JP2003319400A - 符号化装置、復号装置、画像処理装置、それらの方法およびプログラム - Google Patents

符号化装置、復号装置、画像処理装置、それらの方法およびプログラム

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JP2003319400A
JP2003319400A JP2002126150A JP2002126150A JP2003319400A JP 2003319400 A JP2003319400 A JP 2003319400A JP 2002126150 A JP2002126150 A JP 2002126150A JP 2002126150 A JP2002126150 A JP 2002126150A JP 2003319400 A JP2003319400 A JP 2003319400A
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encoded
encoding
circuit
motion vector
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JP2002126150A
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Osamu Haruhara
修 春原
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ケ崎
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Kazufumi Sato
数史 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きベクトルあるいはその差分ベクトルを効
率的に符号化できる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 符号化データ、あるいは当該被符号化デ
ータの生成に用いられ当該被符号化データを予測する指
標となる指標データであるVLC選択指示データkを基
に、可変長符号化回路53_0〜53_3のうち単数の
可変長符号化回路を選択して符号化に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化装置、復号
装置、画像処理装置、それらの方法およびプログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報をデジタルとして取り扱
い、その際、効率の高い情報の伝送、蓄積を目的とし、
画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等
の直交変換と動き補償により圧縮するMEPG(Moving
Picture Experts Group)などの方式に準拠した装置が、
放送局などの情報配信、及び一般家庭における情報受信
の双方において普及しつつある。
【0003】特に、MPEG2(ISO/IEC 13818-2 )
は、汎用画像符号化方式として定義されており、飛び越
し走査画像及び順次走査画像の双方、並びに標準解像度
画像及び高精細画像を網羅する標準で、プロフェッショ
ナル用途及びコンシューマー用途の広範なアプリケーシ
ョンに現在広く用いられている。MPEG2圧縮方式を
用いることにより、例えば720×480画素を持つ標
準解像度の飛び越し走査画像であれば4〜8Mbps、
1920×1088画素を持つ高解像度の飛び越し走査
画像であれば18〜22Mbpsの符号量(ビットレー
ト)を割り当てることで、高い圧縮率と良好な画質の実
現が可能である。
【0004】MPEG2は主として放送用に適合する高
画質符号化を対象としていたが、MPEG1より低い符
号量(ビットレート)、つまりより高い圧縮率の符号化
方式には対応していなかった。しかし、携帯端末の普及
により、今後そのような符号化方式のニーズは高まると
思われ、これに対応してMPEG4符号化方式の標準化
が行われた。画像符号化方式に関しては、1998年1
2月にISO/IEC 14496-2 としてその規格が国際標準に承
認された。
【0005】さらに、近年、テレビ会議用の画像符号化
を当初の目的として、H. 26L(ITU-T Q6/16 VCEG)
という標準の規格化が進んでいる。H.26L規格はM
PEG2やMPEG4といった従来の符号化方式に比
べ、その符号化、復号により多くの演算量が要求される
ものの、より高い符号化効率が実現されることが知られ
ている。また、現在、MPEG4の活動の一環として、
このH.26Lをベースに、H.26L規格ではサポー
トされない機能をも取り入れ、より高い符号化効率を実
現する標準化がITU-T と共同でJVT(Joint Video Te
am)として行われている。
【0006】JVTにおいては、動き予測・補償処理に
よって生成された動きベクトルMVと、当該動きベクト
ルを基に演算された動き予測ベクトルPMVとの差分ベ
クトルMVDを可変長符号化してマクロブロックのヘッ
ダに埋め込まれる。JVTでは、差分ベクトルMVDの
符号化を、符号化テーブルである単一のUVLCテーブ
ルを用いて行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにJVTでは差分ベクトルMVDを符号化する際に、
UVLCという唯一のVLCテーブルを用いるが、これ
には以下のような問題点がある。すなわち、一般的に、
GIF(Graphics Interchange Format) 画像のような解
像度の小さい画像では値の小さい動きベクトルの方が、
値の大きい動きベクトルよりも圧倒的に発生頻度が高い
傾向にある。逆に、HDTV(High Definition TeleVis
ion)のような解像度の大きい画像では値の小さい動きベ
クトルも出現するが、値の大きい動きベクトルもCIF
画像などと比べると発生頻度が高くなる傾向にある。当
然、解像度が大きくなり、値の大きい動きベクトルの発
生頻度が高くなれば、それに伴い値の大きい差分ベクト
ルの発生頻度も高くなる。
【0008】また、同じ解像度であっても画像の動きに
よっては差分ベクトルが大きい値の発生頻度が高いもの
から、小さいものの発生頻度が高いものまで様々であ
る。このことから、このような差分ベクトルの各値の発
生頻度は画像の解像度の違いや、画像の動きの違いによ
り異なるため、JVTのようなあらゆる解像度や、あら
ゆる動きをもった画像を符号化対象とする符号化方式に
おいて、差分ベクトルMVDを符号化するのにUVLC
という単一のVLCテーブルを用いることは、発生頻度
に応じたVLCテーブルを用いることができないため
に、効果的な情報圧縮が行われることは望めないと言う
問題がある。同様な問題は、上述した画像の差分ベクト
ル以外のデータを符号化、並びに復号する場合にも生じ
る。
【0009】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、動きベクトルあるいはその差分
ベクトルを効率的に符号化できる画像処理装置、その方
法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明の符号化装置は、複数の被符号化データ
に対応する符号化コードをそれぞれ規定する複数の変換
手段であって、同一の前記被符号化データに対して少な
くとも一つの変換手段が他の変換手段と異なるデータ長
の前記符号化コードを規定する前記複数の変換手段のな
かから、前記被符号化データ、あるいは当該被符号化デ
ータの生成に用いられ当該被符号化データを予測する指
標となる指標データを基に、前記変換手段を選択する選
択回路と、前記選択回路で選択された前記変換手段を用
いて、前記被符号化データに対応する前記符号化コード
を提供する符号化回路とを有する。
【0011】第1の発明の符号化装置の作用は以下のよ
うになる。選択手段が、複数の前記変換手段のなかか
ら、被符号化データ、あるいは当該被符号化データの生
成に用いられ当該被符号化データを予測する指標となる
指標データを基に、前記変換手段を選択する。そして、
符号化回路が、前記選択回路で選択された前記変換手段
を用いて、前記被符号化データに対応する前記符号化コ
ードを提供する。
【0012】また、第1の発明の符号化装置は、好まし
くは、前記選択回路は、複数の前記被符号化データ、あ
るいは当該複数の被符号化データにそれぞれ対応する複
数の前記指標データの発生頻度を基に、単数の前記変換
手段を選択し、前記符号化回路は、前記選択回路で選択
された前記単数の変換手段を用いて、前記複数の前記被
符号化データに対応する前記符号化コードを提供する。
【0013】第2の発明の復号装置は、符号化コードに
対応する復号データを規定する複数の変換手段であっ
て、データ長が異なる少なくとも一つの前記符号化コー
ドを含む複数の前記符号化コードに対応して単数の前記
復号データを規定する前記複数の変換手段のなかから、
前記符号化コードと関連付けられた前記変換手段の識別
データ、あるいは、前記復号データを予測する指標とな
る指標データを基に、前記変換手段を選択する選択回路
と、前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、
前記符号化コードに対応する復号データを提供する復号
回路とを有する。
【0014】第2の発明の復号装置の作用は以下のよう
になる。選択回路が、複数の前記変換手段のなかから、
符号化コードと関連付けられた前記変換手段の識別デー
タ、復号データを予測する指標となる指標データを基
に、前記変換手段を選択する。そして、復号回路が、前
記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記符
号化コードに対応する復号データを提供する。
【0015】第3の発明の画像処理装置は、動きベクト
ルあるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差
分ベクトルを示す被符号化データを符号化する画像処理
装置であって、複数の前記被符号化データに対応する符
号化コードをそれぞれ規定する複数の変換手段であっ
て、同一の前記被符号化データに対して少なくとも一つ
の変換手段が他の変換手段と異なるデータ長の前記符号
化コードを規定する前記複数の前記変換手段のなかか
ら、前記動きベクトル、あるいは当該動きベクトルの生
成に用いられ当該被符号化データを予測する指標となる
指標データを基に、前記変換手段を選択する選択回路
と、前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、
前記被符号化データに対応する前記符号化コードを提供
する符号化回路とを有する。
【0016】また、第3の発明の画像処理装置は、好ま
しくは、前記選択回路は、前記被符号化データに対応す
る前記動きベクトルの生成で用いられた符号化対象画像
と参照画像との間での動きベクトルの検索範囲を示すデ
ータを基に前記変換手段を選択する。また、第3の発明
の画像処理装置は、好ましくは、前記選択回路は、前記
被符号化データに対応する前記動きベクトルに対応する
画像と、当該動きベクトルの生成に用いられた参照画像
との距離を示すデータを基に前記変換手段を選択する。
また、第3の発明の画像処理装置は、好ましくは、前記
選択回路は、前記被符号化データに対応する前記動きベ
クトルに対応する動き補償の処理単位となったブロック
の種類を示すデータを基に前記変換手段を選択する。ま
た、第3の発明の画像処理装置は、好ましくは、前記選
択回路は、前記被符号化データに対応する前記動き予測
ベクトルの大きを基に前記変換手段を選択する。また、
第3の発明の画像処理装置は、好ましくは、前記選択回
路は、前記被符号化データが前記差分ベクトルを所定ビ
ット数だけシフトして得られたデータである場合に、前
記所定ビット数を基に前記変換手段を選択する。
【0017】第4の発明の画像処理装置は、動きベクト
ルあるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差
分ベクトルに対応する符号化コードを復号する画像処理
装置であって、前記符号化コードに対応する前記差分ベ
クトルを規定する複数の変換手段であって、データ長が
異なる少なくとも一つの前記符号化コードを含む複数の
前記符号化コードに対応して単一の前記差分ベクトルを
規定する前記複数の変換手段のなかから、前記符号化コ
ードと関連付けられた前記変換手段の識別データ、ある
いは、前記差分ベクトルを予測する指標となる指標デー
タを基に、前記変換手段を選択する選択回路と、前記選
