測画像信号と符号化対象ブロックの信号から予測誤差信号を生成し(ステップS15)、該予測モードにおける符号化コスト計算を行う(ステップS16)。符号化コストがそれまでの最小コストMinCostを下回れば、最適なブロック形状のインデックスBestBlockTypeと、最適な参照フレームのインデックスBestRefFrameの更新を行う(ステップS17,S18)。
【0033】
次に、参照フレームのインデックスを更新して(ステップS19)、全ての参照フレームに対し再度動き検出及びコスト計算を繰り返す(ステップS20)。1つのブロック形状で各々の参照フレームを用いた予測のコスト計算を行った後、予測対象ブロックのブロック形状を示すインデックスBlockTypeの更新を行い(ステップS21)、再度各々の参照フレームを用いた予測のコスト計算を全ブロック形状について行う(ステップS22)。
【0034】
ステップS22の処理が終了した時点で、その符号化ブロックに対する最適なブロック形状BestBlockTypeと、最適な参照フレームBestRefFrameが決定される。動きベクトル、ブロック形状及び参照フレームの識別情報は、通常の予測モードでは符号化ブロック毎にヘッダ情報として符号化される(ステップS23)。
【0035】
すなわち、式(1)〜(3)のうちのいずれの計算式(予測モード)で予測画像信号を生成したかを示すモード情報112、ステップS11で選択された参照フレームを示す参照フレーム番号(参照フレームインデックス)ref_idx_l0, ref_idx_l1と線形予測係数W0, W1, Cを含む参照フレーム/予測係数情報115、各参照フレームに対応する動きベクトル(mv0.x, mv0.y), (mv1.x, mv1.y)を示す動きベクトル情報114が直交変換係数情報111と共に可変長符号化され、多重化部118によって符号化データ120に多重化される。
【0036】
なお、後述する予測モードテーブルの選択を行うステップは、図2のフローチャートでは、示されていないが、例えば図2の最初に予測モードテーブル選択ステップを付加してもよい。
【0037】
(動き補償予測方法について)
次に、図3〜図5を用いて本実施形態における具体的な動き補償予測方法について説明する。本実施形態における動き補償予測予測方法は、時間的に過去の複数の参照フレームのみからの予測を行う方法と、時間的に過去及び未来の複数フレームからの予測を行う方法に大別される。
【0038】
図3は、時間的に過去の複数の参照フレームのみからの予測を行う例であり、フレーム200は符号化対象フレーム、フレーム201,202,203はそれぞれ参照フレームを示している。ブロック204,205,206は、それぞれ符号化対象の画素ブロックを示している。画素ブロック204に対しては、参照フレームがフレーム201であることを示す参照フレーム番号の情報と、動きベクトル207を用いた一つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。同様に、画素ブロック205に対しては、参照フレームがフレーム203であることを示す参照フレーム情報と、動きベクトル208を用いた一つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。一方、画素ブロック206に対しては、参照フレームがフレーム201及び202であることを示す参照フレーム情報と、動きベクトル209及び210を用いた2つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。
【0039】
図4は、時間的に過去及び未来の複数フレームからの予測を行う例であり、フレーム220は符号化対象フレーム、フレーム221,222,223はそれぞれ参照フレームを示している。ブロック224,225,226は、それぞれ符号化対象の画素ブロックを示している。画素ブロック224に対しては、参照フレームが前方参照フレーム221であることを示す参照フレーム情報と、動きベクトル227を用いた一つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。画素ブロック225に対しては、参照フレームが後方参照フレーム223であることを示す参照フレーム情報と、動きベクトル228を用いた一つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。一方、画素ブロック226に対しては、参照フレームが前方参照フレーム222及び後方参照フレーム221であることを示す参照フレーム情報と、動きベクトル229及び230を用いた2つの参照フレームからの動き補償予測であることを示す予測モード情報が符号化される。
【0040】
さらに、本実施形態では動き補償予測を行う単位である予測対象ブロックの形状が一定でなく、例えば16画素×16ラインの画素ブロック(以下、これをマクロブロックという)単位あるいはマクロブロックをさらに分割した微小ブロック単位に動き補償予測を行う。ここで予測対象ブロックのブロック形状とは、上記マクロブロックの形状を16画素×16ラインで表しているように、ブロックの形(正方形または長方形)のみでなく、大きさも表す。一般的に、画素ブロックの形状はm画素(画像の水平方向の画素数)×nライン(画像の垂直方向のライン数)で表されるが、以後はライン数nを画像の垂直方向の画素数とみなして、m×n画素の表記形式で予測対象ブロックの形状を表すものとする。予測対象ブロックの形状はマクロブロック単位に変更可能であり、予測対象ブロックの形状の情報は上述した予測モード情報と併せて符号化される。
【0041】
具体的には、図5に示すように16×16画素のマクロブロックを一つの予測対象ブロックとみなす(a)、マクロブロックを16×8画素または8×16画素の2つの予測対象ブロックに分割する(b)(c)、マクロブロックを8×8画素の4つの予測対象ブロックに分割する(d)、マクロブロックを8×8画素の4つの画素ブロックに分割した後、さらに各8×8画素ブロック毎に8×8画素の予測対象ブロック、8×4画素または4×8画素の2つの予測対象ブロック、4×4画素の4つの予測対象ブロックのいずれかに分割する(e)、といった各種のブロック形状を選択することが可能である。ここで、図5(e)の8×8画素以下のブロックをサブマクロブロックと呼ぶことにする。
【0042】
従来の動画像符号化方式における予測対象ブロックの形状は、MPEG1では16×16画素、MPEG2では16×16画素または16×8画素、MPEG4では16×16画素または8×8画素にそれぞれ制限されている。これに対し、本実施形態では上述のように16×16画素から4×4画素ブロックまでにわたって、予測対象ブロックの形状の種類がより拡張されている。
【0043】
(動き補償予測に関わる情報の符号化方法について)
次に、本実施形態における動き補償予測に関わる各種の情報の具体的な符号化方法について説明する。本実施形態における符号化すべき動き補償予測に関わる情報は、▲1▼参照フレーム番号、▲2▼予測係数情報、▲3▼動きベクトル情報、▲4▼予測対象ブロックの形状を示す情報、▲5▼一つの参照フレームの予測かあるいは2つの参照フレームからの線形予測かを示す情報である。▲1▼▲2▼及び▲3▼については、参照フレーム/予測係数情報115及び動きベクトル情報114としてそれぞれ独立に符号化する。▲4▼と▲5▼については、両者の組み合わせを表すモード情報112(予測モードインデックス)として符号化する。以下、▲1▼▲4▼▲5▼の各情報の符号化方法について述べる。
【0044】
(a)参照フレーム番号の符号化方法:
まず、前記▲1▼の参照フレーム番号の符号化方法について説明する。符号化対象フレーム毎に、動き補償予測に使用される参照フレームを区別するためのインデックステーブル(以下、参照フレームインデックステーブルという)を2セットを用意して、それぞれ異なる番号付けの定義を行う。参照フレームの番号付けについては、予め定義された規則に従って自動的に設定してもよいし、符号化対象フレーム毎に明示的に番号付けを設定する情報を符号化してもよい。以下、フレーム間予測構造と参照フレームインデックステーブルの例を示す図6及び図7を用いて、参照フレーム番号の符号化方法の具体例について述べる。
【0045】
図6は、既に符号化及び局部復号化された過去の4フレームを参照フレームとするフレーム間予測構造の例を示しており、表示順が「4」のフレームを現フレームである符号化対象フレームとし、表示順が「0」〜「3」のフレームを参照フレームとしている。この例では、表示順と符号化順は同一である。参照フレームインデックステーブルとしては、参照リスト0と参照リスト1の2セットが用意される。これによれば、例えば符号化対象フレームの直前に符号化された表示順が「3」のフレームは、参照リスト0の「0」番目のフレーム、または参照リスト1の「1」番目のフレームが参照フレームとして用いることを示している。
【0046】
図7は、表示順と符号化順が異なるフレーム間予測構造の例である。実線で表したフレームが符号化対象フレームの場合は、過去の実線で表した複数のフレームを参照フレームとして用いる。破線で表したフレームが符号化対象フレームの場合は、既に符号化済みの実線で表した未来の1フレームと、実線で表した過去の複数フレームを参照フレームとして用いる。例えば、破線で表したフレームのうち表示順が「8」のフレームが符号化対象フレームの場合は、表示順が「9」(符号化順が「7」)の未来の1フレームと、表示順が「0」,「3」及び「6」の過去の3フレームをそれぞれ参照フレームとして用いる。
【0047】
図7の例においても、参照フレームインデックステーブルは2セット用意されており、それぞれ異なる番号付けが行われる。例えば、参照リスト1の「0」番の参照フレームは表示順が「9」のフレームを示し、参照リスト0の「0」番の参照フレームは表示順が「6」のフレームを示す。
【0048】