択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記符号化
コードに対応する前記差分ベクトルを提供する復号回路
とを有する。
【0018】第5の発明の符号化方法は、複数の被符号
化データに対応する符号化コードをそれぞれ規定する複
数の変換手段であって、同一の前記被符号化データに対
して少なくとも一つの変換手段が他の変換手段と異なる
データ長の前記符号化コードを規定する前記複数の前記
変換手段のなかから、前記被符号化データ、あるいは当
該被符号化データの生成に用いられ当該被符号化データ
を予測する指標となる指標データを基に、前記変換手段
を選択し、前記選択された前記変換手段を用いて、前記
被符号化データに対応する前記符号化コードを提供す
る。
【0019】第6の発明の復号方法は、符号化コードに
対応する復号データを規定する複数の変換手段であっ
て、データ長が異なる少なくとも一つの前記符号化コー
ドを含む複数の前記符号化コードに対応して単一の前記
復号データを規定する前記複数の変換手段のなかから、
前記符号化コードと関連付けられた前記変換手段の識別
データ、あるいは、前記復号データを予測する指標とな
る指標データを基に、前記変換手段を選択し、前記選択
された前記変換手段を用いて、前記符号化コードに対応
する復号データを提供する。
【0020】第7の発明の画像処理方法は、動きベクト
ルあるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差
分ベクトルを示す被符号化データを符号化する画像処理
方法であって、複数の前記被符号化データに対応する符
号化コードをそれぞれ規定する複数の変換手段であっ
て、同一の前記被符号化データに対して少なくとも一つ
の変換手段が他の変換手段と異なるデータ長の前記符号
化コードを規定する前記複数の変換手段のなかから、前
記動きベクトル、あるいは当該動きベクトルの生成に用
いられ当該被符号化データを予測する指標となる指標デ
ータを基に、前記変換手段を選択し、前記選択された前
記変換手段を用いて、前記被符号化データに対応する前
記符号化コードを提供する。
【0021】第8の発明の画像処理方法は、動きベクト
ルあるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差
分ベクトルに対応する符号化コードを復号する画像処理
方法であって、前記符号化コードに対応する前記差分ベ
クトルを規定する複数の変換手段であって、データ長が
異なる少なくとも一つの前記符号化コードを含む複数の
前記符号化コードに対応して単一の前記差分ベクトルを
規定する前記複数の変換手段のなかから、前記符号化コ
ードと関連付けられた前記変換手段の識別データ、ある
いは、前記差分ベクトルを予測する指標となる指標デー
タを基に、前記変換手段を選択し、前記選択された前記
変換手段を用いて、前記符号化コードに対応する前記差
分ベクトルを提供する。
【0022】第9の発明のプログラムは、動きベクトル
あるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差分
ベクトルを示す被符号化データを符号化する画像処理装
置によって実行されるプログラムであって、複数の前記
被符号化データに対応する符号化コードをそれぞれ規定
する複数の変換手段であって、同一の前記被符号化デー
タに対して少なくとも一つの変換手段が他の変換手段と
異なるデータ長の前記符号化コードを規定する前記複数
の変換手段のなかから、前記動きベクトル、あるいは当
該動きベクトルの生成に用いられ当該被符号化データを
予測する指標となる指標データを基に、前記変換手段を
選択する手順と、前記選択された前記変換手段を用い
て、前記被符号化データに対応する前記符号化コードを
提供する手順とを有する。
【0023】第10の発明のプログラムは、動きベクト
ルあるいは当該動きベクトルと動き予測ベクトルとの差
分ベクトルに対応する符号化コードを復号する画像処理
装置によって実行されるプログラムであって、前記符号
化コードに対応する前記差分ベクトルを規定する複数の
変換手段であって、データ長が異なる少なくとも一つの
前記符号化コードを含む複数の前記符号化コードに対応
して単一の前記差分ベクトルを規定する複数の変換手段
のなかから、前記符号化コードと関連付けられた前記変
換手段の識別データ、あるいは、前記差分ベクトルを予
測する指標となる指標データを基に、前記変換手段を選
択する手順と、前記選択された前記変換手段を用いて、
前記符号化コードに対応する前記差分ベクトルを提供す
る手順とを有する。
【0024】
【発明の実施の形態】〔本発明の関連技術〕図1は、本
発明の関連技術に係わる符号化装置501の機能ブロッ
ク図である。図1に示す符号化装置501において、入
力となる画像信号は、まず、A/D変換回路501にお
いてデジタル信号に変換される。次に、出力となる画像
圧縮情報のGOP(Group of Picture
s)構造に応じ、画面並べ替え回路502においてフレ
ームの並べ替えが行われる。そして、イントラ符号化が
行われる画像に関しては、フレーム全体の画像情報が直
交変換回路504に入力され、直交変換回路504にお
いて離散コサイン変換やカルーネン・レーベ変換等の直
交変換が施される。直交変換回路504の出力となる変
換係数は、量子化回路505において量子化処理され
る。量子化回路505の出力となる、量子化された変換
係数は、可逆変換回路506に入力され、ここで可変長
符号化、算術符号化等の可逆符号化が施された後、バッ
ファ507に蓄積され、圧縮された画像データとして出
力される。量子化回路505における量子化レートは、
レート制御回路512によって制御される。同時に、量
子化回路5の出力となる、量子化された変換係数は、逆
量子化回路508に入力され、さらに直交変換回路50
9において逆直交変換処理が施されて、復号された画像
信号となり、その画像信号はフレームメモリ510に蓄
積される。
【0025】一方、インター符号化が行われる画像に関
しては、先ず、その画像信号は動き予測・補償回路51
1に入力される。同時に参照となる画像信号がフレーム
メモリ510より読み出され、動き予測・補償回路51
1によって動き予測・補償処理が施され、予測画像信号
が生成される。予測画像信号は演算回路503に出力さ
れ、演算回路503において、画面並べ替え回路502
からの画像信号と、動き予測・補償回路511からの予
測画像信号との差分信号である画像信号が生成され、当
該画像信号が直交変換回路504に出力される。また、
動き補償・予測回路511は、差分動きベクトルMVD
を可逆符号化回路506に出力し、可逆符号化回路50
6において、差分動きベクトルMVDが可変長符号化あ
るいは算術符号化といった可逆符号化処理され、画像信
号のヘッダ部に挿入される。その他の処理はイントラ符
号化を施される画像信号と同様である。
【0026】図2は、図1に示す符号化装置501に対
応する復号回路502の機能ブロック図である。図2に
示す復号回路502では、入力となる画像データがバッ
ファ613に格納された後、可逆復号回路614に出力
される。そして、可逆復号回路614において、定めら
れた画像圧縮情報のフォーマットに基づき、可変長復号
化、算術復号化等の処理が行われる。同時に、当該フレ
ームがインター符号化されたものである場合には、可逆
復号回路614において、画像信号のヘッダ部に格納さ
れた差分動きベクトルMVDも復号され、その差分動き
ベクトルMVDが動き予測・補償装置620に出力され
る。
【0027】可逆復号回路614の出力となる、量子化
された変換係数は、逆量子化回路615に入力され、こ
こで変換係数が生成される。当該変換係数には、逆直交
変換回路616において、定められた画像圧縮情報のフ
ォーマットに基づき、逆離散コサイン変換や逆カルーネ
ン・レーベ変換等の逆直交変換が施される。当該フレー
ムがイントラ符号化されたものである場合には、逆直交
変換処理が施された画像情報は画面並べ替え回路618
に格納され、D/A変換回路619によるD/A変換処
理を経て出力される。
【0028】一方、当該フレームがインター符号化され
たものである場合には、動き予測・補償回路620にお
いて差分動きベクトルMVDを基に生成された動きベク
トルMV、並びにフレームメモリ621に格納された参
照用の画像信号を基に予測画像信号が生成され、この予
測画像信号と、逆直交変換回路616から出力された画
像信号とが加算器617において加算される。その他の
処理はイントラ符号化されたフレームと同様である。
【0029】ところで、JVTにおいては、図1に示す
動き予測・補償部511は画面並べ替えバッファ502
とフレームメモリ510から入力される画像をもとに、
マクロブロック単位で、動き予測と動き補償を施し、動
き補償により得られた画像は演算回路503に出力さ
れ、差分動きベクトルMVDの値は可逆符号化部506
に出力され、可逆符号化ブロック506において可変長
符号化をされて画像圧縮情報に埋め込まれる。なお、差
分動きベクトルMVDは、画素が配列された2次元x−
y座標系で、x、y方向の2次元の値を持つため、x方
向成分とy方向成分を独立して可変長符号化される。な
お、差分動きベクトル(MVDx ,MVDy )は、既に
符号化された動きベクトルをもとに計算された動きベク
トルの予測ベクトル(PMVx ,PMVy )と動きベクトル
(MVx ,MVy )との差分である。本明細書では、差分動
きベクトル( MVDx ,MVDy)をx成分、y成分と記
述し、単にベクトルMVDとも記述する。
【0030】また、マクロブロックとは、後述するよう
に、図4に示すように画像フレーム(ピクチャ)を16
画素x16ラインの正方ブロックに分割したものであ
り、このマクロブロックに含まれる動きベクトルの差分
動きベクトルの可変長符号化された情報はマクロブロッ
クのヘッダに埋め込まれる。以下に、マクロブロックの
ヘッダに可変長符号化された差分動きベクトル( MVD
x ,MVDy)を埋め込むためのシンタックスを示す。
【0031】
【表1】
【0032】可逆符号化部506における、動きベクト
ルの差分動きベクトルの可変長符号化に用いる可変長符
号テーブルUVLCは、図5のようになる。差分動きベ
クトルMVDの値に対してそれぞれ可変長符号が割り当
てられている。図5内の1番左の列のCode#number はベ
クトルMVDと可変長符号に共通に割り当てられた識別
番号であり、一番上から0で始まり一様に増加する値で
ある。また、図5に示すUVLCテーブルは、図6に示
されるように、Unary Part とInfo Part に分割する
ことができる。このUVLCテーブルを一般化して表現
したものが図7であり、00..01というUnary Part の後
ろに固定長符号のInfoPart ビットを付加することによ
り定義されるものである。すなわち、UVLCテーブル
は1,01,001,0001,... と一様に長さの増加するUnary P
art の後ろに固定長のInfo Part ビットを付けること
より構成される可変長符号であると言える。図7におい
て、Info Part のビットであるx0,x1,..に0/1 のバイ
ナリを割り振ることにより、図6に示すUVLCテーブ
ルが完成する。図7からも分かる通り、Unary Part の
長さをLuとするならば、それに対応するInfo Part の
長さLiはLi=Lu-1 となり、その場合のUVLCのコード
長はLu+Li=2Lu-1 となる。なお、図7に示す一番下の行
以降は省略されているが、UVLCのUnary Part の長
さLuはいくらでも長くすることが可能で、これは図6で
はCode#number が16までのUVLCコードしか示して
いないが、図6に示すUVLCテーブルは無限に下に伸
ばすことが可能である。このことは図7についても言え
る。UVLCテーブルは、JVTの全てのシンタックス
要素に適用されるVLCテーブルとして定義されてい
る。
【0033】図2に示す可逆復号部614では、前述し
たマクロブロックシンタックスにもとづき可変長符号化
された差分動きベクトル( MVDx ,MVDy)を読み込
み、それらに対して図5に示すUVLCテーブルを適用
することにより差分動きベクトルを復号する。
【0034】ところで、上述したようにJVTでは動き
ベクトルの差分値(MVD)を符号化する際に、図5に
示すUVLCテーブルという唯一のVLCテーブルを用
いるが、これには以下に示す問題がある。一般的に、C
IF画像のような解像度の小さい画像では値の小さい動
きベクトルの方が、値の大きい動きベクトルよりも圧倒
的に発生頻度が高い傾向にある。逆に、HDTVのよう
な解像度の大きい画像では値の小さい動きベクトルも出
現するが、値の大きい動きベクトルもCIF画像などと
比べると発生頻度が高くなる傾向にある。当然、解像度
が大きくなり、値の大きい動きベクトルの発生頻度が高
くなれば、それに伴い値の大きいMVDの発生頻度も高
くなる。また、同じ解像度であっても画像の動きによっ
てはMVDが大きい値の発生頻度が高いものから、小さ
いものの発生頻度が高いものまで様々である。なお、M
VDの値が大きい、小さいというのはMVDの絶対値が
大きい、小さいということを示している。
【0035】このことから、図5におけるMVDの各値
の発生頻度は画像の解像度の違いや、画像の動きの違い
により異なるため、JVTのようなあらゆる解像度や、
あらゆる動きをもった画像を符号化対象とする符号化方
式において、MVDを符号化するのに図5に示したUV
LCという単一のVLCテーブルを用いることは、発生
頻度に応じたVLCテーブルを用いていないために、効
果的な情報圧縮が行われることは望めないと言う問題が
ある。この問題を解決するためには、MVDを符号化す
るためのVLCテーブルを、あらかじめ複数個準備して
おき、画像におけるMVD の発生頻度に最も適したV
LCテーブルを選択し適用することにより、効果的な情
報圧縮が可能になると考えられる。
【0036】しかしながら、前述したようにJVT標準
化においては、UVLCテーブルは全てのシンタックス
要素に対して適用されているVLCテーブルであり、U
VLCテーブルから大幅に異なった形態のVLCテーブ
ルを適用することは構造上困難であるという問題があ
る。
【0037】以下、上述した問題を解決した本発明の実
施形態を説明する。第1実施形態 以下、本発明の実施形態について説明する。図8は、本
実施形態の通信システム1の概念図である。図8に示す
ように、通信システム1は、送信側に設けられた符号化
装置2と、受信側に設けられた復号装置3とを有する。
通信システム1では、送信側の符号化装置2において、
離散コサイン変換やカルーネン・レーベ変換などの直交
変換と動き補償によって圧縮した画像信号(ビットスト
リーム)を生成し、当該画像信号を変調した後に、衛星
放送波、ケーブルTV網、電話回線網、携帯電話回線網
などの伝送媒体を介して送信する。受信側では、受信し
た画像信号を復調した後に、上記変調時の直交変換の逆
変換と動き補償によって伸張した画像信号を生成して利
用する。なお、上記伝送媒体は、光ディスク、磁気ディ
スクおよび半導体メモリなどの記録媒体であってもよ
い。
【0038】ここで、符号化装置2が第1の発明の符号
化装置および第3の発明の画像処理装置に対応してい
る。図9は、図8に示す符号化装置2の全体構成図であ
る。図9に示すように、符号化装置2は、例えば、A/
D変換回路22、画面並べ替え回路23、演算回路2
4、直交変換回路25、量子化回路26、可逆符号化回
路27、バッファ28、逆量子化回路29、逆直交変換
回路30、フレームメモリ31、レート制御回路32、
動き予測・補償回路35およびVLCテーブル決定回路
38を有する。ここで、可逆符号化回路27が本発明の
の符号化回路に対応し、VLCテーブル決定回路38が
本発明の選択回路に対応している。また、可逆符号化回
路27およびVLCテーブル決定回路38の処理の一部
は、プログラム(本発明のプログラム)によって実行さ
れてもよい。
【0039】符号化装置2では、VLCテーブル決定回
路38が、動きベクトルMVの生成に用いられ、当該動
きベクトルMVと動き予測ベクトルPMVとの差分動き
ベクトル(本発明の被符号化データ)MVDを予測する
指標となる指標データである動きベクトル検索範囲デー
タS_RANGEを基に、VLC選択指示データkを生
成し、これを可逆符号化回路27に出力する。そして、
可逆符号化回路27は、差分動きベクトルMVDに対応
する符号化コードをそれぞれ規定する複数のVCLテー
ブル(変換手段)を有し、VLCテーブル決定回路38
から入力したVLC選択指示データkを基に単数のVL
Cテーブルを選択する。そして、可逆符号化回路27
は、当該選択したVLCテーブルを用いて、差分動きベ
クトルMVDを符号化する。
【0040】以下、符号化装置2の構成要素について説
明する。A/D変換回路22は、入力されたアナログの
輝度信号Y、色差信号Pb,Prから構成される画像信
号をデジタルの画像信号に変換し、これを画面並べ替え
回路23に出力する。画面並べ替え回路23は、A/D
変換回路22から入力した画像信号内のフレーム画像信
号を、そのピクチャタイプI,P,BからなるGOP(G
roup Of Pictures) 構造に応じて、符号化する順番に並
べ替えた画像信号23を演算回路24および動き予測・
補償回路35に出力する。
【0041】演算回路24は、画像信号S23内のフレ
ーム画像信号がインター(Inter) 符号化される場合に
は、当該フレーム画像信号と、動き予測・補償回路35
から入力した予測画像信号S35aとの差分を示す信号
S24を生成し、これを直交変換回路25に出力する。
また、演算回路24は、画像信号S23内のフレーム画
像信号がイントラ(Intra) 符号化される場合には、当該
フレーム画像信号を信号S24として直交変換回路25
に出力する。直交変換回路25は、信号S24に離散コ
サイン変換やカルーネン・レーベ変換などの直交変換を
施して画像信号(例えばDCT係数信号)S25を生成
し、これを量子化回路26に出力する。量子化回路26
は、レート制御回路32から入力した量子化スケール
で、画像信号S25を量子化して画像データS26を生
成し、これを可逆符号化回路27および逆量子化回路2
9に出力する。
【0042】逆量子化回路29は、画像データS26を
逆量子化した信号を生成し、これを逆直交変換回路30
に出力する。逆直交変換回路30は、逆量子化回路29
から入力した信号に、上記直交変換を逆変換を施して生
成したフレーム画像信号をフレームメモリ31に格納す
る。レート制御回路32は、バッファ23から読み出し
たデータを基に量子化スケールを生成し、これを量子化
回路26に出力する。
【0043】動き予測・補償回路35は、画像信号S2
3と、当該画像信号S23のフレーム画像のピクチャタ
イプに応じて当該フレーム画像から所定の距離Ref_
frame離れた参照用の画像信号S31とを入力し、
これらの画像信号を指定された画素精度で画素補間して
生成した画像信号を用いて、指定された種類(モード)
の後述するMC(Motion Compensation) ブロックを単位
として、指定された動きベクトル検索範囲Search
_Range内で、動きベクトルMVを生成する。ま
た、動き予測・補償回路35は、動きベクトルMVから
予測動きベクトルPMVを生成する。動き予測・補償回
路35は、動きベクトルMVと、それに対応する予測動
きベクトルPMVとから、差分動きベクトルMVDを生
成する。動き予測・補償回路35は、差分動きベクトル
MVDを可逆符号化回路27に出力する。また、動き予
測・補償回路35は、上記動きベクトルMVと、参照用
の画像信号S31から、動き予測された予測画像信号S
35aを生成し、これを演算回路24に出力する。ま
た、動き予測・補償回路35は、動きベクトルMVの生
成に用いた動きベクトル検索範囲データS_RANGE
をVLCテーブル決定回路38に出力する。
【0044】可逆符号化回路27は、量子化回路26か
ら入力した画像データS26を符号化する。また、可逆
符号化回路27は、差分動きベクトルMVDに対応する
符号化コードをそれぞれ規定する複数のVCLテーブル
(変換手段)を有し、VLCテーブル決定回路38から
入力したVLC選択指示データkを基に、差分動きベク
トルMVDの符号化に用いる単数のVLCテーブルを選
択する。そして、可逆符号化回路27は、当該選択した
VLCテーブルを用いて、動き予測・補償回路35から
入力した差分動きベクトルMVDを符号化し、差分動き
ベクトルMVDの符号化コードを、画像データS26を
符号化した画像データのヘッダに格納した画像データS
27を生成し、これをバッファ28に書き込む。なお、
可逆符号化回路27は、例えば、マクロブロック、ピク
チャ、スライスおよびフレームの何れかを単位として、
VLC選択指示データkによって指定された共通のVC
Lテーブルを選択して使用する。
【0045】図10は、可逆符号化回路27の機能ブロ
ック図である。図10に示すように、可逆符号化回路2
7は、例えば、選択回路52、可変長符号化回路53_
0,53_1,53_2,53_3、ヘッダ格納回路5
4および可変長符号化回路55を有する。ここで、可逆
符号化回路27の処理の一部は、プログラム(本発明の
プログラム)によって実行されてもよい。選択回路52
は、VLCテーブル決定回路38から入力したVLC選
択指示データkを基に、可変長符号化回路53_0〜5
3_3のなかから、差分動きベクトルMVDの符号化に
用いる単数の可変長符号化回路を選択し、動き予測・補
償回路35から入力した差分動きベクトルMVDを、選
択した可変長符号化回路に出力する。
【0046】可変長符号化回路53_0,53_1,5
3_2,53_3は、それぞれ図11に示すPUVLC
(0),PUVLC(1),PUVLC(2),PUV
LC(3)テーブルを用いて、差分動きベクトルMVD
に対応する符号化コード(Codeword)を提供
し、これをヘッダ格納回路54に出力する。ここで、P
UVLC(0),PUVLC(1),PUVLC
(2),PUVLC(3)テーブルのそれぞれが本発明
の変換手段に対応している。
【0047】以下、図11に示すPUVLC(0),P
UVLC(1),PUVLC(2),PUVLC(3)
テーブルについて説明する。すなわち、可逆符号化回路
27は、差分動きベクトルMVDの可変長符号化に前述
したUVLCを拡張したVLCテーブルを適用すること
により、差分動きベクトルMVDの発生頻度に応じた符
号化を可能とする。このUVLCの拡張方法は、パラメ
ータとなるVLC選択指示データkによりVLCテーブ
ルを定義することを可能とし、VLC選択指示データk
を変化させることにより異なる発生頻度に対応するVL
Cテーブルを選択できる。具体的には、前述したよう
に、UVLCテーブルは、図7に示されるように、長さ
LuビットのUnary Part と、長さLi=Lu-1 ビットの固定
長符号であるInfoPart から構成され、Info Part の
ビットであるx0,x1,..に0/1 のバイナリを割り振ってい
る。本実施形態では、UVLCテーブルのInfo Part
の長さをLu-1ではなく、VLC選択指示データk(>=
0)を導入し、Li=Lu-1+k とすることにより、UVLC
テーブルを図7に示す単一のテーブルではなく、VLC
選択指示データkの値に応じて拡張させることを可能と
する。
【0048】本実施形態では、VLC選択指示データk
によってパラメータ化(Parametarized)されたUVL
Cを、PUVLC(k)と記述する。具体例として、k=
0,1,2,3 における、PUVLC(k)の一般化表現を図
12、図13、図14および図15に示す。k=0の場
合はInfo Part の長さはLi=Lu-1 となり、k=1の場
合はInfoPart の長さはLi=Lu となり、k=2の場合は
Info Part の長さはLi=Lu+1 となり、k=3の場合は
Info Part の長さはLi=Lu+2 となる。図12と図7と
を比較すれば分かるように、共にInfo Part の長さは
Li=Lu-1 であり、前述したJVTで用いられているUV
LCとPUVLC(0) は全く同一であるため、PUVL
C(k)とUVLCはk=0 において互換性がある。
【0049】また、図12、図13、図14および図1
5からも分かる通り、VLC選択指示データkが増加す
るに従って、同一の長さのUnary Part に対して、Info
Part のビット長が1ビットずつ長くなる。なお、図
12、図13、図14および図15では、k=0,1,
2,3の例のみを示したが、k の値がこれ以上に大きく
なっても同様にPUVLC(k)は定義することがで
き、その際、ビット長LuのUnary Part に対するInfo
Part のビット長はLi=Lu-1+k となる。
【0050】図12、図13、図14および図15に示
すPUVLC(k)の一般化表現におけるInfo Part
のビットであるx0,x1,..に0/1 のバイナリを割り振るこ
とにより、図16に示すVLCテーブルが得られる。前
述したように、VLC選択指示データkがこれ以上に大
きくなっても同様にPUVLC(k)のテーブルを定義
することが可能であるが、ここでは省略する。図16か
らもわかるように、VLC選択指示データkの値が小さ
いほど(例えばk=0)、Code#number (識別子)の値