参照フレームインデックスは、参照フレームインデックステーブル(参照リスト0及び参照リスト1)によって示される参照フレーム番号を表すインデックスである。参照リスト0及び参照リスト1中にそれぞれ参照フレームが2フレーム以上あった場合、参照フレームインデックスは、参照リスト0中の参照フレームを示すインデックスref_idx_l0、参照リスト1中の参照フレームを示すインデックスref_idx_l1として、予測対象ブロック単位に符号化される。
【0049】
動き補償予測を一つの参照フレームを用いて行う予測対象ブロックでは、参照フレームインデックスとしてref_idx_l0またはref_idx_l1のいずれか一方が符号化され、動き補償予測を2つの参照フレームの線形和で行う予測対象ブロックでは、参照フレームインデックスref_idx_l0及びref_idx_l1の両方が符号化される。ただし、各参照リスト0及び1にそれぞれ含まれる参照フレーム数が2フレーム以上でなければ、明示的に参照フレームインデックスを送る必要が無いため、このような参照フレームインデックスの符号化は行われない。
【0050】
一方、参照リスト0及び参照リスト1にそれぞれ含まれる参照フレーム数を示す情報は、スライス毎にヘッダ情報(スライスヘッダ)として、それぞれnum_ref_idx_l0_active_minus1及びnum_ref_idx_l1_active_minus1のように符号化される。
【0051】
ここで、図8〜図11を用いて符号化データ110の各ヘッダ情報のデータ構造について説明しておく。図8にスライスヘッダのデータ構造の一部を示し、図9にマクロブロックヘッダのデータ構造の一部を示し、図10及び図11に予測対象ブロックヘッダ及びサブブロックヘッダのデータ構造を示す。
【0052】
図8のスライスヘッダでは、後述するマクロブロックタイプ情報の予測モードテーブルに関する情報mb_type_table_idxと、参照フレーム数を示す情報num_ref_idx_l0_active_minus1, num_ref_idx_l1_active_minus1等が符号化される。図9のマクロブロックヘッダでは、予測対象ブロックの形状が8×8画素より大きい場合とそうでない場合とでデータ構造が異なる。前者の場合は、図10の予測対象ブロックヘッダのデータ構造に従って、参照フレームインデックス(ref_idx_l0, ref_idx_l1)と動きベクトル情報(mvd_l0, mvd_l1)が符号化される。後者の場合は、図11のサブブロックヘッダのデータ構造に従って、参照フレームインデックス及び動きベクトル情報が符号化される。
【0053】
(b)予測対象ブロックの形状を示す情報と、一つの参照フレームからの予測かあるいは2つの参照フレームからの線形和による予測かを示す情報の符号化方法:
前記▲4▼の予測対象ブロックの形状を示す情報と、前記▲5▼の一つの参照フレームの予測かあるいは2つの参照フレームからの線形和による予測かを示す情報は、図9中に示されるマクロブロックタイプmb_type及び図11中に示されるサブマクロブロックタイプsub_mb_typeを表すインデックス(これを予測モードインデックスという)を用いて符号化される。
【0054】
マクロブロックタイプmb_typeを表す予測モードインデックスは、表1に示す予測モードテーブルと表2に示す予測モードテーブルのいずれか一方を用いて符号化される。
【0055】
【表1】
Figure 0003940657
【0056】
【表2】
Figure 0003940657
【0057】
表1及び表2に示す予測モードテーブルは、マクロブロックタイプ値Value of mb_type、マクロブロックタイプ名Macroblock type mb_type name、マクロブロック分割数num_mb_partition( )、2種類のマクロブロック分割予測モードmb_partition_pred_mode( , 1), mb_partition_pred_mode( , 2)及びサブブロック数num_sub_blocks( )の各項目を対応付けている。
【0058】
ここで、マクロブロックタイプ値Value of mb_typeが予測モードインデックスに相当する。マクロブロックタイプ名Macroblock type mb_type nameは、予測対象ブロックの予測モード及び予測対象ブロックの形状を表しており、Directはダイレクト符号化モードを意味し、Predは一つの参照フレームからの動き補償予測、BiPredは2つの参照フレームからの動き補償予測をそれぞれ意味する。LOは、動き補償予測に用いる参照フレームが参照リスト0の参照フレームであることを意味する。16×16, 16×8, 8×16, 8×8は、図5(a)(b)(c)(d)で説明した予測対象ブロックの形状を意味する。なお、ダイレクト符号化モードは例えば双方向フレーム間予測符号化モード(いわゆるBピクチャの符号化モード)であり、最も時間的に近いフレーム内符号化フレーム(Iピクチャ)、またはフレーム間予測符号化フレーム(Pピクチャ)のフレーム上の空間的に同じ位置のマクロブロックを予測元として、動き補償予測情報を生成するモードである。
【0059】
マクロブロック分割数num_mb_partition( )は、予測対象ブロックがマクロブロックをいくつ分割しているかを表し、予測対象ブロックの形状に対応する。マクロブロック分割予測モードmb_partition_pred_mode( , 1), mb_partition_pred_mode( , 2)は、予測対象ブロックの予測モードを表し、使用している記号の意味は上述の通りである。サブブロック数num_sub_blocks( )は、予測対象ブロックに含まれるサブブロックの数を表す。
【0060】
一方、サブマクロブロックタイプsub_mb_typeを示す予測モードインデックスは、表3に示す予測モードテーブルと表4に示す予測モードテーブルのいずれか一方を用いて符号化される。
【0061】
【表3】
Figure 0003940657
【0062】
【表4】
Figure 0003940657
【0063】
表3及び表4に示す予測モードテーブルは、サブマクロブロックタイプ値Value of sub_mb_type、サブマクロブロックタイプ名Name of sub_mb_type、サブマクロブロック分割数num_sub_mb_partition( )、サブマクロブロック予測モードsub_mb_pred_mode( )、サブマクロブロックイントラ分割数num_sub_mb_intra_partition( )及びサブブロック数num_sub_blocks( )を対応付けている。
【0064】
ここで、サブマクロブロックタイプ値Value of sub_mb_typeが予測モードインデックスに相当する。サブマクロブロックタイプ名Name of sub_mb_typeは、予測対象ブロックの予測モード及び予測対象ブロックの形状を表し、Directはダイレクトモード符号化モードを意味し、Predは一つの参照フレームからの動き補償予測、BiPredは2つの参照フレームからの動き補償予測、Intraはイントラ予測をそれぞれ意味する。LO, L1は、それぞれ動き補償予測に参照リスト0及び参照リスト1の参照フレームを用いることを意味する。8×8, 8×4, 4×8, 4×4は、図5(e)で説明した予測対象ブロックの形状を意味する。
【0065】
サブマクロブロック分割数num_sub_mb_partition( )は、予測対象ブロックがいくつのサブブロックに分割されているかを表し、予測対象ブロックの形状に対応する。サブマクロブロック予測モードsub_mb_pred_mode( )は、予測対象ブロックの予測モードを表し、使用している記号の意味は上述の通りである。サブブロックイントラ分割数num_sub_mb_intra_partition( )は、イントラ予測対象ブロックに含まれるサブブロックの数を表し、サブブロック数num_sub_blocks( )は、予測対象ブロックに含まれるサブブロックの数を表す。
【0066】
(予測モードテーブルを区別する方法について)
上述したように、本実施形態では予測モードインデックスは表1〜表4の予測モードテーブルのいずれか用いて符号化される。従って、予測モードインデックスの符号化にいずれの予測モードテーブルを用いたかを復号化側で区別できるようにする必要がある。この方法として、以下の二つの態様がある。
【0067】
(1)第1の態様では、予測モードインデックスを表1〜表4の予測モードテーブルのいずれか用いて符号化したかを示す情報がマクロブロックタイプテーブルインデックスmb_type_table_idxとして符号化され、これがスライスヘッダに付加される。
【0068】
(2)第2の態様では、予測モードインデックスの符号化に表1〜表4の予測モードテーブルのいずれか用いるかを符号化対象フレーム毎にフレーム間予測構造に基づいて、すなわち動き補償予測に用いる参照フレームの構成に基づいて、自動決定して選択する。
【0069】
具体的には、例えば図6の表示順が「4」のフレームが符号化対象フレームである場合のように、符号化対象フレームに対して時間的に過去の複数のフレームのみを参照フレームとする場合は、表2または表4に示す予測モードテーブルを選択する。また、例えば図7の表示順が「8」のフレームが符号化対象フレームである場合のように、符号化対象フレームに対して時間的に未来及び過去の複数のフレームを参照フレームとする場合は、表1または表3に示す予測モードテーブルを選択する。このように使用する予測モードテーブルを参照フレームの構成に基づいて自動決定で選択する場合には、予測モードテーブルを示すテーブルインデックスを明示的に符号化する必要はない。
【0070】
(予測モードテーブルについて)