が小さいコードに短いビットが割り振られ、Code#numbe
r の値が大きいコードに長いビットが割り振られる。逆
にk の値が大きくなるにつれ(例えばk=3)、Code#n
umber の値が小さいコードに長いビットが割り振られる
ようになり、Code#number の値が大きいコードに短いビ
ットが割り振られるようになる。
【0051】すなわち、PUVLC(k)は、VLC選
択指示データkの値が小さいほど(例えばk=0)、Co
de#number の値が小さいシンボルの発生頻度が高い符号
化対象の符号化に適しており、逆にVLC選択指示デー
タkの値が大きくなるほど(例えばk=3)、Code#num
ber の値が小さいシンボルのみならずCode#number の値
が大きいシンボルも多く発生するような符号化対象の符
号化に適していることになる。前述した通り、差分動き
ベクトルMVDは、画像の解像度や画像の動きにより、
その値の発生頻度に違いが出てくるためUVLCという
単一のVLCテーブルを用いてMVDを符号化しては高
い圧縮効率は望めないが、本実施形態で規定したPUV
LC(k)を用いることによりUVLC(=PUVLC
(0))を含めた複数のVLCテーブルの中から、MVD
の発生頻度に最も適したVLCテーブルで符号化を行う
ことにより、効率的なMVDの圧縮が可能になる。
【0052】PUVLC(k)をVLC選択指示データ
kの値と対応付けたものが図11である。図11におけ
るk=0 の場合のPUVLC(0)は、図5に示した差分
動きベクトルMVDとUVLCの関係と同じとなり、差
分動きベクトルMVDに対してPUVLC(0)という
VLCコードを用いて符号化を行うことにより従来方式
と互換性を保つことが可能となる。図11では、VLC
選択指示データkの値が小さいPUVLC(k) (例
えばk=0)は、MVD の絶対値が小さいものの発生
頻度が高い場合に適しており、逆にk の値が大きいPU
VLC(k)(k=3)は、差分動きベクトルMVDの
絶対値が小さいものだけではなく大きいものも頻繁に出
現する場合に適しており、差分動きベクトルMVDの発
生頻度に応じて最も圧縮効果が見込まれるPUVLC
(k)を用いることにより効果的なMVDの圧縮が可能
になる。ここで、最も圧縮効果が見込まれるPUVLC
(k)を選択するということは、VLC選択指示データ
kを選択するということに他ならない。
【0053】そのため、本実施形態では、画像の解像度
や、動き量に応じて、差分動きベクトルMVDに用いる
PUVLC(k)のためのVLC選択指示データkを後
述するようにVLCテーブル決定回路38で選択するこ
とにより、圧縮効率の観点から最も効率の良いVLCテ
ーブルを選択することが可能になる。ここで差分動きベ
クトルMVDの符号化に適用されるVLC テーブルを
決定するためのVLC選択指示データkの値は、ピクチ
ャ、若しくはスライスなどの画像情報圧縮における各符
号化単位のヘッダにその値を指定する情報を埋め込むこ
とにより復号化方式側にその値を知らせることが可能と
なり、符号化方式側と復号化方式側で差分動きベクトル
MVD対して同じVLCテーブルを適用することが可能
となる。
【0054】上述した可変長符号化回路53_0〜53
_3による図11〜図16を用いて説明した変換は、テ
ーブル(表)データを用いて実現してもよいし、プログ
ラムにより演算を実行して実現してもよい。
【0055】可変長符号化回路55は、量子化回路26
から入力した画像データS26を符号化して画像データ
S55を生成し、これをヘッダ格納回路54に出力す
る。
【0056】ヘッダ格納回路54は、画像データS55
のマクロブロック、スライス、ピクチャなどのヘッダ
に、可変長符号化回路53_0〜53_3の何れから入
力した符号化された符号化コードを格納した画像データ
S27を生成し、これをバッファ28に書き込む。バッ
ファ28に書き込まれた画像データS27は、変調され
た後に、送信される。なお、可逆符号化回路27は、量
子化回路26から受けた量子化スケール、動きベクトル
MVから特定される符号化モードなどの情報を符号化す
る。この場合に、ヘッダ格納回路54は、これらの情報
もヘッダに格納する。また、ヘッダ格納回路54は、復
号側に、VLC選択指示データkを特定させるために、
下記表2に示すような、形式(文法)でピクチャヘッダ
内のparam#mvd という名前の部分に、VLC選択指示デ
ータkを格納する。
【0057】
【表2】
【0058】なお、前述の通り、VLC選択指示データ
kは、0以上の値であればどんな値でも取ることが可能
であるが、実際の実装の際には、param#mvd のビット長
に依存する。すなわち、param#mvd が2ビット情報とし
てヘッダに埋め込まれるならば、パラメータkは0〜3
の値のみが取りえ、param#mvd が3ビット情報としてヘ
ッダに埋め込まれるならば、パラメータkは0〜7の値
を取り得ることになる。このparam#mvd のビット長はシ
ンタックスとして規定さえすればどんな長さでも取りえ
る。上述した形式では、param#mvd という1つのパラメ
ータしか定義していないので、2次元ベクトルである差
分動きベクトルMVDx成分MVDxとy成分MVDy
に適用するVLCテーブルはparam#mvd で指定された共
通のVLCテーブルPUVLC(param#mvd) となるが、
下記表3に示す形式のように、ピクチャのヘッダ情報と
して差分動きベクトルMVDのx成分用、y成分用それ
ぞれ別のパラメータkを指定できるparam#mvd#x, param
#mvd#yを埋め込むことによりMVDxとMVDyにそれ
ぞれ別なVLCテーブルPUVLC(param#mvd#x) とP
UVLC(param#mvd#y) を適用することが可能になる。
【0059】
【表3】
【0060】これは、一般的に画像の動きベクトルのx
成分とy成分は独立であるため、MVDxとMVDyの
それぞれに適したVLCテーブルを適用することによ
り、より効果的なMVDの圧縮を可能にする。
【0061】以下、図10に示す可逆符号化回路27の
動作例を説明する。選択回路52が、VLC選択指示デ
ータkに基づいて、可変長符号化回路53_0〜53_
3のうち一つの可変長符号化回路を選択する。そして、
動き予測・補償回路35がから入力された差分動きベク
トルMVDが、選択回路52で選択された可変長符号化
回路に出力される。そして、当該可変長符号化回路にお
いて、対応するPUVLC(k)に基づいて、差分動き
ベクトルMVDに対応した符号化コード(Codewo
rd)が特定され、それがヘッダ格納回路54入力に出
力される。また、それと並行して、量子化回路26から
入力された画像データS26が可変長符号化回路55で
符号化され、その符号化コードを含む画像データS55
がヘッダ格納回路54に出力される。そして、ヘッダ格
納回路54において、画像データS55のヘッダデータ
内に、差分動きベクトルMVDの符号化コード、並びに
VLC選択指示データkの符号化コードが格納されて画
像データS27が生成され、これがバッファ28に書き
込まれる。
【0062】VLCテーブル決定回路38は、動き予測
・補償回路35から入力した動きベクトル検索範囲デー
タS_RANGEを基に、VLC選択指示データkを生
成し、これを可逆符号化回路27に出力する。動きベク
トル検索範囲データS_RANGEには、例えば、動き
ベクトル検索範囲Search#Range, Search#Range#x, Sear
ch#Range#yが格納されている。Search#Range#xは水平方
向の動きベクトル検索範囲、 Search#Range#y は垂直方
向の動きベクトル検索範囲である。また、Search#Range
は Search#Range#x, Search#Range#y の大きい方の値で
ある。VLCテーブル決定回路38は、入力された Sea
rch#Range に基づいて、VLC選択指示データkを決定
する。動きベクトルの検索範囲が広いほど、動きベクト
ルMVの値は大きくなり、実際に符号化する差分動きベ
クトルMVDも大きい値をよりとりえると考えられる。
従って、動きベクトルの検索範囲が広いほど、大きい差
分動きベクトルMVDにより小さい(データ長の短い)
符号化コードを割り当てた方が、符号化効率が良くな
る。前述したPUVLC(k)では、kの値が大きけれ
ば大きいほど、大きなMVDに対してより小さい符号量
が割り当てられる。動きベクトルの検索範囲が小さい時
kの値を小さくし、動きベクトルの検索範囲が大きい
時、より大きいkを用いればよい。水平方向、垂直方向
の動きベクトルに対して共通のPUVLC(k)を用い
る場合、例えば以下の式(1)に従ってkの値を決定す
る。
【0063】
【数1】k = Search#Range/N
【0064】上記式(1)において、Nは任意の数でよ
い。例えば動きベクトルの検索範囲16ごとにkを変更
する場合、N=16となる。このようにして求められた
kはビットストリーム中で param#mvdとして符号化され
る。フレーム単位で共通のPUVLC(k)を用いる場
合、上記表1に示すような形式でkを符号化する。ま
た、スライス単位でkを決める場合、下記表4に示すよ
うな形式でkを符号化する。
【0065】
【表4】
【0066】また、マクロブロック単位でkを変更する
場合、下記表5に示す形式でkを符号化する。
【0067】
【表5】
【0068】水平方向、垂直方向の動きベクトルに対し
て別々のPUVLC(k)を用いる場合、例えば以下の
式(2)に従ってkの値を決定する。
【0069】
【数2】 k#x = Search#Range#x/N k#y = Search#Range#y/N
【0070】上記式(2)において、Nは任意の数でよ
い。例えば動きベクトルの検索範囲16ごとにkを変更
する場合、N=16となる。このようにして求められた
k#x,K#yはビットストリーム中で param#mvd#x, param#m
vd#y として符号化される。この場合に、フレーム単位
で共通のPUVLC(k)を用いる場合、上記表3に示
すような形式でkを符号化する。また、スライス単位で
kを決める場合、下記表6に示すような形式でkを符号
化する。
【0071】
【表6】
【0072】また、マクロブロック単位でkを変更する
場合、下記表7に示す形式でkを符号化する。
【0073】
【表7】
【0074】次に、図9に示す符号化装置2の全体動作
を説明する。入力となる画像信号は、まず、A/D変換
回路22においてデジタル信号に変換される。次に、出
力となる画像圧縮情報のGOP構造に応じ、画面並べ替
え回路23においてフレームの並べ替えが行われる。そ
して、イントラ符号化が行われる画像に関しては、フレ
ーム全体の画像情報が直交変換回路25に入力され、直
交変換回路25において離散コサイン変換やカルーネン
・レーベ変換等の直交変換が施される。直交変換回路2
5の出力となる変換係数は、量子化回路25において量
子化処理される。量子化回路25の出力となる、量子化
された変換係数は、可逆変換回路27に入力され、可逆
符号化回路27においてVLC選択指示データkによっ
て指定されたPUVLC(k)テーブルを用いて可変長
符号化、算術符号化等の可逆符号化が施された後、バッ
ファ28に蓄積され、圧縮された画像データとして出力
される。量子化回路26における量子化レートは、レー
ト制御回路32によって制御される。同時に、量子化回
路26の出力となる、量子化された変換係数は、逆量子
化回路29に入力され、さらに直交変換回路30におい
て逆直交変換処理が施されて、復号された画像信号とな
り、その画像信号はフレームメモリ31に蓄積される。
【0075】一方、インター符号化が行われる画像に関
しては、先ず、その画像信号は動き予測・補償回路35
に入力される。同時に参照となる画像信号S31がフレ
ームメモリ31より読み出され、動き予測・補償回路3
5においてフィルタ選択信号S34を基に選択されたフ
ィルタ回路を用いて動き予測・補償処理が施され、予測
画像信号S35aが生成される。予測画像信号S35a
は演算回路24に出力され、演算回路24において、画
面並べ替え回路23からの画像信号S23と、動き予測
・補償回路35からの予測画像信号S35aとの差分信
号である画像信号S24が生成され、当該画像信号S2
4が直交変換回路25に出力される。また、動き補償・
予測回路35は、差分動きベクトルMVDを可逆符号化
回路27に出力すると共に、動きベクトルMVの生成に
用いた動きベクトル検索範囲を示す動きベクトル検索範
囲データS_RANGEをVLCテーブル決定回路38
に出力する。そして、VLCテーブル決定回路38が、
動きベクトル検索範囲データS_RANGEに基づい
て、VLC選択指示データkを決定し、これを可逆符号