次に、表1〜表4に示した予測モードテーブルの特徴的な構成について説明する。予測モードインデックス(マクロブロックタイプmb_type及びサブマクロブロックタイプsub_mb_type)として符号化される情報は、前述したように(1)予測対象ブロックの形状(16×16画素、8×16画素など)を示す情報と、(2)参照リスト0の参照フレームからの動き補償予測(Pred_L0)か、参照リスト1の参照フレームからの動き補償予測(Pred_L1)か、あるいは参照リスト0の参照フレームと参照リスト1の参照フレームとの線形和による動き補償予測(BiPred)かを区別する情報である。これらの情報に応じて、図10及び図11に示したヘッダデータのデータ構造に示されるように、参照フレームインデックスref_idx_l0, ref_idx_l1の符号化を行うか否かが決定される。
【0071】
図6及び図7で示したように、一つの参照フレームからの動き補償予測において参照フレームを特定する方法としては、同一の参照フレームを特定する場合でも、参照リスト0の参照フレームインデックスref_idx_l0を用いる方法と、参照リスト1の参照フレームインデックスref_idx_l1を用いる方法の2通りがある。この2通りの方法を可能とするものが、表1及び表3の予測モードテーブルである。
【0072】
一方、一つの参照フレームからの動き補償予測において参照リスト0の参照フレームインデックスのみを用いることに制限されたものが、表2及び表4の予測モードテーブルである。つまり、表1及び表3の予測モードテーブルでは、参照リスト0の参照フレームからの動き補償予測であるPred_L0と、参照リスト1の参照フレームからの動き補償予測であるPred_L1という2つの予測モードが存在するが、表2及び表4の予測モードテーブルではPred_L0のみ存在し、Pred_L1は存在しない。
【0073】
マクロブロックタイプmb_type、サブマクロブロックタイプsub_mb_type及び参照フレームインデックスref_idx_l0, ref_idx_l1などのインデックス情報は、それぞれ可変長符号化等のエントロピー符号化が施される。従って、これらのインデックス情報の値には発生頻度に応じて適切な符号長が割り当てられる。すなわち、発生頻度の高い値には短いコード長、発生頻度の低い値には長い符号長がそれぞれ割り当てられ、これにより符号化効率(圧縮率)を高めることが可能となる。
【0074】
今、各インデックス情報mb_type, sub_mb_type及びref_idx_l0, ref_idx_l1には、それぞれの値が小さいほど短い符号長が割り当てられると仮定する。例えば、図6の例で表示順が「4」のフレームを符号化する際に、表示順が「3」及び「2」のフレームが参照フレームとして用いられる確率がそれぞれ50%ずつであり、その他のフレームは参照フレームとして用いられない場合を考える。
【0075】
このような場合、表1または表3の予測モードテーブルを用い、予測モードインデックスとしてマクロブロックタイプmb_type及びサブマクロブロックタイプsub_mb_typeを符号化する。表示順が「3」のフレームを参照フレームとする予測対象ブロックでは、参照フレームを参照リスト0の0番のフレームとし、参照フレームインデックスとしてref_idx_l0=0を符号化する。表示順が「2」のフレームを参照フレームとする予測対象ブロックでは、参照フレームを参照リスト1の0番のフレームとし、参照フレームインデックスとしてref_idx_l1=0を符号化する。このようにすることで、参照フレームインデックスref_idx_l0及びref_idx_l1を符号化するための符号量を最低限に抑えることが可能となる。
【0076】
一方、図6の例で表示順が「4」のフレームが符号化対象フレームである場合に、フレーム間距離が符号化対象フレームに近い参照フレームほど選択される確率が高い場合を考える。このような場合は、表2または表4の予測モードテーブルを用い、予測モードインデックスとしてマクロブロックタイプmb_type及びサブマクロブロックタイプsub_mb_typeを符号化する。表示順が「3」のフレームを参照フレームとする予測対象ブロックでは、参照フレームを参照リスト0の0番のフレームとし、参照フレームインデックスref_idx_l0=0を符号化する。表示順が「2」のフレームを参照フレームとする予測対象ブロックでは、参照フレームを参照リスト0の1番のフレームとし、参照フレームインデックスref_idx_l0=1を符号化する。
【0077】
表2または表4の予測モードテーブルを用いると、表1または表3の予測モードテーブルと比べて予測モードの総数が少ないため、予測モードインデックスであるマクロブロックタイプmb_type及びサブマクロブロックタイプsub_mb_typeの平均的な符号長を短くすることが可能となり、これらのインデックス情報の符号化効率を向上させることが可能となる。
【0078】
このように予測モード及び使用する参照フレームの選択頻度に応じて、マクロブロックタイプmb_type及びサブマクロブロックsub_mb_typeの予測モードテーブルを切り替えることで、符号化すべきヘッダ情報の符号化効率を向上させることが可能となる。
【0079】
図6のように過去からの予測に限定される場合、一般的な画像では符号化対象フレームに時間的に近いフレームほど符号化対象フレームとの相関が強いため、時間的に近い参照フレームが選択される頻度が高くなる。従って、表2及び表4の参照リスト1による1フレーム予測を除いた予測モードテーブルを強制的に用いる構成としてもよい。
【0080】
図7の例のように過去及び未来に参照フレームが存在する場合は、一般に過去からの予測と未来からの予測が五分五分に行われる可能性が高いため、過去からインデックス付けを行う参照リスト0と未来からインデックス付けを行う参照リスト1とを使い分けることが可能な表1及び表3の予測モードテーブルを強制的に用いる構成としてもよい。
【0081】
このように符号化対象フレームと参照フレームの時間的位置関係によって、使用する予測モードテーブルを一意に決定付けることで、テーブル切り替えを示すインデックスを符号化する必要がなくなり、その分だけ符号化効率を向上させることが可能となる。
【0082】
(復号化側の構成)
図12に、本実施形態に係る動画像復号化装置の構成を示す。図12に示す動画像復号化装置は、ハードウェアで実現してもよいし、コンピュータを用いてソフトウェアにより実行してもよい。一部の処理をハードウェアで実現し、他の処理をソフトウェアにより行ってもよい。本実施形態の動画像復号化装置は、図1に示した動画像符号化装置に対応した構成となっている。すなわち、図12の動画像復号化装置には、図1に示した動画像符号化装置から出力される符号化データ120が伝送系または蓄積系を経て、符号化データ300として入力される。
【0083】
動画像復号化装置に入力された符号化データ300は、入力バッファ301及び多重化分離部302を経て可変長復号化部303に入力される。可変長復号化部303では、符号化データ300に多重化されている可変長符号の復号化が行われ、量子化された直交変換係数情報311、モード情報312、モードテーブル情報313、動きベクトル情報314及び参照フレーム/予測係数情報315が出力される。
【0084】
量子化された直交変換係数情報311は、逆量子化部304により逆量子化され、さらに逆直交変換部305によって逆直交変換(例えば、逆DCT変換)が施されることにより復号化され、予測誤差信号が再生される。予測誤差信号は、加算部306によりフレームメモリ/予測画像作成部308によって作成された予測画像信号と加算され、再生画像信号310が生成される。
【0085】
フレームメモリ予測画像生成部308では、モード情報312、モードテーブル情報313、動きベクトル情報314及び参照フレーム/予測係数情報315を用いて予測対象ブロックの画像信号を生成する。予測モードは、モードテーブル情報313に従って予測モードテーブル309の中から適切なテーブルを選択し、受信したモード情報312の解読を行うことで決定される。モードテーブル情報313が明示的に符号化されていない場合は、参照フレームの時間的な構成、すなわち過去からのみの予測か、あるいは未来にも参照フレームがあるかに応じて予測モードテーブル309の切り替えを行う。
【0086】
上述した本発明の符号化及び復号化の処理は、前述したようにハードウェアにより実現してもよいし、処理の一部または全部をコンピュータを用いてソフトウェアにより実行することも可能である。従って、本発明によると上述した動画像符号化及び復号化処理をコンピュータに行わせるための動画像符号化プログラム及び動画像復号化プログラムを提供することも可能である。また、実施形態で説明した予測モードテーブルは、ROMのようなメモリ上に物理的に記憶されていてもよいが、動画像符号化処理プログラム及び復号化処理プログラム中にいわゆる論理テーブルとして組み込まれてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば予測効率を落とすことなく符号化オーバヘッドの増加を抑えて、より符号化効率の高い動画像の符号化及び復号化を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施形態における動き補償予測の手順を示すフローチャート
【図3】同実施形態における予測モードの例を示す図
【図4】同実施形態における予測モードの例を示す図
【図5】同実施形態における予測対象ブロックの形状を説明する図
【図6】同実施形態におけるフレーム間予測構造及び参照フレームインデックスの例を示す図
【図7】同実施形態におけるフレーム間予測構造及び参照フレームインデックスの例を示す図
【図8】同実施形態におけるスライスヘッダのデータ構造を示す図
【図9】同実施形態におけるマクロブロックヘッダのデータ構造を示す図
【図10】同実施形態における予測対象ブロックヘッダのデータ構造を示す図
【図11】同実施形態における予測サブブロックヘッダのデータ構造を示す図