化回路27に出力する。そして、可逆符号化回路27
が、画像データS26を可変長符号化すると共に、差分
動きベクトルMVDをVLC選択指示データkによって
指定されたPUVLC(k)テーブルを用いて可変長符
号化し、符号化された差分動きベクトルMVD並びにV
LC選択指示データkを特定する情報をヘッダに格納し
た画像データS27が生成される。画像データS27
は、バッファ28に格納され、変調等が施された後に送
信等される。
【0076】以上説明したように、符号化装置2によれ
ば、図11〜図16に示す複数のPUVLC(k)テー
ブルを規定し、VLCテーブル決定回路38において動
きベクトル検索範囲データS_RANGEを基に決定し
たVLC選択指示データkに対応するPUVLC(k)
テーブルを可逆符号化回路27における差分動きベクト
ルMVDの符号化に用いることで、差分動きベクトルM
VDの符号化効率を高めることができる。また、符号化
装置2によれば、PUVLC(0)をUVLCと同じで
あるため、UVLCのフォーマットに容易に適合させる
ことができる。
【0077】以下、図8に示す復号装置3について説明
する。復号装置3は、本発明の第2の発明の復号装置お
よび第4の発明の画像処理装置に対応している。図17
は、復号装置3の機能ブロック図である。図17に示す
ように、復号装置3は、例えば、蓄積バッファ71、可
逆復号化回路72、逆量子化回路73、逆直交変換回路
74、演算回路75、画面並べ替え回路76、D/A変
換回路77、フレームメモリ78および動き予測・補償
回路81を有する。蓄積バッファ71は、図8に示す送
信側で符号化装置2で符号化され、続いて変調されて送
信された画像信号が受信され、当該画像信号が復調され
ると、当該復調によって得られた画像データを記憶す
る。
【0078】可逆復号化回路72は、蓄積バッファ71
から入力した画像データに対して、図9に示す可逆符号
化回路27における符号化処理に対応する復号処理を行
い、それによって得られた画像データを逆量子化回路7
3に出力し、当該復号処理の過程で得られた差分動きベ
クトルMVDを動き予測・補償回路81に出力する。逆
量子化回路73は、可逆復号化回路72から入力した画
像データを逆量子化して画像信号を生成し、これを逆直
交変換回路74に出力する。逆直交変換回路74は、逆
量子化回路73から入力した画像信号に、図9に示す直
交変換回路25の直交変換処理に対応する逆直交変換処
理を施し、それによって得られた画像信号S74を演算
回路75に出力する。
【0079】演算回路75は、逆直交変換回路74から
の画像信号S74と、動き予測・補償回路81からの予
測画像信号S81とを加算して画像信号S75を生成
し、これを画面並べ替え回路76およびフレームメモリ
78に出力する。画面並べ替え回路76は、画像信号S
75のフレーム画像信号を表示順に並べ替えた画像信号
を生成し、これをD/A変換回路77に出力する。D/
A変換回路77は、画面並べ替え回路76から入力した
デジタルの画像信号をアナログの画像信号に変換して出
力する。
【0080】フレームメモリ78は、画像信号S75を
記憶する。
【0081】動き予測・補償回路81は、可逆復号化回
路72から入力した差分動きベクトルMVDを用いて、
動きベクトルMVを生成し、当該動きベクトルMVと、
フレームメモリ78から読み出された画像信号S23と
を画素補間して生成した画像信号とを用いて、指定され
た種類(モード)の後述するMCブロックを単位とし
て、予測画像信号S81aを生成し、これを演算回路7
5に出力する。
【0082】復号装置3は、可逆復号化回路72に特徴
を有している。図18は、図17に示す可逆復号化回路
72の機能ブロック図である。図18に示すように、可
逆復号化回路72は、例えば、パーサ80、VCLテー
ブル決定回路82、選択回路83、可変長復号回路84
_0〜84_3および可変長復号回路87を有する。こ
こで、可変長復号回路84_0〜84_3が第2および
第4の発明の復号回路に対応し、VCLテーブル決定回
路82が第2およい第5の発明の選択回路に対応してい
る。パーサ80は、符号化された画像データS71(図
9に示す画像データS27)を入力し、その構文を解析
し、画像データS71内の動きベクトルMVDの符号化
コードを選択回路83に出力し、それ以外の予測画像デ
ータを可変長復号回路87に出力する。また、パーサ8
0は、画像データS71のヘッダデータ(マクロブロッ
クヘッダ等)内の前述したparam#mvd, param#mvd#x, pa
ram#mvd#y の部分(VLC選択指示データk)を復号し
てVCLテーブル決定回路82に出力する。VCLテー
ブル決定回路82は、パーサ80から入力したビットス
トリーム中の param#mvd, param#mvd#x, param#mvd#yを
基に、VLC選択指示データkを決定して選択回路83
に出力する。
【0083】選択回路83は、VCLテーブル決定回路
82から入力したVLC選択指示データkに基づいて、
対応する可変長復号回路84_0〜84_3を選択し、
パーサ80から入力した差分動きベクトルMVDの符号
化コードを当該選択した可変長復号回路84_0〜84
_3に出力する。
【0084】可変長復号回路84_0〜84_3は、そ
れぞれ前述した可変長符号化回路53_0〜53_3に
対応した可変長復号回路であり、図11〜図16を用い
て説明したPUVLC(k)に従って、差分動きベクト
ルMVDの符号化コードに対応する差分動きベクトルM
VDを図17に示すVCLテーブル決定回路81に出力
する。
【0085】以下、図18に示す可逆復号化回路72の
動作例を説明する。パーサ80において、符号化された
画像データS71の構文解析が行われ、その結果に基づ
いて、画像データS71内の動きベクトルMVDの符号
化コードが選択回路83に出力され、それ以外の予測画
像データを可変長復号回路87に出力される。また、パ
ーサ80は、画像データS71のヘッダデータ(マクロ
ブロックヘッダ等)内の前述したparam#mvd, param#mvd
#x, param#mvd#y の部分(VLC選択指示データk)を
復号してVCLテーブル決定回路82に出力する。そし
て、VCLテーブル決定回路82が、パーサ80から入
力したビットストリーム中の param#mvd, param#mvd#x,
param#mvd#yを基に、VLC選択指示データkを決定し
て選択回路83に出力する。
【0086】そして、選択回路83が、VCLテーブル
決定回路82から入力したVLC選択指示データkに基
づいて、対応する可変長復号回路84_0〜84_3を
選択し、パーサ80から入力した差分動きベクトルMV
Dの符号化コードを当該選択した可変長復号回路84_
0〜84_3に出力する。
【0087】そして、選択された可変長復号回路84_
0〜84_3が、図11〜図16を用いて説明したPU
VLC(k)に従って、差分動きベクトルMVDの符号
化コードに対応する差分動きベクトルMVDを図17に
示すVCLテーブル決定回路81に出力する。
【0088】以下、復号装置3の全体動作例を説明す
る。復号装置3では、入力となる画像データがバッファ
71に格納された後、可逆復号回路72に出力される。
そして、可逆復号回路72において、定められた画像圧
縮情報のフォーマットに基づき、可変長復号化、算術復
号化等の処理が行われる。同時に、当該フレームがイン
ター符号化されたものである場合には、可逆復号回路7
2において、前述した動作が行われ、画像信号のヘッダ
部に格納された差分動きベクトルMVDが復号され、続
いて生成された動きベクトルMVが動き予測・補償装置
81に出力される。
【0089】可逆復号回路72の出力となる、量子化さ
れた変換係数は、逆量子化回路73に入力され、ここで
変換係数が生成される。当該変換係数には、逆直交変換
回路74において、定められた画像圧縮情報のフォーマ
ットに基づき、逆離散コサイン変換や逆カルーネン・レ
ーベ変換等の逆直交変換が施される。当該フレームがイ
ントラ符号化されたものである場合には、逆直交変換処
理が施された画像情報は画面並べ替え回路76に格納さ
れ、D/A変換回路77によるD/A変換処理を経て出
力される。一方、当該フレームがインター符号化された
ものである場合には、動き予測・補償回路81におい
て、動きベクトルMV、及びフレームメモリ78に格納
された参照用の画像信号を基に予測画像信号S81aが
生成され、この予測画像信号S81aと、逆直交変換回
路74から出力された画像信号S74とが、加算器75
において加算される。
【0090】以上説明したように、復号装置3によれ
ば、符号化装置2によって符号化された画像信号を、符
号化装置2と同様に小規模、低価格かつ省電力の構成で
適切に復号できる。
【0091】上述した実施形態では、被符号化データで
ある差分動きベクトルMVDの生成に用いられ当該差分
動きベクトルMVDを予測する指標となる指標データと
して、動きベクトル検索範囲データS_RANGEを用
いた場合を例示したが、以下の実施形態では、その他の
指標データを用いる場合を説明する。第2実施形態 以下、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態
の符号化装置102および復号装置の以下に示す構成以
外の構成は基本的には第1実施形態と同様である。図1
9は、本実施形態の符号化装置102の機能ブロック図
である。図19において、図9と同じ符号を付した構成
要素は、第1実施形態で説明したものと基本的に同じで
ある。符号化装置102では、VLCテーブル決定回路
138が、被符号化データである差分動きベクトルMV
Dに前記動きベクトルを生成した画像と、当該動きベク
トルの生成に用いられた参照画像との距離を示す参照フ
レーム距離データRef_fremeを動き予測・補償
回路35から入力し、参照フレーム距離データRef_
fremeを基にVLC選択指示データkを決定する。
【0092】参照フレーム距離データRef_frem
eは参照フレームが現フレームに対して何フレーム前の
フレームであるかを示している。ここで、参照フレーム
と現フレームの距離が大きいほど、動きベクトルの値は
大きくなり、実際に符号化する動きベクトルの予測値と
の差分MVDも大きい値をよりとりえると考えられる。
従って、動きベクトルの検索範囲が広ろいほど、大きい
MVDにより小さい符号を割り当てた方が、符号化効率
が良くなる。VLC選択指示データkの値が大きければ
大きいほど、大きなMVDに対してより小さい符号量が
割り当てられる。参照フレームとの距離 Ref#frameが小
さい時kの値を小さくし、参照フレーム距離データRe
f_freme(Ref#frame) が大きい時、より大きいk
を用いればよい。例えばフレーム単位で共通のPUVL
C(k)を用いる場合、以下の式(3)に従ってVLC
選択指示データkの値を決定する。
【0093】
【数3】k = average(Ref#frame)
【0094】ここで、Ref#frame はMC(動き補償)ブ
ロック単位で伝送され、k はフレーム内での平均値とな
る。本実施例では平均を用いているが、これはメディア
ンなど他の演算でも構わない。このようにして求められ
たkはビットストリーム中でparam#mvdとして符号化さ
れる。フレーム単位で共通のPUVLC(k)を用いる
場合、前述した表2に示すようなシンタクスで符号化す
る。例えばスライス単位で共通のPUVLC(k)を用
いる場合、以下の式(4)に従ってkの値を決定する。
【0095】
【数4】k = average(Ref#frame)
【0096】Ref#frame はMC(動き補償)ブロック単
位で伝送され、k はスライス内での平均値となる。本実
施例では平均を用いているが、これはメディアンなど他
の演算でも構わない。このようにして求められたkはビ
ットストリーム中で param#mvdとして符号化される。ス
ライス単位で共通のPUVLC(k)を用いる場合、前
述した表4に示すようなシンタクスで符号化する。例え
ばマクロブロック単位で共通のPUVLC(k)を用い
る場合、以下の式(5)に従ってkの値を決定する。
【0097】
【数5】k = average(Ref#frame)
【0098】この場合にも、Ref#frame はMC(動き補
償)ブロック単位で伝送され、k はスライス内での平均
値となる。本実施例では平均を用いているが、これはメ
ディアンなど他の演算でも構わない。このようにして求
められたkはビットストリーム中で param#mvdとして符
号化される。マクロブロック単位で共通のPUVLC
(k)を用いる場合、下記表前述した表5に示すような
シンタクスで符号化する。また例えばMCブロック単位
で共通のPUVLC(k)を用いる場合、以下の式
(6)に従ってkの値を決定する。
【0099】
【数6】k = Ref#frame
【0100】このようにして求められたkはビットスト
リーム中で param#mvdとして符号化される。MCブロッ
ク単位で共通のPUVLC(k)を用いる場合、下記表
8に示すようなシンタクスで符号化する。上記kを求め
る式は一例であり、Ref#frame に基づくほかの演算式に
よりkを用いても同様に適用可能である。例えば、参照
フレームとの差が大きくなるほど、動きベクトルの検索
範囲を小さくするエンコーダでは逆にRef#frame が大き
いほど小さいkを割り当てればよい。
【0101】上述した符号化装置102に対応する復号
装置103では、MCブッロク単位でkの値を上記方法
で決定する場合、ビットストリーム中にkを符号化する
必要はない。したがって、上記の変形例としてMCブロ
ック単位でkを切り替える場合、ビットストリーム中に
符号化せずにそのMCブロックの Ref#frameを用いてk
を切り替える。この場合、デコーダはマクロブロックヘ
ッダ中の各MCブロックの Ref#frameを復号しこの値を
kとし(k=Ref#frame )このkの値から動きベクトル
の可逆符号にどのVLCを使ったかを判定し、PUVL
C(k)を用いて動きベクトルを復号する。
【0102】第3実施形態 以下、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態
の符号化装置202および復号装置の以下に示す構成以
外の構成は基本的には第1実施形態と同様である。図2
0は、本実施形態の符号化装置202の機能ブロック図
である。図20において、図9と同じ符号を付した構成
要素は、第1実施形態で説明したものと基本的に同じで
ある。符号化装置202では、VLCテーブル決定回路
238が、被符号化データである差分動きベクトルMV
に対応する動きベクトルの生成時に、動き補償の処理単
位を規定するマクロブロックタイプMB_TYPEを基
に、VLC選択指示データkを決定する。すなわち、V
LC選択指示データkを動き補償を行う際のブロックの
大きさ(ブロック分割のモード)で決定する。ここでJ
VTの動き補償を行うブロック(MCブロック)の大き
さの種類(ブロック分割のモード)は、図21で示され
る。図21に示すように、MCブロックは、16画素×
16ラインの各マクロブロックについて規定されてい
る。MCブロックの種類(モード)には、当該マクロブ
ロック自体をMCブロックとする16×16モードと、
それぞれ16画素×8ラインの2つのブロックに当該マ
クロブロックを分割した各ブロックをMCブロックとす
る16×8モードと、それぞれ8画素×16ラインの2
つのブロックに当該マクロブロックを分割した各ブロッ
クをMCブロックとする6×16モードと、それぞれ8
画素×8ラインの4つのブロックに当該マクロブロック
を分割した各ブロックをMCブロックとする8×8モー
ドとが規定されている。8×8モードのMCブロックの
種類(モード)には、当該8×8モードのMCブロック
自体をMCブロックとする8×8モードと、それぞれ8
画素×4ラインの2つのブロックに当該MCブロックを
分割した各ブロックをMCブロックとする8×4モード
と、それぞれ4画素×8ラインの2つのブロックに当該
MCブロックを分割した各ブロックをMCブロックとす
る4×8モードと、それぞれ4画素×4ラインの4つの
ブロックに当該MCブロックを分割した各ブロックをM
Cブロックとする4×4モードとが規定されている。8
×8モードを構成する4つのMCブロックのそれぞれに
ついては、8×8、8×4、4×8および4×4モード
のなかから任意モードを指定できる。
【0103】この場合のPピクチャのマクロブロックタ
イプを図22(A),(B)に示し、Bピクチャのマク
ロブロックタイプMB_TYPEを図23および図24
に示す。動き補償に用いたブロックサイズはこのマクロ
ブロックタイプMB_TYPEから識別することが出来
る。例えば、PピクチャでMB_TYPE=3のマクロ
ブロックでは8X16サイズのブロックが動き補償に用
いられる。動き予測・補償回路35が、ら動き予測に用
いたブロックサイズを示す、マクロブロックのMB_T
YPEをVLCテーブル決定回路238に出力する。V
LCテーブル決定回路238においては入力されたマク
ロブロックタイプMB_TYPEに基づいて、VLC選
択指示データkを決定し、可逆符号化回路27に出力す
る。
【0104】なお、マクロブロックをより細かいブロッ
クに分割される場合、各ブロックの動きベクトル間にそ
れほど相関がなく、ランダムにばらついていると考えら
れる。例えば4X4ブロックの各ブロックのMVがほぼ
同じである場合、ヘッダのビット量削減のため、4X4
サイズブロックを用いずより大きなサイズのブロックを
使用した方が効率よくなる。従って、より小さいサイズ
のブロックで動き補償を行った場合、各ブロック間で動
きベクトルの相関がより低くランダムな方向を向いてい
ると考えられる。したがってこの場合、実際に符号化す
る参照フレーム距離データRef_fremeもより大
きな値になると考えられる。従って、より小さいブロッ
クサイズに対してより大きいVLC選択指示データkを
またより大きいブロックサイズに対してより小さいVL
C選択指示データkを割り当てる。VLCテーブル決定
回路238は、例えば下記式(7)のようにVLC選択
指示データkの値を決定する。
【0105】
【数7】 k = 0 [16x16 block] k = 1 [8x16, 16X8] k = 2 [8x8] k = 3 [4x8, 8x4] k = 4 [4x4]
【0106】上記の決定方法は一例であり、ブロックサ
イズの小さい方により大きなkを割り当てればよい。こ
のようにして求められたVLC選択指示データkは、画
像データS27(ビットストリーム中で) param#mvdと
して符号化される。フレーム単位で共通のPUVLC
(k)を用いる場合、前述した表2に示すシンタクスで
符号化する。スライス単位でkを決める場合、前述した
表4に示すシンタクスで符号化する。またマクロブロッ
ク単位でkを変更する場合、前述した表5に示すような
シンタクスを用いて符号化する。
【0107】本実施例のようにマクロブッロク単位でk
の値を上記方法で決定する場合、ビットストリーム中に
k(param#mvd )を符号化する必要はない。したがっ
て、上記の変形例としてマクロブロック単位でkを切り
替える場合、ビットストリーム中に符号化せずにそのマ
クロブロックのマクロブロックタイプMB_TYPEを
用いてkを切り替える。この場合、デコーダはマクロブ
ロックヘッダ中のマクロブロックタイプMB_TYPE
を復号し、これから動き補償に用いたブロックサイズを
求める。動き補償に用いたブロックサイズから上記の式
を用いてkを求める。このkの値から動きベクトルの可
逆符号にどのVLCを使ったかを判定し、PUVLC
(k)を用いて動きベクトルを復号する
【0108】第4実施形態 以下、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態
の符号化装置202および復号装置の以下に示す構成以
外の構成は基本的には第1実施形態と同様である。図2
5は、本実施形態の符号化装置302の機能ブロック図
である。図25において、図9と同じ符号を付した構成
要素は、第1実施形態で説明したものと基本的に同じで
ある。符号化装置302では、VLCテーブル決定回路
338が、差分動きベクトルMVDを基にVLC選択指
示データkを決定する。VLCテーブル決定回路338
は、VLC選択指示データkを、対象となる差分動きベ
クトルMVDに対応するマクロブロックの周囲のマクロ
ブロックの差分動きベクトルMVDを基に決定する。例
えば、VLCテーブル決定回路338は、図26に示す
マクロブロックAのVLC選択指示データkである con
text#mvdを、例えば、下記式(8)に示すように、その
周囲に位置するマクロブロックB,Cの差分動きベクト
ルMVDを用いて生成する。
【0109】
【数8】 context#mvd#x = (|MVDx#a| + |MVDx#b|+1)/2 context#mvd#y = (|MVDy#a| + |MVDy#b|+1)/2
【0110】ここで( MVDx#a, MVDy#a), ( MV
Dx#b, MVDy#b), ( MVDx#c,MVDy#c)はそれぞ
れマクロブロックA,B,CのMVDである。ただし、
マクロブロックAがイントラであったりフレームの外で
で存在しない場合、上記 context#mvdは以下の式(9)
で与えられる。
【0111】
【数9】 context#mvd#x = | MVDx#b| context#mvd#y = | MVDy#b|
【0112】また、マクロブロックBがイントラであっ
たりフレームの外でで存在しない場合、上記 context#m
vdは以下の式(10)で与えられる。
【0113】
【数10】 context#mvd#x = | MVDx#a| context#mvd#y = | MVDy#a|
【0114】また、マクロブロックA,Bともにない場
合、context#mvd#x = context#mvd#y = 0 となる。上記
の様にして求めた context#mvdは、現在符号化するマク
ロブロックの MVDの予測値となる。MVDの予測値
(context#mvd )が大きければ、現在符号化しようとす
る動きベクトルのMVDも大きくなり、より大きなkを
用いた方が良い。また context#mvdが小さければ符号化
するブロックのMVDは小さいと考えられより小さいk
を用いた方が良い。
【0115】また、符号化しようとしてるMVDの大き
さがわかれば、VLCテーブル決定回路338は、下記
式(11)に示されるように、最適なkを導き出すこと
は可能である。
【0116】
【数11】 例1 code#number <= 2のとき k = 0 2 < code#cumber <= 6の時 k = 1 6 < code#number <=12の時 k = 2 12 < code#number <= 28の時 k = 3 code#number > 28の時 k=4 例2 2“m + N < code#number <= 2(m+1) + N のとき k=m-l
【0117】ここで、code#number = context#mdx/2 で
ある。このようにテーブルを作成して context#mvdから
kを決めても良いし、解析的な式を用いて context#mvd
からkを決定しても良い。また、context#mvd をexp-Gol
umb符号を用いて符合する際の符号長を各kに関して計
算し、最小の符号長になるkを選択しても良い。いずれ
にしろ、context#mvd が決まればそのブロックを符号化
する際のkが決定される。kは水平方向、垂直方向独立
に求められる。しかし変形例として共通のものを用いて
も良い。マクロブロックAおよびBの差分動きベクトル
MVDはブロックCを復号する際にはすでに復号されて
いる。したがって、余分なビットを送らずに context#m
vdはマクロブロックA、Bの動きベクトルから再構成で
きる。context#mvd が決まればそこから上記に示したテ
ーブルや解析的な式によりkを決定することができる。
したがって、余分なヘッダ情報を送ることなく最適なk
を各マクロブロックに対して用いることができる。
【0118】符号化装置302の復号装置は、基本的に
第1実施形態で説明した復号装置3と同じであるが以下
の相違点がある。当該復号装置は、当該ブロックの上お
よび左のマクロブロック(A,B)のMVDを復号しこ
れから context#mvd#x、および context#mvd#yを生成す
る。これから、所定のテーブルや式を用いてkの値を決
定する。このkの値から動きベクトルの可逆符号にどの
VLCを使ったかを判定し、PUVLC(k)を用いて
動きベクトルを復号する。
【0119】図27は、本実施形態の復号装置の可逆復
号化回路372の機能ブロック図である。図27に示す
ように、VCLテーブル決定回路281は、可変長復号
回路84_0〜84_3のうち選択された可変長復号回
路から以前に復号された差分動きベクトルMVDを入力
し、当該差分動きベクトルMVDを基に、 context#mvd
#x, context#mvd#y を生成する。そして、可逆復号化回
路372は、 context#mvd#x, context#mvd#y の値か
ら、所定のテーブルまたは所定の式によりVLC選択指
示データkを決定し、選択回路83に出力する。そし
て、可変長復号回路84_0〜84_3からの差分動き
ベクトルMVDが、VCLテーブル決定回路281に出