【図12】同実施形態に係る動画像復号化装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100…入力画像信号
101…符号化部
102…減算部
103…直交変換部
104…量子化部
105…逆量子化部
106…逆直交変換部
108…フレームメモリ/予測画像作成部
109…モードテーブル選択部
110…モード選択部
111…直交変換係数情報
112…モード情報
113…モードテーブル情報
114…動きベクトル情報
115…参照フレーム/予測係数情報
116…可変長符号化部
117…符号化制御部
118…多重化部
119…出力バッファ
120…符号化データ
300…符号化データ
301…入力バッファ
302…多重化分離部
303…可変長復号化部
304…逆量子化部
305…逆直交変換部
308…フレームメモリ/予測画像作成部
309…モードテーブル切替部
310…再生画像信号
311…直交変換係数情報
312…モード情報
313…モードテーブル情報
314…動きベクトル情報
315…参照フレーム/予測係数情報

Claims (7)

  1. 入力画像信号の符号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像符号化方法において、
    前記符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1の参照リスト及び第2の参照リストのいずれかにより指定される単一の参照フレームからの動き補償予測、または前記第1の参照リスト及び第2の参照リストの少なくとも一方により指定される複数の参照フレームからの動き補償予測と複数の予測対象ブロック形状との複数の組み合わせを示す複数の予測モードと、予測モードインデックスとを対応付けた複数の予測モードテーブルから、符号化効率をより高くする一つの予測モードテーブルを選択するテーブル選択ステップと;
    前記予測対象ブロック毎に、選択された予測モードテーブルを参照して一つの予測モードを選択するモード選択ステップと;
    選択された予測モードに従って前記予測対象ブロックの動き補償予測を行うステップと;
    前記符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、前記選択された予測モードテーブルを参照して前記選択された予測モードに対応する予測モードインデックスを符号化するステップと;を具備し、
    前記複数の予測モードテーブルは、一つの参照フレームからの動き補償予測において前記第1の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態と前記第2の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態を取り得る第1の予測モードテーブルと、一つの参照フレームからの動き補償予測において常に前記第1の参照リストのみにより該一つの参照フレームを指定する第2の予測モードテーブルとを含む動画像符号化方法。
  2. 前記選択された予測モードテーブルを示すテーブルインデックスを符号化するステップをさらに具備する請求項1記載の動画像符号化方法。
  3. 前記テーブル選択ステップは、前記複数の参照フレームが前記符号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来の両方のフレームであるか、あるいは前記符号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来のいずれか一方のみのフレームであるかに応じて、該テーブル選択ステップが選択する前記一つの予測モードテーブルを決定する請求項1記載の動画像符号化方法。
  4. 入力画像信号の符号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像符号化装置において、
    前記符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1の参照リスト及び第2の参照リストのいずれかにより指定される単一の参照フレームからの動き補償予測、または前記第1の参照リスト及び第2の参照リストの少なくとも一方により指定される複数の参照フレームからの動き補償予測と複数の予測対象ブロック形状との複数の組み合わせを示す複数の予測モードと、予測モードインデックスとを対応付けた複数の予測モードテーブルから、符号化効率をより高くする一つの予測モードテーブルを選択するテーブル選択テーブル選択手段と;
    前記予測対象ブロック毎に、選択された予測モードテーブルを参照して一つの予測モードを選択するモード選択手段と;
    選択された予測モードに従って前記予測対象ブロックの動き補償予測を行う手段と;
    前記符号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、前記選択された予測モードテーブルを参照して前記選択された予測モードに対応する予測モードインデックスを符号化する手段と;を具備し、
    前記複数の予測モードテーブルは、一つの参照フレームからの動き補償予測において前記第1の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態と前記第2の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態を取り得る第1の予測モードテーブルと、一つの参照フレームからの動き補償予測において常に前記第1の参照リストのみにより該一つの参照フレームを指定する第2の予測モードテーブルとを含む動画像符号化装置。
  5. 復号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像復号化方法において、
    予測モードテーブルを示す符号化されたテーブルインデックスを復号するステップと、
    前記復号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1の参照リスト及び第2の参照リストのいずれかにより指定される単一の参照フレームからの動き補償予測、または前記第1の参照リスト及び第2の参照リストの少なくとも一方により指定される複数の参照フレームからの動き補償予測と複数の予測対象ブロック形状との複数の組み合わせを示す複数の予測モードと、予測モードインデックスとを対応付けた複数の予測モードテーブルから、前記テーブルインデックスに従って一つの予測モードテーブルを選択するテーブル選択ステップと;
    前記予測対象ブロック毎に符号化された予測モードインデックスを復号化するステップと;
    前記予測対象ブロック毎に、選択された予測モードテーブルを参照して、復号化された予測モードインデックスに対応する予測モードを選択するモード選択ステップと;
    選択された予測モードに従って前記予測対象ブロックの動き補償予測を行うステップと;を具備し、
    前記複数の予測モードテーブルは、一つの参照フレームからの動き補償予測において前記第1の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態と前記第2の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態を取り得る第1の予測モードテーブルと、一つの参照フレームからの動き補償予測において常に前記第1の参照リストのみにより該一つの参照フレームを指定する第2の予測モードテーブルとを含む動画像復号化方法。
  6. 前記テーブル選択ステップは、前記複数の参照フレームが前記復号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来の両方のフレームであるか、あるいは前記復号化対象フレームに対して時間的に過去及び未来のいずれか一方のみのフレームであるかに応じて、該テーブル選択ステップが選択する前記一つの予測モードテーブルを決定する請求項5記載の動画像復号化方法。
  7. 復号化対象フレーム内の複数の画素からなる予測対象ブロック毎に動き補償予測を含む符号化処理を行う動画像復号化装置において、
    予測モードテーブルを示す符号化されたテーブルインデックスを復号する手段と;
    前記復号化対象フレーム毎または該フレーム内の所定領域毎に、同一の参照フレームに対してそれぞれ異なる値の参照フレームインデックスを付与した第1の参照リスト及び第2の参照リストのいずれかにより指定される単一の参照フレームからの動き補償予測、または前記第1の参照リスト及び第2の参照リストの少なくとも一方により指定される複数の参照フレームからの動き補償予測と複数の予測対象ブロック形状との複数の組み合わせを示す複数の予測モードと、予測モードインデックスとを対応付けた複数の予測モードテーブルから、前記テーブルインデックスに従って一つの予測モードテーブルを選択するテーブル選択手段と;
    前記予測対象ブロック毎に符号化された予測モードインデックスを復号化する手段と;
    前記予測対象ブロック毎に、選択された予測モードテーブルを参照して、復号化された予測モードインデックスに対応する予測モードを選択するモード選択手段と;
    選択された予測モードに従って前記予測対象ブロックの動き補償予測を行う手段と;を具備し、
    前記複数の予測モードテーブルは、一つの参照フレームからの動き補償予測において前記第1の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態と前記第2の参照リストにより該一つの参照フレームを指定する状態を取り得る第1の予測モードテーブルと、一つの参照フレームからの動き補償予測において常に前記第1の参照リストのみにより該一つの参照フレームを指定する第2の予測モードテーブルとを含む動画像復号化装置。
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