力され、VCLテーブル決定回路281において次に続
く context#mvdを生成する際に用いられる。
【0120】第5実施形態 以下、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態
の符号化装置402および復号装置の以下に示す構成以
外の構成は基本的には第1実施形態と同様である。図2
8は、本実施形態の符号化装置402の機能ブロック図
である。図28において、図9と同じ符号を付した構成
要素は、第1実施形態で説明したものと基本的に同じで
ある。符号化装置402では、VLCテーブル決定回路
438が、PUVLC(k)のパラメータkを差分動き
ベクトルMVDのの精度で決定する。図29を用いて、
差分動きベクトルMVDの精度について説明する。1/4
画素精度動き補償を行った場合、符号化する動きベクト
ルMVとその動きベクトルの予測値との差分である差分
動きベクトルMVDのとりうる精度は図29に示す通
り、3通り(整数画素精度、1/2 画素精度、1/4 画素精
度)が考えられる。また 1/8画素精度動き補償を行った
場合、符号化する動きベクトルMVとその動きベクトル
の予測値との差分MVD1のとりうる精度は図29に示
す通り、4通り(整数画素精度、1/2 画素精度、1/4 画
素精度、1/8 画素精度)が考えられる。ここで、各画素
精度に応じて所定のShift 演算を施しても、情報を保持
することが可能である。従って、動き予測・補償回路3
5は、下記式(12)に示すシフト演算を行う。
【0121】
【数12】
【0122】動きベクトルMVと予測動きベクトルPM
Vとの差分動きベクトルMVDの精度に応じて、所定の
シフト量 mv#shift は図29に示されるように決定され
る。mv#shiftは値が大きいほどよりシフト量も大きい。
動き予測・補償ブロックサイズ判別回路33から上記式
(12)で規定されるシフト量 mv#shift がVLCテー
ブル決定回路438に入力される。VLCテーブル決定
回路438は、入力されたシフト量 mv#shift に基づい
て、VLC選択指示データkを決定し、その結果を可逆
符号化回路27に出力する。
【0123】これにより、上記シフト量が大きければ大
きいほど、符号化するMVDの大きさはより小さくな
り、MVDのダイナミックレンジは小さくなると考えら
れる。これに対して、シフト量が小さい場合、MVDの
ダイナミックレンジは大きいと考えられる。従って、シ
フト量 mv#shift が小さいほどより大きいkを割り当て
ることにより、効率よく動きベクトルを符号化すること
が可能となる。VLCテーブル決定回路438は、例え
ば、下記式(13)に示すように、VLC選択指示デー
タkの値を決定する。
【0124】
【数13】 1/4 画素精度の場合: k = 2 - mv#shift 1/8 画素精度の場合: k = 3 - mv#shift
【0125】上記の決定方法は一例であり、シフト量の
小さい方により大きなkを割り当てればよい。シフト量
mv#shift はマクロブロックヘッダに符号化され伝送さ
れる。このときのシンタクスを下記表(8)に示す。k
は上記式により mv#shift から求めることが可能であ
り、k (param#mvd )をビットストリーム中に符号化す
る必要はない。
【0126】
【表8】
【0127】本実施例のようにマクロブッロク単位でk
の値を上記方法で決定する場合、ビットストリーム中に
k(param#mvd )を符号化する必要はない。したがっ
て、マクロブロック単位でkを切り替える場合、ビット
ストリーム中に符号化せずにそのマクロブロックのシフ
ト量 mv#shift を用いてkを切り替える。この場合、デ
コーダはマクロブロック中のシフト量 mv#shift を復号
し、これから動き補償に用いたブロックサイズを求め
る。動き補償に用いたブロックサイズから上記の式を用
いてkを求める。このkの値から動きベクトルの可逆符
号にどのVLCを使ったかを判定し、PUVLC(k)
を用いて動きベクトルを復号する。
【0128】図30は、本実施形態の復号装置の可逆復
号化回路472を説明するための図である。パーサ80
は、画像データS71(ビットストリーム)のシンタク
スを解析し、差分動きベクトルMVDのシンタクスエレ
メントがきた場合、それを選択回路83に出力し、その
他のビットストリームを可変長復号回路87に出力す
る。そして、差分動きベクトルMVDが、可変長復号回
路84_0〜84_3のうち選択回路83で選択された
可変長復号回路で復号され、その結果が動きベクトルM
V生成回路86に出力される。また、画像データS71
内の差分動きベクトルMVDのシンタクスエレメントで
ある mv#shift が、VCLテーブル決定回路81で復号
され、VCLテーブル決定回路81においてその復号結
果に基づいてVLC選択指示データkが決定される。
【0129】第6実施形態 以下、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態
の符号化装置402および復号装置の以下に示す構成以
外の構成は基本的には第5実施形態と同様である。図3
1は、本実施形態の符号化装置602の機能ブロック図
である。本実施形態では、フレーム単位またはスライス
単位でパラメータkを符号化し、マクロブロック単位で
その値kからの差分k‘を差分動きベクトルMVDの精
度で決定する。まず、前述した表を用いて説明したよう
に、フレーム単位でパラメータ param#mvd, param#mvd#
x, param#mvd#yを符号化する。param#mvd は例えば第1
実施形態のように動きベクトルの検索範囲から決定され
る。この時、第5実施形態と同様にシフト量 mv#shift
から、VLC選択指示データkを下記式(14)に示す
ように、マクロブロック単位で計算する。
【0130】
【数14】水平、垂直方向独立にkを設定する場合: k#x = max(0, param#mvd#x - mv#shift) k#y = max(0, param#mvd#y - mv#shift) 水平、垂直方向に同一のkを設定する場合: k = max(0, param#mvd - mv#shift)
【0131】復号装置では、図32に示すように、パー
サ80がビットストリーム中の param#mvd, param#mvd#
x, param#mvd#yを復号し、VCLテーブル決定回路68
1に供給する。またビットストリーム中のmv#shiftを復
号し、VCLテーブル決定回路681に供給する。VC
Lテーブル決定回路681では、パーサ80から供給さ
れる param#mvd,param#mvd#x, param#mvd#y, mv#shift
の値からVLC選択指示データkを決定し、これを選択
回路83に出力する。
【0132】なお、マクロブロックのヘッダでMCブロ
ック単位でPUVLC(k)のVLC選択指示データk
(param_mvd)を送信するシンタックスは、下記表(9)
あるいは表(10)のようになる。
【0133】
【表9】
【0134】
【表10】
【0135】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、被符号化データの
生成に用いられる指標データを基に変換手段を選択した
場合を例示したが、被符号化データ自体を基に変換手段
を選択してもよい。また、上述した実施形態では、差分
動きベクトルMVDを符号化および復号する場合を例示
したが、動きベクトルMVを符号化および復号する場合
にも本発明は適用可能である。また、上述した実施形態
では、被符号化データとして差分動きベクトルMVDを
例示したが、被符号化データはその他のデータであって
もよい。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動きベクトルあるいはその差分ベクトルを効率的に符号
化できる画像処理装置、その方法およびそのプログラム
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の関連技術に係わる符号化装置
の機能ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の関連技術に係わる復号装置の
機能ブロック図である。
【図3】図3は、差分動きベクトルMVDを説明するた
めの図である。
【図4】図4は、ピクチャを構成する画素データを説明
するための図である。
【図5】図5は、図1に示す関連技術で使用される可変
長符号テーブルを説明するための図である。
【図6】図6は、図1に示す関連技術で使用される可変
長符号テーブルを説明するための図である。
【図7】図7は、図1に示す関連技術で使用される可変
長符号テーブルを説明するための図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施形態に係わる通信シ
ステムの構成図である。
【図9】図9は、図8に示す符号化装置の機能ブロック
図である。
【図10】図10は、図9に示す可逆符号化回路の機能
ブロック図である。
【図11】図11は、図10に示す可変長符号化回路に
おいて差分動きベクトルMVDの符号化に用いられる符
号化テーブルを説明するための図である。
【図12】図12は、PUVLC(0)テーブルを説明
するための図である。
【図13】図13は、PUVLC(1)テーブルを説明
するための図である。
【図14】図14は、PUVLC(2)テーブルを説明
するための図である。
【図15】図15は、PUVLC(3)テーブルを説明
するための図である。
【図16】図16は、図10に示す可変長符号化回路に
おいて差分動きベクトルMVDの符号化に用いられる符
号化テーブルを説明するための図である。
【図17】図17は、図8に示す復号装置の機能ブロッ
ク図である。
【図18】図18は、図17に示す可逆復号化回路の機
能ブロック図である。
【図19】図19は、本発明の第2実施形態の符号化装
置の機能ブロック図である。
【図20】図20は、本発明の第3実施形態の符号化装
置の機能ブロック図である。
【図21】図21は、MCブロックを説明するための図
である。
【図22】図22は、Pピクチャのマクロブロックタイ
プMB_TYPEを説明するための図である。
【図23】図23は、Bピクチャのマクロブロックタイ
プMB_TYPEを説明するための図である。
【図24】図24は、Bピクチャのマクロブロックタイ
プMB_TYPEを説明するための図である。
【図25】図25は、本発明の第4実施形態の符号化装
置の機能ブロック図である。
【図26】図26は、図25に示す符号化装置における
VLC選択指示データの生成方法を説明するための図で
ある。
【図27】図27は、本発明の第4実施形態の復号装置
の機能ブロック図である。
【図28】図28は、本発明の第5実施形態の符号化装
置の機能ブロック図である。
【図29】図20は、差分動きベクトルMVDの精度に
ついて説明する。
【図30】図30は、本発明の第5実施形態の復号装置
の機能ブロック図である。
【図31】図31は、本発明の第6実施形態の符号化装
置の機能ブロック図である。
【図32】図32は、本発明の第6実施形態の復号装置
の機能ブロック図である。
【符号の説明】 2…符号化装置、3…復号装置、22…A/D変換回
路、23…画像並べ替え回路、24…演算回路、25…
直交変換回路、26…量子化回路、27…可逆符号化回
路、28…バッファ、29…逆量子化回路、30…逆直
交変換回路、31…フレームメモリ、32…レート制御
回路、35…動き予測・補償回路、38…VLCテーブ
ル決定回路、71…バッファ、72…可逆復号化回路、
73…逆量子化回路、74…逆直交変換回路、75…演
算回路、76…画像並べ替え回路、77…D/A変換回
路、78…フレームメモリ、82…VCLテーブル決定
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 輝彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐藤 数史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 MA05 MA14 MA23 MC11 ME01 NN01 NN21 NN28 PP05 PP06 PP07 PP16 SS01 SS06 TA18 TA58 TB03 TC12 TC24 TC25 UA02 UA05 5J064 AA02 BA16 BB01 BB03 BC01 BC16 BC25

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の被符号化データに対応する符号化コ
    ードをそれぞれ規定する複数の変換手段であって、同一
    の前記被符号化データに対して少なくとも一つの変換手
    段が他の変換手段と異なるデータ長の前記符号化コード
    を規定する前記複数の変換手段のなかから、前記被符号
    化データ、あるいは当該被符号化データの生成に用いら
    れ当該被符号化データを予測する指標となる指標データ
    を基に、前記変換手段を選択する選択回路と、 前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記
    被符号化データに対応する前記符号化コードを提供する
    符号化回路とを有する符号化装置。
  2. 【請求項2】前記選択回路は、複数の前記被符号化デー
    タ、あるいは当該複数の被符号化データにそれぞれ対応
    する複数の前記指標データの発生頻度を基に、単数の前
    記変換手段を選択し、 前記符号化回路は、前記選択回路で選択された前記単数
    の変換手段を用いて、前記複数の前記被符号化データに
    対応する前記符号化コードを提供する請求項1に記載の
    符号化装置。
  3. 【請求項3】前記符号化回路は、前記選択された変換手
    段を特定するデータを、前記被符号化データに対応して
    提供した前記符号化コードと関連付ける請求項1に記載
    の符号化装置。
  4. 【請求項4】符号化コードは、第1のビット数からなる
    第1のモジュールと、第2のビット数からなる第2のモ
    ジュールとで構成され、前記第2のビット数は、第1の
    ビット数から1を減算して整数kを加算したビット数で
    あり、 前記複数の変換手段は、相互に異なる前記整数kに対応
    した前記符号化コードを規定する請求項1に記載の符号
    化装置。
  5. 【請求項5】符号化コードに対応する復号データを規定
    する複数の変換手段であって、データ長が異なる少なく
    とも一つの前記符号化コードを含む複数の前記符号化コ
    ードに対応して単数の前記復号データを規定する前記複
    数の変換手段のなかから、前記符号化コードと関連付け
    られた前記変換手段の識別データ、あるいは、前記復号
    データを予測する指標となる指標データを基に、前記変
    換手段を選択する選択回路と、 前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記
    符号化コードに対応する復号データを提供する復号回路
    とを有する復号装置。
  6. 【請求項6】動きベクトルあるいは当該動きベクトルと
    動き予測ベクトルとの差分ベクトルを示す被符号化デー
    タを符号化する画像処理装置であって、 複数の前記被符号化データに対応する符号化コードをそ
    れぞれ規定する複数の変換手段であって、同一の前記被
    符号化データに対して少なくとも一つの変換手段が他の
    変換手段と異なるデータ長の前記符号化コードを規定す
    る前記複数の変換手段のなかから、前記動きベクトル、
    あるいは当該動きベクトルの生成に用いられ当該被符号
    化データを予測する指標となる指標データを基に、前記
    変換手段を選択する選択回路と、 前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記
    被符号化データに対応する前記符号化コードを提供する
    符号化回路とを有する画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記選択回路は、複数の前記被符号化デー
    タ、あるいは当該複数の被符号化データにそれぞれ対応
    する複数の前記指標データの発生頻度を基に、単数の前
    記変換手段を選択し、 前記符号化回路は、前記選択回路で選択された前記単数
    の変換手段を用いて、前記複数の前記被符号化データに
    対応する前記符号化コードを提供する請求項6に記載の
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記符号化回路は、前記選択された変換手
    段を特定するデータを、前記被符号化データに対応して
    提供した前記符号化コードと関連付ける請求項6に記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】符号化コードは、第1のビット数からなる
    第1のモジュールと、第2のビット数からなる第2のモ
    ジュールとで構成され、前記第2のビット数は、第1の
    ビット数から1を減算して整数kを加算したビット数で
    あり、 前記複数の変換手段は、相互に異なる前記整数kに対応
    した前記符号化コードを規定する請求項6に記載の画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】前記選択回路は、前記被符号化データに
    対応する前記動きベクトルの生成で用いられた符号化対
    象画像と参照画像との間での動きベクトルの検索範囲を
    示すデータを基に前記変換手段を選択する請求項6に記
    載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】前記選択回路は、前記被符号化データに
    対応する前記動きベクトルに対応する画像と、当該動き
    ベクトルの生成に用いられた参照画像との距離を示すデ
    ータを基に前記変換手段を選択する請求項6に記載の画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】前記選択回路は、前記被符号化データに
    対応する前記動きベクトルに対応する動き補償の処理単
    位となったブロックの種類を示すデータを基に前記変換
    手段を選択する請求項6に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】前記選択回路は、前記被符号化データに
    対応する前記動き予測ベクトルの大きを基に前記変換手
    段を選択する請求項6に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】前記選択回路は、前記被符号化データが
    前記差分ベクトルを所定ビット数だけシフトして得られ
    たデータである場合に、前記所定ビット数を基に前記変
    換手段を選択する請求項6に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】動きベクトルあるいは当該動きベクトル
    と動き予測ベクトルとの差分ベクトルに対応する符号化
    コードを復号する画像処理装置であって、 前記符号化コードに対応する前記差分ベクトルを規定す
    る複数の変換手段であって、データ長が異なる少なくと
    も一つの前記符号化コードを含む複数の前記符号化コー
    ドに対応して単一の前記差分ベクトルを規定する前記複
    数の変換手段のなかから、前記符号化コードと関連付け
    られた前記変換手段の識別データ、あるいは、前記差分
    ベクトルを予測する指標となる指標データを基に、前記
    変換手段を選択する選択回路と、 前記選択回路で選択された前記変換手段を用いて、前記
    符号化コードに対応する前記差分ベクトルを提供する復
    号回路とを有する画像処理装置。
  16. 【請求項16】複数の被符号化データに対応する符号化
    コードをそれぞれ規定する複数の変換手段であって、同
    一の前記被符号化データに対して少なくとも一つの変換
    手段が他の変換手段と異なるデータ長の前記符号化コー
    ドを規定する前記複数の前記変換手段のなかから、前記
    被符号化データ、あるいは当該被符号化データの生成に
    用いられ当該被符号化データを予測する指標となる指標
    データを基に、前記変換手段を選択し、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記被符号化デ
    ータに対応する前記符号化コードを提供する符号化方
    法。
  17. 【請求項17】符号化コードに対応する復号データを規
    定する複数の変換手段であって、データ長が異なる少な
    くとも一つの前記符号化コードを含む複数の前記符号化
    コードに対応して単一の前記復号データを規定する前記
    複数の変換手段のなかから、前記符号化コードと関連付
    けられた前記変換手段の識別データ、前記復号データを
    予測する指標となる指標データを基に、前記変換手段を
    選択し、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記符号化コー
    ドに対応する復号データを提供する復号方法。
  18. 【請求項18】動きベクトルあるいは当該動きベクトル
    と動き予測ベクトルとの差分ベクトルを示す被符号化デ
    ータを符号化する画像処理方法であって、 複数の前記被符号化データに対応する符号化コードをそ
    れぞれ規定する複数の変換手段であって、同一の前記被
    符号化データに対して少なくとも一つの変換手段が他の
    変換手段と異なるデータ長の前記符号化コードを規定す
    る前記複数の前記変換手段のなかから、前記動きベクト
    ル、あるいは当該動きベクトルの生成に用いられ当該被
    符号化データを予測する指標となる指標データを基に、
    前記変換手段を選択し、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記被符号化デ
    ータに対応する前記符号化コードを提供する画像処理方
    法。
  19. 【請求項19】動きベクトルあるいは当該動きベクトル
    と動き予測ベクトルとの差分ベクトルに対応する符号化
    コードを復号する画像処理方法であって、 前記符号化コードに対応する前記差分ベクトルを規定す
    る複数の変換手段であって、データ長が異なる少なくと
    も一つの前記符号化コードを含む複数の前記符号化コー
    ドに対応して単一の前記差分ベクトルを規定する前記複
    数の変換手段のなかから、前記符号化コードと関連付け
    られた前記変換手段の識別データ、あるいは、前記差分
    ベクトルを予測する指標となる指標データを基に、前記
    変換手段を選択し、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記符号化コー
    ドに対応する前記差分ベクトルを提供する画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】動きベクトルあるいは当該動きベクトル
    と動き予測ベクトルとの差分ベクトルを示す被符号化デ
    ータを符号化する画像処理装置によって実行されるプロ
    グラムであって、 複数の前記被符号化データに対応する符号化コードをそ
    れぞれ規定する複数の変換手段であって、同一の前記被
    符号化データに対して少なくとも一つの変換手段が他の
    変換手段と異なるデータ長の前記符号化コードを規定す
    る前記複数の変換手段のなかから、前記動きベクトル、
    あるいは当該動きベクトルの生成に用いられ当該被符号
    化データを予測する指標となる指標データを基に、前記
    変換手段を選択する手順と、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記被符号化デ
    ータに対応する前記符号化コードを提供する手順とを有
    するプログラム。
  21. 【請求項21】動きベクトルあるいは当該動きベクトル
    と動き予測ベクトルとの差分ベクトルに対応する符号化
    コードを復号する画像処理装置によって実行されるプロ
    グラムであって、 前記符号化コードに対応する前記差分ベクトルを規定す
    る複数の変換手段であって、データ長が異なる少なくと
    も一つの前記符号化コードを含む複数の前記符号化コー
    ドに対応して単一の前記差分ベクトルを規定する前記複
    数の変換手段のなかから、前記符号化コードと関連付け
    られた前記変換手段の識別データ、あるいは、前記差分
    ベクトルを予測する指標となる指標データを基に、前記
    変換手段を選択する手順と、 前記選択された前記変換手段を用いて、前記符号化コー
    ドに対応する前記差分ベクトルを提供する手順とを有す
    るプログラム。
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